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特開2022-35767送金管理システム、送金管理方法及び送金管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022035767
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】送金管理システム、送金管理方法及び送金管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/04 20120101AFI20220225BHJP
【FI】
G06Q20/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020140306
(22)【出願日】2020-08-21
(71)【出願人】
【識別番号】592052416
【氏名又は名称】株式会社 みずほ銀行
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】佐竹 正之
(72)【発明者】
【氏名】金光 恭治
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA15
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を向上させた送金を行なうための送金管理システム、送金管理方法及び送金管理プログラムを提供する。
【解決手段】第1決済サーバ20は、ユーザが利用する決済手段を登録するユーザ情報記憶部22と、ユーザ端末10に接続される制御部21とを備える。そして、制御部21が、送金元のユーザ端末10から、第1の決済手段を用いて、送金先及び送金額に関する送金情報を取得した場合、ユーザ情報記憶部22を用いて、送金先における第2の決済手段の登録状況を確認し、送金先において第2の決済手段が登録されている場合、第1の決済手段又は第2の決済手段で送金を行なう。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが利用する決済手段を登録するユーザ情報記憶部と、
ユーザ端末に接続される制御部とを備えた送金管理システムであって、
前記制御部が、
送金元のユーザ端末から、第1の決済手段を用いて、送金先及び送金額に関する送金情報を取得した場合、前記ユーザ情報記憶部を用いて、送金先における第2の決済手段の登録状況を確認し、
前記送金先において前記第2の決済手段が登録されている場合、前記第1の決済手段又は前記第2の決済手段で送金を行なうことを特徴とする送金管理システム。
【請求項2】
前記制御部が、
前記送金先において前記第2の決済手段の登録を特定した場合、前記送金元のユーザ端末に対して、送金方法として、前記第1の決済手段又は前記第2の決済手段の選択リストを出力し、
前記選択リストにおいて選択された決済手段を、前記送金元のユーザ端末から取得して、送金を行なうことを特徴とする請求項1に記載の送金管理システム。
【請求項3】
前記制御部が、
前記送金先において前記第2の決済手段の登録を特定した場合、前記送金先のユーザ端末に対して、送金方法として、前記第1の決済手段又は前記第2の決済手段の選択リストを出力し、
前記選択リストにおいて選択された決済手段を、前記送金先のユーザ端末から取得して、送金を行なうことを特徴とする請求項1に記載の送金管理システム。
【請求項4】
前記ユーザ情報記憶部には、各決済手段を用いる受取条件が記録されており、
前記制御部が、前記送金情報と前記送金先の受取条件とに基づいて、送金を受け取る決済手段を決定することを特徴とする請求項1に記載の送金管理システム。
【請求項5】
ユーザが利用する決済手段を登録するユーザ情報記憶部と、
ユーザ端末に接続される制御部とを備えた送金管理システムを用いて、送金管理を行なうための方法であって、
前記制御部が、
送金元のユーザ端末から、第1の決済手段を用いて、送金先及び送金額に関する送金情報を取得した場合、前記ユーザ情報記憶部を用いて、送金先における第2の決済手段の登録状況を確認し、
前記送金先において前記第2の決済手段が登録されている場合、前記第1の決済手段又は前記第2の決済手段で送金を行なうことを特徴とする送金管理方法。
【請求項6】
ユーザが利用する決済手段を登録するユーザ情報記憶部と、
ユーザ端末に接続される制御部とを備えた送金管理システムを用いて、送金管理を行なうためのプログラムであって、
前記制御部を、
送金元のユーザ端末から、第1の決済手段を用いて、送金先及び送金額に関する送金情報を取得した場合、前記ユーザ情報記憶部を用いて、送金先における第2の決済手段の登録状況を確認し、
前記送金先において前記第2の決済手段が登録されている場合、前記第1の決済手段又は前記第2の決済手段で送金を行なう手段として機能させることを特徴とする送金管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送金人から受取人への送金を管理するための送金管理システム、送金管理方法及び送金管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ端末に格納された決済アプリケーションによって、光学的に読み取り可能な情報コードを提示し、ユーザ間で電子的な送金を行なう技術が検討されている(例えば、特許文献1を参照)。この文献に記載された技術においては、アカウント識別情報と残高情報とを関連付けて記憶するサーバを用いる。そして、第1のユーザ端末は、送金元ユーザのアカウント識別情報に関連する情報、送金金額情報及び第1のユーザ端末の撮像装置を用いて、送金先ユーザの媒体から読み取られた送金先のアカウント識別情報を含む送金命令をサーバに送信する。サーバは、送金命令を受信すると、送金金額に基づいて、送金元ユーザのアカウント識別情報及び送金先のアカウント識別情報に紐付けられた残高情報を記憶して電子的送金を行なう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-125287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最近では、例えば、電子マネーやコード決済手段等の多様な決済手段が提供されている。そして、一人のユーザが複数の決済手段を利用することもある。この場合、特定の決済手段でしか送金を行なえないと、ユーザの利便性を向上させることができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する送金管理システムは、ユーザが利用する決済手段を登録するユーザ情報記憶部と、ユーザ端末に接続される制御部とを備える。そして、前記制御部が、送金元のユーザ端末から、第1の決済手段を用いて、送金先及び送金額に関する送金情報を取得した場合、前記ユーザ情報記憶部を用いて、送金先における第2の決済手段の登録状況を確認し、前記送金先において前記第2の決済手段が登録されている場合、前記第1の決済手段又は前記第2の決済手段で送金を行なう。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザの利便性を向上させた送金を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態の送金管理システムの説明図。
図2】実施形態のハードウェア構成の説明図。
図3】実施形態の記憶部の説明図であって、(a)はユーザ情報記憶部、(b)は取引情報記憶部の説明図。
図4】実施形態の処理手順の説明図。
図5】実施形態の処理手順の説明図。
図6】実施形態の処理手順の説明図。
図7】実施形態の処理手順の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1図7に従って、送金管理システム、送金管理方法及び送金管理プログラムを具体化した実施形態を説明する。本実施形態では、チャージされた残高を用いる決済アプリケーションにおいて、送金する場合を想定する。
図1に示すように、本実施形態では、ネットワークを介して接続されたユーザ端末10、第1決済サーバ20、第2決済サーバ30、チャージサーバ40等を用いる。
【0009】
(ハードウェア構成)
図2を用いて、ユーザ端末10、第1決済サーバ20、第2決済サーバ30、チャージサーバ40を構成する情報処理装置H10のハードウェア構成を説明する。情報処理装置H10は、通信装置H11、入力装置H12、表示装置H13、記憶部H14、プロセッサH15を備える。なお、このハードウェア構成は一例であり、他のハードウェアにより実現することも可能である。
【0010】
通信装置H11は、他の装置との間で通信経路を確立して、データの送受信を実行するインタフェースであり、例えばネットワークインタフェースや無線インタフェース等である。
【0011】
入力装置H12は、ユーザ等からの入力を受け付ける装置であり、例えばマウスやキーボード等である。表示装置H13は、各種情報を表示するディスプレイ等である。タッチパネルディスプレイ等は、入力装置H12、表示装置H13として機能する。
【0012】
記憶部H14は、ユーザ端末10、第1決済サーバ20、第2決済サーバ30、チャージサーバ40の各種機能を実行するためのデータや各種プログラムを格納する記憶装置である。記憶部H14の一例としては、ROM、RAM、ハードディスク等がある。
【0013】
プロセッサH15は、記憶部H14に記憶されるプログラムやデータを用いて、ユーザ端末10、第1決済サーバ20、第2決済サーバ30、チャージサーバ40における各処理を制御する。プロセッサH15の一例としては、例えばCPUやMPU等がある。このプロセッサH15は、ROM等に記憶されるプログラムをRAMに展開して、各処理のための各種プロセスを実行する。
【0014】
プロセッサH15は、自身が実行するすべての処理についてソフトウェア処理を行なうものに限られない。例えば、プロセッサH15は、自身が実行する処理の少なくとも一部についてハードウェア処理を行う専用のハードウェア回路(例えば、特定用途向け集積回路:ASIC)を備えてもよい。すなわち、プロセッサH15は、(1)コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ、(2)各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路、或いは(3)それらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)として構成し得る。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
【0015】
(システム構成)
次に、図1を用いて、ユーザ端末10、第1決済サーバ20、第2決済サーバ30、チャージサーバ40の機能を説明する。
【0016】
ユーザ端末10は、ユーザが用いるコンピュータ端末(例えば、携帯端末)である。このユーザ端末10は、アプリ実行部11を備え、記憶部に格納されたアプリケーションを実行する。本実施形態では、第1決済アプリ111、第2決済アプリ112、チャージアプリ113を実行する。
【0017】
第1決済アプリ111は、支払や送金、チャージを行うための第1口座を管理するアプリケーションプログラム(第1決済手段)である。
第2決済アプリ112は、支払や送金、チャージを行うための第2口座を管理するアプリケーションプログラム(第2決済手段)である。この第2決済アプリ112は、第2口座の残高を保持する。
【0018】
チャージアプリ113は、第1決済アプリ111と第2決済アプリ112とを連動させるためのアプリケーションプログラムである。
第1決済アプリ111、第2決済アプリ112は、それぞれユーザ端末10のユーザのアカウントを特定するための第1ユーザID、第2ユーザIDを保持する。なお、送金を行なう場合には、送金元のユーザ端末10及び送金先のユーザ端末10の第1決済アプリ111を用いる。第2決済アプリ112、チャージアプリ113は、送金先のユーザ端末10にインストールされていればよい。
【0019】
第1決済サーバ20は、第1決済アプリ111のユーザが保有するアカウントの残高を管理するコンピュータシステムである。この第1決済サーバ20は、制御部21、ユーザ情報記憶部22、取引情報記憶部23を備える。
【0020】
制御部21は、第1アカウント管理プログラムを実行することにより、ユーザ管理部211、送金管理部212として機能する。
ユーザ管理部211は、ユーザのアカウントを管理する処理を実行する。
送金管理部212は、ユーザのアカウントを用いた送金を管理する処理を実行する。
【0021】
図3(a)に示すように、ユーザ情報記憶部22には、ユーザ管理レコード220が記録される。このユーザ管理レコード220は、ユーザ情報が登録された場合に記録され、アカウントを用いたチャージや送金が行なわれた場合に更新される。ユーザ管理レコード220には、第1ユーザID、ユーザ口座、残高に関するデータが記録される。
第1ユーザIDデータ領域には、第1決済アプリ111の各ユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。この第1ユーザIDにより、ユーザのアカウントが特定される。
【0022】
ユーザ口座データ領域には、このユーザが保有している口座を特定するための識別子(金融機関コード、本支店コード、口座種別、口座番号)に関するデータが記録される。
残高データ領域には、このユーザのアカウントの第1口座の残高に関するデータが記録される。
【0023】
更に、ユーザ情報記憶部22には、ユーザ管理レコード220に関連付けて、取引履歴レコード221、他決済手段管理レコード222が記録されている。
【0024】
取引履歴レコード221は、ユーザのアカウントを利用して取引が行なわれた場合に記録される。取引履歴レコード221には、取引ID、取引日時、取引内容、金額に関するデータが記録される。
取引IDデータ領域には、各取引を特定するための識別子に関するデータが記録される。
取引日時データ領域には、取引が行なわれた年月日及び時刻に関するデータが記録される。
取引内容データ領域には、取引の種類(チャージ、送金等)、送金元、送金先のユーザIDに関するデータが記録される。
金額データ領域には、取引が行なわれた金額に関するデータが記録される。
【0025】
他決済手段管理レコード222は、このユーザが利用している他の決済手段(本実施形態では、第2決済アプリ)が登録された場合に記録される。他決済手段管理レコード222には、決済手段ID、第2ユーザIDに関するデータが記録される。
【0026】
決済手段IDデータ領域には、このユーザが利用している他の決済手段を特定するための識別子に関するデータが記録される。
第2ユーザIDデータ領域には、他の決済手段(第2決済アプリ)において、このユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。
【0027】
図3(b)に示すように、取引情報記憶部23には、取引(送金)のための取引IDを発行するための取引管理レコード230が記録される。この取引管理レコード230は、取引が行なわれる場合に記録される。取引管理レコード230には、取引ID、取引日時、送金元ID、送金先ID、決済手段ID、送金額、メッセージに関するデータが記録される。
【0028】
取引IDデータ領域には、各取引を特定するための識別子に関するデータが記録される。
取引日時データ領域には、この取引を受け付けた年月日及び時刻に関するデータが記録される。
【0029】
送金元IDデータ領域には、送金元のユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。
送金先IDデータ領域には、送金先のユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。
【0030】
決済手段IDデータ領域には、送金に用いる決済手段を特定するための識別子に関するデータが記録される。
送金額データ領域には、送金元から送金先に送金する金額に関するデータが記録される。
メッセージデータ領域には、送金元から送金先へ送るメッセージに関するデータが記録される。
【0031】
図1に示す第2決済サーバ30は、第2決済アプリ112のユーザが保有するアカウントの残高を管理するコンピュータシステムである。この第2決済サーバ30は、制御部31、ユーザ情報記憶部32を備える。
【0032】
制御部31は、第2アカウント管理プログラムを実行することにより、ユーザ管理部、送金管理部として機能する。
また、ユーザ情報記憶部32には、ユーザ情報記憶部22と同様に、ユーザ管理レコード、取引履歴レコード等が記録される。
【0033】
チャージサーバ40は、第1決済アプリ111による送金を、第2決済サーバ30に対して、第2口座へのチャージ指示を行なう処理を実行する。このチャージサーバ40は、決済手段IDに対応する第2決済サーバ30のアクセス先に関するデータを保持している。
【0034】
(送金管理方法)
次に、図4図7を用いて、送金管理方法を説明する。ここで、送金管理方法においては、登録処理、送金処理が行なわれる。
【0035】
(登録処理)
まず、図4を用いて、登録処理を説明する。
ここでは、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、他の決済手段の登録依頼処理を実行する(ステップS101)。具体的には、アプリ実行部11は、第1決済アプリ111を起動する。そして、他の決済手段を登録する場合には、第1決済アプリ111において、他の決済手段登録ボタンを選択する。この場合、アプリ実行部11は、他決済手段登録依頼を送信する。この他決済手段登録依頼には、第1ユーザIDに関するデータを含める。
【0036】
他決済手段登録依頼を受信した第1決済サーバ20の制御部21は、入力画面の送信処理を実行する(ステップS102)。具体的には、制御部21のユーザ管理部211は、ユーザ端末10に、他決済手段の入力画面を送信する。
【0037】
次に、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、他の決済手段の入力処理を実行する(ステップS103)。具体的には、アプリ実行部11は、表示装置H13に、他決済手段の入力画面を出力する。そして、入力画面に、ユーザが保有する他の決済手段(第2決済アプリ112)の決済手段ID、第2ユーザIDの入力を完了した場合、アプリ実行部11は、登録要求を第1決済サーバ20に送信する。この登録要求には、第1ユーザID、決済手段ID及び第2ユーザIDに関するデータを含める。
【0038】
登録要求を受信した第1決済サーバ20の制御部21は、他の決済手段の登録処理を実行する(ステップS104)。具体的には、制御部21のユーザ管理部211は、決済手段ID、第2ユーザIDを記録した他決済手段管理レコード222を生成し、第1ユーザIDを含むユーザ管理レコード220に関連付けてユーザ情報記憶部22に記録する。そして、ユーザ管理部211は、登録通知をユーザ端末10に送信する。この登録通知には、チャージアプリ113を含める。
【0039】
ユーザ端末10のアプリ実行部11は、チャージアプリ連携処理を実行する(ステップS105)。具体的には、アプリ実行部11は、第2決済アプリ112と関連付けてチャージアプリ113をインストールする。更に、アプリ実行部11は、第1決済アプリ111に、他の決済手段があることを示す複数利用フラグを設定する。
【0040】
(送金処理)
次に、図5図7を用いて、送金処理を説明する。
ここでは、図5に示すように、送金人(送金元)がユーザ端末10aを利用し、受取人(送金先)がユーザ端末10bを使用する場合を想定する。ユーザ端末10aには第1決済アプリ111がインストールされており、ユーザ端末10bには、第1決済アプリ111、第2決済アプリ112、チャージアプリ113がインストールされている場合を想定する。
【0041】
まず、送金元のユーザ端末10aのアプリ実行部11は、送金画面表示処理を実行する(ステップS201)。具体的には、ユーザ端末10において、第1決済アプリ111を起動し、表示装置H13に出力されたメニュー画面において、「送金」を選択する。次に、アプリ実行部11は、表示装置H13に、アドレス帳に記録された他のユーザを送金先候補として含めた候補リストを出力する。
【0042】
次に、ユーザ端末10aのアプリ実行部11は、送金先の特定処理を実行する(ステップS202)。具体的には、送金人は、候補リストの中から所望の送金先(受取人)を選択する。そして、アプリ実行部11は、第1決済サーバ20に対して、送金要求を送信する。この送金要求には、送金元のユーザ端末10aの第1決済アプリ111が保持している第1ユーザID(送金元ID)、受取人ID(送金先ID)に関するデータを含める。
【0043】
次に、第1決済サーバ20の制御部21は、送金先の登録状況の確認処理を実行する(ステップS203)。具体的には、制御部21の送金管理部212は、ユーザ情報記憶部22において、受取人IDが第1ユーザIDとして記録されたユーザ管理レコード220を特定する。次に、送金管理部212は、ユーザ管理レコード220に関連付けられた他決済手段管理レコード222を特定する。
【0044】
次に、第1決済サーバ20の制御部21は、送金方法候補の特定処理を実行する(ステップS204)。具体的には、制御部21の送金管理部212は、他決済手段管理レコード222において、送金先が利用する他決済手段として、決済手段IDを特定する。そして、送金管理部212は、特定した決済手段IDを一覧表示した選択リストを作成する。なお、他決済手段管理レコード222の登録がなく、受取人が他の決済手段を利用していない場合には、選択リストの作成をスキップする。
【0045】
次に、第1決済サーバ20の制御部21は、送金画面の送信処理を実行する(ステップS205)。具体的には、制御部21の送金管理部212は、送金要求に対して、取引IDを付与する。そして、送金管理部212は、取引日時、送金元ID(送金人の第1ユーザID)、送金先ID(受取人の第1ユーザID)を含めた取引管理レコード230を取引情報記憶部23に記録する。そして、送金管理部212は、送金画面をユーザ端末10aに送信する。この送金画面には、送金額、メッセージの入力欄が含まれる。更に、選択リストを生成した場合には、送金画面に選択リストを含める。
【0046】
送金画面を受信したユーザ端末10aのアプリ実行部11は、複数の決済手段を利用可能かどうかについての判定処理を実行する(ステップS206)。具体的には、制御部21のアプリ実行部11は、送金画面に選択リストが含まれるかどうかを判定する。選択リストが含まれる場合には、複数の決済手段を利用可能と判定する。
【0047】
複数の決済手段の利用可能と判定した場合(ステップS206において「YES」の場合)、ユーザ端末10aのアプリ実行部11は、送金方法の指定処理を実行する(ステップS207)。具体的には、アプリ実行部11は、選択リストを含めた送金画面を、表示装置H13に出力する。この場合、送金人は、所望の決済手段を選択する。ここでは、例えば、第1口座による第1決済手段、第2口座による第2決済手段を選択することができる。なお、選択リストにおいて決済手段が選択されなかった場合には、決済手段の指定なしと判定する。
【0048】
一方、複数の決済手段の利用不可と判定した場合(ステップS206において「NO」の場合)、ユーザ端末10aのアプリ実行部11は、送金方法の指定処理(ステップS207)をスキップする。
【0049】
次に、ユーザ端末10aのアプリ実行部11は、送金指示処理を実行する(ステップS208)。具体的には、送金人は、表示装置H13に表示された送金画面に、送金額、メッセージを入力する。そして、アプリ実行部11は、送金額及びメッセージが入力され、送金実行ボタンが選択された場合、アプリ実行部11は、第1決済サーバ20に送金要求を送信する。この送金要求には、送金額及びメッセージに関するデータを含める。また、選択リストにおいて、他決済手段が選択された場合には、送金要求に、他の決済手段の決済手段IDに関するデータを含める。
【0050】
送金要求を受信した第1決済サーバ20の制御部21は、取引情報の登録処理を実行する(ステップS209)。具体的には、制御部21の送金管理部212は、取引情報記憶部23に記録された取引管理レコード230に、送金額、メッセージに関するデータを記録する。また、送金要求に決済手段IDが含まれる場合には、この決済手段IDを取引管理レコード230に記録する。
【0051】
次に、第1決済サーバ20の制御部21は、送金連絡の送信処理を実行する(ステップS210)。具体的には、制御部21の送金管理部212は、送金先IDのユーザ端末10bに対して、送金連絡のプッシュ送信を行なう。この送金連絡には、取引ID、送金元ID、送金額、メッセージに関するデータを含める。更に、送金元が決済手段を指定し、取引管理レコード230に決済手段IDが記録されている場合には、この決済手段IDに関するデータを含める。
【0052】
この場合、送金先のユーザ端末10bのアプリ実行部11は、プッシュ表示処理を実行する(ステップS211)。具体的には、アプリ実行部11は、表示装置H13に、送金連絡を出力する。
【0053】
次に、図6に示すように、ユーザ端末10bのアプリ実行部11は、決済手段を指定済みかどうかについての判定処理を実行する(ステップS301)。具体的には、アプリ実行部11は、送金連絡に決済手段IDが含まれる場合には、決済手段を指定済みと判定する。
【0054】
送金連絡に決済手段IDが含まれておらず、決済手段を未指定と判定した場合(ステップS301において「NO」の場合)、ユーザ端末10bのアプリ実行部11は、複数の決済手段の利用可能かどうかについての判定処理を実行する(ステップS302)。具体的には、アプリ実行部11は、第1決済アプリ111において、複数利用フラグの設定の有無を確認する。そして、第1決済アプリ111において複数利用フラグが設定されている場合には、複数の決済手段の利用可能と判定する。
【0055】
複数の決済手段の利用可能と判定した場合(ステップS302において「YES」の場合)、ユーザ端末10bのアプリ実行部11は、リスト要求処理を実行する(ステップS303)。具体的には、アプリ実行部11は、第1決済サーバ20に対して、リスト要求を送信する。このリスト要求には、ユーザ端末10bの第1決済アプリ111の第1ユーザIDに関するデータを含める。
【0056】
次に、第1決済サーバ20の制御部21は、選択リストの送信処理を実行する(ステップS304)。具体的には、制御部21の送金管理部212は、ユーザ管理レコード220に関連付けられた他決済手段管理レコード222を特定する。次に、送金管理部212は、送金先で利用されている他決済手段の決済手段IDを、決済手段候補として特定する。そして、送金管理部212は、決済手段候補を含めた選択リストを生成し、ユーザ端末10bに送信する。
【0057】
次に、ユーザ端末10bのアプリ実行部11は、受取画面の出力処理を実行する(ステップS305)。具体的には、アプリ実行部11は、受取画面を表示装置H13に出力する。この受取画面には、送金元ID、送金額、メッセージ、受取の応諾又は拒否の選択ボタンが含まれる。更に、複数の決済手段を利用可能な場合には、選択リストが含まれる。
なお、決済手段を指定済みと判定した場合や複数の決済手段の利用不可と判定した場合(ステップS301において「YES」又はS302において「NO」の場合)には、リスト要求処理(ステップS303)、選択リストの送信処理(ステップS304)をスキップする。
【0058】
次に、ユーザ端末10bのアプリ実行部11は、受取可否の送信処理を実行する(ステップS306)。具体的には、受取人は、送金元ID、送金額、メッセージを確認して、受取応諾又は受取拒否を選択する。また、選択リストに含まれる場合には、決済手段候補の中で、送金の受取に用いる決済手段を選択する。この場合、アプリ実行部11は、第1決済サーバ20に対して受取可否通知を送信する。この受取可否通知には、受取応諾又は受取拒否の識別情報、送金先によって選択された決済手段IDに関するデータを含める。
【0059】
次に、第1決済サーバ20の制御部21は、送金元からの引落処理を実行する(ステップS307)。具体的には、制御部21の送金管理部212は、受取可否通知において受取応諾の識別情報が含まれ、送金元又は送金先によって決済手段が指定された場合には、送金元のユーザ管理レコード220の残高から送金額を引き落とす。
【0060】
次に、第1決済サーバ20の制御部21は、他の決済手段かどうかについての判定処理を実行する(ステップS308)。具体的には、制御部21の送金管理部212は、受取可否通知において受取応諾の識別情報が含まれ、送金元又は送金先によって決済手段が指定された場合には、第1決済サーバ20で取り扱う第1口座かどうかを判定する。送金元及び送金先において決済手段の指定がない場合や、送金元又は送金先によって第1決済手段が指定されている場合には、他の決済手段でないと判定する。なお、受取可否通知において受取拒否の識別情報が含まれる場合には、送金管理部212は、送金人のユーザ端末10aに、受取拒否連絡を送信して、送金処理を終了する。
他の決済手段でないと判定した場合(ステップS308において「NO」の場合)、第1決済サーバ20の制御部21は、送金先への入金処理を実行する(ステップS308)。具体的には、制御部21の送金管理部212は、送金先のユーザ管理レコード220の残高に送金額を加算する。
【0061】
次に、第1決済サーバ20の制御部21は、結果通知処理を実行する(ステップS310)。具体的には、制御部21の送金管理部212は、取引履歴レコード221を生成し、送金元及び送金先のユーザ管理レコード220に関連付けて記録する。そして、送金管理部212は、送金元のユーザ端末10a及び送金先のユーザ端末10bに送金結果通知を送信する。
【0062】
次に、ユーザ端末10a,10bのアプリ実行部11は、結果表示処理を実行する(ステップS311)。具体的には、アプリ実行部11は、送金結果通知を表示装置H13に出力する。
【0063】
一方、他の決済手段と判定した場合(ステップS308において「YES」の場合)には、チャージサーバ40を利用する。
この場合、図7に示すように、第1決済サーバ20の制御部21は、送金指示処理を実行する(ステップS401)。具体的には、制御部21の送金管理部212は、チャージサーバ40に対して、チャージ指示を送信する。このチャージ指示には、指定された他決済手段(第2決済手段)の決済手段ID及び第2ユーザIDに関するデータを含める。
次に、チャージサーバ40は、指示転送処理を実行する(ステップS402)。具体的には、チャージサーバ40は、チャージ指示に含まれる決済手段IDにより、第2決済サーバ30を特定する。そして、チャージサーバ40は、チャージ指示を第2決済サーバ30に転送する。
【0064】
次に、第2決済サーバ30の制御部31は、チャージ処理を実行する(ステップS403)。具体的には、制御部31は、第2ユーザIDが記録されたユーザ管理レコードの残高に送金額を加算する。そして、制御部31は、チャージ結果を、チャージサーバ40に送信する。
【0065】
チャージ結果を受信したチャージサーバ40は、残高更新指示処理を実行する(ステップS404)。具体的には、チャージサーバ40は、送金先のユーザ端末10bに残高更新指示を送信する。
残高更新指示を受信したユーザ端末10bのアプリ実行部11は、残高更新処理を実行する(ステップS405)。具体的には、アプリ実行部11は、チャージアプリ113により、第2決済アプリ112を起動させる。この場合、アプリ実行部11は、第2決済アプリ112により、第2決済サーバ30にアクセスし、入金された残高を取得する。
【0066】
また、チャージサーバ40は、結果転送処理を実行する(ステップS406)。具体的には、チャージサーバ40は、第1決済サーバ20にチャージ結果を転送する。
チャージサーバ40からチャージ結果を受信した第1決済サーバ20の制御部21は、結果取得処理を実行する(ステップS407)。具体的には、制御部21の送金管理部212は、取引履歴レコード221を生成し、送金元及び送金先のユーザ管理レコード220に関連付けて記録する。
【0067】
次に、第1決済サーバ20の制御部21は、結果送信処理を実行する(ステップS408)。具体的には、制御部21の送金管理部212は、チャージ結果を送金元のユーザ端末10aに送信する。
【0068】
この場合、ユーザ端末10aの制御部21は、結果表示処理を実行する(ステップS409)。具体的には、アプリ実行部11は、表示装置H13に送金結果を出力する。
【0069】
以上、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、第1決済サーバ20の制御部21は、送金先の登録状況の確認処理(ステップS203)、送金方法候補の特定処理(ステップS204)を実行する。複数の決済手段の利用可能と判定した場合(ステップS206において「YES」の場合)、ユーザ端末10aのアプリ実行部11は、送金方法の指定処理を実行する(ステップS207)。これにより、送金元は、送金先が使用する複数の決済手段を用いて送金を行なうことができる。
【0070】
(2)本実施形態では、複数の決済手段の利用可能と判定した場合(ステップS302において「YES」の場合)、ユーザ端末10bのアプリ実行部11は、リスト要求処理を実行する(ステップS303)。第1決済サーバ20の制御部21は、選択リストの送信処理を実行する(ステップS304)。ユーザ端末10bのアプリ実行部11は、受取画面の出力処理を実行する(ステップS305)。これにより、送金先において、所望の決済手段を用いて、送金を受け取ることができる。
【0071】
(3)本実施形態では、他の決済手段でないと判定した場合(ステップS308において「NO」の場合)、第1決済サーバ20の制御部21は、送金先への入金処理を実行する(ステップS309)。これにより、送金元及び送金先が利用している第1決済手段を用いて送金を行なうことができる。
【0072】
(4)本実施形態では、他の決済手段と判定した場合(ステップS308において「YES」の場合)、第1決済サーバ20の制御部21は、送金指示処理を実行する(ステップS401)。この場合、第2決済サーバ30の制御部31は、チャージ処理を実行する(ステップS403)。これにより、第1決済手段による第1口座による送金を、第2決済手段による第2口座によって受け取ることができる。
【0073】
(5)本実施形態では、チャージサーバ40は、残高更新指示を実行する(ステップS404)。すなわち、第1決済サーバ20は、チャージサーバ40を経由して、第2決済サーバ30に、残高更新指示を送信する。例えば、ユーザ端末10から、チャージサーバ40を介さずに、第2決済サーバ30に指示を送信する場合、第2決済サーバ30は不特定多数の端末からのアクセスを受けることになる。そこで、第2決済サーバ30に対して、特定のサーバからの指示を受けるように構成することにより、セキュリティを向上させることができる。
(6)本実施形態では、ユーザ端末10bのアプリ実行部11は、残高更新処理を実行する(ステップS405)。これにより、第2決済アプリ112は、第2決済サーバ30で管理している第2口座の残高を取得することができる。この場合、チャージアプリ113を用いるため、第1決済アプリ111の改修を少なくすることができる。
【0074】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、送金元及び送金先で決済手段を特定するサービスに適用した。送金元のみが決済手段を特定するサービスや、送金先のみが決済手段を特定するサービスに用いてもよい。
前者のサービスでは、ステップS201~S211の実行後に、ユーザ端末10bのアプリ実行部11は、ステップS301~S303をスキップして、受取画面の出力処理を実行する(ステップS305)。この場合、選択リストを含めない。
後者のサービスでは、ステップS201、S202の実行後に、ユーザ端末10aのアプリ実行部11は、ステップS205を実行する。この場合、選択リストを含めない。そして、第1決済サーバ20の制御部21は、ステップS204において、選択リストを送信する。
【0075】
・上記実施形態では、第1決済手段、第2決済手段を用いる場合を想定したが、決済手段は複数種類あればよく、2種類に限定されるものではない。
・上記実施形態では、第2決済手段で送金を受け取る場合、チャージサーバ40を用いる。第1決済手段による送金を、第2決済手段で受け取るための構成は、これに限定されるものではない。例えば、チャージサーバ40の機能を第1決済サーバ20に組み込んで、第1決済サーバ20が、第2決済サーバ30に対して、直接、送金指示を行なうようにしてもよい。また、チャージアプリ113の機能を第1決済アプリ111に組み込んで、第1決済アプリ111が、第2決済アプリ112を起動するようにしてもよい。
【0076】
・上記実施形態では、チャージサーバ40は、残高更新指示処理を実行する(ステップS404)。これに代えて、第1決済サーバ20が、送金先のユーザ端末10bに残高更新指示を送信するようにしてもよい。この場合も、ユーザ端末10bのチャージアプリ113により、第2決済アプリ112を起動する。
・上記実施形態では、ユーザ端末10bのアプリ実行部11は、受取画面の出力処理を実行する(ステップS305)。ここで、受取に用いる決済手段を選択する。これに代えて、送金先において、予め送金の受取に用いる決済手段を指定しておいてもよい。この場合には、他決済手段管理レコード222に、受取に用いる決済手段IDにデフォルトフラグを記録しておく。そして、第1決済サーバ20の制御部21は、受取画面において、他決済手段管理レコード222においてデフォルトフラグが記録された決済手段IDを送金方法として設定しておく。
【0077】
・上記実施形態では、ユーザ端末10bのアプリ実行部11は、受取画面の出力処理を実行する(ステップS305)。ここで、送金内容に応じて、決済手段を特定するようにしてもよい。この場合には、他決済手段管理レコード222に、決済手段IDに関連付けて、この決済手段を用いる送金条件を記録しておく。例えば、送金条件として送金額を用いる場合には、「基準金額未満は第2決済手段」のように設定する。この場合には、基準金額以上の送金については、第1決済手段を用いる。そして、第1決済サーバ20の制御部21は、受取画面において、送金条件により決定された決済手段IDを送金方法として設定しておく。
【0078】
また、送金条件として、送金元のユーザIDや、送金時期を設定してもよい。この場合には、送金連絡に含まれる送金元IDや、送金連絡を受け取った日時に応じて、送金に用いる決済手段を特定する。そして、第1決済サーバ20の制御部21は、受取画面において、送金条件により決定された決済手段IDを送金方法として設定しておく。
【0079】
更に、各決済手段の残高に応じて、送金を受け取る決済手段を特定するようにしてもよい。この場合には、第1決済アプリ111に、決済手段を特定するための残高条件を保持させておく。そして、複数の決済手段の利用可能と判定した場合(ステップS302において「YES」の場合)、ユーザ端末10bは、第1決済サーバ20、第2決済サーバ30から、各アカウントの残高を取得する。そして、ユーザ端末10bは、予め定められた残高条件と各アカウントの残高に基づいて、送金を受け取る決済手段を特定する。残高条件としては、例えば、残高が少ない方の決済手段に送金方法として設定するようにしてもよい。また、各アカウントの残高上限を設定するようにしてもよい。例えば、第2口座の残高上限を設定しておき、この残高条件を超える送金の場合には、第1決済手段を送金方法として設定する。そして、第1決済サーバ20の制御部21は、受取画面において、送金条件により決定された決済手段IDを送金方法として設定しておく。
【符号の説明】
【0080】
10,10a,10b…ユーザ端末、11…アプリ実行部、20…第1決済サーバ、21…制御部、211…ユーザ管理部、212…送金管理部、22…ユーザ情報記憶部、23…取引情報記憶部、30…第1決済サーバ、40…チャージサーバ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7