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特開2022-35538情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022035538
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220225BHJP
   B25J 13/00 20060101ALI20220225BHJP
【FI】
G06Q50/10
B25J13/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020139941
(22)【出願日】2020-08-21
(71)【出願人】
【識別番号】520168055
【氏名又は名称】avatarin株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】深堀 昂
(72)【発明者】
【氏名】梶谷 ケビン
【テーマコード(参考)】
3C707
5L049
【Fターム(参考)】
3C707CS08
3C707KS36
3C707KT01
3C707WA16
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザがロボットを操作することの価値を評価する。
【解決手段】情報処理装置は、端末装置と、固定されていないロボットとの間の距離に関する情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記情報に基づいて、前記端末装置を介して前記ロボットを操作することの価値を評価する評価部とを備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と、固定されていないロボットとの間の距離に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記情報に基づいて、前記端末装置を介して前記ロボットを操作することの価値を評価する評価部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部による前記距離の情報の取得は、前記端末装置又は前記ロボットの測位処理に基づいて特定された情報を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部による前記距離の情報の取得は、前記端末装置又は前記ロボットにより通信で使用されるアドレス情報に基づいて特定された情報を含む、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記操作が行われるときの前記端末装置の位置のタイムゾーンにおける時間的属性の情報を取得する、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、前記操作が行われるときの前記ロボットの位置のタイムゾーンにおける時間的属性の情報を取得する、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、前記操作が行われる時間帯において操作可能な前記ロボットの数の情報を取得する、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、前記ロボットの場所の属性の情報を取得する、請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、前記ロボットの場所で開催されるイベントの属性の情報を取得する、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記取得部は、前記ロボットに対応する人物の属性の情報を取得する、請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記取得部は、前記ロボットの能力の情報を取得する、請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記取得部は、前記ロボットの操作目的の情報を取得する、請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記評価部による前記評価は、前記価値として、前記ロボットを操作するための料金を算出することを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
算出された前記価値と、取得された前記情報の少なくとも一部とを表示装置に表示するように制御する表示制御部を備える、請求項1から12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記表示制御部は、前記価値と、前記情報の少なくとも一部とに基づいた前記ロボットの操作の予約を受け付けるための画像を前記表示装置に表示するように制御する、請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
コンピュータが、
端末装置と、固定されていないロボットとの間の距離に関する情報を取得することと、
取得された前記情報に基づいて、前記端末装置を介して前記ロボットを操作することの価値を評価することと
を含む情報処理方法。
【請求項16】
コンピュータに、
端末装置と、固定されていないロボットとの間の距離に関する情報を取得することと、
取得された前記情報に基づいて、前記端末装置を介して前記ロボットを操作することの価値を評価することと
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを用いたテレビ会議システムが普及し、顔を見ながら話すだけでなく、遠隔地にいるユーザがカメラの向きや位置を操作することができるテレプレゼンスロボットが知られている。
【0003】
特許文献1には、遠隔地にいるユーザに対して撮影画像を提供するカメラ付き移動体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-062308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザがロボットを操作し、ロボットがいる場所におけるエクスペリエンスを体感できることは、ユーザにとって価値の高いことであるが、その価値を評価する方法は確立されていない。
【0006】
本発明の目的は、ユーザがロボットを操作することの価値を評価することに関する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、端末装置と、固定されていないロボットとの間の距離に関する情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記情報に基づいて、前記端末装置を介して前記ロボットを操作することの価値を評価する評価部とを備える。
【0008】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータが、端末装置と、固定されていないロボットとの間の距離に関する情報を取得することと、取得された前記情報に基づいて、前記端末装置を介して前記ロボットを操作することの価値を評価することとを含む。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、端末装置と、固定されていないロボットとの間の距離に関する情報を取得することと、取得された前記情報に基づいて、前記端末装置を介して前記ロボットを操作することの価値を評価することとを実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザがロボットを操作することの価値を評価することに関する技術を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施形態におけるシステムの構成を例示する図である。
図2】一実施形態における端末装置及びロボットを説明するための概念図である。
図3】一実施形態におけるサーバ装置の機能構成を示すブロック図である。
図4】一実施形態における通信システムのサブシステムの処理フローを例示的に説明するためのシーケンス図である。
図5】一実施形態において、ロボットを操作することの価値を評価する方法を説明するための概念図である。
図6】一実施形態におけるサーバ装置の処理のフローを示す図である。
図7】一実施形態において端末装置に表示される画像の一例を示す概念図である。
図8】一実施形態においてシステムにより使用されるコンピュータのハードウェア構成を例示する概念図である。
図9】一実施形態におけるロボットのハードウェア構成を例示する概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。また、以下においては、理解を容易にするために、情報処理装置(又はコンピュータ)を利用して本発明が実現される実施の形態を例にとって説明するが、本発明はそれに限定されない。
【0013】
[システムの構成]
図1及び図2を参照して、一実施形態に係るシステム1の例示的な構成について説明する。本実施形態において、システム1は、ユーザが端末装置を介してロボットを操作することの価値を評価することが可能である。システム1は、端末装置を介してロボットを操作することの価値として、例えば、当該操作のための料金を評価する。また、システム1は、操作可能なロボットの検索や、ロボットのユーザによる操作の予約などの処理を行うことが可能である。
【0014】
図1に示すように、システム1は、サーバ装置10、端末装置20a,20b,20c、及びロボット30a,30b,30cを備える。各装置又はロボットは、他の装置又はロボットと、無線若しくは有線により(又はその両者により)通信可能に構成されている。図1に示す例において、システム1は、3つの端末装置を備えるが、端末装置の数は任意に設定され、2つ以下でも4つ以上であってもよい。端末装置20a,20b,20cは、それぞれ同様の構成を有してもよいし、異なる構成を有してもよい。端末装置20a,20b,20cが互いに区別せずに参照される場合は、総称して端末装置20と称される。また、システム1は、3つのロボットを備えるが、ロボットの数は任意に設定され、2つ以下でも4つ以上であってもよい。ロボット30a,30b,30cは、それぞれ同様の構成を有してもよいし、異なる構成を有してもよい。ロボット30a,30b,30cを互いに区別せずに参照する場合は、総称してロボット30と称される。以下に、それぞれの装置及びロボットの概要を説明する。
【0015】
サーバ装置10は、端末装置20を介してロボット30を操作することの価値を評価する処理等を実行する装置である。サーバ装置10はさらに、利用可能なロボット30の検索処理や、ロボット30の予約登録の管理等を行う。サーバ装置10は、サーバコンピュータなどの情報処理装置により構成される。サーバ装置10は、1つの情報処理装置により構成されてもよいし、複数の情報処理装置(例えば、クラウドコンピューティング又はエッヂコンピューティング)により構成されてもよい。
【0016】
端末装置20は、ロボット30の操作や、当該操作の予約のために、ユーザにより使用される情報処理装置である。端末装置20は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistants)、パーソナルコンピュータ、ヘッドマウントディスプレイ、特定用途の操作系などの汎用または専用の情報処理装置である。端末装置20は、ロボット30の操作、又は当該操作の予約のための専用の情報処理装置により構成されてもよい。ロボット30の操作のために使用される端末装置20は、当該操作のために使用される端末装置20と異なる装置であってもよいし、同じ装置であってもよい。
【0017】
ロボット30は、固定されていないロボットである。固定されていないとは、ロボット30が車輪等の移動のための駆動部を有する移動型である場合と、人が装着でき、マニピュレータ等の動作のための駆動部を有する装着型である場合とを含む。
【0018】
移動型のロボットは、例えば特許文献1に示されている。移動型ロボットの移動部は、一輪、二輪又は多輪により走行するもの、キャタピラにより走行するもの、レールの上を走行するもの、飛び跳ねて移動するもの、二足歩行、四足歩行又は多足歩行するもの、スクリューにより水上又は水中を航行するもの及びプロペラ等により飛行するものを含む。装着型のロボットは、例えばMHD Yamen Saraiji, Tomoya Sasaki, Reo Matsumura, Kouta Minamizawa and Masahiko Inami, "Fusion: full body surrogacy for collaborative communication," Proceeding SIGGRAPH '18 ACM SIGGRAPH 2018 Emerging Technologies Article No. 7.にて公開されている。さらに、ロボット30は、自動走行又は半自動走行可能な車両や重機であったり、ドローンや飛行機であったりを含む。また、ロボット30は、スポーツスタジアム等に設置され、レールの上を移動可能なカメラを備えたロボットを含む。また、ロボット30は、宇宙空間に打ち上げられる衛星型ロボットであって、姿勢制御やカメラの撮影方向の制御が可能なロボットを含む。
【0019】
図2に示すように、ユーザは端末装置20を介してロボット30の操作(例えば、ロボット30の移動やロボット30に搭載されたカメラの操作)を行う。ロボット30の操作のための信号は、端末装置20からサーバ装置10又はその他の装置を介して、ロボット30に送信される。当該操作のための信号が端末装置20からロボット30に直接送信されてもよい。ロボット30は、受信した信号に応じて動作し、ロボット30に搭載されたカメラ、マイク及びその他の装置を通じて取得された画像データ及び音声データなど、ロボット30がいる場所に関してロボット30が取得又は検知等したデータを端末装置20に送信する。これにより、ユーザは、端末装置20及びロボット30を介して、ロボット30がいる場所に自分もいるかのようなエクスペリエンスを体感することができる。ロボット30から送信されるデータは、サーバ装置10又はその他の装置を介して端末装置20に送信されてもよいし、端末装置20に直接送信されてもよい。
【0020】
図3を参照して、サーバ装置10が有する主な機能の構成を説明する。これらの機能は、サーバ装置10が有する制御部(プロセッサ)が、記憶部に記憶されたコンピュータプログラムを読み込み、実行することにより実現される。これらの装置のハードウェア構成については、後述する。
【0021】
図3に示すように、サーバ装置10は、主な機能の構成として、取得部11、評価部12、表示制御部13、登録部14、及びデータベース15を有する。サーバ装置10が有する機能は、これらに限定されず、コンピュータが一般的に有する機能、及び他の機能を有してもよい。
【0022】
取得部11は、後述する評価部12による評価の処理に必要な情報を取得する。取得部11により取得される情報は、例えば、次の情報を含む。また、次の情報の取得のために、端末装置20、ロボット30、又は図示しないその他の装置と通信が行われてもよいし、サーバ装置10において各種の演算が行われてもよい。また、取得部11により取得された情報は、データベース15に記憶される。
【0023】
<取得部11により取得される情報の例>
(1)端末装置20と、ロボット30との間の距離に関する情報
(2)端末装置20の位置のタイムゾーンにおける時間的属性の情報
(3)ロボット30の位置のタイムゾーンにおける時間的属性の情報
(4)操作が行われる時間帯において操作可能なロボット30の数の情報
(5)ロボット30の場所の属性の情報
(6)ロボット30の場所で開催されるイベントの属性の情報
(7)ロボット30に対応する人物の属性の情報
(8)ロボット30の能力の情報
(9)ロボット30の操作目的の情報
(10)ロボット30の操作者の属性の情報
(11)直近のロボット30の予約数の情報
(12)ロボット30の検索ボリュームの情報
(13)ロボット30の操作時間の情報
【0024】
情報(1)(端末装置20と、ロボット30との間の距離に関する情報)は、例えば、(操作に使用される)端末装置20及び(操作される)ロボット30の測位処理に基づいて取得された位置情報に応じて特定された距離の情報であってもよい。測位処理は、GNSS(Global Navigation Satellite System)により実施されてもよいし、基地局又は通信機器(例えば、ルータ)などを使用して、又はその他の方法により実施されてもよい。また、端末装置20及びロボット30の位置に関する情報は、例えば、ロボット30の通信に使用するロボット30の近隣の装置(例えば、サーバ装置)の通信用のアドレス情報(例えば、IPアドレス)に基づいて取得された位置の情報であってもよい。例えば、ロボット30(又は端末装置20)の近隣の装置のIPアドレスに基づいて、当該装置の位置を特定し、特定された位置の情報をロボット30(又は端末装置20)の位置に関する情報としてもよい。端末装置20及びロボット30の位置の情報は、予めデータベース15に記憶されていてもよいし、端末装置20及びロボット30から取得してもよく、取得部11は、データベース15、端末装置20、又はロボット30から取得した位置の情報に基づいて、端末装置20と、ロボット30との間の距離に関する情報を取得してもよい。位置の情報は、緯度/経度、任意に設定された座標情報、又はその他の形式により表現される。
【0025】
端末装置20と、ロボット30との間の距離に関する情報は、端末装置20と、ロボット30との間の距離は、端末装置20と、ロボット30との間の直線距離であってもよい。また、端末装置20と、ロボット30との間の距離に関する情報は、端末装置20と、ロボット30との間で行われる通信経路を考慮した距離であってもよい。
【0026】
図4を参照して、端末装置20と、ロボット30との間で行われる通信経路を考慮した距離の一例について説明する。まず、取得部11は、端末装置20の通信で使用される端末装置20のローカルIPアドレス、及び端末装置20とロボット30との間の通信で使用される装置(例えば、クラウドサーバ)のIPアドレスを取得する。取得部11は、取得されたIPアドレスにより特定される位置の情報(例えば、行政区画名称などの地域名、又は住所など)を特定する。取得部11は、IPアドレスに基づいて特定される位置の間の距離を端末装置20と、ロボット30との間の距離として特定する。図4に示す例において、端末装置20と、ロボット30との間の距離は、d1+d2+d3+d4である。IPアドレスに基づいて特定される位置は、正確な位置ではない場合もあるため、上記のようにして特定される距離は、概算距離であってもよい。
【0027】
情報(2)(端末装置20の位置のタイムゾーンにおける時間的属性の情報)、情報(3)(ロボット30の位置のタイムゾーンにおける時間的属性の情報)に関して、端末装置20及びロボット30の位置の情報の取得方法は、上述した測位処理又は通信用アドレス情報を使用した処理等のより取得される。以下に説明する処理においても同様である。
【0028】
情報(2)における時間的属性の情報は、ユーザが端末装置20を介してロボット30を操作するときの端末装置20の位置のタイムゾーンにおける、例えば、時間情報(例えば、操作開始時間及び操作終了時間)、操作時間の長さ、朝、昼、夕、夜、又は深夜の何れであるかの情報、曜日の情報、及び季節の情報のうちの少なくともいずれかを含む。
【0029】
情報(3)における時間的属性の情報は、ユーザが端末装置20を介してロボット30を操作するときのロボット30の位置のタイムゾーンにおける、例えば、時間情報(例えば、操作開始時間及び操作終了時間)、操作時間の長さ、朝、昼、夕、夜、又は深夜の何れであるかの情報、曜日の情報、及び季節の情報のうちの少なくともいずれかを含む。
【0030】
情報(4)(操作が行われる時間帯において操作可能なロボット30の数の情報)は、例えば、ユーザがロボット30を操作したい時間として設定した時間帯(例えば、2020年9月10日の12:00から15:00)を検索キーとして、ロボット30の操作の予約情報を予め記憶しているデータベース(例えば、データベース15)を検索し、操作可能なロボット30の数を特定してもよい。
【0031】
情報(5)(ロボット30の場所の属性の情報)は、どの場所にいるロボット30を操作するかについての情報である。情報(5)は、例えば、人が多く混雑しているか否かの情報、施設の情報(例えば、駅、美術館、水族館、動物園)、人がその場へ行くことの難易度(例えば、宇宙や、危険な場所等は、難易度が高い)などの情報を含む。
【0032】
情報(6)(ロボット30の場所で開催されるイベントの属性の情報)は、操作されるロボット30のいる場所で開催されるイベントの属性の情報である。イベントの属性の情報は、例えば、イベントの種類、イベントの参加料金、イベントの規模などの情報を含む。
【0033】
情報(7)(ロボット30に対応する人物の属性の情報)は、操作されるロボット30に対して、対応する人物ついての情報であり、例えば、その人物の知名度、及び職業などの情報を含む。また、情報(7)は、ロボット30が対応する人物の人数の情報を含んでもよい。
【0034】
情報(8)(ロボット30の能力の情報)は、例えば、カメラ、マイク、スピーカ、移動機構、及びマニピュレータなどのデバイスの有無、又は当該デバイスのそれぞれの性能の情報を含む。また、情報(8)は、さらに、そのロボット30の人間拡張度(例えば、人間と比較してどれだけ優れたパワー、視覚、聴覚などの能力を有するかについての情報)を含んでもよい。
【0035】
情報(9)(ロボット30の操作目的の情報)は、ユーザが端末装置20を介してどのような目的でロボット30を操作するかについての情報である。操作目的は、例えば、観光、会議参加、プレゼンテーション、介護、救助、工事、メンテナンス、及び検査などを含む。
【0036】
情報(10)(ロボット30の操作者の属性の情報)は、ロボット30の操作者(端末装置20)の位置の情報、操作者の職業(例えば、学生であるか否かなど)、会員であるか否か、会員の種別、シニアであるか否かなどの情報を含む。
【0037】
情報(11)(直近のロボット30の予約数の情報)は、例えば、各ロボット30の直近(例えば、直近1ヶ月、直近半年、直近1年など)における操作のための予約数の情報である。
【0038】
情報(12)(ロボット30の検索ボリュームの情報)は、ロボット30の操作の予約情報を予め記憶しているデータベース(例えば、データベース15)についての各ロボット30の検索ボリュームの情報である。
【0039】
情報(13)(ロボット30の操作時間の情報)は、端末装置20を介してロボット30が操作される時間の長さ(操作開始時間から操作終了時間までの時間)の情報である。
【0040】
評価部12は、取得部11により取得された情報に基づいて、端末装置20を介して、ロボット30を操作することの価値を評価する。評価部12は、例えば、上述の情報(1)から(13)のうち、いずれか1つ又は複数の情報に基づいて、ロボット30を操作することの価値を評価する。評価された価値は、任意の方法で示されるが、例えば、金額、ポイント、レベル(例えば、3段階のレベル、10段階のレベルなど)により示される。
【0041】
評価部12による評価は、例えば、価値として、ロボット30を操作するための料金を算出することを含む。詳細には、ユーザが端末装置20を介してロボット30を操作できるようにするサービスを提供する事業者が、そのサービスの利用料として、評価部12により算出された料金を使用することが可能である。
【0042】
評価部12は、取得部11により取得された情報を任意の方法により使用して、上述の価値を評価することができるが、例えば、上述の情報(1)から(13)のそれぞれの情報を定量化(例えば、数値化)して、次のように評価してもよい。
【0043】
情報(1)の距離に関する情報が長い距離を示すほど、より高い価値として評価される。
【0044】
情報(2)の端末装置20のタイムゾーンにおける時間的属性の情報が示すタイミング(例えば、時間帯、曜日、季節)において、端末装置20のタイムゾーンにおいて、ロボット30を使用するユーザ数が多いほど、より高い価値として評価される。
【0045】
情報(3)のロボット30のタイムゾーンにおける時間的属性の情報が示すタイミング(例えば、時間帯、曜日、季節)において、ロボット30のタイムゾーンにおいて、ロボット30を使用するユーザ数が多いほど、より高い価値として評価される。
【0046】
情報(4)が示す操作可能なロボット30の数が少ないほど、より高い価値として評価される。
【0047】
情報(5)が示す混雑度、施設に入場するための入場料、難易度、又はロボット30を介して体感できるものの希少価値が高いほど、より高い価値として評価される。
【0048】
情報(6)が示すイベントの種類の希少価値、イベントの参加料金、又はイベントの規模が高い(又は大きい)ほど、より高い価値として評価される。
【0049】
情報(7)が示す人物の知名度が高い、職業の専門性の度合いが高い、対応する人物の人数が多いほど、より高い価値として評価される。
【0050】
情報(8)が示すロボット30の能力が高いほど、より高い価値として評価される。
【0051】
情報(9)が示す操作目的の専門性が高いほど、より高い価値として評価される。例えば、観光の目的よりも、会議参加などのビジネス目的の方が、より専門性が高いと評価される。ビジネス目的の操作の中でも、より複雑又は高度な操作であるほど、専門性が高いと評価されてもよい。
【0052】
情報(10)が示す操作者が学生である、会員である、優遇度の高い会員である、シニアであるほど、より低い価値として評価されてもよい。
【0053】
情報(11)が示す予約数が多いほど、より高い価値として評価されてもよい。
【0054】
情報(12)が示す検索ボリュームの値が高いほど、より高い価値として評価されてもよい。
【0055】
情報(13)が示す操作時間が長いほど、より高い価値として評価されてもよい。
【0056】
図5を参照して、評価部12が、端末装置20を介してロボット30を操作することの価値を評価する方法の例を説明する。図5に示す例において、ユーザは、A地から端末装置20を介してA地のタイムゾーンで午前9時に、B地又はC地のロボット30を操作することを予定している。A地からB地までの距離は500kmである。B地のロボット30の検索ボリュームは10であり、午前11時の操作における利用可能なロボットは6台である。また、A地からC地までの距離は10,000kmである。C地のロボット30の検索ボリュームは10,000であり、午前2AMにおける操作における利用可能なロボットは1台である。
【0057】
図5に示す例において、A地からB地までの距離よりもA地からC地までの距離の方が長いため、この点において、C地のロボット30の操作の方が高い価値として評価されてもよい。また、B地のタイムゾーンでは午前11時(多くの人が活動する時間)であるときに、C地のタイムゾーンでは午前2時(多くの人が活動しない時間)であるため、この点において、B地のロボット30の操作の方が高い価値として評価されてもよい。また、ロボット30の利用可能数は、B地では6であるのに対し、C地では1であるため、この点において、C地のロボット30の操作の方が高い価値として評価されてもよい。
【0058】
図3の説明に戻り、表示制御部13は、端末装置20及びロボット30の表示部への表示内容を制御する。例えば、表示制御部13は、ユーザによる端末装置20に対する操作に応じてサーバ装置10が受信した情報に基づいて、端末装置20の表示部への表示内容に関する情報を端末装置20へ送信することにより、端末装置20の表示部への表示を制御する。
【0059】
表示制御部13は、例えば、評価部12により評価された価値(例えば、ロボット30の操作のための料金)と、取得部11により取得された情報の少なくとも一部(例えば、評価部12による評価のために使用された情報)とを端末装置20の表示部(表示装置)に表示するように制御してもよい。
【0060】
また、表示制御部13は、例えば、評価部12により評価された価値(例えば、ロボット30の操作のための料金)と、取得部11により取得された情報の少なくとも一部(例えば、評価部12による評価のために使用された情報)とに基づいたロボット30の操作の予約を受け付けるための画像を端末装置20の表示部(表示装置)に表示するように制御してもよい。
【0061】
登録部14は、端末装置20から送信されたロボット30の操作の予約の情報(予約情報)をデータベース15に記憶し、又は記憶された情報を更新等することにより、当該予約の登録を管理する。データベース15に記憶される予約情報は、任意の情報を含むことができるが、例えば、ロボット30を操作するユーザの識別情報、操作に使用する端末装置20の場所情報、操作されるロボット30の場所情報、操作する時間帯情報、ロボット30の能力情報、及び操作目的情報を含む。
【0062】
データベース15は、サーバ装置10において実行される処理に必要なデータ、並びに当該処理により生成又は設定されたデータなど、各種データを記憶する。データベース15に記憶される情報は、例えば、ユーザ情報、ロボット30の操作に使用される端末装置20に関する情報、ロボット30に関する情報、ロボット30の操作の予約情報を含む。
【0063】
ユーザ情報は、ロボット30の操作を予約するユーザに関する情報であり、ユーザ識別情報などの情報を含む。ロボット30の操作に使用される端末装置20に関する情報は、端末装置20の種類(例えば、パーソナルコンピュータ、モバイル端末、専用端末、その他の何れであるかの情報)、端末装置20の初期位置の情報を含む。ロボット30に関する情報は、ロボットの識別情報、ロボットの能力に関する情報、ロボット30の初期位置の情報を含む。ロボット30の操作の予約情報は、例えば、ロボット30を操作するユーザの識別情報、操作に使用する端末装置20の場所情報、操作されるロボット30の場所情報、操作する時間帯情報、ロボット30の能力情報、及び操作目的情報を含む。
【0064】
図3を参照してサーバ装置10が有する機能の説明をしたが、上述した機能の一部又は全てが、端末装置20又はロボット30により実行されてもよい。
【0065】
以上のように本実施形態によれば、取得部11は、端末装置20と、ロボット30との間の距離に関する情報など、端末装置20及びロボット30に関する情報を取得し、評価部12は、取得部11により取得された情報に基づいて、端末装置20を介してロボット30を操作することの価値を評価する。すなわち、ユーザが端末装置20を介してロボット30を操作することの価値を評価することができる。
【0066】
[処理フロー]
図6を参照して、システム1における処理フローの一例として、ロボット30の操作の予約のための処理の例を説明する。この処理は、サーバ装置10及び端末装置20において、プロセッサが、記憶部に記憶されたコンピュータプログラムを読み込み、実行することにより実現される。なお、この処理における各処理ステップについて、既に詳細を説明しているものについては、ここでは詳細な説明を省略する。
【0067】
この処理は、サーバ装置10が、ユーザにより端末装置20aを介して、操作可能なロボット30の検索命令を受信したときに開始する。
【0068】
ステップS101において、サーバ装置10は、端末装置20から受信した検索命令に含まれる検索条件に基づいて、操作可能なロボット30の検索を実施する。検索条件は、例えば、ロボット30の操作に使用される端末装置20(図6に示す処理の例において、端末装置20bとする。)の操作時の位置情報、操作されるロボット30の位置情報、操作する時間帯情報、ロボット30の能力情報、及び操作目的情報のうち少なくとも一部を含んでもよい。サーバ装置10は、データベース15に情報が登録されたロボット30のうち、検索条件を満たすロボット30の情報を取得する。
【0069】
次に、ステップS102において、サーバ装置10は、検索条件を満たしたロボット30を端末装置20bにより操作するための価値を評価するために利用可能な情報を取得する。価値を評価するための情報の取得方法については、取得部11による処理として既に説明したとおりである。
【0070】
次に、ステップS103において、サーバ装置10は、ステップS102で取得された情報に基づいて、端末装置20bを介して、ロボット30を操作することの価値を評価する。価値の評価方法については、評価部12による処理として既に説明したとおりである。
【0071】
ステップS104において、サーバ装置10は、ステップS101における検索により取得されたロボット30の情報と、ステップS103で評価されたロボット30を操作することの価値の情報とを端末装置20aに送信する。端末装置20aは、サーバ装置10から受信した情報を表示部に表示する。すわなち、サーバ装置10は、端末装置20aの表示部に表示する内容を制御する。
【0072】
図7は、図6のステップS104において、サーバ装置10から端末装置20aに送信された情報に基づいて、端末装置20aの表示部に表示された画像の例を示している。図7に示すように、画像70は、検索条件を満たしたロボット30の情報と、ロボット30の操作に関する情報(端末装置20bを介してロボット30を操作することの価値を評価するために取得され、使用された情報)と、ロボット30を操作するための料金(端末装置20bを介してロボット30を操作することの価値)とを示している。すなわち、画像70は、サーバ装置10により評価されたロボット30を操作するための価値と、当該価値を評価するために取得された情報とを表示している。
【0073】
検索条件を満たしたロボット30の情報として、「ロボットA」などの情報が表示されている。ロボット30の操作に関する情報として、「場所」、「距離」、「操作地時間帯」、「現地時間帯」が表示されている。「場所」は操作されるロボット30の場所の情報である。「距離」は、端末装置20bと操作されるロボット30との間の距離の情報である。「操作地時間帯」は、端末装置20bの操作場所のタイムゾーンにおける操作開始時間及び操作囚虜時間の情報である。「現地時間帯」は、操作されるロボット30の場所のタイムゾーンにおける操作開始時間及び操作囚虜時間の情報である。検索条件を満たしたそれぞれのロボット30を操作するための料金として、「5000円」などの情報が表示されている。
【0074】
図6に戻り、ステップS105において、サーバ装置10は、端末装置20aからロボット30の操作予約のリクエストを受信したことに応じて、ステップS106で、サーバ装置10は、ロボット30の操作についての予約を登録する。
【0075】
図7に示した端末装置20aの表示部に表示される画像70の例において、検索条件を満たした「ロボットA」、「ロボットB」、及び「ロボットC」のうち、「ロボットA」が選択されていることが示されている。この状態で、「予約」ボタンが端末装置20aのユーザにより選択(例えば、タップ又はクリック)されることにより、端末装置20aからサーバ装置10に対して、ロボット30(「ロボットA」)を設定された条件で操作するための予約のリクエストが送信される。すなわち、画像70は、評価された価値と、当該価値の評価のために使用された情報とに基づいたロボット30の操作の予約を受け付けるための画像である。
【0076】
以上のように本実施形態によれば、サーバ装置10は、端末装置20と、ロボット30との間の距離に関する情報など、端末装置20及びロボット30に関する情報を取得し、取得された当該情報に基づいて、端末装置20を介してロボット30を操作することの価値を評価する。すなわち、ユーザが端末装置20を介してロボット30を操作することの価値を評価することができる。
【0077】
[コンピュータのハードウェア構成]
次に、図8を参照して、本実施形態におけるサーバ装置10及び端末装置20を実装するためのコンピュータ(情報処理装置)の例示的なハードウェア構成を説明する。
【0078】
図8に示すように、コンピュータ700は、主な構成として、プロセッサ701と、メモリ703と、記憶装置705と、操作部707と、入力部709と、通信部711、及び表示装置713を備える。コンピュータ700は、これらの構成のうち、少なくとも一部を備えなくてもよい。また、コンピュータ700は、これらの構成以外に、汎用コンピュータ又は専用コンピュータが一般的に備える他の構成を備えてもよい。また、コンピュータ700は、図8に示した構成のうち、一部を備えなくてもよい。
【0079】
プロセッサ701は、メモリ703に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ700における各種の処理を制御する制御部である。従って、プロセッサ701は、コンピュータ700が備える他の構成と、プログラムとの協働により、上記の実施形態で説明した各装置の機能を実現し、上記の処理の実行を制御する。
【0080】
メモリ703は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモリ703には、プロセッサ701によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータが記憶装置705等から一時的に読みだされて、又は予め記憶されている。
【0081】
記憶装置705は、例えばハードディスクドライブ(HDD)等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置705は、オペレーティングシステム、上記各構成を実現するための各種プログラム、上述した処理結果のデータ等を記憶する。
【0082】
操作部707は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。操作部707の具体例としては、キーボード、マウス、タッチパネル、ジョイスティック、各種センサ、ウェアラブルデバイス等が挙げられる。操作部707は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを介してコンピュータ700に取り外し可能に接続されても良い。
【0083】
入力部709は、コンピュータ700の外部からデータを入力するためのデバイスである。入力部709の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置等がある。入力部709は、コンピュータ700に取り外し可能に接続されてもよい。その場合、入力部709は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ700へと接続される。
【0084】
通信部711は、コンピュータ700の外部の装置と有線又は無線により、ネットワークを介したデータ通信を行うための装置である。通信部711は、コンピュータ700に取り外し可能に接続されてもよい。その場合、通信部711は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ700に接続される。
【0085】
表示装置713は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置713の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、ウェアラブルデバイスのディスプレイ等が挙げられる。表示装置713は、コンピュータ700の外部に取り外し可能に接続されてもよい。その場合、表示装置713は、例えばディスプレイケーブル等を介してコンピュータ700に接続される。また、操作部707としてタッチパネルが採用される場合には、表示装置713は、操作部707と一体化して構成することが可能である。
【0086】
次に、図9を参照して、本実施形態におけるロボット30に搭載されるコンピュータ(情報処理装置)及びその他の主な構成の例示的なハードウェア構成を説明する。ロボット30は、プロセッサ901、RAM(Random Access Memory)902、ROM(Read only Memory)903、通信部904、入力部905、表示部906、駆動部907、及びカメラ908を備える。図9に示す構成は一例であり、ロボット30はこれら以外の構成を有してもよいし、これらの構成のうち一部を有さなくてもよい。例えば、ロボット30は、スピーカ、マイク、各種センサを備えてもよい。
【0087】
プロセッサ901は、ロボット30の演算部であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。RAM902及びROM903は、各種処理に必要なデータ及び処理結果のデータを記憶する記憶部である。ロボット30は、RAM902及びROM903以外に、HDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶部を備えてもよい。通信部904は、外部装置との通信を行うデバイスである。入力部905は、ロボット30の外部からデータを入力するためのデバイスである。表示部906は、各種情報を表示するためのデバイスである。
【0088】
プロセッサ901は、RAM902又はROM903に記憶されたプログラムの実行に関する制御やデータの演算、加工を行う制御部である。プロセッサ901は、ロボットを介したコミュニケーションを制御するプログラム(コミュニケーションプログラム)を実行する。プロセッサ901は、入力部905や通信部904から種々のデータを受け取り、データの演算結果を表示部906に表示したり、RAM902に格納したりする。
【0089】
入力部905は、ユーザからデータの入力を受け付けるものであり、例えば、キーボード及びタッチパネルを含んでよい。また、入力部905は、音声入力のためのマイクを含んでよい。
【0090】
表示部906は、プロセッサ901による演算結果を視覚的に表示するものであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)により構成されてよい。表示部906は、ロボット30のカメラ908で撮影された画像を表示してよい。
【0091】
コミュニケーションプログラムは、RAM902やROM903等のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供されてもよいし、通信部904により接続される通信ネットワークを介して提供されてもよい。ロボット30では、プロセッサ901がコミュニケーションプログラムを実行することにより、ロボット30を制御するための様々な動作が実現される。なお、これらの物理的な構成は例示であって、必ずしも独立した構成でなくてもよい。例えば、コンピュータ900は、プロセッサ901とRAM902やROM903が一体化したLSI(Large-Scale Integration)を備えていてもよい。
【0092】
駆動部907は、遠隔操作可能なアクチュエータを含み、車輪等の移動部やマニピュレータ等を含む。ロボット30が移動型のロボットである場合、駆動部907は、少なくとも車輪等の移動部を含むが、マニピュレータを含んでもよい。ロボット30が装着型である場合、駆動部907は、少なくともマニピュレータを含む。
【0093】
カメラ908は、静止画又は動画を撮像する撮像素子を含み、撮像した静止画又は動画を、通信部904を介して外部装置に送信する。
【0094】
[変形例]
【0095】
本実施形態におけるシステム1(または、サーバ装置10、端末装置20、又はロボット30)を実装するためのプログラムは、CD-ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体に記録しておくことができる。また、記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介して上記のプログラムをダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【0096】
本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
【符号の説明】
【0097】
1 システム
10 サーバ装置
20 端末装置
30 ロボット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9