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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022033959
(43)【公開日】2022-03-02
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置の充電システム
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/95 20200101AFI20220222BHJP
【FI】
A24F40/95
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021201704
(22)【出願日】2021-12-13
(62)【分割の表示】P 2019564921の分割
【原出願日】2018-05-24
(31)【優先権主張番号】10-2017-0065543
(32)【優先日】2017-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0065544
(32)【優先日】2017-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0065545
(32)【優先日】2017-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0053202
(32)【優先日】2018-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジョン ソブ
(72)【発明者】
【氏名】チュン、イン ソン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】燃焼を伴わず、吸入物質を多様化させることができるエアロゾル生成装置の充電システムを提供する。
【解決手段】電流を印加すれば、抵抗によって発熱するヒータ13000と、ヒータに電力を供給する蓄電部と、ヒータを制御する制御部12000と、を含むエアロゾル生成装置10000、及びケースと、ケースに回転自在に設けられ、エアロゾル生成装置を脱着自在に収容する充電収容部と、エアロゾル生成装置に伝達される電力を保存する補助蓄電装置と、補助蓄電装置を制御し、エアロゾル生成装置に電力を供給する補助電力供給装置と、を含む外装電力供給装置を具備し、該エアロゾル生成装置が充電収容部に収容される位置により、エアロゾル生成装置を、充電モード、掃除モード、予熱モード及び喫煙モードのうち1つのモードで駆動するエアロゾル生成装置の充電システムを開示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流を印加すれば、抵抗によって発熱するヒータと、前記ヒータに電力を供給する蓄電部と、前記ヒータを制御する制御部と、を含むエアロゾル生成装置と、
ケースと、前記ケースに回転自在に設けられ、前記エアロゾル生成装置を脱着自在に収容する充電収容部と、前記エアロゾル生成装置に伝達される電力を保存する補助蓄電装置と、前記補助蓄電装置を制御し、前記エアロゾル生成装置に電力を供給する補助電力供給装置と、を含む外装電力供給装置と、を具備し、
前記エアロゾル生成装置が前記充電収容部に収容される位置により、前記エアロゾル生成装置を、充電モード、掃除モード、予熱モード及び喫煙モードのうち1つのモードで駆動するエアロゾル生成装置の充電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多様な電力供給手段を具備するエアロゾル生成装置の充電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に対する需要が増大している。例えば、シガレットを燃焼させ、エアロゾルを生成させる方法ではなく、シガレット内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルが生成する方法に対する需要が増大している。それにより、加熱式シガレットまたは加熱式エアロゾル生成装置に対する研究が活発に進められている。
【0003】
空気中のエアロゾル、すなわち、エアロゾルを吸入することにより、いわゆる喫煙のような嗜好物質吸入が達成される。従来には、シガレット形態のタバコが、そのような嗜好物質吸入のほとんど唯一の手段であったが、最近では、電子タバコというものも、さらに1つの手段として位置を占めている。該電子タバコは、吸入物質が液状に込められたカートリッジに、熱や超音波を加え、吸入物質を蒸気に気化させ、エアロゾルを発生させるので、燃焼させて煙を発生させる従来のシガレット形態のタバコとは、方式面で完全に差別され、それによる長所、特に、燃焼によって生じる多様な有害物質の発生を阻止することができるという長所を保有する。
【0004】
また、シガレット形態の通常タバコを好む需要者の要求により、通常タバコのフィルタ部と、シガレット部との形態を有する電子タバコも提案されているが、該電子タバコは、シガレット部に含まれた吸入物質を電子ヒータで気化させながら、通常タバコと同等な構成を有するフィルタ部を介してユーザが吸入する構成を有する。そのような電子タバコにおいては、乾燥タバコ葉が充填されるシガレット部の構成を有する通常タバコとは異なり、吸入物質が含浸されたり、表面に埋められた紙で充填される。該電子タバコをホルダに挟み、ホルダ内部のヒータが加熱され、シガレット部内部の吸入物質を気化させれば、ユーザがフィルタ部を介して気化される吸入物質を吸入することができる。以前の電子タバコと同様に、燃焼が起こらないという長所は、有しながら、通常タバコを吸うときと全く同じメカニズムでもって、フィルタ部を介して気化された吸入物質を吸入することができるので、ユーザの立場では、通常タバコを吸うところと同じ気分を感じることができるのである。
【0005】
該電子タバコは、一定時間使用後、電子タバコ内部の充電器を分離させ、別途の充電器によって再充電を行って使用することができるが、一般的に、一日か二日ほど使用すれば、バッテリが放電され、再充電を行わなければならないために、ユーザが吸入している最中に使用が中断されたりという不都合があった。また、電子タバコの使用時間を延長させるために、バッテリの容量を増大させたりするが、バッテリの大きさが大きくなり、電子タバコの重さと外形とが大きくなるという問題点があった。また、市中には、バッテリだけ別途に交換することができるようにした電子タバコが出回ってはいるが、ユーザが常時バッテリを携帯しなければならず、バッテリを分離させて充電しなければならないために、使用が煩わしく、バッテリを紛失する心配もあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、燃焼を伴わず、吸入物質を多様化させることができるエアロゾル生成装置の充電システムを提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明の実施形態は、ユーザが吸入している最中、使用が中断されず、連続して喫煙が可能なエアロゾル生成装置の充電システムを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明の実施形態は、脱着式の蓄電装置、または追加の補助蓄電装置を介して、簡便に電力供給が可能であり、携帯が簡便であって使用が便利なエアロゾル生成装置の充電システムを提供することを目的とする
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態は、電流を印加すれば、抵抗によって発熱するヒータと、ヒータに電力を供給する蓄電部と、ヒータを制御する制御部と、を含むエアロゾル生成装置;及びケースと、ケースに回転自在に設けられ、エアロゾル生成装置を脱着自在に収容する充電収容部と、エアロゾル生成装置に伝達される電力を保存する補助蓄電装置と、補助蓄電装置を制御し、エアロゾル生成装置に電力を供給する補助電力供給装置と、を含む外装電力供給装置;を具備し、該エアロゾル生成装置が充電収容部に収容される位置により、該エアロゾル生成装置を、充電モード、掃除モード、予熱モード及び喫煙モードのうち1つのモードで駆動するエアロゾル生成装置の充電システムを開示する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態によれば、燃焼を伴わずとも、エアロゾル形成物質を気化させることができるエアロゾル生成装置の充電システムを提供することができる。
【0011】
また、多様な方式で電力供給が可能であり、所望しない作動中断を防止することができるエアロゾル生成装置の充電システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を図示した図面である。
図2】シガレットの一例を図示した図面である。
図3】本発明の一実施形態に係わるエアロゾル生成装置の充電システムを示す分解斜視図である。
図4図3に図示されたエアロゾル生成装置を示す断面図である。
図5図3に図示された充電システムの第1作業例を示す概念図である。
図6図3に図示された充電システムの第2作業例を示す概念図である。
図7図3に図示された充電システムの第3作業例を示す概念図である。
図8図3に図示されたエアロゾル生成装置が外装電力供給装置に収容された状態で、使用が可能な状態を示す分解斜視図である。
図9図3に図示されたエアロゾル生成装置が外装電力供給装置から分離される過程を示す斜視図である。
図10図3に図示されたエアロゾル生成装置が、第1位置及び第2位置において、充電収容部内に整列される状態について説明するための背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施形態は、電流を印加すれば、抵抗によって発熱するヒータと、ヒータに電力を供給する蓄電部と、ヒータを制御する制御部と、を含むエアロゾル生成装置;及びケースと、ケースに回転自在に設けられ、エアロゾル生成装置を脱着自在に収容する充電収容部と、エアロゾル生成装置に伝達される電力を保存する補助蓄電装置と、補助蓄電装置を制御し、エアロゾル生成装置に電力を供給する補助電力供給装置と、を含む外装電力供給装置;を具備し、該エアロゾル生成装置が充電収容部に収容される位置により、エアロゾル生成装置を、充電モード、掃除モード、予熱モード及び喫煙モードのうち1つのモードで駆動するエアロゾル生成装置の充電システムを開示する。
【0014】
本実施形態において、該充電収容部の両側面には、充電収容部を貫通するホールが形成され、ケースの内部には、ホールに対応する位置に凹溝に形成され、充電収容部とケースは、ホールと凹溝とを同時に貫通するようにホールと凹溝とに挿入されるヒンジを介して結合され、充電収容部はヒンジを軸に前記ケースに対して回転可能である。
【0015】
本実施形態において、該充電収容部は、補助蓄電装置及び補助電力供給装置と電気的に連結され、外部に露出される第1充電端子を含み、該エアロゾル生成装置は、充電収容部に設けられる場合、第1充電端子と接続する第2充電端子をさらに含んでもよい。
【0016】
本実施形態において、該補助電力供給装置は、第1充電端子を介して、充電収容部に収容されたエアロゾル生成装置に、充電または掃除のための電力を供給したり、予熱または喫煙のための電力を供給したりすることを特徴とする。
【0017】
本実施形態において、該充電収容部は、充電収容部がケースの長手方向に対して平行な位置である第1位置と、充電収容部がケースの長手方向に対して交差する位置である第2位置との間で回動可能である。
【0018】
本実施形態において、該外装電力供給装置は、充電収容部の回転中心を基準に、互いに対向するようにケースに設けられる第1磁性体及び第2磁性体をさらに含み、該充電収容部は、第1磁性体及び第2磁性体のうち一つに対向する第3磁性体を含んでもよい。
【0019】
本実施形態において、該充電収容部は、第1磁性体及び第2磁性体のうち一つと、第3磁性体との引力により、第1位置を維持することができる。
【0020】
本実施形態において、該エアロゾル生成装置は、第1磁性体及び第2磁性体のうち他の一つに対向する第4磁性体をさらに含んでもよい。
【0021】
本実施形態において、該充電収容部は、第1磁性体及び第2磁性体のうち他の一つと、第4磁性体との引力により、第2位置を維持することができる。
【0022】
本実施形態において、該蓄電部は、円柱状にエアロゾル生成装置の内部に設けられ、該第4磁性体は、蓄電部の一部外郭を覆い包むようにも設けられる。
【0023】
本実施形態において、該充電収容部は、エアロゾル生成装置の外面に対応し、エアロゾル生成装置を収容するように丸い内面を有するように構成され、該エアロゾル生成装置が充電収容部に収容される場合、第4磁性体の中心線と、第2磁性体とが最短距離になるように、充電収容部内でエアロゾル生成装置を整列させることができる。
【0024】
本実施形態において、当該の第1磁性体と第2磁性体との磁力は、異なっている。
【0025】
本実施形態において、該充電収容部が第1位置に位置する状態で、エアロゾル生成装置の下側を加圧し、充電収容部をヒンジ回動させれば、第1磁性体及び第2磁性体のうち一つと、第3磁性体とが遠くなりながら、第1磁性体及び第2磁性体のうち他の一つと、第4磁性体とが隣接し、充電収容部が第2位置に移動することができる。
【0026】
本実施形態において、該充電収容部が第2位置に位置する状態で、該エアロゾル生成装置が充電収容部から分離される場合、前述の第1磁性体及び第2磁性体のうち一つと、第3磁性体との引力により、充電収容部が第1位置に復帰することができる。
【0027】
本実施形態において、該エアロゾル生成装置は、シガレットを収容するカートリッジ開口をさらに含み、該充電収容部が第1位置に位置する場合、該充電収容部に設けられるエアロゾル生成装置のカートリッジ開口は、外部から隠され、該充電収容部が第2位置に位置する場合、充電収容部に設けられるエアロゾル生成装置のカートリッジ開口は、外部に露出される。
【0028】
本実施形態において、該エアロゾル生成装置は、ユーザ操作を介して、制御部に活性化信号を伝達し、蓄電部からヒータへの電力供給を許容し、蓄電部からヒータに電力が供給されている最中、ユーザ操作を介して、制御部に非活性化信号を伝達し、蓄電部からヒータへの電力供給を遮断する第1ボタン部をさらに含んでもよい。
【0029】
本実施形態において、ユーザ操作を介して、補助電力供給装置に活性化信号を伝達し、補助蓄電装置からエアロゾル生成装置への電力供給を許容し、補助蓄電装置からエアロゾル生成装置に電力が供給されている最中、ユーザ操作を介して、補助電力供給装置に非活性化信号を伝達し、補助蓄電装置からエアロゾル生成装置への電力供給を遮断する第2ボタン部をさらに含んでもよい。
【0030】
本実施形態において、該エアロゾル生成装置が充電収容部に設けられ、該充電収容部が第1位置に位置する場合、エアロゾル生成装置は、充電モードで駆動可能である。
【0031】
本実施形態において、該エアロゾル生成装置が充電モードで駆動される場合、外装電力供給装置の補助蓄電装置に保存された電力は、エアロゾル生成装置の蓄電部にも伝達される。
【0032】
本実施形態において、該エアロゾル生成装置が充電収容部に設けられ、該充電収容部が第1位置に位置した状態で、ユーザが前記第2ボタン部を操作する場合、該エアロゾル生成装置は、掃除モードで駆動可能である。
【0033】
本実施形態において、該エアロゾル生成装置が掃除モードで駆動される場合、該補助電力供給装置は、エアロゾル生成装置の制御部に活性化信号を伝達し、ヒータを作動させることができる。
【0034】
本実施形態において、該充電収容部が第2位置に位置した状態で、エアロゾル生成装置が充電収容部に設けられる場合、該エアロゾル生成装置は、予熱モード及び喫煙モードのうち1つのモードで駆動可能である。
【0035】
本実施形態において、該アロゾル生成装置が充電収容部に設けられ、該充電収容部が第2位置に位置した状態で、ユーザが第2ボタン部を操作する場合、該エアロゾル生成装置は、予熱モードで駆動可能である。
【0036】
本実施形態において、該エアロゾル生成装置が予熱モードで駆動される場合、該補助電力供給装置は、エアロゾル生成装置の制御部に活性化信号を伝達し、ヒータの温度を動作温度まで上昇させることができる。
【0037】
本実施形態において、ヒータの温度が動作温度まで上昇する場合、該エアロゾル生成装置は、ヒータの温度を前記動作温度に維持する喫煙モードでも駆動される。
【0038】
本実施形態において、該外装電力供給装置は、補助蓄電装置に電力を供給するために、外部電源への連結のための外部電力ポートをさらに含んでもよい。
【0039】
本実施形態において、該充電収容部は、補助電力供給装置に向かう方向に突設されるスイッチング部材を含み、該補助電力供給装置は、充電収容部が第2位置に位置する場合、スイッチング部材によって加圧される第3ボタン部を含み、第3ボタン部が加圧される場合、補助電力供給装置は、エアロゾル生成装置の制御部に活性化信号を伝達し、前記蓄電部から前記ヒータへの電力供給を許容し、ヒータを作動させることができる。
【0040】
本実施形態で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り現在汎用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野の当業者の意図、判例、あるいは新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
【0041】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「~部」、「~モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるが、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0042】
以下では、添付した図面を参照し、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野において当業者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまに異なる形態によっても具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0043】
以下では、図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0044】
図1は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を図示した図面である。
【0045】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、制御部12000及びヒータ13000を含む。また、エアロゾル生成装置10000の内部空間には、シガレット20000が挿入される。
【0046】
図1に図示されたエアロゾル生成装置10000には、本実施形態と係わる構成要素だけが図示されている。従って、図1に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置10000にさらに含まれてもよいということは、本実施形態と係わる技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0047】
図1には、バッテリ11000、制御部12000及びヒータ13000が一列に配置されているように図示されているが、それらに限定されるものではない。言い換えれば、エアロゾル生成装置10000の設計により、バッテリ11000、制御部12000及びヒータ13000の配置は、変更されてもよい。
【0048】
シガレット20000がエアロゾル生成装置10000に挿入されれば、エアロゾル生成装置10000は、ヒータ13000を加熱する。シガレット20000内のエアロゾル生成物質は、加熱されたヒータ13000によって温度が上昇し、それにより、エアロゾルが生成される。生成されたエアロゾルは、シガレット20000のフィルタ22000を介してユーザに伝達される。
【0049】
必要により、シガレット20000がエアロゾル生成装置10000に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置10000は、ヒータ13000を加熱することができる。
【0050】
バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000が動作するのに利用される電力を供給する。例えば、バッテリ11000は、ヒータ13000が加熱されるように電力を供給することができ、制御部12000が動作するのに必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0051】
制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の動作を全般的に制御する。具体的には、制御部12000は、バッテリ11000及びヒータ13000だけではなく、エアロゾル生成装置10000に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置10000が動作可能な状態であるか否かということを判断することもできる。
【0052】
制御部12000は、少なくとも1つのプロセッサを含む。該プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施形態が属する技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0053】
ヒータ13000は、バッテリ11000から供給された電力によって加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置10000に挿入されれば、ヒータ13000は、シガレットの内部に位置することができる。従って、加熱されたヒータ13000は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
【0054】
ヒータ13000は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ13000には、電気伝導性トラック(track)を含み、該電気伝導性トラックに電流が流れることにより、ヒータ13000が加熱される。しかし、ヒータ13000は、前述の例に限定されるものではなく、希望温度まで加熱されるものであるならば、制限なしに該当する。ここで、該希望温度は、エアロゾル生成装置10000に既設定のものでもあり、ユーザによって所望温度に設定されてもよい。
【0055】
一方、他の例として、ヒータ13000は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的には、ヒータ13000は、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含んでもよく、シガレットは、誘導加熱式ヒータによっても加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0056】
図1には、ヒータ13000がシガレット20000の内部に挿入されるように配置されるように図示されているが、それに限定されるものではない。例えば、ヒータ13000は、管型加熱要素、板型加熱要素、針型加熱要素または棒型加熱要素を含んでもよく、加熱要素の形態により、シガレット20000の内部または外部を加熱することができる。
【0057】
また、エアロゾル生成装置10000には、ヒータ13000が複数個配置される。このとき、複数個のヒータ13000は、シガレット20000の内部に挿入されるようにも配置され、シガレット20000の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ13000のうち一部は、シガレット20000の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット20000の外部にも配置される。また、ヒータ13000の形状は、図1に図示された形状に限定されるものではなく、多様な形状にも作製される。
【0058】
一方、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、制御部12000及びヒータ13000以外に、汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置10000は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ、及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置10000は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を含んでもよい。
【0059】
また、エアロゾル生成装置10000はシガレット20000が挿入された状態でも、外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする構造にも作製される。
【0060】
図1には図示されていないが、エアロゾル生成装置10000は、別途のクレードルと共に、システムを構成することもできる。例えば、該クレードルは、エアロゾル生成装置10000のバッテリ11000充電にも利用される。または、該クレードルとエアロゾル生成装置10000とが結合された状態で、ヒータ13000が加熱されもする。
【0061】
シガレット20000は、一般的な燃焼型シガレットと類似している。例えば、シガレット20000は、エアロゾル生成物質を含む第1部分21000と、フィルタなどを含む第2部分22000とにも区分される。または、シガレット20000の第2部分22000にも、エアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分22000に挿入されてもよい。
【0062】
エアロゾル生成装置10000の内部には、第1部分21000の全体が挿入され、第2部分22000は、外部に露出される。または、エアロゾル生成装置10000の内部に、第1部分21000の一部だけ挿入され、第1部分21000及び第2部分22000の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分22000を口にした状態で、エアロゾルを吸入することができる。このとき、該エアロゾルは、外部空気が第1部分21000を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分22000を通過してユーザの口に伝達される。
【0063】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置10000に形成された少なくとも1つの空気通路を介しても流入される。例えば、エアロゾル生成装置10000に形成された空気通路の開閉、及び/または空気通路の大きさは、ユーザによっても調節される。それにより、霧化量、喫煙感などがユーザによっても調節される。他の例として、外部空気は、シガレット20000の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介し、シガレット20000の内部に流入される。
【0064】
以下、図2を参照し、シガレット20000の一例について説明する。
【0065】
図2は、シガレットの一例を図示した図面である。
【0066】
図2を参照すれば、シガレット20000は、タバコロッド21000及びフィルタロッド22000を含む。図1を参照して説明した第1部分21000は、タバコロッド21000を含み、第2部分22000は、フィルタロッド22000を含む。
【0067】
図2には、フィルタロッド22000が単一セグメントとして図示されているが、それに限定されるものではない。言い換えれば、フィルタロッド22000は、複数のセグメントによっても構成される。例えば、フィルタロッド22000は、エアロゾルを冷却する第1セグメント、及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含んでもよい。また、必要により、フィルタロッド22000には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0068】
シガレット20000は、少なくとも1つのラッパ24000によっても包装される。ラッパ24000には、外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする少なくとも1つの孔が形成される。一例として、シガレット20000は、1つのラッパ24000によっても包装される。他の例として、シガレット20000は、2以上のラッパ24000によって重畳的にも包装される。例えば、第1ラッパにより、タバコロッド21000が包装され、第2ラッパにより、フィルタロッド22000が包装される。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド21000及びフィルタロッド22000が結合され、第3ラッパにより、シガレット20000全体が再包装される。もしタバコロッド21000またはフィルタロッド22000それぞれが、複数のセグメントによって構成されるならば、それぞれのセグメントが個別ラッパによっても包装される。そして、個別ラッパにより、包装されたセグメントが結合されたシガレット20000全体が他のラッパによっても再包装される。
【0069】
タバコロッド21000は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、該エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち少なくとも一つを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。また、タバコロッド21000は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド21000には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド21000に噴射されることによって添加される。
【0070】
タバコロッド21000は、多様にも作製される。例えば、タバコロッド21000は、シート(sheet)によっても作製され、筋(strand)によっても作製される。また、タバコロッド21000は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド21000は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、該熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されるものではない。一例として、タバコロッド21000を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド21000に伝達される熱を押しなべて分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させることができ、それにより、タバコ味を向上させることができる。また、タバコロッド21000を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能を行うことができる。このとき、図面に図示されていないが、タバコロッド21000は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも、追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0071】
フィルタロッド22000は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド22000の形状には制限がない。例えば、フィルタロッド22000は、円柱型ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ型ロッドでもある。また、フィルタロッド22000は、リセス型ロッドでもある。もしフィルタロッド22000が複数のセグメントによって構成された場合、複数のセグメントのうち少なくとも一つが、異なる形状にも作製される。
【0072】
フィルタロッド22000は、香味が生じるようにも作製される。一例として、フィルタロッド22000に加香液が噴射され、該加香液が塗布された別途の纎維が、フィルタロッド22000の内部にも挿入される。
【0073】
また、フィルタロッド22000には、少なくとも1つのカプセル23000が含まれてもよい。ここで、カプセル23000は、香味を発生させる機能を遂行することもでき、エアロゾルを発生させる機能を遂行することもできる。例えば、カプセル23000は、香料を含む内容液を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセル23000は、球形または円筒状の形状を有することができるが、それらに制限されるものではない。
【0074】
もしフィルタロッド22000に、エアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、該冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、該冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸のみによっても作製されるが、それに限定されるものではない。または、該冷却セグメントは、複数の孔が穿孔された酢酸セルロースフィルタによっても作製される。しかし、該冷却セグメントは、前述の例に限定されるものではなく、エアロゾルを冷却する機能を遂行することができものであるならば、制限なしに該当する。
【0075】
図3は、本発明の一実施形態に係わるエアロゾル生成装置の充電システムを示す分解斜視図であり、図4は、図3に図示されたエアロゾル生成装置を示す断面図であり、図5は、図3に図示された充電システムの第1作業例を示す概念図であり、図6は、図3に図示された充電システムの第2作業例を示す概念図であり、図7は、図3に図示された充電システムの第3作業例を示す概念図である。
【0076】
図3ないし図5を参照すれば、該エアロゾル生成装置の充電システム(以下、「充電システム」とする)1000は、電流を印加すれば、抵抗によって発熱するヒータ20と、ヒータ20に電力を供給する蓄電部70と、ヒータ20を制御する制御部50と、を含むエアロゾル生成装置100;及びケース210と、ケース210に回転自在に設けられ、エアロゾル生成装置100を脱着自在に収容する充電収容部220と、エアロゾル生成装置100に伝達される電力を保存する補助蓄電装置230と、補助蓄電装置230を制御し、エアロゾル生成装置100に電力を供給する補助電力供給装置240と、を含む外装電力供給装置200を含む。
【0077】
図4を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、エアロゾル生成装置100を予熱するために押すことができる第1ボタン部40と、電流を印加すれば、抵抗によって発熱を行うヒータ20と、前記ヒータ20に瞬間的に高い電力を供給することができる蓄電部70と、前記ヒータ20を制御するための制御部50と、を含む。前記ヒータ20は、カートリッジ10に収容された、一定温度以上に加熱されるときに気化するエアロゾル生成物質が含まれた気化材を加熱してエアロゾルを発生させる。
【0078】
例えば、ユーザが、第1ボタン部40を操作し、制御部50に活性化信号を伝達すれば、蓄電部70からヒータ20への電力供給を許容し、ヒータ20を加熱することができる。反対に、ヒータ20が加熱されている最中、ユーザが第1ボタン部40を操作すれば、制御部50には、非活性化信号が伝達され、蓄電部70からヒータ20への電力供給を遮断することができる。
【0079】
吸入物質が含浸されたり、表面に埋め込まれたりする紙で充填されたシガレット形態の電子タバコを、前記カートリッジ10に挿入すれば、前記ヒータ20が加熱され、シガレット部内部の吸入物質を気化させ、ユーザは、フィルタ部を介して気化される吸入物質を吸入することができる。
【0080】
制御部50は、ヒータ20に電力が不足し、エアロゾル生成装置100の作動が不可能であり、充電が必要な場合であるか、エアロゾル生成装置100の作動準備が完了した場合には、モータ80を駆動させ、前記エアロゾル生成装置100が振動するようになり、ユーザが認識する。
【0081】
また、制御部50は、蓄電部70の電力残量を、エアロゾル生成装置100に形成された第1表示部(図示せず)を介して表示し、ヒータ20に供給される電力が不足し、エアロゾル生成装置100の作動が不可能な場合にも、第1表示部を介して、蓄電部70の状態を表示することができる。
【0082】
蓄電部70は、エアロゾル生成装置100が、外装電力供給装置200の充電収容部220に収容された状態で、充電収容部220の第1充電端子223と接続するエアロゾル生成装置100の第2充電端子30を介して、配線に連結され、電力を供給され、エアロゾル生成装置100が電力を供給されるとき、制御部50は、蓄電部70に供給される電力を、第2表示部(図示せず)を介して表示することができる。
【0083】
具体的には、制御部50は、エアロゾル生成装置100に収容されるシガレット形態の電子タバコが、1サイクルの予熱及び喫煙を進めるに十分な電力を蓄電部70が充電するように、外装電力供給装置200の補助蓄電装置230から蓄電部70に、充電される電力量を制御することができる。
【0084】
また、エアロゾル生成装置100は、第2充電端子30を介して、外装電力供給装置200の第1充電端子223とデータ通信が可能である。また、エアロゾル生成装置100は、別途の無線通信ポートを具備することができる。制御部50は、エアロゾル生成装置100に具備された無線通信ポートと、外装電力供給装置200に具備された無線通信ポートとの通信を誘導することにより、補助電力供給装置240とデータ通信が可能であり、無線でも、外装電力供給装置200から電力を供給される。
【0085】
蓄電部70は、エアロゾル生成装置100から分離が可能であり、外装電力供給装置200には、蓄電部70を収容することができる多数の収容部を形成し、エアロゾル生成装置100から分離された蓄電部70を、一つあるいは多数収容して充電することも可能である。
【0086】
また、エアロゾル生成装置100には、光エネルギーや機械的エネルギーなどの外部エネルギーを電気エネルギーに変換させる発電手段を内蔵し、自体で電力を生産し、蓄電部70を充電させることも可能である。
【0087】
図3及び図5を参照すれば、外装電力供給装置200は、分離されるそれぞれのケース210を具備し、前記それぞれのケース210には、外装電力供給装置200の構成要素が装着されるように、内部が区画されて形成されており、多数のフック211と係止溝212とを具備しており、ケース210が互いに締結される構造である。
【0088】
充電収容部220は、ケース210に回転自在に設けられ、エアロゾル生成装置100を脱着自在に収容することができる。充電収容部220は、両側面に形成されたホール221を介してヒンジ222を介在させ、ケース210の内部に形成されている凹溝214にヒンジ222を挿入させることにより、ケース210に対して回転自在にも設けられる。
【0089】
具体的には、充電収容部220は、充電収容部がケース210の長手方向に対して平行な位置である第1位置(図5参照)と、充電収容部がケース210の長手方向に対して交差する位置である第2位置(図6参照)との間で回動可能である。すなわち、充電収容部220は、エアロゾル生成装置100のカートリッジ開口11が、外装電力供給装置200によって外部から隠れるように収容される第1位置と、エアロゾル生成装置100のカートリッジ開口11が、外装電力供給装置200から外部に露出されるように収容される第2位置との間で、ヒンジ222を中心に回動自在にケース210に設けられる。
【0090】
また、エアロゾル生成装置100と対向する充電収容部220の一側は、エアロゾル生成装置100を安定して収容するために、エアロゾル生成装置100の外形と同一形態にも形成される。そして、補助蓄電装置230と補助電力供給装置240は、配線によって連結されており、補助電力供給装置240は、前記充電収容部220に形成された第1充電端子223と配線224によって連結されている。
【0091】
補助蓄電装置230は、エアロゾル生成装置100に伝達される電力を保存し、補助電力供給装置240は、補助蓄電装置230を制御し、エアロゾル生成装置100に電力を供給する。補助蓄電装置230と補助電力供給装置240は、外装電力供給装置200の収容部213にも装着される。
【0092】
前記補助電力供給装置240は、外部電力ポート242のようなケースに内蔵された通常的な外部電源を介して、補助蓄電装置230が充電されるように制御し、LED241を介して、補助蓄電装置230の充電状態を表示する。ここで、外部電力ポート242は、USBポートや一般的な電気ターミナルを含んでもよい。
【0093】
例えば、LED241は、それぞれ3個のLEDを具備し、充電された電力量により、1つのLEDを点灯させるか、あるいは2つまたは3つのLEDを点灯させることができ、3つのLEDが点灯された場合には、補助蓄電装置230が最高値に充電された状態を示すことができる。
【0094】
LED241のそれぞれのLEDは、LED241が装着されたケース210に結合される他のケース210に具備されたホール215を介して、ケース外部にLED241を点灯させることができる。また、ケース210内部には、ホール216を介して、ケース210外部に導出される第2ボタン部243を具備しており、第2ボタン部243は、ケース210内において、固定突起244によって支持される。
【0095】
第2ボタン部243は、配線を介して、補助電力供給装置240と連結されており、ユーザが第2ボタン部243を操作する場合、補助電力供給装置240に活性化信号を伝達し、補助蓄電装置230からエアロゾル生成装置100への電力供給を許容することができ、また補助蓄電装置230からエアロゾル生成装置100に電力を供給している最中、ユーザが第2ボタン部243をさらに操作する場合、補助蓄電装置230からエアロゾル生成装置100への電力供給を遮断することもできる。
【0096】
例えば、図5に図示されているように、エアロゾル生成装置100が充電収容部220に付着し、充電収容部220がケース210の長手方向に対して平行になるように位置した状態で、ユーザが第2ボタン部243を押す場合、補助電力供給装置240は、補助蓄電装置230からエアロゾル生成装置100への電力供給を許容し、エアロゾル生成装置100についている灰や異物を溶かし、エアロゾル生成装置100を掃除する掃除モードで作動することができる。
【0097】
具体的には、ユーザが第2ボタン部243を操作する信号は、補助電力供給装置240から配線を介して充電収容部220の第1充電端子223、及びエアロゾル生成装置100の第2充電端子30を経て、エアロゾル生成装置100の制御部50に伝達され、エアロゾル生成装置100のヒータ20を作動させることになる。
【0098】
それは、エアロゾル生成装置100の第1ボタン部40を別途に操作しないとしても、エアロゾル生成装置100を充電収容部220に装着し、充電収容部220をケース210の長手方向に対して平行になるように位置した状態で、外装電力供給装置200の第2ボタン部243を操作し、エアロゾル生成装置100のヒータ20を作動させる可能性があることを意味する。
【0099】
また、第2ボタン部243に対する操作がないとしても、図5に図示されているように、充電収容部220がケース210の長手方向に対して平行になるように位置した状態において、充電収容部220にエアロゾル生成装置100が付着する場合、エアロゾル生成装置100は、充電モードでも駆動される。それは、充電収容部220が、ケース210の長手方向に対して平行になるように位置した状態で、エアロゾル生成装置100を充電収容部220に装着する場合、ユーザの別途操作なしにも、補助電力供給装置240は、補助蓄電装置230からエアロゾル生成装置100の蓄電部70に電力を供給し、エアロゾル生成装置を充電することができるということを意味する。
【0100】
一方、図6に図示されているように、エアロゾル生成装置100が、充電収容部220に付着し、充電収容部220が、ケース210の長手方向に対して交差するように位置した状態において、ユーザが第2ボタン部243を押す場合、補助電力供給装置240は、補助蓄電装置230からエアロゾル生成装置100への電力供給を許容し、エアロゾル生成装置100を予熱する予熱モードで作動することができる。
【0101】
すなわち、充電収容部220に具備された第1充電端子223は、エアロゾル生成装置100が充電収容部220に収容された状態において、エアロゾル生成装置100に第1充電端子223と対向して具備された第2充電端子30と接続し、補助電力供給装置240の制御により、補助蓄電装置230に充電された電力を、エアロゾル生成装置100に供給することができる。補助電力供給装置240は、無線通信ポートを具備して有線だけではなく、無線で、直接エアロゾル生成装置100に電力を供給することも可能である。
【0102】
例えば、ユーザが、第2ボタン部243を操作し、補助電力供給装置240に活性化信号を伝達すれば、補助蓄電装置230からエアロゾル生成装置100への電力供給を許容し、エアロゾル生成装置100のヒータ20を加熱することができる。反対に、ヒータ20が加熱されている最中、ユーザが第2ボタン部243を操作すれば、補助電力供給装置240には、非活性化信号が伝達され、補助蓄電装置230からエアロゾル生成装置100への電力供給を遮断することができる。
【0103】
また、充電収容部220には、外装電力供給装置200の補助電力供給装置240に具備された第3ボタン部245を押す別個のスイッチング部材305を含み、充電収容部220が、第1位置から第2位置(図5の位置から図6の位置に)に回転すれば、スイッチング部材305が第3ボタン部245を押し、第2ボタン部243を押さなくとも、補助電力供給装置240が補助蓄電装置230の電力を、充電収容部220の第1充電端子223を介してエアロゾル生成装置100に供給し、エアロゾル生成装置100を予熱させることができる。
【0104】
一方、ケース210には、充電収容部220の回転中心、すなわち、ヒンジ222を中心に互いに対向するように配置される第1磁性体250と第2磁性体260とが設けられる。そして、充電収容部220は、第1磁性体250及び第2磁性体260のうち一つに対向する第3磁性体225を含む。図面には、第3磁性体225が、第1磁性体250に対向するように配置されるように描写されているが、本発明の実施形態は、それに限定されるものではなく、第3磁性体225が第2磁性体260に対向するように、充電収容部220の下端にも設けられる。ただし、以下においては、説明の便宜のために、第3磁性体225が第1磁性体250に対向するように、充電収容部220の上端に設けられる場合を中心に説明する。
【0105】
また、第1磁性体250及び第2磁性体260のうち一つは、ケース210の長手方向に対して傾くようにもケース210に設けられる。図面には、外装電力供給装置200の下側に配置される第2磁性体260が、ケース210の長手方向に対して傾くようにケース210に設けられるように描写されているが、本発明の実施形態は、それに限定されるものではなく、代わりに、第1磁性体250がケース210の長手方向に対して傾くようにもケース210に設けられる。ただし、以下においては、説明の便宜のために、第2磁性体260がケース210の長手方向に対して傾くように設けられる場合を中心に説明する。
【0106】
また、エアロゾル生成装置100は、第1磁性体250及び第2磁性体260のうち、第3磁性体225と対向しない他の一つ(図6においては、第2磁性体260)と対向する第4磁性体60を含んでもよい。
【0107】
前述の構造を簡単に要約すれば、外装電力供給装置200のケース210には、上端と下端とに、それぞれ第1磁性体250と第2磁性体260とが設けられ、充電収容部220の上端には、第1磁性体250と対向する第3磁性体225が、エアロゾル生成装置100の下端には、第2磁性体260と対向する第4磁性体60が設けられる。
【0108】
ここで、第1磁性体250と第3磁性体225との間、第1磁性体250と第4磁性体60との間、第2磁性体260と第3磁性体225との間、第2磁性体260と第4磁性体60との間には、引力が作用することができる。
【0109】
従って、前述のような構造によれば、エアロゾル生成装置100を充電収容部220に装着させ、ユーザがエアロゾル生成装置100の上端を加圧する場合には、第1磁性体250と第3磁性体225との間に形成される引力により、図5に図示されているように、充電収容部220は、ケース210の長手方向に対して平行な第1位置を維持することができる。
【0110】
一方、エアロゾル生成装置100が、図5に図示されているように、充電収容部220に装着されている状態で、ユーザが、エアロゾル生成装置100の下端を、第1磁性体250と第3磁性体225との間に形成される引力を克服する力で加圧する場合、図6に図示されているように、充電収容部220は、時計回り方向に回転し、結局、第2磁性体260と第4磁性体60との間に形成される引力により、充電収容部220がケース210の長手方向に対して交差する方向にも配置される。
【0111】
このとき、第2磁性体260は、前述のように、ケース210の長手方向に対して傾くようにケース210に設けられるので、エアロゾル生成装置100は、第2磁性体260の傾斜角度に対応するように、外装電力供給装置200内でチルト(tilt)が可能である。
【0112】
その後、ユーザは、チルトされた状態のエアロゾル生成装置100に力を加えるが、第2磁性体260と第4磁性体60との引力を克服することができる力でエアロゾル生成装置100に力を加え、図7に図示されているように、エアロゾル生成装置100を外装電力供給装置200に分離させる。
【0113】
一方、第4磁性体60は、丸い断面を有するようにも形成され、エアロゾル生成装置100の蓄電部70は、円柱状にエアロゾル生成装置100内に収容され、第4磁性体60が蓄電部70の一部外郭を覆い包むようにも設けられる。また、エアロゾル生成装置100において、第4磁性体60の中心線の延長線には、第2充電端子30が提供される。エアロゾル生成装置100は、第2充電端子30のインターフェースを介して、外装電力供給装置200と連結され、制御部50は、第2充電端子30を介して、加熱によって気化可能な吸入物質を含むシガレット(図示せず)を収容した状態で、吸入物質の温度が動作温度まで上昇する予熱モードと、吸入物質の温度が実質的に動作温度に維持される喫煙モードとの間、外装電力供給装置200の補助蓄電装置230からヒータ20に電力を供給するように制御することができる。
【0114】
図8は、図3に図示されたエアロゾル生成装置が外装電力供給装置に収容された状態で、使用が可能な状態を示す分解斜視図である。
【0115】
図8を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、外装電力供給装置200の充電収容部220に収容され、電力を供給される。もしユーザがエアロゾル生成装置100を使用する場合、エアロゾル生成装置100が、第4磁性体60により、外装電力供給装置200の充電収容部220に収容された状態で、エアロゾル生成装置100の下端部を押せば、エアロゾル生成装置100に具備された第4磁性体60により、エアロゾル生成装置100が充電収容部220に収容された状態で、充電収容部220が、ケース210に具備された、所定角度傾いた第2磁性体260に密着する。
【0116】
そのような操作により、エアロゾル生成装置100は、ケース210外部に所定角度傾いた状態で、エアロゾル生成装置100の上部一部分が外部に導き出され、ユーザは、外部に導出されたエアロゾル生成装置100のカートリッジ10にシガレットを挿入し、外装電力供給装置200の第2ボタン部243を押し、エアロゾル生成装置100を予熱させることができる。
【0117】
従って、エアロゾル生成装置100は、外装電力供給装置200から電力を供給されながら、吸入が中断されず、連続して使用が可能である。
【0118】
図9は、図3に図示されたエアロゾル生成装置が外装電力供給装置から分離される過程を示す斜視図である。
【0119】
図9を参照すれば、ユーザが、エアロゾル生成装置100を外装電力供給装置200から分離させる場合には、前述のように、エアロゾル生成装置100が、外装電力供給装置200に傾き、一部が導き出された状態で、エアロゾル生成装置100に所定の力を加え、エアロゾル生成装置100と外装電力供給装置200との磁力を克服し、引き出すことができる。
【0120】
図10は、図3に図示されたエアロゾル生成装置が、第1位置及び第2位置において、充電収容部内で整列される状態について説明するための背面図である。
【0121】
図10を参照すれば、前述のように、第4磁性体60は、エアロゾル生成装置100内で丸い断面を有するように提供されるために、第1位置及び第2位置において、エアロゾル生成装置100が充電収容部220に収容される場合、エアロゾル生成装置100が、充電収容部220において、第4磁性体60の中心線から若干ずれて装着されても、磁力の強度は、磁性体と、磁性体の中心線との最短距離において、強度が最も高いので、第4磁性体60の中心線と、第2磁性体260とが最短距離になるように、充電収容部220内において、エアロゾル生成装置100が整列され、充電収容部220の第1充電端子223と、エアロゾル生成装置100の第2充電端子30とが電気的に接触される。
【0122】
以上、本発明は、図面に図示された一実施形態を参照して説明したが、それらは、例示的なものに過ぎず、当該分野において当業者であるならば、それらから多様な変形、及び実施形態の変形が可能であるという点を理解するであろう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決められるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-01-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流を印加すれば、抵抗によって発熱するヒータと、前記ヒータに電力を供給する蓄電部と、前記ヒータを制御する制御部と、を含むエアロゾル生成装置と、
ケースと、前記ケースに回転自在に設けられ、前記エアロゾル生成装置を脱着自在に収容する充電収容部と、前記エアロゾル生成装置に伝達される電力を保存する補助蓄電装置と、前記補助蓄電装置を制御し、前記エアロゾル生成装置に電力を供給する補助電力供給装置と、前記補助蓄電装置から前記エアロゾル生成装置に供給される電力を遮断するユーザの操作が入力される第2ボタン部を含む外装電力供給装置と、を具備し、
前記充電収容部は、前記充電収容部が前記ケースの長手方向に対して平行な位置である第1位置と、前記充電収容部が前記ケースの長手方向に対して交差する位置である第2位置との間で回動可能であり、
前記エアロゾル生成装置が収容された前記充電収容部が前記第1位置に位置した状態で、ユーザが前記第2ボタン部を操作する場合、前記エアロゾル生成装置は、前記補助電力供給装置から供給される電力を通じて前記ヒータを動作させる掃除モードで駆動し、
前記エアロゾル生成装置が収容された前記充電収容部が前記第2位置に位置した状態で、ユーザが前記第2ボタン部を操作する場合、前記エアロゾル生成装置は、前記補助電力供給装置から供給される電力を通じて前記ヒータの温度を動作温度まで上昇させる予熱モードで駆動する、エアロゾル生成装置の充電システム。
【請求項2】
前記充電収容部の両側面には、前記充電収容部を貫通するホールが形成され、
前記ケースの内部には、前記ホールに対応する位置に凹溝に形成され、
前記充電収容部と前記ケースは、前記ホールと前記凹溝とを同時に貫通するように、前記ホールと前記凹溝とに挿入されるヒンジを介して結合され、
前記充電収容部は、前記ヒンジを軸に、前記ケースに対して回転自在であることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置の充電システム。
【請求項3】
前記充電収容部は、前記補助蓄電装置及び前記補助電力供給装置と電気的に連結され、外部に露出される第1充電端子を含み、
前記エアロゾル生成装置は、前記第1充電端子と接続する第2充電端子をさらに含み、
前記補助電力供給装置は、前記第1充電端子を介して、前記充電収容部に収容された前記エアロゾル生成装置に電力を供給することを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置の充電システム。
【請求項4】
前記外装電力供給装置は、前記充電収容部の回転中心を基準に、互いに対向するように、前記ケースに設けられる第1磁性体及び第2磁性体をさらに含み、
前記充電収容部は、前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうち一つに対向する第3磁性体、並びに前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうち他の一つに対向する第4磁性体を含むことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置の充電システム。
【請求項5】
前記充電収容部は、前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうち一つと、前記第3磁性体との引力により、前記第1位置を維持し、前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうち他の一つと、前記第4磁性体との引力により、前記第2位置を維持することを特徴とする請求項4に記載のエアロゾル生成装置の充電システム。
【請求項6】
前記充電収容部は、前記エアロゾル生成装置が前記充電収容部に収容される場合、前記第4磁性体の中心線と、前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうち他の一つとが最短距離になるように、前記充電収容部内で前記エアロゾル生成装置を整列させることを特徴とする請求項4に記載のエアロゾル生成装置の充電システム。
【請求項7】
前記エアロゾル生成装置は、
前記蓄電部から前記ヒータに供給される電力を遮断するユーザの操作が入力される第1ボタン部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置の充電システム。
【請求項8】
前記エアロゾル生成装置が収容された前記充電収容部が前記第1位置に位置する場合、前記エアロゾル生成装置は、充電モードで駆動可能であり、
前記エアロゾル生成装置が充電モードで駆動される場合、前記補助蓄電装置に保存された電力が、前記エアロゾル生成装置の前記蓄電部に伝達されることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置の充電システム。
【請求項9】
前記エアロゾル生成装置が収容された前記充電収容部が前記第2位置に位置する場合、前記エアロゾル生成装置は、予熱モード及び喫煙モードのうち1つのモードで駆動可能であることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置の充電システム。
【請求項10】
前記ヒータの温度が前記動作温度まで上昇する場合、前記エアロゾル生成装置は、前記ヒータの温度を前記動作温度に維持する喫煙モードで駆動されることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置の充電システム。
【請求項11】
前記充電収容部は、前記補助電力供給装置に向かう方向に突設されるスイッチング部材を含み、
前記補助電力供給装置は、前記充電収容部が前記第2位置に位置する場合、前記スイッチング部材によって加圧される第3ボタン部を含み、
前記第3ボタン部が加圧される場合、前記補助電力供給装置は、前記蓄電部から前記エアロゾル生成装置の前記ヒータに電力を供給し、前記ヒータを作動させることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置の充電システム。