IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 有限会社 和晃の特許一覧

特開2022-35079クレーンゲーム機決済システム、クレーンゲーム機決済方法、クレーンゲーム機、中間サーバー、ゲートウェイ装置、及び管理者装置
<>
  • 特開-クレーンゲーム機決済システム、クレーンゲーム機決済方法、クレーンゲーム機、中間サーバー、ゲートウェイ装置、及び管理者装置 図1
  • 特開-クレーンゲーム機決済システム、クレーンゲーム機決済方法、クレーンゲーム機、中間サーバー、ゲートウェイ装置、及び管理者装置 図2
  • 特開-クレーンゲーム機決済システム、クレーンゲーム機決済方法、クレーンゲーム機、中間サーバー、ゲートウェイ装置、及び管理者装置 図3
  • 特開-クレーンゲーム機決済システム、クレーンゲーム機決済方法、クレーンゲーム機、中間サーバー、ゲートウェイ装置、及び管理者装置 図4
  • 特開-クレーンゲーム機決済システム、クレーンゲーム機決済方法、クレーンゲーム機、中間サーバー、ゲートウェイ装置、及び管理者装置 図5
  • 特開-クレーンゲーム機決済システム、クレーンゲーム機決済方法、クレーンゲーム機、中間サーバー、ゲートウェイ装置、及び管理者装置 図6
  • 特開-クレーンゲーム機決済システム、クレーンゲーム機決済方法、クレーンゲーム機、中間サーバー、ゲートウェイ装置、及び管理者装置 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022035079
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】クレーンゲーム機決済システム、クレーンゲーム機決済方法、クレーンゲーム機、中間サーバー、ゲートウェイ装置、及び管理者装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/30 20060101AFI20220225BHJP
   G06Q 20/22 20120101ALI20220225BHJP
【FI】
A63F9/30 501A
G06Q20/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020139156
(22)【出願日】2020-08-20
(71)【出願人】
【識別番号】508207790
【氏名又は名称】有限会社 和晃
(74)【代理人】
【識別番号】100143568
【弁理士】
【氏名又は名称】英 貢
(72)【発明者】
【氏名】水科 晃
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA51
(57)【要約】
【課題】クレーンゲーム機の電子決済及び商品管理を容易化するクレーンゲーム機決済システム、クレーンゲーム機決済方法、クレーンゲーム機、中間サーバー、ゲートウェイ装置、及び管理者装置を提供する。
【解決手段】本発明のクレーンゲーム機決済システム1は、商品コードラベル21a付き商品21を景品としゲーム機及び決済を特定する決済コードラベル23を有するクレーンゲーム機2と、移動端末3により決済コードラベル23から得られる情報を基に特定される決済サーバー5に対し電子決済を可能化し、移動端末3に電子決済完了済のクレーンゲーム機2の商品情報を提示する中間サーバー4と、通信接続確認済のクレーンゲーム機2について中間サーバー4からの決済完了情報を基に遊技可能化するゲートウェイ装置6と、ゲーム機コードラベル22及び商品コードラベル21aから得られる各情報を基に商品情報を蓄積管理する管理者装置7と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレーンゲーム機の電子決済を可能とするクレーンゲーム機決済システムであって、
個々に商品種別を特定する商品コードラベルが付された商品を景品とし、自ゲーム機を特定するゲーム機コード情報とともに自ゲーム機の利用に係る決済ブランドを特定する決済コード情報を表示する1種以上のコードラベルを有するクレーンゲーム機と、
ユーザーが利用するカメラ付きの移動端末によって前記ゲーム機コード情報及び前記決済コード情報を表示するコードラベルを読み取って得られた情報を基に特定される前記決済サーバーに対して、前記クレーンゲーム機の利用に関する電子決済を可能化するとともに、前記移動端末に対し電子決済が完了したクレーンゲーム機が扱う商品の商品情報を提示する中間サーバーと、
前記クレーンゲーム機との通信接続の確認を行った上で前記中間サーバーから得られる決済完了情報を基に、前記クレーンゲーム機を遊技可能化するゲートウェイ装置と、
前記中間サーバーによる前記移動端末に対する前記商品情報の提示を可能化するよう、前記ゲーム機コード情報、及び前記商品コードラベルを読み取って得られる商品コード情報を基に前記クレーンゲーム機を含むゲーム機毎の商品情報を蓄積管理するシステム管理者用の管理者装置と、
を備えることを特徴とするクレーンゲーム機決済システム。
【請求項2】
前記管理者装置は、
システム管理者が利用する、カメラ又はコードリーダー付きの管理者端末と、
前記管理者端末によって操作され、前記クレーンゲーム機を含むゲーム機毎の商品情報を蓄積するデータベース機能を有するゲーム機管理サーバーと、を備え、
前記ゲーム機管理サーバーは、商品に関する情報を提供するゲーム機メーカーサーバーに通信接続され、前記管理者端末によって少なくともゲーム機を特定するゲーム機コード情報を表示するコードラベルを読み取って得られる前記ゲーム機コード情報と、前記商品コードラベルを読み取って得られる商品コード情報の入力を基に、自動的に前記ゲーム機メーカーサーバーから商品情報を取得して蓄積することを特徴とする、請求項1に記載のクレーンゲーム機決済システム。
【請求項3】
前記クレーンゲーム機における商品の払い出し口に、自動又はユーザーによる手動操作で、払い出された商品の前記商品コードラベルの商品コード情報を読み取り可能とする商品払出センサーが設けられ、
前記クレーンゲーム機は、前記商品払出センサーを介して読み取られた商品コードと払出日時を含む払出商品情報を生成し、前記ゲートウェイ装置を介して前記中間サーバーに通知する機能を有し、
前記中間サーバーは、前記払出商品情報を取得して、前記移動端末の記憶部内に専用の払出履歴フォルダを自動生成し記憶し、これにより、ユーザーが過去に取得した商品の履歴を確認できるようにしたことを特徴とする、請求項1又は2に記載のクレーンゲーム機決済システム。
【請求項4】
前記中間サーバーは、前記クレーンゲーム機の遊技に関するゲームアプリをユーザー指定可能に提示する手段を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のクレーンゲーム機決済システム。
【請求項5】
個々に商品種別を特定する商品コードラベルが付された商品を景品とし、自ゲーム機を特定するゲーム機コード情報とともに自ゲーム機の利用に係る決済ブランドを特定する決済コード情報を表示する1種以上のコードラベルを有するクレーンゲーム機の電子決済を可能とするクレーンゲーム機決済方法であって、
中間サーバーにより、ユーザーが利用するカメラ付きの移動端末によって前記ゲーム機コード情報及び前記決済コード情報を表示するコードラベルを読み取って得られた情報を基に特定される前記決済サーバーに対して、前記クレーンゲーム機の利用に関する電子決済を可能化するとともに、前記移動端末に対し電子決済が完了したクレーンゲーム機が扱う商品の商品情報を提示するステップと、
ゲートウェイ装置により、前記クレーンゲーム機との通信接続の確認を行った上で前記中間サーバーから得られる決済完了情報を基に、前記クレーンゲーム機を遊技可能化するステップと、
システム管理者用の管理者装置により、前記中間サーバーによる前記移動端末に対する前記商品情報の提示を可能化するよう、前記ゲーム機コード情報、及び前記商品コードラベルを読み取って得られる商品コード情報を基に前記クレーンゲーム機を含むゲーム機毎の商品情報を蓄積管理するステップと、
を含むことを特徴とするクレーンゲーム機決済方法。
【請求項6】
電子決済を可能とするクレーンゲーム機決済システムにおけるクレーンゲーム機であって、
個々に商品種別を特定する商品コードラベルが付された商品を景品とし、自ゲーム機を特定するゲーム機コード情報とともに自ゲーム機の利用に係る決済ブランドを特定する決済コード情報を表示する1種以上のコードラベルを有することを特徴とするクレーンゲーム機。
【請求項7】
クレーンゲーム機の電子決済を可能とするクレーンゲーム機決済システムにおける中間サーバーであって、
ユーザーが利用するカメラ付きの移動端末によって前記クレーンゲーム機が有するゲーム機コード情報及び決済コード情報を表示するコードラベルを読み取って得られた情報を基に特定される決済サーバーに対して、前記クレーンゲーム機の利用に関する電子決済を可能化するとともに、前記移動端末に対し電子決済が完了したクレーンゲーム機が扱う商品の商品情報を提示することを特徴とする中間サーバー。
【請求項8】
個々に商品種別を特定する商品コードラベルが付された商品を景品とし、自ゲーム機を特定するゲーム機コード情報とともに自ゲーム機の利用に係る決済ブランドを特定する決済コード情報を表示する1種以上のコードラベルを有するクレーンゲーム機と、ユーザーが利用するカメラ付きの移動端末によって前記クレーンゲーム機が有するゲーム機コード情報及び決済コード情報を表示するコードラベルを読み取って得られた情報を基に特定される決済サーバーに対して、前記クレーンゲーム機の利用に関する電子決済を可能化するとともに、前記移動端末に対し電子決済が完了したクレーンゲーム機が扱う商品の商品情報を提示する中間サーバーと、を備え、前記クレーンゲーム機の電子決済を可能とするクレーンゲーム機決済システムにおけるゲートウェイ装置であって、
前記クレーンゲーム機との通信接続の確認を行った上で前記中間サーバーから得られる決済完了情報を基に、前記クレーンゲーム機を遊技可能化することを特徴とするゲートウェイ装置。
【請求項9】
個々に商品種別を特定する商品コードラベルが付された商品を景品とし、自ゲーム機を特定するゲーム機コード情報とともに自ゲーム機の利用に係る決済ブランドを特定する決済コード情報を表示する1種以上のコードラベルを有するクレーンゲーム機と、ユーザーが利用するカメラ付きの移動端末によって前記クレーンゲーム機が有するゲーム機コード情報及び決済コード情報を表示するコードラベルを読み取って得られた情報を基に特定される決済サーバーに対して、前記クレーンゲーム機の利用に関する電子決済を可能化するとともに、前記移動端末に対し電子決済が完了したクレーンゲーム機が扱う商品の商品情報を提示する中間サーバーと、を備え、前記クレーンゲーム機の電子決済を可能とするクレーンゲーム機決済システムにおけるシステム管理者用の管理者装置であって、
前記中間サーバーによる前記移動端末に対する前記商品情報の提示を可能化するよう、前記ゲーム機コード情報、及び前記商品コードラベルを読み取って得られる商品コード情報を基に前記クレーンゲーム機を含むゲーム機毎の商品情報を蓄積管理することを特徴とする管理者装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーの操作で景品等の商品を獲得するクレーンゲーム機の電子決済を可能とするクレーンゲーム機決済システム、クレーンゲーム機決済方法、クレーンゲーム機、中間サーバー、ゲートウェイ装置、及び管理者装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品の識別番号及び販売料金を表記したバーコードラベル又はQR(登録商標)コード等の2次元コードラベル(以下、総括して「コードラベル」と称する。)を商品毎に貼付し、専用のコードリーダーでそのコードラベルを読み取って決済できるようにすることが一般的に知られている。
【0003】
尚、コードラベルに埋め込む情報は、商品の識別番号や販売料金の情報に限らず、種々の情報を埋め込むことができ、様々な物品や商品の識別等に利用することができる。
【0004】
そこで、近年では、任意の物品に表示されたコードラベルを、ユーザーがスマートフォン等の移動端末のカメラ機能で読み取って、そのコードラベルに埋め込まれている情報から提供される商品を移動端末の端末UI(ユーザーインターフェース)に表示し、ユーザーが購入したい商品を、決済ブランドを介しインターネット決済することも可能となっている。
【0005】
このため、近年のカメラ付き移動端末には、コードラベルを読み取るためのコード読み取りアプリケーション(ソフトウェア)が予めインストールされていることが多く、或いはこのようなコード読み取りアプリケーションは、インターネット経由で種々のサービスサーバーからダウンロードすることができる。そして、カメラ付き移動端末は、ユーザーが指定する決済ブランドによりインターネット決済を行うための決済アプリケーション(ソフトウェア)を種々のサービスサーバーからダウンロードできるようになっており、このような決済アプリケーションは、コード読み取りアプリケーションと連動して作動するものや、ユーザーによる操作で連動させるものがある。
【0006】
ところで、一般的な遊技機は、硬貨等の課金によりユーザーが遊技利用になっている。特に、遊技機の中でもユーザーの操作で景品等の商品を獲得するクレーンゲーム機では、硬貨等の課金により、ユーザーが遊技可能に構成されているのが一般的である。
【0007】
しかし、従来の一般的なクレーンゲーム機では、ユーザーが硬貨等を持ち合わせがないときには利用できず不便であることから、クレーンゲーム機等の遊技機の決済を行うために、プリペイドカードを利用するシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2019-213799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前述したように、特許文献1には、クレーンゲーム機等の遊技機の決済を行うために、プリペイドカードを利用するシステムが開示されている。
【0010】
しかしながら、プリペイドカードを利用するシステムであっても、ユーザーは、そのプリペイドカードを購入する金銭を所持していなければ、結局は、クレーンゲーム機等の遊技機を利用できず、その決済を行うことができない。
【0011】
一方、近年では、スマートフォン等の移動端末を常に携帯するユーザーが多く、金銭を所持していなくとも商品を購入できるように、インターネット決済を可能とするアプリケーションが知られている。
【0012】
そこで、ユーザーがクレーンゲーム機を利用するにあたって、移動端末を介して電子決済(例えばインターネット決済)を可能とする決済システムの構築が望まれるが、電子決済を容易化する工夫が必要であり、更に、クレーンゲーム機に関しては商品となる景品が種々用意されることがあることやユーザーの遊技操作によっていずれの商品が払い出されるかが予測困難であることから、システム管理者にとっても商品管理を容易化する工夫が必要である。
【0013】
このため、ユーザーがクレーンゲーム機を利用するにあたって、移動端末を介して電子決済を容易操作可能とし、好適には、ユーザーに対しクレーンゲーム機の利用促進を促しつつクレーンゲーム機の決済を容易化するとともに、システム管理者にとってもクレーンゲーム機の商品管理を容易化するクレーンゲーム機決済システムの構築が望まれる。
【0014】
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、クレーンゲーム機の利用促進を促しつつクレーンゲーム機の電子決済、及びクレーンゲーム機の商品管理を容易化するクレーンゲーム機決済システム、クレーンゲーム機決済方法、クレーンゲーム機、中間サーバー、ゲートウェイ装置、及び管理者装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のクレーンゲーム機決済システムは、クレーンゲーム機の電子決済を可能とするクレーンゲーム機決済システムであって、個々に商品種別を特定する商品コードラベルが付された商品を景品とし、自ゲーム機を特定するゲーム機コード情報とともに自ゲーム機の利用に係る決済ブランドを特定する決済コード情報を表示する1種以上のコードラベルを有するクレーンゲーム機と、ユーザーが利用するカメラ付きの移動端末によって前記ゲーム機コード情報及び前記決済コード情報を表示するコードラベルを読み取って得られた情報を基に特定される前記決済サーバーに対して、前記クレーンゲーム機の利用に関する電子決済を可能化するとともに、前記移動端末に対し電子決済が完了したクレーンゲーム機が扱う商品の商品情報を提示する中間サーバーと、前記クレーンゲーム機との通信接続の確認を行った上で前記中間サーバーから得られる決済完了情報を基に、前記クレーンゲーム機を遊技可能化するゲートウェイ装置と、前記中間サーバーによる前記移動端末に対する前記商品情報の提示を可能化するよう、前記ゲーム機コード情報、及び前記商品コードラベルを読み取って得られる商品コード情報を基に前記クレーンゲーム機を含むゲーム機毎の商品情報を蓄積管理するシステム管理者用の管理者装置と、を備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明のクレーンゲーム機決済システムにおいて、前記管理者装置は、システム管理者が利用する、カメラ又はコードリーダー付きの管理者端末と、前記管理者端末によって操作され、前記クレーンゲーム機を含むゲーム機毎の商品情報を蓄積するデータベース機能を有するゲーム機管理サーバーと、を備え、前記ゲーム機管理サーバーは、商品に関する情報を提供するゲーム機メーカーサーバーに通信接続され、前記管理者端末によって少なくともゲーム機を特定するゲーム機コード情報を表示するコードラベルを読み取って得られる前記ゲーム機コード情報と、前記商品コードラベルを読み取って得られる商品コード情報の入力を基に、自動的に前記ゲーム機メーカーサーバーから商品情報を取得して蓄積することを特徴とする。
【0017】
また、本発明のクレーンゲーム機決済システムにおいて、前記クレーンゲーム機における商品の払い出し口に、自動又はユーザーによる手動操作で、払い出された商品の前記商品コードラベルの商品コード情報を読み取り可能とする商品払出センサーが設けられ、前記クレーンゲーム機は、前記商品払出センサーを介して読み取られた商品コードと払出日時を含む払出商品情報を生成し、前記ゲートウェイ装置を介して前記中間サーバーに通知する機能を有し、前記中間サーバーは、前記払出商品情報を取得して、前記移動端末の記憶部内に専用の払出履歴フォルダを自動生成し記憶し、これにより、ユーザーが過去に取得した商品の履歴を確認できるようにしたことを特徴とする。
【0018】
また、本発明のクレーンゲーム機決済システムにおいて、前記中間サーバーは、前記クレーンゲーム機の遊技に関するゲームアプリをユーザー指定可能に提示する手段を有することを特徴とする。
【0019】
更に、本発明のクレーンゲーム機決済方法は、個々に商品種別を特定する商品コードラベルが付された商品を景品とし、自ゲーム機を特定するゲーム機コード情報とともに自ゲーム機の利用に係る決済ブランドを特定する決済コード情報を表示する1種以上のコードラベルを有するクレーンゲーム機の電子決済を可能とするクレーンゲーム機決済方法であって、中間サーバーにより、ユーザーが利用するカメラ付きの移動端末によって前記ゲーム機コード情報及び前記決済コード情報を表示するコードラベルを読み取って得られた情報を基に特定される前記決済サーバーに対して、前記クレーンゲーム機の利用に関する電子決済を可能化するとともに、前記移動端末に対し電子決済が完了したクレーンゲーム機が扱う商品の商品情報を提示するステップと、ゲートウェイ装置により、前記クレーンゲーム機との通信接続の確認を行った上で前記中間サーバーから得られる決済完了情報を基に、前記クレーンゲーム機を遊技可能化するステップと、システム管理者用の管理者装置により、前記中間サーバーによる前記移動端末に対する前記商品情報の提示を可能化するよう、前記ゲーム機コード情報、及び前記商品コードラベルを読み取って得られる商品コード情報を基に前記クレーンゲーム機を含むゲーム機毎の商品情報を蓄積管理するステップと、を含むことを特徴とする。
【0020】
更に、本発明のクレーンゲーム機は、電子決済を可能とするクレーンゲーム機決済システムにおけるクレーンゲーム機であって、個々に商品種別を特定する商品コードラベルが付された商品を景品とし、自ゲーム機を特定するゲーム機コード情報とともに自ゲーム機の利用に係る決済ブランドを特定する決済コード情報を表示する1種以上のコードラベルを有することを特徴とする。
【0021】
更に、本発明の中間サーバーは、クレーンゲーム機の電子決済を可能とするクレーンゲーム機決済システムにおける中間サーバーであって、ユーザーが利用するカメラ付きの移動端末によって前記クレーンゲーム機が有するゲーム機コード情報及び決済コード情報を表示するコードラベルを読み取って得られた情報を基に特定される決済サーバーに対して、前記クレーンゲーム機の利用に関する電子決済を可能化するとともに、前記移動端末に対し電子決済が完了したクレーンゲーム機が扱う商品の商品情報を提示することを特徴とする。
【0022】
更に、本発明のゲートウェイ装置は、個々に商品種別を特定する商品コードラベルが付された商品を景品とし、自ゲーム機を特定するゲーム機コード情報とともに自ゲーム機の利用に係る決済ブランドを特定する決済コード情報を表示する1種以上のコードラベルを有するクレーンゲーム機と、ユーザーが利用するカメラ付きの移動端末によって前記クレーンゲーム機が有するゲーム機コード情報及び決済コード情報を表示するコードラベルを読み取って得られた情報を基に特定される決済サーバーに対して、前記クレーンゲーム機の利用に関する電子決済を可能化するとともに、前記移動端末に対し電子決済が完了したクレーンゲーム機が扱う商品の商品情報を提示する中間サーバーと、を備え、前記クレーンゲーム機の電子決済を可能とするクレーンゲーム機決済システムにおけるゲートウェイ装置であって、前記クレーンゲーム機との通信接続の確認を行った上で前記中間サーバーから得られる決済完了情報を基に、前記クレーンゲーム機を遊技可能化することを特徴とする。
【0023】
更に、本発明の管理者装置は、個々に商品種別を特定する商品コードラベルが付された商品を景品とし、自ゲーム機を特定するゲーム機コード情報とともに自ゲーム機の利用に係る決済ブランドを特定する決済コード情報を表示する1種以上のコードラベルを有するクレーンゲーム機と、ユーザーが利用するカメラ付きの移動端末によって前記クレーンゲーム機が有するゲーム機コード情報及び決済コード情報を表示するコードラベルを読み取って得られた情報を基に特定される決済サーバーに対して、前記クレーンゲーム機の利用に関する電子決済を可能化するとともに、前記移動端末に対し電子決済が完了したクレーンゲーム機が扱う商品の商品情報を提示する中間サーバーと、を備え、前記クレーンゲーム機の電子決済を可能とするクレーンゲーム機決済システムにおけるシステム管理者用の管理者装置であって、前記中間サーバーによる前記移動端末に対する前記商品情報の提示を可能化するよう、前記ゲーム機コード情報、及び前記商品コードラベルを読み取って得られる商品コード情報を基に前記クレーンゲーム機を含むゲーム機毎の商品情報を蓄積管理することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、ユーザーがクレーンゲーム機を利用するにあたって、移動端末を介して電子決済が可能となる。また、本発明による好適な形態によれば、ユーザーに対しクレーンゲーム機の利用促進を促しつつクレーンゲーム機の決済が容易化されるとともに、システム管理者にとってもクレーンゲーム機の商品管理が容易化されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明による一実施形態のクレーンゲーム機決済システムの概略構成を示すブロック図である。
図2】本発明による一実施形態のクレーンゲーム機決済システムにおけるゲーム機管理サーバーが管理する商品情報管理テーブル例を示す図である。
図3】本発明による一実施形態のクレーンゲーム機決済システムにおける移動端末に対する中間サーバーの概略構成を示すブロック図である。
図4】本発明による一実施形態のクレーンゲーム機決済システムにおけるクレーンゲーム機及びゲートウェイ装置の概略構成を示すブロック図である。
図5】本発明による一実施形態のクレーンゲーム機決済システムの典型的な動作例を示すフローチャートである。
図6】(a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態のクレーンゲーム機決済システムにおける移動端末に提示される操作画面例及び商品説明画面例を示す図である。
図7】それぞれ本発明による一実施形態のクレーンゲーム機決済システムにおける移動端末に提示される払出履歴画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態のクレーンゲーム機決済システム1について説明する。図1は、本発明による一実施形態のクレーンゲーム機決済システム1の概略構成を示すブロック図である。また、図2は、本発明による一実施形態のクレーンゲーム機決済システム1における移動端末3に対する中間サーバー4の概略構成を示すブロック図である。そして、図3は、本発明による一実施形態のクレーンゲーム機決済システム1におけるクレーンゲーム機2及びゲートウェイ装置6の概略構成を示すブロック図である。
【0027】
〔システム構成〕
図1に示す本実施形態のクレーンゲーム機決済システム1は、1台以上のクレーンゲーム機2、ユーザーが利用するカメラ付きの移動端末(即ち、ユーザー端末)3を用いて決済サーバー5に対しクレーンゲーム機2の利用に関する電子決済を可能化する中間サーバー4、中間サーバー4から得られる決済完了情報を基に決済対象のクレーンゲーム機2を遊技可能化するゲートウェイ装置6、及びシステム管理者が利用する管理者装置7を備える。管理者装置7は、カメラ又はコードリーダー付きの管理者端末(タブレット等)8と、商品21に関する種別や概要情報を提供するゲーム機メーカーサーバー10にインターネット接続可能とされ、管理者端末8の操作によってクレーンゲーム機2が扱う商品21の商品情報を蓄積管理するゲーム機管理サーバー9と、を備える。
【0028】
1台以上のクレーンゲーム機2の各々は、個々に商品種別を特定する商品コードラベル21aが付された1種以上の商品21を景品として、ユーザーの操作で獲得を試みるように遊技する遊技機である。このため、1台以上のクレーンゲーム機2の各々は、ユーザーの操作、硬貨等の課金、商品21の払い出し等のゲーム機UI(ユーザーインターフェース)24を有する点では既存のものと同様であるが、自ゲーム機を特定するゲーム機コード情報を表示するゲーム機コードラベル22、及び自ゲーム機を特定するゲーム機コード情報とともに自ゲーム機の利用に係る決済ブランドを特定する決済コード情報を表示する決済コードラベル23を有している点で既存のものとは異なる。従って、複数種の決済ブランドに対応させたいときは、各決済ブランド用の決済コードラベル23を用意するものとなるが、本例では、システム管理者が定めた1種の決済ブランド用の決済コードラベル23としている。
【0029】
尚、商品コードラベル21a及びゲーム機コードラベル22をバーコードラベル、決済コードラベル23をQR(登録商標)コードラベルとした例を示しているが、これに限定する必要はない。また、本例では、説明の便宜上、ゲーム機コードラベル22と決済コードラベル23とを区別して、1台以上のクレーンゲーム機2の各々が、その双方を有するものとして説明するが、ゲーム機コードラベル22と決済コードラベル23は1つのコードラベルとしてもよい。例えば、ゲーム機コードラベル22の代わりに、決済コードラベル23を用いて自ゲーム機を特定するのに利用してもよい。従って、1台以上のクレーンゲーム機2の各々は、自ゲーム機を特定するゲーム機コード情報とともに自ゲーム機の利用に係る決済ブランドを特定する決済コード情報を表示する1種以上のコードラベルを有するものであればよい。
【0030】
中間サーバー4は、ユーザーが利用するカメラ付きの移動端末(即ち、ユーザー端末)3によって決済コードラベル23を読み取って得られたゲーム機コード情報及び決済コード情報を基に、決済対象のクレーンゲーム機2を特定しつつ当該移動端末3と該決済コード情報に基づく決済ブランドの決済処理を行う決済サーバー5との間の中継処理を行う装置である。より具体的には、中間サーバー4は、移動端末(即ち、ユーザー端末)3によって決済コードラベル23が読み取られると、自動的に通信確立するように指定(URL指定)されるようになっている。そして、中間サーバー4は、移動端末(即ち、ユーザー端末)3に指定され通信接続されると、当該ゲーム機コード情報に基づく決済対象のクレーンゲーム機2の接続状態を確認した上で、当該決済コードラベル23が付されたクレーンゲーム機2に関する商品情報(ゲーム機コードラベル22及び商品コードラベル21aの各コードに対応付けられた各商品21の種別、概要情報、及び遊技料金情報を含む。)をゲーム機管理サーバー9から取得し、その商品情報の提示を含む決済操作を可能化するアプリケーション(以下、「商品情報・決済アプリ」と称する。)を移動端末3に提示する。これにより、移動端末3のユーザーは、当該クレーンゲーム機2がどのような商品21を扱っているかを知ることができ、更に、当該クレーンゲーム機2の遊技料金を知ることができ、尚且つその決済を行うことができる。
【0031】
即ち、中間サーバー4は、移動端末3により当該商品情報・決済アプリを介して当該クレーンゲーム機2の遊技料金の決済要求が為されると、各決済ブランドに対応付けられた決済メーカーA,B,C等が提供する決済サーバー5A,5B,5C等のうち当該決済コードラベル23により指定される決済ブランドに応じた決済サーバー5とインターネット経由で通信接続し、その遊技料金の電子決済(例えば、インターネット決済)を要求して行わせる。そして、中間サーバー4は、決済が完了すると、その旨を示す決済完了情報を生成し、移動端末3及びゲートウェイ装置6に通知する。
【0032】
ゲートウェイ装置6は、中間サーバー4から得られる決済完了情報を基に決済対象のクレーンゲーム機2について遊技可能化する遊技可能化情報を生成し、当該クレーンゲーム機2に送信する。尚、ゲートウェイ装置6は、1台以上のクレーンゲーム機2と通信接続されるため、決済完了情報には、決済対象のクレーンゲーム機2を特定するゲーム機コードラベル22に対応するゲーム機コード情報が含まれている。そして、決済対象のクレーンゲーム機2は、ゲートウェイ装置6からの遊技可能化情報の取得で遊技可能な状態にされるようになっている。
【0033】
尚、クレーンゲーム機2におけるゲーム機UI24における商品21の払い出し口には、商品払出センサー27(商品コードラベル21aのコードリーダー)が設けられており、自動又はユーザーによる手動操作で、払い出された商品21の商品コードラベル21aの商品コード情報を読み取らせることができる。そして、クレーンゲーム機2は、商品払出センサー27を介して読み取られた商品コードラベル21aを解読し、その商品コードと払出日時を含む払出商品情報を生成してゲートウェイ装置6を介して中間サーバー4に通知する。中間サーバー4は、払出商品情報を取得して、移動端末3の記憶部33内に専用の払出履歴フォルダを自動生成し記憶する。これにより、ユーザーは、過去に取得した商品21の履歴を確認できる。
【0034】
管理者装置7は、システム管理者が利用する、カメラ又はコードリーダー付きの管理者端末8と、管理者端末8によって操作され、クレーンゲーム機2を含むゲーム機毎の商品情報を蓄積するデータベース機能を有するゲーム機管理サーバー9と、を備える。ゲーム機管理サーバー9は、商品21に関する情報を提供するゲーム機メーカーサーバー10に通信接続され、管理者端末8によって少なくともゲーム機を特定するゲーム機コード情報を表示するコードラベル22を読み取って得られるゲーム機コード情報と、商品コードラベル21aを読み取って得られる商品コード情報の入力を基に、自動的にゲーム機メーカーサーバー10から商品情報を取得して蓄積する。図2には、ゲーム機管理サーバー9が管理する商品情報管理テーブル例を示している。従って、中間サーバー4は、クレーンゲーム機2内の商品21に関して、常にゲーム機管理サーバー9を通して商品情報を共有することができる。
【0035】
このため、クレーンゲーム機2の商品21を入れ替えた際に、管理者端末8にてゲーム機コードラベル22又は決済コードラベル23と、入れ替えた商品21の商品コードラベル21aを読み取り、ゲーム機管理サーバー9に入力するだけで、入力したゲーム機コード及び商品コードの各情報が、ゲーム機メーカーサーバー10から取得されてゲーム機管理サーバー9に蓄積され、中間サーバー4により商品情報を共有することができる。
【0036】
これにより、クレーンゲーム機2の商品21を入れ替え後も即時に、中間サーバー4は、遊技料金決済処理を行うことができる。尚、ゲーム機コードラベル22及び決済コードラベル23は、商品21の入れ替え毎に張り替える必要がなく、商品21の入れ替え後もクレーンゲーム機2のゲーム機コード情報及び決済コード情報を削除することなく利用できる。
【0037】
従って、中間サーバー4は、移動端末(即ち、ユーザー端末)3に指定されると、当該決済コードラベル23が付されたクレーンゲーム機2に関する商品情報をゲーム機管理サーバー9から取得し、その商品情報の提示を含む決済操作を可能化する商品情報・決済アプリを移動端末3に提示することができる。
【0038】
以下、より具体的に、クレーンゲーム機2、移動端末3、中間サーバー4、及びゲートウェイ装置6の構成について詳細に説明する。
【0039】
(クレーンゲーム機)
図4に示すように、本実施形態のクレーンゲーム機2は、ゲートウェイ装置6からの遊技可能化情報の取得で遊技可能な状態に処理してゲーム機操作を制御する制御部20、個々に商品コードラベル21aが付された1種以上の商品21、ゲーム機コードラベル22、決済コードラベル23、ユーザーの操作、硬貨等の課金、商品21の払い出し等のゲーム機UI24、ゲートウェイ装置6との有線又は無線通信(例えばLAN通信接続)を行う通信部25、記憶部26、及び商品払出センサー27を備える。
【0040】
図4に示すクレーンゲーム機2における制御部20は、中央演算処理ユニット(CPU)で構成することができ、記憶部26の所定の格納領域に格納されているプログラムを読み出して実行することで、遊技可能化処理部201、ゲーム機操作制御部202、及び払出商品情報生成・通知部203の各機能部を機能させる。
【0041】
遊技可能化処理部201は、通信部25を介して通信接続するゲートウェイ装置6から、遊技可能化情報を受信すると、決済された遊技料金情報をゲーム機操作制御部202に通知する機能部である。この遊技可能化情報には、決済された遊技料金の識別情報が含まれている。
【0042】
ゲーム機操作制御部202は、決済された遊技料金情報を基に、その遊技料金に応じたゲーム機UI24を介するゲーム機操作を制御する機能部である。
【0043】
払出商品情報生成・通知部203は、商品払出センサー27の出力を監視して、商品払出センサー27により、自動又はユーザーによる手動操作で、払い出された商品21の商品コードラベル21aが読み取られると、商品払出センサー27を介して読み取られた商品コードラベル21aを解読し、その商品コードと払出日時を含む払出商品情報を生成してゲートウェイ装置6を介して中間サーバー4に通知する機能部である。
【0044】
(移動端末)
図3に示すように、移動端末3は、決済コードラベル23を読み取り可能なカメラ31付きの一般的なスマートフォン又はタブレットであり、制御部30、カメラ31、無線通信部32、記憶部33、及び端末UI34を備える。
【0045】
移動端末3における制御部30は、中央演算処理ユニット(CPU)で構成することができ、記憶部33の所定の格納領域に格納されているプログラムを読み出して実行することで、被写体を撮像するカメラ31、外部機器(本例では中間サーバー4)との無線通信を可能とする無線通信部32、及び移動端末3の画面表示及びユーザーの操作のための端末UI34を機能させ、特に、本実施形態に関する機能としては、コード読み取りアプリケーション実行機能部301、及び決済要求処理部302の各機能部を機能させる。
【0046】
既存のコード読み取りアプリケーションが記憶部33にインストール済みであり、コード読み取りアプリケーション実行機能部301は、カメラ31で決済コードラベル23を読み取るとコード読み取りアプリケーションを自動的に起動してコード解読することにより、ゲーム機コード情報(ゲーム機コードラベル22のゲーム機コード情報に対応する。)及び決済コード情報を取得し、自動的に、その決済コード情報に基づいて無線通信部32を介して中間サーバー4と通信確立しゲーム機コード情報を通知する。
【0047】
そして、コード読み取りアプリケーション実行機能部301は、中間サーバー4から、当該決済コードラベル23が付されたクレーンゲーム機2に関する商品情報(各商品21の種別、概要情報、及び遊技料金情報を含む。)の提示を含む決済操作を可能化する商品情報・決済アプリの提示を受けて端末UI34のタッチ操作画面に表示し、ユーザー操作可能に決済要求処理部302を機能させる。
【0048】
決済要求処理部302は、商品情報・決済アプリの提示上で、ユーザー操作により当該クレーンゲーム機2の遊技料金の決済要求が為されると、中間サーバー4が各決済ブランドに対応付けられた決済メーカーA,B,C等が提供する決済サーバー5A,5B,5C等のうち当該決済コードラベル23により指定される決済ブランドに応じた決済サーバー5とインターネット経由で通信接続し、その遊技料金の電子決済を要求して行わせるように処理する。そして、決済要求処理部302は、決済完了の旨を示す決済完了情報を中間サーバー4から取得すると、その旨を端末UI34のタッチ操作画面に表示する。これにより、ユーザーは、当該決済コードラベル23が付されたクレーンゲーム機2に関する遊技を、決済要求した遊技料金に応じて利用可能になったことを知ることができる。
【0049】
尚、移動端末3に提示される商品情報・決済アプリ上では、図6及び図7を参照して後述する商品説明や遊技料金の決済要求を行うための操作画面及び商品説明画面、並びに、過去に取得した商品21の履歴を示す払出履歴画面が提示される。
【0050】
(中間サーバー)
図3に示すように、中間サーバー4は、制御部40、移動端末3との無線通信を可能とする無線通信部41、ゲーム機管理サーバー9との有線又は無線の通信を可能とする通信部42、決済サーバー5とのインターネット経由の通信を可能とする通信部43、ゲートウェイ装置6との近距離通信(例えばLAN接続通信)を可能とする通信部44、及び記憶部45を備える。
【0051】
図3に示す中間サーバー4における制御部40は、中央演算処理ユニット(CPU)で構成することができ、記憶部45の所定の格納領域に格納されているプログラムを読み出して実行することで、移動端末3との無線通信を可能とする無線通信部41、ゲーム機管理サーバー9との有線又は無線の通信を可能とする通信部42、決済サーバー5とのインターネット経由の通信を可能とする通信部43、ゲートウェイ装置6との近距離通信(例えばLAN接続通信)を可能とする通信部44を機能させ、特に、本実施形態に関する機能としては、コード決済ゲーム機管理部401、商品情報・決済アプリ提示部402、及び遊技料金決済処理部403の各機能部を機能させる。
【0052】
コード決済ゲーム機管理部401は、移動端末3に指定され通信接続されると、通信部42を介して、当該決済コードラベル23が付されたクレーンゲーム機2に関する商品情報(各商品21の種別、概要情報、及び遊技料金情報を含む。)をゲーム機管理サーバー9から取得する機能部である。
【0053】
商品情報・決済アプリ提示部402は、コード決済ゲーム機管理部401と協働して、当該決済コードラベル23が付されたクレーンゲーム機2に関する商品情報(各商品21の種別、概要情報、及び遊技料金情報を含む。)の提示を含む決済操作を可能化する商品情報・決済アプリを、無線通信部41を介して、移動端末3に提示する機能部である。
【0054】
また、商品情報・決済アプリ提示部402は、移動端末3に対し提示する商品情報・決済アプリ上で、図6及び図7を参照して後述する商品説明や遊技料金の決済要求を行うための操作画面及び商品説明画面、並びに、過去に取得した商品21の履歴を示す払出履歴画面を提示する。特に、商品情報・決済アプリ提示部402は、クレーンゲーム機2から、ゲートウェイ装置6を介して払出商品情報を取得したときは、商品コードに対応する商品21の概要情報と払出日時の情報を、図7に示す払出履歴画面上に読み出し可能に移動端末3の記憶部33内に専用の払出履歴フォルダを自動生成して記憶する。
【0055】
遊技料金決済処理部403は、移動端末3により当該商品情報・決済アプリを介して当該クレーンゲーム機2の遊技料金の決済要求が為されたときに、通信部43を介して、当該決済コードラベル23により指定される決済ブランドに応じた決済サーバー5とインターネット経由で通信接続し、その遊技料金の電子決済を要求して行わせる遊技料金決済処理を実行し、該当する決済サーバー5による電子決済処理が完了すると、その旨を示す決済完了情報を生成し、無線通信部41及び通信部44を介して移動端末3及びゲートウェイ装置6に通知する機能部である。
【0056】
(ゲートウェイ装置)
図4に示すように、本実施形態のゲートウェイ装置6は、制御部60、通信部61、通信部62、及び記憶部63を備える。
【0057】
図4に示すゲートウェイ装置6における制御部60は、中央演算処理ユニット(CPU)で構成することができ、記憶部63の所定の格納領域に格納されているプログラムを読み出して実行することで、クレーンゲーム機2との通信を可能とする通信部61、中間サーバー4との近距離通信(例えばLAN接続通信)を可能とする通信部62を機能させ、特に、本実施形態に関する機能としては、接続ゲーム機状態管理部601、及び遊技可能化情報生成・通知部602の各機能部を機能させる。
【0058】
接続ゲーム機状態管理部601は、本システムの運用上、定期的に、及び中間サーバー4からの問い合わせがあったときに、各クレーンゲーム機2に対し通信部61を介して通信接続可能な状態にあるかを監視する機能部である。即ち、接続ゲーム機状態管理部601は、ゲートウェイ装置6が1台以上のクレーンゲーム機2と通信接続されるため、接続される各クレーンゲーム機2のゲーム機コードラベル22に対応するゲーム機コード情報を保持管理しており、定期的に、通信接続してシステム保全を図る。また、接続ゲーム機状態管理部601は、中間サーバー4が商品情報・決済アプリを移動端末3に提示する前に、中間サーバー4から該当するゲーム機コード情報を持つクレーンゲーム機2に対して通信接続可能な状態にあるか否かの問い合わせがあったときに通信接続可能な状態にあるか否かの結果を返信する。従って、中間サーバー4は、ゲートウェイ装置6が該当するクレーンゲーム機2に対して通信接続可能な状態にあるときのみ、商品情報・決済アプリを移動端末3に提示する。
【0059】
換言すれば、移動端末3により決済コードラベル23による決済を行う場合、中間サーバー4は、その決済のために商品情報・決済アプリを提示する前に、必ず決済対象のクレーンゲーム機2に対して接続可否を確認し、その確認ができてからでなければ商品情報・決済アプリを提示しない。このため、移動端末3は、商品情報・決済アプリの提示がなければ、決済コードラベル23による決済を行うことはできない。これにより、決済前にクレーンゲーム機2自体が壊れていたり、異常があったりした際のトラブルを防ぐことができる。
【0060】
また、接続ゲーム機状態管理部601は、決済対象のクレーンゲーム機2に対して接続可とする状態で、当該決済対象のクレーンゲーム機2から払出商品情報を受信したときは、中間サーバー4に転送する。
【0061】
遊技可能化情報生成・通知部602は、通信部62を介してゲートウェイ装置6から決済完了情報を受信したときに、決済対象のクレーンゲーム機2について遊技可能化する遊技可能化情報を生成し、通信部61を介して当該クレーンゲーム機2に送信する機能部である。尚、ゲートウェイ装置6は、1台以上のクレーンゲーム機2と通信接続されるため、決済完了情報には、決済対象のクレーンゲーム機2を特定するゲーム機コードラベル22に対応するゲーム機コード情報が含まれている。そして、決済対象のクレーンゲーム機2は、ゲートウェイ装置6からの遊技可能化情報の取得で遊技可能な状態にされるようになっている。
【0062】
(システム動作)
図5は、本発明による一実施形態のクレーンゲーム機決済システム1の典型的な動作例を示すフローチャートである。
【0063】
まず、カメラ31付きの移動端末3は、ユーザーの操作により、決済対象のクレーンゲーム機2に表示された決済コードラベル23を読み取り(ステップS1)、コード読み取りアプリケーションを実行してゲーム機コード情報及び決済コード情報を取得し(ステップS2)、これらの情報により決済対象のクレーンゲーム機2を特定しつつ当該移動端末3と該決済コード情報に基づく決済ブランドの決済処理を行う決済サーバー5との間の中継処理を行うために中間サーバー4を指定して自動的に通信確立する。
【0064】
中間サーバー4は、移動端末3に指定され通信接続されると、当該ゲーム機コード情報に基づく決済対象のクレーンゲーム機2の接続状態を確認した上で、当該決済コードラベル23が付されたクレーンゲーム機2に関する商品情報(ゲーム機コードラベル22及び商品コードラベル21aの各コードに対応付けられた各商品21の種別、概要情報、及び遊技料金情報を含む。)をゲーム機管理サーバー9から取得し、その商品情報の提示を含む決済操作を可能化する商品情報・決済アプリを移動端末3に提示する(ステップS3)。
【0065】
そして、移動端末3は、中間サーバー4から商品情報・決済アプリの提示を受けて、ユーザー操作可能に端末UI34のタッチ操作画面に表示する(ステップS4)。
【0066】
このとき、ユーザーは、商品情報・決済アプリの提示により、決済対象のクレーンゲーム機2の商品の種別や遊技料金等の商品情報を確認することができ、更に、当該クレーンゲーム機2の遊技料金の決済要求に係る操作を行う。このユーザー操作により、移動端末3は、当該クレーンゲーム機2の遊技料金の決済要求処理を実行する(ステップS5)。
【0067】
中間サーバー4は、移動端末3により当該商品情報・決済アプリを介して当該クレーンゲーム機2の遊技料金の決済要求が為されたときに、当該決済コードラベル23により指定される決済ブランドに応じた決済サーバー5とインターネット経由で通信接続し、その遊技料金の電子決済を要求して行わせる遊技料金決済処理を実行する(ステップS6)。
【0068】
そして、該当する決済サーバー5による電子決済処理が完了すると(ステップS7)、中間サーバー4は、その旨を示す決済完了情報を生成し、移動端末3及びゲートウェイ装置6に通知する(ステップS8)。
【0069】
当該決済完了情報を受信したゲートウェイ装置6は、決済対象のクレーンゲーム機2について遊技可能化する遊技可能化情報を生成し、当該クレーンゲーム機2に送信する(ステップS9)。決済完了情報には、決済対象のクレーンゲーム機2を特定するゲーム機コードラベル22に対応するゲーム機コード情報が含まれている。
【0070】
クレーンゲーム機2は、決済された遊技料金情報を基に、その遊技料金に応じたゲーム機UI24を介するゲーム機操作を制御する(ステップS10)。また、クレーンゲーム機2は、商品払出センサー27を介して払い出された商品21の商品コードラベル21aを読み取って解読し、その商品コードと払出日時を含む払出商品情報を生成してゲートウェイ装置6を介して中間サーバー4に通知する。中間サーバー4は、払出商品情報を取得して、その商品コードに対応する商品21の概要情報と払出日時の情報を、図7に示す払出履歴画面上に読み出し可能に移動端末3の記憶部33内に専用の払出履歴フォルダを自動生成して記憶する。
【0071】
このように、図1に示す本実施形態のクレーンゲーム機決済システム1は、ユーザーがクレーンゲーム機を利用するにあたって、移動端末3を介して、電子決済が可能となる。また、ユーザーにとっては、商品情報が提示されつつ遊技料金の決済が容易に可能となるので、クレーンゲーム機2の利用を促すことに寄与するようになる。
【0072】
また、システム管理者にとっても、管理者装置7として構成される管理者端末8及びゲーム機管理サーバー9を利用して、中間サーバー4とは独立してクレーンゲーム機2に特化することなく、各種のゲーム機で扱う商品21の商品情報を管理できるので、商品管理が容易化される。特に、カメラ又はコードリーダー付きの管理者端末8により、クレーンゲーム機2で扱う商品21に関して、商品コードラベル21a及びゲーム機コードラベル22(若しくは、決済コードラベル23)の読み取りで、商品21に関する概要情報を提供するゲーム機メーカーサーバー10にインターネット接続可能としながら、ゲーム機管理サーバー9に対し、各種商品21の商品情報を蓄積管理するだけでよくなるため、商品管理が容易化される。
【0073】
(商品情報・決済アプリによる操作画面/商品情報提示例)
図6(a)は、移動端末3に提示される商品情報・決済アプリによる操作画面例であり、図6(b)は、移動端末3に提示される商品情報・決済アプリによる商品説明画面例を示す図である。まず、図6(a)に示す操作画面は、中間サーバー4から商品情報・決済アプリの提示を受けて端末UI34のタッチ操作画面に表示し、ユーザー操作可能にされる。操作画面上には、予め商品情報・決済アプリで用意されたゲーム機コードに対応するクレーンゲーム機2の外観を示す外観表示部341、遊技料金の決済金額をユーザー指定可能とする決済金額ボタン342(¥100),343(¥500)、商品説明ボタン344、及び払出履歴ボタン345が提示される。
【0074】
図6(a)に示す操作画面上で、商品説明ボタン344がタッチ操作で指定されると、図6(b)に例示する商品説明画面に移行する。この商品説明画面上で、タッチ操作(例えばスワイプ)すると当該クレーンゲーム機2に入っている商品21を1つずつ表示するようになっており、ユーザーは、当該クレーンゲーム機2に入っている全ての商品21を移動端末3で確認できる。また、戻るボタン367のタッチ操作で、一画面前に戻るようになっている。更に、例示するように、その画面上の商品概要ボタン346を設け、その商品概要ボタン346のタッチ操作で、商品種別や商品名、商品説明の画面(図示略)に移行する形態としてもよい。更に、商品名、商品説明について、日本語、英語、中国語に対応した言語切替ボタン(図示略)を設けてもよいし、ユーザーが普段、移動端末3で使用している言語を自動で認識し、その使用言語で商品説明を表示する形態としてもよい。従って、ユーザーは、当該クレーンゲーム機2に入っている商品21を確認できるので、クレーンゲーム機2の利用を促すことに寄与するようになる。
【0075】
また、図6(a),(b)に示す決済金額ボタン342(¥100),343(¥500)のいずれかを指定するタッチ操作で、決済サーバー5から提示される決済ブランドアプリ(図示略)の提示画面に移行し、その指定した決済金額の決済要求を行うことができる。
【0076】
また、図6(a)に示す操作画面上で、払出履歴ボタン345のタッチ操作を行うと、図7に例示する商品情報・決済アプリによる払出履歴画面に移行する。図7は、移動端末3に提示される払出履歴画面例を示す図である。払出履歴画面には、払出商品の履歴情報が移動端末3の記憶部33内における専用の払出履歴フォルダから読み出されて表示され、払出商品の履歴情報には、過去に払い出され記憶された商品21の外観図、概要及び払出日時の情報が表示され、タッチ操作(例えばスワイプ)すると過去に取得した商品21の履歴をスクロールして確認できる。
【0077】
即ち、クレーンゲーム機2におけるゲーム機UI24における商品21の払い出し口には、商品払出センサー27(商品コードラベル21aのコードリーダー)が設けられており、自動又はユーザーによる手動操作で、払い出された商品21の商品コードラベル21aの商品コード情報を読み取らせることができる。そして、クレーンゲーム機2の制御部303は、払出商品情報生成・通知部303の機能により、商品払出センサー27を介して読み取られた商品コードラベル21aを解読し、その商品コードと払出日時を含む払出商品情報を生成してゲートウェイ装置6を介して中間サーバー4に通知する。中間サーバー4は、払出商品情報を取得して、その商品コードに対応する商品21の概要情報と払出日時の情報を、図7に示す払出履歴画面上に読み出し可能に移動端末3の記憶部33内に専用の払出履歴フォルダを自動生成して記憶する。尚、商品情報・決済アプリによる払出履歴画面上で、払出履歴フォルダの生成の有効/無効の設定や、払出履歴フォルダ内の払出履歴情報の削除等の操作ができるようにするのが好ましい。
【0078】
また、商品情報・決済アプリ上で、クレーンゲーム機2の遊技に関するゲームアプリをユーザー指定可能に提示するメニューを設けてもよい。ユーザーがゲームアプリを指定すると、指定されたURLを表示し、ユーザーが選択することで、ゲームやくじといった遊びができるようにする。例えば、決済完了後、ゲームアプリの表示されたURLを選択するとルーレットができ、ルーレットで当たりが出ると、クレーンゲーム機2の利用を1回無料といった特典がもらえるといった形態とすることができる。
【0079】
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0080】
例えば、上述した実施形態の例では、中間サーバー4が、移動端末3に対し商品情報・決済アプリを提示し、ユーザーによる決済金額(遊技金額)の指定で決済サーバー5から提示される決済ブランドアプリが起動し、遊技料金を電子決済する例を説明したが、同等に機能する商品情報・決済アプリを移動端末3に予めダウンロード又はインストールして作動するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明によれば、クレーンゲーム機の電子決済が容易に可能となるので、クレーンゲーム機の電子決済の用途に有用である。
【符号の説明】
【0082】
1 クレーンゲーム機決済システム
2 クレーンゲーム機
3 移動端末
4 中間サーバー
5,5A,5B,5C 決済サーバー
6 ゲートウェイ装置
7 管理者装置
8 管理者端末
9 ゲーム機管理サーバー
10 ゲーム機メーカーサーバー
20 制御部
21 商品
21a 商品コードラベル
22 ゲーム機コードラベル
23 決済コードラベル
24 ゲーム機UI(ユーザーインターフェース)
25 通信部
26 記憶部
27 商品払出センサー
30 制御部
31 カメラ
32 無線通信部
33 記憶部
34 端末UI
40 制御部
41 無線通信部
42 通信部
43 通信部
44 通信部
45 記憶部
60 制御部
61 通信部
62 通信部
63 記憶部
201 遊技可能化処理部
202 ゲーム機操作制御部
203 払出商品情報生成・通知部
301 コード読み取りアプリケーション実行機能部
302 決済要求処理部
401 コード決済ゲーム機管理部
402 商品情報・決済アプリ提示部
403 遊技料金決済処理部
601 接続ゲーム機状態管理部
602 遊技可能化情報生成・通知部
341 外観表示部
342,343 決済金額ボタン
344 商品説明ボタン
345 払出履歴ボタン
346 商品概要ボタン
347 戻るボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7