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特開2022-34990衝立型間仕切り、及び衝立型間仕切り用の構成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022034990
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】衝立型間仕切り、及び衝立型間仕切り用の構成物
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/74 20060101AFI20220225BHJP
   A47G 5/00 20060101ALI20220225BHJP
【FI】
E04B2/74 561H
A47G5/00 G
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020138984
(22)【出願日】2020-08-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100116012
【弁理士】
【氏名又は名称】宮坂 徹
(72)【発明者】
【氏名】木下 俊貴
(72)【発明者】
【氏名】高橋 良介
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 幹之
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 寛史
(57)【要約】      (修正有)
【課題】簡易に組み立てられると共に、パネル板の高さ調整についての、自由度も操作も簡易な衝立型間仕切りを提供する。
【解決手段】衝立型間仕切りは、パネル板1と、そのパネル板1を支持する支柱5と、を有する衝立型間仕切りであって、パネル板1の板厚方向に開口した1又は2以上のネジ止め用の穴と、支柱5に形成され、支柱5の軸方向に延びる1又は2以上の案内溝と、案内溝に設けられ、案内溝に案内されて軸方向に移動可能な1又は2以上のナット部材7と、ネジ止め用の穴を介してナット部材7に螺合するネジ12と、を備える。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネル板と、そのパネル板を支持する支柱と、を有する衝立型間仕切りであって、
上記パネル板の板厚方向に開口した1又は2以上のネジ止め用の穴と、
上記支柱に形成され、支柱の軸方向に延びる1又は2以上の案内溝と、
上記案内溝に設けられ、当該案内溝に案内されて上記軸方向に移動可能な1又は2以上のナット部材と、
上記ネジ止め用の穴を介して上記ナット部材に螺合するネジと、
を備えることを特徴とする衝立型間仕切り。
【請求項2】
上記案内溝は、上記支柱の周方向に沿って複数箇所に形成され、案内溝毎に上記ナット部材が1又は2以上設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載した衝立型間仕切り。
【請求項3】
上記複数の案内溝は、周方向に沿って等間隔に形成されていることを特徴とする請求項2に記載した衝立型間仕切り。
【請求項4】
上記案内溝は、支柱の周方向に沿って3箇所又は4箇所形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載した衝立型間仕切り。
【請求項5】
上記パネル板は、光透過性の樹脂材料から構成される、ことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか1項に記載した衝立型間仕切り。
【請求項6】
上記パネル板は、左右両端部側にそれぞれ2以上の上記ネジ止め用の穴が開口していることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれか1項に記載した衝立型間仕切り。
【請求項7】
上記パネル板は、上記ネジ止め用の穴とは別に、左右方向途中位置にネジ止め用の第2の穴が開口していることを、ことを特徴とする請求項6に記載した衝立型間仕切り。
【請求項8】
複数の上記パネル板と複数の上記支柱を備え、
上記複数の支柱のうちの少なくとも1つの支柱に、複数のパネル板が上記ネジと上記ナット部材によってネジ止めされていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載した衝立型間仕切り。
【請求項9】
一の支柱に対しネジ止めされている複数のパネル板は、それぞれ異なる案内溝に設けたナット部材によってネジ止めされている請求項8に記載した衝立型間仕切り。
【請求項10】
2以上のパネル板と、そのパネル板を支持するための2以上の支柱と、複数のネジと、を有し、
上記パネル板には、板厚方向に開口した1又は2以上のネジ止め用の穴が設けられ、
上記支柱は、支柱の軸方向に延びる1又は2以上の案内溝と、上記案内溝に設けられ、当該案内溝に案内されて上記軸方向に移動可能な1又は2以上のナット部材と、を備え、
上記ネジの軸部は、上記ネジ止め用の穴を介して上記ナット部材に螺合可能である、
衝立型間仕切り用の構成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設置床面に設けられる衝立型間仕切りに関する。この衝立型間仕切りは、例えば、オフィスや店舗で使用され、飛沫防止パネルなどの置き型パーティションを構成する。
【背景技術】
【0002】
衝立型間仕切りとしては、例えば特許文献1に記載の衝立パネルがある。
この衝立パネルは、両側の支柱と上下の横桟とで形成された枠体内に透過性を有するパネル板を装着した構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-11988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、オフィスや店舗に使用される飛沫防止パネルは、通常、設置床面とパネル板との間に上下方向の隙間を設けている。この隙間は、PCの配線や充電コード用、書類の受渡し等のスペースとして利用される。
また、衝立型間仕切りを、飛沫防止用途として使用する場合、座高や椅子の種類などによって、パネル板の高さが変更できることが好ましい。
【0005】
しかしながら、従来の衝立型間仕切りでは、パネル板の高さの可変が困難で、一度、備え付けると、全体高さや隙間の高さは一定となる。すなわち、従来にあっては、想定外の上記隙間が必要になった場合や、使用状況に応じたパネル板の高さ調整が簡易にできない。
また、飛沫防止パネルには、支柱(支持具)を交換することでパネル板の高さ調整が可能なものもあるが、高さは、支柱の高さに依存することから、高さ調整の自由度が低く、且つ、パネル板を完全に支柱から分離して高さ調整する必要があり、組立て後の運びが容易ではない。
【0006】
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、簡易に組み立てられると共に、パネル板の高さ調整についての、自由度も操作も簡易な衝立型間仕切りを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
課題解決のために、本発明の実施形態の衝立型間仕切りは、パネル板と、そのパネル板を支持する支柱と、を有する衝立型間仕切りであって、上記パネル板の板厚方向に開口した1又は2以上のネジ止め用の穴と、上記支柱に形成され、支柱の軸方向に延びる1又は2以上の案内溝と、上記案内溝に設けられ、当該案内溝に案内されて上記軸方向に移動可能な1又は2以上のナット部材と、上記ネジ止め用の穴を介して上記ナット部材に螺合するネジと、を備える。
【0008】
この衝立型間仕切りは、例えば、2以上のパネル板と、そのパネル板を支持するための2以上の支柱と、複数のネジと、を有し、上記パネル板には、板厚方向に開口した1又は2以上のネジ止め用の穴が設けられ、上記支柱は、支柱の軸方向に延びる1又は2以上の案内溝と、上記案内溝に設けられ、当該案内溝に案内されて上記軸方向に移動可能な1又は2以上のナット部材と、を備え、上記ネジの軸部は、上記ネジ止め用の穴を介して上記ナット部材に螺合可能である、衝立型間仕切り用の構成物を組み立てることで構成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の態様によれば、パネル板は、支柱に対し、ネジ止めによって簡易に支持される。
また、ナット部材が支柱に沿ってスライド可能となっているので、例えば、ネジによる締結を少し緩めることで、支柱に対するパネル板の高さを自由に調整可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に基づく実施形態に係るパネル板を示す正面図である。
図2】本発明に基づく実施形態に係る支柱を示す斜視図である。
図3】本発明に基づく実施形態に係るネジを示す斜視図である。
図4】第2の穴を説明する正面図である。
図5】案内溝の断面例を示す図である。
図6】案内溝とナット部材の関係を示す断面図である。
図7】組み立てた衝立型間仕切りの例を示す斜視図である。
図8】側面板を支柱に組み付ける状態を説明する模式図である。
図9】正面板を支柱に組み付ける状態を説明する模式図である。
図10】パネル板の高さ調整の例を説明する図である。
図11】組み立てた衝立型間仕切りのパターン例を示す平面的模式図である。
図12】組み立てた衝立型間仕切りのパターン例を示す平面的模式図である。
図13】組み立てた衝立型間仕切りのパターン例を示す平面的模式図である。
図14】一対の支柱間に2枚のパネル板を取り付けたパターン例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態の衝立型間仕切りは、衝立型間仕切り用の構成物を組み立てることで構成される組立て体である。
【0012】
「構成物」
衝立型間仕切り用の構成物は、図1図3に示すように、2以上のパネル板1と、そのパネル板1に支持するための2以上の支柱5と、複数のネジ12と、を有する。
【0013】
(パネル板1)
本実施形態のパネル板1は、図1に示すように、平面視矩形の板材である。パネル板1の形状は、矩形でなくても良い。
パネル板1は、光透過性であることが好ましい。パネル板1の材質としては、ガラス、PETG、塩ビ、アクリル等の透明度の高い材質が例示できる。なお、これらの材質で作製したパネル板1の透明度(透過率)は、50~98%程度となる。
パネル板1として、PETGを使用する場合、塩ビやアクリルに比べて柔軟性があるため、仮に落下等の衝撃が加えられても割れにくい。また、PETGは自己消化性を持つため火災などで他の材質に比べて燃えにくい。
パネル板1の厚みは、例えば2mm以上9mm以下とする。
【0014】
<ネジ止め用の穴2>
パネル板1の左右両側にネジ止め用の穴2(以下、単純に「穴」とも記載する)が開口している。ネジ止め用の穴2や後述の第2の穴3は、スリット状などの長穴であっても良い。
図1に示す例では、ネジ止め用の穴2がパネル板1の左右両端部側にそれぞれ設けられ、左右方向の各端部にそれぞれ、2つネジ止め用の穴2が上下に離隔して設けられている。各端部に設ける穴2は、1個でも良いが、2以上設けた方が取付けの安定性が良い。
また、パネル板1に形成する穴としては、図4に示すように、パネル板1の左右方向途中位置(例えば中央位置)にも、ネジ止め用の第2の穴3を開口しておいてもよい。
【0015】
(支柱5)
支柱5は、例えば断面が円形、三角形や矩形などの多角形形状等の形状となっている。本実施形態では、図2に示すように、断面正方形形状の場合を例に挙げて説明する。このとき、支柱5の周方向における一辺の寸法は、例えば20~25mmとする。
支柱5の材質は、パネル板1を支持可能な剛性を有すれば特に限定はないが、アルミ材や木材が例示できる。
【0016】
<案内溝6>
支柱5には、軸方向に延びる1又は2以上の案内溝6を有する。案内溝6は、支柱5の周方向に沿って複数箇所に形成されていることが好ましい。この場合、案内溝6は、周方向に沿って等間隔に形成されていることが好ましい。また、同一軸線上に沿って2以上の案内溝6を形成しても良い。また、各面に2以上の案内溝6を形成しても良い。
本実施形態では、支柱5の各面(4面)にそれぞれ案内溝6が形成されている場合を例示している。
【0017】
案内溝6は、案内溝6に配置したナット部材7が、案内溝6に沿って支柱5の軸方向にスライド(案内)可能な形状であって、ナット部材7が、上記案内方向に直交する方向に変位しても、案内溝6の開口部から抜けない構造となっている。
本実施形態の案内溝6の断面形状は、図5に示す断面図のように、溝の底面6aから支柱5の表面に向かうにつれて左右の幅が広くなる斜面上の側面6bを有して、略台形形状となっている。これによって、ネジを雄ネジの穴10に螺合させる際の安定性が良くなる。
【0018】
ただし、案内溝6は、溝の開口部では、ナット部材7の表面の左右両側に対向する左右の内向きフランジ部9によって、開口部の幅Dが狭くなって、ナット部材7が抜けない、開口位置での溝幅となっている。すなわち、左右の内向きフランジ部9で構成される溝の開口の幅は、ナット部材7に設けた雌ネジのネジ穴10の穴径及びネジ12の軸部12bの径よりも大きく、且つナット部材7の幅方向の寸法よりも小さくなっている。
また、ナット部材7の雌ネジの穴10が、溝の開口を介して外部から見えるようになっている。
【0019】
<ナット部材7>
ナット部材7は、案内溝6内に設けられ、当該案内溝6に案内されて支柱5の軸方向(溝の延在方向)に移動可能となっている。
なお、ナット部材7の本体が案内溝6の外側に配置されていても良い、案内溝6によって軸方向に案内可能に案内溝6に取り付けられていればよい。
ナット部材7は、パネル板1の上下で並ぶ穴2の数若しくはそれ以上、各案内溝6に設けることが好ましい。
【0020】
本実施形態のナット部材7は、断面図である図6に示すように、案内溝6の断面に係合可能な形状、つまり、略台形形状の断面となっていて、案内溝6の底面6a及び側面6bと当接可能部分7Aが樹脂材で構成される。また、内向きフランジ部9の内面に当接可能な部分には、アルミなどの金属板で構成され、該金属板がワッシャを構成する。
これによって、ナット部材7にネジ12を安定して螺合可能となる。
【0021】
また、ナット部材7の中央部に雌ネジが形成されたネジ穴10が形成されている。ネジ穴10は、ナット部材7の中央を厚さ方向に貫通するように形成され、該ネジ穴10が案内溝6の開口を介して見えるようなっている、ネジ穴10の軸は、支柱5の表面に対して直交するように構成することが好ましい。
また、上記金属板には、ネジ穴10の両側が段差状に上方へ突出していて段差部7Baが形成され、該段差部案内溝6が、案内溝6の開口に嵌り込み可能な形状となっている。
これによって、安定して締結可能となり、より締結後のパネル板1がずれにくくなる。
【0022】
<樹脂キャップ8(留め具)>
支柱5の軸方向両端部には、樹脂キャップ8が着脱可能に嵌め込まれている。この樹脂キャップ8によって、案内溝6の支柱5の軸方向端部からナット部材7が抜け落ちることが防止されると共に、取扱い時の耐傷性を有する。
このキャップ8を一時的に外すことで、各案内溝6に配置するナット部材7の数を調整することが可能となる。例えば、複数条の案内溝6を形成していても、使用しない案内溝6からナット部材7を外しておいたりすることができる。
【0023】
(ネジ12)
ネジ12は、図3に示すように、軸部12bと頭部12aとから構成され、雌ネジを有する穴10に螺合可能な、例えばM4~7程度のトラス型ボルトビスからなる。
このネジ12は、頭部12aがパネル板1の穴の径(長穴の場合には幅)よりも大きく、且つ軸部12bが、パネル板1の穴の径よりも小さく、パネル板1を介してネジ穴10に螺合可能な長さを有する。
【0024】
「組み立て」
3枚のパネル板1と4本の支柱5を用いた衝立型間仕切りに組み立てる場合を例示する。
3枚のパネル板1は、図1図7に示すように、幅方向の長さが大きい正面板1aと左右2枚の側面板1bとからなる。
例えば、次の手順にて組み立てる。
先ず、図8のように、各側面板1bの一方に面側(互いに逆側でも良い)における、左右両側にそれぞれ支柱5をネジ止めする。
【0025】
次に、図9のように、各側面板1bに取り付けた各一端側の支柱5における、側面を取り付けた面と直交する面に形成された案内溝6に設けたナット部材7を用いて、正面板1aの左右両側を、穴を介してネジ止めする。
これによって、図7のような、平面視コ字形状の衝立型間仕切りに組み付けられる。
このとき、図10のように、各案内溝6に設けたナット部材7の位置を適宜、支柱5の軸方向にスライドすることで、各パネル板1の組み付け高さ位置を自由に設定可能となる。
【0026】
また、パネル板1を組み付けた後であっても、パネル板1の高さ位置を変更したい場合には、対応するネジ12を緩めて、パネル板1の位置を調整した後に再度ネジ12を締めるという簡単な操作で、パネル板1の高さ位置を調整可能となる。
なお、1つの衝立型間仕切りを構成する各パネル板1の高さを、同じ高さとする必要はなし、高さも異なっていても良い。
【0027】
(組み立ての変形例)
組み立てた衝立型間仕切りのパターンの例を図11図14に示す。
図11の例では、図4のように、左右の側面板1bの左右方向中央部に、ネジ止め用の第2の穴3を形成しておく。そして、3枚のパネル板1をHの字状に組み付けるパターン例である。
図12は、1つの支柱5に4つのパネル板1を取り付けて十の字状としたパターン例である。
図13は、仕切りで区切られた空間が左右方向に複数連続して並ぶように、組み立てたパターンである。この例では、2種類の衝立型間仕切りの組立てパターンを、順番に組み合わせて配置することで、仕切りで区切られた空間が左右方向に複数並ぶように構成している。
【0028】
図14の例は、左右の支柱5に対し、上下に2枚のパネル板1を取り付けた例である。なお、支柱5の下端部に、平面視で、パネル板の厚さ方向に延びる足を付けて、支柱5を独立して立てるようにしても良い。
また、上記の説明では、一の支柱5に設けた隣り合う案内溝6の角度が90度の場合を例示しているが、これに限定されない。例えば、断面円形の支柱5に対し、周方向に沿って120度間隔で3条の案内溝6を設けて、支柱5に支持されて隣り合うパネル板間の角度を、120度とするようにしても良い。
【0029】
(作用その他)
本実施形態では、ナット部材7を支柱5に沿ってスライドさせることで、高い自由度で且つ簡易に、パネル板1の高さを調整可能となる。
これによって、パネル板1の下側の隙間を、通過させるケーブルや、電話や厚みがある書類などに応じて調整して設置可能となる。
【0030】
また、パネル板1と支柱5は一体化しているので、組み立て後は持ち運びが可能である。
また、パネル板1同士は結合せず独立しているので、1面ずつ取り換えが可能である。
また、パネル板1の透過率が高いので視認性が確保できる。
なお、必要に応じて支柱5を横桟としてパネル板1に取り付けても良い。この場合、横桟用の穴を左右に向けて複数空けておけば対応可能である。
【0031】
また、1面に対し上下2枚のパネルを使えば(図14参照)、間にフックや小物置なども掛けることが可能となる。
この場合、横桟としての支柱でパネル板1の撓みの強制や補強をしたり、仕切りの転倒防止に繋げたりすることが可能である。
また、支柱5の各面の全てにパネル板1が取付け可能なので多様の組合せができる。例えば、パネル板1と支柱5の組合せで連続性が付与できる。また、長さ方向に調整が可能となるので長机やオフィスの机の並びにも対応可能となる。
【符号の説明】
【0032】
1 パネル板
2 ネジ取付け用の穴
3 第2の穴
5 支柱
6 案内溝
7 ナット部材
8 樹脂キャップ
10 ネジ穴
12 ネジ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2020-11-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネル板と、そのパネル板を支持する支柱と、を有する衝立型間仕切りであって、
上記パネル板の板厚方向に開口した1又は2以上のネジ止め用の穴と、
上記支柱に形成され、支柱の軸方向に延びる1又は2以上の案内溝と、
上記案内溝に設けられ、当該案内溝に案内されて上記軸方向に移動可能な1又は2以上のナット部材と、
上記ネジ止め用の穴を介して上記ナット部材に螺合するネジと、
を備え
上記案内溝は、当該案内溝で案内されるナット部材を、支柱の軸方向に沿って支柱の一端部から支柱の他端部まで案内可能な形状であって、ナット部材が案内方向に直交する方向に変位しても当該ナット部材が案内溝から抜けない構造とする左右一対の内向きフランジ部を有し、
上記ナット部材は、上記内向きフランジ部に接近・離隔可能な状態で上記案内溝に配置されると共に、上記内向きフランジ部に当接可能な部分がワッシャを構成する金属板からなり、
上記金属板には、上記左右一対の内向きフランジ部で形成される開口に嵌り込み可能な段差部が形成されている、
ことを特徴とする衝立型間仕切り。
【請求項2】
更に、上記案内溝は、支柱の軸方向端部に開口し、その開口に着脱可能に樹脂キャップが嵌め込まれ、その樹脂キャップによって、案内溝の軸方向端部からのナット部材の抜け落ちが防止されると共に、支柱の軸方向端部から案内溝に対しナット部材を出し入れすることで、案内溝に配置するナット部材の数を調整可能となっている、
ことを特徴とする請求項1に記載した衝立型間仕切り。
【請求項3】
上記案内溝は、上記支柱の周方向に沿って複数箇所に形成され、案内溝毎に上記ナット部材が1又は2以上設けられている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した衝立型間仕切り。
【請求項4】
上記複数の案内溝は、周方向に沿って等間隔に形成されていることを特徴とする請求項に記載した衝立型間仕切り。
【請求項5】
上記案内溝は、支柱の周方向に沿って3箇所又は4箇所形成されていることを特徴とする請求項又は請求項に記載した衝立型間仕切り。
【請求項6】
上記パネル板は、光透過性の樹脂材料から構成される、ことを特徴とする請求項1~請求項のいずれか1項に記載した衝立型間仕切り。
【請求項7】
上記パネル板は、左右両端部側にそれぞれ2以上の上記ネジ止め用の穴が開口していることを特徴とする請求項1~請求項のいずれか1項に記載した衝立型間仕切り。
【請求項8】
上記パネル板は、上記ネジ止め用の穴とは別に、左右方向途中位置にネジ止め用の第2の穴が開口していることを特徴とする請求項に記載した衝立型間仕切り。
【請求項9】
複数の上記パネル板と複数の上記支柱を備え、
上記複数の支柱のうちの少なくとも1つの支柱に、複数のパネル板が上記ネジと上記ナット部材によってネジ止めされていることを特徴とする請求項又は請求項に記載した衝立型間仕切り。
【請求項10】
一の支柱に対しネジ止めされている複数のパネル板は、それぞれ異なる案内溝に設けたナット部材によってネジ止めされている請求項に記載した衝立型間仕切り。
【請求項11】
2以上のパネル板と、そのパネル板を支持するための2以上の支柱と、複数のネジと、を有し、
上記パネル板には、板厚方向に開口した1又は2以上のネジ止め用の穴が設けられ、
上記支柱は、支柱の軸方向に延びる1又は2以上の案内溝と、上記案内溝に設けられ、当該案内溝に案内されて上記軸方向に移動可能な1又は2以上のナット部材と、を備え、
上記ネジの軸部は、上記ネジ止め用の穴を介して上記ナット部材に螺合可能であり、
上記案内溝は、当該案内溝で案内されるナット部材を、支柱の軸方向に沿って支柱の一端部から支柱の他端部まで案内可能な形状であって、ナット部材が案内方向に直交する方向に変位しても当該ナット部材が案内溝から抜けない構造とする左右一対の内向きフランジ部を有し、
上記ナット部材は、上記内向きフランジ部に接近・離隔可能な状態で上記案内溝に配置されると共に、上記内向きフランジ部に当接可能な部分がワッシャを構成する金属板からなり、
上記金属板には、上記左右一対の内向きフランジ部で形成される開口に嵌り込み可能な段差部が形成されている、
衝立型間仕切り用の構成物。