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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022034421
(43)【公開日】2022-03-03
(54)【発明の名称】電動回転工具用水準器
(51)【国際特許分類】
   B25B 21/00 20060101AFI20220224BHJP
   G01C 9/34 20060101ALI20220224BHJP
【FI】
B25B21/00 530Z
G01C9/34
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020138201
(22)【出願日】2020-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】591006634
【氏名又は名称】株式会社エビス
(74)【代理人】
【識別番号】100091373
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 剛
(72)【発明者】
【氏名】丸山 清
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本体頂面や側面が平坦でなく、段差や凹部等を有する形状をしている電動回転工具に対して、容易に強固に固定することができる電動回転工具用水準器を提供する。
【解決手段】気泡管3を備える基体1と、この基体1に設けられ閉じ付勢される抱着部2とからなり、抱着部2は、電動回転工具の本体の右側側面に抱着する右側抱着部2aと、左側側面に抱着する左側抱着部2bとを有し、この右側抱着部2a及び左側抱着部2bの内面には、夫々、内方に向かって突出する内方突出部2a”,2b”が設けられ、この内方突出部2a”,2b”は電動回転工具の本体の右側側面及び左側側面に夫々設けられる凹部に嵌り込むように構成される電動回転工具用水準器S。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
気泡管を備える基体と、この基体に設けられ閉じ付勢される抱着部とからなり、前記基体を前記抱着部により電動回転工具の本体の頂面に取り付け可能な電動回転工具用水準器であって、前記抱着部は、前記本体の右側側面に抱着する右側抱着部と、左側側面に抱着する左側抱着部とを有し、前記右側抱着部及び前記左側抱着部の内面には、夫々、内方に向かって突出する内方突出部が設けられ、この内方突出部は前記本体の前記右側側面及び前記左側側面に夫々設けられる凹部に嵌り込むように構成され、前記抱着部を前記本体の上方から被嵌して前記基体の底を該本体の頂面に当接させ、前記右側抱着部及び前記左側抱着部が夫々、前記本体の前記右側側面及び前記左側側面に抱着し、前記右側抱着部及び前記左側抱着部に設けられた各前記内方突出部が前記右側側面及び前記左側側面の前記凹部に嵌入して前記基体が前記本体の頂面上に水平状態に取り付け固定されることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項2】
請求項1記載の電動回転工具用水準器において、前記右側抱着部及び前記左側抱着部は夫々、上下に連設された外方湾曲部からなり、この外方湾曲部同士の境界の内面に夫々、前記内方突出部が設けられていることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項3】
請求項2記載の電動回転工具用水準器において、前記右側抱着部及び前記左側抱着部は前記本体の排気部を避けた位置において前記本体に抱着されることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項4】
請求項2,3いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、上側の前記外方湾曲部は前記本体の側面の上部側と当接せず、下側の前記外方湾曲部は下方に向かって内方に湾曲する前記本体の側面の下部に沿って当接するように構成されていることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項5】
請求項2~4いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記内方突出部は前記本体の前記右側側面及び前記左側側面の上下方向中程に夫々設けられた前記凹部に嵌り込むように構成されていることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項6】
請求項1~5いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記抱着部は、前記基体に嵌合する嵌合部を備え、この嵌合部に前記右側抱着部及び前記左側抱着部が設けられていることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項7】
請求項1~6いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体は、底にV形凹溝が設けられ、このV形凹溝のV形縁部若しくはV形面部を前記電動回転工具の本体の頂面に当接する基準当接部とすることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項8】
請求項1~6いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体は、底にV形凹溝が設けられ、このV形凹溝の左右縁部を前記電動回転工具の本体の頂面に当接する基準当接部とすることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項9】
請求項1~8いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体は、水平度測定用気泡管と、垂直度測定用気泡管とが備えられていることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項10】
請求項1記載の電動回転工具用水準器において、前記基体若しくは前記抱着部には前記本体の頂面に設けられる凹部に係止する係止部が垂設され、前記右側抱着部及び前記左側抱着部の下側寄りに前記内方突出部が設けられ、前記係止部が前記頂面に設けられた凹部に係止し、前記内方突出部が前記右側側面及び前記左側側面の夫々に設けられた凹部に嵌入して前記基体が前記本体の頂面に水平状態に取り付け固定されることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項11】
請求項10記載の電動回転工具用水準器において、前記抱着部は、前記基体に嵌合する嵌合部を備え、この嵌合部に前記右側抱着部及び前記左側抱着部が設けられていることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項12】
請求項10,11いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体は、底にV形凹溝が設けられ、このV形凹溝のV形縁部若しくはV形面部を前記電動回転工具の本体の頂面に当接する基準当接部とすることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項13】
請求項10~12いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体は、底にV形凹溝が設けられ、このV形凹溝の左右縁部を前記電動回転工具の本体の頂面に当接する基準当接部とすることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項14】
請求項10~13いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体は、水平度測定用気泡管と、垂直度測定用気泡管とが備えられていることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インパクトドライバー等の電動回転工具の本体の頂面に取り付け可能な電動回転工具用水準器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本出願人は、インパクトドライバー等の電動回転工具用水準器として、実用新案登録第3224757号に開示されるインパクトドライバー用水準器(以下、従来例という。)を提案している。
【0003】
この従来例は、抱着部がC字状に形成され、本体が段差や傾斜がない円柱形のインパクトドライバーへの取り付けが好適な構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3224757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなインパクトドライバー等の電動回転工具の本体形状が段差や傾斜面がない円柱形状の場合、気泡管を備える基体の取り付け位置を電動回転工具本体の任意の位置に取り付けても、すなわち、基体の位置を前後に移動させたり左右に回動させたりしても基体は電動回転工具本体に水平状態に取り付けられ、正確な水平度、垂直度を検出することができるが、電動回転工具の本体形状は、上記のような円柱形だけではなく、メーカーによって様々な形状があり、また、同じメーカーでも型番によっても形状が異なる場合もある。
【0006】
さらに、多くの電動回転工具は、本体頂面や側面が平坦でなく、段差,凹部,傾斜面を有している。そのため、上述した従来例のような電動回転工具用水準器を取り付けた場合、基体がきちんと固定されず、作業中に基体が傾くなどして、正確な水平度や垂直度を検出することができなくなる場合がある。
【0007】
本発明はこのような現状に鑑みなされたものであり、本体頂面や側面が平坦でなく、段差,凹部,傾斜面を有する形状の電動回転工具に対して、容易に強固に固定することができ、作業中にズレにより基体が傾くなどの不具合が生じず、正確な水平度、垂直度を検出することが可能な電動回転工具用水準器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0009】
気泡管3を備える基体1と、この基体1に設けられ閉じ付勢される抱着部2とからなり、前記基体1を前記抱着部2により電動回転工具20の本体21の頂面21cに取り付け可能な電動回転工具用水準器であって、前記抱着部2は、前記本体21の右側側面21aに抱着する右側抱着部2aと、左側側面21bに抱着する左側抱着部2bとを有し、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bの内面には、夫々、内方に向かって突出する内方突出部2a”,2b”が設けられ、この内方突出部2a”,2b”は前記本体21の前記右側側面21a及び前記左側側面21bに夫々設けられる凹部22に嵌り込むように構成され、前記抱着部2を前記本体21の上方から被嵌して前記基体1の底を該本体21の頂面21cに当接させ、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bが夫々、前記本体21の前記右側側面21a及び前記左側側面21bに抱着し、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bに設けられた各前記内方突出部2a”,2b”が前記右側側面21a及び前記左側側面21bの前記凹部22に嵌入して前記基体1が前記本体21の頂面21c上に水平状態に取り付け固定されることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0010】
また、請求項1記載の電動回転工具用水準器において、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bは夫々、上下に連設された外方湾曲部2a’,2b’からなり、この外方湾曲部2a’,2b’同士の境界の内面に夫々、前記内方突出部2a”,2b”が設けられていることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0011】
また、請求項2記載の電動回転工具用水準器において、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bは前記本体21の排気部24を避けた位置において前記本体21に抱着されることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0012】
また、請求項2,3いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、上側の前記外方湾曲部2a’,2b’は前記本体21の側面21a,21bの上部側と当接せず、下側の前記外方湾曲部2a’,2b’は下方に向かって内方に湾曲する前記本体21の側面21a,21bの下部に沿って当接するように構成されていることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0013】
また、請求項2~4いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記内方突出部2a”,2b”は前記本体21の前記右側側面21a及び前記左側側面21bの上下方向中程に夫々設けられた前記凹部22に嵌り込むように構成されていることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0014】
また、請求項1~5いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記抱着部2は、前記基体1に嵌合する嵌合部4を備え、この嵌合部4に前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bが設けられていることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0015】
また、請求項1~6いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体1は、底にV形凹溝5が設けられ、このV形凹溝5のV形縁部若しくはV形面部を前記電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接する基準当接部6とすることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0016】
また、請求項1~6いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体1は、底にV形凹溝5が設けられ、このV形凹溝5の左右縁部を前記電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接する基準当接部6とすることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0017】
また、請求項1~8いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体1は、水平度測定用気泡管3aと、垂直度測定用気泡管3bとが備えられていることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0018】
また、請求項1記載の電動回転工具用水準器において、前記基体1若しくは前記抱着部2には前記本体21の頂面21cに設けられる凹部23に係止する係止部7が垂設され、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bの下側寄りに前記内方突出部2a”,2b”が設けられ、前記係止部7が前記頂面21cに設けられた凹部23に係止し、前記内方突出部2a”,2b”が前記右側側面21a及び前記左側側面21bの夫々に設けられた凹部22に嵌入して前記基体1が前記本体21の頂面21cに水平状態に取り付け固定されることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0019】
また、請求項10記載の電動回転工具用水準器において、前記抱着部2は、前記基体1に嵌合する嵌合部4を備え、この嵌合部4に前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bが設けられていることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0020】
また、請求項10,11いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体1は、底にV形凹溝5が設けられ、このV形凹溝5のV形縁部若しくはV形面部を前記電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接する基準当接部6とすることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0021】
また、請求項10~12いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体1は、底にV形凹溝5が設けられ、このV形凹溝5の左右縁部を前記電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接する基準当接部6とすることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0022】
また、請求項10~13いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体1は、水平度測定用気泡管3aと、垂直度測定用気泡管3bとが備えられていることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【発明の効果】
【0023】
本発明は上述のように構成したから、本体頂面や側面が平坦でなく、段差,凹部,傾斜面を有する形状の電動回転工具に対して、容易に且つ強固に取り付け固定することができ、作業中に基体が傾斜するなどのずれが生じたり脱落するなどの不具合の発生が抑制され、基体の適正姿勢が保持され、正確な水平度、垂直度を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施例1を示す斜視図である。
図2】実施例1を示す平面図である。
図3】実施例1を示す分解斜視図である。
図4】実施例1及び電動回転工具を示す説明斜視図である。
図5】実施例1の使用状態(取付け状態)を示す斜視図である。
図6】実施例1の使用状態(取付け状態)の要部を示す説明図である。
図7】実施例1の別例の使用状態(取付け状態)を示す説明図である。
図8】実施例2を示す上方斜視図である。
図9】実施例2を示す下方斜視図である。
図10】実施例2を示す平面図である。
図11】実施例2を示す分解斜視図である。
図12】実施例2及び電動回転工具を示す説明斜視図である。
図13】実施例2の取付け前状態を示す説明背面図である。
図14】実施例2の使用状態(取付け状態)を示す斜視図である。
図15】実施例2の使用状態(取付け状態)を示す説明背面図である。
図16】実施例2の使用状態(取付け状態)を示す説明側面図である。
図17】実施例2の使用状態(取付け状態)を示す説明正面図である。
図18】実施例2の別例の使用状態(取付け状態)を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0026】
本発明は、本体21の右側側面21a及び左側側面21bの夫々に凹部22を有する電動回転工具20に取り付け、この電動回転工具20の水平度や垂直度を検出する電動回転工具用水準器である。
【0027】
すなわち、本発明は、抱着部2を電動回転工具20の本体21の上方から被嵌して基体1の底を電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接させ、抱着部2の右側抱着部2a及び左側抱着部2bを夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに抱着させると共に、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの内面に設けられた各内方突出部2a”,2b”を、右側側面21a及び左側側面21bに夫々設けられている凹部22に嵌入することで、基体1が電動回転工具20の本体21の頂面21cに適正な状態(水平状態)に取り付けられる。
【0028】
さらに、各内方突出部2a”,2b”が電動回転工具20の本体21に設けられた各凹部22に嵌入することで、取り付け固定状態が強固に保持されるため、本体21の側面21a,bや頂面21cが平坦でなく、段差,凹部,傾斜面を有する形状の電動回転工具20に対して、容易に且つ強固に取り付け固定することができ、作業中に基体1が傾斜するなどのずれが生じたり脱落するなどの不具合の発生が防止され、基体1の適正姿勢が保持され、正確な水平度、垂直度を検出することができ、よって、例えば正確に水平の穴や垂直な穴を容易に開けることが可能となる。
【実施例0029】
本発明の具体的な実施例1について図1~7に基づいて説明する。
【0030】
本実施例は、本発明の電動回転工具用水準器を、図4に示すような、本体21の頂面21cが本体21の全幅より幅狭な略平坦面に形成され、右側側面21a及び左側側面21bの上下方向中程に凹部22が設けられ、さらに、この右側側面21a及び左側側面21bに排気部24が設けられている電動回転工具20に合致装着するように構成した場合である。
【0031】
具体的には、本実施例は、図1~3に示すように、気泡管3を備える基体1と、この基体1に設けられ閉じ付勢される抱着部2とからなり、前記基体1を前記抱着部2により電動回転工具20の本体21の頂面21cに取り付け可能な電動回転工具用水準器Sであり、抱着部2は、電動回転工具20の本体21の右側側面21aに抱着する右側抱着部2aと、左側側面21bに抱着する左側抱着部2bとを有し、この右側抱着部2a及び左側抱着部2bは夫々、上下に連設された外方湾曲部2a’,2b’からなり、また、この外方湾曲部2a’,2b’同士の境界の内面には、夫々、内方突出部2a”,2b”が設けられ、この内方突出部2a”,2b”は電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに夫々設けられる凹部22に嵌り込むように構成され、抱着部2を電動回転工具20の本体21の上方から被嵌して基体1の底をこの電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接させ、右側抱着部2a及び左側抱着部2bが夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに抱着し、右側抱着部2a及び左側抱着部2bに設けられた各内方突出部2a”,2b”が電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの凹部22に嵌入して基体1が電動回転工具20の本体21の頂面21c上に水平状態に取り付け固定されるように構成されているものである。
【0032】
以下、本実施例に係る構成各部について詳述する。
【0033】
基体1は、正面側及び背面側が夫々上方に突出した側面視コ字状に形成され、正面側上方突出部1bと背面側上方突出部1cとの間に気泡管3としての水平度測定用気泡管3aが架設固定され、また、正面側上方突出部の正面側に気泡管3としての垂直度測定用気泡管3bが表出状態に配設固定されている。
【0034】
また、この基体1の底には基準当接部6が設けられており、この基準当接部6が電動回転工具20の本体21に当接することで基体1が本体21に対して適正状態で取り付けられる構成とされている。
【0035】
具体的には、基体1の底にV形凹溝5が設けられており、本実施例では、このV形凹溝5のV形縁部を電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接する基準当接部6としている。
【0036】
詳細には、基準当接部6は、基体1の正面側及び背面側に夫々設けられ、図6に示すように、基体1を電動回転工具20の本体21の頂面21c上に配設した際に、V形凹溝5内に本体21の頂面21cの一部が嵌入し、基準当接部6(V形凹溝5のV形縁部)が頂面21cの4ケ所(正面側2ケ所、背面側2ケ所)に当接することにより基体1が電動回転工具20の本体21に対し均等で安定的な当接状態となるように構成されている。
【0037】
なお、基準当接部6に関しては、上記構成に限らず、例えば、図7に示すように、V形凹溝5の左右縁部を基準当接部6とし、この左右二本の基準当接部6が線接触で当接するように構成しても良い。
【0038】
またさらに、この基体1の底側には、後述する抱着部2に設けられる嵌合部4が嵌合する嵌合受部(図示省略)が設けられ、本実施例は、この嵌合部4と嵌合受部との嵌合により基体1に抱着部2が連設される構成となっている。
【0039】
また、この基体1に連設される抱着部2は、上述した基体1に設けられる嵌合受部と嵌合する嵌合部4を備え、この嵌合部4に電動回転工具20の本体21の右側側面21aに閉じ付勢により抱着する右側抱着部2aと、左側側面21bに抱着する左側抱着部2bとが一体的に設けられてなる構成である。
【0040】
具体的には、抱着部2は、弾性体(合成樹脂板、金属板など)からなる右側抱着部2a及び左側抱着部2bが夫々、上下に連設された外方湾曲部2a’,2b’からなる左右対称形状であり、図6に示すような正面視雪だるま形状を呈する形状に形成されている。
【0041】
また、右側抱着部2aを形成する2つの外方湾曲部2a’、左側抱着部2bを形成する2つの外方湾曲部2b’は円弧状に形成され、さらに上側の外方湾曲部2a’,2b’が下側の外方湾曲部2a’,2b’よりも大きく湾曲する形状に形成されている。
【0042】
すなわち、本実施例の抱着部2は、図6に示すように、抱着状態において、上側の外方湾曲部2a’,2b’は電動回転工具20の本体21の側面21a,21bの上部側と当接せず、下側の外方湾曲部2a’,2b’が電動回転工具20の本体21の下方に向かって内方に湾曲する側面21a,21bの下部に沿って当接し、この下側の外方湾曲部2a’,2b’の電動回転工具20の本体21の側面21a,21bの下部に抱着する抱着作用により、基体1を電動回転工具20の本体21の頂面21c側に付勢させ、頂面21cからの浮き上がりを防止するように構成されている。
【0043】
また、右側抱着部2a及び左側抱着部2bは、夫々、外方湾曲部2a’,2b’同士の境界の内面に、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに夫々設けられた凹部22に嵌り込む内方突出部2a”,2b”が設けられている。
【0044】
具体的には、この内方突出部2a”,2b”は、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの夫々の長手方向中央部付近、言い換えると、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの夫々の上側の外方湾曲部2a’,2b’と、下側の外方湾曲部2a’,2b’とが連設される境界部に形成され、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの上下方向中程に夫々設けられる凹部22に嵌り込むように構成されている。
【0045】
また、本実施例の抱着部2は、図6に示すように、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの先端部(下側の外方湾曲部2a’,2b’の先端部)に、外方に向かって折曲形成される折曲部8が設けられていて、この折曲部8によりこの抱着部2を電動回転工具20の本体21に引っ掛かりがなくスムーズな抱着操作ができ、また、容易に右側抱着部2a及び左側抱着部2bを拡開操作して抱着部2を電動回転工具20の本体21から離脱操作することができるように構成されている。
【0046】
また、本実施例の抱着部2は、図5に示すように、抱着状態において、右側抱着部2a及び左側抱着部2bが、電動回転工具20の本体21に設けられた排気部24を覆わないように、この排気部24を避けた位置に抱着するように構成されている。
【0047】
また、本実施例は落下防止コード取付部10を備えており、この落下防止コード取付部10に一端を電動回転工具20に取付けた落下防止コード30を取り付けることで、万が一、抱着部2が離脱した場合でも、落下が防止されるように構成されている。
【0048】
以上のように構成される本実施例の作用効果について以下に説明する。
【0049】
本実施例は、抱着部2を電動回転工具20の本体21の上方から押し込み抱着部2を拡開させ、この抱着部2の右側抱着部2a及び左側抱着部2bの内面に設けられた各内方突出部2a”,2b”が夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの凹部22に嵌入するまで押し入れることにより、基体1の底に設けられた基準当接部6が電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接すると共に、抱着部2の右側抱着部2a及び左側抱着部2bが夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに抱着して、適正な取付け位置に適正な取付け状態(水平状態)で取付け固定される。
【0050】
また、この取付け状態において、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの夫々の下側の外方湾曲部2a’,2b’が電動回転工具20の本体21の下方に向かって内方に湾曲する側面21a,21bの下部側に沿って圧接状態に抱着するから、この下側の外方湾曲部2a’,2b’の電動回転工具20の本体21の側面21a,21bの下部への抱着作用により、基体1を電動回転工具20の本体21の頂面21c側に付勢し、頂面21cからの浮き上がりが防止され、さらに、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの各内方突出部2a”,2b”が夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの凹部22に嵌入することで、基体1の左右方向への回動ずれが防止されるから、基体1が電動回転工具20の本体21の頂面21cに強固に取り付け固定されることとなる。
【0051】
このように、本実施例は、電動回転工具20の本体21に容易に取付けることが可能でありながら、強固に取付け固定されるから、作業中の振動により基体1が傾斜するなどのずれが生じたり脱落するなどの不具合の発生が抑制され、基体1の適正姿勢が保持され、正確な水平度、垂直度を検出することができ、よって、正確に水平の穴や垂直な穴を容易に開けることが可能となる実用性に優れた電動回転工具用水準器Sとなる。
【実施例0052】
本発明の具体的な実施例2について図8~18に基づいて説明する。
【0053】
本実施例は、本発明の電動回転工具用水準器を、図12に示すような、本体21の右側側面21a及び左側側面21bの上側に凹部22が設けられ、さらに、頂面21cに幅方向に向かって凹部23が延設されている電動回転工具20に合致装着するように構成した場合である。
【0054】
具体的には、本実施例は、図8~11に示すように、気泡管3を備える基体1と、この基体1に設けられ閉じ付勢される抱着部2とからなり、前記基体1を前記抱着部2により電動回転工具20の本体21の頂面21cに取り付け可能な電動回転工具用水準器Sであり、前記基体1若しくは前記抱着部2には前記頂面21cに設けられる凹部23と係止する係止部7が垂設され、また、抱着部2は、電動回転工具20の本体21の右側側面21aに抱着する右側抱着部2aと、左側側面21bに抱着する左側抱着部2bとを有し、この右側抱着部2a及び左側抱着部2bの内面には、夫々、内方突出部2a”,2b”が設けられ、この内方突出部2a”,2b”は電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに夫々設けられる凹部22に嵌り込むように構成され、抱着部2を電動回転工具20の本体21の上方から被嵌させて基体1の底をこの電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接させ、右側抱着部2a及び左側抱着部2bが夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに抱着し、右側抱着部2a及び左側抱着部2bに設けられた各内方突出部2a”,2b”が電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに設けられた凹部22に嵌入すると共に、前記係止部7が前記頂面21cに設けられた凹部23に係止して、基体1が電動回転工具20の本体21の頂面21c上に水平状態に取り付け固定されるように構成されているものである。
【0055】
以下、本実施例に係る構成各部について詳述する。
【0056】
基体1は、正面側及び背面側が夫々上方に突出した側面視コ字状に形成され、正面側上方突出部1bと背面側上方突出部1cとの間に気泡管3としての水平度測定用気泡管3aが架設固定され、また、正面側上方突出部の正面側に気泡管3としての垂直度測定用気泡管3bが表出状態に配設固定されている。
【0057】
また、この基体1の底には基準当接部6が設けられており、この基準当接部6が電動回転工具20の本体21に当接することで基体1が本体21に対して適正状態で取り付けられる構成とされている。
【0058】
具体的には、基体1の底にV形凹溝5が設けられており、本実施例では、このV形凹溝5の左右縁部を電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接する基準当接部6としている。
【0059】
すなわち、本実施例は、基体1を電動回転工具20の本体21の頂面21c上に配設した際に、左右二本の基準当接部6が線接触で当接することにより基体1が電動回転工具20の本体21に対し均等で安定的な当接状態となるように構成されている。
【0060】
なお、基準当接部6に関しては、上記構成に限らず、例えば、図18に示すように、V形凹溝5のV形縁部を基準当接部6とし、基体1を電動回転工具20の本体21の頂面21c上に配設した際に、V形凹溝5内に本体21の頂面21cの一部が嵌入し、基準当接部6(V形凹溝5のV形縁部)が頂面21cの4ケ所(正面側2ケ所、背面側2ケ所)に当接するように構成しても良い。
【0061】
またさらに、この基体1の底側には、後述する抱着部2に設けられる嵌合部4が嵌合する嵌合受部9が設けられ、本実施例は、この嵌合部4と嵌合受部9との嵌合により基体1に抱着部2が連設される構成となっている。
【0062】
また、この基体1に連設される抱着部2は、上述した基体1に設けられる嵌合受部と嵌合する嵌合部4を備え、この嵌合部4に電動回転工具20の本体21の右側側面21aに閉じ付勢により抱着する右側抱着部2aと、左側側面21bに抱着する左側抱着部2bとが一体的に設けられてなる構成である。
【0063】
具体的には、抱着部2は、弾性体(合成樹脂板、金属板など)からなる右側抱着部2a及び左側抱着部2bが夫々、外方斜め上方に突出する左右対称な湾曲形状に形成され、正面視M字形状を呈する形状に形成されている。
【0064】
また、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの内面には、夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに夫々設けられる凹部22に嵌り込む内方突出部2a”,2b”が設けられている。
【0065】
具体的には、この内方突出部2a”,2b”は、正面視へ字状に形成され、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの夫々の基体背面側に設けられ、頂部(角部)が電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの上側に夫々設けられる凹部22に嵌り込むように構成されている。
【0066】
詳細には、内方突出部2a”,2b”は、頂部(角部)が電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの上側に夫々設けられる凹部22に嵌り込むと共に、内方突出部2a”,2b”の内側に傾斜する長辺部が、電動回転工具20の凹部22の上側の内側に傾斜する傾斜面に沿設するように構成されている。
【0067】
すなわち、本実施例の抱着部2は、図15に示すように、抱着状態において、内方突出部2a”,2b”の内側に傾斜する長辺部が、電動回転工具20の凹部22の上側の内側に傾斜する傾斜面に沿設することで、基体1を電動回転工具20の本体21の頂面21c側に付勢させ、基体1の頂面21cからの浮き上がりを防止するように構成されている。
【0068】
また、本実施例の抱着部2には、電動回転工具20の本体21の頂面21cに設けられる凹部23に係止する係止部7が設けられている。
【0069】
具体的には、係止部7は、湾曲面に形成される右側抱着部2a及び左側抱着部2bの上面側の基体正面側縁に垂設されている。
【0070】
また、本実施例の抱着部2は、図15,17に示すように、抱着状態において、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの先端部が、電動回転工具20の本体21の側面21a,bから離間するように構成されていて、この離間した先端部に指を掛けることで容易に右側抱着部2a及び左側抱着部2bを拡開操作して抱着部2を電動回転工具20の本体21から離脱操作することができるように構成されている。
【0071】
また、本実施例は落下防止コード取付部10を備えており、この落下防止コード取付部10に一端を電動回転工具20に取付けた落下防止コード30を取り付けることで、万が一、抱着部2が離脱した場合でも、落下が防止されるように構成されている。
【0072】
以上のように構成される本実施例の作用効果について以下に説明する。
【0073】
本実施例は、抱着部2を電動回転工具20の本体21の上方から押し込み抱着部2を拡開させ、この抱着部2の右側抱着部2a及び左側抱着部2bの内面に設けられた各内方突出部2a”,2b”が夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの上側に設けられる凹部22に嵌入するまで押し入れることにより、図15に示すように、抱着部2に設けられた係止部7が電動回転工具20の本体21の頂面21cに設けられた凹部23に係止(嵌入)し、電動回転工具20基体1の底に設けられた基準当接部6が電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接すると共に、抱着部2の右側抱着部2a及び左側抱着部2bが夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに抱着して、適正な取付け位置に適正な取付け状態(水平状態)で取付け固定される。
【0074】
また、この取付け状態において、本実施例は、図15に示すように、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの夫々に設けられた内方突出部2a”,2b”の内側に傾斜する長辺部が、電動回転工具20の凹部22の上側の内側に傾斜する傾斜面に沿って押接するから、基体1が電動回転工具20の本体21の頂面21c側に付勢され、基体1の頂面21cからの浮き上がりが防止され、また、図16,17に示すように、抱着部2に設けられた係止部7が電動回転工具20の本体21の頂面21cに設けられた横長の溝状に形成される凹部23に係止(嵌合)することで、基体1の前後方向への移動(位置ずれ)が防止され、さらに、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの各内方突出部2a”,2b”が夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの凹部22に嵌入することで、基体1の左右方向への回動ずれが防止されるから、基体1が電動回転工具20の本体21の頂面21cに強固に取り付け固定されることとなる。
【0075】
このように、本実施例は、電動回転工具20の本体21に容易に取付けることが可能でありながら、強固に取付け固定されるから、作業中の振動により基体1が傾斜するなどのずれが生じたり脱落するなどの不具合の発生が抑制され、基体1の適正姿勢が保持され、正確な水平度、垂直度を検出することができ、よって、正確に水平の穴や垂直な穴を容易に開けることが可能となる実用性に優れた電動回転工具用水準器Sとなる。
【0076】
なお、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0077】
1 基体
2 抱着部
2a 右側抱着部
2b 左側抱着部
2a’ 外方湾曲部
2b’ 外方湾曲部
2a” 内方突出部
2b” 内方突出部
3 気泡管
3a 水平度測定用気泡管
3b 垂直度測定用気泡管
4 嵌合部
5 V形凹溝
6 基準当接部
7 係止部
20 電動回転工具
21 本体
21a 右側側面
21b 左側側面
21c 頂面
22 凹部
23 凹部
24 排気部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2021-12-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
気泡管を備える基体と、この基体に設けられ閉じ付勢される抱着部とからなり、前記基体を前記抱着部により電動回転工具の本体の頂面に取り付け可能な電動回転工具用水準器であって、前記抱着部は、前記本体の右側側面に抱着する右側抱着部と、左側側面に抱着する左側抱着部とを有し、前記右側抱着部及び前記左側抱着部の内面には、夫々、内方に向かって突出する内方突出部が設けられ、この内方突出部は前記本体の前記右側側面及び前記左側側面に夫々設けられる凹部に嵌り込むように構成され、前記抱着部を前記本体の上方から被嵌して前記基体の底を該本体の頂面に当接させ、前記右側抱着部及び前記左側抱着部が夫々、前記本体の前記右側側面及び前記左側側面に抱着し、前記右側抱着部及び前記左側抱着部に設けられた各前記内方突出部が前記右側側面及び前記左側側面の前記凹部に嵌入して前記基体が前記本体の頂面上に水平状態に取り付け固定される構成であり、さらに、前記右側抱着部及び前記左側抱着部は夫々、上下に連設された外方湾曲部からなり、この外方湾曲部同士の境界の内面に夫々、前記内方突出部が設けられていることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項2】
請求項記載の電動回転工具用水準器において、前記右側抱着部及び前記左側抱着部は前記本体の排気部を避けた位置において前記本体に抱着されることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項3】
請求項1,2いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、上側の前記外方湾曲部は前記本体の側面の上部側と当接せず、下側の前記外方湾曲部は下方に向かって内方に湾曲する前記本体の側面の下部に沿って当接するように構成されていることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項4】
請求項1~3いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記内方突出部は前記本体の前記右側側面及び前記左側側面の上下方向中程に夫々設けられた前記凹部に嵌り込むように構成されていることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項5】
請求項1~4いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記抱着部は、前記基体に嵌合する嵌合部を備え、この嵌合部に前記右側抱着部及び前記左側抱着部が設けられていることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項6】
請求項1~5いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体は、底にV形凹溝が設けられ、このV形凹溝のV形縁部若しくはV形面部を前記電動回転工具の本体の頂面に当接する基準当接部とすることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項7】
請求項1~5いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体は、底にV形凹溝が設けられ、このV形凹溝の左右縁部を前記電動回転工具の本体の頂面に当接する基準当接部とすることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項8】
請求項1~7いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体は、水平度測定用気泡管と、垂直度測定用気泡管とが備えられていることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項9】
気泡管を備える基体と、この基体に設けられ閉じ付勢される抱着部とからなり、前記基体を前記抱着部により電動回転工具の本体の頂面に取り付け可能な電動回転工具用水準器であって、前記抱着部は、前記本体の右側側面に抱着する右側抱着部と、左側側面に抱着する左側抱着部とを有し、前記右側抱着部及び前記左側抱着部の内面には、夫々、内方に向かって突出する内方突出部が設けられ、この内方突出部は前記本体の前記右側側面及び前記左側側面に夫々設けられる凹部に嵌り込むように構成され、前記抱着部を前記本体の上方から被嵌して前記基体の底を該本体の頂面に当接させ、前記右側抱着部及び前記左側抱着部が夫々、前記本体の前記右側側面及び前記左側側面に抱着し、前記右側抱着部及び前記左側抱着部に設けられた各前記内方突出部が前記右側側面及び前記左側側面の前記凹部に嵌入して前記基体が前記本体の頂面上に水平状態に取り付け固定される構成であり、さらに、前記基体若しくは前記抱着部には前記本体の頂面に設けられる凹部に係止する係止部が垂設され、前記内方突出部は、前記右側抱着部及び前記左側抱着部の下側寄りに設けられ、前記係止部が前記頂面に設けられた凹部に係止し、前記内方突出部が前記右側側面及び前記左側側面の夫々に設けられた凹部に嵌入して前記基体が前記本体の頂面に水平状態に取り付け固定されることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項10】
請求項記載の電動回転工具用水準器において、前記抱着部は、前記基体に嵌合する嵌合部を備え、この嵌合部に前記右側抱着部及び前記左側抱着部が設けられていることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項11】
請求項9,10いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体は、底にV形凹溝が設けられ、このV形凹溝のV形縁部若しくはV形面部を前記電動回転工具の本体の頂面に当接する基準当接部とすることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項12】
請求項9~11いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体は、底にV形凹溝が設けられ、このV形凹溝の左右縁部を前記電動回転工具の本体の頂面に当接する基準当接部とすることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項13】
請求項9~12いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体は、水平度測定用気泡管と、垂直度測定用気泡管とが備えられていることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【請求項14】
気泡管を備える基体と、この基体に嵌合する嵌合部を備え、この嵌合部に設けられ閉じ付勢される抱着部とからなり、前記基体を前記嵌合部を介して前記抱着部により電動回転工具の本体の頂面に取り付け可能な電動回転工具用水準器であって、前記抱着部は、前記本体の右側側面に抱着する右側抱着部と、左側側面に抱着する左側抱着部とを有し、前記右側抱着部及び前記左側抱着部の内面には、夫々、内方に向かって突出する内方突出部が設けられ、この内方突出部は前記本体の前記右側側面及び前記左側側面に夫々設けられる凹部に嵌り込むように構成され、前記嵌合部を前記基体に嵌合し前記抱着部を前記本体の上方から被嵌して前記基体の底を該本体の頂面に当接させ、前記右側抱着部及び前記左側抱着部が夫々、前記本体の前記右側側面及び前記左側側面に抱着し、前記右側抱着部及び前記左側抱着部に設けられた各前記内方突出部が前記右側側面及び前記左側側面の前記凹部に嵌入して前記基体が前記本体の頂面上に水平状態に取り付け固定される構成であることを特徴とする電動回転工具用水準器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インパクトドライバー等の電動回転工具の本体の頂面に取り付け可能な電動回転工具用水準器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本出願人は、インパクトドライバー等の電動回転工具用水準器として、実用新案登録第3224757号に開示されるインパクトドライバー用水準器(以下、従来例という。)を提案している。
【0003】
この従来例は、抱着部がC字状に形成され、本体が段差や傾斜がない円柱形のインパクトドライバーへの取り付けが好適な構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3224757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなインパクトドライバー等の電動回転工具の本体形状が段差や傾斜面がない円柱形状の場合、気泡管を備える基体の取り付け位置を電動回転工具本体の任意の位置に取り付けても、すなわち、基体の位置を前後に移動させたり左右に回動させたりしても基体は電動回転工具本体に水平状態に取り付けられ、正確な水平度、垂直度を検出することができるが、電動回転工具の本体形状は、上記のような円柱形だけではなく、メーカーによって様々な形状があり、また、同じメーカーでも型番によっても形状が異なる場合もある。
【0006】
さらに、多くの電動回転工具は、本体頂面や側面が平坦でなく、段差,凹部,傾斜面を有している。そのため、上述した従来例のような電動回転工具用水準器を取り付けた場合、基体がきちんと固定されず、作業中に基体が傾くなどして、正確な水平度や垂直度を検出することができなくなる場合がある。
【0007】
本発明はこのような現状に鑑みなされたものであり、本体頂面や側面が平坦でなく、段差,凹部,傾斜面を有する形状の電動回転工具に対して、容易に強固に固定することができ、作業中にズレにより基体が傾くなどの不具合が生じず、正確な水平度、垂直度を検出することが可能な電動回転工具用水準器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0009】
気泡管3を備える基体1と、この基体1に設けられ閉じ付勢される抱着部2とからなり、前記基体1を前記抱着部2により電動回転工具20の本体21の頂面21cに取り付け可能な電動回転工具用水準器であって、前記抱着部2は、前記本体21の右側側面21aに抱着する右側抱着部2aと、左側側面21bに抱着する左側抱着部2bとを有し、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bの内面には、夫々、内方に向かって突出する内方突出部2a”,2b”が設けられ、この内方突出部2a”,2b”は前記本体21の前記右側側面21a及び前記左側側面21bに夫々設けられる凹部22に嵌り込むように構成され、前記抱着部2を前記本体21の上方から被嵌して前記基体1の底を該本体21の頂面21cに当接させ、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bが夫々、前記本体21の前記右側側面21a及び前記左側側面21bに抱着し、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bに設けられた各前記内方突出部2a”,2b”が前記右側側面21a及び前記左側側面21bの前記凹部22に嵌入して前記基体1が前記本体21の頂面21c上に水平状態に取り付け固定される構成であり、さらに、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bは夫々、上下に連設された外方湾曲部2a’,2b’からなり、この外方湾曲部2a’,2b’同士の境界の内面に夫々、前記内方突出部2a”,2b”が設けられていることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0010】
また、請求項記載の電動回転工具用水準器において、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bは前記本体21の排気部24を避けた位置において前記本体21に抱着されることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0011】
また、求項1,2いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、上側の前記外方湾曲部2a’,2b’は前記本体21の側面21a,21bの上部側と当接せず、下側の前記外方湾曲部2a’,2b’は下方に向かって内方に湾曲する前記本体21の側面21a,21bの下部に沿って当接するように構成されていることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0012】
また、請求項1~3いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記内方突出部2a”,2b”は前記本体21の前記右側側面21a及び前記左側側面21bの上下方向中程に夫々設けられた前記凹部22に嵌り込むように構成されていることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0013】
また、請求項1~4いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記抱着部2は、前記基体1に嵌合する嵌合部4を備え、この嵌合部4に前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bが設けられていることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0014】
また、請求項1~5いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体1は、底にV形凹溝5が設けられ、このV形凹溝5のV形縁部若しくはV形面部を前記電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接する基準当接部6とすることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0015】
また、請求項1~5いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体1は、底にV形凹溝5が設けられ、このV形凹溝5の左右縁部を前記電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接する基準当接部6とすることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0016】
また、請求項1~7いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体1は、水平度測定用気泡管3aと、垂直度測定用気泡管3bとが備えられていることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0017】
また、気泡管3を備える基体1と、この基体1に設けられ閉じ付勢される抱着部2とからなり、前記基体1を前記抱着部2により電動回転工具20の本体21の頂面21cに取り付け可能な電動回転工具用水準器であって、前記抱着部2は、前記本体21の右側側面21aに抱着する右側抱着部2aと、左側側面21bに抱着する左側抱着部2bとを有し、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bの内面には、夫々、内方に向かって突出する内方突出部2a”,2b”が設けられ、この内方突出部2a”,2b”は前記本体21の前記右側側面21a及び前記左側側面21bに夫々設けられる凹部22に嵌り込むように構成され、前記抱着部2を前記本体21の上方から被嵌して前記基体1の底を該本体21の頂面21cに当接させ、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bが夫々、前記本体21の前記右側側面21a及び前記左側側面21bに抱着し、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bに設けられた各前記内方突出部2a”,2b”が前記右側側面21a及び前記左側側面21bの前記凹部22に嵌入して前記基体1が前記本体21の頂面21c上に水平状態に取り付け固定される構成であり、さらに、前記基体1若しくは前記抱着部2には前記本体21の頂面21cに設けられる凹部23に係止する係止部7が垂設され、前記内方突出部2a”,2b”は、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bの下側寄りに設けられ、前記係止部7が前記頂面21cに設けられた凹部23に係止し、前記内方突出部2a”,2b”が前記右側側面21a及び前記左側側面21bの夫々に設けられた凹部22に嵌入して前記基体1が前記本体21の頂面21cに水平状態に取り付け固定されることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0018】
また、請求項記載の電動回転工具用水準器において、前記抱着部2は、前記基体1に嵌合する嵌合部4を備え、この嵌合部4に前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bが設けられていることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0019】
また、請求項9,10いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体1は、底にV形凹溝5が設けられ、このV形凹溝5のV形縁部若しくはV形面部を前記電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接する基準当接部6とすることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0020】
また、請求項9~11いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体1は、底にV形凹溝5が設けられ、このV形凹溝5の左右縁部を前記電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接する基準当接部6とすることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0021】
また、請求項9~12いずれか1項に記載の電動回転工具用水準器において、前記基体1は、水平度測定用気泡管3aと、垂直度測定用気泡管3bとが備えられていることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【0022】
また、気泡管3を備える基体1と、この基体1に嵌合する嵌合部4を備え、この嵌合部4に設けられ閉じ付勢される抱着部2とからなり、前記基体1を前記嵌合部4を介して前記抱着部2により電動回転工具20の本体21の頂面21cに取り付け可能な電動回転工具用水準器であって、前記抱着部2は、前記本体21の右側側面21aに抱着する右側抱着部2aと、左側側面21bに抱着する左側抱着部2bとを有し、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bの内面には、夫々、内方に向かって突出する内方突出部2a”,2b”が設けられ、この内方突出部2a”,2b”は前記本体21の前記右側側面21a及び前記左側側面21bに夫々設けられる凹部22に嵌り込むように構成され、前記嵌合部4を前記基体1に嵌合し前記抱着部2を前記本体21の上方から被嵌して前記基体1の底を該本体21の頂面21cに当接させ、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bが夫々、前記本体21の前記右側側面21a及び前記左側側面21bに抱着し、前記右側抱着部2a及び前記左側抱着部2bに設けられた各前記内方突出部2a”,2b”が前記右側側面21a及び前記左側側面21bの前記凹部22に嵌入して前記基体1が前記本体21の頂面21c上に水平状態に取り付け固定される構成であることを特徴とする電動回転工具用水準器に係るものである。
【発明の効果】
【0023】
本発明は上述のように構成したから、本体頂面や側面が平坦でなく、段差,凹部,傾斜面を有する形状の電動回転工具に対して、容易に且つ強固に取り付け固定することができ、作業中に基体が傾斜するなどのずれが生じたり脱落するなどの不具合の発生が抑制され、基体の適正姿勢が保持され、正確な水平度、垂直度を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施例1を示す斜視図である。
図2】実施例1を示す平面図である。
図3】実施例1を示す分解斜視図である。
図4】実施例1及び電動回転工具を示す説明斜視図である。
図5】実施例1の使用状態(取付け状態)を示す斜視図である。
図6】実施例1の使用状態(取付け状態)の要部を示す説明図である。
図7】実施例1の別例の使用状態(取付け状態)を示す説明図である。
図8】実施例2を示す上方斜視図である。
図9】実施例2を示す下方斜視図である。
図10】実施例2を示す平面図である。
図11】実施例2を示す分解斜視図である。
図12】実施例2及び電動回転工具を示す説明斜視図である。
図13】実施例2の取付け前状態を示す説明背面図である。
図14】実施例2の使用状態(取付け状態)を示す斜視図である。
図15】実施例2の使用状態(取付け状態)を示す説明背面図である。
図16】実施例2の使用状態(取付け状態)を示す説明側面図である。
図17】実施例2の使用状態(取付け状態)を示す説明正面図である。
図18】実施例2の別例の使用状態(取付け状態)を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0026】
本発明は、本体21の右側側面21a及び左側側面21bの夫々に凹部22を有する電動回転工具20に取り付け、この電動回転工具20の水平度や垂直度を検出する電動回転工具用水準器である。
【0027】
すなわち、本発明は、抱着部2を電動回転工具20の本体21の上方から被嵌して基体1の底を電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接させ、抱着部2の右側抱着部2a及び左側抱着部2bを夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに抱着させると共に、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの内面に設けられた各内方突出部2a”,2b”を、右側側面21a及び左側側面21bに夫々設けられている凹部22に嵌入することで、基体1が電動回転工具20の本体21の頂面21cに適正な状態(水平状態)に取り付けられる。
【0028】
さらに、各内方突出部2a”,2b”が電動回転工具20の本体21に設けられた各凹部22に嵌入することで、取り付け固定状態が強固に保持されるため、本体21の側面21a,bや頂面21cが平坦でなく、段差,凹部,傾斜面を有する形状の電動回転工具20に対して、容易に且つ強固に取り付け固定することができ、作業中に基体1が傾斜するなどのずれが生じたり脱落するなどの不具合の発生が防止され、基体1の適正姿勢が保持され、正確な水平度、垂直度を検出することができ、よって、例えば正確に水平の穴や垂直な穴を容易に開けることが可能となる。
【実施例0029】
本発明の具体的な実施例1について図1~7に基づいて説明する。
【0030】
本実施例は、本発明の電動回転工具用水準器を、図4に示すような、本体21の頂面21cが本体21の全幅より幅狭な略平坦面に形成され、右側側面21a及び左側側面21bの上下方向中程に凹部22が設けられ、さらに、この右側側面21a及び左側側面21bに排気部24が設けられている電動回転工具20に合致装着するように構成した場合である。
【0031】
具体的には、本実施例は、図1~3に示すように、気泡管3を備える基体1と、この基体1に設けられ閉じ付勢される抱着部2とからなり、前記基体1を前記抱着部2により電動回転工具20の本体21の頂面21cに取り付け可能な電動回転工具用水準器Sであり、抱着部2は、電動回転工具20の本体21の右側側面21aに抱着する右側抱着部2aと、左側側面21bに抱着する左側抱着部2bとを有し、この右側抱着部2a及び左側抱着部2bは夫々、上下に連設された外方湾曲部2a’,2b’からなり、また、この外方湾曲部2a’,2b’同士の境界の内面には、夫々、内方突出部2a”,2b”が設けられ、この内方突出部2a”,2b”は電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに夫々設けられる凹部22に嵌り込むように構成され、抱着部2を電動回転工具20の本体21の上方から被嵌して基体1の底をこの電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接させ、右側抱着部2a及び左側抱着部2bが夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに抱着し、右側抱着部2a及び左側抱着部2bに設けられた各内方突出部2a”,2b”が電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの凹部22に嵌入して基体1が電動回転工具20の本体21の頂面21c上に水平状態に取り付け固定されるように構成されているものである。
【0032】
以下、本実施例に係る構成各部について詳述する。
【0033】
基体1は、正面側及び背面側が夫々上方に突出した側面視コ字状に形成され、正面側上方突出部1bと背面側上方突出部1cとの間に気泡管3としての水平度測定用気泡管3aが架設固定され、また、正面側上方突出部の正面側に気泡管3としての垂直度測定用気泡管3bが表出状態に配設固定されている。
【0034】
また、この基体1の底には基準当接部6が設けられており、この基準当接部6が電動回転工具20の本体21に当接することで基体1が本体21に対して適正状態で取り付けられる構成とされている。
【0035】
具体的には、基体1の底にV形凹溝5が設けられており、本実施例では、このV形凹溝5のV形縁部を電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接する基準当接部6としている。
【0036】
詳細には、基準当接部6は、基体1の正面側及び背面側に夫々設けられ、図6に示すように、基体1を電動回転工具20の本体21の頂面21c上に配設した際に、V形凹溝5内に本体21の頂面21cの一部が嵌入し、基準当接部6(V形凹溝5のV形縁部)が頂面21cの4ケ所(正面側2ケ所、背面側2ケ所)に当接することにより基体1が電動回転工具20の本体21に対し均等で安定的な当接状態となるように構成されている。
【0037】
なお、基準当接部6に関しては、上記構成に限らず、例えば、図7に示すように、V形凹溝5の左右縁部を基準当接部6とし、この左右二本の基準当接部6が線接触で当接するように構成しても良い。
【0038】
またさらに、この基体1の底側には、後述する抱着部2に設けられる嵌合部4が嵌合する嵌合受部(図示省略)が設けられ、本実施例は、この嵌合部4と嵌合受部との嵌合により基体1に抱着部2が連設される構成となっている。
【0039】
また、この基体1に連設される抱着部2は、上述した基体1に設けられる嵌合受部と嵌合する嵌合部4を備え、この嵌合部4に電動回転工具20の本体21の右側側面21aに閉じ付勢により抱着する右側抱着部2aと、左側側面21bに抱着する左側抱着部2bとが一体的に設けられてなる構成である。
【0040】
具体的には、抱着部2は、弾性体(合成樹脂板、金属板など)からなる右側抱着部2a及び左側抱着部2bが夫々、上下に連設された外方湾曲部2a’,2b’からなる左右対称形状であり、図6に示すような正面視雪だるま形状を呈する形状に形成されている。
【0041】
また、右側抱着部2aを形成する2つの外方湾曲部2a’、左側抱着部2bを形成する2つの外方湾曲部2b’は円弧状に形成され、さらに上側の外方湾曲部2a’,2b’が下側の外方湾曲部2a’,2b’よりも大きく湾曲する形状に形成されている。
【0042】
すなわち、本実施例の抱着部2は、図6に示すように、抱着状態において、上側の外方湾曲部2a’,2b’は電動回転工具20の本体21の側面21a,21bの上部側と当接せず、下側の外方湾曲部2a’,2b’が電動回転工具20の本体21の下方に向かって内方に湾曲する側面21a,21bの下部に沿って当接し、この下側の外方湾曲部2a’,2b’の電動回転工具20の本体21の側面21a,21bの下部に抱着する抱着作用により、基体1を電動回転工具20の本体21の頂面21c側に付勢させ、頂面21cからの浮き上がりを防止するように構成されている。
【0043】
また、右側抱着部2a及び左側抱着部2bは、夫々、外方湾曲部2a’,2b’同士の境界の内面に、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに夫々設けられた凹部22に嵌り込む内方突出部2a”,2b”が設けられている。
【0044】
具体的には、この内方突出部2a”,2b”は、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの夫々の長手方向中央部付近、言い換えると、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの夫々の上側の外方湾曲部2a’,2b’と、下側の外方湾曲部2a’,2b’とが連設される境界部に形成され、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの上下方向中程に夫々設けられる凹部22に嵌り込むように構成されている。
【0045】
また、本実施例の抱着部2は、図6に示すように、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの先端部(下側の外方湾曲部2a’,2b’の先端部)に、外方に向かって折曲形成される折曲部8が設けられていて、この折曲部8によりこの抱着部2を電動回転工具20の本体21に引っ掛かりがなくスムーズな抱着操作ができ、また、容易に右側抱着部2a及び左側抱着部2bを拡開操作して抱着部2を電動回転工具20の本体21から離脱操作することができるように構成されている。
【0046】
また、本実施例の抱着部2は、図5に示すように、抱着状態において、右側抱着部2a及び左側抱着部2bが、電動回転工具20の本体21に設けられた排気部24を覆わないように、この排気部24を避けた位置に抱着するように構成されている。
【0047】
また、本実施例は落下防止コード取付部10を備えており、この落下防止コード取付部10に一端を電動回転工具20に取付けた落下防止コード30を取り付けることで、万が一、抱着部2が離脱した場合でも、落下が防止されるように構成されている。
【0048】
以上のように構成される本実施例の作用効果について以下に説明する。
【0049】
本実施例は、抱着部2を電動回転工具20の本体21の上方から押し込み抱着部2を拡開させ、この抱着部2の右側抱着部2a及び左側抱着部2bの内面に設けられた各内方突出部2a”,2b”が夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの凹部22に嵌入するまで押し入れることにより、基体1の底に設けられた基準当接部6が電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接すると共に、抱着部2の右側抱着部2a及び左側抱着部2bが夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに抱着して、適正な取付け位置に適正な取付け状態(水平状態)で取付け固定される。
【0050】
また、この取付け状態において、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの夫々の下側の外方湾曲部2a’,2b’が電動回転工具20の本体21の下方に向かって内方に湾曲する側面21a,21bの下部側に沿って圧接状態に抱着するから、この下側の外方湾曲部2a’,2b’の電動回転工具20の本体21の側面21a,21bの下部への抱着作用により、基体1を電動回転工具20の本体21の頂面21c側に付勢し、頂面21cからの浮き上がりが防止され、さらに、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの各内方突出部2a”,2b”が夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの凹部22に嵌入することで、基体1の左右方向への回動ずれが防止されるから、基体1が電動回転工具20の本体21の頂面21cに強固に取り付け固定されることとなる。
【0051】
このように、本実施例は、電動回転工具20の本体21に容易に取付けることが可能でありながら、強固に取付け固定されるから、作業中の振動により基体1が傾斜するなどのずれが生じたり脱落するなどの不具合の発生が抑制され、基体1の適正姿勢が保持され、正確な水平度、垂直度を検出することができ、よって、正確に水平の穴や垂直な穴を容易に開けることが可能となる実用性に優れた電動回転工具用水準器Sとなる。
【実施例0052】
本発明の具体的な実施例2について図8~18に基づいて説明する。
【0053】
本実施例は、本発明の電動回転工具用水準器を、図12に示すような、本体21の右側側面21a及び左側側面21bの上側に凹部22が設けられ、さらに、頂面21cに幅方向に向かって凹部23が延設されている電動回転工具20に合致装着するように構成した場合である。
【0054】
具体的には、本実施例は、図8~11に示すように、気泡管3を備える基体1と、この基体1に設けられ閉じ付勢される抱着部2とからなり、前記基体1を前記抱着部2により電動回転工具20の本体21の頂面21cに取り付け可能な電動回転工具用水準器Sであり、前記基体1若しくは前記抱着部2には前記頂面21cに設けられる凹部23と係止する係止部7が垂設され、また、抱着部2は、電動回転工具20の本体21の右側側面21aに抱着する右側抱着部2aと、左側側面21bに抱着する左側抱着部2bとを有し、この右側抱着部2a及び左側抱着部2bの内面には、夫々、内方突出部2a”,2b”が設けられ、この内方突出部2a”,2b”は電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに夫々設けられる凹部22に嵌り込むように構成され、抱着部2を電動回転工具20の本体21の上方から被嵌させて基体1の底をこの電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接させ、右側抱着部2a及び左側抱着部2bが夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに抱着し、右側抱着部2a及び左側抱着部2bに設けられた各内方突出部2a”,2b”が電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに設けられた凹部22に嵌入すると共に、前記係止部7が前記頂面21cに設けられた凹部23に係止して、基体1が電動回転工具20の本体21の頂面21c上に水平状態に取り付け固定されるように構成されているものである。
【0055】
以下、本実施例に係る構成各部について詳述する。
【0056】
基体1は、正面側及び背面側が夫々上方に突出した側面視コ字状に形成され、正面側上方突出部1bと背面側上方突出部1cとの間に気泡管3としての水平度測定用気泡管3aが架設固定され、また、正面側上方突出部の正面側に気泡管3としての垂直度測定用気泡管3bが表出状態に配設固定されている。
【0057】
また、この基体1の底には基準当接部6が設けられており、この基準当接部6が電動回転工具20の本体21に当接することで基体1が本体21に対して適正状態で取り付けられる構成とされている。
【0058】
具体的には、基体1の底にV形凹溝5が設けられており、本実施例では、このV形凹溝5の左右縁部を電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接する基準当接部6としている。
【0059】
すなわち、本実施例は、基体1を電動回転工具20の本体21の頂面21c上に配設した際に、左右二本の基準当接部6が線接触で当接することにより基体1が電動回転工具20の本体21に対し均等で安定的な当接状態となるように構成されている。
【0060】
なお、基準当接部6に関しては、上記構成に限らず、例えば、図18に示すように、V形凹溝5のV形縁部を基準当接部6とし、基体1を電動回転工具20の本体21の頂面21c上に配設した際に、V形凹溝5内に本体21の頂面21cの一部が嵌入し、基準当接部6(V形凹溝5のV形縁部)が頂面21cの4ケ所(正面側2ケ所、背面側2ケ所)に当接するように構成しても良い。
【0061】
またさらに、この基体1の底側には、後述する抱着部2に設けられる嵌合部4が嵌合する嵌合受部9が設けられ、本実施例は、この嵌合部4と嵌合受部9との嵌合により基体1に抱着部2が連設される構成となっている。
【0062】
また、この基体1に連設される抱着部2は、上述した基体1に設けられる嵌合受部と嵌合する嵌合部4を備え、この嵌合部4に電動回転工具20の本体21の右側側面21aに閉じ付勢により抱着する右側抱着部2aと、左側側面21bに抱着する左側抱着部2bとが一体的に設けられてなる構成である。
【0063】
具体的には、抱着部2は、弾性体(合成樹脂板、金属板など)からなる右側抱着部2a及び左側抱着部2bが夫々、外方斜め上方に突出する左右対称な湾曲形状に形成され、正面視M字形状を呈する形状に形成されている。
【0064】
また、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの内面には、夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに夫々設けられる凹部22に嵌り込む内方突出部2a”,2b”が設けられている。
【0065】
具体的には、この内方突出部2a”,2b”は、正面視へ字状に形成され、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの夫々の基体背面側に設けられ、頂部(角部)が電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの上側に夫々設けられる凹部22に嵌り込むように構成されている。
【0066】
詳細には、内方突出部2a”,2b”は、頂部(角部)が電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの上側に夫々設けられる凹部22に嵌り込むと共に、内方突出部2a”,2b”の内側に傾斜する長辺部が、電動回転工具20の凹部22の上側の内側に傾斜する傾斜面に沿設するように構成されている。
【0067】
すなわち、本実施例の抱着部2は、図15に示すように、抱着状態において、内方突出部2a”,2b”の内側に傾斜する長辺部が、電動回転工具20の凹部22の上側の内側に傾斜する傾斜面に沿設することで、基体1を電動回転工具20の本体21の頂面21c側に付勢させ、基体1の頂面21cからの浮き上がりを防止するように構成されている。
【0068】
また、本実施例の抱着部2には、電動回転工具20の本体21の頂面21cに設けられる凹部23に係止する係止部7が設けられている。
【0069】
具体的には、係止部7は、湾曲面に形成される右側抱着部2a及び左側抱着部2bの上面側の基体正面側縁に垂設されている。
【0070】
また、本実施例の抱着部2は、図15,17に示すように、抱着状態において、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの先端部が、電動回転工具20の本体21の側面21a,bから離間するように構成されていて、この離間した先端部に指を掛けることで容易に右側抱着部2a及び左側抱着部2bを拡開操作して抱着部2を電動回転工具20の本体21から離脱操作することができるように構成されている。
【0071】
また、本実施例は落下防止コード取付部10を備えており、この落下防止コード取付部10に一端を電動回転工具20に取付けた落下防止コード30を取り付けることで、万が一、抱着部2が離脱した場合でも、落下が防止されるように構成されている。
【0072】
以上のように構成される本実施例の作用効果について以下に説明する。
【0073】
本実施例は、抱着部2を電動回転工具20の本体21の上方から押し込み抱着部2を拡開させ、この抱着部2の右側抱着部2a及び左側抱着部2bの内面に設けられた各内方突出部2a”,2b”が夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの上側に設けられる凹部22に嵌入するまで押し入れることにより、図15に示すように、抱着部2に設けられた係止部7が電動回転工具20の本体21の頂面21cに設けられた凹部23に係止(嵌入)し、電動回転工具20基体1の底に設けられた基準当接部6が電動回転工具20の本体21の頂面21cに当接すると共に、抱着部2の右側抱着部2a及び左側抱着部2bが夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bに抱着して、適正な取付け位置に適正な取付け状態(水平状態)で取付け固定される。
【0074】
また、この取付け状態において、本実施例は、図15に示すように、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの夫々に設けられた内方突出部2a”,2b”の内側に傾斜する長辺部が、電動回転工具20の凹部22の上側の内側に傾斜する傾斜面に沿って押接するから、基体1が電動回転工具20の本体21の頂面21c側に付勢され、基体1の頂面21cからの浮き上がりが防止され、また、図16,17に示すように、抱着部2に設けられた係止部7が電動回転工具20の本体21の頂面21cに設けられた横長の溝状に形成される凹部23に係止(嵌合)することで、基体1の前後方向への移動(位置ずれ)が防止され、さらに、右側抱着部2a及び左側抱着部2bの各内方突出部2a”,2b”が夫々、電動回転工具20の本体21の右側側面21a及び左側側面21bの凹部22に嵌入することで、基体1の左右方向への回動ずれが防止されるから、基体1が電動回転工具20の本体21の頂面21cに強固に取り付け固定されることとなる。
【0075】
このように、本実施例は、電動回転工具20の本体21に容易に取付けることが可能でありながら、強固に取付け固定されるから、作業中の振動により基体1が傾斜するなどのずれが生じたり脱落するなどの不具合の発生が抑制され、基体1の適正姿勢が保持され、正確な水平度、垂直度を検出することができ、よって、正確に水平の穴や垂直な穴を容易に開けることが可能となる実用性に優れた電動回転工具用水準器Sとなる。
【0076】
なお、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0077】
1 基体
2 抱着部
2a 右側抱着部
2b 左側抱着部
2a’ 外方湾曲部
2b’ 外方湾曲部
2a” 内方突出部
2b” 内方突出部
3 気泡管
3a 水平度測定用気泡管
3b 垂直度測定用気泡管
4 嵌合部
5 V形凹溝
6 基準当接部
7 係止部
20 電動回転工具
21 本体
21a 右側側面
21b 左側側面
21c 頂面
22 凹部
23 凹部
24 排気部