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  • 特開-遮蔽物および装着物セット 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022032782
(43)【公開日】2022-02-25
(54)【発明の名称】遮蔽物および装着物セット
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20220217BHJP
   A42B 3/20 20060101ALI20220217BHJP
   A42B 1/018 20210101ALI20220217BHJP
【FI】
A41D13/11 L
A42B3/20
A42B1/18 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020136963
(22)【出願日】2020-08-14
(71)【出願人】
【識別番号】518371456
【氏名又は名称】佐々木 勇児
(74)【代理人】
【識別番号】100145861
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 薫
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 勇児
【テーマコード(参考)】
3B107
【Fターム(参考)】
3B107AA01
3B107BA08
3B107CA01
3B107CA02
3B107CA03
3B107DA04
3B107DA07
3B107DA14
3B107DA18
3B107EA01
(57)【要約】
【課題】ユーザの頭部に装着される装着物に、ユーザの顔に対し前方側に一定の距離離間するように設けることができる遮蔽物および装着物セットを提供する。
【解決手段】遮蔽物2は、ユーザUの顔を外部に対し遮蔽する遮蔽物2であって、ユーザUの顔を外部に対し遮蔽する遮蔽部10と、遮蔽部10をユーザUの頭部に装着される装着物100に固定するための固定部20と、を有し、遮蔽部10を、ユーザUの顔に対し前方側に一定の距離離間するように装着物100に設ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの少なくとも顔を外部に対し遮蔽する遮蔽物であって、
前記ユーザの少なくとも顔を外部に対し遮蔽する遮蔽部と、前記遮蔽部を前記ユーザに装着される装着物に固定するための固定部と、を有し、
前記遮蔽部を、前記ユーザの顔に対し前方側に一定の距離離間するように前記装着物に設けることを特徴とする遮蔽物。
【請求項2】
前記装着物は、前記ユーザの頭部に装着される装着部と、前記装着部の下端から少なくとも前方に延びるように設けられる延出部と、を有し、前記固定部を介して前記遮蔽部の上端を前記装着物における前記延出部の上方側に固定して設けるとともに、前記遮蔽部の上端から下方側を前記延出部に掛かるように設け、前記遮蔽部を、前方に突出させて、前記ユーザの顔に対し前方側に一定の距離離間するように前記装着物に設けることを特徴とする請求項1に記載の遮蔽物。
【請求項3】
前記遮蔽部は、前部側が透明な材料で構成されることを特徴とする請求項1に記載の遮蔽物。
【請求項4】
前記透明な材料は、シート状とすることを特徴とする請求項3に記載の遮蔽物。
【請求項5】
前記透明な材料は、プラスチック材料および/または樹脂材料を含むことを特徴とする請求項3に記載の遮蔽物。
【請求項6】
前記遮蔽部は、通気性を有する材料で構成されることを特徴とする請求項1に記載の遮蔽物。
【請求項7】
前記通気性を有する材料は、不織布とすることを特徴とする請求項6に記載の遮蔽物。
【請求項8】
前記通気性を有する材料は、後部側に設けることを特徴とする請求項6に記載の遮蔽物。
【請求項9】
前記通気性を有する材料は、下部側の中央部に窪部を有することを特徴とする請求項6に記載の遮蔽物。
【請求項10】
前記遮蔽部は、矩形状の透明な材料の側端と矩形状の通気性を有する材料の側端を相互に固着するとともに、上端と下端を非固着状態として相互に離間させて開放可能とし、前記上端から下方側を前記ユーザの顔に被せながら前記固定部を介して前記上端を前記装着物における前記延出部の上方側に固定して窄ませるように設けるとともに、前記遮蔽部の上端から下方側を前記延出部に掛かるように設け、前記遮蔽部を、前方に突出させて、前記ユーザの顔に対し前方側に一定の距離離間するように前記装着物に設けることを特徴とする請求項1に記載の遮蔽物。
【請求項11】
前記固定部は、前記遮蔽部の上端を前記装着物に着脱自在に固定することを特徴とする請求項1に記載の遮蔽物。
【請求項12】
前記固定部は、前記遮蔽部の上端を前記装着物に対し締め付けるように固定することを特徴とする請求項1に記載の遮蔽物。
【請求項13】
前記固定部は、ベルト状とすることを特徴とする請求項1に記載の遮蔽物。
【請求項14】
前記固定部は、結束バンドとすることを特徴とする請求項1に記載の遮蔽物。
【請求項15】
前記装着物は、帽子とすることを特徴とする請求項1に記載の遮蔽物。
【請求項16】
前記遮蔽部は、前記ユーザの顔、側頭部、後頭部を含む頭部を外部に対し遮蔽することを特徴とする請求項1に記載の遮蔽物。
【請求項17】
請求項1~請求項15のいずれか一項に記載の遮蔽物と、前記ユーザの頭部に装着される装着物と、を有することを特徴とする装着物セット。
【請求項18】
前記装着物は、前記ユーザの頭部に装着される装着部と、前記装着部の下端から少なくとも前方に延びるように設けられる延出部と、を有することを特徴とする請求項17に記載の装着物セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮蔽物に関し、特にユーザの顔を外部に対し遮蔽する遮蔽物および装着物セットに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今は、コロナウイルスが蔓延しており、その感染予防からマスクの装着が日常的に行われている。マスクに関しては、例えば特許文献1に開示されるものを参照することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-92818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、コロナウイルスの感染源として飲食を伴う接客業が原因として挙げられているが、このような接客業では接客時に会話や飲食がし辛いとの理由からマスクの装着が徹底されていないのが実情であり、更なる感染の拡大が懸念されている。
【0005】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ユーザの頭部に装着される装着物に、ユーザの顔に対し前方側に一定の距離離間するように設けることができる遮蔽物および装着物セットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、遮蔽物に係る発明は、ユーザの顔を外部に対し遮蔽する遮蔽物であって、前記ユーザの顔を外部に対し遮蔽する遮蔽部と、前記遮蔽部を前記ユーザの頭部に装着される装着物に固定するための固定部と、を有し、前記遮蔽部を、前記ユーザの顔に対し前方側に一定の距離離間するように前記装着物に設けることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、前記ユーザの顔を外部に対し遮蔽する遮蔽部と、前記遮蔽部を前記ユーザに装着される装着物に固定するための固定部と、を有し、前記遮蔽部を、前記ユーザの顔に対し前方側に一定の距離離間するように前記装着物に設けることとしたので、ユーザの頭部に装着される装着物に、ユーザの顔に対し前方側に一定の距離離間するように設けることができる遮蔽物を提供することができる。これにより、接客時にマスクを装着せずに会話をしたとしても遮蔽物により飛沫を防止することができ、遮蔽物とユーザの顔とが離間して形成される空間を介して飲食を行うこともできる。
【0008】
前記装着物は、前記ユーザの頭部に装着される装着部と、前記装着部の下端から少なくとも前方に延びるように設けられる延出部と、を有し、前記固定部を介して前記遮蔽部の上端を前記装着物における前記延出部の上方側に固定して設けるとともに、前記遮蔽部の上端から下方側を前記延出部に掛かるように設け、前記遮蔽部を、前方に突出させて、前記ユーザの顔に対し前方側に一定の距離離間するように前記装着物に設けることとすれば、遮蔽部を延出部を介して前方に突出させて、遮蔽部とユーザの顔とが離間して形成される空間を大きくすることができ、飲食をし易くすることができる。
【0009】
前記遮蔽部は、前部側が透明な材料で構成されることとすれば、ユーザの顔を視認することができる。
【0010】
前記透明な材料は、シート状とすることができる。また、前記透明な材料は、プラスチックおよび/または樹脂を含むことができる。
【0011】
前記遮蔽部は、通気性を有する材料で構成されることとすれば、遮蔽部の内側の空気が淀むことを少なくすることができる。
前記通気性を有する材料は、不織布とすることができる。
前記通気性を有する材料は、後部側に設けることができる。
前記通気性を有する材料は、下部側の中央部に窪部を有することとすれば、ユーザの肩に適合した形状とすることができる。
【0012】
前記遮蔽部は、矩形状の透明な材料と矩形状の通気性を有する材料の側端を相互に固着するとともに、上端と下端を非固着状態として相互に離間させて開放可能とし、前記上端から下方側を前記ユーザの顔に被せながら前記固定部を介して前記上端を前記装着物における前記延出部の上方側に固定して窄ませるように設けるとともに、前記遮蔽部の上端から下方側を前記延出部に掛かるように、かつ、下方側に行くにしたがって広がるように設けることにより、前記遮蔽部を、前方に突出させて、前記ユーザの顔に対し前方側に一定の距離離間するように前記装着物に設けることとすれば、遮蔽部とユーザの顔とが離間して形成される空間を更に大きくすることができ、更に飲食をし易くすることができる。
【0013】
前記固定部は、前記遮蔽部の上端を前記装着物に着脱自在に固定することができる。また、前記固定部は、前記遮蔽部の上端を前記装着物に対し締め付けるように固定することができる。更に、前記固定部は、ベルト状とすることができる。更にまた、前記固定部は、結束バンドとすることができる。
【0014】
前記装着物は、帽子とすることとすれば、接客時の見栄えを向上させることができる。
【0015】
前記遮蔽部は、前記ユーザの顔、側頭部、後頭部を含む頭部を外部に対し遮蔽することができる。
上記目的を達成するために、装着物セットに係る発明は、上記の遮蔽物と、前記ユーザの頭部に装着される装着物と、を有することを特徴とする。
【0016】
前記装着物は、前記ユーザの頭部に装着される装着部と、前記装着部の下端から少なくとも前方に延びるように設けられる延出部と、を有することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ユーザの頭部に装着される装着物に、ユーザの顔に対し前方側に一定の距離離間するように設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態に係る装着物セットの構成を示す側面図である。
図2】同遮蔽物を装着物セットの構成を示す正面図である。
図3】同遮蔽物を装着物セットの構成を示す背面図である。
図4】同遮蔽物の形成方法を説明するための図である。
図5】同遮蔽物の形成方法を説明するための図4に続く図である。
図6】同遮蔽物の形成方法を説明するための図5に続く図である。
図7】同遮蔽物の形成方法を説明するための図6に続く図である。
図8】同遮蔽物の形成方法を説明するための図6に続く図である。
図9】同装着物セットの固定部の構成を示す図である。
図10】本発明の変形例を示す側面図である。
図11】本発明の他の変形例を示す側面図である。
図12】本発明の更に他の変形例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る装着物セットの構成を示す側面図、図2は、同遮蔽物を装着物セットの構成を示す正面図、図3は、同遮蔽物を装着物セットの構成を示す背面図である。なお、以下の説明においては、ユーザUの顔側を正面、その反対側を背面、正面から見てユーザUの顔の右側を右方、正面から見てユーザUの顔の左側を左方、ユーザUの上方側を上方、ユーザUの下方側を下方とし、各方向を図においても示すものとする。
【0020】
図1図3を参照して本実施形態の装着物セット1の概要を説明すると、装着物セット1は、遮蔽物2と装着物100を有している。
【0021】
すなわち、遮蔽物2は、ユーザUの少なくとも顔を外部(周囲)に対し遮蔽する遮蔽物2であって、遮蔽部10と固定部20を有している。遮蔽部10は、ユーザUの少なくとも顔より詳しくはユーザUの目、鼻、口、側頭部(左右の頭部)、後頭部を含む頭部を取り囲んで外部(周囲)に対し遮蔽するためのものであり、ユーザUの顔、側頭部(左右の頭部)、後頭部を取り囲んで下端まで遮蔽することができる。固定部20は、遮蔽部10をユーザUの頭部に装着される装着物100に固定するためのものである。遮蔽物2は、遮蔽部10を、ユーザUの顔に対し前方側に一定の距離離間するように装着物100に設けている。
【0022】
装着物100は、帽子100とすることができる。帽子100は、ユーザUの頭部に装着される装着部110と、装着部110の下端110´から横方向より詳しくは前方、後方、右方、左方に延びるように設けられる延出部としての鍔部120と、を有している。
【0023】
すなわち、遮蔽物2は、固定部20を介して遮蔽部10の上端11aを帽子100における鍔部120の上方側に固定して設けている。そして、遮蔽部10の上端11aから下方側を鍔部120に掛かるように設けることにより、遮蔽部10を、鍔部120の前方における長さ分、前方に突出させて、ユーザUの顔に対し前方側に一定の距離離間するように帽子100に設けることができる(図から明らかなように、鍔部120は後方、右方、左方にも延びており、遮蔽部10を、鍔部120の後方、右方、左方における長さ分、後方、右方、左方にも突出させて、ユーザUの側頭部(左右の頭部)、後頭部に対しても一定の距離離間するように帽子100に設けることができる)。
【0024】
ここで、遮蔽部10は、前部側がシート状の透明な材料13で構成されており、透明な材料13は、例えば、プラスチック材料および/または樹脂材料を含むことができる。更に、遮蔽部10は、後部側をシート状の通気性を有する材料14で構成することができ、通気性を有する材料14は、下部側の中央部に窪部12を有することができる。通気性を有する材料14は、例えば、不織布とすることができる。
【0025】
すなわち、遮蔽部10は、図4に示す矩形状の透明な材料13の側端13aと矩形状の通気性を有する材料14の側端14aを図5に示すように相互に固着するとともに、上端13b,14bと下端13c,14cを非固着状態として相互に離間させて開放可能とする(矩形状の透明な材料13の上端13bと矩形状の通気性を有する材料14の上端14には、固定部20を挿通するための挿通部13b´,14b´が設けられる)。側端13a,14aの固着は、接着剤、熱溶着、糸による縫合等各種の固着方法を採用することができる。
【0026】
そして、図6に示すように、遮蔽部10を帽子100に被せながら、図7および図8に示すように、固定部20を介して上端13b,14b(11a)を帽子100における鍔部120の上方側に固定して窄ませるように設ける。
【0027】
これにより、遮蔽部10の上端11aから下方側を鍔部120に掛かるように、かつ、下方側に行くにしたがって広がるように設けることができる。つまり、遮蔽部10を、前方、後方、右方、左方に突出させて、ユーザUの顔に対し前方側、後方側、右方側、左方側に一定の距離離間するように帽子100に設けることができる。
【0028】
ここで、固定部20は、遮蔽部10の上端11aを装着物100に着脱自在に固定することができる。すなわち、固定部20は、遮蔽部10の上端11aを帽子100に対し締め付けるように固定することができる。
【0029】
固定部20は、図9に示すように、ベルト状とすることができ、固定部20は、結束バンド20とすることができる。結束バンド20を締め付けたときに、遮蔽部10の上端11aが帽子100に装着され、結束バンド20の締め付けを解除したときに、遮蔽部10の上端11aを帽子100から外すことができる。
【0030】
結束バンド20は、帯状または線状のバンド部21とバンド部21を挿通する挿通部22を有している。結束バンド20は、バンド部21の先端を挿通部22に挿通しその挿通した状態を所定の位置で固定することができる。この結束バンド20の固定した状態は、バンド部21を切断することにより解除することができる。結束バンド20は、プラスチックおよび/または樹脂により構成することができる。なお、固定部20は、結束バンド20とする他、ゴム状の部材等の伸縮性を有する部材やその他の部材により遮蔽部10の上端11aを装着物100に着脱自在に固定することとしてもよい。
【0031】
以上説明したように、本実施形態における遮蔽物2は、ユーザUの顔を外部(周囲)に対し遮蔽する遮蔽部10と、遮蔽部10をユーザUの頭部に装着される装着物100に固定するための固定部20と、を有し、遮蔽部10を、ユーザの顔に対し前方側、後方側、右方側、左方側に一定の距離離間するように装着物100に設けることとしたので、ユーザUの頭部に装着される装着物100に、ユーザUの顔に対し前方側、後方側、右方側、左方側に一定の距離離間するように設けることができる。これにより、接客時にマスクを装着せずに会話をしたとしても遮蔽物2により飛沫を防止することができ、遮蔽物2とユーザUの顔とが離間して形成される空間を介して飲食を行うこともできる。
【0032】
また、遮蔽物2は、固定部20を介して遮蔽部10の上端11aを装着物100における鍔部120の上方側に固定して設けるとともに、遮蔽部10の上端11aから下方側を鍔部120に掛かるように設けることにより、遮蔽部10を、前方、後方、右方、左方に突出させて、ユーザUの顔に対し前方側、後方側、右方側、左方側に一定の距離離間するように装着物100に設けることとしたので、遮蔽部10を鍔部120を介して前方、後方、右方、左方に突出させて、遮蔽部10とユーザUの顔とが離間して形成される空間を大きくすることができ、飲食をし易くすることができる。
【0033】
更に、遮蔽部10は、前部側が透明な材料13で構成されることとしたので、ユーザUの顔を視認することができる。
【0034】
また更に、遮蔽部10は、通気性を有する材料14で構成されることとしたので、遮蔽部10の内側の空気が淀むことを少なくすることができる。
【0035】
また、通気性を有する材料14は、下部側の中央部に窪部12を有することとしたので、ユーザUの肩に適合した形状とすることができる。
【0036】
更に、遮蔽部10は、矩形状の透明な材料13の側端13aと矩形状の通気性を有する材料14の側端14aを相互に固着するとともに、上端13b,14b(11a)と下端13c,14cを非固着状態として相互に離間させて開放可能とし、上端13b,14b(11a)から下方側をユーザUの顔に被せながら固定部20を介して上端13b,14b(11a)を装着物100における鍔部120の上方側に固定して窄ませるように設けるとともに、遮蔽部10の上端aから下方側を鍔部120に掛かるように、かつ、下方側に行くにしたがって広がるように設け、遮蔽部10を、前方、後方、右方、左方に突出させて、ユーザUの顔に対し前方側、後方側、右方側、左方側に一定の距離離間するように装着物100に設けることとしたので、遮蔽部10とユーザUの顔とが離間して形成される空間を更に大きくすることができ、更に飲食をし易くすることができる。
【0037】
更に、装着物100は、帽子とすることとしたので、接客時の見栄えを向上させることができる。
【0038】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の変形実施、応用実施が可能であることは勿論である。
すなわち、上述した実施形態にあっては、帽子100の鍔部120は、装着部110の下端110´から横方向より詳しくは前方、後方、右方、左方に延びるように設けることとしているが、前方のみに延びるように設けることとしても本発明の目的を達成する。すなわち、鍔部120は、装着部110の下端から少なくとも前方に延びるように設けられることとすれば本発明の目的を達成する。
【0039】
また、上述した実施形態にあっては、後部側の通気性を有する材料14の下部側の中央部に窪部12を有することとしているが、図10に示すように、窪部12を有しない構成とすることとしても所要の効果を奏する。
【0040】
更に、上述した実施形態にあっては、遮蔽部10は、後部側を不織布等のシート状の通気性を有する材料14で構成することとしているが、図11に示すように、前部側と同様に、シート状の透明な材料で構成することとしてもよい。
【0041】
更にまた、上述した実施形態にあっては、遮蔽部10は、前部側と後部側で矩形状の材料13,14の側端13a,14aを相互に固着して形成することとしているが、筒状の遮蔽物10を用いることとして、図12に示すように、側端13a,14aの固着部分のない構成としても所要の効果を奏する。
【0042】
また更に、装着物100は、帽子とすることとしているが、前方、後方、右方、左方に延びる鍔部120等の延出部を有して、遮蔽部10を、ユーザUの顔に対し前方側、後方側、右方側、左方側に一定の距離離間するように設けることとすれば、帽子以外の構成とすることとしても勿論構わない。
【符号の説明】
【0043】
U:ユーザ
1:装着物セット
2:遮蔽物
10:遮蔽部
11a:上端
12:窪部
13:透明な材料
13a:側端
13b:上端
13b´:挿通部
13c:下端
14:通気性を有する材料
14a:側端
14b:上端
14b´:挿通部
14c:下端
20:固定部
21:バンド部
22:挿通部
100:装着物
110:装着部
110´:下端
120:鍔部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12