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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022034591
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】マスクのオゾン注入装置
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/20 20060101AFI20220225BHJP
   A61L 9/03 20060101ALI20220225BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20220225BHJP
   A61L 101/10 20060101ALN20220225BHJP
   A61L 101/02 20060101ALN20220225BHJP
【FI】
A61L2/20 100
A61L9/03
A61L2/20
A62B18/02 Z
A61L101:10
A61L101:02
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020138346
(22)【出願日】2020-08-19
(71)【出願人】
【識別番号】504132962
【氏名又は名称】原田 哲男
(71)【出願人】
【識別番号】318011989
【氏名又は名称】郷司 哲也
(71)【出願人】
【識別番号】320003161
【氏名又は名称】ミツワハガネ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】原田 哲男
(72)【発明者】
【氏名】郷司 哲也
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 千尋
【テーマコード(参考)】
2E185
4C058
4C180
【Fターム(参考)】
2E185AA06
2E185CC32
4C058AA12
4C058BB07
4C058JJ14
4C058JJ24
4C058JJ28
4C058JJ30
4C180AA02
4C180AA07
4C180AA10
4C180BB05
4C180BB15
4C180CA06
4C180EA17X
4C180EB08Y
4C180HH05
4C180MM10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】顔面を覆う透明なフェイスマスクや布製マスクに効率的かつ安全に最適濃度のオゾンガスを注入してウイルス感染を防止し、健康を有利に守るマスクのオゾン注入装置を提供する。
【解決手段】顔面を覆う透明なフェイスマスクM1の下部にエジェクター100を設け、エジェクターに第一のオゾン供給管201を接続し、第一のオゾン供給管はビタミンC供給容器400を介して又は空気からオゾンOを発生させるオゾン発生装置300に直接連通接続し、濃度0.01~0.03ppmのオゾンOとNOXを主体とする混合ガスをエジェクターに供給しながら空気を誘引して希釈してフェイスマスク内に噴出し、フェイスマスク内のオゾン濃度を0.003~0.005ppmにする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔面を覆う透明なフェイスマスクの下部にエジェクターを設け、前記エジェクターは上端部に希釈オゾン噴出口を有し下端部に第一のオゾン供給管を接続したオゾン供給口を有し、前記噴出口とオゾン供給口との間にオゾン希釈用空気吸引口を設け、前記第一のオゾン供給管は空気からオゾンOを発生させるオゾン発生装置に連通接続して濃度0.01~0.03ppmのオゾンOとNOXを主体とする混合ガスをエジェクターに供給しながら前記オゾン希釈用空気吸引口から空気を誘引してオゾン噴出口からフェイスマスク内に噴出してフェイスマスク内のオゾンC濃度を0.003~0.005ppmにすることを特徴とするマスクのオゾン注入装置。
【請求項2】
顔面を覆う透明なフェイスマスクの下部にエジェクターを設け、前記エジェクターは上端部に希釈オゾン噴出口を有し下端部に第一のオゾン供給管を接続したオゾン供給口を有し、前記噴出口とオゾン供給口との間にオゾン希釈用空気吸引口を設け、前記第一のオゾン供給管は空気からオゾンOを発生させるオゾン発生装置に連通接続して濃度0.01~0.03ppmのオゾンOとNOXを主体とする混合ガスを前記エジェクターに供給しながら前記オゾン希釈用空気吸引口から空気を誘引して希釈してオゾン噴出口からフェイスマスク内に噴出しフェイスマスク内のオゾンO濃度を0.003~0.005ppmにし、前記オゾン発生装置は第二のオゾン供給管を有し、この第二のオゾン供給管は前記フェイスマスク内の布製マスクに着脱可能に接続し、布製マスクには濃度0.003~0.005ppmのオゾンOを供給することを特徴とするマスクのオゾン注入装置。
【請求項3】
前記第一のオゾン供給管及び/又は第二オゾン供給管にビタミンC供給容器を介設し、前記ビタミンC供給容器は、ビタミンCを5~8%溶解の湿度水を含浸させた吸水体を装填した筒型容器と、前記筒型容器のオゾン発生装置側に吸気口を有しその周囲に磁石のS極を配置した吸気蓋体と、前記フェイスマスク又は布製マスク側に排気口を有しその周囲に磁石のN極を配置した排気蓋体とからなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマスクのオゾン注入装置。
【請求項4】
前記オゾン発生装置は、空気吸引機と、オゾン発生器と、二段の排気調圧機と、前記第一のオゾン供給管及び第二のオゾン供給管の接続バルブと、電源装置とからなる携帯タイプであることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか一つに記載のマスクのオゾン注入装置。
【請求項5】
前記第一のオゾン供給管及び/又は第二のオゾン供給管の接続バルブはオリフィスを有するエジェクターにしたことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか一つに記載のマスクのオゾン注入装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、透明なフェイスマスク又は該フェイスマスク内で付ける布製マスク等の所謂マスクのオゾン注入装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に植物が光合成作用で成長するようにマスクにトラップされた細菌は呼吸気中のCOガスを吸収して炭酸同化作用で増殖する。増殖する細菌はウイルスにとって餌が増え好都合でありウイルス自体も繁茂する。
ウイルスは、細菌の50分の1程度の大きさで、とても小さく、自分で細胞を持たない。即ち、ウイルスには細胞がなくつまりDNAがなく、細菌やヒトの細胞に入り込んで生きていく。細菌やヒトの体にウイルスが侵入すると、自分のコピーを作らせ、細胞が破裂してたくさんのウイルスが飛び出し、ほかの細胞に入り込んでウイルスは増殖していく。
細菌はDNAを持つため大気中の紫外線等にて染色体に突然変異をきたすと入り込んでいるウイルスはこれを溶解して食べるためDNAを持たずとも自己が変化してしまう。
このような細菌の突然変異は予測不可能である。
【0003】
細菌は空中、水中、土壌、海中に存在し、その大部分は地球の70%を占める海中であり、未知な細菌は今後も突然出現する恐れがある。
地球はオゾンO層で守られてきたが人類はこの大切なオゾン層にまで穴を明けてしまう負の財産を生みだした。オゾンO層の殺菌力を弱めたのが新型ウイルスの誕生の原因かもしれない。
【0004】
このように地球上に存在する原核生物(細菌と藍藻を含む)は1030オーダーある。そして地球上の全生物が体内に固定している全炭素の1029は海中植物に存在する。
つまり未知なるウイルスと共存する細菌はそれだけ多く存在すると言うことになり、今後も突然変異の細菌が生まれる可能性が極めて大きい。自然界は多種多様の微生物と細菌は食物連鎖にて繋がっている。細菌の数だけそれを栄養分とするウイルスが存在するということである。
人類が生まれて数万年中のここ数百年中に地球環境が随分大きく変化してきた。中でも地球を喰い物にした「つけ」がCOによる異常気象であり、これが様々な災害を起こしている。
【0005】
而して、従来、顔面を覆う透明なフェイスマスクや布製マスクは、自己や他人の口や鼻からの飛沫の拡散及び吸引を防止して自己は勿論他人からの細菌やウイルス感染を防止しようとするものである。
しかしながら透明なフェイスマスクは、顔面との間に大きな空間があり自己や他人の口や鼻からの感染飛沫や感染空気が容易に進入する。
一方、布製マスクは、雑菌が億単位で付着している顔面に密着装着することと併せて外気吸引の際は外気に含まれる細菌やウイルスはその殆どが素通りしてしまい自己内で増殖し攻撃する。
【0006】
にもかかわらず最近の新型コロナウイルス対策は、一般人の殆どが外出の際、マスクをして自己及び他人への飛沫防止をしているが感染予防保全としては完全でない。
また医療関係者は透明なフェイスマスクで顔面を覆い、更にはこのフェイスマスクないで布製のマスクをするなど二重の防護をしているが外気の侵入が多く同様に完全ではない。
従来の布製マスクは一般に花粉、塵埃、煙塵、微粒子ゴミまでのフイルタ効果が限界であり、臭気や細菌及びウイルスの侵入に対しては前記のように無防備である。
【0007】
このため、該布製マスクはウイルスにとって主食の細菌付き高級ホテルである。
しかも布製マスクは呼吸気により内部温度が36~37℃、湿度60~90%であり雑菌やウイルスの増殖環境にあり、細菌繁殖及び体内臭気の付着等により悪臭が発生する。特に夏場はこれらの他に大気中の高湿気も関係してヒートショックの原因ともなる。
【0008】
そこで本発明者等は透明なフェイスマスクや布製マスクにおける細菌の繁殖やウイルスの増殖を阻止する為これらをオゾンOにより殺菌・消臭して撲滅しようと研究を重ねた結果解決したがその課題は次の通りである。
【0009】
課題1:透明なフェイスマスクや布製マスク内で呼気と排気が交互に発生するため、湿度が50~70%と高くなり、温度も36~37℃と高く、しかも排気のCOガスにより雑菌が繁殖し且つ炭酸同化作用によるグルコースの生成を防止するとともに前記ヒートショック防止のためのオゾンO注入法と装置の工夫。
課題2:オゾン発生装置は空気を原料とする簡易で小型携帯化の工夫
課題3:該オゾン発生装置でオゾンOを発生するに際して発生するNOXの無害化の工夫。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
即ち顔面を覆う透明なフェイスマスクや布製マスクは、前記の如く口や鼻からの飛沫の拡散及び吸引を防止して細菌やウイルス感染を防止しようとするものであるが完全ではない。
そこで本発明は、前記課題を全て満足し、該マスク類に効率的かつ安全に最適濃度のオゾンOガスを注入して一般人の生活及び医療関係に従事する人たちのウイルス感染を防止して健康を有利に守るマスクのオゾン注入装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を満足させる本発明のマスクのオゾン注入装置における主な技術構成は、次の(1)~(4)の通りである。
【0012】
(1)、顔面を覆う透明なフェイスマスクの下部にエジェクターを設け、前記エジェクターは上端部に希釈オゾン噴出口を有し下端部に第一のオゾン供給管を接続したオゾン供給口を有し、前記噴出口とオゾン供給口との間にオゾン希釈用空気吸引口を設け、前記第一のオゾン供給管は空気からオゾンOを発生させるオゾン発生装置に連通接続して濃度0.01~0.03ppmのオゾンOとNOXを主体とする混合ガスをエジェクターに供給しながら前記オゾン希釈用空気吸引口から空気を誘引してオゾン噴出口からフェイスマスク内に噴出してフェイスマスク内のオゾンO濃度を0.003~0.005ppmにすることを特徴とするマスクのオゾン注入装置。
【0013】
(2)、顔面を覆う透明なフェイスマスクの下部にエジェクターを設け、前記エジェクターは上端部に希釈オゾン噴出口を有し下端部に第一のオゾン供給管を接続したオゾン供給口を有し、前記噴出口とオゾン供給口との間にオゾン希釈用空気吸引口を設け、前記第一のオゾン供給管は空気からオゾンOを発生させるオゾン発生装置に連通接続して濃度0.01~0.03ppmのオゾンOとNOXを主体とする混合ガスをエジェクターに供給しながら前記オゾン希釈用空気吸引口から空気を誘引して希釈してオゾン噴出口からフェイスマスク内に噴出しフェイスマスク内のオゾンO濃度を0.003~0.005ppmにし、前記オゾン発生装置は第二のオゾン供給管を有し、この第二のオゾン供給管は前記フェイスマスク内の布製マスクに着脱可能に接続し、布製マスクには濃度0.003~0.005ppmのオゾンOを供給することを特徴とするマスクのオゾン注入装置。
【0014】
(3)、前記第一のオゾン供給管及び/又は第二オゾン供給管にビタミンC供給容器を介設し、前記ビタミンC供給容器は、ビタミンCを5~8%溶解の湿度水を含浸させた吸水体を装填した筒型容器と、前記筒型容器のオゾン発生装置側に吸気口を有しその周囲に磁石のS極を配置した吸気蓋体と、前記エジェクター側に排気口を有しその周囲に磁石のN極を配置した排気蓋体とからなることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のマスクのオゾン注入装置。
【0015】
(4)、前記オゾン発生装置は、空気吸引機と、オゾン発生器と、二段の排気調圧機と、前記第一のオゾン供給管及び第二のオゾン供給管の接続バルブと、電源装置とからなる携帯タイプであることを特徴とする前記(1)~(3)のいずれか一つに記載のマスクのオゾン注入装置。
【0016】
(5)、前記第一のオゾン供給管及び/又は第二のオゾン供給管の接続バルブはオリフィスを有するエジェクターにしたことを特徴とする前記(1)~(3)のいずれか一つに記載のマスクのオゾン注入装置。
【0017】
<本発明のマスクのオゾン注入装置におけるオゾンO注入法について>
オゾンO3についての殺菌・消臭効果については過去に様々な文献で紹介されている。
人間にとってオゾンOガスは単独では毒ガスであり単独の使用は危険であり希釈する必要がある。このため日本産業学会ではたとえば5m3の部屋での消臭や殺菌のためのオゾンOの濃度は0.1ppm~0.3ppm/m3とされ、日本空気清浄教会の設計基準では、0.1~0.05ppm/m3となっている。人間の肺容積は50~60m2であり一回の呼吸する大気量は2000cc~3000ccである。このうちO量は単純計算で333分の1となる0.1~0.3ppm/m3を0.001~0.003ppm/m3以内のオゾンO濃度に精密に調整する必要がある。
【0018】
図書館の医学書ではオゾンOの一回の呼吸量と濃度との関係を明確に記載した書は見当たらないが、上記基準などから透明なフェイスマスクや布製マスクへのオゾンO注入は安全性を考慮して0.001~0.005ppmの範囲が妥当である。
【0019】
成人は通常60~75回の心拍数により70~80ml/minの呼吸空気量を肺の中に送り血液にOガスを供給しCOガスを排出する。透明なフェイスマスクや布製マスク内にある該呼吸空気中にオゾンOを加入してもオゾンOは消臭と殺菌機能は果たすが鼻から肺に達する前にOとOに分解してしまい肺迄に達することは無い。
【0020】
因みにこのオゾンOの分解速度は、文献「オゾンの基礎と応用」(光琳:杉本英俊著)によれば2.7×10-34cm6moleculeと一瞬であり鼻孔内で分解する速度である。しかも透明なフェイスマスクや布製マスクへの注入するオゾンO濃度は0.001~0.005ppmであり前記国の基準の10分の1である。
このため本発明の前記オゾン発生装置におけるオゾン発生器では通常0.01~0.03ppmのオゾンOとNOXを主体とする混合ガスを発生させれば安全で且つ充分である。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、前記構成により、透明なフェイスマスク内や布製マスク内にオゾンと空気の混合ガスを強制的に圧送して防臭機能と殺菌機能を持たせたマスクのオゾン注入装置である。
これで従来の単独フェイスマスクや布マスクに対する感染予防保全度の向上と付着細菌中で増殖するウイルスの繁殖を抑え込んで細菌やウイルスによる感染を確実に防止するのである。
このためフェイスマスクの場合は、第一のオゾン供給管からのNOXが鼻孔や咽喉を通る際に湿度水との接触で無害ガス化され、肺に達することを確実に防止するのである。
布製マスクの場合も、NOXを前記ビタミンC供給容器内の湿度水との接触で無害ガス化して該濃度のオゾンOによりマスクに付着の細菌とウイルスを殺菌してその繁殖が無いことから通気抵抗が損なわれることなく吸気を円滑にして息苦しみを解消し、且つ体内悪臭をも脱臭して清潔機能を維持するのである。
【0022】
本発明において、前記オゾン発生装置は、空気(酸素21%、窒素78%、アルゴン+ネオン等1%程度)からオゾンガスを発生させるため、オゾン発生装置からは、濃度0.01~0.03ppmのオゾンOガスとNOX(NO、NO等の窒素酸化物)が生成排出される。
尚、日本のオゾンO濃度基準は0.1~0.5ppmとするため本発明では前述の如く更に安全性を考慮してその10分の1にしてあり極めて安全である。
【0023】
フェイスマスクの場合、濃度0.01~0.05ppmの該オゾンOガスは、圧送距離の2乗でO→O+Oに分解するが腰の携帯位置からフェイスマスクまでの距離ではフェイスマスクのエジェクターから噴射すると鼻孔近くでは0.001~0.003ppm以下に分解低減させて無害量化することが可能であり、安全性を確実に保持する。
【0024】
布製マスクでは、第二供給管を通るオゾンOガスは、前記ビタミンC供給容器を通過中に吸気蓋体のS極と排気蓋体のN極による例えば3800G(ガウス)の強磁場(:超小型の地球のN→S)により活性化し一種のオーロラ効果を生じた帯電オゾンO(分子ガス)となる。NOXはビタミンC濃度5~7%を溶解した湿度水と接触させて無害ガス化してNOXが鼻孔を通して肺に達することが皆無である。
そして、第二供給管に介在したビタミンC供給容器は、前記ビタミンCの混入はその還元作用により、殺菌力が更に増す。即ち、ビタミンCはC686:分子量176.08でこの中のH量はH=8/176.08=4.54%であり、このHがO→O+O←H→OH(ヒドロラジカル)を生むためマスクにおける殺菌力を更に増大させるのである。
【0025】
このように、前記前記ビタミンC供給容器からのビタミンCを含む帯電オゾンO(分子ガス)とNOXを湿分で無害ガス化した混合ガスは、布製マスク内に注入されて、鼻からの排気湿分ガスの消臭及び殺菌機能を確実に果たす。
しかも前記フェイスマスクと前記布製マスクの両マスクを併用すれば人体からの排気湿分ガス(CO2+口臭とインドール+スカノール)の消臭及び細菌とウイルスの殺菌効果は絶大なものになりそれらの感染を確実に防止する優れた作用効果を呈するのである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の「マスクのオゾン注入装置」の全体構成を示す説明図であり、(1)はフェイスマスクのみに対応したマスクのオゾン注入装置を示し、(2)はフェイスマスクとその内部に掛けた布製マスクに対応したマスクのオゾン注入装置を示す。る。
図2】「マスクのオゾン注入装置」におけるオゾン発生装置の概略断面説明図である。
図3】「マスクのオゾン注入装置」におけるエジェクターの縦断面図(1)と(1)の矢視C-Cからの縦断面図である。
図4】「マスクのオゾン注入装置」におけるビタミンC供給装置の概略説明図であり、(1)はその縦断面図、(2)は(1)の矢視A-Aからの横断面図であり、(3)は(1)の矢視B-Bからの横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
発明を実施するための形態を図1図4に示す実施例により詳細に説明する。
【実施例0028】
本発明の「マスクのオゾン注入装置」の実施例を図1図4に示す。
<本例のマスクのオゾン注入装置の全体構成>
図1の(1)に示す「マスクのオゾン注入装置」の例は、顔面を覆う透明なフェイスマスクM1と、フェイスマスクM1の下部に面ファスナーやマグネットなどの係合手段により着脱可能に装着したフェイスマスク用のエジェクター100と、エジェクター100の下部のオゾン供給口101に接続した第一のオゾン供給管201と、前記第一のオゾン供給管201をビタミンC供給容器400を介して接続したオゾン発生装置300とからなる。
【0029】
図1の(2)に示す「マスクのオゾン注入装置」の例は、顔面を覆う透明なフェイスマスクM1と、フェイスマスクM1の下部に面ファスナーやマグネットなどの係合手段により着脱可能に装着したフェイスマスク用のエジェクター100と、エジェクター100の下部のオゾン供給口101に接続した第一のオゾン供給管201と、布製マスクM2の下部に着脱自在に接続した第二のオゾン供給管202と、前記第一のオゾン供給管201及び第二のオゾン供給管202を接続したオゾン発生装置300と、前記第二のオゾン供給管202の中間に介設したビタミンC供給容器400とからなる。
ビタミンC供給容器400は第一のオゾン供給管201に介設してもよい。
図1に示す前記オゾン発生装置300及びビタミンC供給容器400は使用者の上着のポケット等に入れるハンディタイプである。
【0030】
図2において、前記オゾン発生装置300は、腰レベルに装着する携帯タイプであり、空気から濃度2.0~3.0ppmのオゾンC3とNOXを主体とする混合ガスを生成して、この混合ガスを前記第一のオゾン供給管201と第二のオゾン供給管202に供給する。
【0031】
オゾン発生装置300は、空気吸引フアン301とオゾン発生器302と二段の調圧用の排気ファン303、304、305、306と前記第一のオゾン供給管201及び第二のオゾン供給管202の接続バルブ308、309と、電源装置307とからなるハンディな携帯タイプである。第二のオゾン供給管202の接続バルブ309は、その出口でオゾンO濃度を0.01~0.03ppmとするため外気を誘引する回転式調整ナット付きのオリフィス309-1を有し、布製マスク用のエジェクターである。第一のオゾン供給管201の接続バルブ308にも回転式調整ナット付きのオリフィスを設けてフェイスマスク用のエジェクターにしてもよい。
【0032】
前記電源装置307は、前記オゾン発生器302及び各種ファンのON-OFFスイッチと調圧制御及び間欠イマー制御などを行う制御機構を内蔵する。
前記電源装置307の電源は、充電方式のニッケル水素電池を4本内蔵して一回の充電で60時間の能力を持ち充電器とセットになっており1年間の電池寿命保持を可能にしてある。
【0033】
オゾン発生器302の機種は空気に高圧の高周波を与えてオゾンを発生させる放電化方式とコロナ放電方式の二種が好ましいがこれに限定されない。小型携帯化にはコロナ放電方式が有利であるが針状放電棒によるアーク放電のため寿命が短命である。
前記二基でそれぞれ二段の排気ファン303、304、及び305、306、は、フェイスマスク用303、304と布製マスク用305、306、の二基設置し、各一段目の排気ファン303、305が定常送風運転用で二段目の排気ファン304、306が調圧制御運転用である。これらの二段目の送風ファン304、306の出口が接続バルブ308、309を介して前記前記第一のオゾン供給管201、と第二のオゾン供給管202に連結している。
【0034】
図3において、前記フェイスマスク用エジェクター100は、上端部にフェイスマスク内に希釈オゾンを噴出する希釈オゾン噴出口103を有し、下端部に第一のオゾン供給管201を接続したオゾン供給口101を有し、前記希釈オゾン噴出口103とオゾン供給口101との間にオゾン希釈用空気吸引口102を設けてある。この前記フェイスマスク用エジェクター100はオゾン発生装置300のからの濃度2.0~3.0ppmのオゾンCとNOXを主体とする混合ガスを導入して前記オゾン希釈用空気吸引口102から空気を誘引してオゾンO濃度0.01~0.03ppmに希釈してオゾン噴出口103からフェイスマスクM1内に噴出する。この噴出中にフェイスマスクM1内のオゾン濃度は安全で臭いの弱い0.003~0.005ppmに分解希釈される。またNOXは人の排気湿分等と接触して無害化ガスになる。
これで前記フェイスマスクM1内は濃度0.003~0.005ppmのオゾンO3と空気とNOXの無害化ガスによりシールされ殺菌作用域を保持する。
【0035】
図4において、ビタミンC供給容器400は、ビタミンCを5~8%溶解の湿度水を含浸保持した綿などの吸収体401を充填した筒型容器402と、前記筒型容器402のオゾン発生器300側に吸気口403を有しその周囲に磁石のS極404を配置した吸気蓋体405と、布製マスクM2側に排気口406を有しその周囲に磁石のN極407を配置した排気蓋体408とからなる。
【0036】
ビタミンC供給容器400は、オゾン発生装置300の接続バルブ309(布製マスク用エジェクター)からの濃度0.01~0.03ppmのオゾンCとNOXを主体とする混合ガスを導入して、前記吸気蓋体405のS極404と排気蓋体408のN極407による例えば3800G(ガウス)の強磁場(:超小型の地球のN→S)によりオゾンCを活性化し一種のオーロラ効果を生じた帯電オゾンO(分子ガス)0.01~0.03ppmとし、NOXはビタミンC濃度5~7%を溶解した湿度水と接触させて無害ガス化して例えば布マスクM2やフェイスマスクM1に供給する。
【0037】
これでフェイスマスクM1又は布製マスクM2は、ビタミンC含有し、濃度0.01~0.03ppmの帯電オゾンOが当該マスクに到達するまでに分解希釈して臭いを低下させた濃度0.003~0.005ppmのオゾンOと湿度水でのNOX無害化ガスを主体とする混合ガスを導入して、フェイスマスクM1内又は布製マスクM2内での消臭と殺菌機能を確実に果たし、細菌及びウイルス感染を防止するのである。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、前述の優れた作用効果を呈するものであり、一般社会人はもとより医療関係者の細菌やウイルス感染を予防して安全な生活及び医療活動を優位に維持するものであり医療産業界等に貢献すること多大なものがある。
【符号の説明】
【0039】
M1:透明なフェイスマスク(顎から鼻先迄を覆うフェイスマスクを含む)
M2:布製マスク(布製に限らない)
100:フェイスマスク用エジェクター
101:オゾン供給口
102:オゾン希釈用空気吸引口
103:希釈オゾン噴出口
201:第一のオゾン供給管
202:第二のオゾン供給管
300:オゾン発生装置
301:空気吸引フアン
302:オゾン発生器
303、305:定常送風運転用排気ファン
304、306:調圧制御運転用排気ファン
307:電源装置
308、接続バルブ
309:接続バルブ(布製マスク用エジェクター)
400:ビタミンC供給容器
401:綿などの吸収体
402:筒型容器
403:吸気口
404:磁石のS極
405:吸気蓋体
406:排気口
407:磁石のN極
408:排気蓋体









図1
図2
図3
図4