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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022036568
(43)【公開日】2022-03-08
(54)【発明の名称】給水装置
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/60 20060101AFI20220301BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20220301BHJP
   H05K 5/03 20060101ALI20220301BHJP
【FI】
F04D29/60 B
H05K7/20 H
H05K5/03 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020140842
(22)【出願日】2020-08-24
(71)【出願人】
【識別番号】000148209
【氏名又は名称】株式会社川本製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】坂谷 哲則
【テーマコード(参考)】
3H130
4E360
5E322
【Fターム(参考)】
3H130AA03
3H130AB13
3H130AB22
3H130AB60
3H130AC06
3H130BA91A
3H130BA95A
3H130CA21
3H130CA24
3H130CA29
3H130DD01Z
3H130DF00X
3H130DF01X
3H130DF02Z
3H130DG05X
3H130DJ06X
3H130EA07A
4E360AB03
4E360AB08
4E360BA01
4E360BA06
4E360BB02
4E360BB12
4E360BD02
4E360BD05
4E360CA02
4E360EA21
4E360EC11
4E360EC14
4E360ED02
4E360ED07
4E360GA24
4E360GA47
4E360GA53
4E360GB92
5E322BB03
(57)【要約】
【課題】 インバータ回路を修理・交換する際の作業性を更に向上させることが可能な給水装置の一例を開示する。
【解決手段】 インバータボックス4の正面が左右方向他端側に面するように配置され、電動ポンプ2が左右方向一端側に配置されている。これにより、当該給水装置1では、カバー8が取り外された状態においては、左端側面が開放された状態となる。したがって、当該給水装置1において、インバータ回路を修理・交換するには、作業者は、カバー8を架台7から取り外した後、幅方向他端側、つまり左側面からインバータボックス4に直接的にアクセスすることが可能となる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直方向と略平行な板面を有する架台と、
前記架台に対して着脱自在なカバーであって、前記板面を背面として、前面側、左右の側面側及び上面側から当該架台を覆うカバーと、
前記板面と略平行な水平方向を幅方向とし、前記架台及び前記カバーで区画された内部の空間を収納空間としたとき、当該収納空間のうち幅方向一端側に配置された給水用の電動ポンプであって、回転軸線が略鉛直となるように配置された電動ポンプと、
前記電動ポンプを駆動するインバータ回路を有するインバータボックスであって、当該インバータボックスの正面が幅方向他端側に面した状態で前記収納空間の幅方向他端側に配置されたインバータボックスと、
前記インバータ回路を制御する制御基板、及び当該インバータ回路に電力を供給する電源基板が収納された制御盤であって、前記収納空間のうち前記インバータボックスを挟んで前記板面と反対側に配置された制御盤と、
前記電動ポンプの停止時に給水圧を保持するアキュムレータであって、前記収納空間のうち前記インバータボックスと前記電動ポンプとの間に配置されたアキュムレータと
を備える給水装置。
【請求項2】
前記架台に固定されたフレームであって、前記インバータボックス及び前記制御盤を支持するフレームを備え、
前記フレームのうち前記インバータボックスの正面側に対応する部位には、当該インバータボックスが移動可能な開口が設けられ、
さらに、前記インバータボックスを前記フレームに固定するネジが幅方向他端側から幅方向一端側に向けて挿入されている請求項1に記載の給水装置。
【請求項3】
前記電動ポンプが2つ設けられているとともに、当該2つの前記電動ポンプは幅方向に並んで配置され、
前記インバータボックスが2つ設けられているとともに、それらインバータボックスそれぞれには、冷却風を上下方向に流通させるためのファンが設けられており、
さらに、2つの前記インバータボックスは上下方向に並んで配置され、かつ、当該インバータボックス間にはリアクトルが配置されている請求項1又は2に給水装置。
【請求項4】
前記制御盤は、前記制御基板及び前記電源基板が収納されたケース本体、当該ケース本体の開口を開閉可能に閉塞する扉、並びに当該扉を揺動可能に前記ケース本体に連結するヒンジを有しており、
さらに、前記ヒンジは、前記ケース本体のうち前記アキュムレータと反対側に配置されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の給水装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電動ポンプ、制御盤、インバータボックス及びアキュムレータ等が1つのケース内に収納された、いわゆるパッケージ型の給水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に給水装置では、電動ポンプ、制御盤、インバータボックス及びアキュムレータ等が1つのケース内に収納されている。当該ケースは、架台及びカバー等を有して構成されている。
【0003】
架台は、背面に配置された板面を有している。電動ポンプ、制御盤及びアキュムレータ等は、当該架台に据え付けられている。カバーは、架台の前面側、左右の側面側及び上面側から覆うとともに、当該架台に着脱自在に装着されている。
【0004】
制御盤内には、インバータボックス、リアクトル、制御基板及び電源基板等の電気系部品が収納されている。インバータボックスは、インバータ回路を有する。インバータ回路は、電動ポンプを駆動する駆動回路である。制御基板は、インバータ回路を制御する。電源基板は、インバータ回路に電力を供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005-136352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の発明は、制御盤全体が、架台に対して前後方向にスライド変位可能な構成となっている。このため、特許文献1に記載の発明において、インバータ回路を修理・交換するには、作業者は、カバーを架台から取り外して制御盤全体を前方側にスライド変位させた後、右側面側からインバータボックスにアクセスする必要ある。
【0007】
本開示は、上記点に鑑み、インバータ回路を修理・交換する際の作業性を更に向上させることが可能な給水装置の一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
給水装置は、鉛直方向と略平行な板面(7A)を有する架台(7)と、架台(7)に対して着脱自在なカバー(8)であって、板面(7A)を背面として、前面側、左右の側面側及び上面側から当該架台(7)を覆うカバー(8)と、板面(7A)と略平行な水平方向を幅方向とし、架台(7)及びカバー(8)で区画された内部の空間を収納空間(9)としたとき、当該収納空間(9)のうち幅方向一端側に配置された給水用の電動ポンプ(2A)であって、回転軸線が略鉛直となるように配置された電動ポンプ(2A)と、電動ポンプ(2A)を駆動するインバータ回路を有するインバータボックス(4)であって、当該インバータボックス(4)の正面が幅方向他端側に面した状態で収納空間(9)の幅方向他端側に配置されたインバータボックス(4)と、インバータ回路を制御する制御基板(3A)、及び当該インバータ回路に電力を供給する電源基板(3B)が収納された制御盤(3)であって、収納空間(9)のうちインバータボックス(4)を挟んで板面(7A)と反対側に配置された制御盤(3)と、電動ポンプ(2A)の停止時に給水圧を保持するアキュムレータ(5)であって、収納空間(9)のうちインバータボックス(4)と電動ポンプ(2A)との間に配置されたアキュムレータ(5)とを備えることが望ましい。
【0009】
これにより、当該給水装置において、インバータ回路を修理・交換するには、作業者は、カバー(8)を架台(7)から取り外した後、幅方向他端側からインバータボックス(4)に直接的にアクセスすることが可能となる。
【0010】
つまり、当該給水装置では、作業者は、カバー(8)を取り外すだけで容易にインバータボックス(4)にアクセス可能となる。したがって、インバータ回路を修理・交換する際の作業性が更に向上し得る。
【0011】
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1実施形態に係る給水装置を示す図である。
図2】第1実施形態に係る架台及びカバーを示す図である。
図3】第1実施形態に係る給水装置内の配置構造を示す図である。
図4】第1実施形態に係る給水装置内の配置構造を示す図である。
図5】第1実施形態に係る給水装置の左側面図である。
図6】第1実施形態に係るインバータボックスの配置構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されない。
【0014】
なお、各図に付された方向を示す矢印及び斜線等は、各図相互の関係及び各部材又は部位の形状を理解し易くするために記載されたものである。したがって、本開示に示された発明は、各図に付された方向に限定されない。斜線が付された図は、必ずしも断面図を示すものではない。
【0015】
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本開示に示された給水装置は、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素、並びに図示された構造部位を備える。
【0016】
(第1実施形態)
本実施形態は、水道に直結された直結方式の給水装置に本開示に係る給水装置の一例が適用されたものである。直結方式の給水装置とは、水道の供給圧力がポンプの吸入側に直接的に作用する給水装置である。このため、直結方式の給水装置は、通常、受水槽を備えていない。
【0017】
<1.給水装置の構成(図1図4参照)>
本実施形態に係る給水装置1は、図4に示されるように、電動ポンプ2、制御盤3、インバータボックス4及びアキュムレータ5等が1つのケース6(図1参照)内に収納された、いわゆるパッケージ型の給水装置である。
【0018】
<1.1 ケースの構成>
ケース6は、図2に示されるように、架台7及びカバー8等を少なくとも有して構成される。架台7は、板面7A及びフランジ部7B~7D等を有している。板面7Aは、鉛直方向と略平行なパネル状の部位である。以下、板面7Aと略平行な水平方向を幅方向又は左右方向とし、板面7Aと直交する方向を前後方向とする。
【0019】
フランジ部7B~7Cは、板面7Aの端部から前後方向(本実施形態では、前方)に突出した帯板状の突出壁である。なお、フランジ部7Bは板面7Aの左端に設けられている。フランジ部7Cは上端に設けられている。フランジ部7Dは右端に設けられている。
【0020】
カバー8は、架台7に対して着脱自在な覆い部材である。具体的には、当該カバー8は、板面7Aを背面として、前面側、左右の側面側及び上面側から当該架台7を覆う。そして、電動ポンプ2、制御盤3、インバータボックス4及びアキュムレータ5等は、収納空間9に収納された状態となる(図4参照)。なお、収納空間9とは、架台7及びカバー8で区画された内部空間をいう。
【0021】
<1.2 収納空間の収納物>
電動ポンプ2は、給水用のポンプと当該ポンプを駆動する電動モータとが一体となったものである。なお、本実施形態では、2つの電動ポンプ2A、2Bが設けられている。以下、2つの電動ポンプ2A、2Bを総称する際には、電動ポンプ2と記す。
【0022】
各電動ポンプ2は、図3に示されるように、収納空間9のうち幅方向一端側(本実施形態では、右端側)において、回転軸線が略鉛直となる姿勢で配置されている。つまり、各電動ポンプ2は、縦型の電動ポンプである。
【0023】
インバータボックス4は、電動ポンプ2を駆動するインバータ回路を有する、当該インバータボックス4は、図4に示されるように、インバータボックス4の正面が幅方向他端側(本実施形態では、左端側)に面した状態で収納空間9の幅方向他端側(本実施形態では、左端側)に配置されている。
【0024】
なお、インバータボックス4の正面とは、インバータ回路の設定パネル(図示せず。)や各種のスイッチ(図示せず。)が配置された部位をいう。そして、インバータボックス4の背面には、当該インバータボックス4を固定するためのネジ穴(図示せず。)が設けられている。
【0025】
本実施形態では、図5に示されるように、2つのインバータボックス4A、4Bが設けられている。インバータボックス4Aは、電動ポンプ2Aを駆動するインバータ回路を有する。インバータボックス4Bは、電動ポンプ2Bを駆動するインバータ回路を有する。
【0026】
2つのインバータボックス4A、4Bは、上下方向に並んで配置されている。そして、インバータボックス4A、4B間には、2つのリアクトル42A、42Bが配置されている。各リアクトル42A、42Bは、力率を改善するため回路を構成する。
【0027】
各インバータボックス4A、4Bには、冷却風を上下方向に流通させるためのファン41(図4参照)が設けられている。このため、リアクトル42A、42Bは、当該ファン41による気流により冷却され得る。
【0028】
制御盤3は、図4に示されるように、制御基板3A及び電源基板3B等が収納されたケースである。制御基板3Aはインバータ回路を制御する。電源基板3Bは、インバータ回路に電力を供給する。そして、制御盤3は、収納空間9のうちインバータボックス4を挟んで架台7(板面7A)と反対側に配置されている。
【0029】
つまり、制御盤3は、インバータボックス4に対して前方側に配置されている。換言すれば、制御盤3は、インバータボックス4の側面側(本実施形態では、インバータボックス4の正面に対して右側面)に位置している。
【0030】
アキュムレータ5は、電動ポンプ2の停止時に給水圧を保持する装置である。当該アキュムレータ5は、図4に示されるように、収納空間9のうちインバータボックス4と電動ポンプ2Aとの間に配置されている。
【0031】
<2.フレーム及び制御盤の詳細>
<フレーム>
フレーム10は、図4に示されるように、インバータボックス4及び制御盤3を支持する支持部材である。つまり、インバータボックス4及び制御盤3は、フレーム10を介して架台7に固定されている。
【0032】
当該フレーム10は、図2に示されるように、架台7(本実施では、板面7A)に固定されている。なお、フレーム10は、第1板面10A、第2板面10B及び2本のアーム部10C、10D等を有して構成されている。
【0033】
第1板面10Aは、アキュムレータ5側に面した前後方向に平行な板面であって、後端側が板面7Aに溶接固定されている。第2板面10Bは、第1板面10Aの前端から左右方向に平行にフランジ部7Bに向けて延びた板面である。
【0034】
アーム部10Cは、第2板面10Bの延び方向先端上部において、板面7A側に延びた腕状の部位である。アーム部10Dは、第2板面10Bの延び方向先端下部において、板面7A側に延びた腕状の部位である。
【0035】
2本のアーム部10C、10Dの先端側は、フランジ部7Bに溶接固定されている。なお、第1板面10A、第2板面10B及び2本のアーム部10C、10Dは、一枚の板材にプレス成形が施されて一体成形された一体品である。
【0036】
そして、図2示されるように、フレーム10のうちインバータボックス4の正面側に対応する部位、つまり架台7の左端側に対応する部位には、当該インバータボックス4が移動可能な開口10Eが設けられている。
【0037】
各インバータボックス4A、4Bは、図4に示されるように、第1板面10AにネジB1(図4参照)にて固定されている。各ネジB1は、幅方向他端側から幅方向一端側に向けて挿入されている。つまり、本実施形態に係る各ネジB1は、左側から右側に向けて挿入されている。
【0038】
<制御盤>
制御盤3は、図6に示されるように、ケース本体3C、扉3D及びヒンジ3E等を有して構成されている。ケース本体3Cは、制御基板3A及び電源基板3Bが収納された箱である。
【0039】
扉3Dは、ケース本体3Cの開口を開閉可能に閉塞する蓋である。ヒンジ3Eは、扉3Dを揺動可能にケース本体3Cに連結する連結体である。なお、本実施形態では、2つのヒンジ3Eが上下方向に並んで設けられている。
【0040】
各ヒンジ3Eは、ケース本体3Cのうちアキュムレータ5と反対側に配置されている。このため、扉3Dは、左端側を揺動中心として揺動することができる。つまり、扉3Dが開いた状態(図6の二点鎖線で示す状態)では、扉3Dは、ケース本体3Cを挟んでアキュムレータ5と反対側に位置する。
【0041】
因み、扉3Dの内面には、各種の設定部等が配置されている。このため、作業員がそれらの設定を行う際には、作業員は、扉3Dを左側に開いて当該扉3Dの内面を前方側に向けた状態とする。
【0042】
なお、本実施形態では、電源入力部を有するノイズフィルター基板がケース本体3Cの下部の左側に配置され、インバータ回路用の2つの漏電しゃ断器がケース本体3Cの下部の右側に配置され、かつ、2つの漏電しゃ断器が上下方向に並んで配置され、さらに、外部警報出力回路と直流電源回路を有する電源基板がケース本体3Cの上部に配置された構成となっている。
【0043】
<3.本実施形態に係る給水装置の特徴>
本実施形態に係る給水装置1では、カバー8が取り外された状態においては、左端側面が開放された状態となる(図2参照)。したがって、当該給水装置1において、インバータ回路を修理・交換するには、作業者は、カバー8を架台7から取り外した後、幅方向他端側、つまり左側面からインバータボックス4に直接的にアクセスできる。
【0044】
換言すれば、当該給水装置1では、作業者は、カバー8を取り外すだけで容易にインバータボックス4にアクセス可能となる。したがって、インバータ回路を修理・交換する際の作業性が更に向上し得る。
【0045】
当該給水装置1では、2つのインバータボックス4A、4Bは上下方向に並んで配置され、かつ、当該インバータボックス4A、4B間には2つのリアクトル42A、42Bが配置されている。これにより、上下方向に流通するインバータ冷却用の冷却風によりリアクトル42A、42Bも冷却される。
【0046】
なお、本実施形態に係るファン41は、下方から上方に向けて流通する気流を発生させるので、本実施形態では、インバータボックス4Bに設けられたファン41にてリアクトル42A、42Bが冷却される。
【0047】
当該給水装置1では、2つのヒンジ3Eは、ケース本体3Cのうちアキュムレータ5と反対側に配置されている。これにより、図6に示されるように、扉3Dが大きく開かれた場合であっても、扉3Dとアキュムレータ5とが干渉してしまうことがない。
【0048】
本実施形態では、ノイズフィルター基板の電源端子台が最下部にあるため、被覆直径の太い電源ケーブルを制御盤3内に引き回すことなく、電源端子台に接続可能である。
【0049】
本実施形態では、ノイズフィルター基板2次側に接続される漏電しゃ断器は、ノイズフィルター基板に隣接しているので、線径の太い単線ケーブルを、短く配線することが可能となる。
【0050】
さらに、本実施形態に係る制御盤3内には、インバータ回路が収納されておらず、ノイズフィルター基板等の上記収納機器が平面上に配置されているため、試運転時の電源線の接続、警報信号線や水槽用電極の接続や、漏電しゃ断器のセットなども、扉3Dを開けるだけで、容易にアクセス可能である。
【0051】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、2つの電動ポンプ2A、2B、2つのインバータボックス4A、4B及び2つのリアクトル42A、42Bを有する構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、1つの電動ポンプ2Aを有する構成であってもよい。
【0052】
上述の実施形態に係るフレーム10は、一枚の板材にプレス成形が施されて、第1板面10A、第2板面10B及び2本のアーム部10C、10Dが一体成形された一体品であった。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0053】
上述の実施形態では、2つのインバータボックス4A、4B間にリアクトル42A、42Bが配置され、インバータボックス4A、4Bに設けられたファン41を利用してリアクトル42A、42Bを冷却する構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0054】
上述の実施形態では、2つのヒンジ3Eは、ケース本体3Cのうちアキュムレータ5と反対側に配置されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、ヒンジ3Eがケース本体3Cの下端に設けられた構成であってもよい。
【0055】
上述の実施形態では、直結方式の給水装置に適用された例であった。しかし、本開示はこれに限定されない。さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されない。
【0056】
したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成であってもよい。
【符号の説明】
【0057】
1… 給水装置 2… 電動ポンプ 3… 制御盤
3A… 制御基板 3B… 電源基板 3C… ケース本体
3D… 扉 3E… ヒンジ 4… インバータボックス
5… アキュムレータ 7… 架台 8… カバー
9… 収納空間 10… フレーム 10A… 第1板面
10B… 第2板面 10C、10D… アーム部
10E… 開口 41… ファン 42A、42B… リアクトル
B1… ネジ
図1
図2
図3
図4
図5
図6