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特開2022-32832取材支援サーバおよび取材支援システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022032832
(43)【公開日】2022-02-25
(54)【発明の名称】取材支援サーバおよび取材支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220217BHJP
【FI】
G06Q30/02 312
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020137069
(22)【出願日】2020-08-14
(71)【出願人】
【識別番号】520308868
【氏名又は名称】良品プロデュース合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】外崎 陽平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB02
(57)【要約】
【課題】取材の観点から適当なインタビュイーの指定の容易化を図りうるシステム等を提供する。
【解決手段】複数の第1クライアントC1のそれぞれとの通信に基づき、第1エンティティE1による、指定オブジェクトに関するアンケートEQに対する回答ERおよび第1取材ポリシーIP1が認識される。第1取材ポリシーIP1は、当該インタビューを受けることに対するポリシーを表わす。複数の第1エンティティE1のそれぞれのアンケート回答ERおよび第1取材ポリシーIP1に基づき、複数の第1エンティティE1の中からインタビューの対象者となるインタビュイーI1が認識される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1クライアントのそれぞれが接続されている第1ネットワークとの通信に基づき、当該複数の第1クライアントのそれぞれを構成する入力インターフェースを通じて複数の第1エンティティのそれぞれにより指定された、当該複数の第1エンティティのそれぞれの第2エンティティにより提供される指定オブジェクトに関するアンケートに対する回答、および、前記指定オブジェクトに関するインタビューを受けることに対するポリシーを表わす第1取材ポリシーを認識する第1取材支援処理要素と、
前記第1取材支援処理要素により認識された前記複数の第1エンティティのそれぞれの前記アンケートに対する回答および前記第1取材ポリシーに基づき、前記複数の第1エンティティの中から前記インタビューの対象者となるインタビュイーを認識する第2取材支援処理要素と、を備えている
ことを特徴とする取材支援サーバ。
【請求項2】
請求項1記載の取材支援サーバにおいて、
前記第1取材支援処理要素が、第2クライアントが接続されている第2ネットワークとの通信に基づき、当該第2クライアントを構成する入力インターフェースを通じて前記第2エンティティにより指定された、前記インタビューを実施することに対するポリシーを表わす第2取材ポリシーを認識し、
前記第2取材支援処理要素が、前記第1取材支援処理要素により認識された前記第2取材ポリシーに基づき、インタビュアーによる前記インタビュイーに対する前記インタビューの態様を認識する
ことを特徴とする取材支援サーバ。
【請求項3】
請求項2記載の取材支援サーバにおいて、
前記第1取材支援処理要素が、第2クライアントが接続されている第2ネットワークとの通信に基づき、当該第2クライアントを構成する入力インターフェースを通じて前記第2エンティティにより指定された、前記インタビューを実施することに対するポリシーを表わす第2取材ポリシーを認識し、
前記第2取材支援処理要素が、前記第1取材支援処理要素により認識された前記複数の第1エンティティのそれぞれの前記アンケートに対する回答および前記第1取材ポリシーに加えて、前記第2取材ポリシーに基づき、前記複数の第1エンティティの中から前記インタビューの対象者となるインタビュイーを認識する
ことを特徴とする取材支援サーバ。
【請求項4】
請求項1~3のうちいずれか1項に記載の取材支援サーバと、前記複数の第1クライアントを含む複数のクライアントと、により構成されていることを特徴とする取材支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消費者等を対象にしたアンケートおよび/またはインタビューなどによる取材を支援するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
対象となるメンバー本人に気づきを与え、その行動を改善させる仕組みを取り入れた行動改善システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムによれば、メンバー端末に表示されたインタビューシート画面にしたがって、メンバーにより入力された質問に対する回答が点数化されることにより、当該メンバーの行動改善に関する達成度が評価される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4001300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、マーケティングリサーチなどのための取材において、インタビュアーが適当なインタビュイーを特定することは一般的に困難である。また、インタビュイーに対して適当な内容のインタビューを実施することも一般的に困難である。
【0005】
そこで、本発明は、取材の観点から適当なインタビュイーの指定の容易化を図りうるシステム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の取材支援サーバは、
複数の第1クライアントのそれぞれが接続されている第1ネットワークとの通信に基づき、当該複数の第1クライアントのそれぞれを構成する入力インターフェースを通じて複数の第1エンティティのそれぞれにより指定された、当該複数の第1エンティティのそれぞれの第2エンティティにより提供される指定オブジェクトに関するアンケートに対する回答、および、前記指定オブジェクトに関するインタビューを受けることに対するポリシーを表わす第1取材ポリシーを認識する第1取材支援処理要素と、
前記第1取材支援処理要素により認識された前記複数の第1エンティティのそれぞれの前記アンケートに対する回答および前記第1取材ポリシーに基づき、前記複数の第1エンティティの中から前記インタビューの対象者となるインタビュイーを認識する第2取材支援処理要素と、を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態としての取材支援サーバの構成に関する説明図。
図2】本発明の一実施形態としての取材支援サーバの機能に関する説明図。
図3】第2エンティティから第1エンティティへの指定オブジェクトの提供形態に関する説明図。
図4】第1エンティティへのアンケートの実施形態に関する説明図。
図5】第1エンティティへのアンケートの回答の回収形態に関する説明図。
図6】インタビュイーの指定形態に関する説明図。
図7】インタビュイーへのインタビューの実施形態に関する説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(構成)
図1に示されている本発明の一実施形態としての取材支援システムは、第1クライアントC1と、第2クライアントC2と、取材支援サーバ10と、により構成されている。第1クライアントC1および第2クライアントC2のそれぞれとネットワークを介した通信機能を有している。取材支援サーバ10は、第1データベース111(第1データベースサーバ)および第2データベース112(第2データベースサーバ)のそれぞれとネットワークを介した通信機能を有している。第1データベース111および第2データベース112のうち一方または両方が、取材支援サーバ10の構成要素であってもよい。
【0009】
取材支援サーバ10の構成要素が情報を「認識する」とは、情報を受信すること、メモリまたはデータベース等の情報源から情報を検索することもしくは読み取ること、他の情報に基づいて情報を算定、推定等することなど、必要な情報を準備するあらゆる演算処理等を実行することを意味する。
【0010】
取材支援サーバ10は、第1取材支援処理要素11および第2取材支援処理要素12を備えている。第1取材支援処理要素11および第2取材支援処理要素12のそれぞれは、記憶装置(例えば、メモリ、SSDまたはHDDなど)と、当該記憶装置から必要なデータおよびプログラム(ソフトウェア)を読み取り、当該データを当該プログラムにしたがって、後述する演算処理を実行するプロセッサ(例えば、シングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、CPUなど)によって構成されている。
【0011】
第1データベース111は、複数の第1エンティティE1のそれぞれを特定するための第1エンティティ情報、指定オブジェクトに関するアンケートへの回答および第1取材ポリシーを関連付けて登録または記憶保持する。第2データベース112は、第2エンティティE2を特定するための第2エンティティ情報および第2取材ポリシーを関連付けて登録または記憶保持する。第2エンティティE2は、指定オブジェクトを複数の第1エンティティE1に対して提供する。
【0012】
第1クライアントC1および第2クライアントC2のそれぞれを区別せずに指す場合、単に「クライアントC」という。クライアントCは、スマートホン、タブレット端末などの携帯情報端末のほか、パソコン等の設置式の情報端末により構成されている。
【0013】
第1クライアントC1は、第1エンティティE1により利用されるクライアントである。第1クライアントC1は、入力インターフェースC101、出力インターフェースC102およびクライアント制御装置C120を備えている。第2クライアントC2は、第2エンティティE2により利用されるクライアントである。第2クライアントC2は、入力インターフェースC201、出力インターフェースC202およびクライアント制御装置C220を備えている。
【0014】
入力インターフェースC101、C201は、操作ボタンおよびマイクロフォンなどにより構成され、ユーザの接触式操作または発話による非接触式操作を可能とする。出力インターフェースC102、C202は、ディスプレイ装置および音響出力装置(スピーカ)により構成され、クライアントマップ情報等の画像コンテンツを表示または音響コンテンツを出力する。入力インターフェースC101、C201および出力インターフェースC102、C202は、タッチパネル式ディスプレイにより構成されていてもよい。
【0015】
(機能)
前記構成の取材支援サーバの機能について図2のフローチャートを用いて説明する。
【0016】
第2クライアントC2において、入力インターフェースC201を通じて第2エンティティE2により第2取材ポリシーIP2が指定される(図2/STEP222)。
【0017】
「第2取材ポリシーIP2」は、指定オブジェクトおよび/または第2エンティティE2に関するインタビューを実施することに対するポリシーを表わす。「第2取材ポリシーIP2」には、例えば「不満足の声も拾ってほしい」、「取材NGの人にも取材を行いたい」、「新商品のヒアリングをしてほしい」、「アポ取得からすべて依頼したい」、「自社社員の同席必要」および/または「取材協力者に特典を提供する。特典は○○です。」などの事項が含まれている。
【0018】
図3に示されているように、「指定オブジェクト」は、第2エンティティE2からオブジェクトプラットフォームを介して第1エンティティE1に対して提供される商品および/または役務(サービス)を意味する。「オブジェクトプラットフォーム」は、商品および/または役務を提供するための実市場および/またはネットワークにおける仮想市場のほか、商品の流通プラットフォームなどにより構成されている。
【0019】
第2クライアントC2において、入力インターフェースC201を通じて第2エンティティE2により取材依頼が入力される(図2/STEP224)。
【0020】
「取材依頼」には、第2エンティティE2の連絡先(氏名または住所、住所または居所、電話番号、電子メールアドレスおよび/または個々の第2クライアントC2を識別するための識別番号)のほか、指定オブジェクトが提供された第1エンティティE1の連絡先が含まれていてもよい。第1取材支援処理要素11により、第1データベース111に指定オブジェクトおよび/または第2エンティティE2と関連付けられてあらかじめ登録されている第1エンティティE1の連絡先が検索されることにより認識されてもよい。
【0021】
第1取材支援処理要素11が、第2クライアントC2が接続されている第2ネットワークとの通信に基づき(図2/破線両矢印X22)、当該取材依頼および第2取材ポリシーIP2を認識する(図2/STEP104、図4/一点鎖線矢印)。
【0022】
「第2ネットワーク」との通信は、第2クライアントC2との第2ネットワークを介した通信のほか、第2クライアントC2と第2ネットワークを介して接続されている他のクライアントCおよび/またはサーバ(例えば、第2データベース112)との通信を包含する概念である。第2ネットワークは、図4図6に示されている「第1取材プラットフォーム」を構成する。第2クライアントC2の出力インターフェースC202を構成する通信機器により、必要なデータ(情報)等が第2ネットワークを介して送信される。
【0023】
第1取材支援処理要素11が、複数の第1クライアントC1のそれぞれが接続されている第1ネットワークとの通信に基づき、(図2/破線両矢印X12)、当該第1クライアントC1の出力インターフェースC102に指定オブジェクトおよび/または第2エンティティE2に関するアンケートEQを出力させる(図2/STEP112、図4/二点鎖線矢印)。「アンケートEQ」には、例えば、「指定オブジェクトに対する複数段階の評価」および「指定オブジェクトへの感想」などの選択事項および/または記入事項が含まれている。
【0024】
「第1ネットワーク」との通信は、第1クライアントC1との第1ネットワークを介した通信のほか、第1クライアントC1と第1ネットワークを介して接続されている他のクライアントCおよび/またはサーバ(例えば、第1データベース111)との通信を包含する概念である。第1ネットワークは、図4図6に示されている「第1取材プラットフォーム」を構成する。第1ネットワークおよび第2ネットワークは同じであっても異なっていてもよい。第1クライアントC1の出力インターフェースC102を構成する通信機器により、必要なデータ(情報)が第1ネットワークを介して送信される。
【0025】
これに応じて、第1クライアントC1の出力インターフェースC102に指定オブジェクトおよび/または第2エンティティE2に関するアンケートEQが出力される(図2/STEP212)。第1クライアントC1において、入力インターフェースC101を通じて第1エンティティE1により、当該アンケートに対する回答および第1取材ポリシーIP1が指定される(図2/STEP214)。
【0026】
「第1取材ポリシーIP1」は、指定オブジェクトおよび/または第2エンティティE2に関するインタビューを受けることに対するポリシーを表わす。「第1取材ポリシーIP1」には、例えば「過去に利用した商品・サービスの提案OK/NG」および/または「特典の有無に応じて取材OK/NG」などの選択事項が含まれている。そのほか、「第1取材ポリシーIP1」には、「氏名・名称の公開OK/NG」および/または「写真・動画の公開OK/NG」などの選択事項が含まれていてもよい。
【0027】
第1取材支援処理要素11が、第1ネットワークとの通信に基づき、(図2/破線両矢印X14)、アンケート回答ERおよび第1取材ポリシーIP1を認識する(図2/STEP114、図5/実線矢印)。
【0028】
第2取材支援処理要素12が、第1取材支援処理要素11により認識された複数の第1エンティティE1のそれぞれのアンケートEQに対する回答ERおよび第1取材ポリシーIP1に基づき、複数の第1エンティティE1の中からインタビューの対象者となるインタビュイーI1を認識する(図2/STEP116、図6/丸印参照)。
【0029】
例えば、アンケート回答ERに含まれる回答事項ER1、ER2、‥ERxと、第1取材ポリシーIP1を構成する事項IP11、IP12、‥IP1nと、に基づき、所定のクライテリアまたはアルゴリズムF1にしたがって、スコアS1=F1(ER1、ER2、‥ERx;IP11、IP12、‥IP1n)が評価され、当該スコアS1が閾値Sth以上である第1エンティティE1がインタビュイーI1として認識または選定される。第2取材ポリシーIP2に「取材NGの人にも取材を行いたい」という事項が含まれている場合、第1取材ポリシーIP1に「取材NG」という事項が含まれている第1エンティティE1であっても、インタビュイーI1として指定される確率が高くなるようなクライテリアが採用される。その一方、第2取材ポリシーIP2に「取材NGの人にも取材を行いたい」という事項が含まれていない場合、第1取材ポリシーIP1に「取材NG」という事項が含まれている第1エンティティE1がインタビュイーI1として指定される確率が低くなるようなクライテリアが採用される。
【0030】
そのほか、第1エンティティE1によるアンケートEQに対する回答ERに含まれている、指定オブジェクトに対する複数段階の評価(満足度)が閾値以上である場合、当該第1エンティティE1がインタビュイーとして選択されうる一方、当該評価(満足度)が閾値未満である場合、当該第1エンティティE1がインタビュイーとして選択されないようなクライテリアが採用されてもよい。
【0031】
第1エンティティE1による評価が閾値以上であることに加えて、第1取材ポリシーIP1に「取材OK」という事項が含まれていることを要件として、当該第1エンティティE1がインタビュイーとして選択されるクライテリアが採用されていてもよい。第1エンティティE1による評価が閾値以上であって高くなるほど、当該第1エンティティE1がインタビューされるべき期間が早く終了するようなクライテリアが採用されてもよい。
【0032】
評価が閾値未満であった第1エンティティE1が、指定オブジェクトに対する所定のアフターサービスが必要なエンティティであるということが第1データベース111および/または第2データベース112に登録され、当該指定オブジェクトおよび/または第2エンティティE2に関する次回以降のアンケートEQの対象者として優先的に選定されてもよい。
【0033】
所定のクライテリアとしては、S1であるとS2である、という因果関係を推論するための傾向スコアを用いた因果推論手法が用いられてもよい。例えば、S1は「指定オブジェクトおよび/または第2エンティティE2に対する満足度が高い第1エンティティE1を対象としてインタビューが実施される」という事象であり、S2は「当該指定オブジェクトの販売数量が多くなる、かつ/または、当該第2エンティティE2(株式会社)の株価が上がる」という事象である。指定オブジェクトの販売数量および/または第2エンティティE2(株式会社)の株価が目的変数yとして定義される。インタビューが既に実施された複数の第1エンティティE1が「テスト群」として定義され、インタビューがこれから実施される複数の第1エンティティE1が「コントロール群」として定義される。インタビューを受けた経験の有無zが割り当て(treat)として定義される。アンケート回答ERに含まれる回答事項ER1、ER2、‥ERvと、第1取材ポリシーIP1を構成する事項IP11、IP12、‥IP1nと、の少なくとも一部が共変量xとして定義される。
【0034】
そのほか、アンケート回答ERに含まれる回答事項ER1、ER2、‥ERvと、第1取材ポリシーIP1を構成する事項IP11、IP12、‥IP1nと、に加えて、第2取材ポリシーIP2を構成する事項IP21、IP22、‥IP2mと、に基づき、所定のクライテリアまたはアルゴリズムF2にしたがって、スコアS2=F2(ER1、ER2、‥ERx;IP11、IP12、‥IP1n;IP21、IP22、‥IP2m)が評価され、当該スコアS2が閾値Sth以上である第1エンティティE1がインタビュイーI1として認識または選定されてもよい。
【0035】
所定のクライテリアとして、傾向スコアを用いた因果推論手法が用いられる場合、アンケート回答ERに含まれる回答事項ER1、ER2、‥ERxと、第1取材ポリシーIP1を構成する事項IP11、IP12、‥IP1nと、第2取材ポリシーIP2を構成する事項IP21、IP22、‥IP2mと、の少なくとも一部が共変量xとして定義されてもよい。
【0036】
第2取材支援処理要素12が、第1取材支援処理要素11により認識された第2取材ポリシーIP2に基づき、インタビュアーI2によるインタビュイーI1に対する指定オブジェクトおよび/または第2エンティティE2に関するインタビューの態様を認識する(図2/STEP118)。
【0037】
第2取材支援処理要素12により認識または選定されたインタビュイーI1に関する情報および当該インタビューの態様を含むインタビュー依頼が、インタビュアーI2または当該インタビュアーI2により利用されるクライアントCに対して提供される。第2データベース112に登録されているインタビュイーI1によるインタビュアーI2候補の評価結果、および/または、インタビュアーI2候補によるインタビュー実績などに基づき、第2取材支援処理要素12によりインタビュー依頼の提供対象となる一のインタビュアーI2候補がインタビュアーI2として選定されてもよい。
【0038】
これにより、インタビュアーI2が、第2取材プラットフォームを介して、インタビュイーI1に当該態様にしたがってインタビューを実施する(図7/一点鎖線矢印参照)。第2取材プラットフォームは、第1取材プラットフォームと同様に、第1ネットワークおよび第2ネットワークにより構成されていてもよい。
【0039】
例えば、第2取材ポリシーIP2に「不満足の声も拾ってほしい」という事項が含まれている場合、インタビュアーI2はインタビュイーI1に対して、指定オブジェクトおよび/または第2エンティティE2に対して不満に感じる点を引き出させるようにインタビューを実施する。第2取材ポリシーIP2に「新商品のヒアリングをしてほしい」という事項が含まれている場合、インタビュアーI2はインタビュイーI1に対して、第2エンティティE2により提供される新商品への感想または期待を引き出させるようにインタビューを実施する。第2取材ポリシーIP2に「自社社員の同席必要」という事項が含まれている場合、インタビュアーI2はインタビュイーI1に対して、第2エンティティE2(会社)に所属する社員がその場でまたはクライアントCを通じて遠隔で同席した形態で、指定オブジェクトおよび/または第2エンティティE2への感想を引き出させるようにインタビューを実施する。第2取材ポリシーIP2に「取材協力者に特典を提供する。特典は○○です。」という事項が含まれている場合、インタビュアーI2はインタビュイーI1に対して、○○という特典を提供する形態で、指定オブジェクトおよび/または第2エンティティE2への感想を引き出させるようにインタビューを実施する。
【0040】
そして、インタビュアーI2が、第2取材プラットフォームを介して、インタビュイーI1に対して実施したインタビューの結果を第2エンティティE2に対して提供する(図7/二点鎖線矢印参照)。インタビューの結果は、第2データベース112に登録されてもよい。
【0041】
(作用効果)
当該構成の取材支援サーバ10によれば、取材の観点から適当なインタビュイーI1の特定および当該インタビュイーI1に対するインタビューとして適当な内容の特定の容易化が図られる。
【符号の説明】
【0042】
10‥取材支援サーバ、11‥第1取材支援処理要素、12‥第2取材支援処理要素、111‥第1データベース(第1データベースサーバ)、112‥第2データベース(第2データベースサーバ)、C1‥第1クライアント、C2‥第2クライアント、C101、C201‥入力インターフェース、C102、C202‥出力インターフェース、C120、C220‥クライアント制御装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7