(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022036529
(43)【公開日】2022-03-08
(54)【発明の名称】整髪料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/31 20060101AFI20220301BHJP
A61K 8/25 20060101ALI20220301BHJP
A61Q 5/06 20060101ALI20220301BHJP
A61K 8/92 20060101ALI20220301BHJP
【FI】
A61K8/31
A61K8/25
A61Q5/06
A61K8/92
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020140787
(22)【出願日】2020-08-24
(71)【出願人】
【識別番号】595082283
【氏名又は名称】株式会社アリミノ
(74)【代理人】
【識別番号】110001070
【氏名又は名称】特許業務法人SSINPAT
(72)【発明者】
【氏名】志村 幸一郎
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA121
4C083AA122
4C083AB431
4C083AB432
4C083AC011
4C083AC012
4C083BB12
4C083BB23
4C083CC32
4C083DD02
4C083DD21
4C083DD22
4C083DD28
4C083EE06
(57)【要約】
【課題】本発明は、艶を抑えて、べたつきが少なく、かつ、ふんわりとしたヘアスタイルを作ることができ、ヘアスタイルの持続性にも優れる整髪料を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の整髪料は、45℃で固形のワックス類(A)12.5~20質量%と、カオリン(B)10~35質量%と、ケイソウ土(C)3~20質量%と、ワセリン(D)とを含む。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
45℃で固形のワックス類(A)12.5~20質量%と、
カオリン(B)10~35質量%と、
ケイソウ土(C)3~20質量%と、
ワセリン(D)とを含む、整髪料。
【請求項2】
前記ワックス類(A)が、マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラロウ、およびパラフィンからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の整髪料。
【請求項3】
前記カオリン(B)の平均粒子径が0.1~10μmである、請求項1または2に記載の整髪料。
【請求項4】
前記ケイソウ土(C)の平均粒子径が1~30μmである、請求項1~3のいずれか一項に記載の整髪料。
【請求項5】
水の含有量が0.1質量%以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の整髪料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、整髪料に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、整髪料由来の艶を抑えた、見た目が自然な仕上がりのヘアスタイルが人気を集めている。
艶を抑えた整髪料としては、例えば、特定の油分、カオリンを必須成分として含有するワックス状整髪料(特許文献1)や、特定の油膨潤性粘土鉱物、油剤、ロウ類を含有する整髪料(特許文献2)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-114652号公報
【特許文献2】特開2003-26549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、艶の抑えが充分ではなかった。艶が抑えられない理由の一つとして、ワックス状整髪料に含まれる水によって艶が出てしまうことが考えられる。一方、特許文献2の技術では、艶の抑えが充分ではなく、べたつきがあった。また、セット力、ヘアスタイルの持続性についても満足な品質ではなかった。
【0005】
さらに、見た目が自然な仕上がりのヘアスタイルには、艶を抑えるだけでなく、ふんわりとしたヘアスタイルが作れることも重要であると考えられる。しかしながら、特許文献1および特許文献2の技術では、ふんわりとしたヘアスタイルを作ることは困難であった。
【0006】
このようなことから、本発明は、艶を抑えて、べたつきが少なく、かつ、ふんわりとしたヘアスタイルを作ることができ、ヘアスタイルの持続性にも優れる整髪料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討した。その結果、以下の構成を有する整髪料により上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は、例えば以下の[1]~[5]である。
[1]45℃で固形のワックス類(A)12.5~20質量%と、カオリン(B)10~35質量%と、ケイソウ土(C)3~20質量%と、ワセリン(D)とを含む、整髪料。
[2]前記ワックス類(A)が、マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラロウ、およびパラフィンからなる群より選択される少なくとも1種である、[1]に記載の整髪料。
【0009】
[3]前記カオリン(B)の平均粒子径が0.1~10μmである、[1]または[2]に記載の整髪料。
[4]前記ケイソウ土(C)の平均粒子径が1~30μmである、[1]~[3]のいずれかに記載の整髪料。
【0010】
[5]水の含有量が0.1質量%以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の整髪料。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、艶を抑えて、べたつきが少なく、かつ、ふんわりとしたヘアスタイルを作ることができ、ヘアスタイルの持続性にも優れる整髪料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の整髪料について具体的に説明する。
<整髪料>
本発明の整髪料は、45℃で固形のワックス類(A)12.5~20質量%と、カオリン(B)10~35質量%と、ケイソウ土(C)3~20質量%と、ワセリン(D)とを含む。
【0013】
本発明の整髪料は、ヘアワックスであることが好ましい。
なお、本発明における各成分の含有量は、整髪料全体を100質量%とした場合の含有量を示している。
【0014】
<45℃で固形のワックス類(A)>
本発明の整髪料は、45℃で固形のワックス類(A)(以下、単に「ワックス類(A)」とも記す。)を12.5~20質量%、好ましくは12.5~19質量%、より好ましくは13.5~18質量%、最も好ましくは14~18質量%の量で含む。
【0015】
本発明の整髪料は、ワックス類(A)を上記の量で含むことによって、ふんわりとしたヘアスタイルを作りやすくすることができる。
ワックス類(A)が前記下限量より少ないと、ふんわりとしたヘアスタイルが作りづらくなり、ヘアスタイルの持続性も悪くなることがある。前記上限量より多いと、べたつきが生じ、毛髪へのなじみが悪くなる傾向がある。
【0016】
ワックス類(A)としては、45℃で固形のワックス類であれば特に制限なく用いることができる。
なお、本明細書において、ワックス類(A)には、後述するワセリン(D)に該当するワックス類は含まれないものとする。
【0017】
ワックス類(A)として、具体的には、キャンデリラロウ、カルナバロウ、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、還元ラノリン等のロウ類、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン等の炭化水素類が挙げられる。
【0018】
これらの中でも、高いセット力を付与できることから、ワックス類(A)がマイクロクリスタリンワックス、キャンデリラロウ、およびパラフィンからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましく、艶を抑える効果に優れることから、ワックス類(A)がマイクロクリスタリンワックスであることがより好ましい。
ワックス類(A)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0019】
<カオリン(B)>
本発明の整髪料は、カオリン(B)を10~35質量%、好ましくは15~35質量%、より好ましくは20~30質量%、最も好ましくは20~25質量%の量で含む。
【0020】
本発明の整髪料は、カオリン(B)を上記の量で含むことによって、べたつきを低減し、ふんわりとしたヘアスタイルを作ることができる。
カオリン(B)が前記下限量より少ないと、べたつきが強くなり、ふんわりとしたヘアスタイルが作りにくくなることがある。前記上限量より多いと、剤の伸びが非常に悪くなり、ふんわりとしたヘアスタイルが作れないことがある。
【0021】
カオリン(B)は、化粧用のカオリンとして通常用いられているものであれば特に制限なく用いることができ、天然物、天然物からの精製物、または合成物のいずれであってもよい。
【0022】
本発明の整髪料は、カオリン(B)の平均粒子径が好ましくは0.1~10μm、より好ましくは0.1~7μm、さらに好ましくは0.1~5μmである。
なお、本明細書において、平均粒子径は算術平均値であり、レーザー回折法で測定した値である。
【0023】
<ケイソウ土(C)>
本発明の整髪料は、ケイソウ土(C)を3~20質量%、好ましくは7~20質量%、より好ましくは7~15質量%、最も好ましくは7~12質量%の量で含む。
【0024】
本発明の整髪料は、ケイソウ土(C)を上記の量で含むことによって、べたつきを低減できる。また、マット感を付与でき、艶を抑えた自然な仕上がりになる。
ケイソウ土(C)が前記下限量より少ないと、べたつきが強くなり、マット感が弱くなることがある。前記上限量より多いと、毛髪に塗布した際にパサつきが生じ、ふんわりとしたヘアスタイルが作りにくくなることがある。また、ヘアスタイルの持続性が悪くなる傾向がある。
【0025】
ケイソウ土(C)は、化粧用のケイソウ土として通常用いられているものであれば特に制限なく用いることができ、天然物、天然物からの精製物のいずれであってもよい。
本発明の整髪料は、ケイソウ土(C)の平均粒子径が好ましくは1~30μm、より好ましくは3~25μm、さらに好ましくは5~20μmである。
【0026】
<ワセリン(D)>
本発明の整髪料は、ワセリン(D)を好ましくは35~75質量%、より好ましくは40~70質量%の量で含む。
本発明の整髪料は、ワセリン(D)を含むことで、剤に粘性を付与することができ、ヘアスタイルを作りやすくなる。
【0027】
ワセリン(D)としては、化粧用のワセリンとして通常用いられているものであれば特に制限なく用いることができる。
ワセリン(D)としては、例えば、黄色ワセリンおよび白色ワセリンが挙げられる。これらの中でも、ワセリン(D)が、白色ワセリンであることが好ましい。
【0028】
<その他成分>
本発明の整髪料は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分以外に、保湿剤、生薬類、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、酸化防止剤、清涼剤、ビタミン類、タンパク質、香料、抗菌剤、および色素等の添加剤を含有することができる。
【0029】
本発明の整髪料は、水を含む場合、水由来の艶を生じてしまう恐れがあるため、実質的に水を含まないことが好ましい。実質的に水を含まないとは、各成分の不純物として存在する水や、本発明の整髪料を製造する際に大気中から混入する水については、整髪料に含まれていてもよいが、通常水を意図的に添加しないことを意味する。
本発明の整髪料において、水の含有量が0.1質量%以下であることが好ましい。
【0030】
<整髪料の製造等>
本発明の整髪料は、上述した各成分を上述の量で使用する以外は、例えば公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解、乳化、分散等することによって製造することができ、製造方法は特に限定されない。製造方法としては各成分を均一に混合するために、好ましくは加熱条件下、例えば75~85℃の加熱条件下で、本発明の整髪料を製造することが好ましい。
【0031】
〔剤型〕
本発明の整髪料の状態としては、例えば、クリーム状、半固形状および固形状が挙げられる。これらの中でも、本発明の整髪料は、半固形状および固形状が好ましく、セット力に優れることから、固形状であることがより好ましい。
【0032】
本発明の整髪料は、非水系であることが好ましい。前記非水系とは、実質的に水を含まない油性の剤を指す。
本発明の整髪料は、例えば、白濁した外観が挙げられる。
本発明の整髪料は、非水系であり、白濁した外観であることが好ましい。
【0033】
<用途>
本発明の整髪料は、毛髪に塗布して使用することができる。
本発明の整髪料は、洗髪後の水分等が付着していない乾いた状態の毛髪、および、セミドライの毛髪に塗布して使用することが好ましい。
本発明の整髪料は、適用する毛髪の長さに特に制限はないが、ヘアスタイルの持続性に優れることから、ショートヘア、およびミディアムヘアの毛髪に適用することが好ましい。
【0034】
本発明の整髪料は、ヘアワックスおよびバームであることが好ましく、ヘアワックスであることがより好ましい。
本発明の整髪料は、艶を抑えて、べたつきが少なく、かつ、ふんわりとしたヘアスタイルを作ることができ、ヘアスタイルの持続性にも優れる。
【実施例0035】
次に本発明について実施例を示してさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0036】
〔実施例1~21、比較例1~11〕
実施例および比較例では、表1に記載の市販品を使用した。
【0037】
【0038】
表2~7の処方の数値は、整髪料全体を100質量%とした場合の、各成分の質量%を表しており、純分換算した値を示す。
表2~7に示す処方で各成分を混合することにより整髪料を製造し、試料として以下の方法で評価した。
【0039】
〔評価方法〕
室温(25℃)の条件下で、専門パネラー(美容師)10名が1人ずつ、試料2gを手に取り、てのひらに伸ばし広げた後、トップ10cm、ネープ3cmにカットしたPAMS社製人毛ウイッグUNに万遍なく塗布し、ふんわりとしたヘアスタイルを作った。
【0040】
一連の施術およびヘアスタイルについて、実施例1~8、10~19、および比較例1~11については、後述する(1)~(5)の各項目に記載した評価項目および評価基準に従って官能評価を行った。実施例9、20および21については、後述する(1)~(6)の項目に記載した評価項目および評価基準に従って官能評価を行った。
【0041】
各項目につき10名の評価点の平均を算出し、以下のとおり評価した。
◎:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均点が3.5点以上である。
○:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均点が2.5点以上3.5点未満である。
△:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均点が1.5点以上2.5点未満である。
×:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均点が1.5点未満である。
【0042】
〔評価項目および評価基準〕
(1)セット後のべたつき
毛髪全体に試料を塗布し、5分後の毛髪のべたつきを触感で評価した。
4点:べたつきがない
3点:べたつきが少ない
2点:べたつきがある
1点:とてもべたつきがある
【0043】
(2)ふんわりとしたヘアスタイルの作りやすさ
毛髪をつまむように毛束を作ながら、ふんわりと見えるようにヘアスタイルを作った。その際のヘアスタイルの作りやすさを触感で評価した。
4点:適度な毛束ができ、非常に簡単にふんわりとしたヘアスタイルが作れる
3点:毛束ができ、ふんわりとしたヘアスタイルが作れる
2点:重たい毛束ができ、ふんわりとしたヘアスタイルが作りにくい
1点:毛髪全体がつぶれてしまい、全くふんわりとしたヘアスタイルが作れない
【0044】
(3)ヘアスタイルの持続性
毛髪全体に試料を塗布した後、ふんわりとしたヘアスタイルを作った。その後、湿度50%、室温28℃の条件下で6時間放置し、ヘアスタイルが維持されているか目視で評価した。
4点:ふんわりとしたヘアスタイルが崩れることなく全体的に維持されている
3点:ふんわりとしたヘアスタイルが維持されている
2点:ややボリュームダウンし、ふんわりとしたヘアスタイルが維持されていない
1点:全体的にボリュームダウンし、ふんわりとしたヘアスタイルが全く維持されていない
【0045】
(4)マット感
毛流れ(ヘアスタイル)のマット感を目視で評価した。
4点:艶が全くなく、マット感が強い
3点:艶がなく、マットに感じる
2点:艶があり、毛髪に何かがついているように感じる
1点:明らかな艶があり、毛髪に何かがついているように感じる
【0046】
(5)毛髪へのなじみやすさ
毛髪全体に試料を塗布した際の毛髪へのなじみやすさを触感で評価した。
4点:非常になじみが良い
3点:なじみが良い
2点:なじみが悪い
1点:非常になじみが悪い
【0047】
(6)剤の取りやすさ
スクリューキャップ付き円柱容器(直径64mm、高さ31mm:MCP-50:竹本容器株式会社製)にあらかじめ試料を50mL充填しておいた。その後、試料を充填した容器から試料2gを手に取るときの、とりやすさを触感で評価した。
4点:非常に簡単に手に取れる
3点:手に取れる
2点:剤が固く、少量ずつしか手に取れない
1点:上滑りしてしまい、非常に手に取りにくい
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
実施例1~21で製造した整髪料は、いずれも全ての評価項目において良好な結果となった。
本発明の整髪料は、艶を抑えて、べたつきが少なく、かつ、ふんわりとしたヘアスタイルを作ることができ、ヘアスタイルの持続性にも優れることがわかる。
【0055】
比較例1で製造した整髪料は、ワックス類(A)の配合量が少ないため、ふんわりしたヘアスタイルが作りにくく、ヘアスタイルの持続性も悪かった。
比較例2で製造した整髪料は、ワックス類(A)の配合量が多いため、べたつきがあり、毛髪へのなじみが悪かった。
【0056】
比較例3で製造した整髪料は、カオリン(B)の配合量が少ないため、べたつきがあり、ふんわりしたヘアスタイルが作りにくかった。また、マット感が弱かった。
比較例4で製造した整髪料は、カオリン(B)の配合量が多いため、ふんわりしたヘアスタイルが作りにくく、毛髪へのなじみが悪かった。
【0057】
比較例5で製造した整髪料は、ケイソウ土(C)の配合量が少ないため、べたつきがあり、マット感も弱かった。
比較例6で製造した整髪料は、ケイソウ土(C)の配合量が多いため、ふんわりしたヘアスタイルが作りにくく、ヘアスタイルの持続性も悪かった。
【0058】
比較例7で製造した整髪料は、ワックス類(A)が配合されておらず、代わりにシア脂が配合されているため、ふんわりしたヘアスタイルが作れず、ヘアスタイルが維持できなかった。また、べたつきがあり、マット感も弱かった。
【0059】
比較例8で製造した整髪料は、カオリン(B)が配合されておらず、代わりにタルクが配合されているため、ふんわりしたヘアスタイルが作りにくく、ヘアスタイルの持続性も悪かった。また、マット感が弱かった。
【0060】
比較例9で製造した整髪料は、カオリン(B)が配合されておらず、代わりに比較例8の1.5倍量のタルクが配合されているため、非常に毛髪へのなじみが悪く、ふんわりしたヘアスタイルが作りにくかった。
【0061】
比較例10で製造した整髪料は、ケイソウ土(C)が配合されておらず、代わりにシリカが配合されているため、毛髪へのなじみが悪く、ふんわりしたヘアスタイルが作りにくかった。また、ヘアスタイルの持続性が悪く、マット感も弱かった。
【0062】
比較例11で製造した整髪料は、ケイソウ土(C)が配合されておらず、代わりに比較例10の2倍量のシリカが配合されている。比較例11で製造した整髪料は、べたつきがあり、マット感も弱かった。また、ヘアスタイルの持続性も悪かった。