(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022033862
(43)【公開日】2022-03-02
(54)【発明の名称】個人衝撃保護システム用のカスタムバックルに取り付けられるエアバッグアクチュエータ
(51)【国際特許分類】
A41D 13/05 20060101AFI20220222BHJP
【FI】
A41D13/05 125
A41D13/05 156
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021195328
(22)【出願日】2021-12-01
(62)【分割の表示】P 2018545195の分割
【原出願日】2017-02-28
(31)【優先権主張番号】62/301,157
(32)【優先日】2016-02-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】518098195
【氏名又は名称】アクティブ プロテクティブ テクノロジーズ,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】ハイド、 エイダン
(72)【発明者】
【氏名】ペリー、 デビッド
(72)【発明者】
【氏名】スクーン、 デビッド
(72)【発明者】
【氏名】シンガタット、 ワミス
(72)【発明者】
【氏名】スガルスキ、 エリック
(72)【発明者】
【氏名】ウェンダロス、 ジョン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】運動障害を有する高齢者又は個人が装着するこの能動的保護システムを含むガーメントの前方部分において保護クッション/エアバッグを膨張させることに関係付けられる大型剛性コンポーネントを位置付けるための実用手段を提供する。
【解決手段】保護デバイスは、少なくとも部分的に個人の腰部又は臀部の周囲に延びるように構成されるエアバッグアセンブリと、エアバッグアセンブリに取り付けられるバックルであって、第1のバックル半分及び第2のバックル半分を備え、第1及び第2のバックル半分は互いに取り付け可能であり且つ取り外し可能であるバックルと、エアバッグアセンブリを作動させるように構成されるエアバッグアクチュエータとを含む。エアバッグアクチュエータの少なくとも一部が第1のバックル半分又は第2のバックル半分の中に配置される。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも部分的に個人の腰部又は臀部の周囲に延びるように構成されるエアバッグアセンブリと、
前記エアバッグアセンブリに取り付けられるバックルであって、前記バックルは第1のバックル半分及び第2のバックル半分を備え、前記第1及び第2のバックル半分は互いに取り付け可能であり且つ取り外し可能であるバックルと、
前記エアバッグアセンブリを作動させるように構成されるエアバッグアクチュエータと
を備え、
前記エアバッグアクチュエータの少なくとも一部が前記第1のバックル半分又は前記第2のバックル半分の中に配置される、保護デバイス。
【請求項2】
前記第1のバックル半分は、基部を備え、
前記エアバッグアクチュエータの第1の部分が、前記基部に位置付けられ、
前記第1のバックル半分が前記第2のバックル半分に取り付けられるときに、前記エアバッグアクチュエータの第2の部分が前記第2のバックル半分の中に位置付けられるように、前記エアバッグアクチュエータの前記第2の部分は前記基部から延びる、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項3】
前記第1のバックル半分は、前記基部から延びる突出部を備え、
前記第1のバックル半分が前記第2のバックル半分に取り付けられるときに、前記突出部及び前記エアバッグアクチュエータの前記第2の部分の両方が前記第2のバックル半分の中に位置付けられるように、前記エアバッグアクチュエータの前記第2の部分は前記突出部の中に位置付けられる、請求項2に記載の保護デバイス。
【請求項4】
前記エアバッグアクチュエータの作動を制御するように構成されるコントローラを備える制御装置と、
前記コントローラに電力を供給するように構成されるバッテリと
を更に備え、
前記バッテリの少なくとも一部が前記第1のバックル半分又は前記第2のバックル半分の中に配置される、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項5】
バックル半分のどちらかがその中に配置されるバッテリを有し、前記バッテリへのアクセスを可能にするように構成されるアクセスドアを含む、請求項4に記載の保護デバイス。
【請求項6】
前記制御装置の少なくとも一部が前記第1のバックル半分又は前記第2のバックル半分の中に配置される、請求項4に記載の保護デバイス。
【請求項7】
前記第1のバックル半分に取り付けられる第1の端部及び前記第2のバックル半分に取り付けられる第2の端部を有する調節可能支持ストラップを更に備え、
前記エアバッグアセンブリは、前記支持ストラップに取り付けられ、
前記バックルは、前記支持ストラップを介して前記エアバッグアセンブリに取り付けられる、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項8】
前記エアバッグアセンブリは複数のループを含み、
前記エアバッグアセンブリは前記ループを介して前記支持ストラップに取り付けられる、請求項7に記載の保護デバイス。
【請求項9】
前記エアバッグアセンブリを覆う第1の外部カバーを更に備える、請求項7に記載の保護デバイス。
【請求項10】
前記エアバッグアクチュエータの作動を制御するように構成されるコントローラを備える制御装置を更に備え、
前記保護デバイスがユーザによって装着されるときに、前記第1のバックル半分及び/又は第2のバックル半分が前記ユーザの前方に位置付けられ、前記制御装置が前記ユーザの後方に位置付けられるように、前記制御装置は前記第1の外部カバーに取り付けられる、請求項9に記載の保護デバイス。
【請求項11】
前記第1の外部カバーは、前記エアバッグアセンブリの作動に応じて分離するように構成される縫い目を含む、請求項9に記載の保護デバイス。
【請求項12】
前記第1の外部カバーは管状である、請求項11に記載の保護デバイス。
【請求項13】
前記エアバッグアセンブリは、前記第1の外部カバーの中で巻き上げられる、請求項12に記載の保護デバイス。
【請求項14】
前記第1の外部カバーは防水性である、請求項9に記載の保護デバイス。
【請求項15】
前記第1の外部カバーを覆うように構成される取り外し可能な第2の外部カバーを更に備える、請求項9に記載の保護デバイス。
【請求項16】
前記取り外し可能な第2の外部カバーはU形状を有する、請求項15に記載の保護デバイス。
【請求項17】
前記取り外し可能な第2の外部カバーは、前記取り外し可能な第2の外部カバーの第1の端部及び第2の端部にそれぞれ第1のU形状クリップ及び第2のU形状クリップを備える、請求項16に記載の保護デバイス。
【請求項18】
前記第1のバックル半分及び前記第2のバックル半分の各々が、前記第1のU形状クリップ及び前記第2のU形状クリップとそれぞれ係合するように構成される溝を有する、請求項17に記載の保護デバイス。
【請求項19】
前記第1のバックル半分は、前記エアバッグアセンブリが膨張させられるときに拡張するように構成される可撓性ハッチを備える、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項20】
前記可撓性ハッチは、エラストマー材料から形成される、請求項19に記載の保護デバイス。
【請求項21】
前記バックルは、ロック要素を更に備える、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項22】
前記第1のバックル半分又は前記第2のバックル半分の一方が、前記第1のバックル半分及び前記第2のバックル半分が接続されるときに前記第1のバックル半分又は前記第2のバックル半分の他方の背後に延びるように構成される延長後壁を備える、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項23】
ユーザの臀部に置かれるように構成される半剛性臀部カップを更に備える、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項24】
前記保護デバイスがバックル留めされ且つ水平位置に置かれるときに、前記バックル及び前記保護デバイスの後部領域が前記保護デバイスの腰部分より下に位置付けられるように、前記保護デバイスは湾曲したウエストバンドを有する、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項25】
前記個人の周囲の光のレベルを検出するように構成される光センサと、
前記保護デバイスを装着している個人の周囲のフロア空間の一部を照らすように構成される前記光センサに接続されるフロアパスLEDライトと
を更に備える、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項26】
前記個人が前記保護デバイスを誤って装着しているかどうかを検出するように構成される近接センサを更に備える、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項27】
前記近接センサは、前記保護デバイスが前記個人によって誤って装着されるときに前記エアバッグアセンブリを無効にするように更に構成される、請求項26に記載の保護デバイス。
【請求項28】
前記バックルに接続される少なくとも1つの収納コンパートメントを更に備える、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項29】
前記少なくとも1つの収納コンパートメントは、面ファスナによって前記バックルに接続される分離式ポーチである、請求項28に記載の保護デバイス。
【請求項30】
3次元動作を測定するように構成され且つ前記保護デバイスにおける既定の場所に配置される第1の慣性センサを更に備える、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項31】
前記第1の慣性センサは、9軸慣性測定センサを含む、請求項30に記載の保護デバイス。
【請求項32】
前記第1の慣性センサは、前記保護デバイスの後側に配置される、請求項30に記載の保護デバイス。
【請求項33】
重力を測定するように構成される第2の慣性センサを更に備え、
前記第2の慣性センサは、前記保護デバイスに組み込まれ、
前記第2の慣性センサは、前記個人の活動の基準値を検出するように構成される、請求項30に記載の保護デバイス。
【請求項34】
前記第2の慣性センサは、3軸加速度計を含む、請求項33に記載の保護デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、個人衝撃保護システムにおける大型コンポーネント筐体に関連し、それを使用するための方法にも関連する。
【背景技術】
【0002】
衝撃から個人を保護するための膨張式エアバッグ/クッションの使用は、当技術分野で周知である。歩き回る個人、特に、より転倒しやすい高齢者の保護にこの技術を適用することが、近年の動向である。例えば、2006年3月28日に発行された米国特許第7,017,195号、2006年12月19日に発行された米国特許第7,150,048号、及び2015年8月18日に発行された米国特許第9,107,615号は、全てが本出願人と同じ譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に組み込まれ、個人が転倒することを保護するための能動的保護ガーメント及び動作分析システムを記載している。
【0003】
転倒の衝撃から個人を保護するための実用的なシステムを作成する際に考慮すべき事項の1つは、アクティブ化処理に関連する大型コンポーネントの個人の身体への確実な固定である。こうした大型コンポーネントは、剛性エアキャニスタ、バッテリ、又は保護アクティブ化処理に関係付けられる他のオブジェクトを含んでもよい。
【発明の概要】
【0004】
個人保護エアバッグ/クッションの展開に関係付けられる実用的なウェアラブルシステムを作成するために、サイズ及び重量についての制約、並びに人体構造への適合等の自動車又は工業的応用で利用される膨張式クッションシステムに適用されない所定の制約を順守するやり方で、大型構成オブジェクトが配置されるべきである。注目すべきは、日常生活の行動中に、例えば、着席又は睡眠等の間に、システムを装着している個人への不快感を避けるためにできるだけユーザのずっと前方に全ての大型剛性オブジェクトを押しやることが必要とされる。こうしたシステムは多くの場合、運動障害を有する高齢者をターゲットとしているので、システムは、このグループの大部分を占める器用さに障害が有る個人による容易な操作も提供するべきである。
【0005】
本開示は、運動障害を有する高齢者又は個人が装着するこの能動的保護システムを含むガーメントの前方部分において保護クッション/エアバッグを膨張させることに関係付けられる大型剛性コンポーネントを位置付けるための実用手段を示している。この目標は、大型剛性構造を保持し、且つボタンを押すこと又はラッチを動かすこと等の微細運動活動を全く有さずに又は最小限度でガーメントの固定/取り外しを可能にするガーメント用のカスタムバックルを作成することにより達成される。
【0006】
上記の概要及び本願のカスタムバックルに取り付けられるエアバッグアクチュエータの例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、添付の図面と共に読めばより良好に理解されるであろう。本願のカスタムバックルに取り付けられるエアバッグアクチュエータを示す目的で、例示の実施形態が図面に示されている。しかしながら、応用は図示された正確な配置及び構成に限定されないことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1A】カスタムバックルに取り付けられるエアバッグアクチュエータを有する保 護ガーメントと相互作用するユーザを描く図面である。
【
図1B】カスタムバックルに取り付けられるエアバッグアクチュエータを有する保 護ガーメントと相互作用するユーザを描く図面である。
【
図2】カスタムバックルに取り付けられるエアバッグアクチュエータを有する保護 ガーメントの分解部品の斜視図である。
【
図3A】非バックル留め状態のカスタムバックルに取り付けられるエアバッグアク チュエータを有する保護ガーメントの外面の斜視図である。
【
図3B】バックル留め状態のカスタムバックルに取り付けられるエアバッグアクチ ュエータを有する保護ガーメントの外面の斜視図である。
【
図4】代替的な実施形態によるカスタムバックルに取り付けられるエアバッグアク チュエータを有する保護ガーメントの内部コンポーネントの斜視図である。
【
図5A】非バックル留め状態のカスタムバックルに取り付けられるエアバッグアク チュエータの内部コンポーネントの斜視図である。
【
図5B】バックル留め状態のカスタムバックルに取り付けられるエアバッグアクチ ュエータの内部コンポーネントの斜視図である。
【
図6】バックル留め状態のカスタムバックルの外側の正面図である。
【
図7】保護ガーメント用の取り外し可能な外部カバーの斜視図である。
【
図8】外部カバーを取り外されている非バックル留め状態の保護ガーメントのバッ クルの半分の斜視図である。
【
図9】非バックル留め状態の延長後壁を有する嵌め合いバックルの半分の斜視図で ある。
【
図10】非バックル留め状態のバックルの半分の内面の外側の後面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1A及び1Bは、カスタムバックルに取り付けられるエアバッグアクチュエータを有する保護ガーメントと相互作用するユーザを描く図面であり、第1の非取り外し式外部カバー又はガーメント12がシステムを覆っており、ユーザは、第1のバックル半分14及び第2の嵌め合いバックル半分16を含むバックル8を使用してシステムを臀部の周りに固定している。この場合、バックル8は、ユーザの腰の最前部に位置している。
【0009】
図2を参照して、カスタムバックル8に取り付けられるエアバッグアクチュエータ10を有する保護ガーメントの分解部品の斜視図である。保護ガーメントは、バックル8に取り付けられるエアバッグアセンブリ18を覆う第1のカバー12を含む。第1のカバー12は、好ましくは、非取り外し式であり、管状の形状に形成される。第1のカバー12は、エアバッグアセンブリ18及びカスタムバックル8に対して形状適合してもよい。バックル8は、バックル半分14及び嵌め合いバックル半分16を含む。エアバッグアセンブリ18は、第1のカバー12の中で下方及び内側に巻かれる。ヒンジピン15が、エアバッグアセンブリ18をバックル半分14に固定する。バックル半分16は、ストラップ32を介してエアバッグアセンブリ18に固定され、ストラップ32はバックル半分16をエアバッグアセンブリ18に取り付けるための面ファスナ(hook-and-loop fastener)17を含んでもよい。例えば、
図2に示されているように、面ファスナ17の片方の半分はストラップ32上にあってもよく、面ファスナ17の他方の半分はエアバッグアセンブリ18上に有ってもよい。従って、ストラップ32の長さは、面ファスナ17を用いて調節可能である。保護ガーメントは、ユーザの3次元動作を測定するための第1の慣性センサ13(例えば、9軸慣性測定センサ)を含む。以下でより詳細に検討されるように、制御装置は、内部センサ13の所定の場所又は内部センサ13のそれ以外の場所に設けられてもよい。
【0010】
ストラップ32は、ポリエステル、ナイロン又は混合等の慣用のウェビング材料から作られてもよい。バックル8は、ストラップ32を介してエアバッグアセンブリ18に取り付けられる。支持ストラップ32の第1の端部がバックル半分14に取り付けられ、支持ストラップ32の反対側の第2の端部がバックル半分16に取り付けられる。この実施形態では、アクチュエータ10がバックル半分14内に完全に包含され、バックル8がバックル留めされるときにバックル半分16内に突出しないように、バックル半分14は、ユーザの腰の前面の中央平面から実質的にオフセットされた位置においてバックル半分16と嵌め合わされる。他の実施形態では、バックル半分14及び16は、エアバッグアセンブリ18に直接取り付けられてもよい。
【0011】
この実施形態では、バックル半分14、16は中空であり、そのためアクチュエータ10及び/又はバッテリ22等の剛性コンポーネントがバックル半分14、16内に位置付けられ得る。バックル8は、限定されないが、ABS、ポリカーボネート、ナイロン、PEEK、又は炭素繊維等の軽量複合材料を含む任意の数の樹脂材料から作られてもよい。バックル8は、代替的に、チタン又は先述の材料の任意の組み合わせ等の軽量金属合金から作られてもよい。
【0012】
一実施形態では、第1の慣性センサ13は、保護ガーメントの後側に配置される。別の実施形態では、第1の慣性センサ13は、保護ガーメントの後側とは異なる保護ガーメント上の所定の場所に配置される。例えば、第1の慣性センサ13は、保護ガーメントのバックル上に位置付けられてもよい。
【0013】
一実施形態では、第2の慣性センサ(図示せず)が保護ガーメントに組み込まれる。第2の慣性センサは、重力(g-force)のみを測定してもよく、従って、3軸加速度計のみを含んでもよい。第2の慣性センサは、活動の基準レベルを検出するように構成される。第2の慣性センサがユーザの十分なレベルの活動及び動作を検出すると、第2の慣性センサは保護ガーメントの覚醒サイクルをアクティブ化する。第2の慣性センサがユーザの十分なレベルの活動及び動作を検出することができなければ、第2の慣性センサは保護ガーメントの睡眠サイクルをアクティブ化する。
【0014】
図3Aを参照すると、非バックル留め状態のカスタムバックル8に取り付けられるエアバッグアクチュエータを有する保護ガーメントの外面の斜視図が示されている。バックル半分14又は嵌め合いバックル半分16の何れかが、ユーザがこうした半分を互いに押すか又は捻ると2つのバックル半分の間に確実な接続をもたらすコネクタを含んでもよい。これは、ボタン又はラッチ等の微細運動技能を必要とする機能を使用せずにユーザがガーメントを取り付け又は取り外しできるようにする。例えば、
図3Aに示されているように、バックル半分14又は嵌め合いバックル半分16はバネクリップ26を含んでもよい。この実施形態では、バネクリップ26は、以下でより詳細に記載されているバックル半分14の基部28から延びる突出部30上に位置付けられる。追加的に、バックル8は、ユーザがバックル半分14を嵌め合いバックル半分16と整列させるのを支援するために磁石を組み込んでもよい。代替的に、バックル8は、限定されないが、既存のボタン、スナップボタン、既存のバックルラッチ、フック・アンド・ループ・ラッチ、ネジ、又はジッパーを含む他のタイプの確実な接続を利用してもよい。
【0015】
図3Bを参照すると、バックル留め状態のカスタムバックルに取り付けられるエアバッグアクチュエータを有する保護ガーメントの外面の斜視図が示されている。この図面には、バックル半分14又は嵌め合いバックル半分16の何れかがLED又はLEDアレイ又は他の表示器等の可視的表示器20のための空間を含んでもよいことが見て取れる。また、バックル半分14又は嵌め合いバックル半分16の何れかが
図4に示されているバッテリ22等のシステム内のコンポーネントへのアクセスドア24を含んでもよいことも見て取れる。
【0016】
一実施形態では、ユーザが直近周囲のフロア空間を見ることができるように、ベルトを装着しているユーザの直前のフロア上においてLEDライトを光らせるように構成されるフロアパス(floor path)LEDに接続される。光センサは、ユーザを取り囲む環境(例えば、ユーザが居る部屋)における光のレベルを検出する。ユーザがベルトを装着しているときに光センサによって低レベルの光が検出され、ユーザが直立していることを第1の慣性センサ13が検出すると、フロアパスLEDがアクティブ化されてオンにされる。
【0017】
図4を参照すると、代替的な実施形態によるバックル8に取り付けられるエアバッグアクチュエータ10を有する保護ガーメントの内部コンポーネントの斜視図が示されている。この図面では、第1のカバー12の内側の周囲に延びるエアバッグアセンブリ18が、アクチュエータ14を包含するバックル半分の内側のエアバッグアクチュエータ10に接続していることが見て取れる。エアバッグアセンブリ18とエアバッグアクチュエータとの間の接続は気密シールをもたらすように形状適合しており、そのためエアバッグアクチュエータが展開されるときに、空気を漏らさずにエアバッグアセンブリ18を拡張させるように空気が提供される。エアバッグアセンブリ18を拡張させる空気は、この接続を経由してアクチュエータ14からガーメントの周囲に移動してもよい。第1のカバー12は、ポリエステル、綿、ナイロン又は混合等の典型的な布材から作られてもよく、エアバッグアセンブリ18の膨張に応じて分離するように設計される長手方向の「破裂」縫い目を更に含む。破裂縫い目は、引き裂き可能な縫い目、又は面ファスナ、スナップ若しくは破裂ジッパーによって接続される縫い目であってもよい。第1のカバー12は管状であってもよい。エアバッグアセンブリは、第1のカバー12内で上方及び内側に巻かれてもよい。エアバッグアセンブリ18は、支持ストラップ32に取り付けられる。支持ストラップ32は、好ましくは、ユーザの腰の周囲に厳密に一致するように調節され得る調節可能なストラップである。第1のカバー12は、ジッパー、又は調節のために支持ストラップ32へのアクセスを許可する他のタイプの開閉可能なポータルを含んでもよい。
図4の例では、エアバッグアセンブリ18は、複数のループ34を含み、ループ34を介して支持ストラップ32に取り付けられる。支持ストラップ32は、ポリエステル、ナイロン又は混合等の慣用のウェビング材料から作られてもよい。バックル8は、ストラップ32を介してエアバッグアセンブリ18に取り付けられる。支持ストラップ32の第1の端部がバックル半分14に取り付けられ、支持ストラップ32の反対側の第2の端部はバックル半分16に取り付けられる。この実施形態では、ストラップ36は、
図2の実施形態における面ファスナではなく、二重ループスライダ式バックル60を使用して調節可能である。この実施形態では、アクチュエータ10がバックル半分16内に完全に包含され、バックル8がバックル留めされるときにバックル半分16内に突出しないように、バックル半分14は、ユーザの腰の前面の中央平面から実質的にオフセットされた位置においてバックル半分16と嵌め合わされる。他の実施形態では、バックル半分14及び16は、エアバッグアセンブリ18に直接取り付けられてもよい。
【0018】
図4を更に参照すると、エアバッグアクチュエータ10及びバッテリ22等の大型剛性オブジェクトがバックル半分14の中に位置し、バックル8がユーザ上の最前点に位置付けられるときに身体の中央平面の両側に広がってもよく、これは剛性オブジェクトがユーザ上の最前点に位置することを可能にすることが見て取れる。
【0019】
図5Aは、非バックル留め状態のバックル8に取り付けられるエアバッグアクチュエータ10の内部コンポーネントの斜視図である。
図5Bは、バックル留め状態のカスタムバックルに取り付けられるエアバッグアクチュエータの内部コンポーネントの斜視図である。
図5Aでは、エアバッグアクチュエータ10がバックル半分14の基部28に部分的に位置付けられ、基部28から突出する突出部30に部分的に位置付けられることも見て取れる。バックル8がバックル留めされると、バックル半分14の突出部30は、
図5Bに示されているように嵌め合いバックル半分16の中に延びる。従って、バックル8がバックル留めされると、アクチュエータ10は、バックル半分14及びバックル半分16の両方に位置付けられる。これは、使用中に個人の腰の前方にわたってアクチュエータ10の重量及び容積が等しく分散されることを可能にしながら、ユーザの腰の前面の中央平面の上又は近くの位置でバックル半分14がバックル半分16に嵌め合わされることを可能にする。他の実施形態では、アクチュエータ10及びバッテリ22の両方が突出部30に部分的に位置付けられ、そのため、バックル8がバックル留めされると、アクチュエータ10及びバッテリ22の両方がバックル半分14及びバックル半分16の両方に位置付けられる。これは、使用中に個人の腰の前方にわたってアクチュエータ10及びバッテリ22の両方の重量及び容積が等しく分散されることを可能にしながら、ユーザの腰の前面の中央平面の上又は近くの位置でバックル半分14がバックル半分16に嵌め合わされることを可能にする。
【0020】
カスタムバックルに取り付けられるエアバッグアクチュエータが一実施形態に従って記載されているが、カスタムバックルに取り付けられるエアバッグアクチュエータは、所望の通り任意の適切な代替的な実施形態に従って構築され得ることが理解されるべきである。例えば、1つより多くのアクチュエータがバックル8に関係付けられ、1つより多くの流れ方向が膨張に用いられ、1つより多くのアクチュエータのタイプが有り、及びアクチュエータ設置場所は剛性筐体の外部であり又は完全に独立している。
【0021】
図4を参照すると、バックル半分14に包含されるエアバッグアクチュエータ10は、ユーザの身体の中央平面に広がらない小型アクチュエータに置換されてもよく、両方のバックル半分内の空間を占有しなくてもよいことが見て取れる。任意のエアバッグアクチュエータ10又はバッテリ22等の他の剛性コンポーネントは、バックル半分14と嵌め合いバックル半分16との間で分散されることに加えて、任意の剛性バックル又はバックル筐体の上、下、背後、正面、片側又はそれから完全に離れた位置でユーザの最前部に固定されてもよい。
【0022】
図4に示された実施形態の代替として、エアバッグアクチュエータ10からの気流が、バックルにおいて迂回させられて、エアバッグアセンブリ18内にクッションを充填するために同時に又は独立して身体の周りで2方向に流れ得る。
図4を参照すると、保護デバイスは、例えば、加速度計、ジャイロスコープ等の1つ以上のセンサ、1つ以上のセンサから受信した信号に基づいてエアバッグアクチュエータ10の作動を制御するように構成されるコントローラを含む制御装置36を含む。制御装置36がストラップ32に対してスライドできるように、制御装置36は外部カバー12に取り付けられてもよい。このやり方で、制御装置36は、ストラップが調節されるときにデバイスの中心に置かれ得る。制御装置が
図4におけるストラップ32の内側に位置付けられている間、制御装置は、代替的に及び好ましくは、ストラップ32の外側に位置付けられ且つ外部カバー12の内面に取り付けられてもよい。気流を制御するバルブシステム又は他の手段が、システムの複数の部分に位置付けられるクッションを選択的に膨張させるために使用されてもよい。選択的なクッションの膨張を達成する他の手段は、2つ以上のエアバッグアクチュエータ10を使用することを含み得る。こうしたアクチュエータは、全てがバックル半分14内に位置付けられてもよく、第1のカバー12に沿って分散されてもよく、又はバックル半分14と嵌め合いバックル半分16との間で分散されてもよい。また、こうした多数のエアバッグアクチュエータは、元の実施形態において記載された単一のエアバッグアクチュエータ10と同じ機能を達成するために同時に使用されてもよい。選択的な気流が、衝撃の予測されるゾーンに対する排他的なクッション展開を含む多くの目的のために使用されてもよい。一部の実施形態では、制御装置36の少なくとも一部が、バックル半分14又はバックル半分16に位置付けられる。
【0023】
図6を参照すると、バックル8の追加の実施形態が示されている。バックル8は、バックル半分14及び嵌め合いバックル半分16を含む。バックル半分14は、例えば、エラストマー材料(例えば、熱可塑性ポリウレタン)から形成され得る可撓性ハッチ38を含む。可撓性ハッチ38は、エアバッグが膨張されるときにバックル半分14が拡張することを可能にする。このやり方で、エアバッグからの背圧がバックル半分14に侵入した場合に、バックル半分14が、割れるのではなく、可撓性ハッチによって拡張することができる。
【0024】
図7は、保護ガーメント用の第2の取り外し可能な外部カバー54の斜視図を示しており、これは先に検討された第1のカバー12を覆い得る。第2の外部カバー54は、保護ガーメントの残りの部分から取り外し可能なようにU形状である。第2の外部カバー54は、(
図2に示された)第1のカバー12上に適合するように構成される。 第2の外部カバー54は、U形状のクリップ42及び第2の外部カバー54の第1の端部と第2の端部との間に配置される織物部分(図示せず)を含む。U形状のクリップ42は、第2の外部カバー54の各端部において第2の取り外し可能な外部カバー54の織物に組み込まれる。U形状のクリップは、可撓性、半剛性、又は剛性であり、プラスチック(例えば、ABS)、金属合金(例えば、バネ鋼)、又はこれらの組み合わせ等の材料から作られる。各バックル半分14、16は、各U形状のクリップ42の内側面に沿って、各U形状のクリップ42と係合するように構成される溝59(
図6及び8を参照)の端を画定するステップ45を含む。各バックル半分14、16は、外部カバー54の対応する第2のスナップ58と嵌め合わされるように構成される第1のスナップ57を含む。一部の態様では、第1のスナップ57は、ユーザによって容易に場所を確認できるように構成される有色スナップである。代替的に、スナップ57、58の代わりに、面ファスナ17が使用されてもよい。取り外し可能な外部カバー54は、防水性であってもよい。
【0025】
一実施形態では、バックル8は、認知機能障害を有するユーザが保護ガーメントを取り外すことを防ぐためのロック要素を有する。ロック要素3は、ユーザがデバイスをロック解除すること及び取り外すことを防ぐために、バックル半分14、16の何れかの適切な場所に配置されてもよい。例えば、装着者が、保護ガーメントを装着している間、ロック要素を容易に見ること又は操作することができないように、ロック要素は、バックル半分の片方又は両方の底部に位置付けられてもよい。
【0026】
一実施形態では、保護ガーメントは、少なくとも1つの収納コンパートメントを有する。一部の例では、収納コンパートメントが、保護ガーメント又は第1のカバー12又は第2の外部カバー54に組み込まれる(例えば、複数のポケット)。一部の更なる例では、収納コンパートメントは、バックル8に接続される外部パック又はポーチ(例えば、ファニーパック)である。特に、外部パック又はポーチは、適切なファスナ(例えば、面ファスナ)を使用してバックル8にぶら下げられる。
【0027】
図9に示された実施形態では、嵌め合いバックル半分16は、2つのバックル半分14、16が接続されるときにバックル半分14の後ろに延びる延長後壁47を含む。後壁47は、2つのバックル半分14、16がバックル留めされるときに衣服又は皮膚が挟まれないようにする。他の実施形態では、後壁47は、バックル半分14に位置付けられ、バックル半分16の後ろに延びてもよい。1つ以上のバックル半分14、16は、保護ガーメントが正確な方向で装着されているかどうかをユーザに視覚的に示すように構成される方向表示器を含んでもよい。
図9に示された実施形態では、方向表示器46は、嵌め合いバックル半分16の延長後壁47に設けられる方向矢印である。後壁47は、(
図10に示される)近接センサ50がユーザの身体への近接を感知することを可能にするように構成されるカットアウトを有する。例えば、
図9の実施形態では、カットアウトは、方向矢印46の底部に設けられる。
【0028】
図10を参照すると、別の実施形態による非バックル留め状態にあるバックル半分14の後部の斜視図が示されている。バックル半分14は、バックル半分14の内面に配置される近接センサ50を含む(例えば、近接センサは、ユーザの身体又は身体に装着されるガーメントに隣接するように適合されるバックル半分の表面に配置される)。近接センサ50は、ユーザが保護ガーメントを正しく身に着けたかどうか(例えば、保護ガーメントの裏表が合っているかどうか)を検出するように構成される。ユーザが保護ガーメントの裏表を逆に身に着けている場合、近接センサ50は、ユーザの身体又は衣服が近接センサ50の近くに有ることを検出しないので、近接センサ50からエアバッグアセンブリに電気信号が送信されて、エアバッグを無効にして警告を作動させる。また、
図10は、(
図8に示されている)ポート56と接続するように構成されるケーブル52(USBケーブル等)も示している。ポート56及びケーブル52は、保護ガーメントのバッテリ22を充電し、データ及び更新をアップロード及びダウンロードすること等のために使用され得る。
【0029】
一部の態様では、保護ガーメントは、ユーザに既定の状況を警告するための1つ以上の警告様式を有する。例えば、上記のように、警告は、近接センサ50によって示されるように、ベルトの裏表が逆である場合に提供されてもよい。また、例えば、保護ガーメントのバッテリが低下している場合、回復不能な電子システムエラーが有る場合、転倒が検出された場合、及びベルトが上下逆に装着されている場合等、警告は制御装置36によって検出される他の状況に対して提供されてもよい。
【0030】
警告様式が、例えば、1つ以上の光源等からの視覚的警告、スピーカからの音又は声等の聴覚的警告、及び/又はERM(偏心回転質量体)モータ等のアクチュエータからの振動等の触覚的警告を含んでもよい。
【0031】
更に、一部の実施形態では、保護ガーメントは、介護人に警告を送るように構成される無線デバイスを含み得る。例えば、無線デバイスは、転倒が起こったことを制御装置36が決定すると、WiFi、Bluetooth(登録商標)、セルラネットワーク、又はこれらの任意の組み合わせを介して信号を送信することができる。無線デバイスは、WiFiインターネット接続を介して、介護人に関係付けられるSMSテキスト及び/又はEメールを介して警告を中継することができるクラウドベースのアプリケーションに接続されてもよい。また、無線デバイスは、セルラ接続及び携帯電話のGPS(Global Positioning System)座標を使用して警告及びユーザの場所を中継することができるユーザの携帯電話に接続されてもよい。代替的に、保護ガーメントは、携帯電話通信及びGPS位置決定機能を含み得る。
【0032】
バックルは、保護ガーメントの最適性能を保障し且つユーザへの危害の危険を最小化するために、それが装着されているときにユーザの身体の中心に置かれることが維持されるべきである。バックルが中心に置かれたままであることを確実にするために、半剛性湾曲臀部カップが保護ガーメントに取り付けられるか又はその中に組み込まれてもよい。臀部カップは、臀部カップがユーザの臀部に置かれるように、ユーザの臀部の曲率に対応する曲率を有するように構成されてもよい。臀部カップは、取り外し不能又は取り外し可能であってもよい。一部の態様では、臀部カップは、汎用的な設計及びサイズを有し、臀部カップがユーザの臀部に適合するように構成されるようにある程度は成形可能である。一部の態様では、複数の臀部カップが、特定のユーザの臀部のサイズに対応する既定のサイズを有する。
【0033】
別の実施形態では、保護ガーメントは、保護デバイスがバックル留めされ且つ水平位置に置かれると、バックル及び保護デバイスの後部領域が保護デバイスの腰部分より下に位置付けられるように、湾曲したウエストバンドを有してもよい。
【0034】
様々なタイプのエアバッグアクチュエータがエアバッグアクチュエータ10として使用されてもよいことが当業者には理解されるであろう。例示には、冷却ガスインフレータ、ハイブリッドインフレータ、火薬インフレータ及びその他が含まれる。圧縮ガスを使用するインフレータは、二酸化炭素、窒素、亜酸化窒素、ヘリウム、アルゴン、こうしたガスの混合、空気、及び他のガスを含む多くの異なるガスを使用してもよい。
【0035】
本発明の広範な新規な概念から逸脱することなく上記の実施形態に変更が行われ得ることが当業者には理解されるであろう。更に、別段の指示が無ければ、本明細書に記載の任意の実施形態に関して先に記載された構造、特徴及び方法が本明細書に記載の任意の他の実施形態に組み込まれ得ることが理解されるべきである。従って、本発明は特定の開示の実施形態に限定されないが、本開示の精神および範囲内の修正を含むことが意図されていることが理解される。
【手続補正書】
【提出日】2021-12-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも部分的に個人の腰部又は臀部の周囲に延びるように構成されるエアバッグアセンブリと、
前記エアバッグアセンブリに取り付けられるバックルであって、前記バックルは第1のバックル半分及び第2のバックル半分を備え、前記第1及び第2のバックル半分は互いに取り付け可能であり且つ取り外し可能であるバックルと、
前記エアバッグアセンブリを作動させるように構成されるエアバッグアクチュエータと
を備え、
近接センサが前記個人の身体又は衣服を検出しない場合に、前記エアバッグアセンブリを無効にするように構成される近接センサを更に備える、保護デバイス。
【請求項2】
前記近接センサは、前記第1のバックル半分に位置付けられる、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項3】
前記近接センサは、前記第1のバックル半分の内面に位置付けられる、請求項2に記載の保護デバイス。
【請求項4】
前記第1のバックル半分は、基部を備え、
前記エアバッグアクチュエータの第1の部分が、前記基部に位置付けられ、
前記第1のバックル半分が前記第2のバックル半分に取り付けられるときに、前記エアバッグアクチュエータの第2の部分が前記第2のバックル半分の中に位置付けられるように、前記エアバッグアクチュエータの前記第2の部分は前記基部から延びる、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項5】
前記第1のバックル半分は、前記基部から延びる突出部を備え、
前記第1のバックル半分が前記第2のバックル半分に取り付けられるときに、前記突出部及び前記エアバッグアクチュエータの第2の部分の両方が前記第2のバックル半分の中に位置付けられるように、前記エアバッグアクチュエータの前記第2の部分は前記突出部の中に位置付けられる、請求項4に記載の保護デバイス。
【請求項6】
前記エアバッグアクチュエータの作動を制御するように構成されるコントローラを備える制御装置と、
前記コントローラに電力を供給するように構成されるバッテリと
を更に備え、
前記バッテリの少なくとも一部が前記第1のバックル半分又は前記第2のバックル半分の中に配置される、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項7】
前記制御装置の少なくとも一部が前記第1のバックル半分又は前記第2のバックル半分の中に配置される、請求項6に記載の保護デバイス。
【請求項8】
前記第1のバックル半分に取り付けられる第1の端部及び前記第2のバックル半分に取り付けられる第2の端部を有する調節可能支持ストラップを更に備え、
前記エアバッグアセンブリは、前記支持ストラップに取り付けられ、
前記バックルは、前記支持ストラップを介して前記エアバッグアセンブリに取り付けられる、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項9】
前記エアバッグアセンブリは複数のループを含み、
前記エアバッグアセンブリは前記ループを介して前記支持ストラップに取り付けられる、請求項8に記載の保護デバイス。
【請求項10】
前記エアバッグアセンブリを覆う第1の外部カバーを更に備え、前記第1の外部カバーは、前記エアバッグアセンブリの作動に応じて分離するように構成される縫い目を含む、請求項8に記載の保護デバイス。
【請求項11】
前記第1のバックル半分は、前記エアバッグアセンブリが膨張させられるときに拡張するように構成される可撓性ハッチを備える、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項12】
前記可撓性ハッチは、エラストマー材料から形成される、請求項11に記載の保護デバイス。
【請求項13】
前記個人の周囲の光のレベルを検出するように構成される光センサと、
前記保護デバイスを装着している個人の周囲のフロア空間の一部を照らすように構成される前記光センサに接続されるフロアパスLEDライトと
を更に備える、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項14】
3次元動作を測定するように構成され且つ前記保護デバイスにおける既定の場所に配置される第1の慣性センサを更に備える、請求項1に記載の保護デバイス。
【請求項15】
前記第1の慣性センサは、9軸慣性測定センサを含む、請求項14に記載の保護デバイス。
【外国語明細書】