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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022036366
(43)【公開日】2022-03-08
(54)【発明の名称】ファイル
(51)【国際特許分類】
   B42F 7/00 20060101AFI20220301BHJP
   A41D 13/11 20060101ALI20220301BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20220301BHJP
【FI】
B42F7/00 G
A41D13/11 L
A41D13/11 H
A62B18/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020140528
(22)【出願日】2020-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】500180640
【氏名又は名称】株式会社三千和商工
(74)【代理人】
【識別番号】100190702
【弁理士】
【氏名又は名称】筧田 博章
(72)【発明者】
【氏名】家令 光国
【テーマコード(参考)】
2C017
2E185
【Fターム(参考)】
2C017QA03
2C017QE00
2C017QE07
2C017QF05
2E185AA06
2E185CC36
(57)【要約】
【課題】
収納物を収納でき、フェイスバイザーおよびマスクバンドとして使用することができるファイルを提供する。
【解決手段】
ファイルは、シートである第1シートと、第1シートに重なるシートである第2シートと、第1シートと第2シートの一部を接続する接続部と、第1シートと第2シートの間に設けられる収納部と、収納部に通ずる開口部とを備えている。第1シートおよび第2シートの少なくとも1つは、切り離し可能なシールド部を備えている。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートである第1シートと、
前記第1シートに重なるシートである第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートの一部を接続する接続部と、
前記第1シートと前記第2シートの間に設けられる収納部と、
前記収納部に通ずる開口部と、
を備え、
前記第1シートおよび前記第2シートの少なくとも1つは、切り離し可能なシールド部を備えるファイル。
【請求項2】
前記シールド部は、間隔をあけて前記シールド部を貫通する一対の貫通孔を備える請求項1記載のファイル。
【請求項3】
前記シールド部は、切り離し可能であって、前記貫通孔を塞ぐ蓋部を備える請求項2記載のファイル。
【請求項4】
前記シールド部は、前記貫通孔の周辺に、スリットである第1スリットを備える請求項2または3記載のファイル。
【請求項5】
前記第1シート、前記第2シートおよび前記接続部の少なくとも1つに切り取り可能に設けられ、マスクの一対のストラップを括ることが可能なバンド部を備える請求項1~4のいずれか1項に記載のファイル。
【請求項6】
シートである第1シートと、
前記第1シートに重なるシートである第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートの一部が接続する接続部と、
前記第1シートと前記第2シートの間に設けられる収納部と、
前記収納部に通ずる開口部と、
前記第1シート、前記第2シートおよび前記接続部の少なくとも1つに切り取り可能に設けられ、マスクの一対のストラップを括ることが可能なバンド部と、
を備えるファイル。
【請求項7】
前記バンド部は、帯状の帯状部と、取付部と、を備え、
前記取付部は、前記帯状部に設けられる第2スリットと、前記帯状部に設けられ、前記第2スリットに通すことが可能な頭部と、を含んで構成される請求項5または6記載のファイル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファイルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
書類等の収納物を収納するファイルについては、これまで様々なものが発明されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-032648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、新型コロナウイルス感染症が世界中で大流行している。このような状況において、本願の発明者は、感染症の予防にも利用できるファイルを開発するに至った。
【0005】
本発明は、収納物を収納でき、フェイスバイザーおよびマスクバンドとしても使用することができるファイルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ファイルの一の態様は、シートである第1シートと、第1シートに重なるシートである第2シートと、第1シートと第2シートの一部を接続する接続部と、第1シートと第2シートの間に設けられる収納部と、収納部に通ずる開口部とを備えている。第1シートおよび第2シートの少なくとも1つは、切り離し可能なシールド部を備えている。
【0007】
シールド部は、間隔をあけてシールド部を貫通する一対の貫通孔を備えるものであってもよい。
【0008】
シールド部は、切り離し可能であって、貫通孔を塞ぐ蓋部を備えるものであってもよい。言い換えれば、シールド部は、間隔をあけて一対の閉じた切り取り線を備えるものであってもよい。
【0009】
シールド部は、貫通孔の周辺に、スリットである第1スリットを備えるものであってもよい。
【0010】
シールド部は、その上下を識別するための識別部を備えてもよい。
【0011】
シールド部は、可撓性を有していることが好ましい。また、シールド部は、透明または半透明である等のシールド部を通して向こう側が視認可能なものであることが好ましい。また、シールド部は、外縁が、第1シートおよび第2シートの両方または一方の開口部を構成する外縁を含むものであることが好ましい。
【0012】
ファイルは、第1シート、第2シートおよび接続部の少なくとも1つに切り取り可能に設けられ、マスクの一対のストラップを括ることが可能なバンド部を備えるものであってもよい。
【0013】
ファイルの一の態様は、シートである第1シートと、第1シートに重なるシートである第2シートと、第1シートと第2シートの一部が接続する接続部と、第1シートと第2シートの間に設けられる収納部と、収納部に通ずる開口部と、第1シート、第2シートおよび接続部の少なくとも1つに切り取り可能に設けられ、マスクの一対のストラップを括ることが可能なバンド部とを備える。
【0014】
上記各ファイルの態様において、バンド部は、帯状の帯状部と、取付部とを備えるものであってもよい。また、取付部は、帯状部に設けられる第2スリットと、帯状部に設けられ、第2スリットに通して装着可能な頭部とを含んで構成されるものであってもよい。
【0015】
帯状部は、幅がくびれる第1くびれ部を備えるものであってもよい。
【0016】
バンド部は、帯状部の長手方向において、頭部を複数備えるものであってもよい。
【0017】
バンド部は、帯状部の長手方向において、第2スリットを複数備えるものであってもよい。
【0018】
バンド部は、頭部と帯状部の間または頭部間に、幅がくびれる第2くびれ部を備えるものであってもよい。
【0019】
バンド部は、可撓性を有していることが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明のファイルによると、収納物を収納でき、フェイスバイザーおよびマスクバンドとしても使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】実施形態のファイルを示す正面図である。
図2】第1シートを捲った状態のファイルを示す正面図である。
図3】シート体を示す正面図である。
図4】第1シート(第2シート)から切り離されるとともに、蓋部が切り離されたシールド部を示す正面図である。
図5】識別部を備えるシールド部を示す正面図である。
図6】第1シート(第2シート)から切り離されたバンド部を示す正面図である。
図7】(A)および(B)は、シールド部の使用方法を示す模式図(その1)である。
図8】(A)および(B)は、シールド部の使用方法を示す模式図(その2)である。
図9】(A)および(B)は、シールド部の使用方法を示す模式図(その3)である。
図10】(A)~(E)は、バンド部の使用方法を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1図2に示すように、ファイル1は、第1シート10と、第2シート20と、収納部30と、接続部40と、開口部50とを備えている。なお、以下の説明において、便宜上、第1シート10および第2シート20の面に直交する方向を前後方向とし、これに直交する方向を左右方向および上下方向とする。
【0023】
第1シート10および第2シート20は、互いに同じ形状であって、上下方向に延びる左辺および右辺を長辺とし、左右方向に延びる上辺および底辺を短辺とする略矩形状のものである。
【0024】
第1シート10および第2シート20は、互いの面を対向させ、各縁を合わせた状態で重なっており、両者の間が書類等の収納物が収納される空間である収納部30となっている。第1シート10および第2シート20は、互いの左縁および底縁が、接続部40として接続して閉じられている。また、第1シート10および第2シート20の上縁と右縁との間は、収納部30に通ずる開口部50となっており、第1シート10および第2シート20の上辺および右辺の少なくとも一方を捲ることにより開口部50を通じて収納物を収納部30に出し入れできるようになっている。
【0025】
このようなファイル1は、例えば、図3に示すような、1つのシートであるシート体3を用いて形成することができる。シート体3は、左右に対称な第1シート10および第2シート20を備え、互いの一方の長辺が接続している。シート体3は、透明で可撓性を有している。シート体3は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂等で形成される。シート体3を第1シート10および第2シート20の境界で折り曲げ、底辺を溶着等の接続手段により接続することにより、上記ファイル1が形成される。これら第1シート10および第2シート20の境界で折り曲げた部分および接続手段により接続した底辺が、接続部40となっている。
【0026】
なお、第1シート10および第2シート20の形状は、どのようなものであってもよい。また、ファイル1は、独立した第1シート10と第2シート20を接続手段により接続したものであってもよい。また、接続部40および開口部50が設けられる位置は、開口部50から収納部30に収納物を収納できるものであればどのようなものであってもよい。
【0027】
第1シート10および第2シート20の少なくとも1つは、切り離し可能なシールド部60を備えている。シールド部60は、シートから切り離して、フェイスシールド(フェイスバイザー)として使用するためのものである。
【0028】
本実施形態では、シールド部60は、第1シート10および第2シート20の両方に備えられている。第1シート10および第2シート20には、左右方向に間隔をあけて上辺から下方に延びる一対の線と一対の線の下端側を結ぶ線との一続きの線であって、各シートに対し切り取り可能な第1切り取り線61が設けられている。そして、第1シート10および第2シート20の外縁である上縁と第1切り取り線61とに囲まれる領域が、シールド部60となっている。シールド部60の大きさは、フェイスシールドとして有効に機能する大きさに設定されている。第1切り取り線61は、シートから切り取り可能なものであればどのようなものであってもよく、ここでは、マイクロミシン加工が施されたミシン目となっている。図4は、第1切り取り線61により、第1シート10(第2シート20)から切り離したシールド部60を示す。以下の説明において、第1シート10および第2シート20から切り離されたシールド部60の方向については、第1シート10および第2シート20の左右方向が、シールド部60の上下方向であるものとする。また、この上下方向に直交する方向をシールド部60の左右方向であるものとする。
【0029】
シールド部60は、その上下を識別するために、識別部62を備えてもよい。識別部62は、シールド部60の上下を識別できるものであればどのようなものであっても構わないが、例えば図5に示すように、シールド部60の上縁に沿って施された着色とすることができる。
【0030】
シールド部60は、間隔をあけてシールド部60を貫通する一対の貫通孔63,63を備えている。貫通孔63は、シールド部60を眼鏡100に装着する際に、眼鏡100のテンプル102を通すためのものである。また、シールド部60は、切り離し可能であって、貫通孔63を塞ぐ蓋部65を備えている。
【0031】
本実施形態では、図1図3に示すように、第1シート10および第2シート20に、切り取り可能な円形の第2切り取り線64が、上下方向に間隔をあけて2つ設けられている。第2切り取り線64で囲まれた領域が蓋部65に相当する。第2切り取り線64は、シートから蓋部65を切り取り可能なものであればどのようなものであってもよく、ここでは、マイクロミシン加工が施されたミシン目となっている。第2切り取り線64により蓋部65を切り取ると、貫通孔63が形成される。第1シート10および第2シート20から切り離されたシールド部60において、各蓋部65(貫通孔63)は、シールド部60の上縁側または下縁側であって、かつ各側縁側に設けられていることが好ましい。本実施形態では、各蓋部65(貫通孔63)は、図4および図5に示すように、シールド部60の上縁側であって、かつ各側縁側に設けられている。
【0032】
シールド部60は、各貫通孔63(蓋部65)の周辺に、スリットである第1スリット66を備えている。第1スリット66は、シールド部60に眼鏡100を装着する際に、眼鏡100のテンプル102を通して、シールド部60と眼鏡100との角度を固定するためのものである。第1スリット66は、少なくとも一端に、幅が広がる第1拡幅部67を備えてもよい。
【0033】
本実施形態では、第1スリット66は、図4および図5に示すように、2つの蓋部65,65(貫通孔63,63)が並ぶ方向と平行な方向、すなわちシールド部60の左右方向においては、各蓋部65の外側で、シールド部60の上下方向においては、各蓋部65より上側で、シールド部60に設けられている。第1スリット66は、シールド部60の上下方向に延びており、その両端には、スリットの幅が広がる第1拡幅部67,67が設けられている。
【0034】
なお、一対の蓋部65,65(貫通孔63,63)は、複数備えられていてもよい。また、各蓋部65(各貫通孔63)の形状および設けられる位置については、眼鏡100のテンプル102を通すことができるものであれば、どのようなものであってもよい。また、第1スリット66は、各蓋部65(各貫通孔63)に対し、複数備えられてもよい。また、第1スリット66の形状、延びる方向および設けられる位置については、シールド部60に眼鏡100を装着した際、シールド部60と眼鏡100の角度を固定できるものであれば、どのようなものであってもよい。シールド部60は、第1スリット66を備えないものであってもよい。また、シールド部60は、蓋部65を備えず、貫通孔63を備えるものであってもよい。また、シールド部60は、第1スリット66、蓋部65および貫通孔63を備えないものであってもよい。この場合、シールド部60は、使用者に装着するための装着具を用いて使用者に装着される。また、シールド部60は、第1シート10および第2シート20の一方にだけ備えられていてもよい。
【0035】
第1シート10、第2シート20および接続部40の少なくとも1つには、切り取り可能なバンド部70が備えられている。バンド部70は、マスク120の一対のストラップ122,122を括るためのものである。
【0036】
本実施形態では、バンド部70は、図1図3に示すように、第1シート10および第2シート20の両方に備えられており、それぞれの開口部50を構成する側縁側(図1の右縁側)に切り取り可能に備えられている。
【0037】
バンド部70は、一方に延びる帯状のものであり、一端が第1シート10および第2シート20の上縁の一部となっており、長手方向(上下方向)に延びる縁の一方が第1シート10および第2シート20の側縁(右縁)の一部となっている。また、バンド部70は、これら以外の縁が第1シート10および第2シート20から切り取り可能な第3切り取り線72となっており、第3切り取り線72を介して第1シート10および第2シート20に切り離し可能に接続している。第3切り取り線72は、シートからバンド部70を切り取り可能なものであればどのようなものであってもよく、ここでは、マイクロミシン加工が施されたミシン目となっている。バンド部70の長さは、マスク120の一対のストラップ122,122を括ることが可能な長さとなっている。
【0038】
図6は、第3切り取り線72により、第1シート10(第2シート20)から切り離したバンド部70を示す。バンド部70は、帯状部80と、取付部とを備えている。帯状部80は、一方に延びる帯状のものである。また、帯状部80は、幅がくびれる(狭まる)第1くびれ部82を複数備えている。取付部は、第2スリット92と、第2スリット92に挿入可能な頭部96とを含んで構成されている。第2スリット92は、帯状部80の一端側に設けられており、バンド部70(帯状部80)の長手方向に延びている。第2スリット92の両端には、スリットの幅が広がる第2拡幅部94,94が設けられている。頭部96は、帯状部80の他端側に幅がくびれる(狭まる)第2くびれ部98を設けることに形成されている。ここでは、帯状部80の長手方向において間隔をあけて第2くびれ部98が複数設けられ、第2くびれ部98の間または第2くびれ部98と帯状部80との間に複数の頭部96が形成されている。
【0039】
なお、頭部96、第2スリット92、第1くびれ部82、第2くびれ部98の形状や数は、上記形態に限定されるものではない。また、取付部は、バンド部70がマスク120の一対のストラップ122,122を括った状態を維持できるものであれば、どのようなものであってもよい。また、バンド部70は、マスク120の一対のストラップ122,122を括れるものであれば、どのようなものであってもよい。また、バンド部70の数は、いくつであってもよい。
【0040】
次に、ファイル1の使用方法について説明する。以下の説明において、シールド部60は、識別部62を有するものであるものとする。
【0041】
ファイル1は、書類等の収納物を開口部50から入れて収納部30に収納することができる。
【0042】
また、シールド部60をフェイスシールドとして使用する場合には、第1シート10および第2シート20の両方または一方から、第1切り取り線61によりシールド部60を切り離す(図4および図5参照)。また、第2切り取り線64により蓋部65をシールド部60から切り離す(図4および図5参照)。切り離されたシールド部60は、眼鏡100等に装着して使用する。シールド部60は、第1スリット66を使用しない方法と使用する方法の2通りの方法で使用者に装着することができる。2通りの方法は、まず共通して、図7(A)(B)に示すように、シールド部60に対して、眼鏡100を上下に反転し、眼鏡100のテンプル102を貫通孔63に通す。次いで、図8(A)に示すように、テンプル102が貫通孔63に通された眼鏡100を左右方向回りに回転させ、眼鏡100の上下を反転する。次いで、第1スリット66を使用しない方法では、図8(B)に示すように、シールド部60が装着された眼鏡100を使用者が装着し、シールド部60を動かしてシールド部60と眼鏡100との間隔や角度を調節することにより、使用者へのシールド部60の装着が完了する。第1スリット66を使用しない方法では、眼鏡100のモダン104がシートの外側に位置する。
【0043】
また、第1スリット66を使用する方法では、図8(A)に示す上記の眼鏡100を左右方向回りに回転させ、眼鏡100の上下を反転した後、図9(A)に示すように、貫通孔63に通したテンプル102のモダン104を第1スリット66に通す。次いで、図9(B)に示すように、シールド部60が装着された眼鏡100を使用者が装着し、シールド部60を動かしてシールド部60と眼鏡100との間隔を調節することにより、使用者へのシールド部60の装着が完了する。第1スリット66を使用する方法では、眼鏡100のモダン104がシートの内側に位置する。
【0044】
また、バンド部70をマスク120バンドとして使用する場合には、第1シート10および第2シート20の両方または一方から、第3切り取り線72によりバンド部70を切り離す(図6参照)。次いで、図10(A)に示すように、バンド部70をマスク120の各ストラップ122内に通す。次いで、図10(B)に示すように、ストラップ122の外側でバンド部70を捻じって頭部96の面が第2スリット92と略平行になるようにしtw、頭部96を第2スリット92に挿入する。次いで、図10(C)(D)に示すように、バンド部70のねじれを戻し、第2スリット92に挿入された頭部96を折り返すことにより、頭部96が第2スリット92に固定され、バンド部70がマスク120に装着される。この状態において、バンド部70は、環状となって、マスク120の一対のストラップ122,122を括る。ストラップ122を括る度合いは、第2スリット92に挿入する頭部96の数により調節することができる。バンド部70で括られたマスク120は、図10(E)に示すように、マスク120本体で顔を覆い、各ストラップ122を各耳に掛けつつバンド部70を後頭部に架け渡すことにより使用者に装着される。なお、バンド部70は、第2スリット92から挿入した頭部96を抜くことにより、マスク120のストラップ122から取り外すことができる。
【0045】
ファイル1は、例えば会議やセミナー等において、資料等を収納して参加者に提供され、ファイル1の提供を受けた者は、ファイル1からシールド部60またはバンド部70を切り離して、上記のように使用することができる。
【0046】
ファイル1によると、書類等の収納物を収納することができるとともに、第1シート10および第2シート20の少なくとも1つが切り離し可能なシールド部60を備えることにより、シートから切り離したシールド部60をフェイスシールドとして使用することができる。
【0047】
また、ファイル1によると、シールド部60に一対の貫通孔63,63を備えることにより、シールド部60を眼鏡100に装着することができるので、シールド部60を眼鏡100を利用したフェイスシールドして使用することができる。また、使用者の顔に対してシールド部60の角度を調節することができる。
【0048】
また、ファイル1によると、シールド部60が可撓性を有することにより、シールド部60を変形させて眼鏡100に装着することができるので、より眼鏡100に装着しやすくなる。また、シールド部60を使用者の顔に沿って曲げた状態で装着することができ、使用者の眼、鼻および口をより一層シールド部60で覆うことができるので、シールド部60による感染防止効果が向上する。
【0049】
また、ファイル1によると、シールド部60が透明または半透明である等のシールド部60がシールド部60を通して向こう側が視認可能なものであるものとすることにより、シールド部60を着用した使用者の視界を確保することができる。
【0050】
また、ファイル1によると、シールド部60の外縁が、第1シート10および第2シート20の両方または一方の開口部50を構成する外縁を含むことにより、各シートからのシールド部60を切り離す手間や時間を低減することができるとともに、シールド部60をシートから切り離す構造に関するコストを低減することができる。
【0051】
また、ファイル1によると、シールド部60に蓋部65を備えることにより、ファイル1として使用する際に、収納物や他の物が貫通孔63に引っ掛からなくなるので、収納部30に収納物を出し入れしやすくなるなどより使い勝手がよくなり、見栄えも向上する。
【0052】
また、ファイル1によると、シールド部60に第1スリット66を備えることにより、バイザー部を眼鏡100にしっかり固定することができるので、使用者の顔(眼鏡100)に対してバイザー部がずれにくくなる。
【0053】
また、ファイル1によると、第1シート10、第2シート20および接続部40の少なくとも1つに、切り離し可能なバンド部70を備えることにより、切り離したバンド部70をマスク120の一対のストラップ122,122を括るマスク120バンドとして使用することができる。
【0054】
また、ファイル1によると、バンド部70が帯状部80と、取付部とを備え、取付部が、第2スリット92と、頭部96とを備えることにより、マスク120のストラップ122に容易に着脱することができ、マスク120の一対のストラップ122,122を確実に括ることができる。
【0055】
また、ファイル1によると、バンド部70が可撓性を有することにより、マスク120の一対のストラップ122,122に対し、バンド部70をより一層容易に着脱することができ、またバンド部70を装着したマスク120を着用する使用者にとっても、フィット感や付け心地も向上する。
【0056】
また、ファイル1によると、バンド部70が、帯状部80の長手方向において、頭部96や第2スリット92を複数備えることにより、マスク120の一対のストラップ122,122の括り度合いを調節することができる。
【0057】
また、ファイル1によると、帯状部80が第1くびれ部82を備えることにより、帯状部80がより曲がりやすくなり、マスク120の一対のストラップ122,122に対し、バンド部70がより着脱しやすくなる。
【0058】
また、ファイル1によると、バンド部70が、頭部96と帯状部80の間または頭部96間に幅がくびれる第2くびれ部98を備えることにより、頭部96を第2スリット92に挿入した際、第2くびれ部98が第2スリット92に掛かるので、頭部96を第2スリット92によりしっかりと固定することができる。
【0059】
本発明は、上記実施形態に特に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 ファイル
3 シート体
10 第1シート
20 第2シート
30 収納部
40 接続部
50 開口部
60 シールド部
61 第1切り取り線
62 識別部
63 貫通孔
64 第2切り取り線
65 蓋部
66 第1スリット
67 第1拡幅部
70 バンド部
72 第3切り取り線
80 帯状部
82 第1くびれ部
92 第2スリット(取付部)
94 第2拡幅部
96 頭部(取付部)
98 第2くびれ部
100 眼鏡
102 テンプル
104 モダン
120 マスク
122 ストラップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10