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特開2022-32902市販ブロアバキューム型集塵機のゴミ袋直取付ユニット
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  • 特開-市販ブロアバキューム型集塵機のゴミ袋直取付ユニット 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022032902
(43)【公開日】2022-02-25
(54)【発明の名称】市販ブロアバキューム型集塵機のゴミ袋直取付ユニット
(51)【国際特許分類】
   B08B 5/04 20060101AFI20220217BHJP
   A47L 9/14 20060101ALI20220217BHJP
【FI】
B08B5/04 Z
A47L9/14 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020147877
(22)【出願日】2020-08-14
(71)【出願人】
【識別番号】518109376
【氏名又は名称】浅井 幸成
(72)【発明者】
【氏名】浅井 幸成
【テーマコード(参考)】
3B062
3B116
【Fターム(参考)】
3B062AG13
3B116AB52
3B116BB71
3B116CD31
(57)【要約】
【課題】市販のブロアバキューム集塵機は、吸引ファンで落葉を吸い込み粉砕して集塵袋に収集する、画期的で便利な掃除機器である。しかし、破砕後の落葉は粉塵が多く絡みつきやすいので、付属の綿布製集塵袋からゴミ袋への移し替え作業が大変面倒であった。
【解決手段】市販ゴミ袋(ポリ袋)を集塵機に直に取付け可能な構造として、上記ゴミの移し替え自体を無くする。屋外作業で薄いポリ袋を簡便に集塵機に取付けるために、本体ユニットとポリ袋セット用アタッチ枠を分離構造として、アタッチ枠にポリ袋を予め広げて掛着セットしたあと、本体にアタッチごと接合する構造として現場作業の煩わしさを低減する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
市販のブロアバキューム集塵機に於いて、枯葉をポリ袋に直に収集することを可能としてゴミ廃棄を簡単にする為に、ポリ袋を集塵機に直接固定する構造を特徴とするアタッチメント。
【請求項2】
密閉ポリ袋内の吸引高圧エアを、別個の排気口を設置することにより逃がす事を可能とするアタッチメント。
【請求項3】
エア排気口にはエアフィルターを付属設置する事により、枯葉粉塵を残しエアのみを排気する事を可能とするアタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は市販のブロアバキューム型集塵機に取付ける市販ゴミ袋用のアタッチセットであり、枯葉を集塵した後、取付けたゴミ袋をそのまま捨てる事を可能とするものである。
【背景技術】
【0002】
落葉掃除は最も煩わしい作業の一つであるが、ブロアバキューム集塵機(リョービ社)の登場で枯葉を一気に吸引、破砕して袋に集めることが可能となり、庭掃除の福音となった。
本発明はそのバキューム集塵機本体を流用し、標準付属のゴミ袋ケースに代わるアタッチセットを考案した。
【先行技術文献】
特に無し
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ブロアバキューム集塵機はモーター駆動ファンの吸引力で落葉を吸い込み、同時にそのファンで落葉を粉砕し、排気口にセットした綿布性の集塵袋で落葉のみが収集され綿布の布目全体から排気エアが抜ける構造である。作業後の落葉の回収は綿布袋の底面のファスナーを開き、落ち葉を手でかき出し別のゴミ袋(ポリ袋)へ移し廃棄することが普通である。ところがこの作業が最も面倒となる。綿布に粉砕塵が絡まりポリ袋に移しにくく、同時に袋外にこぼれ易くその際に粉塵が舞い上がり衣服も汚れやすいので、この作業の面倒さゆえに機械の使用自体を忌避しがちとなる。吸引作業自体は画期的に迅速なものであるので、最終的に収集するポリ袋に直接集塵できる方式を考えれば、作業そのものの苦痛を軽減可能となる。
(ここで市販ポリ袋自体の吸引エア圧力への耐性強度が問題となるが、これは試作実動試験を行い、通常の落葉、雑草に限り、吸引による亀裂発生や破裂の無い事は実証済みである)
【課題を解決しようとする手段】
【0004】
市販のポリ袋に直に収集する為、ポリ袋をスキマ無くワンタッチで装置に取付け、取外し可能なアタッチ構造とする。
【0005】
ポリ袋の取付けスキマから圧力エアが漏れないようにする為、ゴムパッキン材で外周をシールする構造とする。
【0006】
吸引ファンで発生した強力なエア圧力は、標準機では綿布袋の布目から抜けるが、ポリ袋は気密の為、別にアタッチ上部に排気口を設けエアーフィルタを取付け、エアのみを排気する構造とする。
【0007】
ポリ袋の取付け、取外しの際の作業性向上と袋保護の為、自立脚付きのアタッチ構造とする。
【発明の効果】
【0008】
本機はポリ袋(45L市販袋を想定)に直接枯葉を集塵する構造の為、作業終了後は袋アタッチ枠のみを本体から外し次にポリ袋上部をアタッチ枠から外して、袋口を縛り廃棄可能となる。破砕ゴミに直接手を触れず、袋への移し替えが無いので、粉塵発生も少なく煩わしい廃棄作業が手際よく実施可能となる。
【0009】
エア排気口の排気フィルター(スポンジ製)は作業後、取外して簡単に水洗い再使用可能であり、常に清潔な状態で作業可能となる。
【0010】
ブロアバキューム集塵機本体は市販品のまま使用し、本発明品は別途オプションアタッチメントとして用意可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】 本発明の上面図である。
図2】 本発明の正面図である。
図3】 本発明の右側面図である。
図4】 本発明の左側面図である。
図5】 本発明のアタッチフレームとポリ袋セット用アタッチ枠の構成部品説明図である。
図6】 本発明のアタッチフレームへのポリ袋セット用アタッチ枠の取付け説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
「本体取付用アタッチフレーム1」は本・ゴミ袋直取付ユニットのベースフレームであり、市販機本体の付属のゴミ袋ユニットの取付方式と同様のロック機構で本体に取付け可能とする。
【0013】
上記アタッチフレームの枠外周溝部には「ポリ袋シールゴムパッキン2」が巻付け掛着され、ポリ袋を挿入する際に袋内周部に密着して気密を保つ構造とする。
【0014】
上記アタッチフレームの上面には排気口を穿ち、ポリ袋内部の吸気圧エアを排気する構造とする。排気口内部面には「排気フィルター3」を内面枠に挿入掛着することにより、枯葉粉塵を除去したエアのみを排気可能とする。排気フィルターは下方に引張り簡易に取外し可能であり、洗浄作業を簡便に実施できる構造とする。
【0015】
上記排気口の上面部には「排気フード4」を設置し、排気ダストが作業者に掛からないように防護する構造とする。
【0016】
一方、ゴミ袋(ポリ袋)の迅速、簡便な取付の為に「ポリ袋セット用アタッチ枠5」があり、枠構造の外周長は45L市販ポリ袋の外周長より若干大きく製作する。アタッチ枠の4隅に「自立脚」を取付けて枠自体が別途自立可能な構造とする。ポリ袋取付けの際はアタッチ枠下方よりポリ袋を広げて上方に持ち上げ、内側からアタッチ枠全周上面に袋外周を被せるように引張りながら巻付けて掛着する。折り曲げた余り数センチを外側に垂らしておく構造とする。
【0017】
上記ポリ袋セット用アタッチ枠にポリ袋が引張り掛着された状態となり、これを上記本体取付用アタッチフレーム下面に取付ける構造とする。先ずアタッチフレームの図、左端部の軸挿入切欠き長穴に、アタッチ枠左端部の支持軸を横方向からスライド挿入して、枠左端にスライド旋回支点を形成する。その結果「アタッチ枠ロックハンドル7」を保持して旋回上昇させながらアタッチ枠上面のポリ袋面と、アタッチフレーム下面内側のシール用パッキンとで弾性密着スライド圧入が可能となる。最上部でロックハンドル爪をフレームロック爪と噛合わせてセット完了となる。この状態でポリ袋内周とシールパッキンが弾性密着嵌合挿入状態となり、ポリ袋内面のエア吸入圧力はパッキンゴムの密接摩擦抵抗と枠上部の押り曲げ抵抗により支持される構造とする。
【00018】
作業後のポリ袋の取外しの際はロックハンドルを下方押下、ロック解除してアタッチ枠を下方に取外し後、枠上部の袋折り曲げ部を外し簡単にポリ袋を分離可能な構造とする。
【符号の説明】
【0019】
1.本体取付用アタッチフレーム
2.ポリ袋シール用ゴムパッキン
3.排気フィルター
4.排気フード
5.ポリ袋セット用アタッチ枠
6.自立脚
7.アタッチ枠ロックハンドル
図1
図2
図3
図4
図5
図6