(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022034840
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】処理装置、プログラム及び方法
(51)【国際特許分類】
B07C 3/18 20060101AFI20220225BHJP
G06Q 10/08 20120101ALI20220225BHJP
【FI】
B07C3/18
G06Q10/08 300
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020138727
(22)【出願日】2020-08-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-07-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)公開1 ▲1▼配信日: ア 2020年2月21日 イ 2020年5月11日 ▲2▼配信場所: ア https://anywhere.bz イ https://atena.life/ ▲3▼公開者 : ア 白髭 直樹 イ 株式会社N-Technologies ▲4▼配信された発明の内容: 公開者が、上記アに記載のウェブサイトを通じて白髭直樹及び北方佑樹が発明した郵便物代行受け取りサービスの試作版を、また上記イに記載のウェブサイトを通じて白髭直樹及び北方佑樹が発明した郵便物代行受け取りサービスの正式版を公開した。 (2)公開2 ▲1▼配信日: ア 2020年5月11日 イ 2020年5月11日 ▲2▼配信場所: ア https://n.inc/ja/newsroom/TrxeGw6i イ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000057320.html ▲3▼公開者 : 株式会社N-Technologies ▲4▼配信された発明の内容: 公開者が、上記ア及びイに記載のウェブサイトを通じて白髭直樹及び北方佑樹が発明した郵便物代行受け取りサービスを公開した。 (3)公開3 ▲1▼配信日:2020年5月11日 ▲2▼配信場所:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2005/11/news115.html ▲3▼公開者:アイティメディア株式会社 ▲4▼配信された発明の内容:公開者が、公開場所記載のサイトにて、白髭直樹及び北方佑樹が発明した郵便物代行受け取りサービスについて公開した。 (4)公開4 ▲1▼配信日:2020年5月11日 ▲2▼配信場所:https://ascii.jp/elem/000/004/012/4012264/ ▲3▼公開者:株式会社角川アスキー総合研究所 ▲4▼配信された発明の内容:公開者が、公開場所記載のサイトにて、白髭直樹及び北方佑樹が発明した郵便物代行受け取りサービスについて公開した。 (5)公開5 ▲1▼配信日:2020年5月12日 ▲2▼配信場所:https://www.kyodo.co.jp/life/2020-05-12_2738644/ ▲3▼公開者:株式会社共同通信社 ▲4▼配信された発明の内容:公開者が、公開場所記載のサイトにて、白髭直樹
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (新規性喪失の例外1の続き)及び北方佑樹が発明した郵便物代行受け取りサービスについて公開した。 (6)公開6 ▲1▼配信日:2020年5月12日 ▲2▼配信場所:https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1251765.html ▲3▼公開者:株式会社インプレス ▲4▼配信された発明の内容:公開者が、公開場所記載のサイトにて、白髭直樹及び北方佑樹が発明した郵便物代行受け取りサービスについて公開した。 (7)公開7 ▲1▼配信日:2020年5月13日 ▲2▼配信場所:https://forbesjapan.com/articles/detail/34440 ▲3▼公開者:リンクタイズ株式会社 ▲4▼配信された発明の内容:公開者が、公開場所記載のサイトにて、白髭直樹及び北方佑樹が発明した郵便物代行受け取りサービスについて公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】520315637
【氏名又は名称】株式会社N-Technologies
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】230121016
【弁護士】
【氏名又は名称】小笠原 匡隆
(72)【発明者】
【氏名】白髭 直樹
(72)【発明者】
【氏名】北方 佑樹
【テーマコード(参考)】
3F079
5L049
【Fターム(参考)】
3F079AA01
3F079CA06
3F079CB08
3F079EA19
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】
配送物を受け取る者にとっても使い勝手のよいサービスを実現するための処理装置、プログラム及び方法を提供する。
【解決手段】
通信インターフェイスと、あらかじめ指定された住所に配送された配送物の転送先情報と、配送物の内容を示す配送物情報と、転送先情報に対応付けられた通知先情報とを記憶するように構成されたメモリと、前記メモリに記憶された指示命令に基づいて、配送物の配送を受け付けたのちに転送先情報及び配送物情報が入力されると転送先情報及び配送物情報とを関連付けてメモリに記憶し、転送先情報に対応付けられた通知先情報に基づいて、配送物が配送された旨の通知を配送物情報とともに通信インターフェイスを介して送信する、ための処理をするように構成されたプロセッサと、を含む処理装置である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを通じて通信可能に接続された転送者端末装置との間で配送物に関する情報の送受信をするように構成された通信インターフェイスと、
所定の指示命令に加え、あらかじめ指定された住所に配送された配送物の転送先情報と、前記配送物の内容を示す配送物情報と、前記転送先情報に対応付けられた通知先情報とを記憶するように構成されたメモリと、
前記メモリに記憶された指示命令に基づいて、
前記配送物の配送を受け付けたのちに前記転送先情報及び前記配送物情報が入力されると前記転送先情報及び前記配送物情報とを関連付けて前記メモリに記憶し、
前記転送先情報に対応付けられた前記通知先情報に基づいて、前記転送者端末装置に前記配送物が配送された旨の通知を前記配送物情報とともに前記通信インターフェイスを介して送信する、
ための処理をするように構成されたプロセッサと、
を含む処理装置。
【請求項2】
前記配送物情報は、前記配送物の外観の画像データを含む、請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記配送物情報は、前記配送物の送り主を示す送り主名称情報を含む、請求項1又は2に記載の処理装置。
【請求項4】
前記メモリは前記配送物に含まれる内容物の画像データを記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記通信インターフェイスを介して、前記内容物の画像データの送信要求を前記通知の送信先より受信すると、前記送信先に前記内容物の画像データを送信するための処理をするよう構成された、
請求項1~3のいずれか一項に記載の処理装置。
【請求項5】
前記メモリは、前記配送物情報に対応付けて、前記配送物の保管場所を示す保管場所情報を記憶するように構成された、請求項1~4のいずれか一項に記載の処理装置。
【請求項6】
前記配送物は、前記通知の送信先より指定されたタイミングで前記転送先情報に対応付けられた転送先住所に転送される、請求項1~5のいずれか一項に記載の処理装置。
【請求項7】
前記メモリは、前記配送物が前記転送先住所へ転送中の状況を追跡するための追跡情報を前記配送物情報に対応付けて記憶する、請求項6に記載の処理装置。
【請求項8】
ネットワークを通じて通信可能に接続された転送者端末装置との間で配送物に関する情報の送受信をするように構成された通信インターフェイスと、あらかじめ指定された住所に配送された配送物の転送先情報と、前記配送物の内容を示す配送物情報と、前記転送先情報に対応付けられた通知先情報とを記憶するように構成されたメモリと、を含むコンピュータを、
前記配送物の配送を受け付けたのちに前記転送先情報及び前記配送物情報が入力されると前記転送先情報及び前記配送物情報とを関連付けて前記メモリに記憶し、前記転送先情報に対応付けられた前記通知先情報に基づいて、前記転送者端末装置に前記配送物が配送された旨の通知を前記配送物情報とともに前記通信インターフェイスを介して送信するように構成されたプロセッサ、
として機能させるプログラム。
【請求項9】
ネットワークを通じて通信可能に接続された転送者端末装置との間で配送物に関する情報の送受信をするように構成された通信インターフェイスと、所定の指示命令に加え、あらかじめ指定された住所に配送された配送物の転送先情報と、前記配送物の内容を示す配送物情報と、前記転送先情報に対応付けられた通知先情報とを記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータにおいて、プロセッサが前記指示命令を実行することによってなされる方法であって、
前記配送物の配送を受け付けたのちに前記転送先情報及び前記配送物情報が入力されると前記転送先情報及び前記配送物情報とを関連付けて前記メモリに記憶する段階と、
前記転送先情報に対応付けられた前記通知先情報に基づいて、前記転送者端末装置に前記配送物が配送された旨の通知を前記配送物情報とともに前記通信インターフェイスを介して送信する段階と、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、あらかじめ指定された住所に配送された配送物を転送するための処理装置、プログラム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、郵便物などの配送物に関して、配送先等を電子的に管理し運用するためのシステムが知られている。例えば、特許文献1には、配送物の宛先画像に基づいて特定したコード情報を用いて、配送物を区分けするための配送物区分システム及び配送物区分方法が記載されている。このような配送物区分システムでは効率的に配送先を仕分けることが可能となるが、その配送物を受け取る者にとっては個々に受信し中身を確認する必要が依然としてあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、上記のような技術を踏まえ、本開示では、配送物を受け取る者にとっても使い勝手のよいサービスを実現するための処理装置、プログラム及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、「ネットワークを通じて通信可能に接続された配送先端末装置との間で配送物に関する情報の送受信をするように構成された通信インターフェイスと、所定の指示命令に加え、あらかじめ指定された住所に配送された配送物の転送先情報と、前記配送物の内容を示す配送物情報と、前記転送先情報に対応付けられた通知先情報とを記憶するように構成されたメモリと、前記メモリに記憶された指示命令に基づいて、前記配送物の配送を受け付けたのちに前記転送先情報及び前記配送物情報が入力されると前記転送先情報及び前記配送物情報とを関連付けて前記メモリに記憶し、前記転送先情報に対応付けられた前記通知先情報に基づいて、前記配送物が配送された旨の通知を前記配送物情報とともに前記通信インターフェイスを介して送信する、ための処理をするように構成されたプロセッサと、を含む処理装置」が提供される。
【0006】
本開示の一態様によれば、「ネットワークを通じて通信可能に接続された配送先端末装置との間で配送物に関する情報の送受信をするように構成された通信インターフェイスと、あらかじめ指定された住所に配送された配送物の転送先情報と、前記配送物の内容を示す配送物情報と、前記転送先情報に対応付けられた通知先情報とを記憶するように構成されたメモリと、を含むコンピュータを、前記配送物の配送を受け付けたのちに前記転送先情報及び前記配送物情報が入力されると前記転送先情報及び前記配送物情報とを関連付けて前記メモリに記憶し、前記転送先情報に対応付けられた前記通知先情報に基づいて、前記配送物が配送された旨の通知を前記配送物情報とともに前記通信インターフェイスを介して送信するように構成されたプロセッサ、として機能させるプログラム」が提供される。
【0007】
本開示の一態様によれば、「ネットワークを通じて通信可能に接続された配送先端末装置との間で配送物に関する情報の送受信をするように構成された通信インターフェイスと、所定の指示命令に加え、あらかじめ指定された住所に配送された配送物の転送先情報と、前記配送物の内容を示す配送物情報と、前記転送先情報に対応付けられた通知先情報とを記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータにおいて、プロセッサが前記指示命令を実行することによってなされる方法であって、前記配送物の配送を受け付けたのちに前記転送先情報及び前記配送物情報が入力されると前記転送先情報及び前記配送物情報とを関連付けて前記メモリに記憶する段階と、前記転送先情報に対応付けられた前記通知先情報に基づいて前記配送物が配送された旨の通知を前記配送物情報とともに、前記通信インターフェイスを介して送信する段階と、を含む方法」が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、配送物を受け取る者にとっても使い勝手のよいサービスを実現するための処理装置、プログラム及び方法を提供することができる。
【0009】
なお、上記効果は説明の便宜のための例示的なものであるにすぎず、限定的なものではない。上記効果に加えて、または上記効果に代えて、本開示中に記載されたいかなる効果や当業者であれば明らかな効果を奏することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本開示に係る処理システム1の構成を概略的に示す概念図である。
【
図2】
図2は、本開示に係るサーバ装置100の構成の例を示すブロック図である。
【
図3A】
図3Aは、本開示に係るサーバ装置100に記憶された配送物情報テーブルを概念的に示す図である。
【
図3B】
図3Bは、本開示に係るサーバ装置100に記憶された配送物情報テーブルを概念的に示す図である。
【
図3C】
図3Cは、本開示に係るサーバ装置100に記憶された転送先情報テーブルを概念的に示す図である。
【
図4】
図4は、本開示に係る処理システム1において実行される処理シーケンスを示す図である。
【
図5】
図5は、本開示に係るサーバ装置100において実行される処理フローを示す図である。
【
図6】
図6は、本開示に係るサーバ装置100において実行される処理フローを示す図である。
【
図7】
図7は、本開示に係るサーバ装置100において実行される処理フローを示す図である。
【
図8】
図8は、本開示に係る転送者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。
【
図9】
図9は、本開示に係る転送者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面を参照して本開示の様々な実施形態を説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。
【0012】
<本開示に係る処理システムの概要>
本開示に係る処理システムは、主にサーバ装置、管理者端末装置及び転送者端末装置を含む。当該処理システムは、一例として、あらかじめ配送物の配送先として指定された住所に当該配送物が届くと、その配送物の転送先情報(例えば、転送先となる者の氏名)や配送物の内容を示す配送物情報(例えば、配送物の外観を示す画像データ)などの入力を管理者端末装置において受け付ける。そして、サーバ装置は、管理者端末装置で受け付けられた転送先情報や配送物情報を受信すると、転送先情報から特定される所定の通知先である転送者端末装置に配送物が届いた旨の通知を送信する。
【0013】
このように、本開示に係る処理システムでは、転送先となる者にあてた配送物の受け取りを代行して行うとともに、実際に配送物を受け取った場合には転送先となる者に対して受け取とった旨を通知することができる。そのため、転送先となる者は、迅速に配送物を受け取ったことを知ることが可能となる。また、通知の送信にあたっては、配送物の内容を示す配送物情報の一緒に送信することが可能である。これによって、転送先となる者は、その内容も迅速に知ることが可能となる。また、転送先となる者ごとに配送物情報を随時記憶することが可能である。これによって、転送先となる者ごとに配送物を一元管理することが可能となる。
【0014】
なお、本開示において、「配送物」とは郵便物や宅配物に限らず、ある個人又は団体等から別の個人又は団体に対して配送される物であればいずれでも含みうる。つまり、特定の配送サービスを介して配送される物に限定はされない。
【0015】
また、本開示において、「処理装置」は、サーバ装置及び管理者端末装置のいずれをも含みうる。また、サーバ装置及び管理者端末装置はそれぞれ別々の端末として記載しているが、それらが一体となった処理装置として利用することも可能である。
【0016】
また、本開示において、「あらかじめ指定された住所」とは、処理装置が設置されている場所を示す住所に限らず、処理装置や管理者端末装置を運用する管理者が指定した住所や転送先となる住所など、いずれの住所であってもよい。
【0017】
<処理システム1の構成>
図1は、本開示に係る処理システム1の構成を概略的に示す概念図である。
図1を参照すると、処理システム1は、サーバ装置100、管理者端末装置200及び転送者端末装置300を含む。そして、サーバ装置100、管理者端末装置200及び転送者端末装置300は、互いに無線及び/又は有線ネットワークを通じて通信可能に接続される。
【0018】
サーバ装置100は、管理者端末装置200において入力された転送先情報や配送物情報など、当該処理システム1の実行に必要な様々な情報を記憶、管理するとともに、管理者端末装置200や転送者端末装置300との間で様々な情報の送受信を行う。その詳細な構成や処理については後述する。
【0019】
管理者端末装置200は、一例としては、スマートフォンに代表される無線通信可能な携帯型の端末装置が挙げられる。しかし、それ以外にも、フィーチャーフォン、携帯情報端末、PDA、ラップトップパソコン、デスクトップパソコンなど、本開示に係る処理システムにおいて利用可能な装置であれば、いずれでも好適に適用することが可能である。管理者端末装置200は、一例としては、様々な構成要素を制御するプロセッサと処理プログラム等を含むメモリに加えて、入力インターフェイス及び通信インターフェイスを含む。当該入力インターフェイスとしては、タッチパネルや操作キーなどに加えて、カメラなどの各種センサ等、情報やデータの入力が可能な物であればいずれでもよい。
図1の例では、あらかじめ指定された住所(例えば、管理者が指定した住所)に配送物10a~10cがそれぞれ配送されると、まず管理者が保管トレイ400に当該配送物10a~10cを保管する。このとき、管理者端末装置200の入力インターフェイスは、プロセッサによる制御を受けたタッチパネルを介して、配送物に記載された転送先情報(例えば、転送先名称)や受領日時情報、送り主情報(例えば、送り主住所や送り主名称)、配送物の形態情報(例えば、角2封筒)などの入力操作を受け付ける。また、管理者端末装置200の入力インターフェイスは、プロセッサによる制御を受けたカメラを介して、配送物の外観の画像データなどの撮像及び入力を受け付ける。そして、管理者端末装置200のメモリは、プロセッサによる制御を受けて、入力インターフェイスに入力されたこれらの情報を記憶する。さらに、管理者端末装置200の通信インターフェイスは、プロセッサによる制御を受けて、メモリに記憶されたこれらの情報をサーバ装置100に送信する。
【0020】
転送者端末装置300は、一例としては、スマートフォンに代表される無線通信可能な携帯型の端末装置が挙げられる。しかし、それ以外にも、フィーチャーフォン、携帯情報端末、PDA、ラップトップパソコン、デスクトップパソコンなど、本開示に係る処理システムにおいて利用可能な装置であれば、いずれでも好適に適用することが可能である。転送者端末装置300は、一例としては、様々な構成要素を制御するプロセッサと処理プログラム等を含むメモリに加えて、入力インターフェイス、出力インターフェイス及び通信インターフェイスを含む。当該入力インターフェイスとしては、タッチパネルや操作キーなど情報やデータの入力が可能な物であればいずれでもよい。また、出力インターフェイスはディスプレイやプリンタなど、情報やデータの出力が可能な物であればいずれでもよい。
図1の例では、サーバ装置100から配送物が配送された旨の通知が送信されると、転送者端末装置300は、プロセッサによる制御を受けた通信インターフェイスを介して、当該通知を受信する。そして、転送者端末装置300は、プロセッサによる制御を受けた出力インターフェイスを介して、当該通知をディスプレイに表示する。その後、転送者端末装置300は、プロセッサによる制御を受けた入力インターフェイスを介して、通知された配送物の処理方法(急ぎ転送)などの転送者による選択を受け付ける。そして、転送者端末装置300は、プロセッサによる制御を受けた通信インターフェイスを介して、その選択結果をサーバ装置100に送信する。
【0021】
なお、当該処理システム1においては、あらかじめ指定された住所に配送された各配送物10a~10cは、一例としては、複数の保管トレイ400に保管される。当該保管トレイ400には、その外表面のいずれかに、一例としては二次元コード41などの各保管トレイに固有の記録媒体が張り付けられている。当該記録媒体には、各保管トレイ400に固有の情報(例えば、保管トレイID情報)が少なくとも記録されている。そのため、管理者端末装置200では、センサによって当該記録媒体を読み込むことで、配送物の保管場所の入力を効率的に行うことが可能である。また、各配送物10a~10cにも、保管トレイと同様に、一例としては二次元コード11などの各配送物に固有の情報(例えば、配送物ID情報)が少なくとも記録されている。そのため、管理者端末装置200では、センサによって当該記録媒体を読み込むことで、配送物ID情報に対応付けて記憶された転送先情報や内容物情報などの様々な情報(
図3A及び
図3B)の入手を効率的に行うことが可能となる。
【0022】
<サーバ装置100の構成>
図2は、本開示に係るサーバ装置100の構成の例を示すブロック図である。サーバ装置100は、
図2に示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。また、サーバ装置100は、
図2に示す構成要素を複数の装置に分散して含むことも可能である。
【0023】
図2によると、サーバ装置100は、RAM、ROM、及び不揮発性メモリ、HDD等を含むメモリ111、CPU等から構成されるプロセッサ112、出力インターフェイス113、及び通信インターフェイス114を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。なお、本実施形態においては、各種情報を記憶するデータベース115が通信インターフェイス114を介して接続されていてもよい。なお、本開示においては、サーバ装置に含まれるメモリには、明記した場合を除いてメモリ111のみを含む場合、データベース115のみを含む場合、及びメモリ111及びデータベース115の両方を含む場合のいずれを意味してもよい。
【0024】
メモリ111は、RAM、ROM、不揮発性メモリ、HDDを含み、記憶部として機能する。当該メモリ111は、本実施形態に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。このようなプログラムは、プロセッサ312によってロードされ実行される。また、メモリ111は、
図3A及び
図3Bに記載された配送物情報テーブルや、
図3Cに記載された転送先情報テーブルを記憶する。さらに、メモリ111(特にRAM)は、上記プログラムがプロセッサ312によって実行される間、データの書き込み及び読み込みを実行するために一時的に用いられる。本実施形態においては、メモリ111は、特に、配送物の配送を受け付けたのちに転送先情報や配送物情報等の入力を通信インターフェイス114を介して受け付ける処理、受け付けられた転送先情報や配送物情報等を互いに関連付けてメモリに記憶する処理、転送先情報に対応付けられた通知先情報に基づいて転送者端末装置300に配送物が配送された旨の通知を配送物情報とともに通信インターフェイス114を介して送信する処理等を実行するためのプログラムを記憶する。
【0025】
プロセッサ112は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ111に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御するための制御部として機能する。本実施形態においては、特に、プロセッサ112は、配送物の配送を受け付けたのちに転送先情報や配送物情報等の入力を通信インターフェイス114を介して受け付ける処理、受け付けられた転送先情報や配送物情報等を互いに関連付けてメモリに記憶する処理、転送先情報に対応付けられた通知先情報に基づいて転送者端末装置300に配送物が配送された旨の通知を配送物情報とともに通信インターフェイス114を介して送信する処理等を実行する。プロセッサ312は、単一のCPUで構成されても良いが、複数のCPUで構成しても良い。
【0026】
通信インターフェイス114は、一例として、管理者端末装置200及び転送者端末装置300とネットワークを介して、又は他のサーバ装置とネットワークを介して、本開示に係るシステムにおいて用いられるプログラム、各種情報等を送受信するために、変調や復調などの処理を行う通信部として機能する。通信インターフェイス114は、上記の無線通信方式や公知の有線通信方式にしたがって、各端末装置や他のサーバ装置と通信する。本開示においては、通信インターフェイス114を介して、管理者端末装置200から転送先情報、送り主情報、配送物情報などが受信されるとともに、管理者端末装置200に生成された配送物ID情報が送信される。また、本開示においては、通信インターフェイス114を介して、転送者端末装置300に配送物が配送された旨の通知が配送物情報とともに送信されるとともに、転送者端末装置300から転送者による入力された選択結果などが受信される。
【0027】
出力インターフェイス113は、プリンタやディスプレイ等の様々な外部機器との間で情報の入出力をするための情報入出力部として機能する。出力インターフェイス113は、シリアルポート、パラレルポート、USB等、所望に応じて公知の接続形式を採用することが可能である。
【0028】
<メモリ111に記憶される情報>
図3A及び
図3Bは、本開示に係るサーバ装置100に記憶された配送物情報テーブルを概念的に示す図である。なお、本開示においては、配送物情報テーブルがサーバ装置100に記憶される場合について説明するが、当該テーブルがサーバ装置100とネットワークを通じて通信可能に接続されたデータベース115内に記憶されていてもよい。この場合、サーバ装置100は、データベース115に記憶されたこれらの情報を処理の進行とともに随時サーバ装置100内のメモリ111に一時的に読み出して処理する。
【0029】
図3Aによると、配送物情報テーブルには、配送物ID情報に対応付けて、転送先ID情報、受領日時情報、送り主住所情報、送り主名称情報、形態情報、画像データ、保管場所情報等が記憶される。「配送物ID情報」は、新たな配送物があらかじめ指定された住所に配送され管理者によって入力された転送先情報などの情報がサーバ装置100において受け付けられるごとに生成される情報であって、配送物ごとに付与された固有の情報で、各配送物を特定するための情報である。「転送先ID情報」は、転送者が予め本開示に係るサービスに利用登録をしたり新たな転送先が受け付けられるごとに生成される情報であって、転送先ごとに付与された固有の情報で、各転送先を特定するための情報である。「受領日時情報」は、新たな配送物が配送されたのち管理者によって入力され、当該配送物があらかじめ指定された住所に配送された時間を示す情報である。「送り主住所情報」は、新たな配送物が配送されたのち管理者によって入力され、当該配送物に記載された送り主の住所を示す情報である。「送り主名称情報」は、新たな配送物が配送されたのち管理者によって入力され、当該配送物に記載された送り主の名称を示す情報である。「形態情報」は、配送物の外観形態を示す情報であり、例えば角2封筒、段ボール箱など、配送物のサイズや外観の特徴を示す情報を適宜含みうる。「画像データ」は、配送物の外観を撮像した画像データであり、一例としては配送物の送り主住所情報や送り主名称情報などが記載された部分を含む画像や、配送物全体を撮像した画像などを含みうる。「保管場所情報」は、新たな配送物があらかじめ指定された住所に配送されたのちに当該配送物を保管した場所を示す情報であり、一例としては
図1に示す保管トレイ400を特定する情報である。
【0030】
また、
図3Bによると、配送物情報テーブルには、配送物ID情報に対応付けて、さらに転送方法情報、内容物依頼情報、内容物データ、ステータス情報、追跡コード情報等が記憶される。「転送方法情報」は、各配送物に対して転送先からあらかじめ又はその都度転送先から指示を受けることによって記憶される情報で、転送方法の選択結果を示す情報である。例えば、「定期」が記憶されている場合には、予め指定された期間内に配送された配送物であって、当該配送物と同じ転送先の配送物と一緒に、まとめて転送する定期転送のことを意味する。また、「急ぎ」が記憶されている場合には、定期転送において指定された期間を待つことなく、転送者から転送の指示を受け付けるごとに転送する急ぎ転送のことを意味する。「内容物依頼情報」は、各配送物に対して転送先からあらかじめ又はその都度転送先から指示を受けることによって記憶される情報で、配送された配送物の中身である内容物の情報をデータとして送信することを依頼するか否かを示す情報である。「内容物データ」は、内容物依頼情報として「あり」が記憶されている場合に入手される情報で、配送物の中身である内容物のデータである。一例としては、配送物内に含まれた書類のスキャンデータであったり、配送物に含まれた荷物の外観の画像データである。なお、そのデータ形式は画像ファイルやテキストファイルなど、特定のものには限定されない。「ステータス情報」は、配送物の現在のステータスを示す情報である。一例としては、「済」が記憶されている場合は、当該配送物が既に転送者に転送されたことを示す。「保管」が記憶されている場合は、当該配送物はまだ転送されることなく保管トレイに保管されていることを示す。「破棄」が記憶されている場合には、転送者からの指示を受けるか保管期間が満了することにより破棄されたことを示す。「追跡コード情報」は、配送物が転送先に転送されるときに付与され当該配送物が現在どの場所にあるのかを確認するときに使われる情報である。一例としては、追跡コード情報は、転送(配送)サービスのサービス提供者によって付与される情報であって、サービス提供者の提供するウェブサイトにおいて当該情報を入力すると、配送物が現在の所在を知ることができる。
【0031】
なお、配送物情報テーブルに記憶される情報のうち、転送先ID情報は配送物が配送されたのち管理者によって入力された転送先情報によって特定され、当該テーブルに記憶される。また、受領日時情報、送り主住所情報、送り主名称情報、形態情報、画像データ及び保管場所情報は、管理者端末装置200の入力インターフェイスによって受け付けられ、その後通信インターフェイス114を介して受信することによって記憶される。
【0032】
図3Cは、本開示に係るサーバ装置100に記憶された転送先情報テーブルを概念的に示す図である。なお、本開示においては、転送先情報テーブルがサーバ装置100に記憶される場合について説明するが、当該テーブルがサーバ装置100とネットワークを通じて通信可能に接続されたデータベース115内に記憶されていてもよい。この場合、サーバ装置100は、データベース115に記憶されたこれらの情報を処理の進行とともに随時サーバ装置100内のメモリ111に一時的に読み出して処理する。
【0033】
図3Cによると、転送先情報テーブルには、転送先ID情報に対応付けて、通知方法情報、定期転送タイミング情報、転送先住所情報、転送先名称情報等が記憶される。「転送先ID情報」は、上述のとおり、転送者が予め本開示に係るサービスに利用登録をしたり新たな転送先が受け付けられるごとに生成される情報であって、転送先ごとに付与された固有の情報で、各転送先を特定するための情報である。「通知方法情報」は、各転送先に対して配送物が配送された旨を通知する方法やその通知先を特定する情報である。一例としては、転送先である転送者のSNSアカウントやメールアドレス、電話番号、又はそれらの組み合わせ等が通知方法情報として記憶される。「定期転送タイミング情報」は、配送物を定期転送する場合の転送周期を示す情報である。一例としては、毎月1日、毎週月曜日などの情報が記憶される。「転送先住所情報」は、配送された配送物を転送する転送先の住所を示す情報である。「転送先名称情報」は、新たな配送物が配送されたのち管理者によって入力され、当該配送物に記載された転送先の名称(つまりは、配送物の本来の受取先となる名称)を示す情報である。
【0034】
なお、転送先情報テーブルに記憶される情報のうち、転送先名称情報は、管理者端末装置200の入力インターフェイスによって受け付けられ、その後通信インターフェイス114を介して受信することによって記憶される。また、通知方法情報や転送先住所情報は、転送者が予め本開示に係るサービスに利用登録をしたときなどに転送者端末装置300の入力インターフェイスによって受け付けられ、その後通信インターフェイス114を介して受信することによって記憶される。
【0035】
<処理システム1において実行される処理シーケンス>
図4は、本開示に係る処理システム1において実行される処理シーケンスを示す図である。具体的には、
図4は、サーバ装置100、管理者端末装置200及び転送者端末装置300との間で実行される様々な処理のうち、新たな配送物が管理者のもとに配送され、転送先に当該配送物を配送するまでに実行される処理シーケンスを示す図である。
【0036】
図5によると、当該処理シーケンスは、あらかじめ指定された住所において配送物が新たに配送され、管理者端末装置200において配送物受領処理用のアプリケーションを起動することにより開始される(S11)。当該アプリケーションが起動されると、管理者端末装置200のプロセッサは、タッチパネルなどの入力インターフェイスにおいて配送物に記載された転送先情報の入力を受け付けるよう制御する(S12)。具体的には、転送先情報として転送先名称の入力が受け付ける。その後、管理者端末装置200のプロセッサは、タッチパネルなどの入力インターフェイスにおいて配送物に記載された送り主情報の入力を受け付けるよう制御する(S13)。具体的には、送り主情報として、送り主住所情報と送り主名称情報が受け付けられる。さらに、管理者端末装置200のプロセッサは、タッチパネルやカメラなどの入力インターフェイスにおいて配送物に関する情報の入力を受け付けるよう制御する(S14)。具体的には、タッチパネルにおいて配送物の受領日時情報と配送物の形態情報が受け付けられるとともに、カメラにおいて配送物の画像データが受け付けられる。また、管理者端末装置200のプロセッサは、センサやカメラなどの入力インターフェイスにおいて当該配送物が保管された保管トレイ400に付された二次元コード41を読み込み、当該二次元コード41に記録された保管場所情報の入力を受け付ける(S15)。具体的には、保管場所情報として保管トレイID情報が受け付けられる。そして、管理者端末装置200のプロセッサは、受け付けられたこれらの情報を入力情報(T11)として、通信インターフェイスを介して送信するよう制御する。
【0037】
送信された入力情報が通信インターフェイス114を介してサーバ装置100において受信されると、サーバ装置100のプロセッサ112は配送物ID情報を生成するよう制御する(S16)。そして、サーバ装置100のプロセッサ112は、生成した配送物ID情報に対応付けて、配送物情報テーブルに、受信した入力情報のうち受領日時情報、送り主住所情報、送り主名称情報、形態情報、画像データ及び保管場所情報をそれぞれ記憶するよう制御する(S17)。また、サーバ装置100のプロセッサ112は、転送先情報テーブルを参照して、受信した転送先名称情報に基づいて転送先ID情報を特定し、特定された転送先ID情報を配送物情報テーブルに生成された配送物ID情報に対応付けて記憶するよう制御する。その後、サーバ装置100のプロセッサ112は、転送先情報テーブルを参照して、転送先ID情報に基づいて通知方法情報を特定し、特定された通知方法で転送者端末装置300に配送物が配送された旨の通知(T12)を、通信インターフェイス114を介して送信するよう制御する。
【0038】
なお、本開示においては、プロセッサ112は、当該通知を送る際に、当該通知に加えて、配送物ID情報及び配送物情報を一緒に送信する。当該配送物情報の一例としては、配送物情報テーブルに記憶された配送物の外観の画像データ、当該配送物の送り主を示す送り主名称情報、当該配送物の送り主の住所を示す送り主住所情報、当該配送物の形態を示す形態情報、当該配送物が配送された時間を示す受領日時情報の少なくとも一つが含まれる。転送者が転送者端末装置300において通知とともにこれらの配送物情報を受信することによって、配送物を急ぎ転送すべきか否かや、配送物に含まれる内容物のデータを別途受信した方が良いかなどの判断が効率的に行うことが可能になる。
【0039】
送信された通知及び配送物情報が転送者端末装置300において受信されると、転送者端末装置300のプロセッサは、出力インターフェイスを介して選択画面の表示を行い、入力インターフェイスを介して転送者による様々な選択を受け付けるよう制御する(S18)。ここで、
図8は、本開示に係る転送者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。具体的には、通知を受信すると転送者端末装置300のディスプレイに表示される選択画面の例を示す。
図8によると、通知領域12には、通知とともに受信した配送物情報に基づいて、送り主名称情報として「B1様からの配送物」が、送り主住所情報として「S1」が、受領日時情報として「T1」が、「形態情報」として「F1」が表示される。また、通知領域12には、配送物情報に含まれる画像データに基づいて、当該配送物の外観の画像データが表示される。さらに、当該選択画面には、通知領域12を参照した転送者が、当該配送物に関して様々な選択をすることができるようにするための様々なアイコンが表示される。お急ぎ転送アイコン13は、当該アイコンに対応する位置をタッチパネルを介して転送者がタップすることによって、お急ぎ転送の指示入力をすることを可能にする。内容物依頼アイコン14は、当該アイコンに対応する位置をタッチパネルを介して転送者がタップすることによって、配送物の中身である内容物のデータの送信依頼に関する指示入力をすることを可能にする。破棄アイコン15は、当該アイコンに対応する位置をタッチパネルを介して転送者がタップすることによって、配送物を転送者に転送することなくそのまま破棄することを指示入力可能にする。これらのアイコン13~15は、転送者によって指示入力を受け付けると、すなわち選択された状態になると、表示態様(例えば、色)が変更され、選択されたことが視認可能になる。送信アイコン16は、当該アイコンに対応する位置をタッチパネルを介して転送者がタップすることによって、各アイコン13~15に対して行った選択結果を送信することを可能にする。
【0040】
なお、
図8においては、転送者が内容物依頼アイコン14に対して指示入力を行った場合、お急ぎ転送アイコン13や破棄アイコン15の選択がなされるのを制限する。具体的には、内容物依頼アイコン14に対する指示入力を受け付けた場合には、内容物依頼アイコン14の表示態様を変更する一方、それ以降になされたお急ぎ転送アイコン13及び破棄アイコン15に対する指示入力は無視をするよう制御するか、「選択できません」という表示を行う。内容物依頼を受けた場合には、その内容物をスキャンするなどの処理が必要であるため、お急ぎ転送の対応に支障をきたしたり、スキャン前に破棄されるのを防止するためである。
【0041】
再び
図4に戻り、
図8に示す選択画面において受け付けられた選択結果にも基づいて、転送者端末装置300のプロセッサは、通信インターフェイスを介して、配送物ID情報、転送方法情報、内容物依頼情報等を選択情報(T13)としてサーバ装置100に送信するよう制御する。そして、選択情報を受信したサーバ装置100は、管理者端末装置200とともに転送処理を実行する(S19)。そして、サーバ装置100のプロセッサ112は、転送処理が完了すると、通信インターフェイスを介して転送処理が完了した旨を示す転送完了情報(T14)を転送者端末装置300に送信するよう制御する。なお、転送処理の詳細については後述する。
【0042】
転送完了情報を受信した転送者端末装置300は、出力インターフェイスをきして転送完了表示を行うよう制御する(S20)。以上により、一連の処理シーケンスを終了する。
【0043】
<サーバ装置100で実行される処理フロー>
図5及び
図6は、本開示に係るサーバ装置100において実行される処理フローを示す図である。具体的には、
図5及び
図6は内容物依頼及び急ぎ転送に係る処理フローを示す。当該処理フローは、転送者端末装置300から選択情報を受信したことを受けて、サーバ装置100のプロセッサ112がメモリ111に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって開始される。
【0044】
図5によると、プロセッサ112は、通信インターフェイスを介して転送者端末装置300から受信した選択情報をメモリ111に記憶するよう制御する(S101)。具体的には、プロセッサ112は、配送物ID情報に基づいて、メモリ111の配送物情報テーブルの転送方法情報に「急ぎ転送」か「定期転送」かに関する情報を、内容物依頼情報に依頼「あり」か「なし」かに関する情報をそれぞれ記憶するよう制御する。次に、プロセッサ112は、配送物情報テーブルを参照して、配送物ID情報に対応付けて記憶された内容物依頼情報が「あり」であるか否かを判断する(S102)。内容物情報が「あり」でない場合、すなわち「なし」の場合は内容物のデータの取得は不要であり、お急ぎ転送をする必要があるため、プロセッサ112はS103以降の処理は行わず
図6に係る処理に移行する。他方、内容物情報が「あり」の場合、プロセッサ112は、配送物情報テーブルを参照して、配送物ID情報に対応付けられたステータス情報として「済」が記憶されているか否かを確認する(S103)。そして、「済」でなければ、プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、管理者端末装置200に内容物依頼情報を保管場所情報及び配送物ID情報とともに送信するよう制御する(S104)。
【0045】
管理者端末装置200を保持する管理者は、受信した保管場所情報及び配送物ID情報を出力して、保管場所情報により特定される保管トレイ400から内容物依頼を受けた配送物を特定する。そして、管理者端末装置200は、入力インターフェイスを介して、当該配送物の中身である内容物のデータ(例えば、内容物の画像データ)の入力を受け付ける。そして、入力された内容物データを、配送物ID情報とともに、管理者端末装置200はサーバ装置100へと送信する。
【0046】
サーバ装置100において内容物のデータが受信されると、プロセッサ112は内容物情報テーブルに配送物ID情報に対応付けて内容物データを記憶するよう制御する(S105)。そして、プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、記憶された内容物データを当該配送物の転送先である転送者が保持する転送者端末装置300に送信するよう制御する(S106)。その後、
図6の処理フローへと移行する。
【0047】
ここで、
図5において説明した通り、本開示においては転送者からの要求に応じて内容物データを転送者端末装置300に送信することが可能である。
図9は、本開示に係る転送者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。具体的には、転送者端末装置300のディスプレイに表示される内容物データ表示画面の一例を示す図である。
図9によると、内容物データ表示画面には、転送者の転送先ID情報に対応付けられた全ての配送物の情報が一覧として表示される一覧領域17が表示されている。当該一覧領域には、配送物ごとに、送り主名称情報と画像データとが表示されている。当該一覧領域において、転送者が所望の配送物に対する選択をすると、その選択された配送物の内容物データ19が内容物表示領域18に表示される。
図9の例では、一覧領域の「B1様から配送物」という配送物が選択されたことを受けて、当該配送物の配送物ID情報に対応付けられた内容物データ19(例えば、見積書)が画像データとして表示される。このように、転送者は内容物依頼を行うことによって、その都度配送物の転送を受けなくても、その内容物の詳細を把握することが可能となる。
【0048】
再び処理フローに戻る。
図6によると、
図5のS102において、内容物情報が「なし」の場合は、プロセッサ112は、配送物情報テーブルを参照して、配送物ID情報に対応付けて記憶された転送方法情報が「急ぎ転送」であるか否かを判断する(S201)。急ぎ転送であった場合には、プロセッサ112は、配送物情報テーブルを参照して、配送物ID情報に対応付けられたステータス情報として「済」が記憶されているか否かを確認する(S202)。そして、「済」でなければ、プロセッサ112は、配送物情報テーブルを参照して、配送物ID情報に対応付けて記憶された保管場所情報と配送物ID情報を管理者端末装置200に送信するよう制御する(S203)。そして、プロセッサ112は、配送物情報テーブルを参照して、配送物ID情報に対応付けて記憶された転送先ID情報を特定し、さらに転送先情報テーブルを参照して転送先ID情報に対応付けられた転送先住所及び転送先名称を転送情報として管理者端末装置200に送信するよう制御する。(S204)。
【0049】
管理者端末装置200を保持する管理者は、受信した保管場所情報及び配送物ID情報を出力して、保管場所情報により特定される保管トレイ400から急ぎ転送すべき配送物を特定する。また、管理者端末装置200は、受信した転送情報に基づいて転送伝票を出力する。管理者は、出力された転送伝票を、特定された配送物に張り付けて転送(配送)サービスの提供者に転送を依頼する。管理者端末装置200は、転送(配送)サービスの提供者によって付与された追跡コード情報の管理者による入力を受け付けると、サーバ装置100に当該追跡コード情報を配送物ID情報とともに送信する。
【0050】
次に、サーバ装置100が追跡コード情報を受信すると、プロセッサ112は、配送物ID情報に対応付けて、配送物情報テーブルの追跡コード情報に受信した追跡コード情報を記憶する(S205)。そして、プロセッサ112は、配送物ID情報に対応付けられた転送先ID情報に基づいて転送先情報テーブルを参照し、通知方法で指定された通知先に転送完了情報を送信する(S206)。なお、この転送完了情報には、お急ぎ転送が完了した旨とS205において記憶した追跡コード情報が含まれる。次に、プロセッサ112は、配送物情報テーブルを参照して、配送物ID情報に対応付けられたステータス情報を「済」に更新する(S207)。これにより一連の処理フローが終了する。なお、S201において急ぎ転送でないと判断された場合、及びS202においてステータス情報として「済」が記憶されていると判断された場合には、S202~S205に係る処理を行うことなく終了する。
【0051】
なお、
図8において説明した通り、転送者が内容物依頼アイコン14に対して指示入力を行った場合、お急ぎ転送アイコン13や破棄アイコン15の選択がなされるのを制限する。したがって、
図5及び
図6の処理フローにおいても、内容物情報が「あり」、すなわち内容物のスキャン依頼を受けた場合にはお急ぎ転送を行うことなく処理フローが終了される。他方、お急ぎ転送が行われる場合は内容物依頼情報が「なし」の場合のみ行われるようになっている。内容物依頼を受けた場合には、その内容物をスキャンするなどの処理が必要であるため、お急ぎ転送の対応に支障をきたしたり、スキャン前に破棄されるのを防止するためである。
【0052】
図7は、本開示に係るサーバ装置100において実行される処理フローを示す図である。具体的には、
図7は定期転送に係る処理フローを示す。当該処理フローは、所定周期でサーバ装置100のプロセッサ112がメモリ111に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって開始される。
【0053】
図7によると、プロセッサ112は、転送先情報テーブルの定期転送タイミング情報を参照して、定期転送のタイミングに達した転送先があるか否かを判断する(S301)。そして、プロセッサ112は、定期転送のタイミングに達した転送先がある場合には、その転送先ID情報に基づいて、配送物情報テーブルから当該転送先ID情報が対応付けられ、かつステータス情報として「保管」が記憶された全て配送物を特定する(S302)。
【0054】
次に、プロセッサ112は、特定された全ての配送物の配送物ID情報と、当該配送物ID情報に対応付けられた各保管場所情報を管理者端末装置200に送信するよう制御する(S303)。さらに、プロセッサ112は、転送先情報テーブルを参照して転送先ID情報に対応付けられた転送先住所及び転送先名称を転送情報として管理者端末装置200に送信するよう制御する。(S304)。
【0055】
管理者端末装置200を保持する管理者は、受信した各保管場所情報及び各配送物ID情報を出力して、各保管場所情報により特定される保管トレイ400から定期転送すべき全て配送物を特定する。また、管理者端末装置200は、受信した転送情報に基づいて転送伝票を出力する。そして、管理者は、出力された転送伝票を、特定された配送物に張り付けて転送(配送)サービスの提供者に転送を依頼する。管理者端末装置200は、転送(配送)サービスの提供者によって付与された追跡コード情報の管理者による入力を受け付けると、サーバ装置100に当該追跡コード情報を各配送物ID情報とともに送信する。
【0056】
次に、サーバ装置100が追跡コード情報を受信すると、プロセッサ112は、各配送物の各配送物ID情報に対応付けて、配送物情報テーブルの追跡コード情報に受信した追跡コード情報を記憶する(S305)。そして、プロセッサ112は、各配送物ID情報に対応付けられた転送先ID情報に基づいて転送先情報テーブルを参照し、通知方法で指定された各通知先に転送完了情報を送信する(S306)。なお、この転送完了情報には、定期転送が完了した旨とS305において記憶した追跡コード情報が含まれる。そして、プロセッサ112は、配送物情報テーブルを参照して、各配送物ID情報に対応付けられた各ステータス情報を「済」に更新する(S307)。これにより一連の処理フローが終了する。なお、S301において定期転送タイミングに達した転送先がないと判断された場合には、S302~S307に係る処理を行うことなく終了する。
【0057】
以上、本開示においては、あらかじめ指定された住所に配送物が配送されると、配送された旨の通知が転送先である転送者の保持する転送者端末装置300に送信されるためリアルタイムに配送された旨を知ることができる。したがって、本開示の処理システム1によって、転送者にとって使い勝手の良いサービスを提供することが可能となる。また、当該通知とともに、配送物の配送物情報もともに送信される。したがって、転送者はその配送物の内容もある程度把握することが可能となり、その後の処理の判断を円滑に行うことができる。また、転送者は配送物の中身である内容物の内容物データの依頼をすることも可能である。したがって、転送者は配送物の転送をわざわざ受けなくても、その詳細な内容を知ることが可能となり、より使い勝手の良いサービス提供を受けることが可能である。
【0058】
<その他>
図5~
図7の例では、配送物が配送されるごとにその旨の通知を行うとともに、転送者端末装置300から急ぎ転送か定期転送かの選択や、内容物依頼をするか否かの選択を受け付ける場合について説明した。しかし、これに限らず、あらかじめ転送者が急ぎ転送か定期転送かの選択や内容物依頼をするか否かの選択を行っておき、この選択結果を転送先情報テーブルに記憶する。そして、配送物が配送されるごとに当該転送先情報テーブルを参照することで、S102及びS201の判断が行われるようにしてもよい。
【0059】
本明細書で説明される処理及び手順は、実施形態において明示的に説明されたものによってのみならず、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能である。具体的には、本明細書で説明された処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ストレージ等の媒体に、当該処理に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、端末装置やサーバ装置を含む各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0060】
本明細書中で説明される処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理又は手順は、複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は、複数のモジュールによって実行されるものとすることができる。また、本明細書中で説明される各種情報が単一のメモリや記憶部に格納される旨が説明されたとしても、そのような情報は、単一の装置に備えられた複数のメモリ又は複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納されるものとすることができる。さらに、本明細書において説明されるソフトウェア及びハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、又は、より多い構成要素に分解することによって実現されるものとすることができる。
【符号の説明】
【0061】
100 サーバ装置
200 管理者端末装置
300 転送者端末装置
【手続補正書】
【提出日】2021-03-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを通じて、管理者端末装置から、あらかじめ指定された住所に配送された配送物に張り付けられた記録媒体から読み出され、当該配送物に固有な配送物IDと、前記住所に配送されたのちに当該配送物が保管された保管場所に張り付けられた記録媒体から読み出され、当該保管場所に固有な保管場所IDと、当該配送物の属性を示す配送物情報とを受信し、転送者端末装置に、当該配送物IDと当該配送物情報とを含む通知を送信し、前記転送先端末装置から、当該配送物IDと当該配送物情報に基づいて選択された前記配送物の取り扱い方法とを受信するように構成された通信インターフェイスと、
所定の指示命令に加え、前記配送物IDと、前記配送物情報と、前記配送物IDと対応付けられた通知先を示す通知先情報と、前記保管場所IDとを対応づけて記憶するように構成されたメモリと、
前記メモリに記憶された指示命令に基づいて、
前記配送物IDに対応付けられた前記通知先情報に基づいて、前記通知を、前記通信インターフェイスを介して送信し、
前記配送物IDに対応づけられた前記保管場所IDが示す前記保管場所に保管され、前記配送物IDが示す前記配送物を、前記取り扱い方法に従って取り扱う、
ための処理をするように構成されたプロセッサと、
を含む処理装置。
【請求項2】
前記管理者端末装置からの前記配送物IDと前記保管場所IDと前記配送物情報とには、前記配送物の転送先を示す転送先情報がさらに対応づけられ、
前記配送物の取り扱い方法は、前記配送物の前記転送先への転送、前記配送物の内容を示す内容物データの前記転送先端末装置への送信、及び前記配送物の廃棄を含む、
請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記管理者端末装置からの前記配送物IDと前記保管場所IDと前記配送物情報とには、前記配送物の転送先を示す転送先情報がさらに対応づけられ、
前記取り扱い方法は、前記配送物の転送のタイミングをさらに示し、
前記配送物の取り扱い方法は、前記取り扱い方法が示すタイミングで、前記配送物を、前記転送先情報が示す転送先住所に転送することを含む、
請求項1に記載の処理装置。
【請求項4】
前記メモリは、前記配送物が前記転送先に転送中の状況を追跡するための追跡情報を前記配送物情報に対応付けて記憶する、
請求項3に記載の処理装置。
【請求項5】
前記配送物情報が示す属性は、前記配送物の外観を含む、
請求項1~4のいずれか一項に記載の処理装置。
【請求項6】
前記配送物情報が示す属性は、前記配送物の送り主を示す送り主名称情報を含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の処理装置。
【請求項7】
前記メモリは前記配送物に含まれる内容物の画像を示す画像データを記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記通信インターフェイスを介して、前記内容物の画像データの送信要求を前記通知の送信先より受信すると、前記送信先に前記内容物の画像データを送信するための処理をするよう構成された、
請求項1~6のいずれか一項に記載の処理装置。
【請求項8】
ネットワークを通じて、管理者端末装置から、あらかじめ指定された住所に配送された配送物に張り付けられた記録媒体から読み出され、当該配送物に固有な配送物IDと、前記住所に配送されたのちに当該配送物が保管された保管場所に張り付けられた記録媒体から読み出され、当該保管場所に固有な保管場所IDと、当該配送物の属性を示す配送物情報とを受信し、転送者端末装置に、当該配送物IDと当該配送物情報とを含む通知を送信し、前記転送先端末装置から、当該配送物IDと当該配送物情報に基づいて選択された前記配送物の取り扱い方法とを受信するように構成された通信インターフェイスと、前記配送物IDと、前記配送物情報と、前記配送物IDと対応付けられた通知先を示す通知先情報と、前記保管場所IDとを対応づけて記憶するように構成されたメモリと、を含むコンピュータを、
前記配送物IDに対応付けられた前記通知先情報に基づいて、前記通知を、前記通信インターフェイスを介して送信し、
記配送物IDに対応づけられた前記保管場所IDが示す前記保管場所に保管され、前記配送物IDが示す前記配送物を、前記取り扱い方法に従って取り扱うように構成されたプロセッサ、
として機能させるプログラム。
【請求項9】
ネットワークを通じて、管理者端末装置から、あらかじめ指定された住所に配送された配送物に張り付けられた記録媒体から読み出され、当該配送物に固有な配送物IDと、前記住所に配送されたのちに当該配送物が保管された保管場所に張り付けられた記録媒体から読み出され、当該保管場所に固有な保管場所IDと、当該配送物の属性を示す配送物情報とを受信し、転送者端末装置に、当該配送物IDと当該配送物情報とを含む通知を送信し、前記転送先端末装置から、当該配送物IDと当該配送物情報に基づいて選択された前記配送物の取り扱い方法とを受信するように構成された通信インターフェイスと、前記配送物IDと、前記配送物情報と、前記配送物IDと対応付けられた通知先を示す通知先情報と、前記保管場所IDとを対応づけて記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータにおいて、プロセッサが前記指示命令を実行することによってなされる方法であって、
前記配送物の配送を受け付けたのちに、前記配送物IDと、前記配送物情報と、前記通知先情報と、前記保管場所IDとが入力されると、前記配送物IDと、前記配送物情報と、前記通知先情報と、前記保管場所IDとを関連付けて前記メモリに記憶する段階と、
前記配送物IDに対応付けられた前記通知先情報に基づいて、前記通知を、前記通信インターフェイスを介して送信する段階と、
記配送物IDに対応づけられた前記保管場所IDが示す前記保管場所に保管され、前記配送物IDが示す前記配送物を、前記取り扱い方法に従って取り扱う段階と、
を含む方法。
【手続補正書】
【提出日】2021-05-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを通じて、管理者端末装置から、あらかじめ指定された住所に配送された配送物に張り付けられた記録媒体から読み出され、当該配送物に固有な配送物IDと、前記住所に配送されたのちに当該配送物が保管された保管場所に張り付けられた記録媒体から読み出され、当該保管場所に固有な保管場所IDと、当該配送物の属性を示す配送物情報とを受信し、転送者端末装置に、当該配送物IDと当該配送物情報とを含む通知を送信し、前記転送者端末装置から、当該配送物IDと当該配送物情報に基づいて選択された前記配送物の取り扱い方法とを受信するように構成された通信インターフェイスと、
所定の指示命令に加え、前記配送物IDと、前記配送物情報と、前記配送物IDと対応付けられた通知先を示す通知先情報と、前記保管場所IDとを対応づけて記憶するように構成されたメモリと、
前記メモリに記憶された指示命令に基づいて、
前記配送物IDに対応付けられた前記通知先情報に基づいて、前記通知を、前記通信インターフェイスを介して送信し、
前記配送物IDに対応づけられた前記保管場所IDが示す前記保管場所に保管され、
前記配送物IDが示す前記配送物を、前記取り扱い方法に従って取り扱う、
ための処理をするように構成されたプロセッサと、
を含む処理装置。
【請求項2】
前記管理者端末装置からの前記配送物IDと前記保管場所IDと前記配送物情報とには、前記配送物の転送先を示す転送先情報がさらに対応づけられ、
前記配送物の取り扱い方法は、前記配送物の前記転送先への転送、前記配送物の内容を示す内容物データの前記転送者端末装置への送信、及び前記配送物の廃棄を含む、
請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記管理者端末装置からの前記配送物IDと前記保管場所IDと前記配送物情報とには、前記配送物の転送先を示す転送先情報がさらに対応づけられ、
前記取り扱い方法は、前記配送物の転送のタイミングをさらに示し、
前記配送物の取り扱い方法は、前記取り扱い方法が示すタイミングで、前記配送物を、
前記転送先情報が示す転送先住所に転送することを含む、
請求項1に記載の処理装置。
【請求項4】
前記メモリは、前記配送物が前記転送先に転送中の状況を追跡するための追跡情報を前記配送物情報に対応付けて記憶する、
請求項3に記載の処理装置。
【請求項5】
前記配送物情報が示す属性は、前記配送物の外観を含む、
請求項1~4のいずれか一項に記載の処理装置。
【請求項6】
前記配送物情報が示す属性は、前記配送物の送り主を示す送り主名称情報を含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の処理装置。
【請求項7】
前記メモリは前記配送物に含まれる内容物の画像を示す画像データを記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記通信インターフェイスを介して、前記内容物の画像データの送信要求を前記通知の送信先より受信すると、前記送信先に前記内容物の画像データを送信するための処理をするよう構成された、
請求項1~6のいずれか一項に記載の処理装置。
【請求項8】
ネットワークを通じて、管理者端末装置から、あらかじめ指定された住所に配送された配送物に張り付けられた記録媒体から読み出され、当該配送物に固有な配送物IDと、前記住所に配送されたのちに当該配送物が保管された保管場所に張り付けられた記録媒体から読み出され、当該保管場所に固有な保管場所IDと、当該配送物の属性を示す配送物情報とを受信し、転送者端末装置に、当該配送物IDと当該配送物情報とを含む通知を送信し、前記転送者端末装置から、当該配送物IDと当該配送物情報に基づいて選択された前記配送物の取り扱い方法とを受信するように構成された通信インターフェイスと、前記配送物IDと、前記配送物情報と、前記配送物IDと対応付けられた通知先を示す通知先情報と、前記保管場所IDとを対応づけて記憶するように構成されたメモリと、を含むコンピュータを、
前記配送物IDに対応付けられた前記通知先情報に基づいて、前記通知を、前記通信インターフェイスを介して送信し、
記配送物IDに対応づけられた前記保管場所IDが示す前記保管場所に保管され、前記配送物IDが示す前記配送物を、前記取り扱い方法に従って取り扱うように構成されたプロセッサ、
として機能させるプログラム。
【請求項9】
ネットワークを通じて、管理者端末装置から、あらかじめ指定された住所に配送された配送物に張り付けられた記録媒体から読み出され、当該配送物に固有な配送物IDと、前記住所に配送されたのちに当該配送物が保管された保管場所に張り付けられた記録媒体から読み出され、当該保管場所に固有な保管場所IDと、当該配送物の属性を示す配送物情報とを受信し、転送者端末装置に、当該配送物IDと当該配送物情報とを含む通知を送信し、前記転送者端末装置から、当該配送物IDと当該配送物情報に基づいて選択された前記配送物の取り扱い方法とを受信するように構成された通信インターフェイスと、所定の指示命令に加え、前記配送物IDと、前記配送物情報と、前記配送物IDと対応付けられた通知先を示す通知先情報と、前記保管場所IDとを対応づけて記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータにおいて、プロセッサが前記指示命令を実行することによってなされる方法であって、
前記配送物の配送を受け付けたのちに、前記配送物IDと、前記配送物情報と、前記通知先情報と、前記保管場所IDとが入力されると、前記配送物IDと、前記配送物情報と、前記通知先情報と、前記保管場所IDとを関連付けて前記メモリに記憶する段階と、
前記配送物IDに対応付けられた前記通知先情報に基づいて、前記通知を、前記通信インターフェイスを介して送信する段階と、
記配送物IDに対応づけられた前記保管場所IDが示す前記保管場所に保管され、前記配送物IDが示す前記配送物を、前記取り扱い方法に従って取り扱う段階と、
を含む方法。