(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022033471
(43)【公開日】2022-03-02
(54)【発明の名称】マイクロホンカバー押さえ
(51)【国際特許分類】
H04R 1/12 20060101AFI20220222BHJP
H04R 1/08 20060101ALI20220222BHJP
【FI】
H04R1/12
H04R1/08
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020137375
(22)【出願日】2020-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】719004832
【氏名又は名称】前田 稔
(72)【発明者】
【氏名】前田 稔
【テーマコード(参考)】
5D017
【Fターム(参考)】
5D017BE10
(57)【要約】
【課題】 マイクロホンの収音部とボデー部に歌唱者の唾液が付着するのを防止するための透音声カバーを容易に着脱できるマイクロホンカバー押さえを提供する。
【解決手段】マイクロホンの頭部を覆う透音声のカバー8をマイクロホンの収音部の頂点部4に乗せたのち収音部の形状に沿って伸縮する形状の弾性体1をマイクロホンの収音部の頂点部4より差し込み弾性体の特性を利用して着脱できる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロホンの頭部の収音部を覆うカバーを保持するマイクロホンカバー押さえであって、開口を有し前記開口を介して前記マイクロホンの頭部の収音部に脱着可能な弾性体を備え、前記弾性体の特性を利用して前記収音部を覆うカバーを保持するマイクロホンカバー押さえ。
【請求項2】
前記カバーを3方向以上から押さえて保持する形状の請求項1記載のマイクロホンカバー押さえ。
【請求項3】
前記弾性体は前記カバーを保持するための上部と、上部より下方向に伸びている下部とからなり、前記下部が開口を形成している請求項1または請求項2記載のマイクロホンカバー押さえ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカラオケ店、スナック、ラウンジ等で使用されているマイクロホンの収音部に取り付ける収音性のマイクロホンカバー押さえに関するものである。
【背景技術】
【0002】
マイクロホンの収音部には歌唱者の発声により唾液の飛散付着が認められる、これを防止するため収音部にマイクロホンカバーを取り付ける形態のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-12604 公報
【特許文献2】特開平08-186888号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のマイクロホンカバー押さえは着脱に両手が必要とする形態のもの、着脱時に時間がかかるもの、マイクロホンカバー押さえの単価が高いもの、使い捨てでないもの等があるが、本発明品は以上の問題を解決するために安価で容易かつ早くマイクロホンカバーを交換できて次に歌う歌唱者に清潔なマイクロホンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するため、本発明のマイクロホンカバー押さえは弾性体が伸縮して開閉する特性を利用して容易かつ迅速に透音声のマイクロホンカバーを収音部の形状に合わせて3方向以上から押さえてマイクロホンカバーを着脱ができることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
不特定多数の歌唱者が使用する場所でのマイクロホンの使用は収音部やマイクロホンボデーの握持部に各個人の唾液が飛散して付着する、この状態は衛生的に不潔となる、これを防止するため歌唱者が唄を歌うごとに透音性の布または不織布からなるマイクロホンカバーを本発明品の使用により容易かつ迅速に取り換えることができるので、次の歌唱者は清潔なマイクロホンカバーで唄を歌える。また使用後に本発明品を洗浄滅菌すれば再使用できるので経済的にも安価となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明に係るマイクロホンカバー押さえの側面図である。
【
図6】同、カバー押さえをカバーに装着した写真である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明品は4方向からマイクロホンカバー8を押さえる形状である。2方向または3方向からのマイクロホンカバー8を押さえる形態であればマイクロホンカバー8が安定的に保持されにくい、また4方向以上からの押さえる形状では安定性があるが構造が複雑となり加工にコストが高くなる。以下、実施の形態について説明する。
図1は本発明に係るマイクロホンカバー押さえを示す側面図で上部2と下部3からなり透音声カバー8をマイクロホンの収音部5の形状に沿って押さえ込める形状である、前記下部3は前記上部2から離れるに従った後に一度広がりその後狭く伸びて形成されている。
図2はカバー押さえの上面図である。
図3はカバー押さえを装着した斜視図である。これらの図において例示のマイクロホンカバー押さえはマイクロホンの収音部5の頂点部4に透音性のマイクロホンカバー8の中心部を乗せた後で本発明品1の下部3をマイクロホンの集音部の頂点部4の部分に乗せた後に握持部7の方向に垂直に押さえ込めば下部3が開き集音部の中央部の最大直径部6を通ったのち握持部7と収音部5との境部まで差し込めば弾性体が伸縮する特性により収音部5の形状に沿って元の形となり透音声のマイクロホンカバー8が止められる、この時に弾性体の上部2は弾性体の本体1が弾性体の下部3が行き過ぎないようにストッパーの役割をする、取り外しは本発明品1を集音部の頂点部4の方向に引き抜けば透音声のマイクロホンカバー8と共に外れる状態となる。
弾性体の種類は硬鋼線、ピアノ線、バネ用ステンレス鋼線、バネ用リン青銅等があるが本発明品は加工しやすさと製造コストが安価であり酸化しにくい等を考慮してバネ用ステンレス鋼線で形成されている。
【符号の説明】
【0009】
1 弾性体の本体
2 弾性体の上部
3 弾性体の下部
4 マイクロホンの収音部の頂点部
5 マイクロホンの収音部
6 収音部の最大直径部
7 マイクロホンのボデー握持部
8 透音声のマイクロホンカバー
【手続補正書】
【提出日】2021-06-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項3】
前記弾性体は金属で作られた1本の線材で形成され、前記カバーを保持するための上部と、上部より下部方向に伸びている下部とからなり、前期下部が開口を形成している請求項1または請求項2記載のマイクロホンカバー押さえ。
【手続補正書】
【提出日】2021-11-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロホンの頭部の収音部を覆うカバーを保持するマイクロホンカバー押さえであって、
開口を有し、前記開口を介して前記マイクロホンの頭部の収音部に脱着可能な弾性体を備え、前記弾性体の特性を利用して前記収音部を覆うカバーを保持し、
前記カバーを3方向以上から押さえて保持する形状であり、
前記弾性体は金属で作られた1本の線材で形成され、前記カバーを保持するための上部と、前記上部より下部方向に伸びている下部とからなり、前記下部が開口を形成しているマイクカバー押さえ。