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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022038472
(43)【公開日】2022-03-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、及び管理システム
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/10 20060101AFI20220303BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20220303BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20220303BHJP
   G06Q 10/00 20120101ALI20220303BHJP
   G16Y 40/40 20200101ALI20220303BHJP
   G16Y 20/10 20200101ALI20220303BHJP
   G16Y 10/25 20200101ALI20220303BHJP
【FI】
G08B25/10 D
H04Q9/00 311H
H04M11/00 301
H04M11/00 302
G06Q10/00 300
G16Y40/40
G16Y20/10
G16Y10/25
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020143000
(22)【出願日】2020-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】515323744
【氏名又は名称】コスモエネルギーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100209347
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100126882
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 光永
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】阿部 克則
【テーマコード(参考)】
5C087
5K048
5K201
5L049
【Fターム(参考)】
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA09
5C087AA19
5C087BB11
5C087BB18
5C087DD08
5C087DD21
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087FF23
5C087GG02
5C087GG12
5C087GG17
5C087GG24
5C087GG70
5C087GG84
5K048BA23
5K201BA02
5K201CC04
5K201ED09
5L049AA01
(57)【要約】
【課題】検出装置と検出データとの容易な管理をユーザーに提供することができる情報処理装置を提供すること。
【解決手段】情報処理装置は、検出装置が検出した検出情報を含む検出データを、携帯電話通信網を経由して検出装置から受信する情報処理装置であって、管理情報と検出データとを記憶する記憶部と、管理情報に基づいて、検出装置と検出データとを管理する管理部とを備え、検出装置は、プラントが有する設備に設置されており、検出装置には、携帯電話通信網を経由する通信サービスにおいて検出装置を識別する検出装置通信識別情報が記憶されており、検出データには、プラント内において検出装置を識別する検出装置プラント内識別情報が含まれており、管理情報は、プラント内の位置のうち検出装置が設置された位置を特定可能な設置位置情報と、検出装置プラント内識別情報と、通信サービスの契約者に関する契約者情報とが対応付けられた情報である。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め決められた種類の情報を検出情報として検出する検出装置が検出した前記検出情報を含む検出データを、所定の携帯電話通信網を経由して前記検出装置から受信する情報処理装置であって、
前記検出データと前記検出装置とを管理する管理情報と、前記検出データとを記憶する記憶部と、
前記管理情報に基づいて、前記検出装置と前記検出データとを管理する管理部と、
を備え、
前記検出装置は、プラントが有する複数の設備のうちのいずれかに設置されており、
前記検出装置には、前記携帯電話通信網を経由する通信サービスにおいて前記検出装置を識別する検出装置通信識別情報が記憶されており、
前記検出データには、前記プラント内において前記検出装置を識別する検出装置プラント内識別情報が含まれており、
前記管理情報は、前記プラント内の位置のうち前記検出装置が設置された位置を特定可能な設置位置情報と、前記検出装置プラント内識別情報と、前記通信サービスの契約者に関する契約者情報とが対応付けられた情報である、
情報処理装置。
【請求項2】
前記設置位置情報には、前記プラント内の位置のうち前記検出装置が設置された位置の座標を示す座標情報が含まれる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設置位置情報には、前記プラントが有する複数の設備のうちの前記検出装置が設置された設備を識別する設備識別情報が含まれる、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記設置位置情報には、前記プラントが有する複数の設備のうちの前記検出装置が設置された設備が有する部位のうち、前記検出装置が設置された部位を識別する設置部位識別情報が含まれる、
請求項1から3のうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記設置位置情報には、前記プラント内の位置のうち前記検出装置が設置された位置を特定可能な文章を示す文章情報が含まれる、
請求項1から4のうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記管理部は、受け付けた操作に応じた処理を行う、
請求項1から5のうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記管理部は、受け付けた第1操作に応じて、前記管理情報の生成、変更、削除のうちの少なくとも1つを行う、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記管理部は、受け付けた第2操作に応じて、前記管理情報に含まれる情報のうち前記第2操作により選択された情報を出力する、
請求項6又は7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記記憶部には、前記プラントが有する複数の設備の配置を示す配置情報が更に記憶されており、
前記管理部は、受け付けた第3操作に応じて、前記配置情報と前記管理情報とに基づいて、前記配置を示す画像を生成し、生成した前記配置を示す画像を出力する、
請求項6から8のうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記管理部は、前記検出装置から受信した前記検出データに含まれる前記検出情報が所定のアラート条件を満たした場合、前記アラート条件が満たされたことを示すアラート情報を出力する、
請求項6から9のうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
請求項1から10のうちいずれか一項に記載の情報処理装置と、
前記検出装置と、
無線又は有線により前記情報処理装置と通信可能に接続され、前記情報処理装置を操作する情報処理端末と、
を備える管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、情報処理装置、及び管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
石油生産プラント等のプラントが有する設備の保守、点検等を行なう技術についての研究、開発が行われている。
【0003】
これに関し、プラントの各種のオンラインデータを夫々対応する入力点から取り込み格納するプラントデータベースと、プラント状態の推論を行うルール群と当該推論の順序を示す事象間の位置関係を表すフォールトトリーとを格納する知識データベースと、フォールトトリーを画面に表示する表示手段と、表示されているフォートルトリーの構成事象のうち或る事象の異常状態の定義を行うために当該事象が指定され且つ当該事象に対応するプラントデータの入力点が指定されたとき当該事象と当該入力点に対するプラントデータのプラントデータベースにおけるアドレスとを対応付けるマッピングテーブルを自動作成する手段と、推論実行時にマッピングテーブルを参照しプラントデータベース内のプラントデータと事象とを関連付けフォールトトリーで表現された事象群の推論処理を実行する推論手段とを備えるプラント診断支援システムが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公平07-038239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたようなプラント診断支援システムは、各入力点に取り付けられたセンサから得られた信号をオンラインデータとしてプラントデータベースに格納する。このようなオンラインデータに基づいたプラントの保守、点検等は、入力点の数、すなわち、センサの数が多いほど、精度よく行なうことができる。また、このようなセンサとして、携帯電話通信網を用いた無線通信によって信号をオンラインデータとして送信するセンサが用いられることも少なくない。これは、プラント内に有線通信に係る設備を設置することが不要であるとともに、通信ケーブルによってセンサの設置位置が制限されてしまうことがないためである。
【0006】
しかしながら、プラント内に設置された個々のセンサは、複数の管理会社によって管理されていることが少なくない。例えば、プラント内に設置された個々のセンサは、携帯電話通信網を経由する通信サービスの契約者に関する契約者情報の管理とセンサの位置の管理とが別々に管理されていることがある。このような場合、あるセンサについての複数の情報のうちの1つに変更が生じると、当該センサについて、変更していない情報と変更した情報とを対応付ける作業が煩雑になってしまうことがあった。このため、特許文献1に記載されたようなプラント診断支援システムは、センサを管理することが困難な場合があった。
【0007】
そこで本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、検出装置と検出データとの容易な管理をユーザーに提供することができる情報処理装置、及び管理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、予め決められた種類の情報を検出情報として検出する検出装置が検出した前記検出情報を含む検出データを、所定の携帯電話通信網を経由して前記検出装置から受信する情報処理装置であって、前記検出データと前記検出装置とを管理する管理情報と、前記検出データとを記憶する記憶部と、前記管理情報に基づいて、前記検出装置と前記検出データとを管理する管理部と、を備え、前記検出装置は、プラントが有する複数の設備のうちのいずれかに設置されており、前記検出装置には、前記携帯電話通信網を経由する通信サービスにおいて前記検出装置を識別する検出装置通信識別情報が記憶されており、前記検出データには、前記プラント内において前記検出装置を識別する検出装置プラント内識別情報が含まれており、前記管理情報は、前記プラント内の位置のうち前記検出装置が設置された位置を特定可能な設置位置情報と、前記検出装置プラント内識別情報と、前記通信サービスの契約者に関する契約者情報とが対応付けられた情報である、情報処理装置である。
【0009】
また、本発明の他の態様は、情報処理装置において、前記設置位置情報には、前記プラント内の位置のうち前記検出装置が設置された位置の座標を示す座標情報が含まれる、構成が用いられてもよい。
【0010】
また、本発明の他の態様は、情報処理装置において、前記設置位置情報には、前記プラントが有する複数の設備のうちの前記検出装置が設置された設備を識別する設備識別情報が含まれる、構成が用いられてもよい。
【0011】
また、本発明の他の態様は、情報処理装置において、前記設置位置情報には、前記プラントが有する複数の設備のうちの前記検出装置が設置された設備が有する部位のうち、前記検出装置が設置された部位を識別する設置部位識別情報が含まれる、構成が用いられてもよい。
【0012】
また、本発明の他の態様は、情報処理装置において、前記設置位置情報には、前記プラント内の位置のうち前記検出装置が設置された位置を特定可能な文章を示す文章情報が含まれる、構成が用いられてもよい。
【0013】
また、本発明の他の態様は、情報処理装置において、前記管理部は、受け付けた操作に応じた処理を行う、構成が用いられてもよい。
【0014】
また、本発明の他の態様は、情報処理装置において、前記管理部は、受け付けた第1操作に応じて、前記管理情報の生成、変更、削除のうちの少なくとも1つを行う、構成が用いられてもよい。
【0015】
また、本発明の他の態様は、情報処理装置において、前記管理部は、受け付けた第2操作に応じて、前記管理情報に含まれる情報のうち前記第2操作により選択された情報を出力する、構成が用いられてもよい。
【0016】
また、本発明の他の態様は、情報処理装置において、前記記憶部には、前記プラントが有する複数の設備の配置を示す配置情報が更に記憶されており、前記管理部は、受け付けた第3操作に応じて、前記配置情報と前記管理情報とに基づいて、前記配置を示す画像を生成し、生成した前記配置を示す画像を出力する、構成が用いられてもよい。
【0017】
また、本発明の他の態様は、情報処理装置において、前記管理部は、前記検出装置から受信した前記検出データに含まれる前記検出情報が所定のアラート条件を満たした場合、前記アラート条件が満たされたことを示すアラート情報を出力する、構成が用いられてもよい。
【0018】
また、本発明の他の態様は、上記に記載の情報処理装置と、前記検出装置と、無線又は有線により前記情報処理装置と通信可能に接続され、前記情報処理装置を操作する情報処理端末と、を備える管理システムである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、検出装置と検出データとの容易な管理をユーザーに提供することができる情報処理装置、及び管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】情報処理装置20を備える管理システム1の構成の一例を示す図である。
図2】管理情報の構成の一例を示す図である。
図3】情報処理装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】情報処理装置20の機能構成の一例を示す図である。
図5】N個の検出装置を情報処理装置20が管理する処理の流れの一例を示す図である。
図6】検出データを情報処理装置20が管理する処理の流れの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
<情報処理装置の概要>
まず、本実施形態に係る情報処理装置の概要について説明する。
【0023】
実施形態に係る情報処理装置は、予め決められた種類の情報を検出情報として検出する検出装置が検出した検出情報を含む検出データを、所定の携帯電話通信網を経由して検出装置から受信する。ここで、検出装置は、プラントが有する複数の設備のうちのいずれかに設置されている。また、検出装置には、携帯電話通信網を経由する通信サービスにおいて検出装置を識別する検出装置通信識別情報が記憶されている。そして、情報処理装置は、記憶部と、管理部を備える。
【0024】
ここで、記憶部は、検出データと検出装置とを管理する管理情報と、検出データとを記憶する。管理部は、管理情報に基づいて、検出装置と検出データとを管理する。ここで、検出データには、プラント内において検出装置を識別する検出装置プラント内識別情報が含まれている。そして、管理情報は、プラント内の位置のうち検出装置が設置された位置を特定可能な設置位置情報と、検出装置プラント内識別情報と、携帯電話通信網を経由する通信サービスの契約者に関する契約者情報とが対応付けられた情報である。
【0025】
これにより、実施形態に係る情報処理装置は、検出装置が設置された位置の変更、通信サービスの変更、通信サービスの契約者の変更等が生じた場合であっても、管理情報に含まれる情報のユーザーからの変更によって、変更していない情報と変更した情報との対応付けを容易に行なうことができ、その結果、検出装置と検出データとの容易な管理をユーザーに提供することができる。以下では、当該情報処理装置の構成と、検出装置と検出データとを当該情報処理装置が管理する処理とについて詳しく説明する。
【0026】
<情報処理装置の構成>
以下、実施形態に係る情報処理装置の一例として、管理システム1が備える情報処理装置20を例に挙げて、実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する。図1は、情報処理装置20を備える管理システム1の構成の一例を示す図である。
【0027】
管理システム1は、プラントPが有する複数の設備の保守、点検等に必要なデータを管理する。プラントPは、例えば、石油生産プラントであるが、これに代えて、石油生産プラント以外のプラントであってもよい。管理システム1は、プラントP内に設置されるN個の検出装置と、情報処理装置20と、情報処理端末30を備える。なお、Nは、1以上の整数であれば、如何なる整数であってもよい。図1では、図が煩雑になるのを防ぐため、これらN個の検出装置のうちの第1検出装置10Aと、第2検出装置10Bとの2つの検出装置のみが示されている。また、N個の検出装置のうちの一部又は全部は、互いに異なる構成であってもよく、互いに同じ構成であってもよい。
【0028】
N個の検出装置は、検出装置毎に予め決められた種類の情報を検出情報として検出するセンサである。例えば、N個の検出装置のうちの第1検出装置10Aは、第1検出装置10Aに予め決められた種類の情報を、第1検出装置10Aの検出情報として検出する。また、例えば、N個の検出装置のうちの第2検出装置10Bは、第2検出装置10Bに予め決められた種類の情報を、第2検出装置10Bの検出情報として検出する。
【0029】
N個の検出装置のそれぞれにより検出情報として検出される情報の種類としては、例えば、角速度、加速度、温度、音波、湿度、流量、位置、光の屈折率、吸光度、赤外線の透過率、光量、光度、電磁波、放射線量、質量、重量、静止画像、動画像、ガスの有無、油の有無、操作用スイッチへの操作の有無、操作用スイッチのオン又はオフ等が挙げられる。なお、N個の検出装置のそれぞれにより検出情報として検出される情報は、これらの情報に代えて、他の種類の情報であってもよい。また、N個の検出装置のそれぞれにより検出情報として検出される情報のうちの一部又は全部は、互いに同じ種類の情報であってもよく、互いに異なる種類の情報であってもよい。すなわち、N個の検出装置のうちの第2検出装置10Bにより検出情報として検出される情報は、N個の検出装置のうちの第1検出装置10Aにより検出情報として検出される情報と同じ種類の情報であってもよく、N個の検出装置のうちの第1検出装置10Aにより検出情報として検出される情報と異なる種類の情報であってもよい。
【0030】
また、N個の検出装置は、検出した検出情報を含むデータを、検出データとして情報処理装置20に送信する。例えば、N個の検出装置のうちの第1検出装置10Aは、第1検出装置10Aが検出した検出情報を含むデータを、検出データとして情報処理装置20に送信する。また、例えば、N個の検出装置のうちの第2検出装置10Bは、第2検出装置10Bが検出した検出情報を含むデータを、検出データとして情報処理装置20に送信する。なお、N個の検出装置のうちの一部又は全部のそれぞれが情報処理装置20に送信する検出データの構成(例えば、フォーマット等)は、互いに同じ構成であってもよく、互いに異なる構成であってもよい。すなわち、第2検出装置10Bが情報処理装置20に送信する検出データの構成は、第1検出装置10Aが情報処理装置20に送信する検出データの構成と同じ構成であってもよく、第1検出装置10Aが情報処理装置20に送信する検出データの構成と異なる構成であってもよい。ただし、N個の検出装置のうちのある検出装置が情報処理装置20に送信する検出データは、如何なる構成の検出データであったとしても、当該検出装置が検出した検出情報とともに、プラントP内において当該検出装置を識別する検出装置プラント内識別情報を含む。すなわち、例えば、第1検出装置10Aが情報処理装置20に送信する検出データには、第1検出装置10Aが検出した検出情報とともに、プラントP内において第1検出装置10Aを識別する検出装置プラント内識別情報が含まれている。また、第2検出装置10Bが情報処理装置20に送信する検出データには、第2検出装置10Bが検出した検出情報とともに、プラントP内において第2検出装置10Bを識別する検出装置プラント内識別情報が含まれている。
【0031】
検出装置プラント内識別情報として用いることが可能な情報としては、例えば、検出装置に割り当てられる携帯電話番号、MAC(Media Access Control)アドレス等であるが、これらに限られるわけではない。また、検出装置プラント内識別情報としては、後述する検出装置通信識別情報が用いられる構成であってもよい。そして、プラントP内においてN個の検出装置のうちの一部又は全部のそれぞれを識別する検出装置プラント内識別情報の構成は、互いに同じ構成であってもよく、互いに異なる構成であってもよい。すなわち、N個の検出装置のうちの第2検出装置10Bが情報処理装置20に送信する検出データに含まれる検出装置プラント内識別情報の構成は、N個の検出装置のうちの第1検出装置10Aが情報処理装置20に送信する検出データに含まれる検出装置プラント内識別情報の構成と同じ構成であってもよく、N個の検出装置のうちの第1検出装置10Aが情報処理装置20に送信する検出データに含まれる検出装置プラント内識別情報の構成と異なる構成であってもよい。より具体的には、第1検出装置10Aを識別する検出装置プラント内識別情報が、第1検出装置10Aに割り当てられた携帯電話番号である場合においても、第2検出装置10Bを識別する検出装置プラント内識別情報は、第2検出装置10BのMACアドレスであってもよい。
【0032】
このような検出データの情報処理装置20への送信において、N個の検出装置は、検出装置毎に予め決められた種類の携帯電話通信網を用いて情報処理装置20との無線通信を行なう。すなわち、N個の検出装置は、検出装置毎に予め決められた種類の携帯電話通信網を所定の携帯電話通信網として経由して、検出データを情報処理装置20に送信する。例えば、N個の検出装置のうちの第1検出装置10Aは、第1検出装置10Aに予め決められた種類の携帯電話通信網を所定の携帯電話通信網として経由して、検出データを情報処理装置20に送信する。また、例えば、N個の検出装置のうちの第2検出装置10Bは、第2検出装置10Bに予め決められた種類の携帯電話通信網を所定の携帯電話通信網として経由して、検出データを情報処理装置20に送信する。なお、N個の検出装置のうちの一部又は全部のそれぞれが用いる携帯電話通信網は、互いに同じ種類の携帯電話通信網であってもよく、互いに異なる種類の携帯電話通信網であってもよい。すなわち、第2検出装置10Bが用いる携帯電話通信網は、第1検出装置10Aが用いる携帯電話通信網と同じ種類の携帯電話通信網であってもよく、第1検出装置10Aが用いる携帯電話通信網と異なる種類の携帯電話通信網であってもよい。
【0033】
無線通信に携帯電話通信網を用いるため、N個の検出装置には、検出装置毎に予め決められた携帯電話通信網を経由する通信サービスにおいて検出装置を識別する検出装置通信識別情報が記憶されている。例えば、N個の検出装置のうちの第1検出装置10Aには、第1検出装置10Aに予め決められた種類の携帯電話通信網を経由する通信サービスにおいて第1検出装置10Aを識別する検出装置通信識別情報が記憶されている。また、例えば、N個の検出装置のうちの第2検出装置10Bには、第2検出装置10Bに予め決められた種類の携帯電話通信網を経由する通信サービスにおいて第2検出装置10Bを識別する検出装置通信識別情報が記憶されている。なお、N個の検出装置のうちの一部又は全部のそれぞれに記憶された検出装置通信識別情報の構成は、互いに同じ構成であってもよく、互いに異なる構成であってもよい。
【0034】
ここで、N個の検出装置のうちのある検出装置に記憶された検出装置通信識別情報は、例えば、検出装置毎に予め決められた携帯電話通信網を経由する通信サービスにおけるSIM(Subscriber Identity Module)カード又はe-SIMに割り当てられた識別コードである。なお、N個の検出装置のうちのある検出装置に記憶された検出装置通信識別情報は、検出装置毎に予め決められた携帯電話通信網を経由する通信サービスにおいて検出装置を識別可能な他の情報であってもよい。例えば、N個の検出装置のうちの第1検出装置10Aに記憶された検出装置通信識別情報は、第1検出装置10Aが無線通信に用いる携帯電話通信網を経由する通信サービスにおけるSIMカードに割り当てられた識別コードである。また、N個の検出装置のうちの第2検出装置10Bに記憶された検出装置通信識別情報は、第2検出装置10Bが無線通信に用いる携帯電話通信網を経由する通信サービスにおけるe-SIMに割り当てられた識別コードである。なお、N個の検出装置のうちのある検出装置に記憶された検出装置通信識別情報には、このような識別コードに加えて、他の情報が含まれる構成であってもよい。
【0035】
情報処理装置20は、例えば、ワークステーション、デスクトップPC(Personal Computer)等である。なお、情報処理装置20は、ノートPC、タブレットPC、多機能携帯電話端末(スマートフォン)、携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)等の他の情報処理装置であってもよい。
【0036】
情報処理装置20は、プラントP内に設置されたN個の検出装置のそれぞれから、各検出装置が用いる携帯電話通信網を経由して検出データを受信する。例えば、情報処理装置20は、第1検出装置10Aに予め決められた種類の携帯電話通信網を経由して、第1検出装置10Aから検出データを受信する。また、例えば、情報処理装置20は、第2検出装置10Bに予め決められた種類の携帯電話通信網を経由して、第2検出装置10Bから検出データを受信する。
【0037】
情報処理装置20は、N個の検出装置のそれぞれから受信した検出データを、検出装置毎に記憶する。この際、情報処理装置20は、検出データに予め割り当てた管理IDに基づいて、検出装置毎に検出データを記憶する。管理IDは、N個の検出装置のそれぞれに重複しないように割り当てたIDである。例えば、情報処理装置20は、N個の検出装置のうちの第1検出装置10Aから検出データを受信した場合、受信した検出データを、第1検出装置10Aに割り当てた管理IDに対応付けられた記憶領域に記憶する。また、例えば、情報処理装置20は、N個の検出装置のうちの第2検出装置10Bから検出データを受信した場合、受信した検出データを、第2検出装置10Bに割り当てた管理IDに対応付けられた記憶領域に記憶する。
【0038】
また、情報処理装置20は、N個の検出装置と、N個の検出装置のそれぞれから受信した検出データとを管理する管理情報が予め記憶されている。情報処理装置20は、予め記憶された管理情報に基づいて、N個の検出装置と、N個の検出装置のそれぞれから受信した検出データとを管理する。
【0039】
ここで、管理情報は、N個の検出装置毎に、検出装置プラント内識別情報と、設置位置情報と、契約者情報とが対応付けられた情報である。ここで、N個の検出装置のうちのある検出装置についての契約者情報は、当該検出装置が無線通信に用いる携帯電話通信網を経由する通信サービスの契約者に関する情報である。例えば、当該契約者情報は、当該契約者を識別する契約者識別情報、当該契約者の氏名等を示す契約者個人情報、当該契約者の電話番号を示す電話番号情報等のうちの少なくとも一部を含む情報である。なお、当該契約者情報には、当該契約者に関する他の情報が含まれる構成であってもよい。また、管理情報は、N個の検出装置毎に、検出装置プラント内識別情報と、設置位置情報と、契約者情報とに加えて、他の情報が対応付けられた情報である構成であってもよい。以下では、一例として、管理情報が、図2に示したように、N個の検出装置毎に、前述の管理IDと、検出装置プラント内識別情報と、設置位置情報と、契約者情報とが対応付けられた情報である場合について説明する。図2は、管理情報の構成の一例を示す図である。図2に示した例では、管理情報は、N個の検出装置毎に、管理IDと、検出装置プラント内識別情報と、設置位置情報と、契約者情報とが対応付けられた情報が格納されたデータベースである。すなわち、当該例では、管理情報に含まれる各レコードに、管理IDと、検出装置プラント内識別情報と、設置位置情報と、契約者情報とが対応付けられて格納されている。
【0040】
管理IDは、前述した通り、N個の検出装置毎に重複しないように割り当てられたIDである。管理IDは、データベースである管理情報における主キーとして用いられる。N個の検出装置それぞれの検出装置プラント内識別情報の構成は、前述したように、互いに異なる構成であってもよい。このため、情報処理装置20では、N個の検出装置それぞれの検出装置プラント内識別情報は、管理情報の主キーとして用いることができない場合がある。そこで、情報処理装置20では、N個の検出装置のそれぞれに管理IDを割り当て、割り当てた管理IDを管理情報の主キーとして用いる。N個の検出装置のうちのある検出装置に対応するレコードには、当該検出装置に割り当てられた管理IDが格納されている。なお、N個の検出装置それぞれの検出装置プラント内識別情報が重複しない場合、検出装置プラント内識別情報を管理IDの代わりに用いてもよい。
【0041】
検出装置プラント内識別情報は、前述した通り、N個の検出装置それぞれの検出装置プラント内識別情報である。N個の検出装置のうちのある検出装置に対応するレコードには、当該検出装置の検出装置プラント内識別情報が格納されている。
【0042】
設置位置情報は、プラントP内の位置のうちN個の検出装置のそれぞれが設置された位置を特定可能な情報のことである。N個の検出装置のうちのある検出装置に対応するレコードには、当該検出装置が設置された位置を特定可能な設置位置情報が格納されている。
【0043】
ここで、N個の検出装置のうちのある検出装置についての設置位置情報は、座標情報と、設備識別情報と、設置部位識別情報と、設置位置文章情報とのいずれか1つを、当該検出装置の位置を特定可能な情報として含む情報のこと、又は、座標情報と、設備識別情報と、設置部位識別情報と、設置位置文章情報との2つ以上の組み合わせを、当該検出装置の位置を特定可能な情報として含む情報のことである。以下では、一例として、N個の検出装置のそれぞれについての設置位置情報が、座標情報と、設備識別情報と、設置部位識別情報と、設置位置文章情報とのいずれか1つを含む場合について説明する。
【0044】
N個の検出装置のうちのある検出装置についての設置位置情報に座標情報が含まれる場合、当該座標情報は、プラントP内の位置のうち当該検出装置が設置された位置の座標を示す情報のことである。この座標は、二次元座標係の座標であってもよく、三次元座標系の座標であってもよく、直交座標系の座標であってもよく、極座標系の座標であってもよく、他の座標系の座標であってもよい。図2に示した例では、管理IDが「0001」のレコード及び管理IDが「0002」のレコードに格納された設置位置情報はそれぞれ、座標情報を含む設置位置情報の一例である。
【0045】
N個の検出装置のうちのある検出装置についての設置位置情報に設備識別情報が含まれる場合、当該設備識別情報は、プラントPが有する複数の設備のうちの当該検出装置が設置された設備を識別する情報のことである。当該設備識別情報は、当該設備を識別するIDであるが、これに限られるわけではない。図2に示した例では、管理IDが「0003」のレコードに格納された設置位置情報は、設備識別情報を含む設置位置情報の一例である。
【0046】
N個の検出装置のうちのある検出装置についての設置位置情報に設置部位識別情報が含まれる場合、当該設置部位識別情報は、プラントPが有する複数の設備のうちの当該検出装置が設置された設備が有する部位のうち、当該検出装置が設置された部位(例えば、当該設備の頭頂部、当該設備の底面部等)を識別する情報のことである。当該設置部位識別情報は、当該部位を識別するIDであるが、これに限られるわけではない。図2に示した例では、管理IDが「0004」のレコードに格納された設置位置情報は、設置部位識別情報を含む設置位置情報の一例である。
【0047】
N個の検出装置のうちのある検出装置についての設置位置情報に設置位置文章情報が含まれる場合、当該設置位置文章情報は、プラントP内の位置のうち当該検出装置が設置された位置を特定可能な文章を示す情報のことである。図2に示した例では、管理IDが「0005」のレコードに格納された設置位置情報は、設置位置文章情報を含む設置位置情報の一例である。
【0048】
そして、N個の検出装置のうちのある検出装置に対応するレコードには、当該検出装置が無線通信に用いる携帯電話通信網を経由する通信サービスの契約者に関する契約者情報が格納されている。
【0049】
このように、検出データに管理IDが対応付けられており、且つ、管理情報に管理IDが格納されていることにより、情報処理装置20は、N個の検出装置のうちユーザーが所望する検出装置の設置位置情報、契約者情報等と、当該検出装置から受信した検出データとの関係を、ユーザーが所望するタイミングで容易に出力(例えば、表示、送信等)することができる。また、このように、管理情報において、検出装置プラント内識別情報と、設置位置情報と、契約者情報とが対応付けられているため、情報処理装置20は、N個の検出装置のうちのある検出装置が設置された位置の変更、通信サービスの変更、通信サービスの契約者の変更等が生じた場合であっても、管理情報に含まれる情報のユーザーからの変更によって、当該検出装置について、変更していない情報と変更した情報との対応付けを容易に行なうことができ、その結果、検出装置と検出データとの容易な管理をユーザーに提供することができる。
【0050】
また、情報処理装置20には、プラントPが有する複数の設備の配置を示す配置情報が予め記憶されている。配置情報が予め記憶されていることにより、情報処理装置20は、ユーザーから受け付けた操作に応じて、配置情報と管理情報とに基づいて、当該配置を示す画像(例えば、地図)を生成し、生成した当該配置を示す画像を出力(例えば、表示、送信等)することができる。
【0051】
また、情報処理装置20に記憶される複数の検出データ、契約者情報、識別情報等の構成は、前述した通り、互いに異なる構成であってもよい。このような場合であっても、情報処理装置20は、管理情報に基づいて、N個の検出装置と、N個の検出装置のそれぞれから受信した検出データとの一元的な管理をユーザーに提供することができる。これは、情報処理装置20が、互いに異なる構成の情報(例えば、座標情報、設備識別情報、設置部位情報、設置位置文章等)を、ある1つの種類の情報(例えば、設置位置情報)として分類して格納することにより実現されることである。なお、管理情報の主キーとして用いる情報は、前述した通り、識別情報であってもよく、更には、管理ID及び識別情報以外の情報であってもよい。例えば、管理情報の主キーとして用いる情報は、契約者情報であってもよい。
【0052】
また、情報処理装置20は、情報処理装置20が有する部材(例えば、後述する入力受付部23等)、又は、後述する情報処理端末30から操作を受け付ける。このため、情報処理装置20は、無線又は有線により、情報処理端末30と通信可能に接続される。そして、情報処理装置20は、受け付けた操作に応じた処理を行う。例えば、情報処理装置20は、情報処理装置20が有する部材を介して受け付けた操作に応じて、当該操作に応じた処理を行なう。また、例えば、情報処理装置20は、情報処理端末30が受け付けた操作を示す操作情報を受信し、受信した操作情報が示す操作を情報処理装置20への操作として受け付け、受け付けた操作に応じた処理を行なう。
【0053】
より具体的には、情報処理装置20は、受け付けた操作に応じて、管理情報の生成、変更、削除のうちの少なくとも1つを行う。また、情報処理装置20は、受け付けた操作に応じて、管理情報に含まれる情報のうち当該操作により選択された情報を出力する。例えば、情報処理装置20は、情報処理装置20が有する部材から当該操作を受け付けた場合、当該情報を表示する。また、例えば、情報処理装置20は、情報処理端末30から当該操作を受け付けた場合、当該情報を情報処理端末30に送信する。
【0054】
また、情報処理装置20は、N個の検出装置のそれぞれから受信した検出データに含まれる検出情報のうちのいずれかが所定のアラート条件を満たした場合、情報処理端末30にアラート条件が満たされたことを示すアラート情報を送信する。
【0055】
このように、情報処理装置20は、管理情報に基づいて、N個の検出装置と、N個の検出装置のそれぞれから受信した検出データとの管理を行なう。これにより、情報処理装置20は、検出装置と検出データとの容易な管理をユーザーに提供することができる。
【0056】
情報処理端末30は、例えば、ノートPC、タブレットPC、多機能携帯電話端末、携帯電話端末、PDA等である。なお、情報処理端末30は、ワークステーション、デスクトップPC等の他の情報処理端末であってもよい。
【0057】
情報処理端末30は、無線又は有線によって情報処理装置20と通信可能に接続される。情報処理端末30は、情報処理装置20への操作を受け付け、受け付けた操作を示す操作情報を情報処理装置20に送信し、情報処理装置20を制御する。これにより、情報処理端末30は、情報処理装置20を操作することができる。情報処理端末30は、例えば、インターネットブラウザを介して情報処理装置20への操作を受け付ける構成であってもよく、専用のアプリケーションプログラムを介して情報処理装置20への操作を受け付ける構成であってもよい。
【0058】
<情報処理装置のハードウェア構成>
以下、図3を参照し、情報処理装置20のハードウェア構成について説明する。図3は、情報処理装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0059】
情報処理装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)21と、記憶部22と、入力受付部23と、通信部24と、表示部25を備える。また、情報処理装置20は、通信部24を介してN個の検出装置、情報処理端末30のそれぞれと通信を行う。これらの構成要素は、バスを介して相互に通信可能に接続されている。
【0060】
CPU21は、情報処理装置20の全体を制御するプロセッサーである。なお、CPU21は、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の他のプロセッサーであってもよい。CPU21は、記憶部22に格納された各種のプログラムを実行する。
【0061】
記憶部22は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含む。なお、記憶部22は、情報処理装置20に内蔵されるものに代えて、USB等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置であってもよい。記憶部22は、情報処理装置20が処理する各種の情報、各種の画像、各種のプログラム等を格納する。例えば、記憶部22は、前述の管理情報、検出データ等を格納する。
【0062】
入力受付部23は、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、その他の入力装置である。なお、入力受付部23は、これらに代えて、表示部25と一体に構成されたタッチパネルであってもよい。また、入力受付部23は、情報処理装置20と別体であってもよい。この場合、入力受付部23は、有線又は無線によって情報処理装置20と通信可能に接続される。
【0063】
通信部24は、例えば、携帯電話通信網を用いた無線通信を行なう通信装置、USB等のデジタル入出力ポート、イーサネット(登録商標)ポート等を含んで構成される。
【0064】
表示部25は、例えば、液晶ディスプレイパネル、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイパネル等である。なお、表示部25は、情報処理装置20と別体であってもよい。この場合、表示部25は、有線又は無線によって情報処理装置20と通信可能に接続される。
【0065】
<情報処理装置の機能構成>
以下、図4を参照し、情報処理装置20の機能構成について説明する。図4は、情報処理装置20の機能構成の一例を示す図である。
【0066】
情報処理装置20は、記憶部22と、入力受付部23と、通信部24と、表示部25と、制御部26を備える。
【0067】
制御部26は、情報処理装置20の全体を制御する。制御部26は、取得部261と、表示制御部262と、通信制御部263と、記憶制御部264と、管理部265を備える。制御部26が備えるこれらの機能部は、例えば、CPU21が、記憶部22に記憶された各種のプログラムを実行することにより実現される。また、当該機能部のうちの一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
【0068】
取得部261は、N個の検出装置のそれぞれから通信部24が受信した検出データを取得する。
【0069】
表示制御部262は、情報処理端末30又は入力受付部23を介して受け付けた操作に応じて、又は、後述する管理部265空の要求に応じて、各種の画像を生成する。表示制御部262は、生成した画像を表示部25に表示させる。
【0070】
通信制御部263は、通信部24を制御し、N個の検出装置毎に予め決められた携帯電話通信網を用いた無線通信を行なう。また、通信制御部263は、通信部24を制御し、無線又は有線による情報処理端末30との通信を行なう。
【0071】
記憶制御部264は、各種の情報を記憶部22に記憶させる。例えば、記憶制御部264は、取得部261が取得した検出データを記憶部22に記憶させる。
【0072】
管理部265は、管理情報に基づいて、N個の検出装置と、N個の検出装置のそれぞれから受信した検出データとを管理する。
【0073】
<N個の検出装置を情報処理装置が管理する処理>
以下、図5を参照し、N個の検出装置を情報処理装置20が管理する処理について説明する。図5は、N個の検出装置を情報処理装置20が管理する処理の流れの一例を示す図である。
【0074】
表示制御部262は、情報処理端末30又は入力受付部23を介して、管理開始操作を受け付けるまで待機する(ステップS110)。ここで、管理開始操作は、管理情報の編集(すなわち、N個の検出装置の管理)と、管理情報に基づく検出データの管理(例えば、検出データに含まれる検出情報の表示、ダウンロード等)とを行なう操作の受け付けを情報処理装置20に開始させる操作のことである。
【0075】
表示制御部262は、管理開始操作を受け付けたと判定した場合(ステップS110-YES)、管理操作受付画像を生成する(ステップS120)。ここで、管理開始操作は、管理情報の編集と、管理情報に基づく検出データの管理とを行なう操作をユーザーから受け付ける画像(すなわち、当該操作を受け付けるGUI(Graphical User Interface)を含む画像)のことである。
【0076】
次に、表示制御部262は、ステップS120において生成した管理操作受付画像を表示させる(ステップS130)。より具体的には、表示制御部262は、ステップS110において、情報処理端末30から管理開始操作を受け付けている場合、当該管理操作受付画像を情報処理端末30に送信し、情報処理端末30に表示させる。一方、表示制御部262は、ステップS110において、入力受付部23から管理開始操作を受け付けている場合、当該管理操作受付画像を表示部25に表示させる。
【0077】
次に、管理部265は、ステップS130において情報処理端末30又は表示部25に表示させた管理操作受付画像を介して操作を受け付けるまで待機する(ステップS140)。
【0078】
管理部265は、ステップS130において情報処理端末30又は表示部25に表示させた管理操作受付画像を介して操作を受け付けたと判定した場合(ステップS140-YES)、ステップS140において受け付けた操作に応じた処理を行なう(ステップS150)。例えば、管理部265は、ステップS140において、管理情報の生成、変更、削除のうちの少なくとも1つを行う操作を受け付けた場合、受け付けた操作に応じて、管理情報の生成、変更、削除のうちの少なくとも1つを行う。また、例えば、管理部265は、ステップS140において、管理情報に含まれる情報(例えば、検出装置プラント内識別情報、設置位置情報、契約者情報等)を情報処理端末30に送信する操作を受け付けた場合、管理情報に含まれる情報のうち、受け付けた操作に応じて選択された情報を記憶部22に記憶された管理情報の中から抽出し、抽出した情報を情報処理端末30に送信する。また、例えば、管理部265は、ステップS140において、N個の検出装置のうちユーザーが所望する検出装置の位置を表示部25に表示させる操作を受け付けた場合、表示制御部262を制御し、記憶部22に記憶された管理情報に含まれる情報のうち、受け付けた操作に応じて選択された検出装置のレコードを特定し、特定したレコードに含まれる設置位置情報を表示部25に表示させる。なお、当該場合、管理部265は、表示制御部262を制御し、当該設置位置情報と、記憶部22に予め記憶された配置情報とに基づいて、プラントPが有する複数の設備の配置を示す画像(例えば、地図等)を生成し、生成した画像に、設置位置情報が示す位置を示す印を重畳し、印を重畳した後の画像を表示部25に表示させる構成であってもよい。また、ステップS150において管理部265が行なう処理は、ステップS140において受け付けた操作に応じた他の処理(例えば、ユーザーが所望する検出データの出力等)であってもよい。
【0079】
次に、管理部265は、管理操作受付画像を介した操作の受け付けを終了するか否かを判定する(ステップS160)。例えば、管理部265は、管理操作受付画像を介した操作の受け付けを終了させる操作を受け付けた場合、管理操作受付画像を介した操作の受け付けを終了すると判定する。一方、例えば、管理部265は、管理操作受付画像を介した操作の受け付けを終了させる操作を受け付けていない場合、管理操作受付画像を介した操作の受け付けを終了しないと判定する。
【0080】
管理部265は、管理操作受付画像を介した操作の受け付けを終了しないと判定した場合(ステップS160-NO)、ステップS140に遷移し、ステップS130において情報処理端末30又は表示部25に表示させた管理操作受付画像を介して操作を受け付けるまで再び待機する。
【0081】
一方、管理部265は、管理操作受付画像を介した操作の受け付けを終了すると判定した場合(ステップS160-YES)、図5に示したフローチャートの処理を終了する。
【0082】
<検出データを情報処理装置が管理する処理>
以下、図6を参照し、検出データを情報処理装置20が管理する処理について説明する。図6は、検出データを情報処理装置20が管理する処理の流れの一例を示す図である。情報処理装置20は、N個の検出装置のいずれかから検出データを通信部24が受信する毎に、図6に示したフローチャートの処理を繰り返し行なう。
【0083】
取得部261は、通信部24が受信した検出データを取得する(ステップS210)。
【0084】
次に、記憶制御部264は、ステップS210において取得部261が取得した検出データに対応付けられた検出装置プラント内識別情報と、記憶部22に記憶された管理情報とに基づいて、管理情報が有するレコードのうち当該検出装置プラント内識別情報を含むレコードを特定し、特定したレコードに含まれる管理IDを特定する。そして、記憶制御部264は、特定した管理IDに対応付けられた記憶領域に、当該検出データを記憶させる(ステップS220)。
【0085】
次に、管理部265は、ステップS220において記憶させた検出データに含まれる検出情報が、所定のアラート条件を満たすか否かを判定する(ステップS230)。例えば、アラート条件には、N個の検出装置毎に、検出装置が検出する検出情報についての条件が含まれている。例えば、アラート条件には、第1検出装置10Aが検出する検出情報についての条件、第2検出装置10Bが検出する検出情報についての条件等が含まれている。また、第1検出装置10Aが検出する検出情報についての条件は、例えば、当該検出情報が何らかの物理量である場合、当該物理量が所定の閾値以上であることであるが、これに限られるわけではない。また、例えば、第2検出装置10Bが検出する検出情報についての条件は、例えば、当該検出情報が何らかの画像である場合、当該画像に所定の物体の画像が含まれていることであるが、これに限られるわけではない。管理部265は、ステップS220において記憶させた検出データに含まれる検出情報が、所定のアラート条件に含まれる条件のうちのいずれかの条件を満たす場合、当該検出情報が所定のアラート条件を満たすと判定する。一方、管理部265は、ステップS220において記憶させた検出データに含まれる検出情報が、所定のアラート条件に含まれる条件のうちのいずれの条件も満たさない場合、当該検出情報が所定のアラート条件を満たさないと判定する。
【0086】
管理部265は、ステップS220において記憶させた検出データに含まれる検出情報が、所定のアラート条件を満たすと判定した場合(ステップS230-YES)、アラート条件が満たされたことを示すアラート情報を出力する(ステップS240)。例えば、管理部265は、ステップS250において、当該場合、アラート条件が満たされたことを示すアラート情報の表示部25への表示と、アラート条件が満たされたことを示すアラート情報の情報処理端末30への送信との少なくとも一方を行なう。ステップS240の処理が行なわれた後、管理部265は、図6に示したフローチャートの処理を終了する。
【0087】
一方、取得部261は、ステップS220において記憶させた検出データに含まれる検出情報が、所定のアラート条件を満たさないと管理部265が判定した場合(ステップS230-NO)、図6に示したフローチャートの処理を終了する。
【0088】
なお、上記において説明した情報処理装置20は、プラントP内に設置される構成であってもよく、サーバとしてクラウド上に設置される構成であってもよく、他の場所に設置される構成であってもよい。また、当該情報処理装置20が有する機能は、クラウド上に設置される複数のサーバにより実現される構成であってもよい。
【0089】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置(上記において説明した例では、情報処理装置20)は、予め決められた種類の情報を検出情報として検出する検出装置(上記において説明した例では、第1検出装置10A、第2検出装置10B)が検出した検出情報を含む検出データを、所定の携帯電話通信網を経由して検出装置から受信する情報処理装置であって、検出データと検出装置とを管理する管理情報と、検出データとを記憶する記憶部(上記において説明した例では、記憶部22)と、管理情報に基づいて、検出装置と検出データとを管理する管理部(上記において説明した例では、管理部265)と、を備え、検出装置は、プラント(上記において説明した例では、プラントP)が有する複数の設備のうちのいずれかに設置されており、検出装置には、携帯電話通信網を経由する通信サービスにおいて検出装置を識別する検出装置通信識別情報が記憶されており、検出データには、プラント内において検出装置を識別する検出装置プラント内識別情報が含まれており、管理情報は、プラント内の位置のうち検出装置が設置された位置を特定可能な設置位置情報と、検出装置プラント内識別情報と、通信サービスの契約者に関する契約者情報とが対応付けられた情報である。これにより、情報処理装置は、検出装置と検出データとの容易な管理をユーザーに提供することができる。
【0090】
また、情報処理装置では、設置位置情報には、プラント内の位置のうち検出装置が設置された位置の座標を示す座標情報が含まれる、構成が用いられてもよい。
【0091】
また、情報処理装置では、設置位置情報には、プラントが有する複数の設備のうちの検出装置が設置された設備を識別する設備識別情報が含まれる、構成が用いられてもよい。
【0092】
また、情報処理装置では、設置位置情報には、プラントが有する複数の設備のうちの検出装置が設置された設備が有する部位のうち、検出装置が設置された部位を識別する設置部位識別情報が含まれる、構成が用いられてもよい。
【0093】
また、情報処理装置では、設置位置情報には、前記プラント内の位置のうち前記検出装置が設置された位置を特定可能な文章を示す文章情報が含まれる、構成が用いられてもよい。
【0094】
また、情報処理装置では、管理部は、受け付けた操作に応じた処理を行う、構成が用いられてもよい。
【0095】
また、情報処理装置では、管理部は、受け付けた第1操作に応じて、管理情報の生成、変更、削除のうちの少なくとも1つを行う、構成が用いられてもよい。
【0096】
また、情報処理装置では、管理部は、受け付けた第2操作に応じて、管理情報に含まれる情報のうち第2操作により選択された情報を出力する、構成が用いられてもよい。
【0097】
また、情報処理装置では、記憶部には、プラントが有する複数の設備の配置を示す配置情報が更に記憶されており、管理部は、受け付けた第3操作に応じて、配置情報と管理情報とに基づいて、配置を示す画像を生成し、生成した当該配置を示す画像を出力する、構成が用いられてもよい。
【0098】
また、情報処理装置では、管理部は、検出装置から受信した検出データに含まれる検出情報が所定のアラート条件を満たした場合、アラート条件が満たされたことを示すアラート情報を出力する、構成が用いられてもよい。
【0099】
また、実施形態に係る管理システム(上記において説明した例では、管理システム1)は、上記に記載の情報処理装置と、検出装置と、無線又は有線により情報処理装置と通信可能に接続され、情報処理装置を操作する情報処理端末と、を備える。これにより、管理システムは、検出装置と検出データとの容易な管理をユーザーに提供することができる。
【0100】
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない限り、変更、置換、削除等されてもよい。
【0101】
また、以上に説明した装置(例えば、第1検出装置10A、第2検出装置10B、情報処理装置20、情報処理端末30)における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD(Compact Disk)-ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリー(RAM:Random Access Memory)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0102】
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0103】
1…管理システム、10A…第1検出装置、10B…第2検出装置、20…情報処理装置、21…CPU、22…記憶部、23…入力受付部、24…通信部、25…表示部、26…制御部、30…情報処理端末、261…取得部、262…表示制御部、263…通信制御部、264…記憶制御部、265…管理部、P…プラント
図1
図2
図3
図4
図5
図6