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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022033048
(43)【公開日】2022-02-25
(54)【発明の名称】自律車両のための発進パッド
(51)【国際特許分類】
   B60W 30/095 20120101AFI20220217BHJP
   B60W 60/00 20200101ALI20220217BHJP
   B60W 40/02 20060101ALI20220217BHJP
   G05D 1/02 20200101ALI20220217BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20220217BHJP
   G01C 3/06 20060101ALI20220217BHJP
【FI】
B60W30/095
B60W60/00
B60W40/02
G05D1/02 L
G05D1/02 S
G08G1/16 D
G01C3/06 120Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021131885
(22)【出願日】2021-08-13
(31)【優先権主張番号】16/993,420
(32)【優先日】2020-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/993,533
(32)【優先日】2020-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/993,762
(32)【優先日】2020-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521265955
【氏名又は名称】トゥーシンプル, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン ロバート ラウ
(72)【発明者】
【氏名】レオン ムーア ホワイト ザ サード
【テーマコード(参考)】
2F112
3D241
5H181
5H301
【Fターム(参考)】
2F112AD01
2F112CA12
3D241BA32
3D241BB04
3D241CE06
3D241DC33Z
5H181AA01
5H181AA07
5H181BB04
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC14
5H181LL01
5H181LL02
5H181LL09
5H181LL17
5H301AA01
5H301BB05
5H301BB14
5H301GG07
5H301GG08
5H301GG09
5H301LL01
5H301LL02
5H301LL03
5H301LL08
(57)【要約】
【課題】自律車両のための発進パッドの提供。
【解決手段】発進パッドは、少なくとも1つの車両センサを含む自律車両(AV)を収容するようにサイズおよび形状を決定されている。発進パッドは、発進パッド上またはその周囲に位置している1つ以上の発進パッドを含む。制御サブシステムは、発進パッドセンサ(単数または複数)からの発進パッドセンサデータと車両センサ(単数または複数)からのAVセンサデータとを受信する。AVの出発のための要求に応答して、制御サブシステムは、発進パッドセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、発進パッドに発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないか否かを決定し、AVセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、AVの前方の領域に発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、前記システムは、
自律車両(AV)を収容するようにサイズおよび形状を決定された発進パッドであって、前記自律車両は、前記AV上に位置している少なくとも1つの車両センサを備え、前記少なくとも1つの車両センサは、前記AVの前方の領域を含む視野を観測するように構成されている、発進パッドと、
前記発進パッド上またはその周囲に位置している1つ以上の発進パッドセンサであって、各発進パッドセンサは、前記発進パッドの少なくとも一部を観測するように構成されている、1つ以上の発進パッドセンサと、
プロセッサを備えている制御サブシステムと
を備え、
前記プロセッサは、
前記1つ以上の発進パッドセンサから発進パッドセンサデータを受信することと、
前記少なくとも1つの車両センサからAVセンサデータを受信することと、
前記AVの出発のための要求を受信することと、
前記出発のための要求に応答して、
前記受信された発進パッドセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記受信されたAVセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないこと、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないこととの両方が決定された場合、前記AVが自律的に運転し始めることを許可することと、
前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物があることとのうちの一方または両方が決定された場合、前記AVが自律的に運転し始めることを防止することと
を行うように構成されている、システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、
少なくとも所定期間の間、どんな障害物も前記1つ以上の発進パッドセンサのうちの任意のものによって検出されていないことを決定することと、
少なくとも前記所定期間の間、どんな障害物も前記1つ以上の発進パッドセンサのうちの任意のものによって検出されていないことを決定することに応答して、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
少なくとも同一の所定期間の間、どんな障害物も前記AVの前方の前記領域内に検出されていないことを決定することと、
少なくとも同一の所定期間の間、どんな障害物も前記AVの前方の前記領域内に検出されていないことを決定することに応答して、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
を行うようにさらに構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プロセッサは、
閾値期間の間、前記発進パッドに障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に障害物があることとを決定することと、
前記閾値期間の間、前記発進パッドに障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に障害物があることとを決定することに応答して、前記発進パッドを調査するための命令を提供することと
を行うようにさらに構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記プロセッサは、
少なくとも閾値期間の間、前記発進パッドの特定の部分内に第1の障害物を検出することと、
前記発進パッドの前記部分内に前記第1の障害物を検出したことに応答して、前記発進パッドの前記特定の部分を調査するための命令を提供することと、
前記発進パッドの前記特定の部分に前記第1の障害物がなくなったことの指示が受信された場合、
前記AVが自律的に運転し始めることを可能にすることと、
前記第1の障害物を検出することに関連付けられた第1の発進パッドセンサにフラグを立てることであって、前記フラグは、前記第1の発進パッドセンサのためのメンテナンスを示している、ことと、
前記発進パッドの前記特定の部分に前記第1の障害物があることの指示が受信された場合、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物があることを決定することと
を行うようにさらに構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記発進パッドから道路に到達するためにAVが沿って走行するための下りレーンを決定するようにさらに構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記発進パッドセンサのうちの1つ以上は、前記発進パッドの表面上またはその中に位置しており、前記AVが前記発進パッドの上に位置付けられているとき、前記AVの下の領域を観測するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記AVは、トラクタユニットであり、前記発進パッドは、前記トラクタユニットと、前記トラクタユニットに取り付けられたトレーラとの両方に適合するようにサイズおよび形状を決定されたゾーンを画定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記1つ以上の発進パッドセンサは、カメラ、LiDARセンサ、モーションセンサ、および赤外線センサのうちの1つ以上を備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
方法であって、前記方法は、
1つ以上の発進パッドセンサから発進パッドセンサデータを受信することであって、前記1つ以上の発進パッドセンサは、発進パッド上またはその周囲に位置しており、各発進パッドセンサは、前記発進パッドの少なくとも一部を観測するように構成され、前記発進パッドは、自律車両(AV)を収容するようにサイズおよび形状を決定された表面を備え、前記AVは、前記AV上に位置している少なくとも1つの車両センサを備え、前記少なくとも1つの車両センサは、前記AVの前方の領域を含む視野を観測するように構成されている、ことと、
前記少なくとも1つの車両センサからAVセンサデータを受信することと、
前記AVの出発のための要求を受信することと、
前記出発のための要求に応答して、
前記受信された発進パッドセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記受信されたAVセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないことと、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないこととの両方が決定された場合、前記AVが自律的に運転し始めることを許可することと、
前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物があることとのうちの一方または両方が決定された場合、前記AVが自律的に運転し始めることを防止することと
を含む、方法。
【請求項10】
少なくとも所定期間の間、どんな障害物も前記1つ以上の発進パッドセンサのうちの任意のものによって検出されていないことを決定することと、
少なくとも前記所定期間の間、どんな障害物も前記1つ以上の発進パッドセンサのうちの任意のものによって検出されていないことを決定することに応答して、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
少なくとも同一の所定期間の間、どんな障害物も前記AVの前方の前記領域内に検出されていないことを決定することと、
少なくとも同一の所定期間の間、どんな障害物も前記AVの前方の前記領域内に検出されていないことを決定することに応答して、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
閾値期間の間、前記発進パッドに障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に障害物があることとを決定することと、
前記閾値期間の間、前記発進パッドに障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に障害物があることを決定することに応答して、前記発進パッドを調査するための命令を提供することと
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも閾値期間の間、前記発進パッドの特定の部分内に第1の障害物を検出することと、
前記発進パッドの前記部分内に前記第1の障害物を検出したことに応答して、前記発進パッドの前記特定の部分を調査するための命令を提供することと、
前記発進パッドの前記特定の部分に前記第1の障害物がなくなったことの指示が受信された場合、
前記AVが自律的に運転し始めることを可能にすることと、
前記第1の障害物を検出することに関連付けられた第1の発進パッドセンサにフラグを立てることであって、前記フラグは、前記第1の発進パッドセンサのためのメンテナンスを示している、ことと、
前記発進パッドの前記特定の部分に前記第1の障害物があることの指示が受信された場合、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物があることを決定することと
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記発進パッドから道路に到達するためにAVが沿って走行するための下りレーンを決定することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記発進パッドセンサのうちの1つ以上は、前記発進パッドの表面上またはその中に位置しており、前記AVが前記発進パッドの上に位置付けられているとき、前記AVの下の領域を観測するように構成されている、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
制御サブシステムであって、前記制御サブシステムは、
ネットワークインタフェースであって、前記ネットワークインタフェースは、
発進パッド上またはその周囲に位置している1つ以上の発進パッドセンサであって、各発進パッドセンサは、前記発進パッドの少なくとも一部を観測するように構成され、前記発進パッドは、自律車両(AV)を収容するようにサイズおよび形状を決定されており、前記自律車両は、前記AV上に位置している少なくとも1つの車両センサを備え、前記少なくとも1つの車両センサは、前記AVの前方の領域を含む視野を観測するように構成されている、1つ以上の発進パッドセンサ、および
前記少なくとも1つの車両センサ
と通信するように構成されている、ネットワークインタフェースと、
前記ネットワークインタフェースに通信可能に結合されたプロセッサと
を備え、
前記プロセッサは、
前記1つ以上の発進パッドセンサから発進パッドセンサデータを受信することと、
前記少なくとも1つの車両センサからAVセンサデータを受信することと、
前記AVの出発のための要求を受信することと、
前記出発のための要求に応答して、
前記受信された発進パッドセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記受信されたAVセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないことと、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないこととの両方が決定された場合、前記AVが自律的に運転し始めることを許可することと、
前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物があることとのうちの一方または両方が決定された場合、前記AVが自律的に運転し始めることを防止することと
を行うように構成されている、制御サブシステム。
【請求項16】
前記プロセッサは、
少なくとも所定期間の間、どんな障害物も前記1つ以上の発進パッドセンサのうちの任意のものによって検出されていないことを決定することと、
少なくとも前記所定期間の間、どんな障害物も前記1つ以上の発進パッドセンサのうちの任意のものによって検出されていないことを決定することに応答して、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
少なくとも同一の所定期間の間、どんな障害物も前記AVの前方の前記領域内に検出されていないことを決定することと、
少なくとも同一の所定期間の間、どんな障害物も前記AVの前方の前記領域内に検出されていないことを決定することに応答して、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
を行うようにさらに構成されている、請求項15に記載の制御サブシステム。
【請求項17】
前記プロセッサは、
閾値期間の間、前記発進パッドに障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に障害物があることとを決定することと、
前記閾値期間の間、前記発進パッドに障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に障害物があることとを決定することに応答して、前記発進パッドを調査するための命令を提供することと
を行うようにさらに構成されている、請求項15に記載の制御サブシステム。
【請求項18】
前記プロセッサは、
少なくとも閾値期間の間、前記発進パッドの特定の部分内に第1の障害物を検出することと、
前記発進パッドの前記部分内に前記第1の障害物を検出したことに応答して、前記発進パッドの前記特定の部分を調査するための命令を提供することと、
前記発進パッドの前記特定の部分に前記第1の障害物がなくなったことの指示が受信された場合、
前記AVが自律的に運転し始めることを可能にすることと、
前記第1の障害物を検出することに関連付けられた第1の発進パッドセンサにフラグを立てることであって、前記フラグは、前記第1の発進パッドセンサのためのメンテナンスを示している、ことと、
前記発進パッドの前記特定の部分に前記第1の障害物があることの指示が受信された場合、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物があることを決定することと
を行うようにさらに構成されている、請求項15に記載の制御サブシステム。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記発進パッドから道路に到達するために前記AVが沿って走行するための下りレーンを決定するようにさらに構成されている、請求項15に記載の制御サブシステム。
【請求項20】
前記発進パッドセンサのうちの1つ以上は、前記発進パッドの表面上またはその中に位置し、前記AVが前記発進パッドの上に位置付けられているとき、前記AVの下の領域を観測するように構成されている、請求項15に記載の制御サブシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、自律車両に関している。より具体的には、特定の実施形態では、本開示は、自律車両のための発進パッドに関している。
【背景技術】
【0002】
自律車両テクノロジーの1つの狙いは、限定された運転者支援で、または運転者支援なしで目的地に向かって安全にナビゲートし得る車両を提供することである。いくつかの場合、自律車両は、運転者がステアリング、スロットル、クラッチ、ギアシフタ、および/または他の車両制御デバイスを制御することによって従来の車両のように自律車両を動作させることを可能にし得る。他の場合、運転者は、自律車両ナビゲーションテクノロジーと係合し、車両が自律的に運転することを可能にし得る。自律車両をより安全に、かつ高い信頼性で動作させるためのニーズが存在している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
ある実施形態では、発進パッドは、自律車両(AV)を収容するようにサイズおよび形状を決定されている。AVは、少なくとも1つの車両センサを含み、少なくとも1つの車両センサは、AV上に位置し、AVの前方の領域を含む視野を観測するように構成されている。発進パッドは、発進パッド上またはその周囲に位置している1つ以上の発進パッドセンサを含む。各発進パッドセンサは、発進パッドの少なくとも一部を観測するように構成されている。制御サブシステムは、1つ以上の発進パッドセンサから発進パッドセンサデータを受信し、少なくとも1つの車両センサからAVセンサデータを受信する。AVの出発(例えば、発進パッドから離れる出発)のための要求が受信される。出発のための要求に応答して、制御サブシステムは、受信された発進パッドセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、発進パッドに発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないか否かを決定する。制御サブシステムは、受信されたAVセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、AVの前方の領域に発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定する。発進パッドに発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないことと、AVの前方の領域に発信パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないこととの両方が決定された場合、AVは、自律的に運転し始めることを許可される。さもなければ、発進パッドに発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物があることと、AVの前方の領域に発信パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物があることとの一方または両方が決定された場合、AVは、自律的に運転し始めることを防止される。
【0004】
別の実施形態では、複数のランディングパッドの各々は、AVを収容するようにサイズおよび形状を決定されている。AVは、少なくとも1つの車両センサを含み、少なくとも1つの車両センサは、AV上に位置し、AVの前方の領域を含む視野を観測するように構成されている。1つ以上のランディングパッドセンサは、各ランディングパッド内またはその周囲に位置している。各ランディングパッドセンサは、ランディングパッドの少なくとも一部を観測するように構成されている。制御サブシステムは、1つ以上のランディングパッドセンサからランディングパッドセンサデータを受信し、複数のランディングパッドの場所へ走行している第1のAVから、第1のAVが位置付けられるべき(例えば、AVが停止して駐車すべき)割り当てられたランディングパッドのための要求を受信する。割り当てられたランディングパッドのための要求を受信することに応答して、制御サブシステムは、受信されたランディングパッドセンサデータに基づいて、第1のランディングパッドに第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないか否かを決定する。第1のランディングパッドに第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことが決定された場合、第1のランディングパッドが割り当てられたランディングパッドであることの指示がAVに提供される。第1のランディングパッドに第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物があることが決定された場合、制御サブシステムは、受信されたランディングパッドセンサデータに基づいて、第2のランディングパッドに第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定する。第2のランディングパッドに第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することに応答して、第2のランディングパッドが割り当てられたランディングパッドであることの指示がAVに提供される。
【0005】
さらに別の実施形態では、AVは、少なくとも1つの車両センサを含み、少なくとも1つの車両センサは、AV上に位置し、AVが停止させられると、停止させられたAVの周囲のゾーンの少なくとも第1の部分を含む第1の視野を観測するように構成されている。ポータブルデバイスは、AVが停止させられる場所にいるユーザによって動作させられるように構成されている。制御サブシステムは、AVとポータブルデバイスとに通信可能に結合されている。制御サブシステムは、AVが停止させられた後にAVの移動の再開を可能にするための要求を受信する。制御サブシステムは、少なくとも1つの車両センサからAVセンサデータを受信する。制御サブシステムは、ポータブルデバイスから通信を受信する。ポータブルデバイスからの通信は、AVの周囲のゾーンの第2の部分に障害物がないか否かに関する情報を含む。停止させられたAVの周囲のゾーンの第1の部分と停止させられたAVの周囲のゾーンの第2の部分とは、組み合わせられると、停止させられたAVの周囲のゾーン全体を包含する。制御サブシステムは、AVセンサデータに基づいて、AVの周囲のゾーンの第1の部分に停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定し、ポータブルデバイスからの通信に基づいて、停止させられたAVの周囲のゾーンの第2の部分に停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定する。停止させられたAVの周囲のゾーンの第1の部分と停止させられたAVの周囲のゾーンの第2の部分との両方に障害物がないことが決定された場合、停止させられたAVが移動し始めることを可能にされる。さもなければ、停止させられたAVの周囲のゾーンの第1の部分または停止させられたAVの周囲のゾーンの第2の部分のうちの少なくとも一方に障害物がある場合、停止させられたAVは、移動し始めることを防止される。
【0006】
本開示は、AVナビゲーションおよび運転に関する種々の問題および以前からある未対処のニーズを認識している。例えば、以前の自律車両ナビゲーションテクノロジーは、ルートに沿って移動し始めるためのAVの安全かつ高信頼性の発進のためのツールを欠いている。例えば、以前のテクノロジーは、(例えば、AVが自律運転のための適切な道路上にあるまで)ルートの初期部分に沿ってAVを操向することを運転者に要求し得る。別の例として、以前の自律車両テクノロジーは、AVがその目的地に到達するときに適切な場所にAVを安全かつ高信頼性でランディングさせるためのリソースを欠いている。以前のテクノロジーを使用すると、運転者は、典型的に、適切な停止点に車両を操向するようにAVを制御する。以前のテクノロジーは、AVがルートに沿って停止するとき(AVがメンテナンス等のために停止しなければならないとき等)、AVの移動の再開を提供することもできない。
【0007】
本開示の特定の実施形態は、運転者によるわずかな介入で、または運転者による介入なく自律車両の効率的、安全かつ高信頼性の発進、ランディング、および/または再発進を促進することによって、上で説明されるそれらを含む以前のテクノロジーの問題を解決する。例えば、開示されるシステムは、1)ルートに沿って移動し始めるために安全、効率的かつ高信頼性のAVの始動または「発進」を促進する発進パッドと、2)障害物のない適切な停止場所へのAVの安全かつ高信頼性の方向付けを促進するランディングパッドと、3)メンテンナンス等のための停止後にルートに沿って移動し続け得るように停止させられたAVの安全かつ高信頼性の再発進を促進するモバイルAV再発進システムとを提供することによって、いくつかの技術的利点を提供する。従って、本開示は、AVによってとられる行程のうちの少なくとも一部の間、AVナビゲーションのために使用されるコンピュータシステムの機能を向上させ得る。
【0008】
いくつかの実施形態では、本開示において説明されるシステムは、ルートに沿って移動し始めるためにAVの効率的、安全かつ高信頼性の発進を促進する発進パッドの実用的適用に組み込まれ得る。発進パッド内および/またはその周囲に位置付けられているセンサと通信する制御サブシステムは、これらのセンサからの情報をAVからの情報(例えば、AVのセンサからのデータ、またはAVがその経路内に物体を検出したか否かの指示内のデータ)と組み合わせて使用し、AVの周囲の空間が移動を開始するために十分空いているか否かを決定する。従って、発進パッドは、運転者によるアクションを要求することなくルートに沿って移動し始めるためのAVの自動的発進を促進する。発進パッドは、例えば貨物および/または人々の移動のために一般的に遭遇するそれら等の混み合った場所から数多くの自律車両を安全に発進させるための実用的かつ技術的な障壁またはボトルネックを低減させ、またはそれらを除去し得る。発進パッドおよびその動作の例は、図3および図4を参照して以下でより詳細に説明されている。
【0009】
他の実施形態では、本開示において説明されるシステムは、障害物のない適切な場所でのAVの効率的、安全かつ高信頼性のルート決定およびランディング(すなわち、駐車または停止)を促進するランディングパッドの実用的適用に組み込まれ得る。制御サブシステムは、ランディングパッド内および/またはその周囲に位置付けられているセンサから情報を受信し、このセンサ情報を使用して、到来車両を安全に受け取ることができる適切なランディングパッドを識別する。AVが、識別されたランディングパッドにつながっている経路またはレーンが塞がれていることを見つける場合、制御サブシステムは、障害物がなくAVを受け取るための用意ができている異なるランディングパッドを識別し得る。ランディングパッドは、人間のわずかな介入で、または人間の介入なく所与の場所(大量の貨物が輸送される場所等)において数多くのAVを安全に受け取るための実用的かつ技術的な障壁またはボトルネックを低減させ、またはそれらを除去し得る。ランディングパッドおよびその動作の例は、図5および図6を参照して以下でより詳細に説明されている。
【0010】
さらに他の実施形態では、本開示において説明されるシステムは、(例えば、メンテナンス等のために)ルートに沿って停止したAVの効率的、安全かつ高信頼性の再開または再発進を促進するモバイルAV再発進システムの実用的適用に組み込まれ得る。制御サブシステムは、停止させられた車両の場所にいるユーザによって動作させられるポータブルデバイスからの情報と、停止させられたAVからの情報とを受信し、この情報の組み合わせを使用して、AVの周囲のゾーンまたは空間に障害物がないか否かを決定する。停止させられたAVの周囲のゾーンに障害物がないことが決定された場合、AVが再び移動し始めることが安全である。いくつかの場合、ポータブルデバイスからの情報は、AVの背後および側方の周囲のゾーンに障害物がないことの確認(例えば、ユーザがAVの周囲のゾーンを視覚的に調査した後に提供される)であり得る。いくつかの場合、ポータブルデバイスからの情報は、AVの周囲のゾーンの画像および/またはビデオを含み得、制御サブシステムは、障害物がゾーンの画像および/またはビデオ内に検出されるか否かを決定し得る。モバイルAV再発進システムおよびその動作の例は、図7および図8を参照して以下でより詳細に説明されている。
【0011】
本開示の特定の実施形態は、これらの利点のうちのいくつかを含むことも、これらの利点全てを含むこともあるし、これらの利点を含まないこともある。これらの利点および他の特徴は、添付の図面および請求項と併せて以下の詳細な説明からより明確に理解されるであろう。
本発明は、例えば以下を提供する。
(項目1)
システムであって、前記システムは、
自律車両(AV)を収容するようにサイズおよび形状を決定された発進パッドであって、前記自律車両は、前記AV上に位置している少なくとも1つの車両センサを備え、前記少なくとも1つの車両センサは、前記AVの前方の領域を含む視野を観測するように構成されている、発進パッドと、
前記発進パッド上またはその周囲に位置している1つ以上の発進パッドセンサであって、各発進パッドセンサは、前記発進パッドの少なくとも一部を観測するように構成されている、1つ以上の発進パッドセンサと、
プロセッサを備えている制御サブシステムと
を備え、
前記プロセッサは、
前記1つ以上の発進パッドセンサから発進パッドセンサデータを受信することと、
前記少なくとも1つの車両センサからAVセンサデータを受信することと、
前記AVの出発のための要求を受信することと、
前記出発のための要求に応答して、
前記受信された発進パッドセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記受信されたAVセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないこと、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないこととの両方が決定された場合、前記AVが自律的に運転し始めることを許可することと、
前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物があることとのうちの一方または両方が決定された場合、前記AVが自律的に運転し始めることを防止することと
を行うように構成されている、システム。
(項目2)
前記プロセッサは、
少なくとも所定期間の間、どんな障害物も前記1つ以上の発進パッドセンサのうちの任意のものによって検出されていないことを決定することと、
少なくとも前記所定期間の間、どんな障害物も前記1つ以上の発進パッドセンサのうちの任意のものによって検出されていないことを決定することに応答して、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
少なくとも同一の所定期間の間、どんな障害物も前記AVの前方の前記領域内に検出されていないことを決定することと、
少なくとも同一の所定期間の間、どんな障害物も前記AVの前方の前記領域内に検出されていないことを決定することに応答して、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目に記載のシステム。
(項目3)
前記プロセッサは、
閾値期間の間、前記発進パッドに障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に障害物があることとを決定することと、
前記閾値期間の間、前記発進パッドに障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に障害物があることとを決定することに応答して、前記発進パッドを調査するための命令を提供することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目4)
前記プロセッサは、
少なくとも閾値期間の間、前記発進パッドの特定の部分内に第1の障害物を検出することと、
前記発進パッドの前記部分内に前記第1の障害物を検出したことに応答して、前記発進パッドの前記特定の部分を調査するための命令を提供することと、
前記発進パッドの前記特定の部分に前記第1の障害物がなくなったことの指示が受信された場合、
前記AVが自律的に運転し始めることを可能にすることと、
前記第1の障害物を検出することに関連付けられた第1の発進パッドセンサにフラグを立てることであって、前記フラグは、前記第1の発進パッドセンサのためのメンテナンスを示している、ことと、
前記発進パッドの前記特定の部分に前記第1の障害物があることの指示が受信された場合、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物があることを決定することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目5)
前記プロセッサは、
前記発進パッドから道路に到達するためにAVが沿って走行するための下りレーンを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目6)
前記発進パッドセンサのうちの1つ以上は、前記発進パッドの表面上またはその中に位置しており、前記AVが前記発進パッドの上に位置付けられているとき、前記AVの下の領域を観測するように構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目7)
前記AVは、トラクタユニットであり、前記発進パッドは、前記トラクタユニットと、前記トラクタユニットに取り付けられたトレーラとの両方に適合するようにサイズおよび形状を決定されたゾーンを画定する、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目8)
前記1つ以上の発進パッドセンサは、カメラ、LiDARセンサ、モーションセンサ、および赤外線センサのうちの1つ以上を備えている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目9)
方法であって、前記方法は、
1つ以上の発進パッドセンサから発進パッドセンサデータを受信することであって、前記1つ以上の発進パッドセンサは、発進パッド上またはその周囲に位置しており、各発進パッドセンサは、前記発進パッドの少なくとも一部を観測するように構成され、前記発進パッドは、自律車両(AV)を収容するようにサイズおよび形状を決定された表面を備え、前記AVは、前記AV上に位置している少なくとも1つの車両センサを備え、前記少なくとも1つの車両センサは、前記AVの前方の領域を含む視野を観測するように構成されている、ことと、
前記少なくとも1つの車両センサからAVセンサデータを受信することと、
前記AVの出発のための要求を受信することと、
前記出発のための要求に応答して、
前記受信された発進パッドセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記受信されたAVセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないことと、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないこととの両方が決定された場合、前記AVが自律的に運転し始めることを許可することと、
前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物があることとのうちの一方または両方が決定された場合、前記AVが自律的に運転し始めることを防止することと
を含む、方法。
(項目10)
少なくとも所定期間の間、どんな障害物も前記1つ以上の発進パッドセンサのうちの任意のものによって検出されていないことを決定することと、
少なくとも前記所定期間の間、どんな障害物も前記1つ以上の発進パッドセンサのうちの任意のものによって検出されていないことを決定することに応答して、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
少なくとも同一の所定期間の間、どんな障害物も前記AVの前方の前記領域内に検出されていないことを決定することと、
少なくとも同一の所定期間の間、どんな障害物も前記AVの前方の前記領域内に検出されていないことを決定することに応答して、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目11)
閾値期間の間、前記発進パッドに障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に障害物があることとを決定することと、
前記閾値期間の間、前記発進パッドに障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に障害物があることを決定することに応答して、前記発進パッドを調査するための命令を提供することと
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目12)
少なくとも閾値期間の間、前記発進パッドの特定の部分内に第1の障害物を検出することと、
前記発進パッドの前記部分内に前記第1の障害物を検出したことに応答して、前記発進パッドの前記特定の部分を調査するための命令を提供することと、
前記発進パッドの前記特定の部分に前記第1の障害物がなくなったことの指示が受信された場合、
前記AVが自律的に運転し始めることを可能にすることと、
前記第1の障害物を検出することに関連付けられた第1の発進パッドセンサにフラグを立てることであって、前記フラグは、前記第1の発進パッドセンサのためのメンテナンスを示している、ことと、
前記発進パッドの前記特定の部分に前記第1の障害物があることの指示が受信された場合、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物があることを決定することと
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目13)
前記発進パッドから道路に到達するためにAVが沿って走行するための下りレーンを決定することをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目14)
前記発進パッドセンサのうちの1つ以上は、前記発進パッドの表面上またはその中に位置しており、前記AVが前記発進パッドの上に位置付けられているとき、前記AVの下の領域を観測するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目15)
制御サブシステムであって、前記制御サブシステムは、
ネットワークインタフェースであって、前記ネットワークインタフェースは、
発進パッド上またはその周囲に位置している1つ以上の発進パッドセンサであって、各発進パッドセンサは、前記発進パッドの少なくとも一部を観測するように構成され、前記発進パッドは、自律車両(AV)を収容するようにサイズおよび形状を決定されており、前記自律車両は、前記AV上に位置している少なくとも1つの車両センサを備え、前記少なくとも1つの車両センサは、前記AVの前方の領域を含む視野を観測するように構成されている、1つ以上の発進パッドセンサ、および
前記少なくとも1つの車両センサ
と通信するように構成されている、ネットワークインタフェースと、
前記ネットワークインタフェースに通信可能に結合されたプロセッサと
を備え、
前記プロセッサは、
前記1つ以上の発進パッドセンサから発進パッドセンサデータを受信することと、
前記少なくとも1つの車両センサからAVセンサデータを受信することと、
前記AVの出発のための要求を受信することと、
前記出発のための要求に応答して、
前記受信された発進パッドセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記受信されたAVセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないことと、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないこととの両方が決定された場合、前記AVが自律的に運転し始めることを許可することと、
前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物があることとのうちの一方または両方が決定された場合、前記AVが自律的に運転し始めることを防止することと
を行うように構成されている、制御サブシステム。
(項目16)
前記プロセッサは、
少なくとも所定期間の間、どんな障害物も前記1つ以上の発進パッドセンサのうちの任意のものによって検出されていないことを決定することと、
少なくとも前記所定期間の間、どんな障害物も前記1つ以上の発進パッドセンサのうちの任意のものによって検出されていないことを決定することに応答して、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
少なくとも同一の所定期間の間、どんな障害物も前記AVの前方の前記領域内に検出されていないことを決定することと、
少なくとも同一の所定期間の間、どんな障害物も前記AVの前方の前記領域内に検出されていないことを決定することに応答して、前記AVの前方の前記領域に前記発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の制御サブシステム。
(項目17)
前記プロセッサは、
閾値期間の間、前記発進パッドに障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に障害物があることとを決定することと、
前記閾値期間の間、前記発進パッドに障害物があることと、前記AVの前方の前記領域に障害物があることとを決定することに応答して、前記発進パッドを調査するための命令を提供することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の制御サブシステム。
(項目18)
前記プロセッサは、
少なくとも閾値期間の間、前記発進パッドの特定の部分内に第1の障害物を検出することと、
前記発進パッドの前記部分内に前記第1の障害物を検出したことに応答して、前記発進パッドの前記特定の部分を調査するための命令を提供することと、
前記発進パッドの前記特定の部分に前記第1の障害物がなくなったことの指示が受信された場合、
前記AVが自律的に運転し始めることを可能にすることと、
前記第1の障害物を検出することに関連付けられた第1の発進パッドセンサにフラグを立てることであって、前記フラグは、前記第1の発進パッドセンサのためのメンテナンスを示している、ことと、
前記発進パッドの前記特定の部分に前記第1の障害物があることの指示が受信された場合、前記発進パッドに前記発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物があることを決定することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の制御サブシステム。
(項目19)
前記プロセッサは、前記発進パッドから道路に到達するために前記AVが沿って走行するための下りレーンを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の制御サブシステム。
(項目20)
前記発進パッドセンサのうちの1つ以上は、前記発進パッドの表面上またはその中に位置し、前記AVが前記発進パッドの上に位置付けられているとき、前記AVの下の領域を観測するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の制御サブシステム。
(項目21)
システムであって、前記システムは、
前記AV上に位置している少なくとも1つのセンサを備えている自律車両(AV)であって、前記少なくとも1つのセンサは、前記AVが停止させられると、前記停止させられたAVの周囲のゾーンの少なくとも第1の部分を含む第1の視野を観測するように構成されている、自律車両(AV)と、
前記AVが停止させられている場所にいるユーザによって動作させられるように構成されているポータブルデバイスと、
前記AVと前記ポータブルデバイスとに通信可能に結合されている制御サブシステムと
を備え、
前記制御サブシステムは、プロセッサを備え、前記プロセッサは、
前記AVが停止させられた後に前記AVの移動の再開を可能にするための要求を受信することと、
前記少なくとも1つの車両センサからAVセンサデータを受信することと、
前記ポータブルデバイスからの通信を受信することであって、前記ポータブルデバイスからの前記通信は、前記AVの周囲の前記ゾーンの第2の部分に障害物がないか否かに関する情報を備え、前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分と前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分とは、組み合わされると、前記停止させられたAVの周囲のゾーン全体を備えている、ことと、
前記AVセンサデータに基づいて、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記ポータブルデバイスからの前記通信に基づいて、前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分と前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分との両方に障害物がないことが決定された場合、前記停止させられたAVが移動し始めることを可能にすることと、
前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分と前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分との少なくとも一方に障害物があることが決定された場合、前記停止させられたAVが移動し始めることを防止することと
を行うように構成されている、システム。
(項目22)
前記ポータブルデバイスからの前記通信は、前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことの確認を備え、
前記プロセッサは、前記確認に基づいて、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記AVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定するようにさらに構成されている、上記項目に記載のシステム。
(項目23)
前記ポータブルデバイスは、カメラを備え、
前記ポータブルデバイスからの前記通信は、前記ポータブルデバイスの前記カメラによって取得された複数の画像を備え、前記複数の画像は、前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分の画像を備え、
前記プロセッサは、
前記複数の画像の各画像に関して、障害物が前記画像内にあるか否かを決定することと、
前記障害物が前記複数の画像のうちのいずれかの中に検出されたことが決定された場合、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物があることを決定することと、
前記障害物が前記複数の画像のいずれの中にも検出されないことが決定された場合、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
によって、前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物が前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分にないか否かを決定するようにさらに構成されている、上記項目に記載のシステム。
(項目24)
前記ポータブルデバイスは、カメラを備え、
前記ポータブルデバイスからの前記通信は、前記カメラのユーザ定義された視野が前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分を少なくとも含んでいる間に取得されたビデオを備え、
前記プロセッサは、
障害物が前記ビデオ内に検出されるか否かを決定することと、
障害物が前記ビデオ内に検出されることが決定された場合、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物があることを決定することと、
前記障害物が前記ビデオ内に検出されないことが決定された場合、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
によって、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目25)
前記受信されたAVセンサデータは、前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことの確認を備え、
前記プロセッサは、前記確認に基づいて、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目26)
前記受信されたAVセンサデータは、ビデオ、可視像、LiDAR測定値、および赤外線画像のうちの1つ以上を備え、
前記プロセッサは、
どんな障害物も前記ビデオ、可視像、LiDAR測定値、および赤外線画像のうちの1つ以上に検出されないことを決定することと、
どんな障害物も検出されないことの前記決定に基づいて、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目27)
前記プロセッサは、前記停止させられたAVが移動し始めることを可能にすることに先立って、少なくとも所定期間の間、前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分と前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分との両方に障害物がないことを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目28)
前記AVは、トラクタユニットであり、トレーラに取り付けられる、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目29)
方法であって、前記方法は、
AVが停止させられた後前記AVの移動の再開を可能にするための要求を受信することと、
前記AV上に位置している少なくとも1つ以上の車両センサからAVセンサデータを受信することであって、前記少なくとも1つの車両センサは、前記AVが停止させられているとき、前記停止させられたAVの周囲のゾーンの少なくとも第1の部分を含む第1の視野を観測するように構成されている、ことと、
前記AVが停止させられている場所にいるユーザによって動作させられるポータブルデバイスからの通信を受信することであって、前記ポータブルデバイスからの前記通信は、前記AVの周囲の前記ゾーンの第2の部分に障害物がないか否かに関する情報を備え、前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分と前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分とは、組み合わされると、前記停止させられたAVの周囲のゾーン全体を備えている、ことと、
前記AVセンサデータに基づいて、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記ポータブルデバイスからの前記通信に基づいて、前記停止させられたAVの前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分と前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分との両方に障害物がないことが決定された場合、前記停止させられたAVが移動し始めることを可能にすることと、
前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分または前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分のうちの少なくとも一方に障害物があることが決定された場合、前記停止させられたAVが移動し始めることを防止することと
を含む、方法。
(項目30)
前記ポータブルデバイスは、カメラを備え、
前記ポータブルデバイスからの前記通信は、前記ポータブルデバイスの前記カメラによって取得された複数の画像を備え、前記複数の画像は、前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分の画像を備え、
前記方法は、
前記複数の画像の各画像に関して、障害物が前記画像内にあるか否かを決定することと、
前記障害物が前記複数の画像のうちのいずれかの中に検出されることが決定された場合、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
前記障害物が前記複数の画像のいずれの中にも検出されないことが決定された場合、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
によって、前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物が前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分にないか否かを決定することをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目31)
前記ポータブルデバイスは、カメラを備え、
前記ポータブルデバイスからの前記通信は、前記カメラのユーザ定義された視野が前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの少なくとも前記第2の部分を含んでいる間に取得されたビデオを備え、
前記方法は、
障害物が前記ビデオ内に検出されるか否かを決定することと、
前記障害物が前記ビデオ内に検出されることが決定された場合、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物があることを決定することと、
前記障害物が前記ビデオ内に検出されないことが決定された場合、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
によって、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目32)
前記受信されたAVセンサデータは、ビデオ、可視像、LiDAR測定値、および赤外線画像のうちの1つ以上を備え、
前記方法は、
障害物が前記ビデオ、可視像、LiDAR測定値、および赤外線画像のうちの1つ以上において検出されないことを決定することと、
どんな障害物も検出されないことの前記決定に基づいて、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目33)
前記停止させられたAVが移動し始めることを可能にすることに先立って、少なくとも所定期間の間、前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分と前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分との両方に障害物がないことを決定することをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目34)
制御サブシステムであって、前記制御サブシステムは、
ネットワークインタフェースであって、前記ネットワークインタフェースは、
前記AV上に位置している少なくとも1つの車両センサを備えている自律車両(AV)であって、前記少なくとも1つの車両センサは、前記AVが停止させられているとき、前記停止させられたAVの周囲のゾーンの少なくとも第1の部分を含む第1の視野を観測するように構成されている、自律車両(AV)、および
前記AVが停止させられている場所にいるユーザによって動作させられるように構成されているポータブルデバイス
と通信するように構成されている、ネットワークインタフェースと、
前記ネットワークインタフェースに通信可能に結合されたプロセッサと
を備え、
前記プロセッサは、
前記AVが停止させられた後に前記AVの移動の再開を可能にするための命令を受信することと、
前記少なくとも1つの車両センサからAVセンサデータを受信することと、
前記ポータブルデバイスからの通信を受信することであって、前記ポータブルデバイスからの前記通信は、前記AVの周囲の前記ゾーンの第2の部分に障害物がないか否かに関する情報を備え、前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分と前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分とは、組み合わされると、前記停止させられたAVの周囲のゾーン全体を備えている、ことと、
前記AVセンサデータに基づいて、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記ポータブルデバイスからの前記通信に基づいて、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分と前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分との両方に障害物がないことが決定された場合、前記停止させられたAVが移動し始めることを可能にすることと、
前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分または前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分の少なくとも一方に障害物があることが決定された場合、前記停止させられたAVが移動し始めることを防止することと
を行うように構成されている、制御サブシステム。
(項目35)
前記ポータブルデバイスからの前記通信は、前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことの確認を備え、
前記プロセッサは、前記確認に基づいて、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の制御サブシステム。
(項目36)
前記ポータブルデバイスは、カメラを備え、
前記ポータブルデバイスからの前記通信は、前記ポータブルデバイスの前記カメラによって取得された複数の画像を備え、前記複数の画像は、前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分の画像を備え、
前記プロセッサは、
前記複数の画像の各画像に関して、障害物が前記画像内にあるか否かを決定することと、
前記障害物が前記複数の画像のうちのいずれかの中に検出されることが決定された場合、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物があることを決定することと、
前記障害物が前記複数の画像のいずれの中にも検出されないことが決定された場合、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
によって、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の制御サブシステム。
(項目37)
前記ポータブルデバイスは、カメラを備え、
前記ポータブルデバイスからの前記通信は、前記カメラのユーザ定義された視野が前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの少なくとも前記第2の部分を含んでいる間に取得されたビデオを備え、
前記プロセッサは、
障害物が前記ビデオ内に検出されるか否かを決定することと、
前記障害物が前記ビデオ内に検出されることが決定された場合、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物があることを決定することと、
前記障害物が前記ビデオ内に検出されないことが決定された場合、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
によって、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の制御サブシステム。
(項目38)
前記受信されたAVセンサデータは、前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことの確認を備え、
前記プロセッサは、前記確認に基づいて、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の制御サブシステム。
(項目39)
前記受信されたAVセンサデータは、ビデオ、可視像、LiDAR測定値、および赤外線画像のうちの1つ以上を備え、
前記プロセッサは、
どんな障害物も前記ビデオ、可視像、LiDAR測定値、および赤外線画像のうちの1つ以上の中に検出されないことを決定することと、
前記障害物が検出されないことの前記決定に基づいて、前記AVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分に前記停止させられたAVの移動を妨げるであろう障害物がないことを決定することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の制御サブシステム。
(項目40)
前記プロセッサは、前記停止させられたAVが移動し始めることを可能にすることに先立って、少なくとも所定期間の間、前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第1の部分と前記停止させられたAVの周囲の前記ゾーンの前記第2の部分との両方に障害物がないことを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の制御サブシステム。
(項目41)
システムであって、前記システムは、
複数のランディングパッドであって、各ランディングパッドは、自律車両(AV)を収容するようにサイズおよび形状を決定されており、前記自律車両は、前記AV上に位置している少なくとも1つの車両センサを備え、前記少なくとも1つの車両センサは、前記AVの前方の領域を含む視野を観測するように構成されている、複数の発進パッドと、
各ランディングパッドパッド内、またはその周囲に位置している1つ以上のランディングパッドセンサであって、各ランディングパッドセンサは、前記ランディングパッドの少なくとも一部を観測するように構成されている、1つ以上のランディングパッドセンサと、
プロセッサを備えている制御サブシステムと
を備え、
前記プロセッサは、
前記1つ以上のランディングパッドセンサからランディングパッドセンサデータを受信することと、
前記複数のランディングパッドを備えている場所へ走行している第1のAVから、前記第1のAVが位置付けられるべき前記複数のランディングパッドのうちの割り当てられるランディングパッドのための要求を受信することと、
前記割り当てられるランディングパッドのための前記要求を受信することに応答して、
前記受信されたランディングパッドセンサデータに基づいて、第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことが決定された場合、前記第1のランディングパッドが前記割り当てられるランディングパッドであることの指示を前記AVに提供することと、
前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物があることが決定された場合、
前記受信されたランディングパッドセンサデータに基づいて、第2のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
前記第2のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することに応答して、前記第2のランディングパッドが前記割り当てられるランディングパッドであることの指示を前記AVに提供することと
を行うように構成されている、システム。
(項目42)
前記プロセッサは、前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定した後、
前記受信されたランディングパッドセンサデータに基づいて、前記第1のランディングパッドにもはや障害物があることを検出することと、
前記第1のランディングパッドにもはや障害物があることを検出したことに応答して、
前記受信されたランディングパッドセンサデータに基づいて、前記第2のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
前記第2のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することに応答して、前記第2のランディングパッドが前記割り当てられるランディングパッドであることの指示を提供することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目に記載のシステム。
(項目43)
前記プロセッサは、
前記AVが走行している道路から前記AVが前記割り当てられたランディングパッドに到達するために前記AVが通過するための上りレーンを決定することと、
前記決定された上りレーンの指示を前記AVに提供することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目44)
前記プロセッサは、
前記AVから、第1の障害物が前記決定された上りレーン内に検出されたことの指示を受信することと、
前記指示を受信することに応答して、代替の上りレーンを決定することと、
前記代替の上りレーンの指示を前記AVに提供することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目45)
前記プロセッサは、
前記代替の上りレーンが前記割り当てられたランディングパッドにつながっていないことを決定することと、
前記代替の上りレーンが前記割り当てられたランディングパッドにつながっていないことを決定することに応答して、
前記AVのための新たに割り当てられるランディングパッドを決定することと、
前記新たに割り当てられたランディングパッドの指示を前記AVに提供することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目46)
前記プロセッサは、
少なくとも閾値期間の間、前記第1のランディングパッドの部分内の第1の障害物を検出することと、
前記第1のランディングパッドの前記部分内の前記第1の障害物を検出したことに応答して、前記第1のランディングパッドの前記部分を調査するための命令を提供することと、
前記第1のランディングパッドの前記部分に前記第1の障害物がなくなったことを示す指示が受信された場合、
前記第1のランディングパッドが前記割り当てられたランディングパッドとして確認されたことの指示を前記第1のAVに提供することと、
前記第1の障害物を検出することに関連付けられた第1のランディングパッドセンサにフラグを立てることであって、前記フラグは、前記第1のランディングパッドセンサのためのメンテナンスが必要とされていることを示す、ことと、
前記第1のランディングパッドの前記部分に前記第1の障害物があることを示す指示が受信された場合、前記第2のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目47)
前記プロセッサは、
少なくとも所定期間の間、どんな障害物も前記第1のランディングパッドに関連付けられた前記1つ以上のランディングパッドセンサのうちの任意のものによって検出されていないことを決定することと、
少なくとも前記所定期間の間前記第1のランディングパッドに関連付けられた前記1つ以上のランディングパッドセンサのいずれによっても障害物が検出されていないことを決定することに応答して、決定に基づいて前記第2のランディングパッドに前記AVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目48)
前記AVは、トラクタユニットであり、前記ランディングパッドは、前記トラクタユニットと前記トラクタユニットに取り付けられるトレーラとの両方に適合するようにサイズおよび形状を決定されたゾーンを画定する、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目49)
前記ランディングパッドセンサは、カメラ、LiDARセンサ、モーションセンサ、および赤外線センサのうちの1つ以上を備えている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目50)
前記ランディングパッドセンサデータは、前記ランディングパッドの画像を含み、
前記プロセッサは、
前記ランディングパッドの前記画像内の物体を検出することと、
前記検出された物体が前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物であるか否かを決定することと、
前記検出された物体が前記障害物であると決定されなかった場合、前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
前記検出された物体が前記障害物であると決定された場合、前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物があることを決定することと
によって、前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないか否かを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目51)
方法であって、前記方法は、
複数のランディングパッドの各ランディングパッド内またはその周囲に位置している1つ以上のランディングパッドセンサからランディングパッドセンサデータを受信することであって、各ランディングパッドは、自律車両(AV)を収容するようにサイズおよび形状を決定されており、前記自律車両は、前記AV上に位置している少なくとも1つの車両センサを備え、前記車両センサは、前記AVの前方の領域を含む視野を観測するように構成されている、ことと、
前記複数のランディングパッドを備えている場所へ走行している第1のAVから、前記AVが位置付けられるべき前記複数のランディングパッドのうちの割り当てられるランディングパッドのための要求を受信することと、
前記割り当てられるランディングパッドのための前記要求を受信することに応答して、
前記受信されたランディングパッドセンサデータに基づいて、第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことが決定された場合、前記第1のランディングパッドが前記割り当てられるランディングパッドであることの指示を前記AVに提供することと、
前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物があることが決定された場合、
前記受信されたランディングパッドセンサデータに基づいて、第2のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
前記第2のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することに応答して、前記第2のランディングパッドが前記割り当てられるランディングパッドであることの指示を前記AVに提供することと
を含む、方法。
(項目52)
前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定した後、
前記受信されたランディングパッドセンサデータに基づいて、前記第1のランディングパッドにもはや障害物があることを検出することと、
前記第1のランディングパッドにもはや障害物があることを検出することに応答して、
前記受信されたランディングパッドセンサデータに基づいて、前記第2のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
前記第2のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することに応答して、前記第2のランディングパッドが前記割り当てられるランディングパッドであることの指示を提供することと
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目53)
前記AVが走行している道路から前記AVが前記割り当てられるランディングパッドに到達するために通過するための上りレーンを決定することと、
前記決定された上りレーンの指示を前記AVに提供することと
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目54)
前記AVから、第1の障害物が前記決定された上りレーン内に検出されたことの指示を受信することと、
前記指示を受信することに応答して、代替の上りレーンを決定することと、
前記代替の上りレーンの指示を前記AVに提供することと
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目55)
前記代替の上りレーンが前記割り当てられたランディングパッドにつながっていないことを決定することと、
前記代替の上りレーンが前記割り当てられたランディングパッドにつながっていないことを決定することに応答して、
前記AVのための新たに割り当てられるランディングパッドを決定することと、
前記新たに割り当てられたランディングパッドの指示を前記AVに提供することと
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目56)
少なくとも閾値期間の間、前記第1のランディングパッドの部分内の第1の障害物を検出することと、
前記第1のランディングパッドの前記部分内の前記第1の障害物を検出したことに応答して、前記第1のランディングパッドの前記部分を調査するための命令を提供することと、
前記第1のランディングパッドの前記部分に前記第1の障害物がなくなったことを示す指示が受信された場合、
前記第1のランディングパッドが前記割り当てられるランディングパッドとして確認されることの指示を前記第1のAVに提供することと、
前記第1の障害物を検出することに関連付けられた第1のランディングパッドセンサにフラグを立てることであって、前記フラグは、前記第1のランディングパッドセンサのためのメンテナンスが必要とされていることを示す、ことと、
前記第1のランディングパッドの前記部分に前記第1の障害物があることを示す指示が受信された場合、前記第2のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することと
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目57)
少なくとも所定期間の間、どんな障害物も前記第1のランディングパッドに関連付けられた前記1つ以上のランディングパッドセンサのうちの任意のものによって検出されていないことを決定することと、
少なくとも前記所定期間の間、どんな障害物も前記第1のランディングパッドに関連付けられた前記1つ以上のランディングパッドセンサのうちの任意のものによっても検出されていないことを決定することに応答して、決定に基づいて前記第2のランディングパッドに前記AVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することと
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目58)
前記ランディングパッドセンサデータは、前記ランディングパッドの画像を含み、
前記方法は、
前記ランディングパッドの前記画像内の物体を検出することと、
前記検出された物体が前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物であるか否かを決定することと、
前記検出された物体が前記障害物であると決定されなかった場合、前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
前記検出された物体が前記障害物であると決定された場合、前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物があることを決定することと
によって、前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することをさらに含む、方法。
(項目59)
制御サブシステムであって、前記制御サブシステムは、
ネットワークインタフェースであって、前記ネットワークインタフェースは、
ランディングパッド内またはその周囲に位置しているランディングパッドセンサであって、各ランディングパッドセンサは、対応するランディングパッドの少なくとも一部分を観測するように構成され、各ランディングパッドは、自律車両(AV)を収容するようにサイズおよび形状を決定されており、前記自律車両は、前記AV上に位置している少なくとも1つの車両センサを備え、前記少なくとも1つの車両センサは、前記AVの前方の領域を含む視野を観測するように構成されている、ランディングパッドセンサ、および
前記少なくとも1つの車両センサ
と通信するように構成されている、ネットワークインタフェースと、
前記ネットワークインタフェースに通信可能に結合されているプロセッサと
を備え、
前記プロセッサは、
前記1つ以上のランディングパッドセンサからランディングパッドセンサデータを受信することと、
前記複数のランディングパッドを備えている場所へ走行している第1のAVから、前記第1のAVが位置付けられるべき前記複数のランディングパッドのうちの割り当てられるランディングパッドのための要求を受信することと、
前記割り当てられるランディングパッドのための前記要求を受信することに応答して、
前記受信されたランディングパッドセンサデータに基づいて、第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないか否かを決定することと、
前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことが決定された場合、前記第1のランディングパッドが前記割り当てられたランディングパッドであることの指示を前記AVに提供することと、
前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物があることが決定された場合、
前記受信されたランディングパッドセンサデータに基づいて、第2のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
前記第2のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することに応答して、前記第2のランディングパッドが前記割り当てられるランディングパッドであることの指示を前記AVに提供することと
を行うように構成されている、制御サブシステム。
(項目60)
前記プロセッサは、前記第1のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定した後、
前記受信されたランディングパッドセンサデータに基づいて、前記第1のランディングパッドにもはや障害物があることを検出することと、
前記第1のランディングパッドにもはや障害物があることを検出したことに応答して、
前記受信されたランディングパッドセンサデータに基づいて、前記第2のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定することと、
前記第2のランディングパッドに前記第1のAVの受け取りを妨げるであろう障害物がないことを決定したことに応答して、前記第2のランディングパッドが前記割り当てられたランディングパッドであることの指示を提供することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の制御サブシステム。
(摘要)
発進パッドは、少なくとも1つの車両センサを含む自律車両(AV)を収容するようにサイズおよび形状を決定されている。発進パッドは、発進パッド上またはその周囲に位置している1つ以上の発進パッドを含む。制御サブシステムは、発進パッドセンサ(単数または複数)からの発進パッドセンサデータと車両センサ(単数または複数)からのAVセンサデータとを受信する。AVの出発のための要求に応答して、制御サブシステムは、発進パッドセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、発進パッドに発進パッドからの出発を妨げるであろう障害物がないか否かを決定し、AVセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、AVの前方の領域に発進パッドから離れる移動を妨げるであろう障害物がないか否かを決定する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本開示のより完全な理解のために、ここで、添付の図面および詳細な説明に関連する以下の簡潔な説明への参照がなされ、図面において、同様の番号は同様の部分を表す。
【0013】
図1図1は、AVによって走行されるルートの概略図である。
【0014】
図2図2は、図1に例証されているルートの開始点および/または目的地にある車両ターミナルのある例を例証している概略図である。
【0015】
図3図3は、本開示の特定の実施形態による発進パッドの概略図である。
【0016】
図4図4は、図3に例証されている発進パッドを動作させるある例示的方法のフローチャートである。
【0017】
図5図5は、本開示の特定の実施形態によるランディングパッドの概略図である。
【0018】
図6図6は、図5に例証されているランディングパッドを動作させるある例示的方法のフローチャートである。
【0019】
図7A図7Aは、本開示の特定の実施形態によるモバイル再発進システムの概略図である。
【0020】
図7B図7Bは、図7Aのポータブルデバイスのブロック図である。
【0021】
図8図8は、図7Aに例証されているモバイル再発進システムを動作させるある例示的方法のフローチャートである。
【0022】
図9図9は、図2図3図5および図7Aの制御サブシステムを実装するように構成されているある例示的デバイスのブロック図である。
【0023】
図10図10は、自律運転動作を実装するように構成されているある例示的自律車両の図である。
【0024】
図11図11は、図10のAVによって使用される自律運転動作を提供するためのある例示的システムである。
【0025】
図12図12は、自律車両に含まれる車載制御コンピュータの図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
上で説明されるように、以前のテクノロジーは、特にAVが移動し始めるとき、および/または目的地に到着しようとしているとき、AVナビゲーションのために効率的かつ高い信頼性のリソースを提供することができない。本開示は、AVのナビゲーションを向上させるための種々のシステムおよびデバイスを提供する。図1は、ある例示的自律車両によって開始点から目的地へ走行される経路を例証している。図2は、図1に例証されているルートの開始点および/または目的地におけるターミナルのある例を例証している。図2に例証されている例示的ターミナルは、AVがそこからAVのルートに沿って安全に移動し始め得る発進パッドと、AVがそこに安全に停止し得るランディングパッドとを含む。図3および図4は、ある例示的発進パッドとその動作とをより詳細に例証している。図5および図6は、例示的ランディングパッドとそれらの動作とをより詳細に例証している。以下でさらに説明されるように、いくつかの場合、AVは、ルートに沿って停止し得る。本開示において説明されるモバイルAV再発進システムは、そのような状況で停止させられたAVの移動の安全かつユーザフレンドリーな再開(すなわち再発進)を促進する。図7A図7Bおよび図8は、ある例示的モバイルAV再発進システムと、そのようなシステムにおける使用のためのポータブルデバイスと、再発進システムの動作とをより詳細に例証している。図9は、発進パッドと、ランディングパッドと、モバイルAV再発進システムとに関連付けられる機能を実装するために使用され得るある例示的制御システムを例証している。図10図12は、AVによる自律運転動作を実装するためのある例示的AVと種々のシステムおよびデバイスとを例証している。
例示的AVルートおよびターミナル
【0027】
図1は、第1の場所102と第2の場所104との間のAV1002によって走行され得るある例示的ルート100の概略図である。AV1002は、図10に関して以下でより詳細に説明される。簡潔に言うと、AV1002は、センササブシステム1044と、AV1002の自律運転を促進するように動作させられる車載制御コンピュータ1050とを含む。AV1002の動作のさらなる説明に関して、図10図12を参照されたい。第1の場所102は、開始場所であり得、AV1002は、開始場所から移動し始め、第2の場所104は、目的地であり得、AV1002は、目的地へ走行するように命令される。例えば、AV1002は、第1の場所102から第2の場所104へ(図10を参照されたい)積み荷または貨物を輸送するためにトレーラに取り付くトレーラトラックのトラクタユニットであり得る。いくつかの場合、AV1002は、ルート100に沿って1回以上停止する必要がある。例えば、AV1002は、1つ以上の中間場所106で停止し得る。そのような場合、ユーザ704(例えば、停止させられたAV1002を点検する技術者)は、AV1002の安全な再発進を促進するようにポータブルデバイス702を動作させ得る。モバイルAV再発進システム700の一部としてのポータブルデバイス702の動作は、図7および図8に関して以下でさらに詳細に説明される。
【0028】
第1の場所102および/または第2の場所104は、発進パッド300および/またはランディングパッド500を有するターミナル200を含み得る。図2は、ターミナル200のある例をより詳細に例証している。図2の例示的ターミナル200は、ルート100に沿った積み荷または貨物の輸送のためにトラクタユニットAV1002を準備することと、発進パッド300からAV1002を自動的に送り出すことと、到来AV1002を適切なランディングパッド500において安全に受け取ることとを促進する。ターミナル200は、AV1002(図10を参照されたい)と人間の運転者によって運転される従来のトラクタユニットとの両方の動作を促進し得る。
【0029】
さらに、図2を参照すると、例示的ターミナル200は、第1のトレーラステージングゾーン202と、燃料供給ゾーン204と、トラクタステージング区域206と、第2のトレーラステージングゾーン208と、制御センター210と、1つ以上の車両ベイ212と、通過ベイ214と、ステージングおよびピックアップ区域216と、発進パッド300および関連付けられた下りレーン222と、ランディングパッド500および関連付けられた上りレーン230とを含む。トレーラステージングゾーン202、208は、概して、使用していないときまたはトラクタユニットであるAV1002に取り付けられていないときにトレーラを保管するために使用されるターミナル200内の区域である。例えば、第1のトレーラステージングゾーン202は、ターミナル200に到着する到来AV1002からのトレーラを保管し得、第2のトレーラステージングゾーン208は、発進パッド300から発進するトラクタユニットAV1002に取り付けられるための出発トレーラを保管し得る。燃料供給ゾーン204は、AV1002およびターミナル200の外で動作している任意の他の車両に燃料補給するための燃料ポンプ等の資源を含むターミナル200の領域である。トラクタステージングゾーン206は、概して、図1のルート100に沿った走行を開始するために、AV1002の出発に先立ってトラクタユニットAV1002を準備するために使用されるターミナル200の領域である。例えば、メンテナンスおよび旅行前診断/テストが、トラクタステージングゾーン206内でAV1002に対して実施され得る。
【0030】
制御センター210は、概して、ターミナル200の管理者がターミナル200における動作を監督するために位置している空間である。いくつかの実施形態では、制御センター210は、制御サブシステム900を収容し、制御サブシステム900は、AV1002と、発進パッド300およびランディングパッド500のセンサと通信し、本開示において説明される発進パッド300およびランディングパッド500の種々の機能(図3図6および対応する以下の説明を参照されたい)を実装する。図2の例は、制御センター210内に位置している制御サブシステム900を示しているが、制御サブシステム900が任意の適切な場所に位置し得ること、および/または分散型コンピューティングシステムであり得ることが理解されるべきである。制御サブシステム900のプロセッサ、メモリ、およびインタフェースのある例が、図9に関して以下でより詳細に説明される。
【0031】
発進パッド300は、ターミナル200からのAV1002の安全かつ効率的な自動的出発を促進する。例えば、発進パッド300は、物理的パッドであり得(例えば、コンクリートまたは任意の適切な材料で建設される)、物理的パッドは、センサを含み、センサを埋め込まれ、および/またはセンサによって囲まれている。発進パッド300の種々のセンサは、図3に関して以下でより詳細に説明される。発進パッドセンサからのセンサ信号218(図3および対応する以下の説明を参照されたい)と、発進パッド300を出ることを要求するAV1002からのセンサ信号220とが、制御サブシステム900に提供される。制御サブシステム900は、発進パッド300のセンサからのセンサ信号218と、AV1002からのセンサ信号220とを使用して、AV1002の周囲のゾーンまたは区域に障害物がないか否かを決定する。AV1002の周囲のゾーンに障害物がないことが決定された場合、制御サブシステム900は、AV1002が発進パッド300の外に移動し始めることを可能にする。いくつかの場合、制御サブシステム900は、AV1002がターミナル200を出てルート100に沿って走行するために使用される道路に到達するために採用するための下りレーン222をさらに決定し得る。発進パッド300およびその動作のある例が、ある例示的AV1002および制御サブシステム900と併せて、図3および図4に関して以下でより詳細に説明される。
【0032】
ランディングパッド500は、概して、関連付けられたセンサを有する所定のゾーンまたは領域であり、センサは、AV1002がゾーンに安全に到着しゾーン内に駐車することを妨げるであろう障害物がゾーンにないか否かを決定するために使用される。例えば、ランディングパッド500は、物理的パッドであり得(例えば、コンクリートまたは任意の適切な材料から建設される)、物理的パッドは、センサを含み、センサを埋め込まれ、および/またはセンサによって囲まれている。ランディングパッド500内に含まれ得る種々のセンサが、図5に関して以下でより詳細に説明される。図2の例示的ターミナル200は、別個のランディングパッド500と発進パッド300とを示しているが、別の実施形態では、同一の構造(すなわち、ゾーンに障害物がないか否かを検出するための適切なセンサを含む所定のゾーン)が、ランディングパッド500と発進パッド300との両方として使用され得る。ランディングパッドセンサからのセンサ信号226(図5および対応する以下の説明を参照されたい)が、制御サブシステム900に提供される。制御サブシステム900は、ランディングパッド500のセンサからのセンサ信号226を使用して、障害物がなく到来AV1002を受け取るために利用可能であるランディングパッド500を識別する。識別されたランディングパッド500は、到来AV1002に伝えられ、それによって、AV1002は、障害物がないことが既に把握されているこのランディングパッド500に安全かつ効率的にナビゲートし得、それによって、上りAV1002ナビゲーションの複雑性を有意に低減させる。上りAV1002が識別されたランディングパッド500につながる上りレーン230内に障害物を検出する場合、AV1002は、この障害物を制御サブシステム900に(例えば、AV信号220として)通信し得、制御サブシステム900は、異なる上りレーン230を使用して到達され得かつ障害物がない新たなランディングパッド500を識別し得るか、または、AV1002は、割り当てられたランディングパッド500につながっている異なる上りレーン230を識別し得る。ランディングパッド500およびそれらの動作のある例が、ある例示的AV1002および制御サブシステム900と併せて、図5および図6に関して以下でより詳細に説明される。
例示的発進パッド300およびその動作
【0033】
図3は、ある例示的発進パッド300をより詳細に例証している。発進パッド300は、AV1002を収容するようにサイズおよび形状を決定された(例えば、図1および図2に示されるターミナル200内の)所定のゾーンまたは空間と、発進パッド300の境界線の周囲またはその中の一組のセンサ302a-fとを含む。発進パッド300は、トラクタユニットAV1002および取り付けられたトレーラを適合するようにサイズおよび形状を決定され得る。例として、発進パッド300の物理エクステントは、少なくとも部分的に、発進パッド300の周囲またはその中に位置しているセンサ302a-fによって画定され得る。いくつかの実施形態では、発進パッド300は、物理的パッド(例えば、コンクリートパッド)を含む。いくつかの実施形態では、発進パッド300は、発進パッド300の1つ以上の縁または境界線の周囲の物理的マーカ(例えば、ペイントされたレーン)を含む。
【0034】
発進パッド300のセンサ302a-fは、発進パッド300のゾーン内の障害物306、308の存在に関連付けられ得る物体、運動、および/または音を検出することが可能な任意のセンサを含む。例えば、センサ302は、カメラ、LiDARセンサ、モーションセンサ、赤外線センサ等を含み得る。発進パッド300は、概して、発進パッド300の各角に(すなわち、図3に例証されている例示的長方形発進パッド300の各角に)センサ302a-dを含む。いくつかの実施形態では、発進パッド300は、センサ302a-dからより離れた発進パッド300の領域(例えば、AV1002の存在に起因して視認されないこともある発進パッド300の中心付近の領域)内の障害物306、308を検出するための視界を提供するために、(例えば、発進パッド300の長さに沿った)中間位置に追加のセンサ302eおよび/または302fを含み得る。
【0035】
センサ302a-fのうちの1つ以上が、例えば、ポール等の支持構造にセンサ302a-fを取り付けることによって、地面に対して種々の高さで位置付けられ得る。センサ302a-fを地面より上に位置付けることは、AV1002の側面に取り付けられた物体、AV1002上またはその周囲の動物等の地面より上にある障害物306、308の向上させられた検出を提供し得る。いくつかの実施形態では、センサ302a-fは、地面に対して複数の高さで位置付けられる。例えば、図3に例証されているセンサ302a-fのうちの1つ以上が、地面レベルセンサ、中間レベルセンサ、および/または高レベルセンサを表し得る。例えば、地面レベルセンサ302は、地面のレベルに、またはその付近に位置付けられ得、それによって、地面レベルセンサは、地面またはその付近の領域を包含するその視野内(例えば、地面のレベルから地上数フィートまで)の障害物306、308を検出し得る。中間レベルセンサ302は、地面に対して中間の高さで(例えば、地面とAV1002の頂部との間の中心点付近の高さで)位置付けられ得、それによって、中間レベルセンサは、AV1002の中間付近の領域(例えば、地面付近からAV1002の頂部付近まで)を包含する視野を有する。高レベルセンサ302は、中間レベルセンサより上に設置され得、例えば、地面に対して増加させられた高さにある障害物306、308を検出し、および/または発進パッド300の部分のさらに上から下の視界を提供し得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、発進パッド300は、発進パッド300の表面上またはその中に1つ以上の追加のセンサ304a-dを含む。例えば、センサ304a-dは、発進パッド300内に位置しているAV1002の下の視界を提供するように構成され得る。センサ302a-fと同様、センサ304a-dは、障害物306、308を検出するための任意の適切なタイプのセンサを含み得る。例えば、センサ304a-dは、カメラ、LiDARセンサ、モーションセンサ、赤外線センサ等を含み得る。センサ304a-dは、特に、発進パッド300の中心付近にある障害物、および/または発進パッド300上に駐車されているAV1002の下にある障害物(障害物308等)の検出を促進し得る。いくつかの場合、そのような障害物308は、他のセンサ302a-fによって検出されないこともある。図3の例示的発進パッド300は、6つのセンサ302a-fおよび4つのセンサ304a-dを示しているが、発進パッド300が任意の適切な数、組み合わせ、および配置のセンサ302a-fおよび/またはセンサ304a-dを含み得ることが理解されるべきである。
【0037】
発進パッド300のセンサ302a-f、304a-dは、制御サブシステム900と信号通信する。以下の例示的動作および図4の方法400に関してさらに説明されるように、センサ302a-f、304a-dは、概して、制御サブシステム900に発進パッド信号218を通信する。制御サブシステム900は、概して、これらの信号218を受信し、信号218を使用して、障害物306、308が発進パッド300のゾーン内に検出されるか否かを決定する。障害物306、308の存在は、概して、AV1002が移動し始めるために安全ではないことを示す。例として、センサ302a-f、304a-dがカメラである場合、信号218は、センサ302a-f、304a-dによって視認される発進パッド300の一部(すなわち、カメラの視野内の発進パッド300の部分)のビデオおよび/または写真を含み得る。制御サブシステム900は、障害物検出命令916aを使用して、障害物がビデオ内に検出されるかどうかを決定する。例えば、障害物検出命令916aは、ビデオのフレームに対応する画像に関して物体検出ルーチンを実装するためのコードを含み得る。予期されない物体(例えば、AV1002の一部として把握されていない物体)が検出される場合、制御サブシステム900は、障害物306、308が発進パッド内に検出されることを決定する。障害物検出命令916aは、LiDARデータに基づいて(例えば、発進パッド300内またはその周囲の予期されない物体の検出に基づいて)、モーションセンサデータに基づいて(例えば、発進パッド300内またはその周囲の予期されない運動の検出に基づいて)、音に基づいて(例えば、発進パッド300付近の予期されない音の検出)、赤外線データに基づいて(例えば、赤外線画像内の予期されない物体の検出に基づいて)障害物を検出するための手法を実装するためのコードを同様に含み得る。障害物検出命令916aは、AV1002による物体および障害の検出に関して以下で説明される種々のモジュールを使用して実装され得る(図11および対応する以下の説明を参照されたい)。
【0038】
制御サブシステム900は、AV1002から信号220も受信する。制御サブシステム900は、概して、これらの信号220を使用して、AV1002の前方のゾーン314(例えば、少なくとも部分的に車両センササブシステム1044のセンサの視野によって画定されるゾーンまたは領域314)に障害物310、312がないことを決定する。これらのAV信号220は、AV1002の車両センササブシステム1044からの信号であり得、および/またはAV1002の車載制御コンピュータ1050からの通信であり得る。例えば、信号220は、AVの車両センササブシステム1044によって取得された画像、LiDARデータ等のフィードであり得る。そのような場合、制御サブシステム900は、障害物検出命令916aを使用して、障害物310、312がAV1002の前方のゾーン314内に検出されるか否かを決定し得る。他の場合、AV信号220は、車載制御コンピュータ1050がAV1002の前方に障害物310、312を検出したか否かの指示を含み得る(図11および対応する以下の説明を参照されたい)。制御サブシステム900が、発進パッド信号218に基づいて発進パッド300に障害物306、308がないことを決定することと、信号220に基づいてAV1002の前方のゾーン314に障害物310、312がないことを決定することとの両方を行う場合、制御サブシステム900は、AV1002が発進パッド300の外に移動し始めるための許可316を含む発進パッド命令224を通信する。制御サブシステム900は、AV1002がターミナル200を出てそのルート100に沿って走行するために従うべき下りレーン222をさらに識別し得る。例えば、AVのルート100のための好ましい開始点につながる下りレーン222が、選択され得、および/または、下りレーン222は、ターミナルにおける他のトラフィックに基づき得る。
【0039】
発進パッド300のある例示的動作では、制御サブシステム900は、AV1002が発進パッド300から出発するための要求を受信し得る。出発のための要求に応答して、制御サブシステム900は、受信された発進パッドセンサ信号218(すなわち、信号218内に含まれるデータ)に少なくとも部分的に基づいて、発進パッド300に発進パッド300からの出発を妨げるであろう障害物がないか否かを決定する。例えば、センサ302a-fおよび/または304a-dがカメラを含む場合、発進パッド信号218は、画像および/またはビデオを含み得る。そのような場合、制御サブシステム900は、画像および/またはビデオ内の物体を検出し、検出された物体が障害物306、308に対応するか否かを決定するための規則を含む障害物検出命令916aを採用し得る。例えば、物体検出の1つ以上の所定の方法(例えば、ニューラルネットワークを採用するもの、または機械学習方法)が、物体を検出し、検出された物体が障害物306、308に対応するか否かを決定するために使用され得る。発進パッド300のゾーン内の動物および/または人々の存在に関連付けられる熱サインを有する赤外線画像の部分を検出するために、赤外線センサ302a-fおよび/または304a-dからの信号が、同様に評価され得る。
【0040】
別の例として、センサ302a-f、304a-dがLiDARセンサを含む場合、発進パッド信号218は、距離測定値を含み得る。そのような場合、制御サブシステム900は、距離測定値の特性および/または変化に基づいて障害物306、308を検出するための規則を含む障害物検出命令916aを採用し得る。例えば、LiDARセンサによって測定された距離の変化は、障害物306、308の存在を示し得る。例えば、各LiDARセンサは、発進パッド300に障害物306、308がないことが把握されているときに関する初期距離測定値を提供するようにキャリブレーションされ得る。所与のLiDARセンサによって報告された距離がこの初期値から変化する場合、障害物306、308が検出され得る。
【0041】
さらに別の例として、センサ302a-fおよび/または304a-dがモーションセンサを含む場合、発進パッド信号218は、発進パッド300に関するモーションデータを含み得る。そのような場合、制御サブシステム900は、検出された移動に基づいて障害物306、308を検出するための規則を含む障害物検出命令916aを採用し得る。例えば、発進パッド300のゾーン内で検出された移動または運動は、発進パッド300のゾーン内の動物または人々の存在によって引き起こされ得る。従って、発進パッド300のゾーン内で運動が検出される場合、制御サブシステム900は、障害物306、308が発進パッド300のゾーン内に検出されることを決定し得る。いくつかの場合、風および/または他の一時的イベント(例えば、発進パッド300のゾーンを通過し、すぐに去る動物、人々、または車両)によって引き起こされる障害物306、308の誤検出を低減させ、またはそれを除外するために、運動に基づいて障害物306、308が検出される前に、検出される移動は、少なくとも閾値期間(例えば、15秒以上)の間、持続していることを必要とし得る。
【0042】
さらなる例として、センサ302a-fおよび/または304a-dが発進パッド300内またはその周囲の音を記録するためのマイクロフォンを含む場合、発進パッド信号218は、そのような音の記録を含み得る。そのような場合、制御サブシステム900は、記録された音の特性に基づいて障害物306、308を検出するための規則を含む障害物検出命令916aを採用し得る。例えば、人が話していること、車両が動作していることもしくはメンテナンスを受けていること、または動物が特性音を発生させていることに対応する音は、障害物306、308が発進パッド300のゾーン内にあり得ることの証拠であり得る。
【0043】
障害物306、308の検出の特定の例が上で説明されるが、障害物検出の任意の他の適切な方法が制御サブシステム900によって使用され得ることが理解されるべきである。いくつかの実施形態では、制御サブシステムは、2つ以上のタイプのセンサデータを使用し、(例えば、図11のセンサフュージョンモジュール1102に関して説明されるように、カメラ画像とLiDARデータとを組み合わせることによって)障害物306、308が検出されるか否かを決定し得る。例えば、障害物306、308は、AV1002による物体および障害の検出に関して説明される方法および/またはモジュールを使用して検出され得る(図11および対応する以下の説明を参照されたい)。つまり、障害物検出命令916aは、図11に関して以下で説明されるモジュールのうちのいずれかを実装するための命令、規則、および/またはコードを含み得る。
【0044】
制御サブシステム900は、受信されたAV信号220に少なくとも部分的に基づいて、AV1002の前方の領域314に発進パッド300から離れるAV1002の移動を妨げるであろう障害物310、312がないか否かも決定する。例えば、障害物306、308を検出するための上で説明されたそれらと同一または同様の手法が、AV1002の前方の領域314内の障害物310、312を検出するために採用され得る。
【0045】
発進パッド300に発進パッド300からのAV1002の出発を妨げるであろう障害物306、308がないことと、AV1002の前方の領域314に発進パッド300から離れるAV1002の移動を妨げるであろう障害物310、312がないこととの両方が決定された場合、制御サブシステム900は、AV1002が自律的に運転するための許可316を含む命令224を送信する。あるいは、発進パッド300に発進パッド300からのAV1002の出発を妨げるであろう障害物306、308があることと、AV1002の前方の領域314に発進パッド300から離れるAV1002の移動を妨げるであろう障害物310、312があることとのうちの一方またはそれらの両方が決定された場合、制御サブシステム900は、自律的に運転するための許可の拒否318を含む命令224を送信する。
【0046】
図4は、図3の発進パッド300を使用するある例示的方法400を例証している。方法400は、発進パッド300および制御サブシステム900によって実装され得る。方法400は、ステップ402で始まり得、ステップ402では、制御サブシステム900が、発進パッド300からのAV1002の出発のための要求を受信する。発進パッド300から出発するための要求は、自動的に、または人間による入力に応答して発生し得る。例えば、出発を始めるための要求は、AV1002が発進パッド300内に存在するときはいつでも自動的に提供され得る。例えば、ルート100に沿った移動が始まるべきであることを決定すると、AV1002は、発進パッド300を出るための要求を出し得る。別の例として、個人(例えば、AV1002のオペレータおよび/またはターミナル200の管理者)が、AV1002の移動を始めるための要求を提供し得る。
【0047】
ステップ404において、制御サブシステムは、AV1002からAV信号220を受信する。上で説明されるように、AV信号220は、車載制御コンピュータ1050がAV1002の前方の障害物310、312を検出したか否かの指示、および/または車両センササブシステム1044の1つ以上のセンサからのセンサデータを含み得る。ステップ406において、制御サブシステム900は、発進パッド信号218を受信する。上で説明されるように、発進パッド信号218は、概して、発進パッドセンサ302a-f、304a-dからのデータを含む。発進パッド信号218は、画像データ、ビデオデータ、(例えば、LiDARセンサからの)距離測定値データ、モーションデータ、赤外線データ等の1つ以上のストリームを含み得る。
【0048】
ステップ408において、制御サブシステム900は、受信されたAV信号220および発進パッド信号218に基づいて、発進パッド300およびAV1002の前方のゾーン314の両方に障害物306、308、310、312がないかどうかを決定する。例えば、制御サブシステム900は、発進パッド信号218に基づいて、障害物306、308が発進パッド300のゾーン内に検出されるかどうか、または、それに続くAV1002の準備または旅行前手続の完了を決定し得る。例えば、車両制御サブシステム900は、障害物検出命令916aを使用して、発進パッド信号218に含まれる画像、ビデオ、モーションデータ、LiDARデータ、赤外線画像、および/または音の記録に基づいて、障害物306、308が検出されるかどうかを決定する。発進パッド300のゾーン内の障害物306、308の検出の例は、図3に関して上で説明されている。障害物検出命令916aは、概して、画像データ、ビデオデータ、LiDARデータ、モーションデータ、音、赤外線データ等に基づいて障害物306、308を検出するための手法を実装するためのコードを含む。制御サブシステム900は、AV信号220に基づいて、障害物310、312がAV1002の前方のゾーン314内に検出されるかどうかも決定する。上で説明されるように、障害物310、312は、車載コンピュータ1050によって、および/または制御サブシステム900によって(すなわち、障害物306、308の検出に関して上で説明されるのと同様に)検出され得る。
【0049】
障害物306、308が発進パッド300のゾーン内に検出される場合、および/または障害物310、312がAV1002の前方に検出される場合、制御サブシステム900は、ステップ408において、AV1002が発進パッド300から自由に移動し始めることができないことを決定し、制御サブシステム900は、ステップ410に進む。ステップ410において、制御サブシステム900は、発進パッド300およびAVの前方の領域314に閾値期間(例えば、15秒、または任意の他の適切な期間)の間、障害物306、308、310、312がないか否かを決定する。ステップ410において閾値期間が達せられなかった場合、制御サブシステム900は、ステップ408において、AV1002の出発のために発進パッド300に妨げがないかどうかを決定するために、AV信号220および発進パッド信号218を受信し続ける。さもなければ、閾値時間が達せられる場合、制御サブシステム900は、ステップ412に進み、ステップ412では、発進パッド300を調査する(すなわち、検出された障害物(単数または複数)306、308、310、312を取り除く)ための命令が提供され得る。例えば、制御サブシステム900は、少なくとも閾値期間の間、発進パッド300の特定の部分内に特定の障害物308を検出し得る。応答して、制御サブシステム900は、発進パッド300の特定の部分(障害物308が検出される区域)を調査するための命令をターミナル200の管理者に提供し得る。発進パッド300の部分に特定の障害物308がなくなったこと、または障害物308がもう含まれなくなったことを示す応答が(例えば、ターミナル200の管理者から)受信された場合、制御サブシステム900は、発進パッド300がAV1002の出発のために空いていることを決定し得る。いくつかの実施形態では、制御サブシステム900は、(例えば、検出された障害物308が発進パッド300内に存在していなかったことが分かった場合)センサ302fおよび/または304b-dの何らかの精査またはメンテナンスがされるべきであることを示すために、障害物308を検出することに関連付けられ得るこれらのセンサ302fおよび/または304b-d等の任意のセンサにフラグを立て得る。
【0050】
障害物306、308が発進パッド300のゾーン内に検出されず、障害物310、312がAV1002の前方に検出されない場合、ステップ408において、制御サブシステム900は、AV1002が発進パッド300から自由に移動し始めることを決定し、制御サブシステム900は、ステップ414に進み得る。ステップ414において、制御サブシステム900は、少なくとも所定期間(例えば、少なくとも1分以上)の間、障害物306、308、310、312のいずれも検出されていないか否かを決定する。少なくとも所定期間の間、発進パッド300に障害物306、308、310、312がないことが決定された場合、制御サブシステム900は、ステップ416に進む。さもなければ、少なくとも所定の期間の間、発進パッド300に障害物306、308、310、312があることが決定されなかった場合、制御サブシステム900は、AV信号220および発進パッド信号218を受信して、少なくとの所定期間の間、発進パッド300に障害物306、308、310、312がないままであるかどうかを決定することに続く。
【0051】
ステップ416において、制御サブシステム900は、AV1002がルート100に沿った移動を始めるために走行すべき(ターミナル200から道路まで走行するための)適切な下りレーン222a-cを決定し得る。レーン222a-cは、最初に、ルート100に沿った好ましい開始点を提供するように、および/またはターミナル200のローカルトラフィックに基づいて、決定され得る。例えば、レーン222aはルート100に沿った移動を開始するための好ましい道路につながっているので、および/または、レーン222aはターミナル200内でより少ないトラフィックを体験しているので、第1のレーン222aが選択され得る。しかしながら、図3に例証されているように、障害物312が第1の下りレーン222a内に検出される場合、制御サブシステム900は、AV1002が走行すべき代替の下りレーン222bまたは222cを決定し得る。例えば、レーン222cがルート100のための好ましい開始点につながっているので、またはレーン222cがターミナル200内でより少ないトラフィックを有していることが把握されているので、制御サブシステム900は、下りレーン222bではなく下りレーン222cのみを走行するようにAV1002に命令し得る。同様に、または、あるいは、AV1002は、発進パッド300からルート100に沿って移動し始める道路までの安全な自律運転を促進するために必要とされる場合、それ自身のレーン調節を決定し、開始し得る。ステップ418において、制御サブシステム900は、自律的に運転し始めるための許可316を有する命令224を提供する。AV1002の自律運転は、図10図12に関して以下でより詳細に説明される。
例示的ランディングパッド500およびそれらの動作
【0052】
図5は、図1および図2の例示的ランディングパッド500をより詳細に例証している。図5に例証されている例示的ランディングパッド500a、bは、AV1002と、ランディングパッド500a、bの周辺またはその中の一組のセンサ502a-fとを収容するようにサイズおよび形状を決定されている(図1および図2に示されるターミナル200内の)所定のゾーンまたは空間を含む。例として、各ランディングパッド500a、bの物理エクステントは、ランディングパッド500a、bの周囲またはその中に位置している対応するセンサ502a-fによって少なくとも部分的に画定され得る。いくつかの実施形態では、ランディングパッド500a、bは、物理的パッド(例えば、コンクリートパッド)を含む。いくつかの実施形態では、ランディングパッド500a、bは、ランディングパッド500a、bの1つ以上の辺または境界線の周囲の物理的マーカ(例えば、ペイントされたライン)を含む。ランディングパッド500a、bは、概して、上りAV1002の安全かつ効率的な受け取りを促進する。上りAV1002の受け取りのために障害物のないランディングパッド500a、bの識別を促進することに加え、ランディングパッド500a、bは、AV1002によって運ばれている積み荷のタイプまたはAV1002を動作させている運搬人のために適切なターミナル200内の区域への上りAVのルート決定も促進する。ランディングパッド500a、bは、上り配送およびターミナル200内のこれらの配送の場所の向上させられた記録付けをさらに促進し得る。
【0053】
ランディングパッド500a、bのセンサ502a-fは、図1の例示的発進パッド300に関して上で説明されるセンサ302a-fと同一または同様であり得る。例えば、センサ502a-fは、物体、運動、音等を検出することが可能な任意のセンサを含み得、それらは、ランディングパッド500a、bのゾーン内の障害物506、508の存在の決定のために使用され得る。例えば、センサ502a-fは、カメラ、LiDARセンサ、モーションセンサ、赤外線センサ等を含み得る。そのうえ、図5に例証されている各センサ502a-fは、例えば、図3のセンサ302a-fに関して上で説明されるように、ランディングパッド500a、bのゾーン内の地面より上の空間の異なる部分の視界を提供するために、地面に対して種々の高さで位置付けられた1つ以上のセンサに対応し得る。いくつかの実施形態では、ランディングパッド500a、bは、ランディングパッド500a、bの表面上またはその中に1つ以上の追加のセンサ504a-dを含み得る。これらの随意のセンサ504a-dは、図3に関して上で説明されるセンサ304a-dと同一又は同様であり得る。図5の例は、6つのセンサ502a-fおよび4つのセンサ504a-dを示しているが、ランディングパッド500a、bは、任意の適切な数、組み合わせ、および配置のセンサ(すなわち、図5に例証されているセンサ502a-f、504a-dの数より多いセンサ、またはそれより少ないセンサ)を含み得ることが理解されるべきである。
【0054】
ランディングパッド500a、bのセンサ502a-f、504a-dは、制御サブシステム900と信号通信する。以下の例示的動作および図6の方法600に関してさらに説明されるように、センサ502a-f、504a-dは、概して、信号226a、b(すなわち、第1のランディングパッド500aのための信号226aおよび第2のランディングパッド500bのための信号226b)を制御サブシステム900に通信する。AV1002がターミナル200へ走行しているとき、AV1002は、ランディングパッド500がすぐにAV1002を受け取る必要があることを制御サブシステム900に通信し得る。例えば、AV1002は、AV1002がターミナル200の閾値距離内(例えば、ターミナル200の10マイル内)に着くと、ランディングパッドの割り当てを要求し得る。割り当てられたランディングパッド500のためのそのような要求に応答して、制御サブシステム900は、受信されたランディングパッド信号226a、b(すなわち、信号226a、b内に含まれるセンサデータ)に基づいて、AV1002の受け取りを妨げるであろう障害物506、508がないランディングパッド500a、bを決定する。例として、ランディングパッド500a、bのセンサ502a-f、504a-dがカメラである場合、信号226aは、センサ502a-f、504a-dによって視認されるランディングパッド500の部分(例えば、カメラの視野内のランディングパッド500の部分)のビデオを含み得る。制御サブシステム900は、図3の例示的発進パッド300に関して上で説明されるのと同様に、障害物検出命令916bを使用して、障害物がビデオ内に検出されるかどうかを決定する。障害物決定命令916bは、LiDARデータに基づいて(例えば、ランディングパッド500内またはその周囲の予期されない物体の検出に基づいて)、モーションセンサデータに基づいて(例えば、ランディングパッド500内またはその周囲の予期されない運動の検出に基づいて)、音(例えば、ランディングパッド500付近の予期されない音の検出)に基づいて、赤外線データ(例えば、赤外線画像内の予期されない物体の検出に基づいて)障害物を検出するための手法を実装するためのコードを同様に含み得る。
【0055】
図5の例におけるように、第1のランディングパッド500aに障害物506、508があり、第2のランディングパッド500bに障害物がないことが決定された場合、制御サブシステム900は、第2のランディングパッド500bの識別512の指示を含むランディング命令228をAV1002に提供する。命令228は、適切な上りレーン230の識別514をさらに含み得、AV1002は、割り当てられたランディングパッド500bに到達するために、上りレーン230に沿って走行すべきである。AV1002が割り当てられたランディングパッド500a、bへ走行しているときに障害物510を検出する場合、AV1002は、異なる上りレーン230a、b内に移動し得る。図5に例証されている例では、AV1002は、上りレーン230a内の障害物510を検出し、上りレーン230b内に移動する。AV1002は、制御サブシステム900と通信して、代替の上りレーン230bが割り当てられたランディングパッド500bにつながっていることを確実にし得、代替の上りレーン230bが割り当てられたランディングパッド500bにつながっていない場合、制御サブシステム900は、AV1002のための異なるランディングパッド500a、bを識別し得る。
【0056】
図5のランディングパッド500のある例示的動作において、制御サブシステム900は、すぐに(例えば、次の15分以内等)ターミナル200に到着する予定である上りAV1002のためのランディングパッド割り当てのための要求を受信する。この要求の受信に続いて、制御サブシステム900は、ランディングパッドセンサ信号226a、bを受信する。制御サブシステム900は、ランディングパッド信号226a、bを使用して、障害物506、508がないランディングパッド500a、bを識別する。例えば、センサ502a-f、および/または504a-dがカメラを含む場合、ランディングパッドセンサ信号226a、bは、画像またはビデオを含み得る。そのような場合、制御サブシステム900は、画像またはビデオ内の物体を検出し、検出された物体が障害物506、508に対応するか否かを決定するための規則を含む障害物検出命令916bを採用し得る。例えば、物体検出の1つ以上の所定の方法(例えば、ニューラルネットワークを採用するもの、または機械学習方法)が、物体を検出し、検出された物体が障害物506、508に対応するか否かを決定するために使用され得る。赤外線センサ502a-fおよび/または504a-dからの信号は、ランディングパッド500a、bのゾーン内の動物および/または人々の存在に関連付けられた熱サインを有する赤外線画像の部分を検出するために同様に評価され得る。
【0057】
別の例として、センサ502a-f、504a-dがLiDARセンサを含む場合、ランディングパッドセンサ信号226a、bは、距離測定値を含み得る。そのような場合、制御サブシステム900は、距離測定値の特性および/または変化に基づいて障害物506、508を検出するための規則を含む障害物検出命令916bを採用し得る。例えば、LiDARセンサによって測定された距離の変化は、障害物506、508の存在を示し得る。例えば、各LiDARセンサは、ランディングパッド500a、bに障害物506、508がないことが把握されているときに関する初期距離測定値を提供するようにキャリブレーションされ得る。所与のLiDARセンサによって報告された距離がこの初期値から変化する場合、障害物506、508が検出され得る。
【0058】
さらに別の例として、センサ502a-fおよび/または504a-dがモーションセンサを含む場合、ランディングパッド信号226a、bは、ランディングパッド500a、bに関する運動データを含み得る。そのような場合、制御サブシステム900は、検出された移動に基づいて障害物506、508を検出するための規則を含む障害物検出命令916bを採用し得る。例えば、ランディングパッド500a、bのゾーン内に検出される移動または運動は、ランディングパッド500a、bのゾーン内の動物または人々の存在によって引き起こされ得る。従って、運動がランディングパッド500a、bのゾーン内に検出される場合、制御サブシステム900は、障害物506、508がランディングパッド500a、bのゾーン内に検出されることを決定し得る。いくつかの場合、風および/または他の一時的イベント(例えば、ランディングパッド500a、bのゾーンを通過してすぐに去る動物、人々、または車両)によって引き起こされる障害物506、508の誤検出を低減させ、またはそれを除外するために、障害物506、508が運動に基づいて検出される前、検出される移動は、少なくとも閾値期間(例えば、15秒以上)の間、持続している必要があり得る。
【0059】
さらなる例として、センサ502a-fおよび/または504a-dがランディングパッド500a、b内またはその周囲の音を記録するためのマイクロフォンを含む場合、ランディングパッド信号226a、bは、そのような音の記録を含み得る。そのような場合、制御システム900は、記録された音の特性に基づいて障害物506、508を検出するための規則を含む障害物検出命令916bを採用し得る。例えば、人が話していること、車両が動作していることもしくはメンテナンスを受けていること、または動物が特性音を発生させていることに対応する音は、障害物506、508がランディングパッド500a、bのゾーン内にあることの証拠であり得る。障害物506、508の検出の特定の例が上で説明されるが、障害物検出の任意の他の適切な方法が制御システム900によって使用され得ることが理解されるべきである。例えば、障害物506、508は、AV1002による物体および障害の検出に関して説明される方法および/またはモジュールを使用して検出され得る(図11および対応する以下の説明を参照されたい)。
【0060】
適切なランディングパッド500a、bが検出されない場合、制御サブシステム900は、ターミナル200にいる個人に適切なランディングパッド500a、bから障害物を取り除くことを命令し得、このランディングパッド500a、bは、続いて、(例えば、制御サブシステム900が、ランディングパッド500a、bに現在障害物がないことを確認した後)上りAV1002に割り当てられ得る。AV1002がナビゲートし、停止すべきランディングパッド500a、bを割り当てることに加え、制御サブシステム900は、割り当てられたランディングパッド500a、bに安全に到達するためのターミナル200を通した走行のための適切な上りレーン230a、bの識別子514も提供し得る。
【0061】
AV1002がターミナル200に入り、その割り当てられたレーン230a、bに沿って走行し始めると、AV1002は、その経路内の障害物510を検出し得る。応答して、AV1002は、割り当てられたランディングパッド500a、bに到達するために、新たな上りレーン230a、bがAV1002に割り当てられることを要求し得る。あるいは、AV1002は、異なる上りレーン230a、b内に(例えば、図5の例に例証されているような空いている上りレーン230b内に)自動的に移動し、この新たなレーン230a、bに沿って走行し得る。AV1002は、制御サブシステム900と通信して、新たな上りレーン230a、bが割り当てられたランディングパッド500a、bに到達するために使用されることができることを確認し得る。新たな上りレーン230a、bが割り当てられたランディングパッド500a、bに到達しない場合、制御サブシステム900は、AV1002に割り当てるための新たなランディングパッド500a、b(すなわち、新たなレーン230a、bから到達され得るランディングパッド500a、b)を決定するか、または新たなレーンをAV1002に割り当て得る(すなわち、それによって、AV1002は、適切な割り当てられたランディングパッド500a、bに到達するように、新たに割り当てられるレーン230a、bにナビゲートし得る)。
【0062】
図6は、図5のランディングパッド500a、bを使用するある例示的方法600を例証している。方法600は、ランディングパッド500a、b、AV1002、および制御サブシステム900によって実装され得る。方法600は、ステップ602で始まり得、ステップ602では、制御サブシステム900は、上りAV1002を受け取り得るランディングパッド500a、bの割り当てのための要求を受信する。要求は、AV1002の予期される到着時間、およびAV1002のサイズ(すなわち、割り当てられるランディングパッド500a、bが適切なサイズであるようにする)、AV1002によって輸送される積み荷のタイプ(すなわち、AV1002はがそのような積み荷を受け取るために適切であるランディングパッド500a、bに向けられるようにする)等のAV1002についての他の情報を含み得る。
【0063】
ステップ604において、制御サブシステム900は、ランディングパッド信号226a、bを受信する。上で説明されるように、ランディングパッド信号226a、bは、概して、ランディングパッドセンサ502a-f、504a-dからのデータを含む。ランディングパッド信号226a、bは、画像データ、ビデオデータ、(例えば、LiDARセンサからの)距離測定値データ、モーションデータ、赤外線データ等の1つ以上のストリームを含み得る。
【0064】
ステップ606において、制御サブシステム900は、到来AV1002の受け取りを妨げるであろう障害物506、508がないランディングパッド500a、bを決定する。例えば、制御サブシステム900は、ランディングパッド信号226a、bに基づいて、障害物506、508がランディングパッド500a、bのゾーン内に検出されるかどうかを決定し得る。例えば、制御サブシステム900は、障害物検出命令916bを使用して、ランディングパッド信号226a、b内に含まれる画像、ビデオ、モーションデータ、LiDARデータ、赤外線画像、および/または音の記録に基づいて障害物506、508が検出されるかどうかを決定し得る。ランディングパッド500a、bのゾーン内の障害物506、508の検出の例は、図5に関して上で説明される。いくつかの実施形態では、制御サブシステム900は、障害物506、508がないことを決定されたランディングパッド500a、bに到達するために到来AV1002が沿って走行すべき上りレーン230a、bをさらに決定する。例えば、レーン230a、bは、AV1002がターミナル200に入ることが予期される道路へのその近接性、ターミナル200内の既知のトラフィック、および/または到来AV1002によって輸送される積み荷タイプに基づいて選択され得る。いくつかの実施形態では、制御サブシステム900は、ステップ608に進む前、まず、少なくとも閾値期間(例えば、15分または任意の他の適切な期間)の間、ランディングパッド500a、bに障害物506、508がないことを決定し得る。
【0065】
ステップ608において、制御サブシステム900は、到来AV1002にランディング命令228を提供する。上で説明されるように、ランディング命令228は、ステップ606において識別されたランディングパッド500a、bの識別512の指示を含み得る。命令228は、割り当てられたランディングパッド500a、bに到達するためにAV1002が沿って走行すべき適切な上りレーン230a、bの識別子514をさらに含み得る。
【0066】
ステップ610において、制御サブシステム900は、AV1002がターミナル200に入ったか否かを決定する。AVがまだターミナル200に入っていない場合、制御サブシステム900は、ステップ612に進み、割り当てられたランディングパッド500a、bに障害物506、508がないままであることを確認し得る。例えば、制御サブシステムは、ステップ606に関して上で説明されるように障害物506、508が検出されるか否かを決定し得る。ステップ612において障害物が検出される場合、制御サブシステム900は、ステップ614に進み、任意の利用可能なランディングパッド500a、bが存在しているか否かを確認し得る。
【0067】
ステップ614においていずれのランディングパッド500a、bも利用可能でない場合、制御サブシステム900は、ステップ616に進み、ステップ616において、制御サブシステム900は、上りAV1002を受け取るためにランディングパッド500a、bを空けさせるための命令を送信し得る。例えば、制御サブシステム900は、少なくとも閾値期間の間、ランディングパッド500a、bの特定の部分に特定の障害物506、508を検出し得る。応答して、制御サブシステム900は、ランディングパッド500a、bの特定の部分(例えば、障害物506、508が検出される区域)を調査するための命令をターミナル200の管理者に提供し得る。ランディングパッド500a、bのその部分に特定の障害物506、508がなくなったことを示す応答が(例えば、ターミナル200の管理者から)制御サブシステム900によって受信された場合、制御サブシステム900は、ランディングパッド500a、bが到来AV1002の受け取りのために利用可能であることを決定し得る。いくつかの実施形態では、(例えば、検出された障害物506、508がランディングパッド500a、bのゾーン内に実際には存在せず、従って、センサ502a-fおよび/または504a-dが故障していたと思われる場合)センサ502a-fおよび/または504a-dの何らかの精査またはメンテナンスがされるべきであり得ることを示すために、制御サブシステム900は、障害物506、508を検出することに関連付けられ得るセンサ502a-fおよび/または504a-d等の任意のセンサにフラグを立て得る。そして、制御サブシステム900は、概して、到来AV1002に割り当てるためにランディングパッド500a、bを識別するための上で説明されるステップ606に戻る。
【0068】
ステップ610において、制御サブシステムがAV1002がターミナル200に入ったことを決定する場合、制御サブシステム900は、例示的ステップ618、620、622、624によって例示されるように、何らかの理由で異なるランディングパッド500a、bおよび/または上りレーン230a、bがAV1002に割り当てられるべきである場合、AV1002から受信される信号220を監視し続け得る。ステップ618では、制御サブシステム900は、AV1002に割り当てられた上りレーン230a、bが障害物510によって遮られていることを決定する。例えば、AV1002は、車両センササブシステム1044および車載コンピュータ1050を使用して障害物510を検出し、検出された障害物510を制御サブシステム900に通信し得る。そのような通信が受信された場合、制御サブシステム900は、(例えば、ステップ606に関して上で説明されるように)ステップ622において、新たなランディングパッド500a、bを決定し、ステップ620においてAV1002が割り当てられたランディングパッド500a、bに停止することを許可する前にステップ624においてAV1002に新たなランディング命令228を提供し得る。例えば、ステップ618において、制御サブシステム900は、AV1002が障害物510を検出し、初期上りレーン230aから代替の新たな上りレーン230bに移動したことの指示を受信し得る。制御サブシステム900は、割り当てられたランディングパッド500a、bに代替レーン230bがつながっていることを確認し得る。割り当てられたランディングパッド500a、bに代替レーン230bがつながっていない場合、制御サブシステム900は、代替レーン128bからアクセスされることができる新たなランディングパッド500a、bを決定するか、または割り当てられたランディングパッド500a、bに到達するために使用されることができる異なる上りレーン130a、bを決定し得る。
例示的モバイル再発進システム700およびその動作
【0069】
図7Aは、モバイルAV再発進システム700のある例を例証している。再発進システム700は、ポータブルデバイス702(図1も参照されたい)と、制御サブシステム900と、AV1002とを含む。再発進システム700は、概して、(図1に例証されている中間場所106のうちの1つでの)停止後にそのルート100に沿ったAV1002の移動の再開を促進する。例えば、AV1002がメンテナンスまたは任意の他の理由で停止する場合、停止させられたAV1002の場所にいる1人以上のユーザ704が、ポータブルデバイス704を動作させて、AV1002の周囲のゾーンまたは空間の少なくとも第1の部分706にAV1002の安全な移動を妨げるであろう障害物716a、bがないことを確認し得る。一実施形態では、ユーザ704は、AV1002が停止した後(例えばルート100に沿って等)にAV1002を再発進させることを促進するメカニック、修理者、点検技師、監視者、緊急人員、または他の適切な個人を含む。AV1002の車両センササブシステム1044および/または車載制御コンピュータ1050は、停止させられたAV1002の周囲のゾーンの少なくとも第2の部分708に障害物716cがないか否かを示すAVセンサデータおよび/または別の確認を含む情報722を提供し得る。制御サブシステム900は、停止させられたAV1002の周囲のゾーンの部分706および部分708の両方に障害物716a-cがないことを決定する場合、制御サブシステム900は、(例えば、図1のルート100に沿って走行するために道路726に戻るように移動することによって)停止させられたAV1002が再び移動し始めるための許可724を提供し得る。
【0070】
デバイス702は、任意のモバイルデバイスまたはポータブルデバイス(例えば、モバイルフォン、コンピュータ等)であり得る。ポータブルデバイス702は、概して、ユーザ入力を受信するように動作可能であるユーザインタフェースを含む。ユーザ入力は、ユーザ704がAV1002の周囲のゾーンの部分706に障害物716a、bがないことを確認した後にユーザ704によって提供される確認718を含み得る。ポータブルデバイス702は、制御サブシステム900に提供され得る画像および/またはビデオ720を取得するためのカメラまたは他の適切なセンサを含み得る。図8に関して以下でさらに説明されるように、制御サブシステム900(またはポータブルデバイス自体)は、(例えば、図2図6に関して上で説明される障害物検出命令916bを使用して)障害物716a、bが画像および/またはビデオ718内に検出されるか否かを決定し得る。ポータブルデバイス702の例示的コンポーネントが、図7Bに例証され、以下でさらに説明される。
【0071】
いくつかの実施形態では、ユーザ704は、障害物716a、bが存在しているかどうかを決定するために、AV1002の周囲のゾーンの部分706を視覚的に調査する。ユーザ704によって障害物716a、bが検出されない場合、ユーザ704は、ゾーン部分706に障害物716a、bがないことの確認718を入力し得、ポータブルデバイス702は、制御サブシステム900に確認718を送信し得る。ポータブルデバイス702がカメラを含む実施形態では、ユーザ704は、ゾーン部分706の画像および/またはビデオを取得するために、ゾーン部分706の周囲でポータブルデバイス702を移動させ得る。例えば、画像および/またはビデオ720が種々の視野712a-fに関して取得され得、それによって、画像および/またはビデオ720は、少なくともゾーン部分706を包含する。例えば、ユーザ704は、車両の周囲を移動し、図7Aに「X」で例証されている位置710a-fにおける画像および/またはビデオ720を捕捉し得、それによって、ポータブルデバイス702(例えば、図7Bに例証されている例示的ポータブルデバイス702のカメラ758)は、異なる視野712a-fに関する画像および/またはビデオ720を捕捉する。特定の実施形態では、ユーザ704は、車両の周囲を移動し、所定期間内に位置710a-fにおける画像および/またはビデオ720を捕捉し、所定期間は、ゾーン部分706が空でありAV1002を再発進させるために安全であるか否かの決定がなされることができるために十分短いように決定される。
【0072】
いくつかの実施形態では、AV1002の一部(例えば、AV1002に取り付けられたトレーラ)は、可視マーカ714a-fを含み得、可視マーカ714a-fは、少なくともゾーン部分706を包含する画像および/またはビデオ720のユーザフレンドリーな捕捉を促進するように位置付けられる。ユーザ704は、マーカ714a-fの各々を捕捉する画像および/またはビデオ720が撮影されるように、ポータブルデバイス702を位置付け得る。マーカ714a-fは、受信された画像および/またはビデオ720内で制御サブシステム900によって解読され得るバーコードを含み得る。従って、マーカ714a-fは、ポータブルデバイス702から提供される画像および/またはビデオ720がAV1002の周囲のゾーンの部分706に障害物716a、bがないことを確実にするために適切である視界を含むことを確実にし得る。マーカ714a-fは、再発進システム700によって再発進させられているAV1002を識別するためにさらに使用され得、それによって、制御サブシステム900は、停止させられたAV1002を効率的に識別し、その再発進の記録を維持し得る。
【0073】
ポータブルデバイス702からの画像および/またはビデオ720の提供を伴う実施形態では、制御サブシステム900は、画像および/またはビデオ720を受信し、障害物検出命令916cを使用して、障害物716a、bが画像および/またはビデオ720内に検出されるかどうかを決定する。障害物716a、b等の障害物の検出の例は、図3図6に関して上で説明され、同一または同様の手法が障害物716a、bを検出するために使用され得る。例えば、制御サブシステム900は、画像および/またはビデオ720内の物体を検出し、検出された物体が障害物716a、bに対応するか否かを決定するための規則を含む障害物検出命令916cを使用し得る。例えば、物体検出の1つ以上の所定の方法(例えば、ニューラルネットワークを採用すること、または機械学習方法)が、物体を検出し、検出された物体が障害物716a、bに対応するか否かを決定するために使用され得る。
【0074】
制御サブシステム900は、AV1002からの情報722も受信し、情報722は、センサデータ、および/または障害物716cがAV1002の周囲のゾーンの部分708内に検出されるか否かの指示を含む(図11およびAV1002による障害または障害物の検出に関する以下の対応する説明を参照されたい)。AV1002の周囲のゾーンの部分708は、概して、AV1002の前方の(例えば、AV1002の車両センササブシステム1044の1つ以上のセンサの視野内の)領域を含む。いくつかの場合、車載制御コンピュータ1050が、障害物716cがゾーン部分708内に検出されるか否かを決定し、この情報722を制御サブシステム900に提供し得る。他の場合、AV1002は、AV1002の車両センササブシステム1044からのデータとして情報722を提供し得る。そのような場合、制御サブシステム900は、障害物716a、bの検出および図3図6に関して上で説明されるように、障害物検出命令916cを使用して、障害物716cがゾーン部分708内に検出されるかどうかを決定し得る。
【0075】
モバイルAV再発進システム700のある例示的動作では、AV1002は、メンテナンスのために(例えば、パンクしたタイヤの修理または取り替え等のために)道路726の脇に停止する。点検技師(例えば、ユーザ704)が、停止させられたAV1002の場所に到着し、必要とされるメンテナンスを実施する。メンテナンスの完了に続いて、AV1002は、道路726に戻りルート100に沿って移動することを続けるための準備ができていることもある。しかしながら、AV1002のみでは、AV1002の側面および後方に沿う障害物が存在しないことを確実にすることが可能ではないこともある。例えば、車両センササブシステム1044は、AV1002の周囲の空間の部分706(例示的障害物716aがAV1002のトレーラの側面付近に位置している場所、および障害物716bがAV1002に取り付けられたトレーラの下にある場所)を包含する視界を提供しないこともある。AV1002が安全に道路726に戻ることを確実にするために、点検技師(ユーザ704)は、ポータブルデバイス702を動作させて、停止させられたAV1002をそのルート100に沿って再発進することにおいて支援し得る。
【0076】
いくつかの場合、点検技師(ユーザ704)は、AV1002の安全な移動を妨げるであろう障害物716a、bがAV1002にないか否かを決定するために、少なくとも停止させられたAV1002の周囲のゾーンの部分706を可視的に調査し得る。点検技師(ユーザ704)が、少なくともAV1002の周囲のゾーンの部分706に障害物716a、bがないことを決定する場合、点検技師(ユーザ704)は、デバイス702を動作させて、ゾーン部分706に障害物716a、bがないことの確認を制御サブシステム900に提供し得る。確認718を受信すると、制御サブシステム900は、AV1002によって提供された情報722を使用して、停止させられたAV1002の周囲のゾーンの部分708にも障害物714cがないかどうかを決定する。ゾーン706、708の両方に障害物716a-cがない場合、制御サブシステム900は、AV1002が道路726へ移動し始めるための許可724を提供する。さもなければ、ゾーン706およびゾーン708のいずれかに障害物716a-cがある場合、許可724は提供されない。
【0077】
他の場合、確認718のみを使用するのではなく、同様に、または、あるいは、点検技師(ユーザ704)は、ポータブルデバイス702を使用してゾーン部分706の画像および/またはビデオ720を補足し得る。これらの画像および/またはビデオ720は、停止させられたAV1002の周囲のゾーンの部分706に障害物716a、bがないかどうかを決定するために、制御サブシステム900に提供され得る。例えば、画像720が制御サブシステム900に提供されるある例示的場合では、点検技師(ユーザ704)は、AV1002の周囲で移動し、(例えば図7Aに例証されている異なる位置710a-fにおける)異なる視点からAV1002およびAV1002の周囲の区域の画像720を捕捉し得る。いくつかの実施形態では、点検技師(ユーザ704)は、デバイス702を使用してマーカ714a-fを含む画像720を捕捉し得、それによって、画像720は、視野712a-f内に存在し得る障害物716a、bの表現を含む。別の例として、ビデオ720が制御サブシステム900に提供される場合、点検技師(ユーザ704)は、AV1002の周囲で移動し、異なる視点からのAV1002およびAV1002の周囲の区域のビデオ720(例えば、点検技師が図7Aに例証されている異なる位置710a-f間を移動して捕捉されるビデオ720)を捕捉し得る。制御サブシステム900は、障害物検出命令916cを使用して、画像および/またはビデオ720内に現れる任意の障害物716a、bを検出する。
【0078】
障害物716a、bが画像および/またはビデオ720内に検出されないことの決定に続いて、制御サブシステム900は、AV1002によって提供される情報722を使用して、上で説明されるように、停止させられたAV1002の周囲のゾーンの部分708にも障害物714cがないかどうかを決定する。ゾーン706、708の両方に障害物716a-cがない場合、ポータブルデバイス702は、AV1002が道路726に移動し始めるための許可724を提供する。さもなければ、ゾーン706およびゾーン708のいずれかに障害物716a-cがある場合、許可724は提供されない。
【0079】
図7Bは、図1および図7Aのポータブルデバイス702のある実施形態を示している。ポータブルデバイス702は、プロセッサ752と、メモリ754と、ネットワークインタフェース756と、カメラ758とを含む。ポータブルデバイス702は、示されているように構成されていることも、任意の他の好適な構成で構成されていることもある。
【0080】
プロセッサ752は、メモリ754に動作可能に結合された1つ以上のプロセッサを含む。プロセッサ752は、限定ではないが、状態機械、1つ以上の中央処理装置(CPU)チップ、論理ユニット、コア(例えば、マルチコアプロセッサ)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を含む任意の電子回路である。プロセッサ752は、プログラマブル論理デバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、またはこれらの任意の好適な組み合わせであり得る。プロセッサ752は、メモリ754およびネットワークインタフェース756と通信可能に結合され、それらと信号通信する。1つ以上のプロセッサは、データを処理するように構成され、ハードウェアまたはソフトウェアで実装され得る。例えば、プロセッサ752は、8ビット、16ビット、32ビット、64ビット、または任意の他の好適なアーキテクチャであり得る。プロセッサ752は、算術演算または論理演算を実施するための算術論理ユニット(ALU)と、ALUにオペランドを供給しALU演算の結果を記憶するプロセッサレジスタと、メモリから命令をフェッチしてALU、レジスタおよび他のコンポーネントの連携させられた動作を指揮することによって命令を実行する制御ユニットとを含み得る。1つ以上のプロセッサは、種々の命令を実装するように構成されている。例えば、1つ以上のプロセッサは、図7Aおよび図8に関して説明される機能のうちのいくつかまたはそれら全て等、本明細書中で開示される機能を実装するための命令を実行するように構成されている。いくつかの実施形態では、本明細書中で説明される機能は、論理ユニット、FPGA、ASIC、DSP、または任意の他の好適なハードウェアまたは電子回路を使用して実装される。
【0081】
メモリ754は、図7Aに関して上で説明される情報のうちのいずれかと、プロセッサ752によって実行されると本明細書中で説明される機能(単数または複数)を実装するように動作可能な任意の他のデータ、命令、論理、規則、またはコードとを記憶するように動作可能である。メモリ754は、1つ以上のディスク、テープドライブ、またはソリッドステートドライブを含み、オーバーフローデータストレージデバイスとして使用され、プログラムが実行のために選択されるとそのようなプログラムを記憶し、プログラム実行中に読み込まれる命令およびデータを記憶し得る。メモリ754は、揮発性または不揮発性であり得、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、三値連想メモリ(TCAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、およびスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)を備え得る。
【0082】
ネットワークインタフェース756は、有線通信および/または無線通信を可能にするように構成されている。ネットワークインタフェース756は、ポータブルデバイス702と他のネットワークデバイス、システム、またはドメイン(単数または複数)との間でデータを通信するように構成されている。例えば、ネットワークインタフェース756は、WIFIインタフェース、ローカルエリアネットワーク(LAN)インタフェース、ワイドエリアネットワーク(WAN)インタフェース、モデム、スイッチ、またはルータを備え得る。プロセッサ752は、ネットワークインタフェース756を使用してデータを送受信するように構成されている。ネットワークインタフェース756は、任意の好適なタイプの通信プロトコルを使用するように構成され得る。
【0083】
カメラ758は、画像および/またはビデオ720を取得するように構成されている。概して、カメラ758は、任意のタイプのカメラであり得る。例えば、カメラ758は、1つ以上のセンサ、アパーチャ、1つ以上のレンズ、およびシャッターを含み得る。カメラ758は、プロセッサ752と通信し、プロセッサ752は、カメラ758の動作を制御する(例えば、シャッターの開閉等)。カメラ758のセンサ(単数または複数)からのデータは、プロセッサ752に提供され、制御サブシステム900による使用のために適切な画像またはビデオのフォーマットでメモリ754内に記憶され得る。
【0084】
図8は、図7AのモバイルAV再発進システム700を動作させる例示的方法800を例証している。方法800は、ポータブルデバイス702、制御サブシステム900、および/またはAV1002によって実装され得る。方法800は、ステップ802で始まり得、ステップ802では、制御サブシステム900が、AV1002を再発進させるための要求を受信する。例えば、ユーザ704(例えば、図7Aの例に関して上で説明されるように、点検技師)は、停止させられたAV1002のメンテナンスおよび任意の適切なテストが完了したことの指示を提供し得る。
【0085】
ステップ804において、制御サブシステム900は、図7Aに関して上で説明されるように、ゾーン部分706に障害物がないことの確認718を受信し、および/または、ゾーン部分706の画像および/またはビデオ720を受信する。いくつかの実施形態では、確認718の受信、ならびに/または、画像および/もしくはビデオ720の受信は、AV1002の再発進を許可するための要求としての機能を果たす(すなわち、別の要求は、ステップ802では受信されない)。
【0086】
ステップ806において、制御サブシステム900は、AV1002から情報722を受信する。情報722は、車載コンピュータ1050がゾーン部分708内の障害物716cを検出しなかったことの確認および/または車両センササブシステム1044からのセンサデータを含み得る。
【0087】
ステップ808において、制御サブシステム900は、AV1002の周囲のゾーンにAV1002の安全な移動を妨げるであろう障害物716a-cがないかどうかを決定する。例えば、図7Aに関して上で説明されるように、停止させられたAV1002の周囲のゾーン部分706とゾーン部分708との両方に障害物716a-cがないことが決定された場合、制御サブシステム900は、AV1002の周囲のゾーンがAV1002の移動のために空いていることを決定する。さもなければ、制御サブシステム900が、停止させられたAV1002の周囲のゾーン部分706またはゾーン部分708のうちの少なくとも一方に障害物716a-cがある場合、制御サブシステム900は、AV1002の周囲のゾーンがAV1002の移動のために空いていないことを決定する。
【0088】
停止させられたAV1002の周囲のゾーン706、708が、停止させられたAV1002の安全な移動のために空いていることを決定された場合、制御サブシステム900は、ステップ810に進み、ステップ810では、制御サブシステム900は、AV1002が移動し始めるための許可724を提供する。さもなければ、停止させられたAV1002の周囲のゾーン706、708が停止させられたAV1002の安全な移動のために空いていないことを決定された場合、制御サブシステム900は、停止させられたAV1002が移動し始めることを防止し得る。制御サブシステム900は、ステップ812にさらに進み、停止させられたAV1002が少なくとも閾値時間の間、移動することを防止されたかどうかを決定し得る。これに当てはまる場合、制御サブシステム900は、(例えば、障害物716a-cのうちの1つ以上を取り除くこと、またはユーザ704からの他の行動を要求することによって)AV1002の周囲のゾーンを空けるために取られるさらなる行動のために、ステップ814において、アラートを提供し得る。
例示的制御サブシステム900
【0089】
図9は、図2図3図5、および図7Aに例証される制御サブシステム900のある実施形態を示している。制御サブシステム900は、少なくとも1つのプロセッサ902と、少なくとも1つのメモリ904と、少なくとも1つのネットワークインタフェース906とを含む。制御サブシステム900は、示されているように構成されていることも、任意の他の好適な構成で構成されていることもある。
【0090】
プロセッサ902は、メモリ904に動作可能に結合された1つ以上のプロセッサを備えている。プロセッサ902は、限定ではないが、状態機械、1つ以上の中央処理装置(CPU)チップ、論理ユニット、コア(例えば、マルチコアプロセッサ)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を含む任意の電子回路である。プロセッサ902は、プログラマブル論理デバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、またはこれらの任意の好適な組み合わせであり得る。プロセッサ902は、メモリ904およびネットワークインタフェース906に通信可能に結合され、それらと信号通信する。1つ以上のプロセッサは、データを処理するように構成され、ハードウェアまたはソフトウェアで実装され得る。例えば、プロセッサ902は、8ビット、16ビット、32ビット、64ビット、または任意の他の好適なアーキテクチャであり得る。プロセッサ902は、算術演算および論理演算を実施するための算術論理ユニット(ALU)と、ALUにオペランドを供給しALU演算の結果を記憶するプロセッサレジスタと、メモリから命令をフェッチし、ALU、レジスタおよび他のコンポーネントの連携させられた動作を指揮することによって命令を実行する制御ユニットとを含み得る。1つ以上のプロセッサは、種々の命令を実装するように構成されている。例えば、1つ以上のプロセッサは、図1図8に関して説明される機能のうちのいくつかまたはそれら全て等、本明細書中で開示される機能を実装するための命令を実行するように構成されている。いくつかの実施形態では、本明細書中で説明される機能は、論理ユニット、FPGA、ASIC、DSP、または任意の他の好適なハードウェアまたは電子回路を使用して実装される。
【0091】
メモリ904は、図1図8に関して上で説明される情報のうちのいずれかと、プロセッサ902によって実行されると本明細書中で説明される機能(単数または複数)を実装するように動作可能な任意の他のデータ、命令、論理、規則、コードとを記憶するように動作可能である。例えば、メモリ904は、AV1002から受信されたデータ908(例えば、AV信号220からのデータおよび/または情報722)、発進パッド300からのデータ910(例えば、発進パッド信号218)、ランディングパッド500からのデータ912(例えば、ランディングパッド信号226)、およびポータブル再発進デバイス712からのデータ914(例えば、確認718、ならびに/または、画像および/もしくはビデオ720)を記憶し得る。メモリ904は、図3図8に関して上で説明される障害物検出命令916a-cをさらに記憶し得る。メモリ904は、1つ以上のディスク、テープドライブ、またはソリッドステートドライブを含み、オーバーフローデータストレージデバイスとして使用され、プログラムが実行のために選択されるとそのようなプログラムを記憶し、プログラム実行中に読み込まれる命令およびデータを記憶し得る。メモリ904は、揮発性または不揮発性であり得、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、三値連想メモリ(TCAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、およびスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)を備え得る。
【0092】
ネットワークインタフェース906は、有線通信および/または無線通信を可能にするように構成されている。ネットワークインタフェース906は、制御サブシステム900と他のネットワークデバイス、システム、またはドメイン(単数または複数)との間でデータを通信するように構成されている。例えば、ネットワークインタフェース906は、WIFIインタフェース、ローカルエリアネットワーク(LAN)インタフェース、ワイドエリアネットワーク(WAN)インタフェース、モデム、スイッチ、またはルータを含み得る。プロセッサ902は、ネットワークインタフェース906を使用してデータを送受信するように構成されている。ネットワークインタフェース906は、任意の好適なタイプの通信プロトコルを使用するように構成され得る。
例示的AV1002およびその動作
【0093】
図10は、自律運転動作が決定され得るある例示的車両エコシステム1000のブロック図を示している。図10に示されるように、AV1002は、セミトレーラトラックであり得る。車両エコシステム1000は、情報/データおよび関連するサービスの1つ以上の源を生成し、および/または、それらをAV1002内に位置し得る車載制御コンピュータ1050に送達し得るいくつかのシステムおよびコンポーネントを含む。車載制御コンピュータ1050は、複数の車両サブシステム1040とデータ通信し得、複数の車両サブシステム1040の全てが、AV1002内に常駐し得る。車両サブシステムインタフェース1060は、車載制御コンピュータ1050と複数の車両サブシステム1040との間のデータ通信を促進するために提供される。いくつかの実施形態では、車両サブシステムインタフェース1060は、車両サブシステム1040内のデバイスと通信するためのコントローラエリアネットワーク(CAN)コントローラを含み得る。
【0094】
AV1002は、AV1002の動作をサポートする種々の車両サブシステムを含み得る。車両サブシステムは、車両駆動サブシステム1042、車両センササブシステム1044、および/または車両制御サブシステム1046を含み得る。図10に示されている車両駆動サブシステム1042、車両センササブシステム1044、および車両制御サブシステム1046のコンポーネントまたはデバイスは、例である。車両駆動サブシステム1042は、AV1002のための動力運動を提供するように動作可能なコンポーネントを含み得る。ある例示的実施形態では、車両駆動サブシステム1042は、エンジンもしくはモータ1042a、車輪/タイヤ1042b、トランスミッション1042c、電気サブシステム1042d、および動力源1042eを含み得る。
【0095】
車両センササブシステム1044は、AV1002の環境または条件についての情報を感知するように構成されている数多くのセンサを含み得る。車両センササブシステム1044は、1つ以上のカメラ1044aもしくは画像捕捉デバイス、RADARユニット1044b、1つ以上の温度センサ1044c、無線通信ユニット1044d(例えば、セルラー通信トランシーバ)、慣性測定ユニット(IMU)1044e、レーザレンジファインダ/LIDARユニット1044f、全地球測位システム(GPS)トランシーバ1044g、および/またはワイパ制御システム1044hを含み得る。車両センササブシステム1044は、AV1002の内部システムを監視するように構成されているセンサ(例えば、Oモニタ、燃料ゲージ、エンジンオイル温度等)も含み得る。
【0096】
IMU1044eは、慣性加速度に基づいてAV1002の位置および向きの変化を感知するように構成されているセンサの任意の組合せ(例えば、加速度計およびジャイロスコープ)を含み得る。GPSトランシーバ1044gは、AV1002の地理的場所を推定するように構成されている任意のセンサであり得る。この目的のために、GPSトランシーバ1044gは、地球に対するAV1002の位置に関する情報を提供するように動作可能なレシーバ/トランスミッタを含み得る。RADARユニット1044bは、無線信号を活用してAV1002の局所的環境内の物体を感知するシステムを表し得る。いくつかの実施形態では、物体を感知することに加え、RADARユニット1044bは、AV1002に近接する物体の速度および進行方向を感知するようにさらに構成され得る。レーザレンジファインダまたはLIDARユニット1044fは、レーザを使用してAV1002が位置している環境内の物体を感知するように構成されている任意のセンサであり得る。カメラ1044aは、AV1002の環境の複数の画像を捕捉するように構成されている1つ以上のデバイスを含み得る。カメラ1044aは、静止画像カメラまたはモーションビデオカメラであり得る。
【0097】
車両制御サブシステム1046は、AV1002およびそのコンポーネントの動作を制御するように構成され得る。よって、車両制御サブシステム1046は、スロットルおよびギア1046a、ブレーキユニット1046b、ナビゲーションユニット1046c、ステアリングシステム1046d、ならびに/または自律制御ユニット1046e等の種々の要素を含み得る。スロットル1046aは、例えばエンジンの動作速度を制御し、AV1002の速度を制御するように構成され得る。ギア1046aは、トランスミッションのギア選択を制御するように構成され得る。ブレーキユニット1046bは、AV1002を減速させるように構成されている機構の任意の組合せを含み得る。ブレーキユニット1046bは、摩擦を使用し、標準的態様で車輪を低速にし得る。ブレーキユニット1046bは、ブレーキがかけられたときにブレーキがロックアップすることを防止することができるアンチロックブレーキシステム(ABS)を含み得る。ナビゲーションユニット1046cは、AV1002のための運転経路またはルートを決定するように構成されている任意のシステムであり得る。ナビゲーションユニット1046cは、AV1002が動作している間、動的に運転経路を更新するようにさらに構成され得る。いくつかの実施形態では、ナビゲーションユニット1046cは、AV1002のための(例えば、図1のルート100に沿った)運転経路を決定するように、GPSトランシーバ1044gからのデータと1つ以上の所定のマップとを組み込むように構成され得る。ステアリングシステム1046dは、自律モードまたは運転者制御モードでAV1002の進行方向を調節するように動作可能であり得る機構の任意の組合せを表し得る。
【0098】
自律制御ユニット1046eは、AV1002の環境内の潜在的な障害または障害物を識別し、評価し、および、回避もしくは切り抜けるように構成されている制御システムを表し得る。概して、自律制御ユニット1046eは、運転者なしでの動作のためにAV1002を制御するように、またはAV1002を制御することにおける運転者支援を提供するように構成され得る。いくつかの実施形態では、自律制御ユニット1046eは、AV1002のための運転経路または軌道を決定するために、GPSトランシーバ1044g、RADAR1044b、LIDARユニット1044f、カメラ1044a、および/または他の車両サブシステムからのデータを組み込むように構成され得る。
【0099】
AV1002の機能の多くまたは全てが、車載制御コンピュータ1050によって制御され得る。車載制御コンピュータ1050は、データストレージデバイス1090またはメモリ等の非一過性のコンピュータ読み取り可能な媒体内に記憶されている処理命令1080を実行する少なくとも1つのデータプロセッサ1070(少なくとも1つのマイクロプロセッサを含み得る)を含み得る。車載制御コンピュータ1050は、分散型でAV1002の個々のコンポーネントまたはサブシステムを制御するように機能し得る複数のコンピューティングデバイスも表し得る。いくつかの実施形態では、データ記憶デバイス1090は、図1図9を参照して上で説明されるそれらおよび図11および図12を参照して以下で説明されるそれらを含むAV1002の種々の方法および/または機能を実施するためのデータプロセッサ1070によって実行可能な処理命令1080(例えば、プログラムロジック)を含み得る。
【0100】
データストレージデバイス1090は、車両駆動サブシステム1042、車両センササブシステム1044、および車両制御サブシステム1046のうちの1つ以上にデータを伝送し、それらからデータを受信し、それらと相互作用し、またはそれらを制御するための命令を含む追加の命令も含み得る。車載制御コンピュータ1050は、データプロセッサ1070とデータストレージデバイス1090とを含むように構成され得る。車載制御コンピュータ1050は、種々の車両サブシステム(例えば、車両駆動サブシステム1042、車両センササブシステム1044、および車両制御サブシステム1046)から受信された入力に基づいて、AV1002の機能を制御し得る。
【0101】
図11は、精密な自律運転動作を提供するためのある例示的システム1100を示している。システム1100は、図10で説明されるように、車載制御コンピュータ1050内で動作し得るいくつかのモジュールを含む。車載制御コンピュータ1050は、図11の左上の隅に示されているセンサフュージョンモジュール1102を含み、センサフュージョンモジュール1102は、少なくとも4つの画像処理動作または信号処理動作を実施し得る。センサフュージョンモジュール1102は、自律車両上に位置しているカメラから画像を取得し、画像分割1104を実施し、自律車両の周囲に位置している移動物体(例えば、他の車両、歩行者等)および/または静止障害物(例えば、停止標識、スピードバンプ、地形等)の存在を検出し得る。センサフュージョンモジュール1102は、自律車両上に位置しているLiDARセンサからLiDAR点群データアイテムを取得し、LiDAR分割1106を実施し、自律車両の周囲に位置している物体および/または障害物の存在を検出し得る。
【0102】
センサフュージョンモジュール1102は、画像および/または点群データアイテムに対してインスタンス分割1108を実施し、自律車両の周囲に位置している物体および/または障害の周囲の輪郭(例えば、ボックス)を識別し得る。センサフュージョンモジュール1102は、時間的融合を実施し、1つの画像および/または点群データアイテムの1フレームからの物体および/または障害が、後に連続して受信される1つ以上の画像またはフレームからの物体および/または障害と互いに関連付けられるか、またはそれらに関連付けられる。
【0103】
センサフュージョンモジュール1102は、カメラから取得された画像および/またはLiDARセンサから取得された点群データアイテムからの物体および/または障害を融合し得る。例えば、センサフュージョンモジュール1102は、2つのカメラの場所に基づいて、自律車両の前方に位置している車両の半分を備えている(カメラのうちの1つからの)画像が、別のカメラによって捕捉された位置している車両と同一であることを決定し得る。センサフュージョンモジュール1102は、融合させられた物体情報を推測モジュール1146に送信し、融合させられた障害情報を占有グリッドモジュール1160に送信する。車載制御コンピュータは、占有グリッドモジュール1160を含み、占有グリッドモジュール1160は、車載制御コンピュータ内に記憶されているマップデータベース1158からランドマークを読み出し得る。占有グリッドモジュール1160は、センサフュージョンモジュール1102から取得された融合させられた障害物と、マップデータベース1158内に記憶されているランドマークとから、運転可能区域および/または障害を決定し得る。例えば、占有グリッドモジュール1160は、運転可能区域がスピードバンプ障害を含み得ることを決定し得る。
【0104】
車載制御コンピュータ1050は、センサフュージョンモジュール1102の下に、自律車両上に位置しているLiDARセンサ1114から取得された点群データアイテムに基づいて物体検出1116を実施し得るLiDARベースの物体検出モジュール1112を含む。物体検出1116技術は、点群データアイテムからの物体の(例えば、3D世界座標における)場所を提供し得る。車載制御コンピュータは、LiDARベースの物体検出モジュール1112の下に、画像ベースの物体検出モジュール1118を含み、画像ベースの物体検出モジュール1118は、自律車両上に位置しているカメラ1120から取得された画像に基づいて、物体検出1124を実施し得る。物体検出1124技術は、カメラによって提供された画像から物体の(例えば、3D世界座標における)場所を提供するために、深層機械学習技術を採用し得る。
【0105】
自律車両上のRADARは、自律車両の前方の区域、または、自律車両が運転される方の区域を走査し得る。レーダデータは、センサフュージョンモジュール1102に送信され、センサフュージョンモジュール1102は、レーダデータを使用して、RADARによって検出された物体および/または障害をLiDAR点群データアイテムおよびカメラ画像の両方から検出された物体および/または障害に互いに関連付け得る。レーダデータは、推測モジュール1146にも送信され、推測モジュール1146は、以下でさらに説明されるように、レーダデータに対して物体1148を追跡するためのデータ処理を実施し得る。
【0106】
車載制御コンピュータは、推測モジュール1146を含み、推測モジュール1146は、点群からの物体および画像からの物体の場所を受信し、センサフュージョンモジュール1102から融合させられた物体を受信する。推測モジュール1146は、レーダデータも受信し、推測モジュール1146は、レーダデータを用いて、1時点において取得された1つの点群データおよび1つの画像から、別の連続する時点において取得された別の(または次の)点群データアイテムおよび別の画像へ物体追跡1148を行い得る。
【0107】
推測モジュール1146は、物体属性推定1150を実施して、画像または点群データアイテム内の検出された物体の1つ以上の属性を推定し得る。物体の1つ以上の属性は、物体のタイプ(例えば、歩行者、乗用車、またはトラック等)を含み得る。推測モジュール1146は、行動予測1152を実施して、画像および/または点群内に検出された物体の運動パターンを推定し、またはそれを予測し得る。行動予測1152は、異なる時点で受信された一組の画像(例えば、連続する画像)、または異なる時点で受信された一組の点群データアイテム(例えば、連続する点群データアイテム)における物体の場所を検出するために実施され得る。いくつかの実施形態では、行動予測1152は、カメラから受信された各画像および/またはLiDARセンサから受信された各点群データに関して実施され得る。いくつかの実施形態では、推測モジュール1146は、カメラから受信された画像またはLiDARセンサから受信された点群データアイテムについて、1つおきに、またはその所定の数の後ごとに(例えば、2つの画像の後ごとに、または3つの点群データアイテムの後ごとに)行動予測1152を実施することによって、演算負荷を低減させるように実施され得る。
【0108】
行動予測1152特徴は、レーダデータから、自律車両を周囲の物体の速度および方向を決定し得、速度および方向の情報は、物体の運動パターンを予測または決定するために使用され得る。運動パターンは、画像がカメラから受信された後の未来の所定の長さの時間にわたる物体の予測される軌道情報を備え得る。予測される運動パターンに基づいて、推測モジュール1146は、運動パターン状況タグ(例えば、「座標(x,y)に位置している」、「停止させられている」、「50mphで運転している」、「スピードを上げている」、「減速している」)を物体に割り当て得る。状況タグは、物体の運動パターンを記述し得る。推測モジュール1146は、1つ以上の物体属性(例えば、物体のタイプ)および運動パターン状況タグを計画モジュール1162に送信する。
【0109】
車載制御コンピュータは、計画モジュール1162を含み、計画モジュール1162は、推測モジュール1146からの物体属性および運動パターン状況タグと、運転可能区域および/または障害と、融合位置特定モジュール1126からの車両場所および姿勢情報(以下でさらに説明される)を受信する。
【0110】
計画モジュール1162は、ナビゲーション計画1164を実施して、自律車両が運転され得る一連の軌道を決定し得る。一連の軌道は、運転可能区域情報、物体の1つ以上の物体属性、物体の運動パターン状況タグ、および障害の場所に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、ナビゲーション計画1164は、自律車両が緊急の場合に安全に駐車され得る道路に接する区域を決定し得る。計画モジュール1162は、道路上の変化する条件(例えば、信号機が黄色になったこと、または、別の車両が自律車両の前方、もしくは自律車両の場所の所定の安全な距離内の領域内で運転していたので、自律車両が安全な運転条件にないこと)を決定したことに応答して運転アクション(例えば、ステアリング、ブレーキ、スロットル)を決定するための行動決定1166を含み得る。計画モジュール1162は、軌道生成1168を実施し、ナビゲーション計画動作1164によって決定された一組の軌道から軌道を選択する。選択された軌道情報は、計画モジュール1162によって制御モジュール1170に送信される。
【0111】
車載制御コンピュータは、制御モジュール1170を含み、制御モジュール1170は、提案される軌道を計画モジュール1162から受信し、融合位置特定モジュール1126から自律車両の場所および姿勢を受信する。制御モジュール1170は、システム識別子1172を含む。制御モジュール1170は、モデルベースの軌道洗練1170を実施し、提案された軌道を洗練し得る。例えば、制御モジュール1170は、フィルタリング(例えば、Kalmanフィルタ)を適用して、提案された軌道データをスムーズにし、および/またはノイズを最小化し得る。制御モジュール1170は、洗練された提案された軌道情報および自律車両の現在の場所および/または姿勢に基づいて、かけるべきブレーキ圧の量、ステアリング角度、スロットル量を決定することによってロバスト制御1176を実施し、車両のスピードおよび/またはトランスミッションギアを制御し得る。制御モジュール1170は、決定されたブレーキ圧、ステアリング角度、スロットル量および/またはトランスミッションギアを自律車両内の1つ以上のデバイスに送信し、自律車両の精密な運転動作を制御し、促進し得る。
【0112】
画像ベースの物体検出モジュール1118によって実施される深層画像ベースの物体検出1124は、道路上のランドマーク(例えば、停止標識、スピードバンプ等)を検出するためにも使用され得る。車載制御コンピュータは、融合位置特定モジュール1126を含み、融合位置特定モジュール1126は、画像から検出されたランドマーク、車載制御コンピュータ上に記憶されているマップデータベース1136から取得されたランドマーク、LiDARベースの物体検出モジュール1112によって点群データアイテムから検出されたランドマーク、オドメータセンサ1144からの速度および変位、ならびに自律車両上またはその中に位置しているGPS/IMUセンサ1138からの自律車両の推定される場所を取得する。この情報に基づいて、融合位置特定モジュール1126は、位置特定動作1128を実施して、自律車両の場所を決定し、それらは、計画モジュール1162および制御モジュール1170に送信され得る。
【0113】
融合位置特定モジュール1126は、GPSおよび/またはIMUセンサに基づいて、自律車両の姿勢1130を推定し得る。自律車両の姿勢は、計画モジュール1162および制御モジュール1170に送信され得る。融合位置特定モジュール1126は、例えば、IMUセンサによって提供される情報(例えば、角速度および/または線形速度)に基づいて、トレーラユニットの状態(例えば、場所、可能な移動角度)も推定し得る。融合位置特定モジュール1126は、マップコンテンツ1132を確認することも行い得る。
【0114】
図12は、AV1002内に含まれる車載制御コンピュータ1050の例示的ブロック図を示している。車載制御コンピュータ1050は、少なくとも1つのプロセッサ1204と、メモリ1202とを含み、メモリ1202は、その上に命令を記憶している。命令は、プロセッサ1204による実行時、図10および図11に説明される動作を実施するように車載制御コンピュータ1050および/または車載制御コンピュータ1050の種々のモジュールを構成する。トランスミッタ1206は、自律車両内の1つ以上のデバイスに情報またはデータを伝送または送信する。例えば、トランスミッタ1206は、ステアリングホイールの1つ以上のモータに、自律車両を操向するための命令を送信し得る。レシーバ1208は、1つ以上のデバイスによって伝送または送信された情報またはデータを受信する。例えば、レシーバ1208は、オドメータセンサから現在の速度の状態を受信し、または、レシーバ1208は、トランスミッションから現在のトランスミッションギアの状態を受信する。トランスミッタ1206およびレシーバ1208は、図1図9に関して上で説明される制御サブシステム900と通信するようにも構成されている。
【0115】
いくつかの実施形態が本開示において提供されるが、開示されるシステムおよび方法は、本開示の意図または範囲から逸脱することなく、多くの他の特定の形態で具現化され得ることが理解されるべきである。これらの例は、例証的かつ非制約的であるとみなされるべきであり、本明細書中で与えられる詳細事項に限定される意図はない。例えば、種々の要素または構成要素は、別のシステムとして組み合わせられ、または組み込まれ得、または、特定の特徴が、省略されることもあるし、実装されないこともある。
【0116】
加えて、種々の実施形態において個別または別個であるように説明され例証されている技術、システム、サブシステム、および方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技術、または方法と組み合わせられ、または組み込まれ得る。互いに結合され、または直接結合され、または通信しているように示されまたは議論される他のアイテムは、電気的、機械的、または他のものであるかにかかわらず、何らかのインタフェース、デバイスまたは中間構成要素を通して間接的に結合されまたは間接的に通信し得る。変更、代用、および代替の他の例が、本明細書中に開示される意図および範囲から逸脱することなく、当業者によって発見可能であり、実施され得る。
【0117】
本明細書中に添付される請求項を解釈することにおいて特許庁およびこの出願で登録される任意の特許の任意の読者を支援するために、出願人は、「~のための手段(means for)」または「~のためのステップ(step for)」という語が特定の請求項において明確に使用されていない限り、添付される請求項のいずれもその出願日に存在している米国特許法第112条(f)項を発動するように意図していないことを留意する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12