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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022035259
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】二次電池
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/058 20100101AFI20220225BHJP
   H01M 50/463 20210101ALI20220225BHJP
【FI】
H01M10/058
H01M2/18 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020139454
(22)【出願日】2020-08-20
(71)【出願人】
【識別番号】399107063
【氏名又は名称】プライムアースEVエナジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107249
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 恭久
(72)【発明者】
【氏名】永野 泰章
【テーマコード(参考)】
5H021
5H029
【Fターム(参考)】
5H021BB04
5H021CC08
5H021EE02
5H029AJ14
5H029CJ03
5H029DJ04
5H029DJ14
5H029EJ12
5H029HJ12
(57)【要約】
【課題】簡素な構成にて、製造容易に、ケース内に溜まった電解液を有効に活用する。
【解決手段】二次電池1は、電解液が含浸される電極体10と、電極体10を収容するケース20と、電極体10とともにケース20内に収容されるフィルム部材40と、このフィルム部材40に設けられた折曲形状部50と、を備える。そして、二次電池1は、その折曲形状部50が形成する隙間60の毛管現象に基づいて、ケース20内に溜まった電解液を吸い上げて電極体10に供給する機能を有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電解液が含浸される電極体と、
前記電極体を収容するケースと、
前記電極体とともに前記ケース内に収容されるフィルム部材と、
前記フィルム部材に設けられた折曲形状部と、を備え、
前記折曲形状部が形成する隙間の毛管現象に基づき前記ケース内に溜まった前記電解液を吸い上げて前記電極体に供給する二次電池。
【請求項2】
前記折曲形状部は、断面三角形状の前記隙間を形成する谷折部を含む
請求項1に記載の二次電池。
【請求項3】
前記折曲形状部には、該折曲形状部が前記電極体に近接する位置において前記フィルム部材を貫通する孔部が設けられている
請求項1又は請求項2に記載の二次電池。
【請求項4】
前記折曲形状部が、前記電極体と前記ケースの側壁部との間に設けられている
請求項1~請求項3の何れか一項に記載の二次電池。
【請求項5】
前記折曲形状部が、前記電極体と前記ケースの底部との間に設けられている
請求項1~請求項4の何れか一項に記載の二次電池。
【請求項6】
前記ケースには、前記電解液の貯留部が形成されるとともに、
前記折曲形状部は、前記貯留部内に延在して設けられる
請求項1~請求項5の何れか一項に記載の二次電池。
【請求項7】
前記フィルム部材は、前記電極体と前記ケースとの間に介在された絶縁フィルムである
請求項1~請求項6の何れか一項に記載の二次電池。
【請求項8】
前記ケースを傾動させることにより、前記ケース内に溜まった前記電解液が、前記折曲形状部と接触しやすい位置に集液される
請求項1~請求項7の何れか一項に記載の二次電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、シート状の外形を有して積層された正極及び負極、並びにセパレータを捲回してなる電極体と、この電極体を収容するケースと、を備えた二次電池がある。例えば、特許文献1に記載のリチウムイオン二次電池は、袋状の外形を有した絶縁フィルムを有している。そして、この絶縁フィルムの袋内に配置された状態で、その電極体がケース内に封止される構成となっている。
【0003】
また、この従来例の二次電池においては、ケース内に電極体を収容した状態で、そのケースに設けられた孔部を介して電解液が注入される。そして、これにより、その電極体に電解液を含浸させる構成となっている。
【0004】
更に、ケース内には、その電極体に含浸させる液量を超えた余剰の電解液が注入される。そして、これにより、このケース内に溜まった電解液を電極体に接触させることで、その使用による電解液の減少に対応する構成となっている。
【0005】
また、例えば、特許文献2等には、そのケース内に、電極体に接する状態で電解液吸収部材を収容する構成が開示されている。更に、例えば、特許文献3には、電極体を構成するセパレータの一部を垂下して、ケースの底壁部近傍に溜まった電解液に浸す構成が開示されている。そして、これらの構成を採用することで、より有効に、そのケース内に注入された余剰の電解液を活用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2016-91787号公報
【特許文献2】特開2017-91623号公報
【特許文献3】特開2012-109102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、電解液吸収部材をケース内に収容することで、サイズが大型化するとともに、その製造コストが高くなる。そして、電極体の形状を変更することにより、そのケースへの封缶作業が煩雑になる等といった問題があることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、簡素な構成にて、製造容易に、ケース内に溜まった電解液を有効に活用することのできる二次電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する二次電池は、電解液が含浸される電極体と、前記電極体を収容するケースと、前記電極体とともに前記ケース内に収容されるフィルム部材と、前記フィルム部材に設けられた折曲形状部と、を備え、前記折曲形状部が形成する隙間の毛管現象に基づき前記ケース内に溜まった前記電解液を吸い上げて前記電極体に供給する。
【0010】
上記構成によれば、フィルム部材に折曲形状部を設ける簡素な構成にて、製造容易に、そのケース内に溜まった電解液を吸い上げて電極体に供給することができる。そして、これにより、ケース内に溜まった電解液を有効に活用することができる。
【0011】
例えば、製造時、そのケース内に注入する余剰の電解液を低減して、軽量化を図ることができる。更に、その簡素な構成により、ケース内に大きな収容スペースを必要としない。そして、これにより、小型化を図ることができる。
【0012】
また、電解液の注入時間を短縮することができるとともに、併せて、そのケース内に溜まる電解液の低減によって、注入口に対する電解液の飛び跳ねを抑制することができる。更に、ケース内に溜まった電解液の液量が、その二次電池の寿命に影響し難くなることで、厳密な液量管理が不要になる。そして、これにより、効率よく、その電解液の注入作業及び注入口の封口作業を行うことができる。
【0013】
加えて、例えば、電極活物質の剥落等、ケース内に異物が存在する場合であっても、その異物を折曲形状部で捕らえることができる。そして、これにより、その異物が電極体に接触することによる短絡の発生を抑制することができる。
【0014】
上記課題を解決する二次電池において、前記折曲形状部は、断面三角形状の前記隙間を形成する谷折部を含むことが好ましい。
上記構成によれば、簡素な構成にて、容易に、優れた電解液の吸い上げ機能を有した折曲形状部を形成することができる。
【0015】
上記課題を解決する二次電池において、前記折曲形状部には、該折曲形状部が前記電極体に近接する位置において前記フィルム部材を貫通する孔部が設けられていることが好ましい。
【0016】
上記構成によれば、折曲形状部の隙間に吸い上げられた電解液を、その孔部を介して電極体に接液させることができる。そして、これにより、効率よく、電解液を電極体に供給することができる。
【0017】
上記課題を解決する二次電池は、前記折曲形状部が、前記電極体と前記ケースの側壁部との間に設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、その側壁部に沿う方向、例えば、ケースの高さ方向において、そのケースの小型化を図ることができる。特に、シート状の外形を有して積層された正極、負極、及びセパレータを捲回することにより形成された電極体を用いる場合には、その捲回された正極、負極、及びセパレータの巻き目が現われる電極体の軸方向端面に対して、その折曲形状部を接触させることができる。そして、これにより、より一層、効率よく、ケース内に溜まった電解液を電極体に供給することができる。
【0018】
上記課題を解決する二次電池は、前記折曲形状部が、前記電極体と前記ケースの底部との間に設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、その底部に沿う方向、例えば、電極体の捲回軸方向において、ケースの小型化を図ることができる。
【0019】
上記課題を解決する二次電池において、前記ケースには、前記電解液の貯留部が形成されるとともに、前記折曲形状部は、前記貯留部内に延在して設けられることが好ましい。
上記構成によれば、より有効に、無駄なく、そのケース内に溜まった電解液を活用することができる。
【0020】
上記課題を解決する二次電池において、前記フィルム部材は、前記電極体と前記ケースとの間に介在された絶縁フィルムであることが好ましい。
上記構成によれば、より一層、その構成の簡素化を図ることができる。
【0021】
上記課題を解決する二次電池は、前記ケースを傾動させることにより、前記ケース内に溜まった前記電解液が、前記折曲形状部と接触しやすい位置に集液されることが好ましい。
【0022】
上記構成によれば、ケース内に溜まった電解液が少ない場合でも、その電解液を折曲形状部と接触しやすい位置に集めて、有効に活用することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、簡素な構成にて、製造容易に、ケース内に溜まった電解液を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】二次電池の斜視図。
図2】電極体の分解図。
図3】二次電池の側面図。
図4】二次電池の部分断面図。
図5】電極体とともにケース内に収容された絶縁フィルム、及びこの絶縁フィルムに設けられた折曲形状部の斜視図。
図6】電極体とともにケース内に収容された絶縁フィルム、及びこの絶縁フィルムに設けられた折曲形状部の平面図。
図7】折曲形状部の斜視図。
図8】折曲形状部の作用説明図。
図9】折曲形状部の拡大断面図。
図10】二次電池を傾けた場合の作用説明図。
図11】第2の実施形態における絶縁フィルム、及びこの絶縁フィルムに設けられた折曲形状部の斜視図。
図12】第2の実施形態における二次電池の断面図。
図13】第2の実施形態における折曲形状部の平面図。
図14】(a)(b)は、折曲形状部の別例を示す平面図。
図15】折曲形状部の別例を示す平面図。
図16】折曲形状部の別例を示す平面図。
図17】ケースに設けられた電解液の貯留部を示す二次電池の断面図。
図18】(a)(b)別例の折曲形状部を示す拡大断面図。
図19】絶縁フィルムと別体のフィルム部材に設けられた折曲形状部を示す二次電池の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[第1の実施形態]
以下、二次電池に関する第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、二次電池1は、正極3、負極4、及びセパレータ5を一体化した電極体10と、この電極体10を収容するケース20と、を備えている。そして、本実施形態の二次電池1は、そのケース20内の電極体10に、図示しない非水性の電解液を含浸させたリチウムイオン二次電池としての構成を有している。
【0026】
詳述すると、本実施形態の二次電池1において、正極3、負極4、及びセパレータ5は、シート状の外形を有して積層される。そして、これら正極3及び負極4、及びセパレータ5の積層体を捲回することにより、正極3と負極4との間にセパレータ5を挟み込む状態で、その径方向に正負の電極とセパレータ5とが交互に並ぶ電極体10が形成されている。
【0027】
また、本実施形態のケース20は、扁平略四角箱状のケース本体21と、このケース本体21の開口端21xを閉塞する蓋部材22と、を備えている。そして、本実施形態の電極体10は、径方向外側から押圧されることにより、そのケース20の箱形状に対応する扁平した外形を有するものとなっている。
【0028】
さらに詳述すると、図2に示すように、本実施形態の二次電池1において、正極3及び負極4は、それぞれ、シート状の外形を有した集電体31と、この集電体31上に積層された電極活物質層32と、を備えた電極シート35としての構成を有する。
【0029】
具体的には、アルミニウム等を素材とする正極集電体31P上に、正極活物質となるリチウム遷移金属酸化物を含んだスラリーを塗工することにより、その正極活物質層32Pを備えた正極3用の電極シート35Pが形成される。また、銅等を素材とする負極集電体31N上に、負極活物質となる炭素系材料を含んだスラリーを塗工することにより、その負極活物質層32Nを備えた負極4用の電極シート35Nが形成される。更に、本実施形態の二次電池1において、これら正負の電極シート35P,35Nは、帯状に整形される。そして、本実施形態の電極体10は、セパレータ5を挟んで交互に積層された正負の電極シート35P,35Nが、その帯形状の幅方向(図2中、左右方向)に延びる捲回軸L周りに捲回された構造を有している。
【0030】
また、図1に示すように、ケース20の蓋部材22には、ケース20の外側に突出する正極端子37及び負極端子38が設けられている。更に、図2に示すように、各電極シート35には、それぞれ、その集電体31上に電極活物質層32が形成されていない未塗工部39が形成されている。そして、本実施形態の二次電池1は、これらの未塗工部39を利用して、その正極3を構成する電極シート35Pと正極端子37とが電気的に接続され、及び、その負極4を構成する電極シート35Nと負極端子38とが電気的に接続される構成となっている。
【0031】
具体的には、図1及び図2に示すように、本実施形態の電極体10は、その捲回軸Lが長尺略矩形板状をなす蓋部材22の長手方向(図1中、左右方向)に沿う状態で、ケース本体21内に収容される。また、この電極体10は、その捲回軸Lの一端側(図2中、左側の端部)に正極3を構成する電極シート35Pの未塗工部39Pを有し、他端側(同図中、右側の端部)に負極4を構成する電極シート35Nの未塗工部39Nを有している。更に、本実施形態の二次電池1においては、この状態で、その正極3を構成する電極シート35Pの未塗工部39Pと正極端子37とが接続部材37xを介して接続されるとともに、その負極4を構成する電極シート35Nの未塗工部39Nと負極端子38とが接続部材38xを介して接続される。そして、本実施形態の二次電池1は、その後、ケース本体21の開口端21xに対して蓋部材22を接合することにより、その正極3と正極端子37、及び負極4と負極端子38とが電気的に接続された状態で、この電極体10をケース20内に封缶する構成となっている。
【0032】
尚、本実施形態の二次電池1において、ケース本体21及び蓋部材22は、例えば、アルミニウム合金やステンレス鋼等の金属材料を用いて形成される。そして、これらのケース本体21及び蓋部材22は、例えば、レーザー溶接等を用いて液密に接合される。
【0033】
また、図3に示すように、二次電池1は、その電極体10とともにケース20内に収容されるフィルム部材40としての絶縁フィルム41を備えている。本実施形態の二次電池1において、この絶縁フィルム41は、「10E10」以上、つまりは、10の10乗以上の表面抵抗率を有している。尚、単位は、「Ω/sq.(平方センチメートル)」である。更に、この絶縁フィルム41は、ケース本体21の開口端21x側に開口する袋形状を有してケース20内に収容される。そして、本実施形態の二次電池1は、この絶縁フィルム41の袋形状内に電極体10を配置することで、その電極体10とケース20とが絶縁される構成になっている。
【0034】
更に、図1に示すように、本実施形態の二次電池1においては、蓋部材22に設けられた注入口42を介して、そのケース20内に電解液が注入される。尚、リチウムイオン二次電池としての構成を有する二次電池1の電解液には、有機溶媒中に支持塩となるリチウム塩を溶解させたものが用いられる。そして、本実施形態の二次電池1は、これにより、そのケース20内に封缶された電極体10に対して電解液が含浸される構成になっている。
【0035】
尚、本実施形態の二次電池1において、注入口42は、長尺略矩形板状をなす蓋部材22の長手方向略中央部分に形成された安全弁43の近傍に設けられている。そして、この注入口42は、電解液の注入後、例えば、レーザー溶接等により封止される。
【0036】
また、図3に示すように、ケース20内には、その含浸により電極体10に保持させる液量を超えた余剰の電解液44が注入される。そして、本実施形態の二次電池1は、この余剰分の電解液44が、ケース20の底部45に溜まる構成となっている。
【0037】
(電解液の供給構造)
次に、本実施形態の二次電池1における電解液44の供給構造について説明する。
図4図8に示すように、本実施形態の二次電池1において、絶縁フィルム41には、電極体10とともにケース20内に収容された状態で、そのケース20の内側に向かって突出する折曲形状部50が設けられている。
【0038】
詳述すると、この折曲形状部50は、電極体10の捲回軸Lに交差する位置に立設されたケース20の側壁部51側から、この側壁部51に対向する電極体10の軸方向端面10s側(図6中、右側から左側)に向かって突出する態様で設けられている。また、この折曲形状部50は、蓋部材22及び底部45をケース20の上下とした場合に、このケース20の高さ方向(図4中、上下方向)、その底部45近傍から上方に向かって延びている。そして、本実施形態の二次電池1は、この絶縁フィルム41に設けられた折曲形状部50に対し、電極体10の軸方向端面10sが接触しうる状態で、その電極体10が絶縁フィルム41の袋形状内に配置される構成になっている。
【0039】
さらに詳述すると、本実施形態の二次電池1において、この折曲形状部50は、ケース20の側壁部51に沿って配置された絶縁フィルム41の一部分を、そのケース20の高さ方向に沿って延びる三角山状に折曲加工することにより形成されている。また、本実施形態の折曲形状部50は、これにより断面三角形状の隙間60を形成する谷折部61を含むものとなっている。更に、本実施形態の折曲形状部50は、この折曲形状部50が形成する隙間60の毛管現象に基づいて、そのケース20の底部45に溜まった電解液44を吸い上げる。そして、本実施形態の二次電池1は、これにより、この折曲形状部50に吸い上げられた電解液44が、その三角山状をなす折曲形状部50の先端部50xに接触した電極体10の軸方向端面10sに供給される構成となっている。
【0040】
即ち、毛管現象に基づき吸い上げられる液面の高さ、つまりは毛管の吸い上げ能力は、次式に表すことができる。
h=2×T×cosθ/ρ×g×r ・・・(1)
尚、上記(1)式中の「h」は「上昇高さ」、「T」は「表面張力」、「θ」は「接触角」、「ρ」は「液体の密度」、「g」は「重力加速度」、「r」は「管の内径(半径)」である。そして、接触角θは、毛管に吸い上げられる液面と、その毛管の壁面との接触角度である。
【0041】
この点を踏まえ、図9に示すように、本実施形態の二次電池1においては、上記(1)式中、毛管の内径rに対応する値として、その断面三角形状の隙間60を形成する谷折部61の挟み角αが設定されている。また、本実施形態の絶縁フィルム41には、予め撥水コーティングが施されている。即ち、絶縁フィルム41の撥水性は、その隙間60に吸い上げられた液面の接触角θを規定する。そして、本実施形態の二次電池1においては、これにより、絶縁フィルム41に設けられた折曲形状部50に対し、その谷折部61が形成する隙間60の毛管現象に基づいた電解液44の吸い上げ機能が付与されている。
【0042】
尚、折曲形状部50及び隙間60の形状は、例えば、そのフィルム部材40を構成する絶縁フィルム41の圧着や溶着、或いは編み込み等によって、物理的に固定される。そして、加熱や加圧、或いは摩擦加工等により、そのフィルム部材40の降伏点を超えることによっても、その形状の戻りを抑制することができる。
【0043】
さらに詳述すると、図6に示すように、本実施形態の二次電池1において、折曲形状部50は、その先端部50xが、電極体10の軸方向端面10sにおける短手方向(図6中、上下方向)、略中央部分に対して接触する位置に設けられている。
【0044】
また、図6図8に示すように、この折曲形状部50は、その下端部50b、及び、その断面三角形状をなす隙間60の底辺部分が、袋状をなす絶縁フィルム41の外側に開口する。そして、本実施形態の二次電池1は、これにより、ケース20の底部45に溜まった電解液44の液面が電極体10の下端部10bよりも低い状態にある場合においても、その折曲形状部50の吸い上げ機能によって、ケース20内の電解液44を電極体10に供給することのできる構成となっている。
【0045】
尚、本実施形態の絶縁フィルム41は、その電極体10を収容する袋形状の内外に電解液44が流動することのできる図示しない隙間を有している。また、本実施形態の二次電池1においては、製造時、その電極体10の下端部10bが浸る程度まで、そのケース20内に余剰の電解液44が注入される。そして、経年使用による電解液44の減少によって、その液面が徐々に低下する。
【0046】
また、図8に示すように、折曲形状部50には、この折曲形状部50が最も電極体10に近接する位置、即ち、その先端部50xにおいて、絶縁フィルム41を貫通する孔部65が設けられている。具体的には、この孔部65は、その折曲形状部50の延在方向、即ち、ケース20の高さ方向に延設されたスリット形状をなしている。そして、本実施形態の二次電池1は、これにより、扁平した捲回形状を有する電極体10の軸方向端面10sに対し、効率よく、その絶縁フィルム41の折曲形状部50を介して、そのケース20の底部45に溜まった電解液44を供給することが可能になっている。
【0047】
更に、図10に示すように、本実施形態の二次電池1は、ケース20を傾動させることにより、ケース20の底部45に溜まった電解液44が、その絶縁フィルム41に設けられた折曲形状部50の下端部50bと接触しやすい位置、つまりは、電極体10の軸方向端面10sと対向するケース20の側壁部51近傍に集液される構成となっている。そして、本実施形態の二次電池1は、これにより、そのケース20の底部45に溜まった電解液44が少ない場合にも、有効に、その電解液44を折曲形状部50の隙間60に吸い上げて電極体10に供給することのできる構成となっている。
【0048】
次に、本実施形態の作用について説明する。
即ち、ケース20の底部45に溜まった電解液44は、絶縁フィルム41に設けられた折曲形状部50の下端部50bにおいて、この折曲形状部50が形成する隙間60内に流入する。更に、この隙間60の毛管現象に基づいて、その隙間60内の電解液44が吸い上げられる。そして、この折曲形状部50の隙間60に吸い上げられた電解液44が、その折曲形状部50の先端部50xに設けられた孔部65を介して電極体10の軸方向端面10sに接液することで、この電極体10に対する電解液44の供給が行われる。
【0049】
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)二次電池1は、電解液44が含浸される電極体10と、電極体10を収容するケース20と、電極体10とともにケース20内に収容されるフィルム部材40と、このフィルム部材40に設けられた折曲形状部50と、を備える。そして、二次電池1は、その折曲形状部50が形成する隙間60の毛管現象に基づいて、ケース20内に溜まった電解液44を吸い上げて電極体10に供給する機能を有する。
【0050】
上記構成によれば、フィルム部材40に折曲形状部50を設ける簡素な構成にて、製造容易に、そのケース20内に溜まった電解液44を吸い上げて電極体10に供給することができる。そして、これにより、ケース20内に溜まった電解液44を有効に活用することができる。
【0051】
例えば、製造時、そのケース20内に注入する余剰の電解液44を低減して、軽量化を図ることができる。更に、その簡素な構成により、ケース20内に大きな収容スペースを必要としない。そして、これにより、小型化を図ることができる。
【0052】
また、電解液44の注入時間を短縮することができるとともに、併せて、そのケース20内に溜まる電解液44の低減によって、注入口42に対する電解液44の飛び跳ねを抑制することができる。更に、ケース20内に溜まった電解液44の液量が、その二次電池1の寿命に影響し難くなることで、厳密な液量管理が不要になる。そして、これにより、効率よく、その電解液44の注入作業及び注入口42の封口作業を行うことができる。
【0053】
加えて、例えば、電極活物質の剥落等、ケース20内に異物が存在する場合であっても、その異物を折曲形状部50で捕らえることができる。そして、これにより、その異物が電極体10に接触することによる短絡の発生を抑制することができる。
【0054】
(2)折曲形状部50が形成されるフィルム部材40には、電極体10とケース20との間に介在された絶縁フィルム41が用いられる。これにより、より一層、その構成の簡素化を図ることができる。
【0055】
(3)折曲形状部50は、断面三角形状の隙間60を形成する谷折部61を含む。このような構成を採用することで、簡素な構成にて、容易に、優れた電解液44の吸い上げ機能を有した折曲形状部50を形成することができる。
【0056】
(4)折曲形状部50は、電極体10とケース20の側壁部51との間に設けられる。これにより、その側壁部51に沿う方向、例えば、ケース20の高さ方向において、そのケース20の小型化を図ることができる。
【0057】
(5)電極体10は、シート状の外形を有して積層された正極3、負極4、及びセパレータ5を捲回してなる。そして、電極体10は、その軸方向端面10sが側壁部51に対向する状態で、ケース20内に収容される。
【0058】
上記構成によれば、捲回された正極3、負極4、及びセパレータ5の巻き目が現われる電極体10の軸方向端面10sとケース20の側壁部51との間に、その絶縁フィルム41に設けられた折曲形状部50が配置される。そして、これにより、より一層、効率よく、ケース20内に溜まった電解液44を電極体10に供給することができる。
【0059】
(6)折曲形状部50は、三角山状をなす当該折曲形状部50の先端部50xが電極体10に近接するように、そのケース20内に配置される。そして、折曲形状部50の先端部50xには、この折曲形状部50が設けられた絶縁フィルム41を貫通する孔部65が設けられる。
【0060】
上記構成によれば、折曲形状部50の隙間60に吸い上げられた電解液44を、その孔部65を介して電極体10に接液させることができる。そして、これにより、効率よく、その電解液44を電極体10に供給することができる。
【0061】
(7)二次電池1は、ケース20を傾動させることにより、ケース20の底部45に溜まった電解液44が、その電極体10の軸方向端面10sと対向するケース20の側壁部51近傍に集液される構成を有する。
【0062】
上記構成によれば、ケース20の底部45に溜まった電解液44が少ない場合でも、その電解液44を折曲形状部50と接触しやすい位置に集めて、有効に活用することができる。
【0063】
[第2の実施形態]
以下、二次電池に関する第2の実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便宜上、上記第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略することとする。
【0064】
図11図13に示すように、本実施形態の二次電池1Bにおいては、ケース20内に溜まった電解液44を吸い上げて電極体10に供給するための折曲形状部50Bが、電極体10とケース20の底部45との間において、その絶縁フィルム41Bに設けられている。
【0065】
詳述すると、本実施形態の折曲形状部50Bは、ケース20の底部45に沿って配置された絶縁フィルム41の一部分を、三角山状に折曲加工することにより形成されている。具体的には、この折曲形状部50Bは、その先端部50xが上方に突出する態様で設けられている。また、この折曲形状部50Bは、長尺略矩形板状の外形を有して電極体10の捲回軸Lに沿って延在する底部55の長手方向(図13中、左右方向)に沿って延設されている。更に、本実施形態の二次電池1Bにおいて、この折曲形状部50Bは、その先端部50xが、扁平した捲回形状を有する電極体10の厚み方向、換言すると、長尺略矩形板状をなす底部55の短手方向(図13中、上下方向)、略中央部分において、その電極体10の下端部10bに対して接触する位置に設けられている。そして、本実施形態の折曲形状部50Bもまた、その先端部50xに、この折曲形状部50が設けられた絶縁フィルム41Bを貫通する孔部65を有している。
【0066】
即ち、本実施形態の二次電池1Bにおいては、ケース20の底部45に溜まった電解液44が、その折曲形状部50Bが形成する隙間60の開口部60x、つまり、断面三角形状をなす隙間60の底辺部分から、その毛管現象に基づいて、この隙間60内に吸い上げられる。更に、この折曲形状部50B内に吸い上げられた電解液44が、その先端部50xに設けられた孔部65を介して電極体10の下端部10bに接液する。そして、本実施形態の二次電池1Bは、これにより、その電極体10に対する電解液44の供給が行われる構成になっている。
【0067】
以上、本実施形態の構成によれば、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。そして、電極体10とケース20の底部45との間に、絶縁フィルム41Bに設けられた折曲形状部50Bを配置することで、その底部45に沿う方向、例えば、電極体10の捲回軸方向において、そのケース20の小型化を図ることができる。
【0068】
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0069】
・上記第1の実施形態では、折曲形状部50は、その先端部50xが、扁平した捲回形状を有する電極体10の軸方向端面10sにおける短手方向、略中央部分に対して接触する位置に設けられる。そして、上記第2の実施形態では、折曲形状部50Bは、その先端部50xが、電極体10の厚み方向、略中央部分において、その電極体10の下端部10bに対して接触する位置に設けられることとした。しかし、これに限らず、折曲形状部50の配置や数は、任意に変更してもよい。
【0070】
例えば、図14(a)に示す二次電池1Cのように、電極体10の軸方向端面10sに接触しうる複数の折曲形状部50Cを備える構成としてもよい。具体的には、この二次電池1Cにおいて、絶縁シート41Cは、軸方向端面10sの短手方向中央部分からズレた位置において、その電極体10の軸方向端面10sに接触する一対の折曲形状部50C,50Cを有している。そして、このような構成を採用することで、より効率よく、そのケース20内に溜まった電解液44を電極体10に供給することができる。
【0071】
尚、折曲形状部50Cの数は、3本以上あってもよい。また、例えば、上記各折曲形状部50Cのうちの一方のみを残す態様で、軸方向端面10sの短手方向中央部分からズレた位置において、その電極体10の軸方向端面10sに接触する一本の折曲形状部50Cを有する構成としてもよい。更に、上記第2の実施形態のような電極体10とケース20の底部45との間に折曲形状部50Bが配置された構成についてもまた、その折曲形状部50の配置や数は、任意に設定してもよい。そして、電極体10とケース20の側壁部51との間、及び電極体10とケース20の底部45との間の両方に、そのケース20内に溜まった電解液44を吸い上げて電極体10に供給する機能を有した折曲形状部50を設けてもよい。
【0072】
・また、電極体10に対する折曲形状部50の接触部位は、必ずしも、その折曲形状部50の先端部50xでなくともよい。
例えば、図14(b)に示す二次電池1Dのように、その絶縁シート41Dに設けられた折曲形状部50Dが形成する隙間60の開口部60x、つまり、断面三角形状をなす隙間60の底辺部分が、電極体10に対して接触する構成としてもよい。尚、この場合もまた、その電極体10側の接触部位は、軸方向端面10sであっても、下端部10bであってもよい。このような構成としても、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0073】
即ち、上記各実施形態では、折曲形状部50の先端部50xに設けられた孔部65を介して、その隙間60の毛管現象に基づき吸い上げられた電解液44が電極体10に供給されることとした。しかし、これに限らず、電極体10に対する電解液44の供給部位は、絶縁フィルム41を貫通する孔部65に限らない。例えば、図14(b)に示す上記別例の他、上方に延びる折曲形状部50の上端部から、その吸い上げられた電解液44が電極体10に供給される構成としてもよい。
【0074】
・また、絶縁フィルム41を貫通する孔部65を介して電極体10に電解液44を供給する場合であっても、その孔部65の形成位置については、必ずしも、折曲形状部50の先端部50xに限らない。即ち、折曲形状部50が最も電極体10に近接する位置において、そのフィルム部材40を貫通する位置に設けるとよい。
【0075】
・更に、上記各実施形態では、孔部65は、その折曲形状部50の延在方向に延設されたスリット形状をなすこととした。しかし、これに限らず、複数の孔部65を有する構成であってもよく、その形状についてもまた、任意に変更してもよい。例えば、孔部65の形状は、円孔、或いは四角孔や三角孔等、多角形状を有していてもよい。そして、折曲形状部50の延在方向に対して交差する方向に延びる長孔形状であってもよい。
【0076】
・また、折曲形状部50は、電極体10に対し、必ずしも、常に接触していなくともよい。電極体10に接触しうる位置に配置されることにより、その吸い上げた電解液44を電極体10に対して接液させることができる構成であればよい。
【0077】
・上記第2の実施形態では、折曲形状部50Bは、長尺略矩形板状の外形を有して電極体10の捲回軸Lに沿って延在する底部55の長手方向に沿って延設されることとした。
しかし、これに限らず、例えば、図15に示す二次電池1Eのように、電極体10の捲回軸Lに対して交差する方向に、その折曲形状部50Eが延設された構成であってもよい。そして、折曲形状部50は、必ずしも直線的に延びるものでなくともよく、例えば、弧状、或いは波状等、湾曲して延びるものであってもよい。
【0078】
・また、図16に示す二次電池1Fのように、電極体10の捲回軸Lに交差する方向に延設された複数の折曲形状部50Fを有する構成であってもよい。尚、この場合、その延設方向は、必ずしも捲回軸Lに対して直交していなくともよい。そして、第1の実施形態のような上下方向に延在する折曲形状部50を、その電極体10の下端部10bとケース20の底部45との間に配置する構成としてもよい。
【0079】
・また、図17に示す二次電池1Gのように、ケース20Gの底部45Gに、電解液44の貯留部70となる凹部71を形成する。具体的には、この凹部71は、ケース20Gの底部45Gに斜面72を形成することにより、その底部45Gに溜まった電解液44を、電極体10の軸方向端面10sと対向するケース20の側壁部51近傍に集液する。そして、この別例の二次電池1Gにおいては、その凹部71内に電解液44の吸い上げ部となる絶縁フィルム41Gに設けられた折曲形状部50Gの下端部50bが配置されている。
【0080】
上記のような構成を採用することで、より有効に、無駄なく、そのケース20内に溜まった電解液44を活用することができる。そして、この図17に示す別例の構成は、第2の実施形態における二次電池1Bのように、電極体10とケース20の底部45との間に、その折曲形状部50が配置された構成にも適用することができる。
【0081】
・上記各実施形態では、折曲形状部50は、絶縁フィルム41の一部分を三角山状に折曲加工することにより形成される。そして、これにより断面三角形状の隙間60を形成する谷折部61を含むこととした。しかし、これに限らず、折曲形状部50が形成する隙間60の毛管現象に基づいて、ケース20の底部45に溜まった電解液44を吸い上げることが可能であれば、その折曲形状部50及び隙間60の形状は、任意に変更してもよい。
【0082】
例えば、図18(a)に示す絶縁フィルム41Hに設けられた折曲形状部50Hのように、略平行の延びる一対の側壁部73,73が形成する隙間60Hによって、その電解液44を吸い上げる構成であってもよい。
【0083】
また、例えば、図18(b)に示すように、絶縁フィルム41Iに断面略円管状をなす折曲形状部50Iを形成することにより、その管状の隙間60Iが電解液44を吸い上げる構成であってもよい。そして、上記各実施形態のような断面三角形状の隙間60を形成する谷折部61と、その他の折曲形状とを組み合わせた構成であってもよい。
【0084】
・上記各実施形態では、その電極体10とケース20とを絶縁する袋形状の絶縁フィルム41に対して、その折曲形状部50が設けられることとした。
しかし、これに限らず、図19に示す二次電池1Jのように、絶縁フィルム41Jとは、別体に設けられたフィルム部材40Jを、そのケース20内に配置する。そして、このフィルム部材40Jに、そのケース20内に溜まった電解液44を吸い上げて電極体10に供給する機能を有した折曲形状部50Jを設ける構成としてもよい。このような構成を採用しても、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0085】
・上記各実施形態では、絶縁フィルム41に撥水コーティングを施すことにより、その隙間60に吸い上げられた液面の接触角θを規定することとした。しかし、これに限らず、フィルム部材40の表面に微細な凹凸加工を施すことにより、その撥水性を向上させる構成であってもよい。また、フィルム部材40の濡れ性によっても、その隙間60に吸い上げられた液面の接触角θを規定することができる。そして、例えば、コロナ放電、プラズマ、フレーム等の照射加工、或いは、コーティングを施すことにより、その濡れ性の向上を図ることができる。
【0086】
・上記各実施形態では、二次電池1は、リチウムイオン二次電池としての構成を有することとしたが、ケース20内の電極体10に電解液を含浸させる構成であれば、リチウムイオン電池以外の構成を有した二次電池に適用してもよい。そして、その電解液が含浸される電極体10についてもまた、必ずしも、シート状の外形を有して積層された正極3、負極4、及びセパレータ5を捲回してなるものでなくともよい。
【符号の説明】
【0087】
1…二次電池
10…電極体
20…ケース
40…フィルム部材
50…折曲形状部
60…隙間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
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図10
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