(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022032883
(43)【公開日】2022-02-25
(54)【発明の名称】安全で高効率な無人搬送車交差点制御システム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/16 20060101AFI20220217BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20220217BHJP
【FI】
G08G1/16 A
G08G1/09 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020146315
(22)【出願日】2020-08-13
(71)【出願人】
【識別番号】503252072
【氏名又は名称】株式会社インテリジェントネットワーク研究所
(74)【代理人】
【識別番号】520333963
【氏名又は名称】笠間 美紅
(72)【発明者】
【氏名】笠間 光雄
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA27
5H181BB04
5H181FF03
5H181LL04
5H181LL14
(57)【要約】
【課題】既存の無人搬送車交差点制御システムは、交差点手前で無線通信が切断された場合、無人搬送車に停止命令が届かずに交差点に進入してしまう。
【解決手段】本発明の無人搬送車交差点制御システムは、無人搬送車は交差点手前で停止するようにプログラムされているため、無線通信が切断されて無人搬送車交差点制御システムと通信することができなくなった場合でも交差点手前で停止する。また、本発明の無人搬送車交差点制御システムは、交差点が通過可能と判断した場合は、無人搬送車に交差点手前での停止動作のキャンセル命令を無線通信で送信し、無人搬送車を交差点手前で停止させずに交差点を通過させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人搬送車(1)と無線通信をすることにより無人搬送車(1)を制御する無人搬送車交差点制御システム(2)において、無人搬送車(1)を制御するための無線通信が切断しても、予め交差点手前で停止するようにプログラムされた無人搬送車(1)が交差点手前で停止し交差点内が空であることを確認後に交差点に進入する無人搬送車交差点制御システム(2)。
【請求項2】
無人搬送車(1)と無線通信をすることにより無人搬送車(1)を制御する無人搬送車交差点制御システム(2)において、無人搬送車(1)を制御するための無線通信が切断しても、予め交差点手前で停止するようにプログラムされた無人搬送車(1)が交差点手前で停止し交差点内が空であることを確認後に交差点に進入する、または交差点内が空の場合は、無人搬送車交差点制御システム(2)が送信する停止動作キャンセル命令(3)を受信した無人搬送車(1)が交差点手前で停止せずに交差点を通過する無人搬送車交差点制御システム(2)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、無人搬送車の交差点での衝突を、搬送効率を下げることなく防止することができる、安全で高効率な無人搬送車交差点制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、無人搬送車交差点制御システムは、無人搬送車の交差点での衝突を防止するために、無線通信により停止命令を送信していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これは、つぎのような欠点があった。
(イ)交差点手前で無線通信が切断された場合、無人搬送車に停止命令が届かずに交差点 に進入してしまい、交差点内に他の無人搬送車が居る場合は衝突してしまう
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(イ)本発明の無人搬送車は、交差点手前で停止するようにプログラムされている
(ロ)本発明の無人搬送車は、無線通信で停止動作のキャンセル命令を受信すると、停止 していうる場合は始動し、走行中の場合は停止せずに走行を続けるようにプログラ ムされている
(ハ)本発明の無人搬送車交差点制御システムは、停止動作のキャンセル命令を無線通信 で無人搬送車に送信することができる
本発明は、以上の構成によりなる安全で高効率な無人搬送車交差点制御システムである。
【発明の効果】
【0005】
本発明の無人搬送車交差点制御システムは、無人搬送車は交差点手前で停止するようにプログラムされているため、無線通信が切断されて無人搬送車交差点制御システムと通信することができなくなった場合でも交差点手前で停止する。本発明の無人搬送車交差点制御システムは、交差点が通過可能と判断した場合は、無人搬送車に交差点手前での停止動作のキャンセル命令を無線通信で送信し、無人搬送車を交差点手前で停止させずに交差点を通過させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(イ)無線通信のためのWI-FIルーターを無線LANのための親機として設置する
(ロ)無人搬送車に無線通信のための子機を設置する
(ハ)無人搬送車交差点制御システムに無線通信のための子機を設置する
(ニ)無人搬送車は、交差点手前で停止する、無線通信による無人搬送車交差点制御シス テムからの停止動作キャンセル命令を受信することにより交差点手前での停止動作 をキャンセルする、無線通信による無人搬送車交差点制御システムからの現在位置 通知命令を受信することにより無人搬送車交差点制御システムに現在位置を送信す る、以上のプログラムを内蔵されている
(ホ)無人搬送車交差点制御システムは、無線通信による無人搬送車への停止動作キャン セル命令の送信により無人搬送車の交差点手前での停止動作をキャンセルする、無 線通信による無人搬送車への現在位置通知命令の送信により無人搬送車の現在位置 を受信する、以上のプログラムを内蔵されている
本発明は、以上のような構造でこれを使用するときは、無人搬送車交差点制御システムと無人搬送車はWI-FIルーターを介して無線通信する。無人搬送車交差点制御システムは、現在位置通知命令により無人搬送車の現在位置を知ることにより交差点への接近を検知する。無人搬送車交差点制御システムは、無人搬送車が交差点に近づくと交差点が通行可能かどうかを判定し、通行可能な場合は停止動作キャンセル命令を無人搬送車に送信することにより、無人搬送車が交差点手前で停止することを防ぐ。他の無人搬送車が交差点内に居る等で交差点が通行できない場合は、無人搬送車は交差点手前で停止し、無人搬送車交差点制御システムは交差点が通行可能になったら、停止動作キャンセル命令を無人搬送車に送信することにより、無人搬送車を始動する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の無人搬送車が、交差点内に他の無人搬送車が居るので、交差点手前で停止する場合の図である。
【
図2】本発明の無人搬送車が、交差点内に他の無人搬送車が居ないので、無人搬送車交差点制御システムから送信された停止動作キャンセル命令を受信して、交差点手前で停止せずに交差点を通過する場合の図である。
【符号の説明】
【0008】
1 無人搬送車
2 無人搬送車交差点制御システム
3 停止動作キャンセル命令