(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022033423
(43)【公開日】2022-03-02
(54)【発明の名称】プリント配線板とモータ用コイル基板
(51)【国際特許分類】
H01F 5/00 20060101AFI20220222BHJP
H05K 1/16 20060101ALI20220222BHJP
H05K 3/46 20060101ALI20220222BHJP
H01P 9/02 20060101ALI20220222BHJP
H01F 17/00 20060101ALI20220222BHJP
【FI】
H01F5/00 M
H05K1/16 B
H05K3/46 N
H01F5/00 D
H01P9/02 B
H05K3/46 Q
H01F17/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020137298
(22)【出願日】2020-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】000000158
【氏名又は名称】イビデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095795
【弁理士】
【氏名又は名称】田下 明人
(72)【発明者】
【氏名】森田 治彦
(72)【発明者】
【氏名】三輪 等
(72)【発明者】
【氏名】加藤 忍
(72)【発明者】
【氏名】横幕 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】加藤 久始
(72)【発明者】
【氏名】平澤 貴久
(72)【発明者】
【氏名】村木 哲也
(72)【発明者】
【氏名】古野 貴之
【テーマコード(参考)】
4E351
5E070
5E316
【Fターム(参考)】
4E351AA04
4E351AA16
4E351BB13
4E351BB33
4E351CC06
4E351DD04
4E351GG20
5E070AA01
5E070AB01
5E070CB03
5E070CB06
5E070CB12
5E070CB17
5E316AA12
5E316AA32
5E316AA43
5E316BB01
5E316BB13
5E316CC10
5E316CC32
5E316DD32
5E316DD33
5E316FF45
5E316JJ14
(57)【要約】 (修正有)
【課題】高い接続信頼性を有するプリント配線板及びモータ用コイル基板を提供する。
【解決手段】プリント配線板201は、第1面Fと第1面Fと反対側の第2面Sとを有するフレキシブル材22と、第1面F上に形成されている第1導体回路51と、第2面S上に形成されている第2導体回路52と、フレキシブル材22を貫通し、第1導体回路51と第2導体回路52とを接続するビア導体VAと、を有する。第1導体回路51と第2導体回路52とビア導体VAは1ターンのコイルを形成し、第1面F上でのビア導体VAの形状は5角形である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面と前記第1面と反対側の第2面とを有するフレキシブル材と、
前記第1面上に形成されている第1導体回路と、
前記第2面上に形成されている第2導体回路と、
前記フレキシブル材を貫通し、前記第1導体回路と前記第2導体回路とを接続するビア導体、とを有するプリント配線板であって、
前記第1導体回路と前記第2導体回路と前記ビア導体で1ターンのコイルが形成され、前記第1面上での前記ビア導体の形状は多角形である。
【請求項2】
請求項1のプリント配線板であって、前記多角形は5角形である。
【請求項3】
請求項1のプリント配線板であって、前記多角形は3角形である。
【請求項4】
請求項1のプリント配線板であって、前記第1導体回路は前記ビア導体を覆う第1ランドを有し、前記第2導体回路は前記ビア導体を覆う第2ランドを有し、前記第1面上での前記第1ランドの形状は多角形であって、前記第2面上での前記第2ランドの形状は多角形である。
【請求項5】
請求項4のプリント配線板であって、前記ビア導体の形状と前記第1ランドの形状と前記第2ランドの形状は同じである。
【請求項6】
請求項4のプリント配線板であって、前記第1ランドの形状と前記第2ランドの形状は同じである。
【請求項7】
請求項1のプリント配線板であって、前記コイルの数は3以上であって、前記コイルはほぼ一列に配置されていて、前記コイルを形成する前記第1導体回路と前記第2導体回路は中央スペースの周りに形成されていて、m番目の前記コイルの前記中央スペース下に(m-1)番目の前記コイルの前記第2導体回路が位置し、m番目の前記コイルの前記中央スペース上に(m+1)番目の前記コイルの前記第1導体回路が位置する。
mは2以上の整数である。
【請求項8】
請求項7のプリント配線板であって、前記コイルはU相コイルとV相コイルとW相コイルを含み、前記U相コイルと前記V相コイルと前記W相コイルは、前記U相コイル、前記V相コイル、前記W相コイルの順で並んでいる。
【請求項9】
請求項7のプリント配線板であって、前記フレキシブル材は、さらに、一端と前記一端と反対側の他端とを有し、前記コイルは前記一端と前記他端との間に配置されていて、1番目の前記コイルは前記一端に近い。
【請求項10】
請求項9のプリント配線板を巻くことで製造されるモータ用コイル基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント配線板とモータ用コイル基板に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、コイル部品を開示している。そのコイル部品は、第1面と第1面と対向する第2面とを有する素体と第1面上の第1導体パターンと第2面上の第2導体パターンと第1導体パターンと第2導体パターンとを接続する金属ピンで形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
[特許文献の課題]
特許文献1は、第1導体パターンと第2導体パターンとを金属ピンで接続する。そのため、コイル部品の厚みを薄くすることが難しいと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るプリント配線板は、第1面と前記第1面と反対側の第2面とを有するフレキシブル材と、前記第1面上に形成されている第1導体回路と、前記第2面上に形成されている第2導体回路と、前記フレキシブル材を貫通し、前記第1導体回路と前記第2導体回路とを接続するビア導体、とを有する。そして、前記第1導体回路と前記第2導体回路と前記ビア導体で1ターンのコイルが形成され、前記第1面上での前記ビア導体の形状は多角形である。
【0006】
[実施形態の効果]
本発明の実施形態によれば、フレキシブル材の第1面上の第1導体回路と第2面上の第2導体回路がフレキシブル材を貫通するビア導体で接続される。そのため、プリント配線板を薄くすることができる。ビア導体の平面形状は多角形である。例えば、第1面上でのビア導体の面積を大きくすることができる。ビア導体を覆う導体回路の形状に応じて、ビア導体の形状を多角形に形成することができる。ビア導体とビア導体を覆う導体回路間の接続信頼性が向上する。高い占積率と高い配線密度を有するコイルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1(A)は実施形態のモータの模式図であり、
図1(B)は実施形態のモータ用コイル基板の模式図であり、
図1(C)は配線の平面図である。
【
図2】
図2(A)は実施形態のプリント配線板の第1面の平面図であり、
図2(B)はプリント配線板の第2面の平面図であり、
図2(C)はコイルの重なりを示す模式図であり、
図2(D)はビアランドの模式図であり、
図2(E)は改変例に係るビアランドの模式図であり、
図2(F)と
図2(G)と
図2(H)はビアランドの形状の別例を示す図である。
【
図3】
図3(A)から
図3(E)は実施形態のプリント配線板の製造工程図であり、
図3(F)は開口の平面図であり、
図3(G)は貫通孔の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図2(A)と
図2(B)に示されるプリント配線板201が準備される。
図2(A)は実施形態のプリント配線板201の第1面Fの平面図であり、
図2(B)はプリント配線板201の第2面Sの平面図である。プリント配線板201は、第1面Fと第1面Fと反対側の第2面Sとを有するフレキシブル材22を含む。さらに、プリント配線板201はフレキシブル材22の第1面Fと第2面S上にコイルC(C1~C6)を有する。プリント配線板201を巻くことで、
図1(B)に示されるモータ用コイル基板20が得られる。例えば、プリント配線板201は筒状に巻かれる。モータ用コイル基板20は空洞AHの周りに巻かれる。例えば、モータ用コイル基板20の形状は円筒である。巻く回数Nは、2以上、3以下である。
図1(B)は模式図である。
【0009】
図1(A)に示されるように、モータ用コイル基板20内に磁石48を配置することで、モータ10が得られる。
図1(A)は模式図である。モータ用コイル基板20は、空洞AHを介し磁石48の周りに配置されている。
図1(B)中の矢印MRはモータ10の回転方向を示す。モータ10の例は、ブラシレスモータである。実施形態では、磁石48が回転するが、モータ用コイル基板20が回転してもよい。
【0010】
図2(A)と
図2(B)に示されるように、フレキシブル材22は、短辺20Sと長辺20Lとを有することが好ましい。フレキシブル材22は、一端22Lと一端22Lと反対側の他端22Rを有する。一端22Lは短辺20Sを兼ねる。長辺20Lは上辺20LUと上辺20LUと反対側の下辺20LDを有する。コイルC(C1~C6)は、フレキシブル材22の長辺20Lに沿って並んでいる。フレキシブル材22の一端22Lから他端22Rに向かって、コイルCは一列に並んでいる。コイルCの数はM(数M)である。一端22Lに最も近いコイルは第1コイルC1である。他端22Rに最も近いコイルは第MコイルCMである。第1コイルC1から第MコイルCMまでコイルCは順に並んでいる。
図2(A)と
図2(B)の例では、コイルの数は6である。
【0011】
コイルCの数Mは以下の関係1を満足する。
関係1:M=N×L
例えば、Lは3以上、12以下である。Lは3の倍数である。
【0012】
フレキシブル材22上に形成されている複数のコイルCは同時に形成される。例えば、共通のアライメントマークを用いることで、複数のコイルCはフレキシブル材22上に形成される。そのため、各コイルCの位置は関連している。
【0013】
図1(C)にコイルCの例が示される。コイルCは中央スペースSCと中央スペースSCを囲む配線wで形成される。そして、配線wは外端OEと内端IEを有する。配線wは外端OEと内端IEとの間に形成されている。コイルCを形成する配線wは渦巻き状に形成されている。
【0014】
図1(C)に示されるように、配線wは、複数の第1導体回路51と複数の第2導体回路52と複数のビア導体VAを含む。第1導体回路51は第1面F上に形成されている。第2導体回路52は第2面S上に形成されている。ビア導体VAはフレキシブル材22を貫通している。第1導体回路51と第2導体回路52はビア導体VAを介して接続されている。1つの第1導体回路51と1つの第2導体回路52と1つのビア導体VAは、ほぼ1ターンのコイルを形成する。1ターンを形成する配線wの内、第1導体回路51は一端22Lに近く、第2導体回路52は他端22Rに近い。複数のビア導体VAは第1ビア導体VA1と第2ビア導体VA2に分けられる。第1ビア導体VA1は上辺20LUに近く、第2ビア導体VA2は下辺20LDに近い。第1導体回路51と第2導体回路52とビア導体VAは、第1導体回路51、第2ビア導体VA2、第2導体回路52、第1ビア導体VA1の順で繋がっている。第1ビア導体VA1を介し隣接するターンを形成する配線wが接続される。
【0015】
図2(D)に示されるように、第1導体回路51は第1側壁X1と第1側壁X1と反対側の第2側壁X2を有する。一つの第1導体回路51の側壁(第1側壁X1と第2側壁X2)の内、第1側壁X1は中央スペースSCに近い。
第2導体回路52は第3側壁X3と第3側壁X3と反対側の第4側壁X4を有する。一つの第2導体回路52の側壁(第3側壁X3と第4側壁X4)の内、第3側壁X3は中央スペースSCに近い。
【0016】
図2(A)と
図2(B)では、配線wが纏められている。第1導体回路51を纏めることで、第1導体回路群51gが形成される。第2導体回路52を纏めることで、第2導体回路群52gが形成される。
【0017】
実施形態のコイルCはプリント配線板の技術で形成されている。コイルCを形成する配線wはめっきにより形成されている。あるいは、コイルCを形成する配線wは銅箔をエッチングすることで形成される。コイルCを形成する配線wは、セミアディティブ法やM-Sap法やサブトラクティブ法で形成される。
【0018】
コイルCを形成する配線wはプリント配線板の技術で形成されている。そのため、配線wの断面形状は略矩形である。実施形態によれば、コイルの占積率を高くすることができる。
【0019】
図2(A)と
図2(B)に示されるプリント配線板201は6のコイルCを有する。その6のコイルは、一端22Lから他端22Rに向かって並べられている。コイルCはU相コイルCUとV相コイルCVとW相コイルCWを含む。U相コイルCUとV相コイルCVとW相コイルCWは、U相コイルCU、V相コイルCV、W相コイルCWの順で並んでいる。一端22Lに最も近いコイルCはU相コイルCUである。
【0020】
図2(C)は、m番目のコイルと(m+1)番目のコイルCm+1の重なりを示す。mは1以上の整数である。mが1の時、m番目のコイルCmは第1コイルC1であり、(m+1)番目のコイルCm+1は第2コイルC2である。
図3(A)の例では、mは1である。m番目のコイルの中央スペースSC上に(m+1)番目のコイルの第1導体回路群51gが位置する。
3つのコイルCが重なる時、m番目のコイルの中央スペースSC下に(m-1)番目のコイルの第2導体回路52が位置する。さらに、m番目のコイルの中央スペース上に(m+1)番目のコイルの第1導体回路51が位置する。コイルCを形成する配線wの密度を高くすることができる。コイルCの占積率を高くすることができる。モータのトルクを大きくすることができる。
【0021】
図2(D)はビア導体VAを覆う導体回路(ビアランド)VRの模式図である。
ビアランドVRは第1面F上のビアランド(第1ランド)VRFと第2面S上のビアランド(第2ランド)VRSを有する。第1導体回路51と第2導体回路52は、第1ランドVRFとビア導体VA(VA1)と第2ランドVRSを介して接続される。第1導体回路51は第1ランドVRFを含む。第2導体回路52は第2ランドVRSを含む。
第1ランドVRFの平面形状の例は、5角形である。平面形状が5角形の場合、2つの頂点(第1頂点A1、第2頂点A2)の内角(第1内角、第2内角)は略90度である。第1頂点A1と第2頂点A2以外の頂点(第3頂点A3、第4頂点A4、第5頂点A5)の内角は90度ではない。5つの頂点は、第1頂点A1、第2頂点A2、第3頂点A3、第4頂点A4、第5頂点A5の順で並んでいる。第1頂点A1と第2頂点A2との間の辺は第1辺L1である。第2頂点A2と第3頂点A3との間の辺は第2辺L2である。第3頂点A3と第4頂点A4との間の辺は第3辺L3である。第4頂点A4と第5頂点A5との間の辺は第4辺L4である。第5頂点A5と第1頂点A1との間の辺は第5辺L5である。第1辺L1と長辺20Lは略平行である。第1辺L1の長さは、第2辺L2の長さと第5辺L5の長さより長い。第2辺L2の長さと第5辺L5の長さは略等しい。第1導体回路51と第1ランドVRF間の接続信頼性が向上する。第2導体回路52と第2ランドVRS間の接続信頼性が向上する。第1ランドVRFの平面形状と第2ランドVRSの平面形状は同様である。第3辺L3は、第1導体回路51の第1側壁X1の延長線上にある。第3辺L3は、第1側壁X1を含む面に含まれる。このため、第1導体回路51とビアランドVR間の接続信頼性が向上する。第1導体回路51と第1ランドVRF間の接続信頼性が向上する。第4辺L4は、第2導体回路52の第3側壁X3の延長線上にある。第4辺L4は、第3側壁X3を含む面に含まれる。このため、第2導体回路52とビアランドVR間の接続信頼性が向上する。第2導体回路52と第2ランドVRS間の接続信頼性が向上する。
【0022】
第1面F上のビア導体VAの形状と第1ランドVRFの平面形状は相似である。第1面F上のビア導体VAの形と第1面F上の第1ランドVRFの形は同じである。第1面F上のビア導体VAの形が拡大されると、第1面F上の第1ランドVRFの形が得られる。第2面F上のビア導体VAの形状と第2ランドVRSの平面形状は相似である。第2面F上のビア導体VAの形と第2面F上の第2ランドVRSの形は同じである。第2面F上のビア導体VAの形が拡大されると、第2面F上の第2ランドVRSの形が得られる。このため、ビア導体VAとビアランドVR間の接続信頼性が向上する。ビアランドVRと第1導体回路51と第2導体回路52を高密度に配置することができる。
第1面F上のビア導体VAの形状と第1ランドVRFの平面形状は多角形である。第2面S上のビア導体VAの形状と第2ランドVRSの平面形状は多角形である。ビア導体VAとビアランドVR間の接触面積を大きくすることができる。
ビアランドVRの平面形状は多角形である。形状の例は、
図2(F)に示される三角形や
図2(G)に示される四角形や
図2(H)に示される六角形である。
図2(E)に示される改変例では、ビアランドVRの平面形状は五角形で、ビア導体VAの平面形状は三角形である。ビア導体VAの平面形状は第1面上Fの形である。もしくは、ビア導体VAの平面形状は第2面上Sの形である。
【0023】
[製造方法]
図3は実施形態のプリント配線板201の製造方法を示す。
第1面Fと第1面Fと反対側の第2面Sとを有するフレキシブル材22と第1面F上に形成されている第1導体層31と第2面S上に形成されている第2導体層32とからなるフレキシブル基板22zが準備される(
図3(A))。例えば、フレキシブル材22はポリイミドで形成されている。
【0024】
第1導体層31を貫通しフレキシブル材22を露出する複数の開口31aが第1導体層31に形成される(
図3(B))。開口31aの形成方法の例はサブトラクティブ法である。
図3(F)は開口31aの平面形状を示す。
開口31aの平面形状は、5角形である。開口31aによりフレキシブル材22が露出される。それぞれの開口31aにより露出されるフレキシブル材22を除去することで、第2導体層32に至る貫通孔22aがフレキシブル材22に形成される(
図3(C))。例えば、開口31aにより露出されるフレキシブル材22を溶解することで、貫通孔22aが形成される。貫通孔22aを形成するための溶液の例は、強いアルカリ性の溶液である。
図3(G)は貫通孔22aの平面図である。
図3(G)は第1面F上での貫通孔22aの形状を示している。貫通孔22aの形状は、5角形である。貫通孔22aにより第2導体層32が露出される。
【0025】
第1導体層31上に導体層34を形成することで、第1導体層31と導体層34とからなる第3導体層33が形成される。それぞれの貫通孔22aに第2導体層32と第3導体層33とを接続するビア導体VAが形成される(
図3(D))。第3導体層33から第1面F上に複数の第1導体回路51と第1ランドVRFが形成される。第2導体層32から第2面S上に複数の第2導体回路52と第2ランドVRSが形成される(
図3(E))。第1導体回路51と第2導体回路52とビア導体VAとビアランドVRでコイルCが形成される。
【0026】
実施形態の製造方法によれば、第1導体層31に多角形の開口31aが形成される。そして、第1導体層31をマスクに用いることで、フレキシブル材22に貫通孔22aが形成される。このため、任意な形状の貫通孔22aを形成することができる。任意な形状のビア導体VAを形成することができる。実施形態のプリント配線板201の製造方法では、ビア導体VAとビアランドVR間の接触面積を大きくすることができる。第1導体回路51とビアランドVR間の接触面積を大きくすることができる。第2導体回路52とビアランドVR間の接触面積を大きくすることができる。
【符号の説明】
【0027】
20 モータ用コイル基板
22 フレキシブル材
48 磁石
51 第1導体回路
52 第2導体回路
201 プリント配線板
C コイル
SC 中央スペース
VA ビア導体