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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022038033
(43)【公開日】2022-03-10
(54)【発明の名称】フェイスシールド
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20220303BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20220303BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A41D13/11 L
A62B18/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020142315
(22)【出願日】2020-08-26
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】304020177
【氏名又は名称】国立大学法人山口大学
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100139789
【氏名又は名称】町田 光信
(72)【発明者】
【氏名】岡村 吉永
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA06
2E185BA08
2E185CC32
(57)【要約】      (修正有)
【課題】顔とシールドとの間に十分な空間を確保すると共にシールド下端からの唾等の飛散を防止しながら、頚部に簡易に安定して係止して前後左右にぶれにくいフェイスシールドを提供する。
【解決手段】シールドを支持するフレーム本体部21を、同心構造の外側フレーム21-1と内側フレーム21-2とによって構成する。外側フレーム21-1にシールドを固定するための突起片21gを垂下形態で設ける。内側フレーム21-2には左・右端部21c,21dから水平方向に伸びる左・右アーム部22,23をそれぞれ設ける。左アーム部22には左頚部下方に係止する左頚部下方係止部25を、右アーム部23には右頚部下方に係止する右頚部下方係止部26を折曲げ可能にそれぞれ設ける。また、内側フレーム21-2には顎下に係止する顎下係止部24を折曲げ可能に設ける。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の顔の前部又は一部を覆う透明な素材から成るシールド(1)と、
前記シールド(1)を固定すると共に変形可能に構成されたシールドフレーム(2)と、を備えたフェイスシールドであって、
前記シールドフレーム(2)は、前記シールド(1)を固定するフレーム本体部(21)と、
前記フレーム本体部(21)の左端部(21c)から水平方向に伸びて人の左頚部に係止する左アーム部(22)と、
前記フレーム本体部(21)の右端部(21d)から水平方向に伸びて人の右頚部に係止する右アーム部(23)と、
前記フレーム本体部(21)に一体化され折り曲げ可能に構成されると共に人の胸部から上方の部位に係止する顎下係止部(24)と、
前記左アーム部(22)に一体化され折り曲げ可能に構成されると共に前記左アーム部(22)の当接部位より下方に係止する左頚部下方係止部(25)と、
前記右アーム部(23)に一体化され折り曲げ可能に構成されると共に前記右アーム部(23)の当接部位より下方に係止する右頚部下方係止部(26)とを有する
ことを特徴とするフェイスシールド。
【請求項2】
請求項1に記載のフェイスシールドにおいて、
前記フレーム本体部(21)は、前記シールド(1)を固定する外側フレーム(21-1)と、前記左アーム部(22)、前記右アーム部(23)および前記顎下係止部(24)を支持する内側フレーム(21-2)とを有する二重フレーム構造を成す
ことを特徴とするフェイスシールド。
【請求項3】
請求項2に記載のフェイスシールドにおいて、
前記外側フレーム(21-1)の外周面には、突起片(21g)が下方に垂下して形成されている
ことを特徴とするフェイスシールド。
【請求項4】
請求項1から3の何れか1項に記載のフェイスシールドにおいて、
前記顎下係止部(24)、前記左頚部下方係止部(25)および前記右頚部下方係止部(26)は、折曲げ状態を保持または解除可能な形状保持手段(31、32、33、34、35)をそれぞれ有する
ことを特徴とするフェイスシールド。
【請求項5】
請求項1から4の何れか1項に記載のフェイスシールドにおいて、
前記左頚部下方係止部(25)および前記右頚部下方係止部(26)は、前記左アーム部(22)及び右アーム部(23)の各接続部近傍に薄肉部(25a、26a)をそれぞれ有する
ことを特徴とするフェイスシールド。
【請求項6】
請求項1から5の何れか1項に記載のフェイスシールドにおいて、
前記フレーム本体部(21)は、通気性を有する繊維素材から作られるフィルタ(41)によって覆われている
ことを特徴とするフェイスシールド
【請求項7】
請求項1から6の何れか1項に記載のフェイスシールドにおいて、
前記シールド(1)は、前記フレーム本体部(21)より下方に延伸しながら、前記シールド(1)下方の両方の角部はエッジ処理されている
ことを特徴とするフェイスシールド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フェイスシールドに関し、更に詳細には、顔とシールドとの間に十分な空間を確保すると共にシールド下端からの唾等の飛散を防止しながら、頚部に簡易に安定して係止して前後左右にぶれにくいフェイスシールドに関する。
【背景技術】
【0002】
新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大を防止するため、人はマスクを着用して人から人へのウイルスの拡散を防止している。それは小中高等の教育機関においても同様である。教育を担当する者(以下「教師」という。)は、マスクを着用して授業をする場合、自己の声がマスクによって遮られるため、授業を受ける者(以下「生徒」という。)に伝えたいことを正しく伝えられない場合がある。また、自己の唇がマスクに直接触れる場合があり、教師は思うように発声することができない場合がある。さらに、例えば英語の授業等では、教師の表情や口元が明確に視認できることが必要な場合がある。
【0003】
また、マスクは皮膚に直接触れるため、その当接部位が蒸れて教師は不快に感じる場合がある。また、マスクによって呼吸がしづらい場合がある。
【0004】
上記マスク着用の問題点を是正するために、口から顎に到る顔の全部又は一部を、透明なプラスチックフィルム(シールド)で所定の間隔を設けて遮蔽する、いわゆるフェイスシールドが教育現場に導入されている。顔とシールドとの間に所定の空間が確保されるため、声が遮られる、発声の妨げになる、或いは教師の表情や口元が視認できないという問題等はある程度緩和される。また、通気性が確保されるため、口元が蒸れる、呼吸がしづらいという問題等もある程度緩和される。
【0005】
フェイスシールドの一例を挙げると、シールドが取り付けられたベルトを頭部に巻いて固定する頭部取り付けフェイスシールドが知られている(例えば、非特許文献1を参照。)。この頭部取り付けフェイスシールドでは、シールドが顔の直ぐ近くに位置するため、顔とシールドとの隙間に熱がこもり、シールド面が曇りやすくなる。また、シールド下端と顎との間に開口があるため、その開口を通って唾液等の飛沫が生徒に付着する場合が起こり得る。
【0006】
他方、シールドが取り付けられたフレームを顎に密着させて固定する顎取り付けフェイスシールドが知られている(例えば、非特許文献2を参照。)。この顎取り付けフェイスシールドでは、シールド下端と顎との間の開口がなくなり、シールド下端からの唾等の飛散が防止される反面、シールド面が小さいため、シールド上端と顔との間の開口から唾等の飛沫が飛散する場合が起こり得る。また、口元が蒸れて水滴になりやすい。また、フェイスシールドの顔への固定については、ゴムを耳に掛けるタイプである。そのため、ゴムの締め付けが強い場合は、耳が痛くなる、或いは話す間に顎が疲労する等の問題が起こり得る。
【0007】
ところで、シールドが取り付けられたフレームを頚に掛けて係止する頚取り付けフェイスシールドが知られている(例えば、非特許文献3から5を参照。)。この頚取り付けフェイスシールドでは、顔とシールドとの間に十分な通気性が確保されるため、シールドが曇りにくく、水滴が付着しにくくなる。また、フレームは胸部に当接するため、シールド下端からの唾等の飛散がなくなる。その反面、シールドが前後左右に動いて安定せず、シールドが顔に当たる場合が起こり得る。また、非特許文献3及び4に見られる、フレームがリング状又はCリング状に形成されている場合、シールドが前方に傾き、顔とシールドとの間隔が広がる。その結果、唾等の飛沫が前方へ飛びやすくなる。なお、非特許文献5に見られる、横長矩形板をフラットケーブル(帯)で懸架した頚取り付けフェイスシールドは、シールドが前方に傾きにくくなる反面、シールドの横ずれが大きく、シールドも大きくする必要がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】https://www.monotaro.com/g/04586467/
【非特許文献2】https://www.mascare-japan.com/
【非特許文献3】https://www.nix.co.jp/9800/6018
【非特許文献4】https://www.otaka-ss.jp/face-shield/
【非特許文献5】https://www.fnn.jp/articles/-/44487
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
すなわち、従来のフェイスシールドでは、シールドをベルト又はフレームによって頭部または顎に固定する場合、顔とシールドとの間に十分な空間を確保することができずシールドが曇りやすく、シールドに水滴が付着するという問題がある。また、頭部取り付けフェイスシールドではシールド下端と顎との間に開口が生じるため、その開口から唾等の飛沫が飛散する場合が起こり得る。
【0010】
一方、シールドが取り付けられたフレームを頚に掛けて係止する場合、シールドが前後左右に動いて安定しないという問題がある。
【0011】
そこで本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであり、その目的は、顔とシールドとの間に十分な空間を確保すると共にシールド下端からの唾等の飛散を防止しながら、頚部に簡易に安定して係止して前後左右にぶれにくいフェイスシールドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するための本発明に係るフェイスシールドは、人の顔の前部又は一部を覆う透明な素材から成るシールド(1)と、前記シールド(1)を固定すると共に変形可能に構成されたシールドフレーム(2)とを備えたフェイスシールドであって、前記シールドフレーム(2)は、前記シールド(1)を固定するフレーム本体部(21)と、前記フレーム本体部(21)の左端部(21c)から水平方向に伸びて人の左頚部に係止する左アーム部(22)と、前記フレーム本体部(21)の右端部(21d)から水平方向に伸びて人の右頚部に係止する右アーム部(23)と、前記フレーム本体部(21)に一体化され折り曲げ可能に構成されると共に人の胸部から上方の部位に係止する顎下係止部(24)と、前記左アーム部(22)に一体化され折り曲げ可能に構成されると共に前記左アーム部(22)の当接部位より下方に係止する左頚部下方係止部(25)と、前記右アーム部(23)に一体化され折り曲げ可能に構成されると共に前記右アーム部(23)の当接部位より下方に係止する右頚部下方係止部(26)とを有することを特徴とする。
【0013】
上記構成では、顎下係止部(24)、左アーム部(22)又は右アーム部(23)、左頚部下方係止部(25)または右頚部下方係止部(26)を介して、片側につき胸部(又は喉元部)、頚部上方および頚部下方(肩や首の付け根を含む)の3部位以上でフェイスシールドを支持することが可能となる。これにより、フェイスシールドは前後左右にぶれにくくなる。
【0014】
本発明に係るフェイスシールドの第2の特徴は、前記フレーム本体部(21)は、前記シールド(1)を固定する外側フレーム(21-1)と、前記左アーム部(22)、前記右アーム部(23)および前記顎下係止部(24)を支持する内側フレーム(21-2)とを有する二重フレーム構造を成すことである。
【0015】
上記構成では、外側フレーム(21-1)と内側フレーム(21-2)の弾性力が左アーム部(22)及び右アーム部(23)に作用するため、左アーム部(22)及び右アーム部(23)を頚部にフィットさせることができる。それに加えて、シールド(1)は外側フレーム(21-1)に固定されるため、顔とシールド(1)との間に十分な空間を確保することができる。
【0016】
本発明に係るフェイスシールドの第3の特徴は、前記外側フレーム(21-1)の外周面には、突起片(21g)が下方に垂下して形成されていることである。
【0017】
上記構成では、クリップ(3)等の固定手段を使用して、突起片(21g)にシールド(1)を外側フレーム(21-1)に容易かつ簡易的に装着/脱着することが容易となる。
【0018】
本発明に係るフェイスシールドの第4の特徴は、前記顎下係止部(24)、前記左頚部下方係止部(25)および前記右頚部下方係止部(26)は、折曲げ状態を保持または解除可能な形状保持手段(31、32、33、34、35)をそれぞれ有することである。
【0019】
上記構成では、シールドフレーム(2)を使用しない場合は、形状保持手段(31、32、33、34、35)によって折曲げ状態を解除することにより、シールドフレーム(2)を平面的に収納することが可能となる。
【0020】
本発明に係るフェイスシールドの第5の特徴は、前記左頚部下方係止部(25)および前記右頚部下方係止部(26)は、前記左アーム部(22)及び右アーム部(23)の各接続部近傍に薄肉部(25a、26a)をそれぞれ有することである。
【0021】
上記構成では、左頚部下方係止部(25)および前記右頚部下方係止部(26)を下方に容易に折り曲げることが可能となる。
【0022】
本発明に係るフェイスシールドの第6の特徴は、前記フレーム本体部(21)は、通気性を有する繊維素材から作られるフィルタ(41)によって覆われていることである。
【0023】
上記構成では、シールド(1)と顔との間に通気性を確保しながらシールド(1)下端からの唾等の飛散を好適に防止することができる。
【0024】
本発明に係るフェイスシールドの第7の特徴は、前記シールド(1)は、前記フレーム本体部(21)より下方に延伸しながら、前記シールド(1)下方の両角部は面取りされていることである。
【0025】
上記構成では、上記構成では、シールド(1)が下方に延伸されていることにより、唾等の飛散を確実に防止することができると共に、両方の角部が面取りされていることにより首の可動範囲が大きくなる。
【0026】
本発明に係るフェイスシールドの第8の特徴は、前記左頚部下方係止部(25)および前記右頚部下方係止部(26)は、前記左アーム部(22)又は前記右アーム部(23)から斜め外側後方に沿って曲線状に伸びて前記左アーム部(22)または前記右アーム部(23)の各当接部位より下方にそれぞれ係止することである。
【0027】
上記構成では、前記左頚部下方係止部(25)および前記右頚部下方係止部(26)を、前記左アーム部(22)又は前記右アーム部(23)の内で取付部近傍(21c、21d)に近い側に取り付けることが可能となる。これにより、折り曲げ状態において、頚部に対する係止に必要な強い密着力を確保することができるようになる。また、頚部に当接する曲線の長さが大きくなり、左・右アーム部(22、23)をより安定に支持することができるようになる。
【発明の効果】
【0028】
本発明のフェイスシールドによれば、顔とシールドとの間に十分な空間を確保すると共にシールド下端からの唾等の飛散を防止しながら、頚部に簡易に安定して係止して前後左右にぶれにくいフェイスシールドにすることが可能となる。
【0029】
また、本発明のフェイスシールドによれば、携帯性・利便性が向上するようになる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の第1実施形態に係るフェイスシールドを斜視説明図である。
図2】本発明に係るシールドフレームの底面図である。
図3図2のシールドフレームの斜視図である。
図4】本発明に係るフィルタ組立の底面図である。
図5】本発明に係るフィルタ組立をシールドフレームに重ねた状態を示す説明図である。
図6】本発明の第2実施形態に係るフェイスシールドのシールドフレームを示す斜視説明図である。
図7】本発明の第3実施形態に係るフェイスシールドを示す説明図である。
図8】本発明の第4実施形態に係るフェイスシールドを示す説明図である。
図9】本発明に係る左頚部下方係止部の変形例を示す説明図である。
図10】本発明に係る左頚部下方係止部の他の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0032】
図1は、本発明の第1実施形態に係るフェイスシールド100を示す斜視説明図である。なお、説明の都合上、フィルタ組立4についてはシールドフレーム2から分離して図示されている。
【0033】
このフェイスシールド100は、着用者の唾等の飛散を好適に防止し、周囲にいる人間に被害を与えないことを重視した構造となっている。特に、シールドフレーム2が着用者の胸部(又は喉元部)、左・右頚部上方および左・右頚部下方(肩や首の付け根)に係止して、フェイスシールド100が安定に固定されるようになっている。
【0034】
その他のフェイスシールド100の構造上の特徴としては、顔とシールド1との間の空間が十分に確保され、シールド1の下端から着用者の唾等が飛散しにくい構造となっている。さらにフィルタ組立4は通気性を有するため、シールド1が曇りにくい構造となっている。
【0035】
このフェイスシールド100の構成については、着用者の顔の全部又は一部を覆う透明な素材から成るシールド1と、シールド1を支持しながら着用者の頚部及び胸部に装着されるシールドフレーム2と、シールド1をシールドフレーム2に固定するクリップ3と、シールド1の下端と顔との間の開口を封止するフィルタ組立4とを具備して構成されている。以下、各構成について更に説明する。
【0036】
シールド1は、可撓性を有する透明な素材であれば良く、例えばPTEフィルム又はOHPフィルム等を使用することが可能である。
【0037】
クリップ3は、シールド1をシールドフレーム2に固定することができるものであれば良く、例えば板バネ式クリップ、コイルバネ式クリップ、針金式クリップ、針、片面又は両面に粘着部を有する粘着テープなどの接着材等を使用することが可能である。
【0038】
シールドフレーム2は、例えばABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene:アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)等の、熱を加えると塑性変形を引き起こす熱可塑性樹脂から作られている。
【0039】
図2は、本発明に係るシールドフレーム2の底面図である。
図2に示されるように、シールドフレーム2は、シールド1を支持するフレーム本体部21と、フレーム本体部21の左端部21cから水平方向に伸びて着用者の左頚部上方に係止する左アーム部22と、フレーム本体部21の右端部21dから水平方向に伸びて着用者の右頚部上方に係止する右アーム部23と、フレーム本体部21に一体化され折り曲げ可能に構成されると共に着用者の胸部から上方の部位に係止する顎下係止部24と、左アーム部22に一体化され折り曲げ可能に構成されると共に着用者の左頚部又は左肩に係止する左頚部下方係止部25と、右アーム部23に一体化され折り曲げ可能に構成されると共に着用者の右頚部又は右肩に係止する右頚部下方係止部26とから構成される。
【0040】
フレーム本体部21は、シールド1が固定される比較的薄肉の外側フレーム21-1と、左・右アーム部22,23が連続する比較的厚肉の内側フレーム21-2とを同心に有する、いわゆる二重フレーム構造を成している。外側フレーム21-1と内側フレーム21-2は、左・右中間部21a,21bおよび左・右端部21c,21dにおいて一体に連結している。
【0041】
フレーム本体部21は、左・右両端部21c,21dにおいて左折り返し片21eおよび右折り返し片21fをそれぞれ有している。シールド1は、左・右折り返し片21e,21fによって外側フレーム21-1の外周面に向かって付勢されている。従って、左・右折り返し片21e,21fと外側フレーム21-1の外周面との間の最も狭い隙間の大きさは、シールド1がその隙間に嵌まることができる程度の大きさであればよい。また、シールド1は、必ずしも左・右折り返し片21e,21fによって外側フレーム21-1の外周面に押しつけられている必要はない。
【0042】
外側フレーム21-1の3箇所に突起片21gが下方に垂下する形態で形成されている。シールド1は自身の内周面と突起片21gの外周面が接合した状態でクリップ3によって下方より固定されている。
【0043】
左・右アーム部22,23は、(水平面内の)左右方向に対し弾性変形可能に構成されている。
【0044】
また、左・右アーム部22,23は、少なくとも3つの円弧部を有して構成されている。最初の第1円弧部R1は、円弧中心を左・右アーム部22,23の外側にそれぞれ持つように構成されている。これにより、着用者の頚部に左・右アーム部22,23をスムーズに導入することができる。
【0045】
また、2番目の第2円弧部R2は、円弧中心を左・右アーム部22,23の内側にそれぞれ持つように構成されている。これにより、左・右アーム部22,23を着用者の頚部にしっかりとフィットさせることができる。
【0046】
また、3番目の第3円弧部R3は、円弧中心を左・右アーム部22,23の外側にそれぞれ持つように構成されている。これにより、シールド1と着用者の顔との間の間隔を十分に確保することができる。その結果、シールド1と着用者の顔との間の通気性がよくなり、シールド1に曇りが生じなくなる。
【0047】
内側フレーム21-2には、着用者の顎下から胸部の間の部位に係止する顎下係止部24が一体に連結されている。この顎下係止部24は、フレーム本体部21の水平面に対し下方に折り曲げ可能に構成されている。これについては図3を参照しながら後述する。
【0048】
左アーム部22には、着用者の左頚部下方に係止する左頚部下方係止部25が左アーム部22に対し斜め外側後方に曲線状に伸びた伸展曲線状形態で左アーム部22に一体に連結されている。この左頚部下方係止部25は、フレーム本体部21の水平面に対し下方に折り曲げ可能に構成されている。曲線の形状および曲線の全長については、頚部に当接する曲線の長さが大きくなるようにそれぞれ決定される。このように、左頚部下方係止部25を左アーム部22に対し斜め外側後方に伸びた曲線状形態にすることにより、折り曲げ状態において頚部に当接する曲線の長さが大きくなり、左アーム部22をより安定に支持することができるようになる。
【0049】
また、左頚部下方係止部25の取付位置については、左アーム部22の左端部21c近傍、例えば第3円弧部R3又は第2円弧部R2の内で第3円弧R3に近い側にすることが好ましい。なお、本実施形態では、第3円弧部R3と第2円弧部R2との交点近傍に左頚部下方係止部25が取り付けられている。このように、左頚部下方係止部25の取付位置を、左アーム部22の左端部21c近傍にすることにより、左頚部下方係止部25の折り曲げ状態において、頚部に対する係止に必要な強い密着力を確保することができるようになる。なお、ここで言う「左頚部下方」とは、左アーム部22が当接している頚部の部位より下方の部位という意味である。以降においても同様である。
【0050】
右アーム部23には、着用者の右頚部下方に係止する右頚部下方係止部26が右アーム部23に対し斜め外側後方に曲線状に伸びた伸展曲線状形態で右アーム部23に一体に連結されている。この右頚部下方係止部26は、フレーム本体部21の水平面に対し下方に折り曲げ可能に構成されている。曲線の形状および曲線の全長については、頚部に当接する曲線の長さが大きくなるようにそれぞれ決定される。このように、右頚部下方係止部26を右アーム部23に対し斜め外側後方に伸びた曲線状形態にすることにより、折り曲げ状態において頚部に当接する曲線の長さが大きくなり、右アーム部23をより安定に支持することができるようになる。
【0051】
また、右頚部下方係止部26の取付位置については、右アーム部23の右端部21d近傍、例えば第3円弧部R3又は第2円弧部R2の内で第3円弧R3に近い側にすることが好ましい。なお、本実施形態では、第3円弧部R3と第2円弧部R2との交点近傍に右頚部下方係止部26が取り付けられている。このように、右頚部下方係止部26の取付位置を、右アーム部23の右端部21d近傍にすることにより、右頚部下方係止部26の折り曲げ状態において、頚部に対する係止に必要な強い密着力を確保することができるようになる。なお、ここで言う「右頚部下方」とは、右アーム部23が当接している頚部の部位より下方の部位という意味である。以降においても同様である。
【0052】
図3は、図2のシールドフレーム2の斜視図である。
顎下係止部24は、内側フレーム21-2に対する取付部24a,24a近傍に、例えばヘアードライヤーやヒートガン等の熱風発生器を使用して熱を加えることにより、フレーム本体部21の水平面に対し下方(図3の上方)に折り曲げることができる。
【0053】
左頚部下方係止部25の左アーム部22に対する取付部については、板厚が他の部位より薄くなった左薄肉部25aを成している。従って、例えばヘアードライヤー等を使用して熱を加えることにより、左アーム部22の水平面に対し鉛直下方(図3の上方)に折り曲げることができる。
【0054】
同様に、右頚部下方係止部26の右アーム部23に対する取付部については、板厚が他の部位より薄くなった右薄肉部26aを成している。従って、例えばヘアードライヤー等を使用して熱を加えることにより、右アーム部23の水平面に対し鉛直下方(図3の上方)に折り曲げることができる。
【0055】
また、シールド1を固定するための突起片21gが、外側フレーム21-1の下面に下方に沿って垂直に設けられている。
【0056】
ところで、外側フレーム21-1と内側フレーム21-2との間には開口21h,21i,21j(図2)が生じる。更に、内側フレーム21-2と着用者の首との間に開口が生じる。これらの開口については、着用者の唾等がその開口を通って飛散しないようにフィルタによって封止する必要がある。フィルタについては、通気性を有することと首への圧迫が少ないことが必要となる。以下に、その開口を封止するフィルタについて説明する。
【0057】
図4及び図5は、シールド1と着用者の首との間の開口を封止するフィルタ組立4を示す説明図である。図4はフィルタ組立4の底面図であり、図5はフィルタ組立4をシールドフレーム2に重ねた説明図である。なお、説明の都合上、シールドフレーム2は実線で、フィルタ組立4(突起47を除く)は点線でそれぞれ図示されている。
【0058】
図4に示されるように、フィルタ組立4は、シールド1と着用者の首との間の開口を封止するフィルタ41と、フィルタ41を支持するフィルタフレーム42とを具備して構成される。以下、各構成について説明する。
【0059】
フィルタ41は、例えばストッキングの素材(ナイロン、ポリウレタン)のように編み目構造を有し、通気性、伸縮性を有する繊維素材から作られている。従って、フィルタ組立4は、殺菌や洗浄をすれば繰り返し使用することができる。
【0060】
フィルタフレーム42は、シールドフレーム2から左・右アーム22,23、左・右頚部下方係止部25,26、左・右折り返し片21e,21f、および突起片21gを取り除いたものに近似している。従って、フィルタフレーム42は、シールドフレーム2と同様に、外側フレーム42-1と内側フレーム42-2が、左・右連結体42a,42b、左・右端部42c,42d及び連結体42eによって一体化された同心構造を成している。また、外側フレーム42-1には、シールドフレーム2に圧着する突起42fが3ヶ所に形成されている。
【0061】
図5に示されるように、突起42fは、シールドフレーム2の内側フレーム21-2の外側に圧着して、フィルタ組立4をシールドフレーム2の上部に安定に固定している。
【0062】
なお、本実施形態ではフィルタ41のフィルタフレーム42に対する固定は、例えば接着剤によって成される。なお、フィルタ41については、フィルタフレーム42全体を包み込む袋状とすることも可能である。この場合、突起42fに当たるフィルタ41の各部分には開口が設けられ、突起42fがその開口を通して内側フレーム21-2の外側に圧着することができるようになっている。
【0063】
また、フィルタ41は、フィルタフレーム42に接着せずに、フィルタフレーム42にフックを設けて引っ掛けるようにしてもよい。
【0064】
また、フィルタ41と着用者の首との隙間を広げる場合、左・右端部42c,42dを結ぶフィルタ41の境界線を連結体42e側に近づけることによりフィルタ41と着用者の首との隙間を広げることが可能になる。
【0065】
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係るフェイスシールド200のシールドフレーム2’を示す斜視説明図である。なお、説明の都合上、内側フレーム21-2と顎下係止部24との取付部近傍、ならびに左アーム部22と左頚部下方係止部25との取付部近傍のみが図示されている。
【0066】
このシールドフレーム2’では、熱を加えずに顎下係止部24を鉛直下方に折り曲げて、折り曲げた状態を維持することができると共に、不使用時には折り曲げ状態を解除して水平状態に戻すという一連の操作(折曲げ/水平戻し)を繰り返しできるように構成されている。また、左頚部下方係止部25についても顎下係止部24と同様に折曲げ/水平戻し可能に構成されている。以下、更に説明する。
【0067】
先ず、顎下係止部24の折曲げ/水平戻しについて、顎下係止部24の側面には、断面が三角形状の三角柱状片31が、自身の長手方向を顎下係止部24の長手方向に沿うように形成されている。また、顎下係止部24と内側フレーム21-2との取付部近傍には、内部に切欠き32aを有する切欠き柱状片32と、断面が矩形状の矩形柱状片33が、顎下係止部24を両側から挟み込む形態でそれぞれ形成されている。
【0068】
三角柱状片31は、切欠き柱状片32に対向する側面31aが図上右下がりに傾斜したテーパー面を形成し、その裏面31bは平坦面を形成している。
【0069】
従って、顎下係止部24を図上時計方向に折り曲げていくと、三角柱状片31の側面31aが切欠き柱状片32に当接する。側面31aはテーパー面を形成しているため、着用者がなおも顎下係止部24を折り曲げていくと、側面31aは切欠き柱状片32を摺動しながら移動し終いには切欠き32aに嵌合する。
【0070】
三角柱状片31の裏面31bは平坦面を形成しているため、着用者が顎下係止部24を図上反時計方向に折り曲げる場合、裏面31bが同じく平坦面の切欠き32a壁に当接して移動を阻止される。これにより、顎下係止部24は折り曲げ状態を安定に保持されることになる。
【0071】
一方、顎下係止部24の折り曲げ状態を解除して水平状態に戻す場合は、例えば、内側フレーム21-2の両端において互いに逆向きに下方に折り曲げ、内側フレーム21-2を上方向に湾曲させ、切欠き柱状片32と矩形柱状片33との間隔を拡大させることにより、三角柱状片31が切欠き32aから分離可能となり、顎下係止部24を元の水平状態に戻すことができる。
【0072】
続いて、左頚部下方係止部25の折曲げ/水平戻しについて、左頚部下方係止部25側の薄肉部25aの上方には絞り片34が形成されている。一方、左アーム部22側の薄肉部25aの上方には、各凸部が互いに対向する形態で2つの凸片35,35が所定の間隔を空けてそれぞれ形成されている。
【0073】
絞り片34は、両側面が互いに内側に湾曲したくびれを有している。さらに、絞り片34の頭部は先細形状を成している。
【0074】
また、2つの凸片35,35に挟まれた凸片間は、次第に間隔が狭くなり、最狭小部を過ぎると次第に間隔が広がるスロート形状を有している。
【0075】
従って、左頚部下方係止部25を図上反時計方向に折り曲げていくと、絞り片34の頭部が先ず2つの凸片35,35に当接する。絞り片34の頭部は先細形状を成しているため、着用者がなおも左頚部下方係止部25を折り曲げていくと、絞り片34の頭部は凸片間を摺動しながら移動し終いには、絞り片34のくびれが凸片間の最狭小部に嵌合する。この場合、着用者が左頚部下方係止部25を図上時計方向に折り曲げる場合、絞り片34のくびれ以外の部位が、凸片間の最狭小に当接して移動を阻止される。これにより、左頚部下方係止部25は折り曲げ状態を安定に保持されることになる。
【0076】
一方、左頚部下方係止部25の折り曲げ状態を解除して水平状態に戻す場合は、例えば、左アーム部22を下方に折り曲げ、左アーム部22を上方向に湾曲させ、凸片間の間隔を拡大させることにより、絞り片34のくびれ以外の部位が凸片間から分離可能となり、左頚部下方係止部25を元の水平状態に戻すことができる。
【0077】
また、上記事項は右頚部下方係止部26の折曲げ/水平戻しについても同様に当てはまる。
【0078】
このように、本発明の第2実施形態に係るシールドフレーム2’は、フェイスシールド200を使用しない場合はクリップ3及びシールド1を取り外して水平状態(平面状態、フラット状態)にすることができる。これにより、シールド1及びクリップ3と共に封筒に入れて携帯または収納することができる。他方、フェイスシールド200を使用する場合は顎下係止部24、左頚部下方係止部25、および右頚部下方係止部26をそれぞれ下方に折り曲げることにより立体化し、そしてシールド1をクリップ3で固定することにより直ちにフェイスシールド200として使用することができる。
【0079】
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係るフェイスシールド300を示す説明図である。
このフェイスシールド300は、シールド1’が首下に向かって延伸されている。そのため、シールド1’の突起片21gに当接する部位に、クリップ3を通すための開口11が形成されている。
【0080】
開口11については、開閉自在にするために、シールド1’の4辺のうち3辺のみを切り込むことにより、フラップ12が形成されている。従って、通常状態においては開口11はフラップ12によって閉じられている。これにより、開口11を通って唾等の飛沫が外部に飛散するのを防止することができる。
【0081】
また、シールド1’の下方の角部については、面取り加工またはR加工によって除去されている。これにより、着用者の首の可動範囲が拡大するようになる。
【0082】
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態に係るフェイスシールド400を示す説明図である。
このフェイスシールド400は、シールド1”が首下に向かって屈曲している。それ以外の構成については上記フェイスシールド300と同じである。シールド1”が首下に向かって屈曲していることにより、唾等の飛散防止により効果がある。
【0083】
上記の通り、本発明のフェイスシールド100,200,300,400によれば、顔とシールドとの間に十分な空間を確保すると共にシールド下端からの唾等の飛散を防止しながら、頚部に簡易に安定して係止して前後左右にぶれにくいフェイスシールドにすることが可能となる。
【0084】
特に、シールドフレーム2のフレーム本体部21は、外側フレーム21-1と内側フレーム21-2を有する二重フレーム構造を成している。これにより、外側フレーム21-1にはシールドが固定される一方、内側フレーム21-2の左・右端部21c,21dには水平方向に沿って伸びた左・右アーム部22,23が弾性変形可能にそれぞれ連結されることになる。そして、左・右アーム部22,23には斜め外側後方に沿って曲線状に伸びた左・右頚部下方係止部25,26が折り曲げ可能にそれぞれ連結されることになる。
【0085】
その結果、左・右アーム部22,23は、左・右頚部下方係止部25,26によって安定に支持されながら、頚部上方に安定にそれぞれ係止するようになる。
【0086】
また、フェイスシールド200を使用しない場合はクリップ3及びシールド1を取り外して水平状態(平面状態、フラット状態)にすることができる。これにより、シールド1及びクリップ3と共に封筒に入れて携帯または収納することができる。他方、フェイスシールド200を使用する場合は顎下係止部24、左頚部下方係止部25、および右頚部下方係止部26をそれぞれ下方に折り曲げることにより立体化し、そしてシールド1をクリップ3で固定することにより直ちにフェイスシールド200として使用することができる。
【0087】
以上、図面を参照しながら、本発明に係るフェイスシールドの実施形態について説明してきたが、本発明は上記実施形態だけに限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲内において種々の変更・修正を加えることが可能である。例えば、左頚部下方係止部25および右頚部下方係止部26については、頚部下方に安定に係止することができればよく、樹状(図2の伸展曲線状)の他、図9に示されるようにくさび形であってもよい。また、図10に示されるようにU字形であってもよい。なお、くさび形およびU字形の何れの場合も上方から見て首外周に沿ってくびれさせるのが望ましい。また、くさび形は図9に示されるフレーム形状ではなく、フレーム形状の開口が閉じたプレート形状であってもよい。
【0088】
ところで、左・右頚部下方係止部25,26がくさび形(図9)およびU字形(図10)の場合、伸展曲線状形態(図1)に比べ使用される樹脂の量が多くなるものの、壁等に設置されたフックにフェイスシールドを容易に吊り下げることができるというメリットを有している。
【0089】
また、外側フレーム21-1と内側フレーム21-2との間の開口21h,21i,21j(図2)については、フィルム等でシールしてもよい。また、通気性が確保されるように、開口21h,21i,21jの一部分をシールしてもよい。なお、フィルムのシールドフレーム2に対する固定については、外側フレーム21-1又は内側フレーム21-2の何れか一方のフレーム、或いは外側フレーム21-1及び内側フレーム21-2の両方のフレームに接着剤で固定してもよい。また、フィルムは内側フレーム21-2よりも首側に延伸するようにしてもよい。
【0090】
さらにシールドフレーム2の材質としては、弾力があり折り曲げ加工が可能な板状等のアルミ、スチール、チタン及びマグネシウムから選ばれる少なくとも1種の金属を含む金属材料を用いてもよい。
【符号の説明】
【0091】
1,1’,1” シールド
11 開口
12 フラップ
2 シールドフレーム
21 フレーム本体部
21-1 外側フレーム
21-2 内側フレーム
21a 左中間部
21b 右中間部
21c 左端部
21d 右端部
21e 左折り返し片
21f 右折り返し片
21g 突起片
22 左アーム部
23 右アーム部
24 顎下係止部
25 左頚部下方係止部
25a 左薄肉部
26 右頚部下方係止部
26a 右薄肉部
3 クリップ
31 三角柱状片
31a 側面
31b 裏面
32 切欠き柱状片
32a 切欠き
33 矩形柱状片
34 くびれ片
35 凸片
4 フィルタ組立
41 フィルタ
42 フィルタフレーム
42-1 外側フレーム
42-2 内側フレーム
42a 左中間体
42b 右中間体
42c 左端部
42d 右端部
42e 中間体
42f 突起
100 フェイスシールド
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10