(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022035919
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】河道水質検査用採水装置
(51)【国際特許分類】
G01N 33/18 20060101AFI20220225BHJP
【FI】
G01N33/18 106A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020183681
(22)【出願日】2020-11-02
(31)【優先権主張番号】202010840618.4
(32)【優先日】2020-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520328822
【氏名又は名称】曾峰
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】張青
(57)【要約】 (修正有)
【課題】従来のサンプリング方式は、サンプリングボトルを水に沈めることで行われ、サンプリングする時に異なる深さの水を採取できず、何回もサンプルリングせねばならなく、効率が低い。またサンプルリングする過程中、水の中のゴミや水草によってサンプリング装置が閉塞されやすく、採水の効率を影響する。
【解決手段】河道水質検査用採水装置であって、貯水タンク121と、採水接続パイプ123と、第一電磁弁とを設置しかつ貯水タンクを上から下へ複数設置することで、異なる深さの水を採取できると同時に、異なる深さで採取した試料水の混合を防げ、採水の質を向上させて、後続の異なる深さで採集した試料水に対する検査を簡単にして、検査の効果を向上させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
河道水質検査採水装置であって、
制御ボックス(1)と、前記制御ボックス(1)に設置される回転モータ(2)と、前記回転モータ(2)が輸出端末に第一回転接続軸(3)に固定して接続され、
前記第一回転接続軸(3)が開孔によって前記制御ボックス(1)の内部に挿入し、
前記第一回転接続軸(3)は他端が第一傘歯車(4)に固定して接続され、
前記制御ボックス(1)内部は下端に第二回転接続軸(6)が回転可能に設置され、
前記第二回転接続軸(6)の上に第二傘歯車(5)が固定して設置され、
前記第二傘歯車(5)が前記第一傘歯車(4)と噛み合い、
前記第二回転接続軸(6)に第一駆動柱歯車(11)が固定して設置され、
前記第一駆動柱歯車(11)は前記第二傘歯車(5)の歯無し端に位置し、
前記第二回転接続軸(6)は両端にそれぞれ第三傘歯車(7)が対称して設置され、
前記制御ボックス(1)は下端の両側に回転水車(10)が対称して設置され、
前記回転水車(10)に接続回転柱(9)が固定して設置され、
前記接続回転柱(9)が開孔によって制御ボックス(1)の中に挿入し、
前記接続回転柱(9)は他端が第四傘歯車(8)に固定して設置され、
前記第四傘歯車(8)は前記第三傘歯車(7)と噛み合い、
前記回転水車(10)は前記接続回転柱(9)と、前記第四傘歯車(8)並びに前記第三傘歯車(7)によって第二回転接続軸(6)と伝動可能に接続され、
前記制御ボックス(1)は下端の中間位置に採水部品(12)が設けられる、
ことを特徴とする河道水質検査採水装置。
【請求項2】
前記採水部品(12)は上から下まで四つの貯水タンク(121)を含み、
前記貯水タンク(121)は一端面の中間位置に採水接続パイプ(123)に固定して設置され、
他端面の下に出水接続パイプ(122)が設置され、
前記採水接続パイプ(123)の外部壁の中間位置に第二駆動柱歯車(124)が回転可能に設置され、
前記採水接続パイプ(123)は外部の前端に詰まり防止モジュール(125)が設置され、内部に補助サンプリングモジュール(126)が設置され、
前記採水接続パイプ(123)と、前記貯水タンク(121)と、の接続箇所に第一電磁弁(127)が固定して設置され、
前記出水接続パイプ(122)と前記貯水タンク(121)と、の接続箇所に第二電磁弁(128)が固定して設置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の河道水質検査採水装置。
【請求項3】
全部の前記第二駆動柱歯車(124)が相互に噛み合いかつ一番上方にある前記第二駆動柱歯車(124)は前記第一駆動柱歯車(11)と噛みあう、
ことを特徴とする請求項2に記載の河道水質検査採水装置。
【請求項4】
前記詰まり防止モジュール(125)は、
前記第二駆動柱歯車(124)の端面に対称して設置される接続柱(1251)を含み、
前記接続柱(1251)の他端にカッター(1252)が固定して設置され、
前記カッター(1252)が前記採水接続パイプ(123)に近接する一端面に第一接続バネ(1253)が固定して設置され、
ことを特徴とする請求項3に記載の河道水質検査採水装置。
【請求項5】
前記接続柱(1251)の対称中心が前記採水接続パイプ(123)の中心軸である、
ことを特徴とする請求項4に記載の河道水質検査採水装置。
【請求項6】
前記採水接続パイプ(123)のパイプ口に濾過メッシュフィルター(1255)が固定して設置され、
前記クリーニングブラシ(1254)と前記濾過メッシュフィルター(1255)が互いに貼り合わせる、
ことを特徴とする請求項5に記載の河道水質検査採水装置。
【請求項7】
前記補助サンプリングモジュール(126)は、
第一接続挟持板(1261)と、第二接続挟持板(1262)と、吸着板(1263)とを含み、
前記吸着板(1263)は第一接続挟持板(1261)と、第二接続挟持板(1262)に挟まれ、
前記採水接続パイプ(123)の底端に凹型溝が設けられ、
前記凹型溝の溝幅は前記第二接続挟持板(1262)の幅よりも僅かに大きく、
前記凹型溝内には可撓性材料(1231)が充填されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の河道水質検査採水装置。
【請求項8】
前記補助サンプリングモジュール(126)は、
前記採水接続パイプ(123)の内部にある存在は少なくとも三つがあり、
前記吸着板(1263)の材質は自主選択可能である、
ことを特徴とする請求項7に記載の河道水質検査採水装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は河道水質検査技術分野に属し、具体的には河道水質検査用採水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水質検査にはサンプリングを行う必要がある。従来のサンプリング方式は、サンプリングボトルを水に沈めることで行われ、サンプリングする時に異なる深さの水を採取できず、何回もサンプルリングせねばならなく、効率が低い。それに、サンプルリングする過程中、水の中のゴミや水草によってサンプリング装置が閉塞されやすく、採水の効率を影響する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第 111456153号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の技術的課題を解決するために、河道水質検査用採水装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
河道水質検査用採水装置であって、制御ボックスを含み、前記制御ボックスには回転モータが固定して設置され、前記回転モータの出力端には第一回転接続軸が固定して接続され、前記第一回転接続軸が開孔によって前記制御ボックスの内部に挿入され、前記第一回転接続軸には第一傘歯車が固定して接続され、前記制御ボックス内部において下側には第二回転接続軸が回転可能に設置され、前記第二回転接続軸に第二傘歯車が固定して設置され、前記第二傘歯車は前記第一傘歯車と噛み合い、前記第二回転接続軸には第一駆動柱歯車が固定して設置され、前記第一駆動柱歯車は前記第二傘歯車において歯のない端に位置し、前記第二回転接続軸は両端にはそれぞれ第三傘歯車が位置的に対称に設置され、前記制御ボックスは下端の両側に回転水車が位置的に対称に設置され、前記回転水車には接続回転柱が固定して設置され、前記接続回転柱の一端が開孔によって制御ボックスの内部に挿入され、前記接続回転柱の他端には第四傘歯車が固定して設置され、前記第四傘歯車は前記第三傘歯車と噛み合い、前記回転水車は前記接続回転柱、前記第四傘歯車及び前記第三傘歯車によって第二回転接続軸と伝動可能に接続され、前記制御ボックスは下端の中間位置に採水部品が設けられる。前記回転水車によって、前記河道水質検査用採水装置は河道にホバリングすることができ、これで前記河道水質検査用採水装置を簡単に取ることができ、前記採水部品は異なる深さの水の採取作業に用いられる。
【0006】
前記採水部品は上から下へ配列される四つの貯水タンクを含み、前記貯水タンクは一端面の中間位置には採水接続パイプが固定して設置され、他端面の下には出水接続パイプが固定して設置され、前記採水接続パイプの外側壁の中間位置には第二駆動柱歯車が回転可能に設置され、前記採水接続パイプは外部の前端に詰まり防止モジュールが設置され、内部に補助サンプリングモジュールが設置され、前記採水接続パイプと前記貯水タンクとの接続部には第一電磁弁が固定して設置され、前記出水接続パイプと前記貯水タンクとの接続部には第二電磁弁が固定して設置される。前記貯水タンクが上から下へ四つ設置されるため、異なる深さの水を採取でき、また、前記第一電磁弁は作動時に上から下へ遅延起動するため、採水する時に異なる深さで採集した試料水が混合されないことを確保し、採水の品質を向上させることができるうえに、異なる深さの水に対する検査に有利であり、検査の効果を向上させることができる。前記第二電磁弁によって、後続の検査作業に、前記貯水タンク内の水を前記出水接続パイプから引き出せることが簡単になると同時に、前記河道水質検査用採水装置を水中から取り出す際に、上層の水が前記出水接続パイプから下層の前記貯水タンクに流れ込むことが防止され、従って、異なる深さで採集した試料水が混合される問題を回避し、採水の品質を向上させ、検査の効果を上げることができ、また、前記詰まり防止モジュールによって、前記採水接続パイプのパイプ口は水中のゴミや水草で塞がれることはなく、更に、前記補助サンプリングモジュールは水中の懸濁物質を濾過吸着することができる。
【0007】
前記第二駆動柱歯車は全部、互いに噛み合い、かつ一番上方にある前記第二駆動柱歯車は前記第一駆動柱歯車と噛み合う。これによって、いずれの前記第二駆動柱歯車も前記第一柱歯車によって伝動を行い、他の駆動部品を増設せずに済む。
【0008】
前記詰まり防止モジュールは接続柱を含み、前記接続柱の一端は前記第二駆動柱歯車の端面に位置的に対称に設置され、前記接続柱の他端にはカッターが固定して設置され、前記カッターにおいて前記採水接続パイプに近接する端面には第一接続バネの一端が固定して設置され、前記第一接続バネの他端にはクリーニングブラシが固定して設置される。水草やゴミなど物質によるパイプ口が塞がれることが防止でき、従って、取水作業の効率に影響する。
【0009】
前記接続柱の対称中心が前記採水接続パイプの中心軸である。よって、前記カッターの回転中心が前記採水接続パイプの中心でもあり、従って、前記詰まり防止モジュールが前記採水接続パイプのまっすぐ前にあることで確保できる。
【0010】
前記採水接続パイプのパイプ口には前記濾過メッシュフィルターが固定して設置され、前記クリーニングブラシが前記濾過メッシュフィルターと互いに貼り合わせることによって、前記クリーニングブラシが前記濾過メッシュフィルターをクリーニングでき、従って、水草やゴミなどの物質による前記濾過メッシュフィルターの詰まりは防止される。
【0011】
前記補助サンプリングモジュールは第一接続挟持板と、第二接続挟持板と、吸着板とを含み、前記吸着板は前記第一接続挟持板と前記第二接続挟持板に挟まれ、前記採水接続パイプにおける内部の底端には凹型溝が形成され、前記凹型溝の幅は前記第二接続挟持板の幅より僅かに大きく、前記凹型溝内には可撓性材料が充填されている。前記該当可撓性材料によって、前記第二接続挟持板が前記凹型溝内に挿入された時に、前記第二接続挟持板の側壁が前記可撓性材料と緊密に貼り合わせられ、密閉効果を果たすと同時に、弾性を持つ前記可撓性材料は前記第二接続挟持板を挟持し、従って、前記吸着板の取り出しと取り付けを簡単にし、前記吸着板はサンプリングを補助でき、本発明の実用性を高める。
【0012】
前記採水接続パイプの内部における前記補助サンプリングモジュールは少なくとも三つあり、前記吸着板の材質は自主選択可能である。前記吸着板の規格及び材質は実際の需要に応じて選択でき、これで異なる分散度の懸濁粒子を濾過吸着できる。
【発明の効果】
【0013】
貯水タンクと、採水接続パイプと、第一電磁弁とを設置しかつ貯水タンクを上から下へ複数設置することで、異なる深さの水を採取できると同時に、異なる深さで採取した試料水の混合を防げ、採水の質を向上させ、後続の、異なる深さで採集した試料水に対する検査を簡単にし、検査の効果を上げられる。
【0014】
接続棒と、カッターと、第一接続バネと、クリーニングブラシと、濾過メッシュフィルターとを設置することで、前記クリーニングブラシが往復して前記濾過メッシュフィルターを清掃でき、従って、前記濾過メッシュフィルターが小さなごみや水草で塞がれることを防止することができ、本発明の実用性を高めた。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本願に記載の各方向が、
図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
河道水質検査用採水装置であって、制御ボックス1を含み、前記制御ボックス1には回転モータ2が固定して設置され、前記回転モータ2の出力端には第一回転接続軸3が固定して接続され、前記第一回転接続軸3が開孔によって前記制御ボックス1の内部に挿入され、前記第一回転接続軸3において前記回転モータ2から離れる端には第一傘歯車4が固定して接続され、前記制御ボックス1内部において下側には第二回転接続軸6が回転可能に設置され(かつ前記第二回転接続軸6が前記第一回転接続軸3に対して垂直設置され)、前記第二回転接続軸6には第二傘歯車5が固定して設置され、前記第二傘歯車5は前記第一傘歯車4と噛み合い、前記第二回転接続軸6には第一駆動柱歯車11が固定して設置され、前記第一駆動柱歯車11は前記第二傘歯車5において歯のない端に位置し、前記第二回転接続軸6は両端にはそれぞれ第三傘歯車7が位置的に対称に設置され、前記制御ボックス1は下端の両側に回転水車10が位置的に対称に設置され、前記回転水車10には接続回転柱9が固定して設置され、前記接続回転柱9の一端が開孔によって制御ボックス1の内部に挿入され、前記接続回転柱9の他端には第四傘歯車8が固定して設置され、前記第四傘歯車8は前記第三傘歯車7と噛み合い、前記回転水車10は前記接続回転柱9、前記第四傘歯車8及び前記第三傘歯車7によって第二回転接続軸6と伝動可能に接続され、前記制御ボックス1は下端の中間位置に採水部品12が設けられる。使用過程中、前記回転モータ2を作動させ、前記回転モータ2によって前記第一回転接続軸3が連動して回転し、前記第一回転接続軸3が前記第一傘歯車4及び前記第二傘歯車5によって前記第二回転接続軸6を回転させ、前記第二回転接続軸6が前記第三傘歯車7及び前記第四傘歯車8によって前記接続回転柱9を回転させ、前記接続回転柱9が前記回転水車10を回転させ、前記回転水車10によって、前記河道水質検査用採水装置は河道の水を採取する際に、河道にホバリングすることができ、これで前記河道水質検査用採水装置を簡単に取ることができ、実用性が向上する。
【0017】
前記採水部品12は上から下へ配列される四つの貯水タンク121を含み、前記貯水タンク121は一端面の中間位置には採水接続パイプ123が固定して設置され、他端面の下には出水接続パイプ122が固定して設置され、前記採水接続パイプ123の外側壁の中間位置には第二駆動柱歯車124が回転可能に設置され、前記採水接続パイプ123は外部の前端に詰まり防止モジュール125が設置され、内部に補助サンプリングモジュール126が設置され、前記採水接続パイプ123と前記貯水タンク121との接続部には第一電磁弁127が固定して設置され、前記出水接続パイプ122と前記貯水タンク121との接続部には第二電磁弁128が固定して設置される。採水作業において、前記貯水タンク121が上から下へ四つ設置されるため、異なる深さの水を採取でき、また、前記第一電磁弁127は作動時に上から下へ遅延起動するため、採水する時に異なる深さで採集した試料水が混合されないことを確保し、採水の品質を向上させることができるうえに、異なる深さの水に対する検査に有利であり、検査の効果を向上させることができる。前記第二電磁弁128によって、後続の検査作業に、前記貯水タンク121内の水を前記出水接続パイプ122から引き出せることが簡単になると同時に、前記河道水質検査用採水装置を水中から取り出す際に、上層の水が前記出水接続パイプ122から下層の前記貯水タンク121に流れ込むことが防止され、従って、異なる深さで採集した試料水が混合される問題を回避し、採水の品質を向上させ、検査の効果を上げることができ、また、前記詰まり防止モジュール125によって、前記採水接続パイプ123のパイプ口は水中のゴミや水草で塞がれることはなく、更に、前記補助サンプリングモジュール126は水中の懸濁物質を濾過吸着することができるため、水中の懸濁物質に対する検査を簡単にし、前記河道水質検査用採水装置の実用性を高めることができる。
【0018】
前記第二駆動柱歯車124は全部、互いに噛み合い、かつ一番上方にある前記第二駆動柱歯車124は前記第一駆動柱歯車11と噛み合う。これによって、いずれの前記第二駆動柱歯車124も前記第一柱歯車11によって伝動を行い、他の駆動部品を増設せずに済み、従って、前記河道水質検査用採水装置の構造を簡単化し、製造コストを低くし、普及をしやすくし、実用性を向上させた。
【0019】
前記詰まり防止モジュール125は接続柱1251を含み、前記接続柱125の一端は前記第二駆動柱歯車124の軸線に沿って前記第二駆動柱歯車124の端面に設置され、前記接続柱1251の他端にはカッター1252が固定して設置され、前記カッター1252において前記採水接続パイプ123に近接する端面には第一接続バネ1253の一端が固定して設置され、前記第一接続バネ1253の他端にはクリーニングブラシ1254が固定して設置され、前記接続柱1251の対称中心が前記採水接続パイプ123の中心軸である。前記採水接続パイプ123のパイプ口には濾過メッシュフィルター1255が固定して設置され、前記クリーニングブラシ1254と前記濾過メッシュフィルター1255が互いに密着する。前記第二駆動柱歯車124が回転する時に、前記接続柱1251が第二駆動柱歯車124に連動して回転し、前記カッター1252が前記第二駆動柱歯車125に連動して回転し、前記接続柱1251は前記第二駆動柱歯車124に位置的に対称に接続されかつ前記接続柱1251の対称中心が前記採水接続パイプ123の中心軸であるため、前記カッター1252が前記採水接続パイプ123のまっすぐ前にあることを確保できる。前記カッター1252は回転中、水草やゴミなど物質を粉砕でき、従って、水草やゴミなど物質によるパイプ口の塞がりはなく、前記採水接続パイプ123のパイプ口には前記濾過メッシュフィルター1255を設けることで、粉砕された水草やゴミなど物質を前記採水接続パイプ123の内部に入らせないように濾過し、更に、粉砕された小さな水草やゴミなど物質による前記濾過メッシュフィルター1255の詰まりを防止するために、前記カッター1252において前記採水接続パイプ123に近接する端面に前記クリーニングブラシ1254が設置され、また、前記クリーニングブラシ1254が前記第一接続バネ1253によって前記カッター1252の端面に弾性接続されるため、前記カッター1252が回転する時に、前記クリーニングブラシ1254が往復して前記濾過メッシュフィルター1255をクリーニングでき、従って、小さな水草やゴミなどの物質による前記濾過メッシュフィルター1255の詰まりは防止され、本発明の実用性が高まった。
【0020】
前記補助サンプリングモジュール126は第一接続挟持板1261と、第二接続挟持板1262と、吸着板1263とを含み、前記吸着板1263は前記第一接続挟持板1261と前記第二接続挟持板1262に挟まれ、前記採水接続パイプ123における内部の底端には凹型溝が形成され、前記凹型溝の幅は前記第二接続挟持板1262の幅より僅かに大きく、前記凹型溝内には可撓性材料1231が充填されている。前記該当可撓性材料1231によって、前記第二接続挟持板1262が前記凹型溝内に挿入された時に、前記第二接続挟持板1262の側壁が前記可撓性材料1231と緊密に貼り合わせられ、密閉効果を果たすと同時に、弾性を持つ前記可撓性材料1231は前記第二接続挟持板1262を挟持し、従って、前記吸着板1263の取り出しと取り付けを簡単にし、前記吸着板1263はサンプリングを補助でき、本発明の実用性を高める。
【0021】
前記採水接続パイプ123の内部における前記補助サンプリングモジュール126は少なくとも三つあり、前記吸着板1263の材質は自主選択可能である。前記吸着板1263の規格及び材質は実際の需要に応じて選択でき、これで異なる分散度の懸濁粒子を濾過吸着でき、本発明の実用性を高めることができる。
【0022】
本発明における他の部分は従来技術であるため、説明を略する。
【0023】
当業者は、本発明の範囲内で作業方式に応じて様々な変更を行える。
【符号の説明】
【0024】
1 制御ボックス
2 回転モータ
3 第一回転接続軸
4 第一傘歯車
6 第二回転接続軸
5 第二傘歯車
11 第一駆動柱歯車
7 第三傘歯車
10 回転水車
9 接続挟持板
8 第四傘歯車
12 採水部品
121 貯水タンク
123 採水接続パイプ
122 出水接続パイプ
124 第二駆動柱歯車
125 詰まり防止モジュール
126 補助サンプリングモジュール
127 第一電磁弁
128 第二電磁弁
1251 接続柱
1252 カッター
1253 第一接続バネ
1254 クリーニングブラシ
1255 濾過メッシュフィルター
1261 第一接続挟持板
1262 第二接続挟持板
1263 吸着板
1231 可撓性材料