(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022036217
(43)【公開日】2022-03-04
(54)【発明の名称】包装材の製造方法
(51)【国際特許分類】
B31D 1/02 20060101AFI20220225BHJP
【FI】
B31D1/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022002697
(22)【出願日】2022-01-12
(62)【分割の表示】P 2017114437の分割
【原出願日】2017-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】000205306
【氏名又は名称】大阪シーリング印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086737
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 和秀
(72)【発明者】
【氏名】吉田 雅彦
(72)【発明者】
【氏名】播摩 英伸
(72)【発明者】
【氏名】廣田 耕一朗
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 朝妃
(57)【要約】
【課題】情報が印刷される包装材の形状やサイズを容易に選択できる包装材の製造方法を提供する。
【解決手段】シート原紙から物品を包装する包装材を製造する方法であって、前記シート原紙にレーザー光を照射して、前記シート原紙に前記物品に関する情報を印刷処理する工程と、印刷処理された前記シート原紙にレーザー光を照射して、前記物品に応じたサイズにカット処理して包装材とする工程とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート原紙から物品を包装する包装材を製造する方法であって、
前記シート原紙にレーザー光を照射して、前記シート原紙に前記物品に関する情報を印刷処理する工程と、
印刷処理された前記シート原紙にレーザー光を照射して、前記物品に応じたサイズにカット処理して包装材とする工程とを備える、
ことを特徴とする包装材の製造方法。
【請求項2】
前記シート原紙は、シート状の基材と、前記基材の一方の面に形成されて、レーザー光の照射によって印刷される被印刷層と、前記基材の他方の面に形成された粘着剤層と、前記粘着剤層を覆う包装シートとが積層されている、
請求項1に記載の包装材の製造方法。
【請求項3】
前記包装シートが、段ボールシートである、
請求項2に記載の包装材の製造方法。
【請求項4】
前記包装シートが、気泡緩衝シートである、
請求項2に記載の包装材の製造方法。
【請求項5】
前記物品に関する前記情報は、包装される前記物品が配送される配送先の宛名を含む、
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の包装材の製造方法。
【請求項6】
前記基材と前記粘着剤層との間に、前記基材及び前記被印刷層を、前記包装シートから剥離する際に、凝集破壊する破壊層を備える、
請求項5に記載の包装材の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被印刷シートにレーザー光を照射して、印刷処理及びカット処理を行うレーザー処理装置を用いて製造するのに好適な包装材の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットなどで扱うパンや弁当などの食料品には、ラベルプリンタ等によって、その品名、加工時間、賞味期限等の可変情報が印刷されたラベルが、貼付されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一般に、ラベルメーカーは、多数のラベルが剥離シートに仮着されたロール状のラベルシートを、ス-パ-マーケットや食料品の調理加工センター等の商品メーカーへ提供し、商品メーカーでは、このラベルシートのラベルに、品名や賞味期限等の可変情報をラベルプリンタ等で印刷し、包装された食料品等に貼り付けるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、従来では、ラベルメーカーでは、ラベルシートを提供し、商品メーカーでは、提供されたラベルシートのラベルに可変情報を印刷して食料品等の商品に貼り付けるので、例えば、商品メーカーにおいて、ラベルの形状やサイズを任意に選択することはできず、希望する形状等のラベルのラベルシートを、ラベルメーカーから新たに提供してもらう必要があり、利便性に劣るものである。
【0006】
また、ラベルメーカーにおいては、多くの商品メーカー毎に、形状やサイズが異なる多種類のラベルシートを製造することは、生産効率の低下を招く。
【0007】
本発明は、情報が印刷される包装材の形状やサイズを容易に選択できる包装材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明では次のように構成している。
【0009】
(1)本発明の包装材の製造方法は、シート原紙から物品を包装する包装材を製造する方法であって、
前記シート原紙にレーザー光を照射して、前記シート原紙に前記物品に関する情報を印刷処理する工程と、印刷処理された前記シート原紙にレーザー光を照射して、前記物品に応じたサイズにカット処理して包装材とする工程とを備える。
【0010】
本発明の包装材の製造方法によると、シート原紙にレーザー光を照射して、当該包装材によって包装される物品に関する情報、例えば、物品名やその物品の取扱いについての情報等を印刷すると共に、シート原紙を、レーザー光を照射して物品を包装するのに必要なサイズにカット処理して包装材とすることによって、物品に関する情報が印刷された物品を包装するのに必要なサイズの包装材を得ることができる。
【0011】
(2)本発明の一実施態様では、前記シート原紙は、シート状の基材と、前記基材の一方の面に形成されて、レーザー光の照射によって印刷される被印刷層と、前記基材の他方の面に形成された粘着剤層と、前記粘着剤層を覆う包装シートとが積層されている。
【0012】
この実施態様によると、シート原紙に、物品に関する情報を印刷して、物品に応じたサイズにカット処理して包装材とし、当該包装材によって前記物品を包装することができる。
【0013】
(3)本発明の好ましい実施態様では、前記包装シートが、段ボールシートである。
【0014】
この実施態様によると、包装シートが段ボールシートで構成された包装材によって物品を包装することができる。
【0015】
(4)本発明の他の実施態様では、前記包装シートが、気泡緩衝シートである。
【0016】
この実施態様によると、包装シートが気泡緩衝シートで構成された包装材によって物品を包装することができる。
【0017】
(5)本発明の更に他の実施態様では、前記物品に関する前記情報は、包装される前記物品が配送される配送先の宛名を含む。
【0018】
この実施態様によると、包装材自体に、当該包装材によって包装される物品が配送される配送先の宛名を含む情報が印刷されているので、配送先の宛名が印刷された宛名ラベルや配送伝票等を包装材に貼着する必要がない。
【0019】
(6)本発明の一実施態様では、前記基材と前記粘着剤層との間に、前記基材及び前記被印刷層を、前記包装シートから剥離する際に、凝集破壊する破壊層を備える。
【0020】
この実施態様によると、配送先の宛名等が印刷された当該包装材によって物品を包装して配送した後に、印刷された宛名部分を、包装シートから剥がして廃棄する際に、破壊層で凝集破壊を起こし、この破壊層の部分で剥離されるので、容易に宛名部分を剥がすことができると共に、包装シートに残った粘着剤を凝集破壊した破壊層が覆うことによって、粘着剤によるべたつきを防止することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、シート原紙にレーザー光を照射して、当該包装材によって包装される物品に関する情報、例えば、物品名やその物品の取扱いについての情報等を印刷すると共に、シート原紙を、レーザー光を照射して物品を包装するのに必要なサイズにカット処理して包装材とすることによって、物品に関する情報が印刷された物品を包装するのに必要なサイズの包装材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は本発明の一実施形態の包装材の製造方法を実施するのに好適なレーザー処理装置の概略構成図である。
【
図4】
図4はレーザー装置による印刷処理及びカット処理を説明するための図である。
【
図7】
図7はカット溝の更に他の形状を示す図である。
【
図8】
図8は配送伝票用のシート原紙の概略断面図である。
【
図9】
図9はレーザー装置による印刷処理及びカット処理を説明するための図である。
【
図10】
図10は本発明の一実施形態の製造方法によって得られる包装材の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態の包装材の製造方法に使用するレーザー処理装置1の概略構成図である。
【0025】
この例では、レーザー処理装置1は、例えば、ス-パ-マーケットや食料品の調理加工センター等の商品メーカーに備えられている。商品メーカーでは、上記のように、ラベルメーカーから多数のラベルが剥離シートに仮着されたロール状のラベルシートの提供を受け、このラベルシートのラベルに、食料品等の商品の品名、価格、賞味期限等の可変情報を印刷し、剥離シートからラベルを剥離して包装された商品に貼り付けるようにしている。
【0026】
この例では、多数のラベルが剥離シートに仮着されたロール状のラベルシートがラベルメーカーから提供されるのではなく、
図2に示すように、裏面の剥離シート6上の全面に、被印刷層としての感熱記録層9等が形成された被印刷シートとしてのシート原紙2が提供される。
【0027】
このシート原紙2は、
図3の概略断面図に示すように、シート状の基材8上に、レーザー光によって可変情報等が印刷記録される被印刷層としての前記感熱記録層9が形成され、基材8の裏面が、粘着剤層10を介して剥離シート6に仮着されている。
【0028】
基材8は、特に制限はなく、紙、樹脂フィルム、あるいは、それらを積層した複合基材であってもよく、従来のタック紙等の基材として使用されている各種の基材を用いることができる。
【0029】
感熱記録層9は、レーザー光の熱によって発色するものであり、従来の感熱記録層と同様の材料で構成される。すなわち、この感熱記録層9は、バインダ中に顕色剤及びロイコ染料等を分散させた塗料を、塗布乾燥させて構成される。
【0030】
粘着剤層10の粘着剤としては、従来のタック紙等に使用される各種の粘着剤を使用することができる。
【0031】
剥離シート6としては、従来公知の剥離紙や剥離フィルムなどを使用することができる。
【0032】
このレーザー処理装置1は、
図1に示すように、ロール状のシート原紙2から繰り出されて一対の上流側ローラ22を介して搬送されるロール原紙2に対して、レーザー光11を照射して可変情報を印刷する印刷処理を行うと共に、印刷した領域の周囲を、枠状にカットするカット処理を行うレーザー処理手段としてのレーザー装置3を備えている。
【0033】
レーザー装置3による印刷処理及びカット処理は、シート原紙2を搬送させながら行ってもよいし、シート原紙2の搬送を一旦停止させた状態で行ってもよい。
【0034】
このレーザー装置3は、CO2レーザー、YAGレーザー等で構成されたレーザー発振器、レーザー光のビーム径を調整するビームエキスパンダ、反射ミラー、レーザービームを走査するガルバノスキャナ、レーザー発振器の出力とレーザービームの走査速度等を制御すると共に、シート原紙2の搬送を制御する制御部と、各種の設定入力や表示を行う操作部等を備えている。
【0035】
このレーザー装置3は、予め設定された品名や賞味期限等の可変情報を表す数字や文字等の形状に沿ってレーザー光11を、シート原紙2に対して照射する。これによって、シート原紙2の感熱記録層9におけるレーザー光11の照射部分が、レーザー光11の熱によって発色し、
図4に示されるように、可変情報を表す文字等12が印刷される。
【0036】
更に、レーザー装置3は、可変情報が印刷された領域を囲むように、予め設定された矩形等の形状に沿って、レーザー出力を強めてレーザー光11を照射し、カット溝13を形成するカット処理を行う。このカット溝13は、シート原紙2の剥離シート6を切断しない深さまで形成される。これによって、可変情報が印刷された領域を、枠状のカット溝13によって囲んだ矩形のラベル14が区画形成される。
【0037】
レーザー装置3は、シート原紙2に対して、可変情報の印刷処理と、印刷した領域を囲むカット処理とを交互に繰り返すことによって、シート原紙2の長手方向に沿って多数のラベル14を区画形成する。
【0038】
このようにレーザー処理装置1では、レーザー光を、シート原紙2に照射して印刷処理する工程と、前記シート原紙2をカット処理する工程とを実施する。なお、ラベル14の印刷処理とカット処理とは、いずれを先に行ってもよく、枠状のカット溝13を形成するカット処理を行った後に、その枠内に可変情報等を印刷してもよい。
【0039】
上記のように多数のラベル14が区画形成されたシート原紙2は、カット溝13の外側の不要なラベルカス15を、
図1に示されるラベルカス巻取りロール4で巻取って除去する。ラベルカス15が除去されることによって、
図5に示されるように、多数のラベル14が剥離シート6に仮着されたラベルシート5となり、一対の下流側ローラ23を介してロール状に巻き取られる。
【0040】
このように、品名や賞味期限等の可変情報を示す文字等12が印刷された多数のラベル14が仮着されたラベルシート5が得られるので、このラベルシート5を、例えば、ラベル貼付け機に装着してラベル14を剥離シート6から剥がして、包装した食料品等の商品に貼着する。
【0041】
上記のようにレーザー処理装置1によって、シート原紙2に、印刷処理、及び、カット処理を行うので、印刷する可変情報の内容は勿論、シート原紙2の幅方向の長さは制限されるものの、ラベル14の形状やサイズを任意に選択することが可能となる。
【0042】
これによって、各種の商品のサイズ等に応じた種々のラベルを、ラベルメーカーからの提供を受けることなく、商品メーカーにおいて、容易に作製することができる。また、ラベルの形状を、例えば、星形やハート形等とし、意匠的な効果を発揮させるようにしてもよい。
【0043】
更に、カット溝13は、上記のように枠状に切断する形状に限らず、例えば、
図6に示すように、シート原紙2の幅方向に沿ってその全幅に亘って切断するような形状であってもよい。あるいは、
図7に示すように、シート原紙2の幅方向の少なくとも一方の端部、この例では、シート原紙2の幅方向の両端部に、幅方向に沿ってカット溝13を形成すると共に、シート原紙2の長手方向に沿って、幅方向のカット溝13のカット端に繋がるようにカット溝13を形成し、シート原紙2の幅方向の両端部を、例えば矩形に切欠くように切断する形状であってもよい。
【0044】
このレーザー処理装置は、上記のような食料品等の商品ラベルに限らず、宛名ラベルや配送伝票等にも適用できるものである。
【0045】
図8は、配送伝票用のシート原紙2aの
図3に対応する断面図であり、
図3に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0046】
配送伝票には、配送先である宛先の住所、氏名、電話番号等の個人情報が印刷されており、かかる配送伝票が、被貼着物品である配送対象物品に貼着されて配送される。配送後は、個人情報が不正利用されることのないように、配送伝票は、配送対象物品から剥離除去されて廃棄される。
【0047】
この配送伝票用のシート原紙2aでは、配送後の配送伝票の剥離を容易に行えるように、基材8と粘着剤層10と間に、基材8を、被貼着物品である配送対象物品から剥離する際に、凝集破壊する破壊層16が設けられている。この凝集破壊を起こす破壊層16は、従来公知の凝集破壊層と同様の材料で構成される。
【0048】
この配送伝票用のシート原紙2aでは、上記のレーザー処理装置1によって、
図9に示すように、宛先の住所、氏名等を表す文字等12aが印刷処理されると共に、配送伝票のサイズのカット溝13aを形成するカット処理されて配送伝票7が区画形成される。
【0049】
配送伝票7が区画形成されたシート原紙2aは、カット溝13aの外側の不要なラベルカス15aが除去されて、剥離シート6上に、多数の配送伝票7が貼り付けられた配送伝票シートが得られる。
【0050】
この配送伝票シートから、配送伝票が剥がされて配送対象物品に貼着されて配送される。
【0051】
配送先では、配送対象物品から配送伝票が剥がされる。このとき、シート原紙2aには、上記のように、粘着剤層10と基材8との間に、破壊層16が形成されているので、配送対象物品から宛先等が印刷された配送伝票を剥離する際に、破壊層16で凝集破壊を起こし、この破壊層16の部分で剥離される。これによって、容易に配送伝票を剥がすことができると共に、配送対象物品に残った粘着剤を凝集破壊した破壊層が覆うことによって、粘着剤によるべたつきを防止することができる。
【0052】
次に、レーザー光の照射によって印刷処理されると共に、所要の形状にカット処理されるのに好適な包装材について説明する。
【0053】
図10は、本発明の一実施形態の製造方法によって得られる包装材の概略断面図であり、
図8に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0054】
この包装材17は、例えば、配送対象物品を包装して配送するのに好適な包装材であり、上記ラベルや配送伝票に比べて、シート原紙の幅は大きく、種々のサイズの物品の包装に対応できるようになっている。
【0055】
この実施形態の包装材17では、粘着剤層10は、剥離シート6ではなく、包装シートとしての薄い段ボールシート18に接着されている。この段ボールシート18は、上下の表面材19,20の間に、波状に連続する中芯21を配設した周知の構造である。
【0056】
この包装材17は、裏面側には、包装シートとしての薄い段ボールシート18が設けられると共に、表面側には、レーザー光の照射によって印刷可能な感熱記録層9が設けられている。この包装材17に対して、上記のラベル等と同様に、レーザー光の照射によって、宛先の住所、氏名等の印刷処理を行うと共に、その印刷領域の周囲を囲むように配送伝票に応じた枠状にカット溝を形成する第1のカット処理を行い、更に、配送対象物品を包装するのに必要な包装材のサイズにカットする第2のカット処理を行う。
【0057】
これによって、宛先等を含む配送伝票が印刷された所要のサイズの包装材が得られる。
【0058】
このように宛先等を含む配送伝票が、包装材17に直接印刷されるので、配送伝票や宛名ラベル等を貼付する必要がなく、包装作業を簡素化することができる。
【0059】
なお、配送対象物品を包装するのに必要な包装材のサイズが小さいような場合には、印刷領域を囲むように枠状にカット溝を形成する第1のカット処理は、省略してもよい。
【0060】
包装材17の表面側の感熱記録層9には、配送のための宛名等の情報に限らず、例えば、包装される物品名や物品の取扱いに関する注意事項等の情報を印刷してもよい。
【0061】
更に、包装材17の表面側の感熱記録層9に、絵柄等を印刷して意匠的な効果や広告情報などを印刷して宣伝効果をもたらすようにしてもよい。
【0062】
なお、包装材17の裏面側の包装シートは、段ボールシートに限らず、例えば、気泡緩衝シートであってもよく、それらを組合せてもよい。
【0063】
被印刷層は、レーザー光の照射によって印刷できればよく、上記感熱記録層9に限らず、例えば、基材上に、黒色等の着色層を形成し、この着色層上に、熱によって透明になる樹脂粒子層を形成し、レーザー光の照射によって前記樹脂粒子層を透明化して印刷するものであってもよく、あるいは、基材上に、着色層を形成し、レーザー光の照射によって、この着色層を除去して下地の基材の色との対比で印刷を行うものなどであってもよい。
【0064】
シート原紙2,2aや包装材17は、上記
図3、
図8、
図10の構成に限るものではなく、他の層を設けてもよく、例えば、感熱記録層上に、透明な保護層を形成してもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 レーザー処理装置
2,2a シート原紙(被印刷シート)
3 レーザー装置(レーザー処理手段)
4 ラベルカス巻取りロール
5 ラベルシート
6 剥離シート
7 配送伝票
8 基材
9 感熱記録層(被印刷層)
10 粘着剤層
11 レーザー光
14 ラベル
17 包装材