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特開2022-38757ダストトレー、及び、ダストトレー配置方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022038757
(43)【公開日】2022-03-10
(54)【発明の名称】ダストトレー、及び、ダストトレー配置方法
(51)【国際特許分類】
   E03F 5/14 20060101AFI20220303BHJP
   E03F 5/04 20060101ALI20220303BHJP
【FI】
E03F5/14
E03F5/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020143394
(22)【出願日】2020-08-27
(71)【出願人】
【識別番号】598084851
【氏名又は名称】片岡産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100150153
【弁理士】
【氏名又は名称】堀家 和博
(72)【発明者】
【氏名】片岡 徳恭
【テーマコード(参考)】
2D063
【Fターム(参考)】
2D063CA17
2D063DB05
(57)【要約】
【課題】立網部の一端部に取り付けられた姿勢支持部に支網部を設ける等で、「ゴミ除去作業の負担軽減」と「立網部の転倒抑制」の両立などを実現する。
【解決手段】立設可能な立網部2を有した網体1である。立網部2の一端部に立網部2の立設姿勢を支持する姿勢支持部3が取り付けられ、姿勢支持部3に支網部4が設けられている。立網部2における姿勢支持部3側とは反対の他端部に、開口部5や枠端材を備えても良い。複数の蓋体Fを備えた溝Mに網体1を配置する網体配置方法では、網体1は、立設可能な立網部2と、立網部2の一端部に取り付けられ且つ立網部2の立設姿勢を支持する姿勢支持部3と、姿勢支持部3に設けられた支網部4を有し、溝M内で立設させた立網部2における姿勢保持部3側とは反対の他端部を、隣接する2つの蓋体Fで挟んでいる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
立設可能な立網部を有した網体であって、
前記立網部の一端部に、当該立網部の立設した姿勢を支持する姿勢支持部が取り付けられ、
前記姿勢支持部には、支網部が設けられていることを特徴とする網体。
【請求項2】
前記立網部は、前記姿勢支持部が取り付けられた一端部とは反対側の他端部に、開口部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の網体。
【請求項3】
前記立網部は、前記姿勢支持部が取り付けられた一端部とは反対側の他端部に、枠端材を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の網体。
【請求項4】
複数の蓋体を備えた溝に、網体を配置する網体配置方法であって、
前記網体は、立設可能な立網部と、前記立網部の一端部に取り付けられ且つ当該立網部の立設した姿勢を支持する姿勢支持部と、前記姿勢支持部に設けられた支網部を有し、
前記溝内に立設した姿勢で配置した立網部における、前記姿勢保持部が取り付けられた一端部とは反対側の他端部を、前記複数の蓋体のうち隣接する2つの蓋体で挟んでいることを特徴とする網体配置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立設可能な立網部を有した網体と、この網体を用いた網体配置方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ゴミ除去用スクリーン付き溝蓋が知られている(特許文献1)。
このゴミ除去用スクリーン付き溝蓋は、平面視が長方形の溝蓋と、側溝の溝内に収まる枠フレームを形成し、該枠フレーム内にゴミを捕捉し得る仕切り棒材又は網状材が配設され、さらに該枠フレームの上部両側に外方水平に突出する軸部が前記溝蓋の裏側で且つ端板寄りの溝蓋部分又は該溝蓋を受け支える嵩上げ部材に軸支されてなるゴミ除去用スクリーンと、を具備し、該スクリーンが、側溝内に吊設されて側溝の溝内を仕切り、側溝内を流れる流水中のゴミを捕捉し得る一方、前記軸部を支点に回転し、溝蓋の裏面側に係止されて収納できるようにした。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-156366号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されたゴミ除去用スクリーン付き溝蓋では、補足したゴミの量が多くなれば側溝内の水が流れ難くなるため、補足したゴミを取り除く際は、当該ゴミを掬う道具を用いたり、手で掴む等の動作が必要であり、ゴミ除去の作業負担が大きい。
又、特許文献1におけるゴミ除去用スクリーンは、側溝内を水が流れ方向に略直交する面部材しか有していないため、水の流れる方向によっては、当該スクリーンが倒れてしまい、ゴミを捕捉できなくなる虞がある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑み、立網部の一端部に取り付けられた姿勢支持部に支網部を設ける等によって、「ゴミ除去作業の負担軽減」と「立網部の転倒抑制」の両立などを実現できる網体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る網体1は、立設可能な立網部を有した網体であって、前記立網部の一端部に、当該立網部の立設した姿勢を支持する姿勢支持部が取り付けられ、前記姿勢支持部には、支網部が設けられていることを第1の特徴とする。
【0007】
本発明に係る網体1の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、前記立網部は、前記姿勢支持部が取り付けられた一端部とは反対側の他端部に、開口部を備えている点にある。
【0008】
本発明に係る網体1の第3の特徴は、上記第1又は2の特徴に加えて、前記立網部は、前記姿勢支持部が取り付けられた一端部とは反対側の他端部に、枠端材を備えている点にある。
【0009】
これらの特徴により、立網部2の一端部に取り付けられた姿勢支持部3に支網部4を設けることで、特許文献1とは異なり、立網部2や支網部4で補足したゴミを取り除く際は、立網部2における姿勢保持部3側とは反対の他端部を把持して持ち上げるだけでゴミを取り除くことが出来、ゴミを掬う道具や手で掴む等の動作は不要となるため、ゴミ除去の作業負担が低減できる(「ゴミ除去作業の負担軽減」)。
これと同時に、特許文献1とは異なり、溝M内等で立設した立網部2以外に、当該立網部2の立設姿勢を支持する姿勢支持部3や支網部4を有しているため、溝M内等を何れの方向に水が流れても、当該立網部2が倒れ難くなり(「立網部の転倒抑制」)、その結果、ゴミの捕捉等を維持できる。
つまり、網体1により、「ゴミ除去作業の負担軽減」と「立網部の転倒抑制」の両立が図れる。
尚、網体1は、「ダストトレー」であるとも言える。
【0010】
又、立網部2における姿勢保持部3側とは反対の他端部に開口部5を備えることで、溝M内等で、補足したゴミの量が多くなっても、溝M等内における水の流れを抑制し難くできる。
【0011】
更に、立網部2における姿勢保持部3側とは反対の他端部に枠端材6を備えることで、複数の蓋体Fを備えた溝Mに網体1を配置する際には、当該枠端材6を接する2つの蓋体Fで挟み易くなり、既存の蓋体Fを用いて、当該網体1を立設姿勢で溝Mに配置できるため、特許文献1とは異なり、ゴミ除去用スクリーンを回転させる軸部や、当該ゴミ除去用スクリーンを溝蓋の裏面側に係止・収納させる部材などは不要となり、「溝への配置容易化」も図れるとも言える。又、使用者は、ゴミ除去の際、枠端材6を把持し易く、更なる「ゴミ除去作業の負担軽減」が図れる。
【0012】
本発明に係る網体配置方法は、複数の蓋体を備えた溝に、網体を配置する網体配置方法であって、前記網体は、立設可能な立網部と、前記立網部の一端部に取り付けられ且つ当該立網部の立設した姿勢を支持する姿勢支持部と、前記姿勢支持部に設けられた支網部を有し、前記溝内に立設した姿勢で配置した立網部における、前記姿勢保持部が取り付けられた一端部とは反対側の他端部を、前記複数の蓋体のうち隣接する2つの蓋体で挟んでいることを第1の特徴とする。
【0013】
この特徴により、網体1に立網部2の一端部に取り付けられた姿勢支持部3に支網部4を設け、溝M内で立設させた立網部2における姿勢保持部3側とは反対の他端部を、隣接する2つの蓋体Fで挟むことで、特許文献1とは異なり、溝M内にて、立網部2や支網部4で補足したゴミを取り除く際は、立網部2における姿勢保持部3側とは反対の他端部を把持して持ち上げるだけでゴミを取り除くことが出来、ゴミを掬う道具や手で掴む等の動作は不要となるため、ゴミ除去の作業負担が低減できる(「ゴミ除去作業の負担軽減」)。
これと同時に、特許文献1とは異なり、溝M内で立設した立網部2以外に、当該立網部2の立設姿勢を支持する姿勢支持部3や支網部4を有しているため、溝M内を何れの方向に水が流れても、当該立網部2が倒れ難くなり(「立網部の転倒抑制」)、その結果、ゴミの捕捉等を維持できる。
更に加えて、既存の蓋体Fを用いて、当該網体1を立設姿勢で溝Mに配置できるため、特許文献1とは異なり、ゴミ除去用スクリーンを回転させる軸部や、当該ゴミ除去用スクリーンを溝蓋の裏面側に係止・収納させる部材などは不要となり、「溝への配置容易化」も図れる。
つまり、網体1の配置方法により、「ゴミ除去作業の負担軽減」と「立網部の転倒抑制」の両立や、「溝への配置容易化」も可能となる。
尚、網体配置方法は、「ダストトレー配置方法」であるとも言える。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る網体、及び、網体配置方法によると、立網部の一端部に取り付けられた姿勢支持部に支網部を設ける等によって、「ゴミ除去作業の負担軽減」と「立網部の転倒抑制」の両立などを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る網体の左前斜視を例示する図面代用写真である。
図2】網体の正上面視を例示する図面代用写真である。
図3】網体の右上面視を例示する図面代用写真である。
図4】網体の背上面視を例示する図面代用写真である。
図5】網体の平面(上面)斜視を例示する図面代用写真である。
図6】網体の左前斜視を示す図面であって、(a)は側面図を示し、(b)は正面図を示し、(c)は平面図を示す。
図7】本発明に係る網体配置方法を示す斜視図(一部透視図を含む)である。
図8】網体配置方法を例示する図面代用写真であって、(a)は溝内で立網部を立設させた姿勢で配置した網体を示し、(b)は立網部の他端部を2つの蓋体で挟んでいる際(既に挟んでいるとも言える)の平面視を示し、(c)は立網部の他端部を2つの蓋体で挟んだ後(挟持した後)の平面視を示す。
図9】溝内に配置された網体の立網部や支網部でゴミを補足した状態を例示する図面代用写真である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
<網体1の全体構成>
図1~9には、本発明に係る網体1が例示されている。
網体1は、後述する立網部2と、姿勢支持部3と、支網部4を有している。
【0017】
その他、網体1は、後述する開口部5を有していたり、後述する枠端材6を有していても良い。
このような網体1が配置され得る溝Mについて、以下に述べる。
【0018】
<溝Mなど>
図7~9に示すように、溝Mは、上述した網体1が配置され、溝内に水等の液体が流れ得るものである。
溝Mは、その内に水等の液体が流れ得るものであれば、何れの構成でも良いが、例えば、地面そのものを掘削等することで設けたものや、地面などに溝体M’を複数連なって埋設して1本の溝Mとしたもの等でも良い。
【0019】
以下、溝Mは、主に、溝体M’を地面などに埋設したものとして述べる。
溝体M’等の溝Mは、道路脇に(側溝として)設けられたり、溝内に排水を流す排水溝として用いられても良く、溝Mが溝体M’である場合は、当該溝体M’が、土中に埋設されたり、アスファルト舗装やコンクリート舗装等の下に埋設されても構わない。
【0020】
ここで、溝体M’等の溝Mにおける「左右方向」とは、平面視において、溝M(溝体M’)の溝方向(溝長さ方向)に略直交する方向を意味する。
又、溝体M’等の溝Mにおける「上下方向」とは、溝M(溝体M’)の深さ方向を意味し、後述する蓋体F等においては「厚さ方向」とも言う。
【0021】
溝体M’は、その構成に特に限定はないが、例えば、溝体M’の形状は、例えば、断面視において、略U字状や略コ字状であったり、略V字状や略L字状などであっても良い。
以下、溝体M’の断面視における形状は、主に略U字状(謂わば、断面略U字状)であるとして述べる。
断面略U字状等の溝体M’は、例えば、溝底部と、この溝底部の左右両端から立設する左右一対の溝壁部と、これらの左右一対の溝壁部における左右一対の溝上端部を有していても良い。
【0022】
溝体M’等の溝Mの断面視における深さ(溝深さ)や幅(溝幅)も、特に限定はないが、例えば、溝深さが10mm以上1000mm以下、好ましくは50mm以上500mm以下、更に好ましくは100mm以上300mm以下(170mmなど)であったり、溝幅が10mm以上1000mm以下、好ましくは50mm以上500mm以下、更に好ましくは100mm以上300mm以下(180mmなど)であっても良い。
溝体M’それぞれの長さも、特に限定はないが、例えば、300mm以上2000mm以下、好ましくは400mm以上1000mm以下、更に好ましくは500mm以上700mm以下(600mmなど)であっても良い。
【0023】
断面略U字状等の溝体M’の厚さも、特に限定はなく、例えば、溝底部の厚さが10mm以上150mm以下、好ましくは25mm以上100mm以下、更に好ましくは30mm以上60mm以下(45mmなど)であったり、左右の溝壁部(や溝上端部)の厚さが10mm以上100mm以下、好ましくは20mm以上80mm以下、更に好ましくは30mm以上60mm以下(40mmや、50mmなど)であっても良い。
溝体M’の素材も、特に限定はなく、鉄筋コンクリート製であったり、コンクリート製(鉄筋なし)であったり、その他、木製や、鉄等の金属製などであっても良い。
【0024】
溝体M’の色彩についても、灰色系(謂わば、コンクリート色系)であったり、その他黒色系、白色系、であったり、青色系、紫色系など何れの色調でも良く、色調の数や、彩度や明度についても何れの値でも構わない。
溝体M’に刻印や塗布等された文字、図柄も、その有無や、数、デザイン、色彩など特に限定はなく、何れであっても良い。
【0025】
このような溝体M’等の溝Mは、後述する蓋体Fを備えており、当該溝Mの開口に蓋体Fが嵌ることとなる。
溝体M’に対する蓋体Fの数も、特に限定はなく、例えば、1つの溝体M’に対して1つの蓋体Fが取り付けられたり(この場合、溝体M’と蓋体Fの長さが略同じであるとも言える)、複数(例えば、2つ)の溝体M’に亘って1つの蓋体Fが取り付けられたり、逆に、1つの溝体M’に対して複数の蓋体Fが取り付けられたり、その他、複数の溝体M’に対して複数の蓋体Fが取り付けられても(溝体M’と蓋体Fが長さ方向に少しずつズレながら取り付けられても)良い。
次に、蓋体Fについて、以下に述べる。
【0026】
<蓋体F>
図7~9に示すように、蓋体Fは、上述した溝体M’等の溝Mの開口(開口部分)に嵌る(覆う)ものである。
蓋体Fは、受け体を介して、溝Mの開口に嵌っても良く、この場合、蓋体Fは、受け体の開口に嵌ることとなる。
【0027】
尚、受け体は、何れの構成であっても良いが、例えば、溝体M’における左右の溝上端部に配置される左右一対の受け部材を連結する連結部材を有したものであったり、逆に、左右一対の受け部材のみであるもの(連結部材を有さないもの)であったり、開口を有した受け体が枠体に対して所定の一方向に沿って又は所定の一方向とは略180°反転可能であっっても構わない。又、蓋体Fは、受け体に、所定の固定手段を介して固定されても良い。
蓋体Fも、その構成に特に限定はないが、例えば、蓋体Fの形状は、例えば、平面視において、略矩形状や、略正方形状であったり、その他、略ホームベース状などであっても良い。
【0028】
以下、蓋体Fの平面視における形状は、主に略矩形状であるとして述べる。
平面視で略矩形状等の蓋体Fは、例えば、複数の開口を備えたメッシュ部(格子部)と、このメッシュ部を囲む枠端材と、皿ネジ状等の固定ネジを保持するネジ保持部(固定ネジを挿通するネジ孔や、当該固定ネジのネジ頭部に応じた凹み、この凹み周辺の平坦部分を含む)を有していても良く、この他、メッシュ部や、枠端材、鍔部等の表面(上面)側に凹凸(滑止め)が形成されていても構わない。又、平面視で略矩形状等の蓋体Fにおけるネジ保持部は、略板状であり、当該ネジ保持部の裏面側には、凹部(下凹部)が存在しても良い。
【0029】
蓋体Fのメッシュ部における開口の形状や数等も、特に限定はないが、各開口の形状は、例えば、平面視において、略矩形状や略正方形状であっても良く、開口の数は、1つの蓋体Fに対して複数設けられていると言え、その配置も、1列状に設けられていたり、複数列状に(各列幅が、略同じや異なるように)設けられていても構わない。
以下、蓋体Fのメッシュ部においては、主に、平面視における各開口の形状が略矩形状であり、開口の数は、1つの蓋体Fに対して、複数の開口が複数列状に設けられているとして述べる。
【0030】
平面視で略矩形状等の蓋体Fの大きさも、特に限定はないが、例えば、平面視における形状が略矩形状であるならば、長手方向長さが400mm以上2000mm以下、好ましくは600mm以上1600mm以下、更に好ましくは800mm以上1200mm以下であったり、短手方向長さが10mm以上400mm以下、好ましくは20mm以上300mm以下、更に好ましくは40mm以上200mm以下(998mm×80mmなど)であっても良い。
蓋体Fの厚さも、特に限定はないが、例えば、5mm以上100mm以下、好ましくは10mm以上50mm以下、更に好ましくは20mm以上30mm以下(25mmなど)であっても良い。
【0031】
平面視で略矩形状等の蓋体Fのメッシュ部において、同じく平面視で略矩形状等の各開口の大きさも、特に限定はないが、例えば、平面視における形状が略矩形状であるならば、大きい方の開口における長手方向長さが40mm以上160mm以下、好ましくは60mm以上140mm以下、更に好ましくは80mm以上120mm以下であったり、小さい方の開口における長手方向長さが20mm以上80mm以下、好ましくは30mm以上70mm以下、更に好ましくは40mm以上60mm以下であったり、大きい方と小さい方の開口における短手方向長さは共通で6mm以上20mm以下、好ましくは8mm以上18mm以下、更に好ましくは10mm以上16mm以下(100mm×15mmや49mm×15mmなど)であっても良い。
尚、平面視で略矩形状等の蓋体Fのメッシュ部において、各開口を仕切っている部分(仕切り)のうち、当該蓋体Fの平面視で縦方向及び横方向のうち一方向に沿う仕切り(後述する略WIバー状仕切り、又は、略WXIバー状仕切り)の断面形状は、特に限定はないが、例えば、当該仕切りの最上部の長手方向に垂直な断面は、長辺が上に位置する略台形形状であり、当該仕切りの下部の長手方向に垂直な断面は、略長方形であり、当該仕切りの上端部の幅は、当該仕切りの下部の幅よりも大きく、当該仕切りの中央部の幅は、当該仕切りの下部の幅よりも小さくても(謂わば、略WIバー状、又は、略WXIバー状であっても)良い。
【0032】
当該蓋体Fの平面視で縦方向及び横方向のうち一方向に沿う仕切りの断面形状において、当該仕切りの上端部の幅は、当該仕切りの下部の幅よりも大きく、当該仕切りの中央部の幅は、当該仕切りの下部の幅よりも小さければ、それらの具体的な値に特に限定はないが、例えば、当該仕切りの上端部の幅が2mm以上8mm以下、好ましくは3mm以上7mm以下、更に好ましくは4mm以上6mm以下(5mmなど)であったり、当該仕切りの中央部の幅が2.0mm以上5.0mm以下、好ましくは2.5mm以上4.5mm以下、更に好ましくは3.0mm以上4.0mm以下(3.5mmなど)であったり、該仕切りの下部の幅が4.0mm以上7.0mm以下、好ましくは4.5mm以上6.5mm以下、更に好ましくは5.0mm以上6.0mm以下(3.5mmなど)であっても良い。
又、平面視で略矩形状等の蓋体Fのメッシュ部において、仕切りのうち、当該蓋体Fの平面視で縦方向及び横方向のうち他方向に沿う仕切りの断面形状は、例えば、略円形状や略楕円形状であったり、略正方形状や略矩形状、略三角形状などであっても良く、その他、長手方向に沿う仕切りが捻じれていても構わない。
【0033】
このような蓋体Fの素材は、特に限定はなく、鋳鉄製やスチール製(鋼製)、ステンレス製、FRP(Fiber Reinforced Plastics、繊維強化プラスチック)製、プラスチック(合成樹脂)製、ラバー製(合成ゴム製)、アルミニウム製などでもあっても良い。
蓋体Fの色彩についても、銀色系や灰色系であったり、その他、黒色系、白色系であったり、青色系、紫色系など何れの色調でも良く、色調の数や、彩度や明度についても何れの値でも構わない。
【0034】
蓋体Fに刻印や塗布等された文字、図柄も、その有無や、数、デザイン、色彩など特に限定はなく、何れであっても良い。
蓋体Fの表面性状については、溶融亜鉛鍍金やSG鍍金(登録商標)、リン酸処理(低光沢処理)などの錆止めや表面処理がされていたり、逆に、錆止め等がされていなくとも良い。
ここまで述べた蓋体Fを複数備えた溝体M’などの溝Mに配置されたり、その他の場所にも配置され得る網体1の立網部2や姿勢支持部3、支網部4等について、次に述べる。
【0035】
<立網部2>
図1~9に示すように、立網部2は、上述した立設可能な網状部材(ネット状部材)を有した部分である。
主網部2は、立設可能な網状部材を有していれば、何れの構成であっても良いが、例えば、当該網状部材である立網状部材10と、この立網状部材10を囲む立枠材11を有していても良い。
この他、立網部2は、開口部5や、枠端材6を備えていても良い。
【0036】
ここで、本発明に係る網体1における「上下方向」とは、立網部2の高さ方向を意味し、支網部4においては「厚さ方向」とも言う。
又、本発明に係る網体1における「左右方向」とは、正面視において、上述した「上下方向」とは略直交する方向に略直交する方向を意味する。
更に、本発明に係る網体1における「前後方向」とは、側面視において、上述した「上下方向」とは略直交する方向に略直交する方向を意味し、立網部2においては「厚さ方向」とも言う。
【0037】
<立網状部材10>
図1~9に示すように、立網状部材10は、上述した立網部2における網状部材(ネット状部材)そのものである。
立網状部材10は、その構成に特に限定はないが、例えば、立網状部材10の形状は、例えば、正面視において、略U字状(略U字の左右上端を結んだ形状)や略正方形状、略矩形状であったり、略V字状(略V字の左右上端を結んだ形状、略三角形状)や略L字状(略L字の左右上端を結んだ形状)などであっても良い。
以下、立網状部材10の正面視における形状は、主に略U字状(謂わば、正面略U字状)であるとして述べる。
【0038】
立網状部材10の正面視における高さ(上下長さ)や幅(左右長さ)も、特に限定はないが、例えば、高さが10mm以上900mm以下、好ましくは50mm以上400mm以下、更に好ましくは100mm以上300mm以下(70mm、80mm、100mm、110mm、120mm、130mm、150mm、160mmなど)であったり、幅が10mm以上1000mm以下、好ましくは50mm以上500mm以下、更に好ましくは100mm以上300mm以下(145mm、175mm、188mm、240mm、295mmなど)であっても良い。
尚、立網状部材10の正面視における高さは、当該網体1にゴミが溜まり、溝M等から水がオーバーフローしないように、調整されていても良い。
又、立網状部材10の正面視における高さの、後述する立枠材11の正面視における高さに対する比率は、20%以上80%以下、好ましくは30%以上70%以下、更に好ましくは40%以上60%以下(46.7%、50%、55.6%など)であっても良い。
正面略U字状等の立網状部材10の網目(目)の形状も、特に限定はなく、例えば、略正方形状であったり、略矩形状や、略ひし形状、略六角形状(ハニカム状)などであっても良い。
以下、立網状部材10の網目の形状は、主に略正方形状であるとして述べる。
【0039】
正面略U字状等の立網状部材10の網目の大きさ(目の粗さ)も、特に限定はなく、例えば、略正方形状であれば、各辺の長さが1mm以上50mm以下、好ましくは3mm以上30mm以下、更に好ましくは5mm以上20mm以下(10mmなど)であっても良い。
尚、立網状部材10の網目の大きさは、後述する支網部(支網状部材)4の網目より大きくても(目が粗くても)良い。
【0040】
正面略U字状等の立網状部材10の厚さも、特に限定はなく、例えば、0.1mm以上10.0mm以下、好ましくは0.3mm以上5.0mm以下、更に好ましくは0.5mm以上2.0mm以下(1.0mmなど)であっても良い。
このような立網状部材10の素材も、特に限定はなく、例えば、ステンレス製(SUS304等)であったり、スチール製(鋼製)や鋳鉄製、FRP(Fiber Reinforced Plastics、繊維強化プラスチック)製、プラスチック(合成樹脂)製、ラバー製(合成ゴム製)、アルミニウム製などでもあっても良い。
【0041】
立網状部材10の色彩についても、銀色系や灰色系であったり、その他、黒色系、白色系であったり、青色系、紫色系など何れの色調でも良く、色調の数や、彩度や明度についても何れの値でも構わない。
立網状部材10に刻印や塗布等された文字、図柄も、その有無や、数、デザイン、色彩など特に限定はなく、何れであっても良い。
【0042】
<立枠材11>
図1~9に示すように、立枠材11は、上述した立網状部材10が取り付けられている枠状の部材である。
立枠材11は、その構成に特に限定はないが、例えば、立枠材11の大まかな形状(外枠の形状)も、例えば、正面視において、略U字状(略U字の左右上端を結んだ形状)や略正方形状、略矩形状であったり、略V字状(略V字の左右上端を結んだ形状、略三角形状)や略L字状(略L字の左右上端を結んだ形状)などであっても良い。
以下、立枠材11の正面視における大まかな形状も、主に略U字状(謂わば、正面略U字状)であるとして述べる。
【0043】
<開口部5、枠端材6など>
立枠材11は、略U字状等の外枠の他に、当該外枠の上下方向(高さ方向)中途部において、左右の枠材を結ぶ(連結する)仕切枠材11aを有していても良く、この場合、仕切枠材11aは、立枠材11の外枠に対して溶接等で取り付けられていても構わない。
ここで、この仕切枠材11aと、当該仕切枠材11aから下方にある略U字状等の外枠の下半分(謂わば、立枠材11の下半分)に、上述した立網状部材10が、溶接等によって、立枠材11に対して取り付けられていても良い。
【0044】
一方、仕切枠材11aと、当該仕切枠材11aから上方にある略U字状等の外枠の上半分(立枠材11の上半分)で囲まれる部分は、開口していても(網状部材が設けられていなくとも)良く、この場合、当該開口が、立網部2における後述する姿勢支持部3が取り付けられた一端部とは反対側の他端部(又は、他端部側)に備えられた開口部5であるとも言える。
又、この開口部5の上方を囲んでいる枠材(立枠材11の外枠における上端の枠材)は、立網部2における後述する姿勢支持部3が取り付けられた一端部とは反対側の他端部に備えられた枠端材6であるとも言え、又、後述する網体配置方法において、隣接する2つの蓋体Fに挟まれ易いことから、挟まれ部6であるとも言える。
【0045】
尚、立枠材11(立網部2)は、開口部5と枠端材6の何れか一方のみを備えていても良いし、開口部5と枠端材6の両方を備えていても良い。
立枠材11(仕切枠材11aも含む)の断面形状も、特に限定はないが、例えば、略円形状であったり、略楕円形状や、略正方形状、略矩形状、略三角形状であっても良い。
以下、立枠材11の断面形状は、略円形状であるとして述べる。
【0046】
立枠材11(特に、外枠)の正面視における高さ(上下長さ)や幅(左右長さ)も、特に限定はないが、例えば、高さが10mm以上1000mm以下、好ましくは50mm以上500mm以下、更に好ましくは100mm以上400mm以下(150mm、180mm、199mm、240mm、300mmなど)であったり、幅が10mm以上1000mm以下、好ましくは50mm以上500mm以下、更に好ましくは100mm以上300mm以下(145mm、175mm、188mm、240mm、295mmなど)であっても良い。
又、開口部5の正面視における高さ(上下長さ)や幅(左右長さ)も、特に限定はないが、例えば、高さが10mm以上700mm以下、好ましくは50mm以上350mm以下、更に好ましくは100mm以上200mm以下(60mm、80mm、89mm、100mm、110mm、120mm、140mm、150mmなど)であったり、幅が10mm以上1000mm以下、好ましくは50mm以上500mm以下、更に好ましくは100mm以上300mm以下(135mm、165mm、178mm、230mm、285mmなど)であっても良い。
又、開口部5の正面視における高さの、上述した立枠材11の正面視における高さに対する比率は、20%以上80%以下、好ましくは30%以上70%以下、更に好ましくは40%以上60%以下(44.4%、50%、53.3%など)であっても良い。
【0047】
断面略円形状の立枠材11(仕切枠材11aも含む)の太さも、特に限定はないが、例えば、1mm以上10mm以下、好ましくは2mm以上9mm以下、更に好ましくは3mm以上8mm以下(5mmなど)であっても良い。
このような立枠材11の素材も、特に限定はなく、例えば、ステンレス製(SUS304等)であったり、スチール製(鋼製)や鋳鉄製、FRP(Fiber Reinforced Plastics、繊維強化プラスチック)製、プラスチック(合成樹脂)製、ラバー製(合成ゴム製)、アルミニウム製などでもあっても良い。
【0048】
立枠材11の色彩についても、銀色系や灰色系であったり、その他、黒色系、白色系であったり、青色系、紫色系など何れの色調でも良く、色調の数や、彩度や明度についても何れの値でも構わない。
立枠材11に刻印や塗布等された文字、図柄も、その有無や、数、デザイン、色彩など特に限定はなく、何れであっても良い。
尚、立枠材11は、その素材や色彩、刻印等の状況が、立網状部材10と同じでも良いし、異なっていても良い。
【0049】
<姿勢支持部3>
図1~9に示すように、姿勢支持部3は、上述した立網部2の一端部(下端部)に取り付けられ、当該立網部2の立設した姿勢を支持する部分であって、この姿勢支持部3には後述する支網部4が設けられている。
姿勢支持部3は、立網部2の一端部に取り付けられて立網部2の立設姿勢を支持し且つ支網部4が設けられていれば、何れの構成であっても良いが、支網部4は、網状部材(支網状部材4)であり、この支網状部材4と、当該支網状部材4を囲む枠材(後述する支枠材12)を合わせた部分が姿勢支持部3であるとも言える。
【0050】
尚、支網状部材4か支枠材12の何れか一方のみが姿勢支持部3であるとも言える(例えば、支網状部材4か支枠材12の何れか一方のみが、網体1の載置面に接触する場合など)。
そこで、まずは網状部材である支網部4について、以下に述べる。
【0051】
<支網部4>
図1~9に示すように、支網部4は、上述した姿勢支持部3に設けられた網状部材(ネット状部材)そのものであって、支網状部材4であるとも言える。
支網状部材4、その構成に特に限定はないが、例えば、支網状部材4の形状は、例えば、平坦な(平らな)網状部材(特に、端部)が、正面視において略U字状や略V字状、略L字状等に上方へ湾曲したものであっても良い。一方、支網状部材4は、略U字状等に上方へ湾曲しておらず、平坦な網状部材であっても良い。
【0052】
よって、支網状部材4は、正面視においては、上述したように、U字状や略V字状、略L字状などであっても良い。
尚、支網状部材4は、平面視においては、略矩形状や略正方形状であったり、略U字状(略U字の左右上端を結んだ形状)や略正方形状、略矩形状であったり、略V字状(略V字の左右上端を結んだ形状、略三角形状)や略L字状(略L字の左右上端を結んだ形状)などであっても良い。
以下、支網状部材4の正面視における形状は、主に略U字状(謂わば、正面略U字状)であり、その平面視における形状は、略矩形状(謂わば、平面略矩形状)であるとして述べる。
【0053】
支網状部材4の正面視における高さ(上下長さ)や幅(左右長さ)や、平面視における前後長さも、特に限定はないが、例えば、高さが10mm以上100mm以下、好ましくは20mm以上90mm以下、更に好ましくは30mm以上80mm以下(35mm、43mm、59mm、66mm、74mm、77mmなど)であったり、幅が10mm以上1000mm以下、好ましくは50mm以上500mm以下、更に好ましくは100mm以上300mm以下(145mm、175mm、188mm、240mm、295mmなど)であったり、前後長さが50mm以上300mm以下、好ましくは100mm以上200mm以下、更に好ましくは130mm以上170mm以下(150mmなど)であっても良い。
正面略U字状で且つ平面略矩形状等の支網状部材4の網目(目)の形状も、特に限定はなく、例えば、略正方形状であったり、略矩形状や、略ひし形状、略六角形状(ハニカム状)などであっても良い。
以下、支網状部材4の網目の形状も、主に略正方形状であるとして述べる。
【0054】
正面略U字状で且つ平面略矩形状等の支網状部材4の網目の大きさ(目の粗さ)も、特に限定はなく、例えば、略正方形状であれば、各辺の長さが1mm以上20mm以下、好ましくは2mm以上15mm以下、更に好ましくは3mm以上10mm以下(5mmなど)であっても良い。
尚、支網状部材4の網目の大きさは、上述した立網部2の立網状部材10の網目より小さくても(目が細かくても)良い。
【0055】
正面略U字状で且つ平面略矩形状等の支網状部材4の厚さも、特に限定はなく、例えば、0.1mm以上10.0mm以下、好ましくは0.3mm以上5.0mm以下、更に好ましくは0.5mm以上2.0mm以下(1.0mmなど)であっても良い。
このような支網状部材4の素材も、特に限定はなく、例えば、ステンレス製(SUS304等)であったり、スチール製(鋼製)や鋳鉄製、FRP(Fiber Reinforced Plastics、繊維強化プラスチック)製、プラスチック(合成樹脂)製、ラバー製(合成ゴム製)、アルミニウム製などでもあっても良い。
【0056】
支網状部材4の色彩についても、銀色系や灰色系であったり、その他、黒色系、白色系であったり、青色系、紫色系など何れの色調でも良く、色調の数や、彩度や明度についても何れの値でも構わない。
支網状部材4に刻印や塗布等された文字、図柄も、その有無や、数、デザイン、色彩など特に限定はなく、何れであっても良い。
【0057】
<支枠材12>
図1~9に示すように、支枠材12は、上述した支網部(支網状部材)4が取り付けられている枠状の部材であって、上述した姿勢支持部3である、又は、その一部であるとも言える。
支枠材12は、その構成に特に限定はないが、例えば、支枠材12の形状(外枠の形状)も、例えば、平坦な(平らな)枠材(特に、端部)が、正面視において略U字状や略V字状、略L字状等に上方へ湾曲したものであっても良い。一方、支枠材12も、略U字状等に上方へ湾曲しておらず、平坦な枠材であっても良い。
【0058】
よって、支枠材12は、正面視においては、上述したように、U字状や略V字状、略L字状などであっても良い。
尚、支枠材12は、平面視においては、略矩形状や略正方形状、略コ字状であったり、略U字状(略U字の左右上端を結んだ形状、又は、略U字そのものの形状で左右上端が結ばれていない形状)や略正方形状、略矩形状であったり、略V字状(略V字の左右上端を結んだ形状、略三角形状、又は、略V字そのものの形状で左右上端が結ばれていない形状)や、略L字状(略L字の左右上端を結んだ形状、又は、略L字そのものの形状で左右上端が結ばれていない形状)などであっても良い。
以下、支枠材12の正面視における形状は、主に略U字状(謂わば、正面略U字状)であり、その平面視における形状は、略矩形状(謂わば、平面略矩形状)であるとして述べる。
【0059】
支枠材12の断面形状も、特に限定はないが、例えば、略円形状であったり、略楕円形状や、略正方形状、略矩形状、略三角形状であっても良い。
以下、支枠材12の断面形状も、略円形状であるとして述べる。
【0060】
支枠材12正面視における高さ(上下長さ)や幅(左右長さ)や、平面視における前後長さも、特に限定はないが、例えば、高さが10mm以上100mm以下、好ましくは20mm以上70mm以下、更に好ましくは30mm以上50mm以下(40mmなど)であったり、幅が10mm以上1000mm以下、好ましくは50mm以上500mm以下、更に好ましくは100mm以上300mm以下(145mm、175mm、188mm、240mm、295mmなど)であったり、前後長さが50mm以上300mm以下、好ましくは100mm以上200mm以下、更に好ましくは130mm以上170mm以下(150mmなど)であっても良い。
【0061】
断面略円形状の支枠材12の太さも、特に限定はないが、例えば、1mm以上10mm以下、好ましくは2mm以上9mm以下、更に好ましくは3mm以上8mm以下(5mmなど)であっても良い。
このような支枠材12の素材も、特に限定はなく、例えば、ステンレス製(SUS304等)であったり、スチール製(鋼製)や鋳鉄製、FRP(Fiber Reinforced Plastics、繊維強化プラスチック)製、プラスチック(合成樹脂)製、ラバー製(合成ゴム製)、アルミニウム製などでもあっても良い。
【0062】
支枠材12の色彩についても、銀色系や灰色系であったり、その他、黒色系、白色系であったり、青色系、紫色系など何れの色調でも良く、色調の数や、彩度や明度についても何れの値でも構わない。
支枠材12に刻印や塗布等された文字、図柄も、その有無や、数、デザイン、色彩など特に限定はなく、何れであっても良い。
【0063】
尚、支枠材12も、その素材や色彩、刻印等の状況が、支網状部材4と同じでも良いし、異なっていても良い。
又、姿勢支持部3は、その素材や色彩、刻印等の状況が、立網部2と同じでも良いし、異なっていても良い。
【0064】
<立設角度αなど>
図6等に示したように、立設角度αは、上述した立網部2(特に、立網状部材10)の網面における法線と、上述した姿勢支持部3(特に、支網状部材(支網部)4)の網面(特に、左右方向略中央の平坦となった部分)における法線とが成す角度であると言える。
立設角度αは、立網部2(特に、立枠材11)に対しての姿勢支持部3(特に、支枠材12)を取り付ける角度によって決まるとも言える。
【0065】
立設角度αは、特に限定はなく、例えば、45°以上90°以下、好ましくは60°以上90°以下、更に好ましくは80°以上90°以下(略90°など)であっても良い。
尚、立設角度αが略90°である場合、立網部2と姿勢支持部3(支網部4)は、側面視で略直交しているとも言える。
【0066】
<網体配置方法など>
図7~9に示すように、本発明に係る網体配置方法は、複数の上述した蓋体Fを備えた溝Mに、上述した網体1を配置する方法である。
網体配置方法は、溝M内に立設した姿勢で配置した立網部2における、姿勢保持部3が取り付けられた一端部とは反対側の他端部を、複数の蓋体Fのうち隣接する2つの蓋体Fで挟んでいる。
【0067】
ここで、本発明における「立網部2の他端部」とは、立網部2において、姿勢保持部3が取り付けられた一端部とは反対側の他端部(一端部の側とは反対の他端部の側の上端部)であり、当該他端部は、上述した網体1の枠端材6を含む他、当該枠端材6の左右両端それぞれから下方へ所定距離だけ延びた立枠材11の一部分や、上述した開口部の上方側を含んでいても良い。
又、本発明における「立網部2の他端部を、隣接する2つの蓋体Fで挟んでいる」とは、当該他端部が、隣接する2つの蓋体Fの両方と接触している(謂わば、挟持されている)場合の他、隣接する2つの蓋体Fのうち少なくとも一方のみと接触し、他方とは所定距離だけ離れている(接触していない)場合や、隣接する2つの蓋体Fの両方と所定距離だけ離れている(接触していない)場合も含まれる。
【0068】
よって、立網部2の他端部を挟む2つの蓋体Fの間の隙間(距離)Dは、網体1の立網部2の他端部における厚さと略同じ、又は、当該厚さに所定長さを加えた距離となり、例えば、1mm以上45mm以下、好ましくは2mm以上25mm以下、更に好ましくは3mm以上15mm以下(5mmや10mmなど)であっても良い。
又、立網部2の他端部と各蓋体Fとの距離dは、特に限定はないが、例えば、0mm以上20mm以下、好ましくは0mm以上10mm以下、更に好ましくは0mm以上5mm以下であっても良い。
【0069】
尚、立網部2の他端部と隣接する2つの各蓋体Fとの距離dは、それぞれ略同じ値であったり、又は、それぞれ異なった値であっても良い。
網体配置方法では、溝M内に配置した網体1の向きは、何れであっても良いが、例えば、水の流れの上流側に、姿勢支持部3や支網部4が位置する向きに配置しても良い。
【0070】
<その他>
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。網体1、網体配置方法等の各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することが出来る。
網体1は、開口部5や枠端材6を有していなくとも良い。
【0071】
網体1は、立網部2における立枠材10の上方側の部分(枠端材6)から左右外方に突出する突出材を有していても良い。
尚、この場合、受け体側において、溝体M’などの溝Mの左右の溝上端部などに載置される左右一対の受け部材それぞれに、当該突出材を嵌め込み可能な切欠部を設けていても良い。
【0072】
その他、網体1は、集水枡や会所枡、CD枡(東京都都市整備局規格の角型排水桝で、特殊改良桝とも言う)に配置されても良い。
この場合、当該網体1の平面視形状は、上述した集水桝等に略相似した形状であって、例えば、略正方形状や略矩形状であっても良い。
この場合における略正方形状等の網体1は、その立網部2が平面視で略ロ字状や略矩形状などであって、上下方向に延びる立網状部材10と立枠材11が延び(略正方形状等を周方向に囲む立網状部材10と立枠材11が形成され)、支網部4が支枠材12と立網部2に囲まれた略正方形状や略矩形状などの支網状部材4であっても良い。
このような場合でも、支網部4と支枠材12で、立網部2が立設した姿勢を支持していることから、当該支網部4と支枠材12は、姿勢支持部3であると言える。
尚、この場合における略正方形状等の網体1は、立網部2及び/又は姿勢支持部3(例えば、立網部2から姿勢支持部3に亘って)、鎖を挿通等させる切欠部が設けられていても良く、又、外方に突出する突出材を有し、集水桝等や溝M、受け体側に係止させても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明に係る網体は、道路脇に側溝に配置されたり、道路における排水溝に配置されたり、駐車場や公園等に設けられた溝に配置される他、集水枡や会所枡、CD枡(東京都都市整備局規格の角型排水桝で、特殊改良桝とも言う)に配置されたり、その他の溝や、溝状の箇所に配置するなど、何れの場所にも利用可能である。
本発明に係る網体配置方法は、道路脇に側溝に用いられたり、道路における排水溝に用いられたり、駐車場や公園等に設けられた溝に用いられたり、複数の蓋体を備えたその他の溝や、溝状の箇所に配置するなど、何れの場所にも利用可能である。
【符号の説明】
【0074】
1 網体
2 立網部
3 姿勢支持部
4 支網部
5 開口部
6 枠端材
F 蓋体
M 溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9