(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022038082
(43)【公開日】2022-03-10
(54)【発明の名称】電動スノーモビル
(51)【国際特許分類】
B62M 27/02 20060101AFI20220303BHJP
B62J 43/16 20200101ALI20220303BHJP
B62J 45/00 20200101ALI20220303BHJP
B62D 55/07 20060101ALI20220303BHJP
【FI】
B62M27/02 C
B62M27/02 D
B62J43/16
B62J45/00
B62D55/07
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020142378
(22)【出願日】2020-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松下 恭士
(57)【要約】
【課題】制御ユニットの昇温を抑制する電動スノーモビル100を提供することにある。
【解決手段】電動スノーモビル100は、前後方向に延びている車体フレーム80と、車体フレーム80に支持されている運転者シートSと、車体フレーム80に支持されている電動モータ50と、車体フレーム80に支持されているスキー20R、20Lと、トラックベルト31を含み、運転者シートSの下方において車体フレーム80に支持されているトラック機構30と、電動モータ50へ電力を供給するバッテリBTと、電動モータ50の回転を制御する電子部品62と、電子部品62を収容するハウジング61とを含むインバータ60と、を有し、車体フレーム80には、インバータ60の一部をトラックベルト31に対向するよう露出させる開口Hが形成されている。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向に延びている車体フレームと、
前記車体フレームに支持されている運転者シートと、
前記車体フレームに支持されている電動モータと、
前記車体フレームに支持されているスキーと、
トラックベルトを含み、前記運転者シートの下方において前記車体フレームに支持されているトラック機構と、
前記電動モータへ電力を供給するバッテリと、
前記電動モータの回転又は前記バッテリの駆動を制御する電子部品と、該電子部品を収容するハウジングとを含む制御ユニットと、
を有し、
前記車体フレームには、前記制御ユニットの一部を前記トラックベルトに対向するよう露出させる開口が形成されている、
電動スノーモビル。
【請求項2】
前記ハウジングには、放熱構造が設けられており、
前記開口は、前記放熱構造を前記トラックベルトに対向するように露出させる、
請求項1に記載の電動スノーモビル。
【請求項3】
前記放熱構造は、前記車体フレームの外側に向けて突出している複数の放熱フィンを含んでいる、
請求項2に記載の電動スノーモビル。
【請求項4】
前記放熱構造は、基部と、該基部から突出している前記複数の放熱フィンとを含み、
前記電子部品は、前記基部のうち前記複数の放熱フィンが設けられる側の反対側の面上に設けられている、
請求項3に記載の電動スノーモビル。
【請求項5】
前記基部は、前記車体フレームのうち前記開口の周辺部に対して、締結具により締結されている、
請求項4に記載の電動スノーモビル。
【請求項6】
前記基部と、前記車体フレームのうち前記開口の周辺部との間には、封止部材が設けられている、
請求項4又は5に記載の電動スノーモビル。
【請求項7】
前記制御ユニットは、接続端子部を有しており、
前記接続端子部は、前記開口を介して前記複数の放熱フィンの反対側に設けられている、
請求項4~6のいずれか1項に記載の電動スノーモビル。
【請求項8】
前記車体フレームは、前記運転者シートが直接又は間接的に載置される上板と、前記上板の前部から下方に延びている前側板と、を含んでおり、
前記開口は、前記前側板に形成されており、
前記制御ユニットは、前記前側板に沿うように設けられている、
請求項1~7のいずれか1項に記載の電動スノーモビル。
【請求項9】
前記前側板は、前記上板の前部から前方かつ下方に傾斜して延びている傾斜板と、該傾斜板から下方に延びている下板とを含んでおり、
前記開口は、前記傾斜板に形成されており、
前記制御ユニットは、前記傾斜板に沿うように設けられている、
請求項8に記載の電動スノーモビル。
【請求項10】
前記車体フレームは、前記運転者シートが直接又は間接的に載置される上板を含んでおり、
前記開口は、前記上板に形成されており、
前記制御ユニットは、前記上板上に設けられている、
請求項1~7のいずれか1項に記載の電動スノーモビル。
【請求項11】
前記開口は、その開口面に対して直交する方向における前記開口の延長上に前記トラックベルトの一部が配置されるように形成されている、
請求項1~10のいずれか1項に記載の電動スノーモビル。
【請求項12】
前記制御ユニットは、前後方向において、前記電動モータと前記トラックベルトとの間に配置されている、
請求項1~11のいずれか1項に記載の電動スノーモビル。
【請求項13】
前記制御ユニットは、前後方向において、前記電動モータと前記バッテリとの間に配置されている、
請求項1~12のいずれか1項に記載の電動スノーモビル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動スノーモビルに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、出力される電流を調整する供給電流調整部(制御ユニット)を有する発電機を搭載するスノーモビル(特許文献1の
図12参照)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1に示すような制御ユニットは、駆動時に発熱を伴う電子部品を含んでいる。そのため、制御ユニットの昇温を抑制する工夫が必要となる。
【0005】
本開示の目的の一つは、制御ユニットの昇温を抑制する電動スノーモビルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示で提案する電動スノーモビルは、前後方向に延びている車体フレームと、前記車体フレームに支持されている運転者シートと、前記車体フレームに支持されている電動モータと、前記車体フレームに支持されているスキーと、トラックベルトを含み、前記運転者シートの下方において前記車体フレームに支持されているトラック機構と、前記電動モータへ電力を供給するバッテリと、前記電動モータの回転又は前記バッテリの駆動を制御する電子部品と、該電子部品を収容するハウジングとを含む制御ユニットと、を有し、前記車体フレームには、前記制御ユニットの一部を前記トラックベルトに対向するよう露出させる開口が形成されている。このスノーモビルによると、制御ユニットの昇温を抑制することができる。
【0007】
(2)(1)に記載の電動スノーモビルにおいて、前記ハウジングには、放熱構造が設けられており、前記開口は、前記放熱構造を前記トラックベルトに対向するように露出させるとよい。これによると、より効率的に制御ユニットの昇温を抑制することができる。
【0008】
(3)(2)に記載の電動スノーモビルにおいて、前記放熱構造は、前記車体フレームの外側に向けて突出している複数の放熱フィンを含んでいるとよい。これによると、より効率的に制御ユニットの昇温を抑制することができる。
【0009】
(4)(3)に記載の電動スノーモビルにおいて、前記放熱構造は、基部と、該基部から突出している前記複数の放熱フィンとを含み、前記電子部品は、前記基部のうち前記複数の放熱フィンが設けられる側の反対側の面上に設けられているとよい。これによると、より効率的に制御ユニットの昇温を抑制することができる。
【0010】
(5)(4)に記載の電動スノーモビルにおいて、前記基部は、前記車体フレームのうち前記開口の周辺部に対して、締結具により締結されているとよい。
【0011】
(6)(4)又は(5)に記載の電動スノーモビルにおいて、前記基部と、前記車体フレームのうち前記開口の周辺部との間には、封止部材が設けられているとよい。これによると、雪や水分が電動スノーモビルの内部に侵入することを抑制できる。
【0012】
(7)(4)~(6)のいずれかに記載の電動スノーモビルにおいて、前記制御ユニットは、接続端子部を有しており、前記接続端子部は、前記開口を介して前記複数の放熱フィンの反対側に設けられているとよい。これによると、接続端子部に雪や水分が付着してしまうことを抑制できる。
【0013】
(8)(1)~(7)のいずれかに記載の電動スノーモビルにおいて、前記車体フレームは、前記運転者シートが直接又は間接的に載置される上板と、前記上板の前部から下方に延びている前側板と、を含んでおり、前記開口は、前記前側板に形成されており、前記制御ユニットは、前記前側板に沿うように設けられているとよい。
【0014】
(9)(8)に記載の電動スノーモビルにおいて、前記前側板は、前記上板の前部から前方かつ下方に傾斜して延びている傾斜板と、該傾斜板から下方に延びている下板とを含んでおり、前記開口は、前記傾斜板に形成されており、前記制御ユニットは、前記傾斜板に沿うように設けられているとよい。
【0015】
(10)(1)~(7)のいずれかに記載の電動スノーモビルにおいて、前記車体フレームは、前記運転者シートが直接又は間接的に載置される上板を含んでおり、前記開口は、前記上板に形成されており、前記制御ユニットは、前記上板上に設けられているとよい。
【0016】
(11)(1)~(10)のいずれかに記載の電動スノーモビルにおいて、前記開口は、その開口面に対して直交する方向における前記開口の延長上に前記トラックベルトの一部が配置されるように形成されているとよい。これによると、より効率的に制御ユニットの昇温を抑制することができる。
【0017】
(12)(1)~(11)のいずれかに記載の電動スノーモビルにおいて、前記制御ユニットは、前後方向において、前記電動モータと前記トラックベルトとの間に配置されているとよい。これによると、車体の重心を後方にすることができる。
【0018】
(13)(1)~(12)のいずれかに記載の電動スノーモビルにおいて、前記制御ユニットは、前後方向において、前記電動モータと前記バッテリとの間に配置されているとよい。これによると、車体の重心を後方にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】第1の実施形態に係る電動スノーモビルを前方斜め上から見た斜視図である。
【
図2】第1の実施形態に係る電動スノーモビルを後方斜め上から見た斜視図である。
【
図3】第1の実施形態に係る電動スノーモビルを左方から見た側面図である。
【
図4】第1の実施形態に係る電動スノーモビルを上方から見た上面図である。
【
図5】第1の実施形態に係る電動スノーモビルを後方斜め下から見た斜視図である。
【
図6】第1の実施形態のインバータを示す斜視図である。
【
図7】第1の実施形態のインバータ及びその周辺を示す断面図である。
【
図8】第1の実施形態の変形例に係る電動スノーモビル後方斜め下から見た斜視図である。
【
図9】第1の実施形態の変形例のインバータ及びその周辺を示す断面図である。
【
図10】第2の実施形態に係る電動スノーモビルを前方斜め上から見た斜視図である。
【
図11】第2の実施形態に係る電動スノーモビルを後方斜め上から見た斜視図である。
【
図12】第2の実施形態に係る電動スノーモビルを左方から見た側面図である。
【
図13】第2の実施形態に係る電動スノーモビルを上方から見た上面図である。
【
図14】第2の実施形態に係る電動スノーモビルを後方斜め下から見た斜視図である。
【
図15】第2の実施形態のインバータ及びその周辺を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、第1の実施形態に係る電動スノーモビルを前方斜め上から見た斜視図である。
図2は、第1の実施形態に係る電動スノーモビルを後方斜め上から見た斜視図である。
図3は、第1の実施形態に係る電動スノーモビルを左方から見た側面図である。
図4は、第1の実施形態に係る電動スノーモビルを上方から見た上面図である。
図5は、第1の実施形態に係る電動スノーモビルを後方斜め下から見た斜視図である。
図6は、第1の実施形態のインバータを示す斜視図である。
図7は、第1の実施形態のインバータ及びその周辺を示す断面図である。
【0022】
以下の説明では、各図においてY1、Y2で示す方向をそれぞれ前方、後方と称する。X1、X2で示す方向をそれぞれ右方、左方と称する。Z1、Z2で示す方向を上方、下方と称する。
【0023】
また、本明細書においては、「支持される」(支持する)との用語を、第1の部材が第2の部材に直接取り付けられて支持される(支持する)ものに限らず、第1の部材が、第3の部材に取り付けられており、第3の部材を介して第2の部材に支持されている場合も含めた意味として用いる。
【0024】
[電動スノーモビル100の概要]
第1の実施形態に係る電動スノーモビル100は、主に雪上を走行する、鞍乗型の車両である。電動スノーモビル100は、バッテリBTからの電力により電動モータ50を駆動することにより走行する。
【0025】
なお、第1の実施形態において、電動モータ50を
図3において示すが、他の図においては省略している。また、バッテリBTを
図3及び
図4において示すが、他の図においては省略している。また、
図5においては、トラック機構30を省略している。
【0026】
また、シャフト支持フレーム10やインバータ60が視認できるように、
図1、
図2、
図4おいては外装カバーや運転者シートを省略して図示しており、
図3においては外装カバー110と運転者シートSを破線で示している。
【0027】
電動スノーモビル100は、シャフト支持フレーム10と、右スキー20R及び左スキー20Lと、トラック機構30と、ステアリングシャフト40と、電動モータ50と、制御ユニットであるインバータ60と、車体フレーム80と、バッテリBTとを有している。
【0028】
[シャフト支持フレーム10]
シャフト支持フレーム10は、ステアリングシャフト40を支持するフレームであって、主にパイプ状の部材で構成される。なお、シャフト支持フレーム10を構成する部材は、パイプ状の部材に限られず、板状の部材を含んでいてもよい。また、シャフト支持フレーム10は金属からなるものであってもよいし、樹脂からなるものであってもよい。シャフト支持フレーム10は、シャフト支持部11と、補助フレーム12と、右前フレーム13Rと、左前フレーム13Lと、右後フレーム14Rと、左後フレーム14Lと、を含む。
【0029】
図3に示すように、シャフト支持部11は、側面視において、後方かつ下方に延びると共に、その前端においてステアリングシャフト40を回動可能に支持している。
【0030】
図2に示すように、補助フレーム12は、その上部がシャフト支持部11に取り付けられており、その下部が車体フレーム80に支持されている逆U字型である。
【0031】
右前フレーム13R及び左前フレーム13Lは、シャフト支持部11から前方かつ下方に延びる形状である。右前フレーム13Rと左前フレーム13Lとは、車幅方向に互いに離間して設けられている。
【0032】
図4に示すように、右前フレーム13Rは、前方に向かうに従い右方に傾斜している。左前フレーム13Lは、前方に向かうに従い左方に傾斜している。すなわち、右前フレーム13Rと左前フレーム13Lとは、前方に向かうに従い互いに離間するように設けられている。
【0033】
右後フレーム14R及び左後フレーム14Lは、シャフト支持部11から後方かつ下方に延びている。右後フレーム14R及び左後フレーム14Lは、車幅方向に互いに離間して設けられている。
【0034】
図4に示すように、右後フレーム14Rは、後方に向かうに従い右方に傾斜している。左後フレーム14Lは、後方に向かうに従い左方に傾斜している。すなわち、右後フレーム14Rと左後フレーム14Lとは、後方に向かうに従い互いに離間するように設けられている。
【0035】
ステアリングシャフト40は、上方かつ後方に延びており、その末端が車体フレーム80に回動可能に支持されており、その先端にステアリングハンドル41が設けられている。また、ステアリングシャフト40は、その末端と先端との間において、シャフト支持フレーム10により回動可能に支持されている。
【0036】
なお、シャフト支持フレーム10を構成する各フレーム及び部位は、互いに一体的に形成されるものであってもよいし、それぞれ別体であって、ボルトや溶接などの結合手段によって互いに固定されるものであってもよい。また、シャフト支持フレーム10を構成する各フレーム及び部位は、樹脂からなり、互いに一体的に形成されていてもよい。
【0037】
[車体フレーム80]
車体フレーム80は、車体の骨格を形成すると共に、電動スノーモビル100を構成する各部材を支持するものである。具体的には、車体フレーム80は、シャフト支持フレーム10、右スキー20R及び左スキー20L、トラック機構30、ステアリングシャフト40、電動モータ50、インバータ60、バッテリBTを支持している。
【0038】
車体フレーム80は、前後方向に延びて設けられており、その前部においてシャフト支持フレーム10の各部の末端を支持しており、その後部にバンパー19が設けられている。車体フレーム80のうち、シャフト支持フレーム10の末端を支持する前部より後方であって、バンパー19より前方において、
図3に示す運転者シートSが支持されている。
【0039】
第1の実施形態において、車体フレーム80は、電動モータ50を収容するモータ収容領域MR(
図1等参照)を有する。モータ収容領域MRは、車体フレーム80の上面(後述の上板81)より窪んだ領域であり、その左右両端には切り欠き80aが形成されている。電動モータ50は、その左右両端部が切り欠き80aに嵌められ、車体フレーム80に支持されている。このように、比較的重量のある電動モータ50を、車体の下部に設けることにより、車体の重心を低くすることができる。車体の重心が低くなることにより、快適な走行が可能となる。
【0040】
車体フレーム80は、上板81と、上板81の前部から下方に延びている前側板82Fと、上板81の左部から下方に延びている左側板82Lと、上板81の右部から下方に延びている右側板82Rとを含んでいる。上板81、前側板82F、左側板82L、及び右側板82Rは、トラックベルト31の上部が収容される空間を形成している。前側板82Fは、上述のモータ収容領域MRを形成するために設けられるものである。
【0041】
上板81は、上面視において、前後方向が長手方向である矩形の板状部材であり、その前部において右後フレーム14R及び左後フレーム14Lを支持している。上板81には、運転者シートSが直接又は間接的に載置されている。
【0042】
また、
図3に示すように、上板81には、バッテリBTが載置されるとよい。なお、
図3に示すバッテリBTの数、大きさ、配置等は一例であり、これに限られるものではない。
【0043】
左側板82Lの下端には、運転者シートSに座る運転者の左足が置かれる左ステップ83Lが設けられている。右側板82Rの下端には、運転者シートSに座る運転者の右足が置かれる右ステップ83Rが設けられている。左ステップ83L及び右ステップ83Rは、車幅方向に所定の幅を有する板状である。
【0044】
また、第1の実施形態において、車体フレーム80の前側板82Fには、開口Hが形成されている。開口Hは、インバータ60のハウジング61に設けられるヒートシンク63を、トラックベルト31に対向するように露出させるために形成されるものである。インバータ60の構成及び配置の詳細については後述する。
【0045】
[右スキー20R、左スキー20L]
電動スノーモビル100はさらに、右スキー支持フレーム15Rと、左スキー支持フレーム15Lと、を含む。右スキー支持フレーム15Rは、車体フレーム80の前部において右方に延びており、その先端において右スキー20Rを支持している。左スキー支持フレーム15Lは、車体フレーム80の前部において左方に延びており、その先端において左スキー20Lを支持している。
【0046】
右スキー20Rは、右スキー支持フレーム15Rに支持されると共に下方に延びる被支持部21Rと、被支持部21Rの下端に取り付けられる板部22Rとで構成される。同様に、左スキー20Lは、左スキー支持フレーム15Lに支持されると共に下方に延びる被支持部21Lと、被支持部21Rの下端に取り付けられる板部22Lとで構成される。
【0047】
また、本実施形態においては、バネ構造及びダンパーを有するサスペンション70R、70Lが、右スキー20R、左スキー20Lと、車体フレーム80とを掛け渡すようにそれぞれ設けられている。
【0048】
[トラック機構30]
トラック機構30は、右スキー20R及び左スキー20Lよりも後方で車体フレーム80に支持されている。トラック機構30は、電動モータ50の駆動力により回動するトラックベルト31を含む。トラックベルト31の回動により、車体が推進する。
【0049】
[電動モータ50]
図3に示すように、電動モータ50は、車体フレーム80に支持されている。第1の実施形態において、電動モータ50は、右スキー支持フレーム15R、左スキー支持フレーム15Lに対する右スキー20R、左スキー20Lの取り付け位置よりも後方に位置している。このように、比較的重量のある電動モータ50を後方に配置することで、車体の重心を後方にすることができる。これにより、ステアリングハンドル41のハンドリングが軽くなり、快適な走行が可能となる。
【0050】
[バッテリBT]
バッテリBTは、電動モータ50へ電力を供給する。バッテリBTは、不図示のBMS(Battery Management System)等のバッテリコントローラによってその動作が制御されるとよい。
【0051】
なお、上述のように、バッテリBTは、車体フレーム80の上板81上に載置されているとよい。ただし、それに限られるものではなく、バッテリBTは、例えば、右前フレーム13R、左前フレーム13L、右後フレーム14R、及び左後フレーム14Lなどによって、吊り下げられて、電動モータ50やインバータ60の上方に設けられていてもよい。なお、バッテリBTは、複数のバッテリセルを含むものであってもよい。
【0052】
[インバータ60]
インバータ60は、バッテリBTから供給される電力により駆動し、電動モータ50の回転を制御する機器である。第1の実施形態において、インバータ60は、電動モータ50の回転を制御するFET(Field Effect Transistor)等の電子部品62と、電子部品62を収容するハウジング61とを含む。
【0053】
インバータ60は、配線等を介して電動モータ50とバッテリBTに電気的に接続されるため、それらの近傍に配置されることが好ましい。そこで、第1の実施形態においては、インバータ60を、前後方向において、電動モータ50とバッテリBTとの間に配置した。
【0054】
また、インバータ60を、前後方向において、電動モータ50とトラックベルト31との間に配置した。すなわち、インバータ60を電動モータ50よりも後方に配置した。このように比較的重量のあるインバータ60を、電動モータ50の後方に配置することで、車体の重心を後方にすることができる。これにより、ステアリングハンドル41のハンドリングが軽くなり、快適な走行が可能となる。
【0055】
また、インバータ60は、車体フレーム80の上板81よりも下方に配置されている。このように、比較的重量のあるインバータ60を下方に配置することで、車体の重心を後方にすることができる。これにより、ステアリングハンドル41のハンドリングが軽くなり、快適な走行が可能となる。
【0056】
ここで、ハウジング61に収容される電子部品62は、インバータ60の駆動時に発熱を伴うこととなる。第1の実施形態においては、インバータ60のハウジング61に、放熱構造であるヒートシンク63を設けた。ヒートシンク63は、ハウジング61に対して一体であってもよいし、別体であってもよい。すなわち、ヒートシンク63は、ハウジング61の一部を構成するものであってもよい。
【0057】
[インバータ60の昇温の抑制]
インバータ60にヒートシンク63を設けることにより、昇温を抑制することはできるが、第1の実施形態においては、より効果的にインバータ60の昇温を抑制可能な構成を採用した。以下具体的に説明する。
【0058】
図6、
図7に示すように、ヒートシンク63は、基部63aと、基部63aから突出する複数の放熱フィン63bを有している。なお、
図6においては、複数の放熱フィン63bのうち一部にのみ符号を付している。
【0059】
ヒートシンク63は、複数の放熱フィン63bを有することにより、その表面積が大きくなり、その分放熱機能を向上できる。すなわち、ハウジング61内に収容される電子部品62から生じた熱を、ヒートシンク63を通じて外部を放出しやすくなる。
【0060】
また、
図7に示すように、第1の実施形態においては、発熱体である電子部品62を、ヒートシンク63の基部63aのうち、放熱フィン63bが設けられる側の反対側の面に設けた。すなわち、電子部品62は、ヒートシンク63の基部63aに直接接触して設けられている。このため、電子部品62から生じた熱は、基部63aのみを通じて放熱フィン63bへ伝達される。このように、電子部品62がヒートシンク63に直接設けられる構成を採用することにより、電子部品62から生じた熱をより効率的に放熱フィン63bから放出できる。
【0061】
また、第1の実施形態においては、車体フレーム80の前側板82Fに開口Hを形成した。そして、インバータ60のハウジング61を、前側板82Fに沿うように設けると共に、開口Hからヒートシンク63の放熱フィン63bが露出するように配置した。これにより、ヒートシンク63の放熱フィン63bは、車体本体の外装を構成する外装カバー110に覆われていない領域に露出することとなる。車体本体の外装を構成する外装カバー110に覆われていない領域においては、放熱された熱が滞留しにくい。そのため、電子部品62から生じた熱を、より効率的に放熱フィン63bから放出できる。
【0062】
さらに、第1の実施形態においては、
図7に示すように、開口Hは、その開口面がトラックベルト31に対向するように形成されている。具体的には、開口Hの開口面に対して直交する方向における開口Hの延長上にトラックベルト31の一部が配置されるように、開口Hを形成した。
図7に示すOが、開口Hの開口面に対して直交する方向における開口Hの延長上を示す範囲である。第1の実施形態においては、開口Hの開口面に対して直交する方向は、水平方向(前後方向)である。また、放熱フィン63bは、開口Hの開口面に対して直交する方向に向けて、車体フレーム80の外側に突出している。なお、車体フレーム80の外側とは、外装カバー110に覆われていない側である。また、放熱フィン63bとトラックベルト31の間には他の部材は設けられていない。
【0063】
このような構成を採用することにより、トラックベルト31の回動に伴って飛散する雪や水分が、開口Hから露出するヒートシンク63の放熱フィン63bに当たることとなる。これにより、トラックベルト31に付着した雪や水分により放熱フィン63bを冷却することができる。その結果、電子部品62から生じた熱を、より効率的に放熱フィン63bから放出できる。なお、
図7の矢印は、電動スノーモビル100が前方へ進行する際のトラックベルト31の回動方向を示している。
【0064】
また、
図7に示すように、トラックベルト31は、その回動方向に所定の間隔で並んで配置される凸部31aを有しているとよい。このような形状を有することにより、トラックベルト31に付着した雪や水分をより効率的に放熱フィン63bへ当てることができる。
【0065】
ヒートシンク63の基部63aの外形は、前側板82Fの開口Hの外形よりも大きいとよい。
図7に示すように、ヒートシンク63の基部63aは、ボルト等の締結具91を用いて、前側板82Fのうち開口Hの周辺部に対して締結されているとよい。また、ヒートシンク63の基部63aは、その縁部周辺に締結具91が挿通される孔hを有しているとよい。
図6においては、孔hが6カ所に形成された基部63aを示している。
【0066】
また、インバータ60は、電源線や信号線が接続される接続端子部64を含む。接続端子部64は、開口Hを介して放熱フィン63bの反対側に設けられているとよい。すなわち、接続端子部64は、外装カバー110に覆われるように設けられているとよい(
図3参照)。これにより、接続端子部64に雪や水分が付着してしまうことを抑制できる。
【0067】
[第1の実施形態の変形例]
次に、
図8、
図9を参照して、第1の実施形態の変形例に係る電動スノーモビル101について説明する。
図8は、第1の実施形態の変形例に係る電動スノーモビルを後方斜め下から見た斜視図である。
図9は、第1の実施形態の変形例のインバータ及びその周辺を示す断面図である。なお、
図1~
図7を参照して説明した構成と同様の機能の構成については同じ符号を用いて、その説明は省略する。
【0068】
前側板82Fは、上板81の前部から前方かつ下方に傾斜して延びている傾斜板821Fと、傾斜板821Fの下端から下方に延びている下板822Fを含んでいる。そして、変形例においては、開口Hを前側板82Fのうち傾斜板821Fに形成した。また、開口Hからヒートシンク63の放熱フィン63bが露出するように、インバータ60を傾斜板821Fに固定した。
【0069】
また、変形においても、
図9に示すように、開口Hは、その開口面がトラックベルト31に対向するように形成されている。具体的には、開口Hの開口面に対して直交する方向における開口Hの延長上にトラックベルト31の一部が配置されるように、開口Hを形成した。
図9に示すOが、開口Hの開口面に対して直交する方向における開口Hの延長上を示す範囲である。なお、変形例においては、開口Hの開口面に対して直交する方向は、後方かつ下方に傾斜する方向である。また、放熱フィン63bは、開口Hの開口面に対して直交する方向に向けて、車体フレーム80の外側に突出している。また、放熱フィン63bとトラックベルト31の間には他の部材は設けられていない。
【0070】
トラックベルト31に付着した雪や水分の一部は、上方に巻き上げられる。巻き上げられた雪や水分は、上板81の裏面を伝いながら、前方へ移動することとなる。そのため、変形例においては、
図7等で示した構成より、放熱フィン63bへ到着する雪や水分がより多くなる。その結果、電子部品62から生じた熱を、より効率的に放熱フィン63bから放出できる。
【0071】
[第2の実施形態]
次に、
図10~
図15を参照して、第2の実施形態に係る電動スノーモビル200について説明する。
図10は、第2の実施形態に係る電動スノーモビルを前方斜め上から見た斜視図である。
図11は、第2の実施形態に係る電動スノーモビルを後方斜め上から見た斜視図である。
図12は、第2の実施形態に係る電動スノーモビルを左方から見た側面図である。
図13は、第2の実施形態に係る電動スノーモビルを上方から見た上面図である。
図14は、第2の実施形態に係る電動スノーモビルを後方斜め下から見た斜視図である。
図15は、第2の実施形態のインバータ及びその周辺を示す断面図である。なお、
図1~
図7を参照して説明した構成と同様の機能の構成については同じ符号を用いて、その説明は省略する。
【0072】
第2の実施形態においては、開口Hを上板81に形成した。また、開口Hからヒートシンク63の放熱フィン63bが露出するように、インバータ60を上板81上に固定した。
【0073】
また、第2の実施形態においても、
図15に示すように、開口Hは、その開口面がトラックベルト31に対向するように形成されている。具体的には、開口Hの開口面に対して直交する方向における開口Hの延長上にトラックベルト31の一部が配置されるように、開口Hを形成した。
図15に示すOが、開口Hの開口面に対して直交する方向における開口Hの延長上を示す範囲である。なお、第2の実施形態においては、開口Hの開口面に対して直交方向は、鉛直方向(上下方向)である。また、放熱フィン63bは、開口Hの開口面に対して直交する方向する方向に向けて、車体フレーム80の外側に突出している。また、放熱フィン63bとトラックベルト31の間には他の部材は設けられていない。
【0074】
トラックベルト31に付着した雪や水分の一部は、上方に巻き上げられる。巻き上げられた雪や水分は、上板81の裏面を伝いながら、前方へ移動することとなる。そのため、
図7等で示した構成より、放熱フィン63bへ到着する雪や水分がより多くなる。その結果、電子部品62から生じた熱を、より効率的に放熱フィン63bから放出できる。
【0075】
第2の実施形態において、インバータ60は、前後方向において、前側板82Fよりも後方に配置されている。このように、比較的重量のあるインバータ60を後方に配置することで、車体の重心を後方にすることができる。これにより、ステアリングハンドル41のハンドリングが軽くなり、快適な走行が可能となる。
【0076】
また、第2の実施形態においては、インバータ60は、シャフト支持フレーム10の下方に配置されている。より具体的には、
図12に示すように、インバータ60は、側面視において、左前フレーム13Lと、左後フレーム14Lと、左前フレーム13L及び左後フレーム14Lの末端を結ぶ線分とにより囲まれる領域に配置されている。これにより、シャフト支持フレーム10により形成される領域を有効に活用することができる。
【0077】
また、
図15に示すように、ヒートシンク63の基部63aと、上板81のうち開口Hの周辺部との間には、封止部材92が設けられているとよい。封止部材92は、開口Hを囲む環状であるとよい。これにより、トラックベルト31に巻き上げられた雪や水分が、基部63aと上板81との隙間を通じて電動スノーモビル100の内部に侵入することを抑制できる。なお、封止部材92は、
図7及び
図9で示した例においても採用されてもよい。その場合、封止部材92は、ヒートシンク63の基部63aと、前側板82Fのうち開口H周辺部との間に設けられているとよい。
【0078】
第2の実施形態においては、上板81の前部に開口Hが形成される例について示したが、開口Hの位置はこれに限られない。開口Hは上板81の後部に形成されていてもよい。例えば、開口Hは、上板81のうち運転者シートSの座面の下方の部分や、運転者シートSの座面より後方かつ下方の部分に形成されていてもよい。このように開口が形成される位置は特に限定されるものではないが、開口は、開口から露出するヒートシンク63に対してトラックベルト31の回動に伴って飛散する雪や水分が当たりやすい位置に形成されるのが好ましい。
図14においては、上板81の後部に形成された場合の開口H’を仮想線(2点鎖線)で示している。また、
図12において、
図14に示す位置に形成される開口H’からヒートシンク63が露出するように配置されるインバータ60’を仮想線(2点鎖線)で示している。
図12に示すインバータ60’は、トラックベルト31のうち前方に向かうに従い上方に傾斜する部分の上方に配置されている。このような構成によると、ヒートシンク63に対してトラックベルト31の回動に伴って飛散する雪や水分が当たりやすくなる。
【0079】
なお、上記各実施形態及び変形例においては、制御ユニットとしてインバータ60を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。すなわち、インバータ60の放熱構造や配置を、バッテリBTの駆動を制御するBMSや電動モータ50の回転を制御するMCU(Motor Control Unit)等、他の制御ユニットに採用してもよい。具体的には、例えば、制御ユニットとしてのBMSが、ヒートシンクが設けられるハウジングを備えており、開口Hからヒートシンクが露出するよう車体フレーム80に設けられているとよい。
【0080】
また、上記各実施形態及び変形例においては、インバータ60に設けられるヒートシンク63が開口Hから露出している例について説明したが、露出する部分はこれに限られない。すなわち、インバータ60のうちヒートシンク63以外の部分が開口Hから露出する構成であってもよい。また、ヒートシンク63において、放熱フィン63bは必須の構成ではなく、少なくとも熱を放出できる構成になっていればよい。
【0081】
[実施形態の概要]
(1)電動スノーモビル100は、前後方向に延びている車体フレーム80と、車体フレーム80に支持されている運転者シートSと、車体フレーム80に支持されている電動モータ50と、車体フレーム80に支持されているスキー20R、20Lと、トラックベルト31を含み、運転者シートSの下方において車体フレーム80に支持されているトラック機構30と、電動モータ50へ電力を供給するバッテリBTと、電動モータ50の回転を制御する電子部品62と、電子部品62を収容するハウジング61とを含むインバータ60と、を有し、車体フレーム80には、インバータ60の一部をトラックベルト31に対向するよう露出させる開口Hが形成されている。
【0082】
(2)ハウジング61には、ヒートシンク63が設けられており、開口Hは、ヒートシンク63をトラックベルト31に対向するように露出させる。
【0083】
(3)ヒートシンク63は、車体フレーム80の外側に向けて突出している複数の放熱フィン63bを含んでいる。
【0084】
(4)ヒートシンク63は、基部63aと、基部63aから突出している複数の放熱フィン63bとを含み、電子部品61は、基部63aのうち複数の放熱フィン63bが設けられる側の反対側の面上に設けられている。
【0085】
(5)基部63aは、車体フレーム80のうち開口Hの周辺部に対して、締結具91により締結されている、
【0086】
(6)基部63aと、車体フレーム80のうち開口Hの周辺部との間には、封止部材92が設けられている。
【0087】
(7)インバータ60は、接続端子部64を有しており、接続端子部64は、開口Hを介して複数の放熱フィン63bの反対側に設けられている。
【0088】
(8)車体フレーム80は、運転者シートSが直接又は間接的に載置される上板81と、上板81の前部から下方に延びている前側板82Fと、を含んでおり、開口Hは、前側板82Fに形成されており、インバータ60は、前側板82Fに沿うように設けられている。
【0089】
(9)前側板82Fは、上板81の前部から前方かつ下方に傾斜して延びている傾斜板821Fと、傾斜板821Fから下方に延びている下板822Fとを含んでおり、開口Hは、傾斜板821Fに形成されており、インバータ60は、傾斜板821Fに沿うように設けられている。
【0090】
(10)車体フレーム80は、運転者シートSが直接又は間接的に載置される上板81を含んでおり、開口Hは、上板81に形成されており、インバータ60は、上板81上に設けられている。
【0091】
(11)開口Hは、その開口面に対して直交する方向における開口Hの延長上にトラックベルト31の一部が配置されるように形成されている。
【0092】
(12)インバータ60は、前後方向において、電動モータ50とトラックベルト31との間に配置されている。
【0093】
(13)インバータ60は、前後方向において、電動モータ50とバッテリBTとの間に配置されている。
【0094】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
【符号の説明】
【0095】
10 シャフト支持フレーム、11 シャフト支持部、12 補助フレーム、13R 右前フレーム、13L 左前フレーム、14R 右後フレーム、14L 左後フレーム、15R 右スキー支持フレーム、15L 左スキーフレーム、19 バンパー、20R 右スキー、21R 被支持部、22R 板部、20L 左スキー、21L 被支持部、22L 板部、30 トラック機構、31 トラックベルト、40 ステアリングシャフト、41 ステアリングハンドル、50 電動モータ、60 インバータ、61 ハウジング、62 電子部品、63 ヒートシンク、63a 基部、63b 放熱フィン、64 接続端子部、70R,70L サスペンション、80 車体フレーム、81 上板、82F 前側板、821F 傾斜板、822F 下板、82R 右側板、82L 左側板、83L,83R ステップ、91 締結具、92 封止部材、100,101,200 電動スノーモビル、110 外装カバー、BT バッテリ、S 運転者シート、H 開口。