(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022034378
(43)【公開日】2022-03-03
(54)【発明の名称】発光装置
(51)【国際特許分類】
H05B 45/00 20220101AFI20220224BHJP
H05B 45/20 20200101ALI20220224BHJP
H05B 47/105 20200101ALI20220224BHJP
【FI】
H05B45/00
H05B45/20
H05B47/105
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020138138
(22)【出願日】2020-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】511166644
【氏名又は名称】株式会社ルイファン・ジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】特許業務法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】都 茂樹
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA10
3K273QA16
3K273RA05
3K273RA11
3K273SA20
3K273SA24
3K273SA34
3K273SA60
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA28
3K273TA32
3K273UA17
3K273UA22
(57)【要約】
【課題】
発光部での発光を可能としつつ、音も発することが可能な発光装置を提供する。
【解決手段】
発光装置は、複数の色のうちのいずれかの色で発光する発光部と、1つ以上の音情報を記憶する記憶部と、1つ以上の音情報のうちのいずれかの音情報を出力する出力部と、音情報の出力の指示を受け付ける第1ボタンと、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の色のうちのいずれかの色で発光する発光部と、
1つ以上の音情報を記憶する記憶部と、
前記1つ以上の音情報のうちのいずれかの音情報を出力する出力部と、
前記音情報の出力の指示を受け付ける第1ボタンと、
を備える発光装置。
【請求項2】
前記発光装置は、外部からの情報を受け付ける受付部を備え、
前記受付部は、ユーザが発した音を受け付け、
前記記憶部は、前記音を前記音情報として記憶する、請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記第1ボタンに対する前記ユーザからの第1所定入力に応じて、前記受付部は前記音を受け付け、前記ユーザからの前記第1所定入力があった前記第1ボタンに対する前記ユーザからの第2所定入力に応じて、前記出力部は前記音の音情報を出力する、請求項2に記載の発光装置。
【請求項4】
前記音情報は複数であり、前記第1ボタンは複数であり、前記複数の音情報は前記複数の第1ボタンにそれぞれ割り当てられる、請求項1~3のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項5】
前記発光部を発光させる複数の色を、特定の順序で切り替える第2ボタンを備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項6】
前記発光部を発光させる複数の色を、前記特定の順序とは逆順に切り替える第3ボタンを備える、請求項5に記載の発光装置。
【請求項7】
前記発光装置は、棒状ライトである、請求項1~6のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項8】
前記発光装置は、メガホン型のライトである、請求項1~7のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項9】
前記発光装置は、指輪型のライトである、請求項1~8のいずれか一項に記載の発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、棒状ライトであって、所定の順番で色選択ボタンを押下するごとに色表示ボタンに表示される色が変化し、色表示ボタンを押下すると、色表示ボタンに表示された色で光源部を発光させる棒状ライトがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで今日、上記特許文献1に示す棒状ライトなどの使用に際し、光だけでなく音も発したいという要望が高まりつつある。
【0005】
そこで、本発明は上記問題に鑑みて成されたものであり、光源部での発光を可能としつつ、音も発することが可能な発光装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る発光装置は、複数の色のうちのいずれかの色で発光する発光部と、1つ以上の音情報を記憶する記憶部と、1つ以上の音情報のうちのいずれかの音情報を出力する出力部と、音情報の出力の指示を受け付ける第1ボタンと、を備える。
【0007】
上記装置において、外部からの情報を受け付ける受付部を備え、受付部は、ユーザが発した音を受け付け、記憶部は、音を音情報として記憶することとしてもよい。
【0008】
上記装置において、第1ボタンに対するユーザからの第1所定入力に応じて、受付部は音を受け付け、ユーザからの第1所定入力があった第1ボタンに対するユーザからの第2所定入力に応じて、出力部は音の音情報を出力することとしてもよい。
【0009】
上記装置において、音情報は複数であり、第1ボタンは複数であり、複数の音情報は複数の第1ボタンにそれぞれ割り当てられることとしてもよい。
【0010】
上記装置において、発光部を発光させる複数の色を、特定の順序で切り替える第2ボタンを備えることとしてもよい。
【0011】
上記装置において、発光部を発光させる複数の色を、特定の順序とは逆順に切り替える第3ボタンを備えることとしてもよい。
【0012】
上記装置において、棒状ライトであることとしてもよい。
【0013】
上記装置において、メガホン型のライトであることとしてもよい。
【0014】
上記装置において、指輪型のライトであることとしてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一態様によれば、発光部での発光を可能としつつ、音も発することを可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の第一実施形態に係る発光装置の外観を示す外観図である。
【
図2】発光装置の機能構成例を示すブロック図である。
【
図3】発光装置が保持する発光パターン情報のデータ構成例を示すデータ概念図である。
【
図4】発光装置の動作であって、発光制御に係る動作例を示すフローチャートである。
【
図5】発光装置の動作であって、発光制御に係る動作例を示すフローチャートである。
【
図6】発光装置の動作であって、発光パターンの選択、設定処理に係る動作例を示すフローチャートである。
【
図7】発光装置の動作であって、音情報の受付制御および出力制御に係る動作例を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の第二実施形態に係る発光装置の外観を示す外観図である。
【
図9】(a)本発明の第三実施形態に係る発光装置の外観を示す斜視図である。(b)本発明の第三実施形態に係る発光装置の外観を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施態様に係る発光装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
<第1の実施の形態>
<構成>
図1は、発光装置100の外観を示す外観図である。
図1に示すように、発光装置100は一例として棒状ライトであるが、発光装置100の形状は棒状に限るものではない。例えば、
図8に示すようなメガホン型のライト、
図9に示すような指輪型のライトであってもよい。
【0019】
発光装置100は、
図1に示すように、発光部120と、保持部140とが、接続部130を介して接続されて成ることができる。
【0020】
発光部120は、発光する機能を有する。発光部120は、発光部120自身が発光することとしてもよいし、あるいは、接続部130部分に発光体を設け、そこから投射された光が、発光部120を透過して発光することとしてもよい。発光部120は、例えば、筒状の透明なプラスチック内部に、光を透過かつ拡散する装飾シートを設け、接続部130部分に設けられた様々な色で発光する発光体からの光を拡散して、周囲に光を投光する構成であってもよい。発光体としては、発光ダイオードやLEDなどである。また、あるいは、発光部120は、筒状の透明な樹脂内部にLEDシートをその発光面を外部に向けて設けた構成により実現することとしてもよい。
【0021】
接続部130は、発光部120と、保持部140とを接続する接続部材である。接続部130は、例えば、ねじ止め構造や、係止部材等により発光部120と保持部140とを接続する構成であってもよい。発光部120と保持部140とを接続する手法としては、様々な従来の態様を用いてもよい。
【0022】
接続部130は、1つ以上の第1ボタン111を備えることができる。第1ボタン111は、保持部140に備えられてもよい。第1ボタン111は、例えば、プラスチックなどの樹脂により構成され、押下可能に構成されている。第1ボタン111は、発光装置100の音の出力のための制御に係る操作を受け付けるものである。ここでは、第1ボタン111は、押下型のボタンであるとしているが、これはその限りではなく、第1ボタン111は、ユーザからの入力を受け付ける機能を有するものであればよい。例えば、第1ボタン111は、タッチセンサにより実現されてもよい。第1ボタン111は、ユーザからの入力を受け付ける機能を有することができればどのような形状でもよく、例えば、四角形、長方形、正方形、三角形、円、楕円、ひし形、扇形、しずく形、ハート形、または星形であって、ボタン型、スライド型、またはスイッチ型のものなどである。第1ボタン111が複数の場合に、それぞれの第1ボタン111の形状を異なるものとしたり、それぞれの第1ボタン111に記号や数字などの目印となるものを設けたりすることにより、複数の第1ボタン111をそれぞれ識別可能としてもよい。この目印等は、第1ボタン111が設けられる接続部130等に設けられてもよい。
【0023】
保持部140は、ユーザが発光装置100を保持する部材である。保持部140は、ユーザが発光装置100を保持可能に構成されていればどのような形態をとってもよい。保持部140は、接続部130とは、一体に成型されることとしてもよい。
【0024】
保持部140は、第2ボタン112と、第3ボタン113とを備えることができる。第2ボタン112、および第3ボタン113は、例えば、プラスチックなどの樹脂により構成され、押下可能に構成されている。第2ボタン112、および第3ボタン113は、それぞれ、発光装置100の発光や発光のための制御に係る操作を受け付けるものである。ここでは、各ボタンは、押下型のボタンであるとしているが、これはその限りではなく、各ボタンは、ユーザからの入力を受け付ける機能を有するものであればよい。例えば、各ボタンは、タッチセンサにより実現されてもよい。
【0025】
保持部140は、発光装置100を動作させるための電源(図示せず)を内部に有する。保持部140は、当該電源を取り外し可能に構成され、電源カバー(図示せず)を外すことによって、電源の出し入れを実現できる。電源カバーは、保持部140に対して取り付け自在に構成される。電源カバーの保持部140への取り付け方は、どのような取り付け方であってもよく、例えば、保持部140に対してねじ止めにより取り付けられてもよいし、あるいは、例えば、鉤爪型の部材により係合してもよい。
【0026】
図2は、発光装置100の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、発光装置100は、第1ボタン111と、第2ボタン112と、第3ボタン113と、発光部120と、制御部121と、設定部122と、選択部123と、受付部124と、出力部125と、記憶部126とを備える。
【0027】
第1ボタン111は、ユーザが押下可能なボタンである。第1ボタン111は、短押し(所定時間以上継続しない押下)と、長押し(所定時間以上継続した押下)の双方を検出可能なボタンであってもよい。
【0028】
第2ボタン112は、ユーザが押下可能なボタンである。第2ボタン112は、短押し(所定時間以上継続しない押下)と、長押し(所定時間以上継続した押下)の双方を検出可能なボタンであってもよい。
【0029】
第3ボタン113は、ユーザが押下可能なボタンである。第3ボタン113は、短押し(所定時間以上継続しない押下)と、長押し(所定時間以上継続した押下)の双方を検出可能なボタンであってもよい。
【0030】
発光部120は、複数の色の中から指定された色で発光する。発光部120は、例えば、発光ダイオードやLEDにより実現される。発光部120は、制御部121からの指示に従って、発光する。
【0031】
設定部122は、発光パターンの設定を行う機能を有する。第3ボタン113の長押し又は第2ボタン112と第3ボタン113双方への同時の長押しを検出したことを契機として、発光パターンの設定処理を実行する。設定部122による発光パターンの設定処理の詳細については、
図6に示すフローチャートを参照して後述する。
【0032】
選択部123は、記憶部126に記憶されている発光パターンのうち、用いる発光パターンを選択する機能を有する。選択部123は、第3ボタン113の長押し又は第2ボタン112と第3ボタン113双方への同時の長押しを検出したことを契機として、発光パターンの選択処理を実行する。選択部123による発光パターンの選択処理の詳細については、
図6に示すフローチャートを参照して後述する。
【0033】
受付部124は、外部からの情報を受け付ける。受付部124は、例えば、マイクロフォン等を設けることにより、直接外部からの情報として、周囲の音声情報を受け付けてもよい。受付部124は、インターネット等のネットワークを介して、または有線で外部からの情報を受け付けてもよい。受付部124は、外部の装置を用いて外部からの情報を受け付けてもよい。受付部124は、ユーザからの第1ボタン111の押下を検出したことを契機として、外部からの情報を受け付けることとしてもよい。
【0034】
出力部125は、1つ以上の音情報を出力する。音情報は、例えば、楽器音、電子音、人の声等、あらゆる音を含む。音情報は、予め記憶部126に記憶されていてもよく、受付部124によって外部より受け付けてもよい。出力部125は、例えばスピーカー等を設けることによって、外部に音情報を出力してもよい。出力部125は、発光部120、接続部130、または保持部140のいずれに設けられてもよい。出力部125は、外部に届くよう音情報が出力されるのであればどのように設けられてもよく、発光装置100に内蔵されて、または、外部に連通するよう、もしくは露出するよう設けられてもよい。
【0035】
制御部121は、発光部120の発光制御を行う機能を有する。制御部121は、発光部120が発光しているとき、発光していないとき、発光パターンの設定中、発光パターンの選択中など様々な状況において、第2ボタン112に対する短押し、長押し、第3ボタン113に対する短押し、長押しの押下内容に応じた発光部120の発光処理を行う機能を有することができる。制御部121による発光処理の詳細については、
図4~
図6に示すフローチャートを参照して後述する。
【0036】
制御部121は、情報の受付制御を行う機能を有する。制御部121は、第1ボタン111に対する長押しを検出したことを契機として、受付部124より直接外部から音の情報を受け付ける受付処理を行う機能を有してもよい。
【0037】
制御部121は、音情報の出力制御を行う機能を有する。制御部121は、第1ボタン111に対する短押しを検出したことを契機として、出力部125の音情報の出力処理を行う機能を有することができる。
【0038】
第1ボタン111は複数であってもよく、記憶部126に記憶された複数の音情報とそれぞれ対応するよう割り当てられていてもよい。このとき、制御部121は、複数の第1ボタン111それぞれについて、個別のIDを割り振って管理することとしてもよい。制御部121は、複数の第1ボタン111のうちの任意の1つの第1ボタン111に対する短押しを検出したことを契機として、該短押しされた第1ボタン111に対応した音情報を出力部125より出力する出力処理を行う機能を有してもよい。
【0039】
第1ボタン111は複数であってもよく、制御部121は、複数の第1ボタン111のうちの任意の1つの第1ボタン111に対する長押しを検出したことを契機として、受付部124より外部から音情報を受け付ける受付処理を行い、該長押しされた第1ボタン111に対する短押しを検出したことを契機として、該第1ボタン111の長押しによって受け付けた音情報を出力部125より出力する出力処理を行う機能を有してもよい。このとき、複数の第1ボタン111のすべてを該出力処理を行うためのものとしてもよく、複数の第1ボタン111の一部を該出力処理を行うためのものとし、複数の第1ボタン111の残りの一部を記憶部126に予め記憶されたものの出力処理を行うためのものとしてもよい。
【0040】
制御部121による受付処理および出力処理の詳細については、
図7に示すフローチャートを参照して後述する。
【0041】
制御部121、設定部122、選択部123、受付部124、出力部125各々は、プロセッサにより実現され、当該プロセッサが記憶部126に記憶されているプログラムを実行することにより、上述の発光制御、設定処理、選択処理を実現する。なお、制御部121、設定部122、選択部123は、1つのプロセッサにより実現されてもよいし、複数のプロセッサにより実現されてもよい。
【0042】
記憶部126は、発光装置100が動作上必要とする各種プログラムやデータを記憶する機能を有する記憶媒体である。記憶部126は、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、RAM、ROM等により実現される。
【0043】
記憶部126は、情報の受付制御に係る受付制御プログラム、音情報の出力制御に係る出力制御プログラムなどのプログラムや、出力部125より出力される音情報を記憶している。記憶部126は、受付部124より受け付けた外部からの情報を記憶することができる。
【0044】
記憶部126は、発光制御に係る発光制御プログラム、発光パターンの設定に係る設定プログラム、発光パターンの選択に係る選択プログラムなどのプログラムや、設定した発光パターンを示す発光パターン情報300を記憶している。
【0045】
以上が発光装置100の構成である。
【0046】
<データ>
図3は、発光装置100の記憶部126に記憶されている発光パターン情報300のデータ構成例を示すデータ概念図である。
【0047】
図3に示すように、発光パターン情報300は、パターン名称301と、発光順序302とが対応付けられた情報である。発光パターン情報300は、発光装置100の発光部120に発光する発光色を規定する情報である。
【0048】
パターン名称301は、発光パターンを発光装置100が一意に特定可能な識別情報である。ここでは、パターン名称301は、わかりやすくするために名称で示しているが、パターン名称301は、他の発光パターンと区別できればよく、数字や記号などであらわされてもよい。
【0049】
発光順序302は、発光部120を発光させる発光色の順番を示す情報である。発光順序302は、発光の順番を示す番号と、その番号に対応付けられる色を示しており、例えば、発光パターンの一つであるデフォルトパターンの場合には、「赤、紺、白、橙、緑、紫、桃、…」という順序を順方向として、発光装置100を発光することを示している。発光装置100は、順方向で発光する場合には、デフォルトパターンの場合であれば、上述の順番で発光し、逆順で発光する場合には、デフォルトパターンに桃以降の色が設定されていないとして、「赤、桃、紫、緑、橙、白、紺、赤、…」というように発光する。また、発光順序として番号に対して色が設定されないこともあり、その場合、
図3の例では、「-」で示している。この発光順序は、先頭色の色である1番の色と、発光順序の最後の色はループしている。即ち、
図3に示すように、発光パターンの一つであるメモリーパターン1の場合であれば、発光部120が発光しているときに第2ボタン112を短押しするごとに、「白、緑、青、白、緑、青、白、…」というように発光色が変更される。
【0050】
識別色303は、発光パターンを選択する際に、ユーザが現在どの発光パターンを選択しようとしているのかを認識させるために、各発光パターンに固有に対応付けられた発光色を示す情報である。即ち、発光パターンを選択する際に、例えば、赤色が発光している場合には、メモリーパターン1が選択状態にあることを示す。
【0051】
<動作>
ここから、発光装置100の発光に係る動作を説明する。
図4は、発光装置100の発光に係る動作例を示すメインフローチャートである。
図4に示すフローチャートは、発光装置100が発光していない状態から開始する処理である。
【0052】
発光装置100は、第2ボタン112、および第3ボタン113の少なくとも1つに対する入力があるか否かを、いずれかのボタンがユーザにより押下されたか否かに応じて判定する(ステップS401)。入力があった場合には(ステップS401のYES)、ステップS402に移行し、入力がない場合には(ステップS401のNO)、入力があるまで待機する。
【0053】
入力が、第2ボタン112の長押しであった場合には(ステップS402のYES)、制御部121は、ステップS403に示す発光制御処理を開始する。発光制御処理の詳細については、後述する。制御部121が発光制御処理を終了すると、ステップS401に戻る。
【0054】
入力が、第2ボタン112に対する長押しではなく(ステップS402のNO)、第2ボタン112と第3ボタン113双方への同時の長押しであった場合には(ステップS404のYES)には、設定部122又は選択部123は、ステップS406に示す発光パターンの設定/選択処理を開始する。発光パターンの設定/選択処理の詳細については、後述する。発光パターンの設定/選択処理を終了すると、ステップS401に戻る。
【0055】
入力が、第2ボタン112と第3ボタン113双方への同時の長押しでなくとも(ステップS404のNO)、第3ボタン113に対する長押しであった場合には(ステップS405のYES)にも、設定部122又は選択部123による、発光パターンの設定/選択処理を開始する。
【0056】
それ以外の場合には(ステップS405のNO)には、何らかの操作を行うための入力ではないので、ステップS401に戻る。
【0057】
以上が、発光装置100の動作のメインフローチャートの説明である。
【0058】
ここから、メインフローチャートに含まれる発光制御処理について説明する。
【0059】
図5は、
図4のメインフローチャート中のステップS403で示される発光制御処理の詳細を示すサブフローチャートである。
【0060】
発光装置100の第2ボタン112が長押しされたことを受けて、
図5に示すように、制御部121は、記憶部126に記憶されている選択中の発光パターンに関する情報から、選択されている発光パターンを特定する。そして、制御部121は、特定した発光パターンの先頭色(発光順序の1番目の発光色)で発光部120を発光させる(ステップS501)。
【0061】
制御部121は、第2ボタン112が短押しされているか否かを、第2ボタン112が押下され、その押下時間が所定時間以上になっていないことに基づいて判定する(ステップS502)。第2ボタン112が短押しされていた場合には(ステップS502のYES)、制御部121は、発光部120を発光させている発光色を、選択状態にある発光パターンの発光順序で示される次の色の発光色に切り替えて(ステップS503)、ステップS502に戻る。
【0062】
第2ボタン112の短押しがなかった場合には(ステップS502のNO)、制御部121は、第3ボタン113が短押しされているか否かを判定する(ステップS504)。第3ボタン113が短押しされていた場合には(ステップS504のYES)、制御部121は、発光部120を発光させている発光色を、選択状態にある発光パターンの発光順序の逆順での次の色(順方向で1つ前の色)の発光色に切り替えて(ステップS505)、ステップS502に戻る。
【0063】
第3ボタン113の短押しがなかった場合には(ステップS504のNO)、制御部121は、第2ボタン112が長押しされているか否かを判定する(ステップS506)。第2ボタン112が長押しされていなかった場合には(ステップS506のNO)、ステップS502に戻り、第2ボタン112が長押しされていた場合には(ステップS506のYES)、制御部121は、発光部120による発光を停止させて(ステップS507)、発光制御処理を終了する。
【0064】
以上が、発光装置100の発光制御に係る処理である。
【0065】
次に、発光パターンの設定、選択処理についての動作を説明する。
図6は、
図4のメインフローチャート中のステップS406における発光パターン設定/選択処理の詳細を示すサブフローチャートである。
【0066】
発光パターンの設定/選択処理を開始すると、制御部121は、押下されたボタンの内容(第2ボタン112と第3ボタン113双方への同時の長押し(
図4、ステップS404参照)、第3ボタン113の長押し(
図4、ステップS405参照)第2ボタン112)に応じて、それぞれに対応付けられた発光色で発光部120を点滅させる(ステップS601)。
【0067】
選択部123は、第2ボタン112の短押しがあったか否かを判定する(ステップS602)。
【0068】
第2ボタン112の短押しがあった場合には(ステップS602のYES)、選択部123は、選択状態にある発光パターンを別の発光パターンに変更する。当該変更に応じて、制御部121は、変更後の発光パターンに対応する発光色で発光部120を発光させる。
【0069】
選択部123は、第2ボタン112又は第3ボタン113のいずれかの長押しがあったか否かを判定する(ステップS604)。
【0070】
第2ボタン112又は第3ボタン113のいずれかの長押しがあった場合には(ステップS604のYES)、その時に発光部120が発光している発光色に対応する発光パターンを選択した発光パターン(使用する発光パターン)として、記憶部126に登録して(ステップS605)、処理を終了する。
【0071】
第2ボタン112又は第3ボタン113のいずれかの長押しがなかった場合には(ステップS604のNO)、設定部122は、第2ボタン112と第3ボタン113双方への同時の長押しがあったか否かを判定する(ステップS606)。第2ボタン112と第3ボタン113双方への同時の長押しがなかった場合には(ステップS606のNO)、ステップS602に戻り、第2ボタン112と、第3ボタン113双方への同時の長押しがあった場合には(ステップS606のYES)、そのとき発光部120が発光している発光色に対応する発光パターンの発光順序の情報を、記憶部126の発光パターン情報300から削除して(ステップS607)、終了する。
【0072】
ステップS602において、第2ボタン112の短押しがなかった場合に(ステップS602のNO)、第2ボタン112の短押し、第3ボタン113の短押し、第3ボタン113の長押しのいずれかの入力に基づいて、発光パターンの設定を開始する。
【0073】
まず、制御部121は、第3ボタン113の短押しがあったか否かを判定する(ステップS608)。第3ボタン113の短押しがあった場合には(ステップS608のYES)、制御部121は、発光部120に発光させている発光色を発光パターン情報300のデフォルトパターンで示される発光順序の順に従って、発光色を切り替えて(ステップS609)、ステップS608に戻る。
【0074】
第3ボタン113の短押しがなかった場合には(ステップS608のNO)、設定部122は、第2ボタン112の短押しがあったか否かを判定する(ステップS610)。第2ボタン112の短押しがあった場合には(ステップS610のYES)、設定部122は、発光部120が発光している発光色を発光パターンの次の発光色として記憶部126に記憶し(ステップS611)、ステップS608に戻る。
【0075】
第2ボタン112の短押しがなかった場合には(ステップS610のNO)、設定部122は、第3ボタン113の長押しがあったか否かを判定する(ステップS612)。
【0076】
第3ボタン113の長押しがあった場合には(ステップS612のYES)、その時点で、これまでにステップS611を経由した際に登録した発光色を、その登録した順序と同じ順番を発光順序とした発光パターンを、発光パターン情報300に新たに登録して(ステップS613)、終了する。第3ボタン113の長押しがなかった場合には(ステップS612のNO)、ステップS608に戻る。
【0077】
図7は、発光装置100の音情報に係る動作例を示すフローチャートである。
【0078】
発光装置100は、第1ボタン111に対する短押しがあるか否かを判定する(ステップS701)。短押しがあった場合には(ステップS701のYES)、複数の第1ボタン111のうち、いずれの第1ボタン111に対する短押しか判定し(ステップS702)、短押しされたと判定した第1ボタン111に紐づけて音情報が記憶部126に記憶されている場合には(ステップS703のYES)、該音情報を出力部125から出力し(ステップS704)、ステップS701に戻る。短押しされたと判定した第1ボタン111に紐づけて音情報が記憶部126に記憶されていない場合には(ステップS703のNO)、該音情報を出力せず、ステップS701に戻る。
【0079】
短押しがない場合には(ステップS701のNO)、第1ボタン111に対する長押しがあるか否かを判定する(ステップS705)。長押しがない場合には(ステップS705のNO)、ステップS701に戻る。
【0080】
長押しがあった場合には(ステップS705のYES)、外部からの音または音情報を受付部124において受け付けたか、すなわち発光装置100に対して音または音情報が発せられたか否かを判定する(ステップS706)。
【0081】
音または音情報の受け付けは、受け付けの開始と終了がわかるいかなる方法で受け付けてよい。例えば、音または音情報の受け付けは、第1ボタン111に対する押下が長押しと判定される所定時間経過後、該第1ボタン111が長押しされている間行われることとしてもよい。例えば、音または音情報の受け付けは、第1ボタン111に対する押下が長押しと判定される所定時間経過後、所定時間が経過したことを発光部120による発光、または、出力部125による音情報の出力によって示した後から開始し、その後再度該第1ボタン111に対する短押しまたは長押しがあった場合に終了とすることとしてもよい。
【0082】
音の受け付けは、一定以上の音量の音を受け付けた(音が発せられた)場合にのみ、受け付けたと判定することとしてもよい。
【0083】
音また音情報を受け付けなかった場合には(ステップS706のNO)、ステップS701に戻る。この判定はなくともよい。すなわち、長押しがあった場合には(ステップS705のYES)、受付部124は外部からの音情報を必ず受け付けることとしてもよい。
【0084】
音または音情報を受け付けた場合には(ステップS706のYES)、受付部124で受け付けた音または音情報を、長押しがあった第1ボタン111に紐づけて記憶部126において音情報として記憶し(ステップS707)、ステップS701に戻る。
【0085】
<第2の実施の形態>
<構成>
図8は、発光装置100aの外観を示す外観図である。
図8に示すように、発光装置100aは一例としてメガホン型のライトである。ここでのメガホン型とは、一般的なメガホンの形状ではなく、外観としての形状がメガホンであるものをいう。
【0086】
図8に示す発光装置100aは、発光部120aと、保持部140aとが接続されて成ることができる。
【0087】
保持部140aは、1つ以上の第1ボタン111aを備えることができる。保持部140aは、第2ボタン112a(図示せず)と、第3ボタン113a(図示せず)とを備えることができる。なお、その他各機能については上述した内容と同様である。
【0088】
<第3の実施の形態>
<構成>
図9は、発光装置100bの外観を示す外観図である。
図9に示すように、発光装置100bは一例として指輪型のライトである。
【0089】
図9aに示すように、発光装置100bは、発光部120bと、保持部140bとが、接続部130bを介して接続されて成ることができる。保持部140bと接続部130bは、一体に成型されることができる。
【0090】
図9bに示すように、接続部130bは、1つ以上の第1ボタン111bを備えることができる。接続部130bは、第2ボタン112bと、第3ボタン113b(図示せず)とを備えることができる。保持部140bはリング状であり、指に嵌めることで保持することができる。出力部125bは、接続部130bに設けることができる。出力部125bは、外部に連通するよう設けることができる。なお、その他各機能については上述した内容と同様である。
【0091】
<まとめ>
発光装置100によれば、複数の色で発光しつつ、音情報を記憶し出力する機能を有することにより、発光装置100の使用に際し、複数の色での発光を可能としつつ、音も発することができる。また、これにより、発光装置100の使用に際し、複数の色での発光を可能としつつ、ユーザは、その場で自ら音を発さなくとも、音を発することができる。
【0092】
また、発光装置100によれば、発光装置100の使用に際し、複数の色での発光を可能としつつ、ユーザは、その場で自ら音を発さなくとも、ユーザの所望の音を発することができる。例えば、発光装置100は、ユーザの声を記憶しておくことができ、発光装置100の使用に際し、複数の色での発光を可能としつつ、ユーザは、その場で声を発さなくとも、記憶しておいた声と同様の音を発することができる。発光装置100によれば、複数の色での発光を可能としつつ、所望の音を発することを容易にかつ素早くすることができる。発光装置100は、ユーザの所望の順序で発光する発光パターンを設定し、その発光パターンで発光色を切り替えて発光させたり、複数の発光パターンを登録して、その中から使用するものを自由に選択できたりするなどの多くの機能を、少ない入力数(ボタン数)で実現することができる。
【0093】
発光装置100aによれば、メガホン型のライトとすることにより、ユーザがその場で自ら音を発さなくとも、ユーザの所望の音を発するに際し、実際にその場で音を出しているかのような臨場感を感じることができる。
【0094】
発光装置100bによれば、指輪型のライトとすることにより、発光装置100bを保持したまま両手を空けることができ、携行性および装飾性を有し、利便性を向上させることができる。
【0095】
<補足>
上記実施の形態に係る装置は、上記実施の形態に限定されるものではなく、他の手法により実現されてもよいことは言うまでもない。以下、各種変形例について説明する。
【0096】
(1)上記実施の形態においては、特に示さなかったが、発光装置100の制御部121は、発光部120を発光させる際に、常時発光、グラデーション発光、明滅発光等、様々な態様で発光させることとしてもよい。この場合、発光装置100は、3つのボタンの押下の組み合わせなどにより、その発光態様を変更できる構成をとってもよい。
【0097】
(2)上記実施の形態においては、特に示していないが、推薦色で発光しているときに、第2ボタン112又は第3ボタン113の押下があった場合には、制御部121は、推薦色の前の色の発光に戻る構成を備えてもよい。
【0098】
(3)上記実施の形態において、各ボタン(第1ボタン111、第2ボタン112、第3ボタン113)に対する入力として短押しと、長押しとの2種類を提示しているが、これは、これらに限定されるものではない。例えば、所定時間以内に2回押下することを検出し、その2回の押下をトリガとして、上述した何れかの処理のトリガとしてもよい。また、上記実施の形態に示した、短押しと長押しとを入れ替えても同様に動作させることができる。即ち、上述した第1所定入力を短押し、第2所定入力を長押しとしてもよいし、第1所定入力を長押し、第2所定入力を短押しとしてもよい。
【0099】
(4)上記実施の形態においては、装置のプロセッサが制御プログラム等を実行することにより、処理等することとしているが、これは装置に集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、上記実施の形態に示した複数の機能部の機能を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0100】
また、上記制御プログラムは、プロセッサが読み取り可能な記録媒体に記録されていてよく、記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記制御プログラムは、当該制御プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記プロセッサに供給されてもよい。本発明は、上記制御プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0101】
なお、上記制御プログラムは、例えば、Action Script、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できる。
【0102】
(6)上記実施の形態に示した構成や、各補足に示した構成は、適宜組み合わせて実現することとしてもよい。
【符号の説明】
【0103】
100 発光装置
111 第1ボタン
112 第2ボタン
113 第3ボタン
120 発光部
121 制御部
122 設定部
123 選択部
124 受付部
125 出力部
126 記憶部
130 接続部
140 保持部
【手続補正書】
【提出日】2022-01-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の色のうちのいずれかの色で発光する発光部と、
1つ以上の音情報を記憶する記憶部と、
前記1つ以上の音情報のうちのいずれかの音情報を出力する出力部と、
前記音情報の出力の指示を受け付ける第1ボタンと、
前記第1ボタンは、所定時間以上継続しない押下である第1所定入力と所定時間以上継続した押下である第2所定入力の双方の検出が可能であり、
前記第1ボタンに対する前記ユーザからの前記第1所定入力または前記第2所定入力により前記音情報を出力する
ことを特徴とする発光装置。
【請求項2】
前記発光装置は、外部からの情報を受け付ける受付部を備え、
前記受付部は、ユーザが発した音を受け付け、
前記記憶部は、前記音を前記音情報として記憶する、請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記第1ボタンに対する前記ユーザからの前記第1所定入力に応じて、前記受付部は前記音を受け付け、前記ユーザからの前記第1所定入力があった前記第1ボタンに対する前記ユーザからの前記第2所定入力に応じて、前記出力部は前記音の音情報を出力する、請求項2に記載の発光装置。
【請求項4】
前記音情報は複数であり、前記第1ボタンは複数であり、前記複数の音情報は前記複数の第1ボタンにそれぞれ割り当てられる、請求項1~3のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項5】
前記発光部を発光させる複数の色を、特定の順序で切り替える第2ボタンを備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項6】
前記発光部を発光させる複数の色を、前記特定の順序とは逆順に切り替える第3ボタンを備える、請求項5に記載の発光装置。
【請求項7】
前記発光装置は、棒状ライトである、請求項1~6のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項8】
前記発光装置は、メガホン型のライトである、請求項1~6のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項9】
前記発光装置は、指輪型のライトである、請求項1~6のいずれか一項に記載の発光装置。