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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022034135
(43)【公開日】2022-03-03
(54)【発明の名称】防護ネット
(51)【国際特許分類】
   F24F 1/58 20110101AFI20220224BHJP
【FI】
F24F1/58
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020137785
(22)【出願日】2020-08-18
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-12-01
(71)【出願人】
【識別番号】507223753
【氏名又は名称】エジソンハードウェア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101878
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 茂
(72)【発明者】
【氏名】辻 誠
【テーマコード(参考)】
3L054
【Fターム(参考)】
3L054BD07
(57)【要約】
【課題】冷暖房装置を保護するための防護ネットにおいて、容易に開閉及び着脱でき、且つ強い衝撃が加わっても落下することのない防護ネットを提供する。
【解決手段】冷暖房装置50の周囲に配置され、壁面または天井面に対し固定される矩形輪状のベースフレーム1と、ベースフレームの形状に合わせて矩形輪状に形成され、ベースフレームに対し回動可能に設けられた柵フレーム2と、柵フレームの前側に固定され、冷暖房装置を覆うことが可能なネット部3と、柵フレームを回動可能とするために、ベースフレーム及び柵フレームの一長辺側において、該ベースフレーム及び柵フレームを跨ぐように設けられた複数の蝶番10と、ベースフレームと前記柵フレームとを結合するために、ベースフレーム及び柵フレームの前記蝶番が設けられない三辺において、ベースフレームと柵フレームと跨ぐように設けられた締結部材6とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面または天井面に設置された冷暖房装置を保護する防護ネットであって、
前記冷暖房装置の周囲に配置され、前記壁面または天井面に対し固定される矩形輪状のベースフレームと、
前記ベースフレームの形状に合わせて矩形輪状に形成され、前記ベースフレームに対し回動可能に設けられた柵フレームと、
前記柵フレームの前側に固定され、前記冷暖房装置を覆うことが可能なネット部と、
前記柵フレームを回動可能とするために、前記ベースフレーム及び柵フレームの一長辺側において、該ベースフレーム及び柵フレームを跨ぐように設けられた複数の蝶番と、
前記ベースフレームと前記柵フレームとを結合するために、前記ベースフレーム及び柵フレームの前記蝶番が設けられない三辺において、前記ベースフレームと前記柵フレームと跨ぐように設けられた締結部材とを備えることを特徴とする防護ネット。
【請求項2】
前記蝶番は、
回転軸上の一方向に突出するピンを有するピン側部材と、
前記ピンが挿入可能な筒部を有する筒側部材とを有し、
前記ベースフレーム及び柵フレームの一長辺側に設けられる複数の蝶番において、一端の蝶番における前記ピン側部材のピンと、他の蝶番における前記ピン側部材のピンとが、互いに対向する方向に突出していることを特徴とする請求項1に記載された防護ネット。
【請求項3】
前記ベースフレームと前記柵フレームとの間には、
前記柵フレーム及び前記ネット部の荷重を受けるためのダンパ部材が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された防護ネット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、防護ネットに関し、例えば学校の体育館等において、壁面或いは天井面に取り付けられた冷暖房装置を保護するために該冷暖房装置を覆う防護ネットに関する。
【背景技術】
【0002】
学校の体育館などには、例えば壁面や天井面に冷暖房装置が取り付けられている。体育館は、一般住宅などの部屋よりも室内空間が広いため、大型の冷暖房装置が設置されている。また、体育館では、例えばバレーボルやバスケットボールなどの球技を行うことが多く、それら球技で使用するボールが冷暖房装置に当たると、装置の破損、故障の原因となる。そのため、従来から前記冷暖房装置を保護するために、特許文献1に記載されているように冷暖房装置の前面を覆う防護ネット(特許文献1では防球柵と呼ぶ)が装着されていることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-148357公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで体育館等において冷暖房装置を保護する前記防護ネットにあっては、冷暖房装置のメンテナンスが定期的に必要であるため、開閉または着脱が容易にできることが望ましい。
【0005】
しかしながら、前記防護ネットにあっては、冷暖房装置が大型であるため、防護ネット自体のサイズが大きく、更に頑丈な金属で形成されることが多いため、その重量が重い。そのため、開閉や着脱が容易にできないという課題があった。
また、開閉や着脱が容易な構造の場合であったとしても、球技のボールが防護カバーに強く当たると、防護カバーが外れて落下する虞があり、危険であるという課題があった。
【0006】
本発明は、前記したような事情の下になされたものであり、冷暖房装置を保護するための防護ネットにおいて、容易に開閉及び着脱でき、且つ強い衝撃が加わっても落下することのない防護ネットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するためになされた、本発明に係る防護ネットは、壁面または天井面に設置された冷暖房装置を保護する防護ネットであって、前記冷暖房装置の周囲に配置され、前記壁面または天井面に対し固定される矩形輪状のベースフレームと、前記ベースフレームの形状に合わせて矩形輪状に形成され、前記ベースフレームに対し回動可能に設けられた柵フレームと、前記柵フレームの前側に固定され、前記冷暖房装置を覆うことが可能なネット部と、前記柵フレームを回動可能とするために、前記ベースフレーム及び柵フレームの一長辺側において、該ベースフレーム及び柵フレームを跨ぐように設けられた複数の蝶番と、前記ベースフレームと前記柵フレームとを結合するために、前記ベースフレーム及び柵フレームの前記蝶番が設けられない三辺において、前記ベースフレームと前記柵フレームと跨ぐように設けられた締結部材とを備えることに特徴を有する。
尚、前記蝶番は、回転軸上の一方向に突出するピンを有するピン側部材と、前記ピンが挿入可能な筒部を有する筒側部材とを有し、前記ベースフレーム及び柵フレームの一長辺側に設けられる複数の蝶番において、一端の蝶番における前記ピン側部材のピンと、他の蝶番における前記ピン側部材のピンとが、互いに対向する方向に突出していることが望ましい。
また、前記ベースフレームと前記柵フレームとの間には、前記柵フレーム及び前記ネット部の荷重を受けるためのダンパ部材が設けられていることが望ましい。
【0008】
このように構成された防護ネットによれば、柵フレームをベースフレームに結合し、ネット部で冷暖房装置を覆った状態にあっては、ベースフレームと柵フレームとは、三辺が締結部材によって結合され、一辺が複数の蝶番によって連結されているため、強い衝撃を受けても柵フレーム及びネット部の落下を防止することができる。
また、柵フレーム及びネット部をベースフレームに対し開く際には、ベースフレーム及び柵フレームの一長辺側に複数の蝶番が設けられているため、ネット部の大きな荷重を複数の蝶番で効果的に分散し、各蝶番に加わる負荷を軽減することができる。
また、前記複数の蝶番は抜き差し蝶番であり、一端の蝶番におけるピンと、他の蝶番におけるピンとが互いに対向する方向に突出していることにより、前記一端の蝶番のピンのみを取り外すことで、ベースフレームに対し柵フレーム及びネット部を容易に取り外すことができ、ネット部のメンテナンスを容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、冷暖房装置を保護するための防護ネットにおいて、容易に開閉及び着脱でき、且つ強い衝撃が加わっても落下することのない防護ネットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明に係る防護ネットの第一の実施形態を示す正面図である。
図2図2は、図1の防護ネットの下面図(下から見た図)である。
図3図3は、図1の防護ネットの平面図(上から見た図)である。
図4図4(a)は、図1の防護ネットの側面図であり、図4(b)は、防護ネットを開いた状態の側面図である。
図5図5(a)、(b)は、図1の防護ネットが備える蝶番を分解した状態の平面図であり、図5(c)は、蝶番を組み付けた状態の平面図である。
図6図6は、図1の防護ネットが備える複数の蝶番の配置例を示す平面図である。
図7図7は、図1の防護ネットが備えるキャッチクリップの平面図である。
図8図8は、本発明に係る防護ネットの第二の実施形態を示す下面図(下から見た図)である。
図9図9は、図8の防護ネットの後面図である。
図10図10は、図8の防護ネットを開いた状態の側面図である。
図11図11(a)、(b)は、本発明の防護ネットの変形例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る防護ネットの実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る防護ネットの第一の実施形態を示す正面図である。図2は、図1の防護ネットの下面図(下から見た図)であり、図3は、図1の防護ネットの平面図(上から見た図)である。また、図4(a)は、図1の防護ネットの側面図であり、図4(b)は、防護ネットを開いた状態の側面図である。
【0012】
本第一の実施形態にあっては、例えば体育館の壁面に設けられた冷暖房装置50を保護するための防護ネット100の一形態である。防護ネット100は、冷暖房装置50を覆うように壁面60上に装着される。
図示するように防護ネット100は、冷暖房装置50の周囲に配置され、壁面60に対し固定される矩形輪状のベースフレーム1と、前記ベースフレーム1の形状に合わせて矩形輪状に形成され、該ベースフレーム1に対し回動可能に設けられた柵フレーム2と、前記柵フレーム2の前側に固定され、前記冷暖房装置50を覆うネット部3とを備える。ネット部3は、例えばアルミニウム合金により網状に形成されている。
【0013】
また、防護ネット100は、図2に示すように前記柵フレーム2を前記ベースフレーム1に対し回動可能とするための複数の蝶番10と、柵フレーム2を閉じた状態でベースフレーム1に対し柵フレーム2を固定するための複数のキャッチクリップ6(締結部材)とを備える。
【0014】
図示する例では、図2に示すように3つの蝶番10が取り付けられる。これらの蝶番10は、ベースフレーム1と柵フレーム2の下面側において、それらの繋ぎ目を跨いで配置される。具体的には、防護ネット100の長辺側(ベースフレーム1及び柵フレーム2の長辺側)に所定間隔を空けて配置されている。
これにより柵フレーム2及びネット部3は、前記蝶番10を軸として回動可能とされ、冷暖房装置50を覆う状態(図4(a)の状態)と、ネット部3を下方に回動させて冷暖房装置50の保護を解除した状態(図4(b)の状態)とのいずれかにすることができる。
【0015】
また、前記蝶番10は、図5(a)、(b)に示すようにピン側部材11と筒側部材12とからなる抜き差し蝶番である。ピン側部材11は、ビスなどの取り付け穴が設けられた取り付け板11aと、枢軸部11bと、前記枢軸部11bから軸上に突出するピン11cとからなる。一方、筒側部材12は、ビスなどの取り付け穴が設けられた取り付け板12aと、前記ピン11cが挿入可能な枢軸筒部12b(筒部)とからなる。これらピン側部材11と筒側部材12とを組み付けると、図5(c)のようになる(図5(a)の場合の図)。
【0016】
図5(a)と図5(b)とは、枢軸部11bからのピン11cの突出方向が異なるものであり、それぞれを図6に示すように左右端に配置することにより、柵フレーム2及びネット部3の抜け落ちを防止することができる。
また、例えば図5(a)の構成を左用とし、図5(b)の構成を右用とすると、図6に示すように向かって左端に左用を配置し、その他に全て右用を配置すればよく、ネット部3の清掃時などは、左用のピン11cを固定する取り付け板11aのみを取り外すことにより、柵フレーム2及びネット部3を横にスライドさせて容易に外すことができる。
【0017】
また、前記ベースフレーム1及び柵フレーム2において、前記蝶番3が取り付けられていない三辺には、ベースフレーム1と柵フレーム2とを跨ぐように、それぞれキャッチクリップ6が設けられている。キャッチクリップ6は、周知の構成であり、図7に示すようにベースフレーム1にビス固定される爪部7と、柵フレーム2側に回動可能に固定され、前記爪部7に対し先端部8aが係止可能なクリップ部8とからなる。クリップ部8の先端部8aは、バネ8bを介して前記爪部7に対し係止可能に設けられており、係止状態にあっては、バネ8bの付勢力によってベースフレーム1と柵フレーム2とを強固に結合するようになっている。
【0018】
このように構成された防護ネット100によれば、図4(a)に示すように柵フレーム2をベースフレーム1に結合し、ネット部3で冷暖房装置50を覆った状態にあっては、ベースフレーム1と柵フレーム2とは、三辺がキャッチクリップ5によって結合され、一辺が複数の蝶番3によって連結されているため、強い衝撃を受けても柵フレーム2及びネット部3の落下を防止することができる。
【0019】
また、図4(b)に示すように柵フレーム2及びネット部3をベースフレーム1に対し開く際には、ベースフレーム1及び柵フレーム2の一長辺側に複数の蝶番3が設けられているため、ネット部3の大きな荷重を複数の蝶番3で効果的に分散し、各蝶番3に加わる負荷を軽減することができる。
【0020】
また、前記複数の蝶番3は抜き差し蝶番であり、一端の蝶番3におけるピン11cと、他の蝶番3におけるピン11cとが互いに対向する方向に突出しているため、前記一端の蝶番3のピン11cのみを取り外すことで、ベースフレーム1に対し柵フレーム2及びネット部3を容易に取り外すことができ、ネット部3のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0021】
続いて、本発明に係る防護ネットの第二の実施形態について説明する。この第二の実施形態にあっては、冷暖房装置50が天井面に取り付けられた場合の一形態を示すものである。図8は、本発明に係る防護ネットの第二の実施形態を示す下面図(下から見た図)である。また、図9は、図8の防護ネットの後面図であり、図10は、図8の防護ネットを開いた状態の側面図である。
尚、この第二の実施形態において、既に説明した第一の実施形態と共通の部分については同じ符号で示し、詳細な説明は省略する。
【0022】
図8乃至図10に示すように天井面70に対し冷暖房装置50の周囲に略矩形状のベースフレーム1が固定される。
図9に示すようにベースフレーム1及び柵フレーム2の一長辺側に該ベースフレーム1及び柵フレーム2を跨ぐように複数の蝶番10(図では4つ)が取り付けられている。これにより図10に示すように柵フレーム2及びネット部3は、蝶番10を軸に下方に回動し、ベースフレーム1に対し開閉可能となされている。
【0023】
また、ベースフレーム1及び柵フレーム2において前記蝶番10が設けられた一辺の他の三辺には、1つ又は複数のキャッチクリップ6が設けられ、ベースフレーム1に対し柵フレーム2を強固に結合することが可能となされている。
【0024】
このように本発明に係る第二の実施形態にあっては、天井70に防護ネット100を取り付ける場合に、防護ネット100を壁に取り付ける場合よりも柵フレーム2及びネット部3の荷重が蝶番10に対し加わるために、蝶番10の数、及びキャッチクリップ6の数を多く設けることによって、強固なものとすることができ、第一の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0025】
尚、前記第一及び第二の実施形態にあっては、ベースフレーム1に対し柵フレーム2及びネット部3を蝶番10のみで開閉可能とする構成としたが、本発明にあっては、その形態に限定されるものではない。
例えば、図11(a)、(b)に示すようにベースフレーム1と柵フレーム2との間にダンパ部材20を設け、柵フレーム2及びネット部3の荷重をダンパ部材20で受ける構成としてもよい。
【0026】
また、前記第一及び第二の実施形態にあっては、締結部材としてキャッチクリップを用いたが、本発明にあってはキャッチクリップに限定されず、その他の構造の締結部材であってもよい。
また、前記第一及び第二の実施の形態にあっては、一つの冷暖房装置50を覆う形態を例に説明したが、本発明にあっては、その形態に限定されず、複数配列された冷暖房装置50を一つのネット部3で覆う防護ネット100としても適用することができる。
【符号の説明】
【0027】
1 ベースフレーム
2 柵フレーム
3 ネット部
6 キャッチクリップ(締結部材)
10 蝶番
11c ピン
12b 枢軸筒部(筒部)
20 ダンパ部材
100 防護ネット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2021-08-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
前記課題を解決するためになされた、本発明に係る防護ネットは、壁面または天井面に設置された冷暖房装置を保護する防護ネットであって、前記冷暖房装置の周囲に配置され、前記冷暖房装置が設置された壁面または天井面に取り付けられたベースフレームと、前記ベースフレームの一辺に対して、回動可能に設けられた柵フレームと、前記柵フレームに取り付けられ、前記冷暖房装置の前面及び側面を覆い、その内部に前記冷暖房装置を収容するネット部と、前記ベースフレーム及び柵フレームの一辺において、ベースフレーム及び柵フレームを跨ぐように設けられた、ベースフレームに対して、前記柵フレームを回動可能とする蝶番と、前記ベースフレームと前記柵フレームとを結合するために、前記ベースフレーム及び柵フレームの前記蝶番が設けられていない辺において、前記ベースフレームと前記柵フレームと跨ぐように設けられた締結部材と、を備え、前記柵フレームが、前記締結部材により前記ベースフレームに結合された状態では、前記冷暖房装置はネット部内に収容され、冷暖房装置の前面及び側面が覆われ、前記締結部材による前記柵フレームとベースフレームの結合が解かれ、前記柵フレームが前記ベースフレームの一辺に対して回動した状態では、ネット部による冷暖房装置の前面及び側面を覆う状態が解かれ、冷暖房装置の前面及び側面が露出することに特徴を有する。
尚、前記蝶番は、回転軸上の一方向に突出するピンを有するピン側部材と、前記ピンが挿入可能な筒部を有する筒側部材とを有し、前記ベースフレーム及び柵フレームの一長辺側に設けられる複数の蝶番において、一の蝶番における前記ピン側部材のピンと、他の蝶番における前記ピン側部材のピンとが、互いに対向する方向に突出していることが望ましい。
また、前記ベースフレームと前記柵フレームとの間には、前記柵フレーム及び前記ネット部の荷重を受けるためのダンパ部材が設けられていることが望ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面または天井面に設置された冷暖房装置を保護する防護ネットであって、
前記冷暖房装置の周囲に配置され、前記冷暖房装置が設置された壁面または天井面に取り付けられたベースフレームと、
前記ベースフレームの一辺に対して、回動可能に設けられた柵フレームと、
前記柵フレームに取り付けられ、前記冷暖房装置の前面及び側面を覆い、その内部に前記冷暖房装置を収容するネット部と、
前記ベースフレーム及び柵フレームの一辺において、ベースフレーム及び柵フレームを跨ぐように設けられた、ベースフレームに対して、前記柵フレームを回動可能とする蝶番と、
前記ベースフレームと前記柵フレームとを結合するために、前記ベースフレーム及び柵フレームの前記蝶番が設けられていない辺において、前記ベースフレームと前記柵フレームと跨ぐように設けられた締結部材と、
を備え、
前記柵フレームが、前記締結部材により前記ベースフレームに結合された状態では、前記冷暖房装置はネット部内に収容され、冷暖房装置の前面及び側面が覆われ、
前記締結部材による前記柵フレームとベースフレームの結合が解かれ、前記柵フレームが前記ベースフレームの一辺に対して回動した状態では、ネット部による冷暖房装置の前面及び側面を覆う状態が解かれ、冷暖房装置の前面及び側面が露出することを特徴とする防護ネット。
【請求項2】
前記蝶番は、
回転軸上の一方向に突出するピンを有するピン側部材と、
前記ピンが挿入可能な筒部を有する筒側部材とを有し、
前記ベースフレーム及び柵フレームの一長辺側に設けられる複数の蝶番において、一の蝶番における前記ピン側部材のピンと、他の蝶番における前記ピン側部材のピンとが、互いに対向する方向に突出していることを特徴とする請求項1に記載された防護ネット。
【請求項3】
前記ベースフレームと前記柵フレームとの間には、
前記柵フレーム及び前記ネット部の荷重を受けるためのダンパ部材が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された防護ネット。