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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022036021
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】反射糸で形成された反射ロゴマーク
(51)【国際特許分類】
   D05C 17/00 20060101AFI20220225BHJP
   A41D 13/01 20060101ALI20220225BHJP
   A41D 31/04 20190101ALI20220225BHJP
【FI】
D05C17/00
A41D13/01
A41D31/04 G
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021130010
(22)【出願日】2021-08-06
(31)【優先権主張番号】109128300
(32)【優先日】2020-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】519423909
【氏名又は名称】勤倫股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】姚明賢
【テーマコード(参考)】
3B011
4L044
【Fターム(参考)】
3B011AC12
4L044BA01
4L044BA02
4L044BA07
(57)【要約】
【課題】 反射糸で形成された反射ロゴマークを提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明は、反射糸で形成される反射ロゴマークを提供する。前記反射ロゴマークは、シート状材料に作製され、前記シート状材料が裁縫又は刺繍に使用されることができる物品或いは織物である。前記反射ロゴマークは、図形及び/又は文字で形成されたパターンで、1本以上の反射糸を用いて裁縫、刺繍或いは織りの方法で前記シート状材料に結合して形成される。これにより、日常の活動の安全性を向上させるため、用品或いは被服に本発明の反射ロゴマークを持たせることができる。前記反射ロゴマークは、美しいパターン又は特定形状のパターン或いは文字に作ることができ、例えば商標(LOGO)の図形若しくは文字であり、前記反射ロゴマークを有する物品又は被服にファッション感及び美感を持たせる。
【選択図】 図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射糸で形成される反射ロゴマークであって、
裁縫又は刺繍に使用されることができる物品或いは織物であるシート状材料と、
図形パターン及び/又は文字パターン或いは図形と文字を組み合わせて形成されたパターンで、1本以上の反射糸を用いて裁縫、刺繍或いは織りの方法で前記シート状材料に結合して形成され、前記反射糸の線が反射ロゴマークのパターンを構成し、且つ反射ロゴマークのパターンを埋め切らない反射ロゴマークと、
を含む反射糸で形成される反射ロゴマーク。
【請求項2】
前記反射糸の線は、前記パターンを形成する外周輪郭線と、前記パターン内に設置される内部線と、を含み、前記内部線が前記反射ロゴマークのパターンを埋め切らない請求項1に記載の反射ロゴマーク。
【請求項3】
前記内部線は、前記反射ロゴマークのパターン内に設置された複数の線分を有し、前記線分が間隔を有する請求項2に記載の反射ロゴマーク。
【請求項4】
前記反射糸の線は、前記反射ロゴマークのパターン外周輪郭の輪郭線である請求項1に記載の反射ロゴマーク。
【請求項5】
前記反射糸の線は、前記反射ロゴマークのパターン内に位置すると共に前記パターンの内部線を形成する請求項1に記載の反射ロゴマーク。
【請求項6】
前記内部線は、複数の線分を有し、前記複数の線分が間隔をあけて前記反射ロゴマークのパターン内に設置される請求項5に記載の反射ロゴマーク。
【請求項7】
前記シート状材料は、織物であり、前記織物を織成するための糸は前記反射糸を含み、前記反射ロゴマークが前記反射糸で織成される請求項1に記載の反射ロゴマーク。
【請求項8】
前記内部線の線分は、直線状、波状、弧状又はメッシュ状を呈する請求項3又は6に記載の反射ロゴマーク。
【請求項9】
前記反射糸の線の幅は、0.05mm~12mmである請求項1に記載の反射ロゴマーク。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反射作用を有する物体に関し、特に、反射作用を有するパターン或いはロゴマークに関する。
【背景技術】
【0002】
夜間の活動の安全性の向上を図るため、衣服に反射ストリップを設け、衣服を反射服又は反射ベストとして作製することで、反射作用を生じるのは、従来の手段である。
【0003】
衣服に反射ストリップを設けることで反射作用を生じさせることができるが反射ストリップはストリップ状又はバンド状であるため、美観性ではなく、ファッション性でもなく、一般的な場面には適していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の欠点を解決することを意図し、物品に使用され、反射糸で形成される図案又はロゴマークであり、前記物品に反射の安全機能を持たせ、様々な場面で使用できる反射ロゴマークマークを提供することを主な目的である。
【0005】
本発明の別の目的は、織物類の物品に隠させ、反射糸で形成された反射ロゴマークを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る反射糸で形成される反射ロゴマークは、
裁縫又は刺繍に使用されることができる物品或いは織物であるシート状材料と、
図形及び/又は文字で形成されたパターンで、1本以上の反射糸を用いて裁縫、刺繍或いは織りの方法で前記シート状材料に結合して形成され、前記反射糸の線が反射ロゴマークのパターンを構成し、且つ反射ロゴマークのパターンを埋め切らない反射ロゴマークと、
を含む。
【0007】
これにより、日常の活動の安全性を向上させるため、用品或いは被服に本発明の反射ロゴマークを持たせることができる。前記反射糸で作られた反射ロゴマークは、美しいパターン又は特定形状のパターン或いは文字に作ることができ、例えば商標(LOGO)の図形若しくは文字であり、前記反射ロゴマークを有する物品又は被服にファッション感及び美感を持たせることで、あらゆる場面に適している。
【0008】
さらに、前記反射ロゴマークが織り方法で織物類の物品に形成される時、前記織物類の物品内に隠される。前記物品に光が当たると、前記反射ロゴマークは反射により目立つ。
【0009】
好ましくは、前記反射糸は、前記パターンを形成する輪郭線と、前記パターン内に設置される内部線と、を含む。
【0010】
好ましくは、前記内部線は、複数の線分を有し、これら線分が間隔をあけて前記反射ロゴマーク内に配列される。
【0011】
好ましくは、前記反射糸は、前記パターンを構成する輪郭線である。
【0012】
好ましくは、前記反射糸は、前記パターン内に位置すると共に前記パターンの内部線を形成する。
【0013】
好ましくは、前記シート状材料は、織物であり、前記織物を織成するための糸は前記反射糸を含み、前記反射ロゴマークが前記反射糸で織成される。反射ロゴマークが前記織物内に織り込まれ、まるで前記織物内に隠されているかのようであるため、前記反射ロゴマークが光で照らされると、目立つようになる。
【0014】
本発明の目的、特徴及び奏する効果は、下記の好ましい実施例の説明及び図面から理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1A】本実施例に係る反射ロゴマークの図形パターンを示している、本発明の第1の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図1B】本実施例に係る反射ロゴマークの図形パターンを示している、本発明の第1の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図2A】本実施例に係る反射ロゴマークの文字パターンを示している、本発明の第2の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図2B】本実施例に係る反射ロゴマークの文字パターンを示している、本発明の第2の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図3】本発明に使用される反射糸の好ましい実施例の概略拡大図である。
図4図1Aの部分拡大図である。
図5A】本実施例に係る反射ロゴマークの図形パターンを示している、本発明の第3の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図5B】本実施例に係る反射ロゴマークの図形パターンを示している、本発明の第3の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図6A】本実施例に係る反射ロゴマークの文字パターンを示している、本発明の第4の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図6B】本実施例に係る反射ロゴマークの文字パターンを示している、本発明の第4の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図7A】本実施例に係る反射ロゴマークの図形パターンを示している、本発明の第5の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図7B】本実施例に係る反射ロゴマークの図形パターンを示している、本発明の第5の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図8A】本実施例に係る反射ロゴマークの文字パターンを示している、本発明の第6の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図8B】本実施例に係る反射ロゴマークの文字パターンを示している、本発明の第6の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図9A】本実施例に係る反射ロゴマークの図形パターンを示している、本発明の第7の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図9B】本実施例に係る反射ロゴマークの図形パターンを示している、本発明の第7の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図10A】本実施例に係る反射ロゴマークの文字パターンを示している、本発明の第8の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図10B】本実施例に係る反射ロゴマークの文字パターンを示している、本発明の第8の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図11A】本実施例に係る反射ロゴマークの図形パターンを示している、本発明の第9の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図11B】本実施例に係る反射ロゴマークの2種類の図形パターンを示している、本発明の第9の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図12A】本実施例に係る反射ロゴマークの文字パターンを示している、本発明の第10の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図12B】本実施例に係る反射ロゴマークの文字パターンを示している、本発明の第10の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図13A】本発明の第11好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図13B】本発明の第12の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図14A】本発明の第13の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図14B】本発明の第14の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図15A】本発明の第15の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図15B】本発明の第16の好ましい実施例に係る反射ロゴマークを示す図である。
図16】本発明の反射ロゴマークの一実施態様を示し、複数の反射ロゴマークが物品に結合されている様子を示す図である。
図17】本発明の反射ロゴマークが織物類の物品内に隠されている様子を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、光を反射できる反射ロゴマークを提供する。前記反射ロゴマークは、さまざまなパターンであり得、スタイルを問わず、固定図形を有する任意のパターンを本発明の反射ロゴマークのパターン又はロゴマークとすることができる。
【0017】
図1A及び図1Bは、本発明の第1の好ましい実施例で提供される反射ロゴマークであり、図2A及び図2Bは本発明の第2の好ましい実施例で提供される反射ロゴマークである。本発明の反射ロゴマークは、例えば図形パターン又は文字パターン或いは図形と文字から構成されるパターンなどの任意のスタイルのパターン又はロゴマークであり得る。前記図形パターンは、任意の形式又は符号、記号の図形であり得、さまざまな有意味図形又は無意味図形でもよく、さまざまなロゴ(LOGO)商標或いは文字図形を含み、例えば図1A及び図1Bに示す2種類の図形パターンの反射ロゴマーク20A及び20Bは各々NIKE社のロゴ(LOGO)商標及びADIDAS社のロゴ(LOGO)商標である。文字パターンは、各国の文字又は数字であり得、例えば図2A及び図2Bは、2種類の文字パターンの反射ロゴマーク20C及び20DであるNIKE及びADIDASを示している。本明細書で開示するパターン(図形パターン及び文字パターン)は、例示であり、限定されるものではない。
【0018】
本明細書の各好ましい実施例のパターン又はロゴマークが包括的に呼ばれる時、符号20で表され、特定のパターンは、符号20A~20Zで表される。図1A図2Bを参照すると、本発明の反射ロゴマーク20は、1本以上の反射糸22を用いてミシン縫製、電気刺繍又は織りの方法でシート状材料10と結合し、前記シート状材料がミシン縫製或いは電気刺繍に使用されることができる物品、或いは布地などの織物である。具体的に例えば前記シート状材料10は織布、不織布(フェルト)、紙、皮革、プラスチックシート、プラスチックフィルム、ゴムシート等が挙げられるがこれに限定されず、当該物品に糸をミシン縫製又は電気刺繍させることができる。前記反射糸22は、織り工程(平織機、円形織機、編み機、靴下編み機、商標機或いはコンピューター化された経編みジャカード等の織り技術)で他の糸と織り合わせて前記シート状材料10を織成することができる。具体的に、前記シート状材料10は、様々な日用品を作る材料であり、例えばシート状材料10が織物の場合、衣服、スポーツウェア、パンツ、靴下、靴、スポーツシューズ、リュックサック、帽子、名札、マフラー、ネクタイ、スカーフ、ナプキン、タオルなどに作ることができる。前記シート状材料10は、皮革の場合、革の服、革靴、革ブーツ、革財布、ブリーフケース、リュックサック、帽子、名札などに作ることができる。前記シート状材料10は、プラスチックシート、プラスチックフィルム、ゴムシートの場合、レインコート、長靴、プラスチックウォレット、バッグ、リュックサック、ブリーフケース、名札などに作ることができる。本明細書のシート状材料10は、布地を例にする。
【0019】
本発明は、1本以上の反射糸22を用いて前記物品10上に前記反射ロゴマーク20を作成する。図3を参照すると、前記反射糸22の太さWは、0.05~3mmの範囲であり、3000m以上などのかなりの長さを有し、前記反射糸22の頂面及び底面などの互いに反対側にある2つの平面に各々反射層24を有し、各反射層24に複数の微細なガラスビーズを有することで、前記反射糸22に反射効果を生じさせる。出願人が製造した反射糸22は、かなりの強度を持ち、縫製糸、刺繍糸又は織り用の糸としてミシン縫製、電気刺繍或いは織りの方法で前記シート状材料10と結合することができる。後記の各実施例に係る反射糸もミシン縫製、電気刺繍或いは織りの技術を介してシート状材料10と結合する。本発明は、反射糸の応用であり、反射糸22をどのように製造するか、又は具体的な反射構造がなんであるかは、本発明の主な標的ではない。出願人が出願する特許の先願ではいくつかの反射糸を開示しているため、参考にすることができる。
【0020】
図1A図2Bを参照すると、前記反射糸22は、ミシン縫製、電気刺繍又は織りの方法で前記シート状材料10上に図形パターンの反射ロゴマーク20A、20B或いは文字パターンの反射ロゴマーク20C、20Dを作製した。図1A図2Bの実施例において、図1A及び図4の反射ロゴマーク20Aを例にすると、反射ロゴマークを形成する前記反射糸22の線は、輪郭線26と、内部線27と、を含み、前記輪郭線26が前記反射ロゴマーク20の形状に基づき前記反射ロゴマーク20の外周輪郭を構成し、前記内部線27が前記反射ロゴマーク20の形状に基づき反射ロゴマーク20のパターン内に設置され、すなわち前記輪郭線26内に設置される。前記輪郭線26及び前記内部線27は、同じ反射糸で形成されることができ、若しくは異なる反射糸で形成され、例えば1本以上の反射糸24を用いて前記輪郭線26をミシン縫製、電気刺繍或いは織成し、1本以上の他の反射糸24を用いて前記内部線27をミシン縫製、電気刺繍或いは織成する。前記輪郭線26及び前記内部線27は、異なる反射色を有し得る。
【0021】
図1A図2Bの各反射ロゴマーク20A~20Dにおいて、前記内部線27は、反射ロゴマークのパターン内に設置された複数の線分28(本好ましい実施例の線分は、符号28aで表される)を有し、例えば直線状を呈する線分であり、これら線分28(28a)が間隔をあけて設置されることで間隔を有し、反射ロゴマークを埋め切れておらず、すなわち、隣り合う2本の線分28aに隙間29を有し、本実施例においてこれら線分28aは平行に設置される。各反射ロゴマーク20B~20Dの内部線27の線分28aは、反射ロゴマーク20Aの線分の設置方法と同じで、間隔を有し、かつ平行に配列される。本明細書の前記反射糸の線(すなわち、輪郭線26及び内部線27の線分28)の太さが限定されず、輪郭線及び各線分の幅が反射糸24の太さの2倍~数十倍或いは数百倍にすることができる。例えば輪郭線26及び各線分28の幅は、0.05mm~12mmの範囲であり」、好ましくは0.1mm~10mmの範囲である。なお、線分28の配置密度又は数も限定されず、実際のニーズに応じて変更することができる。
【0022】
本発明の反射ロゴマーク20は、さまざまな用品(前記シート状材料10は、さまざまな用品の材料)上に作製でき、例えば衣服、スポーツウェア、マフラー、ネクタイ、スカーフ、ナプキン、タオル、靴、スポーツシューズ、鞄、リュックサック、ブリーフケース、財布、帽子、名札、レインコート、長靴等のさまざまな用品であるが、これらに限定されない。
【0023】
使用時、各反射ロゴマーク20A~20Dに光が当たっている時、反射ロゴマークが光を反射して、他の人に反射ロゴマークの反射を見させることができることで、公共の安全性を提供する。図1A図2Bの実施例において、内部線27の線分28は、反射ロゴマーク20A~20Dを埋め切らないが、光のにじみを通じて、他の人が見るのは依然反射ロゴマークの完全なパターンである。
【0024】
本明細書の内部線27の線分が包括的に呼ばれる時、符号28で表され、特定の線分の場合、符号28a~28eで表される。
【0025】
図5A及び図5B図6A及び図6Bを参照すると、本発明によって提供される反射ロゴマーク20E、20F、20G、20HLの第3及び第4の好ましい実施例であり、これら反射ロゴマークはミシン縫製、電気刺繍或いは織りの技術でシート状材料10に結合されている。図5A及び図5Bは、図形パターンの反射ロゴマーク20E、20Fであり、図6A及び図6Bが文字パターンの反射ロゴマーク20G、20Hである。
【0026】
図5Aの反射ロゴマーク20Eを例にすると、前記反射ロゴマーク20Iを形成する1本以上の反射糸22の線は、輪郭線26と、内部線27と、を含み、前記輪郭線26が前記反射ロゴマークの形状に基づき前記反射ロゴマーク20Eの外周輪郭を作製し、前記内部線27が前記反射ロゴマークの形状に基づき反射ロゴマーク20Eのパターン内に設置される。
【0027】
前記内部線27は、複数の線分28(本好ましい実施例の線分は、符号28bで表される)を有し、これら線分28(28b)が間隔を有し、反射ロゴマークの内部を埋め切らない。好ましくは、隣り合う2本の線分28bは、隙間29を有するだけではなく、一端も接続することで、これら線分28bがジグザグ状配列を形成させる。各反射ロゴマーク20F~20Hの内部線27の線分28bは、反射ロゴマーク20Eの線分28bの設置方法と同じで、隣り合う2本の線分が離間されている。
【0028】
図5A図6Bの実施例において、内部線27の線分28bは、反射ロゴマークを埋め切らないが、反射ロゴマーク20E~20Hが光を反射する時、光のにじみを通じて、他の人が見るのは依然反射ロゴマークの完全なパターンである。
【0029】
図7A及び図7B図8A及び図8Bを参照すると、本発明によって提供される反射ロゴマーク20I、20J、20K、20Lの第5及び第6の好ましい実施例であり、これら反射ロゴマークはミシン縫製、電気刺繍或いは織りの技術でシート状材料10に結合されている。図7A及び図7Bは、図形パターンの反射ロゴマーク20I、20Jであり、図8A及び図8Bが文字パターンの反射ロゴマーク20K、20Lである。
【0030】
図7Aの反射ロゴマーク20Iを例にすると、前記反射ロゴマーク20Iは、1本以上の反射糸22を用いて前記反射ロゴマークの外周輪郭に基づき輪郭線26を作製し、内部線を設置せず、すなわち前記反射ロゴマーク20Iの内部に反射糸の線がない。図7A図8Bの反射ロゴマーク20I~20Lを形成する前記反射糸22の線は、輪郭線26のみを有する。
【0031】
図7A図8Bの各反射ロゴマーク20I~20Lに光が当たっている時、反射ロゴマークは光を反射して、反射効果を提供することで、安全性を向上する。各反射ロゴマーク20I~20Lの内部に反射糸がないが、反射ロゴマークの外周輪郭の反射糸を通じて、やはり反射作用を有し、他の人が見るのは依然反射ロゴマークの図形パターン又は文字パターンである。
【0032】
図9A及び図9B図10A及び図10Bは、本発明の第7、第8の好ましい実施例で提供される図形パターンの反射ロゴマーク20M、20N及び文字パターンの反射ロゴマーク20O、20Pを示し、各反射ロゴマークが1本以上の反射糸22をシート状材料10に結合することで形成される。
【0033】
図9A図10Bの反射ロゴマーク20M~20Pを形成する前記反射糸22の線は、前記内部線27のみを有する図9Aの反射ロゴマーク20Mを例にすると、反射糸22の線は、内部線27のみを有し、前記反射ロゴマーク20Wのパターン形状に基づいて作製される。同様に、前記反射ロゴマーク20Mは、輪郭線がないが、ミシン縫製、電気刺繍或いは織りの方法で前記内部線27を反射ロゴマーク20Mのパターンに直接作製し、内部線27自体を通じて、反射ロゴマーク20Mに明確な外形及び輪郭を持たせる。
【0034】
前記内部線27は、複数の線分28(符号28aで表される)を有し、これら線分28(28a)が間隔を有し、隣り合う2本の線分28aが平行に設置され、且つその間に隙間29を有する。前記内部線27のこれら線分28aは、反射ロゴマーク20Mのパターン内に位置し、且つこれら線分28aの配置/配列が前記反射ロゴマークのパターンを構成する。各反射ロゴマーク20N~20Pの内部線27の線分28aは、反射ロゴマーク20Mの線分設置方法と同じである。
【0035】
各反射ロゴマーク20M~20Pに光が当たっている時、反射ロゴマークは光を反射することで、安全性を向上する。図9A図10Bの実施例において、内部線27の線分28は、反射ロゴマーク20M~20Pを埋め切らないが、光のにじみを通じて、他の人が見るのは依然反射ロゴマークの完全なパターンである。
【0036】
図11A及び図11B図12A及び図12Bは、本発明の第9、第10の好ましい実施例で提供される図形パターンの反射ロゴマーク20Q、20R及び文字パターンの反射ロゴマーク20S、20Tを示し、各反射ロゴマークが1本以上の反射糸22をシート状材料10に結合することで形成される。
【0037】
図11Aの反射ロゴマーク20Qを例にすると、同様に反射ロゴマーク20Qは、輪郭線を有さず、内部線27のみを有し、前記反射ロゴマーク20Qの形状に基づいて作製される。前記反射ロゴマーク20Qは、輪郭線がないが、内部線27を反射ロゴマーク20Qのパターンに直接作製して、反射ロゴマーク20Qに明確な外形及び外周輪郭を持たせる。
【0038】
前記内部線27は、複数の線分28(符号28bで表される)を有し、これら線分28(28b)が間隔を有し、隣り合う2本の線分28bの間に隙間29があり、その一端が接続することで、これら線分28bがジグザグ状配列を形成させる。前記内部線27のこれら線分28bは、反射ロゴマーク20Qのパターン内に位置し、前記反射ロゴマークのパターンを形成するように配置/配列されている。各反射ロゴマーク20S~20Tの内部線27の線分28bは、反射ロゴマーク20Qの線分の設置方法と同じである。
【0039】
各反射ロゴマーク20Q~20Tに光が当たっている時、反射ロゴマークは光を反射することで、安全性を提供する。図11A図12Bの実施例において、内部線27の線分28は、反射ロゴマーク20Q~20Tを埋め切らないが、光のにじみを通じて、他の人が見るのは依然反射ロゴマークの完全なパターンである。
【0040】
図13A及び図13Bは、本発明の第11及び第12の好ましい実施例に係る反射ロゴマーク20U及び20Vを示す。ここで、図13Aの反射ロゴマーク20Uは、輪郭線26及び内部線27を有し、図13Bの反射ロゴマーク20Vが内部線のみを有し、輪郭線を有さない。前記2つの反射ロゴマーク20U及び20Vの内部線27の線分28cは、同様に間隔をあけて設置され、隙間29を有し、且つこれら線分28cが波状を呈する。
【0041】
図13Bの反射ロゴマーク20Vは、輪郭線を有さないが、内部線27の線分28cが前記反射ロゴマーク20Vのパターンを形成するように配置/配列されている。前記二反射ロゴマーク20U、20Vに光が当たっている時、光のにじみを通じて、反射パターンは同じである。
【0042】
図14A及び図14Bは、本発明の第13及び第14の好ましい実施例に係る反射ロゴマーク20W及び20Xを示し、その相違点は図14Aの反射ロゴマーク20Wに輪郭線26があり、図14Bの反射ロゴマーク20Xに輪郭線がないことである。前記2つの反射ロゴマーク20W及び20Xの内部線27の線分28dは、同様に間隔をあけて設置され、隙間29を有し、且つこれら線分28dがメッシュ状を呈して設置される。
【0043】
図15A及び図15Bは、本発明の第15及び第16の好ましい実施例に係る反射ロゴマーク20Y及び20Zを示す。図15Aの反射ロゴマーク20Yは、輪郭線26を有し、図15Bの反射ロゴマーク20Zが輪郭線を有さない。前記2つの反射ロゴマーク20U及び20Vの内部線27の線分28cは、同様に間隔をあけて設置され、且つこれら線分28eが弧状を呈する。
【0044】
図13A図15Bの反射ロゴマークは、図形パターンを例にするが、線分28が文字パターンにも応用できる。
【0045】
図16を参照すると、実施上、物品30に複数の本発明のいずれかの好ましい実施例に係る反射ロゴマーク20を設置でき、前記物品30の反射効果を全面的に向上し、且つ反射ロゴマーク20がロゴ(LOGO)商標又は美しいパターンの場合、おかしくなく、前記物品にファッション感を持たせ、さまざまな場面で使用できる。
【0046】
なお、図17を参照すると、本発明の反射ロゴマーク20は、織りの方法で例えば衣服、パンツ、帽子、靴下、スポーツシューズ等の織物(織物類の物品)40に形成された場合、反射糸22を同色の一般的な糸と一緒に織ることができ、このように反射糸で織成された反射ロゴマーク20はまるで前記織物40内に隠されているかのようであり、特別に目立たないか、又は盛り上がらない。前記織物40に光が当たっている時、これら反射ロゴマーク20が光を反射する以外に際立つことになる。ミシン縫製或いは電気刺繍で形成される反射ロゴマークは、物品の表面から盛り上がり、織りで形成された反射ロゴマークは、織物の表面から盛り上がることがない。
【0047】
本発明は、反射糸を用いてミシン縫製、電気刺繍できる物品又は織物に反射ロゴマーク20を作製することで、人々の日用品に安全性を持たせる。
【0048】
本発明が講じる技術手段は、反射糸で反射ロゴマークのパターンを埋め切れてなくても完全なパターンを反射させることができることを含む。反射糸で反射ロゴマークを埋め切らない方法はいくつかの目的があり、まず、反射糸は微細なガラスビーズを有し、微細なガラスビーズの質感が硬く且つ比重も大きいため、反射糸が重く硬く、反射糸で反射ロゴマークのパターンを刺繍して詰める又は埋めると、被服の重量が増加し、且つ被服を硬くなり、着心地が悪くなる。本発明が反射糸を離間して設置する手段は、重量を軽減し、着用時の負担を軽減し、衣服をより柔らかく、着心地が良くなる。更に、反射糸の価格は、一般的な糸より高く、反射ロゴマークのパターンを埋めると、被服のコストを増すことで、使用する人々が少なくなり、公共の安全性が損なわれ、これは出願人にとって望ましくないため、本発明は、反射ロゴマークのパターンを埋め切らない技術的手段を講じることで、反射効果を奏することができるだけでなく、反射糸の使用量を減らし、衣服のコストを削減し、より多くの人々に反射被服を使用させることで、公共の安全性を向上させる。
【符号の説明】
【0049】
10 シート状材料
20(20A~20Z) 反射ロゴマーク
22 反射糸
24 反射層
26 輪郭線
27 内部線
28(28a~28e) 線分
30 物品
40 織物
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図15A
図15B
図16
図17
【外国語明細書】