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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022032901
(43)【公開日】2022-02-25
(54)【発明の名称】マッチング支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220217BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020147666
(22)【出願日】2020-09-02
(62)【分割の表示】P 2020136839の分割
【原出願日】2020-08-13
(71)【出願人】
【識別番号】519160417
【氏名又は名称】ノウドー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】特許業務法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森 康之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】独自の求人マッチングサイトをより簡単に開設する。
【解決手段】マッチング支援方法は、コンピュータシステムが、求人者と求職者とのマッチングを支援する支援者の端末から、当該支援者のアカウントを第1種アカウントとして登録する第1要求を受け付けるステップと、前記コンピュータシステムが、前記第1要求に従って、前記支援者を前記第1種アカウントである第1アカウントとしてデータベースに記録するステップと、前記コンピュータシステムが、前記支援者の端末からの要求に応じて前記第1種アカウントとして記録された前記支援者に独自のマッチングサイトを生成するステップとを有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムが、求人者と求職者とのマッチングを支援する支援者の端末から、当該支援者のアカウントを第1種アカウントとして登録する第1要求を受け付けるステップと、
前記コンピュータシステムが、前記第1要求に従って、前記支援者を前記第1種アカウントである第1アカウントとしてデータベースに記録するステップと、
前記コンピュータシステムが、前記支援者の端末からの要求に応じて、前記第1種アカウントとして記録された前記支援者に独自のマッチングサイトを生成するステップと
を有するマッチング支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、求人マッチングを支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
求職者と求人者とをマッチングする技術が知られている。例えば特許文献1には、求職者と求人者とのマッチング率を向上させたり、就職活動統括者や求人者による就職活動データの集計管理を可能としたりするため、学校毎、及び会社毎に設置された求人システムを用いる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-8377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術においては、各学校及び各企業は独自に求人システムを設置しなければならず、学校及び企業の負担が大きかった。
【0005】
これに対して本発明は、独自の求人マッチングサイトをより簡単に開設するための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、コンピュータシステムが、求人者と求職者とのマッチングを支援する支援者の端末から、当該支援者のアカウントを第1種アカウントとして登録する第1要求を受け付けるステップと、前記コンピュータシステムが、前記第1要求に従って、前記支援者を前記第1種アカウントである第1アカウントとしてデータベースに記録するステップと、前記コンピュータシステムが、前記第1種アカウントとして記録された前記支援者に独自のマッチングサイトを生成するステップと、前記コンピュータシステムが、前記支援者の端末又は前記求人者の端末から、当該求人者を前記第1アカウントに対応する第2種アカウントとして登録する第2要求を受け付けるステップと、前記コンピュータシステムが、前記第2要求に従って、前記求人者のアカウントを前記第1アカウントに対応する前記第2種アカウントである第2アカウントとして前記データベースに記録するステップと、前記コンピュータシステムが、前記求職者の端末から、当該求職者を前記第1アカウントに対応する第3種アカウントとして登録する第3要求を受け付けるステップと、前記コンピュータシステムが、前記第3要求に従って、前記求職者のアカウントを前記第1アカウントに対応する前記第3種アカウントである第3アカウントとして前記データベースに記録するステップと、前記コンピュータシステムが、前記第2種アカウントを有する求人者の端末から、前記マッチングサイトに掲載するための当該求人者の求人情報を受け付けるステップと、前記コンピュータシステムが、前記第3種アカウントを有する求職者の端末から、前記マッチングサイトに掲載するための当該求職者の求職者情報を受け付けるステップと、前記コンピュータシステムが、前記マッチングサイトにおける入力に応じて、前記第1アカウントに対応する前記第2種アカウントを有する求人者と、当該第1アカウントに対応する前記第3種アカウントを有する求職者とのマッチングに係る処理を行うステップとを有するマッチング支援方法を提供する。
【0007】
このマッチング支援方法は、前記コンピュータシステムが、前記支援者の端末から、前記マッチングサイトにおけるUI(User Interface)又は機能の編集結果を保存する第4要求を受け付けるステップと、前記コンピュータシステムが、前記第4要求に従って、前記マッチングサイトのデータを更新するステップとを有してもよい。
【0008】
前記第1アカウントとは別の前記第1種アカウントである第4アカウントに対応する前記第2種アカウントを有する求人者の端末から前記マッチングサイトにアクセスがあった場合、前記コンピュータシステムは、前記第1アカウントに対応する前記第3種アカウントを有する求職者の前記求職者情報を当該求人者の端末に開示することを拒絶してもよい。
【0009】
このマッチング支援方法は、前記第2種アカウントを有する求人者の端末から前記マッチングサイトに掲載するための当該求人者の求人情報を受け付けたことを契機として、前記コンピュータシステムが、当該第2種アカウントと同じ前記第1種アカウントに対応する前記第3種アカウントを有する求職者のうち当該求人情報の条件に適合する求職者の一覧を当該求人者の端末に送信するステップを有してもよい。
【0010】
このマッチング支援方法は、前記コンピュータシステムが、前記マッチングサイトを介して、新たな求人者の端末から当該新たな求人者を前記第1アカウントに対応する前記第2種アカウントとして登録する第4要求を受け付けるステップを有してもよい。
【0011】
このマッチング支援方法は、前記コンピュータシステムが、前記第1種アカウントを有する前記支援者の端末から、前記マッチングサイトに掲載するための新たな求人者の求人情報を受け付けるステップを有してもよい。
【0012】
このマッチング支援方法は、前記コンピュータシステムが、前記第1種アカウントを有する前記支援者の端末から、前記マッチングサイトに掲載するための新たな求職者の求職者情報を受け付けるステップを有してもよい。
【0013】
本開示の別の一態様は、求人者と求職者とのマッチングを支援する支援者の端末から、当該支援者のアカウントを第1種アカウントとして登録する第1要求を受け付ける第1受け付け手段と、前記第1要求に従って、前記支援者を前記第1種アカウントである第1アカウントとしてデータベースに記録する第1記録手段と、前記支援者の端末からの要求に応じて、前記第1種アカウントとして記録された前記支援者に独自のマッチングサイトを生成する生成手段と、前記支援者の端末又は前記求人者の端末から、当該求人者を前記第1アカウントに対応する第2種アカウントとして登録する第2要求を受け付ける第2受け付け手段と、前記第2要求に従って、前記求人者のアカウントを前記第1アカウントに対応する前記第2種アカウントである第2アカウントとして前記データベースに記録する第2記録手段と、前記求職者の端末から、当該求職者を前記第1アカウントに対応する第3種アカウントとして登録する第3要求を受け付ける第3受け付け手段と、前記第3要求に従って、前記求職者のアカウントを前記第1アカウントに対応する前記第3種アカウントである第3アカウントとして前記データベースに記録する第3記録手段と、前記第2種アカウントを有する求人者の端末から、前記マッチングサイトに掲載するための当該求人者の求人情報を受け付ける第4受け付け手段と、前記第3種アカウントを有する求職者の端末から、前記マッチングサイトに掲載するための当該求職者の求職者情報を受け付ける第5受け付け手段と、前記マッチングサイトにおける入力に応じて、前記第1アカウントに対応する前記第2種アカウントを有する求人者と、当該第1アカウントに対応する前記第3種アカウントを有する求職者とのマッチングに係る処理を行う処理手段とを有するサーバを提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、独自の求人マッチングサイトをより簡単に開設することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】一実施形態に係る求人システム1の概要を示す図。
図2】求人システム1の機能構成を例示する図。
図3】サーバ10のハードウェア構成を例示する図。
図4】求人システム1における動作の概要を例示するフローチャート。
図5】ユーザ登録に係る処理を例示するシーケンスチャート。
図6】データベース111に登録されたアカウント情報を例示する図。
図7】求人マッチングサイトの編集に係る処理を例示するシーケンスチャート。
図8】求人マッチングサイトの生成画面を例示する図。
図9】求人マッチングサイトの編集画面を例示する図。
図10】求職者情報の登録に関する処理を示すシーケンスチャート。
図11】データベース112に記録される求職者情報を例示する図。
図12】求人情報の登録に関する処理を示すシーケンスチャート。
図13】データベース112に記録される求人情報を例示する図。
図14】求人情報の閲覧に関する処理を示すシーケンスチャート。
図15】求職者情報の閲覧に関する処理を示すシーケンスチャート。
【発明を実施するための形態】
【0016】
1.構成
図1は、一実施形態に係る求人システム1の概要を示す図である。求人システム1は、ユーザが独自の求人マッチングサイトを設置又は開設することを支援するサービス(以下「求人サイト生成支援サービス」という)を提供する。求人システム1の広義のユーザは、求人者51、求職者52、及び支援者53に区分される。求人者51は、人材を採用しようとする、すなわち求人情報を提供する企業又は団体である。求職者52は、仕事を探している、すなわち求人に応募する個人である。支援者53は、求職者52の就労を支援する企業又は団体であり、一例としては障害者の就労を支援する就労移行支援事業者である。現在、世の中には多くの求人マッチングサービスが存在するが、特に、限定された分野の求人マッチングに関しては、求人者側も求職者側も満足なマッチング結果を得られないことが少なくない。そこで本実施形態においては、支援者53が独自の求人マッチングサイトを容易に開設できる技術を提供する。
【0017】
求人者51、求職者52、及び支援者53はそれぞれ複数存在する。複数の求人者51を区別するときは求人者51[1]、求人者51[2]というように記載する。求職者52及び支援者53等、他の要素についても同様である。
【0018】
求人システム1が提供する機能には、独自の求人マッチングサイトを開設することに加え、求職者情報を登録及び閲覧すること、求人情報を登録及び閲覧すること、求人者51と求職者52との間のコミュニケーション手段を提供すること、求人者51と支援者53との間のコミュニケーション手段を提供すること、並びに求職者52と支援者53との間のコミュニケーション手段を提供することが含まれる。求人者51と求職者52との間のコミュニケーションには、求人者51から求職者52にコンタクト(例えば、仕事のスカウト又はオファー)をすること、求職者52から求人者51にコンタクト(例えば、求人への応募)をすること、及び最初のコンタクトの後の連絡が含まれる。
【0019】
求人者51、求職者52、及び支援者53はそれぞれ、求人システム1に対しユーザ登録をする。これら3種のユーザに対してはそれぞれ異なる種類のアカウントが用意されている。以下、求人者用のアカウントを求人者アカウントといい、求職者用のアカウントを求職者アカウントといい、支援者用のアカウントを支援者アカウントという。
【0020】
求人システム1は、サーバ10、求人者端末20、求職者端末30、及び支援者端末40を有するコンピュータシステムである。サーバ10は、求人マッチングサービスを提供するサーバ装置である。求人者端末20は、求人者51がサーバ10にアクセスするために使用する端末装置である。求職者端末30は、求職者52がサーバ10にアクセスするために使用する端末装置である。支援者端末40は、支援者53がサーバ10にアクセスするために使用する端末装置である。
【0021】
図2は、求人システム1の機能構成を例示する図である。求人システム1は、記憶手段11、受け付け手段12、記録手段13、生成手段14、及び処理手段15を有する。記憶手段11は、各種のデータ及びプログラムを記憶する。この例において、記憶手段11は、データベース111及びデータベース112を記憶する。データベース111は、求人システム1のアカウント(すなわち会員)に関する情報が記録されたデータベースである。データベース112は、求人マッチングサイトに関する情報が記録されたデータベースである。受け付け手段12は、他の装置から求人に関する要求又は情報を受け付ける。受け付け手段12が受け付ける要求には以下が含まれる。(1)支援者端末40から受け付ける要求であって、その支援者53のアカウントを支援者アカウント(第1種アカウントの一例)として登録することの要求(第1要求の一例)。(2)求人者端末20から受け付ける要求であって、その求人者51を支援者アカウントに対応する求人者アカウント(第2種アカウントの一例)として登録する要求(第2要求の一例)。(3)求職者端末30から受け付ける要求であって、その求職者52を支援者53のアカウントに対応する求職者アカウント(第3種アカウントの一例)として登録する要求を含む。
【0022】
この例において、支援者アカウントは、求人システム1が提供する機能のうち、独自の求人マッチングサイトの開設、求人情報の登録及び閲覧、求職者情報の登録及び閲覧、並びに求人者及び求職者とのコミュニケーションを利用することができる。求人者アカウントは、求人情報の登録、求職者情報の閲覧、並びに求職者及び支援者とのコミュニケーションを利用することができる。求職者アカウントは、求職者情報の登録、求人情報の閲覧、並びに求人者及び支援者とのコミュニケーションを利用することができる。
【0023】
記録手段13は、要求に応じて各種のアカウントをデータベース111に記録する。記録手段13がデータベース111に記録するアカウントには以下が含まれる。(ア)支援者53に係る支援者アカウント(第1アカウントの一例)。(イ)求人者51に係る求人者アカウント(第2アカウントの一例)。(ウ)求職者52に係る求職者アカウント(第3アカウントの一例)。
【0024】
生成手段14は、支援者アカウントに対して独自のマッチングサイトであるマッチングサイト99を生成する。独自のマッチングサイトとは、求人情報として登録する情報の項目、及び求職者が自信のプロフィールとして登録する情報の項目を支援者53が決定するマッチングサイトをいう。マッチングサイト99においては、求人者51が閲覧できる求職者の求職者情報、及び求職者52が閲覧できる求人情報がサイト内で閉じていることが好ましい。
【0025】
受け付け手段12が受け付ける情報にはさらに以下が含まれる。(4)求人者端末20から受け付ける情報であって、マッチングサイト99に掲載するための求人情報。(5)求職者端末30から受け付ける情報であって、マッチングサイト99に掲載するための、求職者の求職者情報。
【0026】
受け付け手段12は、さらに、求人者端末20、求職者端末30、及び支援者端末40に対し情報を出力する(すなわち出力手段としての機能を有する)。
【0027】
処理手段15は、マッチングサイト99における入力に応じて、支援者アカウントに対応する求人者アカウントを有する求人者51と、その支援者アカウントに対応する求職者アカウントを有する求職者52とのマッチングに係る処理を行う。
【0028】
図3は、サーバ10のハードウェア構成を例示する図である。サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)110、メモリ120、ストレージ130、及び通信IF(Interface)140を有するコンピュータ装置である。CPU110は、プログラムに従って各種の演算を行う処理装置である。メモリ120は、CPU110が処理を実行する際のワークエリアとして機能する主記憶装置であり、例えばROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。ストレージ130は、各種のプログラム及びデータを記憶する不揮発性の補助記憶装置であり、例えばSSD(Solid State Drive)又はHDD(Hard Disk Drive)を含む。通信IF140は、所定の通信規格(例えばイーサネット)に従って他の装置と通信を行う装置であり、例えばNIC(Network Interface Card)を含む。
【0029】
この例において、ストレージ130は、コンピュータ装置を求人システム1のサーバとして機能させるためのプログラム(以下「サーバプログラム」という)を記憶する。CPU110がサーバプログラムを実行している状態において、メモリ120及びストレージ130の少なくとも一方が記憶手段11の一例である。通信IF140及びCPU110が受け付け手段12の一例である。CPU110が記録手段13、生成手段14、及び処理手段15の一例である。
【0030】
2.動作
図4は、求人システム1における動作の概要を例示するフローチャートである。ステップS1において、求人システム1は、ユーザ登録を受け付ける。ステップS2において、求人システム1は、求人マッチングサイト99の編集を受け付ける。ステップS3において、求人システム1は、求人マッチングサイト99を介したマッチングに係る処理を行う。マッチングに係る処理には、求人情報の閲覧、求職者情報の閲覧、及び求人者51と求職者52とのコンタクトの少なくとも一種が含まれる。以下において受け付け手段12等の機能要素を処理の主体として記載することがあるが、これは、サーバプログラム等のソフトウェアを実行している。
【0031】
2-1.ユーザ登録
図5は、ユーザ登録に係る処理を例示するシーケンスチャートである。ここでは支援者53のアカウント登録を説明する。支援者端末40は、サーバ10、具体的には、求人サイト生成支援サービスのウェブサイト(以下「サービスサイト」という)にアクセスする(ステップS101)。このサービスサイトは、アクセスしてきたユーザに対しログインを要求する。未登録のユーザに対しては、このサービスサイトは、ユーザ登録を要求する。サーバ10は、このサービスサイトのウェブページを表示させるためのデータを支援者端末40に送信する(ステップS102)。このデータは、メニューを表示させるためのデータを含む。メニューには、支援者アカウント等、アカウントの新規登録が含まれる。ユーザが支援者アカウントの新規登録を選択すると、支援者端末40は、新規ユーザ登録に用いられる情報を入力するための画面を表示する。支援者53は、この画面において要求される情報を入力する。要求される情報は、支援者53の属性情報、例えば、アカウント名、パスワード、氏名、電子メールアドレス、住所、電話番号、及びクレジットカード情報である。この画面に含まれる送信ボタンが押されると、支援者端末40は、支援者アカウントとしての登録要求をサーバ10に送信する(ステップS103)。この登録要求は、登録を希望するアカウントの種類(この例では支援者アカウント)の識別子、及び入力されたユーザの属性情報を含む。
【0032】
サーバ10において、受け付け手段12は、支援者端末40から登録要求を受け付ける(ステップS104)。すなわち、受け付け手段12は、支援者端末40から登録要求を受信する。登録要求を受け付けると、受け付け手段12は記録手段13にアカウントの生成を指示する。記録手段13は、データベース111に、新規アカウントに関する情報として、その登録要求に含まれるユーザの属性情報を登録する(ステップS105)。
【0033】
図6は、データベース111に登録されたアカウント情報を例示する図である。データベース111は、複数のレコードを含む。各レコードは、アカウント種類、アカウント名、登録サイト、ユーザ氏名、電子メールアドレス、求人マッチングサイトの識別情報、住所、電話番号、電子メールアドレス、クレジットカード情報を含む。登録サイトとは、そのアカウントを登録したウェブサイトの識別情報である。支援者53のアカウントは求人システム1自体のウェブサイトを介して登録される。求人者51及び求職者52のアカウントは後述するように求人マッチングサイト99を介して登録される。
【0034】
例えば、図6の最上行のレコードは、ユーザ氏名「山田太郎」、電子メールアドレス「yt@alphashien.com」、住所「東京都千代田区神田錦町3-15」、電話番号「30-5280-5001」、及びクレジットカード情報「KVN、1234-5678-9012-3456、有効期限03/26」という属性を有するユーザに対応する、アカウント種類「支援者」及びアカウント名「alpha_shien」のアカウントが生成されたことを示す。さらに、このアカウントは、識別情報「0000」で識別されるウェブサイトにおいて登録されたことを示す。なおこのアカウントにおいて求人マッチングサイトの識別情報は空である。これは、このアカウントがまだ求人マッチングサイトを設置していないことを示す。以下で説明する手順により求人マッチングサイトが設置されると、データベース111に求人マッチングサイトの識別情報が書き込まれる。
【0035】
データベース111にアカウント情報が登録されると、記録手段13は、アカウント登録が完了した旨を、登録要求の送信元である支援者端末40に送信する。以降、支援者53は、求人システム1において支援者端末40を介して、独自の求人マッチングサイトの開設、求人情報の登録及び閲覧、求職者情報の登録及び閲覧、並びに求人者及び求職者とのコミュニケーションを利用することができる。
【0036】
なおここでは詳細な説明は省略するが、求人者51及び求職者52も、求人システム1において、各求人マッチングサイト99を介して、それぞれ同様に求人者アカウント及び求職者アカウントを生成することができる。
【0037】
2-2.求人マッチングサイトの設置及び編集
図7は、求人マッチングサイトの編集に係る処理を例示するシーケンスチャートである。支援者端末40は、サーバ10にアクセスする(ステップS201)。サービスサイトは、アクセスしてきたユーザに対しログインを要求する。ログインが完了すると、サーバ10は、サービスサイトのウェブページを表示させるためのデータを支援者端末40に送信する(ステップS202)。このデータは、メニューを表示させるためのデータを含む。メニューには、新たな求人マッチングサイトの設置(生成又は開設ということもできる)が含まれる。ユーザが求人マッチングサイトの設置を選択すると、支援者端末40は、求人マッチングサイトの生成に用いられる情報を入力するための画面(以下「求人マッチングサイトの生成画面」という。)を表示する(ステップS203)。
【0038】
図8は、求人マッチングサイトの生成画面を例示する図である。この生成画面は、領域91、領域92、及び領域93を含む。領域91は、ウェブサイト名を入力するための領域である。領域92は、ウェブサイトのURLを指定するための領域である。領域93は、ウェブサイトの生成指示を受け付けるためのUIオブジェクト(この例ではボタン)を表示する領域である。ユーザは、この画面において要求される情報を入力する。
【0039】
再び図7を参照する。領域93(図8)に表示されている生成ボタンが押されると、支援者端末40は、求人マッチングサイトの生成要求をサーバ10に送信する(ステップS204)。この生成要求は、支援者53の識別情報及び生成を希望する求人マッチングサイトの属性情報(この例ではウェブサイト名およびURL)を含む。
【0040】
サーバ10において、受け付け手段12は、支援者端末40から生成要求を受け付ける(ステップS205)。すなわち、受け付け手段12は、支援者端末40から生成要求を受信する。生成要求を受け付けると、受け付け手段12は求人マッチングサイトの生成を指示する。この指示を受けて、記録手段13が、求人マッチングサイトに関連するデータを生成する(ステップS206)。記録手段13は、データベース112に、新たな求人マッチングサイトに関する情報として、その生成要求に含まれる、ウェブサイトの属性情報を登録する(ステップS207)。さらに、記録手段13は、この求人マッチングサイト用のディレクトリを生成し、ウェブサイトに必要なファイルをこのディレクトリに生成する。さらに、記録手段13は、データベース111のうち、生成要求を送信した支援者53のレコードに、生成した求人マッチングサイトの識別情報を書き込む。
【0041】
これらのデータを生成すると、記録手段13は、生成要求の送信元である支援者端末40に対し、求人マッチングサイトを編集する画面を表示させるためのデータを送信する(ステップS208)。支援者端末40は、このデータに従って求人マッチングサイトの編集画面を表示する(ステップS209)。
【0042】
図9は、求人マッチングサイトの編集画面を例示する図である。この編集画面は、領域81、領域82、及び領域83を有する。この編集画面は、サーバ10においてあらかじめ用意されたオブジェクトを支援者端末40が指定するレイアウトで配置することにより求人マッチングサイトを編集するものである。領域81には、利用可能はオブジェクトの一覧が表示される。領域82は、ウェブサイトの画面に相当する領域である。支援者53は、領域81に表示されているオブジェクトを領域82に例えばドラッグ&ドロップする等により、画面に配置するオブジェクト及びその配置を指定する。ウェブサイトを構成するオブジェクトには、例えば、求人マッチングサイトに独自のロゴを表示するためのオブジェクト、求人情報を入力するためのオブジェクト、求人情報を表示するためのオブジェクト、求職者情報を入力するためのオブジェクト、及び求職者情報を表示するためのオブジェクトが含まれる。この編集画面は、さらに各オブジェクトの詳細の変更又は設定を受け付ける。オブジェクトの詳細は、例えば、表示する項目、一例としては、求人情報を絞り込みするための条件(視覚、スキル、業務内容、事業分野等)を含む。これらの項目は、例えばサーバ10においてあらかじめ用意されたテンプレートの中から選択される。領域83は、編集したウェブサイトの公開指示を受け付けるためのUIオブジェクト(この例ではボタン)を表示する領域である。このように、求人システム1によれば、支援者53は、自社サービスとして独自の求人マッチングサイト99を生成することができる。支援者53は、求人マッチングサイト99を構成するオブジェクトを、(求人システム1においてあらかじめ用意された範囲で)自由に選択及び配置することができる。これは、支援者53が求人マッチングサイト99を生成又は編集する際に、求人マッチングサイト99が提供する機能及び/又はUI(レイアウト、検索項目の順番、テキスト表記、サイトデザイン(ロゴ含む)、問い合わせフォーム、及び/又は応答メッセージなどの定型文のテンプレートなどを含む)を自由に設計することができることを意味する。支援者53は、自分でプログラミングをしたり、HTML又はCSSのコードを書いたりすることなく、求人マッチングサイトを生成することができる。
【0043】
再び図7を参照する。領域83(図9)に表示されているボタンが押されると、支援者端末40は、サーバ10にデータの保存要求(すなわち編集された求人マッチングサイトの保存要求)を送信する(ステップS210)。サーバ10において、記録手段13は、この保存要求に従ってウェブサイトのデータを保存する(ステップS211)。すなわち、記録手段13は、支援者端末40において編集された画面に対応するデータを、データベース112又は対応するディレクトリのファイルに書き込む。こうして、単一の支援者53(例えば、アカウント名が「alpha_shien」である支援者53)に独自の求人マッチングサイト99が生成される。
【0044】
サーバ10においてデータが保存されると、求人マッチングサイト99が公開される。求人者51及び求職者52は、例えば支援者53から通知されたURL又は検索エンジンにおける検索結果において示されるURLを用いて求人マッチングサイト99にアクセスする。
【0045】
なおここでは求人マッチングサイト99の生成及び編集をまとめて説明したが、サービスサイトは、新たに生成された求人マッチングサイトの編集だけでなく、過去に生成された求人マッチングサイトの編集を受け付けることができる。
【0046】
2-3.求職者情報の登録
図10は、求職者情報の登録に関する処理を示すシーケンスチャートである。求職者情報とは、求人者51に開示する求職者の属性情報(いわゆるプロフィール)である。求職者端末30は、求人マッチングサイト99にアクセスする(ステップS301)。求人マッチングサイト99は、アクセスしてきたユーザに対しログインを要求する。ログインが完了すると、サーバ10は、求人マッチングサイト99を表示させるためのデータを求職者端末30に送信する(ステップS302)。このデータは、メニューを表示させるためのデータを含む。メニューには、求職者情報の登録が含まれる。ユーザが求職者情報の登録を選択すると、求職者端末30は、求職者情報を入力するための画面(以下「求職者情報入力画面」という。)を表示する(ステップS303)。求職者52は、求職者情報入力画面において要求される情報を入力する。要求される情報は、求職者52の属性情報、例えば、学歴、職歴、スキル、所有資格、希望勤務地、希望勤務体系、及び希望給与である。求職者情報入力画面に含まれる送信ボタンが押されると、求職者端末30は、求職者情報の登録要求をサーバ10に送信する(ステップS304)。この登録要求は、入力された求職者情報を含む。
【0047】
サーバ10において、受け付け手段12は、求職者端末30から登録要求を受け付ける(ステップS305)。すなわち、受け付け手段12は、求職者端末30から登録要求を受信する。登録要求を受け付けると、受け付け手段12は、求職者情報の登録を記録手段13に指示する。記録手段13は、データベース112に、求職者情報を登録する(ステップS306)。
【0048】
図11は、データベース112に記録される求職者情報を例示する図である。データベース112は、求職者情報に関し、各々が1人の求職者52に対応する複数のレコードを有する。各レコードは、対応する求人マッチングサイトの識別情報、求職者52の識別情報、及び求職者52の属性情報を含む。この例において、最上行のレコードは、識別情報「S123456」で特定される求人マッチングサイトにおいて、識別情報「Q234567」で特定される求職者52が、大卒、事務経験5年、簿記3級所有、正社員希望、年収400万円希望という属性を有することを示す。
【0049】
再び図10を参照する。データベース112への求職者情報の登録が完了すると、受け付け手段12は、登録が完了した旨を、登録要求の送信元である求職者端末30に送信する。求職者端末30は、登録が完了した旨を求職者52に通知する。
【0050】
なお求職者情報の登録ができるのは求職者52自身に限られず、支援者53が求職者52に代わって、支援者端末40又は求職者端末30から求職者情報を登録してもよい。例えば求人マッチングサイト99を設置した直後のように、まだ求人マッチングサイト99が広く知られていないときには、支援者53が、事前に集めておいた求職者情報を支援者端末40から求人マッチングサイト99に登録することは有用である。あるいは、求職者52が障害者である場合など求職者52自身が求職者端末30を操作することが難しいときは、支援者53が、求職者端末30から求人マッチングサイト99に求職者情報を登録することは有用である。
【0051】
2-4.求人情報の登録
図12は、求人情報の登録に関する処理を示すシーケンスチャートである。求人情報とは、求職者52に開示する求人の内容(いわゆる求人票)である。求人者端末20は、求人マッチングサイト99にアクセスする(ステップS401)。求人マッチングサイト99は、アクセスしてきたユーザに対しログインを要求する。ログインが完了すると、サーバ10は、求人マッチングサイト99を表示させるためのデータを求人者端末20に送信する(ステップS402)。このデータは、メニューを表示させるためのデータを含む。メニューには、求人情報の登録が含まれる。ユーザが求人情報の登録を選択すると、求人者端末20は、求人情報を入力するための画面(以下「求人情報入力画面」という。)を表示する(ステップS403)。求人者51は、求人情報入力画面において要求される情報を入力する。要求される情報は、求人条件、例えば、会社概要、業務内容、要求学歴、要求職歴、要求スキル、要求資格、勤務地、勤務体系、及び給与である。この例において、これらの情報に対しては、サーバ10においてあらかじめ複数の選択肢が定義されており、求人情報入力画面は、求人者51に対しこれらの選択肢の中から該当するものを選択させるための画面である。例えば、学歴に関しては、中卒、高卒、大卒、大学院卒、及びその他という5つの選択肢が定義されている。
【0052】
この例において、求人条件の各項目が入力される度に、求人者端末20は、入力された求人条件を特定する情報をサーバ10に送信する(ステップS404)。例えば、要求学歴として「大卒」という選択肢が選択されると、求人者端末20は、「大卒」という選択肢が選択されたことを示す情報をサーバ10に送信する。
【0053】
サーバ10において、受け付け手段12は、求人者端末20から求人条件を特定する情報を受け付ける(ステップS405)。受け付け手段12は、アクセスされている求人マッチングサイト99に対応する求職者情報(すなわちアクセスされている求人マッチングサイト99に登録済の求職者情報)のうち特定された求人条件を満たす求職者情報をデータベース112から抽出する(ステップS406)。受け付け手段12は、抽出した求職者情報の概要(一例としては、抽出された求職者52の人数)を求人者端末20に送信する(ステップS407)。求人者端末20は、受信した求職者情報の概要を表示する。ステップS404~S407の処理は、求人情報入力画面において求人者51が条件を入力する度に実行される。例えば、まず学歴「大卒」という選択肢が選択されると、アクセスしている求人マッチングサイト99に対応する求職者情報のうち大卒の求職者52の人数が求人者端末20に表示される。この状態でさらに、資格「簿記」という選択肢が選択されると、アクセスしている求人マッチングサイト99に対応する求職者情報のうち大卒かつ簿記の資格を有する求職者52の人数が求人者端末20に表示される。この状態でさらに、学歴「大卒」の選択肢が解除されると、アクセスしている求人マッチングサイト99に対応する求職者情報のうち簿記の資格を有する求職者52(大卒に限らない)の人数が求人者端末20に表示される。
【0054】
求人情報入力画面に含まれる送信ボタンが押されると、求人者端末20は、求人情報の登録要求をサーバ10に送信する(ステップS408)。この登録要求は、入力された求人情報を含む。
【0055】
サーバ10において、受け付け手段12は、求人者端末20から登録要求を受け付ける(ステップS409)。すなわち、受け付け手段12は、求人者端末20から登録要求を受信する。登録要求を受け付けると、受け付け手段12は、求人情報の登録を指示する。記録手段13は、データベース112に、求人情報を登録する(ステップS410)。
【0056】
図13は、データベース112に記録される求人情報を例示する図である。データベース112は、求人情報に関し、各々が1件の求人に対応する複数のレコードを有する。各レコードは、対応する求人マッチングサイトの識別情報、求人者51の識別情報、及び求人情報を含む。この例において、最上行のレコードは、識別情報「S123456」で特定される求人マッチングサイトにおいて、識別情報「O345678」で特定される求人者51が、勤務地東京、大卒以上、実務経験3年以上、正社員、年収500万円という条件で求人をすることを示す。
【0057】
再び図12を参照する。データベース112への求人情報の登録が完了すると、受け付け手段12は、登録が完了した旨を、登録要求の送信元である求人者端末20に送信する。求人者端末20は、登録が完了した旨を求人者51に通知する。
【0058】
なお求人情報の登録ができるのは求人者51自身に限られず、支援者53が求人者51に代わって支援者端末40から求人情報を登録してもよい。例えば求人マッチングサイト99を設置した直後のように、まだ求人マッチングサイト99が広く知られていないときには、支援者53が、事前に集めておいた求人情報を支援者端末40から求人マッチングサイト99に登録することは有用である。
【0059】
2-5.求人情報の閲覧
図14は、求人情報の閲覧に関する処理を示すシーケンスチャートである。求職者端末30は、求人マッチングサイト99にアクセスする(ステップS501)。求人マッチングサイト99は、アクセスしてきたユーザに対しログインを要求する。ログインが完了すると、サーバ10は、求人マッチングサイト99を表示させるためのデータを求職者端末30に送信する(ステップS502)。このデータは、メニューを表示させるためのデータを含む。メニューには、求人情報の閲覧が含まれる。ユーザが求人情報の閲覧を選択すると、求職者端末30は、求人情報を絞り込む条件を入力するための画面(以下「求人条件入力画面」という。)を表示する(ステップS503)。求職者52は、求人条件入力画面において希望する条件を入力する。求人情報を絞り込む条件は、例えば、学歴、職歴、スキル、所有資格、希望勤務地、勤務体系、及び給与である。この例において、これらの情報に対しては、サーバ10においてあらかじめ複数の選択肢が定義されており、求人情報入力画面は、求人者51に対しこれらの選択肢の中から該当するものを選択させるための画面である。例えば、学歴に関しては、中卒、高卒、大卒、大学院卒、及びその他という5つの選択肢が定義されている。アクセスしている求職者52の属性情報は既に求人マッチングサイト99に登録済であるので、アクセスしている求職者52の属性に相当する選択肢が初期値として選択される。
【0060】
この例において、求人情報の閲覧が選択された直後、及び求人条件の各項目が入力される度に、求職者端末30は、入力された求人条件を特定する情報をサーバ10に送信する(ステップS504)。例えば、学歴として「大卒」という選択肢が選択されると、求人者端末20は、「大卒」という選択肢が選択されたことを示す情報をサーバ10に送信する。
【0061】
サーバ10において、受け付け手段12は、求職者端末30から求人条件を特定する情報を受け付ける(ステップS505)。受け付け手段12は、アクセスされている求人マッチングサイト99に対応する求人情報(すなわちアクセスされている求人マッチングサイト99に登録済の求人情報)のうち特定された求人条件を満たす求人情報をデータベース112から抽出する(ステップS506)。受け付け手段12は、抽出した求人情報の一覧を生成する(ステップS507)。受け付け手段12は、生成した求人情報の一覧を求職者端末30に送信する(ステップS508)。求職者端末30は、受信した求人情報の概要を表示する。ステップS504~S508の処理は、求人条件入力画面において求職者52が条件を入力する度に実行される。例えば、まず学歴「大卒」という選択肢が選択されると、アクセスしている求人マッチングサイト99に対応する求人情報のうち要求学歴が大卒の求人情報の一覧が求職者端末30に表示される。この状態でさらに、資格「簿記」という選択肢が選択されると、アクセスしている求人マッチングサイト99に対応する求人情報のうち大卒かつ簿記の資格が要求される求人情報の一覧が求職者端末30に表示される。この状態でさらに、学歴「大卒」の選択肢が解除されると、アクセスしている求人マッチングサイト99に対応する求人情報のうち簿記の資格が要求される求人情報(大卒は要件としない)の一覧が求職者端末30に表示される。
【0062】
求人情報の一覧においては、求人情報のうち、サーバ10においてあらかじめ定義された代表的な情報(例えば、求人者の会社名・団体名、業務内容、及び年収)が表示される。一覧を表示する画面には、各求人情報の詳細を表示するためのUIオブジェクト(例えば「詳細表示」ボタン)が含まれており、求職者52がこのUIオブジェクトを操作することにより(例えば「詳細表示」ボタンを押すことにより)、選択された求人情報の詳細が表示される。一例において、この詳細情報の表示画面には、求職者52が求人者51とコミュニケーションを取るためのUIオブジェクト、例えば、電子メールメッセージの入力フォーム、チャットウインドウ、又は音声通話を開始するボタンが含まれる。求職者52は、このUIオブジェクトを介して、求人者51と、例えばメッセージのやりとりをすることができる。処理手段15は、求職者52と求人者51とのメッセージを仲介する処理を行う(ステップS510)。この処理は、求人者51と求職者52とのマッチングに係る処理の一例である。
【0063】
この例において、特定の求人マッチングサイト99(例えば、アカウント名「alpha_shien」である支援者53が設置した求人マッチングサイト99)に登録された求人情報を閲覧することができるのは、その特定の求人マッチングサイト99に登録した求職者52のみである。端末装置が求人マッチングサイト99にアクセスすると、求人マッチングサイト99はログイン情報(例えばアカウント名及びパスワード)の入力、及び未登録ユーザに対する登録を要求する画面をその端末装置において表示する。求職者52として登録済のユーザは、ログインすれば求人マッチングサイト99において登録された求人情報を閲覧することができる。未登録のユーザはログインできないので求人情報を閲覧することができない。すなわち、求人マッチングサイト99は、未登録のユーザに対しては求人情報の開示を拒絶するということができる。
【0064】
求人システム1においては複数の支援者53が、それぞれ独自の求人マッチングサイト99を設置することができる。求職者52は、求人マッチングサイト毎にユーザ登録を行わなければならない。例えば、求人マッチングサイト99[1]に登録済であり、求人マッチングサイト99[2]には未登録の求職者52は、求人マッチングサイト99[2]に登録された求人情報を閲覧することができない。このようにして、各求人マッチングサイト99の独自性が担保される。
【0065】
2-6.求職者情報の閲覧
図15は、求職者情報の閲覧に関する処理を示すシーケンスチャートである。求人者端末20は、求人マッチングサイト99にアクセスする(ステップS601)。求人マッチングサイト99は、アクセスしてきたユーザに対しログインを要求する。ログインが完了すると、サーバ10は、求人マッチングサイト99を表示させるためのデータを求人者端末20に送信する(ステップS602)。このデータは、メニューを表示させるためのデータを含む。メニューには、求職者情報の閲覧が含まれる。ユーザが求職者情報の閲覧を選択すると、求人者端末20は、求職者情報を絞り込む条件を入力するための画面(以下「求職者条件入力画面」という。)を表示する(ステップS603)。求人者51は、求職者条件入力画面において希望する条件を入力する。求職者情報を絞り込む条件は、例えば、学歴、職歴、スキル、所有資格、希望勤務地、勤務体系、及び給与である。この例において、これらの情報に対しては、サーバ10においてあらかじめ複数の選択肢が定義されており、求職者条件入力画面は、求人者51に対しこれらの選択肢の中から該当するものを選択させるための画面である。例えば、学歴に関しては、中卒、高卒、大卒、大学院卒、及びその他という5つの選択肢が定義されている。アクセスしてい求人者51の求人情報は既に求人マッチングサイト99に登録済であるので、アクセスしている求人情報の要件に適合する選択肢が初期値として選択される。
【0066】
この例において、求職者情報の閲覧が選択された直後、及び求人条件の各項目が入力される度に、求人者端末20は、入力された求人条件を特定する情報をサーバ10に送信する(ステップS604)。例えば、要求学歴として「大卒」という選択肢が選択されると、求人者端末20は、「大卒」という選択肢が選択されたことを示す情報をサーバ10に送信する。
【0067】
サーバ10において、受け付け手段12は、求人者端末20から求人条件を特定する情報を受け付ける(ステップS605)。受け付け手段12は、アクセスされている求人マッチングサイト99に対応する求職者情報(すなわちアクセスされている求人マッチングサイト99に登録済の求職者情報)のうち特定された求人条件を満たす求職者情報をデータベース112から抽出する(ステップS606)。受け付け手段12は、抽出した求職者情報の一覧を生成する(ステップS607)。受け付け手段12は、生成した一覧を求人者端末20に送信する(ステップS608)。求人者端末20は、受信した求職者一覧を表示する。ステップS604~S608の処理は、求人情報入力画面において求人者51が条件を入力する度に実行される。例えば、まず学歴「大卒」という選択肢が選択されると、アクセスしている求人マッチングサイト99に対応する求職者情報のうち大卒の求職者52の一覧が求人者端末20に表示される。この状態でさらに、資格「簿記」という選択肢が選択されると、アクセスしている求人マッチングサイト99に対応する求職者情報のうち大卒かつ簿記の資格を有する求職者52の一覧が求人者端末20に表示される。この状態でさらに、学歴「大卒」の選択肢が解除されると、アクセスしている求人マッチングサイト99に対応する求職者情報のうち簿記の資格を有する求職者52(大卒に限らない)の一覧が求人者端末20に表示される。
【0068】
求職者情報の一覧においては、求職者情報のうち、サーバ10においてあらかじめ定義された代表的な情報(例えば、求職者の実務経験及び所有資格)が表示される。一覧を表示する画面には、各求職者情報の詳細を表示するためのUIオブジェクト(例えば「詳細表示」ボタン)が含まれており、求人者51がこのUIオブジェクトを操作することにより(例えば「詳細表示」ボタンを押すことにより)、選択された求職者情報の詳細が表示される。一例において、この詳細情報の表示画面には、求人者51が求職者52とコミュニケーションを取るためのUIオブジェクト、例えば、電子メールメッセージの入力フォーム、チャットウインドウ、又は音声通話を開始するボタンが含まれる。求人者51は、このUIオブジェクトを介して、求職者52と、例えばメッセージのやりとりをすることができる。処理手段15は、求職者52と求人者51とのメッセージを仲介する処理を行う(ステップS610)。この処理は、求人者51と求職者52とのマッチングに係る処理の一例である。
【0069】
この例において、特定の求人マッチングサイト99(例えば、アカウント名「alpha_shien」である支援者53が設置した求人マッチングサイト99)に登録された求職者情報を閲覧することができるのは、その特定の求人マッチングサイト99に登録した求人者51のみである。端末装置が求人マッチングサイト99にアクセスすると、求人マッチングサイト99はログイン情報(例えばアカウント名及びパスワード)の入力、及び未登録ユーザに対する登録を要求する画面をその端末装置において表示する。求人者51として登録済のユーザは、ログインすれば求人マッチングサイト99において登録された求職者情報を閲覧することができる。未登録のユーザはログインできないので求職者情報を閲覧することができない。すなわち、求人マッチングサイト99は、未登録のユーザに対しては求職者情報の開示を拒絶するということができる。
【0070】
求人システム1においては複数の支援者53が、それぞれ独自の求人マッチングサイト99を設置することができる。求人者51は、求人マッチングサイト毎にユーザ登録を行わなければならない。例えば、求人マッチングサイト99[1]に登録済であり、求人マッチングサイト99[2]には未登録の求人者51は、求人マッチングサイト99[2]に登録された求職者情報を閲覧することができない。このようにして、各求人マッチングサイト99の独自性が担保される。
【0071】
2-7.求人者51及び求職者52のコンタクト 求人マッチングサイト99は、求人者51から求職者52のへのコンタクト(例えば採用のスカウト又はオファー)、及び求職者52から求人者51へのコンタクト(例えば求人への応募)の少なくとも一方を提供する。具体的には、処理手段15が、これらの情報を仲介し、採用のスカウトに関する情報を求人者51から求職者52へ送信し、又は求人への応募に関する情報を求職者52から求人者51に送信する。この処理は、求人者51と求職者52とのマッチングに関する処理の一例である。求人者51から求職者52のへのコンタクト及び求職者52から求人者51へのコンタクトのうちどちらを許可するか、例えば支援者53が求人マッチングサイト99毎に設定することができる。例えば、支援者53[1]は求人マッチングサイト99[1]において求人者51から求職者52のへのコンタクトのみを許可し求職者52から求人者51へのコンタクトは許可しないという設定をし、支援者53[2]は求人マッチングサイト99[2]において求人者51から求職者52のへのコンタクトは許可せず求職者52から求人者51へのコンタクトのみ許可するという設定をしてもよい。このようにして、各求人マッチングサイト99の独自性が担保される。
【0072】
3.変形例
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例に記載した事項のうち2つ以上のものが組み合わせて適用されてもよい。
【0073】
求人者51と求職者52とのマッチングに係る処理は実施形態において例示したものに限定されない。例えば、処理手段15は、求人者51からの選択指示によらずに、複数の求職者52の中から求人者51の求人条件に見合う求職者52を自動的に抽出し、これを求人者51に提示してもよい。同様に、処理手段15は、求職者52からの選択指示によらずに、複数の求人情報の中から求職者52の希望条件に見合う求人情報を自動的に抽出し、これを求職者52に提示してもよい。あるいは、処理手段15は、支援者53が選択又は抽出した求人者51及び求職者52に対し、お互いを紹介する情報を送信してもよい。
【0074】
実施形態において示した各種の画面は例示にすぎず、求人システム1における画面は他の要素を含んでもよいし、例示した要素が一部省略されてもよい。
【0075】
求人システム1を構成するハードウェアは実施形態において例示したものに限定されない。例えば、物理的に複数のサーバ装置が協働して実施形態におけるサーバ10としての機能を有してもよい。サーバ10は物理サーバであってもよいし、仮想サーバ(いわゆるクラウド)であってもよい。
【0076】
実施形態において示したフロー及びシーケンスは一例にすぎず、求人システム1の動作は、これらのフロー及びシーケンスに示されるステップを一部省略したり、順番を入れ替えたり、他のステップを追加したりしたものであってもよい。
【0077】
CPU110等のプロセッサにより実行されるサーバプログラムは、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された状態で提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介したダウンロードにより提供されてもよい。
【符号の説明】
【0078】
1…求人システム、3…簿記、10…サーバ、11…記憶手段、12…受け付け手段、13…記録手段、14…生成手段、15…処理手段、20…求人者端末、30…求職者端末、40…支援者端末、51…求人者、52…求職者、53…支援者、81…領域、82…領域、83…領域、91…領域、92…領域、93…領域、99…求人マッチングサイト、110…CPU、111…データベース、112…データベース、120…メモリ、130…ストレージ、140…通信IF
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