(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022033706
(43)【公開日】2022-03-02
(54)【発明の名称】ロックアウトを有する再装填アセンブリを備えた外科用ステープリングデバイス
(51)【国際特許分類】
A61B 17/072 20060101AFI20220222BHJP
【FI】
A61B17/072
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021127291
(22)【出願日】2021-08-03
(31)【優先権主張番号】16/994,785
(32)【優先日】2020-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】512269650
【氏名又は名称】コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブ シー. バリル
(72)【発明者】
【氏名】ケネス エイチ. ホイットフィールド
(72)【発明者】
【氏名】ザリカ ウォルコット
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160CC09
4C160CC29
(57)【要約】
【課題】ロックアウトを有する再装填アセンブリを備えた外科用ステープリングデバイスの提供。
【解決手段】外科用ステープリングデバイスの再装填アセンブリは、ツールアセンブリ、ツールアセンブリを作動させるために後退位置から前進位置に移動可能な駆動アセンブリ、ならびにロック部材および付勢部材を含む、駆動アセンブリの再前進を防止するロックアウトアセンブリを含む。ロックアウトアセンブリのロック部材および付勢部材は、異なる構造および固定方法を使用して互いに確実に固着されるように構成されている。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再装填アセンブリであって、
遠位本体部分および近位本体部分を有する本体部分であって、前記本体部分が、前記近位および遠位本体部分を通って延在するチャネルを画定する、本体部分と、
前記遠位本体部分に支持されたツールアセンブリであって、アンビルおよびカートリッジアセンブリを含む、ツールアセンブリと、
前記本体部分の前記チャネル内に支持された駆動アセンブリであって、前記駆動アセンブリが、駆動部材およびロックアウトシールドを含み、前記駆動部材が、停止面を画定し、前記ツールアセンブリを作動させるために発射前の後退位置から前進位置に移動可能であり、かつ、前記前進位置から発射後の後退位置まで移動可能であり、前記ロックアウトシールドが、前記駆動部材の周りに位置決めされ、前記停止面の周りに位置する第1の位置から前記停止面を露出させる第2の位置に移動可能である、駆動アセンブリと、
ロック部材および付勢部材を含むロックアウトアセンブリであって、前記ロック部材が、前記停止面と整列した第1の位置から前記停止面と整列していない第2の位置まで移動可能であり、前記付勢部材が、前記ロック部材を前記第1の位置に向かって勢いを付けるように位置決めされ、前記ロックアウトシールドが、前記ロック部材を前記第2の位置に保持し、前記ロック部材が、前記付勢部材を前記ロック部材に圧着させる圧着可能な部材を含む、ロックアウトアセンブリと、を含む、再装填アセンブリ。
【請求項2】
前記ロックアウトシールドが、片持ち梁方式で前記ロックアウトシールドの本体に固定されたランスと、2つの弾性アームと、を含み、前記2つの弾性アームが、前記ロックアウトシールドが第1の位置にあるときに、前記駆動部材と係合して前記ロックアウトシールドを前記駆動部材に解放可能に結合し、前記ランスが、前記ロックアウトシールドの前記本体から外方に延在し、前記駆動部材の前記発射前の後退位置から前記発射後の後退位置への移動が、前記ロックアウトシールドをその第1の位置からその第2の位置まで移動させる、請求項1に記載の再装填アセンブリ。
【請求項3】
前記近位本体部分が前記遠位本体部分に結合され、前記チャネル内に延在する当接部材を含み、前記駆動部材が前記発射前の後退位置から前記前進位置まで移動すると、前記ロックアウトシールドの前記ランスが、前記当接部材の近位の位置から前記当接部材の遠位の位置に移動し、前記駆動部材が前記前進位置から前記発射後の後退位置まで移動して前記ロックアウトシールドをその第1の位置からその第2の位置まで移動させると、前記ランスが前記当接部材と係合する、請求項2に記載の再装填アセンブリ。
【請求項4】
前記駆動アセンブリが、前記駆動部材に固定された駆動ブロックを含み、前記駆動ブロックが、ステープリングデバイスの制御ロッドと解放可能に係合するように適合されている、請求項3に記載の再装填アセンブリ。
【請求項5】
前記ロック部材が板ばねを含む、請求項1に記載の再装填アセンブリ。
【請求項6】
前記圧着可能な部材がタブを含み、前記板ばねが開口部を画定し、前記タブが前記開口部内に受容され、前記板ばねに圧着されて前記板ばねを前記ロック部材に固定している、請求項5に記載の再装填アセンブリ。
【請求項7】
前記タブが2つのタブを含む、請求項6に記載の再装填アセンブリ。
【請求項8】
前記ロック部材が貫通孔を画定し、前記板ばねが開口部を画定するフランジを含み、前記圧着可能な部材が、前記フランジの前記開口部を通り、かつ、前記貫通孔を通って延在し、圧着されて、前記板ばねを前記ロック部材に固定しているリベットを含む、請求項5に記載の再装填アセンブリ。
【請求項9】
前記板ばねが開口部を画定し、前記圧着可能な部材が前記ロック部材に支持された支柱を含み、前記支柱が前記開口部内に受容され、圧着されて前記板ばねを前記ロック部材に固定している、請求項5に記載の再装填アセンブリ。
【請求項10】
前記支柱が前記ロック部材と一体的に形成されている、請求項9に記載の再装填アセンブリ。
【請求項11】
前記ロック部材が枢動部材を含み、前記近位本体部分に枢動可能に接続されている、請求項1に記載の再装填アセンブリ。
【請求項12】
前記ロック部材の一端が凹面を画定し、前記近位本体部分が前記凹面内に受容されたフィンガを含む、請求項11に記載の再装填アセンブリ。
【請求項13】
ロックアウトアセンブリであって、
ロック部材と、
開口部を画定する板ばねと、
前記板ばねの前記開口部内に位置決めされ、前記ロック部材と係合する圧着可能な部材であって、前記付勢部材を前記ロック部材に固定するために圧着されている、圧着可能な部材と、を含む、ロックアウトアセンブリ。
【請求項14】
前記圧着可能な部材が、前記ロック部材に支持されたタブを含み、前記タブが前記開口部内に受容され、前記板ばねに圧着されて前記板ばねを前記ロック部材に固定している、請求項13に記載のロックアウトアセンブリ。
【請求項15】
前記タブが第1および第2のタブを含む、請求項14に記載のロックアウトアセンブリ。
【請求項16】
前記ロック部材が貫通孔を画定し、前記板ばねが前記開口部を画定するフランジを含み、前記圧着可能な部材が、前記フランジの前記開口部を通り、かつ、前記貫通孔を通って延在し、圧着されて、前記ロック部材に前記板ばねを固定しているリベットを含む、請求項13に記載のロックアウトアセンブリ。
【請求項17】
前記圧着可能な部材が、前記ロック部材に支持された支柱を含み、前記支柱が前記開口部内に受容され、圧着されて、前記板ばねを前記ロック部材に固定している、請求項13に記載のロックアウトアセンブリ。
【請求項18】
前記支柱が前記ロック部材と一体的に形成されている、請求項17に記載のロックアウトアセンブリ。
【請求項19】
前記ロック部材が前記近位本体部分に枢動可能に接続され、前記ロック部材が凹面を画定し、前記近位本体部分が前記凹面内に受容されたフィンガを含む、請求項13に記載のロックアウトアセンブリ。
【請求項20】
ロックアウトアセンブリのロック部材に板ばねを固着する方法であって、
前記ロック部材から前記板ばねの一端に画定された開口部を通って延在する圧着可能な部材を挿入することと、
前記圧着可能な部材を圧着して、前記板ばねを前記ロック部材に固定することと、を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ステープリングデバイス、より具体的には、ステープリングデバイスで使用するためのロックアウトを有する再装填アセンブリを対象とする。
【背景技術】
【0002】
内視鏡的に外科的処置を行うための外科用ステープリングデバイスはよく知られており、患者の外傷を減らし、患者の回復時間を短縮するために一般的に使用されている。典型的には、内視鏡ステープリングデバイスは、ハンドルアセンブリ、ハンドルアセンブリから遠位に延在する細長い本体、および細長い本体の遠位部分に支持されるツールアセンブリを含む。コストを削減するために、ツールアセンブリは、ハンドルアセンブリと細長い本体の再利用を容易にするために、細長い本体から取り外して交換できる再装填アセンブリの一部として含まれる場合がある。
【0003】
通常、再装填アセンブリは、再装填アセンブリが細長い本体に結合されるときに、細長い本体に含まれる制御ロッドに解放可能に結合される駆動部材を含む。駆動アセンブリは、ナイフブレードを支持するクランプ部材に結合され、駆動アセンブリの後退位置から前進位置への移動が、ツールアセンブリを通ってクランプ部材を前進させて、ツールアセンブリからステープルを排出して組織を切断るように、ツールアセンブリ内に位置決めされる遠位部分を含む。再装填アセンブリは、再装填アセンブリがすでに発射された後に、駆動アセンブリの再前進を防ぐためのロックアウトを含んでもよい。
【0004】
ロックアウトを有する再装填アセンブリでは、ロックアウトは、付勢部材によってロック位置に向かって勢いが付けられたロック部材を含み得る。場合によっては、付勢部材は、片持ち梁方式でロック部材に溶接される薄板ばねを含む。溶接が保持されない場合、ロックアウトが正しく機能しない場合がある。
【0005】
医学技術分野では、ロック部材により確実に固着することができる付勢部材を含む再装填アセンブリのロックアウトが継続的に必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の態様は、互いに確実に固着されたロック部材および付勢部材を有するロックアウトアセンブリを含む、再装填アセンブリを対象としている。本開示の他の態様は、ロックアウトアセンブリの付勢部材をロックアウトアセンブリのロック部材に確実に固着するための方法を対象としている。
【0007】
本開示の一態様は、本体部分、ツールアセンブリ、駆動アセンブリ、およびロックアウトアセンブリを含む再装填アセンブリを対象としている。本体部分は、遠位本体部分および近位本体部分を有し、近位および遠位本体部分を通って延在するチャネルを画定する。ツールアセンブリは、細長い遠位本体部分に支持され、アンビルおよびカートリッジアセンブリを含む。駆動アセンブリは、本体部分のチャネル内に支持され、駆動部材およびロックアウトシールドを含む。駆動部材は、停止面を画定し、ツールアセンブリを作動させるために、発射前の後退位置から前進位置に移動可能であり、前進位置から発射後の後退位置に移動可能である。ロックアウトシールドは、駆動部材の周りに位置決めされ、停止面の周りに位置する第1の位置から停止面を露出させる第2の位置まで移動可能である。ロックアウトアセンブリは、ロック部材および付勢部材を含む。ロック部材は、停止面と整列した第1の位置から、停止面と整列していない第2の位置まで移動可能である。付勢部材は、ロック部材を第1の位置に向けて勢いを付けるように位置決めされ、ロックアウトシールドは、ロック部材を第2の位置に保持するように位置決めされる。ロック部材は、付勢部材をロック部材に圧着するための圧着可能な部材を含む。
【0008】
本開示の態様では、ロックアウトシールドは、片持ち梁方式でロックアウトシールドの本体に固定されるランスと、ロックアウトシールドが第1の位置にあるときにロックアウトシールドを駆動部材に解放可能に結合するように駆動部材と係合する2つの弾性アームとを含む。
【0009】
本開示のいくつかの態様では、ランスはロックアウトシールドの本体から外方に延在し、駆動部材が発射前の後退位置から発射後の後退位置に移動すると、ロックアウトシールドが第1の位置から第2の位置に移動する。
【0010】
本開示の特定の態様では、近位本体部分は遠位本体部分に結合され、チャネル内に延在する当接部材を含み、ロックアウトシールドのランスは、駆動部材が発射前の後退位置から前進位置に移動したときに当接部材の近位の位置から当接部材の遠位の位置に移動する。
【0011】
本開示の態様では、駆動部材が前進位置から発射後の後退位置に向かって移動するときにランスが当接部材と係合して、ロックアウトシールドを第1の位置から第2の位置に移動させる。
【0012】
本開示のいくつかの態様では、駆動アセンブリは、駆動部材に固定された駆動ブロックを含み、駆動ブロックは、ステープリングデバイスの制御ロッドに解放可能に係合するように適合されている。
【0013】
本開示の特定の態様では、ロック部材は板ばねを含む。
【0014】
本開示の態様では、圧着可能な部材はタブを含み、板ばねは開口部を画定し、タブは開口部内に受容され、板ばねに圧着されて板ばねをロック部材に固定する。
【0015】
本開示のいくつかの態様では、タブは2つのタブを含む。
【0016】
本開示の特定の態様では、ロック部材は貫通孔を画定し、板ばねは開口部を画定するフランジを含む。
【0017】
本開示の態様では、圧着可能な部材は、フランジの開口部および貫通孔を通って延在し、かつ板ばねをロック部材に固定するために圧着されるリベットを含む。
【0018】
本開示のいくつかの態様では、板ばねは開口部を画定し、圧着可能な部材はロック部材に支持された支柱を含み、支柱は開口部内に受容され、圧着されて板ばねをロック部材に固定する。
【0019】
本開示の特定の態様では、支柱は、ロック部材と一体的に形成される。
【0020】
本開示の態様では、ロック部材は枢動部材を含み、近位本体部分に枢動可能に接続されている。
【0021】
本開示のいくつかの態様では、ロック部材の一端は凹面を画定し、近位本体部分は、凹面内に受容されるフィンガを含む。
【0022】
本開示の別の態様は、ロック部材、開口部を画定する板ばね、および板ばねの開口部内に位置決めされ、ロック部材と係合する圧着可能な部材を含むロックアウトアセンブリを対象とする。圧着可能な部材は、付勢部材をロック部材に固定するために圧着される。
【0023】
本開示の別の態様は、板ばねの一端に画定された開口部を通ってロック部材から延在する圧着可能な部材を挿入することと、板ばねをロック部材に固定するための圧着可能な部材を圧着することとを含む、板ばねをロックアウトアセンブリのロック部材に固着する方法を対象とする。
本開示は、例えば以下を提供する。
(項目1)
再装填アセンブリであって、
遠位本体部分および近位本体部分を有する本体部分であって、前記本体部分が、前記近位および遠位本体部分を通って延在するチャネルを画定する、本体部分と、
前記遠位本体部分に支持されたツールアセンブリであって、アンビルおよびカートリッジアセンブリを含む、ツールアセンブリと、
前記本体部分の前記チャネル内に支持された駆動アセンブリであって、前記駆動アセンブリが、駆動部材およびロックアウトシールドを含み、前記駆動部材が、停止面を画定し、前記ツールアセンブリを作動させるために発射前の後退位置から前進位置に移動可能であり、かつ、前記前進位置から発射後の後退位置まで移動可能であり、前記ロックアウトシールドが、前記駆動部材の周りに位置決めされ、前記停止面の周りに位置する第1の位置から前記停止面を露出させる第2の位置に移動可能である、駆動アセンブリと、
ロック部材および付勢部材を含むロックアウトアセンブリであって、前記ロック部材が、前記停止面と整列した第1の位置から前記停止面と整列していない第2の位置まで移動可能であり、前記付勢部材が、前記ロック部材を前記第1の位置に向かって勢いを付けるように位置決めされ、前記ロックアウトシールドが、前記ロック部材を前記第2の位置に保持し、前記ロック部材が、前記付勢部材を前記ロック部材に圧着させる圧着可能な部材を含む、ロックアウトアセンブリと、を含む、再装填アセンブリ。
(項目2)
前記ロックアウトシールドが、片持ち梁方式で前記ロックアウトシールドの本体に固定されたランスと、2つの弾性アームと、を含み、前記2つの弾性アームが、前記ロックアウトシールドが第1の位置にあるときに、前記駆動部材と係合して前記ロックアウトシールドを前記駆動部材に解放可能に結合し、前記ランスが、前記ロックアウトシールドの前記本体から外方に延在し、前記駆動部材の前記発射前の後退位置から前記発射後の後退位置への移動が、前記ロックアウトシールドをその第1の位置からその第2の位置まで移動させる、上記項目に記載の再装填アセンブリ。
(項目3)
前記近位本体部分が前記遠位本体部分に結合され、前記チャネル内に延在する当接部材を含み、前記駆動部材が前記発射前の後退位置から前記前進位置まで移動すると、前記ロックアウトシールドの前記ランスが、前記当接部材の近位の位置から前記当接部材の遠位の位置に移動し、前記駆動部材が前記前進位置から前記発射後の後退位置まで移動して前記ロックアウトシールドをその第1の位置からその第2の位置まで移動させると、前記ランスが前記当接部材と係合する、請求項2に記載の再装填アセンブリ。
(項目4)
前記駆動アセンブリが、前記駆動部材に固定された駆動ブロックを含み、前記駆動ブロックが、ステープリングデバイスの制御ロッドと解放可能に係合するように適合されている、上記項目のいずれかに記載の再装填アセンブリ。
(項目5)
前記ロック部材が板ばねを含む、上記項目のいずれかに記載の再装填アセンブリ。
(項目6)
前記圧着可能な部材がタブを含み、前記板ばねが開口部を画定し、前記タブが前記開口部内に受容され、前記板ばねに圧着されて前記板ばねを前記ロック部材に固定している、上記項目のいずれかに記載の再装填アセンブリ。
(項目7)
前記タブが2つのタブを含む、上記項目のいずれかに記載の再装填アセンブリ。
(項目8)
前記ロック部材が貫通孔を画定し、前記板ばねが開口部を画定するフランジを含み、前記圧着可能な部材が、前記フランジの前記開口部を通り、かつ、前記貫通孔を通って延在し、圧着されて、前記板ばねを前記ロック部材に固定しているリベットを含む、上記項目のいずれかに記載の再装填アセンブリ。
(項目9)
前記板ばねが開口部を画定し、前記圧着可能な部材が前記ロック部材に支持された支柱を含み、前記支柱が前記開口部内に受容され、圧着されて前記板ばねを前記ロック部材に固定している、上記項目のいずれかに記載の再装填アセンブリ。
(項目10)
前記支柱が前記ロック部材と一体的に形成されている、上記項目のいずれかに記載の再装填アセンブリ。
(項目11)
前記ロック部材が枢動部材を含み、前記近位本体部分に枢動可能に接続されている、上記項目のいずれかに記載の再装填アセンブリ。
(項目12)
前記ロック部材の一端が凹面を画定し、前記近位本体部分が前記凹面内に受容されたフィンガを含む、上記項目のいずれかに記載の再装填アセンブリ。
(項目13)
ロックアウトアセンブリであって、
ロック部材と、
開口部を画定する板ばねと、
前記板ばねの前記開口部内に位置決めされ、前記ロック部材と係合する圧着可能な部材であって、前記付勢部材を前記ロック部材に固定するために圧着されている、圧着可能な部材と、を含む、ロックアウトアセンブリ。
(項目14)
前記圧着可能な部材が、前記ロック部材に支持されたタブを含み、前記タブが前記開口部内に受容され、前記板ばねに圧着されて前記板ばねを前記ロック部材に固定している、上記項目のいずれかに記載のロックアウトアセンブリ。
(項目15)
前記タブが第1および第2のタブを含む、上記項目のいずれかに記載のロックアウトアセンブリ。
(項目16)
前記ロック部材が貫通孔を画定し、前記板ばねが前記開口部を画定するフランジを含み、前記圧着可能な部材が、前記フランジの前記開口部を通り、かつ、前記貫通孔を通って延在し、圧着されて、前記ロック部材に前記板ばねを固定しているリベットを含む、上記項目のいずれかに記載のロックアウトアセンブリ。
(項目17)
前記圧着可能な部材が、前記ロック部材に支持された支柱を含み、前記支柱が前記開口部内に受容され、圧着されて、前記板ばねを前記ロック部材に固定している、上記項目のいずれかに記載のロックアウトアセンブリ。
(項目18)
前記支柱が前記ロック部材と一体的に形成されている、上記項目のいずれかに記載のロックアウトアセンブリ。
(項目19)
前記ロック部材が前記近位本体部分に枢動可能に接続され、前記ロック部材が凹面を画定し、前記近位本体部分が前記凹面内に受容されたフィンガを含む、上記項目のいずれかに記載のロックアウトアセンブリ。
(項目20)
ロックアウトアセンブリのロック部材に板ばねを固着する方法であって、
前記ロック部材から前記板ばねの一端に画定された開口部を通って延在する圧着可能な部材を挿入することと、
前記圧着可能な部材を圧着して、前記板ばねを前記ロック部材に固定することと、を含む方法。
(摘要)
外科用ステープリングデバイスの再装填アセンブリは、ツールアセンブリ、ツールアセンブリを作動させるために後退位置から前進位置に移動可能な駆動アセンブリ、ならびにロック部材および付勢部材を含む、駆動アセンブリの再前進を防止するロックアウトアセンブリを含む。ロックアウトアセンブリのロック部材および付勢部材は、異なる構造および固定方法を使用して互いに確実に固着されるように構成されている。
【0024】
本開示の他の態様は、以下の説明から理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本開示の様々な例示的な態様は、図面を参照して、本明細書で以下に説明される。
【0026】
【
図1】本開示の態様による再装填アセンブリを含む外科用ステープリングデバイスの側面斜視図である。
【
図2】
図1に示すステープリングデバイスの再装填アセンブリの側面斜視図である。
【
図3】
図2に示す再装填アセンブリの近位部分の側面斜視図であり、筐体の一部分が取り外され、再装填アセンブリの駆動部材が後退位置にあり、再装填アセンブリのロックアウト部材がロック解除状態にある状態を示す。
【
図4】
図3に示す再装填アセンブリの近位部分を通して取られた断面図であり、再装填アセンブリの駆動部材が前進位置にある状態を示す。
【
図5】
図3に示す再装填アセンブリの近位部分の斜視図であり、再装填アセンブリの駆動部材が後退位置にあり、再装填アセンブリのロックアウト部材がロック解除状態にある状態を示す。
【
図6】
図5に示される再装填アセンブリの近位部分の斜視部分断面図であり、駆動部材が部分的に前進位置にあり、ロック位置にあるロックアウト部材が駆動部材と係合している状態を示す。
【
図7】ロックアウト部材と付勢部材とを含む、
図6に示す再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの側面斜視図であり、部品が分離された状態を示す。
【
図8】
図7に示すロックアウトアセンブリの側面斜視図であり、付勢部材が係合しているが、ロッキング部材に固定されていない状態を示す。
【
図9】
図8に示すロックアウトアセンブリの側面斜視図であり、付勢部材がロッキング部材に係合して固定されている状態を示す。
【
図10】
図3に示す再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別のバージョンの側面斜視図であり、付勢部材がロッキング部材に固定されている状態を示す。
【
図11】
図3に示す再装填アセンブリのロックアウトアセンブリのさらに別のバージョンの側面斜視図であり、付勢部材がロッキング部材に固定されている状態を示す。
【
図12】
図11の切断線12-12に沿って取られた断面図である。
【
図13】
図3に示す再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別のバージョンの側面斜視図であり、付勢部材がロッキング部材に固定されている状態を示す。
【
図14】
図3に示す再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別のバージョンの側面斜視図であり、付勢部材がロッキング部材に固定されている状態を示す。
【
図15】
図3に示す再装填アセンブリのロックアウトアセンブリのさらに別のバージョンの側面斜視図であり、付勢部材がロッキング部材に固定されている状態を示す。
【
図16】
図3に示す再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別のバージョンの側面斜視図であり、付勢部材がロッキング部材に固定されている状態を示す。
【
図17】
図3に示す再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別のバージョンの一側面から見た側面斜視図であり、付勢部材がロッキング部材に固定されている。
【
図18】
図17に示すロックアウトアセンブリの反対側からの側面斜視図である。
【
図19】
図3に示す再装填アセンブリのロックアウトアセンブリのさらに別のバージョンの側面斜視図であり、付勢部材がロッキング部材に固定されている状態を示す。
【
図20】
図19に示すロックアウトアセンブリの側面斜視図であり、付勢部材がロッキング部材から分離されている状態を示す。
【
図21】
図3に示す再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別のバージョンの側面斜視図であり、付勢部材がロックアウト部材に固定された状態を示す。
【
図22】
図21に示すロックアウトアセンブリの側面斜視図であり、付勢部材がロッキング部材に固定されている状態を示す。
【
図23】
図3に示す再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別のバージョンの側面斜視図であり、付勢部材がロッキング部材から分離されている状態を示す。
【
図24】
図26に示すロックアウトアセンブリの側面斜視図であり、付勢部材がロッキング部材に固定されている状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで、本開示の外科用ステープリングデバイスについて、図面を参照して詳細に説明し、図面では、同様の参照番号は、いくつかの図の各々において同一または対応する要素を示す。しかしながら、本明細書に記載される本開示の態様は、単に本開示の例示であり、様々な形態で具体化され得ることを理解されたい。周知の機能または構成は、不必要な詳細で本開示を曖昧にすることを避けるために、詳細には記載されない。それゆえに、本明細書で開示される特定の構造的および機能的な詳細は、限定として解釈されるべきではなく、単に特許請求の範囲の基礎として、かつ本開示を実質的に任意の適切に詳細な構造に様々に用いることを当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。
【0028】
この説明において、「近位」という用語は、概して、臨床医により近い、デバイスの部分を指すために使用され、「遠位」という用語は、概して、臨床医からより遠い、デバイスの部分を指すために使用される。加えて、「臨床医」という用語は、概して、医師、看護師、および支援要員を含む医療従事者を指すために使用される。
【0029】
本開示の態様は、ツールアセンブリと、ツールアセンブリを作動させるために後退位置から前進位置に移動可能な駆動アセンブリと、ロック部材および駆動アセンブリの再前進を防ぐ付勢部材を含むロックアウトアセンブリと、を含む外科用ステープリングデバイスの再装填アセンブリを対象とする。より具体的には、本開示の態様は、付勢部材がロック部材に確実に固着されているロックアウトアセンブリ、および付勢部材をロックアウトアセンブリのロック部材に確実に固着する方法を対象とする。
【0030】
図1は、ハンドルアセンブリ12、長手方向軸「X」を画定する細長い本体14、およびツールアセンブリ16を含む、概して、ステープリングデバイス10として示される、外科用ステープリングデバイスを示す。ツールアセンブリ16は、細長い本体14に解放可能に結合され、かつ近位本体部分20、遠位本体部分22、およびツールアセンブリ16を含む再装填アセンブリ18の一部を形成する。本開示の態様では、遠位本体部分22は、近位本体部分20の直径よりも大きい直径を有し、遠位本体部分22が小径のカニューレを通過するのを容易にする。
【0031】
ハンドルアセンブリ12は、ハンドグリップ24aを画定し、かつハンドグリップ24に隣接して位置決めされた作動ボタン26を支持する本体24を含む。作動ボタン26は、接近、発射、および切断を含む、ステープリングデバイス10の様々な機能の動作を制御するために押し下げ可能である。本開示の態様では、ハンドルアセンブリ12はまた、細長い本体14をハンドルアセンブリに回転可能に結合して、ハンドルアセンブリ12に対して長手方向軸「X」の周りの細長い本体14の回転を容易にする回転ノブ30を支持する。ステープリングデバイス10は、電動ステープリングデバイスとして示されているが、本開示の態様はまた、ロボット制御のステープリングデバイスおよび手動のステープリングデバイスで使用するのに適していると想定される。米国特許第9,055,943号(「’943特許」)は、電動ハンドルアセンブリを含む外科用ステープリングデバイスを開示し、米国特許第6,241,139号(「’139特許」)は、手動で作動するハンドルアセンブリを開示している。
【0032】
図2~
図4は、近位本体部分20、遠位本体部分22、およびツールアセンブリ16を含む再装填アセンブリ18を示している。ツールアセンブリ16は、アンビル30およびカートリッジアセンブリ32を含む。カートリッジアセンブリ32は、ステープル(図示せず)を支持するステープルカートリッジを含む。アンビル30とカートリッジアセンブリ32は、ツールアセンブリ16が開位置とクランプ位置との間で移動可能であるように一緒に結合されている。本開示の態様では、ツールアセンブリ16は、細長い本体14の長手方向軸「X」に実質的に垂直な軸「Y」を画定する枢動部材34の周りで、再装填アセンブリ18の遠位本体部分22の遠位端部に枢動可能に結合される。
【0033】
再装填アセンブリ18の遠位本体部分22は、再装填アセンブリ18の近位本体部分20に結合された近位部分22aを含む。本開示の態様では、遠位本体部分22の近位部分22aは、近位本体部分20の遠位部分内に画定された環状溝40(
図4)内に受容される環状フランジ38(
図4)を含む。遠位本体部分22の近位部分22aはまた、直径方向に対向する開口部42(
図4)を画定する。
【0034】
図3~
図6は、近位部分44および遠位部分46を含む再装填アセンブリ18の近位本体部分20を示している。再装填アセンブリ18の近位本体部分20の近位部分44は、細長い本体14の遠位部分と解放可能に係合するように適合されている。再装填アセンブリ18の近位本体部分20の遠位部分46は、遠位本体部分22の近位部分22aの開口部42(
図4)を通って再装填アセンブリ18の遠位本体部分22によって画定されるチャネル50内に延在する内方に延在する当接部材48(
図4)を含む。
【0035】
本開示の態様では、再装填アセンブリ18の近位本体部分20は、チャネル52を画定するために一緒に結合される第1の半体20aおよび第2の半体20b(
図4)を含む。第1の半体20aおよび第2の半体20bは、外側スリーブ51(
図4)内に収容される。近位本体部分20のチャネル52は、駆動ブロック54、駆動部材56、ロックアウトシールド58を含む駆動アセンブリ53を受容する。近位本体部分20はまた、ロックアウトアセンブリ60を支持する。駆動ブロック54は、近位端部および遠位端部を有する。駆動ブロック54の近位端部は、ステープリングデバイス10(
図1)の細長い本体14から延在する制御ロッド62(
図4)に解放可能に結合されるように適合されているので、制御ロッド62の軸方向の移動が駆動ブロック54の軸方向の移動を引き起こす。駆動ブロック54の遠位端部は、駆動ブロック56の軸方向の移動が駆動部材56の軸方向の移動を引き起こすように、駆動部材56の近位端部に結合されている。駆動部材56は、停止面66(
図6)を形成する近位部分を含む。本開示の態様では、停止面66は、駆動部材56と一体的に形成されるか、または駆動部材56の周りに固定的に支持される環状フランジによって形成される。停止面66は、様々な異なる方法で、駆動部材56に直接、または駆動部材56に支持された構造によって形成され得ることが想定される。
【0036】
ロックアウトシールド58は、駆動部材56の停止面66を覆う第1の位置(
図3)から、停止面66の長手方向に間隔を置いた第2の位置(
図4)まで、駆動部材56の周りに移動可能に位置決めされる。ロックアウトシールド58は、近位本体部分20の遠位部分に形成された当接部材48と軸方向に整列した、直径方向に対向するランス70を含む。ランス70は各々、片持ち梁方式でロックアウトシールド58の本体に固定される遠位端部を含んでいるので、ロックアウトシールド58が以下に説明するように、その前進位置に動かされたときに、ランス70が近位本体部分20の当接部材48の間を通過するように内方に変形可能となる。ロックアウトシールド58はまた、駆動部材56に形成された凹部56a内に受容される内方に延在する突起59aを含む弾性アーム59(
図5)を含み、ロックアウトシールド58を駆動部材56に解放可能に固定する。
【0037】
ロックアウトアセンブリ60は、再装填アセンブリ18の近位本体部分20に固定され、駆動部材56の停止面66と整列したロック位置と、駆動部材56の停止面66と整列していないロック解除位置との間で移動可能である。ロックアウトアセンブリ60は、ロック部材76と、ロック部材76をロック位置に向けて勢いを付けるように位置決めされた付勢部材78とを含む。
【0038】
駆動アセンブリ53は、ステープリングデバイス10の作動に応答して、近位本体部分20によって画定されるチャネル52および遠位本体部分22によって画定されるチャネル80(
図4)内の後退位置と前進位置との間で移動可能であり、ツールアセンブリ16を作動させる、すなわち、ステープルを排出し、組織を切断する。再装填アセンブリ18が発射前の後退位置(
図3)にあるとき、ロックアウトシールド58は、駆動部材56の停止面66の周りに位置決めされ、ロック部材76は、ロックアウトシールド58によってブロックされ、かつロック解除位置に保持される。この位置では、ランス70は、ロックアウトシールド58から外方に延在し、駆動ブロック54の遠位面と係合する。
【0039】
ステープリングデバイス10(
図1)が作動され、制御ロッド62(
図4)が近位本体部分20内で遠位方向に前進すると、駆動アセンブリ53は、
図4の矢印「A」によって示される方向にその前進位置に移動する。より具体的には、制御ロッド62が近位本体部分20によって画定されるチャネル52内で前進するとき、駆動ブロック54は、近位本体部分20のチャネル52内で前進して、駆動部材56を近位本体部分20のチャネル50内、かつ遠位本体部分22のチャネル80を通って前進させる。上記のように、ロックアウトシールド58は、弾性アーム59(
図5)によって駆動部材56に解放可能に結合され、ランス70は、駆動ブロック54の遠位面と係合している。そのような駆動ブロック54の遠位方向への移動はまた、近位本体部分20のチャネル52内のロックアウトシールド58の遠位方向への移動を引き起こす。遠位本体部分22およびツールアセンブリ16(
図1)を通る駆動部材56の移動は、ツールアセンブリ16を作動させる。
【0040】
ロックアウトシールド58がその前進位置に移動すると、ランス70は当接部材48と係合し、内方に変形し、当接部材48を越えて遠位方向に通過する。ランス70が当接部材48を越えて遠位方向に通過すると、ランス70は、ランス70が外方に延在して当接部材48と整列する変形していない状態に戻る。
【0041】
図5は、再装填アセンブリが発射され、駆動ブロック54および駆動部材56がそれらの後退位置に戻された後の、再装填アセンブリ20の近位本体部分20を示している。駆動部材56がその後退位置に戻されると、ロックアウトシールド58のランス70は、近位本体部分20の当接表面48と係合して、ロックアウトシールド58をその前進位置に保持する。したがって、駆動部材56の停止面66が露出され、ロック部材76は、停止面66と軸方向に整列して駆動部材56の外面と係合する位置に付勢される。再装填アセンブリ18が発射された後に駆動部材56が前進する場合、ロック部材76は停止面66と係合して、矢印「B」によって示される方向への駆動部材56のさらなる遠位方向の移動を防止し、すなわちロック部材が、駆動部材56の再前進を防止する。これは、ステープルがツールアセンブリ16に存在しない場合に、ツールアセンブリ16(
図1)を通ってナイフブレードが前進するのを防ぐ。
【0042】
図7~
図10は、ロック部材76および付勢部材78を含むロックアウトアセンブリ60を示している。本開示の態様では、ロック部材76は、近位部分および遠位部分を有する本体82を含む。本体82の近位部分は、凹面84を画定し、枢動部材86を含む。枢動部材86は、近位本体部分20の第1の半体20aおよび第2の半体20bの間でそれぞれ受容され、その結果、ロック部材76は、近位本体部分20の長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで枢動可能である。枢動部材86が近位本体部分20の第1の半体20aおよび第2の半体20bの間に受容されると、ロック部材76の凹面84は、再装填アセンブリ18の近位本体部分20に形成されるフィンガ88(
図6)を受容する。フィンガ88は、ロック部材76に剛性を追加し、近位本体部分20内にロック部材76を配置するのを支援する。ロック部材76の遠位部分は、実質的に平面の先細の当接表面90を含む。本開示の態様では、当接表面90は、ロック部材76がそのロック位置にあるときに、当接表面90によって画定される平面が近位本体部分20の長手方向軸に実質的に垂直になるように構成される。
【0043】
ロック部材76の本体82は、本体82が近位本体部分20に枢動可能に固定されたときに本体82から半径方向外方に延在する1つ以上のタブ92を含む。本開示の態様では、付勢部材78は、鋼などの弾性材料から打ち抜かれた板ばねである。板ばね78は、近位部分および遠位部分を含む。板ばね78の遠位部分は、製造中に1つ以上のタブ92を受容する開口部96を画定する。タブ92が開口部96内に受容された後、タブ92は圧着され(
図9)、板ばね78を片持ち梁方式でロック部材76に固定する。再装填アセンブリ18が組み立てられると、板ばね78の近位端部は、板ばね78がロック部材76をロック位置に向かって勢いを付けるように、近位本体部分20の内面98(
図6)と係合する。
【0044】
図10は、再装填アセンブリ20(
図2)のロックアウトアセンブリの代替バージョンを示しており、概して、ロックアウトアセンブリ160として示され、ロック部材176および板ばね178を含む。ロックアウトアセンブリ160は、板ばね178がロック部材176に取り付けられる方法を除いて、ロックアウトアセンブリ60(
図9)と実質的に同様である。より具体的には、ロックアウトアセンブリ160において、ロック部材176の本体182は、凹部184を画定する側壁182aを含み、板ばね178は、凹部内に受容され、溶接されて板ばね178をロック部材176へ固定するジョグまたはフランジ186を含む。フランジ186および凹部184は、板ばね178をロック部材176に固定するための溶接面積を大幅に増加させて、板ばね178をロック部材176により確実に固定する。
【0045】
図11および
図12は、
図2に示す再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別の代替バージョンを示しており、概してロックアウトアセンブリ260として示されている。ロックアウトアセンブリ260は、ロック部材276の本体282が、ロック部材276の反対側の側壁に凹部284と、凹部284を互いに接続する貫通孔290とを含むことを除いては、ロックアウトアセンブリ160と実質的に同様である。加えて、板ばね278の遠位端部は、凹部284内に受容される間隔を置いたフランジ286を有する。板ばね278をロッキング部材276に固定するために、フランジ286を打ち抜くか変形させて、貫通孔290に受容されてフランジ286を凹部284内に固定するディンプル296を画定することができる。あるいは、フランジ286を変形させてディンプル296を画定し、その後、ロッキング部材276の凹部284内にスナップフィットすることができる。
【0046】
図13は、
図2に示す再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別の代替バージョンを示しており、概して、ロックアウトアセンブリ360として示されている。ロックアウトアセンブリ360は、板ばね378が板ばね378の各端部でロック部材376に固定されていることを除いては、上記のロックアウトアセンブリと実質的に同様である。より具体的には、板ばね378の各端部はコイル380を含み、ロッキング部材376は、板ばね378のコイル380を受容する間隔を置いたポケット382を画定し、板ばね378をロック部材376に固定する。板ばね378は、ロック部材376のポケット382の間の距離よりも長い長さを有する。したがって、板ばね378がロック部材376のポケット382の間に固定されると、板ばね378の中央部分378aは、再装填アセンブリ18の近位本体部分20の内面98(
図6)に向かって外方に曲がる。
【0047】
図14および
図15は、
図2に示す再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別の代替バージョンを示しており、概して、ロックアウトアセンブリ460として示されている。ロックアウトアセンブリ460は、ロック部材476の本体482が、ロック部材476の本体482を横方向に延在する円形凹部484を含み、板ばね478の遠位端部が、円形凹部484内に受容されるコイル490を画定することを除いては、上記のロックアウトアセンブリと実質的に同様である。本開示の態様では、コイル490を円形凹部484に圧入して、板ばね476をロック部材478に確実に固着することができる。ロック部材476の本体482は、板ばねが円形凹部484から出ることを可能にするスロット492を画定する。
【0048】
図16は、
図2に示されている再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別の代替バージョンを示しており、概して、ロックアウトアセンブリ560として示されている。ロックアウトアセンブリ560は、ロック部材576の本体582が孔588を画定する切欠き586を画定し、付勢部材がねじりばね578の形態であることを除いては、上記のロックアウトアセンブリと実質的に同様である。ねじりばね578は、横方向の屈曲部592を有する第1の脚部590、中央コイル部分594、および切欠き586から延在する第2の脚部596を含む。ねじりばね576の中央コイル部分594は、切欠き586内から本体582から外方に延在する支柱598の周りに受容される。本開示の態様では、中央コイル部分594は、支柱598の周りに圧入されている。第1の脚部590の屈曲部592は、本体582の孔588に受容され、第1の脚部590は、切欠き586を画定する本体582の壁に沿って位置決めされる。ねじりばね578の第2の脚部596は、再装填アセンブリ18の近位本体部分20の内面98(
図6)と係合するように位置決めされている。本開示の態様では、第2の脚部596は、コイル部分594から間隔を置いた屈曲部分596aを含む。
【0049】
図17および
図18は、
図2に示されている再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別の代替バージョンを示しており、概して、ロックアウトアセンブリ660として示されている。ロックアウトアセンブリ660は、ロック部材576の本体682が凹部684および貫通孔686を画定し、板ばね678が開口部(図示せず)を画定するフランジ688を含むことを除いては、実質的に上記のロックアウトアセンブリと同様である。開口部はリベット690を受容する。板ばね678がロック部材676に組み立てられると、フランジ688は、本体682の凹部684内に受容され、リベット690は、板ばね678のフランジ688の開口部およびのロック部材676の貫通孔686を通して挿入される。リベット690は、板ばね578をロック部材578に固定するために圧着することができる。
【0050】
図19および
図20は、
図2に示されている再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別の代替バージョンを示しており、概して、ロックアウトアセンブリ760として示されている。ロックアウトアセンブリ760は、付勢部材がコイルばね778の形態であり、ロック部材776の本体782が支柱784を含む切欠き782を含むことを除いては、実質的に上記のロックアウトアセンブリと同様である。コイルばね778がロック部材776に組み立てられるとき、コイルばね778は、コイルばね778が再装填アセンブリ18(
図2)の近位本体部分20の内面98(
図6)とロック部材776との間で圧縮されるように、支柱784の周りに位置決めされる。
【0051】
図21および
図22は、
図2に示されている再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別の代替バージョンを示しており、概して、ロックアウトアセンブリ860として示されている。ロックアウトアセンブリ860は、ロック部材876の本体882が角度の付いたスロット884を画定し、板ばね888の遠位端部がU字形部分890を含むことを除いては、上記のロックアウトアセンブリと実質的に同様である。板ばね878のU字形部分890は、角度の付いたスロット884に圧縮されて、板ばね878の遠位端部を片持ち梁方式でロック部材876に固定する。
【0052】
図23および
図24は、
図2に示されている再装填アセンブリのロックアウトアセンブリの別の代替バージョンを示しており、概して、ロックアウトアセンブリ960として示されている。ロックアウトアセンブリ960は、ロック部材976の本体982が圧着可能な支柱984を含み、板ばね988の遠位端部が開口部990を画定することを除いては、上記のロックアウトアセンブリと実質的に同様である。ロック部材976の本体982の圧着可能な支柱984は、板ばね978の開口部990内に受容され、板ばね978をロック部材976の本体982に固定するために圧着される(
図24)。
【0053】
当業者であれば、本明細書において具体的に説明され、添付の図面に図示されるデバイスおよび方法が、本開示の非限定的な例示的な態様であることを理解するであろう。1つの例示的な実施形態に関連して図示または記載された要素および特徴を、本開示の範囲から逸脱することなく、別の実施形態の要素および特徴と組み合わせ得ることが想定される。同様に、当業者であれば、本開示の上述の開示の態様に基づく本開示の更なる特徴および利点を理解するであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲によって指示される場合を除いて、具体的に図示および記載されたものによって限定されるべきではない。