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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022038011
(43)【公開日】2022-03-10
(54)【発明の名称】消毒スタンド
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/18 20060101AFI20220303BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20220303BHJP
   A61L 101/34 20060101ALN20220303BHJP
【FI】
A61L2/18
B65D83/00 G
A61L101:34
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020142280
(22)【出願日】2020-08-26
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 本願発明の特許を受ける権利を有する者(出願人)である「株式会社テラモト」は、令和2年6月30日に、証明書の添付書類に示された宣伝チラシを取引先に配布した。 「株式会社テラモト」は、令和2年7月1日に、本願発明に係る「消毒スタンド」を取引先に販売した。 「株式会社テラモト」は、令和2年6月30日に、自社のウェブサイト(ウェブサイトのアドレス、http://t-misel.jp/product_info/miselshodokuss/)にて「消毒スタンド」について公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】000133928
【氏名又は名称】株式会社テラモト
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100130650
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 泰光
(74)【代理人】
【識別番号】100168099
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 伸太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【弁理士】
【氏名又は名称】小淵 景太
(74)【代理人】
【識別番号】100200609
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 智和
(72)【発明者】
【氏名】安原 吉夫
【テーマコード(参考)】
3E014
4C058
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PB03
3E014PD11
3E014PE14
3E014PF07
4C058AA29
4C058BB07
4C058EE26
4C058JJ08
4C058JJ24
(57)【要約】
【課題】支柱体に消毒ボトルを配置して使用する消毒スタンドにおいて、使い勝手の改善を図る。
【解決手段】本発明の消毒スタンドA1は、起立する支柱体1と、支柱体1の上端部に取り付けられた取付具2と、取付具2に固定され、消毒ボトル9が載置される載置ユニット3と、載置ユニット3に設けられ、消毒ボトル9を保持するボルト保持手段5と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
起立する支柱体と、
上記支柱体の上端部に取り付けられた取付具と、
上記取付具に固定され、消毒ボトルが載置される載置ユニットと、
上記載置ユニットに設けられ、上記消毒ボトルを保持するボトル保持手段と、を備えた、消毒スタンド。
【請求項2】
上記支柱体の下部に設けられた足踏みペダルと、上記取付具に設けられ、上記消毒ボトルのポンプヘッドを押し下げる可動体と、上記足踏みペダルの操作を上記可動体による上記ポンプヘッドの押下動作として伝達する伝達機構と、を有する足踏み式操作手段をさらに備える、請求項1に記載の消毒スタンド。
【請求項3】
上記載置ユニットは、水平姿勢の載置面を有し、当該載置面に上記消毒ボトルを載せた状態で当該消毒ボトルを支持するトレー部と、上記トレー部に対し、鉛直方向に対して直角である第1方向の一方側に配置され、上下方向に延びる第1起立板部と、を含み、
上記第1起立板部は、上記取付具に対して上下方向の位置を変更可能に固定される、請求項2に記載の消毒スタンド。
【請求項4】
上記取付具は、上記支柱体の頂部に上方から当接し得る天井部と、当該天井部を挟んで上記第1方向の一方側および他方側に配置され、上記支柱体の側方部における上記第1方向の一方側および他方側の部位に取り付けられる第1取付部および第2取付部と、上記天井部に対して上記第1方向の一方側に配置され、かつ上下方向に延びており、上記第1起立板部に重なる状態で当該第1起立板部と互いに固定される第2起立板部と、を含む、請求項3に記載の消毒スタンド。
【請求項5】
上記支柱体には、上記第1方向の一方側および他方側に配置され、かつ各々が上下に延びる第1突起および第2突起が設けられており、
上記第1取付部および上記第2取付部には、上記第1突起および上記第2突起と上下方向にスライド可能に嵌合し、かつ下端が開放する第1係合溝および第2係合溝が形成されている、請求項4に記載の消毒スタンド。
【請求項6】
上記第1取付部および上記第2取付部のうち少なくとも一方において、上記第1係合溝あるいは上記第2係合溝に対して上記天井部から離れた位置には、上記第1突起あるいは上記第2突起に係止されることで上記第1取付部あるいは上記第2取付部の上方の移動を阻止する係止部が設けられている、請求項5に記載の消毒スタンド。
【請求項7】
上記支柱体は、床面に載置されるベースと、当該ベースから起立する支柱部と、当該支柱部の上端に連結されたヘッド体と、を含んで構成されており、
上記第1突起および上記第2突起は、上記ヘッド体の外周に設けられ、かつベルトパーティションスタンドのベルトエンドが嵌合可能なベルトエンド受け部により構成されており、横断面T字状である、請求項5または6に記載の消毒スタンド。
【請求項8】
上記支柱体は、床面に載置されるベースと、当該ベースから起立する支柱部と、当該支柱部の上端に連結されたベルト収納ヘッドと、を含んで構成されたベルトパーティションスタンドであり、
上記第1突起および上記第2突起は、上記ベルト収納ヘッドの外周に設けられ、かつ上記ベルトパーティションスタンドのベルトエンドが嵌合可能なベルトエンド受け部により構成されており、横断面T字状である、請求項5または6に記載の消毒スタンド。
【請求項9】
上記足踏みペダルの踏み込み量を調整するペダル調整機構をさらに備える、請求項2ないし8のいずれかに記載の消毒スタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば床面上などに起立する支柱体に消毒ボトルを配置して使用する消毒スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金融機関やイベント会場などの様々な施設において、歩行者の通路規制などを行うために、ベルトパーティションスタンドが使用されている。ベルトパーティションスタンドは、たとえば、床面に載置されるベースと、このベースから起立する支柱と、支柱の上端に設けられたベルト収納ヘッドとを備えている(たとえば、特許文献1を参照)。ベルトパーティションスタンドの使用時には複数設置し、ベルト収納ヘッドから繰り出したベルトの先端を他のベルトパーティションスタンドに係止する。このようにすることで、隣接するベルトパーティションスタンドの相互間にベルトが張設され、歩行者の通路規制などを行うことができる。
【0003】
上記のベルトパーティションスタンドに取付構造物を装着して使用する場合がある。たとえば、特許文献2には、ベルトパーティションスタンドにアタッチメントを介して取付構造物を装着する例が記載されている。特許文献2に開示され取付構造物として、物品を置いて使用するためのトレーが挙げられている。
【0004】
昨今、感染症の感染予防策として、施設や店舗の出入口には、手指消毒用の消毒ボトルが配置されている。消毒ボトルは、その容器本体の内部に消毒液が収容されており、たとえば上部のポンプヘッドを押し下げることで内容物(消毒液)がノズルの先端から吐出されるように構成されている。上記特許文献2に記載されたように、ベルトパーティションスタンドにトレーを装着すれば、消毒ボトルをトレー上に置くことで、消毒スタンドとして使用することができる。しかしながら、上記のようにベルトパーティションスタンドに装着したトレーに消毒ボトルを置いて使用する場合、ポンプヘッドの押し下げ操作は使用者や使用状況によってそれぞれ異なる。また、たとえば消毒液の残量が少なくなるとポンプヘッドの押下時に消毒ボトルが不安定になり易い。このため、使用状況によっては、トレー上に置かれた消毒ボトルが転倒するおそれがあり、使い勝手が悪かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015-110876号公報
【特許文献2】特開2020-29751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、ベルトパーティションスタンドなどの支柱体に消毒ボトルを配置して使用する消毒スタンドにおいて、使い勝手の改善を図ることを主たる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明によって提供される消毒スタンドは、起立する支柱体と、上記支柱体の上端部に取り付けられた取付具と、上記取付具に固定され、消毒ボトルが載置される載置ユニットと、上記載置ユニットに設けられ、上記消毒ボトルを保持するボトル保持手段と、を備える。
【0009】
好ましい実施の形態においては、上記支柱体の下部に設けられた足踏みペダルと、上記取付具に設けられ、上記消毒ボトルのポンプヘッドを押し下げる可動体と、上記足踏みペダルの操作を上記可動体による上記ポンプヘッドの押下動作として伝達する伝達機構と、を有する足踏み式操作手段をさらに備える。
【0010】
好ましい実施の形態においては、上記載置ユニットは、水平姿勢の載置面を有し、当該載置面に上記消毒ボトルを載せた状態で当該消毒ボトルを支持するトレー部と、上記トレー部に対し、鉛直方向に対して直角である第1方向の一方側に配置され、上下方向に延びる第1起立板部と、を含み、上記第1起立板部は、上記取付具に対して上下方向の位置を変更可能に固定される。
【0011】
好ましい実施の形態においては、上記取付具は、上記支柱体の頂部に上方から当接し得る天井部と、当該天井部を挟んで上記第1方向の一方側および他方側に配置され、上記支柱体の側方部における上記第1方向の一方側および他方側の部位に取り付けられる第1取付部および第2取付部と、上記天井部に対して上記第1方向の一方側に配置され、かつ上下方向に延びており、上記第1起立板部に重なる状態で当該第1起立板部と互いに固定される第2起立板部と、を含む。
【0012】
好ましい実施の形態においては、上記支柱体には、上記第1方向の一方側および他方側に配置され、かつ各々が上下に延びる第1突起および第2突起が設けられており、上記第1取付部および上記第2取付部には、上記第1突起および上記第2突起と上下方向にスライド可能に嵌合し、かつ下端が開放する第1係合溝および第2係合溝が形成されている。
【0013】
好ましい実施の形態においては、上記第1取付部および上記第2取付部のうち少なくとも一方において、上記第1係合溝あるいは上記第2係合溝に対して上記天井部から離れた位置には、上記第1突起あるいは上記第2突起に係止されることで上記第1取付部あるいは上記第2取付部の上方の移動を阻止する係止部が設けられている。
【0014】
好ましい実施の形態においては、上記支柱体は、床面に載置されるベースと、当該ベースから起立する支柱部と、当該支柱部の上端に連結されたヘッド体と、を含んで構成されており、上記第1突起および上記第2突起は、上記ヘッド体の外周に設けられ、かつベルトパーティションスタンドのベルトエンドが嵌合可能なベルトエンド受け部により構成されており、横断面T字状である。
【0015】
好ましい実施の形態においては、上記支柱体は、床面に載置されるベースと、当該ベースから起立する支柱部と、当該支柱部の上端に連結されたベルト収納ヘッドと、を含んで構成されたベルトパーティションスタンドであり、上記第1突起および上記第2突起は、上記ベルト収納ヘッドの外周に設けられ、かつ上記ベルトパーティションスタンドのベルトエンドが嵌合可能なベルトエンド受け部により構成されており、横断面T字状である。
【0016】
好ましい実施の形態においては、上記足踏みペダルの踏み込み量を調整するペダル調整機構をさらに備える。
【0017】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明に係る消毒スタンドの第1実施形態を示す斜視図である。
図2図1に示す消毒スタンドの平面図である。
図3図1に示す消毒スタンドの側面図である。
図4図1に示す消毒スタンドの背面図である。
図5図3の部分拡大図である。
図6図1に示す消毒スタンドにおいて載置ユニットを省略した部分拡大斜視図である。
図7図2のVII-VII線に沿う部分拡大断面図である。
図8図3のVIII-VIII線に沿う拡大断面図である。
図9図4のIX-IX線に沿う部分拡大断面図である。
図10】足踏み式操作手段の動作を説明するための部分拡大側面図である。
図11】載置ユニットの高さ変更状態を示す図9と同様の断面図である。
図12】本発明に係る消毒スタンドの第2実施形態を示し、図10と同様の部分拡大側面図である。
図13】本発明に係る消毒スタンドの第3実施形態を示す斜視図である。
図14】本発明に係る消毒スタンドの第3実施形態を示し、図8と同様の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0020】
図1図11は、本発明に係る消毒スタンドの第1実施形態を示す。本実施形態の消毒スタンドA1は、支柱体1、取付具2、載置ユニット3、ボルト保持手段5、および足踏み式操作手段6を備え、支柱体1に消毒ボトル9を配置して使用するものである。図1図5図7図9図11においては、消毒ボトル9を配置した状態の消毒スタンドA1を示す。
【0021】
図1図4に示すように、支柱体1は、ベース11と、このベース11から起立する支柱部12と、支柱部12に連結されるヘッド体13と、を備えている。
【0022】
ベース11は、床面に載置される部材であり、平面視略円形の板状とされている。支柱部12は、円柱状に形成されている。図示説明は省略するが、支柱部12は、ベース11に対して、たとえばねじを用いた締結によって着脱可能に連結されている。ベース11には、一定幅の切欠き111が形成されている。この切欠き111の幅寸法は、支柱部12の外径よりも少し大とされている。
【0023】
ヘッド体13は、支柱部12の上端に連結されており、概略円筒状の外形を有している。ヘッド体13の外周直径は支柱部12の外周直径よりも大きくなっている。ヘッド体13の軸方向における長さは、たとえば15cm程度とされる。なお、図示説明は省略するが、ヘッド体13は、支柱部12に対して、たとえばねじを用いた締結によって着脱可能に連結されている。
【0024】
ヘッド体13の外周には、複数のベルトエンド受け部131,132,133,134が設けられている。これらベルトエンド受け部131~134は、ヘッド体13の周方向に90°ずつずれた4箇所に位置する。図7図9に表れているように、各ベルトエンド受け部131~134は、軸方向に沿って一定長さ延びるようにして横断面略T字状に形成されている。図示説明は省略するが、各ベルトエンド受け部131~134は、いわゆるベルトパーティションスタンドのベルトエンドに設けられた溝に嵌合可能となっている。ベルトエンド受け部131は、上下方向(以降、適宜「z方向」という)に対して直角であるx方向(第1方向)の一方側(以降、適宜「x1方向」という)に配置されている。ベルトエンド受け部132は、x方向の他方側(以降、適宜「x2方向」という)に配置されている。他のベルトエンド受け部133,134は、ベルトエンド受け部131,132の双方に対しヘッド体13の周方向に90°ずれた位置に配置されている。
【0025】
本実施形態の支柱体1において、ベース11および支柱部12は、ベルトパーティションスタンドを構成する部材である。当該ベルトパーティションスタンドは、ベース11および支柱部12と、支柱部12の上端に連結された図示しないベルト収納ヘッドを具備する。本実施形態のヘッド体13は、ベルトパーティションスタンドにおけるベルト収納ヘッドに代えて、ヘッド体13が支柱部12の上端に取り付けられたものである。
【0026】
取付具2は、支柱体1に載置ユニット3を取り付けるために用いられるものである。本実施形態において、取付具2は、プレート部材21と、樹脂部材22と、樹脂部材23と、を備えている。
【0027】
プレート部材21は、薄板部211,212,213および支持片214を有し、たとえば金属製の薄板を屈曲させて形成されたものである。薄板部211は、ヘッド体13に対してx2方向に位置し、垂直面内方向に沿う平板である。薄板部212は、薄板部211の上端につながり、かつ水平面内方向に沿う平板である。薄板部212は、z方向視(上下方向視)においてヘッド体13と重なっている。
【0028】
薄板部213は、薄板部212のx1方向端につながり、かつ垂直面内方向に沿う平板である。薄板部213はz方向(上下方向)に延びており、図4図6図9に示すように、薄板部213には、一対の長孔213aが形成されている。一対の長孔213aは、z方向およびx方向の双方に直角であるy方向に離間して配置されている。各長孔213aは、z方向に沿って延びている。
【0029】
支持片214は、薄板部213の上端部につながり、対をなして配置されている。一対の支持片214は、y方向に離間している。これら支持片214は、後述の可動体63が連結される部分である。
【0030】
樹脂部材22は、天板部221および側板部222を有し、たとえば所定の強度を有する合成樹脂により一体形成されている。天板部221は、所定厚さを有する板状とされている。天板部221は、薄板部212とz方向に重なっており、薄板部212と一体的に接合されている。また、図7に示すように、天板部221は、ヘッド体13の上端部(支柱体1の頂部)に当接している。天板部221は、本発明の「天井部」の一例に相当する。
【0031】
側板部222は、天板部221のx1方向端につながり、垂直面内方向に沿う板状である。側板部222は、ヘッド体13に対してx1方向に位置し、ヘッド体13(支柱体1)の側方部に取り付けられる部分である。本実施形態では、側板部222は、第1係合溝223およびねじ孔224を有する。第1係合溝223は、側板部222においてx2方向を向く面から突出する部位に形成されている。
【0032】
図8に示すように、第1係合溝223は、横断面略T字状とされており、ヘッド体13のベルトエンド受け部131が嵌合可能となっている。第1係合溝223は、z方向(上下方向)に延びて形成されており、その下端が開放している。第1係合溝223は、ベルトエンド受け部131とz方向(上下方向)にスライド可能に嵌合する。ベルトエンド受け部131は、本発明の「第1突起」の一例に相当する。側板部222は、本発明の「第1取付部」の一例に相当する。
【0033】
図7に示すように、ねじ孔224は、第1係合溝223に対して天板部221から離れた位置にある。即ち、ねじ孔224は、第1係合溝223よりも下方に位置しており、側板部222の厚さ方向に貫通している。ねじ孔224には、ねじ部材である係止部24が螺合している。係止部24は、側板部222(取付具2)の上方への移動を阻止するためのものであり、係止部24がヘッド体13のベルトエンド受け部131に係止されることで側板部222の上方への移動が阻止される。係止部24は、たとえばユリアねじである。
【0034】
樹脂部材23は、側板部231を有し、たとえば所定の強度を有する合成樹脂により一体形成されている。側板部231は、垂直面内方向に沿う板状である。側板部231は、ヘッド体13に対してx2方向に位置し、ヘッド体13(支柱体1)の側方部に取り付けられる部分である。本実施形態では、側板部231は、第2係合溝232を有する。第2係合溝232は、側板部231においてx1方向を向く面から突出する部位に形成されている。
【0035】
図8に示すように、第2係合溝232は、横断面略T字状とされており、ヘッド体13のベルトエンド受け部132が嵌合可能となっている。第2係合溝232は、z方向(上下方向)に延びて形成されており、その下端が開放している。第2係合溝232は、ベルトエンド受け部132とz方向(上下方向)にスライド可能に嵌合する。ベルトエンド受け部132は、本発明の「第2突起」の一例に相当する。側板部231は、本発明の「第2取付部」の一例に相当する。
【0036】
図1図5に示すように、載置ユニット3は、消毒ボトル9を置くための支持構造体であり、トレー部31と、フレーム32と、プレート部材33と、を備えて構成されている。トレー部31は、水平姿勢の載置面311を有する受け皿状とされており、消毒ボトル9が直接載せられる部材である。トレー部31は、載置面311に消毒ボトル9を載せた状態で当該消毒ボトル9を支持している。
【0037】
フレーム32は、主要部分を構成するワイヤ部321と、連結部322とを含む。ワイヤ部321は、金属製の線材を適宜屈曲ないし接合して構成されており、トレー部31を一体的に支持している。ワイヤ部321は、z方向視(上下方向視)においてトレー部31と重なる領域と、トレー部31に対してx1方向に位置して垂直面内方向に沿う領域とを含む。連結部322は、ワイヤ部321の適所に接合されており、プレート部材33に連結固定される部分である。
【0038】
図5図7図9に示すように、プレート部材33は、薄板部331,332を有し、たとえば金属製の薄板を屈曲させて形成されたものである。薄板部331は、水平面内方向に沿う平板であり、z方向視(上下方向視)においてプレート部材21の薄板部212と重なっている。また、薄板部331は上記フレーム32の連結部322とz方向に重なっている。薄板部331および連結部322には互いに連通する貫通孔が形成されており、これら貫通孔に挿通されたねじ部材34およびナット部材35を用いたねじ締結手段により、薄板部331(プレート部材33)と連結部322(フレーム32)とが一体的に連結されている。
【0039】
薄板部332は、薄板部331のx1方向端につながり、かつ垂直面内方向に沿う平板である。薄板部332は、トレー部31に対してx1方向に配置されている。図9によく表れているように、薄板部332はz方向(上下方向)に延びており、プレート部材21の薄板部213と重なり合う。薄板部332には、薄板部213の各長孔213aと連通する貫通孔が形成されている。当該貫通孔および長孔213aに挿通されたねじ部材41およびナット部材42を用いたねじ締結手段により、薄板部332(プレート部材33)と薄板部213(フレーム32)とが重なる状態で互いに固定される。
【0040】
載置ユニット3(トレー部31)に載置される消毒ボトル9は、容器本体91、蓋92およびポンプヘッド93を備える。容器本体91の内部には、消毒液(たとえばアルコール)が収容されている。蓋92は、容器本体91を密閉状に閉塞するものであり、容器本体91の上部開口に取り付けられている。ポンプヘッド93は、蓋92に装着されている。ポンプヘッド93は、消毒ボトル9の上部に位置し、ノズル931を有する。このポンプヘッド93を押し下げることで消毒ボトル9の内容物(消毒液)がノズル931の先端から吐出されるように構成されている。
【0041】
ボルト保持手段5は、トレー部31(載置ユニット3)に載置された消毒ボトル9を保持するものである。ボルト保持手段5は、たとえば面ファスナによって構成されている。当該面ファスナは、載置ユニット3のワイヤ部321(フレーム32)の適所に取り付けられており、容器本体91を包囲する状態で保持する。
【0042】
足踏み式操作手段6は、足踏みペダル61と、ワイヤ62と、可動体63と、を備え、利用者の足踏み操作によって消毒ボトル9から消毒液を吐出させるものである。図1図3図4等に示すように、足踏みペダル61は、支柱体1の下部に設けられており、固定ブラケット611、アーム部612およびペダル部613を含んで構成される。より詳細には、固定ブラケット611はリング部を有し、当該リング部が支柱体1のベース11と支柱部12との間に介在することで支柱体1の下部に固定される。アーム部612は、概略x方向に延びるように配置されている。アーム部612の中間部は、固定ブラケット611に対し、y方向に沿う軸線O1の周りに回動可能に連結されている。ペダル部613は、アーム部612のx2方向端部に設けられており、利用者が足で直接踏む部分である。アーム部612のx1方向端部には、係止孔612aが形成されている。
【0043】
上記足踏みペダル61の構成により、図10において仮想線で表すように、ペダル部613を踏むとアーム部612が軸線O1周りに回動し、アーム部612のx2方向端部が下方に移動するとともにアーム部612のx1方向端部が上方に移動する。
【0044】
ワイヤ62は、足踏みペダル61の操作を可動体63に伝達するものであり、たとえば金属製の線材により構成される。ワイヤ62は、概略z方向に沿って配置されており、当該62の下端部621および上端部622が屈曲している。下端部621は、アーム部612の係止孔612aに挿通している。これにより、ペダル部613を踏む(足踏みペダル61を操作する)と、アーム部612のx1方向端部が上方に移動し、ワイヤ62が上方に移動する(図10の仮想線参照)。
【0045】
可動体63は、消毒ボトル9のポンプヘッド93を押し下げるものである。図1図5図6等から理解されるように、可動体63は、取付具2におけるプレート部材21の支持片214に対し、y方向に沿う軸線O2の周りに回動可能に連結されている。本実施形態では、可動体63は、係止片631および押下部632を有する。係止片631は、軸線O2に対してx1方向側に延びており、先端に係止孔631aが形成されている。当該係止孔631aには、ワイヤ62の上端部622が挿通している。
【0046】
押下部632は、軸線O2に対してx2方向側に延びている。押下部632は、ノズル931(ポンプヘッド93)に当接し、当該ノズル931(ポンプヘッド93)を直接押し下げる部分である。本実施形態では、押下部632は、y方向を幅方向とする板状であり、押下部632bのx2方向端部におけるy方向中央には、凹部632aが形成されている。消毒ボトル9については、ノズル931が凹部632aに嵌まるように配置されている。
【0047】
上記構成の足踏み式操作手段6により、ペダル部613を踏む(足踏みペダル61を操作する)と、ワイヤ62が上方に移動する。ワイヤ62が上方に移動すると、図10において仮想線で表すように、可動体63が軸線O2周りに回動し、押下部632によりノズル931(ポンプヘッド93)が押し下げられる。そして、消毒ボトル9内の消毒液がノズル931の先端から吐出される。上記構成において、ワイヤ62は、足踏みペダル61の操作を可動体63によるポンプヘッド93の押下動作として伝達する。かかる構成のワイヤ62は、本発明の「伝達機構」の一例に相当する。
【0048】
消毒ボトル9については、図9に示したものとサイズが異なる場合がある。たとえば図9に示した消毒ボトル9よりもサイズが小さい場合、消毒ボトル9の全体の高さが相対的に低くなる場合がある。図11はそのような全体高さが低い消毒ボトル9を載置ユニット3に載置する場合を示しており、載置ユニット3および消毒ボトル9を仮想線で表す。図9を参照して説明したように、薄板部332には、薄板部213の各長孔213aと連通する貫通孔が形成されており、当該貫通孔および長孔213aに挿通されたねじ部材41およびナット部材42により薄板部332(プレート部材33)と薄板部213(フレーム32)とが固定される。かかる構成により、長孔213aのz方向の長さに対応して、薄板部332(載置ユニット3)のz方向(上下方向)の位置を変更可能である。図11に示す場合、図9に示す場合と比べて薄板部332(載置ユニット3)の上下方向位置は高い位置にある。これにより、消毒ボトル9の全体高さが異なる場合でも、載置ユニット3の上下方向における位置を適宜調整することにより、押下部632(可動体63)がノズル931(ポンプヘッド93)を適切に押し下げ得る位置に配置される。上記構成において、薄板部332は、本発明の「第1起立板部」の一例に相当し、薄板部213は、本発明の「第2起立板部」の一例に相当する。
【0049】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0050】
本実施形態の消毒スタンドA1は、たとえば施設や店舗の出入口に配置され、感染症の感染予防策として手指を消毒するために使用される。消毒スタンドA1において、載置ユニット3は取付具2を介して支柱体1に支持されており、この載置ユニット3には、消毒ボトル9を保持するボルト保持手段5が設けられている。このような構成によれば、消毒ボトル9は安定した状態で載置ユニット3上に配置される。したがって、たとえば消毒ボトル9において内容物たる消毒液の残量が少ない場合でも、ポンプヘッド93の押下時に消毒ボトル9が転倒することは防止され、使い勝手が良い。
【0051】
消毒スタンドA1は、足踏み式操作手段6を備える。足踏み式操作手段6は、支柱体1の下部に設けられた足踏みペダル61と、ワイヤ62と、可動体63と、を備える。可動体63は、支持片214(取付具2)に設けられており、ノズル931(ポンプヘッド93)を押し下げることが可能である。また、ワイヤ62は、足踏みペダル61の操作を可動体63によるポンプヘッド93の押下動作として伝達する。このような足踏み式操作手段6を備えた構成によれば、消毒スタンドA1の利用者は、足踏みペダル61を操作することにより、消毒ボトル9に直接触れることなく、消毒ボトル9から消毒液を吐出させることができる。したがって、消毒スタンドA1によれば利用者による手指の消毒を迅速に行うことができ、また、感染予防の観点からも好ましい。
【0052】
載置ユニット3は、トレー部31およびフレーム32(薄板部332)を含む。トレー部31は、水平姿勢の載置面311を有し、当該載置面311に消毒ボトル9を載せた状態で当該消毒ボトル9を支持している。薄板部332(第1起立板部)は、トレー部31に対してx1方向に配置されており、z方向(上下方向)に延びる。この薄板部332は、取付具2に対してz方向(上下方向)の位置を変更可能に固定される。このような構成によれば、消毒ボトル9の全体高さが異なる場合でも、載置ユニット3の上下方向における位置を適宜調整することができる。これにより、足踏み式操作手段6によるノズル931(ポンプヘッド93)の押下動作を適切に行うことができ、消毒液の吐出量も規定することができる。
【0053】
取付具2は、支柱体1の頂部に上方から当接し得る天板部221(天井部)と、当該天板部221を挟んでx1方向およびx2方向に配置された側板部222(第1取付部)および側板部231(第2取付部)と、薄板部213(第2起立板部)と、を含む。側板部222および側板部231は、ヘッド体13(支柱体1)の側方部におけるx1方向およびx2方向の部位(ベルトエンド受け部131,132)に取り付けられている。薄板部213は、天板部221に対してx1方向に配置され、z方向(上下方向)に延びている。この薄板部213と薄板部332(第1起立板部)とは、重なる状態で互いに固定される。このような構成によれば、載置ユニット3は、取付具2を介して支柱体1に安定した状態で支持される。したがって、載置ユニット3に支持された消毒ボトル9のポンプヘッド93の押下動作を安定して行うことが可能である。
【0054】
支柱体1には、上下に延びるベルトエンド受け部131(第1突起)およびベルトエンド受け部132(第2突起)が設けられている。取付具2の側板部222(第1取付部)および側板部231(第2取付部)には、下端が開放する第1係合溝223および第2係合溝232が形成されており、当該第1係合溝223および第2係合溝232は、ベルトエンド受け部131,132と上下方向にスライド可能に嵌合する。このような構成によれば、ベルトエンド受け部131,132が設けられた支柱体1に対し、取付具2を容易かつ安定した状態で支持させることができる。
【0055】
側板部222には、第1係合溝223に対して天板部221から離れた位置に係止部24が設けられている。この係止部24がベルトエンド受け部131(第1突起)に係止されることで側板部222の上方への移動が阻止される。このような構成によれば、側板部222(取付具2)がベルトエンド受け部131(支柱体1)から不用意に外れることは防止される。
【0056】
支柱体1は、床面に載置されるベース11と、当該ベース11から起立する支柱部12と、当該支柱部12の上端に連結されたヘッド体13と、を含んで構成される。この支柱体1において、ベース11および支柱部12は、ベルトパーティションスタンドを構成する部材を利用することができる。本実施形態によれば、既存のベルトパーティションスタンドを利用しつつ、上記したように使い勝手の良い消毒スタンドA1を提供することが可能である。
【0057】
図12は、本発明に係る消毒スタンドの第2実施形態を示している。なお、図12以降の図面において、上記実施形態1と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。
【0058】
図12に示した消毒スタンドA2は、上記実施形態の消毒スタンドA1と比べて、ペダル調整機構7が追加されている。
【0059】
ペダル調整機構7は、支柱体1のベース11に設けられている。本実施形態では、ペダル調整機構7は、固定部材71および調整部材72を含んで構成される。固定部材71は、ベース11の上面に取り付けられており、上方に開放したねじ穴711を有する。調整部材72は、ねじ軸721を有し、当該ねじ軸721が上記ねじ穴711に螺合している。固定部材71および調整部材72は、ベース11のx2方向端部付近に配置されている。また、固定部材71および調整部材72は、ベース11と足踏みペダル61(アーム部612)との間に介在しており、z方向視(上下方向視)においてアーム部612と重なっている。ペダル部613(足踏みペダル61)を踏み込むと、図12において仮想線で表すように、アーム部612が調整部材72に当接し、ペダル部613の踏み込みが制限される。
【0060】
このようなペダル調整機構7を備えた消毒スタンドA2によれば、ペダル部613(足踏みペダル61)の踏み込み量を調整することができる。これにより、消毒スタンドA1の設置場所など利用状況に応じて、消毒ボトル9のノズル931先端から吐出される消毒液の吐出量を調整することができる。図12に示した例では、図11に示した第1実施形態の消毒スタンドA1と比べて、ペダル部613の踏み込み量が1/2程度に減じられており、ノズル931先端からの消毒液の吐出量が約1/2に減少する。
【0061】
本実施形態において、アーム部612と当接し得る調整部材72の高さ位置は、固定部材71(ねじ穴711)と調整部材72(ねじ軸721)からなるねじ機構により適宜調整することができる。このため、ノズル931先端から吐出される消毒液の吐出量について、きめ細かく調整することが可能である。その他にも、本実施形態の消毒スタンドA2は、上記の消毒スタンドA1と同様の作用効果を奏する。
【0062】
図13図14は、本発明に係る消毒スタンドの第3実施形態を示している。図13図14に示した消毒スタンドA3においては、上記実施形態の消毒スタンドA1と比べて、支柱体1の構成が異なっている。
【0063】
本実施形態の支柱体1は、ベース11、支柱部12およびベルト収納ヘッド14を含んで構成されたベルトパーティションスタンドである。本実施形態において、支柱部12の上端には、上記実施形態のヘッド体13に代えてベルト収納ヘッド14が連結されている。ベルト収納ヘッド14は、その内部に図示しないパーティションベルトを収納しており、当該パーティションベルトはベルト収納ヘッド14の外部に繰り出し可能となっている。上記パーティションベルトの先端部には、ベルトエンド15が設けられている。ベルトエンド15は、概略円柱状とされており、このベルトエンド15の下端から上端近傍にかけて横断面略T字状の溝が形成されている。ベルト収納ヘッド14は、3つのベルトエンド受け部131~133を有する。上記実施形態と同様に、取付具2における側板部222の第1係合溝223および側板部231の第2係合溝232は、ベルトエンド受け部131,132とz方向(上下方向)にスライド可能に嵌合する。上記パーティションベルトがベルト収納ヘッド14に収納された状態において、ベルトエンド15は、ベルトエンド受け部131,132の双方に対しベルト収納ヘッド14の周方向に90°ずれた位置に配置されている。
【0064】
消毒スタンドA3において、支柱体1は、ベース11、支柱部12およびヘッド体13を含んで構成されたベルトパーティションスタンドからなる。本実施形態によれば、既存のベルトパーティションスタンドをそのまま活用しつつ、使い勝手の良い消毒スタンドA3を提供することが可能である。その他にも、本実施形態の消毒スタンドA3は、上記の消毒スタンドA1と同様の作用効果を奏する。
【0065】
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。本発明に係る消毒スタンドの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【符号の説明】
【0066】
A1,A2,A3 消毒スタンド
O1,O2 軸線
1 支柱体
11 ベース
111 切欠き
12 支柱部
13 ヘッド体
131 ベルトエンド受け部(第1突起)
132 ベルトエンド受け部(第1突起)
133,134 ベルトエンド受け部
14 ベルト収納ヘッド
15 ベルトエンド
2 取付具
21 プレート部材
211 薄板部
212 薄板部
213 薄板部(第2起立板部)
214 支持片
22 樹脂部材
221 天板部(天井部)
222 側板部(第1取付部)
223 第1係合溝
224 ねじ孔
23 樹脂部材
231 側板部(第2取付部)
232 第2係合溝
3 載置ユニット
31 トレー部
311 載置面
32 フレーム
321 ワイヤ部
322 連結部
33 プレート部材
331 薄板部
332 薄板部(第1起立板部)
34 ねじ部材
35 ナット部材
41 ねじ部材
42 ナット部材
5 ボルト保持手段
6 足踏み式操作手段
61 足踏みペダル
611 固定ブラケット
612 アーム部
612a 係止孔
613 ペダル部
62 ワイヤ(伝達機構)
621 下端部
622 上端部
63 可動体
631 係止片
631a 係止孔
632 押下部
632a 凹部
7 ペダル調整機構
71 固定部材
711 ねじ穴
72 調整部材
721 ねじ軸
9 消毒ボトル
91 容器本体
92 蓋
93 ポンプヘッド
931 ノズル
図1
図2
図3
図4
図5
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図10
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