(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022038650
(43)【公開日】2022-03-10
(54)【発明の名称】プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 7/15 20060101AFI20220303BHJP
H04N 21/2668 20110101ALI20220303BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20220303BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220303BHJP
【FI】
H04N7/15 120
H04N21/2668
H04N21/258
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020143261
(22)【出願日】2020-08-27
(71)【出願人】
【識別番号】510323107
【氏名又は名称】ウェルスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(72)【発明者】
【氏名】谷生 芳彦
【テーマコード(参考)】
5C164
5L049
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164FA26
5C164SC05P
5C164SC11P
5C164VA10P
5C164VA13S
5C164VA23P
5C164VA48S
5C164YA08
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】各ユーザにおいて共通の第1の動画データ配信から、ユーザ毎に個別の第2の動画データ配信への移行を円滑に行い、ユーザにとって利便性の高いプログラム等を提供すること。
【解決手段】サーバは、参加指示を受け付けた各ユーザの端末に、イベントの主催者の端末において取得された動画データを、第1の動画データとして配信し、第1の動画データの配信終了条件を満たした場合に、各ユーザの操作によらずに、ユーザ毎に個別の第2の動画データを配信する。なお、サーバは、参加指示を受け付けた各ユーザの端末に、イベントの主催者の端末において取得された動画データを、第1の動画データとして配信し、ユーザ毎に、受付宛先に基づき特定されるユーザと当該ユーザの担当者との組み合わせに基づき、当該ユーザの端末に、当該担当者の端末において取得された動画データを、第2の動画データとして配信する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザの端末に、データを配信する処理を行うプログラムであって、
ユーザの端末からイベントの参加要求情報を受け付けた場合に、当該ユーザを担当する担当者を決定する処理を行う決定部と、
前記参加要求情報を受け付けたユーザ毎に、ユーザの識別情報と当該ユーザの担当者の識別情報とに基づいて、受付宛先を生成する生成部と、
前記参加要求情報を受け付けたユーザ毎に、ユーザの端末に生成された受付宛先を通知する通知部と、
各ユーザの端末から受付宛先に応じて、参加指示を受け付ける受け付け部と、
前記参加指示を受け付けた各ユーザの端末に、各ユーザにおいて共通の第1の動画データを配信し、前記第1の動画データの配信終了条件を満たした場合に、前記各ユーザの操作によらずに、前記ユーザ毎に個別の第2の動画データを配信する配信部として、コンピュータを機能させ、
前記配信部は、
前記参加指示を受け付けた各ユーザの端末に、前記イベントの主催者の端末において取得された動画データを、前記第1の動画データとして配信し、
前記ユーザ毎に、前記受付宛先に基づき特定されるユーザと当該ユーザの担当者との組み合わせに基づき、当該ユーザの端末に、当該担当者の端末において取得された動画データを、前記第2の動画データとして配信することを特徴とするプログラム。
【請求項2】
請求項1において、
前記配信部は、
前記イベントの主催者の端末において取得された動画データを、前記第1の動画データとしてリアルタイムに配信することを特徴とするプログラム。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記配信部は、
前記担当者の端末において取得された動画データを、前記第2の動画データとしてリアルタイムに配信することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、クラウドコンピューティングを利用した多地点にいる複数人同士のコミュニケーション(会議、ミーティング、オンラインセミナー、相談等)を行うことが可能なサービスを提供するシステムが利用されている(例えば、特許文献1の0014段落参照)。
【0003】
このようなシステムでは、主催者となるホストユーザが開催するオンラインセミナーに、多地点にいる各ユーザが自宅に居ながらに参加することができる。また、企業の担当者が遠隔地にいる顧客となるユーザに、ネットワークを介して相談することができる等のメリットがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
また、上記システムは、例えば、オンラインセミナーのように、主催者のユーザが開催するオンラインイベントに、複数のユーザが参加する場合があるが、その後、1対1の個別に相談を図りたい場合がある。例えば、主催者がユーザに対し、家計支援に関する説明会を行い、その後、担当の担当者(例えば、ファイナンシャルプランナー)が、各ユーザと個別に家計相談するケースがある。
【0006】
このように、複数人が参加する共通のコミュニケーションの場面から個別へのコミュニケーションの場面へ移行する場合、ユーザの利便性を考慮すると、円滑に移行できることが望ましい。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みたものでありその目的は、各ユーザにおいて共通の第1の動画データ配信から、ユーザ毎に個別の第2の動画データ配信への移行を円滑に行い、ユーザにとって利便性の高いプログラム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明は、
複数のユーザの端末に、データを配信する処理を行うプログラムであって、
ユーザの端末からイベントの参加要求情報を受け付けた場合に、当該ユーザを担当する担当者を決定する処理を行う決定部と、
前記参加要求情報を受け付けたユーザ毎に、ユーザの識別情報と当該ユーザの担当者の識別情報とに基づいて、受付宛先を生成する生成部と、
前記参加要求情報を受け付けたユーザ毎に、ユーザの端末に生成された受付宛先を通知する通知部と、
各ユーザの端末から受付宛先に応じて、参加指示を受け付ける受け付け部と、
前記参加指示を受け付けた各ユーザの端末に、各ユーザにおいて共通の第1の動画データを配信し、前記第1の動画データの配信終了条件を満たした場合に、前記各ユーザの操作によらずに、前記ユーザ毎に個別の第2の動画データを配信する配信部として、コンピュータを機能させ、
前記配信部は、
前記参加指示を受け付けた各ユーザの端末に、前記イベントの主催者の端末において取得された動画データを、前記第1の動画データとして配信し、
前記ユーザ毎に、前記受付宛先に基づき特定されるユーザと当該ユーザの担当者との組み合わせに基づき、当該ユーザの端末に、当該担当者の端末において取得された動画データを、前記第2の動画データとして配信するプログラムに関する。
【0009】
また、本発明は、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶した情報記憶媒体に関する。また、本発明は、上記各部を備えるサーバに関する。
【0010】
本発明によれば、第1の動画データの配信終了条件を満たした場合に、各ユーザの操作によらずに、ユーザ毎に、ユーザの端末に、第2の動画データを配信する。したがって、各ユーザにおいて共通の第1の動画データ配信から、ユーザ毎に個別の第2の動画データ配信への移行を円滑に行うことができる。
【0011】
また、本発明によれば、例えば、家計相談オンラインセミナーのように複数のユーザが参加するオンラインのイベントにおいて、当該イベントの主催者から取得した動画データを配信することができる。そして、オンラインセミナー終了後において、各ユーザは、シームレスにオンライン上で、個別に担当者(例えば、ファイナルシャルプランナー等の担当者)の動画を視聴することができる。
【0012】
なお、本発明において、第1の動画データを配信するとは、第1の動画データをリアルタイムに配信すること、録画した第1の動画データを配信することの両方の意味を含む。
【0013】
なお、本発明において、第2の動画データを配信するとは、第2の動画データをリアルタイムに配信すること、録画した第2の動画データを配信することの両方の意味を含む。
【0014】
また、本発明において、「ユーザを担当する担当者を決定する処理」とは、イベント主催者側の所与のユーザ(イベント主催者やイベントの管理者等)の操作情報に基づいて担当者を決定する処理、ユーザからの操作情報に基づいて担当者を決定する処理、コンピュータ(CPU制御)によって自動的に担当者を決定する処理、等である。
【0015】
(2)本発明のプログラム、情報記憶媒体、又は、サーバは、
前記配信部は、
前記イベントの主催者の端末において取得された動画データを、前記第1の動画データとしてリアルタイムに配信するようにしてもよい。
【0016】
本発明によれば、ユーザに対して最新の第1の動画データをいち早く伝えることができる。また、イベントの主催者とユーザ間の関係性を強化することができる。
【0017】
(3)本発明のプログラム、情報記憶媒体、又は、サーバは、
前記配信部は、
前記担当者の端末において取得された動画データを、前記第2の動画データとしてリアルタイムに配信するようにしてもよい。
【0018】
本発明によれば、ユーザに対して最新の第2の動画データをいち早く伝えることができる。また、担当者とユーザ間の関係性を強化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本実施形態の情報配信システムの構成の一例を示す図。
【
図3】本実施形態の動画データの配信に関する説明図。
【
図4】本実施形態の受付宛先に関する処理の流れを示すフローチャート図。
【
図5】本実施形態の動画配信の処理の流れを示すフローチャート図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0021】
[1]概要
本実施形態の情報配信システムは、複数のユーザの端末に、イベントのデータを配信する処理を行うシステムに関する。「イベント」とは、インターネットを介して行われるオンラインイベント、オンラインセミナー、個別相談、等である。また、「イベントのデータ」とは、イベントに関する動画データ、発話データ、音声データ、映像データ、画面データ等である。
【0022】
例えば、イベントの主催者(講師、司会者等)が、Web会議(オンラインミーティング)のアプリケーションを利用して、複数のユーザに対してオンラインのセミナーを行うものである。そして、情報配信システムは、オンラインセミナー終了後、各ユーザに対して、個別の担当者を割り当て、オンラインで各種相談を行うことができるように制御する。情報配信システムは、「イベントシステム」或いは「オンラインセミナーシステム」ともいう。
【0023】
本実施形態によれば、例えば、金融のスペシャリストが講師として各ユーザに家計支援の説明会を行い、その後、ユーザ毎に、担当者(例えば、家計支援専門のファイナンシャルプランナー)を割り当て、ユーザに対して適切な相談できる。
【0024】
また、本実施形態によれば、ユーザ毎に、ユーザの識別情報に基づいてイベント参加のための受付宛先(URL)を生成し、各ユーザに事前に受付宛先を通知する。つまり、各ユーザは受付宛先をクリックするだけでイベントに参加することができる。また、本実施形態の情報配信システムは、オンラインセミナーのライブストリーミング配信の終了した場合、ライブストリーミング配信から、1対1の個別のWeb会議(オンラインミーティング)の動画データ配信の移行を、ユーザの操作によらずに、自動的に行うように制御している。このようにすれば、ユーザの利便性が向上し、円滑な相談サービスを提供できるからである。以下、詳細に説明する。
【0025】
[2]ネットワークの説明
本実施形態のイベントは、オンライン(インターネット)を介して行われるイベントである。例えば、イベント運営企業(イベント開催企業)が、ユーザを対象に、オンラインセミナーと相談会を行う。
【0026】
図1は、情報配信システムのネットワーク図の一例を示す。本実施形態の情報配信システムは、サーバ10と端末20とがネットワーク(インターネットや、イントラネット等)を介して接続される。端末20は、イベントに参加するユーザ(顧客ユーザ)の端末20、イベントの主催者側の端末20(例えば、講師や司会者が利用する端末)、ユーザに割り当てられた担当者の端末20がある。
【0027】
オンラインセミナーでは、予めオンラインセミナーの開始時刻をユーザに提示し、開始
時刻になるとオンラインセミナーを開始する。例えば、オンラインセミナーでは、Web会議サーバ30が提供するWeb会議のアプリケーションを用いて、主催者側の端末20から取得したオンラインセミナーの動画データを、動画配信サーバ40を介して、ユーザの端末20に対して、ライブストリーミング配信(生配信)を行う。
【0028】
そして、オンラインセミナーを終了すると、個別の相談会に移行する。相談会は、Web会議サーバ30が提供するWeb会議のアプリケーションを用いて、1対1の個別のWeb会議(オンラインミーティング)を行う。つまり、サーバ10は、各ユーザの端末20に対して、1対1(ユーザ対担当者)の個別のWeb会議(オンラインミーティング)の動画データを、ライブストリーミング配信(生配信)する。
【0029】
相談会は、担当者(専門家)がユーザの相談相手となり、種々の情報を提供する。例えば、ファイナンシャルプランナー(担当者の一例)が、ユーザの家計、住宅ローン、教育費、老後の相談等を行い、当該ファイナンシャルプランナーが保険商材などを提案し、双方にとって有益となる機会を与えている。
【0030】
本実施形態のイベントでは、オンラインセミナーと相談会を続けて行うことを想定している。イベントでは、オンラインセミナーの直後に相談会を行うが、オンラインセミナーと相談会との間に休憩時間(例えば、5分間)があってもよい。
【0031】
なお、サーバ10は、情報処理装置、コンピュータである。また、端末20は、スマートフォンなどの携帯端末、コンピュータなどの情報処理装置、等である。サーバ10、端末20、Web会議サーバ(コミュニケーションサーバ)30、動画配信サーバ40それぞれがネットワーク(例えば、インターネット)を介して接続されており、所与のデータの通信(送受信)が可能なシステムである。
【0032】
[3]サーバの機能の説明
図2は、本実施形態のサーバ10の構成について説明する。なお、
図2は、本実施形態のサーバ10の機能ブロック図の一例である。また、本実施形態のサーバ10は、
図2の各部を全て含む必要はなく、その一部を省略した構成としてもよい。
【0033】
サーバ10は、所定の情報が記憶された情報記憶媒体180、端末20と通信を行う通信部196、種々の処理を実行する処理部100、及び、各種のデータを記憶する記憶部140を含む。
【0034】
情報記憶媒体180(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などによって構成される。
【0035】
通信部196は、外部(例えば、端末、他のサーバや他のネットワークシステム)との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどによって構成される。
【0036】
記憶部140は、処理部100や通信部196などのワーク領域となるもので、その機能は、RAM(VRAM)などによって構成される。
【0037】
また、本実施形態の記憶部140は、主記憶部142の他に、ユーザ情報が記憶されるユーザ情報記憶部144、予約情報が記憶される予約情報記憶部145、担当者情報が記憶される担当者情報記憶部146、を有している。
【0038】
なお、ユーザ情報記憶部144、予約情報記憶部145、担当者情報記憶部146に記憶される情報は、サーバ10と物理的に異なる記憶装置(データベース)で管理してもよい。かかる場合、サーバ10と記憶装置(データベース)はネットワークを介して接続され、データの送受信を可能とする。サーバ10は、データベースに対して新たなデータの登録、データの削除、データの変更(更新)の命令を行うことができる。
【0039】
ユーザ情報記憶部144には、ユーザ毎に、ユーザID(ユーザの識別情報)に対応付けて、ユーザ情報が記憶される。
【0040】
ユーザ情報とは、ユーザ(或いはユーザの家族)の関心のある業種及び当該業種の時期、ユーザが参加したイベント情報、ユーザの属性情報等が記憶される。
【0041】
なお、ユーザ情報は、ユーザの居住地、メールアドレス、パスワード、ユーザの性別、家族情報を含んでもよい。また、家族情報とは、子どもや夫、両親それぞれの名前、ニックネーム、年齢、性別などである。
【0042】
また、イベント情報とは、ユーザが参加した、イベントIDやイベント名(オンライン家計支援オンラインセミナー等)、担当者情報、日時、ユーザに提供した情報(試供品、当該試供品の企業情報)等である。
【0043】
また、ユーザの属性情報とは、例えば、年収、貯蓄状況、所持する不動産の有無などの資産情報や、住宅ローンの返済額などの借金情報を含む。
【0044】
ユーザIDは、ユーザを識別するための情報でありユーザ毎にユニーク(固有)な情報である。サーバ10は、所与のタイミングでユーザに対してユーザIDを発行する。例えば、初回のイベント予約時やイベント運営企業が運営する所定のアプリケーションプログラムがユーザの端末20にインストールされた時、当該ユーザに対してユーザIDを発行して割り振る。また、サーバ10は、ユーザが申し込みをした時点、或いは、ユーザと担当者とをマッチングした時点で、当該ユーザに対してユーザIDを発行して割り振ってもよい。なお、ユーザIDは、ユーザを一意に識別するためのものであって、ユーザの氏名や住所などの個人情報のユーザ登録を必要としなくてもよい。したがって、ユーザは気軽のイベントに参加できる。
【0045】
処理部100は、記憶部140内の主記憶部142をワーク領域として各種処理を行う。処理部100の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0046】
処理部100は、記憶部140や情報記憶媒体180に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち記憶部140や情報記憶媒体180には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
【0047】
例えば、処理部100(プロセッサ)は、記憶部140や情報記憶媒体180に記憶されているプログラムに基づいて、サーバ10全体の制御を行うとともに、各部間におけるデータ等の受け渡しの制御などの各種の処理を行う。さらに、端末20からの要求に応じた各種サービスを提供する処理を行う。
【0048】
具体的には、本実施形態の処理部100は、通信制御部101、Web処理部102、ユーザ情報制御部103、通知部104、生成部110、受け付け部111、配信部11
2、決定部113、を少なくとも有している。
【0049】
通信制御部101は、端末20等とネットワークを介してデータを送受信する処理を行う。すなわち、サーバ10は、通信制御部101によって端末20等から受信した情報に基づいて各種処理を行う。特に、通信制御部101は、ユーザの端末20からの要求に基づいて、所与の配信データを当該ユーザの端末20に送信する処理を行う。
【0050】
Web処理部102は、Webサーバとして機能する。例えば、Web処理部102は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルを通じて、端末20にインストールされているWebブラウザの要求に応じてデータを送信する処理、及び、端末20のWebブラウザによって送信されるデータを受信する処理を行う。
【0051】
ユーザ情報制御部103は、ユーザ情報を、ユーザ情報記憶部144に記憶する処理を行う。
【0052】
通知部104は、ユーザに所与の情報を通知する。例えば、通知部104は、参加要求情報を受け付けたユーザ毎に、ユーザの端末20に、生成部110において生成された受付宛先を通知する。
【0053】
なお、「通知」とは、サーバ10がユーザの端末20に対して、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)による送受信される電子メール(メールマガジン等でもよい)で送信すること、SMTPに限らず、所与のプロトコルにより送信すること、プッシュ通知をすること、所定のアプリケーションの所定画面(バナー表示画面、お知らせ画面、ポップアップ画面等)を提示(表示)すること、サーバ10のWeb処理部102が、Webページによって通知すること、の少なくとも1つであり、サーバ10が能動的にユーザの端末に送信することを示す。なお、サーバ10は、ユーザの端末からの要求に応じて、要求のあった当該端末に情報を送信することも「通知」の一態様としてもよい。なお、プッシュ通知とは、端末(スマートフォン)の画面の一部領域(上端など)にメッセージウィンドウを表示させることである。
【0054】
生成部110は、ユーザの端末20からイベントの参加要求情報を受け付けた場合に、当該イベントに参加するための受付宛先(例えば、URL)を生成する。特に、生成部110は、ユーザ毎に、ユーザの識別情報に基づいて受付宛先を生成する。具体的には、生成部110は、ユーザ毎に、ユーザの識別情報と当該ユーザの担当者の識別情報とに基づいて、受付宛先を生成する。
【0055】
受け付け部111は、ユーザの端末20から受付宛先に応じて、参加指示を受け付ける。
【0056】
配信部112は、受け付け部111によって参加指示を受け付けた各ユーザの端末20に、各ユーザにおいて共通の第1の動画データ(例えば、セミナーの動画データ)と、ユーザ毎に個別の第2の動画データ(例えば、個別相談の動画データ)とを配信する。
【0057】
例えば、配信部112は、参加指示を受け付けた各ユーザの端末20に、イベントの主催者の端末20において取得された動画データを、第1の動画データとして配信する。
【0058】
例えば、配信部112は、参加指示を受け付けた各ユーザの端末20に、イベントの主催者の端末20において取得された動画データを、第1の動画データとしてリアルタイムに配信してもよい。また、配信部112は、当該第1の動画データをサーバ10の記憶部
140やインターネットを介した所定の記憶装置に記憶し、録画された当該第1の動画データを、参加指示を受け付けた各ユーザの端末20に配信してもよい。
【0059】
また、配信部112は、第1の動画データの配信終了条件を満たした場合に、各ユーザの操作によらずに、ユーザ毎に個別の第2の動画データを配信する。例えば、配信部112は、受付宛先に基づき特定されるユーザと当該ユーザの担当者との組み合わせに基づき、当該ユーザの端末20に、当該担当者の端末20において取得された動画データを、第2の動画データとして配信する。
【0060】
例えば、配信部112は、ユーザAと担当者Pの組み合わせを特定した場合、ユーザAの端末20に、担当者Pの端末20において取得された動画データを、第2の動画データとしてリアルタイムに配信してもよい。また、配信部112は、担当者Pの端末20から取得した動画データをサーバ10の記憶部140やインターネットを介した所定の記憶装置に記憶し、録画された当該第2の動画データをユーザAの端末20に配信してもよい。
【0061】
決定部113は、ユーザの端末20から参加要求情報を受け付けた場合に、当該ユーザを担当する担当者を決定する処理を行う。
【0062】
[4]担当者の決定
サーバ10は、ユーザの端末からイベントの参加要求情報を受け付けた場合に、当該ユーザを担当する担当者を決定する処理を行う。例えば、サーバ10は、当該ユーザに対して、空きのある(予約が確定されていない)担当者を割り当てる。
【0063】
例えば、サーバ10は、イベント主催者側の所与のユーザ(イベント主催者やイベントの管理者等)の操作情報に基づいて担当者を決定してもよい。例えば、イベント主催者側の管理者が、ユーザに最適な担当者を決めるようにする。このようにすれば、イベント側の管理者の意思が反映されると共に、ユーザ毎に最適な担当者を割り振ることができる。
【0064】
また、サーバ10は、ユーザからの操作情報に基づいて担当者を決定してもよい。例えば、サーバ10は、ユーザに複数の担当者候補を提示し、ユーザの操作情報に基づいて選択された担当者候補を、当該ユーザを担当する担当者として決定する処理を行う。このようにすれば、ユーザの意思が反映され、ユーザが満足する担当者を割り当てることができる。
【0065】
また、サーバ10は、コンピュータ(CPU制御)によって自動的に担当者を決定してもよい。
【0066】
例えば、サーバ10は、担当者情報記憶部146に、担当者の情報が記憶している。サーバ10は、担当者情報記憶部146に記憶されている複数の担当者の中から、ユーザの情報に基づき、担当者を決定する。
【0067】
例えば、サーバ10は、ユーザ登録がされていないユーザの端末からイベントの参加要求情報を受け付けた場合に、ユーザの年齢や家族に関する情報、関心のある業種等のアンケートの回答結果を受け付けて、ユーザに適した担当者を割り当てる。例えば、乳児(0~2歳)の子どもがいるユーザに対しては、子育てに関する家計支援に詳しい担当者を割り当てるようにする。
【0068】
なお、サーバ10は、ユーザからアンケート回答結果を得られない場合、任意に抽出した担当者をユーザに割り当ててもよい。
【0069】
また、サーバ10は、既にユーザ登録がなされたユーザの端末からイベントの参加要求情報を受け付けた場合に、過去に担当した担当者を割り当ててもよいし、ユーザ情報(家族の年齢や家族構成、関心のある業種)に応じて最適な担当者を割り当ててもよい。
【0070】
サーバ10は、ユーザに割り当てる担当者を決定する際は、評価の高い担当者を決定するようにしてもよい。例えば、相談会の後、相談会に参加したユーザを対象に担当者を5段階で評価を行ってもらう。そして、サーバ10は、当該担当者の評価値を担当者情報記憶部146に記憶する。サーバ10は、担当者の平均の評価値の高い者から優先的にユーザの担当者となるように割り当てるようにする。
【0071】
また、サーバ10は、過去にユーザを相談した担当者の結果(成約率、成約結果等)を基に協調フィルタリングを行い、ユーザに対して最適な担当者を決定するようにしてもよい。
【0072】
なお、サーバ10は、ユーザに対して担当者を決定した場合には、当該担当者についての予約を確定し、以後、他のユーザに対して重複した担当者を割り当てないように制御する。
【0073】
また、サーバ10は、イベントの予約画面においてユーザからイベントの参加要求情報を受け付けてもよい。
【0074】
また、本実施形態のイベントについて参加可能なユーザ数を所定数(例えば、100人)に制限してもよい。例えば、サーバ10は、イベントについて予約ユーザ数が所定数に達した場合に、当該イベントの参加要求情報を受け付けないように制御してもよい。
【0075】
なお、サーバ10は、ユーザ(ユーザの識別情報)と当該ユーザの担当者(担当者の識別情報)との組み合わせを、開催するイベントのID(識別情報)に対応付けて、予約情報記憶部145に記憶する。
【0076】
[5]受付宛先の生成
サーバ10は、ユーザの端末からイベントの参加要求情報を受け付けた場合に、当該イベントに参加するための受付宛先を生成する。受付宛先は、オンラインでイベント(オンラインセミナー及び個別相談)を行うためのURLである。なお、URLは、Uniform Resource Locatorの略である。
【0077】
本実施形態では、ユーザ毎に固有の受付宛先を生成する。例えば、受付宛先は、サーバ10から提供されるイベント画面Wを参照するためのWeb参照ページの宛先である。受付宛先について具体的に説明すると、受付宛先は、プロトコル名(例えば、http、https等)、ホスト名、ドメイン名、フォルダ名(ディレクトリ名)やファイル名を定義する。
【0078】
また、本実施形態では、受付宛先にユーザID(ユーザの識別情報)や担当者ID(担当者の識別情報)が含まれるようにし、ユーザ毎に固有の受付宛先を生成する。このようにすれば、サーバ10は、受付宛先が選択(クリック)された場合に、どのユーザからのアクセスであるのか、そして、当該ユーザの担当者を特定することができる。
【0079】
例えば、参加要求情報を受け付けたユーザIDがAであり、担当者IDがPであるとすると、「https://ifpat.com/seminar/index.html?user=A&consultant=P」のように、所定の方式でユーザIDと担当者IDを定義した受付宛先201を生成する。なお、ユーザIDと担当者IDについては
、所定の方式でエンコードされてもよい。
【0080】
また、例えば、参加要求情報を受け付けたユーザIDがBであり、担当者IDがQであるとすると、「https://ifpat.com/seminar/index.html?user=B&consultant=Q」のように、所定の方式でユーザIDと担当者IDを定義した受付宛先202を生成する。
【0081】
また、例えば、参加要求情報を受け付けたユーザIDがCであり、担当者IDがRであるとすると、「https://ifpat.com/seminar/index.html?user=C&consultant=R」のように、所定の方式でユーザIDと担当者IDを定義した受付宛先203を生成する。
【0082】
このように、サーバ10のイベント画面W(Web参照ページ)は、各ユーザにおいて共通のページであり、例えば、「https://ifpat.com/seminar/index.html」としている。
【0083】
なお、サーバ10は、ユーザ毎の受付宛先に、ユーザIDや担当者ID以外の情報を含むようにしてもよい。
【0084】
[6]通知
サーバ10は、参加要求情報を受け付けたユーザ毎に、ユーザの端末に生成された受付宛先を通知する。例えば、ユーザAの端末20に上記受付宛先201を通知する。また、ユーザBの端末20に、上記受付宛先202を通知する。また、ユーザCの端末20に、上記受付宛先203を通知する。
【0085】
なお、サーバ10は、各ユーザに応じた受付宛先だけでなく、イベント情報(例えば、イベントの開始時刻、オンラインセミナーの開始時刻、相談会の開始時刻、担当者の氏名)をユーザに通知する。
【0086】
[7]参加指示の受付
本実施形態のサーバ10は、
図3に示すように、イベントの開始時刻T1が到来すると、当該イベントの終了時刻T3が到来するまでの期間TAにおいて、イベントの参加指示を受け付ける。
【0087】
例えば、サーバ10は、期間TAにおいてユーザAの端末20から受付宛先を選択(クリック)することに応じて、イベント画面W(Web参照ページ)のデータを配信する。
【0088】
[8]オンラインセミナーの動画データの配信
サーバ10は、オンラインセミナーの開始時刻T1(すなわち、イベントの開始時刻T1)が到来すると、Web会議サーバ30が提供するWeb会議のアプリケーションを用いて、主催者側の端末20から動画データをリアルタイムに取得する。そして、サーバ10は、主催者側の端末20から取得した動画データM1を、動画配信サーバ40を介して参加指示を受け付けた各ユーザの端末20に配信する。つまり、サーバ10は、ライブストリーミング配信(リアルタイムにストリーミング配信)を行う。
【0089】
つまり、サーバ10は、
図3に示すように、参加指示を受け付けた各ユーザの端末20に、各ユーザにおいて共通のオンラインセミナーの動画データM1を配信する。例えば、各ユーザA,B,Cの各端末20は、端末20にインストールされたWebブラウザを用いて、受付宛先にアクセスし、当該受付宛先のイベント画面Wにおいて共通の動画データM1を再生する処理を行う。これにより、各ユーザA、B、Cは動画データM1を視聴す
ることができる。
【0090】
なお、ストリーミング配信とは、動画データのダウンロードしながら同時に再生処理を行うことを意味する。
【0091】
特に、本実施形態のサーバ10は、不特定多数のユーザの端末20に配信するのではなく、イベントの参加指示を受け付けたユーザの端末20に限定して配信する。
【0092】
なお、主催者の端末20から取得する動画データM1とは、例えば、イベントの主催者(講師、司会者等)の端末20が備える撮影部(カメラ)によって撮影される撮影データや、端末20にインストールされたWeb会議のアプリケーションの機能によって取得される動画データや、画像データ、音声データを含む。例えば、講師の発話の音声データ、講師が用いる画像データや資料のデータ、講師を撮影した動画データが、リアルタイムに各ユーザの端末20に配信されることになる。これにより、各ユーザは、講師と地理的に離れた拠点(遠隔地)にいたとしても、セミナーに参加することができる。
【0093】
サーバ10は、オンラインセミナーの開始時刻T1(イベントの開始時刻T1)からオンラインセミナーの終了時刻までの期間において、オンラインセミナーの動画データを配信する。
【0094】
[9]個別相談の動画データの配信
サーバ10は、オンラインセミナーの動画データの配信終了条件を満たした場合に、オンラインセミナーを終了する。そして、サーバ10は、同じイベント画面Wにおいて、継続して、個別相談の動画データを配信する。
【0095】
オンラインセミナーの動画データの配信終了条件とは、オンラインセミナーの終了時刻が到来した場合、セミナー主催者(司会者、講師)から終了指示を受け付けた場合、等である。
【0096】
本実施形態のサーバ10は、
図3に示すように、オンラインセミナーの動画データの配信終了条件を満たした場合に、参加指示を受け付けた各ユーザの端末20に、ユーザ毎に個別の動画データをストリーミング配信する。
【0097】
つまり、サーバ10は、各ユーザの操作によらずに、オンラインセミナーの動画データの配信から、ユーザ毎に個別の動画データの配信に移行する。要するに、サーバ10は、セミナーの動画配信から、個別相談の動画データ配信に移行する(切り替える)処理を行う。そして、各ユーザの端末20は、アクセス画面(イベント画面W)において、セミナーの動画データの再生から、個別相談の動画データの再生に移行する(切り替える)処理を行う。したがって、本実施形態によれば、シームレスにセミナーから個別相談へユーザを促すことができ、個別相談時における商談成立への成功を導くことができる。
【0098】
具体的に説明すると、サーバ10は、オンラインセミナーの動画データの配信終了条件を満たした場合に、参加したユーザ毎に、受け付けた受付宛先に基づきユーザと当該ユーザの担当者との組み合わせを特定する。
【0099】
例えば、サーバ10は、受付宛先201の場合、当該受付宛先201のパラメータ部分(user=A&consultant=P)を参照することによって、ユーザIDがAであり、担当者IDがPであることを特定する。
【0100】
そして、サーバ10は、特定した当該ユーザの端末20に、当該担当者の端末20にお
いて取得された動画データをストリーミング配信する。
【0101】
担当者の端末20から取得する動画データとは、例えば、担当者の端末20が備える撮影部(カメラ)によって撮影される撮影データや、端末20にインストールされたWeb会議のアプリケーションの機能によって取得される動画データや、画像データ、音声データを含む。例えば、ユーザは、担当者の発話の音声データ、画像データや資料のデータ、担当者を撮影した動画データが、リアルタイムにユーザの端末20に配信されることになる。これにより、ユーザは、担当者と地理的に離れた拠点(遠隔地)にいたとしても、個別相談を行うことができる。なお、個別相談の動画データは、各ユーザについて個別なものであるため、動画配信サーバ40を介さなくてもよい。
【0102】
例えば、サーバ10は、受付宛先201に基づきユーザAとユーザPとの組み合わせを特定した場合、ユーザAの端末20に、担当者Pの端末20において取得された動画データMAをリアルタイムにストリーミング配信する。なお、サーバ10は、ユーザAの端末20において取得された動画データを、担当者Pの端末20にリアルタイムにストリーミング配信し、ユーザA及び担当者Pの端末間で相互に動画データを配信するものであってもよい。
【0103】
なお、サーバ10は、受付宛先202に基づきユーザBとユーザQとの組み合わせを特定した場合、ユーザBの端末20に、担当者Qの端末20において取得された動画データMBをリアルタイムにストリーミング配信する。なお、サーバ10は、ユーザBの端末20において取得された動画データを、担当者Qの端末20にリアルタイムにストリーミング配信し、ユーザB及び担当者Qの端末間で相互に動画データを配信するものであってもよい。
【0104】
また、サーバ10は、受付宛先203に基づきユーザCとユーザRとの組み合わせを特定した場合、ユーザCの端末20に、担当者Rの端末20において取得された動画データMCをリアルタイムにストリーミング配信する。なお、サーバ10は、ユーザCの端末20において取得された動画データを、担当者Rの端末20にリアルタイムにストリーミング配信し、ユーザC及び担当者Rの端末間で相互に動画データを配信するものであってもよい。
【0105】
このように、各ユーザのA、B、Cの端末20は、イベント画面Wにおいて、ユーザ毎に異なる動画データMA、MB、MCを再生する処理を行う。ユーザAは、自身に適した動画データMAを視聴することができ、ユーザBは、自身に適した動画データMBを視聴することができ、ユーザCは、自身に適した動画データMCを視聴することができる。
【0106】
そして、サーバ10は、担当者の端末20又はユーザの端末20からの個別相談の終了指示を受け付けた場合に、動画データの配信を終了する。例えば、ユーザ毎に相談内容が異なるため、早く終了することもあれば、遅く終了することもあり、担当者或いはユーザの意思で終了することが望ましいからである。なお、相談会の期間(例えば、20分)を予め決め、オンラインセミナーの動画データの配信終了条件を満たした時点T2から当該相談会の期間の終了時が到来した場合や、イベントの終了時刻T3が到来した場合に、個別相談の動画データの配信を終了してもよい。
【0107】
本実施形態のサーバ10は、オンラインセミナーの動画データの配信終了条件を満たした時点T2(例えば、オンラインセミナーの終了時刻、或いは、セミナー主催者から終了指示を受け付けた時点)で、ユーザ毎に、担当者の端末20において取得された個別相談の動画データをリアルタイムにストリーミング配信する。
【0108】
なお、サーバ10は、配信終了条件を満たした時点T2から所定の休憩時間(例えば、5分)を設けてもよい。かかる場合、配信終了条件を満たした時点T2から所定の休憩時間を終了した時点で、ユーザ毎に、担当者の端末20において取得された個別相談の動画データをリアルタイムにストリーミング配信する。
【0109】
また、サーバ10は、イベント画面において、セミナーの動画データM1の提供領域(表示領域)と、個別相談の動画データ(例えば、動画データMA)の提供領域(表示領域)を異ならせてもよいし、同一にしてもよい。サーバ10は、イベント画面において、セミナーの動画データM1の提供領域と、個別相談の動画データの提供領域を同一にする場合、セミナーの動画データM1から、個別相談の動画データに移行する(切り替える)処理を行う。
【0110】
また、サーバ10は、個別相談の動画データをリアルタイムにストリーミング配信する前(例えば、セミナーの終了時T2の5分前)から、担当者の動画データの取得を開始するようにしてもよい。このようにすれば、担当者が待機することができ、ユーザを待たせることなく、担当者とユーザとの相談を円滑に行うことができる。
【0111】
なお、ユーザの端末20に表示される個別相談の動画データの提供領域の一部領域に、ユーザ自身の端末20で取得された動画データ(例えば、ユーザを撮影した動画データ)を表示してもよい。
【0112】
例えば、サーバ10は、ユーザAの端末20に、担当者Pの端末20において取得された動画データMAをリアルタイムにストリーミング配信する。なお、サーバ10は、ユーザAの端末20において取得された動画データを、担当者Pの端末20にリアルタイムにストリーミング配信し、ユーザ及び担当者の端末間で相互に動画データを配信するものであってもよい。
【0113】
[10]フローチャート
[10.1]受付宛先に関する処理
サーバ10の受付宛先に関する処理の流れについて、
図4を用いて説明する。まず、ユーザの端末からイベントの参加要求情報を受け付けたか否かを判断する(ステップS1)。ユーザの端末からイベントの参加要求情報を受け付けた場合に(ステップS1のY)、ユーザの担当者を決定する処理を行う(ステップS2)。そして、当該ユーザの識別情報と当該ユーザの担当者の識別情報とに基づいて、受付宛先を生成する(ステップS3)。ユーザの端末に、受付宛先を通知する(ステップS4)。以上で処理を終了する。
【0114】
なお、サーバ10は、新たに別のユーザの端末からイベントの参加要求情報を受け付けた場合に、上記ステップS1~S4の処理を実行する。
【0115】
[10.2]動画配信処理
次に、本実施形態のサーバ10の動画配信の処理の流れについて、
図5を用いて説明する。
【0116】
まず、セミナーの開始時刻が到来したか否かを判断する(ステップS11)。そして、セミナーの開始時刻が到来した場合(ステップS11のY)、参加指示を受け付けた各ユーザの端末に、セミナーの動画データを、リアルタイムに配信する(ステップS12)。セミナーの動画データとは、イベントの主催者の端末において取得された動画データである。
【0117】
そして、セミナーの動画データの配信終了条件を満たしたか否かを判断し(ステップS
13)、セミナーの動画データの配信終了条件を満たした場合に(ステップS13のY)、ユーザ毎に、受付宛先に基づきユーザと当該ユーザの担当者との組み合わせを特定する(ステップS14)。各ユーザの端末に、個別相談の動画データを、リアルタイムに配信する(ステップS15)。個別相談の動画データは、ユーザ毎に異なる動画データであり、ユーザの担当者の端末において取得された動画データである。
【0118】
そして、ユーザ毎に、ユーザの端末又は当該ユーザの担当者の端末から終了指示を受け付けた場合に、当該ユーザの端末への動画データの配信を終了する(ステップS16)。以上で処理が終了する。
【0119】
[11]応用例
本実施形態のオンラインセミナーの動画データに対して、ユーザ側が適宜質問などをテキスト或いは音声データ、動画データによって投稿(配信)できる機能があってもよい。
【0120】
本実施形態のデータ(例えば、オンラインセミナーの動画データや相談会の動画データ)は、クラウドと呼ばれるインターネット上の記憶領域に記憶されるものであってもよい。
【0121】
また、本実施形態では、動画データのライブストリーミング配信について説明したが、広い概念として、マルチメディアデータのライブストリーミング配信(生配信)に応用してもよい。例えば、マルチメディアデータとは、動画データ、音声データ、テキストデータ(チャットデータ)の少なくとも一つを含む。
【0122】
本実施形態では、保険・金融業に関するセミナー動画配信と個別相談の動画配信の例について説明したが、各ユーザに共通の動画データを配信し、その後、ユーザ毎に個別の動画データを配信する種々の業種(サービス業、製造業、不動産業、等)に応用してもよい。
【0123】
また、本実施形態では、オンラインセミナーの動画データの終了時刻の前に、ユーザからの終了(退席)の指示を受け付けてもよい。そして、ユーザから終了を受け付けた場合に、個別相談の動画データを配信するようにしてもよい。つまり、オンラインセミナーの動画データの配信終了条件は、各ユーザからの強制終了の指示を受け付けた場合を含む。このようにすれば、例えば、オンラインセミナーの終了時刻の前に、個別相談を望むユーザに対して、個別相談にすぐに移行することができる。
【0124】
また、本実施形態では、第1の動画データ(オンラインセミナーの動画データ)をリアルタイムに配信する例について説明したが、必ずしもリアルタイムである必要はない。例えば、第1の動画データを録画し、録画した当該第1の動画データを配信するようにしてもよい。
【0125】
また、本実施形態では、第2の動画データ(個別相談の動画データ)をリアルタイムに配信する例について説明したが、必ずしもリアルタイムである必要はない。例えば、第2の動画データを録画し、録画した当該第2の動画データを配信するようにしてもよい。
【0126】
[12]その他
本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。例えば、明細書又は図面中の記載において広義や同義な用語として引用された用語は、明細書又は図面中の他の記載においても広義や同義な用語に置き換えることができる。
【0127】
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結
果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【0128】
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0129】
10 サーバ、20 端末、30 Web会議サーバ、40 動画配信サーバ、
100 処理部、101 通信制御部、102 Web処理部、
103 ユーザ情報制御部、104 通知部、110 生成部、
111 受け付け部、112 配信部、113 決定部、
140 記憶部、142 主記憶部、
144 ユーザ情報記憶部、145 予約情報記憶部、146 担当者情報記憶部、
180 情報記憶媒体、196 通信部