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特開2022-38314情報共有システム、情報共有方法、情報共有プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022038314
(43)【公開日】2022-03-10
(54)【発明の名称】情報共有システム、情報共有方法、情報共有プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20120101AFI20220303BHJP
   G16H 20/00 20180101ALI20220303BHJP
【FI】
G06Q50/26
G16H20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020142748
(22)【出願日】2020-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】520326954
【氏名又は名称】株式会社アクト
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】神田 宗宏
【テーマコード(参考)】
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
5L049CC35
5L099AA15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】情報プラットフォームにおいて収集されるデータを活用することで、コミュニティに発生する問題を検出し、問題に関する情報を共有する情報共有システムを提供する。
【解決手段】コミュニティに発生する問題を検出し、問題に関する情報を共有する情報共有システム1であって、情報共有サーバ2は、コミュニティに属する個人の健康情報記録51を情報プラットフォームより取得し、種別に記憶部に記憶する情報収集手段と、記憶部に記憶される健康情報に含まれる異常を検出し、健康情報に一意に対応するアラート情報を出力するアラート手段と、属性に基づいてアラート情報に紐づけられる第1ユーザの所有する第1ユーザ端末に対してアラート情報を通知する通知手段と、アラート情報に第2ユーザを紐づけ、アラート情報に紐づけられた第1ユーザおよび第2ユーザに対してアラート情報に対応する情報へのアクセス権限を付与する情報共有手段と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報プラットフォームにおいて収集されるデータを活用することで、コミュニティに発生する問題を検出し、前記問題に関する情報を共有する情報共有システムであって、
前記コミュニティに属する個人の健康情報を前記情報プラットフォームより取得し、前記健康情報の種別に応じて記憶部に記憶する情報収集手段と、
前記記憶部に記憶される前記健康情報に含まれる異常を検出し、前記健康情報に一意に対応するアラート情報を出力するアラート手段と、
所定の属性を有する第1ユーザであって、前記属性に基づいて前記アラート情報に紐づけられる前記第1ユーザの所有する第1ユーザ端末に対して前記アラート情報を通知する通知手段と、
前記第1ユーザ端末より第2ユーザの選択を受け付けることで、前記アラート情報に前記第2ユーザを紐づけ、前記アラート情報に紐づけられた前記第1ユーザおよび前記第2ユーザに対して前記アラート情報に対応する情報へのアクセス権限を付与する情報共有手段と、を備える情報共有システム。
【請求項2】
前記アラート情報に対応する活動記録情報を生成し、前記記憶部に記憶する生成手段を備え、
前記活動記録情報は、前記第1ユーザから前記第2ユーザに対する指示を示す指示領域と、前記第2ユーザが前記指示に応じた結果を入力する結果領域と、を含み、
前記情報共有手段は、前記結果領域が入力された場合、前記活動記録情報における対応状況ステータスの入力を前記第1ユーザ端末より受け付ける請求項1に記載の情報共有システム。
【請求項3】
前記生成手段は、前記対応状況ステータスが継続として入力された場合、前記アラート情報に対応する新規の活動記録情報を生成し、
前記情報共有手段は、前記対応状況ステータスが完了に更新された場合、前記アラート情報によるアラートを解除する請求項2に記載の情報共有システム。
【請求項4】
前記健康情報の種別は、身長、体重および年齢を少なくとも記録した身体データを含み、
前記アラート手段は、前記年齢に対して設定された身長または体重のしきい値または変動値に基づいて、前記記憶部に記憶される前記身体データの異常を検出する請求項1~請求項3の何れかに記載の情報共有システム。
【請求項5】
前記健康情報の種別は、登園状態および健康状態を少なくとも記憶した保育データを含み、
前記アラート手段は、前記保育データに予め設定されたしきい値、変動値および、特定のキーワードの何れかに基づいて、前記記憶部に記憶される前記保育データの異常を検出する請求項1~請求項4の何れかに記載の情報共有システム。
【請求項6】
前記健康情報の種別は、ワクチン名、接種予定日、接種日を記録したワクチン接種データを少なくとも含み、
前記アラート手段は、特定のワクチン名に対して接種予定日または接種日が記録されない場合、前記記憶部に記憶される前記ワクチン接種データの異常を検出する請求項1~請求項5の何れかに記載の情報共有システム。
【請求項7】
情報プラットフォームにおいて収集されるデータを活用することで、コミュニティに発生する問題を検出し、前記問題に関する情報を共有する情報共有方法であって、
前記コミュニティに属する個人の健康情報を前記情報プラットフォームより取得し、前記健康情報の種別に応じて記憶部に記憶する情報収集ステップと、
前記記憶部に記憶される前記健康情報に含まれる異常を検出し、前記健康情報に一意に対応するアラート情報を出力するアラートステップと、
所定の属性を有する第1ユーザであって、前記属性に基づいて前記アラート情報に紐づけられる前記第1ユーザの所有する第1ユーザ端末に対して前記アラート情報を通知する通知ステップと、
前記第1ユーザ端末より第2ユーザの選択を受け付けることで、前記アラート情報に前記第2ユーザを紐づけ、前記アラート情報に紐づけられた前記第1ユーザおよび前記第2ユーザに対して前記アラート情報に対応する情報へのアクセス権限を付与する情報共有ステップと、をコンピュータが実行する情報共有方法。
【請求項8】
情報プラットフォームにおいて収集されるデータを活用することで、コミュニティに発生する問題を検出し、前記問題に関する情報を共有する情報共有プログラムであって、
コンピュータを、前記コミュニティに属する個人の健康情報を前記情報プラットフォームより取得し、前記健康情報の種別に応じて記憶部に記憶する情報収集手段と、
前記記憶部に記憶される前記健康情報に含まれる異常を検出し、前記健康情報に一意に対応するアラート情報を出力するアラート手段と、
所定の属性を有する第1ユーザであって、前記属性に基づいて前記アラート情報に紐づけられる前記第1ユーザの所有する第1ユーザ端末に対して前記アラート情報を通知する通知手段と、
前記第1ユーザ端末より第2ユーザの選択を受け付けることで、前記アラート情報に前記第2ユーザを紐づけ、前記アラート情報に紐づけられた前記第1ユーザおよび前記第2ユーザに対して前記アラート情報に対応する情報へのアクセス権限を付与する情報共有手段と、として機能させる情報共有プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報プラットフォームにおいて収集されるデータを活用することで、コミュニティに発生する問題を検出し、問題に関する情報を共有する情報共有システム、情報共有方法および、情報共有プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、児童や高齢者などの社会的弱者の貧困、虐待、暴力、病気などが社会問題となっている。これらの社会問題は、おもに家庭内において発生するという性質があり、第三者が把握することは困難であった。また、当事者らにとって繊細な内容であることから第三者が問題に気付いたとしても介入が憚れるなど、実態を掌握することは困難であった。これらの社会問題は、発見の遅れにより事態が深刻化する恐れがあり、取り返しのつかない事態となる前に迅速な対応が求められる。
【0003】
特許文献1では、通信ネットワークと音声、文字認識機能を備えた装置によって陰湿な家庭内暴力、虐待、いじめを事前に把握して専門家、団体による早期解決と予防をするためのシステムが開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、いじめなどといった問題に関する事象やその兆候の情報を網羅的に把握するために、映像および音声を解析し、人の行動に関する特定の事象を検出することができる行動分析装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開第2003-346256号公報
【特許文献2】特開第2017-207877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のシステムは、家庭内暴力、虐待、いじめが発生した場合、被害者自らが電話などで通報するものと把握できる。しかしながら、被害者となる社会的弱者は、自ら通報することが困難である場合も多く、改善の余地があった。
【0007】
また、特許文献2に記載の行動分析装置は、映像を取得するためのカメラや、音声を取得するためのマイクロフォンを設置する必要があり、家庭内を発生源とする問題を検出することはできなかった。
【0008】
また、従来、地方自治体やボランティア団体において窓口を設け、各種問題について問い合わせを受け付けているが、部署や団体を超えての情報共有や対応状況の確認などの連携は困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明は、情報プラットフォームにおいて収集されるデータを活用することで、コミュニティに発生する問題を検出し、前記問題に関する情報を共有する情報共有システムであって、前記コミュニティに属する個人の健康情報を前記情報プラットフォームより取得し、前記健康情報の種別に応じて記憶部に記憶する情報収集手段と、前記記憶部に記憶される前記健康情報に含まれる異常を検出し、前記健康情報に一意に対応するアラート情報を出力するアラート手段と、所定の属性を有する第1ユーザであって、前記属性に基づいて前記アラート情報に紐づけられる前記第1ユーザの所有する第1ユーザ端末に対して前記アラート情報を通知する通知手段と、前記第1ユーザ端末より第2ユーザの選択を受け付けることで、前記アラート情報に前記第2ユーザを紐づけ、前記アラート情報に紐づけられた前記第1ユーザおよび前記第2ユーザに対して前記アラート情報に対応する情報へのアクセス権限を付与する情報共有手段と、を備える。
【0010】
このような構成とすることで、情報プラットフォームから取得される情報に含まれる異常を網羅的に検出することができる。また、1つの問題に係る情報が複数の適任者(第1ユーザ、第2ユーザ)において共有されるため、迅速かつ見落としなく対応に当たることができる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記アラート情報に対応する活動記録情報を生成し、記憶部に記憶する生成手段を備え、前記活動記録情報は、前記第1ユーザから前記第2ユーザに対する指示を示す指示領域と、前記第2ユーザが前記指示に応じた結果を入力する結果領域と、を含み、前記情報共有手段は、前記結果領域が入力された場合、前記活動記録情報における対応状況ステータスの入力を前記第1ユーザ端末より受け付ける。
このような構成とすることで、責任者である第1ユーザと、担当者である第2ユーザとの間で好適に情報を共有することができる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記生成手段は、前記対応状況ステータスが継続として入力された場合、前記アラート情報に対応する新規の活動記録情報を生成し、前記情報共有手段は、前記対応状況ステータスが完了に更新された場合、前記アラート情報によるアラートを解除する。
このような構成とすることで、責任者による指示と担当者による活動を1サイクルとして、活動記録情報を好適に管理することができる。
【0013】
前記健康情報の種別は、身長、体重および年齢を少なくとも記録した身体データを含み、前記アラート手段は、前記年齢に対して設定された身長または体重のしきい値または変動値に基づいて、前記記憶部に記憶される前記身体データの異常を検出する。
このような構成とすることで、例えば児童の貧困や虐待に関する問題を検出することができる。
【0014】
前記健康情報の種別は、登園状態および健康状態を少なくとも記憶した保育データを含み、前記アラート手段は、前記保育データに予め設定されたしきい値、変動値および、特定のキーワードに基づいて、前記記憶部に記憶される保育データの異常を検出する。
このような構成とすることで、例えば児童に対する暴力や虐待に関する問題を検出することができる。
【0015】
前記健康情報の種別は、ワクチン名、接種予定日、接種日を記録したワクチン接種データを少なくとも含み、前記アラート手段は、特定のワクチン名に対して接種予定日または接種日が記録されない場合、前記記憶部に記憶されるワクチン接種データの異常を検出する。
このような構成とすることで、ワクチンを接種していない児童を検出することができる。
【0016】
本発明は、情報プラットフォームにおいて収集されるデータを活用することで、コミュニティに発生する問題を検出し、前記問題に関する情報を共有する情報共有方法であって、前記コミュニティに属する個人の健康情報を前記情報プラットフォームより取得し、前記健康情報の種別に応じて記憶部に記憶する情報収集ステップと、前記記憶部に記憶される健康情報に含まれる異常を検出し、前記健康情報に一意に対応するアラート情報を出力するアラートステップと、前記アラート情報に基づいて、所定の属性を有する第1ユーザに前記アラート情報を通知する通知ステップと、前記第1ユーザの属性に基づいて抽出された第2ユーザ群より任意に選択される第2ユーザを前記アラート情報に紐づける操作を前記第1ユーザより受け付けることで、前記アラート情報に対応する活動記録情報を生成する生成ステップと、前記活動記録情報を前記アラート情報に紐づけて前記記憶部に記憶し、前記第1ユーザおよび前記第2ユーザによって共有する情報共有ステップと、をコンピュータが実行する。
【0017】
本発明は、情報プラットフォームにおいて収集されるデータを活用することで、コミュニティに発生する問題を検出し、前記問題に関する情報を共有する情報共有プログラムであって、コンピュータを、前記コミュニティに属する個人の健康情報を前記情報プラットフォームより取得し、前記健康情報の種別に応じて種別に記憶部に記憶する情報収集手段と、前記記憶部に記憶される健康情報に含まれる異常を検出し、前記健康情報に一意に対応するアラート情報を出力するアラート手段と、前記アラート情報に基づいて、所定の属性を有する第1ユーザに前記アラート情報を通知する通知手段と、前記第1ユーザの属性に基づいて抽出された第2ユーザ群より任意に選択される第2ユーザを前記アラート情報に紐づける操作を前記第1ユーザより受け付けることで、前記アラート情報に対応する活動記録情報を生成する生成手段と、前記活動記録情報を前記アラート情報に紐づけて前記記憶部に記憶し、前記第1ユーザおよび前記第2ユーザによって共有する情報共有手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、情報プラットフォームにおいて収集されるデータを活用することで、コミュニティに発生する問題を検出し、問題に関する情報を共有する情報共有システム、情報共有方法および情報共有プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態における情報共有システムのシステム構成図を示す。
図2】本実施形態における情報共有装置のハードウェア構成図を示す。
図3】本実施形態における情報共有システムの機能ブロック図を示す。
図4】本実施形態における各種データ構造の例を示す。
図5】本実施形態における問題検出に関する処理フローチャートを示す。
図6】本実施形態におけるアラート画面の画面表示例を示す。
図7】本実施形態における活動記録画面の画面表示例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に関する情報共有システムについて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
【0021】
本実施形態では、情報共有サーバ、第1ユーザ端末、第2ユーザ端末および、情報プラットフォームを含む情報共有システムの構成、動作などについて説明するが、同様の構成の情報共有プログラム、プログラム記録媒体なども、同様の作用効果を奏する。このプログラム記録媒体を用いれば、例えばコンピュータに当該プログラムをインストールすることができる。ここで、当該プログラムを記憶した記録媒体(情報共有プログラム記録媒体)は、例えばCD-ROMなどの非一過性の記録媒体であっても良い。
【0022】
情報共有システムの各手段と、情報共有方法の各ステップと、は同様の作用効果を実現する。情報共有システム、情報共有プログラムおよび情報共有プログラム記録媒体のそれぞれにおける各手段は、CPUなどの演算装置により実現される。また、情報共有方法の各ステップも演算装置により実現される。
【0023】
本実施形態の説明においてコミュニティは、各地方自治体が管轄する市区町村などの地域を例に示す。一方、本発明は、学校などの教育機関や病院などの医療機関、または介護施設などの一定規模の施設などのコミュニティにおいて使用されてもよい。
【0024】
本実施形態に係る情報共有システムは、図1に示すように、情報共有システム1として具体化されている。情報共有システム1は、情報共有サーバ2と、第1ユーザ端末3と、第2ユーザ端末4と、情報プラットフォーム5と、を備える。情報共有サーバ2、第1ユーザ端末3、第2ユーザ端末4および情報プラットフォーム5は、通信ネットワークNWを介して通信可能に構成されている。通信ネットワークNWは、インターネットなどのIP(Internet Protocol)網などから構成される。なお、以下の説明では不明確にならない限り通信ネットワークNWの介在を省略する。なお、図1において、第1ユーザ端末3および第2ユーザ端末4はそれぞれ1つのみ示したが、複数存在してもよい。
【0025】
情報プラットフォーム5は、個人健康記録51(PHR:Personal Health Record)51および情報提供者端末52を備える。情報プラットフォーム5は、病院などの医療機関、幼稚園や保育園などの保育機関、小中学校などの教育機関において用いられる情報提供者端末52から各種情報の提供を受け付け、PHR51のデータベースを構築する。なお、本実施形態において、PHR51は、ブロックチェーンとして構成される。上述したPHR51に提供される情報は、医療機関における電子カルテデータや母子手帳データ、保育施設や教育機関における児童や生徒の健康状態を記録したデータ、個人の所有する健康管理アプリなどから取得されるデータ、訪問介護の履歴を記録した介護データなど、個人の健康に関するデータが含まれるが、上述したデータに限定されない。なお、図1において、情報提供者端末52は、1つのみ示したが複数存在する。
【0026】
本実施形態において、情報提供者端末52は、情報共有サーバ2を介してPHR51に健康情報を提供する。情報共有サーバ2は、サービス事業者において設置され、健康情報に紐づけられる個人情報を暗号化処理したうえで、PHR51に提供する。これによって、PHR51において利用できる健康情報に紐づけられる個人情報を秘匿化できる。なお、健康情報に紐づけられる個人情報は、PHR51に格納される前であれば何れのタイミングで暗号化処理が行われてもよく、例えば、情報提供者端末52が暗号化処理を行ったうえで直接にPHR51に健康情報を提供してもよい。
【0027】
第1ユーザ端末3および第2ユーザ端末4は、コミュニティに属する利用者によって操作される。本実施形態において、第1ユーザはコミュニティにおける責任者であり、コミュニティに発生した問題に対する指示を出す役割を担い、第2ユーザは責任者より指示された内容を実行する役割を担う。なお、第1ユーザと第2ユーザは、異なる部署や団体に属していてもよい。また、情報共有サーバ2は、各コミュニティに設置されてもよい。
【0028】
図2は、情報共有サーバ2のハードウェア構成を示す図である。情報共有サーバ2は、データ通信機能を有し、ハードウェアの構成要素として、作業用メモリとしての主記憶装置(RAM)21と、演算装置(CPU)22と、HDDやSSD、フラッシュメモリなどの補助記憶装置23と、外部の装置と通信ネットワークNWを介して通信を行うための通信インターフェイス(IF)部24と、通信を制御する通信制御部25と、を備える。また、補助記憶装置23は、オペレーティングシステム(OS)26と、オペレーティングシステム26と共同してその機能を発揮する情報共有プログラム27と、各種情報(データを含む)などとを記憶している。
【0029】
第1ユーザ端末3および第2ユーザ端末4は、ハードウェア構成要素として、CPUなどの演算装置、RAMなどの主記憶装置、HDDやSSD、フラッシュメモリなどの補助記憶装置、通信ネットワークNWへの接続手段やディスプレイなどの表示部を含む各種の入出力装置などを備えた、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末などの汎用的なコンピュータ装置を用いることができる。
【0030】
図3は、本実施形態に係る情報共有システム1の機能ブロック図を示す。情報共有サーバ2は、後に詳述する機能構成要素として、情報収集手段201、アラート手段202、通知手段203、生成手段204および、情報共有手段205を備える。また、情報共有サーバ2は、情報収集ステップ、アラートステップ、通知ステップ、生成ステップおよび、情報共有ステップを実行する。情報共有サーバ2は、各種データを記憶する記憶部DBを備える。記憶部DBは、情報共有サーバ2の内部または外部に設置され、情報共有サーバ2とデータ通信可能に構成される。
【0031】
情報収集手段201は、情報提供者端末52より健康情報を受信する。本実施形態において、情報提供者端末52より受信する健康情報には個人情報が紐づけられている。個人情報は、健康情報が誰のものであるかを識別するための情報であり、姓名、生年月日、性別、住所などを含む。本実施形態において健康情報は、種別を備える。種別は、健康情報がどのようなデータであるかを示すものであり、身体データ、ワクチン接種データ、保育データ、健診データ、介護データなどに分類される。健康情報は、種別に応じて異なるデータを格納する。健康情報は、データ作成日およびデータの識別に用いられるデータIDを共通するデータとして含んでいる。なお、データIDは、情報収集手段201に健康情報が取得されたタイミングで付与されてもよい。
【0032】
情報収集手段201は、受診した健康情報に紐づけられる個人情報の姓名および住所に暗号化処理を行う。本実施形態において、暗号化処理は、個人情報の姓名および住所を用いてハッシュ値を算出することで行われるが、これに限定されない。情報収集手段201は、暗号化処理により算出されたハッシュ値を暗号キーとし、暗号化処理される前の個人情報と対応付けて記憶部DBに記憶する。また、情報収集手段201は、暗号キー、生年月日、性別をキー情報として健康情報に紐づけし、PHR51に格納する。
【0033】
情報収集手段201は、健康情報に紐づけられた個人情報を予め記憶部DBに記憶される住民基本情報と結合させる。住民基本情報は、世帯別の家族構成に関するデータである。個人情報は、住民基本情報と結合されることで、個人の保護者の姓名や、個人が児童であることを特定できる。情報収集手段201は、個人が児童または独居の高齢者である場合、監視フラグを付与する。情報収集手段201は、個人情報に含まれる住所、性別、年齢などの属性と、予め記憶部DBに記憶される第1ユーザ(責任者)の属性(担当住所、担当性別、担当年齢など)と、に基づいて、所定の属性を有する第1ユーザを識別する第1ユーザIDを個人情報に紐づけて記憶部DBに記憶する。
【0034】
図4は、本実施形態における各種データ構造の例を示す。図4(a)は、PHR51に記憶される健康情報のデータ構造の例を示す。健康情報は、データ作成日によって時系列データとしてPHR51に記憶される。また、健康情報は、種別に記憶される。図4(b)は、記憶部DBに記憶される個人情報のデータ構造の例を示す。図4(c)は、種別のデータの例を示す。本実施形態において、健康情報の種別は、身体データ、ワクチン接種データ、保育データ、健診データ、介護データなどを含むが、これらに限定されない。
【0035】
身体データは、身長、体重、年齢を少なくとも含む。ワクチン接種データは、ワクチン名、接種予定日、接種日を少なくとも含む。保育データは、登園の有無を示す登園状態、児童の健康状態をテキストで記述した健康状態、保育士の任意で設定可能なアラート情報の出力の要否を示す保育士アラートを少なくとも含む。健診データは、体温、血圧、脈拍、テキスト入力される備考を少なくとも含む。介護データは、介護士によってテキスト入力される行動状態を少なくとも含む。上述したデータは、数値またはテキストデータとして記憶されることが好ましいが、音声データ、画像データまたは動画データとして記憶されてもよい。
【0036】
以下、図5図7を参照し、情報共有システム1を用いた異常の検出から問題の解決までの流れを説明する。図5は、異常の検出から問題解決までの処理(ステップS1―ステップS12)の流れを示すフローチャートを示す。
【0037】
アラート手段202は、PHR51に記憶される健康情報を監視し、健康情報に含まれる異常を検出することで、当該健康情報に一意に対応するアラート情報を出力する。異常は、健康情報の種別ごとに予め設定されたアラート情報テーブルを参照することで検出される。アラート手段202は、情報収集手段201において健康情報の個人情報に暗号化処理を実行するとき更に異常の検出処理を実行するか、または、所定時間ごとにPHR51を参照し、新規で記憶された健康情報を対象に検出処理を実行する(ステップS1)。
【0038】
身体データのアラート情報テーブルにおいて、年齢に対する身長または体重のしきい値および変動値が設定される。アラート手段202は、新規で記憶された身体データにおいて、年齢に対して設定された身長または体重がしきい値以下の場合、異常ありと判定する(ステップS2でY)。また、アラート手段202は、年齢に対して設定された身長または体重の所定期間による変動値が一定以上の場合、異常ありと判定する。
【0039】
ワクチン接種データのアラート情報テーブルにおいて、特定のワクチン名に対して接種年齢が設定される。さらに、ワクチン接種データの接種予定日は、接種年齢と、キー情報の生年月日に基づいて算出される個人の年齢と、に基づいて自動的に設定される。アラート手段202は、特定のワクチン名について接種予定日が過ぎたにも関わらず接種日を含むワクチン接種データが記録されない場合、当該ワクチン名に対応するワクチン接種データに異常ありと判定する(ステップS2でY)。なお、任意の接種予定日を設定できる場合、アラート手段202は、接種年齢が一定期間に近づいたにも関わらず接種予定日または接種日が記録されないワクチン接種データに異常ありと判定する。
【0040】
保育データのアラート情報テーブルにおいて、登園状態のしきい値または変動値が設定される。アラート手段202は、登園状態においてしきい値以上の回数の休園が記録された場合、保育データに異常ありと判定する(ステップS2でY)。また、アラート手段202は、休園が記録された回数の所定期間による変動値が一定以上の場合、異常ありと判定する。
【0041】
また、保育データのアラート情報テーブルにおいて、健康状態に特定のキーワードが設定される。キーワードは、例えば、「あざ」、「傷」のような虐待や暴力を連想する単語が設定される。アラート手段202は、テキスト入力された健康状態に設定されたキーワードが含まれる場合、異常ありと判定する(ステップS2でY)。また、アラート手段202は、健康状態に対してテキスト解析を行い、虐待や暴力に関するニュアンスが含まれる場合、異常ありと判定してもよい。さらに、アラート手段202は、健康状態において特定のキーワードまたは特定のニュアンスが含まれる回数や頻度によって、異常を判定してもよい。アラート手段202は、保育士の判断によりオン/オフが設定される保育士アラートがオンの場合、異常ありと判定し、オフの場合、異常なしと判定する。
【0042】
健診データのアラート情報テーブルにおいて、体温、血圧、脈拍に適性値の範囲が設定される。アラート手段202は、健診データの各項目において、適性値の範囲外となった場合、異常ありと判定する。また、アラート手段202は、テキスト入力された健診データの備考に対してテキスト解析を行い、ネガティブなニュアンスが含まれる場合、異常ありと判定する(ステップS2でY)。
【0043】
介護データのアラート情報テーブルとして、行動状態に対して特定のキーワードが設定される。アラート手段202は、例えば、「体重減少」、「もの忘れ」のような生活に支障をきたす恐れのある単語またはニュアンスが介護データに含まれる場合、異常ありと判定する(ステップS2でY)。
【0044】
上述したようにアラート手段202は、健康情報に含まれるテキストデータにおいて、アラート情報テーブルに設定された特定のキーワードが含まれる場合、または、テキスト解析により判定される特定のニュアンスが含まれる場合、異常ありと判定する(ステップS2でY)。テキスト解析は、例えば、テキストマイニングなどの手法を採用することができる。また、健康情報に音声データが含まれる場合、音声認識技術により音声データをテキスト化することで、同様に異常を判定してもよい。健康情報に画像データや動画データが含まれる場合、画像認識技術によりデータに含まれる異常を判定してもよい。なお、アラート手段202は、異常なしと判定した場合(ステップS2でN)、処理を終了する。
【0045】
なお、本実施形態において、それぞれの健康情報のアラート情報テーブルにおいて設定されるしきい値、変動値、キーワード、ニュアンスは、機械学習を用いて決定されてもよい。また、それぞれの健康情報および当該健康情報における異常の有無を教師データとして機械学習を行うことで学習モデルを生成し、生成された学習モデルをアラート情報テーブルに代えて用いてもよい。
【0046】
上述したステップS2における処理によって、異常ありと判定された場合、アラート手段202は、健康情報に対応するアラート情報を出力する(ステップS3)。アラート情報は、アラート情報を識別するアラートID、対応する健康情報を識別するデータIDおよび、検出された異常の内容に基づいて生成されるアラート内容が含まれる。アラート手段202は、監視フラグが付与された健康情報のみを対象にアラート情報を出力する構成としてもよい。
【0047】
アラート手段202は、アラート情報を出力した場合、アラート情報に対応する健康情報に含まれるキー情報および、記憶部DBに記憶される暗号キーが対応付けられた個人情報に基づいて、アラート情報と個人情報の紐づけ処理を行う。これによって、PHR51において暗号化されて記憶されていた個人情報が、復号化される。また、アラート手段202は、アラート情報に対応する健康情報をPHR51より取得し、記憶部DBに記憶してもよい。
【0048】
通知手段203は、アラート情報が出力されると、アラート情報に対応する個人情報に紐づけられている第1ユーザIDに基づいて特定される第1ユーザ端末3にアラート情報を通知する(ステップS3)。なお、通知手段203は、アラート情報が出力された際に、所定の属性を有する第1ユーザを特定し、特定された第1ユーザの所有する第1ユーザ端末3にアラート情報を通知する構成としてもよい。また、通知手段203は、複数の第1ユーザ端末3に対してアラート情報を通知してもよい。
【0049】
図6(a)は、第1ユーザ端末3において表示される確認画面W1の画面表示例を示す。検索部W11は、姓名、性別などの個人情報の入力を受け付け、対応するアラート情報を検索する。検索部W11は、アラート情報に対応する健康情報の種別や、アラート情報の出力日の入力を受け付け、アラート情報を検索してもよい。アラート表示部W12は、検索されたアラート情報の種別、出力日、アラート、完了日を一覧に表示する。アラートは、ランプの点灯などで識別可能に表示され、問題の完了日が入力されると解除される。
【0050】
図6(b)は、アラート表示部W12に表示されるアラート情報を選択することで表示される詳細画面W2の画面表示例を示す。詳細表示部W21は、アラート情報に対応する健康情報および個人情報に基づいて表示される。詳細表示部W21は、個人情報において監視フラグが付与されている場合、家族構成に関する情報によって特定される保護者に関する情報を表示させることができる。図6(b)は、身体データにおいて異常が検出され、出力されたアラート情報の画面表示例を示す。選出ボタンW22は、押下されることで選出画面W3に遷移させる。
【0051】
責任者である第1ユーザは、ステップS4において、詳細画面W2を介してアラート情報を確認すると、続くステップS5において、選出画面W3を介して担当者となる第2ユーザを選出する。図6(c)は、第1ユーザの属性に基づいて抽出された第2ユーザの情報を一覧に表示する選出画面W3の画面表示例を示す。担当者の情報は、姓名、役割、所属、役職、キャリア、稼働状況などを含む。第2ユーザは、例えば第1ユーザと共通する属性(担当地域など)によって抽出されるが、第1ユーザと異なる所属の第2ユーザも抽出されることが好ましい。これにより所属部署や団体を超えて、情報を共有できる。選出ボタンW31は、押下されることで第1ユーザにより任意に選出される第2ユーザの選択を受け付ける。なお、第2ユーザは複数選択されてもよい。
【0052】
図6(d)は、第1ユーザから第2ユーザに対する指示を入力するための依頼画面W4の画面表示例を示す。指示情報入力部W41は、第1ユーザから第2ユーザに対する指示情報の入力を受け付ける。第1ユーザ端末3は、送信ボタンW42の押下を受け付けることで、選出画面W3および依頼画面W4を介して入力された情報を情報共有サーバ2に送信する(ステップS5)。
【0053】
生成手段204は、第1ユーザ端末3より受信した情報に基づいて、アラート情報に対応する活動記録情報を生成し、当該アラート情報に紐づけて記憶部DBに記憶する(ステップS6)。活動記録情報は、活動記録情報を識別する活動記録情報ID、対応するアラート情報のアラートID、生成部などを含む。情報共有手段205は、ステップS5において選出された第2ユーザを識別する第2ユーザIDを、生成された活動記録情報に対応するアラート情報に紐づけて記憶部DBに記憶する。情報共有手段205は、アラート情報に紐づけられた第2ユーザIDに対して、アラート情報、健康情報、個人情報および、活動記録情報へのアクセス権限を付与し、第2ユーザによって操作される第2ユーザ端末4に第1ユーザより指示された旨を通知する。なお、情報共有手段205は、第1ユーザIDに対して同様の情報へのアクセス権限を付与することはいうまでもない。これによって、活動記録情報を含む一連の情報は、第1ユーザおよび第2ユーザとの間で共有される。
【0054】
図7は、活動記録情報の画面表示例を示す。情報共有手段205は、アクセス権限を付与された第1ユーザ端末3または第2ユーザ端末4からのアクセス要求に応じて、指定された活動記録情報を記憶部DBから取得し、表示処理した結果を送信する。これによって、第1ユーザ端末3または第2ユーザ端末4は、情報共有画面W5を表示部に表示する。
【0055】
情報共有画面W5は、アラートの内容を示すアラート領域W51、第1ユーザによる指示内容を示す指示領域W52、第2ユーザが指示に応じた結果を入力する結果領域W53を備える。アラート領域W51は、活動記録情報に紐づけられた個人情報、健康情報およびアラート情報に基づいて表示される。指示領域W52は、ステップS5において入力された指示情報に基づいて表示される。第2ユーザは、指示領域W52に表示される指示情報に応じて活動した結果に関する結果情報を結果領域W53に入力する(ステップS7)。結果情報は、実際の活動内容と次回の活動方針を含む。情報共有手段205は、第2ユーザ端末4を介して入力された結果情報に基づいて活動記録情報の結果領域W53を更新する(ステップS8)。なお、本実施形態において、各領域(W51~W53)に一度入力された内容は、変更できない構成とすることが好ましいが、任意に変更できる構成であってもよい。
【0056】
ステップS9において、第1ユーザは、第1ユーザ端末3を介して結果領域W53を確認し、問題が解決したかを判断する。情報共有手段205は、結果領域W53を更新するとともに、更新された旨をメッセージなどで指示領域W52を入力した第1ユーザ端末3に通知してもよい。
【0057】
ステップS9において、問題が解決したと判断された場合(ステップS10においてY)、第1ユーザ端末3は、第1ユーザより活動記録情報における対応状況ステータスを完了とする入力を受け付け、完了日とともに情報共有サーバ2に送信する(ステップS11)。ステップS12において、情報共有手段205は、活動記録情報の対応状況ステータスを完了にし、アラートを解除し、処理を終了する。また、情報共有手段205は、アラートが解除された旨をアクセス権限のある第1ユーザ端末3および第2ユーザ端末4に通知してもよい。
【0058】
ステップ9において、問題が解決しないと判断された場合(ステップS10においてN)、ステップS5に戻り、第1ユーザ端末3は、再び第1ユーザより第2ユーザの選択、指示情報の入力を受け付け、対応状況ステータスを継続とする入力結果を情報共有サーバ2に送信する。このとき、再選出される第2ユーザは、前回と同一であっても同一でなくてもよい。生成手段204は、対応状況ステータスが継続として入力されることで、指示情報に基づいて新規の活動記録情報を生成する。情報共有手段205は、同一でない第2ユーザが選出された場合であっても、当該第2ユーザに過去の一連の情報に対するアクセス権限を付与する。情報共有手段205は、例えば、同一のアラートIDを有する活動記録情報へのアクセス権限を上述した全ての第2ユーザに付与する。即ち、第1ユーザおよび第1ユーザに選出された1以上の第2ユーザによるチームにおいて、活動記録情報を含む一連の情報が共有される。
【0059】
また、情報共有手段205は、活動記録情報の生成回数を教師データとして機械学習を行ってもよい。これによって、活動記録情報の生成回数が少ない場合、アラート手段202により異常ありと判定されたものの緊急性が低いものとして、それぞれの健康情報に対して設定されるしきい値、変動値、キーワードおよび、ニュアンスが更新される。
【0060】
本実施形態において、健康情報は、情報プラットフォーム5から取得され、記憶部DBに記憶されるが、各種端末装置にインストールされた専用アプリケーションなどを介して入力され、直接に記憶部DBに記憶されてもよい。また、電子メールや電話、FAXなどによる問い合わせを受けたユーザが、専用アプリケーションなどを介して健康情報を入力する構成としてもよい。
【0061】
また、本実施形態において、PHR51は、クラウドシステムとして構築され、アラート手段202、通知手段203などの一部の手段および上述したアラート情報テーブルや学習モデルなどの一部のデータは、PHR51と同様のクラウドシステムが備える構成であってもよい。
【符号の説明】
【0062】
1 情報共有システム
2 情報共有サーバ
21 主記憶装置(RAM)
22 演算装置(CPU)
23 補助記憶装置
24 通信IF部
25 通信制御部
26 オペレーティングシステム(OS)
27 情報共有プログラム
201 情報収集手段
202 アラート手段
203 通知手段
204 生成手段
205 情報共有手段
DB 記憶部
3 第1ユーザ端末
4 第2ユーザ端末
5 情報プラットフォーム
51 個人健康記録(PHR)
52 情報提供者端末

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7