(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022037937
(43)【公開日】2022-03-09
(54)【発明の名称】車両運転を支援する方法、装置、電子機器記憶媒体及びコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
G08G 1/16 20060101AFI20220302BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20220302BHJP
【FI】
G08G1/16 D
G08G1/09 F
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2021181618
(22)【出願日】2021-11-08
(31)【優先権主張番号】202011532447.5
(32)【優先日】2020-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】321013266
【氏名又は名称】阿波羅智聯(北京)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Apollo Intelligent Connectivity (Beijing) Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】101, 1st floor, building 1, yard 7, Ruihe West 2nd Road, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三
(72)【発明者】
【氏名】劉 樹彬
(72)【発明者】
【氏名】王 斌
(72)【発明者】
【氏名】姫 霊
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB13
5H181BB20
5H181DD02
5H181DD03
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF33
5H181JJ28
5H181LL04
5H181LL06
5H181LL14
(57)【要約】 (修正有)
【課題】走行道路における交差点、車両、交通信号灯などのシーンの表示を提供する車路連携において、シーン体験効果やシーン表示成功率を向上させる。
【解決手段】車両と信号機との間の距離が第一条件を満たすことに応答して特定された信号機の位置及び状態を含む信号機情報を受信することと、受信された信号機情報に基づいて、信号機の現在時刻におけるシーンデータを計算することと、車両と信号機との間の距離が第二条件を満たす場合に、計算されたシーンデータを表示することと、を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の運転情報であって、前記車両の位置を含む運転情報を送信することと、
前記車両の位置に関連する、前記車両と信号機との間の距離が第一条件を満たすことに応答して特定された信号機の位置及び状態を含む信号機情報を受信することと、
受信した信号機情報に基づいて、前記信号機の現在時刻でのシーンデータを計算することと、
前記車両と前記信号機との間の距離が第二条件を満たす場合に、計算されたシーンデータを表示することと、を含む、
車両運転を支援する方法。
【請求項2】
前記シーンデータは信号機の現在時刻での状態を含み、
受信した前記信号機情報に基づいて、前記信号機の現在時刻のシーンデータを計算することは、
受信した前記信号機の状態に基づいて、前記信号機の現在時刻での状態を計算することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記シーンデータはさらに信号無視警報情報を含み、
受信した前記信号機情報に基づいて、前記信号機の現在時刻のシーンデータを計算することは、さらに
受信された前記信号機の位置、算出された前記信号機の現在時刻の状態及び車両の速度に基づいて、信号無視警報情報を生成し、前記信号無視警報情報は前記車両の信号無視のリスクを指示することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記シーンデータは、さらに、緑波車両速度を含み、
受信した信号機情報に基づいて、前記信号機の現在時刻のシーンデータを計算することは、さらに、
受信された前記信号機の位置、算出された前記信号機の現在時刻の状態及び車両の速度に基づいて、前記信号機の緑波車両速度を計算し、前記緑波車両速度で前記車両が赤信号を無視することがないことを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
受信された前記信号機の位置は前記信号機の停止線位置を含み、
前記車両が前記信号機の停止線位置に追い出ると特定した後、前記信号機のシーンデータを削除することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第一条件は、前記車両と前記信号機との間の距離が第一閾値以下であり、かつ第二閾値より大きいことである、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第二条件は、前記車両と前記信号機との間の距離が前記第二閾値以下であり、かつ0より大きいことである、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記運転情報は、前記車両の走行方向をさらに含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
車両の運転情報であって、前記車両の位置を含む運転情報を受信することと、
前記車両の運転情報に基づいて、前記車両の位置に関連する信号機を特定し、かつ前記車両と信号機との間の距離を計算することと、
前記車両と前記信号機との間の距離が第一条件を満たすことに応答して、前記信号機の位置及び状態を送信することと、を含む、
車両運転を支援する方法。
【請求項10】
前記第一条件は、前記車両と前記信号機との間の距離が第一閾値以下であり、かつ第二閾値より大きいことである
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記運転情報は、さらに前記車両の走行方向を含み、
前記車両の運転情報に基づいて、前記車両の位置に関連する信号機を特定することは、
前記車両の位置に基づいて、車両の現在走行する道路を特定することと、
前記車両の位置及び走行方向に基づいて、前記現在走行する道路のうちの車両走行方向での信号機が前記車両の位置に関連する信号機であると特定することと、を含む
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
車両の運転情報であって、前記車両の位置を含む運転情報を送信するための第一送信モジュールと、
前記車両の位置に関連する、前記車両と信号機との間の距離が第一条件に基づいて特定された信号機の位置及び状態を含む信号機情報を受信するための第一受信モジュールと、
受信した信号機情報に基づいて、前記信号機の現在時刻でのシーンデータを計算するための第一計算モジュールと、
前記車両と前記信号機との間の距離が第二条件を満たす場合に、計算されたシーンデータを表示するための表示モジュールと、を含む
車両運転を支援する装置。
【請求項13】
車両の運転情報であって、前記車両の位置を含む運転情報を受信するための第二受信モジュールと、
前記車両の運転情報に基づいて、前記車両の位置に関連する信号機を特定し、かつ前記車両と信号機との間の距離を計算するための第二計算モジュールと、
前記車両と前記信号機との間の距離が第一条件を満たすことに応答し、前記信号機の位置及び状態を送信するための第二送信モジュールと、を含む、
車両運転を支援する装置。
【請求項14】
少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサと通信接続されたメモリと、を含んでおり、
前記メモリに前記少なくとも一つのプロセッサにより実行可能なコマンドが記憶され、
前記コマンドは、前記少なくとも一つのプロセッサにより実行されることにより、前記少なくとも一つのプロセッサが請求項1~11のいずれか一項に記載の方法を実行することができる、
電子機器。
【請求項15】
前記コンピュータコマンドは、コンピュータに請求項1~11のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコンピュータコマンドを記憶した、
非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項16】
プロセッサにより実行される時に、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムを含む、
コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、インテリジェント交通技術分野に関し、特に自動車ネットワーク、車路連携及び支援運転技術に関する。より具体的には、本開示は、車両運転を支援する方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【背景技術】
【0002】
都市の発展に伴い、都市道路交通がますます複雑になり、車載シーンにおいて、車路連携機能がより有用で重要である。
【0003】
車路連携は、運転者が道路を走行する過程において、走行道路における交差点、車両、交通信号灯などのシーンの表示を提供することにより、交通効率を向上させることができる。車路連携のシーン体験効果を向上させるために、シーン表示成功率を向上させることは、解決する必要がある難点である。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、車両運転を支援する方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提供した。
【0005】
本開示の一方面によれば、車両運転を支援する方法であって、
車両の運転情報であって、前記車両の位置を含む運転情報を送信することと、
前記車両の位置に関連する、前記車両と前記信号機との間の距離が第一条件を満たすことに応答して特定された信号機の位置及び状態を含む信号機情報を受信することと、
受信した信号機情報に基づいて、前記信号機の現在時刻でのシーンデータを計算することと、
前記車両と前記信号機との間の距離が第二条件を満たす場合に、計算されたシーンデータを表示することと、を含む
車両運転を支援する方法を提供した。
【0006】
本開示の別の方面によれば、車両運転を支援する方法であって、
車両の運転情報であって、前記車両の位置を含む運転情報を受信することと、
前記車両の運転情報に基づいて、前記車両の位置に関連する信号機を特定し、かつ前記車両と信号機との間の距離を計算することと、
前記車両と前記信号機との間の距離が第一条件を満たすことに応答して、前記信号機の位置及び状態を送信することと、を含む、
車両運転を支援する方法を提供した。
【0007】
本開示の別の方面によれば、車両運転を支援する装置であって、
車両の運転情報であって、前記車両の位置を含む運転情報を送信するための第一送信モジュールと、
前記車両の位置に関連する、前記車両と信号機との間の距離が第一条件に基づいて特定された信号機の位置及び状態を含む信号機情報を受信するための第一受信モジュールと、
受信した信号機情報に基づいて、前記信号機の現在時刻でのシーンデータを計算するための第一計算モジュールと、
前記車両と前記信号機との間の距離が第二条件を満たす場合に、計算されたシーンデータを表示するための表示モジュールと、を含む、
車両運転を支援する装置を提供した。
【0008】
本開示の別の方面によれば、車両運転を支援する装置であって、
車両の運転情報であって、前記車両の位置を含む運転情報を受信するための第二受信モジュールと、
前記車両の運転情報に基づいて、前記車両の位置に関連する信号機を特定し、かつ前記車両と信号機との間の距離を計算するための第二計算モジュールと、
前記車両と前記信号機との間の距離が第一条件を満たすことに応答し、前記信号機の位置及び状態を送信するための第二送信モジュールと、を含む
車両運転を支援する装置を提供した。
【0009】
本開示の別の方面によれば、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続するメモリとを含む電子機器であって、
前記メモリに、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行され得るコマンドが記憶されており、
前記コマンドが前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで、前記少なくとも1つのプロセッサが上述の交通データの処理方法を実行することができる、
電子機器を提供した。
【0010】
本開示の別の方面によれば、
コンピュータに上述の交通データの処理方法を実行させるためのコンピュータコマンドを記憶している非一時的コンピュータ読取可能な記憶媒体を提供した。
【0011】
本開示の別の方面によれば、
プロセッサによって実行される時に上述の交通データの処理方法を実現するコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供した。
【0012】
この部分で説明した内容は、本開示の実施例の肝心な又は重要な特徴を表記するためのものでもなく、本開示の範囲を限定するためのものでもないと理解すべきである。本開示の他の特徴は、以下の明細書によって理解し易くなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図面は、本方案がよりよく理解されるためのものであり、本願に対する限定を構成しない。
【
図1】
図1は、本開示の一つの実施例に係る車両運転の支援を応用できる方法及び装置の例示的なシステムアーキテクチャ概略図である。
【
図2】
図2は、本開示の一つの実施例に係る車両運転を支援する方法のフローチャートである。
【
図3】
図3は、本開示の別の実施例に係る車両運転を支援する方法のフローチャートである。
【
図4】
図4は、本開示の別の実施例に係る車両運転を支援する方法の概略図である。
【
図5】
図5は、本開示の一つの実施例に係る車両運転支援装置のブロック図である。
【
図6】
図6は、本開示の別の実施例に係る車両運転支援装置のブロック図である。
【
図7】
図7は、本開示の一つの実施例に係る車両運転支援方法の電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に合わせて本開示の例示的な実施例について説明する。その中、理解に役立つように本開示の実施例の各詳細を含み、これらはあくまで例示的なものであると理解すべきである。そのため、当業者は、本開示の範囲及び趣旨から逸脱せずに、ここで説明した実施例に対して、様々な変更や、修正をなし得ることに認識すべきである。同様に、明確及び簡明のために、以下の説明において公知の機能及び構成に対する説明を省略している。
【0015】
V2X(Vehicle to everything、車の外部への情報交換)車路連携技術は、将来のインテリジェント交通の重要な技術である。車と車、車と基地局、基地局と基地局との間で通信することができるように、それにより、リアルタイム道路状況、道路情報、歩行者情報等の一連の交通情報を取得し、かつこれらの交通情報をシーン表示することにより、車両運転を支援し、運転の安全性を向上させ、渋滞を減少させ、交通効率を向上させること等ができる。
【0016】
現在、車両が走行する過程において、クライアント(車載機器、又は運転者が携帯する端末機器、例えばスマートフォン等)は車両の現在の運転情報、例えば位置情報(緯度経度)、車両速度及び走行方向等をリアルタイムに又は周期的に収集することができ、そして、所定の時間間隔(例えば、1s)に応じて、これらの運転情報をクラウドのV2Xサーバに報告することができる。V2Xサーバはこれらの運転情報に基づいて、シーンデータを計算し、かつ適切な時刻(例えば、車両がもうすぐ信号機に到着する場合)に、計算されたシーンを車載機器に配信することができる。ここで、車載機器は地図アプリケーション及びV2Xアプリケーションをインストールすることができ、地図アプリケーションにより、車両の位置情報をリアルタイムに収集することができ、車載機器は、V2Xアプリケーションにより収集された位置、車両速度及び走行方向などの運転情報をV2Xサーバにアップロードすることができる。
【0017】
V2Xサーバは車両の現在位置情報に基づいて、車両が位置する道路上の信号機データを結合してシーンデータの計算を行い、シーンデータは例えば信号機のリアルタイム状態、信号無視警報情報及び緑波車両速度等が含まれている。ここで、信号機のリアルタイム状態は赤信号又は青信号カウントダウン秒数を含み、信号無視警報情報は、車両が現在の車両速度に信号無視のリスクがあることを指示し、緑波車両速度は、車両が該緑波車両速度で青信号により信号機交差点を通過することができるように指示する。V2Xサーバは、車両と信号機との間の距離が一定の条件(例えば、車両が信号機から500メートル)を満たす場合に、これらのシーンデータを車載機器に配信し、車載機器におけるV2Xアプリケーションによりこれらのシーンデータを表示することにより、運転者の運転を支援し、運転の安全性を向上させかつ渋滞を減少させることができる。
【0018】
発明者は、サーバは信号機シーンデータをリアルタイムに計算し、かつ車両と信号機との間の距離が一定条件を満たす場合に、シーンデータを送信したが、ネットワーク伝送に時間遅延が存在するため、ネットワークチャネルが渋滞すると、ユーザが信号機交差点から出ると、シーンデータをクライアントに配信し、シーン表示が失敗することをもたらす場合があり、したがって、現在の方案は時間遅延が大きく、シーン表示の成功率が低い。
【0019】
図1は、本開示の一つの実施例に係る車両運転の支援を応用できる方法及び装置の例示的なシステムアーキテクチャ概略図である。注意すべきものとして、
図1に示すのは、本開示の実施例のシステムアーキテクチャを適用することができる例示に過ぎず、当業者が本開示の技術内容を理解することに役立つが、本開示の実施例は、他の装置、システム、環境又はシーンに用いることができないことを意味するものではない。
【0020】
図1に示すように、該実施例に係るシステムアーキテクチャ100は、端末機器101、ネットワーク102及びサーバ103が含まれている。ネットワーク102は、端末機器101とサーバ103との間で通信リンクの媒体を提供するためのものである。ネットワーク102は様々な接続タイプ、例えば有線及び/又は無線通信リンク等が含まれている。
【0021】
端末機器101は車載機器であってもよく、運転者が携帯するスマート端末、例えば携帯電話、タブレットなどであってもよい。端末機器101は、車両の地理的位置(緯度経度)、車両速度及び走行方向などの運転情報をリアルタイム又は周期的に収集することができる。そして、収集された運転情報をリアルタイム又は周期的にサーバ103に送信することができる。
【0022】
サーバ103は、V2X車路連携機能を提供する電子機器であってもよい。サーバ103は端末機器101から送信された運転情報に基づいて、車両が位置する道路上の信号機を特定し、かつ車両の走行方向に基づいて車両が走行する最も近い信号機交差点を特定する。該信号機に対して、該信号機の位置及び状態データを取得し、車両と該信号機との間のリアルタイム距離及び信号機のリアルタイム状態を計算する。さらに、リアルタイム距離、車両速度及び信号灯のリアルタイム状態に基づいて、車両が現在の車両速度に赤信号無視のリスクがあるか否かを予測し、信号無視警報情報を生成することができる。さらに、リアルタイム距離、車両速度及び信号機のリアルタイム状態に基づいて緑波車両速度を計算することにより、車両が該緑波車両速度で該信号機を青信号で通過することができる。
【0023】
サーバ103は、車両と信号機との間の距離が一定の閾値(例えば、500メートル)より小さい場合に、信号機の状態、信号無視警報情報及び緑波車両速度等のシーンデータを端末機器101に送信することができ、端末機器101はこれらのシーンデータを表示することができ、それにより、運転者の運転を支援し、運転の安全性を向上させかつ渋滞を減少させることができる。
【0024】
図2は、本開示の一つの実施例に係る車両運転を支援する方法のフローチャートである。
【0025】
図2に示すように、該車両運転の支援方法200は、操作S210~ステップS240が含まれている。
【0026】
本開示の実施例によれば、操作S210~ステップS240はクライアント側に実行されてもよい。クライアントは車載機器であってもよく、運転者が身につけて携帯する携帯電話等のスマート端末であってもよい。
【0027】
ステップS210において、車両の運転情報を送信する。
【0028】
本開示の実施例によれば、クライアント側は、車両の地理的位置(緯度経度)、車両速度及び走行方向などの運転情報をリアルタイム又は周期的に収集することができる。そして、収集された運転情報をリアルタイム又は周期的にV2Xサーバに送信することができる。
【0029】
ステップS220において、車両の位置に関連する信号機情報を受信する。
【0030】
本開示の実施例によれば、信号機と車両の位置関係とは、車両が信号機が位置する道路上で信号機に向かって走行することを指す。信号機情報は、車両と信号機との間の距離が第一条件を満たすことに応答して特定された信号機の位置及び状態を含む。
【0031】
本開示の実施例によれば、V2Xサーバはクライアントから送信された運転情報を受信し、運転情報に基づいて車両位置に関連する信号機を特定し、その後、信号機との間の距離が第一条件を満たす場合に、該信号機の位置(緯度経度)及び状態(信号灯カウントダウン)を送信する。該第一条件は、車両と信号機との間の距離が第一閾値以下であり、かつ第二閾値より大きいことであってもよい。ここで、第一閾値は、例えば1000メートルであってもよく、第二閾値は、例えば500メートルであってもよい。
【0032】
具体的には、V2Xサーバは車両の位置に基づいて、車両が位置する走行道路を特定し、その後、車両の走行方向に基づいて該走行方向での車両前方の信号機において車両の位置に関連する信号機を特定することができる。
【0033】
理解できるように、V2Xサーバは車両と走行方向で最も近い信号機との間の距離をリアルタイムに計算することができ、車両と該最も近い信号機との間の距離が第一閾値(1000メートル)に等しい時点で、V2Xサーバは該時点の信号機状態と信号機の位置を一緒にクライアント側に送信する。次に、V2Xサーバは車両と次の信号機との間の距離を監視することができる。
【0034】
ステップS230において、受信した信号機情報に基づいて、信号機の現在時刻でのシーンデータを計算する。
【0035】
本開示の実施例によれば、クライアント側は、V2Xサーバから送信された信号機の位置及び状態を受信し、クライアント側が受信した信号機の状態は、車両と信号機との間の距離が第一条件を満たす時刻の状態である。その後、信号機の位置に基づいて、車両と信号機との間のリアルタイム距離を計算し、信号機の車両と信号機との間の距離が第一条件を満たす時刻の状態に基づいて、信号機のリアルタイム状態を計算し、リアルタイム距離、車両速度及び信号灯のリアルタイム状態に基づいて、車両が現在の車両速度に赤信号無視のリスクがあるか否かを予測し、信号無視警報情報を生成する。さらに、リアルタイム距離、車両速度及び信号機のリアルタイム状態に基づいて、緑波車両速度を計算することにより、車両が該緑波車両速度で該信号機を青信号で通過することができる。説明すべきものとして、信号機状態、赤信号無視警報情報及び緑波車両速度は、リアルタイム計算であっても周期的計算であってもよい。
【0036】
ステップS240において、車両と信号機との間の距離が第二条件を満たす場合に、計算されたシーンデータを表示する。
【0037】
本開示の実施例によれば、クライアント側は算出された車両と信号機との間のリアルタイム距離に基づいて車両と信号機との間の位置関係が第二条件を満たすか否かを特定する。該第二条件は車両と信号機との間の距離が第二閾値以下であり、かつ0より大きい(車両が該信号機交差点から追い出さない)ことであってもよい。ここで、第一閾値は、例えば1000メートルであり、第二閾値は、例えば500メートルである。車両と信号機との間の距離が第二閾値以下である場合に、車両が信号機に到達しようとすると説明すると、クライアント側は現在算出されたシーンデータを表示する。現在算出されたシーンデータは、少なくとも信号機の現在の状態、信号無視警報情報及び緑波車両速度を含む。
【0038】
本開示の実施例によれば、運転者はこれらのシーンデータを参照して、運転の安全性を向上させかつ渋滞を減少させることができる。例えば、信号機のカウントダウン又は信号無視警報情報に基づいて、車両速度を調整し、信号無視を回避することができる。また例えば、車両速度を緑波車両速度に調整することができ、それにより信号機に到達する時に、信号機が青信号状態であることにより、直接通行することができ、渋滞を減少させる。
【0039】
理解できるように、関連技術におけるV2Xサーバがシーンデータを計算し、かつ車両と信号機との間の距離が一定の条件を満たす場合に、シーンデータをクライアント側に送信する方式に比べて、本開示の実施例のV2Xサーバは、信号機の位置及び状態を事前に配信し、クライアント側によりシーンデータを計算し、かつクライアント側により車両と信号機との間の距離が一定の閾値より小さいと特定する時に、計算されたシーンデータを直ちに表示し、シーン表示遅延を回避し、シーン表示の成功率を向上させることができる。
【0040】
本開示の実施例によれば、車両の運転情報を送信し、車両の位置に関連する信号機情報を受信し、受信した信号機情報に基づいて、信号機の現在時刻でのシーンデータを計算し、車両と信号機との間の位置関係が第二条件を満たす場合に、計算されたシーンデータを表示する。本出願の実施例はクライアント側でシーンデータを計算して表示し、ネットワーク伝送遅延によるシーン表示が失敗するという問題を回避し、シーン表示の成功率を向上させることができる。
【0041】
本開示の実施例によれば、クライアント側が受信した信号機の位置は、信号機の停止線位置を含み、車両が信号機の停止線位置から追い出ると特定した後、すなわち車両が信号機交差点から追い出ると、信号機のシーンデータを削除する。
【0042】
図3は、本開示の別の実施例に係る車両運転を支援する方法のフローチャートである。
【0043】
図3に示すように、該車両運転の支援方法300は操作S310~操作S330が含まれている。
【0044】
本開示の実施例によれば、操作S310~操作S330は、V2Xサーバにより実行されてもよく、V2Xサーバは車路連携機能を提供することができる電子機器である。
【0045】
ステップS310において、車両の運転情報を受信する。
【0046】
本開示の実施例によれば、V2Xサーバはクライアント側から報告された運転情報をリアルタイムに又は周期的に受信し、運転情報は車両の経緯度位置情報、車両速度及び走行方向等を含む。
【0047】
ステップS320において、車両の運転情報に基づいて車両の位置に関連する信号機を特定し、かつ車両と信号機との間の距離を計算する。
【0048】
本開示の実施例によれば、信号機は車両の位置に関連し、具体的には、車両が信号機が位置する道路で信号機に向かって走行する。V2Xサーバは、受信された車両の位置に基づいて車両が位置する走行道路を特定し、そして、車両の走行方向に基づいて、該走行方向での信号機が車両の位置に関連する信号機であると特定することができる。
【0049】
本開示の実施例によれば、V2Xサーバは、まず走行方向上の距離が最も近い信号機に対して距離をリアルタイムに計算することができる。計算された距離が一定の条件を満たし、例えば距離が第一閾値(1000メートル)に等しい又は第一閾値(1000メートル)以下である時点で、車両と次の信号機との間の距離を計算し始めることができる。
【0050】
ステップS330において、車両と信号機との間の距離が第一条件を満たすことに応答し、信号機の位置及び状態を送信する。
【0051】
本開示の実施例によれば、車両と信号機との間の距離が第一閾値以下であり、かつ第二閾値より大きい場合に、V2Xサーバは、信号機の位置及び状態をクライアント側に送信する。ここで、第一閾値は、例えば1000メートルであってもよく、第二閾値は、例えば500メートルであってもよい。
【0052】
具体的には、車両と該信号機との間の距離が第一閾値に等しい時点で、V2Xサーバは該時点の信号機状態及び信号機の位置をクライアント側に送信する。車両と該信号機との間の距離が第一閾値以下であり、かつ第二閾値より大きい期間に、信号機の位置及び状態を周期的に送信することもできる。車両と該信号機との間の距離が第二閾値に達するか又は第二閾値より小さい場合に、クライアント側がシーンデータの計算を行うと、信号機の位置及び状態を送信しない。
【0053】
理解できるように、V2Xサーバは車両と走行方向で最も近い信号機との間の距離をリアルタイムに計算することができ、車両と該最も近い信号機との間の距離が第一閾値(1000メートル)に等しい時点で、V2Xサーバは該時点の信号機状態と信号機の位置を一緒にクライアントに送信する。そして、V2Xサーバは車両と次の信号機との間の距離を監視することができ、車両と次の信号機との間の距離が第一閾値(1000メートル)に等しい時点で、V2Xサーバは該時点の次の信号機の状態及び位置を一緒にクライアント側に送信する。
【0054】
本開示の実施例によれば、車両の運転情報を受信し、車両の運転情報に基づいて、車両の位置に関連する信号機を特定し、かつ車両と信号機との間の距離を計算し、車両と信号機との間の距離が第一条件を満たすことに応答し、信号機の位置及び状態を送信する。本開示の実施例のV2Xサーバは信号機の位置及び状態を事前に配信し、クライアント側によりシーンデータを計算し、かつ計算されたシーンデータを表示し、シーン表示遅延を回避し、シーン表示の成功率を向上させることができる。
【0055】
図4は、本開示の別の実施例に係る車両運転を支援する方法の概略図である。
【0056】
図4に示すように、該車両運転を支援する方法の概略
図400は道路410、車両420及び信号機430を含む。ここで、
図4における第一時刻及び第二時刻が指向する車両420は異なる位置までに走行する同一の車両を表す。
【0057】
本開示の実施例によれば、車両420は道路410を走行し、道路410に車両420が走行する前方に信号機430があり、車両に車載機器が取り付けられる。車両420内の車載機器は車両420の位置、車両速度及び走行方向などの運転情報をV2Xサーバにリアルタイムに報告し、V2Xサーバは車両420と信号機430との間の距離をリアルタイムに計算し、かつ車両420と信号機430との間の距離が第一閾値に達するか否かを判断する。第一時刻に車両420と信号機430との間の距離が第一閾値(例えば、1000メートル)に等しい場合に、該第一時刻において、V2Xサーバは信号機の位置と信号機の該第一時刻での状態(信号機のカウントダウン)を車両420における車載機器に送信する。
【0058】
本開示の実施例によれば、車両420の車載機器はV2Xサーバから送信された信号機430の位置と信号機430の第一時刻での状態を受信し、次に信号機の位置に基づいて車両430と信号機430との間のリアルタイム距離を計算することができ、信号機430の第一時刻での状態に基づいて、信号機430のリアルタイム状態を計算し、リアルタイム距離、車両速度及び信号機430のリアルタイム状態に基づいて車両420が現在の車両速度に赤信号無視のリスクがあるか否かを予測し、信号無視警報情報を生成する。さらに、リアルタイム距離、車両速度及び信号機のリアルタイム状態に基づいて、緑波車両速度を計算することにより、車両420は該緑波車両速度で信号灯430を青信号で通過することができる。
【0059】
本開示の実施例によれば、車両420内の車載機器は車両430と信号機430との間のリアルタイム距離を計算し、同時に車両420と信号機430との間の距離が第二閾値(例えば、500メートル)に達するか否かを判断し、第二時点で車両420と信号機430との間の距離が第二閾値に等しい場合に、該第二時点では、車両420内の車載機器は計算された第二時点の信号機430の状態、信号無視警報情報及び緑波車両速度を表示することにより、運転者の運転を支援し、それにより、運転の安全性を向上させかつ渋滞を減少させる。
【0060】
図5は、本開示の一つの実施例に係る車両運転支援装置のブロック図である。
【0061】
図5に示すように、該車両運転支援装置500は第一送信モジュール501、第一受信モジュール502、第一計算モジュール503及び表示モジュール504が含まれていてもよい。
【0062】
第一送信モジュール501は、車両の運転情報であって車両の位置を含む運転情報を送信するために用いられる。
【0063】
第一受信モジュール502は、車両の位置に関連する、車両と信号機との間の距離が第一条件を満たすことに応答して特定された信号機の位置及び状態を含む信号機情報を受信するために用いられる。
【0064】
第一計算モジュール503は、受信した信号機情報に基づいて、信号機の現在時刻でのシーンデータを計算することに用いられる。
【0065】
表示モジュール504は、車両と信号機との間の距離が第二条件を満たす場合に、計算されたシーンデータを表示するために用いられる。
【0066】
本開示の実施例によれば、シーンデータは信号機の現在時刻状態、赤信号無視警報情報及び緑波車両速度を含む。
【0067】
本開示の実施例によれば、第一計算モジュールは第一計算手段、第二計算手段及び第三計算手段を含む。
【0068】
第一計算手段は、受信した信号機の状態に基づいて、信号機の現在時刻での状態を計算することに用いられる。
【0069】
第二計算手段は、受信された信号機の位置、推定された信号機の現在時刻の状態及び車両の速度に基づいて、信号無視警報情報を生成するために用いられ、信号無視警報情報は車両の信号無視のリスクを指示するために用いられる。
【0070】
第三計算手段は、受信された信号機の位置、計算された信号機の現在時刻の状態及び車両の速度に基づいて、信号機の緑波車両速度を計算するために用いられ、緑波車両速度で車両が赤信号に信号無視することがない。
【0071】
本開示の実施例によれば、受信した信号機の位置は信号機の停止線位置を含み、支援車両運転の500はさらに削除モジュールを含む。
【0072】
本開示の実施例によれば、削除モジュールは車両が信号機の停止線位置から追い出ると特定した後、信号機のシーンデータを削除するために用いられる。
【0073】
本開示の実施例によれば、第一条件は、車両と信号機との間の距離が第一閾値以下であり、かつ第二閾値より大きいことである。
【0074】
本開示の実施例によれば、第二条件は、車両と信号機との間の距離が第二閾値以下であり、かつ0より大きいことである。
【0075】
本開示の実施例によれば、運転情報はさらに車両の走行方向を含む。
【0076】
図6は、本開示の別の実施例に係る車両運転支援装置のブロック図である。
【0077】
図6に示すように、該車両運転支援装置600は第二受信モジュール601、第二計算モジュール602及び第二送信モジュール603が含まれている。
【0078】
第二受信モジュール601は、車両の運転情報であって車両の位置を含む運転情報を受信するために用いられる。
【0079】
第二計算モジュール602は、車両の位置に関連する信号機を特定し、かつ車両と信号機との間の距離を計算するために用いられる。
【0080】
第二送信モジュール603は、車両と信号機との間の距離が第一条件を満たすことに応答し、信号機の位置及び状態を送信するために用いられる。
【0081】
本開示の実施例によれば、第一条件は、車両と信号機との間の距離が第一閾値以下であり、かつ第二閾値より大きいことである。
【0082】
本開示の実施例によれば、運転情報はさらに車両の走行方向を含み、第二計算モジュール602は第一特定手段及び第二特定手段を含む。
【0083】
第一特定手段は、車両の位置に応じて、車両が現在走行している道路を特定するために用いられる。
【0084】
第二特定手段は、車両の位置及び進行方向に応じて、現在走行している道路のうち、車両の進行方向における信号機が車両の位置に関連する信号機であると特定するために用いられる。
【0085】
本開示の実施例によれば、本開示はさらに電子機器、読み取り可能な記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【0086】
図7は、本開示の一つの実施例に係る車両運転支援方法の電子機器のブロック図である。電子機器は様々な形式のデジタルコンピュータ、例えば、ラップトップ型コンピュータ、デスクトップコンピュータ、作業台、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、大型コンピュータ、及び他の適切なコンピュータを表示することを意図する。電子機器はさらに様々な形式の移動装置を表示することができ、例えば、個人デジタル処理、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス及び他の類似の計算装置である。本明細書に示された部材、それらの接続及び関係、及びそれらの機能は例示に過ぎず、本明細書に記載された及び/又は要求された本開示の実現を限定するものではない。
【0087】
図7に示すように、機器700は計算手段701を含み、それはリードオンリーメモリ(ROM)702に記憶されたコンピュータプログラム又は記憶手段708からランダムアクセスメモリ(RAM)703にロードされたコンピュータプログラムに基づいて、様々な適切な動作及び処理を実行することができる。RAM703には、さらに記憶装置700の操作に必要な様々なプログラム及びデータを記憶することができる。演算部701、ROM702、およびRAM703は、バス704により相互に接続されている。バス704には、さらに、入出力(I/O)インタフェース705も接続されている。
【0088】
機器700における複数の部品はI/Oインタフェース705に接続され、例えばキーボード、マウス等である入力手段706と、例えば様々なタイプのディスプレイ、スピーカ等である出力手段707と、例えば磁気ディスク、光ディスク等である記憶手段708と、例えばネットワークカード、モデム、無線通信トランシーバ等である通信手段709と、を含む。通信手段709は、機器700がインターネット等のコンピュータネットワーク及び/又は各種の電気通信ネットワークを介して、他の装置と情報/データをやり取りすることを可能にする。
【0089】
計算手段701は、各種の処理および計算能力を有する汎用及び/又は専用の処理モジュールであってもよい。計算手段701としては、中央処理ユニット(CPU)、画像処理ユニット(GPU)、各種専用の人工知能(AI)計算チップ、各種動作機械学習モデルアルゴリズムの計算手段、デジタル信号処理手段(DSP)、任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。計算手段701は上記説明した各方法及び処理を実行し、例えば本開示の前記方法を実行する。例えば、いくつかの実施例において、本開示の前記方法はコンピュータソフトウェアプログラムとして実現され、それは機械読み取り可能な媒体、例えば記憶手段708に有形的に含まれる。いくつかの実施例において、コンピュータプログラムの一部又は全部はROM702及び/又は通信手段709を介して機器700にロード及び/又はインストールされる。コンピュータプログラムがRAM703にロードされ、かつ計算手段801により実行される場合、本開示の前記方法の一つ又は複数のステップを実行することができる。代替として、他の実施例において、計算手段701は、他の任意の適切な方式(例えば、ファームウェアによって)により本開示の前記方法を実行するように構成されてもよい。
【0090】
本文で以上に説明したシステム及び技術の各種実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、専用集積回路(ASIC)、専用標準製品(ASSP)、システム・オン・チップのシステム(SOC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組合せで実現され得る。これらの各種実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムで実行されることを含んでもよく、この1つ又は複数のコンピュータプログラムが、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステム上に実行及び/又は解釈されてもよく、このプログラマブルプロセッサは専用又は汎用プログラマブルプロセッサであり、記憶システムと、少なくとも1つの入力装置と、少なくとも1つの出力装置とから、データ及びコマンドを受信し、データ及びコマンドをこの記憶システムと、この少なくとも1つの入力装置と、この少なくとも1つの出力装置とに転送してもよい。
【0091】
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組合せによって書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されて、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行される時にフローチャート及び/又はブロック図に規定された機能・操作が実施されるようにしてもよい。プログラムコードは、完全に機器上に実行されてもよいし、部分的に機器上に実行されてもよく、独立ソフトウェアパッケージとして部分的に機器上に実行され且つ部分的に遠隔機器上に実行され、或いは完全に遠隔機器又はサーバ上に実行される。
【0092】
本開示のコンテキストにおいて、機器読取可能な媒体は、有形的な媒体であってもよく、それが、コマンド実行システム、装置又は機器に使用され、又はコマンド実行システム、装置又は機器と組合せて使用されるプログラムを含み、或いは記憶してもよい。機器読取可能な媒体は、機器読取可能な信号媒体や、機器読取可能な記憶媒体であってもよい。機器読取可能な媒体は、電子的なもの、磁性的なもの、光学的なもの、電磁的なもの、赤外のもの、又は半導体システム、装置又は機器、或いは上記内容の任意の適宜な組合せを含むが、これらに限られない。機器読取可能な記憶媒体のより具体的な例示は、1つ又は複数のラインによる電気接続、携帯コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光的記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記内容の任意の適宜な組合せを含む。
【0093】
ユーザとのインタラクションを提供するために、コンピュータでここで説明したシステム及び技術を実施してもよく、このコンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレー)モニタ)と、キーボード及び指向装置(例えば、マウス又はトラックボール)とを有し、ユーザは、このキーボード及びこの指向装置によって、入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置は、ユーザとのインタラクションを提供するためのものであってもよく、例えば、ユーザに提供するフィードバックは、任意の形式のセンサーフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、任意の形式(声入力、語音入力、又は触覚入力を含む)でユーザからの入力を受信してもよい。
【0094】
ここで説明したシステム及び技術は、バックグラウンド部品を含む計算システム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェア部品を含む計算システム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンド部品を含む計算システム(例えば、グラフィカル・ユーザー・インターフェース又はネットワークブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザはこのグラフィカル・ユーザー・インターフェース又はこのネットワークブラウザを介してここで説明したシステム及び技術の実施形態とのインタラクションを実施することができる)、又はこのようなバックグラウンド部品、ミドルウェア部品、或いはフロントエンド部品の任意の組合せを含む計算システムで実施されてもよい。任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)を介してシステムの部品を相互に接続してもよい。通信ネットワークの例示は、ローカルエリアネットワーク(LAN)と、広域ネットワーク(WAN)と、インターネットとを含む。
【0095】
コンピュータシステムは、クライアント側とサーバとを含んでもよい。クライアントとサーバとは、一般的に互いに離れて、且つ通常に通信ネットワークを介してインタラクションを実施する。相応するコンピュータで実行されるとともに、互いにクライアント側-サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって、クライアント側とサーバとの関係を形成する。
【0096】
上記に示した様々な形式のフローを利用して、ステップを並び替え、追加又は削除することができると理解すべきである。例えば、本開示に記載された各ステップは、並行に実行されてもよいし、順に実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよく、本開示が開示した技術案が所望する結果を実現できる限り、本文はここで限定しない。
【0097】
上述した具体的な実施形態は、本開示の保護範囲に対する限定を構成しない。当業者は、設計要求や他の要因に応じて、さまざまな修正、組合、サブ組合及び置換を行うことができると理解すべきである。本開示の趣旨及び原則の範囲内になされた任意の修正、等価な置換、改進などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。