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▶ 上田 葉子の特許一覧

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  • 特開-マスク 図1
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  • 特開-マスク 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022034097
(43)【公開日】2022-03-03
(54)【発明の名称】マスク
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20220224BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20220224BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A62B18/02 C
A41D13/11 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020137697
(22)【出願日】2020-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】520312500
【氏名又は名称】上田 葉子
(74)【代理人】
【識別番号】100148127
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 耕太
(72)【発明者】
【氏名】上田 葉子
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185CC32
(57)【要約】      (修正有)
【課題】リフトアップ効果のあるマスクを提供する。
【解決手段】少なくとも口及び鼻孔を覆う形状を有するマスク本体2と、口及び鼻孔を覆った状態のマスク本体2の側部に接続され、耳にかけられることによりマスク本体2を当該マスク本体2が口及び鼻孔を覆った状態に保持する一対の保持部としてのゴム紐3とを有し、マスク本体2は、一対のゴム紐3によってマスク本体2が口及び鼻孔を覆った状態に保持されたときに顔面のうちエクボに相当する位置にマスク本体2の内側に突出して設けられた第一の突起部4を有するマスク1を構成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも口及び鼻孔を覆う形状を有するマスク本体と、
口及び鼻孔を覆った状態の前記マスク本体の側部に接続され、耳にかけられることにより前記マスク本体を当該マスク本体が口及び鼻孔を覆った状態に保持する一対の保持部とを有し、 前記マスク本体は、前記一対の保持部によって前記マスク本体が口及び鼻孔を覆った状態に保持されたときに顔面のうち口輪筋に大頬骨筋と笑筋とが接続されている位置に前記マスク本体の内側に突出して設けられた第一の突起部を有する、マスク。
【請求項2】
少なくとも口及び鼻孔を覆う形状を有するマスク本体と、
口及び鼻孔を覆った状態の前記マスク本体の側部に接続され、耳にかけられることにより前記マスク本体を当該マスク本体が口及び鼻孔を覆った状態に保持する一対の保持部とを有し、 前記マスク本体は、前記一対の保持部によって前記マスク本体が口及び鼻孔を覆った状態に保持されたときに顔面のうち顎関節に相当する位置に前記マスク本体の内側に突出して設けられた第二の突起部を有する、マスク。
【請求項3】
前記マスク本体は、前記一対の保持部によって前記マスク本体が口及び鼻孔を覆った状態に保持されたときに前記マスク本体の下辺が下顎の下側に位置する、請求項1または2に記載のマスク。
【請求項4】
前記マスク本体は、前記第二の突起部に対応する部分の外側に突出して設けられた第三の突起部を有する、請求項2に記載のマスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人の顔に装着するマスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、感染症の予防などのために、紙や布、不織布などを素材とした様々なマスクが用いられている。
【0003】
このようなマスクは、様々な機能を有するものもあるが、概ね、両耳にゴムを掛け、その間に紙や布、不織布などにより構成された本体部分で口や鼻を覆うものである。
【0004】
例えば、特許文献1には、マスク本体の内面に設けられた薬剤層を備え、顔の美容効果を高めることが可能なマスクが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-11533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このようなマスクをしていて顔の下半分が覆われてしまうと、人は無意識のうちに油断し、口周りの表情筋を動かすことが乏しくなる。また、鼻呼吸しにくくなるが故に口が半開きになることもある。この状態が続くと、口周りの筋肉が緩み、口周りにある口輪筋に顔の表情筋の70%が繋がっているため、頬やアゴ、首の筋肉までもが緩んでいき、ほうれい線や二重顎、シワやたるみが目立つようになるという、いわゆるマスク老け現象が生じる。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するものであり、リフトアップ効果のあるマスクを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明のマスクは、少なくとも口及び鼻孔を覆う形状を有するマスク本体と、口及び鼻孔を覆った状態の前記マスク本体の側部に接続され、耳にかけられることにより前記マスク本体を当該マスク本体が口及び鼻孔を覆った状態に保持する一対の保持部とを有し、前記マスク本体は、前記一対の保持部によって前記マスク本体が口及び鼻孔を覆った状態に保持されたときに顔面のうち口輪筋に大頬骨筋と笑筋とが接続されている位置に前記マスク本体の内側に突出して設けられた第一の突起部を有する。
【0009】
また、本発明の別のマスクは、少なくとも口及び鼻孔を覆う形状を有するマスク本体と、口及び鼻孔を覆った状態の前記マスク本体の側部に接続され、耳にかけられることにより前記マスク本体を当該マスク本体が口及び鼻孔を覆った状態に保持する一対の保持部とを有し、前記マスク本体は、前記一対の保持部によって前記マスク本体が口及び鼻孔を覆った状態に保持されたときに顔面のうち顎関節に相当する位置に前記マスク本体の内側に突出して設けられた第二の突起部を有する。
【0010】
前記マスク本体は、前記一対の保持部によって前記マスク本体が口及び鼻孔を覆った状態に保持されたときに前記マスク本体の下辺が下顎の下側に位置することが望ましい。
【0011】
前記マスク本体は、前記第二の突起部に対応する部分の外側に突出して設けられた第三の突起部を有することが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態のマスクを示す側面図である。
図2図1のマスクを示す展開図である。
図3図1のマスクの装着時を示す側面図である。
図4図1のマスクの装着時に後部位置から見た図である。
図5図1のマスクの表情筋との位置関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明のマスクの実施形態について説明する。図1は、実施形態のマスクを示す側面図である。
【0014】
図1に示すように、実施形態のマスク1は、少なくとも口及び鼻孔を覆う形状を有するマスク本体2と、口及び鼻孔を覆った状態のマスク本体2の側部に接続され、耳にかけられることによりマスク本体2を当該マスク本体2が口及び鼻孔を覆った状態に保持する一対の保持部としてのゴム紐3とを有し、マスク本体2は、一対のゴム紐3によってマスク本体2が口及び鼻孔を覆った状態に保持されたときに、図5に示すように顔面のうち口輪筋M1に大頬骨筋M2と笑筋M3とが接続されている位置、すなわちエクボに相当する、図5において破線で示す位置Eに、マスク本体2の内側に突出して設けられた第一の突起部4を有する。このエクボの位置は、大頬骨筋M2と笑筋M3すなわち口角を引き上げる筋肉が集まるポイントである。第一の突起部4は直径24mmほどのボタンであり、中央が凸のドーム形状で、肌触りの良い生地で覆われている。
【0015】
さらに、実施形態のマスク1は、マスク本体2が口及び鼻孔を覆った状態に保持されたときに顔面のうち顎関節Gの頂点に相当する、図5において破線で示す位置E2に、マスク本体2の内側に突出して設けられた第二の突起部5を有する。第二の突起部5は直径21mmほどのボタンであり、中央が凸のドーム形状で、肌触りの良い生地で覆われている。
【0016】
また、マスク本体2は、一対のゴム紐3によってマスク本体2が口及び鼻孔を覆った状態に保持されたときにマスク本体2の下辺が下顎の下側に位置するよう形成されている。
【0017】
マスク本体2の寸法は、上辺から前端までの長さD1が25mm、上辺から下辺までの長さD2が135mm、下辺から後端までの長さD3が160mm、後端の上辺から後端の下辺までの長さD4が60mm、後端の下辺からマスク本体の下辺までの長さD5が30mm、下辺から前端までの長さD6が30mmである。
【0018】
マスク本体2は、第二の突起部5に対応する部分の外側に突出して設けられた第三の突起部6を有する。第三の突起部6は直径21mmほどのボタンであり、中央が凸のドーム形状で、肌触りの良い生地で覆われている。
【0019】
このようなマスク1によれば、第一の突起部4がエクボEを押圧することによるマッサージ効果が生じる。具体的には、第一の突起部4の位置は表情筋の口角を引き上げてくれる筋の密集場所を狙っており、また、顎の下のフェイスラインを包むように入れた芯は柔らかく皮膚に当たるように設計されていることから、第一の突起部4を触れたまま優しいマッサージを行うことで、皮膚を上に誘導する刺激となり、リフトアップの効果を生じる。
【0020】
また第二の突起部5が顎関節の頂点Gを押圧することによるマッサージ効果が生じ、表情筋が刺激されることにより、表情筋の筋力低下を図ることができる。さらに、第三の突起部6は、第二の突起部5の押圧効果をより強化する。第二の突起部5は顎関節に圧を加えることで、関節の安定性が自然と高まり、体の緊張が自然と抜けて呼吸もしやすくなる。さらに、顎関節につく咀嚼筋のこわばりを軽減させ、表情筋に二次的効果を与える。第三の突起部6を押してアウアウと顎関節を動かすアウアウ体操をするとより効果的である。
【0021】
図1に示すように、マスク本体2の上辺中央部すなわち装着時に鼻に当接する部分には、ノーズボーン21が縫い込まれている。このノーズボーン21はプラスティックやワイヤーなどの細長い芯材をマスク本体2の上辺に折り込んで縫い込んだものである。また、マスク本体2の下辺中央部すなわち装着時に顎下に当接する部分には、長さ260mmほどの顎ボーン22が縫い込まれている。この顎ボーン22はプラスティックやワイヤーなどの細長い芯材をマスク本体2の下辺に折り込んで縫い込んだものである。この顎ボーン22が顎の下のラインに入ることで、下顎からのサポートによりリフトアップ効果が得られる。
【0022】
図2に示すバンド7は、図4に示すように左右のゴム紐3の間に掛けられ、耳の後ろ側にゴム紐3が押圧されることを防ぎ、痛みやかぶれを防止するとともに、特に第二の突起部5の押圧効果をより強化する。具体的にはバンド7は伸ばした状態で長さ250mm程度であり、内部に設けられたゴムにより伸縮する。バンド7の左端71にはホック71aが設けられ右端72には3つのホック72a,72b,72cが設けられる。左右のゴム紐3の間にバンド7が掛けられた状態で、ホック71aは3つのホック72a,72b,72cのいずれかに係合し、適切な強さ及び長さで左右のゴム紐3を引っ張る。
【0023】
なお、本発明のマスクは実施形態の構成に限られず、本発明の本質を損なわない範囲において変更することができる。例えば、第一の突起部4に対応する部分の外側に突出して設けられた別の突起部を有してもよい。別の部分、例えば口輪筋、頬筋、口角下制筋、小頬骨筋、大頬骨筋、笑筋、口角挙筋などに突起部を設けても良い。バンド7は例えばゴム部材の両端にフックが備えられ、これらが左右のゴム紐3に直接引っかかるように設計されるなど、他の形状であっても良い。マスク本体や突起部のサイズ及び材質は適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0024】
1 マスク
2 マスク本体
3 ゴム紐
4 第一の突起部
5 第二の突起部
6 第三の突起部
図1
図2
図3
図4
図5