(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022032592
(43)【公開日】2022-02-25
(54)【発明の名称】学習支援システム及び学習支援方法
(51)【国際特許分類】
G09B 7/02 20060101AFI20220217BHJP
G06Q 50/20 20120101ALI20220217BHJP
【FI】
G09B7/02
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020136496
(22)【出願日】2020-08-12
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・2019年10月11日 「マイスタディ」のチラシにて公開(公開▲1▼) ・2019年10月23日 『マイスタディ』のチラシ及びダイレクトメールにて公開(公開▲2▼) ・2019年12月4日 https://corp.my-study.jp/ にて公開(公開▲3▼) ・2020年1月14日~17日、1月20日~1月24日、1月30日 CHUOH TEXT COLLECTION私塾専用テキスト展示会にて公開(公開▲4▼) ・2020年2月3日~2月5日 有限会社リブレ開催の展示会にて公開(公開▲5▼) ・2020年3月1日~3月31日 https://my-study.jp にて公開(公開▲6▼) ・2020年4月1日~ https://my-study.jp にて公開(公開▲7▼)
(71)【出願人】
【識別番号】520305672
【氏名又は名称】株式会社マイスタディ
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】特許業務法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】海道 能鷹
【テーマコード(参考)】
2C028
5L049
【Fターム(参考)】
2C028BA01
2C028BB04
2C028BC01
2C028BD02
2C028CA13
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】生徒が学習に飽きることなく継続して学習を行うことができる学習支援システム及び学習支援方法を提供する。
【解決手段】学習支援システム1は、学習対象の問題を出題し、解答を受け付ける。学習支援システム1は、出題受付部101と、選択受付部102と、出力部104と、を備える。出題受付部101は、1つ以上の問題を含む問題ファイルを用いた問題の出題の要求を情報端末2から受け付ける。選択受付部102は、問題ファイルに含まれる1つ以上の問題について、複数の出題形式のうち1つの出題形式の選択を情報端末2から受け付ける。出力部104は、選択受付部102が受け付けた1つの出題形式で、問題ファイルに含まれる1つ以上の問題を出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
学習対象の問題を出題し、解答を受け付ける学習支援システムであって、
1つ以上の前記問題を含む問題ファイルを用いた問題の出題の要求を情報端末から受け付ける出題受付部と、
前記問題ファイルに含まれる前記1つ以上の問題について、複数の出題形式のうち1つの出題形式の選択を前記情報端末から受け付ける選択受付部と、
前記選択受付部が受け付けた前記1つの出題形式で、前記問題ファイルに含まれる前記1つ以上の問題を出力する出力部と、を備える、
学習支援システム。
【請求項2】
前記情報端末は、教師が利用する教師用端末であり、
前記複数の出題形式は、選択形式、一問一答形式、正誤形式及びフラッシュカード形式のうち少なくとも2つの出題形式を含み、
前記選択受付部は、前記少なくとも2つの出題形式のうち1つの出題形式を受け付け、
前記出力部は、前記1つの出題形式で、前記1つ以上の問題を、1人以上の生徒がそれぞれ利用する1つ以上の生徒用端末に出力する、
請求項1に記載の学習支援システム。
【請求項3】
前記情報端末は、生徒が利用する生徒用端末であり、
前記複数の出題形式は、選択形式、正誤形式及びフラッシュカード形式を含み、
前記選択受付部は、前記選択形式、前記正誤形式及び前記フラッシュカード形式のうち1つの出題形式を受け付け、
前記出力部は、前記1つの出題形式で、前記1つ以上の問題を前記生徒用端末に出力する、
請求項1又は2に記載の学習支援システム。
【請求項4】
前記問題ファイルは、出題に用いられる問題、前記問題に対する正解、及び前記問題に対する1つ以上の不正解からなる1つ以上のグループを含み、
前記出力部は、
前記問題ファイルに含まれる前記1つ以上の問題を出力する際に、
前記選択受付部が受け付けた前記1つの出題形式が前記選択形式である場合には、前記問題、前記正解、及び前記1つ以上の不正解を前記生徒用端末に出力して、前記問題、前記正解、及び前記1つ以上の不正解を前記生徒用端末に表示させ、
前記選択受付部が受け付けた前記1つの出題形式が前記正誤形式である場合には、前記正解及び前記1つ以上の不正解のうち1つを選択肢としてランダムに選択し、前記問題と前記選択肢とを前記生徒用端末に出力して、前記問題、及び前記選択肢を前記生徒用端末に表示させる、
請求項2又は3に記載の学習支援システム。
【請求項5】
前記問題ファイルを登録する登録部を、更に備え、
前記情報端末は、教師が利用する教師用端末であり、
前記登録部は、前記教師用端末からの要求により、前記問題ファイルに、前記問題ファイルの登録を依頼した者とは異なる第三者による出題の要求に対して公開するか否かを表す公開設定情報を対応付けて登録する、
請求項4に記載の学習支援システム。
【請求項6】
前記出力部が出力する前記1つ以上の問題に対する解答時間は、可変である、
請求項1~5のいずれか一項に記載の学習支援システム。
【請求項7】
学習対象の問題を出題し、解答を受け付ける学習支援システムで用いられる学習支援方法であって、
1つ以上の前記問題を含む問題ファイルを用いた問題の出題の要求を情報端末から受け付ける出題受付ステップと、
前記問題ファイルに含まれる前記1つ以上の問題について、複数の出題形式のうち1つの出題形式の選択を前記情報端末から受け付ける選択受付ステップと、
前記選択受付ステップで受け付けた前記1つの出題形式で、前記問題ファイルに含まれる前記1つ以上の問題を出力する出力ステップと、を含む、
学習支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に学習支援システム及び学習支援方法に関し、より詳細には学習対象の問題を出題し、解答を受け付ける学習支援システム及び学習支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、学習者の学習を支援するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、学習者の効率的な学習及び/又は教員の効率的な教育を支援するシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、学習者(生徒)が問題を解くといった学習をする際に、継続して学習を行うように、問題を解くことに飽きさせない工夫が必要となる。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされ、生徒が学習に飽きることなく継続して学習を行うことができる学習支援システム及び学習支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る学習支援システムは、学習対象の問題を出題し、解答を受け付ける。前記学習支援システムは、出題受付部と、選択受付部と、出力部と、を備える。前記出題受付部は、1つ以上の前記問題を含む問題ファイルを用いた問題の出題の要求を情報端末から受け付ける。前記選択受付部は、前記問題ファイルに含まれる前記1つ以上の問題について、複数の出題形式のうち1つの出題形式の選択を前記情報端末から受け付ける。前記出力部は、前記選択受付部が受け付けた前記1つの出題形式で、前記問題ファイルに含まれる前記1つ以上の問題を出力する。
【0007】
本発明の一態様に係る学習支援方法は、学習対象の問題を出題し、解答を受け付ける学習支援システムで用いられる。前記学習支援方法は、出題受付ステップと、選択受付ステップと、出力ステップと、を含む。前記出題受付ステップは、1つ以上の前記問題を含む問題ファイルを用いた問題の出題の要求を情報端末から受け付ける。前記選択受付ステップは、前記問題ファイルに含まれる前記1つ以上の問題について、複数の出題形式のうち1つの出題形式の選択を前記情報端末から受け付ける。前記出力ステップは、前記選択受付ステップで受け付けた前記1つの出題形式で、前記問題ファイルに含まれる前記1つ以上の問題を出力する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、生徒が学習に飽きることなく継続して学習を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る学習システムが備える学習支援システム及び情報端末の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2Aは、利用者が問題を登録する際の同上の学習システムの動作を説明するシーケンス図である。
図2Bは、利用者が問題の出題を要求する際の同上の学習システムの動作を説明するシーケンス図である。
【
図3】
図3は、問題を出題する際の同上の学習支援システムの動作について説明する流れ図である。
【
図4】
図4は、生徒が教師に生徒が作成した問題の添削を依頼する際の同上の学習システムの動作を説明するシーケンス図である。
【
図5】
図5Aは、授業開始画面の構成を説明する図である。
図5Bは、教師用選択画面の構成を説明する図である。
【
図6】
図6は、登録用画面の構成を説明する図である。
【
図7】
図7は、初期画面の構成を説明する図である。
【
図8】
図8Aは、生徒用選択画面を説明する図である。
図8Bは、設定画面の構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に説明する実施形態及び変形例は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、実施形態及び変形例に限定されない。以下の実施形態及び変形例以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0011】
(実施形態)
以下、本実施形態に係る学習支援システム1、情報端末2、及び学習システム500について、
図1~
図8Bを用いて説明する。
【0012】
(1)概要
学習システム500は、クイズ番組形式の授業に用いられる。学習システム500は、
図1に示すように、学習支援システム1としてのサーバ10と、複数(図示例では、5つ)の情報端末2と、を備える。サーバ10(学習支援システム1)は、学習対象の問題を登録し、登録した問題を出題し、解答を受け付ける。サーバ10と複数の情報端末2とは、インターネット等のネットワークNT1を介して通信可能に構成されている。複数の情報端末2は、
図1に示すように、1つ以上(図示例では、2つ)の教師用端末3と、1つ以上(図示例では、3つ)の生徒用端末4と、を含む。教師用端末3は、教師が利用する端末であり、例えばタブレット端末、パーソナルコンピュータである。生徒用端末4は、生徒が利用する端末であり、例えばスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータである。1つ以上の教師用端末3を区別する必要がある場合には、教師用端末3a、教師用端末3bと記載する。また、1つ以上の生徒用端末4を区別する必要がある場合には、生徒用端末4a、生徒用端末4b、生徒用端末4cと記載する。
【0013】
学習システム500の利用者(教師、生徒)は、学習システム500を利用する際には、当該利用者が利用する情報端末2を用いて所定のURL(Uniform Resource Locator)にアクセスする。学習システム500の利用者は、所定のURLにアクセスすることで情報端末2が表示するログイン画面にて当該利用者に予め割り当てられたログインID及びパスワードを入力する。情報端末2は、入力されたログインID及びパスワードをサーバ10に送信する。サーバ10は、ログインID及びパスワードを用いて利用者に対する認証を行う。認証が成功した場合には、利用者は情報端末2を用いてサーバ10にアクセス可能となる。
【0014】
複数の情報端末2は、利用者(教師、生徒)が作成した問題の登録要求をサーバ10に対して行う。教師用端末3は、さらに、生徒が作成した1つ以上の問題を、当該教師用端末3の利用者(教師)が授業等で使用するためにサーバ10に対して登録要求を行う。サーバ10は、登録要求を受け付けると、要求元の情報端末2の利用者に対応付けて登録対象の1つ以上の問題を登録(記憶)する。すなわち、教師は教師用端末3を用いてサーバ10に1つ以上の問題を登録することができる。同様に、生徒は生徒用端末4を用いてサーバ10に1つ以上の問題を登録することができる。
【0015】
教師用端末3は、当該教師用端末3の利用者(教師)が登録した1つ以上の問題を、1人以上の生徒に出題するように出題要求をサーバ10に対して行う。さらに、教師用端末3は、出題対象となる1つ以上の問題の出題形式を選択する。サーバ10は、教師用端末3から出題要求を受け取ると、出題を要求する教師に対応付けられた1人以上の生徒の各々の生徒用端末4に出題対象である1つ以上の問題を教師用端末3で選択された出題形式で出力(出題)する。なお、問題が2つ以上である場合には、サーバ10は、2つ以上の問題を教師用端末3で選択された出題形式で順次出力(出題)する。
【0016】
生徒用端末4は、当該生徒用端末4の利用者(生徒)が登録した1つ以上の問題の出題を、自身に出題するように出題要求をサーバ10に対して行う。さらに、生徒用端末4は、出題対象となる1つ以上の問題の出題形式を選択する。サーバ10は、生徒用端末4から出題要求を受け取ると、要求元の生徒用端末4に出題対象である1つ以上の問題を生徒用端末4で選択された出題形式で出力(出題)する。なお、問題が2つ以上である場合には、サーバ10は、2つ以上の問題を生徒用端末4で選択された出題形式で順次出力(出題)する。
【0017】
(2)構成
ここでは、学習システム500が備えるサーバ10(学習支援システム1)、教師用端末3及び生徒用端末4の構成について、説明する。
【0018】
(2.1)サーバ
サーバ10は、
図1に示すように、記憶部11と、通信部12と、制御部13と、を備える。サーバ10は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部13の機能を実現する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0019】
記憶部11は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等から選択されるデバイスで構成される。
【0020】
記憶部11は、学習システム500を利用する利用者を記憶する。具体的には、記憶部11は、1人以上の教師の氏名の各々と、当該教師のログインID及びパスワードとを対応付けて記憶している。さらに、記憶部11は、1人以上の生徒の氏名の各々と、当該生徒のログインID及びパスワードとを対応付けて記憶している。また、記憶部11は、1人以上の教師の氏名の各々に対して、当該教師が教える1人以上の生徒の各々の氏名を対応付けて記憶している。
【0021】
記憶部11は、教師及び生徒の各々が作成した問題を記憶している。具体的には、記憶部11は、1つ以上の問題を含む問題ファイルを、所定のフォルダに記憶する。問題ファイルは、問題と当該問題に対する正解及び複数の不正解とを含む1つ以上のグループで構成されている。所定のフォルダは、当該所定のフォルダで記憶される問題ファイルの作成者(教師、生徒)に対応付けられている。
【0022】
また、記憶部11が記憶する問題には、ポイントが対応付けられている。問題に対応付けられたポイントは、当該問題に正解した場合に、利用者(生徒)に付与される。また、問題の出題形式によっては、問題に対応付けられたポイントではなく、所定のポイントが付与される。利用者(生徒)に付与されたポイントの合計ポイントは、当該生徒の生徒名に対して、当該生徒のログインID及びパスワードとともに、対応付けて記憶部11に記憶される。
【0023】
通信部12は、情報端末2とネットワークNT1を介して通信するための通信インタフェースを有している。
【0024】
制御部13は、
図1に示すように、出題受付部101、選択受付部102、登録部103、出力部104、表示制御部105及び添削受付部106を有している。
【0025】
出題受付部101は、1つ以上の問題を含む問題ファイルを用いた問題の出題の要求を受け付ける。具体的には、出題受付部101は、情報端末2(教師用端末3、生徒用端末4)から問題の出題を要求する出題要求情報を、通信部12を介して受け取る。出題要求情報は、要求元に係る情報(例えば、利用者名)、出題を要求する問題ファイル、及び当該問題ファイルが格納されているフォルダ名を含む。
【0026】
選択受付部102は、問題ファイルに含まれる1つ以上の問題について、複数の出題形式のうち1つの出題形式の選択を情報端末2から受け付ける。選択受付部102は、出題受付部101が出題要求情報を受け付けると、問題の出題形式の選択を要求する選択要求を、要求元の情報端末2に通信部12を介して出力する。選択受付部102は、出題要求情報を送信した情報端末2から、出題対象となる1つ以上の問題に対して選択された出題形式を表す選択情報を、通信部12を介して受け取る。
【0027】
出題を要求する情報端末2が教師用端末3である場合には、複数の出題形式には、選択形式、一問一答形式、正誤形式及びフラッシュカード形式が含まれる。出題を要求する情報端末2が教師用端末3である場合には、選択受付部102は、選択形式、一問一答形式、正誤形式及びフラッシュカード形式のうち1つの出題形式を受け付ける。出題を要求する情報端末2が生徒用端末4である場合には、複数の出題形式には、選択形式、正誤形式及びフラッシュカード形式が含まれる。
【0028】
出題を要求する情報端末2が生徒用端末4である場合には、選択受付部102は、選択形式、正誤形式及びフラッシュカード形式のうち1つの出題形式を受け付ける。ここで、選択形式とは、複数の選択肢から正解を選択する出題形式である。一問一答形式とは、問題のみが情報端末2に表示され、利用者(生徒)が解答を記入する出題形式である。正誤形式とは、問題とともに、問題ファイルに含まれる正解と複数の不正解とのうち1つが情報端末2にランダムに表示され、利用者が表示されている解答が正解であるか誤りであるかを選択する出題形式である。フラッシュカード形式とは、問題のみが情報端末2に表示され、所定時間が経過すると、自動的に次の問題が出力される出題形式である。
【0029】
登録部103は、情報端末2(教師用端末3、生徒用端末4)から問題ファイルの登録を要求する登録要求情報を、通信部12を介して受け付ける。登録要求情報は、登録を要求する利用者の利用者名と、問題ファイルと、問題ファイルのファイル名と、当該ファイル名に対応するファイルを格納するフォルダのフォルダ名と、を含む。登録部103は、登録要求情報を受け取ると、登録要求情報に含まれるフォルダ名に対応するフォルダに、登録要求情報に含まれる問題ファイルを登録要求情報に含まれるファイル名で格納する。登録部103は、登録要求情報に含まれるフォルダ名に対応するフォルダが記憶部11に存在しない場合には、登録要求情報に含まれるフォルダ名に対応するフォルダを記憶部11に作成して、作成したフォルダに問題ファイルを登録(格納)する。また、登録部103は、教師用端末3から問題ファイルの登録の要求がある場合、教師用端末3からの要求(教師からの要求)により、問題ファイルに、第三者による出題の要求に対して公開するか否かを表す公開設定情報を対応付けて、フォルダに登録することが可能に構成されている。ここで、第三者は、問題の登録を依頼する者とは異なる者である。
【0030】
出力部104は、選択受付部102が受け付けた出題形式で、問題ファイルに含まれる1つ以上の問題を出力する。出題を要求する情報端末2が教師用端末3である場合には、出力部104は、複数の出題形式のうち選択受付部102が受け付けた1つの出題形式で、1つ以上の問題を、1つ以上の生徒用端末4に出力する。ここで、問題を出力する対象となる1つ以上の生徒用端末4は、出題を要求する教師用端末3の教師と対応付けられている1人以上の生徒がそれぞれ利用している情報端末2である。出題を要求する情報端末2が生徒用端末4である場合には、出力部104は、複数の出題形式のうち選択受付部102が受け付けた1つの出題形式で、1つ以上の問題を、要求元の情報端末2(生徒用端末4)に出力する。
【0031】
ここで、出力部104は、問題ファイルに含まれる1つ以上の問題を出力する際に、選択受付部102が受け付けた出題形式が選択形式である場合には、問題、正解、及び1つ以上の不正解を、出力対象である1つ以上の生徒用端末4に出力する。これにより、出力部104は、問題、正解、及び1つ以上の不正解を、出力対象である1つ以上の生徒用端末4に表示させる。また、出力部104は、選択受付部102が受け付けた出題形式が正誤形式である場合には、正解及び1つ以上の不正解のうち1つを選択肢としてランダムに選択し、問題と選択肢とを出力対象である1つ以上の生徒用端末4に出力する。これにより、出力部104は、問題、及び選択肢を、出力対象である1つ以上の生徒用端末4に表示させる。
【0032】
表示制御部105は、情報端末2で表示される画面を制御する。例えば、情報端末2が生徒用端末4である場合、利用者(生徒)がログインすると、当該生徒に対応するアバターが表示される。このとき、表示制御部105は、当該生徒に対応付けられた合計ポイントに応じた表示態様でアバターを、情報端末2(生徒用端末4)に表示させる。本実施形態では、問題が表示される時間、すなわち解答時間が予め設定されている。表示制御部105は、情報端末2(生徒用端末4)で問題が表示されている場合に、回答時間が経過すると、次の問題が生徒用端末4で表示されるように、次の問題を出力部104に出力させる。これにより、表示制御部105は、生徒用端末4に問題を表示させることができる。なお、解答時間は変更可能である。つまり、解答時間は可変である。さらに、表示制御部105は、情報端末2を用いた問題ファイルの登録に関する画面及び出題を要求に関する画面等を、情報端末2に表示させる。
【0033】
添削受付部106は、生徒用端末4から、当該生徒用端末4の利用者(生徒)が作成した問題(登録対象の問題)について教師に添削を依頼する添削依頼情報を、通信部12を介して受け付ける。ここで、生徒が添削を依頼できる教師は、記憶部11において当該生徒と対応付けられた教師である。添削依頼情報は、依頼元の生徒に対応する生徒名(利用者名)、添削対象の問題ファイルのファイル名、問題ファイルが記憶されているフォルダ名を含む。添削受付部106は、添削依頼情報を受け付けると、添削を行う教師が利用する教師用端末3に、添削の依頼があった旨を通知する。
【0034】
添削の依頼があった旨を教師用端末3が受け取ると、教師用端末3の利用者(教師)は、教師用端末3を操作することで添削依頼情報に含まれるフォルダ名のフォルダに含まれている問題ファイルであって添削依頼情報に含まれるファイル名の問題ファイルにアクセスして、添削作業を行う。教師用端末3の利用者(教師)は、添削作業が終了すると、教師用端末3を操作して、添削作業が完了した旨の添削完了通知をサーバ10にネットワークNT1を介して出力(送信)する。
【0035】
添削受付部106は、教師用端末3から添削完了通知を受け取ると、教師が指定するフォルダに添削後の問題ファイルを、登録部103に登録させる。さらに、添削受付部106は、教師用端末3から添削完了通知を受け取ると、教師から添削された問題ファイルが返却された旨の返却通知を、添削を依頼した利用者(生徒)の生徒用端末4に通信部12を介して出力(送信)する。
【0036】
返却通知を生徒用端末4が受け取ると、生徒用端末4の利用者(添削を依頼した生徒)は、添削結果を確認する。生徒用端末4は、生徒の操作により、添削後の問題ファイルを、生徒が指定するフォルダに登録するように依頼するための登録依頼を、サーバ10にネットワークNT1を介して出力(送信)する。このとき、登録部103は、添削後の問題ファイルを生徒が指定するフォルダに登録するための登録依頼を受け取ると、生徒が指定するフォルダに添削後の問題フォルダを登録する。
【0037】
(2.2)教師用端末
教師用端末3は、
図1に示すように、通信部31と、制御部32と、表示部33と、を備える。教師用端末3は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部32の機能を実現する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0038】
通信部31は、サーバ10とネットワークNT1を介して通信するための通信インタフェースを有している。制御部32は、学習システム500を利用する際に利用者(教師)の操作により種々の情報を、通信部31を介してサーバ10に送信する。また、制御部32は、サーバ10に送信した情報に応じた情報を、通信部31を介して受け取る。制御部32は、サーバ10から受け取った情報に基づく画面を、表示部33に表示する。表示部33は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(electroluminescence)ディスプレイのような薄型のディスプレイ装置である。表示部33は、サーバ10から受け取った情報に基づく画面を、制御部32の制御により表示する。なお、本実施形態では、表示部33は、タッチパネル機能を有している。
【0039】
本実施形態の教師用端末3は、利用者(教師)が学習支援システム1(サーバ10)にログインした後、利用者の所定の操作により、サーバ10から送信された情報を基に、1人以上の生徒に対して授業を開始する際の授業開始画面G1(
図5A参照)を表示部33に表示する。さらに、教師用端末3は、1人以上の生徒に対して問題を出題する際には、サーバ10から送信された情報を基に、出題形式を選択する教師用選択画面G2(
図5B参照)を表示部33に表示する。また、教師用端末3は、教師用端末3の利用者(教師)が問題ファイルを登録する際には、サーバ10から送信された情報を基に、登録用画面G3(
図6参照)を表示部33に表示する。なお、授業開始画面G1、教師用選択画面G2及び登録用画面G3の詳細については、後述する。
【0040】
(2.3)生徒用端末
生徒用端末4は、
図1に示すように、通信部41と、制御部42と、表示部43と、を備える。生徒用端末4は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部42の機能を実現する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0041】
通信部41は、サーバ10とネットワークNT1を介して通信するための通信インタフェースを有している。制御部42は、学習システム500を利用する際に利用者(教師)の操作により種々の情報を、通信部41を介してサーバ10に送信する。また、制御部42は、サーバ10に送信した情報に応じた情報を、通信部41を介して受け取る。制御部42は、サーバ10から受け取った情報に基づく画面を、表示部43に表示する。表示部43は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイのような薄型のディスプレイ装置である。表示部43は、サーバ10から受け取った情報に基づく画面を、制御部42の制御により表示する。なお、本実施形態では、表示部43は、タッチパネル機能を有している。
【0042】
本実施形態の生徒用端末4は、利用者(教師)が学習支援システム1にログインした後、利用者の所定の操作により、サーバ10から送信された情報を基に、自習を行う又は授業を受ける前の初期画面G10(
図7参照)を表示部43に表示する。さらに、生徒用端末4は、問題の出題を要求する際には、サーバ10から送信された情報を基に、出題形式を選択する生徒用選択画面G11(
図8A参照)を表示部43に表示する。また、生徒用端末4は、サーバ10から送信された情報を基に、問題の出題順序、解答時間を設定するための設定画面G12(
図8B参照)を表示部43に表示する。なお、初期画面G10、生徒用選択画面G11及び設定画面G12の詳細については、後述する。
【0043】
(3)動作
以下、学習システム500の動作について、
図2A~
図4を用いて説明する。
【0044】
(3.1)登録時の動作
ここでは、情報端末2から問題ファイルをサーバ10(学習支援システム1)に登録する場合における学習システム500の動作について、
図2Aを用いて説明する。
【0045】
情報端末2(教師用端末3、生徒用端末4)は、利用者(教師、生徒)から問題ファイルを受け付ける(ステップS1)。情報端末2は、受け付けた問題ファイルを含む登録要求情報をサーバ10に送信する(ステップS2)。サーバ10の登録部103は、情報端末2から登録要求情報を受け取ると、受け取った登録要求情報に含まれる問題ファイルを記憶部11に登録する登録処理を行う(ステップS3)。具体的には、登録部103は、登録要求情報を受け取ると、登録要求情報に含まれるフォルダ名に対応するフォルダに、登録要求情報に含まれる問題ファイルを登録要求情報に含まれるファイル名で格納する。
【0046】
(3.2)出題時の動作
情報端末2(教師用端末3、生徒用端末4)は、利用者(教師、生徒)から問題の出題の要求を受け付ける(ステップS11)。情報端末2は、問題の出題を受け付けると、出題要求情報をサーバ10に送信する(ステップS12)。出題受付部101は、情報端末2が送信した選択要求情報、つまり選択要求を受け付ける(ステップS13)。選択受付部102は、出題受付部101が出題要求情報を受け付けると、選択要求を、要求元の情報端末2に出力(送信)する(ステップS14,S15)。情報端末2は、利用者の操作により、複数の出題形式のうち1つの出題形式を受け付ける(ステップS16)。情報端末2は、受け付けた出題形式を表す選択情報をサーバ10に送信する(ステップS17)。
【0047】
選択受付部102は、情報端末2が送信した選択情報、つまり複数の出題形式のうち情報端末2が受け付けた1つの出題形式を受け付ける(ステップS18)。サーバ10の出力部104は、選択受付部102が選択情報を受け付けると、出力処理を行う(ステップS19)。具体的には、選択受付部102が受け取った選択情報が表す出題形式に基づいて、出題の要求があった問題ファイルに含まれる1つ以上の問題を出題する。
【0048】
(3.3)出力処理
ここでは、サーバ10が行う出力処理の詳細な動作について、
図3を用いて説明する。
【0049】
出力部104は、出題の要求があった問題ファイルに含まれる1つ以上の問題のうち1つの問題を選択する(ステップS101)。出力部104は、問題の出題の要求元が教師用端末3であるか否かを判断する(ステップS102)。例えば、出力部104は、出題受付部101が受け付けた出題要求情報に含まれる要求元に係る情報(例えば、利用者名)に基づいて、問題の出題の要求元が教師用端末3であるか否かを判断する。出力部104は、利用者名が教師である場合には問題の出題の要求元が教師用端末3であると判断する。出力部104は、利用者名が教師でない、つまり生徒である場合には問題の出題の要求元が教師用端末3でない、つまり生徒用端末4であると判断する。
【0050】
問題の出題の要求元が教師用端末3であると判断する場合には(ステップS102における「Yes」)、出力部104は、出力部104が選択した問題を、1つ以上の生徒用端末4に出力する(ステップS103)。具体的には、出力部104は、要求元の教師用端末3の利用者(教師)に対応付けられた1人以上の生徒がそれぞれ利用する1つ以上の生徒用端末4に、出力部104が選択した問題を、選択受付部102が受け付けた選択情報が表す出題形式に従って出力する。このとき、問題の出力先である1つ以上の生徒用端末4の表示部43は、受け取った問題を出題形式に従った出題態様で表示する。例えば、出題形式が選択形式である場合には、生徒用端末4の表示部44は、出題態様として、問題、正解及び1つ以上の不正解を表示する。生徒用端末4は、表示された正解及び1つ以上の不正解のうち1つの選択を受け付ける。出題形式が正誤形式である場合には、表示部44は、出題態様として、問題と、正解及び1つ以上の不正解のうちランダムに選択された選択肢と、を表示する。生徒用端末4は、表示された選択肢が正解であるか不正解であるかの選択(正誤の選択)を受け付ける。出題形式が一問一答形式又はフラッシュカード形式である場合には、表示部44は、出題態様として、問題のみを表示する。
【0051】
問題の出題の要求元が教師用端末3でない、つまり生徒用端末4であると判断する場合には(ステップS102における「No」)、出力部104は、出力部104が選択した問題を、出題の要求元である情報端末2(生徒用端末4)に出力する(ステップS104)。このとき、問題の出力先である生徒用端末4の表示部43は、受け取った問題を出題形式に従った出題態様で表示する。
【0052】
出力部104は、問題を出力した後、出力先から解答を受け付けたか否かを判断する(ステップS105)。解答を受け付けていないと判断する場合(ステップS105における「No」)、出力部104は、解答の受付が終了したか否かを判断する(ステップS106)。
【0053】
解答の受付が終了していないと出力部104が判断する場合(ステップS106における「No」)、処理はステップS105に戻る。解答を受け付けたと判断する場合(ステップS105における「Yes」)、出力部104は、解答処理を行う。(ステップS107)。または、解答の受付が終了した判断する場合(ステップS106における「Yes」)、出力部104は、解答処理を行う。(ステップS107)。
【0054】
具体的には、出力部104は、問題の出力先である情報端末2(生徒用端末4)から受け取った解答が正解であるか、不正解であるかを判別し、その結果を、問題の出力先である情報端末2(生徒用端末4)に出力する。また、出題の要求元が教師用端末3である場合には、問題を出力した1つ以上の生徒用端末4から受け取った解答を表示する。さらに、出力部104は、問題の出力先である情報端末2(生徒用端末4)から受け取った解答が正解であるか、不正解であるかを判別した後、問題を出力した1つ以上の生徒用端末4から受け取った各解答が正解であるか不正解であるかを区別する態様で教師用端末3が表示するように、各解答の結果を教師用端末3に出力する。
【0055】
なお、サーバ10から1つ以上の生徒用端末4に問題が出題されている間(解答を受け付けている間)、サーバ10は解答者数をカウントして、生徒の氏名を伏せた状態で何人が解答しているかを教師用端末3の表示部33に表示してもよい。
【0056】
さらに、生徒用端末4の表示部43に、各生徒の解答を、生徒の氏名を伏せた状態でランダムに配列表示させてもよい。また、教師用端末3の表示部33に、各生徒の解答を、生徒の氏名を伏せた状態でランダムに配列表示させてもよい。これにより、表示部43(33)で表示された各生徒の解答を、生徒が見た場合であっても解答者が誰であるかを生徒は知ることができない。すなわち、解答者の秘匿性を担保することができる。
【0057】
出力部104は、出題の要求があった問題ファイルに含まれるすべての問題について出題が終了したか否かを判断する(ステップS108)。出題が終了していないと判断する場合(ステップS108における「No」)、出力部104は、未出題の問題を選択する(ステップS109)。その後、処理はステップS102に戻る。出題が終了したと出力部104が判断する場合(ステップS108における「Yes」)、処理は終了する。
【0058】
(3.4)添削時の動作
ここでは、生徒が作成した問題についての添削を当該生徒が教師に依頼した場合における学習システム500の動作について、
図4を用いて説明する。
【0059】
生徒用端末4は、利用者(生徒)の操作により、当該生徒が作成した問題について教師への添削要求を受け付ける(ステップS201)。生徒用端末4は、添削依頼情報をサーバ10に送信する(ステップS202)。サーバ10の添削受付部106は、生徒用端末4から添削依頼情報を取得する(ステップS203)。添削受付部106は、添削依頼情報を受け付けると、添削を行う教師が利用する教師用端末3に、添削の依頼があった旨を通知する(ステップS204)。
【0060】
添削の依頼があった旨を教師用端末3が受け取ると、教師用端末3の利用者(教師)は、教師用端末3を操作することで添削作業を行う(ステップS205)。教師用端末3の利用者(教師)は、添削作業が終了すると、教師用端末3を操作して、添削作業が完了した旨の添削完了通知をサーバ10に送信する(ステップS206)。
【0061】
添削受付部106は、教師用端末3から添削完了通知を受け取ると、登録部103に第1登録処理を行わせる(ステップS207)。具体的には、登録部103は、添削が完了した問題ファイルを教師が指定するフォルダに登録する処理を第1登録処理として行う。これにより、教師は、添削した問題を出題することができる。さらに、添削受付部106は、教師用端末3から添削完了通知を受け取ると、教師から添削された問題ファイルが返却された旨の返却通知を、添削を依頼した利用者(生徒)の生徒用端末4に送信する(ステップS208)。
【0062】
返却通知を生徒用端末4が受け取ると、生徒用端末4は受理処理を行う(ステップS209)。具体的には、生徒用端末4は、生徒用端末4の利用者(添削を依頼した生徒)の操作に応じて、添削後の問題ファイルの内容を表示する。これにより、添削を依頼した生徒は、添削結果を確認する。生徒用端末4は、生徒の操作により、添削後の問題ファイルを、生徒が指定するフォルダに登録するように登録依頼をサーバ10に送信する(ステップS210)。登録部103は、添削後の問題ファイルを生徒が指定するフォルダに登録するための登録依頼を受け取ると、生徒が指定するフォルダに添削後の問題フォルダを登録する(ステップS211)。
【0063】
(4)画面
ここでは、教師用端末3又は生徒用端末4で表示される画面について、説明する。
【0064】
(4.1)授業開始画面
ここでは、教師用端末3で表示される授業開始画面G1について、
図5Aを用いて説明する。利用者(教師)がログイン画面にてログインID及びパスワードを入力し、ログイン後において所定の操作を利用者が行うことで、教師用端末3では、授業開始画面G1が表示部33に表示される。授業開始画面G1は、
図5Aに示すように、第1表示領域R1と、第2表示領域R2と、第3表示領域R3と、第4表示領域R4と、を含む。
【0065】
第1表示領域R1では、授業終了ボタンが表示されている。授業終了ボタンは、授業を終了する場合、すなわち、問題の出題を終了する場合に利用者(教師)によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。
【0066】
第2表示領域R2では、1人以上の生徒に出題する問題ファイルが格納されているフォルダのフォルダ名が表示される。
【0067】
第3表示領域R3では、第2表示領域R2で表示されているフォルダ名のフォルダに格納(登録)されている1つ以上の問題ファイルの表示順序を選択するためのリストボックスが表示される。リストボックスには、新しいもの順、古いもの順、名前順等が含まれる。新しいもの順が選択されると、1つ以上の問題ファイルは、問題ファイルが作成された日時が新しいものから順に表示される。古いもの順が選択されると、1つ以上の問題ファイルは、問題ファイルが作成された日時が古いものから順に表示される。名前順が選択されると、1つ以上の問題ファイルは、名前の順に表示される。
【0068】
第4表示領域R4は、ファイル名表示領域R5、ポイント表示領域R6及び開始ボタンB1を1つのグループとして、複数(図示例では、2つ)のグループを含む。ファイル名表示領域R5では、問題ファイルのファイル名が表示される。ポイント表示領域R6には、授業で正解した場合に付与されるポイント、授業以外で正解した場合に付与されるポイントが表示される。開始ボタンB1は、対応する問題フォルダに含まれる1つ以上の問題の出題を利用者(教師)が要求する際に教師によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。
【0069】
授業開始画面G1において、複数の開始ボタンB1のうち1つの開始ボタンB1に対して所定の操作が行われると、教師用端末3は、所定の操作がされた開始ボタンB1に対応する問題フォルダの出題を要求する出題要求情報をサーバ10に送信する。
【0070】
(4.2)教師用選択画面
ここでは、教師用端末3で表示される教師用選択画面G2について、
図5Bを用いて説明する。教師用選択画面G2は、教師用端末3が出題要求情報を送信した後、サーバ10の制御により、出題形式を選択するための画面として、授業開始画面G1に重畳して表示される。教師用選択画面G2は、出題形式表示領域R10と、開始ボタンB10と、を含む。
【0071】
出題形式表示領域R10では、授業開始画面G1で所定の操作がされた開始ボタンB1に対応する問題フォルダ、つまり教師が選択した問題ファイルで選択可能な複数の出題形式が表示される。教師用選択画面G2では、出題形式表示領域R10に、選択形式、一問一答形式、正誤形式及びフラッシュカード形式が表示される。教師は、出題形式表示領域R10に表示された複数の出題形式のうち、1つの出題形式が表示されている領域をタッチ操作する。タッチ操作された出題形式は、他の出題形式とは異なる表示態様で表示される。
図5Bでは、選択形式での出題形式が選択されている。なお、フラッシュカード形式を出題形式として選択する場合には、問題が表示される時間(解答時間)を設定することができる。
【0072】
開始ボタンB10は、選択した出題形式で問題の出題を開始する際に教師によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。
【0073】
教師用選択画面G2において、複数の出題形式のうち1つの出題形式が選択された後、開始ボタンB10に対して所定の操作が行われると、情報端末2(教師用端末3)は、選択情報をサーバ10に送信する。その後、サーバ10は、教師用端末3の利用者である教師に対応付けられた1人以上の生徒がそれぞれ利用する1つ以上の生徒用端末4に、教師用端末3で選択された出題形式で、1つ以上の問題を出力する。例えば、選択された出題形式が選択形式、一問一答形式、正誤形式のうちいずれかの形式である場合には、教師が解答の受付を終了し、解答処理を行った後に、次の問題の出題の指示を行うことで、サーバ10の出力部104は、問題を出力する。また、例えば、選択された出題形式がフラッシュカード形式である場合には、解答時間が経過、つまり解答の受付を終了し、解答処理を行った後に、次の問題の出題を自動的に行うことで、サーバ10の出力部104は、問題を出力する。
【0074】
(4.3)登録用画面
ここでは、教師用端末3で表示される登録用画面G3について、
図6を用いて説明する。利用者(教師)がログイン画面にてログインID及びパスワードを入力し、ログイン後において所定の操作を利用者が行うことで、教師用端末3では、登録用画面G3が表示部33に表示される。登録用画面G3は、
図6に示すように、問題作成領域R20と、ボタンB21と、公開設定領域R28と、ボタンB22,B23と、を含む。
【0075】
問題作成領域R20は、フォルダ選択領域R21、第1入力領域R22、第2入力領域R23、ボタンB20、第3入力領域R24、複数(図示例では、3つ)の第4入力領域R25、第5入力領域R26及び第6入力領域R27を含む。
【0076】
フォルダ選択領域R21では、登録対象の問題ファイルの格納先を選択するために、1つ以上のフォルダ名を含むリストボックスが表示される。
【0077】
第1入力領域R22は、登録対象の問題ファイルのファイル名を入力するための領域である。第2入力領域R23は、問題ファイルに含まれる問題の本文を入力するための領域である。第3入力領域R24は、第2入力領域R23に入力された問題に対する正解を入力するための領域である。複数の第4入力領域R25の各々は、第2入力領域R23に入力された問題に対する不正解を入力するための領域である。第5入力領域R26は、授業で出題された場合に正解したときに生徒に付与されるポイントを入力するための領域である。第6入力領域R27は、授業以外で出題された場合に正解したときに生徒に付与されるポイントを入力するための領域である。
【0078】
ボタンB20は、問題を出題する際に、第2入力領域R23に入力された問題だけでなく、画像等を表示したい場合に、問題に画像等を含めるために利用者(教師)によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。
【0079】
ボタンB21は、更に、別の問題を登録対象の問題ファイルに追加したい場合に、利用者(教師)によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。ボタンB21に対して所定の操作がされると、登録用画面G3では、問題作成領域R20が追加表示される。
【0080】
公開設定領域R28では、登録対象の問題ファイルを、第三者による出題の要求に対して公開するか否かを選択するリストボックスが表示される。例えば、公開設定領域R28のリストボックスは、“非公開”及び“公開”を含む。非公開が選択されると、第三者による出題の要求に対して公開しない旨を表す公開設定情報が問題ファイルに対応付けられる。公開が選択されると、第三者による出題の要求に対して公開する旨を表す公開設定情報が問題ファイルに対応付けられる。
【0081】
ボタンB22は、1つ以上の問題作成領域R20で入力された内容、及び公開設定領域R28で選択された内容に基づいて問題ファイルを登録する場合に、利用者(教師)によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。ボタンB23は、前画面に戻る場合に、利用者(教師)によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。
【0082】
ボタンB22に対して所定の操作がされると、教師用端末3は、登録要求情報をサーバ10に送信する。登録要求情報は、上述したように、登録を要求する利用者の利用者名と、問題ファイルと、問題ファイルのファイル名と、当該ファイル名に対応するファイルを格納するフォルダのフォルダ名と、を含む。登録用画面G3に公開設定領域R28が含まれる場合には、登録要求情報は、更に、公開設定情報を含む。サーバ10の登録部103は、教師用端末3から登録要求情報を受け取ると、登録要求情報に含まれる問題ファイルを、登録要求情報に含まれるファイル名で登録要求情報に含まれるフォルダ名のフォルダに格納する。登録部103は、問題ファイルと、公開情報とを対応付けて記憶部11に記憶する。
【0083】
例えば、教師用端末3aを利用する教師が、登録用画面G3において登録対象の問題ファイルに対して非公開を選択すると、他の教師用端末3bを利用する他の教師は当該問題ファイルを利用することができない。一方、教師用端末3aを利用する教師が、登録用画面G3において登録対象の問題ファイルに対して公開を選択すると、他の教師用端末3bを利用する他の教師は当該問題ファイルを利用することができる。つまり、他の教師は、他の教師に対応付けられた1人以上の生徒に、教師用端末3aを利用する教師が作成した問題ファイルに含まれる1つ以上の問題を出題することができる。
【0084】
(4.4)初期画面
ここでは、生徒用端末4で表示される初期画面G10について、
図7を用いて説明する。利用者(生徒)がログイン画面にてログインID及びパスワードを入力してログインすることで、生徒用端末4では、初期画面G10が表示部43に表示される。初期画面G10は、
図7に示すように、アバター表示領域R101、氏名表示領域R102、レベル表示領域R103、ボタンB100、B101,B102,B103を含む。
【0085】
アバター表示領域R101では、利用者(生徒)に対応するアバターが表示される。氏名表示領域R102では、生徒の氏名が表示される。レベル表示領域R103では、生徒に付与されたポイントの合計に応じたレベルであって生徒の学習度合を表すレベルが表示される。ボタンB100は、学習システム500に投稿された動画を視聴する場合に、生徒によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。ボタンB101は、生徒用端末4の利用者である生徒が作成し、登録した問題ファイルの出題を要求する場合、新規に問題ファイルを登録する場合等に、生徒によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。ボタンB102は、生徒に対応付けられた教師が登録している問題ファイルの出題を要求する場合に、生徒によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。ボタンB103は、講義の動画を視聴する場合に、生徒によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。
【0086】
初期画面G10において、アバター表示領域R101で表示されるアバターは、レベル表示領域R103で表示される生徒のレベルに応じて、すなわち生徒に付与されたポイントに応じて表示態様が異なる。アバターの表示態様は、サーバ10の表示制御部105によって制御されている。
【0087】
(4.5)生徒用選択画面
ここでは、生徒用端末4で表示される生徒用選択画面G11について、
図8Aを用いて説明する。利用者(生徒)が初期画面G10においてボタンB101又はボタンB102に対して所定の操作を行い、その後所定の操作を行うことで、生徒用端末4は、生徒用選択画面G11を表示部43に表示する。生徒用選択画面G11は、問題の出題を要求する生徒が出題形式を選択するための画面である。生徒用選択画面G11は、ファイル名表示領域R110、複数(図示例では、3つ)の選択ボタンB110,B111,B112と、ボタンB113と、を含む。
【0088】
ファイル名表示領域R110では、生徒が出題を要求する問題ファイルのファイル名が表示される。選択ボタンB110は、生徒が出題形式として選択形式を選択する場合に、生徒によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。選択ボタンB111は、生徒が出題形式として正誤形式を選択する場合に、生徒によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。選択ボタンB112は、生徒が出題形式としてフラッシュカード形式を選択する場合に、生徒によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。ボタンB113は、前画面に戻る場合に、生徒によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。
【0089】
生徒用選択画面G11において、複数の選択ボタンB110,B111,B112のうち1つの選択ボタンに対して所定の操作がされると、生徒用端末4は、選択情報をサーバ10に送信する。その後、サーバ10は、出題を要求する生徒の生徒用端末4に、選択された選択ボタンに対応する出題形式で、1つ以上の問題を出力する。例えば、選択された選択ボタンに対応する出題形式が選択形式、正誤形式のうちいずれかの形式である場合には、生徒が解答又は設定された解答時間が経過し、解答処理を行った後に、次の問題の出題を自動的に行うことで、サーバ10の出力部104は、問題を出力する。また、例えば、選択された出題形式がフラッシュカード形式である場合には、解答時間が経過、つまり解答の受付を終了し、解答処理を行った後に、次の問題の出題を自動的に行うことで、サーバ10の出力部104は、問題を出力する。
【0090】
(4.6)設定画面
ここでは、生徒用端末4で表示される設定画面G12について、
図8Bを用いて説明する。利用者(生徒)が生徒用選択画面G11において複数の選択ボタンB110,B111,B112のうち1つのボタンに対して所定の操作を行う、生徒用端末4は、設定画面G12を表示部43に表示する。設定画面G12は、問題の出題順序、解答時間を設定するための画面である。
【0091】
設定画面G12は、
図8Bに示すように、ファイル名表示領域R120、出題形式表示領域R121、出題順序選択領域R122、時間設定領域R123及びボタンB125,B126を含む。
【0092】
ファイル名表示領域R120では、生徒が出題を要求する問題ファイルのファイル名が表示される。出題形式表示領域R121では、生徒用選択画面G11で選択された出題形式に応じた名称が表示される。出題順序選択領域R122では、複数(図示例では、2つ)のラジオボタンB120、B121が表示される。ラジオボタンB120は、問題の出題順序を、問題ファイルに格納されている順序とする場合に選択行われるボタンである。ラジオボタンB121は、問題の出題順序を、ランダムとする場合に選択行われるボタンである。時間設定領域R123では、複数(図示例では、3つ)のラジオボタンB122、B123,B124、及び時間入力領域R124が表示される。ラジオボタンB122は、解答時間を15秒とする場合に生徒によって所定の操作(タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。ラジオボタンB123は、解答時間を30秒とする場合に生徒によって所定の操作(タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。ラジオボタンB124は、解答時間を他の時間とする場合に生徒によって所定の操作(タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。時間入力領域R124は、ラジオボタンB124が選択された場合に任意の時間を入力するための領域である。ラジオボタンB124が選択された場合、生徒は、時間入力領域R124に予め決められた範囲に属する任意の時間を入力する。ボタンB125は、前画面に戻る場合に、生徒によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。ボタンB126は、選択した問題の出題順序及び解答時間で学習を開始する場合に、生徒によって所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われるボタンである。生徒は、設定画面G12で設定する解答時間を自由に設定することができる。すなわち、解答時間は、可変である。
【0093】
(4.7)その他の画面
本実施形態では、生徒用端末4から生徒が作成した問題を含む問題ファイルを登録することが可能である。生徒が作成した問題ファイルをサーバ10に登録する場合に、生徒用端末4で表示される登録用画面は、教師用端末3で表示される登録用画面G3に含まれる問題作成領域R20に相当する領域と、ボタンB21,B22,B23のそれぞれに対応するボタンと、を含む。つまり、生徒用端末4では、生徒が作成した問題ファイルに対して、公開、非公開を選択することができない。本実施形態では、生徒が作成した問題ファイルに対しては、非公開が常に対応付けられている。これにより、生徒が作成した問題ファイルを他の生徒が利用することはできない。例えば、生徒用端末4aを利用する生徒が問題を作成し、サーバ10に登録した場合、生徒用端末4bを利用する生徒及び生徒用端末4cを利用する生徒は、生徒用端末4aを利用する生徒が作成した問題を利用することができない。
【0094】
また、生徒が作成した問題ファイルに含まれる問題を、教師に添削を依頼することが可能である。添削する際に教師用端末3で表示される画面は、生徒用端末4で表示される登録用の画面と同様の画面である。教師よる添削では、添削した問題ファイルを、生徒に返却するとともに、教師が指定するフォルダに格納することができる。本実施形態では、添削した問題ファイルを教師が指定するフォルダ(指定フォルダ)に格納する場合には、非公開を表す公開設定情報が対応付けられる。教師は、添削した問題ファイルを指定フォルダに格納した後、所定の操作によって、公開設定情報の内容を非公開から公開に変更することができる。
【0095】
(5)変形例
以下、実施形態の変形例について列記する。
【0096】
(5.1)変形例1
実施形態の授業開始画面G1の第1表示領域R1では、授業終了ボタンが表示される構成としているが、この構成に限定されない。
【0097】
第1表示領域R1では、問題の出題を終了し、出題対象の1人以上の生徒に関する情報を表示する際に所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)が行われる画面移行ボタンが表示されてもよい。出題対象の1人以上の生徒に関する情報とは、例えば、出題された1つ以上の問題の正解数、及び出題対象の1人以上の生徒に付与されたポイントの合計ポイントのうち少なくとも1つに応じたランキングの情報である。
【0098】
教師用端末3で表示されている変形例1の授業開始画面G1において、画面移行ボタンに対して所定の操作が行われると、出題された1つ以上の問題の正解数に応じたランキング、及び合計ポイントに応じたランキングのうち一方のランキングが表示される。例えば、画面移行ボタンに対して所定の操作が行われると、出題された1つ以上の問題の正解数に応じたランキングが、教師用端末3の表示部33に表示される。出題された1つ以上の問題の正解数に応じたランキングが表示される初期画面では、正解数のみがランキング形式で表示され、生徒名は表示されていない。教師が教師用端末3に対して所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)を行うことで、正解数に対応する生徒名が表示される。
【0099】
また、出題された1つ以上の問題の正解数に応じたランキングが、教師用端末3の表示部33に表示される状態で、ランキング表示を切り替えるための所定の操作が行われると、表示部33で表示される画面が合計ポイントに応じたランキングの画面に切り替わる。合計ポイントに応じたランキングが表示される初期画面では、合計ポイントのみがランキング形式で表示され、生徒名は表示されていない。教師が教師用端末3に対して所定の操作(押操作、タップ操作、クリック操作等)を行うことで、合計ポイントに対応する生徒名が表示される。
【0100】
なお、各ランキングの画面では、すべての生徒を表示する必要はない。例えば、上位数名のみ表示してもよい。
【0101】
(5.2)変形例2
実施形態の教師用選択画面G2で表示される複数の出題形式は、一例である。例えば、教師用選択画面G2で表示される複数の出題形式は、選択形式、一問一答形式、正誤形式及びフラッシュカード形式のうち少なくとも2つであってもよい。
【0102】
(5.3)変形例3
登録用画面G3に含まれる問題作成領域R20における第2入力領域R23、第3入力領域R24及び複数の第4入力領域R25において、数式、数学記号及び化学式等を用いた問題、解答を作成する際に数式、数学記号及び化学式等を作成する画面を呼び出すボタンを表示してもよい。
【0103】
なお、生徒用端末4で表示される登録用画面についても同様に、登録用画面G3の第2入力領域R23、第3入力領域R24及び複数の第4入力領域R25の各々に相当する各領域に数式、数学記号及び化学式等を作成する画面を呼び出すボタンを表示してもよい。
【0104】
(5.4)変形例4
生徒用端末4で表示される設定画面G12に含まれる時間設定領域R123において、3つのラジオボタンB122、B123,B124に加えて、制限時間を無制限とする際に所定の操作(タップ操作、クリック操作等)が行われるラジオボタンが表示されてもよい。
【0105】
(5.5)変形例5
上記実施形態では、利用者は情報端末2を用いて所定のURLにアクセスして学習システム500を利用する構成としたが、この構成に限定されない。利用者は、情報端末2に学習システム500を利用するための専用のアプリケーションをインストールして、学習システム500を利用してもよい。
【0106】
(5.6)変形例6
上記実施形態において、教師が問題を出題する場合、複数の出題形式に早押し形式を含めてもよい。早押し形式は、問題が出題された後、問題を受け取った複数の生徒のうち生徒用端末4で所定の操作を最も早く行った1人の生徒にのみ解答権を与える形式である。具体的には、サーバ10は、問題を複数の生徒用端末4に出力した後、複数の生徒用端末4の各々から所定の操作が行われた旨の応答情報を受け取る。サーバ10は、複数の生徒用端末4の各々に対して、問題を出力してから応答情報を受け取るまでの応答時間を算出する。サーバ10は、複数の生徒用端末4のうち応答時間がもっとも短い生徒用端末4を特定して、特定した生徒用端末4を利用する生徒に解答権を与える。例えば、サーバ10は、解答権を与えた生徒の生徒用端末4からのみ解答を受け取る。このとき、教師用端末3は、解答権が与えられた生徒に関連する情報、サーバ10が受け付けた解答を表示する。
【0107】
(5.7)その他の変形例
上記実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、学習支援システム1と同様の機能は、学習支援方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る学習支援システム1の学習支援方法は、問題を出題し、解答を受け付ける学習支援システムで用いられる。学習支援方法は、出題受付ステップと、選択受付ステップと、出力ステップとを、含む。出題受付ステップは、1つ以上の問題を含む問題ファイルを用いた問題の出題の要求を情報端末2から受け付ける。選択受付ステップは、問題ファイルに含まれる1つ以上の問題について、複数の出題形式のうち1つの出題形式の選択を情報端末2から受け付ける。出力ステップは、選択受付ステップで受け付けた1つの出題形式で、問題ファイルに含まれる1つ以上の問題を出力する。一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムを、上述した学習支援システム1又は学習支援システム1の学習支援方法として機能させるためのプログラムである。
【0108】
本開示における学習支援システム1又は学習支援システム1の学習支援方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における学習支援システム1又は学習支援システム1の学習支援方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。また、学習支援システム1における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは学習支援システム1に必須の構成ではなく、学習支援システム1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。
【0109】
さらに、学習支援システム1の少なくとも一部の機能、例えば、情報端末の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
【0110】
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の学習支援システム(1)は、学習対象の問題を出題し、解答を受け付ける。学習支援システム(1)は、出題受付部(101)と、選択受付部(102)と、出力部(104)と、を備える。出題受付部(101)は、1つ以上の問題を含む問題ファイルを用いた問題の出題の要求を情報端末(2)から受け付ける。選択受付部(102)は、問題ファイルに含まれる1つ以上の問題について、複数の出題形式のうち1つの出題形式の選択を情報端末(2)から受け付ける。出力部(104)は、選択受付部(102)が受け付けた1つの出題形式で、問題ファイルに含まれる1つ以上の問題を出力する。
【0111】
この構成によると、同一の問題であっても出題形式を変えて出題することができる。そのため、同一の問題であってもその解答を多種多様にすることができるので、学習者(生徒)は問題を解くことに飽きない。これにより、生徒は学習に飽きることなく継続して学習を行うことができる。
【0112】
第2の態様の学習支援システム(1)では、第1の態様において、情報端末(2)は、教師が利用する教師用端末である。複数の出題形式は、選択形式、一問一答形式、正誤形式及びフラッシュカード形式のうち少なくとも2つの出題形式を含む。選択受付部(102)は、少なくとも2つの出題形式のうち1つの出題形式を受け付ける。出力部(104)は、1つの出題形式で、1つ以上の問題を、1人以上の生徒がそれぞれ利用する1つ以上の生徒用端末(4)に出力する。
【0113】
この構成によると、教師は、生徒に問題を解くことに飽きさせることなく、問題の出題を行うことができる。
【0114】
第3の態様の学習支援システム(1)では、第1又は第2の態様において、情報端末(2)は、生徒が利用する生徒用端末(4)である。複数の出題形式は、選択形式、正誤形式及びフラッシュカード形式を含む。選択受付部(102)は、選択形式、正誤形式及びフラッシュカード形式のうち1つの出題形式を受け付ける。出力部(104)は、1つの出題形式で、1つ以上の問題を生徒用端末(4)に出力する。
【0115】
この構成によると、生徒は学習に飽きることなく継続して学習を行うことができる。
【0116】
第4の態様の学習支援システム(1)では、第2又は第3の態様において、問題ファイルは、出題に用いられる問題、問題に対する正解、及び問題に対する1つ以上の不正解からなる1つ以上のグループを含む。出力部(104)は、問題ファイルに含まれる1つ以上の問題を出力する際に、選択受付部(102)が受け付けた1つの出題形式が選択形式である場合には、問題、正解、及び1つ以上の不正解を生徒用端末(4)に出力して、問題、正解、及び1つ以上の不正解を生徒用端末(4)に表示させる。出力部(104)は、問題ファイルに含まれる1つ以上の問題を出力する際に、選択受付部(102)が受け付けた1つの出題形式が正誤形式である場合には、正解及び1つ以上の不正解のうち1つを選択肢としてランダムに選択し、問題と選択肢とを生徒用端末(4)に出力して、問題、及び選択肢を生徒用端末(4)に表示させる。
【0117】
この構成によると、出題形式に応じて、出力する内容を確実に変えることができる。
【0118】
第5の態様の学習支援システム(1)では、第4の態様において、問題ファイルを登録する登録部(103)を、更に備える。情報端末(2)は、教師が利用する教師用端末(3)である。登録部(103)は、教師用端末(3)からの要求により、問題ファイルに、問題ファイルの登録を依頼した者とは異なる第三者による出題の要求に対して公開するか否かを表す公開設定情報を対応付けて登録する。
【0119】
この構成によると、登録した問題に応じて第三者へ利用させたり、利用させなかったりすることができる。
【0120】
第6の態様の学習支援システム(1)では、第1~第5のいずれかの態様において、出力部(104)が出力する1つ以上の問題に対する解答時間は、可変である。この構成によると、学習者のレベルに応じて解答時間を変更することができる。
【0121】
第7の態様の学習支援方法は、学習に関する問題を出題し、解答を受け付ける学習支援システムで用いられる。学習支援方法は、出題受付ステップと、選択受付ステップと、出力ステップと、を含む。出題受付ステップは、1つ以上の問題を含む問題ファイルを用いた問題の出題の要求を情報端末から受け付ける。選択受付ステップは、問題ファイルに含まれる1つ以上の問題について、複数の出題形式のうち1つの出題形式の選択を情報端末(2)から受け付ける。出力ステップは、選択受付ステップで受け付けた1つの出題形式で、問題ファイルに含まれる1つ以上の問題を出力する。
【0122】
この学習支援方法によると、生徒は学習に飽きることなく継続して学習を行うことができる。
【0123】
第8の態様の処理方法は、学習支援システム(1)を利用する情報端末(2)で用いられる、処理方法は、出題要求ステップと、選択ステップと、を備える。出力要求ステップは、学習に関する1つ以上の問題を含む問題ファイルを用いた問題の出題を要求する。選択ステップは、出題を要求する問題ファイルに含まれる1つ以上の問題について、複数の出題形式のうち1つの出題形式を選択する。
【0124】
この処理方法によると、生徒は学習に飽きることなく継続して学習を行うことができる。
【0125】
第9の態様の処理方法では、第8の態様において、情報端末(2)は、生徒が利用する生徒用端末(4)である。処理方法は、表示ステップを、更に含む。表示ステップは、出題を要求した学習に関する問題を出題形式に従った出題態様で表示する。
【0126】
この処理方法によると、生徒は学習に飽きることなく継続して学習を行うことができる。
【0127】
第10の態様のプログラムは、コンピュータに、第7の態様の学習支援方法を実行させるためのプログラムである。
【0128】
このプログラムによると、生徒は学習に飽きることなく継続して学習を行うことができる。
【0129】
第11の態様のプログラムは、コンピュータに、第8又は第9の態様の処理方法を実行させるためのプログラムである。
【0130】
このプログラムによると、生徒は学習に飽きることなく継続して学習を行うことができる。
【0131】
第12の態様の学習システム(500)は、第1~第6のいずれかの態様の学習支援システム(1)と、1つ以上の情報端末(2)と、を備える。
【0132】
この学習システム(500)によると、生徒は学習に飽きることなく継続して学習を行うことができる。
【符号の説明】
【0133】
1 学習支援システム
2 情報端末
3,3a,3b 教師用端末
4,4a,4b,4c 生徒用端末
10 サーバ
101 出題受付部
102 選択受付部
103 登録部
104 出力部
500 学習システム