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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022035951
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】スライドレール組立体
(51)【国際特許分類】
   A47B 88/50 20170101AFI20220225BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20220225BHJP
   H05K 7/18 20060101ALI20220225BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20220225BHJP
【FI】
A47B88/50
H05K5/02 H
H05K7/18 F
G06F1/16 312N
G06F1/16 312B
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021023855
(22)【出願日】2021-02-18
(31)【優先権主張番号】109128724
(32)【優先日】2020-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】109129819
(32)【優先日】2020-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】109132307
(32)【優先日】2020-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】楊 順和
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 建立
(72)【発明者】
【氏名】邱 綉芬
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【テーマコード(参考)】
3B160
4E360
【Fターム(参考)】
3B160AB33
3B160AB47
3B160AB71
3B160EA13
3B160EB75
3B160EB82
4E360AB24
4E360EC13
4E360EC14
4E360ED02
4E360ED04
4E360ED08
4E360ED17
4E360ED23
4E360GA07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】スライドレール組立体を提供する。
【解決手段】スライドレール組立体は、第1レール22と、ブラケット24と、第2レール26と、ロック装置28とを備えている。ブラケットは、第1レールに配置され、ロック部38を有する。第2レールは、第1レールに対して後退状態P1から伸長状態P2へ可動である。ロック装置は、第2レールに配置されている。ロック装置は、ロック基部40とロック部材42とを含む。ロック基部は、開放状態K1及び閉鎖状態K2のうち一つにあるように、第2レールに対して作動されるように構成されている。ロック基部が閉鎖状態にあるときに、ロック部材はブラケットのロック部に対応する。ロック基部が開放状態にあるときに、ロック部材はブラケットのロック部から離れて移動する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1レールと、
前記第1レールに配置され、ロック部を有するブラケットと、
前記第1レールに対して後退位置から伸長位置へ可動である第2レールと、
前記第2レールに配置され、ロック基部とロック部材とを含むロック装置であり、前記ロック基部は開放状態と閉鎖状態とのうち一つにあるように前記第2レールに対して作動されるように構成され、前記ロック基部が前記閉鎖状態にあるときに、前記ロック部材は前記ブラケットの前記ロック部と対応し、前記ロック基部が前記開放状態にあるときに、前記ロック部材は前記ブラケットの前記ロック部から離れる、ロック装置と、
を含むスライドレール組立体であって、
前記ロック基部が前記閉鎖状態にあって、前記第2レールが前記第1レールに対して前記後退位置にあるときに、前記ロック部材は前記ブラケットの前記ロック部に締結可能であり、前記第2レールが前記第1レールに対して前記後退位置から前記伸長位置へ移動されることを防止する、スライドレール組立体。
【請求項2】
前記ブラケットは、側板と、実質的に垂直に前記側板と接続されている端板とを含み、二つの取り付け部材が前記端板に配置され、前記ロック部が二つの前記取り付け部材の間に位置し、
前記ロック装置が前記第2レールの前端部分に隣接して配置され、前記ロック部はネジ孔であり、
前記ロック部材は、操作部分と、前記操作部分に接続されたネジ部分とを備え、前記ネジ部分と前記ロック部とは、互いに適合したネジ構造を有する、請求項1記載のスライドレール組立体。
【請求項3】
固定基部が前記第2レールの端部分の内側に接続され、前記固定基部は前記ブラケットの前記端板を越えて伸長され、
前記固定基部は孔を有し、前記ロック基部は、前記ロック基部を前記固定基部に接続するために前記固定基部の前記孔を貫通する接続区間を有し、
前記固定基部は所定の厚みを有し、前記ロック基部の前記接続区間は境界に囲まれた接続スペースを規定し、前記接続スペースの内幅は前記所定の厚みよりも大きく、前記ロック基部が前記固定基部に対して横方向に調節可能であることを許容し、前記ロック基部は、前記ブラケットの前記端板に隣接する曲げ区間を有する、請求項2記載のスライドレール組立体。
【請求項4】
前記ロック基部が前記閉鎖状態にあり、前記ロック部材が前記ブラケットの前記ロック部に締結されたときに、前記ロック基部と前記第2レールとは実質的に同一の長手方向の平面上に位置する、請求項1記載のスライドレール組立体。
【請求項5】
第1レールと、
前記第1レールに配置されているブラケットであり、締結部材と、前記締結部材に配置されたロック部とを有するブラケットと、
前記第1レールに対して後退位置から伸長位置へ可動である第2レールと、
前記第2レールに配置され、ロック基部とロック部材とを含むロック装置であり、前記ロック基部は開放状態と閉鎖状態とのうち一つにあるように前記第2レールに対して作動されるように構成され、前記ロック基部が前記閉鎖状態にあるときに、前記ロック部材は前記ブラケットの前記ロック部と対応し、前記ロック基部が前記開放状態にあるときに、前記ロック部材は前記ブラケットの前記ロック部から離れる、ロック装置と、
を含むスライドレール組立体であって、
前記ロック基部が前記閉鎖状態にあって、前記第2レールが前記第1レールに対して前記後退位置にあるときに、前記第2レールの前端部分に突き当たるように構成されているか、又は前記ロック基部と前記第2レールの前記前端部分との間の隙間を短縮するように構成されている機能部を、前記ロック基部は有し、
前記ロック基部が前記閉鎖状態にあって、前記第2レールが前記第1レールに対して前記後退位置にあるときに、前記ロック部材は前記ブラケットの前記ロック部に締結可能である、スライドレール組立体。
【請求項6】
前記ブラケットは、側板と、実質的に垂直に前記側板と接続されている端板とを含み、二つの取り付け部材が前記端板に配置され、前記ロック部が二つの前記取り付け部材の間に位置し、
前記ロック装置が前記第2レールの前記前端部分に隣接して配置され、前記ロック部はネジ孔であり、
前記ロック部材は、操作部分と、前記操作部分に接続されたネジ部分とを備え、前記ネジ部分と前記ロック部とは、互いに適合したネジ構造を有する、請求項5記載のスライドレール組立体。
【請求項7】
前記締結部材は前記ブラケットに可動に取り付けられ、前記締結部材がロック位置にあるときに、前記締結部材の締結部分は前記ブラケットの前記端板の前にあり、前記ロック部は前記締結部材の前記締結部分に配置される、請求項6記載のスライドレール組立体。
【請求項8】
第1レールと、
前記第1レールに配置され、ロック部を有するブラケットと、
前記第1レールに対して後退位置から伸長位置へ可動である第2レールであり、第1壁と、第2壁と、第2レールの前記第1壁及び前記第2壁の間に接続された長手方向壁とを含み、第2レールの前記長手方向壁は第1面と、前記第1面に対して反対側の第2面とを含む第2レールと、
前記第2レールに配置され、ロック基部とロック部材とを含むロック装置であり、前記ロック基部は前記第2レールの前記長手方向壁に対して第1横位置と第2横位置との間で横方向に可動であり、前記ロック基部は開放状態と閉鎖状態とのうち一つにあるように前記第2レールに対して作動されるように構成されている、ロック装置と、
を含むスライドレール組立体であって、
前記ロック基部が前記第2横位置かつ前記閉鎖状態にあるときに、前記ロック基部の側部分は、前記第2レールの前記長手方向壁の前記第2面を越えて伸長されず、
前記ロック基部が前記閉鎖状態にあって、前記第2レールが前記第1レールに対して前記後退位置にあるときに、前記ロック部材は前記ブラケットの前記ロック部に締結可能である、スライドレール組立体。
【請求項9】
前記ブラケットは、側板と、実質的に垂直に前記側板と接続されている端板とを含み、二つの取り付け部材が前記端板に配置され、前記ロック部が二つの前記取り付け部材の間に位置し、
前記ロック基部が前記第1横位置にあるときに、前記ロック基部の前記側部分が前記第2レールの前記長手方向壁の前記第2面を越えて伸長する、請求項8記載のスライドレール組立体。
【請求項10】
前記第2レールの前記長手方向壁は所定スペースが形成され、前記ロック基部は、前記所定スペースを通って前記第2横位置と前記第1横位置との間で可動であり、
前記スライドレール組立体はさらに、前記第2レールの前記長手方向壁の前記第1面に可動に取り付けられている補助部材を備え、前記補助部材は、前記所定スペースと隣接した支持部分を有し、前記ロック基部は接続区間を有し、
前記支持部分は所定の厚みを有し、前記ロック基部の前記接続区間は境界に囲まれた接続スペースを規定し、前記接続スペースの内幅は前記所定の厚みよりも大きく、前記ロック基部が前記補助部材に対して横方向に調節可能であることを許容し、前記補助部材と前記第2レールの前記長手方向壁とは、第1接続機能部と第2接続機能部との構成を介して限定された範囲内で、互いに長手方向に可動である、請求項8記載のスライドレール組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドレール組立体に関し、さらに詳しくは、ロック装置を有するスライドレール組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、シャーシのラックマウントを行う装置を開示している。これは、取り付け棚とスライドブラケットとを含む。取り付け棚は、少なくとも一つのコネクターを用いてラックに結合される。スライドブラケットは、フランジを介してシャーシをラックの中に位置させるように構成されている。特許文献1の図1に示されるように、フランジはスライドブラケットに対して可動ではない。フランジは取り付け棚又はラックに接続する構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6644481号明細書
【発明の概要】
【0004】
しかし市場でのさまざまな要請のために、ブラケットを有するさまざまなスライドレールの製品を開発することが重要になっている。
【0005】
本発明は、ロック装置を有するスライドレール組立体に関する。
【0006】
本発明の実施形態によれば、スライドレール組立体は第1レール,ブラケット,第2レール及びロック装置を備えている。ブラケットは、第1レールに配置され、ロック部を有する。第2レールは、第1レールに対して後退位置から伸長位置へ可動である。ロック装置は、第2レールに配置され、ロック基部とロック部材とを含み、ロック基部は開放状態と閉鎖状態とのうち一つにあるように第2レールに対して作動されるように構成され、ロック基部が閉鎖状態にあるときに、ロック部材はブラケットのロック部と対応し、ロック基部が開放状態にあるときに、ロック部材はブラケットのロック部から離れる。ロック基部が閉鎖状態にあって、第2レールが第1レールに対して後退位置にあるときに、ロック部材はブラケットのロック部に締結可能であり、第2レールが第1レールに対して後退位置から移動されることを防止する。
【0007】
本発明の別の実施形態によれば、スライドレール組立体は第1レール,ブラケット,第2レール及びロック装置を備えている。ブラケットは、第1レールに配置され、締結部材と、締結部材に配置されたロック部とを有する。第2レールは、第1レールに対して後退位置から伸長位置へ可動である。ロック装置は、第2レールに配置され、ロック基部とロック部材とを含み、ロック基部は開放状態と閉鎖状態とのうち一つにあるように第2レールに対して作動されるように構成され、ロック基部が閉鎖状態にあるときに、ロック部材はブラケットのロック部と対応し、ロック基部が開放状態にあるときに、ロック部材はブラケットのロック部から離れる。ロック基部が閉鎖状態にあって、第2レールが第1レールに対して後退位置にあるときに、第2レールの前端部分に突き当たるように構成されているか、又はロック基部と第2レールの前端部分との間の隙間を短縮するように構成されている機能部を、ロック基部は有し、ロック基部が閉鎖状態にあって、第2レールが第1レールに対して後退位置にあるときに、ロック部材はブラケットのロック部に締結可能である。
【0008】
本発明の別の実施形態によれば、スライドレール組立体は第1レール,ブラケット,第2レール及びロック装置を備えている。ブラケットは、第1レールに配置され、ロック部を有する。第2レールは、第1レールに対して後退位置から伸長位置へ可動であり、第1壁と、第2壁と、第2レールの第1壁及び第2壁の間に接続された長手方向壁とを含み、第2レールの長手方向壁は第1面と、第1面に対して反対側の第2面とを含む。ロック装置は、第2レールに配置され、ロック基部とロック部材とを含み、ロック基部は第2レールの長手方向壁に対して第1横位置と第2横位置との間で横方向に可動であり、ロック基部は開放状態と閉鎖状態とのうち一つにあるように第2レールに対して作動されるように構成されている。ロック基部が第2横位置かつ閉鎖状態にあるときに、ロック基部の側部分は、第2レールの長手方向壁の第2面を越えて伸長されず、ロック基部が閉鎖状態にあって、第2レールが第1レールに対して後退位置にあるときに、ロック部材はブラケットのロック部に締結可能である。
【0009】
本発明のこれらの目的、また他の目的は、さまざまな図及び図面に示した好ましい実施形態の後述する詳細な説明を読めば、疑いなく本分野の当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係るスライドレール組立体を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係り、第1レール及び第2レールを含むスライドレール組立体の分解図である。
図3】本発明の実施形態に係り、第2レールに対して開放状態にあるスライドレール組立体のロック基部の部分図である。
図4】本発明の実施形態に係り、開放状態から所定方向に第2レールに対して閉鎖されているスライドレール組立体のロック基部の部分図である。
図5】本発明の実施形態に係り、第2レールに対して閉鎖状態にあるスライドレール組立体のロック基部を示す部分図である。
図6】本発明の実施形態に係り、第2レールが第1レールに対して後退位置にあり、ラックに適合されたスライドレール組立体を示す図である。
図7】本発明の実施形態に係り、第2レールが第1レールに対して後退位置にあり、ロック基部がラックに締結されていない、ラックに適合されたスライドレール組立体を示す図である。
図8】本発明の実施形態に係り、第2レールが第1レールに対して後退位置にあり、ロック基部がラックに締結されている、ラックに適合されたスライドレール組立体を示す図である。
図9】本発明の実施形態に係り、第2レールが第1レールに対して伸長位置にある、ラックに適合されたスライドレール組立体を示す図である。
図10】本発明の実施形態に係り、第2レールに対して第1横位置にあるスライドレール組立体のロック基部の部分図である。
図11】本発明の実施形態に係り、第2レールに対して第2横位置にあるスライドレール組立体のロック基部の部分図である。
図12】本発明の別の実施形態に係り、締結部材に配置された前ブラケットのロック部を示す図である。
図13】本発明の図12の実施形態に係り、ロック基部が開放状態にありロック部材がロック部から離れている(即ち対応していない)間に、第2レールに配置されるロック装置を示す図である。
図14図13の上面図である。
図15】本発明の図12の実施形態に係り、ロック基部が閉鎖状態にありロック部材がロック部に対応する(しかし締結されない)間に、第2レールに配置されるロック装置を示す図である。
図16図15の上面図である。
図17図15のロック部に対応し、これに締結されているロック部材を示す図である。
図18】本発明の別の実施形態に係る第2レール及びロック装置を示す図である。
図19】本発明の図18の実施形態に係る第2レール及びロック装置の分解図である。
図20】本発明の図18の実施形態に係り、一つの視角から見た、第2レールに対して第2横位置にあるロック基部を示す図である。
図21】本発明の図18の実施形態に係り、別の視角から見た、第2レールに対して第2横位置にあるロック基部を示す図である。
図22】本発明の図18の実施形態に係り、一つの視角から見た、第2レールに対して第1横位置にあるロック基部を示す図である。
図23】本発明の図18の実施形態に係り、別の視角から見た、第2レールに対して第1横位置にあるロック基部を示す図である。
図24】本発明の図18の実施形態に係り、第2レールに対して閉鎖状態から開放状態に移動されたロック基部の過程を示す図である。
図25】本発明の図18の実施形態に係り、第2レールに対して開放状態にあるロック基部を示す図である。
図26】本発明の図18の実施形態に係り、ロック基部が第2レールに対して第2横位置にあり、ラックに適合されたスライドレール組立体を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1及び2に示すように、本発明の実施形態に係るスライドレール組立体20は、第1レール22、ブラケット、第2レール26、及びロック装置28を備えている。ブラケットは前ブラケット24であってよいが、本発明はこれに限定されない。好ましくはスライドレール組立体20はさらに、別のブラケット、例えば後ブラケット30を備えている。
【0012】
第1レール22は、第1端部分、及び第1端部分から離れた第2端部分、例えば前端部分及び後端部分を有する。第1レール22は、第2レール26を可動に取り付ける構成の通路32を画定する複数の壁を備えている。本実施形態では、第1レール22の所定部分は、第1壁34aと、第2壁34bと、第1壁34a及び第2壁34bの間に接続された長手方向壁36とを伴って配置されている。通路32は第1壁34aと第2壁34bと長手方向壁36とで画定されている。
【0013】
前ブラケット24は第1レール22に配置され、前ブラケット24はロック部38を有する。好ましくは、前ブラケット24は第1レール22の前端部分に隣接して配置されている。一方、後ブラケット30は第1レール22の後端部分に隣接して配置されている。好ましくは、前ブラケット24と後ブラケット30とのうち一つが、第1レール22に対して長手方向に調節可能である。好ましくは、前ブラケット24は、側板44と、側板44に隣接する端板46とを有する。本実施形態では、端板46は、実質的に垂直に側板44と接続されている。二つの取り付け部材48が、端板46に配置され、ロック部38が取り付け部材48の間に位置する。
【0014】
第2レール26は、第1レール22に対して長手方向に可動である。第2レール26は、第1端部分、及び第1端部分から離れた第2端部分、例えば前端部分26a及び後端部分26bを有する。さらに本実施形態で、X軸は長手方向(又はレールの長さ方向又は変位方向)として、Y軸は横断方向(又はレールの横方向)として、Z軸は縦方向(又はレールの高さ方向)として定義される。
【0015】
ロック装置28は第2レール26に隣接して設けられている。ロック装置28はロック基部40とロック部材42とを備えている。
【0016】
好ましくは、ロック装置28は第2レール26の前端部分26aに隣接して設けられている。
【0017】
好ましくは、固定基部50が、第2レール26の前端部分26aの内側に接続されている。第2レール26が後退位置にあるときに、固定基部50は、前ブラケット24の端板46を越えて伸長する(図1に示す)。固定基部50は孔Hを有する(第2レール26が孔Hを有するとみなすこともできる)。ロック基部40は、固定基部50の孔Hを貫通する接続区間52を有し、ロック基部40を固定基部50に接続する(例えば、可動に接続する)。一方、ロック部材42はロック基部40に配置されている。
【0018】
図3~5に示すように、ロック基部40は、開放状態K1(図3に示す)と閉鎖状態K2(図5に示す)とのうち一つにあるように第2レール26に対して作動される構成である。本実施形態で、ロック基部40は、第2レール26に対して開放状態K1から閉鎖状態K2へ回転される構成である。又はロック基部40は、第2レール26に対して閉鎖状態K2から開放状態K1へ回転される構成である。
【0019】
ロック基部40が開放状態K1にあるときに、ロック部材42は前ブラケット24のロック部38(図3に示す)から離れる(又はこれと揃わなくされる)。ロック基部40が閉鎖状態K2にあるときに、ロック部材42は前ブラケット24のロック部38(図5に示す)と対応する(又はこれと揃えられる)。
【0020】
好ましくは、ロック部38はネジ孔である。ロック部材42は、操作部分54と、操作部分54に接続されたネジ部分56とを備えている。ネジ部分56とロック部38とは、互いに適合したネジ構造を有する。
【0021】
さらに、第2レール26が、第1レール22に対して所定位置、例えば後退位置P1にあるときに、ロック基部40は、開放状態K1(図3に示す)から閉鎖状態K2へ所定方向R(図4に示す)に回転するように作動されることができる。これにより、ロック部材42はネジ部分56を介して前ブラケット24のロック部38に締結可能であり、第2レール26が第1レール22に対して後退位置P1(図5に示す)から移動されることを防止する。即ち、ロック部材42が前ブラケット24のロック部38に締結されると、第2レール26は後退位置P1で固定される。さらに、ロック基部40が閉鎖状態K2にあって、ロック部材42が前ブラケット24のロック部38に対応する(又はこれと揃っている)ときに、ユーザーは、ロック部材42を回転させるように手又は道具(例えばドライバー)で操作部分54に力を加えることができる。これにより、ネジ部分56を前ブラケット24のロック部38に締結する(図5に示す)。
【0022】
好ましくは、ロック基部40は曲げ区間58を有する。ロック基部40が閉鎖状態K2にあるときに、ロック基部40の曲げ区間58は、前ブラケット24の端板46の側縁60に隣接する(図5に示す)。
【0023】
好ましくはスライドレール組立体20はさらに、前ブラケット24に可動に取り付けられた締結部材62を備えている(図3に示す)。例えば、締結部材62は、軸部64を介して前ブラケット24に枢軸的に接続され、これにより締結部材62はロック位置C(図3に示す)とロック解除位置(図示せず)との間で可動である。締結部材62がロック位置Cにあるときに、締結部材62の締結部分65が前ブラケット24の端板46の前にある。好ましくは、締結部材62は、弾性部分の弾性力でロック位置Cに保持されてよい。締結部材62の構成は、本分野の当業者には周知であり、単純化のためにこれ以上は例示しない。
【0024】
図6及び7に示すように、二つのスライドレール組立体20がラックに取り付けられる。具体的には、ラックは、少なくとも1対の柱、例えば1対の前柱66a及び1対の後柱66bを備えている。各前柱66a及び各後柱66bは、対応するスライドレール組立体20に取り付けられている。スライドレール組立体20の第1レール22は、前ブラケット24及び後ブラケット30を介してそれぞれ前柱66a及び後柱66bに取り付けられている。第2レール26は、載せる物品68、例えば電子機器を支持する。第2レール26は第1レール22に対して後退位置P1にある。前柱66aに取り付けられた前ブラケット24の構成は、後柱66bに取り付けられた後ブラケット30の構成と実質的に同一である。例えば、前柱66aは複数の取り付け孔を備えている(例えば第1取り付け孔70a、第2取り付け孔70b、及び第1取り付け孔70aと第2取り付け孔70bとの間に位置する第3取り付け孔70c)。前ブラケット24は、二つの取り付け部材48を介して前柱66aの第1取り付け孔70aと第2取り付け孔70bとに取り付けられる構成である。ロック位置Cにある締結部材62は、締結部分65(図7に示す)を介して前柱66aの前エッジをロックする構成である。ロック基部40は、開放状態K1になるように、第2レール26に対して作動されることができる。この状態では、第2レール26は第1レール22に対して第1方向D1に後退位置P1から可動である。
【0025】
図8に示すように、第2レール26が第1レール22に対して後退位置P1にあるときに、ロック基部40は閉鎖状態K2になるように作動されることができ、これにより、ロック部材42のネジ部分56は前ブラケット24のロック部38に締結可能であり、ラック中の載せる物品68を、ラックの外へ自由に出ないように保持する。さらに、ネジ部分56が前ブラケット24のロック部38に締結された状態で、ロック基部40が第2レール26に対して、閉鎖状態K2になるように作動されたときに、第2レール26は、第1レール22に対して後退位置P1から第1方向D1に移動することが防止される。即ち、載せる物品68は後退位置P1に固定される。
【0026】
図9に示すように、ロック基部40が第2レール26に対して、もはや閉鎖状態K2でない(例えば開放状態K1である)ときに、第2レール26は第1レール22に対して、第1方向D1に後退位置P1から伸長位置P2へ移動されることができ、ラックの外に来る。さらに、第2レール26は第1レール22に対して、第1方向D1と逆の第2方向D2に、伸長位置P2から後退位置P1へ移動されることができ、ラックの中にもどる。
【0027】
図10及び11では、締結部材62は図示を省略してある。固定基部50は所定の厚みT(図10に示す)を有し、ロック基部40の接続区間52は、境界で囲まれた接続スペースSを規定する。接続スペースSの内幅は、所定の厚みTよりも大きく、ロック基部40が第2レール26の固定基部50に対して横方向に調節可能であることを許容する。例えば、ロック基部40は、第1横位置Y1(図10に示す)から第2横位置Y2(図11に示す)へ移動するように、横方向に調節されることができる。
【0028】
好ましくは、ロック部材42が前ブラケット24のロック部38に締結され(図11に示す)、ロック基部40が閉鎖状態K2になるように第2横位置Y2にあるときに、ロック基部40の一つの側面と第2レール26の一つの側面は、実質的に同一の長手方向の平面L上に位置する。この構成は、第2レール26が第1レール22に対して後退位置P1にあるときに、載せる物品68の前側でロック基部40が遮蔽することを防止するという利点がある。例えば、載せる物品68の前側に設けられた電子コネクター、ケーブル、警告灯、又は関連するマークを、ロック基部40が遮蔽することは防止される。これにより、操作する人は、載せる物品68又はレールに対する関連するメンテナンス作業が容易に行える。さらに、ロック基部40が第2横位置Y2にあるときに、ロック部材42は前ブラケット24のロック部38と容易に揃うことができ、即ち容易に締結できる。好ましくは、ロック基部40の曲げ区間58は、柱(例えば前柱66a)の前面(図11に示す)に対応するように突き当たる構成であり、前ブラケット24を柱に取り付ける締結効果を高くする。
【0029】
図12~14は本発明の他の実施形態を示す。本実施形態の大部分の構成は、上述の実施形態の場合と、実質的に同一又は同様である。一つの主要な相違点は、前ブラケット200のロック部202が締結部材204の締結部分に配置されていることであり、別の主要な相違点は、ロック装置206が第2レール208に配置されていることである。図13及び14では、ロック基部210は開放状態K1にあり、ロック部材212はロック部202から離れている(これに対応していない)。一方、図面に示したように、前ブラケット200が柱214に取り付けられたときに、ロック部202は、端板201又は柱214の前に位置する。図7に示した上述の実施形態で、前ブラケット24が前柱66aに取り付けられたときにロック部38は前柱66aの背後に位置し、これにより上述の実施形態のロック部材42はロック部38から一層遠くになる。しかし、本実施形態では、ロック部202は端板201又は柱214の前に位置するように、前向きに移動され、これによりロック部材212のネジ部分とロック部202との間の距離は減少される。
【0030】
ユーザーがロック装置206のロック部材212をロックしようとする場合に、外力F(図14に示す)を与えるなどすることで、手動でロック基部210を操作することができ、ロック基部210を押して横方向に開放状態K1から閉鎖状態K2へ移動させる。これによりロック部材212のネジ部分は、ロック部202と対応し(図15及び16に示す)、ロック部材212をロック部202(図17に示す)に締結する。好ましくは、ロック基部210の接続区間211は第2レール208の孔H’(図15に示す)を貫通し、ロック基部210は機能部216(例えば曲げ部)を備えている。ロック部材212がロック部202に締結されたとき、又は(ロック部202に締結されずに)ロック部202と対応するときに、ロック基部210の機能部216は第2レール208の前端部分208aに突き当たる構成であり、ロック基部210の接続区間211は第2レール208の孔H’の内壁に突き当たる構成であり、ロック基部210が長手方向に移動することをブロックする。あるいは、ロック基部210が第2レール208に突き当たらない場合でも、ロック基部210と第2レール208の前端部分208aとの間の長手方向の隙間は、機能部216を介して減少させることができる。このように、第2レール208は前ブラケット200に対して伸長して移動されると、ロック基部210は、ロック基部210と第2レール208との間の隙間(長手方向の隙間)によって第2レール208に対して長手方向に移動することが防止される。
【0031】
図18及び19は、本発明の別の実施形態を示す。本実施形態の大部分の構成は、上述の実施形態の場合と、実質的に同一又は同様である。一つの主要な相違点は、第2レールとロック装置との間の構造的な構成である。具体的には、第2レール300は、第1壁302aと、第2壁302bと、第1壁302a及び第2壁302bの間に接続された長手方向壁304とを備えている。第2レール300の長手方向壁304は、第1面(side)M1と、第1面M1に対して反対側の第2面M2とを有する。一方、ロック装置のロック基部306は、第2レール300に可動に取り付けられ、ロック部材308はロック基部306に配置されている。
【0032】
第2レール300の長手方向壁304は、第1面M1及び第2面M2に通じる所定スペース309が形成され、ロック基部306は、所定スペース309を通って第2レール300の長手方向壁304に対して横方向に可動である。所定スペース309は孔であるが、本発明はこれに限定されない。
【0033】
好ましくは、スライドレール組立体はさらに、第2レール300の長手方向壁304の第1面M1に可動に取り付けられた補助部材310を備えている。補助部材310は、所定スペース309に隣接する支持部分312を有し、補助部材310の支持部分312は所定の厚みT’を有する。一方、ロック基部306は接続区間314を有する。ロック基部306の接続区間314は、補助部材310の支持部分312を収容するように構成された境界を有する接続スペースS’を規定する。接続スペースS’の内幅は、所定の厚みT’よりも大きく、補助部材310(又は第2レール300の長手方向壁304)に対してロック基部306が横方向に調節可能であることを許容する。
【0034】
好ましくは、ロック基部306の接続区間314は、第2レール300の長手方向壁304の所定スペース309に対応する位置にある。
【0035】
好ましくは、第2レール300の補助部材310と長手方向壁304とは、第1接続機能部316及び第2接続機能部318の構成を介して、限定された範囲内で、互いに長手方向に可動である。本実施形態では、補助部材310は第1接続機能部316を有し、第1接続機能部316は境界で囲まれた長手方向機能部(例えば孔又は溝)である。一方、第2接続機能部318は突起(例えばピン、リベット又はボルト)であり、長手方向機能部の一部分に挿入される構成であり、第2レール300の長手方向壁304の第1面M1に接続され、これにより補助部材310を第2レール300に取り付ける。
【0036】
図20及び21に示すように、ロック基部306は第2レール300の長手方向壁304に対して第2横位置Y2’にあり、ロック基部306は第2レール300に対して閉鎖状態にある。一方、補助部材310は第2レール300の長手方向壁304に対して第1長手方向位置L1にある(図20に示す)。ロック基部306が第2横位置Y2’、かつ閉鎖状態にあるときに、ロック基部306の側部分320は、第2レール300の長手方向壁304の第2面M2を越えて伸長されない(図21に示す)。本実施形態では、ロック基部306の接続区間314の側部分320は、第2レール300の長手方向壁304の所定スペース309に対応し、ロック基部306の接続区間314の側部分320は、第2レール300の長手方向壁304の第2面M2を越えて伸長されない(図21に示す)。しかし本発明はこれに限定されない。
【0037】
好ましくは、ロック基部306が第2横位置Y2’にあるときに、ロック基部306の接続区間314の曲げ機能部322と、第2レール300の長手方向壁304の所定スペース309の縁壁324とは、互いにブロックしあうように構成され、これによりロック基部306を閉鎖状態に保持する(図20に示す)ので、ロック基部306は、閉鎖状態から開放状態へ移動することが防止される。
【0038】
図22及び23に示すように、外力F’がロック基部306に加えられると、ロック基部306は、第2レール300の長手方向壁304に対して第2横位置Y2’から第1横位置Y1’へ横方向に移動される。具体的には、ロック基部306は、所定スペース309を通って第2横位置Y2’から第1横位置Y1’へ移動されることができる。ロック基部306が第1横位置Y1’にあるときに、ロック基部306の側部分320は、第2レール300の長手方向壁304の第2面M2を越えて伸長される。この状態で、ロック基部306の接続区間314の曲げ機能部322と、第2レール300の長手方向壁304の所定スペース309の縁壁324とは、もはや互いにブロックしない(図23に示す)。
【0039】
図24及び25に示すように、ロック基部306が第1横位置Y1’にあるときに、ロック基部306の接続区間314の曲げ機能部322と、第2レール300の長手方向壁304の所定スペース309の縁壁324とは、もはや互いにブロックしないので、ロック基部306は、閉鎖状態から開放状態まで(図25に示す)所定方向R’に回転するように作動することができる。さらに、ロック基部306が閉鎖状態から開放状態に移動される過程の間に、ロック基部306の接続区間314の一部分317(例えば接続区間314の接続スペースS’の内壁表面)は、補助部材310を第1長手方向位置L1(図24に示す)から第2長手方向位置L2(図25に示す)まで駆動することができる。
【0040】
図26に示すように、第2レール300の第2面M2は載せる物品328を支持するように構成されている。第2レール300が第1レール326に対して所定位置(例えば後退位置)にあるときに、ロック基部306は第2横位置Y2’かつ閉鎖状態にあるように作動される。ロック基部306の側部分320は、第2レール300の長手方向壁304の第2面M2を越えて伸長していないので、ロック基部306の側部分320は、第2レール300に支持される載せる物品328の側面330と干渉しない。この構成は、載せる物品328の側面330が第2レール300の長手方向壁304の第2面M2に可能な限り接近でき、これにより載せる物品328の側面330と第2レール300の長手方向壁304の第2面M2との間に横方向の隙間ができることが防止されることに利点を有する。従って、載せる物品328を第2レール300に取り付けようとするときに、載せる物品328の側面330は、締結部材(例えばネジ又はボルト)を介して第2レール300の長手方向壁304の第2面M2に容易に締結できる。
【0041】
さらに、ロック基部306が閉鎖状態にあって第2レール300が第1レール326に対して後退位置にあるときに、ロック部材308(又はロック部材308のネジ部分)は、前ブラケット332のロック部に対応状態で締結される構成である(この構成は上述の二つの実施形態に開示したので、単純化のために、あらためて例示はしない)。載せる物品328を前柱340から引き出すために、ユーザーは、載せる物品328を引き出す前に、ロック部材308を前ブラケット332のロック部から外しさえすればよい。
【0042】
好ましくは、スライドレール組立体の締結部材334が、前ブラケット332に可動に取り付けられている。締結部材334がロック位置にあるときに、締結部材334の締結部分336が、前ブラケット332の端板338、又は前柱340の前側にあり、前柱340をロックする。
【0043】
従って、本発明の実施形態のスライドレール組立体20は、下記の特徴を有する。
【0044】
1:ロック基部40が閉鎖状態K2にあって、第2レール26が第1レール22に対して後退位置にあるときに、ロック部材42は前ブラケット24のロック部38に締結可能であり、これにより、第2レール26は、第1レール22に対して後退位置P1から伸長位置P2へ移動することが防止される。この構成によれば、スライドレール組立体20がラックに適用されたときに、第2レール26は、第1レール22に対して後退位置P1から伸長位置P2へ移動することが防止され、ラック中の載せる物品68を、ラックの外へ自由に出ないように保持する。
【0045】
2:ロック基部40は、第2レール26に対して横方向に調節可能である。
【0046】
3:前ブラケット200のロック部202は、締結部材の締結部分に配置されるので、ロック部202は端板201又は柱214の前に位置し、ロック部材212のネジ部分とロック部202との距離を減少させる。
【0047】
4:ロック基部306は、第2横位置Y2’かつ閉鎖状態にあるように作動されることができる。ロック基部306の側部分320は第2レール300の長手方向壁304の第2面M2を越えて伸長されないので、ロック基部306の側部分320は、第2レール300に支持された載せる物品328の側面330と干渉しない。この構成は、載せる物品328の側面330が第2レール300の長手方向壁304の第2面M2に可能な限り接近することができ、載せる物品328の側面330と第2レール300の長手方向壁304の第2面M2との間に横方向の隙間ができることを防止する利点を有する。
【0048】
本技術の当業者であれば、発明の教示するところに沿ってこの装置及び方法の種々の変形や改変について構成できることは、すぐに分かることである。従って、添付する請求項の範囲のみに限定されるものとして上記の開示は解釈されるものである。
図1
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図3
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図5
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図10
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