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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022034670
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 7/09 20060101AFI20220225BHJP
   F21S 8/08 20060101ALI20220225BHJP
   F21V 13/02 20060101ALI20220225BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20220225BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20220225BHJP
【FI】
F21V7/09 500
F21S8/08 100
F21V13/02 400
F21Y115:10
F21Y115:15
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020138478
(22)【出願日】2020-08-19
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】000140269
【氏名又は名称】株式会社遠藤照明
(72)【発明者】
【氏名】春田 昌也
(72)【発明者】
【氏名】岩本 征也
(57)【要約】
【課題】器具自身の根元から遠くまで明るさムラが感じられないよう照らすことができる照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具1は、地面に立設される筒状の筐体を備えた照明器具であって、筐体21の側面に設けられた開口部22と、筐体内部における開口部22よりも上の位置に、下向きに、傾斜させて配された光源部26と、光源部26が発する光を、開口部22側へ反射する反射板28とを備え、開口部22から出射される光は、反射板22により反射されずに自身の近傍を照明する直接光L12と、光源部26が発する光が反射板28により反射されて遠方を照明する反射光L11とを含み、光源部26は、傾斜における傾斜角が、地面を照らした直接光及び反射光による照度分布が、滑らかに変化するよう調整されている。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地面に立設される筒状の筐体を備えた照明器具であって、
前記筐体の側面に設けられた開口部と、
前記筐体内部における前記開口部よりも上の位置に、下向きに、傾斜させて配された光源部と、
前記光源部が発する光を、前記開口部側へ反射する反射板とを備え、
前記開口部から出射される光は、前記反射板により反射されずに自身の近傍を照明する直接光と、前記光源部が発する光が前記反射板により反射されて遠方を照明する反射光とを含み、
前記光源部は、前記傾斜における傾斜角が、前記地面を照らした前記直接光及び前記反射光による照度分布が、滑らかに変化するよう調整されている
照明器具。
【請求項2】
前記傾斜角は、15度以上45度以下である
請求項1記載の照明器具。
【請求項3】
前記傾斜角は、30度以上35度以下である
請求項2記載の照明器具。
【請求項4】
前記反射板は、シェル形状を有する
請求項1記載の照明器具。
【請求項5】
前記反射板は、前記反射板の曲率半径と、前記反射板の曲率中心と前記光源部の発光中心との距離との比が、2.5対1以上3.5対1以下である
請求項1記載の照明器具。
【請求項6】
前記比は、2.8対1以上3.0対1以下である
請求項5記載の照明器具。
【請求項7】
前記反射板は、表面に複数のファセットを備え、
それぞれのファセットは、垂直方向の断面が、上部の凹状部と下部の凸状部が緩やかにつながる
請求項1記載の照明器具。
【請求項8】
前記凹状部と前記凸状部との長さの比は2:8以上4:6以下である
請求項7記載の照明器具。
【請求項9】
前記ファセットは、水平方向の断面が凹状である
請求項7記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地面に立設する柱状の照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従前より、夜の景観を演出する場合などに用いられる屋外照明の一つとして柱状の照明器具が普及しており、特許文献1には、地面に立設する電源ポールの天部に照明部が固定された照明器具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5-21043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の照明器具では、天部が点灯し周囲をある程度明るく照らすものの、照明器具の根元部分に光が及ばず暗くなってしまい、照明器具の周囲において明るさムラが感じられやすいという問題がある。
【0005】
本発明は、係る問題に鑑みてなされたものであり、器具自身の根元から遠くまで明るさムラが感じられないよう照らすことができる照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明に係る照明器具は、地面に立設される筒状の筐体を備えた照明器具であって、前記筐体の側面に設けられた開口部と、前記筐体内部における前記開口部よりも上の位置に、下向きに、傾斜させて配された光源部と、前記光源部が発する光を、前記開口部側へ反射する反射板とを備え、前記開口部から出射される光は、前記反射板により反射されずに自身の近傍を照明する直接光と、前記光源部が発する光が前記反射板により反射されて遠方を照明する反射光とを含み、前記光源部は、前記傾斜における傾斜角が、前記地面を照らした前記直接光及び前記反射光による照度分布が、滑らかに変化するよう調整されている。
【発明の効果】
【0007】
上述の構成により、本発明に係る照明器具は、照明器具自身の根元から遠くまで明るさムラが感じられないよう照らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る照明器具の全体を示す正面図である。
図2】(a)照明器具が備える片面配光ユニットの斜視図、(b)片面配光ユニットの内部構成の一部を省略した断面を示す模式図、(c)照明器具が備える両面配光ユニットの斜視図、(d)両面配光ユニットの内部構成を省略した断面を示す模式図である。
図3】(a)照明器具が備える反射板の平面図、(b)同正面図、(c)同底面図、(d)同側面図、(e)同斜視図、(f)反射板が備えるファセットの断面を示す模式図である。
図4】(a)両面配光ユニットにおける光源から出力される光の光路を示す図、(b)反射板により反射される光の水平方向の光路を示す図、(c)反射板の形状について説明するための図である。
図5】(a)片面配光ユニットを発光させた場合の配光分布のシミュレーションの算出条件及び結果を示す図、(b)シミュレーションによる床面照度分布を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<1.第1の実施形態>
<1.1.構成>
以下、本発明の一実施形態に係る照明器具1について図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る照明器具1の全体を示す正面図である。
【0011】
照明器具1は、円筒形状を有し、地面などの設置対象に取り付けられる屋外用ポール灯である。照明器具1は、上から順に、それぞれが円筒状のトップユニット、中間ユニット及びベースユニットが積み重ねられて成る。図1に示すように、トップユニットは一例として片面配光ユニット2であり、中間ユニットは一例として両面配光ユニット3であり、ベースユニットは、一例としてポールユニット5である。
【0012】
<片面配光ユニット2>
図2(a)は、片面配光ユニット2の斜視図であり、図2(b)は、片面配光ユニット2の内部構成の一部を省略した断面を示す模式図である。
【0013】
片面配光ユニット2は、図2(a)に示すように円筒状の筐体21に開口部22が設けられて成り、開口部22は、乳白色の透光性カバー23で筐体21の内側より塞がれている。また、片面配光ユニット2は、図2(b)に示すように、筐体21の内部に、取付部材25、光源部26、反射板28及び収納部29を備える。
【0014】
取付部材25は、光源部26を取り付けるための板状の部材である。取付部材25は、上端が筐体21の中心軸近辺に位置し、下端が開口部22よりも上の位置で開口部22に近接する。取付部材25は、水平に対して所定の傾斜角θ1で傾斜するように構成されている。傾斜角θ1は、最低限10度以上を確保し、15度以上45度以下が望ましいが、30度以上35度以下の範囲がより望ましい。
【0015】
光源部26は、基板部261と発光部262とから成り(図3(c)参照)、図2(b)に示すように、発光部262が下方を向くように取付部材25に取り付けられる。発光部262は、一例としてLED(Light Emitting Diode)で構成されている。
【0016】
図3(a)は、反射板28の平面図であり、図3(b)は、同正面図であり、図3(c)は、同底面図であり、図3(d)は、同側面図であり、図3(e)は、同斜視図であり、図3(f)は、反射板28が備えるファセット285の断面を示す模式図である。なお、図3(a)、図3(c)~図3(e)には、反射板28との位置関係を示すために、光源部26も示している。
【0017】
反射板28は、図3(a)から図3(e)に示すように、平板状で、中央部分がアーチ状に切り欠かれた板部281と、板部281の切り欠かれた部分から連続する反射部283とを備える。板部281は、図3(a)、図3(c)及び図3(d)に示すように、水平方向からθ1傾けられた状態で、図2(b)に示すように、光源部26と共に取付部材25に取り付けられる。
【0018】
反射部283は、水平断面がアーチ状でありアーチの弧長が下にいくほど短くなるシェル形状の曲面で構成されている。これにより、反射板28が筐体21内にコンパクトに収まる構成とすることができる。反射部283の内面は、マトリックス状に配列された複数のファセット285で構成されている。
【0019】
ファセットは、通常、光源からの光を均一に分散させるために凸状の構成とするが、ファセット285は、図3(f)に断面を模式的に示すように、表面部分が、上部が凹状の凹状部286、下部が凸状の凸状部287で構成される。
【0020】
図3(f)に示すように、ファセット285における上側の凹状部286に当たる光L1は、下向きに反射する(光L2)。これにより、上方向、ユーザの視線方向への光を低減してユーザが眩しく感じるのを防ぐことができる。また、ファセット285は、凸状の凸状部287を備えることで光を均一に分散させる機能も担保している。すなわち、ファセット285は、全体として、色ムラや光ムラを防ぎつつ、上方向、ユーザの視線方向への光を低減してユーザが眩しく感じるのを防ぐことができる。ファセット285において、凹状部286と凸状部287の長さの比は、より高い効果が得られる3:7で構成しているが、これに限定されず、凹状部286の比率を、2:8以上4:6以下の範囲で増減してもよい。 収納部29には、各種回路、配線、端子台など光源部26の発光に必要な部材が収納されている。
【0021】
<両面配光ユニット3>
図2(c)は、両面配光ユニット3の斜視図であり、図2(d)は、両面配光ユニット3の内部構成の一部を省略した断面を示す模式図である。
【0022】
両面配光ユニット3は、図2(c)に示すように、円筒状の筐体31に2個の開口部32a及び開口部32bが設けられ、開口部32aは、乳白色の透光性カバー33aで筐体31の内側より塞がれ、開口部32bは、乳白色の透光性カバー33bで筐体31の内側より塞がれている。両面配光ユニット3は、図2(d)に示すように、筐体31内部に2個の光源部36a及び光源部36b、並びに、2個の光源部36a及び光源部36bのそれぞれに対応する2個の反射板38a及び反射板38bを備え、さらに収納部41を備える。
【0023】
両面配光ユニット3において、光源部36aが発する光は、直接又は反射板38aにより反射されて、開口部32aを通じて両面配光ユニット3外に出射され、光源部36bが発する光は、直接又は反射板38bにより反射されて、開口部32bを通じて両面配光ユニット3外に出射される。
【0024】
両面配光ユニット3は、片面配光ユニット2が備える発光機構(光源部、反射板、開口部、透光性カバーより成る)を2個分備え、片面配光ユニット2のように、側面の一方側を照らすだけでなく、その反対側も照らすことができるようにしたものである。光源部36a及び光源部36bは、光源部26と同様の機能を有し、反射板38a及び反射板38bは、反射板28と同様の機能を有し、開口部32a及び開口部32bは、開口部22と同様の機能を有し透光性カバー33a及び透光性カバー33aは、透光性カバー23と同様の機能を有する。
【0025】
収納部41には、各種回路、配線、端子台など光源部36a及び光源部36bの発光に必要な部材が収納されている。
【0026】
<ポールユニット5>
ポールユニット5は、円筒状の筐体51を備え、下端部分が地中に埋設されることにより、残りの部分が地面から立設する。ポールユニット5の上端に、両面配光ユニット3が積み重ねられ、両面配光ユニット3の上にさらに片面配光ユニット2が積み重ねられることにより、照明器具1において両面配光ユニット3及び片面配光ユニット2が光を発する部分の高さを高くすることができる。そして、ポールユニット5における筐体51の長手方向の長さを適宜変更することにより、照明器具1における光を発する部分の高さを適宜変更することができる。
【0027】
<1.2.光路>
以下、以上のように構成された照明器具1における片面配光ユニット2の光源部26から発せられる光の光路について図4(a)及び図4(b)を参照しながら説明する。
【0028】
図4(a)は、片面配光ユニット2における光源部26から出力される光の光路の一例を示す図であり、図4(b)は、光源部26から出力され反射板28により反射される光の水平方向の光路の一例を示す図である。
【0029】
図4(a)に示すように、光源部26から発せられる光は、光の一部が、一例として光路L11として示すように、反射板28により反射された後、開口部22から照明器具1外へ出射する反射光となり、残りは、一例として光路L12として示すように、反射板28には反射されずに、開口部22から照明器具1外へ出射する直接光となる。
【0030】
照明器具1では、光源部26の水平方向に対する傾斜角θ1を変更することにより、直接光の量と反射光の量のバランスが調整される。そして、上述の通り、傾斜角θ1を30度~35度にすることにより、直接光による照度分布と反射光による照度分布とを合わせた場合に、それらの境界が明確になることなく、照明器具1による全体の照度分布として、自身の根元から遠方に向けて滑らかに変化させることができる。
【0031】
また、反射板28は、反射部283の水平方向の断面がアーチ状になっているため、図4(b)に示すように、光源部26から一旦紙面向かって左側方向に発せられる光が、反射板28によって、紙面向かって右側方向へと反射され(光路L31)、また、光源部26から一旦紙面向かって右側方向に発せられる光が、反射板28によって、紙面向かって左側方向へと反射される(光路L32)というように、入射方向とは逆方向にクロスして反射するので、光の水平方向における照射範囲を、このような反射をさせない場合に比べて広げることができる。
【0032】
反射板28は、より詳細には図4(c)に示すように、反射板28の曲率中心PAと、光源部28の発光中心POとの距離Lと、反射板28の曲率半径Rとの比を、
R:L = X:1 (X:正の数)
と表す場合に、X=2.9としている。Xは、2.5以上3.5以下とするのがよく、2.8以上3.0以下とするのがより望ましい。これらにより、光の広がりを確保しつつ光を前方へ届けられる位置関係となる。また、Xを2.9とするのがより望ましい。これにより、より光の広がりを確保しつつ光を前方へ届けられる位置関係となる。
【0033】
ここで、Xが2.5より小さい場合、小さくなるなるほど(PAがPOから離れていくほど)反射板が平坦になるため、光の広がりがなくなっていき、Xが3.5より大きい場合、大きくなるほど(PAがPOに接近するほど)反射板の曲率がきつくなり、光を遠くへ反射して飛ばしにくくなることから光の伸びがなくなってしまう。
【0034】
<1.3.照度分布のシミュレーション>
図5(a)は、片面配光ユニット2を発光させた場合の、配光分布のシミュレーションの算出条件及び結果を示す図である。このシミュレーションにおいて、片面配光ユニット2における反射板の位置は床面から450mmの高さとし、光源部の光束は400lmとしている。
【0035】
図5(b)は、図5(a)のシミュレーション結果における床面照度分布を示す図である。図5(b)に示すように、照明器具1によれば、その照度は、急激に変化することなく、片面配光ユニット2自身の根元から距離が離れるに従い滑らかに減少していくことがわかる。
【0036】
<2.変形例>
以上、本発明に係る照明器具の実施形態を説明したが、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。例示した照明器具を以下のように変形することも可能であり、本発明が上述の実施形態で示した通りの照明器具に限られないことは勿論である。
【0037】
(1)上述の実施形態では、照明器具1において、トップユニットを片面配光ユニット2で構成し、中間ユニットを両面配光ユニット3で構成し、ベースユニットをポールユニット5で構成したが、これに限らず、中間ユニットを複数設けてもよいし、複数の中間ユニットの間に、発光機能を有しないポールユニットを設けてもよい。
【0038】
また、トップユニットを両面配光ユニット3で構成してもよいし、中間ユニットを片面配光ユニット2で構成してもよい。また、中間ユニットを省略する構成としてもよい。
【0039】
(2)上述の実施形態では、光源にLEDを用いていたが、これに限らず、他の光源であってもよい。例えば、有機EL又は有機LED(Organic Electroluminescence又はOrganic Light Emitting Diode)、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display)などであってもよい。
【0040】
(3)上述の実施形態及び各変形例を、部分的に組み合せてもよい。
【0041】
<3.発明の抽出>
以下、更に本発明の一実施形態としての照明器具の構成及びその変形例と効果について説明する。
【0042】
(1)本発明の一実施形態に係る照明器具は、地面に立設される筒状の筐体を備えた照明器具であって、前記筐体の側面に設けられた開口部と、前記筐体内部における前記開口部よりも上の位置に、下向きに、傾斜させて配された光源部と、前記光源部が発する光を、前記開口部側へ反射する反射板とを備え、前記開口部から出射される光は、前記反射板により反射されずに自身の近傍を照明する直接光と、前記光源部が発する光が前記反射板により反射されて遠方を照明する反射光とを含み、前記光源部は、前記傾斜における傾斜角が、前記地面を照らした前記直接光及び前記反射光による照度分布が、滑らかに変化するよう調整されている。
【0043】
この構成によれば、照明器具自身の根元から遠くまで明るさムラが感じられないよう照らすことができる。
【0044】
(2)また、前記傾斜角は、15度以上45度以下であるとしてもよい。
【0045】
この構成によれば、照明器具自身の根元から遠くまで明るさムラがより感じられないよう照らすことができる。
【0046】
(3)また、前記傾斜角は、30度以上35度以下であるとしてもよい。
【0047】
この構成によれば、照明器具自身の根元から遠くまで明るさムラがより感じられないよう照らすことができる。
【0048】
(4)また、前記反射板は、シェル形状を有することとしてもよい。
【0049】
この構成によれば、反射板を筐体内にコンパクトに収めることができる。
【0050】
(5)また、前記反射板の曲率半径と、前記反射板の曲率中心と前記光源部の発光中心との距離との比が、2.5対1以上3.5対1以下であることとしてもよい。
【0051】
この構成によれば、光の広がりを確保しつつ光を前方へ届けられる。
【0052】
(6)また、前記比は、2.8対1以上3.0対1以下であることとしてもよい。
【0053】
この構成によれば、より光の広がりを確保しつつ光を前方へ届けられる。
【0054】
(7)また、前記反射板は、表面に複数のファセットを備え、それぞれのファセットは、垂直方向の断面が、上部の凹状部と下部の凸状部が緩やかにつながることとしてもよい。
【0055】
この構成によれば、色ムラや光ムラを防ぎつつ、上方向、ユーザの視線方向への光を低減してユーザが眩しく感じるのを防ぐことができる。
【0056】
(8)また、前記凹状部と前記凸状部との長さの比は2:8以上4:6以下であることとしてもよい。
【0057】
この構成によれば、より、色ムラや光ムラを防ぎつつ、上方向、ユーザの視線方向への光を低減してユーザが眩しく感じるのを防ぐことができる。
【0058】
(9)また、水平方向の断面が凹状であることとしてもよい。
【0059】
この構成によれば、光の水平方向における照射範囲を広げることができる。
【符号の説明】
【0060】
1 照明器具
2 片面配光ユニット
3 両面配光ユニット
4 ポールユニット
21、31、51 筐体
22、32a、32b 開口部
23、33a、33b 透光性カバー
25 取付部材
26、35a、36b 光源部
28、38a、38b 反射板
29、41 収納部
31、51 筐体
261 基板部
262 発光部
281 板部
283 反射部
285 ファセット
286 凹状部
287 凸状部
L1、L2 光
L11、L12 光路
図1
図2
図3
図4
図5