(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022037210
(43)【公開日】2022-03-08
(54)【発明の名称】風呂敷金庫(フロシキンコ)
(51)【国際特許分類】
A45C 7/00 20060101AFI20220301BHJP
【FI】
A45C7/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021213487
(22)【出願日】2021-12-27
(62)【分割の表示】P 2020101292の分割
【原出願日】2016-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000211569
【氏名又は名称】中松 義郎
(72)【発明者】
【氏名】中松 義郎
(57)【要約】 (修正有)
【課題】火災時に重要書類を持ち出すことの出来る風呂敷状金庫を提供する。
【解決手段】ベースの布は96%のアモルファスシリカで作る。ベースの布の折り方は、HARNESS CROW’S FOOTである。重さは18.0 OZ/YD2、300°Fに耐える接着剤によりベースの布とメタライズドポリエステルフィルムを接着する。メタライズドポリエステルフィルムは450°Fに耐える。メタライズドポリエステルフィルムの厚みは、0.001インチである。そして全体の厚みは、0.035インチであり、全体の重さ22.0 OZ/YD2である。メタライズドポリエステルを接着させず、シリカシートだけでもよい。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
96%のアモルファスシリカ材で織られた布に表皮を設けた布を、風呂敷のように折り畳み形状可変に重要物を風呂敷で包むようにして、火炎等高熱から護り容易に持出し退避できる事を特徴とする風呂敷金庫。
【請求項2】
96%のアモルファスシリカ材で織られた布を、風呂敷のように折り畳み形状可変に重要物を風呂敷で包むようにして、火炎等高熱から護り容易に持出し退避できる事を特徴とする風呂敷金庫。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記重要物を人として、火災時に人を包むようにして、火炎等高熱から護り得る事を特徴とする風呂敷金庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防災防火に関する技術である。
【背景技術】
【0002】
耐熱性を有し、かつ、フレキシブルな金庫
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
最近の糸魚川の大規模火災、千葉の火災等火災が連続で発生している。火災は、突然起こり、類焼もし、自分が用心していても防ぎようがない。そこで重要書類を持ち出せず多くの人が苦しんでいることを解決するのが本発明である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記の課題を解決する本発明は、金庫が従来の箱型であるのに対し、風呂敷状として形状が自由自在になるようにして、かつ公知の金庫よりも高い温度に耐えうる材料で構築し、平時は収納場所をとらず、かつ誰でも入手出来る価格としたものである。
【発明の効果】
【0005】
火災が発生しても安全に、貴重な資料、もの等を保存でき、また従来不可能であった火災時に容易に重要物を持ち出すことが出来る。又、持ち出せない場合でも高温に耐え重要物を安全に保存出来る。又、通常時において場所をとらず、コストも安く、量産に適する。火災の多い日本をはじめ世界中の火災による損害から守ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【発明を実施するための形態】
【0007】
公知の金庫は四角い鉄など金属で作られた箱であり、したがって重く、移動も大変であり、まして火災の時に持ち出すことは不可能である。
JIS規格「一般用」は内部温度177℃以下、「磁気テープ用」の規格を庫内の温度66℃以下・湿度85%以下「フロッピーディスク用」は、庫内の温度52℃以下・湿度80%以下と定めている。
しかし実際の火災温度は数百℃以上となり、公知の金庫では耐火温度が低く、高温になる大火災には耐えられない。また価格も高価であり、設置場所にもかさばる。
【0008】
本発明は風呂敷を金庫にするという全く従来にない新しい発想である。
本発明は
図1に示す如くほぼ36インチ四方の正方形の風呂敷状である。
この風呂敷状本体1の上に重要物2を載せ、折り目3で包む。以降
図2、
図3、
図4、
図5、
図6の順序で
図6の如く重要物を包んで完成形4となる。
【0009】
図6の折り畳み完成形は長方形であるが、これは一例であり、本発明は風呂敷状であるので、風呂敷の特徴として、長方形の権利書であろうが、六面体の箱であろうが、円筒形のビンであろうが、いかなる形状であっても包み込めるのが本発明風呂敷金庫の特徴である。又、風呂敷金庫を単体で使用せず、風呂敷金庫に重要物を収納した風呂敷金庫をさらに通常の金庫に入れて保管してもよい。
【0010】
本発明が風呂敷金庫としての機能を持つために、特別な材料で作る。
図7は、本発明風呂敷金庫の断面を拡大した図である。5はベースの布で96%のアモルファスシリカで作る。ベースの布5の折り方は、4 HARNESS CROW’S FOOTである。重さは18.0 OZ/YD
2、6は300°Fに耐える耐熱性接着剤である。この接着剤によりベースの布5とメタライズドポリエステルフィルム7を接着する。メタライズドポリエステルフィルムは450°Fに耐える。
メタライズドポリエステルフィルムの厚みは、0.001インチである。そして5,6,7の全体の厚みは、0.035インチであり、全体の重さ22.0 OZ/YD
2である。メタライズドポリエステルを接着させず、シリカシートだけでもよい。
本発明風呂敷金庫の耐熱性は1800°Fである事が実験で確かめられた。
金庫は重くて持ち出せないが、本発明は軽量なので火災時にすぐ持って逃げられるし、もし持ち出せなくても1800°Fに耐えられるので重要物は焼けず安全に保管される。
【産業上の利用可能性】
【0011】
最近火災が多く重要物を焼失する人が多い。本発明はこれを防止するもので、個人、会社等に必要で産業状の利用可能性大である。
【符号の説明】
【0012】
1 本発明風呂敷金庫
2 権利書等重要物
3 本発明風呂敷金庫を折った折り目
4 本発明風呂敷金庫に権利書など重要物を収納した外観
5 本発明のベース布
6 本発明のベース布と表皮を接着する接着剤
7 メタライズドポリエステルフィルムなど本発明表皮