(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022039102
(43)【公開日】2022-03-10
(54)【発明の名称】レーダ画像物標検知装置及びレーダ画像物標検知プログラム
(51)【国際特許分類】
G01S 13/86 20060101AFI20220303BHJP
G08G 1/16 20060101ALI20220303BHJP
G01S 13/931 20200101ALI20220303BHJP
G01S 13/72 20060101ALI20220303BHJP
【FI】
G01S13/86
G08G1/16 C
G01S13/931
G01S13/72
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020143953
(22)【出願日】2020-08-27
(71)【出願人】
【識別番号】318006365
【氏名又は名称】JRCモビリティ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119677
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100160495
【弁理士】
【氏名又は名称】畑 雅明
(74)【代理人】
【識別番号】100173716
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 真理
(74)【代理人】
【識別番号】100115794
【弁理士】
【氏名又は名称】今下 勝博
(72)【発明者】
【氏名】紺野 将寿
(72)【発明者】
【氏名】星 将広
(72)【発明者】
【氏名】矢野 邦哲
(72)【発明者】
【氏名】原 隆将
(72)【発明者】
【氏名】時枝 幸伸
【テーマコード(参考)】
5H181
5J070
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181AA21
5H181CC04
5H181CC14
5H181LL01
5H181LL02
5H181LL07
5J070AC02
5J070AC13
5J070AE01
5J070AE09
5J070AF03
5J070AK13
5J070BB04
5J070BB16
5J070BD08
5J070BF03
5J070BF21
(57)【要約】
【課題】本開示は、レーダ物標と画像物標とを統合したものの距離及び方位として、高精度な距離及び方位を出力することを目的とする。
【解決手段】本開示は、レーダ信号を取得し、レーダ信号に基づいて、レーダ物標を検知し、レーダ物標の距離及び方位を測定するレーダ物標検知部31と、カメラ画像を取得し、カメラ画像に基づいて、画像物標を検知し、画像物標の方位及び距離を測定する画像物標検知部32と、レーダ物標の距離と画像物標の距離との間の差分が所定差分以下であるとともに、画像物標の方位とレーダ物標の方位との間の差分が所定差分以下であるときに、レーダ物標と画像物標とを統合するレーダ画像物標統合部33と、を備えることを特徴とするレーダ画像物標検知装置3である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーダ信号を取得し、前記レーダ信号に基づいて、物標(以下、レーダ物標という。)を検知し、前記レーダ物標の距離及び方位を測定するレーダ物標検知部と、
カメラ画像を取得し、前記カメラ画像に基づいて、物標(以下、画像物標という。)を検知し、前記画像物標の方位及び距離を測定する画像物標検知部と、
前記レーダ物標の距離と前記画像物標の距離との間の差分が所定差分以下であるとともに、前記画像物標の方位と前記レーダ物標の方位との間の差分が所定差分以下であるときに、前記レーダ物標と前記画像物標とを統合するレーダ画像物標統合部と、
を備えることを特徴とするレーダ画像物標検知装置。
【請求項2】
前記レーダ画像物標統合部は、前記画像物標と統合可能な前記レーダ物標が検知されないときに、前記画像物標の方位及び距離に最も近い方位及び距離を有するレーダ信号点のクラスタを検知し、前記レーダ信号点のクラスタと前記画像物標とを統合する
ことを特徴とする、請求項1に記載のレーダ画像物標検知装置。
【請求項3】
前記レーダ画像物標統合部は、前記レーダ物標と統合可能な前記画像物標が検知されないときに、前記レーダ物標の距離及び方位の付近の距離及び方位を有する再検知画像物標を再検知し、前記再検知画像物標と前記レーダ物標とを統合する
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のレーダ画像物標検知装置。
【請求項4】
前記レーダ画像物標統合部は、前記レーダ物標と前記画像物標とを統合したものの距離及び方位として、前記レーダ物標の距離及び前記画像物標の方位を出力する
ことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のレーダ画像物標検知装置。
【請求項5】
前記レーダ画像物標統合部は、前記レーダ物標と前記画像物標とを統合したものの高さとして、前記レーダ物標の距離及び前記画像物標の縦方向画素数に基づく高さを出力する
ことを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載のレーダ画像物標検知装置。
【請求項6】
前記レーダ物標と前記画像物標とを統合したものについて、前記画像物標の輪郭を抽出し、前記画像物標の輪郭の3次元位置を出力する画像物標輪郭抽出部をさらに備える
ことを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載のレーダ画像物標検知装置。
【請求項7】
前記レーダ物標と前記画像物標とを統合したものについて、追尾を実行し、速度ベクトルを算出するレーダ画像物標追尾部をさらに備える
ことを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載のレーダ画像物標検知装置。
【請求項8】
前記レーダ物標と前記画像物標とをそれぞれ統合した複数のものについて、又は、これらの各々のものとレーダ送受信装置及びカメラ撮像装置とについて、前記速度ベクトルに基づいて、衝突の危険度を判定する衝突危険度判定部をさらに備える
ことを特徴とする、請求項7に記載のレーダ画像物標検知装置。
【請求項9】
前記衝突危険度判定部は、前記レーダ物標と前記画像物標とをそれぞれ統合した複数のものについて、又は、これらの各々のものと前記レーダ送受信装置及び前記カメラ撮像装置とについて、種別及び/又は大きさに基づいて、衝突の危険度を判定する
ことを特徴とする、請求項8に記載のレーダ画像物標検知装置。
【請求項10】
前記衝突危険度判定部は、前記レーダ物標と前記画像物標とを統合したものについて、前記レーダ送受信装置及び前記カメラ撮像装置が検知した構造物の距離及び方位又は前記衝突危険度判定部が予め有する前記構造物の3次元マップ情報に基づいて、前記構造物との衝突の危険度を判定する
ことを特徴とする、請求項8又は9に記載のレーダ画像物標検知装置。
【請求項11】
レーダ信号を取得し、前記レーダ信号に基づいて、物標(以下、レーダ物標という。)を検知し、前記レーダ物標の距離及び方位を測定するレーダ物標検知ステップと、
カメラ画像を取得し、前記カメラ画像に基づいて、物標(以下、画像物標という。)を検知し、前記画像物標の方位及び距離を測定する画像物標検知ステップと、
前記レーダ物標の距離と前記画像物標の距離との間の差分が所定差分以下であるとともに、前記画像物標の方位と前記レーダ物標の方位との間の差分が所定差分以下であるときに、前記レーダ物標と前記画像物標とを統合するレーダ画像物標統合ステップと、
をコンピュータに実行させるためのレーダ画像物標検知プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、レーダ信号及びカメラ画像に基づいて、物標を検知する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
レーダ信号及びカメラ画像に基づいて、物標を検知する技術が、特許文献1等に開示されている。特許文献1では、カメラ画像上でレーダ信号をプロットし、レーダ信号の近傍でのエッジ解析を実行し、計測対象(例えば、車両等。)を縁取る四角錐台を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-211402号公報
【特許文献2】特開2019-211403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1では、レーダ信号に基づいて検知した物標(以下、レーダ物標という。)と、カメラ画像に基づいて検知した物標(以下、画像物標という。)と、を統合していない。よって、特許文献1では、レーダ物標と画像物標とを統合したものの距離として、画像物標の低精度な距離ではなくレーダ物標の高精度な距離を出力することができない。そして、特許文献1では、レーダ物標と画像物標とを統合したものの方位として、レーダ物標の低精度な方位ではなく画像物標の高精度な方位を出力することができない。
【0005】
そこで、前記課題を解決するために、本開示は、レーダ物標と画像物標とを統合したものの距離及び方位として、高精度な距離及び方位を出力することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、レーダ物標の距離と画像物標の距離との間の差分が所定差分以下であるとともに、画像物標の方位とレーダ物標の方位との間の差分が所定差分以下であるときに、レーダ物標と画像物標とを統合する。よって、レーダ物標と画像物標とを統合したものの距離として、画像物標の低精度な距離ではなくレーダ物標の高精度な距離を出力することができる。そして、レーダ物標と画像物標とを統合したものの方位として、レーダ物標の低精度な方位ではなく画像物標の高精度な方位を出力することができる。
【0007】
具体的には、本開示は、レーダ信号を取得し、前記レーダ信号に基づいて、レーダ物標を検知し、前記レーダ物標の距離及び方位を測定するレーダ物標検知部と、カメラ画像を取得し、前記カメラ画像に基づいて、画像物標を検知し、前記画像物標の方位及び距離を測定する画像物標検知部と、前記レーダ物標の距離と前記画像物標の距離との間の差分が所定差分以下であるとともに、前記画像物標の方位と前記レーダ物標の方位との間の差分が所定差分以下であるときに、前記レーダ物標と前記画像物標とを統合するレーダ画像物標統合部と、を備えることを特徴とするレーダ画像物標検知装置である。
【0008】
また、本開示は、レーダ信号を取得し、前記レーダ信号に基づいて、レーダ物標を検知し、前記レーダ物標の距離及び方位を測定するレーダ物標検知ステップと、カメラ画像を取得し、前記カメラ画像に基づいて、画像物標を検知し、前記画像物標の方位及び距離を測定する画像物標検知ステップと、前記レーダ物標の距離と前記画像物標の距離との間の差分が所定差分以下であるとともに、前記画像物標の方位と前記レーダ物標の方位との間の差分が所定差分以下であるときに、前記レーダ物標と前記画像物標とを統合するレーダ画像物標統合ステップと、をコンピュータに実行させるためのレーダ画像物標検知プログラムである。
【0009】
これらの構成によれば、レーダ物標と画像物標とを統合することができる。
【0010】
また、本開示は、前記レーダ画像物標統合部は、前記画像物標と統合可能な前記レーダ物標が検知されないときに、前記画像物標の方位及び距離に最も近い方位及び距離を有するレーダ信号点のクラスタを検知し、前記レーダ信号点のクラスタと前記画像物標とを統合することを特徴とするレーダ画像物標検知装置である。
【0011】
この構成によれば、画像物標と統合可能なレーダ物標が検知されないときであっても、レーダ信号点のクラスタと画像物標とを統合することができる。
【0012】
また、本開示は、前記レーダ画像物標統合部は、前記レーダ物標と統合可能な前記画像物標が検知されないときに、前記レーダ物標の距離及び方位の付近の距離及び方位を有する再検知画像物標を再検知し、前記再検知画像物標と前記レーダ物標とを統合することを特徴とするレーダ画像物標検知装置である。
【0013】
この構成によれば、レーダ物標と統合可能な画像物標が検知されないときであっても、再検知された画像物標とレーダ物標とを統合することができる。
【0014】
また、本開示は、前記レーダ画像物標統合部は、前記レーダ物標と前記画像物標とを統合したものの距離及び方位として、前記レーダ物標の距離及び前記画像物標の方位を出力することを特徴とするレーダ画像物標検知装置である。
【0015】
この構成によれば、レーダ物標と画像物標とを統合したものの距離及び方位として、レーダ物標の高精度な距離及び画像物標の高精度な方位を出力することができる。
【0016】
また、本開示は、前記レーダ画像物標統合部は、前記レーダ物標と前記画像物標とを統合したものの高さとして、前記レーダ物標の距離及び前記画像物標の縦方向画素数に基づく高さを出力することを特徴とするレーダ画像物標検知装置である。
【0017】
この構成によれば、レーダ物標と画像物標とを統合したものの高さとして、レーダ物標の高精度な距離及び画像物標の高精度な縦方向画素数に基づいて出力することができる。
【0018】
また、本開示は、前記レーダ物標と前記画像物標とを統合したものについて、前記画像物標の輪郭を抽出し、前記画像物標の輪郭の3次元位置を出力する画像物標輪郭抽出部をさらに備えることを特徴とするレーダ画像物標検知装置である。
【0019】
この構成によれば、レーダ物標と画像物標とを統合したものについて、レーダ画像物標統合部は、レーダ信号点分布又は画像矩形形状情報に基づいて、大きさを判定し、画像物標輪郭抽出部は、判定された大きさに基づいて、3次元輪郭を抽出することができる。
【0020】
また、本開示は、前記レーダ物標と前記画像物標とを統合したものについて、追尾を実行し、速度ベクトルを算出するレーダ画像物標追尾部をさらに備えることを特徴とするレーダ画像物標検知装置である。
【0021】
また、本開示は、前記レーダ物標と前記画像物標とをそれぞれ統合した複数のものについて、又は、これらの各々のものとレーダ送受信装置及びカメラ撮像装置とについて、前記速度ベクトルに基づいて、衝突の危険度を判定する衝突危険度判定部をさらに備えることを特徴とするレーダ画像物標検知装置である。
【0022】
この構成によれば、レーダ物標と画像物標とをそれぞれ統合した複数のものについて、又は、これらの各々のものとレーダ送受信装置及びカメラ撮像装置とについて、所定期間内の接近程度に基づいて、衝突の危険度を判定することができる。
【0023】
また、本開示は、前記衝突危険度判定部は、前記レーダ物標と前記画像物標とをそれぞれ統合した複数のものについて、又は、これらの各々のものと前記レーダ送受信装置及び前記カメラ撮像装置とについて、種別及び/又は大きさに基づいて、衝突の危険度を判定することを特徴とするレーダ画像物標検知装置である。
【0024】
この構成によれば、レーダ物標と画像物標とをそれぞれ統合した複数のものについて、又は、これらの各々のものとレーダ送受信装置及びカメラ撮像装置とについて、所定期間内の接近程度以外に基づいて、衝突の危険度を高精度に判定することができる。
【0025】
また、本開示は、前記衝突危険度判定部は、前記レーダ物標と前記画像物標とを統合したものについて、前記レーダ送受信装置及び前記カメラ撮像装置が検知した構造物の距離及び方位又は前記衝突危険度判定部が予め有する前記構造物の3次元マップ情報に基づいて、前記構造物との衝突の危険度を判定することを特徴とするレーダ画像物標検知装置である。
【0026】
この構成によれば、レーダ物標と画像物標とを統合したものについて、レーダ送受信装置及びカメラ撮像装置で構造物を検知したうえで、又は、レーダ送受信装置及びカメラ撮像装置で構造物を検知しなくても、構造物との衝突の危険度を判定することができる。
【発明の効果】
【0027】
このように、本開示は、レーダ物標と画像物標とを統合したものの距離及び方位として、高精度な距離及び方位を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本開示のレーダ画像物標検知システムの構成を示す図である。
【
図2】本開示のレーダ物標中心の統合処理の手順を示す図である。
【
図3】本開示の画像物標中心の統合処理の手順を示す図である。
【
図4】本開示のレーダ画像物標の統合処理の具体例を示す図である。
【
図5】本開示の画像物標の再検知処理の具体例を示す図である。
【
図6】本開示のレーダ信号点のクラスタの検知処理の具体例を示す図である。
【
図7】本開示のレーダ物標中心の出力処理の手順を示す図である。
【
図8】本開示の画像物標中心の出力処理の手順を示す図である。
【
図9】本開示のレーダ画像物標の距離及び方位の出力処理の具体例を示す図である。
【
図10】本開示のレーダ画像物標の高さの出力処理の具体例を示す図である。
【
図11】本開示の衝突危険度の判定処理の手順を示す図である。
【
図12】本開示の画像物標の輪郭抽出処理の具体例を示す図である。
【
図13】本開示のレーダ画像物標の追尾処理の具体例を示す図である。
【
図14】本開示の物標同士の衝突危険度の判定処理の具体例を示す図である。
【
図15】本開示の物標同士の衝突危険度の判定処理の具体例を示す図である。
【
図16】本開示の構造物との衝突危険度の判定処理の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
添付の図面を参照して本開示の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本開示の実施の例であり、本開示は以下の実施形態に制限されるものではない。
【0030】
(本開示のレーダ画像物標検知システム)
本開示のレーダ画像物標検知システムの構成を
図1に示す。レーダ画像物標検知システムTは、レーダ送受信装置1、カメラ撮像装置2、レーダ画像物標検知装置3、衝突危険度表示装置4及び衝突危険度通知装置5を備える。レーダ画像物標検知装置3は、レーダ物標検知部31、画像物標検知部32、レーダ画像物標統合部33、画像物標輪郭抽出部34、レーダ画像物標追尾部35及び衝突危険度判定部36を備える。レーダ画像物標検知装置3は、
図2、
図3、
図7、
図8及び
図11に示すレーダ画像物標検知プログラムをコンピュータにインストールすることにより実現することができる。
【0031】
(本開示のレーダ画像物標の統合処理)
本開示のレーダ物標中心の統合処理の手順を
図2に示す。本開示の画像物標中心の統合処理の手順を
図3に示す。本開示のレーダ画像物標の統合処理の具体例を
図4に示す。
【0032】
レーダ物標検知部31は、レーダ送受信装置1からレーダ信号を取得し(ステップS1)、レーダ信号に基づいて、レーダ物標R1、R2、R3を検知し(ステップS2)、レーダ物標R1、R2、R3の距離及び方位を測定する(ステップS3)。
【0033】
画像物標検知部32は、カメラ撮像装置2からカメラ画像を取得し(ステップS11)、カメラ画像に基づいて、画像物標P1、P4、P5を検知し(ステップS12)、画像物標P1、P4、P5の方位及び距離を測定する(ステップS13)。
【0034】
ここで、レーダ物標の距離は、高精度であるが、レーダ物標の方位は、低精度である。そして、レーダ物標では、マルチパス及び偽像の影響を受けやすく、形状及び色彩を判定することができない。一方で、画像物標の方位は、高精度であるが、画像物標の距離は、低精度である。そして、画像物標では、暗所及び悪天候の影響を受けやすく、画像の重なりを分離することができない。そこで、本開示では、レーダ物標及び画像物標のそれぞれの長所を生かして、画像物標及びレーダ物標のそれぞれの短所を補完する。
【0035】
まず、レーダ物標R1及び画像物標P1について説明する。レーダ物標R1の距離と画像物標P1の距離との間の差分は、所定差分以下であるとともに、画像物標P1の方位とレーダ物標R1の方位との間の差分も、所定差分以下である(ステップS4、S14及びステップS5、S15、YES)。ここで、レーダ物標と画像物標との間の距離差分に対する所定差分として、レーダ物標と画像物標との間の距離精度差分に設定すればよく、画像物標とレーダ物標との間の方位差分に対する所定差分として、画像物標とレーダ物標との間の方位精度差分に設定すればよい。そこで、レーダ画像物標統合部33は、レーダ物標R1と画像物標P1とをレーダ画像統合物標C1に統合する(ステップS6、S16)。
【0036】
次に、レーダ物標R2について説明する。レーダ物標R2の距離と画像物標P1、P4、P5の距離との間の差分は、所定差分より大きいとともに、画像物標P1、P4、P5の方位とレーダ物標R2の方位との間の差分も、所定差分より大きい(ステップS4及びステップS5、NO)。つまり、レーダ画像物標統合部33は、レーダ物標R2と統合可能な画像物標が検知されないことを認識する。そこで、レーダ画像物標統合部33は、画像物標検知部32とは別の手法を用いて、レーダ物標R2の距離及び方位の付近の距離及び方位を有する画像物標P2を再検知し(ステップS7及びステップS8、YES)、画像物標P2とレーダ物標R2とをレーダ画像統合物標C2に統合する(ステップS9)。
【0037】
本開示の画像物標の再検知処理の具体例を
図5に示す。
図5の左欄では、レーダ物標検知部31は、レーダ物標R1を検知するとともに、レーダ物標R2を検知する。
図5の右欄では、画像物標検知部32は、画像物標P1を検知するものの、他の画像物標を検知しない。人間が車両と重畳しているため、人間の上半身の白色は、車両の黒色と区別されるものの、人間の下半身の黒色は、車両の黒色と区別されないのである。そこで、レーダ画像物標統合部33は、レーダ物標R2が位置する方位範囲で画像物標P2を再検知し、画像物標P2とレーダ物標R2とが近接することを認識する。
【0038】
次に、レーダ物標R3について説明する。レーダ物標R3の距離と画像物標P1、P4、P5の距離との間の差分は、所定差分より大きいとともに、画像物標P1、P4、P5の方位とレーダ物標R3の方位との間の差分も、所定差分より大きい(ステップS4及びステップS5、NO)。つまり、レーダ画像物標統合部33は、レーダ物標R3と統合可能な画像物標が検知されないことを認識する。しかし、レーダ画像物標統合部33は、レーダ物標R3の距離及び方位の付近の距離及び方位を有する画像物標を再検知せず(ステップS7及びステップS8、NO)、レーダ物標R3を画像物標P1、P4、P5と統合せずレーダ非統合物標C3として出力する(ステップS10)。
【0039】
次に、画像物標P4について説明する。画像物標P4の方位とレーダ物標R1、R2、R3の方位との間の差分は、所定差分より大きいとともに、画像物標P4の距離とレーダ物標R1、R2、R3の距離との間の差分も、所定差分より大きい(ステップS14及びステップS15、NO)。つまり、レーダ画像物標統合部33は、画像物標P4と統合可能なレーダ物標が検知されないことを認識する。そこで、レーダ画像物標統合部33は、画像物標P4の方位及び距離に最も近い方位及び距離を有するレーダ信号点のクラスタR4を検知し(ステップS17及びステップS18、YES)、レーダ信号点のクラスタR4と画像物標P4とをレーダ画像統合物標C4に統合する(ステップS19)。
【0040】
本開示のレーダ信号点のクラスタの検知処理の具体例を
図6に示す。
図6の左欄では、画像物標検知部32は、画像物標P4を検知する。同じく左欄では、レーダ物標検知部31は、レーダ物標を検知しないものの、レーダ信号点のクラスタR4、R6、R7を検知する。レーダ信号点のクラスタR4、R6、R7は、レーダ物標を構成する程度に大きくないものの、クラッタと認識される程度に小さくないのである。
図6の右欄では、レーダ画像物標統合部33は、画像物標P4が位置する方位範囲でレーダ信号点のクラスタR4を検知し、レーダ信号点のクラスタR4と画像物標P4とが近接することを認識する。
【0041】
次に、画像物標P5について説明する。画像物標P5の方位とレーダ物標R1、R2、R3の方位との間の差分は、所定差分より大きいとともに、画像物標P5の距離とレーダ物標R1、R2、R3の距離との間の差分も、所定差分より大きい(ステップS14及びステップS15、NO)。つまり、レーダ画像物標統合部33は、画像物標P5と統合可能なレーダ物標が検知されないことを認識する。しかし、レーダ画像物標統合部33は、画像物標P5の方位及び距離に最も近い方位及び距離を有するレーダ信号点のクラスタを検知せず(ステップS17及びステップS18、NO)、画像物標P5をレーダ物標R1、R2、R3と統合せず画像非統合物標C5として出力する(ステップS20)。
【0042】
このように、レーダ物標R1と画像物標P1とをレーダ画像統合物標C1に統合することができる。そして、レーダ物標R2と統合可能な画像物標が検知されないときであっても、再検知された画像物標P2とレーダ物標R2とをレーダ画像統合物標C2に統合することができる。さらに、画像物標P4と統合可能なレーダ物標が検知されないときであっても、レーダ信号点のクラスタR4と画像物標P4とをレーダ画像統合物標C4に統合することができる。すると、すぐ後に後述するように、レーダ画像統合物標C1、C2、C4の距離及び方位として、高精度な距離及び方位を出力することができる。
【0043】
(本開示のレーダ画像物標の出力処理)
本開示のレーダ物標中心の出力処理の手順を
図7に示す。本開示の画像物標中心の出力処理の手順を
図8に示す。本開示のレーダ画像物標の距離及び方位の出力処理の具体例を
図9に示す。本開示のレーダ画像物標の高さの出力処理の具体例を
図10に示す。
【0044】
まず、レーダ画像統合物標C1について説明する。
図9の左欄では、レーダ画像物標統合部33は、レーダ画像統合物標C1の距離として、画像物標P1の低精度な距離d
Pではなく、レーダ物標R1の高精度な距離d
Rを出力する。同じく左欄では、レーダ画像物標統合部33は、レーダ画像統合物標C1の方位として、レーダ物標R1の低精度な方位a
Rではなく、画像物標P1の高精度な方位a
Pを出力する(ステップS21、S31)。
【0045】
図10の左欄では、レーダ画像物標統合部33は、レーダ画像統合物標C1の高さとして、レーダ物標R1の高精度な距離d
R及び画像物標P1の高精度な縦方向画素数p
Hに基づく高さh
Pを出力する(ステップS22、S32)。ここで、レーダ画像統合物標C1の高さh
Pは、h
P=p
H*d
R*カメラ撮像装置2のセンササイズ/カメラ撮像装置2の焦点距離/カメラ撮像装置2の画像ピクセル数として算出することができる。
【0046】
次に、レーダ画像統合物標C2について説明する。
図9の中欄では、レーダ画像物標統合部33は、レーダ画像統合物標C2の距離として、再検知された画像物標P2の低精度な距離d
Pではなく、レーダ物標R2の高精度な距離d
Rを出力する。同じく中欄では、レーダ画像物標統合部33は、レーダ画像統合物標C2の方位として、レーダ物標R2の低精度な方位a
Rではなく、再検知された画像物標P2の高精度な方位a
Pを出力する(ステップS23)。画像物標P2は、再検知されたものであるが、高精度な方位a
Pを有する。
【0047】
図10の中欄では、レーダ画像物標統合部33は、レーダ画像統合物標C2の高さとして、レーダ物標R2の高精度な距離d
R及び再検知された画像物標P2の高精度な縦方向画素数p
Hに基づく高さh
Pを出力する(ステップS24)。画像物標P2は、再検知されたものであるが、高精度な縦方向画素数p
Hを有する。再検知された画像物標P2では、車両の上半分が検知されており車両の下半分が検知されていないが、縦方向画素数p
Hとして、レーダ物標R2の距離d
Rに基づいて画像物標P2の下辺の位置を計算し、画像物標P2の上辺の位置から下辺の位置までの縦方向画素数を採用すればよい。
【0048】
次に、レーダ非統合物標C3について説明する。
図9に図示しないが、レーダ画像物標統合部33は、レーダ非統合物標C3の距離として、レーダ物標R3の高精度な距離d
Rを出力する。同じく
図9に図示しないが、レーダ画像物標統合部33は、レーダ非統合物標C3の方位として、レーダ物標R3の低精度な方位a
Rを出力せざるをえない(ステップS25)。そして、レーダ画像物標統合部33は、レーダ物標R3の高さを算出することができないため、レーダ非統合物標C3の高さを出力することができない。
【0049】
次に、レーダ画像統合物標C4について説明する。
図9の右欄では、レーダ画像物標統合部33は、レーダ画像統合物標C4の方位として、レーダ信号点のクラスタR4の低精度な方位a
Rではなく、画像物標P4の高精度な方位a
Pを出力する。同じく右欄では、レーダ画像物標統合部33は、レーダ画像統合物標C4の距離として、画像物標P4の低精度な距離d
Pではなく、レーダ信号点のクラスタR4の高精度な距離d
Rを出力する(ステップS33)。レーダ信号点のクラスタR4は、レーダ物標の全体ではなくレーダ物標の一部であるが、高精度な距離d
Rを有する。
【0050】
図10の右欄では、レーダ画像物標統合部33は、レーダ画像統合物標C4の高さとして、レーダ信号点のクラスタR4の高精度な距離d
R及び画像物標P4の高精度な縦方向画素数p
Hに基づく高さh
Pを出力する(ステップS34)。レーダ信号点のクラスタR4は、レーダ物標の全体ではなくレーダ物標の一部であるが、高精度な距離d
Rを有する。
【0051】
次に、画像非統合物標C5について説明する。
図9に図示しないが、レーダ画像物標統合部33は、画像非統合物標C5の方位として、画像物標P5の高精度な方位a
Pを出力する。同じく
図9に図示しないが、レーダ画像物標統合部33は、画像非統合物標C5の距離として、画像物標P5の低精度な距離d
Pを出力せざるをえない(ステップS35)。
図10に図示しないが、レーダ画像物標統合部33は、画像非統合物標C5の高さとして、画像物標P5の低精度な距離d
P(レーダ物標の高精度な距離を出力不能。)及び画像物標P5の高精度な縦方向画素数p
Hに基づく高さh
Pを出力する(ステップS36)。
【0052】
このように、レーダ画像統合物標C1等の距離及び方位として、レーダ物標R1等の高精度な距離dR及び画像物標P1等の高精度な方位aPを出力することができる。そして、レーダ画像統合物標C1等の高さとして、レーダ物標R1等の高精度な距離dR及び画像物標P1等の高精度な縦方向画素数pHに基づいて出力することができる。
【0053】
(本開示の衝突危険度の判定処理)
本開示の衝突危険度の判定処理の手順を
図11に示す。本開示の画像物標の輪郭抽出処理の具体例を
図12に示す。本開示のレーダ画像物標の追尾処理の具体例を
図13に示す。本開示の物標同士の衝突危険度の判定処理の具体例を
図14及び
図15に示す。本開示の構造物との衝突危険度の判定処理の具体例を
図16に示す。
【0054】
図12では、画像物標輪郭抽出部34は、レーダ画像統合物標Cについて(画像非統合物標も含む。)、画像物標Pの輪郭Eを抽出し(レーダ物標Rは高さを有さない。)、画像物標Pの輪郭Eの3次元位置を座標Gに出力する(ステップS41)。
【0055】
ここで、画像物標輪郭抽出部34は、
図7から
図10までで出力した距離d及び方位aに基づいて、画像物標Pの輪郭Eの3次元位置を座標Gに出力することができる。このように、レーダ画像統合物標Cについて(画像非統合物標も含む。)、レーダ画像物標統合部33は、レーダ信号点分布又は画像矩形形状情報に基づいて、大きさを判定し、画像物標輪郭抽出部34は、判定された大きさに基づいて、3次元輪郭を抽出することができる。
【0056】
図13では、レーダ画像物標追尾部35は、レーダ画像統合物標Cについて(レーダ非統合物標及び画像非統合物標も含む。)、追尾を実行し、速度ベクトルv(t
1→t
2)、v(t
2→t
3)を算出する(ステップS42)。
【0057】
ここで、レーダ画像物標追尾部35は、
図7から
図10までで出力した距離d(t
1)、d(t
2)、d(t
3)及び方位a(t
1)、a(t
2)、a(t
3)に基づいて、αβγ(位置、速度、加速度)フィルタ、カルマンフィルタ又はパーティクルフィルタ等を用いて、速度ベクトルv(t
1→t
2)、v(t
2→t
3)を算出することができる。
【0058】
図14では、衝突危険度判定部36は、複数のレーダ画像統合物標Ci、Cjについて(レーダ非統合物標及び画像非統合物標も含む。)、又は、これらの各々の物標とレーダ送受信装置1及びカメラ撮像装置2とについて、速度ベクトルv
i、v
jに基づいて(時間的に一定であると仮定した。)、衝突の危険度を判定する(ステップS43)。
【0059】
ここで、衝突危険度判定部36は、
図13で算出した速度ベクトルv
i、v
jに基づいて、位置ベクトルr
i(t)、r
j(t)を算出し、所定期間T内のClosest Point of Approachとして、CPA
i、j=min(|r
i(t)-r
j(t)|
2)を算出する。そして、CPA
i、jが閾値より小さければ、衝突の危険度が大きいと判定し、CPA
i、jが閾値以上であれば、衝突の危険度が小さいと判定する。このように、複数のレーダ画像統合物標Ci、Cjについて(レーダ非統合物標及び画像非統合物標も含む。)、又は、これらの各々の物標とレーダ送受信装置1及びカメラ撮像装置2とについて、所定期間T内の接近程度に基づいて、衝突の危険度を判定することができる。
【0060】
図15の左欄では、衝突危険度判定部36は、複数のレーダ画像統合物標Ci、Cjについて(レーダ非統合物標及び画像非統合物標も含む。)、又は、これらの各々の物標とレーダ送受信装置1及びカメラ撮像装置2とについて、種別(例えば、人間又は車両等。加えて、人間の年代等。)に基づいて、衝突の危険度を判定する(ステップS44)。
【0061】
ここで、衝突危険度判定部36は、レーダ画像物標統合部33で判定されたレーダ画像統合物標Ci、Cjの種別に基づいて、レーダ画像統合物標Ci、Cjが人間及び人間であれば、衝突の危険度が小さいと判定し、レーダ画像統合物標Ci、Cjが人間及び車両であれば、衝突の危険度が大きいと判定する。なお、レーダ画像物標統合部33は、レーダ物標検知部31の種別判定結果又は画像物標検知部32の種別判定結果に基づいて、レーダ画像統合物標Ci、Cjの種別を最終判定する。
【0062】
図15の右欄では、衝突危険度判定部36は、複数のレーダ画像統合物標Ci、Cjについて(レーダ非統合物標及び画像非統合物標も含む。)、又は、これらの各々の物標とレーダ送受信装置1及びカメラ撮像装置2とについて、大きさ(例えば、人間は小さく、車両は大きい。)に基づいて、衝突の危険度を判定する(ステップS44)。
【0063】
ここで、衝突危険度判定部36は、レーダ画像物標統合部33で判定されたレーダ画像統合物標Ci、Cjの大きさに基づいて、レーダ画像統合物標Ci、Cjがいずれも小さな物標であれば、衝突の危険度が小さいと判定し、レーダ画像統合物標Ci、Cjがいずれも大きな物標であれば、衝突の危険度が大きいと判定する。なお、レーダ画像物標統合部33は、レーダ物標検知部31のレーダ信号点分布又は画像物標検知部32の画像矩形形状情報に基づいて、レーダ画像統合物標Ci、Cjの大きさを判定する。
【0064】
このように、複数のレーダ画像統合物標Ci、Cjについて(レーダ非統合物標及び画像非統合物標も含む。)、又は、これらの各々の物標とレーダ送受信装置1及びカメラ撮像装置2とについて、所定期間T内の接近程度以外のパラメータ(種別及び/又は大きさ)に基づいて、衝突の危険度を高精度に判定することができる。
【0065】
図16では、衝突危険度判定部36は、レーダ画像統合物標Cについて(レーダ非統合物標及び画像非統合物標も含む。)、レーダ送受信装置1及びカメラ撮像装置2が検知した構造物Sの距離及び方位又は衝突危険度判定部36が予め有する構造物Sの3次元マップ情報に基づいて(構造物Sの位置及び形状を含む。)、構造物Sとの衝突の危険度を判定する(ステップS45)。
【0066】
ここで、衝突危険度判定部36は、
図12で出力した輪郭Eの3次元位置及び3次元形状に対して、検知された構造物Sの距離及び方位又は予め有する構造物Sの3次元マップ情報に基づく構造物Sの3次元位置及び3次元形状を重畳する。そして、
図13で算出した速度ベクトルvが構造物Sへと近づいていれば、構造物Sとの衝突の危険度が大きいと判定し、
図13で算出した速度ベクトルvが構造物Sから遠ざかっていれば、構造物Sとの衝突の危険度が小さいと判定する。このように、レーダ画像統合物標Cについて(レーダ非統合物標及び画像非統合物標も含む。)、レーダ送受信装置1及びカメラ撮像装置2で構造物Sを検知したうえで、又は、レーダ送受信装置1及びカメラ撮像装置2で構造物Sを検知しなくても、構造物Sとの衝突の危険度を判定することができる。
【0067】
衝突危険度判定部36は、レーダ画像統合物標Cについて(レーダ非統合物標及び画像非統合物標も含む。)、距離d、方位a、高さh、輪郭E、3次元位置r、速度ベクトルv及び衝突危険度を出力する。衝突危険度表示装置4は、これらのパラメータを画面に表示する。衝突危険度通知装置5は、これらのパラメータを音声等で通知する。衝突危険度表示装置4及び衝突危険度通知装置5は、衝突の危険度が大きい複数の物標のうち、両方に対して衝突の危険性を喚起してもよく、一方に対して衝突の危険性を喚起してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本開示のレーダ画像物標検知装置及びレーダ画像物標検知プログラムは、自動運転での環境認知、安全監視での衝突防止及び侵入検知での高精度検知等に適用可能である。
【符号の説明】
【0069】
T:レーダ画像物標検知システム
R1、R2、R3:レーダ物標
R4、R6、R7:レーダ信号点のクラスタ
R:レーダ物標
P1、P2、P4、P5:画像物標
P:画像物標
C1、C2、C4:レーダ画像統合物標
C3:レーダ非統合物標
C5:画像非統合物標
C、Ci、Cj:レーダ画像統合物標
E:輪郭
G:座標
S:構造物
1:レーダ送受信装置
2:カメラ撮像装置
3:レーダ画像物標検知装置
4:衝突危険度表示装置
5:衝突危険度通知装置
31:レーダ物標検知部
32:画像物標検知部
33:レーダ画像物標統合部
34:画像物標輪郭抽出部
35:レーダ画像物標追尾部
36:衝突危険度判定部