(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022035744
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】皮膚貼付用テープ
(51)【国際特許分類】
A61F 13/02 20060101AFI20220225BHJP
A61K 9/70 20060101ALI20220225BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20220225BHJP
A61L 15/42 20060101ALI20220225BHJP
【FI】
A61F13/02 310M
A61K9/70 401
A61P43/00 125
A61L15/42 100
A61F13/02 355
A61F13/02 380
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020140267
(22)【出願日】2020-08-21
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-10-20
(71)【出願人】
【識別番号】514141547
【氏名又は名称】篠▲塚▼ 進
(74)【代理人】
【識別番号】100184789
【弁理士】
【氏名又は名称】宮▲崎▼ 浩充
(72)【発明者】
【氏名】篠▲塚▼ 進
【テーマコード(参考)】
4C076
4C081
【Fターム(参考)】
4C076AA73
4C076BB31
4C076CC37
4C076FF67
4C081AA03
4C081AA12
4C081DC04
(57)【要約】
【課題】皮膚表面に貼付した場合に皮膚呼吸を良好に行わせる施術用テープを提供する。
【解決手段】皮膚に貼付可能な施術用テープ1において、皮膚の表面を被覆する被覆部2と、皮膚の表面を開放する開放部3とを備える施術用テープ1を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚に貼付可能な皮膚貼付用テープであって、
前記皮膚の表面を被覆する被覆部と、
前記皮膚の表面を開放する開放部と、
を備える皮膚貼付用テープ。
【請求項2】
前記被覆部は、線状に構成される請求項1に記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項3】
前記被覆部は、所定の幅を有する複数の線状に構成されるとともに、互いに交わり合うよう構成される請求項1又は2に記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項4】
前記被覆部は、張力が加えられる場合に、形状を保持する保持部、
をさらに備える請求項1乃至3のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項5】
前記開放部は、前記被覆部に囲まれる請求項1乃至4のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項6】
前記開放部は、正面視略六角形状に構成される請求項1乃至5のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項7】
複数の前記開放部は、正面視略同一の形状に構成される請求項1乃至6のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項8】
複数の前記開放部は、隣接する前記開放部同士の距離が所定の長さに構成される請求項1乃至7のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項9】
前記被覆部の背面側に接着材料が塗布されてなる接着部と、
前記接着部の背面側を被覆するシール部と、
をさらに備える請求項1乃至8のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項10】
前記シール部は、所定の位置に前記シール部の分断を容易化する弱化部を備える請求項9に記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項11】
前記シール部は、前記開放部の少なくとも一面を閉塞可能に構成される請求項9又は10に記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項12】
前記シール部は、前記被覆部の外縁より外側に拡張して構成される請求項9乃至11のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚貼付用テープに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、身体の各部に巻回させることにより、身体の各部に対応する経穴(ツボ)に作用する治療用テープが提供されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1において開示される治療用テープによると、身体に螺旋状に巻回される。そのため、皮膚表面がテープにより被覆されるため、皮膚呼吸を妨げるという問題点がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記従来の問題点を解決するべく、皮膚表面に貼付した場合に皮膚呼吸を良好に行うことが可能な皮膚貼付用テープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、皮膚に貼付可能な皮膚貼付用テープであって、
前記皮膚の表面を被覆する被覆部と、前記皮膚の表面を開放する開放部とを備えるよう構成される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、皮膚貼付用テープが皮膚に貼付された場合に、皮膚表面の一部が開放されるため、皮膚呼吸を妨げるのを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1実施形態における施術用テープの構成の一例を示す図である。
【
図2】本発明の第1実施形態における施術用テープの構成の一例を示す図である。
【
図3】本発明の第1実施形態における施術用テープの使用態様の一例を示す図である。
【
図4】本発明の第1実施形態における施術用テープの構成の一例を示す図である。
【
図5】本発明の第2実施形態における施術用テープの構成の一例を示す図である。
【
図6】本発明の第2実施形態における施術用テープの構成の一例を示す断面図である。
【
図7】本発明の第2実施形態における施術用テープの構成の一例を示す図である。
【
図8】本発明の第3実施形態における施術用テープの構成の一例を示す図である。
【
図9】本発明の第4実施形態における施術用テープの構成の一例を示す図である。
【
図10】本発明の第4実施形態における施術用テープの構成の一例を示す図である。
【
図11】本発明の第5実施形態における施術用テープの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明者は、皮膚貼付用テープについて鋭意検討した結果、以下の知見を有するに至った。
【0010】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープは、皮膚に貼付可能な皮膚貼付用テープであって、前記皮膚の表面を被覆する被覆部と、前記皮膚の表面を開放する開放部とを備える。
【0011】
このような構成により、皮膚の被覆すべき位置を的確に被覆することが可能となる。このような構成により、皮膚の一部を開放し、皮膚呼吸を妨げることを抑制可能となる。
【0012】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記被覆部は、線状に構成されてもよい。
【0013】
このような構成により、皮膚の所望の位置を被覆することが可能となる。このような構成により、筋肉の構造や神経の配列、或いは血流の経路に応じて所望の部位を被覆可能となる。
【0014】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記被覆部は、所定の幅を有する複数の線状に構成されるとともに、互いに交わり合うよう構成されてもよい。
【0015】
このような構成により、身体の動作により被覆部が切断されるのを抑制可能となる。このような構成により、貼付部位を良好に被覆可能となる。
【0016】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記被覆部は、張力が加えられる場合に、形状を保持する保持部をさらに備えてもよい。
【0017】
このような構成により、皮膚貼付用テープの形状が崩れるのを抑制可能となる。このような構成により、被覆部が断裂するのを抑制可能となる。
【0018】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記開放部は、前記被覆部に囲まれて構成されてもよい。
【0019】
このような構成により、皮膚の被覆される領域内に開放される領域が設定されるため、皮膚呼吸を良好に維持可能となる。
【0020】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記開放部は、正面視略六角形状に構成されてもよい。
【0021】
このような構成により、皮膚細胞の形状に応じて皮膚を開放することが可能となる。
【0022】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、複数の前記開放部は、正面視略同一の形状に構成されてもよい。
【0023】
このような構成により、皮膚の開放部位の偏頗を抑制可能となる。
【0024】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、複数の前記開放部は、隣接する前記開放部同士の距離が所定の長さに構成されてもよい。
【0025】
このような構成により、皮膚の開放部位の偏頗を抑制可能となる。
【0026】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープは、前記被覆部の背面側に接着材料が塗布されてなる接着部と、前記接着部の背面側を被覆するシール部とをさらに備えてもよい。
【0027】
このような構成により、接着材料が空気に接触するのを防止可能となる。
【0028】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記シール部は、所定の位置に前記シール部の分断を容易化する弱化部を備えてもよい。
【0029】
このような構成により、シール部の剥離を効率的に行うことが可能となる。
【0030】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記シール部は、前記開放部の少なくとも一面を閉塞可能に構成されてもよい。
【0031】
このような構成により、シール部は被覆部と開放部の両方に及ぶため、使用時にシール部の剥離を効率的に行うことが可能となる。
【0032】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記シール部は、前記被覆部の外縁より外側に拡張して構成されてもよい。
【0033】
このような構成により、シール部の剥離を効率的に行うことが可能となる。
【0034】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記被覆部は、正面視所定の幅を有するよう構成されてもよい。
【0035】
このような構成により、被覆部に一定程度の強度を確保することが可能となる。
【0036】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記被覆部は、所定の幅を有する線により外縁を形成する図形状に構成されてもよい。
【0037】
このような構成により、皮膚貼付用テープの装飾性を高めることが可能となる。
【0038】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記被覆部は、所定の幅を有する線により複数の図形状に構成されるとともに、少なくとも一点において交わるよう構成されてもよい。
【0039】
このような構成により、皮膚貼付用テープの装飾性を高めることが可能となる。このような構成により、断裂を抑制可能となる。
【0040】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記開放部は、正面視多角形状に構成される中央開放部をさらに備え、前記被覆部は、前記中央開放部を囲む中央フレーム部と、前記中央フレーム部から外方向に所定距離毎に配設されるとともに、前記中央フレーム部を形成する線の各々と略平行に配設される線を有する周辺フレーム部とをさらに備え、前記保持部は、前記周辺フレーム部と交わるよう構成されてもよい。
【0041】
このような構成により、皮膚呼吸を良好に行わせることが可能となる。このような構成により、被覆部の強度を高めることが可能となる。
【0042】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記被覆部は、中心部付近において所定の図形状に形成されるとともに、中心部から離れる方向に所定距離毎に前記図形状に相似する形状に構成されてもよい。
【0043】
このような構成により、身体の可動部位に皮膚貼付用テープを貼付可能となる。このような構成により、皮膚貼付用テープの中心部により身体の可動部位を被覆するとともに、可動部位の周辺まで被覆することが可能となる。このような構成により、身体の可動によっても被覆するが断裂するのを抑制可能である。
【0044】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記被覆部は、所定の図形状に外縁を形成してもよい。
【0045】
このような構成により、外縁から中心部にかけて順に前記被覆部をシール部から剥離して身体に貼付でき、作業効率が高まる。
【0046】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記被覆部は、外縁を形成する所定の図形の一部又は全部を開放するよう構成されてもよい。
【0047】
このような構成により、皮膚貼付用テープが身体の可動部位に貼付された場合に、身体の動きを妨げるのを抑制可能となる。
【0048】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープは、皮膚に貼付可能な皮膚貼付用テープであって、前記皮膚の表面を被覆する被覆部を備え、前記被覆部は、所定形状に分断することにより前記皮膚の表面を開放する孔を形成可能なカットライン(ミシン罫)をさらに備える。
【0049】
このような構成により、ユーザーは、必要に応じて皮膚呼吸を良好に行わせることが可能となる。
【0050】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記開放部は、長手方向に連続して複数形成されてもよい。
【0051】
このような構成により、皮膚貼付用テープを使用する際に所定の位置でカットしても、開放部が形成されるため、皮膚呼吸を良好に行わせることが可能となる。
【0052】
本発明の一態様である皮膚貼付用テープにおいて、前記開放部は、長手方向に連続して所定のパターンに基づいて形成されてもよい。
【0053】
このような構成により、皮膚貼付用テープを使用する際に所定の位置でカットした場合に、開放部が均質に形成されるため、皮膚呼吸を良好に行わせることが可能となる。
【0054】
以下、本発明の実施形態の一例を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、同一の構成部材に対しては同一の符号を付し、これに関する重複する説明を省略する。本発明における皮膚貼付用テープは、施術用テープであってもよいし、装飾用テープであってもよく、或いは、皮膚表面に貼付されるいかなる用途のテープであってもよい。
【0055】
本発明における皮膚貼付用テープは、長手方向に巻回される構成であってもよいし、分断されて矩形など所定の形状に構成されてもよい。本発明における皮膚貼付用テープは、接着材料とともに、或いは接着材料に代えて膏薬を備えてもよい。
【0056】
(第1実施形態)
本発明の一実施態様として、第1実施形態において施術用テープ1を示す。
図1は、第1実施形態における施術用テープ1の構成の一例を示す図である。施術用テープ1は、皮膚の表面を被覆する被覆部2と、被覆部2の背面に接する接着部4とを備える。
【0057】
施術用テープ1は、幅方向に2.5センチメートル、3.75センチメートル、5センチメートル、或いは7.5センチメートルの長さを有する。これらに限られず、被覆部2は幅方向に所望の長さを備えてもよい。
【0058】
被覆部2は、後述するように被覆部2の背面側に接着材料を塗布されてなる接着部4と接する。接着部4がユーザーの表皮に接すると、被覆部2は表皮外面を被覆する。
【0059】
被覆部2は、樹脂により形成されてもよいし、不織布等の布により形成されてもよい。被覆部2は、線状に構成される。これにより、皮膚の所望の位置を被覆することが可能となる。このような構成により、筋肉の構造や神経の配列、或いは血液の流路に応じて所望の部位を被覆可能となる。被覆部2は、所望の幅を有する線状に構成される。これにより、被覆部2は一定程度の強度を確保できる。
【0060】
被覆部2は、複数の線状に構成されるとともに、互いに交わり合うように構成されてもよい。被覆部2は、網状に構成されてもよい。
【0061】
施術用テープ1は、開放部3を備える。開放部3は、施術用テープ1を皮膚に貼付する場合に、皮膚表面を開放する部位、あるいは領域である。開放部3は、皮膚の表面を開放する。第1実施形態における施術用テープ1における開放部3は、被覆部2および接着部4を貫通する貫通孔である。開放部3は、正面視矩形状、弧状など所望の形状に構成されてもよい。
【0062】
開放部3は、被覆部2に囲まれて形成されてもよい。被覆部2が複数の線状に形成されるとともに互いに交わることにより、被覆部2に囲まれる領域に開放部3が形成される。これにより、表皮外面を開放し、表皮による皮膚呼吸を良好に行わせることが可能となるのである。
【0063】
好ましくは、開放部3は、五角形以上の角数を有する多角形状に構成される。図示の例では、開放部3は正面視六角形状に形成される。このように開放部3が五角形以上の角数の多角形に構成されることにより、四角形に構成される場合と比べて、相反する方向への引張り力に対する耐久性が高まる。
【0064】
第1実施形態に示す施術用テープ1は、複数の開放部3を備える。複数の開放部3は、互いに相異する形状に構成されてもよい。複数の開放部3を備えることにより、施術用テープ1を貼付した場合に、皮膚における開放領域を確保し、良好に皮膚呼吸を行わせることが可能となる。
【0065】
好ましくは、これら複数の開放部3は、略同一の形状に構成される。図示の例では、開放部3は、複数形成され、各々六角形の略同一形状に構成される。このように、略同一の形状に構成されることにより、施術用テープ1が貼付される範囲内において、偏りなく表皮外面を開放することが可能となる。
【0066】
複数の開放部3は、施術用テープ1の長手方向に連続して形成されてもよい。このような構成により、施術用テープ1を使用する際に、ユーザーが長手方向における所望の位置でテープをカットした場合に、開放部3が形成されているため、貼付部位の皮膚呼吸を妨げるのを抑制可能となる。
【0067】
複数の開放部は、施術用テープ1の長手方向に連続して所定のパターンに基づいて形成されてもよい。
図1の例において、複数の開放部3は、幅方向に2又は3ずつ並べて形成され、それらが長手方向に所定の長さ毎に形成される。このように、所定のパターンに基づき複数の開放部3が形成されることにより、施術用テープ1を使用する際にユーザーが長手方向における所望の位置でテープをカットした場合に、開放部3が概ね均質に形成されるため、貼付部位の皮膚呼吸を妨げるのを良好に抑制可能となる。
【0068】
複数の開放部3同士は、所定距離を有する。好ましくは、複数の開放部3同士は、所定間隔毎に配置されてもよい。より好ましくは、複数の開放部3は、各々の中心同士の距離が略同一に構成されてもよい。複数の開放部3が被覆部2内において偏りなく形成されることから、表皮による皮膚呼吸を良好に行わせることが可能となる。
【0069】
開放部3の幅方向における長さは、被覆部2の幅方向における長さの2分の1以上の長さに構成されてもよい。これにより、表皮外面の開放箇所を良好に確保することが可能となる。好ましくは、開放部3の幅方向における長さは、被覆部2の幅方向における長さの3分の2以下に構成される。これにより、表皮外面を良好に開放するとともに、施術用テープ1の強度を保持することが可能となる。
【0070】
複数の開放部3を備える被覆部2は、網目状に構成されてもよい。すなわち、開放部3同士の距離を短くすることにより、被覆部2は細い網目状になる。このように、被覆部2における開放部3同士の間を狭くすることにより、表皮における凹凸に応じて、細くなった被覆部2が良好に表皮に接着することが可能となる。
【0071】
図2は、第1実施形態における施術用テープ1の構成の一例を示す断面図である。施術用テープ1は、被覆部2と、被覆部2の背面に接着材料を塗布してなる接着部4とを備える。接着部4を構成する接着材料は、公知の接着材料が適宜用いられる。
【0072】
施術用テープ1は、接着部4の背面側を被覆するシール部5をさらに備える。シール部5は、接着部4に対して剥離可能に付着し、シール部5を閉塞して空気に触れるのを防止する。ユーザーに使用される前において、シール部5は接着部4の少なくとも一面を閉塞する。
【0073】
ユーザーが施術用テープ1を使用する際に、シール部5は接着部4から剥離される。接着部4が表皮に接することにより、表皮を被覆することができる。
【0074】
開放部3は、
図2において示されていないが、被覆部2、接着部4およびシール部5を貫通する貫通孔として形成されてよい。これにより、施術用テープ1が表皮に貼付される場合に、表皮外面を開放し、表皮による皮膚呼吸を良好に行わせる。
【0075】
図3は、第1実施形態における施術用テープ1の使用態様の一例を示す図である。施術用テープ1は、人体表皮上に貼付可能である。人体表皮に貼付する場合に、接着部4を表皮に接着させる。接着部4が剥離可能に表皮に接着することにより、被覆部2が表皮を被覆する。
【0076】
被覆部2は、弾性を有する材料により構成されてもよい。この場合、被覆部2は、施術用テープ1を貼付する部位の形状に応じて変形可能である。被覆部2は、施術用テープ1が貼付されている状態での部位の動作に対応して伸縮可能である。施術用テープ1を貼付されている部位において、開放部3により表皮が開放される。
【0077】
施術用テープ1は、これを貼付する部位の形状や患部の長さに応じて切断することにより、所望の長さに調整可能である。複数の開放部3は略同一形状に構成されることから、切断する箇所により開放部3の形状が大きく相違することはないため、表皮を良好に開放可能である。
【0078】
さらに、複数の開放部3が被覆部2において所定間隔毎に配置される場合、切断する箇所により開放部3の数や表皮が開放される面積が大きく相違することはなく、表皮を良好に開放可能である。
【0079】
図4は、第1実施形態における施術用テープ1の構成の一例を示す図である。被覆部2は、所定形状に分断可能なミシン罫7を備える。ミシン罫7は、切り込み等により形成される。
【0080】
ミシン罫7は、開放部3の形状に対応する態様で構成される。ユーザーは、所望の位置のミシン罫7に沿って被覆部2の一部を分断することにより、開放部3を形成可能である。このような構成により、ユーザーは、必要に応じて開放部3を形成して皮膚呼吸を行わせることが可能となる。ミシン罫7は、略同一の形状に構成されてもよい。図示の例において、ミシン罫7により表示される開放部3が略同一の形状に形成される。
【0081】
図示の例において、ミシン罫7により表示される開放部3は、正面視六角形状に構成される。これにより、ミシン罫7に沿って形成される開放部3は、皮膚細胞の形状に対応して皮膚の一部を開放することが可能となる。また、開放部3が矩形状に形成される場合に比べて、張力に対する耐久性が高まる。
【0082】
好ましくは、ミシン罫7により表示される開放部3は、被覆部2内において各々所定距離毎に配置されてもよい。これにより、開放部3が偏頗することなく皮膚表面を開放することが可能となる。
【0083】
好ましくは、ミシン罫7により表示される複数の開放部3の中心同士が所定距離を有するよう構成されてもよい。これにより、開放部3が偏りなく配置される。
【0084】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態において示す施術用テープ1は、被覆部2により外縁を形成される所定の図形状に構成される。
図5に示す例は、矩形状に構成される。
【0085】
被覆部2は、所定の幅を有する線により外縁を形成する図形状に構成される。これにより、施術用テープ1の装飾性が高まる。図示の例において、図形の外縁は閉塞される。被覆部2が外縁を形成する図形状に構成されることにより、施術用テープ1を使用する際に、外縁から中心部にかけて順にシール部5から剥離させることが可能である。これにより、作業効率が向上する。
【0086】
図形の外縁を形成する線は、被覆部2における他の部分より太い幅を備えてもよい。これにより、身体に貼付している状態において、身体の動きによる外縁の断裂を抑制可能となる。外縁を形成する線が太く構成されることにより、シール部5から剥離させる場合に、外縁から中心部にかけて被覆部2が断裂するのを抑制しながら剥離させることが可能となる。
【0087】
被覆部2は、所定の幅を有する複数の線状に構成されるとともに、互いに交わり合うよう構成される。図示の例では、被覆部2は、正面視六角形状に構成される。そして、被覆部2は、施術用テープ1の中心部から所定距離毎に相似の図形状に構成される。図示の例では、中心部付近に形成される正面視六角形状の図形から距離dを設け、相似する六角形状の図形が各々形成される。
【0088】
このような構成により、身体の動作により被覆部2が切断されるのを抑制可能となる。また、このような構成により、貼付部位を良好に被覆可能となる。殊に、中心部から距離dを設けて相似する図形状に形成されることにより、患部を中心とする周辺を偏頗なく良好に被覆できる。
【0089】
被覆部2は、張力に対して形状を保持する保持部2a(2)をさらに備える。これにより、施術用テープ1の形状が崩れるのを抑制可能である。また、被覆部2が断裂するのを抑制可能である。
【0090】
保持部2a(2)は、中心部から距離dを設けて相似する図形と交差する。これにより、被覆部2の強度を高めることが可能となる。
【0091】
保持部2a(2)は、被覆部2を構成する他の部位より幅が太く構成されてもよい。これにより、張力に対する耐久性が高まる。
【0092】
開放部3は、被覆部2に囲まれて形成される。これにより、皮膚の被覆される領域内に開放される領域が設定されるため、皮膚呼吸を良好に維持可能となる。第2実施形態において、施術用テープ1の中心部に正面視六角形状の中央開放部3a(3)が形成される。中央開放部3a(3)は、被覆部2における六角形状の図形に囲まれて形成される。これにより、皮膚細胞の形状に応じて皮膚を開放することが可能となる。
【0093】
図6は、第2実施形態における施術用テープ1の構成の一例を示す断面図である。
図6は、
図5における施術用テープ1のA-A’断面図である。
図6(a)の例では、シール部5は、接着部4の背面側を被覆する。
【0094】
第2実施形態において、シール部は、開放部3の少なくとも一面を閉塞可能に構成される。図示の例では、シール部5は、開放部3の背面側を閉塞する。このような構成によると、シール部5は被覆部2と開放部3の両方に及ぶ。そのため、施術用テープ1を皮膚に貼付する際、ユーザーはシール部5を容易に剥離させることが可能となり、作業効率がより改善される。
【0095】
図6(b)の例では、
図6(a)で示した場合とは異なり、シール部5は開放部3に及ばない。この場合、開放部3はシール部5により閉塞されない。シール部5は、接着部4のみを被覆するよう構成される。
【0096】
図6(b)の例に示す施術用テープ1が製造される際に、未だ開放部3が形成されていない被覆部2の背面側に接着材料を塗布して接着部4を形成し、さらにシール部5により接着部4を被覆する。そして、開放部3の形状に応じて、被覆部2と接着部4とシール部5とを貫通させ、開放部3を形成する。これにより、施術用テープ1の製造効率がより改善されるのである。
【0097】
図7は、第2実施形態における施術用テープ1の構成の一例を示す正面図である。シール部5は、被覆部2の外縁より外側に拡張する拡張部5a(5)を備える。図示の例では、シール部5は、被覆部2および開放部3の背面側に配設される。シール部5は、被覆部2の外縁の外側に及ぶ拡張部5a(5)を備える。
【0098】
一例として、施術用テープ1を使用する際に、ユーザーは、拡張部5a(5)を手指で挟持して被覆部2および開放部3からシール部5を剥離させる。拡張部5a(5)を備えることにより、シール部の剥離を効率的に行うことが可能となる。
【0099】
図示の例とは異なり、シール部5は被覆部2の背面側に配設され、開放部3の背面側に配設されなくともよい。上述したように、製造過程において、開放部3の形状に応じて被覆部2と接着部4とシール部5とを貫通して、開放部3を形成可能である。これにより施術用テープ1の製造効率がより改善される。
【0100】
シール部5は、所定の位置にシール部5の分断を容易化する切込み部5b(5)を備えてもよい。
図7の例において、シール部5は、長手方向に切込み部5b(5)を備える。施術用テープ1を使用する際に、ユーザーは切込み部5b(5)を挟んだ両側を互いに離反する方向に引っ張ることによりシール部5を分断する。そして、分断されたシール部5を各々被覆部2および開放部3から剥離させる。これにより、シール部5の剥離を効率的に行うことが可能となる。
【0101】
好ましくは、切込み部5b(5)は、シール部5を略等分可能に配設される。図示の例では、切込み部5b(5)は、長手方向に沿ってシール部5を略二等分するように配設される。ユーザーは、シール部5を二等分して、分断された辺からシール部5を剥離する。
【0102】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態において示す施術用テープ1において、被覆部2は、所定の幅を有する線により外縁を形成する図形状に構成される。
【0103】
図8は、第3実施形態における施術用テープ1の一例を示す図である。被覆部2は、略六角形状の外縁を形成する。このように構成されることにより、施術用テープ1の装飾性が高まる。
【0104】
図示の例において、被覆部2は、施術用テープ1の中央部において六角形状に構成される。被覆部2に囲まれて、正面視略六角形状の中央開放部3a(3)が形成される。このような構成により、皮膚細胞の形状に応じて皮膚を開放することが可能となる。
【0105】
被覆部2は、中心部から外方向に所定距離毎に配設される。
図8の例において、被覆部2は、中央から放射状に複数の略六角形状に構成される。このような構成により、一例として患部を中心にして周辺まで被覆することが可能となる。このような構成により、一例として、肘や膝など可動部位を被覆して、屈曲した状態でも施術用テープ1が剥離するのを抑制可能となる。
【0106】
第3実施形態において、複数の方向の張力に対して形状を保持する保持部2a(2)を備える。これにより、施術用テープ1の形状をより良好に保持可能となる。
図8の例において、3つの方向に保持部2a(2)が配設される。
【0107】
保持部2a(2)は、中心部において六角形状に形成される被覆部2の各頂点から放射状に外側に延びる。保持部2a(2)は、中心部から外方向に所定距離毎に配設される図形状の被覆部2を形成する線と交わる。このような構成により、被覆部2の強度を高めることが可能となる。
【0108】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態において示す施術用テープ1では、被覆部2により外縁を形成する図形が開放される構成を備える。
【0109】
図9は、第4実施形態における施術用テープ1の構成の一例を示す図である。中央部において、被覆部2は、略六角形状の図形を構成し、中央部から外側に放射状に略相似する形状の図形を各々構成する。
【0110】
第4実施形態において、被覆部2は、施術用テープ1の外縁を形成する図形が開放された構成を備える。被覆部2は、施術用テープ1の外縁を形成する図形を構成するとともに、少なくとも外縁の一部を開放する。これにより、外縁を形成する被覆部2が身体の動作等により断裂するのを防止可能となる。これにより、施術用テープ1の貼付部位の動きを妨げるのを抑制可能である。
【0111】
図示の例において、施術用テープ1の外縁は、対向する2辺が開放される略矩形状に構成される。これにより、一例として肘や膝など可動部位に施術用テープ1が貼付される場合に、貼付された状態で屈曲しても、外縁を形成する図形が開放されているため被覆部2が断裂するのを抑制可能である。また、施術用テープ1が貼付された身体の部位の動きを妨げるのを抑制可能である。
【0112】
被覆部2は、施術用テープ1の外縁を形成する図形の任意の部分を開放された構成を備えてもよい。
【0113】
中央部において、被覆部2に囲まれて中央開放部3a(3)が形成される。中央部から放射状に複数の図形を形成する被覆部2に囲まれて、複数の開放部3が形成される。これにより、皮膚呼吸を良好に維持可能となる。
【0114】
外縁を形成する被覆部2が開放された図形を形成し、開放された領域に端部開放部3b(3)が形成される。端部開放部3b(3)は、開放部3のうち、被覆部2により一部が開放されて囲まれることにより形成される。
【0115】
第4実施形態で例示する施術用テープ1において、外縁を形成する被覆部2は、閉塞された図形状に構成されてもよい。
図10は、
図9に示した場合とは異なる施術用テープ1の構成の一例を示す図である。
図10に示す施術用テープ1において、外縁を形成する被覆部2は、除去可能な補助外縁部2b(2)をさらに備える。
【0116】
補助外縁部2b(2)は、外縁を形成する被覆部2と除去可能に一体形成される。補助外縁部2b(2)は、外縁を形成する被覆部2の他の部分とともに、閉塞された図形を形成する。補助外縁部2b(2)は、被覆部2の他の部分と同じ材料により構成されてもよい。補助外縁部2b(2)は、外縁を形成する被覆部2における一部又は全部に用いられる。
【0117】
補助外縁部2b(2)が外縁に配設された状態において、施術用テープ1を身体に貼付する場合、外縁から中心部にかけて順に被覆部2をシール部5から剥離させる。施術用テープ1の外縁は、補助外縁部2b(2)と被覆部2の他の部分とにより閉塞された図形状に構成されるため、ユーザーは、外縁から中心部にかけて効率的に被覆部2をシール部5から剥離させることが可能となる。
【0118】
補助外縁部2b(2)は、被覆部2における他の部分と接する箇所に除去を容易化する除去部2c(2)を備える。除去部2c(2)は被覆部2における他の部分に比べて薄く形成されてもよいし、ミシン罫により形成されてもよい。補助外縁部2b(2)を除去することにより、施術用テープ1の外縁が開放されるため、身体の可動部位に貼付した場合に身体の動きを妨げることを抑制可能となる。
【0119】
図10で示した例とは異なり、外縁を形成する被覆部2の全部が被覆部2における他の部分から除去可能に構成されてもよい。これにより、施術用テープ1の外縁がすべて開放される。施術用テープ1の外縁がすべて開放されることにより、身体の可動部位に貼付された場合に、身体の動きを妨げることを良好に抑制可能となる。
【0120】
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態を説明する。第5実施形態に示す施術用テープ1において、被覆部2は、所定の幅を有する線により外縁を形成する複数の図形状に構成されるとともに、少なくとも一点において交わる構成を備える。
【0121】
図11は、第5実施形態における施術用テープ1の構成の一例を示す図である。被覆部2は、複数の図形状に構成される。図示される例において、被覆部2は、直径の異なる複数の略円形状に構成される。これにより、施術用テープ1の装飾性が高まる。
【0122】
被覆部2は、複数の図形が交わる結束部2d(2)を備える。結束部2d(2)は、被覆部2により形成される全ての図形が交わる構成であってもよいし、被覆部2により形成される一部の図形が交わる構成であってもよい。これにより、被覆部2により形成される各図形が一体性を備え、使用する際に効率的に皮膚に貼付可能となる。
【0123】
被覆部2により囲まれる領域に開放部3が形成される。開放部3は、四囲を被覆部2により囲まれてもよいし、一部が開放されてもよい。なお、結束部2d(2)は、複数の図形が接するよう構成されてもよいし、重なるよう構成されてもよい。
【0124】
(変形例)
上記の実施形態において、本発明が適用される施術用テープ1の一例を説明した。しかしながら、上述したように本発明における皮膚貼付用テープは、施術用テープ1に限定されるものではなく、装飾用テープその他いかなる用途のテープであってもよい。また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
【0125】
上記実施形態において、開放部3およびミシン罫7により表される開放部3の形状が角形である場合を説明したが、これに限られず、開放部3およびミシン罫7により表される開放部3の形状は円形状に構成されてもよい。
【0126】
上記実施形態において、施術用テープ1は所定幅を有する矩形状に構成される場合を説明したが、これに限られず、円形状に構成されてもよい。これにより、点を中心として周辺をテープにより被覆する必要がある場合に、被覆すべき部位を効率的に被覆可能となる。
【0127】
施術用テープ1は、表皮に貼付される前にミシン罫7に沿って切り取られてもよいし、表皮に貼付された後にミシン罫7に沿って切り取られてもよい。また、ミシン罫7により表示される複数の開放部3の形状に応じて全てのミシン罫7に沿って切り取られる必要はなく、ユーザーの選択により、一部のミシン罫7に沿って切り取られてもよい。
【0128】
上記実施形態において、開放部3は、被覆部2内において所定距離ごとに配置され、或いは各々の中心同士が所定距離を有するよう配置される場合を説明した。しかし、これに限られず、開放部3は、被覆部2内において偏在して配置されてもよい。例えば、被覆部2内において、開放部3が形成される領域と開放部3が形成されていない領域とを設けてもよい。
【0129】
被覆部2内において開放部3を偏在して配置することにより、ユーザーは用途に応じて開放部3が配置された領域を使用するか、或いは開放部3が配置されない領域を使用するか選択可能となる。
【符号の説明】
【0130】
1 施術用テープ(皮膚貼付用テープ)
2 被覆部
2a 保持部
3 開放部
4 接着部
5 シール部
5a 拡張部
5b 切込み部(弱化部)
7 ミシン罫
【手続補正書】
【提出日】2020-12-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚に貼付可能な皮膚貼付用テープであって、
前記皮膚の表面を被覆する被覆部と、
前記皮膚の表面を開放する開放部と、
前記被覆部の背面側に接着材料が塗布されてなる接着部と、
前記接着部の背面側を被覆するシール部と、
を備え、
前記シール部は、前記開放部と略同一の形状の貫通孔を備える皮膚貼付用テープ。
【請求項2】
前記被覆部は、線状に構成される請求項1に記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項3】
前記被覆部は、所定の幅を有する複数の線状に構成されるとともに、互いに交わり合うよう構成される請求項1又は2に記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項4】
前記被覆部は、張力が加えられる場合に、形状を保持する保持部、
をさらに備える請求項1乃至3のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項5】
前記開放部は、前記被覆部に囲まれる請求項1乃至4のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項6】
前記開放部は、正面視略六角形状に構成される請求項1乃至5のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項7】
複数の前記開放部は、正面視略同一の形状に構成される請求項1乃至6のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項8】
複数の前記開放部は、隣接する前記開放部同士の距離が所定の長さに構成される請求項1乃至7のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項9】
前記シール部は、所定の位置に前記シール部の分断を容易化する弱化部を備える請求項1乃至8のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項10】
前記シール部は、前記被覆部の外縁より外側に拡張して構成される請求項1乃至9のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、皮膚に貼付可能な皮膚貼付用テープであって、前記皮膚の表面を被覆する被覆部と、前記皮膚の表面を開放する開放部と、前記被覆部の背面側に接着材料が塗布されてなる接着部と、前記接着部の背面側を被覆するシール部とを備え、前記シール部は、前記開放部と略同一の形状の貫通孔を備えるよう構成される。
【手続補正書】
【提出日】2021-03-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚に貼付可能な皮膚貼付用テープであって、
略一定の幅を有する線状に構成されるとともに、前記皮膚の表面を被覆する被覆部と、
前記被覆部に囲まれ、前記皮膚の表面を開放する開放部と、
を備え、
前記被覆部は、
中心部付近において所定形状の図形を形成する中心フレームと、
前記中心フレームから外方向に所定距離毎に形成されるとともに、前記中心フレームを構成する各辺に略平行な辺により形成される周辺フレームと、
をさらに備える皮膚貼付用テープ。
【請求項2】
前記周辺フレームは、前記中心フレームにより形成される図形に相似する請求項1に記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項3】
前記被覆部は、外縁を形成する外枠フレーム、
をさらに備え、
前記外枠フレームは、各辺が略直線状に構成される請求項1又は2に記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項4】
前記被覆部は、張力が加えられる場合に、形状を保持する保持部、
をさらに備え、
前記保持部は、前記中心フレームと前記周辺フレームとを連結させる請求項1乃至3のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項5】
前記開放部は、前記被覆部に囲まれる請求項1乃至4のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項6】
前記開放部は、前記中心フレームにより囲まれて正面視略六角形状に構成される請求項1乃至5のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項7】
複数の前記開放部は、正面視略同一の形状に構成される請求項1乃至6のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項8】
複数の前記開放部は、隣接する前記開放部同士の距離が所定の長さに構成される請求項1乃至7のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項9】
前記シール部は、所定の位置に前記シール部の分断を容易化する弱化部を備える請求項1乃至8のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項10】
前記シール部は、前記被覆部の外縁より外側に拡張して構成される請求項1乃至9のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、皮膚に貼付可能な皮膚貼付用テープであって、略一定の幅を有する線状に構成されるとともに、前記皮膚の表面を被覆する被覆部と、前記被覆部に囲まれ、前記皮膚の表面を開放する開放部とを備え、前記被覆部は、中心部付近において所定形状の図形を形成する中心フレームと、前記中心フレームから外方向に所定距離毎に形成されるとともに、前記中心フレームを構成する各辺に略平行な辺により形成される周辺フレームとをさらに備える。
【手続補正書】
【提出日】2021-06-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚に貼付可能な皮膚貼付用テープであって、
略一定の幅を有する線状に構成されるとともに、前記皮膚の表面を被覆する被覆部と、
前記被覆部に囲まれ、前記皮膚の表面を開放する開放部と、
を備え、
前記被覆部は、
中心部付近において六角形状の図形を形成する中心フレームと、
前記中心フレームの中心から外方向に所定距離毎に形成されるとともに、前記中心フレームを構成する各辺に略平行な辺により形成される周辺フレームと、
前記皮膚貼付用テープの外縁を形成する外枠フレームと、
張力が加えられる場合に、形状を保持する保持部と、
をさらに備え、
前記周辺フレームは、前記中心フレームにより形成される図形に相似し、
前記外枠フレームは、各辺が略直線状に構成されるとともに、長手方向の2辺が開放される略矩形状に構成され、
前記保持部は、前記中心フレームの各頂点から放射状に外側に延びるとともに、前記中心フレームと前記周辺フレームと前記外枠フレームの各頂点同士を連結させる皮膚貼付用テープ。
【請求項2】
皮膚に貼付可能な皮膚貼付用テープであって、
略一定の幅を有する線状に構成されるとともに、前記皮膚の表面を被覆する被覆部と、
前記被覆部に囲まれ、前記皮膚の表面を開放する開放部と、
を備え、
前記被覆部は、
中心部付近において六角形状の図形を形成する中心フレームと、
前記中心フレームの中心から外方向に所定距離毎に形成されるとともに、前記中心フレームを構成する各辺に略平行な辺により形成される周辺フレームと、
前記皮膚貼付用テープの外縁を形成する外枠フレームと、
張力が加えられる場合に、形状を保持する保持部と、
をさらに備え、
前記周辺フレームは、前記中心フレームにより形成される図形に相似し、
前記外枠フレームは、各辺が略直線状に構成されるとともに、四辺が閉塞される略矩形状に構成され、
前記保持部は、前記中心フレームの各頂点から放射状に外側に延びるとともに、前記中心フレームと前記周辺フレームと前記外枠フレームの各頂点同士を連結させる皮膚貼付用テープ。
【請求項3】
皮膚に貼付可能な皮膚貼付用テープであって、
略一定の幅を有する線状に構成されるとともに、前記皮膚の表面を被覆する被覆部と、
前記被覆部に囲まれ、前記皮膚の表面を開放する開放部と、
を備え、
前記被覆部は、
中心部付近において六角形状の図形を形成する中心フレームと、
前記中心フレームの中心から外方向に所定距離毎に形成されるとともに、前記中心フレームを構成する各辺に略平行な辺により形成される周辺フレームと、
前記皮膚貼付用テープの外縁を形成する外枠フレームと、
張力が加えられる場合に、形状を保持する保持部と、
をさらに備え、
前記周辺フレームは、前記中心フレームにより形成される図形に相似し、
前記外枠フレームは、各辺が略直線状に構成されるとともに、前記中心フレームにより形成される図形に相似する六角形状に構成され、
前記保持部は、前記中心フレームの各頂点から放射状に外側に延びるとともに、前記中心フレームと前記周辺フレームと前記外枠フレームの各頂点同士を連結させる皮膚貼付用テープ。
【請求項4】
前記開放部は、前記被覆部に囲まれる請求項1乃至3のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項5】
前記開放部は、前記中心フレームにより囲まれて正面視略六角形状に構成される請求項1乃至4のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項6】
複数の前記開放部は、正面視略同一の形状に構成される請求項1乃至5のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項7】
複数の前記開放部は、隣接する前記開放部同士の距離が所定の長さに構成される請求項1乃至6のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項8】
前記被覆部の背面側に接着材料が塗布される接着層の背面側を被覆するシール部は、所定の位置に前記シール部の分断を容易化する弱化部を備える請求項1乃至7のいずれかに記載の皮膚貼付用テープ。
【請求項9】
前記シール部は、前記被覆部の外縁より外側に拡張して構成される請求項8に記載の皮膚貼付用テープ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、皮膚に貼付可能な皮膚貼付用テープであって、略一定の幅を有する線状に構成されるとともに、前記皮膚の表面を被覆する被覆部と、前記被覆部に囲まれ、前記皮膚の表面を開放する開放部とを備え、前記被覆部は、中心部付近において六角形状の図形を形成する中心フレームと、前記中心フレームの中心から外方向に所定距離毎に形成されるとともに、前記中心フレームを構成する各辺に略平行な辺により形成される周辺フレームと、前記皮膚貼付用テープの外縁を形成する外枠フレームと、張力が加えられる場合に、形状を保持する保持部とをさらに備え、前記周辺フレームは、前記中心フレームにより形成される図形に相似し、前記外枠フレームは、各辺が略直線状に構成されるとともに、長手方向の2辺が開放される略矩形状に構成され、前記保持部は、前記中心フレームの各頂点から放射状に外側に延びるとともに、前記中心フレームと前記周辺フレームと前記外枠フレームの各頂点同士を連結させる。