(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022032909
(43)【公開日】2022-02-25
(54)【発明の名称】アウトドアスリーピングマットおよびスリーピングマットセット
(51)【国際特許分類】
A47C 27/08 20060101AFI20220217BHJP
【FI】
A47C27/08 Z
A47C27/08 A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020175586
(22)【出願日】2020-10-19
(31)【優先権主張番号】16/992,924
(32)【優先日】2020-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520313770
【氏名又は名称】東莞市紅宇塑膠有限公司
【氏名又は名称原語表記】DONGGUAN HONGYU PLASTIC RUBBER CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】District A,Floor 1,Building C,No.93 Daxin Road,Dazhou Community,Qiaotou Town, Dongguan City,Guangdong Province,China.
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】史 菊英
【テーマコード(参考)】
3B096
【Fターム(参考)】
3B096AB09
(57)【要約】 (修正有)
【課題】構造の信頼性を高め、支持性が向上し、防湿性、保温性、転倒防止性などの利点があり、身体が製品を介して地面に直接接触することに起因する不快感や痛みの問題を解決し、収納袋の配置によって外出や持ち運びに便利で、使用しやすいアウトドアスリーピングマットを提供する。
【解決手段】アウトドアスリーピングマットは、スリーピングマット本体10、複数の水平支持ベルト20、および複数の垂直支持ベルト30を含む。スリーピングマット本体は内部に空洞を有し、水平支持ベルトと垂直支持ベルトはともに空洞内に配置されてスリーピングマット本体と接続される。複数の垂直支持ベルトはスリーピングマット本体の幅方向上の両側に配置され、複数の水平支持ベルトはスリーピングマット本体の長手方向に並んで配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スリーピングマット本体、複数の水平支持ベルト、および複数の垂直支持ベルトを含み、
前記スリーピングマット本体は内部に空洞を有し、前記水平支持ベルトと前記垂直支持ベルトはともに前記空洞内に配置されて前記スリーピングマット本体に接続され、
複数の前記垂直支持ベルトは前記スリーピングマット本体の幅方向上の両側に配置され、複数の前記水平支持ベルトは前記スリーピングマット本体の長手方向に沿って並んで配置されることを特徴とするアウトドアスリーピングマット。
【請求項2】
前記スリーピングマット本体は、上シート、下シート、およびサイドシートによって囲まれて構成され、前記水平支持ベルトが前記上シートと前記下シートの間に接続され、前記垂直支持ベルトが前記上シートと前記下シートの間に接続されることを特徴とする請求項1に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項3】
前記アウトドアスリーピングマットは、境界支持ベルトを含み、前記境界支持ベルトは前記スリーピングマット本体内に配置されて前記スリーピングマット本体を枕部と横臥部に分割し、前記スリーピングマット本体を膨張させた後、前記枕部の高さが前記横臥部の高さよりも高くなることを特徴とする請求項1に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項4】
前記枕部の幅方向の中央部が両側よりも窪んで、窪みに前記水平支持ベルトが配置されることを特徴とする請求項3に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項5】
前記アウトドアスリーピングマットは、膨張構造であり、前記膨張構造は、弾性部材、一方向吸気口およびブロック構造を含み、前記膨張構造は、前記スリーピングマット本体の通気穴の箇所に配置され、前記弾性部材は前記空洞内に位置し、前記一方向吸気口が前記通気穴に設けられ、前記ブロック構造が前記一方向吸気口に着脱可能に接続され、
前記ブロック構造が前記一方向吸気口のブロックを解除した後、前記弾性部材を押圧すると、前記空洞の外部の空気が前記一方向吸気口から前記空洞内に進入することを特徴とする請求項1に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項6】
前記スリーピングマット本体内に、膨張クッションが設けられ、前記膨張クッションが前記弾性部材の下方に支持されることを特徴とする請求項5に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項7】
前記弾性部材はスポンジ弾性ブロックであり、前記スポンジ弾性ブロックの中央に貫通穴が設けられ、前記一方向吸気口が前記貫通穴内に位置し、
前記スポンジ弾性ブロックが変形すると、前記貫通穴と前記通気穴が前記一方向吸気口によって塞がれ、
前記スポンジ弾性ブロックが変形から回復すると、前記一方向吸気口が塞ぎを解除し、前記貫通穴と前記通気穴が連通することを特徴とする請求項5または6に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項8】
前記アウトドアスリーピングマットは引き出し空気ノズルを含み、前記引き出し空気ノズルが前記スリーピングマット本体に配置されることを特徴とする請求項1に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項9】
前記引き出し空気ノズルが前記スリーピングマット本体の底部に設けられることを特徴とする請求項8に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項10】
収納袋と請求項1~9のいずれか1項に記載のアウトドアスリーピングマットを含み、前記アウトドアスリーピングマットの空洞が排気された後前記収納袋に収納され得ることを特徴とするスリーピングマットセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、アウトドア品の技術分野に属し、具体的には、アウトドアスリーピングマットおよびスリーピングマットセットに関する。
【背景技術】
【0002】
通常のアウトドア膨張マットの内部には互いに連通されたエアバッグが接続されるものがあり、他にマットの内部に離間して膨張する2体式エアバッグが配置されるものもあり、これらの膨張マットでは、人が座ったり横になったりすると支持位置が収縮し、人が座ったり横になったり体の位置を変えたり寝がえったりすると、揺れや変形を引き起こし、座ったり横になったりした別の人も互いに影響を及ぼし、他人の休憩に悪影響を与える。なお、人の姿勢が変わるとその形状が変形し、支持ポイントもそれに従って変わり、座ったり横になったりことに疲れを感じると多くの人が感じており、人の休憩品質の向上にはつながらない。
【発明の概要】
【0003】
本願の目的は、従来のアウトドア膨張マットが使用するとき十分に快適ではなく、休憩品質に影響を与えるという問題を改善することができるアウトドアスリーピングマットを提供することである。
【0004】
本願の別の目的は、上記アウトドアスリーピングマットを含み、このアウトドアスリーピングマットのすべての特性を有するスリーピングマットセットを提供することである。
【0005】
本願の実施例は以下の通りである。
【0006】
本願の実施例は以下のアウトドアスリーピングマットを提供し、それは、スリーピングマット本体、複数の水平支持ベルト、および複数の垂直支持ベルトを含み、前記スリーピングマット本体の内部に空洞を含み、前記水平支持ベルトと前記垂直支持ベルトがすべて前記空洞内に配置されて前記スリーピングマット本体に接続され、複数の前記垂直支持ベルトは前記スリーピングマット本体の幅方向上の両側に配置され、複数の前記水平支持ベルトは前記スリーピングマット本体の長手方向に沿って並んで配置される。
【0007】
複数の水平支持ベルト、複数の垂直支持ベルトによってスリーピングマット本体を支持することで、スリーピングマット本体がより良好な支持性を有し、使用中の変形量が減少し、ユーザがより快適な横臥体験を得ることができる。
【0008】
なお、本願の実施例によって提供されるアウトドアスリーピングマットによれば、以下の付加的な技術的特徴が得られる。
【0009】
本願の選択可能な実施例では、前記スリーピングマット本体は、上シート、下シート、およびサイドシートによって囲まれて構成され、前記水平支持ベルトが前記上シートと前記下シートの間に接続され、前記垂直支持ベルトが前記上シートと前記下シートの間に接続される。
【0010】
本願の選択可能な実施例では、前記アウトドアスリーピングマットは境界支持ベルトを含み、前記境界支持ベルトが前記スリーピングマット本体内に配置されて前記スリーピングマット本体を枕部と横臥部に分割し、前記スリーピングマット本体が膨張した後、前記枕部の高さが前記横臥部の高さよりも高くなる。
【0011】
枕部の設計によって、ユーザが横臥するとき頭の支持性が向上し、横臥時の快適性がより良好になる。
【0012】
本願の選択可能な実施例では、前記枕部の幅方向上の中央部が両側よりも窪んで、窪みに前記水平支持ベルトが配置される。
【0013】
窪みの設置によって、頭のラッピング性が改善され、水平支持ベルトにより構造が強化されるため、ユーザが横臥する時、頭が良く支持される同時に快適性が向上し、通常の膨張マットによる首のこわばりが使用後発生することを回避する。
【0014】
本願の選択可能な実施例では、前記アウトドアスリーピングマットは膨張構造を含み、前記膨張構造は弾性部材、一方向吸気口およびブロック構造を含み、前記膨張構造が前記スリーピングマット本体の通気穴の箇所に配置され、前記弾性部材は前記空洞内に位置し、前記一方向吸気口が前記通気穴に設けられ、前記ブロック構造が前記一方向吸気口に着脱可能に接続され、前記ブロック構造は前記一方向吸気口のブロックを解除した後、前記弾性部材を押圧すると、前記空洞の外部の空気が前記一方向吸気口から前記空洞内に入る。
【0015】
膨張構造をスリーピングマット本体に設けることで、使用する時、弾性部材を足で踏むか腕で押圧するだけで、外部空気が通気穴を介してスリーピングマット本体に入り、膨張ツールを追加する必要がなく、通常のアウトドア膨張マットが屋外で使用する時膨張ツールを忘れて使用できなくなる突然の状况を解決した。
【0016】
本願の選択可能な実施例では、前記スリーピングマット本体内に膨張クッションが設けられ、前記膨張クッションが前記弾性部材の下方に支持される。
【0017】
膨張クッションは、膨張時弾性部材を支持し、膨張量がまだ少ないとき弾性部材がアウトドアスリーピングマットの下方の地面に接触することによるスリーピングマット本体の損傷を回避し、空気の漏れを防ぐ。
【0018】
本願の選択可能な実施例では、前記弾性部材はスポンジ弾性ブロックであり、前記スポンジ弾性ブロックの中央に貫通穴が設けられ、前記一方向吸気口が前記貫通穴内に位置し、
前記スポンジ弾性ブロックが変形すると、前記貫通穴と前記通気穴が前記一方向吸気口によって塞がれ、前記スポンジ弾性ブロックが変形から回復すると、前記一方向吸気口の塞ぎが解除され、前記貫通穴と前記通気穴が連通する。
【0019】
本願の選択可能な実施例では、前記アウトドアスリーピングマットは引き出し空気ノズルを含み、前記引き出し空気ノズルが前記スリーピングマット本体に配置される。
【0020】
引き出し空気ノズルは全体的に引き出され、排気する必要がある時、全体的に引き出されて排気流路の幅が大きくなり、排気速度を速めることができる。
【0021】
本願の選択可能な実施例では、前記引き出し空気ノズルが前記スリーピングマット本体の底部に設けられる。引き出し空気ノズルがスリーピングマット本体の底部に設けられるため、ユーザが正常に横臥する時、引き出し空気ノズルが誤って脱落することを防止でき、アウトドアスリーピングマットの使用信頼性を高める。
【0022】
本願の実施例はスリーピングマットセットを提供し、収納袋と上記いずれか1項に記載のアウトドアスリーピングマットを含み、前記アウトドアスリーピングマットの空洞が排気された後前記収納袋内に収納され得る。
【0023】
アウトドアスリーピングマットには適切な収納袋を装備することで、アウトドアスリーピングマットをバックバッグなどに収納することなく容易に持ち運び、バックバッグなどに他の物品を収納することができ、アウトドア旅行に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本願の実施例の技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施例で使用する必要がある図面を簡単に説明するが、以下の図面は制限するものではなく本願のいくつかの実施例のみを示し、当業者にとって、創造的な労働せずにこれらの図面に基づいて他の図面をえることができるのは言うまでもない。
【
図1】本願の実施例1によって提供されるアウトドアスリーピングマットの概略図である。
【
図5】本願の実施例2によって提供されるアウトドアスリーピングマットの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本願の実施例の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、以下は、本願の実施例における図面を参照して、本願の実施例における技術的解決策を明確かつ完全に説明するが、これは、すべての実施例ではなく、本願の実施例の一部であり、本明細書の図面に一般的に説明および示される本願の実施例の構成要素は、様々な異なる構成で配置および設計され得る。
【0026】
したがって、添付の図面で提供される本願の実施例の以下の詳細な説明は、特許請求される出願の範囲を限定することを意図せず、単に本願の選択された実施例を表す。本願の実施例に基づいて、創造的な労働なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本願の保護範囲内にある。
【0027】
なお、以下の図においても同様の符号は同様の項目を示しているため、一度図中に定義した項目については、以降の図においてさらに定義して説明する必要はない。
【0028】
なお、本願の説明において、「内」、「外」等の向きや位置関係は、図面に示される向きや位置関係、あるいは通常使用される際の向きに基づくものであり、説明を簡略化するための便宜上のものであり、参照されるデバイスまたは要素が特定の向きを持ち、特定の向きで構築および操作される必要があることを示しまたは示唆するものではないため、本願の制限として理解することはできない。加えて、「第1」、「第2」などの用語は、説明を区別するためにのみ使用され、相対的な重要性を示すまたは示唆するものとして理解することはできない。
【0029】
本願の説明では、特に明記および限定されない限り、「設置」および「接続」という用語は、広い意味で理解されるべきであることに留意されたい。例えば、固定接続または取り外し可能な接続や一体的に接続され得、または機械的接続または電気的接続であってもよく、直接接続してもよく、中間媒体を介して間接的に接続してもよく、2つのコンポーネント内部の連通であってもよい。当業者にとって、本願における上記の用語の特定の意味は、特定の状況下で理解することができる。
【0030】
実施例
図1~
図4を参照して、本願の実施例1は以下のアウトドアスリーピングマットを提供し、それは、スリーピングマット本体10、複数の水平支持ベルト20、及び複数の垂直支持ベルト30を含み、スリーピングマット本体10の内部に空洞があり、水平支持ベルト20と垂直支持ベルト30がすべて空洞内に配置されてスリーピングマット本体10に接続され、複数の垂直支持ベルト30はスリーピングマット本体10の幅方向上の両側に配置され、複数の水平支持ベルト20はスリーピングマット本体10の長手方向に沿って並んで配置される。
【0031】
複数の水平支持ベルト20、複数の垂直支持ベルト30によってスリーピングマット本体10を支持することで、スリーピングマット本体10はより良好な支持性を有し、使用中の変形量が減少し、ユーザの横臥体験が向上する。さらに、本願のアウトドアスリーピングマットは、環境に優しいTPU素材をナイロン布でラミネートして作られ、従来のスリーピングマットと比較して、耐摩耗性が高く、環境にやさしく、無毒などの利点があり、製品の長寿命化および消費者の健康に効果的な保障を提供する。
【0032】
また、優れた支持効果により、ユーザが横臥する時支持面から効果的に離間し、チャンプの時には防湿性と保温性が得られ、かつ単一の位置で大きな変形が発生しないため、通常のアウトドアマットのように転がる状況がない。そして、起きるときや横臥する時に単一位置の強い圧力でスリーピングマット本体10を介して人体が支持面に接触することがなく、不快感や痛みを感じることがない。同時に、複数の人が使用している場合、複数の水平支持ベルト20と複数の垂直支持ベルト30による優れた支持効果によって、ユーザ同士の相互影響を防ぎ、例えば通常のアウトドアマットのように、一人が寝かえりまたは起き上がると、スリーピングマット本体10が大幅に変形し、横臥の他の人に影響を与えることがなく、ユーザの休憩に有利である。
【0033】
具体的には、
図2を参照して、本実施例のスリーピングマット本体10は、上シート11、下シート12、およびサイドシートで囲まれて構成され、水平支持ベルト20が上シート11と下シート12の間に接続され、垂直支持ベルト30が上シート11と下シート12の間に接続される。ただし、サイドシートは単独の環状バッフルであってもよく、上シート11と下シート12の縁部が一緒に延伸することで形成されてもよい。
図2では、サイドシートが直接図示されていないが、当業者の理解にはなんの障害もない。
【0034】
具体的には、アウトドアスリーピングマットは境界支持ベルト40を含み、境界支持ベルト40がスリーピングマット本体10内に配置されてスリーピングマット本体10を枕部101と横臥部102に分割し、スリーピングマット本体10が膨張した後、枕部101の高さが横臥部102の高さよりも高くなる。枕部101の設計により、ユーザが横臥時頭を良好に支持でき、横臥時の快適性が向上する。
【0035】
詳細には、枕部101の幅方向上の中央部が両側よりも窪んで、窪みに水平支持ベルト20が配置される。
【0036】
窪みの設置により、頭のラッピング性が改善され、水平支持ベルト20によって構造が強化されるため、ユーザが横臥する時、頭が良好に支持される同時に快適性が向上し、通常の膨張マットの使用後の首のこわばりが発生しない。
【0037】
図3および
図4を参照して、本願のアウトドアスリーピングマットは膨張構造50を含み、膨張構造50は弾性部材51、一方向吸気口52およびブロック構造53を含み、膨張構造50がスリーピングマット本体10の通気穴103の箇所に配置され、弾性部材51が空洞内に位置し、一方向吸気口52に通気穴103が設けられ、ブロック構造53が一方向吸気口52に着脱可能に接続される。
【0038】
ブロック構造53は一方向吸気口52のブロックを解除した後、弾性部材51を押圧すると、空洞外部の空気が一方向吸気口52から空洞内に入る。本実施例では、ブロック構造53はシールカバー531とノブカバー532で構成され、シールカバー531は吸気口の空気入り口を塞ぐことができ、吸気口の外壁がねじ切りされ、ノブカバー532を介して吸気口ねじに螺合され、シールカバー531の他、固定作用を追加し、シールカバー531が空気入り口から脱落することがない。膨張する必要がある時、シールカバー531とノブカバー532を取り外して、膨張が完了した後順に吸気口に組み込んでよい。吸気口は一方向吸気の特徴があり、膨張中および使用中、スリーピングマット本体10内の空気が通気穴103から抜けることがない。
【0039】
膨張構造50をスリーピングマット本体10に配置するには、使用時、弾性部材51を足で踏むまたは腕で押圧することで、外部空気が通気穴103を介してスリーピングマット本体10内に入り、膨張ツールを追加する必要がなく、通常のアウトドア膨張マットは、使用時に膨張ツールを忘れて使用できなくなる突発的な状況を解決した。
【0040】
さらに、スリーピングマット本体10内に膨張クッション54が配置され、膨張クッション54は弾性部材51の下方に支持される。膨張クッション54は、膨張時弾性部材51を支持し、膨張量がまだ少ないとき弾性部材51がアウトドアスリーピングマットの下方の地面に接触することによるスリーピングマット本体10の損傷を回避し、空気の漏れを防ぐ。
【0041】
膨張クッション54は下シート12との接触面積が大きいので、弾性部材51を押圧すると、押圧力を分散させて下シート12に伝達でき、下シート12の下方の支持面に雑物があっても、下シート12の小さい応力面による押圧損傷を受けることがない。
【0042】
本実施例では、弾性部材51はスポンジ弾性ブロックであり、スポンジ弾性ブロックの中央に貫通穴511が設けられ、一方向吸気口52が貫通穴511内に位置する。
【0043】
詳細には、スポンジ弾性ブロックが変形すると、貫通穴511が通気穴103とともに一方向吸気口52によって塞がれ、スポンジ弾性ブロックが変形から回復すると、一方向吸気口52は塞ぎを解除し、貫通穴511と通気穴103が連通する。スポンジ内部に多くの細孔があるため、回復過程中、通気穴103が空気を吸引し、空気がスポンジの細孔を介してスリーピングマット本体10の空洞内に入る。
【0044】
具体的には、アウトドアスリーピングマットは引き出し空気ノズル60を含み、引き出し空気ノズル60がスリーピングマット本体10に配置される。引き出し空気ノズル60は全体的に引き出され、排気する必要がある時、全体の引き出しにより排気流路の幅が増加し、排気速度を速めることができる。
【0045】
より詳細には、本実施例の引き出し空気ノズル60はスリーピングマット本体10の底部に配置される。引き出し空気ノズル60がスリーピングマット本体10底部に配置されるので、ユーザが正常に横臥する時、引き出し空気ノズル60の不意な脱落を防止し、アウトドアスリーピングマットの使用信頼性が向上する。
【0046】
上記アウトドアスリーピングマットに基づいて、本願の実施例は以下のスリーピングマットセットを提供し、それは収納袋と上記アウトドアスリーピングマットを含み、アウトドアスリーピングマットの空洞が排気された後収納袋内に収納され得る。アウトドアスリーピングマットには適切な収納袋を装備することで、アウトドアスリーピングマットをバックバッグなどに収納することなく容易に持ち運び、バックバッグなどに他の物品を収納することができ、アウトドア旅行に便利である
【0047】
以上のように、本願のアウトドアスリーピングマットは複数の水平支持ベルト20と複数の垂直支持ベルト30によりスリーピングマット本体10の構造信頼性を高め、アウトドアスリーピングマット全体の支持性が改善され、防湿性、保温性、転倒防止性などの利点があり、従来のスリーピングマットにおける起きるや横臥する時、体が直接地面に接触することによって引き起こされる不快感や痛みの問題を解決した。収納袋の設計により、外出時持ち運びに便利であり、さらに使用しやすい。
【0048】
図5および
図6を参照して、本願の実施例2は以下のアウトドアスリーピングマットを提供する。それは、スリーピングマット本体10、複数の水平支持ベルト20および複数の垂直支持ベルト30を含み、スリーピングマット本体10の内部に空洞があり、水平支持ベルト20と垂直支持ベルト30がすべて空洞内に配置されてスリーピングマット本体10に接続され、複数の垂直支持ベルト30がスリーピングマット本体10の幅方向上の両側に配置され、複数の水平支持ベルト20がスリーピングマット本体10の長手方向に沿って並んで配置される。複数の水平支持ベルト20、複数の垂直支持ベルト30によりスリーピングマット本体10を支持することで、スリーピングマット本体10はより良好な支持性を有し、使用中の変形量が減少し、ユーザの横臥体験が向上する。実施例1とは異なり、本実施例では、水平支持ベルト20は円筒状構造であり、つまり断面が円形または楕円形である。今回マサージ機能を追加し、同時に圧力を分散させ、より安定に支持することができる。もちろん、水平支持ベルト20の断面は円形、楕円形に限定されることがなく、当業者にとって、四角形など様々な変更や変形が可能である。
【0049】
上記は本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を制限するものではなく、当業者にとって、本願は様々な変更や変形が可能である。本願の精神および原則の範囲でなされたいずれの変更や同等置換や改善などは、すべて本願の保護範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0050】
10 スリーピングマット本体
11 上シート
12 下シート
101 枕部
102 横臥部
103 通気穴
20 水平支持ベルト
30 垂直支持ベルト
40 境界支持ベルト
50 膨張構造
51 弾性部材
511 貫通穴
52 一方向吸気口
53 ブロック構造
531 シールカバー
532 ノブカバー
54 膨張クッション
60 引き出し空気ノズル
【手続補正書】
【提出日】2022-02-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スリーピングマット本体、複数の水平支持ベルト、および複数の垂直支持ベルトを含み、
前記スリーピングマット本体は内部に空洞を有し、前記水平支持ベルトと前記垂直支持ベルトはともに前記空洞内に配置されて前記スリーピングマット本体に接続され、
複数の前記垂直支持ベルトは、前記スリーピングマット本体の幅方向上の両側周辺部に配置され、複数の前記水平支持ベルトは、前記スリーピングマット本体の長手方向に沿って並んで配置され、
前記水平支持ベルトが、前記スリーピングマット本体の内側に位置し、
前記スリーピングマット本体が使用中、該水平支持ベルト、および、該垂直支持ベルトからのいかなる相互の影響なしにより良く支持されるように、前記水平支持ベルト、および、前記垂直支持ベルトが、交差しないことを特徴とするアウトドアスリーピングマット。
【請求項2】
前記スリーピングマット本体は、上シート、下シート、およびサイドシートによって囲まれて構成され、前記水平支持ベルトが前記上シートと前記下シートの間に接続され、前記垂直支持ベルトが前記上シートと前記下シートの間に接続されることを特徴とする請求項1に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項3】
前記アウトドアスリーピングマットは、境界支持ベルトを含み、前記境界支持ベルトは前記スリーピングマット本体内に配置されて前記スリーピングマット本体を枕部と横臥部に分割し、前記スリーピングマット本体を膨張させた後、前記枕部の高さが前記横臥部の高さよりも高くなることを特徴とする請求項1に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項4】
前記枕部の幅方向の中央部が両側よりも窪んで、窪みに前記水平支持ベルトが配置されることを特徴とする請求項3に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項5】
前記アウトドアスリーピングマットは、膨張構造であり、前記膨張構造は、貫通孔を有する弾性部材、一方向吸気口およびブロック構造を含み、前記膨張構造は、前記スリーピングマット本体の通気穴の箇所に配置され、前記弾性部材は前記空洞内に位置し、前記一方向吸気口が前記通気穴に設けられ、前記ブロック構造が前記一方向吸気口に着脱可能に接続され、
前記ブロック構造が前記一方向吸気口のブロックを解除した後、前記弾性部材が押圧され変形される場合、前記一方向吸気口により、前記弾性部材の貫通孔が前記通気穴とともに塞がれた後、前記弾性部材が解放され回復されるとき、前記一方向吸気口により前記通気穴が解放され、前記貫通孔および通気穴が連通し、外部の空気が前記一方向吸気口および通気穴を通じて前記弾性部材の回復により吸引され、前記弾性部材の細孔を介して前記空洞内に進入することを特徴とする請求項1に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項6】
前記スリーピングマット本体内に、膨張クッションが設けられ、前記膨張クッションが前記弾性部材の下方に支持されることを特徴とする請求項5に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項7】
前記弾性部材はスポンジ弾性ブロックであり、前記スポンジ弾性ブロックの中央に貫通穴が設けられ、前記一方向吸気口が前記貫通穴内に位置し、
前記スポンジ弾性ブロックが変形すると、前記貫通穴と前記通気穴が前記一方向吸気口によって塞がれ、
前記スポンジ弾性ブロックが変形から回復すると、前記一方向吸気口が塞ぎを解除し、前記貫通穴と前記通気穴が連通することを特徴とする請求項5または6に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項8】
前記アウトドアスリーピングマットは引き出し空気ノズルを含み、前記引き出し空気ノズルが前記スリーピングマット本体に配置されることを特徴とする請求項1に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項9】
前記引き出し空気ノズルが前記スリーピングマット本体の底部に設けられることを特徴とする請求項8に記載のアウトドアスリーピングマット。
【請求項10】
収納袋と請求項1~9のいずれか1項に記載のアウトドアスリーピングマットを含み、前記アウトドアスリーピングマットの空洞が排気された後前記収納袋に収納され得ることを特徴とするスリーピングマットセット。