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特開2022-37199路側サービスユニット、交通提示機器、交通提示システム及び方法、記憶媒体およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022037199
(43)【公開日】2022-03-08
(54)【発明の名称】路側サービスユニット、交通提示機器、交通提示システム及び方法、記憶媒体およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/01 20060101AFI20220301BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20220301BHJP
   G08G 1/04 20060101ALI20220301BHJP
【FI】
G08G1/01 A
G08G1/09 F
G08G1/04
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2021210406
(22)【出願日】2021-12-24
(31)【優先権主張番号】202110202532.3
(32)【優先日】2021-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516262169
【氏名又は名称】北京百度網訊科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Baidu Netcom Science Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】2/F Baidu Campus,No.10, Shangdi 10th Street, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三
(72)【発明者】
【氏名】胡 星
(72)【発明者】
【氏名】張 海勇
(72)【発明者】
【氏名】鄭 思宜
(72)【発明者】
【氏名】王 鯤
(72)【発明者】
【氏名】楊 加林
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲じぇん▼
(72)【発明者】
【氏名】仇 ▲みぁお▼翰
(72)【発明者】
【氏名】趙 鶴茗
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本開示は、路側サービスユニット、交通提示機器、交通提示システム及び方法、記憶媒体およびコンピュータプログラムを開示しており、具体的にコンピュータ技術分野に関し、特にIoV、知的交通技術分野に関する。
【解決手段】路側サービスユニットは、交通データを提供するように配置されている路側収集機器と、前記路側収集機器と通信接続され、路側収集機器の提供された交通データに基づいて交通提示情報を生成するように配置されている路側計算機器と、前記路側計算機器と通信接続され、所定領域へ前記路側計算機器の生成された交通提示情報を送信するように配置されている路側通信機器とを含む。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通データを提供するように配置されている路側収集機器と、
前記路側収集機器と通信接続され、路側収集機器の提供された交通データに基づいて交通提示情報を生成するように配置されている路側計算機器と、
前記路側計算機器と通信接続され、所定領域へ前記路側計算機器の生成された交通提示情報を送信するように配置されている路側通信機器とを含む、
路側サービスユニット。
【請求項2】
前記路側収集機器は、信号機コントローラを含み、
前記交通データは、前記信号機コントローラの提供された所定信号機に対するコントロール情報を含み、
前記路側計算機器は、前記所定信号機のコントロール情報に基づいて前記所定信号機の状態を特定し、前記所定信号機の状態を指し示す交通提示情報を生成する、
請求項1に記載の路側サービスユニット。
【請求項3】
前記路側収集機器は、画像収集機器を含み、
前記交通データは、前記画像収集機器の収集された道路画像情報を含み、
前記路側計算機器は、前記道路画像情報に基づいて道路交通状況を特定し、前記道路交通状況を指し示す交通提示情報を生成するように配置されている、
請求項1に記載の路側サービスユニット。
【請求項4】
前記路側収集機器は、レーダーを含み、
前記交通データは、前記レーダーの提供された道路レーダー情報を含み、
前記路側計算機器は、前記レーダー画像情報に基づいて道路交通状況を特定し、前記道路交通状況を指し示す交通提示情報を生成するように配置されている、
請求項1に記載の路側サービスユニット。
【請求項5】
前記交通データには、前記画像収集機器の収集された所定信号機の画像情報がさらに含まれており、
前記路側計算機器は、さらに、前記所定信号機の画像情報に基づいて前記所定信号機の状態を特定し、前記所定信号機の状態を指し示す交通提示情報を生成するように配置されている、
請求項3に記載の路側サービスユニット。
【請求項6】
前記路側収集機器は、信号機コントローラ、画像収集機器及びレーダーを含み、
前記交通データには、前記信号機コントローラの提供された所定信号機に対するコントロール情報、前記画像収集機器の収集された道路画像情報、及び前記レーダーの提供された道路レーダー情報が含まれ、
前記路側計算機器は、
前記所定信号機のコントロール情報に基づいて前記所定信号機の状態を特定し、前記所定信号機の状態を指し示す交通提示情報を生成し、
前記所定信号機のコントロール情報、前記道路画像情報及び道路レーダー情報の少なくとも1つに基づいて道路交通状況を特定し、前記道路交通状況を指し示す交通提示情報を生成するように配置されている、
請求項1に記載の路側サービスユニット。
【請求項7】
前記路側通信機器は、LTE-V2X、4G又は5G規格に基づく路側通信機器であり、前記路側通信機器は、LTE-V2X、4G又は5G規格に基づいて自身の通信カバー領域へ前記交通提示情報を放送するように配置されている、
請求項1~6のいずれか一項に記載の路側サービスユニット。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の路側サービスユニットの送信された交通提示情報を受信するように配置されている通信要素と、
前記通信要素と接続され、受信された交通提示情報に基づいて表示データを生成するように配置されているプロセッサと、
前記プロセッサと接続され、プロセッサの生成された表示データに基づいて表示するように配置されているディスプレイとを含む、
交通提示機器。
【請求項9】
前記交通提示機器は、移動公共施設及び非移動公共施設の少なくとも1つに実装されている、
請求項8に記載の交通提示機器。
【請求項10】
前記交通提示機器は、移動公共施設に実装されており、
前記交通提示機器のディスプレイは、移動公共施設の後部に実装されている、
請求項9に記載の交通提示機器。
【請求項11】
前記プロセッサと接続され、前記移動公共施設の位置及び移動方向を特定するように配置されている測位要素をさらに含み、
前記プロセッサは、前記移動公共施設の位置及び移動方向に基づいて、受信された交通提示情報と前記移動公共施設とが整合すると判定した場合、受信された交通提示情報に基づいて表示データを生成するように配置されている、
請求項10に記載の交通提示機器。
【請求項12】
路側収集機器、路側計算機器及び路側通信機器を含み、前記路側収集機器及び前記路側通信機器と前記路側計算機器とが通信接続され、前記路側収集機器が交通データを提供するように配置されており、前記路側計算機器が路側収集機器の提供された交通データに基づいて交通提示情報を生成するように配置されており、前記路側通信機器が所定領域へ前記路側計算機器の生成された交通提示情報を送信するように配置されている路側サービスユニットと、
通信要素、プロセッサ及びディスプレイを含み、前記通信要素及び前記ディスプレイと前記プロセッサとが接続され、前記通信要素が前記路側サービスユニットにおける路側通信機器の送信された交通提示情報を受信するように配置されており、前記プロセッサが受信された交通提示情報に基づいて表示データを生成するように配置されており、前記ディスプレイが前記プロセッサの生成された表示データに基づいて表示するように配置されている交通提示機器とを含む、
交通提示システム。
【請求項13】
前記交通提示システムは、複数の前記路側サービスユニットを含み、且つ
前記交通提示システムは、前記複数の路側サービスユニットの少なくとも1つから交通データを受信し、前記複数の路側サービスユニットを管理するように配置されている遠隔サーバをさらに含む、
請求項12に記載の交通提示システム。
【請求項14】
請求項12又は13に記載の交通提示システムの実行される交通提示方法であって、
路側サービスユニットの路側収集機器は、交通データを取得し、路側サービスユニットの路側計算機器は、路側収集機器の提供された交通データに基づいて交通提示情報を生成し、路側サービスユニットの路側通信機器によって、所定領域へ前記路側計算機器の生成された交通提示情報を送信することと、
交通提示機器の通信要素は、前記路側サービスユニットにおける路側通信機器の送信された交通提示情報を受信し、交通提示機器のプロセッサは、受信された交通提示情報に基づいて表示データを生成し、交通提示機器のディスプレイは、前記プロセッサの生成された表示データに基づいて表示することとを含む、
交通提示方法。
【請求項15】
コンピュータに請求項14に記載の方法を実行させるためのコンピュータコマンドを記憶している、
非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項16】
プロセッサによって実行される時に請求項14に記載の方法を実現する、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータ技術分野に関し、特にIoV(Internet of Vehicle)、インテリジェント交通技術分野に関し、具体的に路側サービスユニット、交通提示機器、交通提示システム及び方法、記憶媒体およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両は、走行中に、障害物に遮られていることによって前方の交通情報を正確に知ることができないことが多い。例えば、バス、トラック等の大型車両は、道路上の信号機、交通マーカー、前車及び歩行者などによって、或いは、雨、雪又は霧等の天気原因によって、空気の視認性が悪くなり、車両が前方の交通状況を判定できなくなり、交通渋滞、赤信号を突切るなどの問題を起こしやすく、ひいては交通事故が発生する。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、路側サービスユニット、交通提示機器、交通提示システム及び方法、記憶媒体およびコンピュータプログラムを提供した。
【0004】
本開示の一態様によれば、交通データを提供するように配置されている路側収集機器と、前記路側収集機器と通信接続され、路側収集機器の提供された交通データに基づいて交通提示情報を生成するように配置されている路側計算機器と、前記路側計算機器と通信接続され、所定領域へ前記路側計算機器の生成された交通提示情報を送信するように配置されている路側通信機器とを含む、路側サービスユニットが提供されている。
【0005】
本開示の別の態様によれば、上記路側サービスユニットの送信された交通提示情報を受信するように配置されている通信要素と、前記通信要素と接続され、受信された交通提示情報に基づいて表示データを生成するように配置されているプロセッサと、前記プロセッサと接続され、プロセッサの生成された表示データに基づいて表示するように配置されているディスプレイとを含む、交通提示機器が提供されている。
【0006】
本開示の別の態様によれば、路側収集機器、路側計算機器及び路側通信機器を含み、前記路側収集機器及び前記路側通信機器と前記路側計算機器とが通信接続され、前記路側収集機器が交通データを提供するように配置されており、前記路側計算機器が路側収集機器の提供された交通データに基づいて交通提示情報を生成するように配置されており、前記路側通信機器が所定領域へ前記路側計算機器の生成された交通提示情報を送信するように配置されている路側サービスユニットと、通信要素、プロセッサ及びディスプレイを含み、前記通信要素及び前記ディスプレイと前記プロセッサとが接続され、前記通信要素が前記路側サービスユニットにおける路側通信機器の送信された交通提示情報を受信するように配置されており、前記プロセッサが受信された交通提示情報に基づいて表示データを生成するように配置されており、前記ディスプレイが前記プロセッサの生成された表示データに基づいて表示するように配置されている交通提示機器とを含む、交通提示システムが提供されている。
【0007】
本開示の別の態様によれば、上記交通提示システムによって実行される交通提示方法であって、路側サービスユニットの路側収集機器は、交通データを取得し、路側サービスユニットの路側計算機器は、路側収集機器の提供された交通データに基づいて交通提示情報を生成し、路側サービスユニットの路側通信機器によって、所定領域へ前記路側計算機器の生成された交通提示情報を送信することと、交通提示機器の通信要素は、前記路側サービスユニットにおける路側通信機器の送信された交通提示情報を受信し、交通提示機器のプロセッサは、受信された交通提示情報に基づいて表示データを生成し、交通提示機器のディスプレイは、前記プロセッサの生成された表示データに基づいて表示することとを含む、交通提示方法が提供されている。
【0008】
本開示の別の態様によれば、コンピュータに上記方法を実行させるためのコンピュータコマンドを記憶している、非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体が提供されている。
【0009】
本開示の別の態様によれば、プロセッサによって実行される時に上記方法を実現する、コンピュータプログラムが提供されている。
【0010】
この部分で説明した内容は、本開示の実施例の肝心な又は重要な特徴を表記するためのものでもなく、本開示の範囲を限定するためのものでもないと理解すべきである。本開示の他の特徴は、以下の明細書によって理解し易くなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面は、本案がよりよく理解されるためのものであり、本願に対する限定を構成しない。
図1図1は本開示の実施例による路側サービスユニットの模式図である。
図2図2は本開示の別の実施例による路側サービスユニットの模式図である。
図3図3は本開示の実施例による交通提示機器の模式図である。
図4図4は本開示の別の実施例による交通提示機器の模式図である。
図5図5は本開示の実施例による交通提示機器が実装されている移動公共施設の模式図である。
図6A図6Aは本開示の実施例による交通提示機器の表示インターフェースの模式図である。
図6B図6Bは本開示の実施例による交通提示機器の表示インターフェースの模式図である。
図6C図6Cは本開示の実施例による交通提示機器の表示インターフェースの模式図である。
図6D図6Dは本開示の実施例による交通提示機器の表示インターフェースの模式図である。
図6E図6Eは本開示の実施例による交通提示機器の表示インターフェースの模式図である。
図6F図6Fは本開示の実施例による交通提示機器の表示インターフェースの模式図である。
図6G図6Gは本開示の実施例による交通提示機器の表示インターフェースの模式図である。
図6H図6Hは本開示の実施例による交通提示機器の表示インターフェースの模式図である。
図7図7は本開示の実施例による交通提示システムの模式図である。
図8図8は本開示の別の実施例による交通提示システムの模式図である。
図9図9は本開示の実施例による交通提示システムによって実行される交通提示方法のフローチャートである。
図10図10は本開示の実施例の交通提示システムを実現可能な場面図である。
図11図11は本開示の実施例を実施するために用いられる例示的な電子機器1100の模式的ブロック図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面に合わせて本開示の例示的な実施例について説明する。その中、理解に役立つように本開示の実施例の各詳細を含み、これらはあくまで例示的なものであると理解すべきである。そのため、当業者は、本開示の範囲及び趣旨から逸脱せずに、ここで説明した実施例に対して、様々な変更や、修正をなし得ることに認識すべきである。同様に、明確及び簡明のために、以下の説明において公知の機能及び構成に対する説明を省略している。
【0013】
図1は本開示の実施例による路側サービスユニットの模式図である。
【0014】
図1に示すように、路側サービスユニット100は、路側収集機器110、路側計算機器120、及び路側通信機器130を含む。路側計算機器120及び路側収集機器110と路側通信機器130とが通信接続され、例えば有線接続及び無線接続が挙げられるが、これらに限られない。
【0015】
路側収集機器110は、交通データを取得して路側計算機器120に提供することができる。一部の実施例において、路側収集機器は、信号機コントローラ、画像収集機器、及びレーダーの少なくとも1つを含んでもよく、その更なる詳細な説明は後述する。
【0016】
路側計算機器120は、路側収集機器110の提供された交通データに基づいて交通提示情報を生成し、交通提示情報を路側通信機器130に送信することができる。一部の実施例において、路側計算機器120は、情報処理能力を備える任意の機器であってもよく、例えば路側サーバが挙げられるが、これに限定されない。
【0017】
路側通信機器130は、所定領域へ路側計算機器120からの交通提示情報を送信することができる。路側通信機器130は、必要に応じて任意の適宜な通信規格に基づく通信機器に設計される。一部の実施例において、路側通信機器130は、LTE-V2X規格に基づく路側通信機器、例えばLTE-V2Xトランシーバであってもよい。V2X(Vehicle to Everything)通信技術は、IoVで環境感知、情報インタラクション及び連携コントロールを実現する技術である。長期的進化LTE(Long Term Evolution)システムによるLTE-V2X規格は、車両道路連携に向ける通信総合解決策として、低い時間遅延、高い信頼性、高い速率及び高い安全性の通信能力を提供し、IoVの様々な応用ニーズを満たすことができる。しかし、路側通信機器130の通信方式はこれに限られず、他の一部の実施例において、路側通信機器130は、4G規格、5G規格又は未来開発する通信規格に基づく路側通信機器であってもよい。
【0018】
図2は本開示の別の実施例による路側サービスユニットの模式図である。
【0019】
図2において、路側サービスユニット200は、路側収集機器、路側計算機器及び路側通信機器を含み、上述した路側収集機器、路側計算機器及び路側通信機器に対する説明は図2の路側サービスユニットに同様に適用する。路側サービスユニット200の路側収集機器は、信号機コントローラ2101、画像収集機器(例えばカメラ2102)及びレーダー(例えばレーザーレーダー2103及びミリ波レーダー2104)の少なくとも1つを含んでもよい。路側サービスユニット200の路側計算機器は路側サーバ220であってもよい。路側サービスユニット200の路側通信機器はLTE-V2X規格、4G規格又は5G規格に基づく路側通信機器230であってもよい。
【0020】
信号機コントローラ2101は交通コントロールセンターから所定信号機に対するコントロール情報を取得し、路側サーバ220に提供することができる。信号機コントローラ2101が交差点に実装されてもよく、例えば交差点における柱又は信号機の柱に実行されてもよい。信号機コントローラ2101は1つ又は複数の信号機を制御可能であり、例えば1つの信号機コントローラによって2車道の交差点の8つの信号機が制御されてもよく、信号機ごとに1つの信号機コントローラが設置されてもよい。
【0021】
カメラ2102は道路画像情報を収集することができる。カメラ2101は交差点又は道路リンクに実装されてもよく、例えば交差点にある横バー又は柱に実装されてもよく、又は道路リンク両側にある横バー又は柱に実装されてもよい。カメラ2102は、その視野範囲内の道路画像又は指定領域の道路画像を撮影して、道路画像情報として路側サーバ220に送信することができる。
【0022】
レーザーレーダー2103及びミリ波レーダー2104は、道路へレーダー信号を放射して、返したレーダー信号を受信し、返したレーダー信号を道路レーダー情報として路側サーバ220に提供することができる。
【0023】
路側サーバ220は信号機コントローラ2101からの信号機コントロール情報を受信し、カメラ2102からの道路画像情報、並びにレーザーレーダー2103及びミリ波レーダー2104からの道路レーダー情報を受信し、信号機コントロール情報、道路画像情報及び道路レーダー情報の少なくとも1つに基づいて交通提示情報を生成することができる。
【0024】
例えば、何れかの信号機に対して、路側サーバ220は、この信号機のコントロール情報に基づいてこの信号機の状態(例えば赤信号、青信号及び黄信号の点灯状態及び点灯時間)を特定し、所定信号機の状態を指し示す交通提示情報を生成することができる。
【0025】
路側サーバ220は、信号機コントローラ2101からの信号機コントロール情報、カメラ2102からの道路画像情報、並びにミリ波レーダー2103及びレーザーレーダー2104からの道路レーダー情報の少なくとも1つに基づいて、様々な道路交通状況を特定することもでき、道路交通状況は、例えば交通渋滞の状況、通りを横断する歩行者の数、推定待ち時間、各車道の車両整列状況、道路施工イベント及び道路事故等が挙げられるが、これらに限られない。例えば、路側サーバ220は、カメラ2101によってリアルタイム的に収集された道路画像情報に基づいて、ある車道の交差点における整列している車両数を判断し、信号機のコントロール情報に合わせて、推定待ち時間を特定することができる。さらに例えば、路側サーバ220は、道路画像情報と道路レーダー情報との組合せに基づいて、道路イベント、例えば道路施工イベント又は道路事故を検出することができる。それぞれの道路交通状況に対して、路側サーバ220は交通提示情報を生成してこの道路交通状況、例えば「推定待ち時間6分」又は「第1の車道施工」等を指し示すことができ、その更なる詳細な説明は後述する。
【0026】
上記実施例において路側収集機器がカメラ、レーザーレーダー、ミリ波レーダー及び信号機コントローラを含むことを例として説明したが、本開示の実施例はこれらに限られない。必要に応じて上記路側収集機器のうちの1つ又は複数を省略してもよく、上記路側収集機器に加えて他のタイプの路側収集機器を追加してもよく、他のタイプの路側収集機器は例えば距離センサー、赤外線センサー等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0027】
一部の実施例において、信号機コントローラを必要とせず、画像収集機器(例えばカメラ)によって信号機の画像情報を収集してもよく、路側サーバは信号機の画像情報に基づいて信号機の状態を特定することができる。他の一部の実施例において、路側サーバは直接に交通コントロールセンターから信号機のコントロール情報を取得し、交通コントロールセンターからの信号機コントロール情報に基づいて信号機の状態を特定してもよい。信号機の状態を特定した後、路側サーバは上述したように信号機の状態を指し示す交通提示情報を生成することができる。このような方式によって、路側の信号機施設を改造する必要がなく、路側サービスユニットをより実現しやすくすることができる。
【0028】
路側通信機器230は路側に設置され、路側サーバ220と離間して設置され、通信接続されてもよい。一部の実施例において、路側通信機器230と路側サーバ220とが一体に集積されてもよい。路側通信機器230は、LTE-V2X規格、4G規格又は5G規格に基づいて自身の通信カバー領域へ前記交通提示情報を放送することで、この通信カバー領域内に位置する交通提示機器がこの交通提示情報を受信して表示する。図3及び図4を参照して交通提示機器を詳細に説明する。
【0029】
図3は本開示の実施例による交通提示機器の模式図である。
【0030】
図3に示すように、交通提示機器300は、通信要素310、プロセッサ320及びディスプレイ330を含む。プロセッサ320は通信要素310及びディスプレイ330に接続する。
【0031】
通信要素310は、上記路側サービスユニット(例えば路側サービスユニット100又は200)によって送信された交通提示情報を受信することができる。例えば通信要素310は、路側サービスユニットの路側通信機器と同一の通信規格に基づいてもよく、例えば通信要素310は路側サービスユニットのLTE-V2X通信機器によって送信された交通提示情報を受信するように、LTE-V2X受信器であってもよい。
【0032】
プロセッサ320は、通信要素310によって受信された交通提示情報に基づいて表示データを生成し、ディスプレイ330に提供する。ディスプレイ330は、プロセッサによって生成された表示データに基づいて表示することができる。プロセッサ320は、受信された交通提示情報をディスプレイ330のサイズ及び表示方式に整合する表示データに変換することができ、これによって、交通提示機器300が様々な異なる交通提示情報に適合し、より高い互換性を備える。
【0033】
図4は、本開示の別の実施例による交通提示機器の模式図である。交通提示機器400は上記交通提示機器300と類似し、その区別は、少なくとも、測位要素440及びメモリ450をさらに備えることにある。説明を簡単にするために、以下は主に区別部分に対して詳細に説明する。
【0034】
図4に示すように、交通提示機器400は、通信要素410、プロセッサ420及びディスプレイ430を含み、上述した通信要素310、プロセッサ320及びディスプレイ330に対する説明は、それぞれ通信要素410、プロセッサ420及びディスプレイ430に適用し、ここでは説明を繰り返さない。
【0035】
一部の実施例において、交通提示機器400は、バス、トラック、タクシー、スイーパーのような移動公共施設に実装されてもよい。このような場合、交通提示機器400は測位要素440をさらに含んでもよく、測位要素440は移動公共施設の位置及び移動方向を特定することができる。測位要素440は移動公共施設に既存したGPSのような測位要素であってもよく、個別に設置された測位要素であってもよい。プロセッサ420は測位要素440に接続して移動公共施設の位置及び移動方向を取得し、移動公共施設の位置及び移動方向に基づいて、受信された交通提示情報と前記移動公共施設とが整合するか否かを判定する。整合すれば、プロセッサ420は受信された交通提示情報に基づいて表示データを生成し、ディスプレイ430が表示するように制御し、そうでないと、プロセッサ420は表示データを生成する操作を実行しない。
【0036】
例えば、路側サービスユニットは、その通信カバー範囲内のすべての公共移動施設へ交通提示情報を放送し、これらの公共移動施設は異なる方向に沿って異なる道路上に走行している可能性がある。測位要素を設置することで、各交通提示機器は自身が所在する公共移動施設の位置及び走行方向を特定することができ、路側サービスユニットによって供給された各種の交通提示情報から移動公共施設が向いている領域に係る交通提示情報、例えば、公共移動施設が進行する方向に公共移動施設の前方にある信号機の状態及び道路渋滞状況を選択する。
【0037】
上記実施例において交通提示機器が移動公共施設に実装されていることを例として説明したが、本開示の実施例はこれに限られない。交通提示機器は、任意の適切な位置に実装されてもよく、例えば、広告看板、バス停看板などの非移動公共施設に実装されることで、付近の車両の中の運転手が前方の道路状況を即時、正確に知ることができる。
【0038】
一部の実施例において、交通提示機器400はメモリ450をさらに含んでもよく、メモリ450には各種のデータ及び/又はプログラムコマンドが記憶されてもよく、例えば交通提示情報及びプロセッサ420に実行されることでデータ変換を実現するためのプログラムコマンドが記憶されてもよい。
【0039】
図5は本開示の実施例による交通提示機器が実装されている移動公共施設の模式図である。
【0040】
図5に示すように、移動公共施設500はバスであり、上述したいずれの実施例の交通提示機器を移動施設500に実装してもよく、交通提示機器のディスプレイ(例えば上記交通提示機器300のディスプレイ330)が移動公共施設の後部に実装されることで、移動公共施設の後方車両の中の人がディスプレイに表示された内容を見ることができる。図5において、交通提示機器のディスプレイ330が移動公共施設500の後部のウィンドゥシールドガラスに実装されて、地面から離れた側に位置する。ディスプレイ300は、破損のリスクを低減するように、移動公共施設500の内部に設けられてもよい。交通提示機器の他の部品、例えばプロセッサ、通信要素、測位要素及びメモリ等は、同様に移動公共施設500の内部に実装されてもよく、一部の実施例において外部に実装され、又は移動公共施設500に嵌め込んでもよい。
【0041】
図6A~6Hは本開示の実施例による交通提示機器の表示インターフェースの模式図である。
【0042】
図6A~6Hに示すように、交通提示機器の表示インターフェースは、第1の領域及び第2の領域を含んでもよく、第1の領域(例えば左側にある領域)は信号機の状態を表示するためのものであり、第2の領域(例えば右側にある領域)は交通参加者情報、交通イベント情報、交通流量情報のような交通状況を表示するためのものである。
【0043】
図6Aに示すように、ある道路が3つの車道を有し、それぞれは左折車道、直行車道及び右折車道であるとする。路側サーバは、この道路の信号機に対するコントロール情報に基づいて、この道路の信号機状態は、左折車道の黄信号が点灯し、16秒後消灯すること、直行車道の青信号が点灯し、16秒後消灯すること、右折車道の赤信号が点灯し、16秒後消灯することを特定した。路側サーバは、さらに路側のカメラ及びレーダーに応じてこの道路の交通流飽和率が99%であることを特定し、ここで交通流飽和率は道路上の車両の実際交通流量と道路の飽和交通流量との間の比であってもよい。路側サーバは2つの交通提示情報を生成して放送し、その一方の提示情報はこの道路の信号機状態を指し示し、他方の提示情報はこの道路の交通流飽和率を指し示す。路側サーバの放送範囲内にある交通提示機器(例えばこの範囲に走行し入ったバスに実装されている交通提示機器)はこの2つの交通提示情報を受信することができ、信号機状態を指し示す交通提示情報に基づいて、ディスプレイが第1の領域で、左折車道の黄信号が点灯し、16秒後消灯すること、直行車道の青信号が点灯し、16秒後消灯すること、右折車道の赤信号が点灯し、16秒後消灯することを表示するように制御し、交通流飽和率を指し示す交通提示情報に基づいて、ディスプレイが第2の領域で、交通流飽和率が99%であることを表示するように制御する。
【0044】
類似的に、交通提示機器は、さらに、路側サーバによって放送された交通提示情報に基づいて他の道路状況情報、例えば、通りを横断する歩行者の数(図6Bに示すように)、推定待ち時間(図6Cに示すように)、Uターン整列車両の数(図6Dに示すように)、直行整列車両の数(図6Eに示すように)、右折整列車両の数(図6Fに示すように)、交通事故(図6Gに示すように)、施工状況(図6Hに示すように)を表示してもよい。しかし、本開示の実施例はこれらに限られず、交通提示機器は必要に応じて任意の他の形式で交通に相関する内容を表示してもよい。
【0045】
図7は本開示の実施例による交通提示システムの模式図である。
【0046】
図7に示すように、交通提示システムは、路側サービスユニット710及び交通提示機器720を含む。路側サービスユニット710は上述したいずれの実施例の路側サービスユニットによって実現されてもよく、例えば図7において路側サービスユニット100と同一の構成を有するように実現される。交通提示機器720は上述したいずれの実施例の交通提示機器によって実現されてもよく、例えば図7において上記交通提示機器300と同一の構成を有するように実現される。
【0047】
路側サービスユニット710は、路側収集機器110、路側計算機器120及び路側通信機器130を含み、路側収集機器110及び路側通信機器130と路側計算機器120とが通信接続される。路側収集機器110は、交通データを提供することができ、路側計算機器120は、路側収集機器110の提供された交通データに基づいて交通提示情報を生成することができ、路側通信機器130は、所定領域へ路側計算機器120によって生成された交通提示情報を送信することができる。
【0048】
交通提示機器720は、通信要素310、プロセッサ320及びディスプレイ330を含み、通信要素310及びディスプレイ330とプロセッサ320とが接続される。通信要素310は、路側サービスユニット710における路側通信機器730によって送信された交通提示情報を受信することができ、プロセッサ320は、受信された交通提示情報に基づいて表示データを生成することができ、ディスプレイ330は、前記プロセッサによって生成された表示データに基づいて表示することができる。
【0049】
図8は、本開示の別の実施例による交通提示システムの模式図である。図8の交通提示システム800は上記交通提示システム700と類似し、その区別は、少なくとも前記交通提示システム800が複数の前記路側サービスユニットを含むことにあり、簡明のために、以下は主に区別部分に対して詳細に説明する。
【0050】
図8に示すように、交通提示システム800は、複数の路側サービスユニット810A及び810Bと複数の交通提示機器820A~820Eを含み、路側サービスユニット810A及び810Bのそれぞれは、上述したいずれの実施例の路側サービスユニットによって実現されてもよく、交通提示機器820A~820Eのそれぞれは、上述したいずれの実施例の交通提示機器によって実現されてもよい。図8において、路側サービスユニット810Aは、その通信カバー領域内に位置する交通提示機器820A、820B及び820Cへ各種の交通提示情報を放送することができ、交通提示機器820A、820B及び820Cは、受信された交通提示情報から自身と整合するコンテンツを選択して表示することができ、路側サービスユニット810Bは、その通信カバー領域内に位置する交通提示機器820D及び820Eへ各種の交通提示情報を放送することができ、交通提示機器820D及び820Eは、受信された交通提示情報から自身と整合するコンテンツを選択して表示する。
【0051】
図8において、交通提示システム800は、遠隔サーバ830をさらに含み、前記遠隔サーバ830は、路側サービスユニット810A及び820Bと通信することができ、例えば、路側サービスユニット810A及び820Aの少なくとも1つから交通データを受信すること、及び路側サービスユニット810A及び820Bを管理することが可能である。遠隔サーバ830と路側サービスユニット810A及び820Bとの間の通信方式には、インターネット又はローカルエリアネットワークを介して通信することが含まれるが、これらに限られない。一部の実施例において、遠隔サーバ830は、交通データに基づいて実効性要求が相対的に低い分析及び処理操作、例えば全体道路状況に対する分析、未来道路状況の予測等を行ってもよい。
【0052】
図9は、本開示の実施例による交通提示システムによって実行される交通提示方法のフローチャートである。
【0053】
ステップS910において、路側サービスユニットの路側収集機器は、交通データを取得する。
【0054】
ステップS920において、路側サービスユニットの路側計算機器は、路側収集機器の提供された交通データに基づいて交通提示情報を生成する。
【0055】
ステップS930において、路側サービスユニットの路側通信機器は、所定領域へ前記路側計算機器によって生成された交通提示情報を送信する。
【0056】
ステップS940において、交通提示機器の通信要素は、前記路側サービスユニットにおける路側通信機器によって送信された交通提示情報を受信する。
【0057】
ステップS950において、交通提示機器のプロセッサは、受信された交通提示情報に基づいて表示データを生成する。
【0058】
ステップS960において、交通提示機器のディスプレイは、前記プロセッサによって生成された表示データに基づいて表示する。
【0059】
図10は、本開示の実施例を実現可能な交通提示システムの場面図である。
【0060】
図10に示すように、交通提示システムは、路側サービスユニットを含み、路側サービスユニットは、信号機コントローラ1011、路側サーバ1012及び路側通信機器1013を含む。信号機コントローラ1101は、交差点の信号機ホルダーに実装され、路側サーバ110及び路側通信機器1013が交差点の一方側に設置されている。交通提示システムは、バス1020に実装されている交通提示機器をさらに含み、交通提示機器のディスプレイ1201がバス1020の後部のウィンドゥシールドガラスに実装されている。
【0061】
システムが動作する時、信号機コントローラ1011は、信号機のコントロール情報を収集し、路側サーバ1012に供給して、路側サーバ1012は、コントロール情報に基づいて信号機の状態を指し示す交通提示情報を生成し、路側通信機器1013を介して放送する。
【0062】
バス1020が路側通信機器1013の通信カバー領域に走行し入った時、バス1020に実装されている交通提示機器は、路側通信機器1013によって放送された交通提示情報を受信し、交通提示情報に基づいてディスプレイ1201に信号機の状態を表示し、それは信号機の実際の状態と一致する。このような方式によって、後方の車両1030の中の人が、バス1020に遮られることで信号機の状態を見られなくても、バス1020の後部のディスプレイ1201によって信号機の状態を知ることができる。
【0063】
上記実施例において、説明しやすいために、信号機コントローラのみを路側収集機器として説明したが、本開示の実施例はこれに限られず、路側サーバ1012は、必要に応じて各種の路側収集機器から各種の交通データを取得して、分析、処理及び融合を行い、多種の異なる交通状況を特定して提示することができる。
【0064】
本開示の実施例によれば、本開示は、電子機器、読取可能な記憶媒体及びコンピュータプログラムをさらに提供した。
【0065】
図11は、本開示の実施例を実施するために用いられる例示的電子機器1100の模式的ブロック図を示している。電子機器は、様々な形式のデジタルコンピュータ、例えば、ラップトップ型コンピュータと、デスクトップコンピュータと、ワークベンチと、パーソナル・デジタル・アシスタントと、サーバと、ブレードサーバと、大型コンピュータと、他の適宜なコンピュータとを表す旨である。電子機器は、様々な形式の移動装置、例えば、パーソナル・デジタル・アシスタントと、携帯電話と、スマートフォンと、ウェアラブル機器と、他の類似する計算装置とを表してもよい。本文に示す部品と、それらの接続及び関係と、それらの機能とは単に例示であり、本文で説明した及び/又は要求した本開示の実現を限定することを意図しない。
【0066】
図11に示すように、機器1100は、計算手段1101を含み、それがリードオンリーメモリ(ROM)1102に記憶されたコンピュータプログラム又は記憶手段1108からランダムアクセスメモリ(RAM)1103にロードされたコンピュータプログラムに基づいて、各種の適宜な動作及び処理を実行することができる。RAM1103には、機器1100の操作に必要な各種プログラム及びデータが記憶されてもよい。計算手段1101と、ROM1102と、RAM1103とは、バス1104を介して接続される。入力・出力(I/O)インターフェース1105もバス1104に接続される。
【0067】
機器1100における複数の部品は、I/Oインターフェース805に接続され、キーボード、マウスなどの入力手段1106と、各種タイプのディスプレイ、スピーカなどの出力手段1107と、磁気ディスク、光ディスクなどの記憶手段1108と、ネットワークカード、モデム、無線通信送受信機などの通信手段1109を含む。通信手段1109は、機器1100がインターネットといったコンピュータネットワーク及び/又は各種電信ネットワークを介して他の機器と情報・データをやりとりすることを可能にする。
【0068】
計算手段1101は、各種の処理及び計算能力を有する汎用及び/又は専用処理コンポーネントであってもよい。計算手段1101の幾つかの例示は、中央処理ユニット(CPU)と、図形処理ユニット(GPU)と、各種の専用の人工知能(AI)計算チップと、各種の機器学習モデルアルゴリズムを実行する計算ユニットと、デジタル信号プロセッサ(DSP)と、任意の適宜なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラなどを含むが、これらに限られない。計算手段1101は、前文で説明した各方法及び処理、例えば上記路側計算機器、交通提示機器のプロセッサ又は遠隔プロセッサによって実行される方法及び処理を実行する。例えば、幾つかの実施例において、これらの方法は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよく、それが機器読取可能な媒体、例えば記憶手段メモリセル1108に有形的に含まれる。幾つかの実施例において、コンピュータプログラムの一部又は全部がROM1102及び/又は通信手段1109を介して機器1100上にロード及び/又はインストールされ得る。コンピュータプログラムがRAM1103にロードされ、計算手段1101によって実行される時に、前文で説明した方法の1つ又は複数のステップを実行することができる。選択的に、他の実施例において、計算手段1101は他の任意の適宜な方式を介して(例えば、ファームウェアを介して)上記方法を実行するように配置される。
【0069】
本文で以上に説明したシステム及び技術の各種実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、専用集積回路(ASIC)、専用標準製品(ASSP)、システム・オン・チップのシステム(SOC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組合せで実現され得る。これらの各種実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムで実行されることを含んでもよく、この1つ又は複数のコンピュータプログラムが、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステム上に実行及び/又は解釈されてもよく、このプログラマブルプロセッサは専用又は汎用プログラマブルプロセッサであり、記憶システムと、少なくとも1つの入力装置と、少なくとも1つの出力装置とから、データ及びコマンドを受信し、データ及びコマンドをこの記憶システム、この少なくとも1つの入力装置、及びこの少なくとも1つの出力装置に転送してもよい。
【0070】
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組合せによって書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されて、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行される時にフローチャート及び/又はブロック図に規定された機能・操作が実施されるようにしてもよい。プログラムコードは、完全に機器上に実行されてもよいし、部分的に機器上に実行されてもよく、独立ソフトウェアパッケージとして部分的に機器上に実行され且つ部分的に遠隔機器上に実行され、或いは完全に遠隔機器又はサーバ上に実行される。
【0071】
本開示のコンテキストにおいて、機器読取可能な媒体は、有形的な媒体であってもよく、それが、コマンド実行システム、装置又は機器に使用され、又はコマンド実行システム、装置又は機器と組合せて使用されるプログラムを含み、或いは記憶してもよい。機器読取可能な媒体は、機器読取可能な信号媒体や、機器読取可能な記憶媒体であってもよい。機器読取可能な媒体は、電子的なもの、磁性的なもの、光学的なもの、電磁的なもの、赤外のもの、又は半導体システム、装置又は機器、或いは上記内容の任意の適宜な組合せを含むが、これらに限られない。機器読取可能な記憶媒体のより具体的な例示は、1つ又は複数のラインによる電気接続、携帯コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶デバイス、磁気的記憶デバイス、又は上記内容の任意の適宜な組合せを含む。
【0072】
ユーザとのインタラクションを提供するために、コンピュータでここで説明したシステム及び技術を実施してもよく、このコンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及び指向装置(例えば、マウス又はトラックボール)とを有し、ユーザは、このキーボード及びこの指向装置によって、入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置は、ユーザとのインタラクションを提供するためのものであってもよく、例えば、ユーザに提供するフィードバックは、任意の形式のセンサーフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、任意の形式(声入力、語音入力、又は触覚入力を含む)でユーザからの入力を受信してもよい。
【0073】
ここで説明したシステム及び技術は、バックグラウンド部品を含む計算システム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェア部品を含む計算システム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンド部品を含む計算システム(例えば、グラフィカル・ユーザー・インターフェース又はネットワークブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザはこのグラフィカル・ユーザー・インターフェース又はこのネットワークブラウザを介してここで説明したシステム及び技術の実施形態とインタラクションすることができる)、又はこのようなバックグラウンド部品、ミドルウェア部品、或いはフロントエンド部品の任意の組合せを含む計算システムで実施されてもよい。任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)を介してシステムの部品を相互に接続してもよい。通信ネットワークの例示は、ローカルエリアネットワーク(LAN)と、広域ネットワーク(WAN)と、インターネットとを含む。
【0074】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバとを含んでもよい。クライアントとサーバとは、一般的に互いに離れて、且つ通常に通信ネットワークを介してインタラクションする。相応するコンピュータで実行されるとともに、互いにクライアント-サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって、クライアントとサーバとの関係を形成する。
【0075】
上記に示した様々な形式のフローを利用して、ステップを並び替え、追加又は削除することができると理解されるべきである。例えば、本開示に記載された各ステップは、並行に実行されてもよいし、順に実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよく、本開示が開示した技術案が所望する結果を実現できる限り、本文はここで限定されない。
【0076】
上述した具体的な実施形態は、本開示の保護範囲に対する限定を構成しない。当業者は、設計要求や他の要因に応じて、さまざまな修正、組合、サブ組合及び置換を行うことができると理解すべきである。本開示の趣旨及び原則の範囲内になされた任意の修正、等価な置換、改進などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図7
図8
図9
図10
図11