(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022038653
(43)【公開日】2022-03-10
(54)【発明の名称】タスク管理システム、プログラム及びタスク管理サーバ
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20120101AFI20220303BHJP
G06Q 10/10 20120101ALI20220303BHJP
【FI】
G06Q10/06 332
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020143264
(22)【出願日】2020-08-27
(71)【出願人】
【識別番号】500542745
【氏名又は名称】HENNGE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(72)【発明者】
【氏名】オブリスト ヨナス デービット ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】池本 誠
(72)【発明者】
【氏名】大成 優太
(72)【発明者】
【氏名】タッカワタカン リンティラー
(72)【発明者】
【氏名】バス ザカリー ジェイムズ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA09
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】組織(例えば、会社組織)に所属するユーザが、同じ組織に所属する他のユーザにタスクを依頼し、そのタスクの解決情報を享受できる仕組みを提供可能であり、かつ、タスクの解決情報について、品質性と生産性を向上させることが可能なタスク管理システム、プログラム及びタスク管理サーバを提供すること。
【解決手段】依頼ユーザからタスクを受け付け、当該タスクの情報を記憶部に登録する。登録されたタスクの情報を、組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示する。支援ユーザによる前記タスクの解決情報を、前記組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示する。組織に所属するユーザ毎に、組織に発生したタスクに関する貢献内容を評価する。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織に所属する依頼ユーザのタスクを管理するタスク管理システムであって、
前記依頼ユーザからタスクを受け付け、当該タスクの情報を記憶部に登録するタスク登録部と、
登録されたタスクの情報を、前記組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示するタスク提示部と、
支援ユーザによる前記タスクの解決情報を、前記組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示する解決情報提示部と、
前記組織に所属するユーザ毎に、前記組織に発生したタスクに関する貢献内容を評価する評価部と、を含むことを特徴とするタスク管理システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記貢献内容は、前記組織に発生したタスクに関する貢献度を含み、
前記評価部は、
前記支援ユーザによる前記タスクの解決情報が前記解決情報提示部によって提示された場合に、当該支援ユーザの貢献度を上昇させることを特徴とするタスク管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記貢献内容は、前記組織に発生したタスクに関する貢献度を含み、
前記評価部は、
前記支援ユーザによる前記タスクの解決情報が前記解決情報提示部によって提示された場合に、前記依頼ユーザから受け付けたタスクが前記タスク提示部によって提示されてから当該支援ユーザによる前記タスクの解決情報が前記解決情報提示部に提示されるまでの期間に応じて、当該支援ユーザの貢献度を上昇させることを特徴とするタスク管理システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかにおいて、
一のタスクについて複数の解決情報が前記解決情報提示部によって提示された場合に、前記依頼ユーザから指定された一の解決情報を採用する採用部を、更に含むことを特徴とするタスク管理システム。
【請求項5】
請求項4において、
前記貢献内容は、前記組織に発生したタスクに関する貢献度を含み、
前記評価部は、
一のタスクについて複数の解決情報が前記解決情報提示部によって提示された場合に、採用された解決情報の支援ユーザの貢献度に付与する値を、不採用の解決情報の支援ユーザの貢献度に付与する値よりも上昇させることを特徴とするタスク管理システム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかにおいて、
各ユーザの貢献内容を提示する貢献内容提示部を、更に含むことを特徴とするタスク管理システム。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかにおいて、
前記組織に所属するユーザ毎に、ユーザが有するスキルを記憶部に登録するスキル登録部を、更に含み、
前記タスク登録部は、
前記依頼ユーザから受け付けたタスクと、当該タスクに対応するスキルとを対応付けた情報を、前記記憶部に登録し、
前記タスク提示部は、
登録されたタスクに対応するスキルを有するユーザに対して、優先的に当該タスクの情報を提示することを特徴とするタスク管理システム。
【請求項8】
組織に所属するユーザのタスクを管理するプログラムであって、
前記依頼ユーザからタスクを受け付け、当該タスクの情報を記憶部に登録するタスク登録部と、
登録されたタスクの情報を、前記組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示するタスク提示部と、
支援ユーザによる前記タスクの解決情報を、前記組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示する解決情報提示部と、
前記組織に所属するユーザ毎に、前記組織に発生したタスクに関する貢献内容を評価する評価部として、コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
組織に所属するユーザのタスクを管理するタスク管理サーバであって、
前記依頼ユーザからタスクを受け付け、当該タスクの情報を記憶部に登録するタスク登録部と、
登録されたタスクの情報を、前記組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示するタスク提示部と、
支援ユーザによる前記タスクの解決情報を、前記組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示する解決情報提示部と、
前記組織に所属するユーザ毎に、前記組織に発生したタスクに関する貢献内容を評価する評価部と、を含むことを特徴とするタスク管理サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タスク管理システム、プログラム及びタスク管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザがWebを介して他のユーザにタスクを依頼するクラウドソーシングというシステムが存在する(例えば、特許文献1)。例えば、特許文献1には、タスクを分割し、分割された小タスクに必要なスキルを有し、かつ、スケジュールが空いている他のユーザ(実行者)に、この小タスクを割り当てることが開示されている。
【0003】
また、このようなクラウドソーシングのシステムでは、タスクを依頼するユーザは、タスクを引き受けた他のユーザに対して、高品質な仕事の結果を期待する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示す従来技術は、タスクを分割することによってタスクを引き受ける他のユーザ(実行者)を確実に割り当てることができるが、仕事の品質性と生産性について、向上させることが望ましいと考えられる。
【0006】
また、コスト削減やタスクに対する結果を早期に解決するために、組織(例えば、会社組織)に所属するユーザが、同じ組織に所属する他のユーザにタスクを依頼し、そのタスクの結果を享受できる仕組みを提供することが望ましい。
【0007】
本願発明は、上述した課題に鑑みたものであり、組織(例えば、会社組織)に所属するユーザが、同じ組織に所属する他のユーザにタスクを依頼し、そのタスクの解決情報を享受できる仕組みを提供可能であり、かつ、タスクの解決情報について、品質性と生産性を向上させることが可能なタスク管理システム、プログラム及びタスク管理サーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明は、
組織に所属する依頼ユーザのタスクを管理するタスク管理システムであって、
前記依頼ユーザからタスクを受け付け、当該タスクの情報を記憶部に登録するタスク登録部と、
登録されたタスクの情報を、前記組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示するタスク提示部と、
支援ユーザによる前記タスクの解決情報を、前記組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示する解決情報提示部と、
前記組織に所属するユーザ毎に、前記組織に発生したタスクに関する貢献内容を評価する評価部と、を含むことを特徴とするタスク管理システムに関する。
【0009】
また、本発明は、上記各部としてコンピュータを機能させるプログラムに関する。また、本発明は、当該プログラムを記憶した情報記憶媒体に関する。また、本発明は、当該プログラムを記憶した記憶部と、当該プログラムを実行するためのプロセッサと、を備える
タスク管理サーバに関する。
【0010】
本発明によれば、組織(例えば、会社組織)に所属するユーザがタスクを依頼し、提示されたタスクを解決した同じ組織に所属する支援ユーザから、そのタスクの解決情報を享受できる。また、組織に所属するユーザ毎に、組織に発生したタスクに関する貢献内容を評価するので、各ユーザに対し、貢献内容について高評価を得るように促すことができ、タスクの解決情報についての品質性と生産性を向上させることができる。
【0011】
(2)また、本発明のタスク管理システム、プログラム、情報記憶媒体及びタスク管理サーバは、
前記貢献内容は、前記組織に発生したタスクに関する貢献度を含み、
前記評価部は、
前記支援ユーザによる前記タスクの解決情報が前記解決情報提示部によって提示された場合に、当該支援ユーザの貢献度を上昇させるようにしてもよい。
【0012】
本発明によれば、支援ユーザにタスクを解決するように促すことができる。
【0013】
(3)また、本発明のタスク管理システム、プログラム、情報記憶媒体及びタスク管理サーバは、
前記貢献内容は、前記組織に発生したタスクに関する貢献度を含み、
前記評価部は、
前記支援ユーザによる前記タスクの解決情報が前記解決情報提示部によって提示された場合に、前記依頼ユーザから受け付けたタスクが前記タスク提示部によって提示されてから当該支援ユーザによる前記タスクの解決情報が前記解決情報提示部に提示されるまでの期間に応じて、当該支援ユーザの貢献度を上昇させるようにしてもよい。
【0014】
本発明によれば、支援ユーザに対し、タスクを早期に解決するように促すことができる。
【0015】
(4)また、本発明のタスク管理システム、プログラム、情報記憶媒体及びタスク管理サーバは、
一のタスクについて複数の解決情報が前記解決情報提示部によって提示された場合に、前記依頼ユーザから指定された一の解決情報を採用する採用部を、更に含むようにしてもよい。
【0016】
本発明によれば、複数の解決情報が提示された際に、依頼ユーザが一の解決情報を採用することができる。
【0017】
(5)また、本発明のタスク管理システム、プログラム、情報記憶媒体及びタスク管理サーバは、
前記貢献内容は、前記組織に発生したタスクに関する貢献度を含み、
前記評価部は、
一のタスクについて複数の解決情報が前記解決情報提示部によって提示された場合に、採用された解決情報の支援ユーザの貢献度に付与する値を、不採用の解決情報の支援ユーザの貢献度に付与する値よりも上昇させるようにしてもよい。
【0018】
本発明によれば、解決情報を採用された支援ユーザについて不採用者よりも貢献度を高める機会を与えることができる。したがって、支援ユーザにタスクの解決情報についての品質性と生産性の向上を促すことができる。
【0019】
(6)また、本発明のタスク管理システム、プログラム、情報記憶媒体及びタスク管理サーバは、
各ユーザの貢献内容を提示する貢献内容提示部を、更に含むようにしてもよい。
【0020】
本発明によれば、各ユーザは貢献内容を確認することができる。
【0021】
(7)また、本発明のタスク管理システム、プログラム、情報記憶媒体及びタスク管理サーバは、
前記組織に所属するユーザ毎に、ユーザが有するスキルを記憶部に登録するスキル登録部を、更に含み、
前記タスク登録部は、
前記依頼ユーザから受け付けたタスクと、当該タスクに対応するスキルとを対応付けた情報を、前記記憶部に登録し、
前記タスク提示部は、
登録されたタスクに対応するスキルを有するユーザに対して、優先的に当該タスクの情報を提示するようにしてもよい。
【0022】
本発明によれば、タスクの解決にあたって最も適応しているユーザに優先的に当該タスクの情報を提示できるので、タスクの割り当てを効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本実施形態のタスク管理システムのネットワーク図の一例。
【
図2】本実施形態のタスク管理サーバの機能ブロック図の例。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0025】
1.概要
本実施形態のタスク管理システムは、例えば、依頼ユーザXからタスクを受け付けるものであり、当該タスクを受諾した支援ユーザから当該タスクの解決情報(ソリューション情報)を取得するものである。依頼ユーザXは、タスク管理システムを利用することによって簡易にタスクを依頼し、その解決情報を取得することができる。
【0026】
例えば、同じ会社(組織の一例)に勤める営業部社員のユーザXが、営業資料を海外向けに日本語から英語に翻訳(以下、日英翻訳という)しなければならい場合、外注すると外注先との調整に時間もかかり、コストも発生する。本実施形態では、会社に属する各ユーザが閲覧可能なコミュニケーションツールに、ユーザXのタスク(営業資料の日英翻訳のタスク依頼)を提示する。そして、このタスクを人事課の社員であるユーザAが受諾することができる。例えば、ユーザAが通常業務の合間に、タスクの日英翻訳作業を行い解
決できたとすると、当該タスクの解決情報(営業資料の日英翻訳の情報)を、コミュニケーションツールに提示する。このように、本実施形態では、組織内でコストをかけずにタスクを完了させるものである。
【0027】
さらに、本実施形態では、組織に所属するユーザ毎に、組織に発生したタスクに関する貢献内容を評価する。このようにすれば、各ユーザに対し、貢献内容について高評価を得るように促すことができ、タスクの解決情報についての品質性と生産性を向上させることができる。以下、詳細に説明する。
【0028】
2.ネットワーク
図1は、タスク管理システムのネットワーク図の一例を示す。本実施形態のタスク管理システムは、タスク管理サーバ10とユーザの端末20とがネットワーク(インターネットや、イントラネット等)を介して接続される。
【0029】
タスク管理サーバ10は、インターネットを介して通信接続された端末20を用いて、タスク管理のサービスを提供することが可能な情報処理装置である。
【0030】
端末20は、クライアント装置であり、スマートフォン、携帯電話、PHS、コンピュータ、ゲーム装置、PDA、画像生成装置などの情報処理装置であり、インターネット(WAN)、LANなどのネットワークを介してタスク管理サーバ10に接続可能な装置である。
【0031】
3.構成
図2は、本実施形態のタスク管理サーバ10の機能ブロック図の一例である。なお、本実施形態のサーバ10は、
図2の各部を全て含む必要はなく、その一部を省略した構成としてもよい。
【0032】
記憶部170は、処理部100などのワーク領域となるもので、記憶部170には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)を記憶することができる。
【0033】
記憶部170は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、RAM(VRAM)、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)等、によりコンピュータにより読み取り可能な情報記憶媒体で実現できる。
【0034】
本実施形態の記憶部170には、主記憶部171、組織情報記憶部172、ユーザ情報記憶部173、タスク情報記憶部174、解決情報記憶部175、スキル記憶部176が記憶される。
【0035】
組織情報記憶部172は、タスク管理サーバ10が管理する組織ID(組織識別情報ともいう。)に対応付けて組織名等が記憶される。組織とは、企業、学校、団体など、種々のグループ化された構成要素であればよい。例えば、組織ID=1に対応付けて、組織名「〇〇企業」を登録し、組織ID=2に対応付けて、組織名「■△大学」を登録する。
【0036】
ユーザ情報記憶部173には、組織に所属する各ユーザのユーザID(ユーザ識別情報ともいう。)に対応付けて、ユーザの氏名、ユーザ(例えば、社員)のメールアドレス、ユーザ用表示制御の画面へのログインパスワード等が記憶される。
【0037】
タスク情報記憶部174には、依頼を受け付けたタスクID(タスク識別情報ともいう
。)に対応付けて、タスクの情報が記憶される。
【0038】
解決情報記憶部175には、タスクIDに対応付けて、当該タスクの解決情報(ソリューション情報)が記憶される。
【0039】
スキル記憶部176には、ユーザIDに対応付けて、スキルが記憶される。
【0040】
情報記憶媒体180(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などにより実現できる。処理部200は、情報記憶媒体280に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち情報記憶媒体280には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
【0041】
通信部196は外部(例えば、端末、他のサーバや他のネットワークシステム)との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0042】
処理部100は、記憶部170又は情報記憶媒体180に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。
【0043】
処理部100(プロセッサ)は、記憶部170内の主記憶部171をワーク領域として各種処理を行う。処理部100の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0044】
処理部100は、タスク登録部110、タスク提示部111、受諾部112、解決情報提示部113、評価部114、採用部115、貢献内容提示部116、スキル登録部117、を少なくとも含む。
【0045】
タスク登録部110は、組織に所属する依頼ユーザ(タスクオーナー)からタスクを受け付け、当該タスクの情報を記憶部170(タスク情報記憶部174)に登録(記憶)する。
【0046】
タスク登録部110は、依頼ユーザから受け付けたタスクと、当該タスクに対応するスキルとを対応付けた情報を、記憶部170(タスク情報記憶部174)に登録(記憶)するようにしてもよい。
【0047】
タスク提示部111は、登録されたタスクの情報を、組織に所属するユーザが閲覧可能な端末20に提示する。タスク提示部111は、登録されたタスクに対応するスキルを有するユーザに対して、優先的に当該タスクの情報を提示するようにしてもよい。
【0048】
ここで、本実施形態の「提示」について説明する。「提示」とは、ユーザに対して情報を提示することを意味し、言い換えると、「通知」や「表示」である。なお、タスク管理サーバ10は、ネットワークを介してコミュニケーションサーバと接続し、タスク情報をコミュニケーションサーバが提供するコミュニケーションツールを介して提示してもよい。本実施形態のタスク管理サーバ10が、ユーザが閲覧可能な端末20に提示するとは、このようなコミュニケーションツールを介した提示も含むとする。コミュニケーションサーバが提供するコミュニケーションツールとしては、LINE(登録商標)、Slack(登録商標)、Microsoft Teams(登録商標)等がある。
【0049】
また、タスク管理サーバ10は、ネットワークを介して所与のコミュニケーションサーバと接続し、タスク情報をコミュニケーションサーバが提供するアプリをインストールした端末20に提示してもよい。本実施形態のタスク管理サーバ10が、ユーザが閲覧可能な端末20に提示するとは、このようなアプリを介した提示も含むとする。
【0050】
なお、ユーザが閲覧可能な端末20に提示するとは、電子メールやWebサービスを介した通知や表示を含む。
【0051】
受諾部112は、組織に所属するユーザからタスクの受諾を受け付ける。
【0052】
解決情報提示部113は、支援ユーザ(タスクサポーター)によるタスクの解決情報を、組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示する。例えば、解決情報提示部113は、支援ユーザによるタスクの解決情報を受け付け、当該タスクの解決情報を組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示する。
【0053】
なお、解決情報提示部113は、受諾部112よってタスクの受諾を受け付けたユーザを支援ユーザとし、支援ユーザによるタスクの解決情報を受け付け、当該タスクの解決情報を組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示するようにしてもよい。
【0054】
評価部114は、組織に所属するユーザ毎に、組織に発生したタスクに関する貢献内容を評価する。例えば、貢献内容は、組織に発生したタスクに関する貢献度を含み、評価部114は、支援ユーザによるタスクの解決情報が解決情報提示部113によって提示された場合に、当該支援ユーザの貢献度を上昇させる。
【0055】
また、評価部114は、支援ユーザによるタスクの解決情報が解決情報提示部113によって提示された場合に、依頼ユーザから受け付けた当該タスクがタスク提示部111によって提示されてから当該支援ユーザによる当該タスクの解決情報が解決情報提示部113に提示されるまでの期間に応じて、当該支援ユーザの貢献度を上昇させるようにしてもよい。
【0056】
また、評価部114は、一のタスクについて複数の解決情報が解決情報提示部113によって提示された場合に、採用された解決情報の支援ユーザの貢献度に付与する値を、不採用の解決情報の支援ユーザの貢献度に付与する値よりも上昇させるようにしてもよい。
【0057】
採用部115は、一のタスクについて複数の解決情報が解決情報提示部113によって提示された場合に、依頼ユーザから指定された一の解決情報を採用する。
【0058】
貢献内容提示部116は、各ユーザの貢献内容を提示する。例えば、貢献内容提示部116は、ユーザの貢献度ランキングや、ログインユーザについて、目標達成した際に付与されるバッジ画像を提示する。
【0059】
スキル登録部117は、組織に所属するユーザ毎に、ユーザが有する記憶部170(スキルを記憶部176)に登録(記憶)する。スキル登録部117は、ユーザからの操作情報に基づき、あらかじめ用意された複数種類のスキルの中から、当該ユーザが1又は複数のスキルの選択を受け付けて登録するようにしてもよい。
【0060】
4.タスクの管理手法
次に、本実施形態のタスク管理サーバ10が、タスク管理する処理について説明する。以下、説明の便宜上、各ユーザ(依頼ユーザ、支援ユーザを含む)は同一の会社組織(例
えば、〇〇株式会社)の社員とし、会社組織に所属するユーザXを依頼ユーザとして説明する。
【0061】
4.1 タスクの登録
図3は、タスク登録画面W3の一例を示す。依頼ユーザXは、タスク管理サーバ10へのログイン処理を行い、新規のタスク登録画面W3にアクセスする。依頼ユーザXは、タスク登録画面W3において、タスクのタイトルD1と、必要なスキルD2と、依頼する仕事内容D3とを入力し、作成ボタン(タスク管理サーバ10へのリンク)D4をクリックする。
【0062】
そして、依頼ユーザXが作成ボタンD4をクリックすると、タスク管理サーバ10は、依頼ユーザXの端末20から依頼するタスクのタイトルD1と、必要なスキルD2と、依頼する仕事の内容D3とを、タスクの情報として受け付ける(受信する)。そして、受け付けたタスクの情報を、タスク情報記憶部174に登録する。例えば、タスクの情報を受け付けた場合に、新規にタスクIDを発行し、当該タスクIDに対応付けてタスクの情報を、タスク情報記憶部174に登録する。なお、タスクの情報には、タスクの情報を登録したタイミングである登録日時を含むようにしてもよい。
【0063】
「スキル」とは、各ユーザの仕事上の得意分野を示す。タスク管理サーバ10は、ユーザ毎に、ユーザから、予め複数種類のスキルの中から、1又は複数のスキルの選択を受け付けて登録する。
【0064】
図4は、タスクの情報の一例を示す。例えば、タスクID=001のタスクの情報について、依頼ユーザ(依頼ユーザID)は「X」であり、タイトルは「翻訳のお願い」であり、スキルは「日英翻訳」であり、依頼内容は「4月から新しくできる「顧客獲得・支援事業部」の英訳お願いできますか?」という内容である。
【0065】
このように、本実施形態では、依頼ユーザXが、同じ会社内の任意のユーザに対し、タスクを依頼することができる。
【0066】
4.2 タスクの提示
タスク管理サーバ10は、登録されたタスクの情報を、組織に所属するユーザが閲覧可能な端末20に提示(通知、表示)する。例えば、タスク管理サーバ10は、タスクを登録したタイミングで、当該タスクの情報を提示する。
【0067】
例えば、組織に所属する各ユーザは、タスク管理サーバ10にアクセスし、ユーザID及びパスワード等のログイン認証にとってログイン処理を行うと、自身のページにおいて、登録されたタスク情報を閲覧することができる。
【0068】
図5は、タスク管理サーバ10が提示し、ユーザAが閲覧しているタスク提示画面W5の一例を示す。例えば、タスク提示画面W5では、タスク情報記憶部174に記憶されている未解決(解決フラグ=0)の各タスクの情報が表示される。例えば、タスクID=001のタスク情報である「Xさんが、“翻訳のお願い”というタスクを作成しました。お手伝いしましょう」、というタスクの情報(例えば、タスクの依頼ユーザ名とタイトル)の内容D11が表示される。
【0069】
また、タスク管理サーバ10は、登録されたタスクに対応するスキルを有するユーザに対して、優先的に当該タスクの情報を提示するようにしてもよい。例えば、タスクID=001のスキルは「日英翻訳」であるので、「日英翻訳」のスキルを有するユーザのタスク提示画面において、タスクID=001のタスクの情報を提示するようにしてもよい。
なお、タスク管理サーバ10は、「日英翻訳」のスキルを有するユーザを所定数(例えば、3名)抽出し、抽出されたユーザ(例えば、ユーザA、ユーザB、ユーザC)のタスク提示画面において、タスクID=001のタスクの情報を提示するようにしてもよい。
【0070】
なお、タスク管理サーバ10は、「日英翻訳」のスキルを有するユーザ数が所定数を満たさない場合は、スキルの有無に関係なく足りない人数分の任意のユーザに、タスクID=001のタスクの情報を提示するようにしてもよい。
【0071】
また、タスク管理サーバ10は、ログインしたユーザに対し、当該ユーザの有するスキルに対応するタスクの情報を提示するようにしてもよい。例えば、ユーザAが「日英翻訳」と「パワーポイント」のスキルを有する場合、
図5において、スキル「日英翻訳」に関連付けられたタスクの情報D11と、スキル「パワーポイント」に関連付けられたタスクの情報D12のみを提示し、スキル「中国語」に関連付けられたタスクの情報D13を提示しないように制御してもよい。
【0072】
また、タスク管理サーバ10は、各タスクにおいて、タスクの登録日時を提示するようにしてもよい。このようにすれば、何時、依頼されたタスクであるのかを、支援側のユーザは認識することができる。
【0073】
4.3 タスクの解決情報
タスク管理サーバ10は、依頼ユーザXが依頼したタスクについて、依頼ユーザXと同じ組織に所属する1又は複数のユーザから解決情報を受け付ける。例えば、ユーザAが、依頼ユーザXが依頼したタスクID=001を解決したい場合、
図5に示す「お手伝いしましょう」というメッセージのリンクをクリックすることによって解決情報を入力する画面に移行する。
【0074】
図6は、ユーザAの端末20に表示される解決情報登録画面W6の一例を示す。例えば、ユーザAは、タスクID=001について、解決情報の欄D21に解決情報を入力し、追加ボタンD22(解決情報を登録するためのリンク)をクリックすることによって、解決情報を入力できる。つまり、ユーザAの端末20は、ユーザAの操作情報に基づき(追加ボタンD22のクリックによって)、タスクID=001の解決情報を、タスク管理サーバ10に送信する。
【0075】
タスク管理サーバ10は、ユーザAの端末20からタスクID=001に対応付けられた解決情報を受け付けると、解決IDを発行し、タスクID=001と発行された解決IDに対応付けて、解決情報を登録(記憶)する。
【0076】
図7は、解決情報記憶部175に記憶される解決情報の一例を示す。つまり、タスク管理サーバ10は、ユーザAの端末20からタスクID=001の解決情報を受け付けると、タスクID=001に対応付けて、新たに解決ID(例えば、解決ID=101)を発行し、当該解決ID=101に対応付けて、ユーザAを支援ユーザとしてユーザID及び解決情報を登録する。なお、解決情報を受け付けた日時である解決日時も併せて登録する。
【0077】
なお、解決情報を添付ファイルとして受け付けてもよい。例えば、タスク管理サーバ10は、解決ID=103のユーザCの端末20から、タスクID=001の解決情報を添付ファイルとして受け付けている。かかる場合、解決ID=103の解決情報である添付ファイルを記憶部170の所与の領域に格納し、添付ファイル名をタスクID=001及び解決ID=103に対応付けて記憶する。
【0078】
また、タスク管理サーバ10は、タスクID=001の各解決情報を、組織に所属する各ユーザが閲覧可能な端末20に提示する。
図8は、タスク管理サーバ10に依頼ユーザXがログインした際に表示される解決情報提示画面W8の一例である。
【0079】
依頼ユーザXは、提示されたタスクID=001の解決情報を確認することによって、タスクID=001のタスク(日英翻訳)の解決情報を享受できる。また、他のユーザもこの解決情報を、仕事の役立てることができる。
【0080】
また、タスク管理サーバ10は、一のタスクについて複数の解決情報が提示された場合に、依頼ユーザXから指定された一の解決情報を採用するようにしてもよい。
【0081】
例えば、
図7に示すように、タスクID=001に対応付けて、複数の解決情報(解決ID=101、解決ID=102、解決ID=103)がある場合、各解決情報(各解決ID)に対応付けて採用フラグを設定する。採用フラグ=1は採用を意味し、採用フラグ=0は未採用を意味する。
【0082】
また、タスク管理システムは、依頼ユーザXの操作情報に基づき、タスクID=001の複数の解決情報の中から一の解決情報を採用する。そして、複数の解決情報のうち、解決ID=101の解決情報が採用された場合、解決ID=101の採用フラグを1に設定するとともに、解決ID=102、解決ID=103の採用フラグを0に設定する。
【0083】
タスク管理システムは、
図8に示すように、タスクID=001のタスク情報D31と、各解決情報D32,D33,D34を提示する。特に、本実施形態では、採用された解決ID=101の解決情報D32に対応付けてマーク(例えば、採用の文字)を表示させる。このようにすれば、未採用の解決ID=102、103の解決情報D33、D34と識別することができる。
【0084】
なお、タスク管理システムは、一の解決情報が採用された場合に、当該タスクIDに対応付けられる解決済フラグを1に更新する。解決済フラグ=1は、解決済のタスクを意味し、解決フラグ=0は未解決のタスクを意味する。
【0085】
なお、タスク管理サーバ10は、解決情報を受け付ける前に、受諾を受け付けるようにしてもよい。受諾とは、タスクの依頼を引き受けることである。例えば、ユーザAが、依頼ユーザXが依頼したタスクID=001を受諾したい場合、
図5に示す「お手伝いしましょう」というメッセージのリンクをクリックすることによって受諾する。つまり、タスク管理サーバ10は、当該リンクのクリックによって、ユーザAの端末20からタスクID=001の受諾の選択を受け付ける。
【0086】
タスク管理サーバ10は、ユーザAの端末20からタスクID=001の受諾の選択を受け付けると、解決情報記憶部175において支援ユーザとしてのユーザAのユーザIDを登録する。
【0087】
例えば、タスク管理サーバ10は、ユーザAの端末20からタスクID=001の受諾の選択を受け付けると、タスクID=001に対応付けて、解決情報ID(例えば、ID=101)を発行し、当該解決情報IDに対応付けて、ユーザAを支援ユーザとしてユーザIDを登録する。また、受諾時において、解決情報は登録されていないので、空欄とする。なお、受諾日時も併せて登録してもよい。そして、ユーザAは、タスクID=001のタスク受諾後、当該タスクに取り組み、解決できた場合に、解決情報を入力する。
【0088】
4.4 貢献内容
本実施形態のタスク管理システムは、組織に所属するユーザ毎に、組織に発生したタスクに関する貢献内容を評価する。このようにすれば、ユーザ毎に、組織に発生したタスクに関する貢献内容を評価するので、各ユーザに対し、貢献内容について高評価を得るように品質の高い仕事をするように、促すことができる。
【0089】
4.4.1 貢献度
例えば、貢献内容は、組織に発生したタスクに関する貢献度とする。貢献度は、数値で表現する。例えば、貢献度の数値が高い程、高評価を意味し、貢献度の数値が低い程、低評価を意味する。各ユーザの貢献度の初期値に所定値(例えば、「0」)を設定する。
【0090】
まず、タスク管理システムは、支援ユーザによるタスクの解決情報が提示された場合に、当該支援ユーザの貢献度を上昇させる。例えば、ユーザAの端末20から、タスクの解決情報を受け付け、当該解決情報が提示された場合に、ユーザAの貢献度に「10」を加算する。
【0091】
例えば、タスク管理サーバ10は、依頼ユーザXから受け付けたタスクが提示(登録)されてから支援ユーザによるタスクの解決情報が提示(登録)されるまでの期間Tに応じて、支援ユーザの貢献度を上昇させるようにしてもよい。
【0092】
例えば、当該期間Tに応じて、支援ユーザの貢献度に付与(加算)する値を上昇させるようにしてもよい。例えば、依頼ユーザXから受け付けたタスクが提示されてから支援ユーザAによるタスクの解決情報が提示されるまでの期間Tが5分以内である場合、ユーザAの貢献度に「100」を加算し、当該期間Tが5分を超えて60分以内である場合、ユーザAの貢献度に「50」を加算し、当該期間Tが60分を超えて24時間以内である場合、ユーザAの貢献度に「30」を加算し、当該期間Tが24時間を超えた場合、ユーザAの貢献度に「10」を加算する。このように、解決に至る期間が短い程、ユーザAの貢献度に付与する加算値を高くする。
【0093】
例えば、タスク管理サーバ10は、一のタスク(例えば、タスクID=001)について複数の解決情報が提示された場合に、採用された解決情報の支援ユーザAの貢献度に付与する値を、不採用の解決情報の支援ユーザB、Cの貢献度に付与する値よりも上昇させるようにしてもよい。
【0094】
例えば、採用された解決情報の支援ユーザAの貢献度に更にボーナス値として「100」を加算する。不採用の解決情報の支援ユーザB、Cの貢献度にボーナス値を加算しないようにする。
【0095】
具体的に説明すると、依頼ユーザXから受け付けたタスクが提示されてから支援ユーザAによるタスクの解決情報が提示されるまでの期間Tが60分を超えて24時間以内である場合であって、ユーザAの解決情報が採用された場合、ユーザAの貢献度に「130」を加算する。
【0096】
一方、依頼ユーザXから受け付けたタスクが提示されてから支援ユーザBによるタスクの解決情報が提示されるまでの期間Tが24時間を超えている場合であって、ユーザBの解決情報が不採用である場合、ユーザBの貢献度に「10」を加算する。また、依頼ユーザXから受け付けたタスクが提示されてから支援ユーザCによるタスクの解決情報が提示されるまでの期間Tが24時間を超えている場合であって、ユーザCの解決情報が不採用である場合、ユーザBの貢献度に「10」を加算する。
【0097】
このようにすれば、各支援ユーザに対し、依頼ユーザから採用されるような高品質な仕
事を取り組むよう、促すことができる。
【0098】
また、タスク管理サーバ10は、各ユーザの端末20に、各ユーザの貢献度を提示する。例えば、タスク管理サーバ10は、組織に所属する全ユーザを貢献度の高い順に並べ替えて、各ユーザの貢献度を提示するようにしてもよい。
【0099】
図9は、ユーザAがログインした際の貢献度の提示画面W9の一例を示す。例えば、タスク管理サーバ10は、所定の期間(直近7日間)における各ユーザの貢献度の合計値を算出し、所定の期間(直近7日間)における各ユーザの貢献度の合計値のランキングを提示する。
【0100】
なお、タスク管理サーバ10は、本システムのサービスを開始してからの各ユーザの貢献度の累計値を算出し、各ユーザの貢献度の累計値のランキングを提示してもよい。
【0101】
また、タスク管理サーバ10は、
図9に示すように、貢献度の高い順に、ランキングの上位者(上位の5名)のユーザ名、貢献度の値を提示するが、貢献度の高い順に、全ユーザのユーザ名、貢献度の値を提示するようにしてもよい。
【0102】
4.4.2 目標の達成判断
例えば、貢献内容は、組織に発生したタスクに関する目標の達成度合いを評価するものであってもよい。
【0103】
タスク管理サーバ10は、各ユーザの本システムの利用促進を促すために、各ユーザの画面において、ユーザの特別表示体であるバッジ画像を提示してもよい。このバッジ画像は、組織に発生したタスクに関する目標を達成した際に、ユーザに付与するものである。
【0104】
図10は、ユーザCがログインした際の、ユーザCの目標達成画面W10の一例を示す。例えば、タスク管理サーバ10は、複数の目標を設定し、目標を達成した場合にその目標に応じたバッジ画像を付与する。つまり、タスク管理サーバ10は、目標毎にバッジ画像を予め用意する。そして、ユーザ毎に、目標を達成したか否かを判断し、達成したユーザにバッジ画像を付与する。
【0105】
例えば、タスク管理サーバ10は、ユーザがログインをした場合、目標1を達成したと判断し、当該ユーザにバッジ画像G1を付与する。
【0106】
また、タスク管理サーバ10は、ユーザが初めてタスクを依頼してタスクを登録したときに、目標2を達成したと判断し、当該ユーザにバッジ画像G2を付与する。
【0107】
また、タスク管理サーバ10は、ユーザが初めてタスクについて解決情報を登録したときに、目標3を達成したと判断し、当該ユーザにバッジ画像G3を付与する。
【0108】
また、タスク管理サーバ10は、ユーザが所定数(例えば、100)の解決情報を登録した場合に、目標4を達成したと判断し、バッジ画像G4を付与する。
【0109】
なお、タスク管理サーバ10は、その他、種々の目標を設定し、目標を達成したユーザに、当該目標に応じたバッジ画像を付与してもよい。
【0110】
図10の例によれば、ユーザCは、目標1、2、3を達成しバッジ画像G1、G2、G3を取得していることを示す。本実施形態では、未達成の目標があることを示唆するための画像H4を表示してもよい。このようにすれば、ユーザCは、目標4について未達成で
あることを認識できる。また、目標4を達成するために、ユーザCに利用促進を促すことができる。
【0111】
タスク管理サーバ10は、ユーザに、各目標の内容を予め提示してもよいし、提示しないようにしてもよい。
【0112】
5.フローチャート
図11を用いて本実施形態のタスク管理サーバ10の処理の流れについて説明する。
【0113】
まず、依頼ユーザからタスクを受け付ける(ステップS1)。そして、当該タスクの情報を記憶部に登録する(ステップS2)。
【0114】
次に、登録されたタスクの情報を、組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示する(ステップS3)。
【0115】
そして、支援ユーザによるタスクの解決情報を受け付けて、記憶部に登録する(ステップS4)。当該解決情報を、組織に所属するユーザが閲覧可能な端末に提示する(ステップS5)。
【0116】
そして、組織に所属するユーザ毎に、組織に発生したタスクに関する貢献内容を評価する(ステップS6)。例えば、貢献度を算出する処理や、目標を達成したか否かを判断する処理を行う。以上で処理を終了する。
【0117】
6.応用例
6.1 貢献度
本実施形態では、本システムの利用促進を図るために、ユーザのログイン時に、当該ユーザの貢献度に所定値(例えば、「1」)を付与(加算)してもよい。
【0118】
本実施形態では、本システムの利用促進を図るために、依頼ユーザのタスク登録時に、当該依頼ユーザの貢献度に所定値(例えば、「1」)を付与(加算)してもよい。
【0119】
6.2 タスク情報の提示
本実施形態では、登録されたタスクに対応するスキルを有するユーザに対して、優先的に当該タスクの情報を提示するが、当該タスクが提示されたから所定期間(例えば、1日間)経過しても、当該タスクの解決情報が登録されない場合は、新たに所定数のユーザを抽出し、当該ユーザに当該タスクの情報を提示してもよい。
【0120】
7.その他
本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。例えば、明細書又は図面中の記載において広義や同義な用語として引用された用語は、明細書又は図面中の他の記載においても広義や同義な用語に置き換えることができる。
【0121】
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【0122】
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効
果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0123】
10 タスク管理サーバ、20 端末、
100 処理部、110 タスク登録部、111 タスク提示部、112 受諾部、113 解決情報提示部、114 評価部、115 採用部、116 貢献内容提示部、117 スキル登録部、170 記憶部、171 主記憶部、172 組織情報記憶部、173 ユーザ情報記憶部、174 タスク情報記憶部、175 解決情報記憶部、176 スキル記憶部、180 情報記憶媒体、196 通信部