(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022038856
(43)【公開日】2022-03-10
(54)【発明の名称】スポンジホルダー
(51)【国際特許分類】
A47J 47/20 20190101AFI20220303BHJP
【FI】
A47J47/20 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020143550
(22)【出願日】2020-08-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ▲1▼八商商事株式会社は、2020年9月3日、八商商事楽天市場店(https://item.rakuten.co.jp/hassho/shu-01s/)、八商商事公式ヤフー店(https://store.shopping.yahoo.co.jp/hassho/shu-01s.html)、アマゾン・八商商事オンラインショップ(https://www.amazon.co.jp/dp/B07X756BTW/ref=sr_1_l?dchild=1&fst=as%3Aoff&m=A16PS4IHEGJKK7&qid=1472717418&s=merchant-items&sr=1-l)において、本願発明を公開した。 ▲2▼八商商事株式会社は、2019年9月3日、自社ウェブサイト(https://www.hassho-shoji.co.jp/)において、本願発明を公開した。 ▲3▼八商商事株式会社は、2020年6月17日、インスタグラム(https://www.instagram.com/p/CBgIZA_DxoF/)において、本願発明を公開した。 ▲4▼八商商事株式会社は、2019年9月11日及び24日、大阪シティ信用金庫各支店において、本願発明を納品し、公開した。 ▲5▼八商商事株式会社は、本願発明を、2019年10月1日近代商事株式会社に、2019年11月11日全国家庭用品卸商業協同組合に、2020年2月10日富士器業株式会社に、2020年2月28日トップ産業株式会社に、2020年3月18日株式会社ビューティゲートに、2020年6月17日株式会社ベルニコに、2020年7月17日株式会社泉州に、2020年4月23日株式会社藤栄に、それぞれ販売し、公開した。 ▲6▼八商商事株式会社は、2020年1月20日~22日幕張メッセで開催された第3回国際雑貨EXPO〔春〕において、本願発明を公開した。また、当会場にてカタログ及びチラシを配布した。 ▲7▼八商商事株式会社は、2020年2月26日に発行した同社デジタルカタログにおいて、本願発明を開した(https://www.hassho-shoji.co.jp/catalog2020.pdf)。 ▲8▼近代商事株式会社は、本願発明について、公開時の権利者である八商商事株式会社から依頼を受け、2019年9月17日、ヨドバシ・ドット・コム(
(71)【出願人】
【識別番号】592024022
【氏名又は名称】八商商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165755
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 典彦
(72)【発明者】
【氏名】小川 高弘
(72)【発明者】
【氏名】寺浦 雅子
【テーマコード(参考)】
4B066
【Fターム(参考)】
4B066FF11
(57)【要約】
【課題】 小型であり本体1の表面に水垢が付きにくい衛生的なスポンジホルダーを提供する。
【解決手段】 本発明は、本体1と、その裏面に配置される吸盤3とからなり、本体1には貫通孔11に形成された爪21が複数配置される。本体1が傾斜するとともに、貫通孔11の下面が下方に傾斜し、本体1の表面に凹凸を形成して凸部に爪21を配置することで、小型化するとともに本体1に水がたまりにくく、衛生的に使用することができるものである。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体の裏面側に配する吸盤により水回り壁に配し、前記本体の表面の爪によりスポンジを係止するためのスポンジホルダーであって、
前記爪は、前記本体の表面から裏面にかけて貫通する貫通孔に形成され、前記貫通孔の下縁から外方に突出する延長部と、該延長部から係止方向に延びる先端部とからなることを特徴とするスポンジホルダー。
【請求項2】
爪の延長部の上面と前記貫通孔の下面が連続する連続面を形成し、前記連続面は本体の表面側から裏面側方向に向けて下方に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のスポンジホルダー。
【請求項3】
本体の表面は、凹部と凸部とからなる凹凸が形成され、前記凸部に前記爪が配されることを特徴とする請求項1または2に記載のスポンジホルダー。
【請求項4】
吸盤は、本体の裏面から突出する軸部に配され、該軸部が位置する本体の表面側に凹部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のスポンジホルダー。
【請求項5】
側面視において、軸部の突出方向は、本体方向と直交する方向から傾斜した傾斜方向であり、
前記吸盤は、前記軸部の内部に挿入する挿入軸を有し、
前記軸部は、軸中心方向に向かって内面から突出する複数のリブが形成されていることを特徴とする請求項4に記載のスポンジホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シンク、手洗い所、風呂場等の水回り壁に取り付けてスポンジ等の洗浄用部材を係止させるスポンジホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のスポンジホルダーは、金属線や合成樹脂で形成された籠体を吸盤でシンクの表面に取り付ける様に構成されているものが多く、籠体をスポンジ類より大きくしなければならず、シンク内で鍋等大きなものを洗うときに邪魔になっていた。籠体のホルダーではスポンジの水が溜まり、ホルダーの掃除を怠れば、カビやぬめりの原因となる。 この欠点を解消するために、特許文献1に記載の発明はコンパクトで、水切れも良く、片手でスポンジ類を収納できるものを提案した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術は長手方向の保持部材が存在することから、スポンジを保持するためには爪が形成されているため、使用者が安全に使用するためになるべく小さい形状であるものが求められてきた。
【0005】
また、スポンジホルダー自体がさらに衛生的であることが求められていた。すなわち、スポンジはシンクや水回りで使用するものであり、ホルダー部分に水が付着した状態で維持されるとホルダー部分にカビやぬめりが発生してしまう。ホルダー部分から水切れを良くし、より衛生的な製品が求められてきた。
【0006】
そこで、使用者が安全に使用でき、シンクで邪魔にならない小さい形状とし、ホルダー部分(本体)から水切れを良くした衛生的なスポンジホルダーであって、さらには使用者にとって安全であり、様々なスポンジに対応できるものが求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のスポンジホルダーは、本体の裏面側に配する吸盤により水回り壁に配し、前記本体の表面の爪によりスポンジを係止するためのスポンジホルダーであって、前記爪は、前記本体の表面から裏面にかけて貫通する貫通孔に形成され、前記貫通孔の下縁から外方に突出する延長部と、該延長部から係止方向に延びる先端部とからなることを特徴とする。
【0008】
また、爪の延長部の上面と前記貫通孔の下面が連続する連続面を形成し、前記連続面は本体の表面側から裏面側方向に向けて下方に傾斜していることが好ましい。
【0009】
また、本体の表面は、凹部と凸部とからなる凹凸が形成され、前記凸部に前記爪が配されることが好ましい。
【0010】
また、吸盤は、本体の裏面から突出する軸部に配され、該軸部が位置する本体の表面側に凹部が形成されていることが好ましい。
【0011】
また、側面視において、軸部の突出方向は、本体方向と直交する方向から傾斜した傾斜方向であり、前記吸盤は、前記軸部の内部に挿入する挿入軸を有し、前記軸部は、軸中心方向に向かって内面から突出する複数のリブが形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明により、本体に形成される爪と本体の裏面側に配置される吸盤により形成され、スポンジホルダーを小型化して、シンクで邪魔にならない安全な形態としている。また、スポンジを係止するための爪を配する部分に貫通孔を備えることで本体にスポンジを係止した際も、通気性を維持し、カビなどの発生を防ぎ、衛生を保つことができるとともに、貫通孔から水を通しやすくしている。さらに延長部の存在によりスポンジを本体から離れて係止できることで本体表面に水が付着することを防止し、爪と本体との間のポケットが広くなることで様々なスポンジに対応することも可能になる。
【0013】
請求項2に記載の発明により、爪の延長部の上面と前記貫通孔の下面が連続する連続面が下方に傾斜することにより、スポンジと接触する爪から水が滴り落ちた場合でも、傾斜する貫通孔から本体外に水が落ちることで、スポンジホルダーを衛生的に保つことができる。
【0014】
請求項3に記載の発明により、本体表面に凹凸が形成され、凸部分に爪が配置されることにより、スポンジが付着する面をできる限り少なくし、水垢が発生することを防止したスポンジホルダーを提供することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明により、本体の裏面から軸部が形成され、軸部の先に吸盤が配置されているところ、当該軸部が形成される本体の表面側が凹部となっている。この構成にすることにより、本体を吸盤によりシンク壁等に吸着させて取り付けるときに、爪がない部分を押し付けることになり、使用者の安全が担保されるだけでなく、水垢が付きにくい部分とすることができ、衛生的に保つことが可能になる。
【0016】
請求項5に記載の発明により、本体が水回り壁に傾斜して取り付けられることから、スポンジが含んだ水を滴り落とすことができるとともに、挿入軸に向けて突出するリブが挿入状態を強固に保持し、挿入状態で本体が軸回りに回動しないようにすることで、スポンジを係止する爪の先端が常に上向きを維持し、水が滴り落ちるようにしたスポンジホルダーの取り付け状態を保持して効果を持続的に発揮させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るスポンジホルダーの分解斜視図であって、(a)は表面側から、(b)は裏面側から見た状態を示したものである。
【
図2】第1実施形態の本体のみの図面であって、(a)は表面側からみた正面図、(b)は裏面側の軸部突出方向からみた背面図である。
【
図3】第1実施形態のスポンジホルダーを水回り壁に取り付ける状態の側面図であって、スポンジを破線で示したものである。
【
図5】
図4の下側の貫通孔と爪の部分を拡大した一部拡大断面図である。
【
図6】本発明の第2実施形態に係るスポンジホルダーの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施の形態について、図面に沿って説明する。
図1(a)、(b)に示すように、第1実施形態に係るスポンジホルダーは、裏面から突出する軸部2を有する本体1と、軸部2に挿入する挿入軸4を有する吸盤3とからなり、吸盤3を本体1に取り付けた状態で、吸盤3を水回り壁Mに取り付けて使用する(
図3参照)。
【0019】
図1乃至3に示すように、第1実施形態の本体1は、正面視において円形状となり、所定の厚みを有する円盤状の形態であって、ポリプロピレンといった合成樹脂から成型される。本体1の直径は50~60mmであり、厚みは4~5mmの寸法となるように小型な形態としており、シンクにおいて大きな鍋を洗う際なども邪魔にならず、使用者が不意に接触してしまうようなことにならない。
【0020】
円形の本体1の表面は、正面視において、円中心部分の周囲に円形の貫通孔11、11と、貫通孔11の下方から上方に向けて突出する爪21、21が複数形成される。爪21は、貫通孔11の下縁13aから爪が前方に張り出し、本体1の表面を正対した正面視において貫通孔11の開口円内で上方に向いた針先が位置する形態となる。この貫通孔11と爪21の個数は、本実施形態では12個形成されるが、本実施形態をより小型化した別の形態とした場合、周囲に6乃至8個形成するものであってもよい。
【0021】
図4、5に示すように、貫通孔11は、本体1の表面から裏面にかけて貫通する孔であり、その内部は上面12が裏面にかけて上方に傾斜し、下面13が裏面にかけて下方に傾斜するように、放射状に広がるように形成され、ハの字状に広がるように形成されている。本体1は吸盤3の設置面Mに対して傾斜しているところ(
図3参照)、本体1が傾斜していても貫通孔11の下面が表面から裏面にかけて下方に傾斜するようにしている。
【0022】
図5に示すように、爪21は、貫通孔11の下縁13aから外方に延長している。具体的には、貫通孔11の下面13の表面側の縁(下縁13a)からさらに裏面側から表面側への方向に延長する延長部22が形成される。これにより、延長部22の上面が貫通孔11の下面13と連続する連続面24が形成され、この連続面24が表面側から裏面側方向に向けて下方に傾斜するようにしている。
【0023】
延長部22の存在により、スポンジを本体1の表面から離して係止させることができ、衛生的なスポンジホルダーを提供できる。また、この連続面24の傾斜により、爪21にスポンジSを取り付けて、スポンジから滴り落ちる水が貫通孔をつたって落ち、本体にスポンジを係止した際に、スポンジまたは本体下部から水が滴り落ち、長く係止した場合も、貫通孔により通気性を維持し、カビなどの発生を防ぎ、衛生を保つことができる。
【0024】
また、
図2及び
図5に示すように、延長部22の外表面側の左右幅は、本体1の表面の貫通孔11の全周のうち、下方4分の1程度の長さを有し、貫通孔11の半径と同程度の幅長さを有する。延長部22の厚み(上下厚み)は、徐々に薄くなるものであるが、本体1の厚みの約2分の1から3分の1程度の厚みを有し、延長部22の延長長さは延長部22の厚みと同程度の長さを有する。延長部22の延長方向(外方)は、本体1の長手方向(矢印線B)に直交する方向で、裏面から表面側に向かう方向としている。延長部22から先端部23にかけての湾曲、折曲は直角に近い略直角の曲げとなっている。具体的には、
図5の断面図に示すように、延長部22の表面ラインと先端部23の本体側ラインとは100度から110度の角度となり、本体表面ラインと先端部の本体側ラインとが平衡になる。延長部22の延長長さと急激に略直角に曲げた先端部23の形状と、爪21の本体1側には貫通孔11により空間となっていること、さらには後述のとおり爪21が凸部32に形成され針先方向に凹部31が存在することから、爪21と本体1の表面とのポケットや針先のポケット入口が広くなり、様々な材質や形状のスポンジを係止しやすくしている。
【0025】
さらにいうと、爪21は、左右幅が広い延長部22と先細りとなる先端部23の形状が正面視で雫型となり、側面視で厚みが厚い延長部22から先端部23の外面が本体1側に傾斜している形状を有している。この形状により、使用者が爪21に触れそうになったとき、延長部22の厚みにまず接触することで針先に接触しにくく、さらに延長部22の外表面が傾斜し、針先が内側(本体1の表面側)を向きかつ湾曲していることで針先に接触しても安全な形態となっている。このように、本実施形態の爪21は、スポンジを係止しやすくするとともに、使用者にとって安全に使用できる二重の効果を有する。
【0026】
図4、5に示すように、爪21の延長部22は、本体1の断面図上の長手方向である本体方向(矢印線B)を係止方向として突出する先端部23が形成されている。ここで本体方向とは、
図4矢印線Bに示すように、本体1の縦断面図における下端から上端までの図面上の長手方向であり、傾斜した本体1に沿った方向としており、後述の仮想線Cと並行となる。なお、先端部23の針先は正面視において、貫通孔11内であって、中心点よりも上方の位置に位置する。
【0027】
図4に示すように、本体1は、表面に凹部31と凸部32による凹凸が形成され、凸部32に貫通孔11と爪21が配置される。具体的には、正面視において円形の本体1の中央には表面から裏面にかけて凹んだ円形の中央凹部31aが形成され、円形の中央凹部31aの環状周囲が凸となる凸部32となり、さらに凸部32の外側となる円形の本体1の外周部分が外周凹部31bとなる。環状に凸となった凸部32に爪21が配置され、その余が凹部となるように凸部32のみに爪21が配置されていることから、本体1の表面とスポンジSとが接触することを軽減し、衛生的なスポンジホルダーを提供することが可能になる。
【0028】
中央凹部31aの凹みは、比較的緩やかなものとしている。すなわち、
図4における凸部32、32の互いの頂部間に引いた仮想線Cに対して、中央凹部31aによる凹みの角度θ1は、凹みに水が溜まらない程度の微細な角度である。本体1が傾斜していることを踏まえても、本体1に水が付着しても凹みに水が溜まらず、滴り落ちることになる。
【0029】
図1乃至4のうち特に
図4に示すように、本体1の裏面の中心位置から軸部2がさらに裏面側に向けて突出している。軸部2は本体方向(矢印線B)と直交する方向(仮想線D)に突出するのではなく、本体方向(矢印線B)と直交する方向(仮想線D)から傾斜している(θ2)。これにより、吸盤3を取り付けて水回り壁に取り付けた場合、本体方向(矢印線B)は壁面Mから傾斜している。この傾斜角度θ2は10乃至20度の急勾配傾斜が好ましく、15度が最適である。この急勾配傾斜を有することにより、スポンジを水平に置くまたは垂直に立てる構造のスポンジホルダーより、爪21に取り付けたスポンジSが傾斜してスポンジ内の水を滴り落とし(
図3参照)、本体1の表面に付着した水も本体1外に滴り落ちることになり、衛生的なスポンジホルダーを提供することができる。
【0030】
次に、本体1を、軸部2を介して吸盤3を取り付ける構成について説明する。
図3、4に示すように、軸部2は、本体1の裏面からさらに突出し、内部が空洞となった円筒状部材であって、先端の面が開放されている(開放面43)。この開放面43に吸盤3に形成される挿入軸4を挿入することで、吸盤3を本体1に取り付ける。
【0031】
本体1の軸部2は、底位置の中心位置から開放面43に向かって伸びる中央軸41と、軸部2の内面から中央軸41に向かって4本のリブ42、42が形成されている。吸盤3の挿入軸4は、軸部2に挿入するものであるが、挿入軸4の中央に中央軸41が挿入される空洞51が形成される。空洞51を除く挿入軸4の肉厚は、中央軸41の直径と同程度のものとしている。この形態により、吸盤3の挿入軸4を本体1の軸部2に挿入するときに、軸部2の中央軸41が挿入軸4の空洞に挿入され、さらに周囲のリブ42、42が挿入軸4を外方から押圧した状態となる。これにより、吸盤3を本体1に取り付けた状態で、本体1が軸部2を基軸に回動しないようにしている。
【0032】
軸部2は、本体1の裏面の中央からさらに突出しているところ、軸部2の本体表面側の位置は中央凹部31aが形成されている。吸盤3を任意の水回り壁に取り付け、さらに本体1の軸部2に吸盤3の挿入軸4を挿入して取り付ける際に、使用者は中央凹部31aを指で押しあてることになる。この指で押しあてる位置が凹部となっていることにより、水垢が付きにくくなっており、衛生的に使用することが可能になり、爪を配置しないことで、安全に吸盤の空気を抜きながら取り付けることが可能となる。
【0033】
図1に示すように、本体1の表面の周縁であって、爪21の突出方向(上方向)に目印61が形成されている。本実施形態では雫型の出っ張りとしているが、その他の形態であってもよい。この目印61を形成することにより、使用者がスポンジホルダーを取り付ける際に、爪21の向きを確認して取り付けることが可能になる。また、本体1の下端には接地台62が形成されている。
【0034】
本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は本体1が正面視で円形とならず下部分が半円形となり、上部分が角形となる雫型となっている。中央から下半分にかけて貫通孔11、11と爪21、21が形成され、上部分に凹部とその裏面から突出する軸部2が形成され、吸盤3の挿入軸4で挿入して固定される。本体1の爪21、21がある位置が凸となり、その他の本体1の表面が凹部となることは、第1実施形態と同じである。
【0035】
また、その他の実施形態として、第1、第2の実施形態では貫通孔と爪が複数、円形に配されているが、これが四角形やしずく型、その他三角形や星形などに配されたりしてもよい。また、貫通孔と爪が周囲に形成されることまでは必要ではなく、本体1の不規則な位置に配されていてもよい。
【符号の説明】
【0036】
1…本体、2…軸部、3…吸盤、4…挿入軸、11…貫通孔、12…上面、13…下面、13a…下縁、21…爪、22…延長部、23…先端部、24…連続面、31…凹部、31a…中央凹部、31b…外周凹部、32…凸部、41…中心軸、42…リブ、43…開放面、51…空洞、61…目印、62…接地台。