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特開2022-35176ビル設備の稼働状態表示装置、及びビル設備の稼働状態表示方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022035176
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】ビル設備の稼働状態表示装置、及びビル設備の稼働状態表示方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20120101AFI20220225BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020139305
(22)【出願日】2020-08-20
(71)【出願人】
【識別番号】000232955
【氏名又は名称】株式会社日立ビルシステム
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】特許業務法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小池 幸裕
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】呂 嘉
(72)【発明者】
【氏名】土本 秀男
(72)【発明者】
【氏名】小島 涼太
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC29
(57)【要約】
【課題】一以上のビル内に設置されている複数のビル設備全体の稼働状態を、ユーザが直感的に把握する。
【解決手段】本発明の一態様は、一以上のビルに設けられた設備の稼働状態を表す情報を収集して画面に表示させる表示制御部と、ユーザの操作入力を受け付ける入力装置と、を備えたビル設備の稼働状態表示装置であって、上記表示制御部は、ビル設備別に設けられた複数のアイコンを列状に並べて一つの画面に表示し、入力装置に対する列方向への操作入力に応じて複数のアイコンを画面上で循環移動させ、
アイコンが循環移動範囲内に設定された指定領域に移動したとき、指定領域内のアイコンが表すビル設備の稼働状態の情報を画面に表示するように構成されている。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一以上のビルに設けられた設備の稼働状態を表す情報を収集して画面に表示させる表示制御部と、ユーザの操作入力を受け付ける入力装置と、を備えたビル設備の稼働状態表示装置であって、
前記表示制御部は、
ビル設備別に設けられた複数のアイコンを列状に並べて一つの画面に表示し、
前記入力装置に対する列方向への操作入力に応じて複数の前記アイコンを画面上で循環移動させ、
前記アイコンが循環移動範囲内に設定された指定領域に移動したとき、前記指定領域内の前記アイコンが表すビル設備の稼働状態の情報を前記画面に表示するように構成されている
ビル設備の稼働状態表示装置。
【請求項2】
前記指定領域は前記循環移動範囲の中央にある
請求項1に記載のビル設備の稼働状態表示装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、
ユーザに応じて設定条件に該当するビル設備を表すアイコンを、初期表示において前記指定領域に配置する
請求項1に記載のビル設備の稼働状態表示装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、
初期表示において複数の前記アイコンを前記指定領域外に配置する
請求項1に記載のビル設備の稼働状態表示装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、
前記ビル設備の稼働状態の内訳として、少なくとも故障対応中の件数、及び点検作業中の件数のいずれかを表示する
請求項1に記載のビル設備の稼働状態表示装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、
前記画面に、保守契約の対象とする全ての前記ビル設備の稼働状態についての集計結果を表示する
請求項5に記載のビル設備の稼働状態表示装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、
前記ビル設備を表すアイコンに、少なくとも前記ビル設備の稼働状態の内訳に含まれる前記故障対応中の件数、及び前記点検作業中の件数を合計した件数を示すバッジアイコンを表示する
請求項5に記載のビル設備の稼働状態表示装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、
前記ビル設備の稼働状態の情報の表示は、保守契約がされているビル設備を対象とする
請求項1に記載のビル設備の稼働状態表示装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、
前記保守契約がされていないビル設備を表すアイコンを表示する際に、当該アイコンが非活性状態であることを表示する
請求項8に記載のビル設備の稼働状態表示装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、
保守契約がされていないビル設備を表すアイコンを、前記保守契約がされていないことを示す特徴を付与して表示する
請求項8に記載のビル設備の稼働状態表示装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、
前記指定領域内の前記アイコンが表すビル設備に関して提供可能なサービスを示した機能アイコンを、前記アイコンの前記指定領域への移動と連動して前記画面に表示する
請求項1に記載のビル設備の稼働状態表示装置。
【請求項12】
前記表示制御部は、
複数の前記アイコンを円周上に配置し、前記入力装置を介して前記アイコンに対する円周方向への操作を受け付ける
請求項1に記載のビル設備の稼働状態表示装置。
【請求項13】
前記表示制御部は、
複数の前記アイコンを円周上に配置し、前記入力装置を介して前記アイコンに対する円周方向への操作を受け付けるとともに、前記保守契約の対象とする全ての前記ビル設備の稼働状態についての前記集計結果を、円周方向に配置された複数の前記アイコンの中央部に表示する
請求項6に記載のビル設備の稼働状態表示装置。
【請求項14】
前記表示制御部は、
前記ビル設備が緊急通報をした場合には、緊急通報をした前記ビル設備を表すアイコンを前記指定領域内に移動させ、緊急通報した前記ビル設備の稼働状態を前記画面に表示する
請求項1乃至13のいずれか一項に記載のビル設備の稼働状態表示装置。
【請求項15】
一以上のビルに設けられた設備の稼働状態を表す情報を収集して画面に表示させる表示制御部と、ユーザの操作入力を受け付ける入力装置と、を備えたビル設備の稼働状態表示装置におけるビル設備の稼働状態表示方法であって、
前記表示制御部により、ビル設備別に設けられた複数のアイコンを列状に並べて一つの画面に表示する処理と、
前記表示制御部により、前記入力装置に対する列方向への操作入力に応じて複数の前記アイコンを画面上で循環移動させる処理と、
前記アイコンが循環移動範囲内に設定された指定領域に移動したとき、前記指定領域内の前記アイコンが表すビル設備の稼働状態の情報を前記画面に表示する処理と、を含む
ビル設備の稼働状態表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーターなどのビル設備の稼働状態表示装置、及びビル設備の稼働状態表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベーターが故障した場合に、エレベーターの稼働状態を顧客に対して可視化して、ビルオーナーやビル設備の利用者の不安感を抑える技術がある。一般的に、エレベーターの稼働状態の情報を顧客側設備の一部として用意されたダッシュボードに表示させたり、電子メールで配信したりする。
【0003】
例えば、特許文献1には、顧客側のダッシュボードに、エレベーターの状態表示欄と、故障復旧時間を表す復旧見込み時刻表示欄と、及び、復旧作業進捗状況を示すステータスバーとを含む画面を表示させることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-116377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に開示の技術では、エレベーター1台毎に稼働状態を確認できるが、一ビル又は複数ビルを対象として、ビル内に設置されている複数の設備(以下「ビル設備」と呼ぶ。)の稼働状態を確認できない。このため、ビルオーナーやビル管理会社は、管理対象のビル設備全体を直感的に把握することができず、全てのビル設備の稼働状態を確認するために多大な時間とコストを費やすことになる。
【0006】
上記の状況から、一以上のビル内に設置されている複数のビル設備全体の稼働状態を、ユーザが直感的に把握できる手法が要望されていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様のビル設備の稼働状態表示装置は、一以上のビルに設けられた設備の稼働状態を表す情報を収集して画面に表示させる表示制御部と、ユーザの操作入力を受け付ける入力装置と、を備えたビル設備の稼働状態表示装置であって、上記表示制御部は、ビル設備別に設けられた複数のアイコンを列状に並べて一つの画面に表示し、入力装置に対する列方向への操作入力に応じて複数のアイコンを画面上で循環移動させ、アイコンが循環移動範囲内に設定された指定領域に移動したとき、指定領域内のアイコンが表すビル設備の稼働状態の情報を画面に表示するように構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の少なくとも一態様によれば、一以上のビル内に設置されている複数のビル設備全体の稼働状態が一つの画面に表示されるため、ユーザは複数のビル設備全体の稼働状態を直感的に把握することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1の実施形態に係るビル設備の稼働状態表示システムの全体構成例を示す図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係るビル設備の稼働状態表示システムを構成する各装置が備える計算機のハードウェア構成例を示す図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係るビル設備の稼働状態表示システムの可視化装置に備えられた顧客情報DBの一例を示す図である。
図4】本発明の第1の実施形態に係るビル設備の稼働状態表示システムの可視化装置に備えられたサービスメニュー管理DBの一例を示す図である。
図5】本発明の第1の実施形態に係るビル設備アイコン操作前の稼働状態確認画面の表示例を示す図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係るビル設備アイコン操作後の稼働状態確認画面の表示例を示す図である。
図7】本発明の第1の実施形態に係る稼働状態確認画面の表示例を示す図である。
図8】本発明の第1の実施形態に係るビル設備アイコンの複数種類の表示例を示す図である。
図9】本発明の第1の実施形態に係る稼働状態確認画面生成処理の手順例を示すフローチャートである。
図10】本発明の第2の実施形態に係る稼働状態確認画面の表示例を示す図である。
図11】本発明の第2の実施形態に係る稼働状態確認画面生成処理の手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び添付図面において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0011】
以下の説明では、「インターフェース装置」は、一つ以上のインターフェースデバイスでよい。当該一つ以上のインターフェースデバイスは、下記のうちの少なくとも一つでよい。
【0012】
・一つ以上のI/O(Input/Output)インターフェースデバイス
I/Oインターフェースデバイスは、I/Oデバイスと遠隔の表示用計算機とのうちの少なくとも一つに対するインターフェースデバイスである。表示用計算機に対するI/Oインターフェースデバイスは、通信インターフェースデバイスでよい。少なくとも一つのI/Oデバイスは、ユーザインターフェースデバイス、例えば、キーボード及びポインティングデバイスのような入力デバイスと、表示デバイスのような出力デバイスとのうちのいずれでもよい。
【0013】
・一つ以上の通信インターフェースデバイス
通信インターフェースデバイスは、一つ以上の同種の通信インターフェースデバイス(例えば一つ以上のNIC(Network Interface Card))であってもよいし、二つ以上の異種の通信インターフェースデバイス(例えばNICとHBA(Host Bus Adapter))であってもよい。
【0014】
また、以下の説明では、「メモリ」は、一つ以上のメモリデバイスであり、典型的には主記憶デバイスでよい。メモリにおける少なくとも一つのメモリデバイスは、揮発性メモリデバイスであってもよいし、不揮発性メモリデバイスであってもよい。
【0015】
また、以下の説明では、「永続記憶装置」は、一つ以上の永続記憶デバイスである。永続記憶デバイスは、典型的には、不揮発性の記憶デバイス(例えば補助記憶デバイス)であり、具体的には、例えば、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)である。
【0016】
また、以下の説明では、「記憶装置」は、メモリと永続記憶装置のうち少なくともメモリでよい。
【0017】
また、以下の説明では、「プロセッサ」は、一つ以上のプロセッサデバイスである。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサデバイスであるが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサデバイスでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、プロセッサコアでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサデバイスでもよい。
【0018】
また、以下の説明では、「kkk部」の表現にて機能を説明することがあるが、機能は、一つ以上のコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されることで実現されてもよいし、一つ以上のハードウェアデバイス(例えばFPGA又はASIC)によって実現されてもよいし、それらの組み合わせによって実現されてもよい。各機能の説明は一例であり、複数の機能が一つの機能にまとめられたり、一つの機能が複数の機能に分割されたりしてもよい。
【0019】
また、以下の説明では、「xxxDB」といった表現により、入力に対して出力が得られる情報を説明することがある。当該情報は、どのような構造のデータでもよいし(例えば、構造化データでもよいし非構造化データでもよい)、入力に対する出力を発生するニューラルネットワークのような学習モデルでもよい。したがって、「xxxDB」を「xxx情報」と言うことができる。また、以下の説明において、各DBの構成は一例であり、一つのDBは、二つ以上のDBに分割されてもよいし、二つ以上のDBの全部又は一部が一つのDBであってもよい。なお、「DB」は、データベースの略である。
【0020】
<第1の実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。以下、本明細書において、同一機能を有するものは、特に断らない限り、同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。
【0021】
ビル設備として、昇降機設備と電気設備と空調設備について説明するが、給排水設備など、その他の設備についても同様である。昇降機設備にはエレベーターやエスカレーターが含まれている。また、電気設備には防犯/防災設備や照明設備などが含まれている、また、空調設備には冷凍機などが含まれている。なお、エレベーターを構成する主ロープ、釣合い錘、乗りかご、巻上機などについての説明を省略する。また、その他のビル設備の構成についてもエレベーターの構成と同様に説明を省略する。
【0022】
[ビル設備の稼働状態表示システムの全体構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るビル設備の稼働状態表示システムの全体構成例を示す。図1に示す稼働状態表示システム100では、1以上のビルに設けられたビル設備の稼働状態を表す情報を可視化処理する可視化装置1に、通信ネットワーク6を通じて昇降機設備制御装置2と、空調設備制御装置3と、電気設備制御装置4が接続されている。また、可視化装置1には、通信ネットワーク7を通じて顧客操作端末5が接続される。
【0023】
昇降機設備制御装置2は、図示しないエレベーター、又はエスカレーターに備えられた装置である。昇降機設備制御装置2は、エレベーター、又はエスカレーターの稼働状態(例えば、故障の有無、運転中から点検中への状態変化)を常時監視して記憶し、当該稼働状態を表す情報を可視化装置1に送信する。複数のエレベーター、又はエスカレーターについて複数の昇降機設備制御装置2が存在する。
【0024】
空調設備制御装置3は、図示しない冷凍機などに備えられた装置である。空調設備制御装置3は、冷凍機の稼働状態(例えば、故障の有無、運転中から点検中への状態変化)を常時監視して記憶し、当該稼働状態を表す情報を可視化装置1に送信する。複数の冷凍機について複数の空調設備制御装置3が存在する。
【0025】
電気設備制御装置4は、図示しない防犯/防災設備、又は照明設備などに備えられた装置である。電気設備制御装置4は、防犯/防災設備、又は照明設備の稼働状態(例えば、故障の有無、運転中から点検中への状態変化)を常時監視して記憶し、当該稼働状態を表す情報を可視化装置1に送信する。複数の防犯/防災設備、又は照明設備について複数の電気設備制御装置4が存在する。
【0026】
通信ネットワーク6及び7の各々は、例えば、インターネット、移動体通信網、有線LAN、無線LAN、専用回線、或いはこれらの組み合わせである。また、通信ネットワーク6及び通信ネットワーク7は、一つの通信ネットワーク(例えば、インターネット)であってもよい。本実施形態では、ビル設備に地震や火事などの重大なイベントが発生した場合には、通信ネットワークを介してビル設備から可視化装置1に直接緊急通報を行うことも可能である。
【0027】
また、顧客操作端末5は、顧客が所持する情報処理端末であって、表示装置と入力装置とインターフェース装置とを備える。入力装置は、キーボード及びマウスの他、表示装置と一体とされたタッチパネルであってもよい。このような顧客操作端末5の具体例は特に限定されないが、例えば、パーソナルコンピューター、タブレット、及びスマートフォンなどが該当する。また、顧客操作端末5は、一つに限定されず、複数であってもよい。
【0028】
可視化装置1は、不図示のインターフェース装置、記憶装置12、及びそれらに接続されたプロセッサを備える装置でもよいし、コンピューター資源を通信ネットワークを介して遠隔から利用するシステム(例えばクラウド基盤)上に実現された装置でもよい。インターフェース装置は、通信ネットワーク6及び7に接続される。可視化装置1は、顧客情報入力部11と、記憶装置12と、収集処理部13と、可視化処理部14とを備える。
【0029】
記憶装置12は、ROM及びRAMの他に、HDD(Hard Disk Drive)のような永続記憶装置を含み、顧客情報DB12aと、稼働状態DB12bと、サービスメニュー管理DB12cとを格納する。
【0030】
顧客情報DB12aは、顧客に関する情報を保持する。稼働状態DB12bは、エレベーターなどのビル設備の稼働状態に関する情報を保持する。サービスメニュー管理DB12cは、後述する稼働状態確認画面200に表示されたビル設備アイコンが表すビル設備に関して提供可能なサービスに関する情報を保持する。
【0031】
顧客情報入力部11は、入力装置から入力された顧客に関する情報を顧客情報DB12aに登録する。例えば、営業活動を行う営業員が、顧客情報入力部11を通じて、保守契約を締結した顧客の情報を顧客情報DB12aに登録する。
【0032】
収集処理部13は、顧客情報DB12aが表すエレベーターなどのビル設備ごとに、通信ネットワーク6を通じて昇降機設備制御装置2と空調設備制御装置3と電気設備制御装置4に接続し、エレベーター、エスカレーター、冷凍機、防犯/防災設備、照明設備の稼働状態を表す情報を定期的に収集する。そして、収集処理部13は、収集した情報を稼働状態DB12bに登録する。例えば、収集処理部13は、稼働状態を表す情報を30分に1回収集する。なお、ビル設備の稼働状態を表す情報には、ビル設備が稼働中か停止中か、停止中であるならば故障によるものか点検によるものかが判断できる情報が含まれているものとする。可視化処理部14については後述する。
【0033】
[計算機のハードウェア構成]
次に、ビル設備の稼働状態表示システム100を構成する各装置のハードウェア構成について説明する。ここでは、可視化装置1、昇降機設備制御装置2、空調設備制御装置3、電気設備制御装置4、及び顧客操作端末5が備える計算機のハードウェア構成例を説明する。
【0034】
図2は、ビル設備の稼働状態表示システム100を構成する各装置が備える計算機20のハードウェア構成例を示すブロック図である。各装置の機能や使用目的に合わせて各ブロックは取捨選択される。計算機20には、例えばパーソナルコンピューターを用いることができる。
【0035】
計算機20は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、表示装置25、入力装置26、不揮発性ストレージ27、及び通信インターフェース28を備える。計算機20内の各部は、システムバスを介して相互にデータの送受信が可能に接続されている。
【0036】
CPU21、ROM22、及びRAM23は、制御部24を構成する。CPU21は、本実施形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM22から読み出してRAM23にロードし、実行する。可視化装置1では、ROM22に格納されたプログラムコードをCPU21が読み出して実行することによって、ソフトウェアとハードウェアとが協働して、顧客情報入力部11と、収集処理部13と、可視化処理部14といった機能が実現される。顧客操作端末5に設けられた計算機20では、制御部24は表示制御部としての機能を実現する。
【0037】
ROM22は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の内容の書き換えが可能な不揮発メモリでもよい。RAM23には、CPU21の演算処理の途中で発生した変数やパラメーター等が一時的に書き込まれ、これらの変数やパラメーター等がCPU21によって適宜読み出される。演算処理装置としてCPU21を用いているが、MPU(Micro Processing Unit)等の他のプロセッサを用いてもよい。
【0038】
表示装置25は、液晶ディスプレイなどのモニタであり、GUI画面やCPU21で行われた処理の結果等を表示する。入力装置26には、マウスやタッチパネル等のポインティングデバイス、キーボードなどが用いられ、ユーザが入力装置26を操作して情報や指示を入力することが可能である。入力装置26は、ユーザの操作に応じた入力信号を生成してCPU21へ供給する。
【0039】
なお、表示装置25及び入力装置26は、計算機20が設けられる装置の構成によっては設けられないこともある。例えば、昇降機設備制御装置2、空調設備制御装置3、及び電気設備制御装置4では、表示装置25及び入力装置26を不要としてよい。また、可視化装置1が遠隔で顧客情報を入力できる機能を備えている場合には、可視化装置1に表示装置25及び入力装置26がなくてもよい。
【0040】
さらに、顧客操作端末5を、表示装置25及び入力装置26と別体としてもよい。すなわち、顧客操作端末5を、制御部24、不揮発性ストレージ27及び通信インターフェース28を備えた情報処理装置で構成してもよい。この場合、情報処理装置が可視化装置1と通信を行い、その情報処理装置が可視化装置1から受信した稼働状態確認画面を、情報処理装置に接続された表示装置25に表示する。ユーザは、情報処理装置に接続された入力装置26を操作して、情報処理装置に対する入力を行う。
【0041】
不揮発性ストレージ27には、OS(Operating System)、各種のパラメーターの他に、計算機20を機能させるためのプログラムが記録されている。ROM22及び不揮発性ストレージ27は、CPU21が動作するために必要なプログラムやデータ等を永続的に記録しており、計算機20によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体の一例として用いられる。例えば、不揮発性ストレージ27としては、HDDやSSD等が用いられる。
【0042】
通信インターフェース28には、例えばNIC(Network Interface Card)やモデム等が用いられる。通信インターフェース28は、端子に接続されたLAN等の通信ネットワーク又は専用線等を介して、外部装置との間で各種のデータを送受信することが可能である。
【0043】
[顧客情報DB]
図3は、ビル設備の稼働状態表示システム100の可視化装置1に備えられた顧客情報DB12aの一例を示す。顧客情報DB12aは、例えば、顧客IDと、契約者IDと、ビルIDと、ビル住所と、ビル設備と、ビル設備IDとを対応付けて記憶している。IDは、それぞれの情報を一意に識別できる情報(識別子)である。一般に、識別子には英数字が用いられるが、説明を容易にするため図3では名称が示されている。
【0044】
図3では、ユーザを識別するための顧客IDとして“△△不動産”が登録されている。
契約者IDは、当該ユーザが管理する契約者(又は事業所)を識別する情報である。“△△不動産”に対応する契約者IDとして“A支店”、“B支店”が登録されている。
ビルIDは、当該ユーザが管理するビルを識別する情報である。ここでは、“A支店”に対応するビルIDとして“ビルA”が登録され、“B支店”に対応するビルIDとして“ビルB”が登録されている。
ビル住所は、当該ユーザが管理するビルの所在地を表す情報である。例えば、ビルID“ビルA”のビル住所として、“茨城県□□市〇〇1-2-3”が登録されている。
【0045】
ビル設備は、ユーザが管理するビル設備であって、ユーザが保守契約を締結したビル設備(の種類)を表す情報である。
ビル設備IDは、上記ビル設備を識別する情報である。例えば、図3では、“ビルA”に対し、“エレベーター”のビル設備IDとして“エレベーターA”、及び“防犯/防災設備”のビル設備IDとして“防犯/防災設備A”が登録されている。また、“ビルB”に対し、“エレベーター”のビル設備IDとして“エレベーターB”、“エスカレーター”のビル設備IDとして“エスカレーターA”、及び“冷凍機”のビル設備IDとして“冷凍機A”が登録されている。さらに、“ビルZ”に対し、“エレベーター”のビル設備IDとして“エレベーターZ”が登録されている。
【0046】
また、記憶装置12のユーザDB(図示せず)に、ユーザID、パスワード、及び顧客IDを対応付けて記憶している。ユーザID及びパスワードは、可視化装置1にアクセス可能なユーザを識別するための情報(識別子)である。
【0047】
[サービスメニュー管理DB]
図4は、ビル設備の稼働状態表示システム100の可視化装置1に備えられたサービスメニュー管理DB12cの一例を示す。サービスメニュー管理DB12cは、例えば、ビル設備と、サービスメニューとを対応付けて記憶している。サービスメニューは、当該ビル設備に関して提供可能なサービス(機能)を一覧で示したものである。例えば、ビル設備“エレベーター”のサービスメニューとして、“機能A”、“機能B”、“機能C”及び“機能D”が記憶されている。
【0048】
なお、ビル設備(図4では、エレベーター、冷凍機、防犯/防災設備)毎のサービスメニューは、予め保守会社の管理者によってサービスメニュー管理DB12cに登録される。また、顧客情報DB12aとサービスメニュー管理DB12cの各情報は、ビル設備で関連付けられるように構成する。
【0049】
ユーザは、顧客操作端末5を操作して、通信ネットワーク7を通じて可視化装置1に接続を要求する。可視化装置1の可視化処理部14は、顧客操作端末5から接続要求を受信すると、顧客操作端末5にユーザID及びパスワードを要求する。ユーザが顧客操作端末5にユーザID及びパスワードを入力すると、可視化処理部14での可視化処理により、顧客情報DB12aと稼働状態DB12bとサービスメニュー管理DB12cから取得した情報を顧客操作端末5に表示することが可能となる。
【0050】
[稼働状態確認画面]
図5は、顧客操作端末5におけるビル設備アイコン操作前の稼働状態確認画面の表示例を示す。
図6は、顧客操作端末5におけるビル設備アイコン操作後の稼働状態確認画面の表示例を示す。
本実施形態では、図5及び図6に示す稼働状態確認画面200は、少なくとも、「ビル設備の稼働状態」と「サービスメニュー」を表示する。
【0051】
ビル設備の稼働状態は、ビル設備稼働状態サマリ表示欄201と、ビル設備アイコン202~206と、ビル設備稼働状態内訳表示欄207とから構成される。
【0052】
ビル設備稼働状態サマリ表示欄201は、保守契約が締結された管理対象とする全てのビル設備の稼働状態についての集計結果を表示する。図5の例では、顧客操作端末5の制御部24が、保守契約の対象とする全てのビル設備の稼働状態についての集計結果を、円周方向に配置された複数のビル設備アイコン202~206の中央部に表示する例が示されている。
【0053】
ビル設備アイコン202~206は、エレベーターやエスカレーターなどのビル設備毎に識別されるアイコンである。ビル設備別に設けられた複数のビル設備アイコン202~206が列状に並べて配置されている。ビル設備アイコン202~206は、入力装置26に対する列方向への操作入力に応じて循環移動するように構成されている。図5の例では、顧客操作端末5の制御部24は、複数のビル設備アイコン202~206を円周上に配置し、入力装置26介して任意のビル設備アイコンに対する円周方向(矢印方向)への操作(スクロール)を受け付けて、複数のビル設備アイコン202~206を円周上で循環移動させる。
【0054】
ビル設備稼働状態内訳表示欄207は、ビル設備アイコンに該当するビル設備の稼働状態を内訳として表示する。このビル設備稼働状態内訳表示欄207は、循環移動範囲内に設定された指定領域の一例である。本実施形態では、ビル設備稼働状態内訳表示欄207に移動してきたビル設備アイコンに対して、種々の表示や処理が行われる。このようなビル設備稼働状態内訳表示欄207(指定領域)を設定することで、循環移動する複数のビル設備アイコンのうち、どのビル設備アイコンを選択しているかをわかりやすく表示することができる。なお、ビル設備稼働状態内訳表示欄207は、ユーザの視認性向上の観点から、循環移動範囲の中央に配置することが望ましい。
【0055】
サービスメニューは、稼働状態確認画面200の下側のサービスメニュー表示領域210に表示される。サービスメニュー表示領域210には、ビル設備稼働状態内訳表示欄207に配置されたビル設備アイコンが表すビル設備に関係するサービスメニューの一覧が表示される。図5の例では、ビル設備アイコン204が表すビル設備に関係するサービスメニューとして、機能アイコン211,212が表示されている。例えば、ビル設備がエレベーターの場合には、サービスメニューとして、「運行制御(各種設定)」、「かご内表示設定」、「作業報告」、「カメラ映像ダウンロード」、「担当営業への連絡」、及び「お客様へのお知らせ」といった機能アイコンが表示される。
【0056】
図5及び図6において、保守契約が締結されていないビル設備を表すビル設備アイコンは、ビル設備アイコン206のように非活性状態で表示するなどしてもよい。例えば、ビル設備アイコン206を、網点、格子、斜線などにより網掛け表示(グレーアウト表示など)してもよい。この際、該当する専用の機能アイコンも非活性状態とすることが望ましい。
【0057】
これにより、現在保守契約はしていないが契約を締結すればビル設備に関して利用可能なサービス(機能)があることをユーザに認識させることで、ユーザの契約意欲を掻き立てるといった効果を奏する。
【0058】
なお、本実施形態では、半円形の円周上にビル設備アイコン202~206を配置することで、ユーザがビル設備を識別しやすく、ダイヤル式に(回転操作盤を用いて)ビル設備アイコン202~206が操作できる構成としている。
【0059】
また、ユーザが半円形の円周上に配置されたビル設備アイコン202~206をダイヤル式に移動する操作を行うと、ビル設備アイコン202~206は半円形の円周上を循環して常に全てのビル設備アイコン202~206を表示するようにしている。
【0060】
サービスメニューの表示では、ビル設備稼働状態内訳表示欄207に移動させたビル設備アイコンが表すビル設備に対して、専用の機能アイコンが表示される。
【0061】
ビル設備稼働状態内訳表示欄207にビル設備アイコン204が表示されている場合(図5参照)、ビル設備アイコン204に該当するビル設備の専用のサービスメニューとして、機能アイコン211と機能アイコン212を表示する。
【0062】
ユーザがビル設備アイコンをダイヤル式に移動する操作をし、ビル設備稼働状態内訳表示欄207にビル設備アイコン202を表示させた場合は(図6参照)、この操作と連動してサービスメニュー表示領域210に機能アイコン213と機能アイコン214を表示する。
【0063】
なお、本実施形態では、複数のビル設備アイコンを半円形の円周上に配置する態様を説明したが、楕円形の円周上に配置してもよい。また、複数のビル設備アイコンを直線上又は曲線上に配置して、ビル設備アイコンを直線上又は曲線上で循環移動させるようにしてもよい。すなわち、複数のビル設備アイコンを、画面に対して、横方向、縦方向、又は斜め方向に配置してもよい。
【0064】
[稼働状態確認画面の表示例]
以下、図7を参照して顧客ID“△△不動産”のユーザが稼働状態確認画面200を確認する場合について説明する。
【0065】
図7は、稼働状態確認画面200の表示例を示す。稼働状態確認画面200に顧客ID表示欄220を設けて、“△△不動産”のようにユーザが識別しやすいように顧客IDを表示することが望ましい。図3で説明したように、顧客ID“△△不動産”のユーザが管理する対象のビル設備は、ビル設備ID“エレベーターA”、“防犯/防災設備A”、“エレベーターB”、“エスカレーターA”、及び“冷凍機A”である。なお、図7では、サービスメニュー表示領域210の表示を省略している。
【0066】
したがって、半円形の円周上にエレベーターと、エスカレーターと、防犯/防災設備と、冷凍機のビル設備アイコン221,223~225が活性状態で配置される。また、照明設備の保守契約は締結していないため、照明設備のビル設備アイコン222は半円形の円周上に非活性状態(例えばグレー表示)で配置される。
【0067】
なお、稼働状態確認画面200の初期表示の際に、非活性状態であるビル設備アイコンの配置の優先順位を最も低くして、ビル設備稼働状態内訳表示欄207から最も遠い位置に配置してもよい。逆に言えば、初期表示の際に、ユーザ(顧客ID)に応じて優先順位の高い又は保守契約を結んだビル設備を表すビル設備アイコンを、ビル設備稼働状態内訳表示欄207に配置してもよい。また、ユーザが、指定したビル設備アイコンの優先順位を任意に変更したり、保守契約を結んでいないビル設備に対応するビル設備アイコンの表示及び非表示を選択したりできる機能を設けてもよい。あるいは、活性状態のビル設備アイコンを一方(例えば上側)から順次配置するなどしてもよい。
【0068】
このように、本実施形態では、顧客操作端末5の表示制御部(制御部24)は、可視化装置1から受信する画面データ(稼働状態確認画面200)に基づいて、ユーザに応じて設定条件(優先順位、保守契約の有無など)に該当するビル設備を表すアイコン(ビル設備アイコン)を、初期表示において指定領域(ビル設備稼働状態内訳表示欄207)に配置するように構成されている。これにより、ユーザに応じた設定条件を満たすアイコンが指定領域内、又は指摘領域から所定距離内といった近くに表示され、初期表示においてユーザが注目したいビル設備の視認性が向上する。
【0069】
なお、表示制御部(制御部24)は、可視化装置1から受信する画面データに基づいて、初期表示においてビル設備を表す複数のアイコン(ビル設備アイコン)を指定領域(ビル設備稼働状態内訳表示欄207)外に配置するようにしてもよい。例えば、初期表示におけるアイコンの表示位置と、本来のアイコンの表示位置を半ピッチずらす。図7を例に説明すると、各ビル設備アイコン221~225を半ピッチずらして、初期表示においてビル設備稼働状態内訳表示欄207内にビル設備アイコンを配置しないようにする。これにより、ユーザが意図してビル設備アイコンをビル設備稼働状態内訳表示欄207に移動させたときに、当該ビル設備アイコンに対応するビル設備の稼働状態の内訳を表示することができる。
【0070】
ビル設備稼働状態サマリ表示欄201には、全てのビル設備の稼働状態、すなわち、ビル設備ID“エレベーターA”、“防犯/防災設備A”、“エレベーターB”、“エスカレーターA”、及び“冷凍機A”の故障対応中の件数と点検作業中の件数を集計して表示する。図7の説明では、故障対応中のビル設備は2件、点検作業中のビル設備は1件である。
【0071】
また、図7では、どのビル設備で故障対応や点検作業が行われているかを直感的に分かりやすくするために、対応するビル設備アイコンの右上にバッジアイコン221b,223bを表示している。バッジアイコンには、少なくともビル設備の稼働状態の内訳に含まれる故障対応中の件数と、点検作業中の件数との合計値が表示される。図7では、故障対応中及び点検作業中でない場合には、ビル設備アイコンの右上にバッジアイコンを表示していないが、バッジアイコンを設けて0件と表示してもよい。
【0072】
図7の説明では、防犯/防災設備のビル設備アイコン221のバッジアイコン221bに、故障対応中の件数と点検作業中の件数の合計値は1件と表示される。また、エレベーターのビル設備アイコン223のバッジアイコン223bに、故障対応中の件数と点検作業中の件数の合計値は2件と表示される。
【0073】
また、ユーザが、入力装置26を操作してエレベーターのビル設備アイコン223をビル設備稼働状態内訳表示欄207に移動させると、ビル設備稼働状態内訳表示欄207にエレベーターの稼働状態の内訳を表示する。すなわち、ビル設備ID“エレベーターA”と“エレベーターB“の故障対応中の件数と点検作業中の件数を集計して表示する。図7の説明では、エレベーター全体の故障対応中の件数は1件、点検作業中の件数は1件である。このような表示により、ユーザは、管理対象のビル設備全体を直感的に把握することができる。
【0074】
このように、指定領域に移動したビル設備の稼働状態の内訳を表示することにより、ユーザは、目的のビル設備の稼働状態の詳細を把握することができる。なお、本実施形態において、ビル設備の稼働状態の内訳として、故障対応中の件数及び点検作業中の件数を表示することが望ましいが、少なくとも故障対応中の件数、及び点検作業中の件数のいずれかを表示する。また、ビル設備の稼働状態の内訳として、他の項目(例えば電話問合せ中)を表示してもよい。
【0075】
[ビル設備アイコンの複数種類の表示例]
ここで、ビル設備を表すビル設備アイコンの複数種類の表示例について説明する。
図8は、ビル設備を表すビル設備アイコンの複数種類の表示例を示す。すなわち、図8は、ユーザが管理するビル設備が、保守契約が締結された保守サービスの対象又非対象のいずれであるかを、網掛け表示以外の方法でわかりやすく表示する例である。
【0076】
例えば、図8左側のビル設備アイコン226は、その形状が他のビル設備アイコンと異なる。図7のビル設備アイコン221~225の形状は角が丸い矩形であるのに対し、ビル設備アイコン226は六角形である。この六角形のビル設備アイコン226を、保守契約が締結されていないビル設備に対応するビル設備アイコンに設定することが考えられる。
【0077】
また、図8中央のビル設備アイコン227は、円形であるが、その一部分にノッチ(切り込み、くぼみ)が入れられている。例えば、ノッチを入れる位置は任意であるが、ビル設備アイコン227の右上(バッジアイコン表示部分に相当する位置)としてもよい。なお、ビル設備アイコン227の基本となる形状は、円形に限らず、矩形など任意でよい。
【0078】
さらに、図8右側のビル設備アイコン228は、その一部分にグレー表示のバッジアイコン228gを表示する。バッジアイコン228gには故障対応中及び点検作業中の件数は表示されない。なお、このバッジアイコン228gの色はグレーに限らない。
【0079】
このように、本実施形態では、ビル設備の稼働状態の情報の表示は、保守契約がされているビル設備を対象とする。例えば、顧客操作端末5の表示制御部(制御部24)は、可視化装置1から受信する画面データに基づいて、保守契約がされていないビル設備を表すアイコン(ビル設備アイコン)を表示する際に、当該アイコンが非活性状態であることを表示(例えば網掛け表示)する。または、表示制御部は、保守契約がされていないビル設備を表すアイコン(ビル設備アイコン)を、保守契約がされていないことを示す特徴(形状、ノッチ、バッジアイコンなど)を付与して表示する。
【0080】
このような表示とすることで、現在保守契約はしていないが契約を締結すれば指定したビル設備が管理対象になることをユーザに認識させることで、ユーザの契約意欲を掻き立てる効果を奏する。
【0081】
[稼働状態確認画面生成処理]
次に、図9を参照して第1の実施形態に係る稼働状態確認画面200の生成処理について説明する。
図9は、第1の実施形態に係る稼働状態確認画面生成処理の手順例を示すフローチャートである。
【0082】
本実施形態では、可視化装置1がWebサーバとして機能し、顧客操作端末5にWebブラウザがインストールされているものとして、以下の説明を行う。但し、可視化装置1と顧客操作端末5とがクライアントサーバ型のシステムを構成し、顧客操作端末5に専用プログラムがインストールされていてもよい。
【0083】
まず、顧客操作端末5のユーザは、自らに割り当てられたユーザID及びパスワードを、入力装置26を通じてログインページ(図示省略)に入力する。そして、顧客操作端末5の制御部24は、ログインを要求するために、ユーザが入力したユーザID及びパスワードを、通信ネットワーク7を通じて可視化装置1に送信する(S1)。
【0084】
次いで、可視化装置1の可視化処理部14は、顧客操作端末5からユーザID及びパスワードを受信すると、受信したユーザID及びパスワードを、ユーザDB(図示せず)のユーザID及びパスワードと照合する。そして、可視化処理部14は、照合できた場合に、当該ユーザID及びパスワードに対応付けられた顧客IDを、顧客情報DB12aから読み出して、顧客情報DB12aの顧客IDと対応付けられているビル設備(管理対象のビル設備ID)を確認する。
【0085】
また、可視化処理部14は、稼働状態DB12bから、顧客情報DB12aのビル設備IDと対応付けて管理されているビル設備の稼働状態を読出して、ビル設備稼働状態サマリ表示欄201に表示する全てのビル設備の稼働状態、すなわち、故障対応中の件数と点検作業中の件数を集計する。また、可視化処理部14は、ビル設備稼働状態内訳表示欄207に表示するビル設備の故障対応中の件数と点検作業中の件数を集計する。さらに、可視化処理部14は、サービスメニュー管理DB12cから、ビル設備稼働状態内訳表示欄207に表示するビル設備に関係するサービスメニューを取得する。そして、可視化処理部14は、上記稼働状態の集計結果とサービスメニューに基づいて稼働状態確認画面200を生成する(S2)。
【0086】
次いで、可視化処理部14は、生成した稼働状態確認画面200を、通信ネットワーク7を通じて顧客操作端末5に送信する(S3)。
【0087】
次いで、顧客操作端末5の制御部24は、可視化装置1から稼働状態確認画面200を受信したことに応じて、当該稼働状態確認画面200を表示装置25に表示させる(S4)。ユーザは、管理するビル設備全体の稼働状態をビル設備稼働状態サマリ表示欄201で確認し、ビル設備稼働状態内訳表示欄207に表示されたビル設備アイコンが表すビル設備の故障対応中の件数と点検作業中の件数を確認することができる。
【0088】
次いで、ユーザが、ビル設備稼働状態内訳表示欄207に表示されたビル設備アイコンが表すビル設備と異なるビル設備の稼働状態の内訳を確認する場合は、ユーザが、ビル設備アイコン群から稼働状態の内訳を確認したいビル設備に対応するビル設備アイコンを、ビル設備稼働状態内訳表示欄207に移動させる(S5)。
【0089】
ユーザがビル設備稼働状態内訳表示欄207に所望のビル設備アイコンを移動させると、顧客操作端末5の制御部24は、通信ネットワーク7を通じて可視化装置1に対してビル設備稼働状態内訳表示欄207に移動したビル設備アイコンが表すビル設備の稼働状態の表示を要求する(S6)。
【0090】
次いで、可視化装置1の可視化処理部14は、顧客操作端末5からビル設備稼働状態内訳表示欄207に移動したビル設備アイコンが表すビル設備の稼働状態の表示要求を受信したことに応じて、顧客情報DB12aと稼働状態DB12bとを参照する。そして、可視化処理部14は、稼働状態DB12bから、ユーザがビル設備稼働状態内訳表示欄207に移動したビル設備アイコンが表すビル設備の稼働情報を集計する(S7)。
【0091】
次いで、可視化処理部14は、サービスメニュー管理DB12cから該当ビル設備に対応するサービスメニューを取得する(S8)。そして、可視化処理部14は、ユーザがビル設備稼働状態内訳表示欄207に移動したビル設備アイコンが表すビル設備の稼働状態の集計結果と、サービスメニュー情報とを、通信ネットワーク7を通じて顧客操作端末5に送信する(S9)。
【0092】
顧客操作端末5の制御部24は、可視化装置1から該当ビル設備の稼働状態の集計結果とサービスメニュー情報を受信したことに応じて、ビル設備稼働状態内訳表示欄207に該当ビル設備の稼働状態を表示し、サービスメニューの機能アイコンの表示を更新する(S10)。
【0093】
これにより、ユーザは、ビル設備稼働状態内訳表示欄207に移動させたビル設備アイコンが表すビル設備について、故障対応中の件数と点検作業中の件数を確認することができる。
【0094】
さらに、ユーザが入力装置26によりサービスメニューの機能アイコンをクリックすると(S11)、顧客操作端末5の制御部24は、通信ネットワーク7を通じて、可視化装置1に対して機能操作画面(図示せず)の表示要求を送信する(S12)。
【0095】
可視化装置1の可視化処理部14は、顧客操作端末5から受信した機能操作画面の表示要求に応じて、サービスメニューの機能操作画面を生成し(S13)、生成した機能操作画面を通信ネットワーク6を通じて顧客操作端末5に送信する(S14)。
【0096】
顧客操作端末5の制御部24は、可視化装置1から機能操作画面を受信したことに応じて、当該機能操作画面を表示装置25に表示させる(S15)。これにより、ユーザは、ビル設備稼働状態内訳表示欄207に移動したビル設備アイコンが表すビル設備に関係するサービスメニューの機能を利用できるようになる。
【0097】
以上説明したように、第1の実施形態に係るビル設備の稼働状態表示装置(顧客操作端末5)は、一以上のビルに設けられた設備(ビル設備)の稼働状態を表す情報を収集して画面に表示させる表示制御部(制御部24)と、ユーザの操作入力を受け付ける入力装置(入力装置26)と、を備える。
上記表示制御部は、ビル設備別に設けられた複数のアイコン(ビル設備アイコン202~206,221~225)を列状に並べて一つの画面(稼働状態確認画面200)に表示し、入力装置に対する列方向への操作入力に応じて複数のアイコンを上記画面上で循環移動させ、アイコンが循環移動範囲内に設定された指定領域(ビル設備稼働状態内訳表示欄207)に移動したとき、指定領域内のアイコンが表すビル設備の稼働状態の情報(ビル設備稼働状態内訳)を画面に表示するように構成されている。
【0098】
上記のように構成された第1の実施形態によれば、一以上のビル内に設置されている複数のビル設備全体の稼働状態が一つの画面に表示される。このため、ユーザは、複数のビル設備全体の稼働状態を直感的に把握することができる。ユーザは、ビル設備全体の稼働状態を一つの画面で確認でき、かつビル設備のアイコンを指定領域に移動させることでビル設備毎の内訳を簡単に確認することが可能となる。
【0099】
また、本実施形態に係るビル設備の稼働状態表示装置(顧客操作端末5)では、表示制御部(制御部24)は、指定領域(ビル設備稼働状態内訳表示欄207)内のアイコン(ビル設備アイコン)が表すビル設備に関連して提供可能なサービスを示した機能アイコンを、アイコンの指定領域への移動と連動して画面(稼働状態確認画面200)に表示するように構成されている。これにより、ユーザがビル設備毎に有効な機能を検索する手間を省くことが可能となる。
【0100】
このように、本実施形態に係るビル設備の稼働状態表示装置(顧客操作端末5)は、ビル設備の稼働状態表示機能と、指定したビル設備(指定領域に移動したビル設備アイコンに対応)に関連した機能アイコンの表示機能を備え、ビル設備の管理にかかる時間とコストを低減できるという効果を奏する。
【0101】
<第2の実施形態>
次に、地震や火災など重大なイベントが発生した際の稼働状態確認画面の表示について説明する。本実施形態において、稼働状態確認画面を表示するためのビル設備の稼働状態表示システムの基本構成は、第1の実施形態と同様である。
【0102】
[稼働状態確認画面の表示例]
図10は、第2の実施形態に係る稼働状態確認画面200Eの表示例を示す。ビルに地震や火災が発生すると、ビル設備(又は各制御装置)は、可視化装置1に緊急通報する。可視化装置1はビル設備(又は各制御装置)から緊急通報を受信した場合、受信した緊急通報に対応するメッセージを稼働状態確認画面200Eの緊急通報表示欄230に表示する。
【0103】
例えば、図7で説明した稼働状態確認画面200の表示状態のときに、防犯/防災設備が発煙や火災を検出して緊急通報が行われた場合、可視化装置1の可視化処理部14は稼働状態確認画面200Eの緊急通報表示欄230に“火災発生の通知を受信しました”とメッセージを表示する。また、可視化処理部14は、防犯/防災設備からの緊急通報であるため、自動的に防犯/防災設備のビル設備アイコン221をビル設備稼働状態内訳表示欄207に移動し、故障対応中の件数を1件から2件に更新する。また、可視化処理部14は、防犯/防災設備のビル設備アイコン221のバッジアイコン221bの数値を1から2に更新する。さらに、可視化処理部14は、ビル設備稼働状態サマリ表示欄201の故障対応中の件数を2件から3件に更新する。
【0104】
このような構成により、管理するビル設備(又は各制御装置)から緊急通報があった場合に、ユーザは稼働状態確認画面200を操作しなくてもすぐにビル設備の稼働状態を確認することができる。なお、本実施形態では、地震や火災など重大なイベントの発生を“故障対応中”に含めたが、この表示名称を“異常対応中”などに変更してもよい。また、地震や火災など重大なイベントに対し、“重大イベント発生”、“地震対応中”、“火災対応中”のように新たな項目を別途設定してもよい。
【0105】
[稼働状態確認画面生成処理]
次に、図11を参照して第2の実施形態に係る稼働状態確認画面200Eの生成処理について説明する。
図11は、第2の実施形態に係る稼働状態確認画面生成処理の手順例を示すフローチャートである。
【0106】
前提として、顧客操作端末5の制御部24は、可視化装置1から送信された稼働状態確認画面200(例えば図7参照)を表示装置25に表示している(S21)。
【0107】
この状態で地震や火災等の重大なイベントが発生した場合、ビル設備(又は制御装置)は可視化装置1に緊急通報する。可視化装置1の可視化処理部14は、この緊急通報を受信すると(S22)、顧客情報DB12aに基づいて緊急通報を送信したビル設備を管理する顧客IDを特定し、当該顧客IDのユーザが管理する全てのビル設備を確認して稼働状態を集計する(S23)。
【0108】
次いで、可視化処理部14は、緊急通報を送信したビル設備の稼働状態を集計する(S24)。また、可視化処理部14は、サービスメニュー管理DB12cから該当ビル設備のサービスメニューを取得する(S25)。
【0109】
次いで、可視化処理部14は、緊急通報表示欄230に表示するためのメッセージの文言を選択する(S26)。メッセージは予め保守会社の管理者によって登録(管理)されているもので、緊急通報の種類毎に表示するメッセージを管理する緊急メッセージ管理DB(図示せず)を記憶装置12に備えることとしてもよい。
【0110】
次いで、可視化処理部14は、ステップS21においてユーザが確認している稼働状態確認画面200のビル設備稼働状態内訳表示欄207に、緊急通報を送信したビル設備に該当するビル設備アイコンが表示されているかどうかを確認する(S27)。
【0111】
ビル設備稼働状態内訳表示欄207に該当するビル設備アイコンが表示されている場合(S27のYES)、可視化処理部14は、稼働状態確認画面のビル設備アイコンの配置やサービスメニューの機能アイコンを変更せずに、緊急通報表示欄230と、ビル設備稼働状態サマリ表示欄201と、ビル設備稼働状態内訳表示欄207の各表示情報を更新して稼働状態確認画面200Eを生成する(S29)。そして、可視化装置1の可視化処理部14は、生成した稼働状態確認画面200Eを、通信ネットワーク7を通じて顧客操作端末5に送信する(S30)。
【0112】
一方、ビル設備稼働状態内訳表示欄207に該当するビル設備アイコンが表示されていない場合には(S27のNO)、可視化処理部14は、該当するビル設備アイコンがビル設備稼働状態内訳表示欄207に表示されるように該当するビル設備アイコンの配置と、サービスメニューの機能アイコンを更新する(S28)。
【0113】
次いで、可視化処理部14は、緊急通報表示欄230と、ビル設備稼働状態サマリ表示欄201と、ビル設備稼働状態内訳表示欄207の各表示情報を更新して稼働状態確認画面200Eを生成する(S29)。そして、可視化装置1の可視化処理部14は、生成した稼働状態確認画面200Eを、通信ネットワーク7を通じて顧客操作端末5に送信する(S30)。
【0114】
顧客操作端末5の制御部24は、可視化装置1から稼働状態確認画面200Eを受信したことに応じて、当該稼働状態確認画面200Eを表示装置25に表示させる(S31)。
【0115】
以上説明したように、第2の実施形態に係るビル設備の稼働状態表示装置(顧客操作端末5)では、表示制御部(制御部24)は、ビル設備が緊急通報をした場合には、緊急通報をしたビル設備を表すアイコン(例えばビル設備アイコン221)を指定領域(ビル設備稼働状態内訳表示欄207)内に移動させ、緊急通報したビル設備の稼働状態を画面(稼働状態確認画面200E)に表示するように構成されている。
【0116】
上記のように構成された本実施形態によれば、ビル設備から緊急性の高い通報がなされた場合には、ユーザが使用する顧客操作端末5の稼働状態確認画面200E(緊急通報表示欄230)に、緊急通報のメッセージが表示される。これにより、ユーザはすぐに稼働状態確認画面200Eに表示された緊急通報表示欄230のメッセージ(緊急通報)に気づき、ビル設備の稼働状態を確認することが可能となる。
【0117】
さらに、本発明は上述した各実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
【0118】
例えば、上述した各実施形態は本発明を分かりやすく説明するためにビル設備の稼働状態表示システムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成要素の追加又は置換、削除をすることも可能である。
【0119】
また、上記の各構成、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。ハードウェアとして、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの広義のプロセッサデバイスを用いてもよい。
【0120】
また、上述した本開示の第1及び第2の実施形態に係るビル設備の稼働状態表示システム100の各構成要素は、それぞれのハードウェアがネットワークを介して互いに情報を送受信できるならば、いずれのハードウェアに実装されてもよい。また、ある処理部により実施される処理が、1つのハードウェアにより実現されてもよいし、複数のハードウェアによる分散処理により実現されてもよい。
【0121】
また、図9及び図11に示すフローチャートにおいて、処理結果に影響を及ぼさない範囲で、複数の処理を並列的に実行したり、処理順序を変更したりしてもよい。
【符号の説明】
【0122】
1…可視化装置、2…昇降機設備制御装置、3…空調設備制御装置、4…電気設備制御装置、5…顧客操作端末、6,7…通信ネットワーク、11…顧客情報入力部、12…記憶装置、12a…顧客情報DB、12b…稼働状態DB、12c…サービスメニュー管理DB、13…収集処理部、14…可視化処理部、24…制御部、25…表示装置、26…入力装置、100…ビル設備稼働状態可視化システム、200…稼働状態確認画面、201…ビル設備稼働状態サマリ表示欄、202~206,221~225…ビル設備アイコン、207…ビル設備稼働状態内訳表示欄、210…サービスメニュー表示領域,221b,223b…バッジアイコン、211~214…機能アイコン、230…緊急通報表示欄
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11