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  • 特開-標識取付具および標識具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022034991
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】標識取付具および標識具
(51)【国際特許分類】
   E01F 13/02 20060101AFI20220225BHJP
   E01F 9/608 20160101ALI20220225BHJP
   G09F 7/18 20060101ALI20220225BHJP
【FI】
E01F13/02 A
E01F9/608
G09F7/18 M
G09F7/18 T
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020138985
(22)【出願日】2020-08-19
(71)【出願人】
【識別番号】520316254
【氏名又は名称】廣田 誠司
(74)【代理人】
【識別番号】100190702
【弁理士】
【氏名又は名称】筧田 博章
(72)【発明者】
【氏名】廣田 誠司
【テーマコード(参考)】
2D064
2D101
【Fターム(参考)】
2D064AA21
2D064CA01
2D064CA04
2D064CA08
2D064DA11
2D064EA01
2D101CA11
2D101EA05
2D101FA12
2D101GA24
2D101GA25
(57)【要約】
【課題】
標識を交換可能であって、取付対象に短時間で容易に取り付けることができる標識取付具および標識具を提供する。
【解決手段】
標識取付具は、取付対象に標識を取り付けるためのものであって、本体と、本体に設けられ、取付対象が通される通し孔と、標識を本体に着脱可能とする着脱部とを備える。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付対象に標識を取り付けるための標識取付具であって、
本体と、
前記本体に設けられ、前記取付対象が通される通し孔と、
前記標識を前記本体に着脱可能とする着脱部と、
を備える標識取付具。
【請求項2】
前記通し孔は、深さ方向において大きさが変わる請求項1記載の標識取付具。
【請求項3】
前記本体に設けられ、前記通し孔内に突出する突出部を備える請求項1または2記載の標識取付具。
【請求項4】
前記突出部の突端が前記通し孔の深さ方向において傾斜している請求項1~3のいずれか1項に記載の標識取付具。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の標識取付具と、
前記標識と、
を備える標識具。
【請求項6】
前記標識は、標識本体と、前記標識本体の一端から凹む凹部と、を備える請求項5記載の標識具。
【請求項7】
請求項1~4いずれか1項に記載の記載の標識取付具である第1標識取付具と、
請求項1~4いずれか1項に記載の記載の標識取付具である第2標識取付具と、
前記標識と、
を備え、
前記第1標識取付具および前記第2標識取付具のそれぞれの着脱部は、前記標識を抜き差し可能な着脱部分を備え、
前記第2標識取付具の前記着脱部分の幅は、前記第1標識取付具の前記着脱部分の幅より狭く、
前記標識は、標識本体と、前記標識本体から前記着脱部への抜き差し方向に突出する標識突出部と、を備え、
前記標識本体の幅は、前記第1標識取付具の前記着脱部分の幅以下で、かつ前記第2標識取付具の前記着脱部分の幅より広く、
前記標識突出部の幅は、前記第2標識取付具の前記着脱部分の幅以下である標識具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、標識取付具および標識具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
取付対象に標識を取り付けるものとして、特許文献1には、基板と、リングとを備え、コーンに取り付け可能なリング基板具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3023521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載のリング基板具は、基板(標識)とリングが連結しているため、別の標識に取り換えることができない。
【0005】
本発明は、標識を交換可能であって、取付対象に短時間で容易に取り付けることができる標識取付具および標識具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
標識取付具の一の態様は、取付対象に標識を取り付けるためのものであって、本体と、本体に設けられ、取付対象が通される通し孔と、標識を本体に着脱可能とする着脱部とを備える。
【0007】
標識取付具は、通し孔が、深さ方向において大きさが変わるものであってもよい。
【0008】
標識取付具は、本体に設けられ、通し孔内に突出する突出部を備えてもよい。
【0009】
標識取付具は、突出部の突端が通し孔の深さ方向において傾斜していてもい。
【0010】
標識具の一の態様は、上記標識取付具と、標識とを備える。
【0011】
標識具は、標識が、標識本体と、標識本体の一端から凹む凹部とを備えていてもよい。
【0012】
標識具の一の態様は、上記標識取付具である第1標識取付具と、上記標識取付具である第2標識取付具と、標識とを備えている。第1標識取付具および第2標識取付具のそれぞれの着脱部は、標識を抜き差し可能な着脱部分を備えている。第2標識取付具の着脱部分の幅は、第1標識取付具の着脱部分の幅より狭くなっている。標識は、標識本体と、標識本体から着脱部への抜き差し方向に突出する標識突出部とを備えている。標識本体の幅は、第1標識取付具の着脱部分の幅以下で、かつ第2標識取付具の着脱部分の幅より広くなっている。標識突出部の幅は、第2標識取付具の着脱部分の幅以下となっている。
【発明の効果】
【0013】
標識取付具および標識具によると、標識を交換可能であって、取付対象に短時間で容易に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1実施形態の標識取付具を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は正面図、(E)は背面図、(F)は右側面図および(G)は(B)のI-I線断面図である。
図2】本発明の第2実施形態の標識取付具を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は正面図、(E)は背面図、(F)は右側面図および(G)は(B)のII-II線断面図である。
図3】本発明の第3実施形態の標識取付具を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は正面図、(E)は背面図、(F)は右側面図および(G)は(B)のIII-III線断面図である。
図4】本発明の第4実施形態の標識取付具を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は正面図、(E)は背面図、(F)は右側面図および(G)は(B)のIV-IV線断面図である。
図5】本発明の第1実施形態の標識具および取付対象を示す斜視図である。
図6】本発明の第1実施形態の標識具を取付対象に取り付けた状態を示す斜視図である。
図7】本発明の第2実施形態の標識具および取付対象を示す斜視図である。
図8】本発明の第2実施形態の標識具を取付対象に取り付けた状態を示す斜視図である。
図9】本発明の第3実施形態の標識具および取付対象を示す斜視図である。
図10】本発明の第3実施形態の標識具を取付対象に取り付けた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、標識取付具および標識具の実施形態について、図面を用いて説明する。まず、標識取付具の各実施形態について説明し、次いで標識具の各実施形態について説明する。
【0016】
第1実施形態の標識取付具1は、図1に示すように、本体11と、通し孔13と、着脱部15とを備えている。
【0017】
本体11は、直方体の後端側を円弧状に面取りした形状となっている。なお、本体11は、どのような形状であってもよく、例えば環状であって、その内側が通し孔13となっていてもよい。
【0018】
通し孔13は、標識取付具1が取り付けられる取付対象90を通すためのものであり、本体11に設けられている。本実施形態では、通し孔13は、本体11を上下方向に貫通する孔であって、その横断面が略円形となっている。通し孔13の位置、大きさおよび形状は、標識取付具1の取付対象90を通し孔13に通して標識取付具1を取付対象90に掛けるまたは嵌めることができるとともに、標識70が所定の位置において着脱部15に取り付けられるように、適宜設定される。なお、通し孔13の深さ方向(貫通方向)は、どのような方向であってもよい。
【0019】
着脱部15は、標識70を着脱するためのものである。本実施形態では、着脱部15は、2つ備えられており、本体11の前面の左端側および右端側のそれぞれから前方に延び、そこから90°屈曲して内側に延びたものとなっている。各着脱部15は、平面視すると略L字状の形状となっている。それぞれの着脱部15の内面と本体11の前面に囲まれる平面視して左右方向に延びる矩形状の空間が、標識70が取り付けられる着脱部分17となる。標識70は、着脱部分17において上下方向に抜き差しすることにより標識取付具1に着脱される。着脱部15および着脱部分17は、着脱部15に取り付けられる標識70が、後述する取付対象90の柱状部分91等の通し孔13に通される部分に干渉しないように設けられる。本実施形態では、取付対象90に取り付けられた標識取付具1の着脱部分17が、通し孔13の深さ方向から見て、取付対象90の柱状部分91の外側に設けられている。なお、着脱部15および着脱部分17の位置、形状および大きさは、取り付けられる標識70に応じて、適宜設定される。また、本実施形態では、着脱部15において標識70が抜き差しされる方向は、通し孔13の深さ方向(貫通方向)と同じであるが、通し孔13の深さ方向と異なる方向であってもよい。また、着脱部15は、標識70を本体11に着脱できるものであればどのようなものであってもよく、例えば本体11を貫通し、標識を抜き差し可能な孔のようなものであってもよいし、標識70を抜き差しするもの以外であってもよい。
【0020】
本体11および着脱部15の素材は、樹脂、金属または木など、どのようなものであってもよい。
【0021】
第1実施形態の標識取付具1が取り付けられる取付対象90は、特に限定されるものではないが、例えば柱状の柱状部分91を有するもの、特には柱状部分91が、円柱状や錘状のものや、多段となっているものなどが適している。
【0022】
次に、第2実施形態の標識取付具2について、第1実施形態の標識取付具1と異なる点を説明する。図2は、第2実施形態の標識取付具2を示す。第2実施形態の標識取付具2は、通し孔13が、深さ方向において横断面の大きさが変わる。通し孔13の大きさの変わり方は、連続的であっても不連続的であってもよい。本実施形態では、通し孔13の大きさが下方に向かって連続的に広がるテーパー状となっている。言い換えると、通し孔13の孔壁が、下方に向かって外側に傾斜している。
【0023】
第2実施形態の標識取付具2が取り付けられる取付対象90は、特に限定されるものではないが、例えば柱状部分91を有するもの、特には柱状部分91が、略三角錐状などの先端から離れるに従って横断面が広がるような形状のものが適している。
【0024】
次に、第3実施形態および第4実施形態の標識取付具3,4について説明する。図3は、第3実施形態の標識取付具3を示す。また、図4は、第4実施形態の標識取付具4を示す。第3実施形態および第4実施形態の標識取付具3,4は、通し孔13内に突出する突出部19を備えている。突出部19は、形状がどの様なものであっても構わないが、例えば突端が通し孔13の深さ方向に対して傾斜するようにしてもよい。
【0025】
第3実施形態の標識取付具3は、第1実施形態の標識取付具1に対し、突出部19を備えたものとなっている。本実施形態の突出部19は、孔壁から通し孔13の径中心(中心軸)に向かって突出し、突端が通し孔13の深さ方向(上下方向)に平行に延びている。突出部19は、孔の周に対して所定のピッチで複数(3つ)設けられている。
【0026】
第4実施形態の標識取付具4は、第2実施形態の標識取付具2に対し、突出部19を備えたものとなっている。本実施形態の突出部19は、孔壁から通し孔13の径中心(中心軸)に向かって突出し、基端および突端が通し孔13の深さ方向(上下方向)に対して傾斜、具体的には通し孔13の下方に向かって通し孔13の径方向外向きに傾斜して延びている。突出部19は、孔の周に対して所定のピッチで複数(3つ)設けられている。
【0027】
次に、標識具の実施形態について説明する。併せて、標識取付具および標識具の使用方法について説明する。
【0028】
第1実施形態の標識具は、図5に示すように、標識取付具4と、標識70とを備えている。本実施形態では、標識取付具4は、第4実施形態の標識取付具4となっている。
標識70は、標識本体71と、表示部73とを備えている。標識本体71は、矩形の板状のものである。標識本体71の素材は、樹脂、金属または木など、どのようなものであってもよい。標識本体71の幅(左右方向の長さ)は、標識取付具4の着脱部分17の幅(左右方向の長さ)と同じまたはこれより狭くなっている。また、標識本体71の厚さ(前後方向の長さ)は、標識取付具4の着脱部分17の厚さ(前後方向の長さ)と同じまたはこれより薄くなっている。標識本体71の少なくとも一面には、文字、図形または記号等を表示する表示部73が設けられる。本実施形態では、表示部73は、「徐行」の文言を表示している。
【0029】
次に、第1実施形態の標識具に基づいて、標識取付具4および標識具の使用方法について説明する。標識取付具4および標識具が取り付けられる取付対象90は、特に限定されるものではないが、ここでは、工事現場などで使用されるロードコーン(三角コーン)であるものとする。
【0030】
まず、標識取付具4の通し孔13に取付対象90の柱状部分91を通しながら、標識取付具4を取付対象90の柱状部分91に掛ける(嵌める)。次いで、標識70を標識取付具4の着脱部分17に上方から差し込んでいき、その下端を基部93上に置くことにより取付が完了する。図6は、標識取付具4および標識具を取付対象90に取り付けた状態を示す。標識70は、取付対象90の基部93上に設置されるとともに、着脱部15に支えられる。なお、標識具は、標識70が取付対象90の基部93上に置かれないものであってもよい。
【0031】
次に、第2実施形態の標識具について、第1実施形態の標識具と異なる点を説明する。第2実施形態の標識具の標識70は、図7に示すように、標識本体71の一端から凹む凹部75を備えている。ここでは、凹部75は、標識70の着脱部15への抜き差し方向(上下方向)における標識本体71の一端(下端)からその方向に矩形状に凹むように設けられている。標識70の凹部75の深さ(上下方向の長さ)は、特に限定されるものではないが、ここでは、後述する取付対象90の台座95の高さと同じになっている。また、凹部75の幅(左右方向の長さ)は、凹部75が台座95に架け渡される長さとなっている。
【0032】
標識取付具4の着脱部分17は、通し孔13の深さ方向から見て、取付対象90の通し孔13に通される部分より外側で、かつ台座95上に位置するように設けられている。
【0033】
第2実施形態の標識具の取付対象90は、特に限定されるものではないが、例えば柱状部分91を有するものであって、その基部93が多段であるものが好ましく、ここでは、柱状部分91と基部93との間に台座95を有するロードコーン(三角コーン)であるものとする。第2実施形態の標識具を第1実施形態の標識具と同様に取付対象90に取り付けると、図8に示すようになる。標識70は、凹部75の両側の脚状の部分が基部93上に設置され、凹部75が台座95に架け渡されてその奥縁が台座95上に設置されるとともに、標識取付具4の着脱部15に支えられる。
【0034】
次に、第3実施形態の標識具について、第1実施形態の標識具と異なる点を説明する。第3実施形態の標識具は、図9に示すように、標識取付具である第1標識取付具5と、標識取付具である第2標識取付具6と、標識70とを備えている。第1標識取付具5および第2標識取付具6のそれぞれの着脱部15は、標識70を抜き差し可能な着脱部分17を備えている。第2標識取付具6の着脱部分17の幅は、第1標識取付具5の着脱部分17の幅より狭くなっている。標識70は、標識本体71と、標識本体71の着脱部15への抜き差し方向に突出する標識突出部77とを備えている。標識本体71の幅は、第1標識取付具5の着脱部分17の幅以下で、かつ第2標識取付具6の着脱部分17の幅より広くなっている。標識突出部77の幅は、第2標識取付具6の着脱部分17の幅以下となっている。
【0035】
本実施形態では、第1標識取付具5および第2標識取付具6は、図9に示すように、第4実施形態の標識取付具であり、着脱部15の着脱部分17において標識70を上下方向に抜き差し可能となっている。第1標識取付具5および第2標識取付具6の着脱部分17は、取付対象90の通し孔13に通される部分に干渉しないように、この部分より外側に位置している。また、第1標識取付具5および第2標識取付具6は、取付対象90に両者の方向を揃えて取り付けた際、これらの着脱部分17が、標識70の抜き差し方向(上下方向)から見て、少なくとも一部が重なるように設けられている。
【0036】
第2標識取付具6は、第1標識取付具5に対し、通し孔13の横断面の大きさ(径)が大きく、着脱部分17の幅(左右方向の長さ)が狭くなっている。なお、第2標識取付具6の通し孔13は、取付対象90の通し孔13に通される部分の横断面が変化しないものである場合には、第1標識取付具5の通し孔13と同じ大きさであってもよい。
【0037】
標識本体71は、第1実施形態の標識具の標識本体71と同じものである。標識本体71の幅(左右方向の長さ)は、第1標識取付具5の着脱部分17の幅(左右方向の長さ)以下で、かつ第2標識取付具6の着脱部分17の幅(左右方向の長さ)より広くなっている。
【0038】
標識突出部77は、標識70の着脱部15への抜き差し方向における標識本体71の一端の中央からその方向に突出している。標識突出部77は、矩形の板状のものであり、標識本体71と面一になっており、標識本体71より幅が狭くなっている。標識突出部77は、標識本体71と一体的に形成されており、その素材は標識本体71と同じものとなっている。
【0039】
第1標識取付具5の着脱部15は、着脱部分17が標識本体71および標識突出部77を抜き差し可能なものとなっている。
また、第2標識取付具6は、第1標識取付具5より、通し孔13の大きさ(径)が大きく、着脱部分17の幅(左右方向の長さ)が狭くなっている。第2標識取付具6の着脱部分17は、標識突出部77を抜き差し可能であり、標識本体71を抜き差し不能なものとなっている。
【0040】
第3実施形態の標識具の取付対象90は、特に限定されるものではないが、ここでは、第1実施形態の標識具の取付対象90と同じロードコーン(三角コーン)であるものとする。第3実施形態の標識具は、まず第2標識取付具6を、通し孔13に取付対象90の柱状部分91を通しながら、第2標識取付具6を取付対象90に掛ける(嵌める)。次いで、第1標識取付具5を、通し孔13に取付対象90の柱状部分91を通しながら、第1標識取付具5を取付対象90に掛ける(嵌める)。この際、第1標識取付具5および第2標識取付具6の向きを揃えておく。次に、標識70を、標識突出部77を下に向けた状態で、第1標識取付具5の着脱部15に差し込んでいき、標識突出部77を第2標識取付具6の着脱部15に差し込むと、標識具の取付が完了する。図10は、第3実施形態の標識具を取付対象90に取り付けた状態を示す。
【0041】
標識取付具および標識具によると、据付けられた取付対象だけではなく持ち運び可能な取付対象に取り付けることができるので、様々な場所に標識を設けることができる。また、標識取付具および標識具は、通し孔および着脱部を備えることにより、短時間で容易に取付対象に取り付けることができ、さらに用途に応じて標識を交換することもできる。
【0042】
標識取付具および標識具は、着脱部を標識が抜き差し可能なものとすることにより、標識をより一層容易かつ短時間で着脱することができる。
【0043】
標識取付具および標識具によると、通し孔の大きさが深さ方向において変わることにより、標識取付具を取付対象により着脱させやすくなる。特に、略三角錐状などの先端から離れるに従って横断面が広がるような柱状部分を有する取付対象への取付に適したものとなる。
【0044】
標識取付具および標識具によると、突出部を備えることにより、標識取付具の取付対象に接する面積が低減されるので、標識取付具を取付対象により一層着脱させやすくなる。また、取付対象が経年変化等により多少歪んでいても、標識取付具を取付対象にスムーズに取り付けることができる。
【0045】
標識具によると、標識に凹部を備えることにより、基部に台座等の段を備える取付対象に取り付ける場合、凹部が取付対象の段に架け渡されるので、標識をより安定的に取り付けることができる。
【0046】
標識具によると、第1標識取付具、第2標識取付具および標識突出部を備えることにより、標識をより安定的に取り付けることができる。
【0047】
本発明の標識取付具および標識具は、上記実施形態に特に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0048】
1,2,3,4 標識取付具
5 第1標識取付具
6 第2標識取付具
11 本体
13 通し孔
15 着脱部
17 着脱部分
19 突出部
70 標識
71 標識本体
73 表示部
75 凹部
77 標識突出部
90 取付対象
91 柱状部分
93 基部
95 台座
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10