(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022032392
(43)【公開日】2022-02-25
(54)【発明の名称】フェイスシールド装置
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20220217BHJP
A62B 18/02 20060101ALI20220217BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A41D13/11 L
A62B18/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020136115
(22)【出願日】2020-08-12
(71)【出願人】
【識別番号】520142941
【氏名又は名称】株式会社MIREI
(74)【代理人】
【識別番号】100098936
【弁理士】
【氏名又は名称】吉川 晃司
(74)【代理人】
【識別番号】100098888
【弁理士】
【氏名又は名称】吉川 明子
(72)【発明者】
【氏名】蒲原 章広
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA06
2E185BA04
2E185CC32
(57)【要約】
【課題】フェイスシールドと顔との間には隙間ができているので、ウイルスがその隙間から入り込む恐れがある。
【解決手段】フェイスシールド3の透明フィルム31と顔との間に空間Sが作られる。また、首掛け式空気流ガイド部35側では、首掛け部37の左右両側部37a、37aの吸引穴39、39、……が上方を向いた状態になっている。その状態で、ファン11、43、流速増大ユニット23を駆動させると、フェイスシールド3側では、吹出し穴9、9から空間Sに吹出す。この空気流は面状に広がった状態で透明フィルム31の下辺縁部を超えて下方に向かう方向に誘導されて、エアカーテンを形成する。首掛け式空気流ガイド部35側では、吸引穴39、39、……が上方の空気を吸引することで空気流の方向を下方に向かってガイドする。従って、透明フィルム31の下側にエアカーテンが上手く形成される。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッド装着部と、前記ヘッド装着部にスペーサを介して取付けられ前記ヘッド装着部が頭部に装着されると、顔の前方を前記スペーサの分だけ空間をあけて覆う透明フィルムと、前記スペーサを貫通する吹出し穴を利用してファン駆動により前記空間に上側から空気を吹出す空気吹出し手段を備えたフェイスシールドと、
首に掛けられると前側に回り込んで前記空間に下方から臨む左右両側部を有する首掛け部と、前記首掛け部に形成された複数の吸引穴を利用してファン駆動により前記空間から出てきた空気を吸引する空気吸引手段を備えた首掛け式空気流ガイド部とで構成され、
前記フェイスシールド側の前記吹出し穴から吹出された空気が前記首掛け部側の前記吸引穴に吸引されることで、前記透明フィルムと前記首掛け部との間にエアカーテンが形成されることを特徴とするフェイスシールド装置。
【請求項2】
請求項1に記載したフェイスシールド装置において、
空気流ガイド部では、首掛け部の内部に空気流路が形成されており、その左右両端部の外側に吸引された空気を排出する排出口が設けられていることを特徴とするフェイスシールド装置。
【請求項3】
請求項2に記載したフェイスシールド装置において、
空気流ガイド部では、排出口側にフィルタが設けられていることを特徴とするフェイスシールド装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載したフェイスシールド装置において、
フェイスシールドの吹出し穴は左右に一対設けられ、それぞれの吹出し穴に対応してファンと保護ガードが取付けられていることを特徴とするフェイスシールド装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載したフェイスシールド装置において、
フェイスシールド側の空気吹出し手段はスペーサ側と一端側が連結され、他端側が吸引口となったエアホースを有しており、前記エアホースはヘッド装着部が頭部に装着された人が座った状態ではその人の腰の近傍の適当な箇所に載せられることを特徴とするフェイスシールド装置。
【請求項6】
請求項5に記載したフェイスシールド装置において、
フェイスシールド側の空気吹出し手段では、吸引部側にフィルタが取付けられていることを特徴とするフェイスシールド装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フェイスシールドによる保護機能を改善したフェイスシールド装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
フェイスシールドは、飛び道具、がれき、化学飛沫、感染性物質などと言った危険から顔全体もしくは一部を守ることを目的としたものであり、病院や診療所等の医療現場では、特許文献1に記載のように、プラスチック製の透明なフィルムを湾曲させて、その湾曲させたフィルムで顔を覆うように頭部に取り付けるタイプのフェイスシールドが従来から使用されている。
最近は新型コロナウイルスが世界的に流行しているが、この新型コロナウイルスはエアロゾル感染(空気感染)することが知られており、医療現場だけでなく、日常生活の延長上での外出先、例えばスポーツ観戦の場でも、フェイスシールドが使用されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、フェイスシールドと顔との間には隙間ができているので、ウイルスがその隙間から入り込む恐れがある。
透明フィルム側の形状を工夫することで隙間を小さくすることはできたとしても、呼吸用にそもそもある程度の隙間を確保する必要があることから、隙間を無くすことはできない。
【0005】
本発明は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、簡単且つ低コストの構成で装着し易く、エアロゾル化したウイルスであっても隙間からの進入を効果的に抑制できるフェイスシールド装置の提供を、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、請求項1の発明は、ヘッド装着部と、前記ヘッド装着部にスペーサを介して取付けられ前記ヘッド装着部が頭部に装着されると、顔の前方を前記スペーサの分だけ空間をあけて覆う透明フィルムと、前記スペーサを貫通する吹出し穴を利用してファン駆動により前記空間に上側から空気を吹出す空気吹出し手段を備えたフェイスシールドと、首に掛けられると前側に回り込んで前記空間に下方から臨む左右両側部を有する首掛け部と、前記首掛け部に形成された複数の吸引穴を利用してファン駆動により前記空間から出てきた空気を吸引する空気吸引手段を備えた首掛け式空気流ガイド部とで構成され、前記フェイスシールド側の前記吹出し穴から吹出された空気が前記首掛け部側の前記吸引穴に吸引されることで、前記透明フィルムと前記首掛け部との間にエアカーテンが形成されることを特徴とするフェイスシールド装置である。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載したフェイスシールド装置において、空気流ガイド部では、首掛け部の内部に空気流路が形成されており、その左右両端部の外側に吸引された空気を排出する排出口が設けられていることを特徴とするフェイスシールド装置である。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に記載したフェイスシールド装置において、空気流ガイド部では、排出口側にフィルタが設けられていることを特徴とするフェイスシールド装置である。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかに記載したフェイスシールド装置において、フェイスシールドの吹出し穴は左右に一対設けられ、それぞれの吹出し穴に対応してファンと保護ガードが取付けられていることを特徴とするフェイスシールド装置である。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載したフェイスシールド装置において、フェイスシールド側の空気吹出し手段はスペーサ側と一端側が連結され、他端側が吸引口となったエアホースを有しており、前記エアホースはヘッド装着部が頭部に装着された人が座った状態ではその人の腰の近傍の適当な箇所に載せられることを特徴とするフェイスシールド装置である。
【0011】
請求項6の発明は、請求項5に記載したフェイスシールド装置において、フェイスシールド側の空気吹出し手段では、吸引部側にフィルタが取付けられていることを特徴とするフェイスシールド装置である。
【発明の効果】
【0012】
本発明のフェイスシールド装置によれば、簡単且つ低コストの構成で、装着し易く、エアロゾル化したウイルスであっても隙間からの進入を効果的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施の形態にフェイスシールド装置の使用状態の斜視図である。
【
図2】
図1で示したフェイスシールド装置の後方側から見た斜視図である。
【
図3】
図1で示したフェイスシールドの斜視図である。
【
図4】
図3で示したフェイスシールドの別の方向から見た斜視図及び一部拡大図である。
【
図6】
図1で示した首掛け式空気流ガイド部の斜視図である。
【
図7】
図6で示した首掛け式空気流ガイド部の別の方向から見た斜視図である。
【
図8】
図1のフェイスシールド装置におけるエアカーテンの形状状態を示す概要側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態に係るフェイスシールド装置1について図面を参照して説明する。
図1、
図2は、このフェイスシールド装置1の使用状態を示している。フェイスシールド装置1はフェイスシールド3と首掛け式空気流ガイド部35とに分かれている。
先ず、フェイスシールド3について、
図3、
図4に従って説明する。
フェイスシールド3は、人の頭部Hに装着されるヘッド装着部5を備えている。このヘッド装着部5はバンド状に構成されている。前方バンド部5aと後方バンド部5bが左右両側で結合されて環状に一体化されている。後方バンド部5bは結合箇所5c(
図8)ら斜め下方に向かって傾斜している。また、左右両側の結合箇所5cには、上方バンド部5dの両端部がそれぞれ結合されており、上方バンド部5dはアーチ状に湾曲している。ヘッド装着部5は頭部Hの形状に沿っており、
図1、
図2に示すように、頭部Hに装着すると、前方バンド部5aが額に当たり、後方バンド部5bは後頭部に当たり、上方バンド部5dは頭頂部に当たる。
【0015】
前方バンド部5aには、つば状のスペーサ7が連設されてサンバイザーのようになっている。このスペーサ7は中空で、その厚さは前方バンド部5aの幅とほぼ同じになっている。スペーサ7の平らな下面には左右に一対の吹出し穴9、9が設けられている。各吹出し穴9に対応してスペーサ7の内部にファン11の羽根(図示省略)が配置されており、羽根はモータ(図示省略)により回転して空気を吹出し穴9から外方に吹出すようになっている。各吹出し穴9には保護ガード13が取り付けられている。各ファン11のモータに給電するためにUSBケーブル15が接続されており、このUSBケーブル15はスペーサ7と前方バンド部5aの間から外方に引き出されている。左右に配置されたファン11、11に対応して、前方バンド部5aの左右両側からそれぞれUSBケーブル15が外方に引き出されている。
【0016】
スペーサ7の上面は開口されており、つば縁側からヘッド装着部5の前方バンド部5aに向かって半山状に盛り上がったフード部17が一体に取付られている。このフード部17の後側は垂直状に立ち上がった後面部17aで閉じられており、スペーサ7とフード部17の内部は閉鎖空間になっている。視認の便宜のために、後面部17aは破線で描かれている。
剛性のエアホース19の一端部が後面部17aを貫通して内部に入り込んでおり、ファン11に接近している。左右のファン11、11に対して各別にエアホース19、19が入り込んでいる。左右のエアホース19、19は連結部21を介してC字状に一体化されており、後方バンド部5b側にC字状部分が回り込んでいるので、
図1、
図2に示すように、ヘッド装着部5を頭部Hに装着したときには、後側にくる。
各エアホース19は結合箇所5cの穴を利用して結束バンド22によりヘッド装着部5に対して固定されて動かないようになっており、
図1、
図2に示すように、ヘッド装着部5が頭部Hに装着されたときには、頭部Hから浮き上がった状態になる。
【0017】
連結部21はT字状の管継ぎ手になっており、下側には流速増大ユニット23の一方の接続管23aが接続されている。この流速増大ユニット23はファンで構成されており、ケース内に羽根(図示省略)と羽根を回転させるモータ(図示省略)が収容されている。また、モータの電源として電池が収容されている。
流速増大ユニット23の他方の接続管23bには、1本の蛇腹状の太いエアホース25が接続されている。
【0018】
このエアホース25の他端部には円筒容器状の吸引部27が接続されている。この吸引部27の吸引穴27aには異物進入を阻止するためにフィルタ29が被せられており、更に、接続側に除菌・ウイルス用の茶カテキンフィルタ30が被せられている。フィルタ作用により異物除去された空気がエアホース25、更にはエアホース19、19へと流入する。吸引部27は蓋27bで開閉できるようになっており、蓋27b側にフィルタ30が被せられているので、フィルタ30の機能が低下した場合等には、蓋27bを外した状態で取り出すことにより、容易に交換することができる。
エアホース25は柔軟である程度の長さを有して、ヘッド装着部5を頭部Hに装着した人が座った状態ではその人の腰の近傍の適当な箇所に載せられるようになっており、流速増大ユニット23やエアホース25の荷重が装着者に掛からないようになっている。
【0019】
符号31はポリカーボネート等のプラスチック製の透明フィルムを示す。この透明フィルム31は四角形状になっており、スペーサ7のつば先の縁部に沿って、その位置辺縁部が固定されている。透明フィルム31は適度な可撓性を有しており、つば先の縁部は湾曲しているので、透明フィルム31も湾曲した状態になっている。
透明フィルム31の下側の左右の角縁部は丸み31a、31aが付けられており、且つその近傍で内側に折り曲げられて三角状部31b、31bが形成されている。
ヘッド装着部5が頭部Hに装着されると、
図8に示すように、透明フィルム31はスペーサ7の分だけ空間をあけて顔の前方を覆うようになっている。下側は三角状部31b、31bにより顔側に寄せられており、透明フィルム31と顔との隙間は少し狭められている。
【0020】
スペーサ7の内部のファン11は、USBケーブル15を別体のUSB用バッテリ33(
図5)に接続して、UBS用バッテリ33に設けられたスイッチを押すことにより駆動させるようになっている。
また、流速増大ユニット23は電池内蔵タイプであり、そのケース外面に設けられたスイッチを押すことにより駆動させるようになっている。
【0021】
次に、首掛け式空気流ガイド部35について、
図6、
図7に従って説明する。
首掛け式空気流ガイド部35は、U形の首掛け部37を備えている。この首掛け部37が首Kに掛けられると、その左右両側部37a、37aは前の胸側に回り込んでくる。左右両側部37a、37aは中間部37bの連結部分から徐々に太くなっており、その太くなっていく部分が上面をなしている。左右両側部37a、37aは中空になっており、それぞれの上面に、複数の吸引穴39、39、……が間隔をあけて形成されている。吸引穴39、39、……の大きさは同じではなく、上面が側部37aの端に向かうほど大きくなっていることに対応して、側部37aの端に向かって徐々に大きくなっている。
【0022】
各側部37aの先端の外側には排出部41が取付けられている。この排出部41は円形箱状になっており、その本体41aの底面部が側部37aに固定されている。底面部には開口41bが設けられて、側部37a側と連通している。この開口41bを塞ぐようにファン43が配置されており、このファン43の羽根(図示省略)が穴41c側に対向している。ファン43の側部に空気排出穴43aが設けられており、羽根側から吸引された空気が空気排出穴43aから排出部41内に流入するようになっている。
【0023】
本体41aの側部の穴41cには除菌・ウイルス用フィルタ45が被せられている。従って、排出部41に流入した空気はフィルタ作用により清浄化された上で外に排出される。排出部41からは空気が吹出されるが、清浄化されているので、近傍に人がいても、その人に装着者の呼吸から排出された空気がそのまま向かうことはない。
各ファン43のモータに給電するためのUSBケーブル47が接続されており、USBケーブル47は穴41cを閉塞したフィルタ45を貫通して外方に引き出されている。左右に配置された排出部41、41に対応して、左右両側からそれぞれUSBケーブル47、47が外方に引き出されている。
【0024】
排出部41の内部のファン43の駆動には、
図5に示すタイプのUSB用バッテリ33を使用できる。USBケーブル47をUSB用バッテリ33に接続してUSB用バッテリ33に設けられたスイッチを押すことにより駆動させるようになっている。すなわち、USB用バッテリ33は、フェイスシールド3側のファン11のUSBケーブル15の接続用と共用できる。
なお、排出部41はネジ蓋41dで開閉できるようになっており、ネジ蓋41dを取外してフィルタ45を交換できる。
【0025】
フェイスシールド装置1のフェイスシールド3と首掛け式空気流ガイド部35は、上記のように構成されており、
図1、
図2に示すようにそれぞれ身体に装着する。
図8に示すように、フェイスシールド3の透明フィルム31と顔との間に空間Sが作られる。透明フィルム31は顔の形状に沿って湾曲しており、下側の三角状部31b、31bは内側に折り曲げられて顔側に寄せられており、左右両側と下側では隙間をある程度狭くした状態で空間Sが開放されている。一方、上側はスペーサ7で閉じられている。
また、首掛け式空気流ガイド部35側では、首掛け部37の左右両側部37a、37aの吸引穴39、39、……が上方を向いた状態になっている。すなわち、透明フィルム31で仕切られた空間Sに吸引穴39、39、……が下方から臨んだ状態になっている。
【0026】
その状態で、ファン11、43、流速増大ユニット23を駆動させると、フェイスシールド3側では、フィルタ作用により清浄化された空気がエアホース25、19を空気流路として圧送され、吹出し穴9、9から空間Sに吹出す。この空気流は矢印に示すように透明フィルム31により面状に広がった状態で透明フィルム31の下辺縁部を超えて下方に向かう方向に誘導されて、エアカーテンを形成する。
一方、空気流ガイド部35側では、吸引穴39、39、……が上方の空気を吸引することで空気流の方向を下方に向かってガイドする。吹出し穴9から空気を吹出すだけでは、透明フィルム31の左右両縁側ではエアカーテンが弱くなるが、上記のガイドにより、エアカーテンが補強される。
従って、フェイスシールド3との併用で、フェイスシールド3と首掛け部37との間にエアカーテンが上手く形成されて外部と効率よく遮断される。
【0027】
フェイスシールド装置1は、簡単且つ低コストの構成で、装着し易く、しかも、上記したように顔の両側の比較的大きく隙間があいたところに、強力なエアカーテンを形成できるので、エアロゾル化したウイルスであっても隙間からの進入を効果的に抑制できる。
しかも、透明フィルム31の内側の空間Sに吹出す空気の勢いを必要以上に強くする必要が無いので、装着の際の不快感もない。フェイスシールド3はマスクと併用することが多いが、十分な空間Sがあるのでマスクが邪魔になることはない。
【0028】
エアホース25と流速増大ユニット23は着脱自在になっており、また、流速増大ユニット23も連結部21に対して着脱自在になっている。従って、分解してコンパクト化でき、保管したり持ち運んだりするのに有利になっている。
ファン11、11の吸引作用が十分であれば、流速増大ユニット23は不要であるが、これを併用することで、ファン11、11を軽量化でき、頭部Hに装着したときに重量バランスがよくなる。
【0029】
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても発明に含まれる。
例えば、流速増大ユニット23をヘッド装着部5に固定する構成としたが、肩や背中に配置する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0030】
1…フェイスシールド装置
3…フェイスシールド 5…ヘッド装着部 5a…前方バンド部 5b…後方バンド部
5c…結合箇所 5d…上方バンド部 7…つば状スペーサ
9…吹出し穴 11…ファン 13…保護ガード 15…USBケーブル
17…フード部 17a…後面部 19…エアホース 21…連結部
22…結束バンド 23…流速増大ユニット 23a…接続管
23b…接続管 25…エアホース 27…吸引部 27a…吸引穴
27b…蓋 29…フィルタ 30…フィルタ 31…透明フィルム
31a…丸み 31b…三角状部 33…USB用バッテリ
35…首掛け式空気流ガイド部 37…首掛け部 37a…左右両側部
37b…中間部 39…吸引穴 41…排出部 41a…本体
41b…開口 41c…穴 43…ファン 43a…空気排出穴
45…フィルタ 47…USBケーブル
H…頭部 K…首 S…空間