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特開2022-33931ラップアラウンド型閉鎖システムおよび/または足包み込み固定ストラップを備えた履物品
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022033931
(43)【公開日】2022-03-02
(54)【発明の名称】ラップアラウンド型閉鎖システムおよび/または足包み込み固定ストラップを備えた履物品
(51)【国際特許分類】
   A43B 23/02 20060101AFI20220222BHJP
   A43C 11/12 20060101ALI20220222BHJP
【FI】
A43B23/02 101B
A43B23/02 104
A43C11/12
【審査請求】有
【請求項の数】23
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021199163
(22)【出願日】2021-12-08
(62)【分割の表示】P 2020524803の分割
【原出願日】2018-11-08
(31)【優先権主張番号】62/582,988
(32)【優先日】2017-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】514144250
【氏名又は名称】ナイキ イノベイト シーブイ
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100173794
【弁理士】
【氏名又は名称】色部 暁義
(72)【発明者】
【氏名】ジェラルド サリバン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】新規の閉鎖システムを有する履物品を提供する。
【解決手段】履物品300は、1つまたは複数のアッパー部品(302A、302B)から形成されたアッパーを含み、アッパー部品はアッパーの足首収容部分210を画定し、少なくとも1つのアッパー部品は、アッパーの足の甲収容部分を画定する。アッパーの足挿入開口は、(i)アッパーの足首収容部分の第1の側部から、(ii)アッパーの後部踵または足首領域の周りで、(iii)アッパーの足首収容部分の第2の側部に沿って、(iv)アッパーの足の甲収容部分を横断して、そして(v)アッパーの足の甲収容部分の第1の側部まで、延在してもよい。閉鎖システムは、トラック230Tと、閉鎖システム/足挿入開口を開放構成と閉鎖構成との間で切り替えるようにトラック230Tに沿って移動可能なスライダー230Sと、を含んでもよい。
【選択図】図3C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数のアッパー部品から形成されたアッパーであって、少なくとも1つのア
ッパー部品は、前記アッパーの足首収容部分を画定し、少なくとも1つのアッパー部品は
、前記アッパーの足の甲収容部分を画定する、アッパーと、
前記アッパーと係合する閉鎖システムと、
を含み、
前記閉鎖システムは、
(a)前記足首収容部分の第1の側部に位置している第1の端部から前記足の甲収容部分
に位置している第2の端部まで延在するトラックであって、前記トラックは、前記足首収
容部分の後部足首領域の周りで、前記足首収容部分の第2の側部に沿って、前記アッパー
の前記足の甲収容部分まで延在する、トラック、および
(b)前記トラックと係合するスライダーであって、前記スライダーは、前記閉鎖システ
ムを開放状態と閉鎖状態との間で切り替えるように前記トラックに沿って移動可能である
、スライダー
を備える、履物品。
【請求項2】
前記スライダーと係合する足首ストラップと、
前記閉鎖システムが前記閉鎖状態にあるときに、前記足首収容部分の前記第2の側部にお
いて前記足首ストラップを前記アッパーと解放可能に固定するファスナと、
をさらに備える、請求項1に記載の履物品。
【請求項3】
前記閉鎖システムが前記閉鎖状態にあるときに、前記足首ストラップは、前記足首収容
部分の前記第1の側部から前記足首収容部分の前記第2の側部まで延在する、請求項2に
記載の履物品。
【請求項4】
前記足首収容部分の前記第2の側部における前記トラックの一部分は、前記ファスナの
少なくとも一部分から1インチ(2.54cm)未満の距離に位置する、請求項2に記載
の履物品。
【請求項5】
前記ファスナの少なくとも一部分は、前記トラックと前記アッパーの足挿入開口の頂部
との間に位置する、請求項2に記載の履物品。
【請求項6】
前記足首ストラップは、前記足の甲収容部分を横断して延在する、請求項2に記載の履
物品。
【請求項7】
前記履物品が水平支持表面上に向き付けされている場合、前記トラックの最後部の足首
部分は、前記アッパーの最後部の頂点から1.5インチ(3.81cm)未満の距離に位
置する、請求項1~6のいずれか一項に記載の履物品。
【請求項8】
前記トラックの前記第1の端部は、前記アッパーの足挿入開口の頂部から1.5インチ
(3.81cm)未満の距離に位置する、請求項1~6のいずれか一項に記載の履物品。
【請求項9】
前記足首収容部分の前記第2の側部における前記トラックの一部分は、前記アッパーの
足挿入開口の頂部から1.75インチ(4.45cm)未満の距離に位置する、請求項1
~6のいずれか一項に記載の履物品。
【請求項10】
前記トラックの前記第2の端部は、前記アッパーの前記足の甲収容部分の第1の側部に
位置し、前記トラックは、前記アッパーの前足部分において前記アッパーの中央縦方向軸
を横断して延在する、請求項1~6のいずれか一項に記載の履物品。
【請求項11】
前記トラックはジッパートラックを含み、前記スライダーはジッパースライダーを含む
、請求項1~6のいずれか一項に記載の履物品。
【請求項12】
前記アッパーは外部構成要素および内部構成要素を含み、前記閉鎖システムは前記外部
構成要素と係合し、前記内部構成要素は足受けブーティを含む、請求項1~6のいずれか
一項に記載の履物品。
【請求項13】
前記内部構成要素は、前記足受けブーティと係合する少なくとも1つのストラップをさ
らに含み、前記履物品は、前記少なくとも1つのストラップを締め付け状態で解放可能に
固定するように適合された固定システムをさらに含む、請求項12に記載の履物品。
【請求項14】
前記内部構成要素は、(a)前記足受けブーティの踵収容領域の第1の側部から前記足
受けブーティの足受け開口の前方の前記足受けブーティの第2の側部まで延在する第1の
ストラップセクションと、(b)前記足受けブーティの前記踵収容領域の第2の側部から
前記足受けブーティの前記足受け開口の前方の前記足受けブーティの第1の側部まで延在
する第2のストラップセクションと、を含む、請求項12に記載の履物品。
【請求項15】
前記第1のストラップセクションは、前記足受けブーティの前記足受け開口の前方で前
記第2のストラップセクションと交差する、請求項14記載の履物品。
【請求項16】
前記第1のストラップセクションは、前記アッパーの前記外部構成要素の内方の位置に
おいて前記足受けブーティの前記踵収容領域の前記第1の側部に沿って延在し、前記第2
のストラップセクションは、前記アッパーの前記外部構成要素の内側の位置において前記
足受けブーティの前記踵収容領域の前記第2の側部に沿って延在し、前記第1のストラッ
プセクションは、前記アッパーの第1の後部踵領域において前記アッパーの前記外部構成
要素の外方に延在し、前記第2のストラップセクションは、前記アッパーの前記第1の後
部踵領域において、または前記アッパーの第2の後部踵領域において、前記アッパーの前
記外部構成要素の外方に延在する、請求項14または15に記載の履物品。
【請求項17】
前記アッパーの前記外部構成要素の後部踵領域に位置しているロックをさらに備え、前
記第1のストラップセクションおよび前記第2のストラップセクションは、前記ロックに
係合し、前記第1のストラップセクションまたは前記第2のストラップセクションが締め
付け状態にあるときに、前記ロックによって解放可能に保持される、請求項16に記載の
履物品。
【請求項18】
前記アッパーと係合する少なくとも1つのストラップと、
前記履物品の前記アッパーまたはソール構造体のうち少なくとも一方と係合し、前記少な
くとも1つのストラップを締め付け状態で解放可能に保持するロックと、
をさらに備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の履物品。
【請求項19】
前記アッパーの重なり合う層の間で、前記第1のストラップセクションの長さの少なく
とも一部分にわたって延在する第1のストラップセクションと、
前記アッパーの重なり合う層の間で、前記第2のストラップセクションの長さの少なくと
も一部分にわたって延在する第2のストラップセクションと、
前記第1のストラップセクションまたは前記第2のストラップセクションのうち少なくと
も1つと係合し、前記第1のストラップセクションまたは前記第2のストラップセクショ
ンのうち少なくとも1つを締め付け状態で解放可能に保持するロックと、
をさらに備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の履物品。
【請求項20】
前記アッパーの前記足の甲収容部分は、第1の側部と第2の側部とを含み、前記履物品
は、
前記アッパーの踵収容領域の第1の側部から前記アッパーの前記足の甲収容部分の前記第
2の側部まで延在する第1のストラップセクションと、
前記アッパーの前記踵収容領域の第2の側部から前記アッパーの前記足の甲収容部分の前
記第1の側部まで延在する第2のストラップセクションと、
前記第1のストラップセクションまたは前記第2のストラップセクションのうち少なくと
も1つと係合し、前記第1のストラップセクションまたは前記第2のストラップセクショ
ンのうち少なくとも1つを締め付け状態で解放可能に保持するロックと、
をさらに備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の履物品。
【請求項21】
前記アッパーの前記足の甲収容部分は、第1の側部と第2の側部とを含み、前記履物品
は、
前記アッパーの重なり合う層の間で、前記第1のストラップセクションの長さの少なくと
も一部分にわたって延在する第1のストラップセクションであって、第1のストラップセ
クションは、前記アッパーの踵収容領域の第1の側部から前記アッパーの前記足の甲収容
部分の前記第2の側部まで延在する、第1のストラップセクションと、
前記アッパーの重なり合う層の間で、前記第2のストラップセクションの長さの少なくと
も一部分にわたって延在する第2のストラップセクションであって、第2のストラップセ
クションは、前記アッパーの前記踵収容領域の第2の側部から前記アッパーの前記足の甲
収容部分の前記第1の側部まで延在する、第2のストラップセクションと、
前記第1のストラップセクションまたは前記第2のストラップセクションのうち少なくと
も1つと係合し、前記第1のストラップセクションまたは前記第2のストラップセクショ
ンのうち少なくとも1つを締め付け状態で解放可能に保持するロックと、
をさらに備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の履物品。
【請求項22】
前記第1のストラップセクションは、前記アッパーの足受け開口の前方で前記第2のス
トラップセクションと交差する、請求項19記載の履物品。
【請求項23】
前記固定システムは、前記アッパーの後部踵領域に位置する、請求項18記載の履物品。
【請求項24】
前記足首収容部分の前記第1の側部と前記足の甲収容部分の第1の側部とは、前記アッ
パーの外側部上に位置する、請求項1~6のいずれか一項に記載の履物品。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2017年11月8日出願の米国仮特許出願第62/582,988号に対
する優先権の利益を主張するものである。米国仮特許出願第62/582,988号は、
参照により、その全体が本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
本発明は、履物の分野に関する。より具体的には、本発明の態様は、閉鎖システムを有
する履物品に関し、閉鎖システムは、着用者の足を少なくとも部分的にラップアラウンド
し、かつ/または着用者の足を少なくとも部分的にラップアラウンドする固定ストラップ
を含む。
【背景技術】
【0003】
用語/一般情報
最初に、本明細書の様々な部分と、本明細書に記載される発明(複数可)とを理解するの
に役立ついくつかの一般用語および情報が提供される。上述のように、本発明は履物の分
野に関する。「履物」は、任意のタイプの足用の衣服を意味し、この用語は、すべてのタ
イプの靴、ブーツ、スニーカー、サンダル、草履(thong)、フリップフロップ、ミ
ュール、スカフ(scuff)、スリッパ、スポーツ専用靴(例えばトラックシューズ、
ゴルフシューズ、テニスシューズ、野球用クリート、サッカーまたはフットボール用クリ
ート、スキーブーツ、バスケットボールシューズ、クロストレーニングシューズなど)な
どを含むが、これらに限定されない。
【0004】
図1はまた、本発明の明細書および/または態様を説明および理解するために有用であ
り得る情報を提供する。より具体的には、図1は、この図示した例において、履物品用の
ソール構造体の一部分を構成する履物構成要素100の図示を提供する。以下に説明する
同じ一般的な定義および用語は、一般的な履物および/または他の履物構成要素もしくは
それらの部分、例えばアッパー、ミッドソール構成要素、アウトソール構成要素、地面係
合構成要素などに適用されてもよい。
【0005】
最初に、図1に図示するように、本明細書で使用されている、「前方」または「前方方
向」という用語は、特段に明記されていない限り、または文脈から明らかでない限り、履
物構造体または構成要素100の最前部の爪先(「FT」:forward-most
toe)領域に向かうことを意味するか、またはその方向を意味する。本明細書で使用さ
れている、「後方」または「後方方向」という用語は、特段に明記されていない限り、ま
たは文脈から明らかでない限り、履物構造体または構成要素100の最後部の踵領域(「
RH」:rear-most heel area)に向かうことを意味するか、または
その方向を意味する。本明細書で使用されている、「外側(lateral)」または「
外側部(lateral side)」という用語は、特段に明記されていない限り、ま
たは文脈から明らかでない限り、履物構造体または構成要素100の外方または「足の小
指」側を意味する。本明細書で使用されている、「内側(medial)」または「内側
部(medial side)」という用語は、特段に明記されていない限り、または文
脈から明らかでない限り、履物構造体または構成要素100の内方または「足の親指」側
を意味する。
【0006】
また、本発明の様々な例示的特徴および態様は、履物構成要素100(履物ソール構造
体、履物アッパー、または履物品全体など)の「縦方向」および/または「縦方向の長さ
」に関して本明細書で開示または説明されてもよい。図1に示すように、「縦方向」は、
対象の履物構成要素100(この図示した例におけるソール構造体または足支持部材)の
最後部の踵位置(図1のRH)から最前部の爪先位置(図1のFT)まで延びる線の方向
として決定される。「縦方向の長さ」Lは、最後部の踵位置RHから最前部の爪先位置F
Tまで測定される長さ寸法である。最後部の踵位置RHおよび最前部の爪先位置FTは、
構成要素100(例えば履物品または足受け装置の一部として、例えばこの図示した例に
おけるソール構造体または足支持部材)が、無負荷状態で(例えば潜在的に構成要素10
0が係合する靴の構成要素の重量/力以外に一切の重量または力が構成要素100に加え
られていない場合)水平支持表面S上に向き付けされるときに、前部および後部の平行垂
直平面VPに関する後部踵および前部爪先の接点を決定することによって位置付けること
ができる。特定の履物構成要素100の最前部および/または最後部の位置が線分(接点
ではない)を構成する場合、最前部の爪先位置および/または最後部の踵位置は、対応す
る線分の中点を構成する。特定の履物構成要素100の最前部および/または最後部の位
置が、2つ以上の分離された点または線分を構成する場合には、最前部の爪先位置および
/または最後部の踵位置は、(中点自体が構成要素100の構造体上にあるかどうかに関
係なく)線分の最も遠くに離隔および分離された点ならびに/または最も遠くに離隔およ
び分離された端点をつなぐ線分の中点を構成する。最前部および/または最後部の位置が
、1つまたは複数の領域を構成する場合には、最前部の爪先位置および/または最後部の
踵位置は、(全体地理的中心自体が構成要素100の構造体上にあるかどうかに関係なく
)その領域または複合領域の地理的中心を構成する。
【0007】
構成要素100が無負荷状態で水平支持表面S上に向き付けされている場合、構成要素
または構造体100の縦方向が決定されると、平面はこの縦方向に対して垂直に向き付け
されてもよい(例えば、図1の紙面に出入りする平面)。これらの垂直平面の位置は、垂
直平面が最後部の踵位置RHと最前部の爪先位置FTとの間の縦方向と交差する縦方向の
長さLに沿った位置に基づいて指定されてもよい。図1のこの図示した例では、最後部の
踵位置RHは、測定の原点(または「0L位置」)と見なされ、最前部の爪先位置FTは
、この構成要素の縦方向の長さの終点(または「1.0L位置」)と見なされる。平面位
置は、この例では最後部の踵RHの位置から前方に測定された、縦方向の長さL(0Lと
1.0Lとの間)に沿ったその位置に基づいて指定されてもよい。図1は、縦方向に垂直
(そして横方向に向き付けされ)、かつ(最後部の踵位置RHから前方方向に測定された
)位置0.25L、0.4L、0.5L、0.55L、0.6Lおよび0.8Lにおいて
縦方向の長さLに沿って位置している、様々な平面の位置を示している。これらの平面は
図1に示した図から紙面のページの内外に延びてもよく、同様の平面は、縦方向の長さ
Lに沿って他の任意の位置において向き付けされてもよい。これらの平面は、最後部の踵
RHと最前部の爪先FTの位置を決定するために使用される平行垂直平面VPと平行にな
ってもよいが、これは必須ではない。むしろ、縦方向の長さLに沿った垂直平面の向きは
、縦方向の向きに依拠し、これは図1に示した配置/向きにおいて水平表面Sに対して平
行であり、かつ/または垂直表面VPに垂直である場合もあり得るが、そうならない場合
もあり得る。
【0008】
後述の「発明を実施するための形態」は、添付の図面と併せて読むと、より良好に理解
されるであろう。これらの図面において、同様の参照番号は、その参照番号が記載されて
いる種々の図のすべてにおいて、同一または同様の要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の特定の用語および態様を理解するために有用な背景および定義情報を図示および説明するのを助けるために提供される。
図2A】そのような履物品の種々の外部特徴の詳細を含む、本発明の少なくともいくつかの例による履物品の種々の図を提供する。
図2B】そのような履物品の種々の外部特徴の詳細を含む、本発明の少なくともいくつかの例による履物品の種々の図を提供する。
図2C】そのような履物品の種々の外部特徴の詳細を含む、本発明の少なくともいくつかの例による履物品の種々の図を提供する。
図2D】そのような履物品の種々の外部特徴の詳細を含む、本発明の少なくともいくつかの例による履物品の種々の図を提供する。
図3A】そのような履物品の種々の内部特徴および外部特徴の詳細を含む、本発明の少なくともいくつかの例による履物品の種々の図を提供する。
図3B】そのような履物品の種々の内部特徴および外部特徴の詳細を含む、本発明の少なくともいくつかの例による履物品の種々の図を提供する。
図3C】そのような履物品の種々の内部特徴および外部特徴の詳細を含む、本発明の少なくともいくつかの例による履物品の種々の図を提供する。
図3D】そのような履物品の種々の内部特徴および外部特徴の詳細を含む、本発明の少なくともいくつかの例による履物品の種々の図を提供する。
図3E】そのような履物品の種々の内部特徴および外部特徴の詳細を含む、本発明の少なくともいくつかの例による履物品の種々の図を提供する。
図4A】本発明の少なくともいくつかの例による履物品に含まれ得るストラップロックの種々の図を提供する。
図4B】本発明の少なくともいくつかの例による履物品に含まれ得るストラップロックの種々の図を提供する。
図4C】本発明の少なくともいくつかの例による履物品に含まれ得るストラップロックの種々の図を提供する。
図4D】本発明の少なくともいくつかの例による履物品に含まれ得るストラップロックの種々の図を提供する。
図4E】本発明の少なくともいくつかの例による履物品に含まれ得るストラップロックの種々の図を提供する。
図4F】本発明の少なくともいくつかの例による履物品に含まれ得るストラップロックの種々の図を提供する。
図4G】本発明の少なくともいくつかの例による履物品に含まれ得るストラップロックの種々の図を提供する。
図5A】本発明の少なくともいくつかの例によるストラップおよび履物品の特徴を示す様々な図を提供する。
図5B】本発明の少なくともいくつかの例によるストラップおよび履物品の特徴を示す様々な図を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
読者は、添付の図面が必ずしも縮尺どおりに描かれていないことを理解する必要がある
【0011】
本発明の様態による履物構造体および構成要素の各種例に関する以下の説明においては
、本明細書の一部を形成すると共に、本発明の態様が実施されてもよい種々の例示的構造
体および環境を例示として示す添付の図面を参照する。他の構造体および環境が利用され
てもよいことと、本発明の範囲から逸脱することなく具体的に説明した構造体および機能
から構造的かつ機能的な修正を行い得ることと、を理解されたい。
【0012】
I.本発明のいくつかの例示的態様についての一般的な説明
任意のタイプまたはスタイルの靴に潜在的に有用であるが、本発明の態様は、ブーツ;バ
スケットボールシューズを含む運動靴;またはハイトップアッパー付きの履物を含む他の
履物に関して特に利益になり得る。
【0013】
本発明の少なくともいくつかの例による履物品は、1つまたは複数のアッパー部品から
形成されたアッパーを含んでもよく、少なくとも1つのアッパー部品は、アッパーの足首
収容部分を画定し、少なくとも1つのアッパー部品(同じアッパー部品または別のアッパ
ー部品)は、アッパーの足の甲収容部分を画定する。アッパーの足挿入開口(閉鎖システ
ムを含んでもよい)は、(i)アッパーの足首収容部分の第1の側部から、(ii)アッ
パーの後部踵または足首領域の周りで、(iii)アッパーの足首収容部分の第2の側部
に沿って、そして(iv)アッパーの足の甲収容部分まで、部分的または連続的に延在し
てもよい。いくつかの実施形態では、足挿入開口は、アッパーの足の甲収容部分を横断し
て、そしてアッパーの足の甲収容部分の第1の側部まで(例えば、アッパーの前足部分に
おいてアッパーの中央縦方向軸を横断して)延在してもよい。他の実施形態では、足挿入
開口は、アッパーの前足部分においてアッパーの中央縦方向軸にまたはその手前にあるア
ッパーの前足部分内の位置まで(例えば、アッパーの前足部分においてアッパーの中央縦
方向軸を横断せずに)延在してもよい。1つまたは複数の追加のストラップ(例えば、足
首ストラップ、1つまたは複数の内部ブーティストラップなど)、ファスナ、および/ま
たはロックは、アッパー/履物を着用者の足と係合させるために提供されてもよい。
【0014】
本発明のいくつかの態様は、(a)履物品用のソール構造体と係合してもよい、1つま
たは複数のアッパー部品から形成されたアッパーであって、少なくとも1つのアッパー部
品は、アッパーの足首収容部分を画定し、少なくとも1つのアッパー部品(同じアッパー
部品または異なるアッパー部品)は、アッパーの足の甲収容部分を画定する、アッパーと
、(b)アッパーと係合する閉鎖システムと、を含む履物品に関する。本発明のこの態様
の少なくともいくつかの例による閉鎖システムは、(i)アッパーの足首収容部分の第1
の側部に位置している第1の端部(例えば、開放端部)からアッパーの足の甲収容部分に
位置している(例えば、アッパーの足の甲収容部分の第1の側部に位置している、足の甲
収容部分の第2の側部に位置している、履物品の外側部に位置している、履物品の内側部
に位置している、アッパーの前足部分におけるアッパーの中央縦方向軸またはその両側に
位置している、など)第2の端部(例えば、閉鎖端部)まで延在するトラックであって、
トラックは、足首収容部分の後部足首領域の周りで、足首収容部分の第2の側部に沿って
、そしてアッパーの足の甲収容部分まで(例えば、いくつかの実施形態では、足の甲収容
部分の第1の側部と足の甲収容部分の第2の側部との間に位置している足の甲収容部分の
中央部分にわたって、いくつかの実施形態では、アッパーの前足部分においてアッパーの
中央縦方向軸を横断して、またはいくつかの実施形態では、アッパーの前足部分において
アッパーの中央縦方向軸における位置またはその手前まで)延在する、トラックと、(i
i)トラックと係合するスライダーと、を含んでもよい。スライダーは、閉鎖システムを
開放状態(足挿入または足取り出し状態)と閉鎖状態(足固定状態)との間で切り替える
ようにトラックに沿って移動可能である。トラックは、アッパーの足挿入開口の前方の位
置においてアッパーの中央縦方向軸を横断して延在してもよく、またはアッパーの前足部
分におけるアッパーの中央縦方向軸にまたはその手前にあるアッパーの前足部分で終端し
てもよい。トラックおよびスライダーは、ジッパー構造体、インタロック圧力トラック構
造体、またはトラックに沿って移動可能なスライダー、を使用して開閉される他の閉鎖シ
ステムを構成してもよい。
【0015】
本発明のこの態様の少なくともいくつかの例では、足首ストラップはスライダーと係合
してもよく、この足首ストラップは、ファスナを含んでもよく、かつ/またはそれと解放
可能に係合してもよい。ファスナの少なくとも一部分は、例えば、アッパーの足首収容部
分の第2の側部に位置するアッパー上に、または該アッパーの一部として提供されてもよ
い。閉鎖システムが閉鎖状態にあるときに、ファスナは、足首ストラップをアッパーと係
合させて、アッパーを着用者の足首/足の周りに固定してもよい。ファスナの少なくとも
一部分は、トラックとアッパーの足挿入開口の頂部との間に位置してもよく、かつ/また
はトラックをブリッジングしてもよく、かつ/またはトラックの下に位置してもよい。フ
ァスナは、1つまたは複数のスナップ、1つまたは複数のボタン、1つまたは複数の面フ
ァスナ、1つまたは複数のバックル、1つまたは複数の紐またはタイ、1つまたは複数の
磁石などのうち1つまたは複数などのような、任意のタイプの解放可能な固定構成要素を
含んでもよい。
【0016】
足首ストラップは、存在する場合、足首収容部分の第1の側部から(例えば、スライダ
ートラックの端部において、例えば、履物品の外側部上おいて)、着用者の足/足首の前
部を横断して(例えば、アッパーの足の甲収容部分を横断して)、そして閉鎖システムが
閉鎖状態にあり、かつ足首ストラップ用のファスナが係合するときに、足首収容部分の第
2の側部まで(例えば、履物品の内側部の上において)延在してもよい。足首ストラップ
用のファスナの少なくとも一部分は、履物アッパーの内側部に位置してもよい。
【0017】
次に、本発明の少なくともいくつかの例によるアッパー/履物品の様々な例示的寸法的
特徴について説明する。本発明の少なくともいくつかの例は、以下の特徴のうち任意の1
つまたは複数を含んでもよい:
(a)足首収容部分の第2の側部(例えば、内側部)のトラックの少なくとも或る部分は
、ファスナの少なくとも或る部分(例えば、アッパーと係合する足首ストラップファスナ
の一部分)から1.5インチ(3.81cm)未満、そしていくつかの例では、1.25
インチ(3.18cm)未満、1インチ(2.54cm)未満、またはさらには0.75
インチ(1.91cm)未満の距離に位置してもよく(図2Aおよび図3Bの寸法D1に
注意)、かつ/または
(b)履物品が無負荷状態で水平支持表面上に向きが定められた場合、トラックの最後部
の足首部分は、アッパーの頂縁部の少なくとも或る部分から(例えば、アッパーの最後部
の頂点および/または最後部の頂縁部から、アッパーの最後部の踵位置RHにおけるアッ
パーの足挿入開口の頂点または頂縁部から、など)2インチ(5.08cm)未満、そし
ていくつかの例では、1.75インチ(4.45cm)未満、1.5インチ(3.81c
m)未満、またはさらには1.25インチ(3.18cm)未満の距離に位置してもよく
図2Dの寸法D3に注意)、かつ/または
(c)トラックの第1の端部(例えば、スライダートラックの開放端部)は、アッパーの
足挿入開口の頂部の少なくとも或る部分から(例えば、履物が無負荷状態で水平支持表面
上に向き付けされるときに、トラックの第1の端部の真上の垂直位置における足挿入開口
の頂点または頂縁部から)2インチ(5.08cm)未満、そしていくつかの例では、1
.75インチ(4.45cm)未満、1.5インチ(3.81cm)未満、またはさらに
は1.25インチ(3.18cm)未満の距離に位置してもよく(図2Bおよび図3A
寸法D4に注意)、かつ/または
(d)足首収容部分の第2の側部(例えば、アッパーの内側部)におけるトラックの少な
くとも或る部分は、アッパーの足挿入開口の頂部の少なくとも或る部分から(例えば、履
物が無負荷状態で水平支持表面上に向き付けされるときに、足首収容部分の第2の側部に
おけるトラックの真上の垂直位置における足挿入開口の頂点または頂縁部から)2.25
インチ(5.72cm)未満、2インチ(5.08cm)未満、1.75インチ(4.4
5cm)未満、1.5インチ(3.81cm)未満、またはさらには1.25インチ(3
.18cm)未満の距離に位置してもよい(図2Aおよび図3Bの寸法D2に注意)。
【0018】
本発明の少なくともいくつかの例によるアッパーおよび/または履物品は、外部構成要
素および内部構成要素を含んでもよい。このような構造体では、閉鎖システム(例えば、
トラック)は、外部構成要素と係合してもよく、かつ/または内部構成要素は、(例えば
、履物アッパー内に着用者の足を完全にまたは部分的に収容するための)足受けブーティ
を含んでもよい。この内部構成要素は、足受けブーティと係合する少なくとも1つのスト
ラップをさらに含んでもよく、履物品(例えば、アッパー、ソール構造体など)は、少な
くとも1つのストラップを着用者の足の周りに締め付け状態で解放可能に保持するロック
をさらに含んでもよい。より具体的な例として、内部構成要素は、(a)足受けブーティ
の踵収容領域の第1の側部から足受けブーティの足受け開口の前方の足受けブーティの第
2の側部まで延在する第1のストラップセクションと、(b)足受けブーティの踵収容領
域の第2の側部から足受けブーティの足受け開口の前方の足受けブーティの第1の側部ま
で延在する第2のストラップセクションと、を含んでもよい。第1のストラップセクショ
ンおよび第2のストラップセクション(1つのストラップまたは2つの別個のストラップ
の部品であり得る)は、例えば、足受けブーティの足受け開口の前方の位置において、互
いに交差してもよい。本発明のこの態様の少なくともいくつかの例では、(a)第1のス
トラップセクションは、アッパーの外部構成要素の内方の位置において足受けブーティの
踵収容領域の第1の側部に沿って延在してもよく、かつ/または(b)第2のストラップ
セクションは、アッパーの外部構成要素の内方の位置において足受けブーティの踵収容領
域の第2の側部に沿って延在してもよく、かつ/または(c)第1のストラップセクショ
ンは、アッパーの第1の後部踵領域においてアッパーの外部構成要素の外方に延在しても
よく、かつ/または(d)第2のストラップセクションは、アッパーの第1の後部踵領域
において、またはアッパーの第2の後部踵領域において、アッパーの外部構成要素の外方
に延在してもよい。
【0019】
本発明のこれらの例/態様によるロックは、1つまたは複数のストラップを締め付け状
態で保持するための任意のタイプの固定システムであってもよく、ロックは、履物品の任
意の位置上に位置してもよい。より具体的な例として、ロックの少なくとも一部分は、ア
ッパーの外部構成要素の後部踵領域、またはソール構造体の後部踵領域に位置してもよい
。第1のストラップセクションおよび/または第2のストラップセクションは、このロッ
クと係合してもよく、ロックは、第1のストラップセクションおよび/または第2のスト
ラップセクションを締め付け状態で(例えば、着用者の足の周りに)解放可能に保持する
。いくつかのさらに具体的な例として、ロックは、第1のストラップセクションおよび/
または第2のストラップセクションを挟んでそれ/それらを締め付け状態で所定の位置に
保持する1つまたは複数のばね式支え表面;ストラップセクションのうち1つまたは複数
のためのラチェット式巻取りリール;1つまたは複数のクランプ;1つまたは複数のクリ
ップ;1つまたは複数のリテーナなどを含んでもよい。
【0020】
本発明の少なくともいくつかの態様による他の例示的履物品では、履物品は、アッパー
と係合する少なくとも1つのストラップと、アッパーまたはソール構造体のうち少なくと
も1つと係合する少なくとも1つの部品を有するロックと、を含む。上記の構造体および
/または特性のいずれかを有してもよいロックは、少なくとも1つのストラップを締め付
け状態で解放可能に固定するように構成および位置決めされる。少なくとも1つのストラ
ップは、(a)アッパーの重なり合う層の間で、第1のストラップセクションの長さの少
なくとも一部分にわたって延在する(例えば、そしてアッパーの踵収容領域の第1の側部
からアッパーの足の甲収容部分の第2の側部まで延在する)第1のストラップセクション
と、(b)アッパーの重なり合う層の間で、第2のストラップセクションの長さの少なく
とも一部分にわたって延在する(例えば、そしてアッパーの踵収容領域の第2の側部から
アッパーの足の甲収容部分の第1の側部まで延在する)第2のストラップセクションと、
をさらに含んでもよい。第1のストラップセクションは、アッパーの足受け開口の前方で
第2のストラップセクションと交差してもよい。ロックは、1つまたは複数のストラップ
セクションと係合する1つまたは複数の部品を含んでもよく、そしていくつかの例では、
第1のストラップセクションと第2のストラップセクションの両方と係合する構造体(複
数可)を含む。ロックは、履物構造体の任意の位置(複数可)に位置しかつ/または履物
構造体の任意の部品(複数可)と(例えば、アッパーおよび/またはソール構造体の側部
、アッパーの足の甲領域、アッパーおよび/またはソール構造体の後部踵領域などにおい
て)係合してもよい。
【0021】
本発明の追加の例または態様は、(a)アッパー(例えば、少なくとも1つの実施形態
では、少なくとも第1のアッパー構成要素および第2のアッパー構成要素を有する)、お
よび/または(b)アッパーに沿って、そしてアッパーの足の甲収容部分を横断して延在
する(例えば、第1のアッパー構成要素と第2のアッパー構成要素との間で延在する)延
在する第1のストラップセクション、および/または(c)アッパーに沿って、そしてア
ッパーの足の甲収容部分を横断して延在する(例えば、第1のアッパー構成要素と第2の
アッパー構成要素との間で延在する)延在する第2のストラップセクション、(d)アッ
パーと係合するソール構造体、および/または(e)アッパー、第1のストラップセクシ
ョン、第2のストラップセクション、またはソール構造体のうち少なくとも1つと(例え
ば、履物品の後部踵領域において)係合するロック、を有する履物品を含んでもよく、ロ
ックは、第1のストラップセクションまたは第2のストラップセクションのうち少なくと
も1つを締め付け状態で解放可能に保持する。第1のストラップセクションは、履物品の
内側部から(例えば、履物品の内側中足部または内側前足部領域から)、履物品の足の甲
領域を横断して、履物品の外側足首領域の周りで、そしてそれがロックと係合する後部踵
位置まで延在してもよい。第1のストラップ部分は、例えば、アッパー、ソール構造体、
および第1のストラップ部分が出会う位置において、(例えば、縫着、接着剤、機械的コ
ネクタ(複数可)などによって)アッパー(例えば、第1のアッパー構成要素および/も
しくは第2のアッパー構成要素)、ならびに/または内側中足部および/もしくは内側前
足部領域におけるソール構造体(および/もしくは別の履物構成要素)、に固定され得る
。追加的または代替的に、第2のストラップセクションは、履物品の外側部から(例えば
、履物品の外側中足部または外側前足部領域から)、履物品の足の甲領域を横断して、履
物品の内側足首領域の周りで、そしてそれがロックと係合する後部踵位置まで延在しても
よい。第2のストラップ部分は、例えば、アッパー、ソール構造体、および第2のストラ
ップ部分が出会う位置において、(例えば、縫着、接着剤、機械的コネクタ(複数可)な
どによって)アッパー(例えば、第1のアッパー構成要素および/もしくは第2のアッパ
ー構成要素)、ならびに/または外側中足部および/もしくは外側前足部領域におけるソ
ール構造体(および/もしくは別の履物構成要素)、に固定され得る。本発明のこの態様
による履物品は、詳細に上述および/または後述されるアッパー、足挿入開口、および/
または閉鎖システムのいずれかを含む、任意のタイプのアッパー、足挿入開口、および/
または閉鎖システムを有してもよい。
【0022】
本発明の追加のおよび/または他の態様による履物品は、
(a)第1のアッパー構成要素(1つまたは複数の部品、例えば、外部アッパー構成要素
から形成される)と、
(b)第2のアッパー構成要素(1つまたは複数の部品、例えば、内部アッパー構成要素
および/または足収容ブーティから形成される)と、
(c)第1のアッパー構成要素によって画定された足挿入開口(閉鎖システムを含んでも
よい)であって、足挿入開口(および/または、存在する場合は、閉鎖システム)は、(
i)第1のアッパー構成要素の足首収容部分の第1の側部から、(ii)第1のアッパー
構成要素の後部踵または足首領域の周りで、(iii)第1のアッパー構成要素の足首収
容部分の第2の側部に沿って、そして(iv)アッパーの足の甲収容部分まで延在する(
いくつかの実施形態では、(a)足挿入開口および/または閉鎖システムは、第1のアッ
パー構成要素の足の甲収容部分を横断して、そして第1のアッパー構成要素の足の甲収容
部分の第1の側部まで延在してもよく、かつ/または(b)足挿入開口および/または閉
鎖システムは、アッパーの前足部分においてアッパーの中央縦方向軸を横断して延在して
もよく、かつ/または(c)足挿入開口および/または閉鎖システムは、アッパーの前足
部分においてアッパーの中央縦方向軸にまたはその手前にあるアッパーの前足部分まで(
例えば、アッパーの前足部分においてアッパーの中央縦方向軸を横断せずに)延在しても
よい)、足挿入開口と、
(d)第1のアッパー構成要素と第2のアッパー構成要素との間で、そして第1のアッパ
ー構成要素の足の甲収容部分を横断して(例えば、下で)延在する第1のストラップセク
ションと、
(e)第1のアッパー構成要素と第2のアッパー構成要素との間で、そして第1のアッパ
ー構成要素の足の甲収容部分を横断して(例えば、下で)延在する第2のストラップセク
ションと、
(f)第1のアッパー構成要素または第2のアッパー構成要素のうち少なくとも1つと係
合するソール構造体と、
(g)第1のアッパー構成要素、第2のアッパー構成要素、第1のストラップセクション
、第2のストラップセクション、またはソール構造体のうち少なくとも1つと、例えばこ
れらの構成要素のうち任意の1つまたは複数の後部踵領域において、係合するロックであ
って、ロックは、第1のストラップセクションまたは第2のストラップセクションのうち
少なくとも1つを締め付け状態で(例えば、着用者の足の周りに)解放可能に保持する、
ロックと、
を含んでもよい。
例えば、トラックと、いくつかの例ではトラックと係合するスライダーとを含む、足挿入
開口の長さに沿って延在する閉鎖システム(例えば、上述したジッパーまたは他のスライ
ダーベースの閉鎖システム)が提供されてもよく、トラックに沿ったスライダーの移動は
、閉鎖システムを開放状態と閉鎖状態との間で切り替える(そして足挿入開口を切り替え
る)。追加的または代替的に、この閉鎖システムは、存在する場合、足挿入開口の長さに
沿った1つまたは複数の位置に提供される、1つまたは複数のボタン、1つまたは複数の
スナップ、1つまたは複数の面ファスナ、1つまたは複数のバックル、1つまたは複数の
固定ストラップ、1つまたは複数の圧力インタロックトラック構造体(例えば、スライダ
ーなしであるが、手の圧力または他の圧力源によって開閉されてもよいトラック)、1つ
または複数のタイ、1つまたは複数の磁石などのうち1つまたは複数を含んでもよい。別
の代替または潜在的な特徴として、このタイプの閉鎖システムは省略されてもよい(例え
ば、そして足挿入開口は、(例えば、上記のタイプおよび/または以下により詳細に説明
されるタイプの)足首ストラップまたは他の構造体によって閉じられたままであってもよ
い)。
【0023】
本発明のこれらの例/態様による履物品はまた、第1のアッパー構成要素または第2の
アッパー構成要素のうち少なくとも1つの一部として提供されるかまたはそれと係合する
足首ストラップ(例えば、履物品および/またはアッパーの中央縦方向軸を横断して、か
つ/または第1のアッパー構成要素および/または第2のアッパー構成要素の足の甲収容
部分を横断して延在する足首ストラップ)を含んでもよい。足首ストラップは、存在する
場合、閉鎖状態に足挿入開口(および/または存在する場合は閉鎖システム)を(部分的
または完全に)解放可能に保持するファスナを含んでもよく、かつ/またはそれと解放可
能に係合してもよい。
【0024】
本発明のこれらの例/態様では、第1のストラップセクションは、第2のアッパー構成
要素の踵収容領域の第1の側部に沿って延在してもよく、第2のストラップセクションは
、第2のアッパー構成要素の踵収容領域の第2の側部に沿って延在てもよい。本発明の少
なくともいくつかの例では、第1のストラップセクションは、例えば第1のアッパー構成
要素の第1の後部踵領域において、第1のアッパー構成要素を通って延在してもよく、か
つ/または第2のストラップセクションは、例えば第1のアッパー構成要素の第1の後部
踵領域において、または第1のアッパー構成要素の第2の後部踵領域おいて、第1のアッ
パー構成要素を通って延在してもよい。これらのストラップセクション(複数可)は、後
部踵領域(複数可)においてロックと係合してもよい。
【0025】
上記の説明では、履物品、アッパー、または他の履物構成要素の「第1の側部」が外側
部であってもよく、履物品、アッパー、または他の履物構成要素の「第2の側部」が内側
部であってもよいと言及されているが、本発明の態様による少なくともいくつかの例示的
構造体では、「第1の側部」が内側部となり得、「第2の側部」が外側部となり得る。
【0026】
次に、本発明の構造体および態様のより具体的な例を、添付の図面を参照して説明する
【0027】
II.本発明の例による履物および履物構成要素についての詳細な説明
図2A図2Dは、本発明の少なくともいくつかの例および態様による履物品200の内
側面図、外側面図、正面図、および背面図をそれぞれ提供する。この例示的履物品200
は、ハイトップブーツまたはバスケットボールシューズである。しかし、本発明の態様は
また、他のイベントおよび/または他のタイプの使用もしくは活動のための靴に使用され
てもよい。履物品200は、アッパー202と、アッパー202と係合するソール構造体
204と、を含む。アッパー202およびソール構造体204は、履物技術分野において
従来から公知でありかつ使用されている方式を含む任意の方式で(例えば、接着剤または
セメント、縫着または縫合、機械的コネクタなどによって)一緒に係合してもよい。アッ
パー202はまた、使用者の足が履物200の内部足受けチャンバにアクセスすることを
可能にする足挿入開口206を画定する。足受けチャンバは、少なくとも部分的に履物ア
ッパー202によって、少なくとも部分的にソール構造体204によって、かつ/または
少なくとも部分的に他の履物構成要素によって画定されてもよい。
【0028】
ソール構造体204は、履物技術分野で公知でありかつ使用されている従来の材料およ
び/または従来の構成要素/多数の構成要素を含む、本発明から逸脱することのない任意
の材料(複数可)および/または多数の構成要素から作製されてもよい。いくつかのより
具体的な例として、ソール構造体204は、(例えば、衝撃力の減衰性、着用者の快適性
などのうち1つまたは複数を提供するための)1つまたは複数のミッドソール構成要素お
よび/または(例えば耐摩耗性、牽引性(traction)、地面接触部材などのうち
1つまたは複数を提供するための)1つまたは複数のアウトソール構成要素を含んでもよ
い。ミッドソール構成要素(複数可)は、存在する場合、1つまたは複数のポリマーフォ
ーム材料部品(例えば、ポリウレタンフォーム材料(複数可)、エチル酢酸ビニルフォー
ム材料(複数可)などから作製される);1つまたは複数の流体充填ブラダ;1つまたは
複数の機械的ショックアブソーバなどのうち1つまたは複数を含んでもよい。ミッドソー
ル構成要素(複数可)は、もしあれば、アッパーと(例えば、ストローベル部材、外部ア
ッパー構成要素、内部アッパー構成要素、ブーティ構成要素などの1つまたは複数のアッ
パー構成要素と)直接係合してもよい。アウトソール構成要素(複数可)は、もしあれば
、天然または合成皮革、天然または合成ゴム、熱可塑性ポリウレタン、ポリウレタン、エ
チル酢酸ビニル材料などの従来のアウトソール材料から作製されてもよい。アウトソール
構成要素(複数可)は、もしあれば、1つまたは複数のミッドソール構成要素、1つまた
は複数のアッパー構成要素、および/または別の履物構成要素と係合してもよい。1つま
たは複数の実施形態に存在する別の代替特徴として、単一のソール構造体構成要素または
部品は、履物品200用の衝撃力減衰構成要素および地面接触構成要素の両方として機能
してもよい(例えば、ミッドソール構成要素およびアウトソール構成要素の両方として機
能する)。
【0029】
図2A図2Dに示すように、この例示的履物品200のアッパー202は、
(a)第1の側部(例えば外側部210AL)と、第2の側部(例えば内側部210AM
)と、後部部分210ARと、を有する足首収容部分210と、
(b)第1の側部(例えば、外側部220IL)と、第2の側部(例えば、内側部220
IM)と、中央部分220ICと、を有する足の甲収容部分220と、
を画定する1つまたは複数のアッパー部品を含む。
アッパー202(ならびに足首収容部分210を画定する部品(複数可)、および/また
は足の甲収容部分220を画定する部品(複数可))は、履物技術分野で公知でありかつ
使用されている従来の材料および/または従来の構成要素/多数の構成要素を含む、本発
明から逸脱することのない任意の材料(複数可)および/または多数の構成要素から作製
されてもよい。
【0030】
この例示的履物品200は、アッパー202と係合する閉鎖システム230を含み、こ
の閉鎖システム230を使用して、アッパー202の足挿入開口206(および閉鎖シス
テム230)を開放状態(使用者が自分の足を挿入したり、または取り出したりすること
ができる)と閉鎖状態(アッパー202が着用者の足に固定されている)との間で切り替
える。この図示した例では、閉鎖システム230は、アッパー202の足首収容部分21
0ALの第1の側部(例えば外側部)に位置している第1の端部230A(例えば開放端
部)からアッパー202の足の甲収容部分220ILの第1の側部(例えば外側部)に位
置している第2の端部230B(例えば、閉鎖端部)まで延在するトラック230Tを含
む。このようにして、図2A図2Dに示すように、トラック230Tは、(a)アッパ
ー202の足首収容部分210の後部足首領域210ARの周りで、(b)アッパー20
2の足首収容部分210の第2の側部(例えば内側部)210AMに沿って、そして(c
)アッパー202の足の甲収容部分220の中央部分220ICを横断して(例えば、足
挿入開口206の前方の位置においてアッパー202の中央縦方向軸を横断して)延在し
てもよい。アッパー202の足の甲収容部分220の中央部分220ICは、アッパー2
02の足の甲収容部分220の第1の側部(例えば外側部)220ILとアッパー202
の足の甲収容部分220の第2の側部(例えば内側部)220IMとの間に位置する(例
えば、第1の側部220ILと第2の側部220IMとをブリッジングおよび/または連
結する)。トラック230Tによって画定されたアッパー202上の経路はまた、アッパ
ー202/履物品200の足挿入開口206の全部または一部を画定してもよい。
【0031】
スライダー230Sは、この例示的履物200の構造体においてトラック230Tと係
合する。スライダー230Sは、この例示的閉鎖システム230を、開放状態(例えば、
足挿入または足取り出し状態)と閉鎖状態(例えば、足固定状態)との間で切り替えるよ
うにトラック230Tに沿って移動可能である。トラック230Tおよびスライダー23
0Sは、ジッパータイプの閉鎖システムまたは他のスライダーベースのタイプの閉鎖シス
テム(例えば、スライダーなどを備えたインタロックトラック構造体)を構成してもよい
。別の代替または潜在特徴として、スライダー230Sは省略され得、トラック230T
は、インタロックトラック部品に圧力を加えることにより閉鎖することができ、かつ引き
離し/引っ張り力により開放することができる、インタロックトラックを構成してもよい
(例えば、再密閉可能な食品保存バッグに沿った閉鎖トラックと同種)。追加的または代
替的に、この閉鎖システム230は、足挿入開口206の長さおよび/または閉鎖システ
ム230のトラック230Tの長さに沿った(例えば、トラック230Tに沿った第1の
端部230Aから第2の端部230Bまで)1つまたは複数の位置に提供される、1つま
たは複数のボタン、1つまたは複数のスナップ、1つまたは複数の面ファスナ、1つまた
は複数のバックル、1つまたは複数の固定ストラップ(例えば、足首ストラップを含む)
、1つまたは複数のタイ、1つまたは複数の磁石などのうち1つまたは複数を含んでもよ
い。
【0032】
図2A図2Dは、この例示的履物品200が、例えば、履物品200を着用者の足に
固定するのを助けるために前部足首カバー部分210AFの周りで、かつ/またはアッパ
ー202の中央足の甲収容部分220ICを横断して延在する、足首ストラップ240を
含むことをさらに図示する。本発明の少なくともいくつかの例によれば、足首ストラップ
240は、閉鎖システム230のスライダー230Sと係合してもよい。この例の足首ス
トラップ240は、アッパー202に解放可能に固定するためにファスナを含み、かつ/
またはそれと係合する。より具体的な例として、ファスナは、例えば、足首収容部分の第
2の側部(例えば内側部210AM)にてアッパー202と係合する固定構成要素240
Sと解放可能に係合する係合要素240Eを含んでもよい。この例では、足首ストラップ
240は、足首ストラップ240、足挿入開口206、および/または全体的な閉鎖シス
テム230を開放状態(図3A図3Eに関連してより詳細に説明されるように、足首ス
トラップ240が固定構成要素240Sから係合解除されている状態)と閉鎖状態(例え
図2A図2Dに示すように、足首ストラップ240が固定構成要素240Sと係合し
ている状態)との間で切り替えるように固定構成要素240Sと解放可能に係合する。足
首ストラップ240に含まれる係合要素240Eと、アッパー202と係合する固定構成
要素240Sと、の組み合わせ;1つまたは複数のスナップ;1つまたは複数のボタン;
1つまたは複数の面ファスナ;1つまたは複数のバックル;1つまたは複数の紐またはタ
イ;1つまたは複数の磁石などのうち1つまたは複数を含む任意のタイプのファスナが、
本発明から逸脱することなく使用されてもよい。この具体的に図示した例では、ファスナ
は、固定要素240Eとその協働固定構成要素240Sとの組み合わせを含み、これらは
構造的には従来の解放可能なスナップコネクタの部品である。
【0033】
図2A図2Dにさらに示すように、この例示的履物構造体200では、足首ストラッ
プ240は、足挿入開口206、閉鎖システム230、および/またはストラップ240
が閉鎖状態にあるときに、アッパー202の足首収容部分210の第1の側部210AL
(例えば外側部)から、足首収容部分210の第2の側部210AM(例えば、内側部)
まで延在する。この足首ストラップ230、アッパー202との係合、および開放状態と
閉鎖状態との間の移行のさらなる詳細は、図3A図3Eと併せてより詳細に説明される
【0034】
図2A図2Dは、本発明の少なくともいくつかの例による履物品200およびその構
成要素の追加の例示的特徴を図示する。例えば、図2Aに示すように、足首収容部分21
0の第2の側部210AM(例えば、内側部)におけるトラック230の一部分は、係合
要素240E(足首ストラップ240が固定されているとき)またはその協働固定構成要
素240Sの少なくとも一部分から1.5インチ(3.81cm)未満、そして一部の例
では、1.25インチ(3.18cm)未満、1インチ(2.54cm)未満、またはさ
らには0.75インチ(1.91cm)未満の距離D1に位置してもよい。また、図2A
図2Dに示すように、係合要素240Eおよび/またはその対応する固定構成要素24
0Sは、トラック230Tとアッパー202の足挿入開口206の頂部(例えば、頂縁部
206E)との間に位置してもよい。追加的または代替的に、本発明の少なくともいくつ
かの例では、足首収容部分210の第2の側部210AM(例えば、内側部)におけるト
ラック230Tの一部分は、アッパー202の足挿入開口206の頂部(例えば、頂縁部
206E)から2.25インチ(5.72cm)未満、2インチ(5.08cm)未満、
1.75インチ(4.45cm)未満、1.5インチ(3.81cm)未満、またはさら
には1.25インチ(3.18cm)未満の距離D2に位置してもよい。
【0035】
図2Dに示すように、別のまたは代替の潜在的な寸法的特徴として、本発明の少なくと
もいくつかの例において、履物品200が水平ベース表面上に向き付けされている場合、
トラック230Tの最後部の足首部分の頂部(および/またはトラック230Tの最後部
の足首部分全体)は、アッパー202の最後部の頂点または頂縁部206Eから、2イン
チ(5.08cm)未満、そしていくつかの例では、1.75インチ(4.45cm)未
満、1.5インチ(3.81cm)未満、またはさらには1.25インチ(3.18cm
)未満の距離D3に位置してもよい。いくつかの例では、距離D3は、アッパー202の
最後部の踵位置RHにおけるトラック230Tの頂部から、アッパー202の最後部の踵
位置RHにおけるアッパー202の足挿入開口206の最後部の頂点または最後部の頂縁
部206Eまで測定されてもよい。本発明の少なくともいくつかの例によれば、図2B
示すように、トラック230の第1の端部230A(例えば、足挿入開口206の開放端
部)は、例えば、アッパー202および足挿入開口206が閉鎖状態にあり、履物200
が無負荷状態で水平ベース表面上に支持されている場合、アッパー202の足挿入開口2
06の頂部(例えば、頂縁部206E)から、2インチ(5.08cm)未満、そしてい
くつかの例では、1.75インチ(4.45cm)未満、1.5インチ(3.81cm)
未満、またはさらには1.25インチ(3.18cm)未満の距離D4に位置してもよい
【0036】
本発明の少なくともいくつかの例によれば、トラック230の第1の端部230Aおよ
び/または足挿入開口206は、P=0.25LおよびP=0.45Lに位置している平
行平面の間で、そしていくつかの例では、P=0.3LおよびP=0.4L(図2Bには
P=0.34Lが示されている)に位置している平行平面の間でアッパー202の足首収
容部分210の第1の側部210ALに、例えば履物品200の縦方向Lに沿った位置に
位置してもよい。追加的または代替的に、足挿入開口206および/またはトラック23
0Tは、第1の端部230Aから、例えば、P=0LおよびP=0.2Lに位置している
平行平面の間で、そしていくつかの例では、P=0.05LおよびP=0.15L(図2
BにはP=0.09Lが示されている)に位置している平行平面の間で履物品200の縦
方向Lに沿って位置している、最後部の開口/トラック位置PTまで後方に延在してもよ
い。追加的または代替的に、着用者の足首の周りで延在した後、足挿入開口206および
/またはトラック230Tは、例えば、P=0.6LおよびP=0.85Lに位置してい
る平行平面の間で、そしていくつかの例では、P=0.65LおよびP=0.8L(図2
BにはP=0.74Lが示されている)に位置している平行平面の間で履物品200の縦
方向Lに沿って位置している、それの他の端部230Bまで(または最前点まで)延在し
てもよい。上述のように、本発明の少なくともいくつかの例におけるトラック230T(
および/または足挿入開口206)の第2の端部230Bは、アッパー202の足の甲収
容部分220の第1の側部220IL(例えば、トラック230Tの第1の端部230A
および/または足挿入開口206が位置しているアッパー202の同じ側部)上に位置す
る。追加的または代替的に、図2Aに示すように、ファスナ(例えば、240Eおよび/
または240S)の少なくとも一部分、または足首ストラップ240のためのアッパー2
02への固定位置(もしあれば)は、例えば、P=0.2LとP=0.45Lに位置して
いる平行平面の間で、そしていくつかの例では、P=0.25LおよびP=0.4L(図
2AにはP=0.32Lが示されている)に位置している平行平面の間で履物品200の
縦方向Lに沿って位置している、アッパー202の足首収容部分210の第2の側部21
0AM上に位置付けてもよい。しかし、これらの様々な部品および/または特徴のうち任
意の1つまたは複数の他の配置および/または位置が、本発明から逸脱することなく使用
されてもよく、かつ/もしくは本発明のいくつかの例による履物品が、これらの位置特徴
および/または特性のうち任意の1つまたは複数を有してもよい。上述の平面位置は、図
1と併せて上述した方式で決定される。
【0037】
図2A図2Dは、この例示的履物品200のアッパー202が、少なくともアッパー
202の踵領域の周りで延在する踵支持部250を含むことをさらに図示する。踵支持部
250は、履物品200用の従来の踵カウンタータイプの構造体または他の踵支持部構造
体として少なくとも部分的に機能してもよい。この図示した例では、アッパー202の踵
支持部250は、例えば図3A図4Gと併せてより詳細に後述されるロック330を含
む。
【0038】
例えば図2A図2Dの履物品200およびアッパー202の例を含む、本発明の少な
くともいくつかの例による履物品およびアッパーの追加または代替の潜在的特徴は、図3
A~図3Eと併せて後述される。そのような履物品およびアッパーの潜在的および例示的
な構造的特徴を示すことに加えて、図3A図3Eは、図2A図2Dの履物品200、
アッパー202、閉鎖システム230、およびストラップ240を含む、そのような履物
品およびアッパーが、開放状態(例えば、足挿入または足取り出し構成)と閉鎖状態(例
えば、足固定構成)との間で切り替えられ得る1つの方式をさらに示す。図2A図2D
において使用されているのと同じ参照番号が図3A図3Eにおいても使用される場合、
これらの参照番号は、同一または類似の部品/構造体を表す(そして、図3A図3E
これらの部品/構造体は、図2A図2Dと併せて上述したそれらに対応する部品と同じ
代替物および/または特徴を有してもよい)。これらの同一または類似の部品/構造体の
繰り返しの説明は省略される。
【0039】
図3A図3Eに示すように、この例示的履物品300は、第1のアッパー構成要素3
02A(例えば、外部アッパー構成要素)および第2のアッパー構成要素302B(例え
ば、内部アッパー構成要素)を含む。これらのアッパー構成要素302Aおよび302B
は、一緒に固定されてもよいか、または互いに分離可能であってもよい。この例示的履物
品300において、足挿入開口206は、第1のアッパー構成要素302Aによって少な
くとも部分的に画定される。この具体的に図示した例示的履物品300では、足挿入開口
206は、(a)第1のアッパー構成要素302Aの足首収容部分210の第1の側部2
10ALから、(b)第1のアッパー構成要素302Aの後部踵または足首領域210A
Rの周りで、(c)第1のアッパー構成要素302Aの足首収容部分210の第2の側部
210AMに沿って、(d)第1のアッパー構成要素302Aの足の甲収容部分220を
横断して、そして(e)第1のアッパー構成要素302Aの足の甲収容部分220の第1
の側部220ILまで延在する。上記の項目(a)から(e)で説明した足挿入開口20
6の上記の部分のうち1つまたは複数はまた、上記で詳細に説明したように、トラック2
30Tおよびスライダー230Sなどの閉鎖システム230、または他のタイプの閉鎖シ
ステムを含んでもよい。第1のアッパー構成要素302Aの頂縁部206Eはまた、この
例の足挿入開口206の一部分を形成する。この頂縁部206Eは、例えば、着用者の足
首/脚とのフィットを形成しかつ/またはそれらとしっかりと係合するように、弾性また
は他の材料を含んでもよい。ソール構造体204は、第1のアッパー構成要素302Aお
よび/または第2のアッパー構成要素302B(または別の履物構成要素部品)のうち少
なくとも1つと係合してもよい。
【0040】
図3A図3Eに示す履物品300は、例えば、図2A図2Dについて上述したよう
なこれらの構成要素の特徴および/または代替のいずれかを有する、足首ストラップ24
0および/または足首ストラップ240用のファスナ(例えば240E/240S)をさ
らに含んでもよい。
【0041】
図2A図3Dに示すように、足挿入開口206および/または閉鎖システム230は
、(a)履物200,300が着用者の足に固定されてもよい閉鎖状態(例えば、図2A
図2Dに示すような足固定状態)と、(b)アッパー202/302Aから足を挿入ま
たは取り出しできる開放状態(例えば、図3Cに最も完全に示すような足挿入または足取
り出し状態)と、の間で互いに切り替え可能であってもよい。アッパー202/302A
の足首収容部分210(1つまたは複数の部品から形成されてもよい)は、(例えば、閉
鎖システム230および/または足首ストラップ240を使用して)着用者の足/足首の
周りをラップアラウンドしかつ解放可能に固定する材料の「フラップ(flap)」また
は他の可撓性の構成要素を構成する。
【0042】
図2B図3Aの比較によって最もよく見られるように、これらの例示的アッパー20
2/302Aの足首収容部分210は、アッパー202/302Aの足首収容部分210
が閉鎖状態にあるときに、第2の端部310Bと出会う(そして重なり合ってもよい)第
1の端部310Aを含む。これらの端部310A/310Bは、この例示的アッパー20
2/302Aの足首包み込み部分を画定してもよい。図2A図3Eに示す例示的履物品
200/300において、第1の足首包み込み端部310Aは、アッパー202/302
Aの足首収容部分210が閉鎖状態にあるときに、第2の足首包み込み端部310Bと重
なり合う。いくつかの履物構造体では、第1の足首包み込み端部310Aおよび/または
第2の足首包み込み端部310Bのうち一方または両方にファスナが提供されて、これら
の端部310A/310Bを一緒に固定し得る。このようなファスナは、1つまたは複数
のスナップ、1つまたは複数のボタン、1つまたは複数の面ファスナ、1つまたは複数の
バックル、1つまたは複数の紐またはタイ、1つまたは複数の磁気コネクタ/ファスナな
どのうち1つまたは複数を含んでもよい。しかし、図示した例では、ファスナーはこれら
の2つの端部310A/310Bに含まれていないが、端部310A/310Bは、閉鎖
構成にある場合、単に重なり合う。図3Aに示すように、足首カバー部分210が閉鎖位
置(または閉鎖)に向き付けされている状態、および履物品300が水平支持表面上に支
持されている場合、足首収容部分210の第2の足首包み込み端部310Bは、トラック
230Tの第1の端部230Aと垂直に整列するか、もしくは垂直に重なり合う(かつ/
または足挿入開口206の端部は、第2の足首包み込み端部310Bと垂直に整列するか
もしくは垂直に重なり合う)。このようにして、アッパー構成要素302Aの足首カバー
部分210の頂部は、足挿入開口206および/または閉鎖システム230(存在する場
合)が完全に閉鎖されているときに(例えば、スライダー230Sがトラック230Tの
端部230Aにあるときに)、着用者の足首/脚を完全に包囲する。
【0043】
重なり合うのではない別の可能性として、2つの端部310A/310Bは、互いに当
接しているか、または互いに近接して置かれていてもよい(この特定の文脈において本明
細書で使用される「近接」という用語は、第1の足首包み込み端部310Aの少なくとも
一部が、第2の足首包み込み端部310Bの少なくとも一部の1インチ(2.54cm)
以内に位置していることを意味する)。追加的または代替的に、端部310A/310B
の重なりまたは分離の程度は、着用者の脚の周囲、頂縁部206E(もしあれば)の弾性
に対する伸縮の程度、および/または使用者の脚の周りの足挿入開口206の頂縁部20
6Eに対する、使用者の所望の締め付けの程度に少なくとも部分的に依拠してもよい。
【0044】
次に、この例示的履物物品300のアッパーの第2のアッパー構成要素302B(例え
ば、「内部」アッパー構成要素)をより詳細に説明する。図3Aおよび図3C図3E
示すように、この図示した例では、第2のアッパー構成要素302Bは、着用者の足を受
け入れるための内部チャンバ308を少なくとも部分的に画定するブーティを構成する。
第2のアッパー構成要素302Bは、内部チャンバ308を完全にまたは部分的に画定し
てもよく、それは第1のアッパー構成要素302A(外部アッパー構成要素を構成しても
よい)内に完全にまたは部分的に収容されてもよい/その内部に受け入れられてもよい。
内部チャンバ308へのアクセスは、第2のアッパー構成要素302Bによって画定され
た足挿入開口306によって提供される。図3Bによって示めされるように、第2のアッ
パー構成要素302Bは、第1のアッパー構成要素302A、足挿入開口206、および
/または閉鎖システム230が閉鎖状態にあるときに完全に隠されてもよい。しかし、所
望であれば、第1のアッパー構成要素302A、足挿入開口206、および/または閉鎖
システム230が閉鎖状態にあるときに、第2のアッパー構成要素302Bの或る部分が
目に見え、かつ/または露出し得る。
【0045】
この図示した例示的履物300の構造体は、第2のアッパー構成要素302Bを着用者
の足に締め付けかつ固定するための追加の構造体を含む。この具体的に図示した例では、
図3D図3Eに示すように(そして図2A図2Dの例にも含まれ得る)、履物品30
0は、第1のアッパー構成要素302Aと第2のアッパー構成要素302Bとの間で、そ
して第1のアッパー構成要素302Aの中央足の甲収容部分220ICを横断して(かつ
その下で)延在する第1のストラップセクション320Aを含む。この例示的ストラップ
セクション320Aは、アッパー全体の外側前足部および/または外側足の甲収容部分2
20ILからアッパー全体の内側足首収容部分210AMまで延在する。履物品300は
、第1のアッパー構成要素302Aと第2のアッパー構成要素302Bとの間、ならびに
第1のアッパー構成要素302Aの中央足の甲収容部分220ICを横断して(かつその
下で)延在する第2のストラップセクション320Bをさらに含む。この例示的ストラッ
プセクション320Bは、アッパー全体の内側前足部および/または内側足の甲収容部分
220IMからアッパー全体の外側足首収容部分210ALまで延在する。図3Eに最も
よく示すように、この図示した例では、第1のストラップセクション320Aは、内部ア
ッパー構成要素302B(例えば、足受けブーティ)の足受け開口306の前方の位置に
おいて第2のストラップセクション320Bと交差する。ストラップセクション320A
/320Bの前方端部は、履物品300の内側および/もしくは外側前足部領域(複数可
)において、かつ/または内側および/もしくは外側中足部領域において、(例えば、縫
着、接着剤、機械的コネクタ(複数可)などのうち1つまたは複数により)履物300の
アッパーおよび/またはソール構造体204と永久的または解放可能に係合してもよい。
【0046】
図3A図4Gを参照すれば、第1のストラップセクション320Aは、第1のアッパ
ー構成要素302Aの内方および第2のアッパー構成要素302Bの外方において内側足
首収容部分210AMに沿って延在し、第1のアッパー構成要素302Aの後部踵領域に
おいて(図4D図4F、および図4Gに示すように、例えば後部踵領域に提供された開
口304M、例えば踵支持部250を通る開口304Mを通って)、この中間位置から第
1のアッパー構成要素302Aの外方の領域に抜け出る。同様に、第2のストラップセク
ション320Bは、第1のアッパー構成要素302Aの内方および第2のアッパー構成要
素302Bの外方において外側足首収容部分210ALに沿って延在し、第1のアッパー
構成要素302Aの後部踵領域において(図4D図4F、および図4Gに示すように、
例えば後部踵領域に提供された開口304L、例えば踵支持部250を通る開口304L
を通って)、この中間位置から第1のアッパー構成要素302Aの外方の領域に抜け出る
。第2のストラップセクション320Bは、第1のストラップセクション320Aと同一
の、アッパー構成要素302Aおよび/または踵支持部250中の開口を通って、または
別個の独立した開口(例えば、図4D図4F、および図4Gに示しかつ上述した開口3
04Mおよび304Lは、両方のストラップセクション320Aおよび320Bが延在す
る単一の開口であってもよい)を通って、第1のアッパー構成要素302Aと第2のアッ
パー構成要素302Bとの間のその中間位置から、第1のアッパー構成要素302Aの外
方に延在してもよい。
【0047】
この図示した例(および図2A図2Dの例)では、第1のアッパー構成要素302A
の後部踵領域は、ストラップセクション320A/320Bの一方または両方と係合する
ためのロック330を含む。ロック330は、履物品の第1のアッパー構成要素302A
、第2のアッパー構成要素302B、第1のストラップセクション320A、第2のスト
ラップセクション320B、および/またはソール構造体204のうち少なくとも1つと
係合してもよい。このロック330は、第1のストラップセクション320Aおよび第2
のストラップセクション320Bのうち少なくとも1つを着用者の足の周りに、例えば締
め付け状態で、解放可能に保持する。図示した例では、ロック330は、第1のストラッ
プセクション320Aおよび第2のストラップセクション320Bの両方と係合する。こ
の例のストラップセクション320A/320Bは、プルタブ322によってそれらの自
由端部で一緒に結合される。プルタブ322は、ストラップセクション320A/320
Bの自由端部が係合する(例えば、縫合、接着剤、機械的コネクタなどによって)別個の
部品から形成され得、かつ/または、プルタブ322は、別個の部品なしで(例えば、ス
トラップセクションの自由端部を一緒に係合させる縫合、接着剤、機械的コネクタなどに
より)ストラップセクション320A/320Bの自由端部を固定することによって形成
され得る。
【0048】
図4B図4Cの比較によって示すように、第1のストラップセクション320Aおよ
び第2のストラップセクション320Bは、プルタブ322を外方に引っ張ることにより
、着用者の足の周りに締め付けられ得る。この作用は、図4Bの矢印324によって示さ
れ、この作用はアッパーの内部(例えば、第1のアッパー構成要素302Aと第2のアッ
パー構成要素302Bとの間の容積)における第1のストラップセクション320Aおよ
び第2のストラップセクション320Bの両方の長さを短くし、それによって着用者の足
の周りのストラップセクション320A/320Bを締め付ける。この作用はまた、図4
Bに示す配置が、図4Cに示す配置に変化することにより、順番に示される。使用者の所
望の締め付けの程度になったら、ストラップセクション(複数可)320A/320Bを
(例えば、図4Cに示すように)ロック330に関して固定位置に保持するために、ロッ
ク330を活性化することができる(その例は以下でより詳細に説明される)。ストラッ
プセクション320A/320Bは、第1のアッパー構成要素302Aが着用者の足の周
りに固定される前またはその後に締め付けられ得る。第1のアッパー構成要素302Aは
、例えば、(a)第2の端部230Bから第1の端部230Aまでトラック230Tに沿
ってスライダー230Sをスライドさせるか、そうでなければ、閉鎖システム230を閉
鎖することによって、かつ/または(b)ファスナ要素240Eを協働ファスナ要素24
0Sと係合させるか、そうでなければファスナを固定して、着用者の足首/脚の周りに足
首ストラップ240を固定することによって、着用者の足の周りに固定されてもよい。
【0049】
図3C図3Eに示すように、この図示した例示的履物品300では、第1のストラッ
プセクション320Aおよび第2のストラップセクション320Bは、追加の構成要素、
例えば追加のストラップセクション320Cと係合し、この追加の構成要素は、着用者の
足の周りで第1のストラップセクション320Aおよび/または第2のストラップセクシ
ョン320Bを締め付け状態から緩めるために使用される。より具体的には、この例では
、ルースニング構成要素(loosening component)(例えば、ストラ
ップセクション320C)はループを形成し、第1のストラップセクション320Aおよ
び第2のストラップセクション320Bはこのループを通過する。ルースニング構成要素
(例えば、ストラップセクション320C)のループは、例えば図3Eに示すように、ア
ッパー全体の中央足の甲カバー部分に(例えば、第1のアッパー構成要素302Aと第2
のアッパー構成要素302Bとの間に)、そして/または第2のアッパー構成要素302
Bの足挿入開口306の前方に位置する。ルースニング構成要素は、ストラップ部分を構
成する必要はない。他の例として、これは、使用者がストラップ部分320Aおよび/ま
たは320Bのうち1つまたは複数を着用者の足から上方に、かつ/または着用者の脚/
足首から離れるように前方に引っ張ってそれらを締め付け状態から緩めることを可能にす
るプルタブ、リング、ハードウェア要素、または他の任意のタイプの構造体を構成しても
よい。
【0050】
次に、履物300の取り出しプロセスを、例えば図2A図2Dに示すような固定され
た靴から開始する図3A図3Eを参照してより詳細に説明する。最初に、足首ストラッ
プ240は、例えば足首ストラップファスナを係合解除することにより(例えば、足首ス
トラップファスナ要素240Eをアッパーベースファスナ構成要素240Sから係合解除
することにより)緩められる。次に、第1のアッパー構成要素302Aの足挿入開口20
6は、第1のアッパー構成要素302Aの足首収容フラップ210を着用者の脚の周りか
らほどくことによって開放される。履物品300がそのように装備されている場合、この
動作は、スライダー230Sをトラック230Tに沿って第1の端部230Aから第2の
端部230Bに動かす(そうでなければ、足受け開口206のためにいかなる現状タイプ
の閉鎖システムを係合解除する)ことを必要とする場合がある。次いで、ロック330は
ロック解除されてもよく、次いで、着用者は、例えば、図3C図3Eの矢印326によ
って示されるように、ルースニング構成要素(例えば、ストラップセクション320C)
を前方に引っ張ってもよい。ルースニング構成要素(ストラップセクション320C)を
前方に引っ張ることにより、これはまた、(図4Cの矢印328で示されるように、そし
図4Cに示す配置が図4Bに示す配置に変化することにより、順番に示されているよう
に)ストラップセクション320Aおよび320Bを前方に引っ張り、後部踵領域におい
て露出したストラップセクション320A/320Bを内方に引っ張る。第1のストラッ
プセクション320Aおよび第2のストラップセクション320Bが適切に緩められると
、着用者の足は、内部チャンバ308から足挿入開口306および足挿入開口206を通
って取り出されてもよい。別個のルースニング構成要素(例えば、ストラップセクション
320C)は省略されてもよく、ストラップセクション(複数可)320Aおよび/また
は320Bは、それらをアッパー内に引き戻すことによって緩められ得る。上記のステッ
プはまた、異なる順序で行われてもよく、かつ/またはいくつかのステップは同時に起こ
ってもよい。
【0051】
任意のタイプのロック330の構造体が、本発明から逸脱することなく提供されてもよ
い。この具体的に図示した例では、ロック330は、それを貫通して画定された1つまた
は複数の開口を含み、かつそれを貫通してストラップセクション320Aおよび320B
が延在する(例えば、アッパー構成要素302A/踵支持部250において開口304L
および304Mと整列するか、またはその一部として含まれる)ベース330Bを含む。
ばね式ロック330Lは、ばね式ロック330Lがベース330Bに関して内方および外
方にスライドできるようなやり方でベース330Bと係合してもよい。図4Fに示すよう
に、ばね式ロック330Lのばね330Sが「弛緩した」または「伸長」状態にあるとき
に、第1のストラップセクション320Aおよび/または第2のストラップセクション3
20Bのうち少なくとも1つは、2つ(またはそれ以上)の支え表面404間で「挟まれ
て」、ロック330の少なくとも或る部分(例えばロックベース330B)に関してスト
ラップセクション(複数可)320A/320Bを所定の位置に保持し、ストラップセク
ション(複数可)320A/320Bを締め付け状態で保持する。この特定の例の「弛緩
」または「伸張」状態では、開口(複数可)304Lおよび/または304Mの少なくと
も或る部分は「閉鎖」されて、ストラップセクション320A/320Bをロック330
Lの支え表面404とベース330の間に挟み、(b)ロックベース330B、アッパー
構成要素302A、アッパー構成要素302B、および/または踵支持部250に対する
(a)ストラップセクション(複数可)320A/320Bの相対移動を防止する。図示
した例示的ロック330の構造体において、ばね330Sは、ロック330Lを図4F
「弛緩した」またはロックされた構成へと付勢する。
【0052】
一方、図4D図4Eおよび図4Gに示すように、ばね式ロック330Lのばね330
Sが、「圧縮」状態にあるとき(例えば矢印402で示すように、使用者がロック330
Lの対向端部をばね330Sの付勢力に打ち勝つのに十分な力で内方に押すとき)、第1
のストラップセクション320Aおよび/または第2のストラップセクション320Bの
うち少なくとも1つは、2つの支え表面404間にもはや挟まれない。この「圧縮された
」ロック330の状態は、開口304L/304Mのうち少なくとも1つを開放し、スト
ラップセクション(複数可)320A/320Bがロック330の少なくとも一部(例え
ば、ロックベース330B)に関して移動することを可能にする。この圧縮ロック330
の状態はまた、使用者が望むように、ストラップセクション(複数可)320A/320
Bを締めたり、または緩めたりすることを可能にする。「圧縮」状態では、開口(複数可
)304Lおよび/または304Mの少なくとも一部が「開放」して、ロックベース33
0B、アッパー構成要素302A、アッパー構成要素302B、および/または踵支持部
250に関してストラップセクション(複数可)320A/320Bの容易かつ相対的な
移動を可能にする。
【0053】
ストラップセクション(複数可)、ロック330の構造体、および/または異なるタイ
プのロック構造体およびロック機構における多くの変形例が、本発明から逸脱することな
く提供されてもよい。一例として、2つのストラップセクション320Aおよび320B
は、単一の連続ストラップの部分を構成してもよい。追加的または代替的に、ストラップ
セクション320Aまたは320Bのうち1つのみが(ストラップセクション320A/
320Bが、1つのストラップまたは2つの別個のストラップの一部を構成しているかど
うかに関係なく)ロックと係合する可能性があり、他のストラップセクションは(例えば
、1つのストラップセクションのみが締め付けられるかまたは緩められるように、(2つ
のストラップセクションが単一の連続ストラップの一部である場合)両方のストラップセ
クションを締め付けるかまたは緩めるためにロックで1つのストラップセクションの締め
付けまたは緩めを可能にするように、など)履物アッパーに関して固定され得る。それぞ
れのストラップセクション320A、320Bに別個のロックが提供されてもよい。別の
例として、1つまたは複数のロックは、アッパーおよび/またはソール構造体の外側踵お
よび/または外側足首側部、アッパーおよび/またはソール構造体の内側踵および/また
は内側足首側部、アッパーの頂部足の甲収容領域220ICなどのうち1つまたは複数の
ような、履物300の構造体上の他の位置に提供されてもよい。
【0054】
他のタイプのロックは、例えば、1つまたは複数のストラップセクション320A/3
20Bと(例えば、回転式に)係合するラチェット式巻取りリール;1つまたは複数のク
ランプ(例えば、ストラップセクション(複数可)が開口(複数可)304L/304M
を通って内方へ移動するのを防止する);1つまたは複数のクリップ(例えば、ストラッ
プセクション(複数可)が開口(複数可)304L/304Mを通って内方へ移動するの
を防止する);1つまたは複数のバックル;1つまたは複数のボタン;1つまたは複数の
スナップ;1つまたは複数のリテーニング要素などのうち1つまたは複数を含んでもよい
【0055】
足挿入開口206およびトラック230Tが、足の甲収容部分(例えば220IM)の
第2の側部から足の甲収容部分(例えば220IL)の第1の側部までアッパー202の
中央足の甲収容部分220ICを横断して(例えば、アッパーの前足部分においてアッパ
ーの中央縦方向軸を横断して)延在すると上述されかつ図2A図3Eに示されているが
、これらの特徴は、本発明のすべての実施形態において必要とされるわけではない。むし
ろ、本発明のいくつかの実施形態では、図3Cの矢印230B(ALT)によって図示す
るように、アッパー202の足挿入開口206および/またはトラック230Tは、(i
)アッパー202の足首収容部分(例えば210AL)の第1の側部から、(ii)アッ
パー202の後部踵または足首領域(例えば210AR)の周りで、(iii)アッパー
202の足首収容部分(例えば210AM)の第2の側部に沿って、そして(iv)アッ
パー202の足の甲収容部分まで延在してもよい。本発明のこの態様による少なくともい
くつかの実施形態では、足挿入開口206の端部および/またはトラック230Tの閉鎖
端部230Bは、アッパー202の前足部分におけるアッパー202の中央縦方向軸(図
3Cの縦方向軸(Long.Axis))にまたはその手前の位置にあるアッパーの前足
部分に(例えば、そしてアッパー202の前足部分においてアッパー202の中央縦方向
軸(Long.Axis)を横断せずに)位置してもよい。
【0056】
図5Aおよび図5Bは、履物品500、第1のアッパー構成要素502(外部アッパー
構成要素に嵌合するか、またはその内部に少なくとも部分的に収容される、内部アッパー
構成要素を構成してもよい)、ならびに/または本発明の少なくともいくつかの例による
ストラップ部分520A/520Bの別の例および/もしくは追加の詳細を図示する。他
の図面で使用されているものと同じ参照番号が図5Aおよび図5Bに使用されている場合
、その参照番号は、上記の様々な代替物、特徴、および/または変形のいずれを含む、上
記のものと同一または同様の部品(複数可)を指す。ストラップ部分520Aおよび52
0B、第1のアッパー構成要素502、および/または図5Aおよび図5Bと併せて詳細
に後述されるようなこれらの部品の相対的な配置はまた、図2A図4Gと併せて上述さ
れた本発明の様々な実施形態において使用され得る。
【0057】
この例示的履物500の構造体は、少なくとも第1のアッパー構成要素502と、第2
のアッパー構成要素550と、第1のアッパー構成要素502および/または第2のアッ
パー構成要素550のうち少なくとも1つと係合するソール構造体504と、を含む。こ
の例示的履物構造体500において、第1のアッパー構成要素502は、第2のアッパー
構成要素550に少なくとも部分的に収容される。代替の実施形態では、第1のアッパー
構成要素502は、第2のアッパー構成要素550に完全に収容される。この図示した例
では、ストラップ部分520Aおよび520Bは、それらの自由端部で、例えばストラッ
プセクション320A/320Bについて上述した任意の方式で、例えばプルタブ322
によって、係合する別個のストラップとして提供される。第1のストラップセクション5
20Aは、履物品500の内側部から(例えば、履物品500の内側中足部または内側前
足部領域から)、履物品500の足の甲領域を横断して、第2のアッパー構成要素550
の内方で、そして第2のアッパー構成要素550と第1のアッパー構成要素502との間
で、第2のアッパー構成要素550の外側踵側部領域の開口を通って(第2のアッパー構
成要素550の外方へ)、第2のアッパー構成要素550の外側踵側部領域の外方に沿っ
て、ロック330およびプルタブ322まで延在する。第1のストラップ部分520Aは
、内側中足部および/または内側前足部領域において、例えば第1のアッパー構成要素5
02、ソール構造体504、および第1のストラップ部分520Aが出会う位置において
、(例えば縫着、接着剤、機械的コネクタ(複数可)などによって)、第1のアッパー構
成要素502および/またはソール構造体504(および/または別の履物構成要素)に
固定され得る。
【0058】
同様に、第1のストラップセクション520Bは、履物品500の外側部から(例えば
、履物品500の外側中足部または外側前足部領域から)、履物品500の足の甲領域を
横断して、第2のアッパー構成要素550の内方で、そして第2のアッパー構成要素55
0と第1のアッパー構成要素502との間で、第2のアッパー構成要素550の内側踵側
部領域の開口504Mを通って(第2のアッパー構成要素550の外方へ)、第2のアッ
パー構成要素550の内側踵側部領域の外方に沿って、ロック330およびプルタブ32
2まで延在する。第2のストラップ部分520Bは、外側中足部および/または外側前足
部領域において、例えば第1のアッパー構成要素502、ソール構造体504、および第
2のストラップ部分520Bが出会う位置において、(例えば縫着、接着剤、機械的コネ
クタ(複数可)などによって)、第1のアッパー構成要素502および/またはソール構
造体504(および/または別の履物構成要素)に固定され得る。第2のアッパー構成要
素550の外側部は、図5Aの内側部上に示されている開口504Mのような開口を有し
てもよく、第1のストラップ部分520Aは、上述のように、この外側部の開口を通って
第2のアッパー構成要素550の外方まで延在してもよい。2つのストラップ部分520
A/520Bは、履物物品500の足の甲領域において、例えばアッパー構成要素502
の任意の足受け開口502Oの前方でおよび/または上方で互いに交差する。
【0059】
第1のアッパー構成要素502および/または第2のアッパー構成要素550は、別の
アッパー構成要素(図5Aには示されていないが、潜在的にアッパー構成要素302Aと
類似のもの)の内方に少なくとも部分的に位置してもよく、ロック330はその追加のア
ッパー構成要素と係合してもよい。追加的または代替的に、ロック330は、第2のアッ
パー構成要素550および/または第1のアッパー構成要素502と係合してもよい。い
くつかの例では、第2のアッパー構成要素550は、踵支持部構成要素(例えば、踵支持
部250および/または踵カウンターと類似のもの)を構成してもよく、かつ/または履
物品500の外部構成要素(例えば、踵カウンターと類似のもの)であってもよい。代替
的に、第1のアッパー構成要素502は、その中に少なくとも部分的に(または完全にさ
え)収容される別のアッパー構成要素を有してもよい。
【0060】
図5Bは、本発明の少なくともいくつかの例で提供されてもよいストラップセクション
520A、520Bのいくつかの追加の詳細を図示する。示されているように、この例の
ストラップセクション520A、520Bは、より幅広の前足部および/または足の甲セ
クション522(例えば、幅W1を有する)と、テーパセクション524と、より狭い中
足部および/または踵/足首セクション526(例えば、幅W2を有する)と、を含む。
テーパセクション524は、W1~W2の幅までテーパしてもよい。より幅広の前足部お
よび/または足の甲セクション522は縦方向の長さL1を有し、テーパセクション52
4は縦方向の長さL2を有し、より狭い中足部および/または踵/足首セクション526
は縦方向の長さL3を有する。ストラップセクション520A、520Bは、以下の寸法
的特徴のうち任意の1つまたは複数を有してもよい:
W1=1.2×W2~3×W2
W1=20mm~50mm、そしていくつかの例では30mm
W2=10mm~25mm、そしていくつかの例では15mm
L1=0.5×L3~1.5×L3
L1=0.65×L3~0.9×L3
L1=2×L2~6×L2
L1=3×L2~5×L2
L3=3×L2~8×L2
L3=4×L2~6×L2
L1+L2+L3=10×W1~16×W1
L1+L2+L3=20×W2~32×W2
L1=75mm~250mm、いくつかの例では150mm
L2=0mm~100mm、いくつかの例では40mm
L3=75mm~300mm、いくつかの例では200mm
【0061】
(中足部および/または踵/足首セクション526と比較して)ストラップ部分520
Aおよび/または520Bのより幅広の前足部および/または足の甲セクション522(
例えば、幅W1を有する)は、ストラップ部分(複数可)520A、520Bが締め付け
られるときに、着用者の足に力が加えられることによって着用者の足上のストラップ部分
520A/520Bの快適性を改善し、着用者の足のより大きな部分に直接係合する、よ
り幅広の領域を提供してもよい。より狭い中足部および/または踵/足首セクション52
6は、ロック330と、それに関連するハードウェアのサイズとを低減させ得、それによ
り、その重量および/または嵩高さ(bulkiness)を低減させ、ストラップ部分
520A/520Bを扱いやすくする。ストラップ部分520Aおよび520Bは、単一
の履物500の構造体において、同じまたは異なるL1、L2、L3、W1、および/ま
たはW2の寸法特性を有してもよい。
【0062】
代替的に、ストラップセクション520Aおよび/または520Bのいずれかまたは両
方は、それらの縦方向の長さ全体にわたって一定の幅を有してもよく;かつ/またはスト
ラップセクション520Aおよび/または520Bのいずれかまたは両方は、それらの縦
方向の長さ全体にわたって連続的にテーパした幅を有してもよく;かつ/またはストラッ
プセクション520Aおよび/または520Bのいずれかまたは両方は、それらの縦方向
の長さにわたって1つまたは複数の階段状の幅変化、そうでなければ異なる幅変化を有し
てもよい。
【0063】
III.結論
本発明は、様々な実施形態および/または特徴を参照して、上記および添付の図面に開示
されている。しかし、本開示によって果たされる目的は、本発明の範囲を限定することで
はなく、本発明に関連する様々な特徴および概念の例を提供することである。当業者は、
添付の特許請求の範囲によって定義されるように、本発明の範囲から逸脱することなく、
上述の本発明の特徴に対して数多くの変形および修正を加え得ることを認識するであろう
【0064】
疑問を避けるために、本出願は、少なくとも次の番号付きの条項に記載されている主題
を含む。
【0065】
条項1.1つまたは複数のアッパー部品から形成されたアッパーであって、少なくとも
1つのアッパー部品は、アッパーの足首収容部分を画定し、少なくとも1つのアッパー部
品は、アッパーの足の甲収容部分を画定するアッパーと、
アッパーと係合する閉鎖システムと、
を含み、
閉鎖システムは、
(a)足首収容部分の第1の側部に位置している第1の端部からアッパーの足の甲収容部
分に位置している(例えば、足の甲収容部分の第1の側部に位置している、足の甲収容部
分の第2の側部に位置している、履物品の外側部に位置している、履物品の内側部に位置
している、アッパーの前足部分におけるアッパーの中央縦方向軸またはその両側に位置し
ている、など)第2の端部まで延在するトラックであって、トラックは、足首収容部分の
後部足首領域の周りで、足首収容部分の第2の側部に沿って、そしてアッパーの足の甲収
容部分まで(例えば、いくつかの実施形態では、足の甲収容部分の第1の側部と足の甲収
容部分の第2の側部との間に位置している足の甲収容部分の中央部分にわたって、いくつ
かの実施形態では、アッパーの前足部分においてアッパーの中央縦方向軸を横断して、ま
たはいくつかの実施形態では、アッパーの前足部分においてアッパーの中央縦方向軸にお
ける位置またはその手前まで)延在する、トラック、および
(b)トラックと係合するスライダーであって、スライダーは、閉鎖システムを開放状態
と閉鎖状態との間で切り替えるようにトラックに沿って移動可能である、スライダー
を備える、履物品。
【0066】
条項2.スライダーと係合する足首ストラップと、
閉鎖システムが閉鎖状態にあるときに、足首収容部分の第2の側部において足首ストラッ
プをアッパーと解放可能に固定するファスナと、
をさらに備える、条項1に記載の履物品。
【0067】
条項3.閉鎖システムが閉鎖状態にあるときに、足首ストラップは、足首収容部分の第
1の側部から足首収容部分の第2の側部まで延在する、条項2に記載の履物品。
【0068】
条項4.足首収容部分の第2の側部におけるトラックの少なくとも或る部分は、ファス
ナの少なくとも或る部分から1インチ(2.54cm)未満の距離に位置する、条項2ま
たは3に記載の履物品。
【0069】
条項5.ファスナの少なくとも或る部分は、トラックとアッパーの足挿入開口の頂部と
の間に位置する、条項2~4のいずれか一項に記載の履物品。
【0070】
条項6.足首ストラップは、足の甲収容部分を横断して延在する、条項2~5のいずれ
か一項に記載の履物品。
【0071】
条項7.履物品が水平支持表面上に向き付けされている場合、トラックの最後部の足首
部分は、アッパーの頂縁部の少なくとも或る部分から(例えば、アッパーの最後部の頂点
および/または最後部の頂縁部から、アッパーの最後部の踵位置におけるアッパーの足挿
入開口の頂点および/または頂縁部から、など)1.5インチ(3.81cm)未満の距
離に位置する、条項1~6のいずれか一項に記載の履物品。
【0072】
条項8.トラックの第1の端部は、アッパーの足挿入開口の頂部から1.5インチ(3
.81cm)未満の距離に位置する、条項1~7のいずれか一項に記載の履物品。
【0073】
条項9.足首収容部分の第2の側部におけるトラックの一部分は、アッパーの足挿入開
口の頂部から1.75インチ(4.45cm)未満の距離に位置する、条項1~8のいず
れか一項に記載の履物品。
【0074】
条項10.トラックは、アッパーの足挿入開口の前方の位置においてアッパーの中央縦
方向軸を横断して延在する、条項1~9のいずれか一項に記載の履物品。
【0075】
条項11.トラックはジッパートラックを含み、スライダーはジッパースライダーを含
む、条項1~10のいずれか一項に記載の履物品。
【0076】
条項12.アッパーは外部構成要素および内部構成要素を含み、閉鎖システムは外部構
成要素と係合し、内部構成要素は足受けブーティを含む、条項1~11のいずれか一項に
記載の履物品。
【0077】
条項13.内部構成要素は、足受けブーティと係合する少なくとも1つのストラップを
さらに含み、履物品は、少なくとも1つのストラップを締め付け状態で解放可能に固定す
るように適合された固定システムをさらに含む、条項12に記載の履物品。
【0078】
条項14.内部構成要素は、(a)足受けブーティの踵収容領域の第1の側部から足受
けブーティの足受け開口の前方の足受けブーティの第2の側部まで延在する第1のストラ
ップセクションと、(b)足受けブーティの踵収容領域の第2の側部から足受けブーティ
の足受け開口の前方の足受けブーティの第1の側部まで延在する第2のストラップセクシ
ョンと、を含む、条項12に記載の履物品。
【0079】
条項15.第1のストラップセクションは、足受けブーティの足受け開口の前方で第2
のストラップセクションと交差する、条項14に記載の履物品。
【0080】
条項16.第1のストラップセクションは、アッパーの外部構成要素の内方の位置にお
いて足受けブーティの踵収容領域の第1の側部に沿って延在し、第2のストラップセクシ
ョンは、アッパーの外部構成要素の内方の位置において足受けブーティの踵収容領域の第
2の側部に沿って延在し、第1のストラップセクションは、アッパーの第1の後部踵領域
においてアッパーの外部構成要素の外方に延在し、第2のストラップセクションは、アッ
パーの第1の後部踵領域において、またはアッパーの第2の後部踵領域において、アッパ
ーの外部構成要素の外方に延在する、条項14または15に記載の履物品。
【0081】
条項17.アッパーの外部構成要素の後部踵領域に位置しているロックをさらに備え、
第1のストラップセクションおよび第2のストラップセクションは、ロックに係合し、第
1のストラップセクションまたは第2のストラップセクションが締め付け状態にあるとき
に、ロックによって解放可能に保持される、条項16に記載の履物品。
【0082】
条項18.アッパーと係合する少なくとも1つのストラップと、
履物品のアッパーまたはソール構造体のうち少なくとも一方と係合し、少なくとも1つの
ストラップを締め付け状態で解放可能に保持するロックと、
をさらに備える、条項1~11のいずれか一項に記載の履物品。
【0083】
条項19.アッパーの重なり合う層の間で、第1のストラップセクションの長さの少な
くとも一部分にわたって延在する第1のストラップセクションと、
アッパーの重なり合う層の間で、第2のストラップセクションの長さの少なくとも一部分
にわたって延在する第2のストラップセクションと、
第1のストラップセクションまたは第2のストラップセクションのうち少なくとも1つと
係合し、第1のストラップセクションまたは第2のストラップセクションのうち少なくと
も1つを締め付け状態で解放可能に保持するロックと、
をさらに備える、条項1~11のいずれか一項に記載の履物品。
【0084】
条項20.アッパーの踵収容領域の第1の側部からアッパーの足の甲収容部分の第2の
側部まで延在する第1のストラップセクションと、
アッパーの踵収容領域の第2の側部からアッパーの足の甲収容部分の第1の側部まで延在
する第2のストラップセクションと、
第1のストラップセクションまたは第2のストラップセクションのうち少なくとも1つと
係合し、第1のストラップセクションまたは第2のストラップセクションのうち少なくと
も1つを締め付け状態で解放可能に保持するロックと、
をさらに備える、条項1~11のいずれか一項に記載の履物品。
【0085】
条項21.アッパーの重なり合う層の間で、第1のストラップセクションの長さの少な
くとも一部分にわたって延在する第1のストラップセクションであって、第1のストラッ
プセクションは、アッパーの踵収容領域の第1の側部からアッパーの足の甲収容部分の第
2の側部まで延在する、第1のストラップセクションと、
アッパーの重なり合う層の間で、第2のストラップセクションの長さの少なくとも一部分
にわたって延在する第2のストラップセクションであって、第2のストラップセクション
は、アッパーの踵収容領域の第2の側部からアッパーの足の甲収容部分の第1の側部まで
延在する、第2のストラップセクションと、
第1のストラップセクションまたは第2のストラップセクションのうち少なくとも1つと
係合し、第1のストラップセクションまたは第2のストラップセクションのうち少なくと
も1つを締め付け状態で解放可能に保持するロックと、
をさらに備える、条項1~11のいずれか一項に記載の履物品。
【0086】
条項22.第1のストラップセクションは、アッパーの足受け開口の前方で第2のスト
ラップセクションと交差する、条項19~21のいずれか一項に記載の履物品。
【0087】
条項23.固定システムは、アッパーの後部踵領域に位置する、条項18~22のいず
れか一項に記載の履物品。
【0088】
条項24.足首収容部分の第1の側部、および足の甲収容部分の第1の側部は、アッパ
ーの外側部上に位置する、条項1~23のいずれか一項に記載の履物品。
【0089】
条項25.第1のアッパー構成要素と、
第2のアッパー構成要素と、
第1のアッパー構成要素によって少なくとも部分的に画定される足挿入開口であって、足
挿入開口は、(a)第1のアッパー構成要素の足首収容部分の第1の側部から、(b)第
1のアッパー構成要素の後部踵または足首領域の周りで、(c)第1のアッパー構成要素
の足首収容部分の第2の側部に沿って、そして(d)第1のアッパー構成要素の足の甲収
容部分まで、部分的または連続的に延在する(例えば、いくつかの実施形態では、(i)
足挿入開口は、第1のアッパー構成要素の足の甲収容部分を横断して、そして第1のアッ
パー構成要素の足の甲収容部分の第1の側部まで、(例えば、第1のアッパー構成要素の
前足部分において第1のアッパー構成要素の中央縦方向軸を横断して)延在してもよく、
(ii)足挿入開口は、第1のアッパー構成要素の前足部分において第1のアッパー構成
要素の中央縦方向軸にまたはその手前にある第1のアッパー構成要素の前足部分内の位置
まで(例えば、第1のアッパー構成要素の前足部分において第1のアッパー構成要素の中
央縦方向軸を横断せずに)延在してもよい)、足挿入開口と、
第1のアッパー構成要素と第2のアッパー構成要素との間で、そして第1のアッパー構成
要素の足の甲収容部分を横断して延在する第1のストラップセクションと、
第1のアッパー構成要素と第2のアッパー構成要素との間で、そして第1のアッパー構成
要素の足の甲収容部分を横断して延在する第2のストラップセクションと、
第1のアッパー構成要素または第2のアッパー構成要素のうち少なくとも1つと係合する
ソール構造体と、
第1のアッパー構成要素、第2のアッパー構成要素、第1のストラップセクション、第2
のストラップセクション、またはソール構造体のうち少なくとも1つと係合するロックで
あって、ロックは、第1のストラップセクションまたは第2のストラップセクションのう
ち少なくとも1つを締め付け状態で解放可能に保持する、ロックと、
を備える履物品。
【0090】
条項26.第1のアッパー構成要素と係合するトラックと、トラックと係合するスライ
ダーと、をさらに備え、トラックに沿ったスライダーの移動は、足挿入開口を開放状態と
閉鎖状態との間で切り替える、条項25に記載の履物品。
【0091】
条項27.スライダーと係合する足首ストラップと、
足挿入開口が閉鎖状態にあるときに、足首ストラップを第1のアッパー構成要素または第
2のアッパー構成要素のうち少なくとも1つと解放可能に固定するファスナと、
をさらに備える、条項26に記載の履物品。
【0092】
条項28.足首ストラップは、履物品の中央縦方向軸を横断して延在する、条項27に
記載の履物品。
【0093】
条項29.ファスナの少なくとも一部分は、トラックと第1のアッパー構成要素または
第2のアッパー構成要素のうち少なくとも1つの足首開口の最頂縁との間に位置する、条
項27または28に記載の履物品。
【0094】
条項30.足首ストラップは、第1のアッパー構成要素の足の甲収容部分を横断して延
在する、条項27~29のいずれか一項に記載の履物品。
【0095】
条項31.第1のアッパー構成要素または第2のアッパー構成要素のうち少なくとも1
つと係合する足首ストラップと、
足挿入開口が閉鎖状態にあるときに、足首ストラップを第1のアッパー構成要素または第
2のアッパー構成要素のうち少なくとも1つと解放可能に固定するファスナと、
をさらに備える、条項25に記載の履物品。
【0096】
条項32.足首ストラップは、履物品の中央縦方向軸を横断して延在する、条項31に
記載の履物品。
【0097】
条項33.足首ストラップは、第1のアッパー構成要素の足の甲収容部分を横断して延
在する、条項31または32に記載の履物品。
【0098】
条項34.第1のアッパー構成要素は、外部アッパー構成要素を含み、第2のアッパー
構成要素は、外部アッパー構成要素に少なくとも部分的に受け入れられる、条項25~3
3のいずれか一項に記載の履物品。
【0099】
条項35.第2のアッパー構成要素は、足受けブーティを含む、条項34に記載の履物
品。
【0100】
条項36.第1のストラップセクションは、第2のアッパー構成要素の踵収容領域の第
1の側部に沿って延在し、第2のストラップセクションは、第2のアッパー構成要素の踵
収容領域の第2の側部に沿って延在する、条項34に記載の履物品。
【0101】
条項37.第1のストラップセクションは、第1のアッパー構成要素の第1の後部踵領
域において第1のアッパー構成要素を通って延在し、第2のストラップセクションは、第
1のアッパー構成要素の第1の後部踵領域において、または第1のアッパー構成要素の第
2の後部踵領域おいて、第1のアッパー構成要素を通って延在する、条項36に記載の履
物品。
【0102】
条項38.ロックは、第1のストラップセクションまたは第2のストラップセクション
のうち少なくとも1つと係合し、ロックは、第1のアッパー構成要素または第2のアッパ
ー構成要素のうち少なくとも1つの後部踵領域に位置する、条項25~37のいずれか一
項に記載の履物品。
【0103】
条項39.1つまたは複数の部品で形成されたアッパーと、
アッパーに沿って、そしてアッパーの足の甲収容部分を横断して延在する第1のストラッ
プセクションと、
アッパーに沿って、そしてアッパーの足の甲収容部分を横断して延在する第2のストラッ
プセクションと、
アッパーと係合するソール構造体と、
アッパー、第1のストラップセクション、第2のストラップセクション、またはソール構
造体のうち少なくとも1つと係合するロックであって、ロックは、第1のストラップセク
ションまたは第2のストラップセクションのうち少なくとも1つを締め付け状態で解放可
能に保持する、ロックと、
を備える履物品。
【0104】
条項40.アッパーによって少なくとも部分的に画定される足挿入開口をさらに備え、
足挿入開口は、(a)アッパーの足首収容部分の第1の側部から、(b)アッパーの後部
踵または足首領域の周りで、(c)アッパーの足首収容部分の第2の側部に沿って、そし
て(d)アッパーの足の甲収容部分まで延在する(例えば、いくつかの実施形態では、(
i)足挿入開口は、アッパーの足の甲収容部分を横断して、そしてアッパーの足の甲収容
部分の第1の側部まで、(例えば、アッパーの前足部分においてアッパーの中央縦方向軸
を横断して)延在してもよく、または(ii)足挿入開口は、アッパーの前足部分におい
てアッパーの中央縦方向軸にまたはその手前にあるアッパーの前足部分内の位置まで(例
えば、アッパーの前足部分においてアッパーの中央縦方向軸を横断せずに)延在してもよ
い)、条項39に記載の履物品。
【0105】
条項41.アッパーと係合するトラックと、トラックと係合するスライダーと、をさら
に備え、トラックに沿ったスライダーの移動は、足挿入開口を開放状態と閉鎖状態との間
で切り替える、条項39または40に記載の履物品。
【0106】
条項42.スライダーと係合する足首ストラップと、
足挿入開口が閉鎖状態にあるときに、足首ストラップをアッパーと解放可能に固定するフ
ァスナと、
をさらに備える、条項41に記載の履物品。
【0107】
条項43.アッパーと係合する足首ストラップと、
足挿入開口が閉鎖状態にあるときに、足首ストラップをアッパーと解放可能に固定するフ
ァスナと、
をさらに備える、条項40に記載の履物品。
【0108】
条項44.ロックは、第1のストラップセクションまたは第2のストラップセクション
のうち少なくとも1つと係合し、ロックは、アッパーの後部踵領域に位置する、条項39
~43のいずれか一項に記載の履物品。
【0109】
条項45.第1のストラップセクションは、アッパーの内側中足部および/または内側
前足部領域から、アッパーの足の甲収容部分を横断して、アッパーの外側足首領域の周り
で、そしてアッパーの後部踵領域まで延在し、かつ/または
第2のストラップセクションは、アッパーの外側中足部および/または外側前足部領域か
ら、アッパーの足の甲収容部分を横断して、アッパーの内側足首領域の周りで、そしてア
ッパーの後部踵領域まで延在する、
条項39~44のいずれか一項に記載の履物品。
【0110】
条項46.第1のアッパー構成要素と、
第2のアッパー構成要素と、
第1のアッパー構成要素と第2のアッパー構成要素との間で、そして第1のアッパー構成
要素の足の甲収容部分を横断して延在する第1のストラップセクションと、
第1のアッパー構成要素と第2のアッパー構成要素との間で、そして第1のアッパー構成
要素の足の甲収容部分を横断して延在する第2のストラップセクションと、
第1のアッパー構成要素または第2のアッパー構成要素のうち少なくとも1つと係合する
ソール構造体と、
第1のアッパー構成要素、第2のアッパー構成要素、第1のストラップセクション、第2
のストラップセクション、またはソール構造体のうち少なくとも1つと係合するロックで
あって、ロックは、第1のストラップセクションまたは第2のストラップセクションのう
ち少なくとも1つを締め付け状態で解放可能に保持する、ロックと、
を備える履物品。
【0111】
条項47.第1のアッパー構成要素によって少なくとも部分的に画定される足挿入開口
であって、足挿入開口は、(a)第1のアッパー構成要素の足首収容部分の第1の側部か
ら、(b)第1のアッパー構成要素の後部踵または足首領域の周りで、(c)第1のアッ
パー構成要素の足首収容部分の第2の側部に沿って、そして(d)第1のアッパー構成要
素の足の甲収容部分まで延在する(例えば、いくつかの実施形態では、(i)足挿入開口
は、第1のアッパー構成要素の足の甲収容部分を横断して、そして第1のアッパー構成要
素の足の甲収容部分の第1の側部まで(例えば、アッパーの前足部分において第1のアッ
パー構成要素の中央縦方向軸を横断して)延在してもよく、または(ii)足挿入開口は
、第1のアッパー構成要素の前足部分において第1のアッパー構成要素の中央縦方向軸に
またはその手前にある第1のアッパー構成要素の前足部分内の位置まで(例えば、第1の
アッパー構成要素の前足部分において第1のアッパー構成要素の中央縦方向軸を横断せず
に)延在してもよい、足挿入開口をさらに備える、条項46に記載の履物品。
【0112】
条項48.第1のアッパー構成要素と係合するトラックと、トラックと係合するスライ
ダーと、をさらに備え、トラックに沿ったスライダーの移動は、足挿入開口を開放状態と
閉鎖状態との間で切り替える、条項46または47に記載の履物品。
【0113】
条項49.スライダーと係合する足首ストラップと、
足挿入開口が閉鎖状態にあるときに、足首ストラップを第1のアッパー構成要素または第
2のアッパー構成要素のうち少なくとも1つと解放可能に固定するファスナと、
をさらに備える、条項48に記載の履物品。
【0114】
条項50.第1のアッパー構成要素または第2のアッパー構成要素のうち少なくとも1
つと係合する足首ストラップと、
足挿入開口が閉鎖状態にあるときに、足首ストラップを第1のアッパー構成要素または第
2のアッパー構成要素のうち少なくとも1つと解放可能に固定するファスナと、
をさらに備える、条項46に記載の履物品。
【0115】
条項51.第1のアッパー構成要素は、外部アッパー構成要素を含み、第2のアッパー
構成要素は、外部アッパー構成要素に少なくとも部分的に受け入れられる、条項46~5
0のいずれか一項に記載の履物品。
【0116】
条項52.第2のアッパー構成要素は、足受けブーティを含む、条項51に記載の履物
品。
【0117】
条項53.第1のストラップセクションは、第2のアッパー構成要素の踵収容領域の第
1の側部に沿って延在し、第2のストラップセクションは、第2のアッパー構成要素の踵
収容領域の第2の側部に沿って延在する、条項51または52に記載の履物品。
【0118】
条項54.第1のストラップセクションは、第1のアッパー構成要素の第1の後部踵領
域において第1のアッパー構成要素を通って延在し、第2のストラップセクションは、第
1のアッパー構成要素の第1の後部踵領域において、または第1のアッパー構成要素の第
2の後部踵領域おいて、第1のアッパー構成要素を通って延在する、条項53に記載の履
物品。
【0119】
条項55.ロックは、第1のストラップセクションまたは第2のストラップセクション
のうち少なくとも1つと係合し、ロックは、第1のアッパー構成要素または第2のアッパ
ー構成要素のうち少なくとも1つの後部踵領域に位置する、条項46~54のいずれか一
項に記載の履物品。
【0120】
条項56.(a)第1のストラップセクションは、履物品の内側中足部および/または
内側前足部領域から、アッパーの足の甲収容部分を横断して、アッパーの外側足首領域の
周りで、そしてアッパーの後部踵領域まで延在し、かつ/または(b)第2のストラップ
セクションは、履物品の外側中足部および/または外側前足部領域から、アッパーの足の
甲収容部分を横断して、アッパーの内側足首領域の周りで、そしてアッパーの後部踵領域
まで延在する、条項46~55のいずれか一項に記載の履物品。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図5A
図5B
【手続補正書】
【提出日】2021-12-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の部品で形成されたアッパーと、
前記アッパーに沿って、そして前記アッパーの足の甲収容部分を横断して延在する第1のストラップセクションと、
前記アッパーに沿って、そして前記アッパーの前記足の甲収容部分を横断して延在する第2のストラップセクションと、
前記アッパーと係合するソール構造体と、
前記アッパー、前記第1のストラップセクション、前記第2のストラップセクション、または前記ソール構造体のうち少なくとも1つと係合し、前記第1のストラップセクションまたは前記第2のストラップセクションのうち少なくとも1つを締め付け状態で解放可能に保持する、ロックと、
を備える履物品。
【請求項2】
前記アッパーによって少なくとも部分的に画定される足挿入開口をさらに備え、
前記足挿入開口は、(a)前記アッパーの足首収容部分の第1の側部から、(b)前記アッパーの後部踵または足首領域の周りで、(c)前記アッパーの前記足首収容部分の第2の側部に沿って、そして(d)前記アッパーの足の甲収容部分まで延在する、請求項1に記載の履物品。
【請求項3】
(i)前記足挿入開口は、前記アッパーの前記足の甲収容部分を横断して、そして前記アッパーの前記足の甲収容部分の第1の側部まで、前記アッパーの前足部分において前記アッパーの中央縦方向軸を横断して延在し、または(ii)前記足挿入開口は、前記アッパーの前記前足部分において前記アッパーの中央縦方向軸に若しくは前記中央縦方向軸の手前にある前記アッパーの前足部分内の位置まで、前記アッパーの前記前足部分において前記アッパーの前記中央縦方向軸を横断せずに延在する、請求項2に記載の履物品。
【請求項4】
前記アッパーと係合するトラックと、前記トラックと係合するスライダーと、をさらに備え、前記トラックに沿った前記スライダーの移動は、足挿入開口を開放状態と閉鎖状態との間で切り替える、請求項1又は2に記載の履物品。
【請求項5】
前記スライダーと係合する足首ストラップと、
前記足挿入開口が前記閉鎖状態にあるときに、前記足首ストラップを前記アッパーと解放可能に固定するファスナと、
をさらに備える、請求項4に記載の履物品。
【請求項6】
前記アッパーと係合する足首ストラップと、
前記足挿入開口が閉鎖状態にあるときに、前記足首ストラップを前記アッパーと解放可能に固定するファスナと、
をさらに備える、請求項2に記載の履物品。
【請求項7】
前記ロックは、前記第1のストラップセクションまたは前記第2のストラップセクションのうち少なくとも1つと係合し、前記ロックは、前記アッパーの後部踵領域に位置する、請求項1又は2に記載の履物品。
【請求項8】
前記第1のストラップセクションは、前記アッパーの内側中足部および/若しくは内側前足部領域から、前記アッパーの前記足の甲収容部分を横断して、前記アッパーの外側足首領域の周りで、そして前記アッパーの後部踵領域まで延在し、並びに/または
前記第2のストラップセクションは、前記アッパーの外側中足部および/若しくは外側前足部領域から、前記アッパーの前記足の甲収容部分を横断して、前記アッパーの内側足首領域の周りで、そして前記アッパーの前記後部踵領域まで延在する、
請求項1又は2に記載の履物品。
【請求項9】
第1のアッパー構成要素と、
第2のアッパー構成要素と、
前記第1のアッパー構成要素と前記第2のアッパー構成要素との間で、そして前記第1のアッパー構成要素の足の甲収容部分を横断して延在する第1のストラップセクションと、
前記第1のアッパー構成要素と前記第2のアッパー構成要素との間で、そして前記第1のアッパー構成要素の前記足の甲収容部分を横断して延在する第2のストラップセクションと、
前記第1のアッパー構成要素または前記第2のアッパー構成要素のうち少なくとも1つと係合するソール構造体と、
前記第1のアッパー構成要素、前記第2のアッパー構成要素、前記第1のストラップセクション、前記第2のストラップセクション、または前記ソール構造体のうち少なくとも1つと係合し、前記第1のストラップセクションまたは前記第2のストラップセクションのうち少なくとも1つを締め付け状態で解放可能に保持する、ロックと、
を備える履物品。
【請求項10】
前記第1のアッパー構成要素によって少なくとも部分的に画定される足挿入開口を更に含み、前記足挿入開口は、(a)前記第1のアッパー構成要素の足首収容部分の第1の側部から、(b)前記第1のアッパー構成要素の後部踵または足首領域の周りで、(c)前記第1のアッパー構成要素の前記足首収容部分の第2の側部に沿って、そして(d)前記第1のアッパー構成要素の足の甲収容部分まで延在する、請求項9に記載の履物品。
【請求項11】
(i)前記足挿入開口は、前記第1のアッパー構成要素の前記足の甲収容部分を横断して、そして前記第1のアッパー構成要素の前記足の甲収容部分の第1の側部まで、前記第1のアッパー構成要素の前足部分において前記履物品のアッパーの中央縦方向軸を横断して延在し、または(ii)前記足挿入開口は、前記第1のアッパー構成要素の前記前足部分において前記第1のアッパー構成要素の中央縦方向軸にまたは前記中央縦方向軸の手前にある第1のアッパー構成要素の前足部分内の位置まで、前記第1のアッパー構成要素の前記前足部分において前記第1のアッパー構成要素の前記中央縦方向軸を横断せずに延在する、足挿入開口をさらに備える、請求項10に記載の履物品。
【請求項12】
前記第1のアッパー構成要素と係合するトラックと、前記トラックと係合するスライダーと、をさらに備え、前記トラックに沿った前記スライダーの移動は、前記足挿入開口を開放状態と閉鎖状態との間で切り替える、請求項10又は11に記載の履物品。
【請求項13】
前記スライダーと係合する足首ストラップと、
前記足挿入開口が閉鎖状態にあるときに、前記足首ストラップを前記第1のアッパー構成要素または前記第2のアッパー構成要素のうち少なくとも1つと解放可能に固定するファスナと、
をさらに備える、請求項12に記載の履物品。
【請求項14】
前記第1のアッパー構成要素または前記第2のアッパー構成要素のうち少なくとも1つと係合する足首ストラップと、
前記第1のアッパー構成要素によって少なくとも部分的に画定される足挿入開口が閉鎖状態にあるときに、前記足首ストラップを前記第1のアッパー構成要素または前記第2のアッパー構成要素のうち少なくとも1つと解放可能に固定するファスナと、
をさらに備える、請求項10に記載の履物品。
【請求項15】
前記第1のアッパー構成要素は、外部アッパー構成要素を含み、前記第2のアッパー構成要素は、前記外部アッパー構成要素に少なくとも部分的に受け入れられる、請求項10又は11に記載の履物品。
【請求項16】
前記第2のアッパー構成要素は、足受けブーティを含む、請求項15に記載の履物品。
【請求項17】
前記第1のストラップセクションは、前記第2のアッパー構成要素の踵収容領域の第1の側部に沿って延在し、前記第2のストラップセクションは、前記第2のアッパー構成要素の前記踵収容領域の第2の側部に沿って延在する、請求項15又は16に記載の履物品。
【請求項18】
前記第1のストラップセクションは、前記第1のアッパー構成要素の第1の後部踵領域において前記第1のアッパー構成要素を通って延在し、前記第2のストラップセクションは、前記第1のアッパー構成要素の前記第1の後部踵領域において、または前記第1のアッパー構成要素の第2の後部踵領域おいて、前記第1のアッパー構成要素を通って延在する、請求項17に記載の履物品。
【請求項19】
前記ロックは、前記第1のストラップセクションまたは前記第2のストラップセクションのうち少なくとも1つと係合し、前記ロックは、前記第1のアッパー構成要素または前記第2のアッパー構成要素のうち少なくとも1つの後部踵領域に位置する、請求項10又は11に記載の履物品。
【請求項20】
(a)前記第1のストラップセクションは、前記履物品の内側中足部および/若しくは内側前足部領域から、前記履物品の前記アッパーの前記足の甲収容部分を横断して、前記アッパーの外側足首領域の周りで、そして前記アッパーの後部踵領域まで延在し、並びに/または(b)前記第2のストラップセクションは、前記履物品の外側中足部および/若しくは外側前足部領域から、前記履物品のアッパーの前記足の甲収容部分を横断して、前記アッパーの内側足首領域の周りで、そして前記アッパーの前記後部踵領域まで延在する、請求項10又は11に記載の履物品。
【請求項21】
前記第1のアッパー構成要素は外部構成要素を含み、
前記ロックの少なくとも一部分は、前記外部構成要素の後部踵領域に位置する、請求項10又は11に記載の履物品。
【請求項22】
前記ロックはロックベースを含み、
ばね式ロックが前記ロックベースと係合して、前記ばね式ロックが前記ロックベースに対して内側及び外側に摺動できる、請求項10又は11に記載の履物品。
【請求項23】
前記ロックは前記ロックを貫通して画定される1つ以上の開口を有するロックベースを含み、
第1のストラップセクション及び第2のストラップセクションは、前記ロックベースを貫通して画定される前記1つ以上の開口を貫通して延在する、請求項10又は11に記載の履物品。
【外国語明細書】